JP6215948B2 - リニアリティ特性が改善されたコンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば高周波数(HF)回路用の、リニアリティ特性が改善されたコンデンサに関する。
コンデンサは、理想的な静電容量素子を実装するものである。このため回路理論においては、容量素子はその容量でのみ特徴づけられているが、一方でコンデンサは、その容量特性の他に一般的に望ましくない周波数特性および温度依存特性、寄生インダクタンスおよび非線形特性を備えている。
特に、たとえばモバイル通信装置での応用に見られるHF回路においては、望ましくないIMD(IMD=Inter-Modulation Distortion)の生成があり得る。実際のモバイル通信システムは、その送受信ユニットにおける全ての部品に高い要求基準が課されており、そのコンデンサについても同様である。特に部品の非線形特性は、実際には信号路における高調波および相互変調積の生成をもたらし、受信側の感度を著しく低下させる。
モバイル通信装置は、たとえば音響波で動作するフィルタデバイスを備え、たとえば音響体積波で動作するフィルタデバイスを備える。このため適合するフィルタ回路は、ある理想的な静電容量素子に対応した電磁特性を備えなければならない。
特許文献1には、たとえばモバイル通信装置のデュプレクサ回路(複数)にHFフィルタ(複数)が含まれているものが開示されている。
特許文献2には、小さな寸法で良好な電気特性を得るために、コンデンサ(複数)を音響体積波で動作するデバイスに集積することが開示されている。
HFフィルタ用のこれらの公知のコンデンサで問題となるのは、実際のコンデンサでの上記の望ましくない特性である。
独国特許公開公報第102008045346A1号明細書 独国特許公開公報第102009011639A1号明細書
したがって本発明の課題は、HFフィルタ回路での使用に適し、かつ理想的な静電容量素子にできる限り近い電気特性、とりわけ良好な線形性を有するコンデンサを提供することである。さらにこのようなコンデンサは、たとえば音響体積波で動作するデバイスに実装された場合、寄生共振の作用がまったくあってはならない。さらに適合するコンデンサは、安価かつ製造コストの増加無しに製造可能でなければならない。さらに適合するコンデンサは、進行中の微小化のトレンドに適合するコンデンサとなっていなければならない。
これらの課題は、請求項1に記載のコンデンサによって解決される。従属項は本発明の有利な実施例を提示する。ここでこれらの請求項および以下に記載する特徴は任意に組み合わせて協働させ、カスタマイズされたコンデンサとすることができる。
コンデンサは第1の導電層および第2の導電層を備える。このコンデンサは、さらに上記の第1の導電層にパターニングされた第1の電極および第2の電極と、上記の第2の導電層にパターニングされた第3の電極とを備える。これらの導電層の間には、誘電層が配設されている。上記の第1の電極の一部と上記の第2の電極の一部は、それぞれ上記の第3の電極の一部と重なっている。ここでこの第1の電極および第2の電極は、上記のコンデンサの接続電極である。
この「重なっている」という表現は、これらの電極の対応する領域が平面的に対向していることを意味する。ここで少なくともこれらの電極の重なっている部分は、実質的にそれぞれ1つの平板コンデンサとなっている。
上記のコンデンサの接続電極を介して、すなわち上記の第1の電極および第2の電極を介して、このコンデンサは周辺回路と接続可能である。
上記の第1の電極と上記の第3の電極とで1つの第1の部分コンデンサを形成することが可能であり、これに対して上記の第3の電極と上記の第2の電極とで1つの第2の部分コンデンサを形成することが可能である。したがってこのコンデンサは、実質的に2つの部分コンデンサの直列回路である。
こうしてこのコンデンサは、1つの層構造を備え、この層構造は音響波、たとえば音響体積波で動作するデバイスの製造プロセスに適合している。
コンデンサの良好な電気特性は、層(複数)の材料の適切な選択によって得ることができる。とりわけこの誘電体層の材料の選択は、このコンデンサの線形特性に大きな影響を与える。
1つの実施形態においては、この誘電体層は圧電性ではない。これにより、この誘電体層の材料は、音響体積波で動作するデバイスの圧電層の材料とは本質的に異なっている。
音響体積波で動作するデバイスは、2つの電極の間に1つの圧電層を備えている。下部電極,圧電層,および上部電極からなる積層体は、この積層体の共振周波数を有するHF信号がこれらの電極に印加された場合、電子音響的に活性となる。ここでこのような積層体では、音響共振が生成される。これにより、かなりの程度に非線形の特性を示す電子音響共振器となる。いわゆるBAW共振器(BAW=Bulk Acoustic Wave=音響体積波)の代わりにコンデンサを得ようとするならば、適合する積層体を、共振器をデチューニングする層の上部電極の上面への堆積のような機械的特性によって、この共振器をデチューニングすることが可能である。ただしこの際、理想的な静電容量素子は得られない。
BAW共振器の中には、音響共振の生成を促進する音響ミラーが配設されているものがある。このようなミラーは、高い音響インピーダンスを有する材料と低い音響インピーダンスを有する材料とが交互になった層配列を備えてよい。高い音響インピーダンスの材料は、具体的には高い比重を有する材料であり、たとえば金属である。その誘電体がBAW共振積層体の圧電層ではなく、このミラーの材料を誘電体として用いるコンデンサも可能であるが、これは対応する電極、特に下部電極がこの積層体の深部に埋め込まれており、かなり深くまで以下に示す層を貫通接続部が貫通する必要があるので、非常にコストがかかる。
1.圧電材料を有する層。
2.このBAW共振器の下部電極を有する層。
3.このコンデンサの誘電体材料を有する、このBAW共振器の下部電極の下に配設された層を有する層。
そこで本発明は、上記の圧電材料を有する層の下の誘電体材料を有する層を貫通する貫通接続部を全く必要としないコンデンサを提供するものである。すなわち本発明は、その電極が容易に接続され得るコンデンサを提供する。この誘電体材料が圧電性でないということによって、非常に良好な電気特性、具体的には線形な特性が得られる。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサの誘電体層は、これに対応した、音響波で動作するデバイス、たとえば音響体積波で動作するデバイスのミラー層となっている。
1つの実施形態においては、上記の第1の導電層は、音響体積波で動作する共振器の電極が配設されている層である。とりわけこの第1の導電層は、音響体積波で動作する共振器の電極を備えてよい。
1つの実施形態においては、上記の第1の電極は、音響体積波で動作する共振器である。これに対応して、上記の部分コンデンサの少なくとも1つは、1つのBAW共振器積層体の下部に配設されている。この第1の電極は、1つのBAW共振器の1つの電極であるので、この第1の電極への電気的入力は容易に行うことができる。このような場合、上記の第2の電極に到達して接続されるために、上記の圧電材料を有する層を貫通する高々もう1つの貫通接続部が必要である。
1つの実施形態においては、上記の第1の導電層の上に適宜1つの圧電層と、この圧電層の上に1つのさらなる導電層を備える。この圧電層の上のさらなる導電層においては、BAW共振積層体の上部電極はパターニングされていてよい。上記の第2の電極の上に上記の誘電体材料を有する層を貫通する貫通接続部があると、このさらなる導電層のパターニングされた材料は、この第2の電極との回路接続を生成することができる。
このようにして、ほぼ追加製造プロセス無しに形成可能なコンデンサが得られる。特にこのコンデンサの誘電体材料を貫通する貫通接続部は必要でない。
1つの実施形態においては、適宜第1および第2の電極から選択された2つの電極の1つが、上記の圧電層を貫通する貫通接続部を介して1つのHFフィルタ回路と回路接続されている。
1つの実施形態においては、第1および第2の電極から選択されたこれら2つの電極の少なくとも1つは、1つのバンプ接続部の下に配設され、このバンプ接続部と回路接続される。
BAW共振器の積層体は、特に音響ミラーと共に、担体基板上に配設され、BAWチップの一部となっている。このようなチップは、フリップチップ構造として他の回路部品あるいは適合したデバイス(複数)によって(すなわちバンプ接続部(複数)を介して)回路接続されて結合されている。こうしてこれらのバンプ接続部(複数)は、電子音響共振器の障害とならず、これらのバンプ接続部はBAW共振器(複数)上でなく、これらのBAW共振器の隣に配設されている。低く構成されたデバイスを得るために、これらのバンプ接続部は、圧電材料を有する層の凹部に配設されていてよい。このような場合、この圧電材料における凹部は、すなわちこのコンデンサの第1または第2の電極まで達する貫通接続部となっていてよい。
このコンデンサの電極の1つとバンプ接続部との間には、このバンプ接続部の良好な電気的および機械的結合を得るために、いわゆるUBM(Under Bump Metallization;バンプの下のメタライジング部)が配設されていてよい。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは1つのHFフィルタ回路の一部となっている。フィルタ回路としては、特にモバイル通信装置のデュプレクサ回路の送信フィルタおよび/または受信フィルタが問題となる。特にアンテナ信号路と回路接続されているコンデンサ(複数)には、相互変調積および高調波の発生が可能な限り小さくなるように、線形性に関してとりわけ高い条件が課されている。したがって、本発明によるコンデンサを回路技術的にアンテナ信号路の近傍に用いることは極めて有効である。
このため適合したコンデンサをデュプレクサのインピーダンスマッチング回路に回路接続してよい。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは、HFフィルタ回路の吸込回路(Saugkreis)の一部となっている。このような吸込回路を介して、特に妨害周波数成分を有する相互変調積を生成しかねない、望ましくない周波数成分をグラウンド(Masse)に逃がすことができる。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは、HFフィルタ回路の阻止回路(Sperrkreis)の部分となっている。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは、HFフィルタ回路のインダンクタンス素子に並列に回路接続されている。1つのフィルタポートに並列に接続されたインダクタンス素子(複数)を用いたインピーダンスマッチングでは、小さなインダクタンス値は、スミスチャートにおいて長い経路を描く。多くの場合スペース不足のために、スミスチャートで短い経路とするための大きなインダクタンスを有するインダクタンス素子をハウジング内に設置することができない。他には、直列に回路接続されたインダクタンス素子が問題とならなくなるアプリケーション例がある。このような例では、適合したコンデンサは、1つの並列分岐路において小さな並列インダクタンスの効果を補償し、これに対応して大きな形状寸法を有するインダクタンス素子を小さくするかまたは全く削除することができる。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは、π型回路(π-Glied)またはT型回路(T-Glied)を有するデュプレクサ−マッチング回路の一部となっている。
π型回路(π-Glieder)およびT型回路(T-Glieder)は、インピーダンスマッチング、たとえばデュプレクサの送信フィルタと受信フィルタとの間のインピーダンスマッチングに適しているが、これはこのようなデュプレクサ−マッチング回路は、一般的にアンテナ信号路と直接回路接続されているからである。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは直接的に、あるいは別の回路素子を介して間接的に、直に隣接していない、音響体積波で動作する共振器とカップリングされており、ここでこの音響体積波で動作する共振器は、このコンデンサと直に隣接しないで配設されている。こうして、このBAW共振器の直ぐ近傍にスペースが無い場合でも、あるいはこの共振器から放出される音響波がこのコンデンサの動作を妨害しかねない場合でも、適合したコンデンサをBAW共振器を回路接続することが可能である。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは2個,4個,6個,8個,10個またはこれより多い部分コンデンサを含んでいる。この場合上記の第3の電極は、上記の第1の電極ともまた上記の第2の電極とも重なっている必要はない。第1の電極は、上記の第2の導電層の1つの電極と重なっていてよい。
この第2の導電層の電極は、上記の第1の導電層のもう1つの電極と重なっており、このもう1つの電極はまたこの第2の導電層の別の電極と重なっている。
こうしてこの第2の電極に対する、対応する数の中間電極を介して、第1の電極の部分コンデンサのチェーン(Verkettung)が得られる。
本発明によるコンデンサの1つの実施形態においては、上記の誘電体層は、少なくとも1つの電極の領域において局所的に薄く(gedunnt;シニング)されている。ここでこの誘電体層の厚さは、BAWコンデンサの適合した反射層の誘電体層の厚さと比較して低減されていてよい。
第1の導電層と第2の導電層の材料および誘電体層の材料は、従来のBAW共振器の積層体の材料を備えてよい。そこで良好な導電性の金属としては、アルミニウム,金,銀、またはこれらの金属の合金が対象となる。これらの導電層は、たとえば接着媒介層としてチタンを備えてよい。特にこれらの導電層はまた、それ自身が、異なる金属または合金の多数の層から成っていてよい。
上記の誘電体層は、具体的には大きなあるいは小さな音響インピーダンスの非導電性材料を含んでよく、たとえばSiO2,Si34および/またはTa25を含んでよい。この誘電体層も、複数の副層(Teillagen)を備えてよい。
部分コンデンサの直列回路の静電容量の逆数は実質的に、対応する部分コンデンサの静電容量の逆数の和となる。必要面積当たりのできる限り大きな静電容量を得るためには、これらの部分コンデンサ、すなわちこれらの重なり領域が実質的に同じ大きさとなる。
さらに、これらの部分コンデンサの静電容量は、電極の間隔と誘電体の比誘電率とに依存する。これに対応して、この誘電体材料は、とりわけ大きなあるいはとりわけ小さな比誘電率を有してよく、この誘電体層の厚さは、シニング(Dunnen)によって事前に決められた値に調整される。
1つの実施形態においては、本発明によるコンデンサは、デュプレクサ回路の一部として回路接続されている。このデュプレクサにおいては、上記で説明したコンデンサの他に、さらに同様な構造のコンデンサ(複数)が含まれていてよい。このデュプレクサの全てのコンデンサは、上記のように構成されていてよい。
このコンデンサは、具体的にはこのデュプレクサのアンテナマッチング回路において回路接続されていてよく、たとえば2つのインダクタンス素子とその間の直列容量性素子とを有するπ型回路の容量性素子として回路接続されていてよい。
このアンテナマッチング回路は、上記のデュプレクサ回路における位相シフタとなっていてよい。さらにこの位相シフタ全体は、IPD技術(IPD=Integrated Passiv Device)で実装することができ、これによりこのデュプレクサにおいて省スペースで実現することができる。
このデュプレクサは、Tx信号路にBAW共振器を有し、かつ受信信号路にSAW共振器を有するハイブリッドデュプレクサであってよい。
さらに上記の第1および第2の電極の領域における誘電体層の厚さは、実際の共振周波数がデュプレクサの間隔以上に高くなるかまたは低くなるようにシフトされるように調整されていてよい。ここでこの誘電体層が圧電性である場合は、この実際の共振周波数は、コンデンサの音響共振周波数であるような周波数である。
以下では、本発明によるコンデンサを、それらに限定するものではない実施形態例およびこれに付随する概略図を参照して詳細に説明する。
第1,第2,および第3の電極の基本構成を示す図である。 1つの積層体における電極(複数)の構成を示す図である。 1つのBAW共振器積層体におけるコンデンサのアプリケーションを示す図である。 異なる部分コンデンサにおける誘電体層が異なる厚さを有する、1つの実施形態を示す図である。 接続電極(複数)が貫通接続部(複数)を用いて回路接続されている、1つの実施形態を示す図である。 本発明によるコンデンサの等価回路図である。 本発明によるコンデンサが、1つのBAW共振器と並列になっている、1つの実施形態を示す図である。 図7に示す電極構造の等価回路図である。 本発明によるコンデンサ、および3つの接続端子を有する1つのBAW共振器の並列回路の1つの実施形態を示す図である。 図9の電極構造の等価回路図である。 電極の1つが、1つのBAW共振器の下部電極の延長部である、1つの実施形態を示す図である。 図11の電極構造の等価回路図である。 6個の部分コンデンサを有する、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を示す図である。 1つの共振器を有する、本発明によるコンデンサの直列回路の等価回路図である。 第2の電極が1つのバンプ接続部の下に配設された、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を示す図である。 本発明によるコンデンサが1つの共振器と並列になっている、フィルタ回路の等価回路図である。 本発明によるコンデンサが1つの阻止回路に回路接続されている、フィルタ回路の等価回路図である。 本発明によるコンデンサが、インダクタンス素子L2と並列に回路接続されており、かつ共振器Xと並列に回路接続されている、フィルタの等価回路図である。 本発明によるコンデンサがπ型回路で接続されている、デュプレクサ回路の等価回路図である。 本発明によるコンデンサがT型回路で接続されている、デュプレクサの等価回路図である。 本発明によるコンデンサを直列分岐素子として有するフィルタ回路を示す図である。 本発明によるコンデンサが、任意の場所に配設された共振器に電気的にカップリングされているフィルタ回路を示す図である。 1つのマッチング回路における、本発明によるコンデンサを有するデュプレクサ回路を示す図である。
図1は、本発明によるコンデンサの3つの電極の構造を概略的に示す。
第1の導電層EL1においては、1つの第1の電極E1および1つの第2の電極E2がパターニングされている。第2の導電層EL2においては、1つの第3の電極E3がパターニングされている。第1の導電層EL1と第2の導電層EL2との間には、誘電体層DLが配設されている。第1の電極E1の少なくとも一部分は、第3の電極E3の一部分と重なっている。同様に第2の電極E2の少なくとも一部分は、第3の電極E3の別の一部分と重なっている。この第1の電極E1と第3の電極E3との重なり領域は、実質的に1つの平板コンデンサを形成し、これは容量性素子C1の記号で示されている。第2の電極E2の、これに対応する第3の電極E3の面との重なり領域も同様に1つの平板コンデンサを形成し、これは容量性素子C2で記号化/表示されている。こうして図1のコンデンサは、実質的に2つの部分コンデンサが1つの直列回路となっている。ここで電極E1,E2は、このコンデンサの接続電極であり、これらの電極を介してこのコンデンサは周辺回路と回路接続することができる。これに対応して、第1の電極E1は第1の接続端子T1となっており、これに対し第2の電極E2は、第2の接続端子T2となっている。こうしてこのコンデンサは、部分静電容量C1,C2に依存する総静電容量を提供し、この総静電容量は、誘電体層DLを貫通する貫通接続部なしに利用することができる。
この誘電体層DLの材料あるいは複数の材料、および上記の電極(複数)の材料(複数)は、このコンデンサが、重要な周波数においても十分に良好な電気的特性を示すように選択される。
図2は、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を示し、ここでは誘電体層DLおよび第3の電極E3が、ミラー型のBAW共振器のミラーMIRの一部分となっている。ここでこのミラーMIRは、基板SU上に配設されている。このミラーMIRの図示は、概略的なものである。すなわちこのミラーMIRは、高い音響インピーダンスと低い音響インピーダンスとが交互になった更なるミラー層を備えてよい。
このコンデンサの静電容量は、上記の電極の重なり面積に依存する。これらの電極の重なり面積は、具体的にはその電極面積あるいはこれらの電極の形状および直径w1,w2に依存する。重なり面積を適切に選択することにより、このコンデンサの所望の総静電容量が設定され、ここで以下のようになっている。
1/Cges = 1/C1 + 1/C2
ここでCgesはこのコンデンサの総静電容量であり、一方C1およびC2は、部分コンデンサのそれぞれの容量である。
第1の導電層EL1の上部には誘電体材料と、またその上に配設されたこの共振器積層体の上部電極(複数)(obere Elektroden)とが存在してよい。
こうしてBAW共振器の最上層の非導電性の反射層は、このコンデンサの誘電体として用いられてよい。ここで下部電極(Bodenelektrode)は、複数の単層を備えてよい。このコンデンサの電気的接続は、2つの電極E1,E2を介して、これらを接続端子として行われる。このミラーの下部の材料は、このコンデンサに関係しないので、任意の材料であってよい。第1の導電層EL1の上には、場合によっては圧電層が存在するが、この圧電層は、製造技術的理由から、このコンデンサのデバイスが製造されるウェーファ全面に渡って覆っており、少数の場所にのみ凹部、たとえば貫通エッチング部を備えている。
図3は、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を例示し、このコンデンサでは、電極E1,E2を有する第1の導電層EL1の上部に、1つの圧電層PZが配設されている。BAW共振器を得るためには、この圧電層の下に配設された電極(ここでは第1の電極E1を下部電極BEとする)の上に、もう1つの上部電極TEが必要である。これらの電極TE,BEにHF信号を印加すると、この積層体に定在音響波を形成することができる。音響波の形成のため、すなわちこのBAW共振器の機能のために、1つの圧電層PZの存在が必要である。このような圧電層は、このコンデンサにおける誘電体として、望ましくない非線形効果をもたらしかねない。本発明でのこれらの誘電体層および電極層の構成は、互いに関連して、極めて線形に動作するコンデンサが組み込まれかつ回路接続されたBAW共振器となり得るデバイスを提供する。
図4は本発明によるコンデンサの1つの実施形態を示し、ここでは重なっている電極領域の間隔、すなわち2つの部分コンデンサの誘電体の厚さT1,T2が異なるように選択されている。1つの部分コンデンサの静電容量は、以下の式で与えられる。
C=ε0εrA/D
この際Aは重なり面積であり、εrは、誘電体層、たとえばミラー層の最も上部の光を通す層の比誘電率である。距離Dを調整することにより、この部分コンデンサの総静電容量は容易に調整することができる。厚さは、特にコンデンサの1つの領域において、たとえばシニングによって、d1>d2となる厚さまで小さくされてよい。こうして少なくとも局所的に、部分コンデンサの面積に応じた静電容量を大きくすることができる。
図5は1つのBAWデバイスにおける1つのコンデンサの実施形態を示し、ここで電極E1,E2は、他の回路部品との回路接続のために、圧電層PZを貫通する貫通接続部によって到達可能とされている。こうしてこれらの貫通接続部VIA内のメタライジング部MEを介して、コンデンサへの接続端子T1,T2が準備される。
上記の圧電層PZを貫通するこれらの貫通接続部VIAは、エッチングによって生成することができる。電極E1,E2は、貫通接続部VIA内に配設されるメタライジング部MEによって直接生成することも可能である。こうしてこれらのメタライジング部MEは、直に誘電体層に接する。
この貫通接続部の凹部には、たとえば図13に例示されているようなバンプ接続部が配設されて回路接続することができる。
図6は、このコンデンサの等価回路図、すなわち接続端子T1とT2との間の2つの部分コンデンサの直列回路接続部を示す。この図は、したがって図5のコンデンサの等価回路図を示す。
図7は、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を示し、この実施形態では第1の電極E1は、同時に、誘電体材料D2およびメタライジング部T2を備えるもう1つの積層体の下部電極となっている。このもう1つの誘電体材料D2が圧電性であれば、これにより同時にこの第1の電極E1は、これに対応したBAW共振器積層体の下部電極となる。ここでこの図7の電極構成は、誘電体層D2を備える1つの共振器とのこのコンデンサの並列回路接続を示している。こうして図7は、1つのコンデンサの1つの共振器との並列回路接続の、省スペースの実施形態を示す。このような電極構成は特に、目的とするBAW共振器BAWの共振器カップリングの低減を可能とする。
電極E1およびE3を含む部分コンデンサは、共振器BAWの直下に配設されているので、このような構成は、チップ面積の節約を可能とする。BAW共振器の下部のスペースは、別のBAW共振器積層体となっており、すなわちこの領域が音響的に互いにカップリングしているため、原則として使用されない。
図8は、図7の電極構造の等価回路図を示す。
図9は、1つの実施形態を示し、この実施形態では、図7の実施形態とは対照的に、コンデンサの第2の電極E2は、BAW共振器BAWの上部電極と回路接続されていない。このようにこの図9の実施形態には、3つの独立した接続端子T1,T2,T3が示されている。
第2の電極E2の面積が、接続端子T2の必要面積よりx倍大きくともよい。ここでxは、1〜100の間であり、具体的には1.1,2,5,10,50であってよい。
図10は、図9の電極構成の等価回路図を示す。
図11は、1つの実施形態を示し、この実施形態では、コンデンサの第2の電極E1は、1つのBAW共振器の下部電極の延長部として得られる。ここでこのBAW共振器は、第1の電極E1,上記の圧電層の材料,およびこの圧電層の上の電極層の材料を有する導電層の一部を含む。
図12は、図11の電極構成の等価回路図を示す。接続端子T3は、共振器と回路接続されているが、コンデンサとは直接回路接続されていない。接続端子T2は、コンデンサと回路接続されているが、共振器とは直接回路接続されていない。接続端子T1は、共振器ともまたコンデンサとも直接回路接続されている。
図13は、6個の部分コンデンサを有する、本発明によるコンデンサの1つの実施形態を例示する図である。第1の導電層EL1は、第1の電極E1および第2の電極E2の他に、さらなる電極パターン(複数)Eを備える。第2の導電層EL2は、これに対応してさらなるパターニングされた電極セクション(Elektrodenabschnitte;複数)を備え、これによって対応した6個の部分コンデンサから成る直列回路が得られる。このようにして2n個の部分コンデンサから成る直列回路が容易に得られる。ここでnは1以上の自然数である。
図14は、コンデンサの1つの可能な接続回路、すなわち直列接続回路のコンデンサが、1つの共振器を有する回路の等価回路図を示す。
図15は、1つの実施形態を示し、この実施形態では、第2の電極の接続が、バンプ接続部BUによって実現されている。ここでこのバンプ接続部BUは、コンデンサの第2の接続端子となっている。ここでこのバンプ接続部BUは、第2の電極に直に戴置されている。このバンプ接続部BUは、圧電層PZを貫通する凹部におけるメタライジング部ME上に配設することができる。このバンプ接続部BUと第1の電極E1またはメタライジング部MEとの間には、もう1つの層、たとえばバンプBUと電極との間のより良好な接続手段としていわゆるUBM(UBM=Under Bump Metallization)が配設されていてよい。
ここでこのバンプ接続部BUは、ボンディングワイヤの一片によって,はんだ,または他の従来の方法によって実現することができる。バンプ接続部は、このバンプ接続部の下に電極E1,E2が配設され、これに対応した最上部の導電性ミラー層の部分が第3の電極E3としてこのバンプ接続部の下に延伸される底部構造を備えるので、最大の重なり面積と、これによるコンデンサの最大静電容量とが得られ、有利である。
この第3の電極E3は、このバンプ接続部の下に配設された1つの領域を備える。
図16は1つのフィルタ回路Fの等価回路図を示し、この回路には、2つの直列に接続された部分コンデンサC1,C2を含むコンデンサが並列分岐素子として、たとえばラダー型フィルタ構造で、共振器Xに対し並列に回路接続されている。このコンデンサはこうして、たとえば1つの信号路に回路接続された1つの接続端子Bを、たとえばグラウンドと回路接続された接続端子Aと回路接続することができる。
この接続端子Aとグラウンド接続端子との間には、グラウンド接続のためにインダクタンス素子Lが回路接続されていてよい。コンデンサXとの直接の回路接続は必要でない。このコンデンサは、その接続端子Bが、他の回路素子無しに直接接続端子Aと回路接続されてよい。フィルタ回路Fにおいて、およびこれ対応するデバイスにおいて、2つ以上の本発明によるコンデンサが含まれていてよい。図16左側に示す点線は、図示された回路素子が多数の回路のほんの一部分であることを示している。
図17は、1つの阻止回路(Sperrkreis)に回路接続された、部分コンデンサC1およびC2を有する1つのコンデンサを示す。ここでこのコンデンサは、インダクタンス素子L1およびL2と回路接続されている。具体的には、このコンデンサは、2つのインダクタンス素子L1,L2の間に直列に回路接続されている。図17は、たとえばフィルタポートFPへの、阻止回路の一部としてのコンデンサを示す。この素子回路の共振周波数fは、
Figure 0006215948
となる。
ここでCxは、この共振器Xの静電容量であり、Cgesは1/(1/C1+1/C2)である。ここでインダクタンス素子L1,L2は、適宜追加されるものであり、必要があれば省いてもよく、あるいはたとえば配線の寄生容量で実現されていてよい。この共振器Xとの並列回路接続も適宜行われる。この共振器Xとの回路接続無しに、適合して補正された阻止周波数が得られる。
図18は、1つのフィルタ回路Fの等価回路図を示し、ここでコンデンサは、部分コンデンサC1,C2と並列に、1つのインダクタンス素子L2に回路接続されている。このインダクタンス素子L2は、たとえば送信フィルタまたは受信フィルタであるフィルタ回路Fと、たとえばこれに対応した受信デュプレクサの受信フィルタまたは送信フィルタである他のフィルタとの間のインピーダンスマッチング回路の一部であってよい。並列のインダクタンス素子(複数)と1つのフィルタポートとを用いたインピーダンスマッチングでは、小さなインダクタンス値がスミスチャートにおいて長い経路を描く。多くの場合それぞれのデバイスではスペース不足のため、大きなインダクタンスを有するインダクタンス素子をそのハウジング内に設置することができない。補償用の直列インダクタンスを用いることが可能でないアプリケーション例もある。この場合、コンデンサが適合したインダクタンス素子L2に並列に接続されていると、コンデンサの良好な線形特性の補償となる。ここで図18の実施形態には、もう1つのインダクタンス素子L1が示されており、これは適宜用いられるものであるが、省いてもよく、あるいはたとえば配線の寄生インダクタンスによって実現されていてよい。このコンデンサの共振器Xとの回路接続も適宜行われてよく、必須のものではない。
図19は、2つのフィルタ回路を有するデュプレクサ回路の等価回路図を示す。ここで部分コンデンサC1およびC2を有するコンデンサは、たとえばこのデュプレクサのアンテナポートのインピーダンスマッチングである、π型回路の一部となっている。詳細には以下のようになっている。上記のコンデンサは、π型回路の1つの並列分岐路に回路接続されている。π型回路のもう一方の並列分岐路には、もう1つの容量素子Cが回路接続されている。このもう1つの容量素子Cは、同様に本発明による容量素子であってよく、あるいは従来のように製造された容量素子であってよい。
図20は2つのフィルタ回路Fを有するデュプレクサ回路の等価回路図を示し、ここで部分コンデンサC1,C2を有するコンデンサは、T型マッチング回路の直列信号路に回路接続されている。T型回路の並列分岐路には、1つのインダクタンス素子Cが回路接続されている。この本発明におけるインダクタンス素子は、従来の容量素子と、または同様に本発明による容量素子Cと直列に回路接続されている。
図21は、コンデンサが直列分岐素子として任意の他の回路素子として回路接続されている一般的な回路の等価回路図を示す。
図22は、1つの回路構成の概略図であり、この回路構成では部分コンデンサC1,C2を有するコンデンサは、任意の場所に配設された共振器に直接的または間接的電気的に接続されている。本発明によるコンデンサの利点を実現するには、コンデンサと共振器とが空間的に近いことは、必ずしも必要でない。ここで共振器とコンデンサとから成る並列回路は、1つのインダクタンス素子Lを介してグラウンドと回路接続されていてよい。
図23は、送信接続端子Txと受信接続端子Rxとの間にアンテナ接続端子ANTを有するデュプレクサ回路DUを示す。2つのインダクタンス素子IEおよび2つの部分コンデンサC1,C2を有するマッチング回路は、このアンテナ接続端子ANTと回路接続されている。
送信信号分岐路は、実質的に音響体積波で動作し、これに対し受信信号分岐路は音響表面波で動作する。図23は、このような1つのハイブリッドデュプレクサを示す。アンテナ接続端子ANTと受信接続端子Rxとの間には、送信信号路に3重のカスケードを有し、これと並列な信号分岐路には4重のカスケードを有するラダー型構造の基本回路が回路接続されている。この基本回路と接続端子Rxとの間にはDMS(DMS=Dual Mode SAW)パターンが回路接続されている。この受信接続端子Rxは、バランス(グラウンドに対し対称に;erdsymmetrisch)実装されている。送信接続端子は、アンバランス(グラウンドに対し非対称に;erdunsymmetrisch)に実装されている。
本発明によるコンデンサは、上記の実施形態例に限定されない。上記の実施形態例の特徴と、さらなる共振器,インダクタンス素子,または容量素子,または部分コンデンサを含む変形例との組み合わせも同様に本発明による実施形態例となる。
A,B : フィルタ接続端子
ANT : アンテナ接続端子
BAW : BAW共振器積層体,BAW共振器
BE : BAW共振器積層体の下部電極
BU : バンプ接続部
C : 容量素子
C1,C2 : 第1,第2の部分コンデンサ
D1,D2 : 誘電体層の厚さ
D2 : さらなる誘電体層
DL : 誘電体層
DMS : DMSパターン
DU : デュプレクサ
E : 第1の導電層における、さらなるパターニングされた電極
E1,E2 : 第1,第2の電極
E3 : 第3の電極
EL1 : 第1の導電層
EL2 : 第2の導電層
F : フィルタ
f : 阻止周波数
IE : インダクタンス素子
L1,L2 : インダクタンス素子
ME : メタライジング部
MIR : ミラー
PZ : 圧電層
Rx : 受信接続端子
SU : 基板
T1,T2 : コンデンサの第1,第2の接続端子
TE : BAW共振器積層体の上部電極
Tx : 送信接続端子
UBM : Under Bump Metallization;バンプの下のメタライジング部
VIA : 貫通接続部
W1,W2 : 第1,第2の電極の横方向の寸法
X : 共振器

Claims (15)

  1. 第1の導電層および第2の導電層と、
    前記第1の導電層にパターニングされた第1の電極および第2の電極、および前記第2の導電層にパターニングされた第3の電極と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に配設された誘電体層と、
    前記第1の導電層の上に配設された圧電層と、
    前記圧電層の上に配設されたメタライジング部と、
    前記メタライジング部と前記第2の電極とを接続する第1の貫通接続部と、
    を備えるコンデンサデバイスであって、
    前記第1の電極の一部と前記第2の電極の一部は、それぞれ前記第3の電極の一部と重なっており、
    前記第1の電極および前記第2の電極は、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に形成されたコンデンサの接続電極となっており、
    BAW共振器が前記メタライジング部と前記第1の電極との間に形成されており、
    前記誘電体層は、圧電性でなく、前記BAW共振器のミラー層の一部となっている、
    ことを特徴とするコンデンサデバイス
  2. 第1の接続端子が前記第1の電極に設けられ、第2の接続端子が前記メタライジング部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコンデンサデバイス。
  3. 前記メタライジング部から分離された第4の電極が形成されており、第1の接続端子が前記第1の電極に設けられ、第2の接続端子が前記メタライジング部に設けられ、第3の接続端子が前記第4の電極に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコンデンサデバイス。
  4. 前記第1の電極に接続するための第2の貫通接続部が設けられ、前記第1のの接続端子は、当該第2の貫通接続部に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載のコンデンサデバイス。
  5. 前記第1の電極および前記第2の電極の内1つの電極が、当該1つの電極に対応する、前記圧電層を貫通する貫通接続部を介して1つのHFフィルタ回路と回路接続されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  6. 前記第1の電極および前記第2の電極から選択された、これら2つの電極の少なくとも1つは、1つのバンプ接続部の下に配設され、当該バンプ接続部と回路接続されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  7. 前記コンデンサは、1つのHFフィルタ回路の一部であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  8. 前記コンデンサは、1つのHFフィルタ回路の阻止回路または吸込回路の一部となっていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  9. 前記コンデンサは、1つのHFフィルタ回路の1つのインダクタンス素子に対して並列に回路接続されていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  10. 前記コンデンサは、π型回路またはT型回路を有する1つのデュプレクサマッチング回路の一部となっていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  11. 前記コンデンサは直接的に、あるいは別の回路素子を介して間接的に、直に隣接していない、音響体積波で動作する共振器とカップリングされていることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  12. 前記コンデンサは、2個,4個,6個,8個,10個,またはこれより多い部分コンデンサから成る1つの直列回路を備えることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  13. 前記誘電体層の厚さは、少なくとも1つの電極の領域において他の電極の領域より小さくなっている、ことを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  14. 前記コンデンサは、1つのデュプレクサ回路の一部となっていることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のコンデンサデバイス
  15. 前記第1の電極および前記第2の電極の領域における誘電体層の厚さは、実際の共振周波数がデュプレクサの間隔以上に高くなるかまたは低くなるようにシフトされるように調整されていることを特徴とする、請求項14に記載のコンデンサデバイス
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