JP6217205B2 - デジタル−アナログ・フィッティング装置、デジタル−アナログ・フィッティング方法、及びプログラム - Google Patents

デジタル−アナログ・フィッティング装置、デジタル−アナログ・フィッティング方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、デジタル−アナログ・フィッティング装置、デジタル−アナログ・フィッティング方法、及びプログラムに関するものである。
リカレントニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network、以下RNNと省略することがある)はロボットの動作用として開発されたニューラルネットワークである。このRNNは、ロボットの動作のみならず、歩数計や音声解析などの他の物理モデルに対しても有効である。
RNNはニューロンと結線とから構成される。ここで、ニューロンを整数でインデックスするとして、j番目のニューロンの出力をyとする。さらに、j番目のニューロンからi番目のニューロンへの結線上に定義される重み係数をCij、各ニューロンに定義される遅れパラメータをεi 、ニューロンyi に入力される加え値をhi がとする。すると、i番目のニューロンの出力は、tを時間として、
Figure 0006217205
となる。上式のyi をニューロンそのものと同一視する場合もある。なお、加え値hiは、このRNN回路のニューロン以外で求められた値である。加え値hiが恒等的に0である場合もある。また、上の[数1]は、連続時間tに対する定数係数の非同次連立微分方程式である。
一方、離散時間の線形システムが知られている。線形システムは、Aをn×nの正方行列、離散時間iのときn次元ベクトルy(i)を入力すると、下の[数2]のようなy(i+1)、
Figure 0006217205
が出力されるシステムである。そしてこのy(i+1)は、時刻(i+1)における入力ベクトルとなる。[数2]の正方行列Aは、一般に対角化可能と仮定される場合において、離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析する方法が知られている。その方法では、離散時間の線形システムの出力である離散点にフィッティングする連続曲線を求め、求められた連続曲線であるフィッティング曲線についてRNN回路で解析を行う。この場合、[数2]で表されるような線形システムの出力の離散点の全てを通るフィッティング曲線をリカレントニューラルネットワーク回路を用いて求める。そのためには、線形システムを表す[数2]から得られる定数係数の非同次連立微分方程式を用いて、ニューラルネットワーク回路が設計される。
このような目的に使用されるニューラルネットワーク設計方法として次のような方法が知られている。その方法では、まず、設計対象のRNN回路を、固有振動を出力する複数の振動系RNN回路と、当該複数の振動系RNN回路の出力の和を求める加算回路とを含むように構成する。そして、当該複数の振動系RNN回路に離散時間の線形システムの出力である離散値データを入力したときの加算回路からの出力を、離散値データに対してのフィッティング曲線の出力とする。
国際公開第2006/106713号 特開2010−193310号公報 国際公開第2010/073412号 国際公開第2009/078071号 特開2009−63761号公報
永嶋史朗、「双線形時間遅れニューラルネットワークによるロボットソフトウェアシステム」、日本ロボット学会誌、2006年9月、第24巻、第6号、p.53−64
リカレントニューラルネットワーク(RNN)回路を用いて離散時間の線形システムの出力を解析する方法において、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析する方法が知られていないという問題がある。
また、RNN回路を用いて時刻i=0、1…、kに対するn次元ベクトルy(i)の各成分のフィッティング曲線を求めるには、少なくともk+1個ものニューロンが必要となる。従って、サンプル数kが大きくなるにつれて、必要となるニューロン数が増加してしまうという問題がある。
上述した問題に鑑み、本発明は、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力を解析することができ、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなっても必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるデジタル−アナログ・フィッティング装置、デジタル−アナログ・フィッティング方法、及びプログラムに関するものである。を提供することを目的とする。
デジタル−アナログ・フィッティング装置は、行列変形部と、重み係数算出部と、トポロジー形成部と、重み設定部と、ニューラルネットワーク回路動作部を含む。行列変形部は、対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形する。重み係数算出部は、前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出する。トポロジー形成部は、前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成する。重み設定部は、前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成する。ニューラルネットワーク回路動作部は、前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得る。
本明細書で後述する本発明は、デジタル−アナログ・フィッティング装置、フィッティング方法、及びプログラムに関するものである。本明細書で後述する本発明によれば、離散時間の線形システムを表す行列が対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力をニューラルネットワーク回路で解析でき、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるので、ニューラルネットワーク回路の実行の際の計算量が削減されるという効果を奏する。
RNN回路の一例と、このRNN回路におけるニューロンと入出力の結線との関係式を説明する図である。 図1の関係式の拡張を説明する図である。 離散時間の線形システムを説明する図である。 離散時間の線形システムの出力例を図解したグラフである。 定数係数の連立同次微分方程式によって処理が表されるRNN回路の一例である。 離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を求めるデジタル−アナログ・フィッティング装置の機能ブロック図の例を示す図である。 曲線g(t)の例を示す図である。 曲線g(t)の例を示す図である。 関数a(x)のグラフを示す図である。 関数D(x)のグラフを示す図である。 n=3とするときのRNN回路の例を示す図である。 n=3とするときのRNN回路の別の例を示す図である。 デジタル−アナログ・フィッティング装置のハードウェア構成例を表した図である。 フィッティング曲線算出処理の流れの例を示すフローチャートである。
図面を参照して、まず、(RNN:Recurrent Neural Network、以下単にニューラルネットワークとも呼ぶ)回路を用いて離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析する方法の概要について説明する。
<線形システムとニューラルネットワーク>
図1は、リカレントニューラルネットワーク(RNN)回路の一例と、このRNN回路におけるニューロンと入出力の結線との関係式を説明する図である。
RNNはニューロンと結線とからなるネットワークである。ここで、j番目のニューロンの出力をy、j番目のニューロンからi番目のニューロンへの結線上に定義される重み係数をCijとする。すると、i番目のニューロンへの入力は、
Figure 0006217205
となる。各ニューロンには、遅れパラメータεi が定義されており、i番目のニューロンの出力は、tを時間として、
Figure 0006217205
となる。上式のyi をニューロンそのものと同一視する場合もある。上の[数4]の関係式を図示すると図1のようになる。
図2は、図1の関係式の拡張を説明する図である。図2に示されている例では、加え値gi がニューロンyi に入力される。この場合のi番目のニューロンの入出力は、
Figure 0006217205
となる。なお、gi は、このRNN回路のニューロン以外で求められた値である。
図3は離散時間の線形システムを説明する図である。図3において、Aはn×nの正方行列を表す。時間iのときn次元ベクトルy(i)を入力すると、
Figure 0006217205
で表されるようなy(i+1)が出力される。y(i+1)はまた時刻(i+1)における入力ベクトルとなる。
行列Aはたとえば、mを整数として
Figure 0006217205
のような行列であり得る。このとき、y(i)は、y(i)とy(i)を成分として持つ2次元ベクトルであり、y(i+1)=Ay(i)は、
Figure 0006217205
と表される。[数8]においてm=4としたときに得られる離散時間の線形システムの出力は、図4のようになる。図4に示されているように、整数iで指定される時刻がi=0、1、2、…、と変化するとき、2次元ベクトルy(i)は、半径1の円の円周上を、1つの離散時間あたり、π/4だけ反時計回りに回転する。整数iで指定される時刻i=0、1、2、…、を、T、T、T、と表すこともある。したがって[数7]の行列Aによって表現される線形システムは回転を出力するシステムである。
制御や信号処理などで使われる離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析するためには、まず、離散点にフィッティングする曲線を求める。たとえば、図3の例では、出力はy(0)、y(1)、y(2)、…、と離散的な点の集まりとなる。次に時刻T、T、T、…、において、これらの離散点y(0)、y(1)、y(2)、…、を通る連続曲線であるフィッティング曲線を求める。このときたとえば、RNN回路を初期値、外力の値などの所定の条件の下で動作させ、フィッティング曲線を求めても良い。そして、求められたフィッティング曲線についてRNN回路で解析を行えば良い。
前述のように[数7]の行列Aは対角化が可能である。すなわち、ある正方行列X(とその逆行列X−1)と、固有値λ、λ、…、が存在し、行列Aは、
Figure 0006217205
のように対角化される。線形システムの関係式[数6]に[数9]を用いると、
Figure 0006217205
のようになる。[数10]はn次元ベクトルy(i+1)と初期値y(0)との関係を表す。
ここで、時間を表す離散的な数iを連続的な時間変数tに置き換えると
Figure 0006217205
のようになる。また[数11]を用いると
Figure 0006217205
となる。[数12]で、「(logλ)λ又は0」とあるが、固有値λが0でないときは、(logλ)λ、固有値λが0のとき0をとるという意味である。
[数12]は定数係数の連立同次微分方程式であり、その解である[数11]のy(t)は連続曲線である。しかもt=i+1を代入すれば、[数10]の関係式と[数11]の関係式は等しく、[数11]は[数10]の拡張となっている。すなわち、連続曲線y(t)はy(i+1)のフィッティング曲線となっていることがわかる。また[数12]の定数係数の連立同次微分方程式は、RNN回路によって実現が可能である。
たとえば、行列Aとして[数7]に示されているAを用いると、[数12]は、
Figure 0006217205
となる。
図5は、定数係数の連立同次微分方程式[数13]によって処理が表されるRNN回路の一例である。このRNN回路11は2個のニューロンからなり、サンプル数が大きくなってもRNN回路のニューロンは増加しない。[数13]では、ニューロンの個数は行列Aの次数と等しい。
以下、図面を参照しながら、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力を解析することができ、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなっても必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるリカレントニューラルネットワーク回路、ならびにそのようなリカレントニューラルネットワーク回路の設計方法、及びリカレントニューラルネットワーク回路の設計プログラムについて説明する。またその一環として、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を求めるRNN回路の設計装置、方法およびプログラムが提供される。
<デジタル−アナログ・フィッティング装置とリカレントニューラルネットワーク回路>
以下ではまず、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力を解析することができ、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなっても必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるリカレントニューラルネットワーク回路を含むデジタル−アナログ・フィッティング装置について説明する。
本実施例のデジタル−アナログ・フィッティング装置では、対角化が可能ではない線形システムを扱う。行列Aが対角化可能でない場合は、ジョルダンの標準形に変形することが出来る。また、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるので、ニューラルネットワーク回路の実行の際の計算量を削減することができる。
本例では、線形システムの出力のフィッティング曲線を与える連立同次微分方程式を導き、その連立同次微分方程式を実現するRNN回路を設計する。そして、RNN回路を所定の条件の下で動作させ、フィッティング曲線を求める。
まず図6について説明する。図6は、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を求めるデジタル−アナログ・フィッティング装置(以下、フィッティング装置とも呼ぶ)100の機能ブロック図の例を示す図である。
図6に示されているように、フィッティング装置100は、入力受付部102、行列変形部104、重み係数算出部106、トポロジー形成部108、重み設定部110、RNN回路動作部(ニューラルネットワーク回路動作部)112、及び出力部114を含む。
入力受付部102は、外部から線形システムを表す行列A、および初期値ベクトルy(0)の入力を受ける。本例では、行列Aは、対角化可能であるとは限らない。
行列変形部104は、入力受付部102に入力された、対角化可能とは限らないn次元正方行列Aをジョルダン標準形に変形する。つまり、行列変形部104は、対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形する。
Aのジョルダン標準形は、Aの最小多項式の次数と固有空間の次元に依存し、最も簡単な場合は、行列Aが、λ≠0として、
Figure 0006217205
のようなジョルダン細胞になっている場合であり、まずこの場合について説明する。
なお、そうでない場合は、行列変形部104は、行列Aの最小多項式の次数と固有空間の次元に依存して、Pをある正則行列とし、
Figure 0006217205
のようにジョルダン標準形に変形する。ここでジョルダン細胞λは、
Figure 0006217205
のように、対角成分γを持つ。
重み係数算出部106は、[数14]の関係を繰り返し用いることによって、
Figure 0006217205
を得る。ここで、i、jを整数として、(i、j)(Tはベクトル、行列の転置を表す)は、i個からj個を選択する組合せ数を意味する。また、i<jのとき(i、j)は0とする。
次に、重み係数算出部106は、リカレントニューラルネットワーク(RNN)回路のj番目のニューロンからi番目のニューロンへの結線上に定義される重み係数をbijを求める。また、重み係数算出部106は、各ニューロンに外力が加えられる場合は、その外力を算出する。
そのためにまず重み係数算出部106は、上記の少なくとも1回微分可能な階段状の単調増加関数を用意する。この関数は、
(C1)引数が整数値付近で、傾きが0である連続曲線、
という条件を満たす。
この条件を満たす関数を構成するために、ε>0を小さな値をもつ正の数、iを整数、tを時間を表すパラメータとして、
Figure 0006217205
を満たすgi(t)を作成すればよい。
たとえばi=1のとき単調増加関数g(t)は、t=1付近でg(1)=(1、1)、t=2付近でg(2)=(2、1)等の整数値を取り、tが整数値付近でグラフが水平になるような関数である。
また、たとえばi=2のとき単調増加関数g(t)は、t=1付近でg(1)=0、t=2付近でg(2)=(2、2)等の整数値を取り、tが整数値付近でグラフが水平になるような関数である。
[数18]のような仮定はフィッティング曲線がきちんと線型システムの出力値を通過するために必要であり、各点での微分可能性の仮定はフィッティング曲線がRNN回路の出力として得られるために必要である。
図7は曲線g(t)の例を示す図である。また、図8は曲線g(t)の例を示す図である。このような階段の形状をした関数を作成するためには、例えば、次のような関数を用いても良い。
一例は、x=0においてa(0)=0であり、x=∞でa(∞)=1となるような関数a(x):
Figure 0006217205
である。図9は、関数a(x)のグラフを示す図である。この関数a(x)は無限回微分可能である。次にa(x)を使って
x=aでD(a)=0、x=aでD(a)=bとなるような関数D(x):
Figure 0006217205
を求める。図10は、関数D(x)のグラフを示す図である。この関数D(x)は無限回微分可能である。よって、この関数D(x)を用いて単調増加関数g(t)を構成した場合には、単調増加関数g(t)は無限回微分可能となる。もちろん、[数18]を満たす単調増加関数g(t)の構成に用いることができる関数は上の例に限らない。
これらの単調増加関数g(t)(i=1、2、3、…、n)を用いて[数17]に現われる整数iをパラメータとする行列:
Figure 0006217205
を、
Figure 0006217205
のように連続変数tをパラメータとする行列に書き換える。ここで、[数22]の行列Λ(t)は、単調増加関数g(t)(i=1、2、3、…、n)の性質を反映して、少なくとも1階微分可能である。
このとき、[数22]の行列Λ(t)は、パラメータtが整数値iのとき、
Figure 0006217205
を満足する。上記行列Λ(t)を用いると、整数iをパラメータとする式:
Figure 0006217205
を連続変数tをパラメータとする式;
Figure 0006217205
に拡張することができる。
[数25]ように定義された関数y(t)、…、y(t)が、[数14]のフィッティング曲線になる。
次に重み係数算出部106は、関数y(t)、…、y(t)を出力するRNN回路を作成するための重み係数bijを算出する。そのために、[数25]を微分方程式に書き換える。つまり、重み係数算出部106は、ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数およびニューロンの各々に加えられる加え値を算出する。
ここで下記[数26]のような行列G(t):
Figure 0006217205
を導入する。また、
Figure 0006217205
で定義される関数h(t)、…、h(t)を導入する。
すると、[数25]の微分は、
Figure 0006217205
となる。[数28]は定数係数の連立微分方程式であり、図1、2に表したRNN回路と関係式との関係を用いることで、この連立微分方程式をRNN回路によって実現することができる。
よって、重み係数算出部106は、重み係数bijを、
Figure 0006217205
と決定する。
また、重み係数算出部106は、各ニューロンに加えられる外力はhであることを決定する。
次に、行列Aが対角化可能でなく、ジョルダン細胞になっていない場合について説明する。
この場合、重み係数算出部106は、[数15]、[数16]のジョルダン標準形から出発する。ジョルダン細胞λは対角成分γを持つ。
このとき、[数14]は、
Figure 0006217205
となる。この関係式を繰り返し用いて、
Figure 0006217205
を得る。ここで行列Λ(t)は、[数22]の行列Λ(t)に添え字を増やしただけの、ストレートフォワードな拡張である。
ここで重み係数算出部106は、上述と同様、離散的なパラメータである整数iから連続変数のパラメータtに[数31]の関係式を拡張する。すると、重み係数算出部106は、
Figure 0006217205
を得る。ここで行列Λ(t)は、[数22]の行列Λ(t)に添え字を増やしただけの、ストレートフォワードな拡張であるので、[数32]の右辺に現われる正方行列は、非対角成分を含むことに注意する。次に、[数32]を微分方程式に書き換える。まず、[数32]の両辺をパラメータtで微分する。すると、
Figure 0006217205
となる。ここで、関数h(t)、…、h(t)は、
Figure 0006217205
によって定義される。[数33]は定数係数の連立微分方程式であり、図1、2に表したRNN回路と関係式との関係を用いることで、この連立微分方程式をRNN回路によって実現することができる。
重み係数算出部106は、[数33]から、重み係数bijを、
Figure 0006217205
によって定義する。
トポロジー形成部108は、重み係数算出部106で算出された定数係数の連立同次微分方程式、たとえば[数28]、[数33]からRNN回路のトポロジーを決定する。つまり、トポロジー形成部108は、定数係数連立非同次微分方程式から所定の次元の数に等しい個数のニューロンと前記ニューロンの間の結線とによってニューラルネットワークのトポロジーを形成する。
トポロジー形成部108は、行列Aの次数に応じたRNN回路を形成する。例えば、行列Aが2次の正方行列である場合には、トポロジー形成部108は、2個のニューロンを組み合わせてRNN回路を形成する。また、例えば、行列Aが3次の正方行列である場合には、トポロジー形成部108は、3個のニューロンを組み合わせてRNN回路を形成する。
重み設定部110は、リカレントニューラルネットワーク(RNN)回路のj番目のニューロンからi番目のニューロンへの結線上に定義される重み係数をbijと、各ニューロンに外力が加えられる場合は、その外力をRNN回路に設定する。つまり、重み設定部110は、重み係数をニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、加え値をニューロンの各々に対して付与し、ニューラルネットワークを構成する。
図11は、n=3とするときのRNN回路12を示す図である。図11のRNN回路の出力は[数25]を満たし、[数14]のフィッティング曲線になる。
図12は、n=3とするときのRNN回路13を示す図である。図12のRNN回路の出力は[数32]を満たし、[数30]のフィッティング曲線になる。
連立非同次微分方程式に対応するRNN回路は次のような規則によって設計され得る。すなわち、
(R1)トポロジー形成部108は、行列Aの次数に等しい数のニューロンを用意し、その状態がy(t)を与えるニューロンをi番目のニューロンとする、
(R2)トポロジー形成部108は、整数iとjが等しくなく、行列Bの要素bijが非零である場合、i番目のニューロンとj番目のニューロンを結線で接続する、
(R3)トポロジー形成部108は、i番目のニューロンとi番目のニューロンをループ状の結線で接続する、
(R4)重み設定部110は、整数iとjが等しくないとき、i番目のニューロンとj番目のニューロンを接続する結線上に、重み係数bijを付与する、
(R5)重み設定部110は、各ニューロンが積分器として機能するときの倍数は、(dyi/dt)の係数である「1」を与える、
(R6)重み設定部110は、i番目のニューロンとi番目のニューロンを接続するループ状の結線上に、重み係数(bii+1)を付与する、
(R7)重み設定部110は、i番目のニューロンに加え値hが追加されるようにする、
という規則である。
上記規則(R5)は、次のような理由から得られる。図2に示されているニューロンの入出力結線に対応する微分方程式:
Figure 0006217205
と、[数33]の出力yiに対する方程式:
Figure 0006217205
を比較すると、[数37]の左辺の第2項(+y)が存在することに気が付く。この項を消すためには、右辺に(+y)を追加すればよい。これは、図2では、ループ状の結線の接続を追加することに相当する。このように、図11、12のi番目のニューロンに接続されるループ状の結線に対する重み係数は(bii+1)となっている。
また、[数36]の1階微分の項の係数εは、i番目のニューロンが積分器として機能するときの倍数に相当する。今の場合、ε=1であるので、図11、12のi番目のニューロンは1倍の積分器として機能する。
このように、対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列の要素を用いて導出される定数係数連立非同次微分方程式によって動作が表されるニューラルネットワーク回路であって、所定の次元の数に等しい個数のニューロンと、ニューロンの間の結線とを含み、対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列の要素を用いて導出される定数係数連立非同次微分方程式から、所定の次元の数に等しい個数のニューロンの間の結線により伝送されるニューロンの状態量に与えられる重み係数bijおよび前記ニューロンの各々に加えられる加え値hが算出されるニューラルネットワーク回路が提供される。
RNN回路動作部112は、構成されたRNN回路に初期値を与え、時系列データy(t)、y(t)、y(t)、…、を得る。RNN回路動作部112は、ニューラルネットワーク回路動作部とも呼ばれることがある。このように、RNN回路動作部(ニューラルネットワーク回路動作部)112は、ニューラルネットワークを動作させ、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得る。
出力部114は、RNN回路動作部112で得た時系列データy(t)、y(t)、y(t)、…、を出力する。
このような構成によって、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析でき、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができる。また、それによって、計算量の削減が実現できる。
また、上記の装置によって構成されるリカレントニューラルネットワーク回路は、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力を解析することができ、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができる。
図6において、フィッティング装置100は、汎用のコンピュータ200として構成され得る。このコンピュータ200に、入力データ1として、離散時間線形システムを表している行列Aと、この離散時間線形システムへの入力ベクトルの初期値y(0)とを入力してコンピュータ200内のメモリに記憶させる。ここで、コンピュータ200に対して所定の実行指示を与えると、コンピュータ200のCentral Processing Unit(CPU、中央演算装置)は、この離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を算出するための制御処理を実行する。CPU202は、この制御処理の実行結果として得られる、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を表しているデータを、メモリに記憶させる。このメモリに記憶されたデータは、その後、出力データ2としてコンピュータ200から出力される。
図13は、デジタル−アナログ・フィッティング装置のハードウェア構成例を表した図である。
このコンピュータ200は、Central Processing Unit(CPU)202、Read Only Memory(ROM)204、及びRandom Access Memory(RAM)206、ハードディスク装置208、入力装置210、表示装置212、インタフェース装置214、及び記録媒体駆動装置216を備えている。なお、これらの構成要素はバスライン218を介して接続されており、CPU202の管理の下で各種のデータを相互に授受することができる。
CPU202は、このコンピュータ200全体の動作を制御する演算処理装置であり、コンピュータ200の制御処理部として機能する。
ROM204は、所定の基本制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリである。CPU202は、この基本制御プログラムをコンピュータ200の起動時に読み出して実行することにより、このコンピュータ200の各構成要素の動作制御が可能になる。
RAM206は、CPU200が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する、随時書き込み読み出し可能な半導体メモリである。
ハードディスク装置208は、CPU202によって実行される各種の制御プログラムや各種のデータを記憶しておく記憶装置である。CPU202は、ハードディスク装26に記憶されている所定の制御プログラムを読み出して実行することにより、後述する各種の制御処理を行えるようになる。
入力装置210は、例えばマウス装置やキーボード装置であり、情報処理装置のユーザにより操作されると、その操作内容に対応付けられている各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をCPU202に送付する。
表示装置212は例えば液晶ディスプレイであり、CPU202から送付される表示データに応じて各種のテキストや画像を表示する。
インタフェース装置214は、このコンピュータ200に接続される各種機器との間での各種情報の授受の管理を行う。
記録媒体駆動装置216は、可搬型記録媒体220に記録されている各種の制御プログラムやデータの読み出しを行う装置である。CPU202は、可搬型記録媒体220に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置216を介して読み出して実行することによって、後述する各種の制御処理を行うようにすることもできる。なお、可搬型記録媒体220としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリ、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などがある。
離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線の算出をこのようなコンピュータ200に行わせるには、例えば、後述する制御処理をCPU202に行わせるための制御プログラムを作成する。作成された制御プログラムはハードディスク装置208若しくは可搬型記録媒体220に予め格納しておく。そして、CPU202に所定の指示を与えてこの制御プログラムを読み出させて実行させる。こうすることで、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線の算出をコンピュータ200が行えるようになる。
<フィッティング曲線の算出処理>
図14を参照しながら、実施例のデジタル−アナログ・フィッティング装置100におけるフィッティング曲線の算出処理について説明する。
また、フィッティング装置100が図13に示されているような汎用コンピュータ200である場合には、下記の説明は、そのような処理を行う制御プログラムを定義する。すなわち、以下では、下記に説明する処理を汎用コンピュータに行わせる制御プログラムの説明でもある。
図14は、フィッティング曲線算出処理の流れの例を示すフローチャートである。
図14の処理が開始されると、まず、S101で入力受付部102は、非対角化可能ではない行列Aと、この線形システムの初期状態を表している初期値(y(0)、…、y(0))と、図7、8に示されている曲線g(t)に関する情報との入力を取得する。行列Aは、nを2以上の整数として、n次元正方行列でn次元正方行列である。また、行列Aは離散時間線形システムを定義する。線形システムの初期値、および曲線g(t)に関する情報は入力データ1と参照される。
次に、S102で行列変形部104は、非対角化可能ではない行列Aをジョルダン標準形に変形する。行列Aをジョルダン標準形に変形する手法は様々なものが知られており、そのいずれの手法を採用してもよい。
また、本ステップで算出された固有値λ1、…、λnは、固有値の対数値logλ1、…、logλnを得るために用いられる。なお、本実施形態では、行列Aの固有値はゼロでないと仮定されているが、行列Aの固有値に値がゼロが含まれている場合に行列変形部104は、その固有値についての対数値の算出結果をゼロとする処理を行ってもよい。
次に、S103で重み係数算出部106は、S102において得られた行列Aの固有値の対数値logγ1、…、logγnおよび曲線g(t)を用いて、各ニューロンの状態量に与える重み係数bijを算出する。重み係数bijは、たとえば、上の[数32]に従って算出され得る。さらに重み係数算出部106は本ステップにおいて、行列Aの固有値λ1、…、λnと、曲線g(t)(の微分)を用いて、加え値hを算出する。加え値hは、上の[数34]に従って算出され得る。
次に、S104でトポロジー形成部108は、定数係数の連立非同次微分方程式によって処理が表されるRNN回路のトポロジーを形成する処理を行う。「トポロジー」とは、行列Aの次数に応じたニューロンの数と、それらのニューロン間の結線の仕方を意味してもよい。たとえば、行列Aがn次元正方行列であれば、ニューロンの数はn個であり得る。たとえば、[数31]を出力する定数係数の連立非同次微分方程式において、出力y(t)に対応するニューロンをi番目のニューロンとする。また、S103の処理で算出された重み係数bijが非零であれば、i番目のニューロンとj番目のニューロン間には結線が存在し得る。ここで、重み係数biiのように、同一のニューロンを参照するような重み係数も許容される。この場合、i番目のニューロンから出てi番目のニューロンに入るような結線が存在する。このように、ニューロンとニューロン間の結線によってRNN回路のトポロジーが形成される。このように、上記規則(R1)〜(R3)に従ってRNN回路のトポロジーを形成する。
次に、S105で重み設定部110は、S104の処理により形成されたトポロジーを有する回路に、上記規則(R4)〜(R5)に従って、各ニューロンが積分器として機能するときの倍数、i番目のニューロンとj番目のニューロンを結ぶ結線に付与される重み係数、i番目のニューロンに印加される加え値を与え、RNN回路を形成する。例えば、[数33]の微分方程式に対するRNN回路として図12に示されているRNN回路40が形成される。
以上、S101からS105までの処理によって、離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を出力することができるRNN回路の設計が完了する。
次に、S106でRNN回路動作部112は、S101からS105までの処理によって設計されたRNN回路に、S101において取得した線形システムの初期状態を表している初期値(y(0)、…、y(0))を与えて、RNN回路を動作させる処理を行う。このようにしてRNN回路を動作させることにより、行列Aによって表されている離散時間線形システムの出力についてのフィッティング曲線が、RNN回路の出力として得られる。
次に、S107で出力部114は、動作させたRNN回路からの出力を、フィッティング曲線の算出結果として出力する処理を行い、その後はこのフィッティング曲線算出処理が終了する。
このような処理によって、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力をRNN回路で解析でき、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができる。また、それによって、計算量の削減が実現できる。
また、上記の処理によって、離散時間の線形システムを表す行列Aが対角化可能でないような離散時間の線形システムの出力を解析することができ、離散時間の線形システムの出力であるサンプル数が多くなってもRNN回路に必要となるニューロンの個数の増加を抑制することができるリカレントニューラルネットワーク回路の設計方法およびプログラムを提供することができる。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形する行列変形部と、
前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出する重み係数算出部と、
前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成するトポロジー形成部と、
前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成する重み設定部と、
前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得るニューラルネットワーク回路動作部と、
を含むデジタル−アナログ・フィッティング装置。
(付記2)
前記重み係数算出部は、前記重み係数を、前記ジョルダン標準形のジョルダン細胞と前記ジョルダン細胞の対角成分を用いて表現することを特徴とする付記1に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
(付記3)
前記重み係数算出部は、前記加え値を、前記単調増加関数と、前記ジョルダン細胞の前記対角成分を用いて表現することを特徴とする付記1または2に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
(付記4)
前記重み係数算出部は、前記単調増加関数を、
Figure 0006217205
を用いて構成する付記1乃至3のいずれか一項に記載のフィッティング装置。
(付記5)
前記重み係数算出部は、前記単調増加関数を、x=aでD(a)=0、x=aでD(a)=1となるような関数D(x):
Figure 0006217205
を用いて構成する付記1乃至3のいずれか一項に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
(付記6)
コンピュータ(200)によって処理されるデジタル−アナログ・フィッティング方法であって、
対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダンン標準形の行列に変形することと、
前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出することと、
前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成することと、
前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成することと、
前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得ることと、
を含むデジタル−アナログ・フィッティング方法。
(付記7)
前記重み係数を算出することは、前記重み係数を、前記ジョルダン標準形のジョルダン細胞と前記ジョルダン細胞の対角成分を用いて表現することを含むこと特徴とする付記6に記載のデジタル−アナログ・フィッティング方法。
(付記8)
前記加え値を算出することは、前記加え値を、前記単調増加関数と、前記ジョルダン細胞の前記対角成分を用いて表現することを含むことを特徴とする付記1または2に記載のデジタル−アナログ・フィッティング方法。
(付記9)
前記重み係数および前記加え値を算出することは、前記単調増加関数を、
Figure 0006217205
を用いて構成することを含む付記6乃至8のいずれか一項に記載のデジタル−アナログ・フィッティング方法。
(付記10)
前記重み係数および前記加え値を算出することは、前記単調増加関数を、x=aでD(a)=0、x=aでD(a)=1となるような関数D(x):
Figure 0006217205
を用いて構成することを含む付記6乃至8のいずれか一項に記載のデジタル−アナログ・フィッティング方法。
(付記11)
対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダンン標準形の行列に変形させ、
前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出させ、
前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成させ、
前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成することと、
前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得る、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記12)
前記重み係数を算出させることは、前記重み係数を、前記ジョルダン標準形のジョルダン細胞と前記ジョルダン細胞の対角成分を用いて表現させる処理をコンピュータに実行させることを含むこと特徴とする付記11に記載のプログラム。
(付記13)
前記加え値を算出させることは、前記加え値を、前記単調増加関数と、前記ジョルダン細胞の前記対角成分を用いて表現させる処理をコンピュータに実行させることを含むこと特徴とする付記11または12に記載のプログラム。
(付記14)
前記重み係数および前記加え値を算出させることは、前記単調増加関数を、
Figure 0006217205
を用いて構成させる処理をコンピュータに実行させることを含む特徴とする付記11乃至13のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記15)
前記重み係数および前記加え値を算出することは、前記単調増加関数を、x=aでD(a)=0、x=aでD(a)=1となるような関数D(x):
Figure 0006217205
を用いて構成させる処理をコンピュータに実行させることを含む特徴とする付記11乃至13のいずれか一項に記載のプログラム。
100 デジタル−アナログ・フィッティング装置
102 入力受付部
104 行列変形部
106 重み係数算出部
108 トポロジー形成部
110 重み設定部
112 RNN回路動作部
114 出力部

Claims (7)

  1. 対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形する行列変形部と、
    前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出する重み係数算出部と、
    前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成するトポロジー形成部と、
    前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成する重み設定部と、
    前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得るニューラルネットワーク回路動作部と、
    を含むデジタル−アナログ・フィッティング装置。
  2. 前記重み係数算出部は、前記重み係数を、前記ジョルダン標準形のジョルダン細胞と前記ジョルダン細胞の対角成分を用いて表現することを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
  3. 前記重み係数算出部は、前記加え値を、前記単調増加関数と、前記ジョルダン標準形のジョルダン細胞の対角成分を用いて表現することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
  4. 前記重み係数算出部は、前記単調増加関数を、
    Figure 0006217205
    を用いて構成する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィッティング装置。
  5. 前記重み係数算出部は、前記単調増加関数を、x=aでD(a)=0、x=aでD(a)=1となるような関数D(x):
    Figure 0006217205
    を用いて構成する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデジタル−アナログ・フィッティング装置。
  6. コンピュータによって処理されるデジタル−アナログ・フィッティング方法であって、
    対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形することと、
    前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出することと、
    前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成することと、
    前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成することと、
    前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得ることと、
    を含むデジタル−アナログ・フィッティング方法。
  7. 対角化不可能であって離散時間線形システムを表現している所定の次元の正方行列をジョルダン標準形の行列に変形させ、
    前記ジョルダン標準形の行列を含む前記離散時間線形システムから、少なくとも1回微分可能で、階段形状をした単調増加関数を用いることによって、定数係数連立非同次微分方程式を算出し、構成されるべきニューラルネットワークのニューロンの間の結線により伝送される前記ニューロンの状態量に与えられる重み係数および前記ニューロンの各々に加えられる加え値を算出させ、
    前記定数係数連立非同次微分方程式から前記所定の次元の数に等しい個数の前記ニューロンと前記ニューロンの間の結線とによって前記ニューラルネットワークのトポロジーを形成させ、
    前記重み係数を前記ニューラルネットワークの前記トポロジーの前記結線に対して付与し、前記加え値を前記ニューロンの各々に対して付与し、前記ニューラルネットワークを構成することと、
    前記ニューラルネットワークを動作させ、前記離散時間線形システムの出力のフィッティング曲線を得る、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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