JP6218762B2 - マイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材 - Google Patents

マイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材に関する。
マイクロパイル工法は、直径300mm以下の小径の場所打ち杭の総称であり、コンパクトな施工設備で備足りること、狭い空間で施工できること、既設構造物の機能を停止することなく施工できることなどの理由から、既設構造物の耐震補強や地盤補強、斜面の安定化などをはじめとする様々な用途に用いられている。
マイクロパイル工法では、まず、先端外周部が外側削孔用カッターとされた1番目のケーシングセグメントの内部に、先端に削孔ドリルが取着された1番目のロッドを挿通させ、それら1番目のケーシングセグメントとロッドとを回転させつつ、また、水を注入しつつ削孔していく工程が行なわれる。
そして、所定の深さ毎に、ケーシングセグメントの端部に次のケーシングセグメントを継手部材を介して着脱可能に連結して継ぎ足すと共に、ロッドの端部に次のロッドを着脱可能に連結して継ぎ足し、ケーシングセグメントとロッドとを回転させ、また、水を注入しつつ削孔していく工程が行なわれる。
なお、外側削孔用カッターの外径は継手部材の外径を考慮し、ケーシングセグメントの外径よりも大きく、削孔後、削孔壁面とケーシングセグメントの外周面との間には隙間が形成される。
次に、削孔された孔が所定の深さに到達したならば、削孔ドリルをロッドと共にケーシングセグメントの内部から引き抜く工程が行なわれる。
次に、必要に応じて、補強材をケーシングの内部にケーシングの全長にわたって配設する。
次に、グラウト材を充填しつつケーシングセグメントを回転させながら所定長さ引き抜く工程が行なわれる。
このようなマイクロパイル工法において、継手部材は、その内周部でケーシングセグメントの端部どうしを連結しており、継手部材の外径はケーシングセグメントの外径よりも大きい。
特許第4010383号
そのため、従来のマイクロパイル工法では、削孔後にケーシングセグメントを引き抜く工程において、以下のような不具合が生じている。
すなわち、削孔後に削孔壁面とケーシングセグメントの外周面との間に隙間が形成されるものの、この隙間は、削孔壁面から崩れた掘削土によって埋まるため、ケーシングセグメントが掘削土によって締め付けられた状態となる。この際、ケーシングセグメントの連結部においてケーシングセグメントの半径方向外側に突出する継手部材の部分も掘削土に埋まり掘削土によって締め付けられた状態となる。
したがって、ケーシングセグメントを回転させながら引き抜こうとすると、掘削土に埋まって締め付けられた継手部材の部分が抵抗が大きくなり、ケーシングセグメントの引き抜き抵抗が大きくなることから、ケーシングセグメントを引き抜くために多大な時間を要している。
また、ケーシングセグメントを引き抜く際に、ケーシングセグメントを回転させると共にケーシングセグメントを軸方向に振動させる動作(ロータリーパーカッション)を行なっても、引き抜き抵抗を軽減するには限界がある。
具体的には、ケーシングセグメントの長さは1.5から3mである。そのため、例えば、54mの深さを削孔するには、長さが3mのケーシングセグメントを用いても、18本のケーシングセグメントが必要となり、17個の継手部材が必要となる。
したがって、ケーシングセグメントを引き抜く場合に、継手部材の抵抗が最大で17箇所で生じ、ケーシングセグメントを引き抜く際の抵抗が大きくなることから、何らかの改善が望まれていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、マイクロパイル工法において、ケーシングセグメントの引き抜き工程の効率を高める上で有利なマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ケーシングセグメントを回転させつつ削孔する工程と、前記ケーシングセグメントを回転させつつ引き抜く工程とを備えるマイクロパイル工法で前記ケーシングセグメントの継ぎ足し、切り離しに用いられ、その内周部に前記ケーシングセグメントの端部が挿入され連結される連結部が設けられた筒状の継手部材であって、前記継手部材の軸方向の両端に、前記継手部材に連結された前記ケーシングセグメントの半径方向外側に位置し前記ケーシングセグメントの回転時に掘削土を掻き分ける歯部が設けられ、前記継手部材は、前記ケーシングセグメントの外径よりも大きな寸法の外径を有しその内周部に前記連結部が設けられた筒状の本体部を備え、前記歯部は、前記本体部の軸方向の両端に、周方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記本体部の外径は、前記本体部の軸方向に沿って均一の寸法で形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記本体部の軸方向の両端の外径は、前記本体部の軸方向の端部に至るにつれて次第に小さくなるように形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記本体部の軸方向の両端において、前記本体部の外周面と内周面は鋭角をなして交差していることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記本体部の軸方向の両端において、前記本体部の外周面と内周面は、環状の薄肉部を介して接続されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ケーシングセグメントの引き抜き工程において、継手部材の軸方向の両端に設けられた歯部の双方により掘削土が掻き分けられることにより、掘削土により継手部材が締め付けられた状態が緩和され、ケーシングセグメントの引き抜き抵抗が軽減される。
したがって、ケーシングセグメントの引き抜きに要する時間を短縮でき、マイクロパイル工法の作業効率を高める上で有利となる。
また、ケーシングセグメントの引き抜き工程および引き抜き工程における振動時、簡単な構成で掘削土を効率よく掻き分けることができ、ケーシングセグメントの引き抜きに要する時間を短縮でき、マイクロパイル工法の作業効率を高める上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、ケーシングセグメントの引き抜き工程において、継手部材の抵抗を減少させ、ケーシングセグメントの引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
請求項3,4,5記載の発明によれば、ケーシングセグメントの引き抜き工程においてケーシングセグメントが回転されつつ引き抜かれると、歯部に加え傾斜面が掘削土にあたるため、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメントの引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
継手部材の正面図である。 継手部材の側面図である。 継手部材でケーシングセグメントを連結した状態の断面正面図である。 (A)〜(G)はマイクロパイル工法の説明図である。 継手部材の別実施例1の説明図である。 継手部材の別実施例2の説明図である。 継手部材の別実施例3の説明図である。 継手部材の別実施例4の説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材の実施の形態について説明する。
図1〜図3に示すように、継手部材10は、ケーシングセグメント18の外径よりも大きな寸法の外径を有する筒状の本体部12を備える。
本体部12の外径は、本体部12の軸方向に沿って均一の寸法で形成されている。
本体部12は、連結部14と、歯部16とを備えている。
連結部14は、本体部12の内周部に設けられ、ケーシングセグメント18の端部が挿入され連結される箇所である。
本実施の形態では、連結部14は、本体部12の内周部に設けられた雌ねじ1402で構成されている。雌ねじ1402は、ケーシングセグメント18の端部の雄ねじ1802に螺合可能である。
歯部16は、継手部材10の軸方向の両端に設けられ、継手部材10に連結されたケーシングセグメント18の半径方向外側に位置し、ケーシングセグメント18の回転時に掘削土を掻き分けるものである。
本実施の形態では、歯部16は、本体部12の軸方向の両端に、周方向に間隔をおいて複数設けられ、図1において、符号1602は歯部16の山を示しており、符号1604は歯部16の谷を示している。
次に、図4を参照して継手部材10を用いたマイクロパイル工法について説明する。
図4(A)に示すように、マイクロパイル工法を施工するにあたり、先端外周部が外側削孔用カッター20とされた1番目の細長い中空円筒形の鋼製のケーシングセグメント18の内部に、先端に削孔ドリル22が取着された1番目のロッド24を挿通させ、それらケーシングセグメント18とロッド24とを回転させつつ、また、水を注入しつつ外側削孔用カッター20と削孔ドリル22とで孔26を削孔していく工程が行なわれる。
そして、図4(B)、(C)に示すように、孔26が所定の深さとなる毎に、ケーシングセグメント18の端部に次の細長い中空円筒形の鋼製のケーシングセグメント18を継手部材10を介して着脱可能に連結して継ぎ足すと共に、ロッド24の端部に次のロッド24を着脱可能に連結して継ぎ足し、ケーシングセグメント18とロッド24とを回転させ、また、水を注入しつつ外側削孔用カッター20と削孔ドリル22とで孔26を削孔していく工程が行なわれる。
ケーシングセグメント18の連結は、図3に示すように、本体部12の雌ねじ1402に、ケーシングセグメント18の端部の雄ねじ1802を螺合させることにより行なう。
なお、外側削孔用カッター20の外径は継手部材10の外径を考慮し、ケーシングセグメント18の外径よりも大きいものとなっている。
本実施の形態では、外側削孔用カッター20は、ケーシングセグメント18の外周面からケーシングセグメント18の半径方向外方に15mm突出しており、継手部材10は、ケーシングセグメント18の外周面からケーシングセグメント18の半径方向外方に10mm突出している。
複数のケーシングセグメント18が連結されることでケーシングCが構成される。
図4(C)に示すように、削孔された孔26が軟弱層28を通過し荷重支持層30の所定の深さに到達したならば、ロッド24と共に削孔ドリル22をケーシングCの内部から引き抜く工程が行なわれる。
次に、必要に応じて、鉄筋などの補強材をケーシングCの内部にケーシングCの全長にわたって配設する。
次に、図4(D)に示すように、不図示のトレミー管を用いてケーシングCの内部にグラウト材Gを充填する。
グラウト材Gとして、セメントミルク、モルタル材、小径の骨材を混入したコンクリート材が使用可能である。
次に、図4(E)に示すように、ケーシングCの内部にグラウト材Gを加圧注入しつつ、ケーシングCを引き抜く工程、すなわち、ケーシングセグメント18の引き抜き工程が行なわれる。
グラウト材Gの加圧は、グラウト材Gが、削孔された孔26の壁面に密着し、グラウト材Gと地盤との間の接合状態が強固となるような圧力で行なわれることが望ましい。
ケーシングCの引き抜きは、上下に隣り合うケーシングセグメント18のうち、下方に位置するケーシングセグメント18の上端が地盤上に位置したところで、下方のケーシングセグメント18を回転不能に把持し、上方のケーシングセグメント18を回転操作し、下方のケーシングセグメント18に対して上方のケーシングセグメント18を継手部材10と共に取り外すことで行なう。
上方に位置する複数本のケーシングセグメント18が継手部材10と共に取り外され、図4(E)に示すように、最下位に位置する一番目のケーシングセグメント18の下端が、荷重支持層30の最上部に近づいたところで、ケーシングCの引き抜きは終了する。
次に、図4(F)に示すように、ケーシングCを、グラウト材Gが加圧充填されたグラウト材Gの中に所定量押し戻す工程が行なわれ、ケーシングCで囲繞された部分と、ケーシングCで囲繞されていない部分との間に、中間的な構造を有する部分を作り出す。
そして、グラウト材Gが硬化されることで、グラウト材Gによる地盤接合部32Aを有する杭体30が得られる。
次に、図4(G)に示すように、ケーシングCの上端部に鋼製の支圧板34が溶接により接合され、杭体32の杭頭部を構造物に連結するための連結構造が形成される。
図4(E)に示すケーシングセグメント18の引き抜き工程についてさらに説明する。
外側削孔用カッター20の外径は、ケーシングセグメント18の外径よりも大きいため、外側削孔用カッター20によって形成された削孔壁面とケーシングセグメント18の外周面との間には隙間が生じる。
しかしながら、この隙間は、削孔壁面から崩れた掘削土によって埋まるため、ケーシングセグメント18が掘削土によって締め付けられた状態となる。この際、ケーシングセグメント18の半径方向外側に突出する継手部材10の部分も掘削土に埋まり掘削土によって締め付けられた状態となる。
ここで、ケーシングセグメント18が回転されつつ引き抜かれることにより、継手部材10と共に回転する歯部16のうち上側に位置する歯部16は、隙間を埋めた掘削土を掻き分ける。すなわち、上側に位置する歯部16により掘削土が掻き分けられることにより、掘削土により継手部材10が締め付けられた状態が緩和され、ケーシングセグメント18の引き抜き抵抗が軽減される。
また、ケーシングセグメント18を引き抜く際に、ケーシングセグメント18を回転させると共にケーシングセグメント18を軸方向に振動させる動作を行なうと、継手部材10の軸方向の両端に設けられた歯部16の双方により掘削土が掻き分けられることにより、掘削土により継手部材10が締め付けられた状態がさらに緩和され、ケーシングセグメント18の引き抜き抵抗がより一層軽減される。
したがって、ケーシングセグメント18の引き抜きに要する時間を短縮でき、マイクロパイル工法の作業効率を高める上で有利となる。
具体的には、例えば、54mの深さを削孔するには、長さが3mのケーシングセグメント18を用いても、18本のケーシングセグメント18が必要となり、17個の継手部材10が必要となる。
したがって、本実施の形態によれば、ケーシングセグメント18を引き抜く場合に、継手部材10による抵抗が最大で17箇所で生じ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なえないという従来の不具合を解消できる。
すなわち、ケーシングセグメント18の引き抜き工程の効率を高める上で有利となり、マイクロパイル工法の工期を大幅に短縮し、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、歯部16は、本体部12の軸方向の両端に、周方向に間隔をおいて複数設けられている。
したがって、ケーシングセグメント18の引き抜き工程および引き抜き工程における振動時、簡単な構成で掘削土を効率よく掻き分けることができ、ケーシングセグメント18の引き抜きに要する時間を短縮でき、マイクロパイル工法の作業効率を高める上で有利となる。
また、本実施の形態では、本体部12の外径は、本体部12の軸方向に沿って均一の寸法で形成されている。
したがって、ケーシングセグメント18の引き抜き工程において、継手部材10の抵抗を減少させ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
つぎに、図5〜図8を参照して継手部材10の別実施例について説明する。
図5〜図8において、(A)は歯部16の正面図を示し、(B1)、(C1)、(D1)、(E1)は(A)のX−X断面図、(B2)、(C2)、(D2)、(E2)は(A)のY−Y断面図を示している。
これら別実施例では、本体部12の外径は、本体部12の軸方向に沿って均一の寸法ではなく、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端において、端部に至るほど外径が小さくなるように設けられている。
詳細に説明すると、図5に示す別実施例1では、歯部16は、複数の半円状の谷1604が本体部12の周方向に間隔をおいて並べられ、それらの間が山1602とされることで構成されている。
そして、図5(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例1では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1610が形成されている。
また、図5(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例1では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向外方に凸状の湾曲面からなる傾斜面1612が形成されている。
また、図5(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例1では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向内方に窪む湾曲面からなる傾斜面1614が形成されている。
また、図5(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例1では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1616が形成されている。図5(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例1では、本体部12の軸方向の両端において、本体部12の外周面12Aと内周面12Bとが鋭角をなして交差し、尖った形状となっているのに対して、図5(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例1では、本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせ、本体部12の外周面12Aと内周面12Bは、環状の薄肉部1618を介して接続されているものである。このように本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせた構成は、図5(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例1、図5(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例1にも無論適用可能である。
このような別実施例1によれば、ケーシングセグメント18の引き抜き工程においてケーシングセグメント18が回転されつつ引き抜かれると、歯部16に加え傾斜面が掘削土にあたるため、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
つぎに、図6に示す別実施例2について説明する。
図6に示す別実施例2では、歯部16は、複数の五角形の谷1604が本体部12の周方向に間隔をおいて並べられ、それらの間が山1602とされることで構成されている。
そして、図6(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例2では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1620が形成されている。
また、図6(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例2では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向外方に凸状の湾曲面からなる傾斜面1622が形成されている。
また、図6(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例2では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向内方に窪む湾曲面からなる傾斜面1624が形成されている。
また、図6(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例2では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1626が形成されている。図6(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例2では、本体部12の軸方向の両端において、本体部12の外周面12Aと内周面12Bとが鋭角をなして交差し、尖った形状となっているのに対して、図6(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例2では、本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせ、本体部12の外周面12Aと内周面12Bは、環状の薄肉部1628を介して接続されているものである。このように本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせた構成は、図6(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例2、図6(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例2にも無論適用可能である。
このような別実施例2によれば、別実施例1と同様に、ケーシングセグメント18の引き抜き工程において、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
つぎに、図7に示す別実施例3について説明する。
図7に示す別実施例3では、歯部16の山1602と谷1604とが、それぞれ本体部12の周方向に横長の長方形に形成されている。
そして、図7(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例3では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1630が形成されている。
また、図7(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例3では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向外方に凸状の湾曲面からなる傾斜面1632が形成されている。
また、図7(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例3では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする本体部12の半径方向内方に窪む湾曲面からなる傾斜面1634が形成されている。
また、図7(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例3では、歯部16が設けられる本体部12の軸方向の両端に、端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる傾斜面1636が形成されている。図7(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例3では、本体部12の軸方向の両端において、本体部12の外周面12Aと内周面12Bとが鋭角をなして交差し、尖った形状となっているのに対して、図7(A)、(E1)、(E2)に示す別実施例3では、本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせ、本体部12の外周面12Aと内周面12Bは、環状の薄肉部1638を介して接続されているものである。このように本体部12の軸方向の両端に厚さを持たせた構成は、図7(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例3、図7(A)、(D1)、(D2)に示す別実施例3にも無論適用可能である。
このような別実施例3によれば、別実施例1、2と同様に、ケーシングセグメント18の引き抜き工程において、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
つぎに、図8に示す別実施例4について説明する。
図8に示す別実施例4では、別実施例3と同様に、歯部16の山1602と谷1604とが、それぞれ本体部12の周方向に横長の長方形に形成されている。
別実施例4では、本体部12の軸方向の両端に、傾斜角度が異なる2つの傾斜面1640,1642が形成されている。
すなわち、図8(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例4では、歯部16の山1602は、本体部12の軸方向の端部に至るほど本体部12の外径を小さくする円錐面からなる第1の傾斜面1640が形成されている。また、歯部16の谷1604は、本体部12の軸方向の端部に至るほど本体部12の外径を小さくし第1の傾斜面1640よりも傾斜角度が大きい円錐面からなる第2の傾斜面1642で形成されている。
また、図8(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例4では、図8(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例4と同様に、歯部16の山1602は第3の傾斜面1644が形成され、歯部16の谷1604は第3の傾斜面1644よりも傾斜角度が大きい第4の傾斜面1646で形成されている。図8(A)、(B1)、(B2)に示す別実施例4では、本体部12の軸方向の両端において、本体部12の外周面12Aと内周面12Bとが鋭角をなして交差し、尖った形状となっているのに対して、図8(A)、(C1)、(C2)に示す別実施例4では、山1602の先部と谷1604の底部に厚さを持たせ、山1602の先部において本体部12の外周面12Aと内周面12Bは、環状の薄肉部1648Aを介して接続され、谷1604の底部において本体部12の外周面12Aと内周面12Bは、環状の薄肉部1648Bを介して接続されているものである。なお、第1〜第4の傾斜面1640,1642,1644,1646は、別実施例3の図7(A)、(C1)、(C2)に示す湾曲面や図7(A)、(D1)、(D2)に示す湾曲面であってもよい。
このような別実施例4によれば、ケーシングセグメント18の引き抜き工程においてケーシングセグメント18が回転されつつ引き抜かれると、歯部16に加え傾斜角度の異なる2つの傾斜面が掘削土にあたるため、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
このような別実施例4によれば、ケーシングセグメント18の引き抜き工程においてケーシングセグメント18が回転されつつ引き抜かれると、歯部16に加え、傾斜角度の異なる2つの傾斜面が掘削土にあたるため、削孔壁面から崩れた掘削土の掻き分けが効率良く行なわれ、ケーシングセグメント18の引き抜き作業を効率よく行なう上で有利となる。
なお、ケーシングセグメント18を連結する連結部14の構成には、ピン結合など従来公知の様々な構造が採用可能であるが、実施の形態のように、連結部14をケーシングセグメント18の端部の雄ねじ1802に螺合する雌ねじ1402で構成すると、連結部14の構成を簡単化する上で有利となる。
また、歯部16の構成は実施の形態に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能であり、要するに回転することで掘削土を掻き分ける機能が奏される構造であればよい。
10 継手部材
12 本体部
14 連結部
16 歯部
1602 歯部の山
1604 歯部の谷
18 ケーシングセグメント

Claims (5)

  1. ケーシングセグメントを回転させつつ削孔する工程と、前記ケーシングセグメントを回転させつつ引き抜く工程とを備えるマイクロパイル工法で前記ケーシングセグメントの継ぎ足し、切り離しに用いられ、その内周部に前記ケーシングセグメントの端部が挿入され連結される連結部が設けられた筒状の継手部材であって、
    前記継手部材の軸方向の両端に、前記継手部材に連結された前記ケーシングセグメントの半径方向外側に位置し前記ケーシングセグメントの回転時に掘削土を掻き分ける歯部が設けられ、
    前記継手部材は、前記ケーシングセグメントの外径よりも大きな寸法の外径を有しその内周部に前記連結部が設けられた筒状の本体部を備え、
    前記歯部は、前記本体部の軸方向の両端に、周方向に間隔をおいて複数設けられている、
    ことを特徴とするマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材。
  2. 前記本体部の外径は、前記本体部の軸方向に沿って均一の寸法で形成されている、
    ことを特徴とする請求項記載のマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材。
  3. 前記本体部の軸方向の両端の外径は、前記本体部の軸方向の端部に至るにつれて次第に小さくなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項記載のマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材。
  4. 前記本体部の軸方向の両端において、前記本体部の外周面と内周面は鋭角をなして交差している、
    ことを特徴とする請求項記載のマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材。
  5. 前記本体部の軸方向の両端において、前記本体部の外周面と内周面は、環状の薄肉部を介して接続されている、
    ことを特徴とする請求項記載のマイクロパイル工法で用いるケーシングセグメントの継手部材。
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