[0005]添付の特許請求の範囲内のシステム、方法、およびデバイスの様々な実装形態は、それぞれがいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様は、単独では本明細書に記載される望ましい属性に関与しない。添付の特許請求の範囲を限定することなく、いくつかの顕著な特徴が本明細書に記載される。この説明を考察すると、特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読むと、様々な実装形態の特徴により、媒体アクセスパラメータのチューニングがどのように可能になるかを理解されよう。
[0006]開示される一態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法である。方法は、送信電力レベルに基づいて第1のバックオフ手順を実施することと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、その送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信することとを含む。いくつかの態様では、第1のバックオフ手順は、送信電力に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定することと、第1のエネルギーしきい値に少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとを含む。これらの態様のうちのいくつかでは、第1のバックオフ手順は、パケットが送信チャネル上で検出されたかどうかを決定することと、Wi−Fi(登録商標)パケットが検出されたかどうかに少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとをさらに含む。
[0007]方法のいくつかの態様は、ワイヤレスメッセージ用の送信帯域幅を決定することと、送信帯域幅に基づいて送信電力を決定することとをさらに含む。方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は送信帯域幅に基づき、方法は、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅の利用可能性を決定することと、ここにおいて、ワイヤレス媒体が利用可能である場合、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージが送信される、ワイヤレス媒体が利用可能でない場合、第2のバックオフ手順を実施することとをさらに含む。
[0008]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は、少なくとも2つのサブバックオフ手順を並行して実施することと、各サブバックオフ手順は異なる送信帯域幅に基づく、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順が第1の完了しきい値に到達したことに応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する第1の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することとを含み、ここにおいて、第1の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の送信帯域幅を介して送信される。
[0009]これらの態様のうちのいくつかでは、第1のバックオフ手順は、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第2のサブバックオフ手順が第2の完了しきい値に到達したことに応答して、第2のサブバックオフ手順に対応する第2の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することをさらに含み、ここにおいて、第2の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅を介して送信される。いくつかの態様では、時間期間はPIFS時間期間である。
[0010]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいてバックオフ手順を実施することと、バックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを含み、ここにおいて、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の電力レベルで第1の送信帯域幅で送信され、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、ワイヤレスメッセージは、第1の送信帯域幅よりも低い送信帯域幅、および第1の電力レベルよりも低い電力レベルで送信される。
[0011]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフを実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了後、第1の帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することとを含み、ワイヤレスメッセージは、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅で送信される。
[0012]これらの態様のうちのいくつかでは、第1のサブバックオフ手順は、第1のエネルギー検出しきい値に対する第1の送信帯域幅を介したエネルギーの測定値に基づく。
[0013]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の送信帯域幅で送信される、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することと、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅で送信される、を含む。
[0014]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルに基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、次いで、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信電力レベルよりも高い第2の送信電力レベルに基づいて、第1の送信帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを含み、ここにおいて、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは、第2の送信帯域幅、および第2の電力レベルを下回り第1の電力レベルを上回る第3の電力レベルで送信され、第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、ワイヤレスメッセージは、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルで送信される。
[0015]これらの態様のうちのいくつかでは、第3の電力レベルは、第1の送信帯域幅(dB)+(10*log10(x1/x2)Db)以下であり、ここで、x1=第1の送信帯域幅であり、x2=第2の送信帯域幅である。
[0016]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置である。装置は、送信電力レベルに基づいて第1のバックオフ手順を実施するように構成されたプロセッサと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、その送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するように構成された送信機とを含む。
[0017]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、送信電力に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定すること、および第1のエネルギーしきい値に少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。
[0018]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、パケットが送信チャネル上で検出されたかどうかを決定すること、およびWi−Fiパケットが検出されたかどうかに少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。
[0019]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、ワイヤレスメッセージ用の送信帯域幅を決定することと、送信帯域幅に基づいて送信電力を決定することとを行うようにさらに構成される。
[0020]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は送信帯域幅に基づく。これらの態様では、プロセッサは、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅の利用可能性を決定することと、ここにおいて、ワイヤレス媒体が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅で送信される、ワイヤレス媒体が利用可能でない場合、第2のバックオフ手順を実施することとを行うようにさらに構成される。
[0021]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、少なくとも2つのサブバックオフ手順を並行して実施することと、各サブバックオフ手順は異なる送信帯域幅に基づく、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順が第1の完了しきい値に到達したことに応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する第1の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することとを行うことによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成され、送信機は、第1の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、第1の送信帯域幅を介してワイヤレスメッセージを送信するようにさらに構成される。
[0022]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第2のサブバックオフ手順が第2の完了しきい値に到達したことに応答して、第2のサブバックオフ手順に対応する第2の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。これらの態様では、送信機は、第2の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、第2の送信帯域幅を介してワイヤレスメッセージを送信するように構成される。これらの態様のうちのいくつかでは、時間期間はPIFS時間期間である。
[0023]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅に基づいてバックオフ手順を実施すること、およびバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。これらの態様では、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、送信機は、第1の電力レベルで第1の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成され、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、送信機は、第1の送信帯域幅よりも低い送信帯域幅、および第1の電力レベルよりも低い電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0024]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフを実施すること、および第1のサブバックオフ手順の完了後、第1の帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。これらの態様では、送信機は、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。これらの態様のうちのいくつかでは、プロセッサは、第1のエネルギー検出しきい値に対する第1の送信帯域幅を介したエネルギーの測定値に、第1のサブバックオフ手順を基づかせるように構成される。
[0025]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフ手順を実施すること、および第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成され、送信機は、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、第1の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。これらの態様では、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、プロセッサは、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することと、
[0026]第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを行うように構成される。これらの態様では、送信機は、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0027]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅および第1の電力レベルに基づいて第1のサブバックオフ手順を実施すること、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信電力レベルよりも高い第2の送信電力レベルに基づいて、第1の送信帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。これらの態様では、送信機は、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、第2の送信帯域幅、および第2の電力レベルを下回り第1の電力レベルを上回る第3の電力レベルで、ワイヤレスメッセージを送信するように構成される。これらの態様では、送信機は、第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0028]これらの態様のうちのいくつかでは、プロセッサは、第1の送信帯域幅(dB)+(10*log10(x1/x2)Db)以下であるように第3の電力レベルを決定するようにさらに構成され、ここで、x1=第1の送信帯域幅であり、x2=第2の送信帯域幅である。
[0029]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置である。装置は、送信電力レベルに基づいて第1のバックオフ手順を実施するための手段と、第1のバックオフ手順の完了に応答して、その送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するための手段とを含む。
[0030]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、送信電力に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定することと、第1のエネルギーしきい値に少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成される。
[0031]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、パケットが送信チャネル上で検出されたかどうかを決定することと、Wi−Fiパケットが検出されたかどうかに少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成される。
[0032]装置のいくつかの態様は、ワイヤレスメッセージ用の送信帯域幅を決定するための手段と、送信帯域幅に基づいて送信電力を決定するための手段とをさらに含む。
[0033]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1のバックオフ手順を送信帯域幅に基づかせるように構成される。これらの態様では、装置は、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅の利用可能性を決定するための手段と、ここにおいて、ワイヤレス媒体が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅で送信される、ワイヤレス媒体が利用可能でない場合、第2のバックオフ手順を実施するための手段とをさらに備える。
[0034]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、少なくとも2つのサブバックオフ手順を並行して実施することと、各サブバックオフ手順は異なる送信帯域幅に基づく、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順が第1の完了しきい値に到達したことに応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する第1の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成される。これらの態様では、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第1の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、第1の送信帯域幅を介してワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0035]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第2のサブバックオフ手順が第2の完了しきい値に到達したことに応答して、第2のサブバックオフ手順に対応する第2の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定するようにさらに構成される。これらの態様では、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第2の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、第2の送信帯域幅を介してワイヤレスメッセージを送信するように構成される。装置のいくつかの態様では、時間期間はPIFS時間期間である。
[0036]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅に基づいてバックオフ手順を実施することと、バックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成され、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、第1の電力レベルで第1の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。これらの態様では、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い送信帯域幅、および第1の電力レベルよりも低い電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0037]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフを実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了後、第1の帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することとを行うように構成される。これらの態様では、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0038]これらの態様のうちのいくつかでは、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1のエネルギー検出しきい値に対する第1の送信帯域幅を介したエネルギーの測定値に第1のサブバックオフ手順を基づかせるように構成される。
[0039]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成される。これらの態様では、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、第1の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するようにさらに構成される。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することと、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成され、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0040]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルに基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信電力レベルよりも高い第2の送信電力レベルに基づいて、第1の送信帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成され、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第2の送信帯域幅、および第2の電力レベルを下回り第1の電力レベルを上回る第3の電力レベルで、ワイヤレスメッセージを送信するように構成され、第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、ワイヤレスメッセージを送信するための手段は、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信するように構成される。
[0041]これらの態様のうちのいくつかでは、送信するための手段は、第3の電力レベルが第1の送信帯域幅(dB)+(10*log10(x1/x2)Db)以下であると決定するように構成され、ここで、x1=第1の送信帯域幅であり、x2=第2の送信帯域幅である。
[0042]開示される別の態様は、実行されたとき、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法をプロセッサに実施させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体である。方法は、送信電力レベルに基づいて第1のバックオフ手順を実施することと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、その送信電力レベルでワイヤレスメッセージを送信することとを含む。方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は、送信電力に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定することと、第1のエネルギーしきい値に少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとを含む。方法のこれらの態様のうちのいくつかでは、第1のバックオフ手順は、パケットが送信チャネル上で検出されたかどうかを決定することと、Wi−Fiパケットが検出されたかどうかに少なくとも部分的に基づいて、送信チャネルが利用可能であるかどうかを決定することとをさらに含む。
[0043]方法のいくつかの態様は、ワイヤレスメッセージ用の送信帯域幅を決定することと、送信帯域幅に基づいて送信電力を決定することとをさらに含む。方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は送信帯域幅に基づき、方法は、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅の利用可能性を決定することと、ここにおいて、ワイヤレス媒体が利用可能である場合、第2の送信帯域幅でワイヤレスメッセージが送信される、ワイヤレス媒体が利用可能でない場合、第2のバックオフ手順を実施することとをさらに含む。
[0044]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順は、少なくとも2つのサブバックオフ手順を並行して実施することと、各サブバックオフ手順は異なる送信帯域幅に基づく、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順が第1の完了しきい値に到達したことに応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する第1の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することとを含み、第1の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の送信帯域幅を介して送信される。
[0045]方法のこれらの態様のうちのいくつかでは、第1のバックオフ手順は、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第2のサブバックオフ手順が第2の完了しきい値に到達したことに応答して、第2のサブバックオフ手順に対応する第2の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定することをさらに含み、第2の送信帯域幅がその時間期間の間利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅を介して送信される。いくつかの態様では、時間期間はPIFS時間期間である。
[0046]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいてバックオフ手順を実施することと、バックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを含み、ここにおいて、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の電力レベルで第1の送信帯域幅で送信され、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、ワイヤレスメッセージは、第1の送信帯域幅よりも低い送信帯域幅、および第1の電力レベルよりも低い電力レベルで送信される。
[0047]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフを実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了後、第1の帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することとを含み、ワイヤレスメッセージは、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅で送信される。
[0048]これらの態様のうちのいくつかでは、第1のサブバックオフ手順は、第1のエネルギー検出しきい値に対する第1の送信帯域幅を介したエネルギーの測定値に基づく。
[0049]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第1の送信帯域幅で送信される、第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のサブバックオフ手順を実施することと、第2のサブバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅で送信される、を含む。
[0050]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルに基づいて第1のサブバックオフ手順を実施することと、次いで、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信電力レベルよりも高い第2の送信電力レベルに基づいて、第1の送信帯域幅よりも広い第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することとを含み、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ワイヤレスメッセージは、第2の送信帯域幅、および第2の電力レベルを下回り第1の電力レベルを上回る第3の電力レベルで送信され、第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、ワイヤレスメッセージは、第1の送信帯域幅および第1の送信電力レベルで送信される。
[0051]これらの態様のうちのいくつかでは、第3の電力レベルは、第1の送信帯域幅(dB)+(10*log10(x1/x2)Db)以下であり、ここで、x1=第1の送信帯域幅であり、x2=第2の送信帯域幅である。
[0052]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法である。方法は、第1の送信帯域幅に基づいてクリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて第1のバックオフ手順を実施することと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することとを含む。いくつかの態様では、方法は、第1の送信帯域幅に基づいてパケット検出エネルギーしきい値を決定することを含む。第1のバックオフ手順を実施することは、パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットがワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、パケットが検出されたかどうかに基づいて、第1の送信帯域幅がアイドルであるかどうかを決定することとを含む。
[0053]いくつかの態様では、方法はまた、第1の送信帯域幅に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定することを含む。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと、エネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかに基づいて、第1の送信帯域幅がアイドルであるかどうかを決定することとを含む。
[0054]いくつかの態様では、第1のバックオフ手順は、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することを備え、各サブバックオフ手順は異なる対応する送信帯域幅に基づく。これらの態様のうちのいくつかでは、方法はまた、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順を完了させることと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することとを含む。
[0055]方法のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することを含む。これらの態様では、第1の送信帯域幅が利用可能である場合、第1のワイヤレスメッセージは第1の送信帯域幅で送信される。第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のバックオフ手順を実施することと、第2のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、第1のワイヤレスメッセージは第2の送信帯域幅で送信される。
[0056]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置である。装置は、第1の送信帯域幅に基づいてクリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて第1のバックオフ手順を実施することとを行うように構成されたプロセッサと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信するように構成された送信機とを含む。
[0057]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅に基づいてパケット検出エネルギーしきい値を決定するようにさらに構成される。これらの態様では、プロセッサは、パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットがワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出すること、およびパケットが検出されなかった場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するように構成される。
[0058]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1の送信帯域幅に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定するようにさらに構成され、プロセッサは、第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定すること、およびエネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回る場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することによって、第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成される。
[0059]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することによって、第1のバックオフ手順を実施するように構成され、各サブバックオフ手順は異なる対応する送信帯域幅に基づく。
[0060]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順を完了させることと、第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、第1のサブバックオフ手順に対応する送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することとを行うようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、プロセッサは、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定すること、および第1の送信帯域幅が利用可能であると決定された場合、第1の送信帯域幅で第1のワイヤレスメッセージを送信することによって、第1のバックオフ手順を実施するように構成される。第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて第2のバックオフ手順を実施することと、第2のバックオフ手順の完了に応答して、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、第2の送信帯域幅が利用可能であると決定された場合、第2の送信帯域幅で第1のワイヤレスメッセージを送信することと。
[0061]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置である。装置は、第1の送信帯域幅に基づいてクリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定するための手段と、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて第1のバックオフ手順を実施するための手段と、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信するための手段とを含む。
[0062]装置のいくつかの態様では、装置は、第1の送信帯域幅に基づいてパケット検出エネルギーしきい値を決定するための手段を含む。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットがワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、パケットが検出されなかった場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することとを行うように構成される。
[0063]装置のいくつかの態様はまた、第1の送信帯域幅に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定するための手段を含む。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと、エネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回る場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することとを行うように構成される。
[0064]装置のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順を実施するための手段は、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施するように構成され、各サブバックオフ手順は異なる対応する送信帯域幅に基づく。
[0065]開示される別の態様は、実行されたとき、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法をプロセッサに実施させる命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体である。方法は、第1の送信帯域幅に基づいてクリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて第1のバックオフ手順を実施することと、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することとを含む。
[0066]いくつかの態様では、方法はまた、第1の送信帯域幅に基づいてパケット検出エネルギーしきい値を決定することを含む。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットがワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、パケットが検出されなかった場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することとを含む。
[0067]コンピュータ可読媒体のいくつかの態様では、方法は、第1の送信帯域幅に基づいて第1のエネルギーしきい値を決定することをさらに備える。これらの態様では、第1のバックオフ手順を実施することは、第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと、エネルギーレベルが第1のエネルギーしきい値を下回る場合、第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することとを含む。いくつかの態様では、方法はまた、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することを含み、各サブバックオフ手順は異なる対応する送信帯域幅に基づく。
[0095]添付の図面を参照して、新規のシステム、装置、および方法の様々な態様が以下でより十分に記載される。しかしながら、開示される教示は、多くの異なる形態で実践され得るものであり、本開示全体にわたって提示される任意の具体的な構造または機能に限定されるものと解釈されるべきでない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように与えられるものである。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本発明の任意の他の態様とは無関係に実装されるか、本発明の任意の他の態様と組み合わされるかにかかわらず、本明細書で開示される新規のシステム、装置、および方法の任意の態様を包含するものであることを、当業者なら諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載される本発明の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践される、そのような装置または方法を包含するものである。本明細書で開示される任意の態様が、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0096]特定の態様が本明細書に記載されるが、これらの態様の多くの変形および並べ替えは、本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が言及されるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能なものであり、そのうちのいくつかが図面および好適な態様の以下の説明において例として示される。発明を実施するための形態および各図面は、限定的ではなく、本開示の例示にすぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
[0097]ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含む場合がある。WLANは、広く使用されているネットワーキングプロトコルを採用して、近くのデバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書に記載される様々な態様は、WiFi(登録商標)、またはより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバなどの任意の通信規格に適用され得る。たとえば、本明細書に記載される様々な態様は、サブ1GHz帯域を使用するIEEE802.11ahプロトコルの一部として使用され得る。
[0098]いくつかの態様では、サブギガヘルツ帯域内のワイヤレス信号は、直交周波数分割多重(OFDM)、直接シーケンス拡散スペクトル(DSSS)通信、OFDM通信とDSSS通信との組合せ、または他の方式を使用して、802.11ahプロトコルに従って送信され得る。802.11ahプロトコルの実装形態は、センサ、検針、およびスマートグリッドネットワークに使用され得る。有利なことに、802.11ahプロトコルを実装するいくつかのデバイスの態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも消費する電力が少ない場合があり、および/または、比較的長い距離、たとえば約1キロメートル以上にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得る。
[0099]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスする構成要素である様々なデバイスを含む。たとえば、2つのタイプのデバイス、すなわち、アクセスポイント(「AP」)および(ステーションまたは「STA」とも呼ばれる)クライアントが存在する場合がある。一般に、APはWLANのためのハブまたは基地局として働き、STAはWLANのユーザとして働く。たとえば、STAはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネットまたは他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を取得するために、WiFi(たとえば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠のワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとして使用される場合もある。
[00100]アクセスポイント(「AP」)はまた、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、トランシーバ基地局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、もしくは他の何らかの用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。
[00101]ステーション「STA」は、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモートステーション、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、もしくは他の何らかの用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、またはそれらのいずれかとして知られる場合がある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の何らかの適切な処理デバイスを備える場合がある。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、携帯電話もしくはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスもしくはビデオデバイスもしくは衛星ラジオ)、ゲームデバイスもしくはゲームシステム、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれる場合がある。
[00102]上記で説明されたように、本明細書に記載されるデバイスのいくつかは、たとえば、802.11ah規格を実装することができる。そのようなデバイスは、STAとして使用されるか、APとして使用されるか、他のデバイスとして使用されるかにかかわらず、スマート検針用に、またはスマートグリッドネットワークにおいて使用され得る。そのようなデバイスは、センサアプリケーションを提供することができるか、またはホームオートメーションにおいて使用され得る。デバイスは、代わりにまたは加えて、たとえばパーソナルヘルスケアのために、ヘルスケアの状況において使用され得る。それらはまた、(たとえばホットスポットとともに使用するための)広範囲のインターネット接続を可能にするために、または機械間通信を実装するために、監視に使用され得る。
[00103]ステーションおよびAPなどのワイヤレスノードは、802.11ah規格に準拠するネットワークなどの、キャリア検知多重アクセス(CSMA)タイプのネットワーク内で対話することができる。CSMAは、確率的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルである。「キャリア検知」は、媒体上で送信しようと試みるノードが、それ自体の送信を送ろうと試みる前に、搬送波を検出するためにその受信機からのフィードバックを使用できることを表す。「多重アクセス」は、複数のノードが共有媒体上で送信および受信できることを表す。したがって、CSMAタイプのネットワークでは、送信ノードは媒体を検知し、媒体がビジーである(すなわち、別のノードが媒体上で送信している)場合、送信ノードはその送信を後の時間に延期する。しかしながら、媒体がフリーとして検知された場合、送信ノードは媒体上でそのデータを送信することができる。
[00104]ノードが媒体上で送信しようと試みる前に媒体の状態を決定するために、クリアチャネルアセスメント(CCA)が使用される。CCA手順は、ノードの受信機がオンにされ、ノードが、現在、パケットなどのデータユニットを送信していない間に実行される。ノードは、たとえば、パケットのPHYプリアンブルを検出することによりパケットの開始を検出することによって、媒体がクリアであるかどうかを検知することができる。この方法は、比較的弱い信号を検出することができる。したがって、この方法では検出しきい値はより低い。代替方法は、電波上で何らかのエネルギーを検出することであり、これはエネルギー検出(ED)と呼ばれる場合がある。この方法は、パケットの開始を検出することよりも比較的困難であり、比較的強い信号しか検出しない場合がある。したがって、この方法では検出しきい値はより高い。一般に、媒体上での別の送信の検出は、送信の受信電力の関数であり、受信電力は、送信電力から経路損失を減じたものである。
[00105]CSMAは、頻繁に使用されない媒体に対して特に有効であるが、媒体に同時にアクセスしようと試みる多くのデバイスで媒体が混雑した場合、性能劣化が起こる可能性がある。複数の送信ノードが一度に媒体を使用しようと試みると、同時送信間の衝突が生じる場合があり、送信されたデータが損失または破損する場合がある。ワイヤレスデータ通信では、一般に、媒体上で送信している間に媒体をリッスンすることが可能ではないので、衝突検出は可能ではない。さらに、1つのノードによる送信は、一般に、送信ノードのレンジ内にある媒体を使用する他のノードによってのみ受信される。これは隠れノード問題として知られ、それにより、たとえば、受信ノードに送信することを望む、受信ノードのレンジ内にある第1のノードは、受信ノードに現在送信している第2のノードのレンジ内になく、したがって、第1のノードは、第2のノードが受信ノードに送信しており、したがって、媒体を占有していることを知ることができない。そのような状況では、第1のノードは、媒体がフリーであることを検知し送信を開始することができ、それにより、次いで受信ノードにおいて衝突および紛失データが生じる可能性がある。したがって、衝突領域内のすべての送信ノード間で媒体へのアクセスをいくぶん均等に分割しようと試みることによってCSMAの性能を改善するために、衝突回避方式が使用される。特に、衝突回避は、媒体の性質、この場合、無線周波数スペクトルに起因する衝突検出とは異なる。
[00106]衝突回避(CA)を利用するCSMAネットワークでは、送信することを望むノードは、最初に媒体を検知し、媒体がビジーである場合、ある時間期間の間延期する(すなわち、送信しない)。延期期間の後に、ランダムバックオフ期間、すなわち、送信することを望むノードが媒体にアクセスしようと試みない追加の時間期間が続く。バックオフ期間は、同時に媒体にアクセスしようと試みる異なるノード間の競合を解決するために使用される。バックオフ期間はコンテンションウィンドウと呼ばれる場合もある。バックオフは、媒体にアクセスしようと試みる各ノードが、あらかじめ定義されたレンジ内の乱数を選ぶことを必要とする。次いで、各ノードは、再び媒体にアクセスしようと試みる前に、乱数の時間スロットの間待機する。次いで、ノードは、その待機時間の間に別のノードが媒体にアクセスしたかどうかを決定する。
[00107]スロット時間は、前のスロットの始めに別のノードが媒体にアクセスしたかどうかをノードが決定することが常に可能であるように定義される。特に、802.11規格は指数関数バックオフアルゴリズム使用する。802.11手法では、ノードがスロットを選択し、別のノードが送信したことを検知するたびに、上記で説明されたランダムなレンジの最大数が指数関数的に増大する。一方、送信することを望むノードが、(802.11規格では分散フレーム間スペース(DIFS)と呼ばれる)指定された時間の間に媒体をフリーとして検知した場合、ノードは、媒体上で送信することを許可される。
[00108]送信が発生した後に、受信ノードは、受信データの巡回冗長検査(CRC)を実行し、送信ノードに確認応答を返送することができる。送信ノードによる確認応答の受信は、衝突が生じていないことを送信ノードに示すことになる。同様に、送信ノードで確認応答の受信がないことは、衝突が生じたことと、送信ノードがデータを再送すべきであることとを示す。
[00109]図1は、本開示の態様が採用され得るワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス規格、たとえば、802.11ah規格に従って動作することができる。ワイヤレス通信システム100は、STA106と通信するAP104を含む場合がある。
[00110]AP104とSTA106との間のワイヤレス通信システム100における送信のために、様々なプロセスおよび方法が使用される場合がある。たとえば、信号は、OFDM/OFDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送受信される場合がある。その場合には、ワイヤレス通信システム100は、OFDM/OFDMAシステムと呼ばれる場合がある。代替として、信号は、CDMA技法に従って、AP104とSTA106との間で送受信される場合がある。その場合には、ワイヤレス通信システム100は、CDMAシステムと呼ばれる場合がある。
[00111]AP104からSTA106のうちの1つまたは複数への送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれる場合があり、STA106のうちの1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれる場合がある。代替として、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれる場合があり、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれる場合がある。
[00112]AP104は、基地局として働き、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレージを提供することができる。AP104は、AP104に関連付けられ、通信にAP104を使用するSTA106とともに、基本サービスセット(BSS)と呼ばれる場合がある。ワイヤレス通信システム100は、中央AP104を有していない場合があり、むしろ、STA106間のピアツーピアネットワークとして機能する場合があることに留意されたい。したがって、本明細書に記載されるAP104の機能は、STA106のうちの1つまたは複数によって代替的に実行される場合がある。
[00113]STA106は、タイプが限定されず、多種多様なSTAを含む場合がある。たとえば、図1に示されたように、STA106には、いくつか例を挙げると、携帯電話106a、テレビジョン106b、ラップトップ106c、およびいくつかのセンサ106d〜f(たとえば、ワイヤレスプロトコルを使用して通信することが可能な気象センサまたは他のセンサ)が含まれ得る。
[00114]図2は、ワイヤレス通信システム100内で採用され得るワイヤレスデバイス202で利用され得る様々な構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、本明細書に記載される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの一例である。たとえば、ワイヤレスデバイス202は、AP104、またはSTA106のうちの1つを備えることができる。
[00115]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含む場合がある。プロセッサ204は、中央処理装置(CPU)と呼ばれる場合もある。読取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含む場合があるメモリ206は、プロセッサ204に命令とデータとを供給する。メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含む場合もある。プロセッサ204は、通常、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算と算術演算とを実行する。メモリ206内の命令は、本明細書に記載される方法を実施するように実行可能であり得る。
[00116]プロセッサ204は、1つもしくは複数のプロセッサによって実装された処理システムを備えてよく、またはその構成要素であってよい。1つまたは複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、または情報の計算もしくは他の操作を実行することができる任意の他の適切なエンティティの任意の組合せにより実装される場合がある。
[00117]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含む場合もある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または他の用語の名称にかかわらず、任意のタイプの命令を意味するように広く解釈されるものとする。命令は、(たとえば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、または任意の他の適切なコードのフォーマットの)コードを含む場合がある。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、本明細書に記載される様々な機能を処理システムに実行させる。
[00118]ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202と遠隔地との間のデータの送信と受信とを可能にするために、送信機210と受信機212とを含む場合もある。さらに、送信機210および受信機212は、ワイヤレスデバイス202と、たとえばAPを含む遠隔地との間のセットアップおよび/または構成のパケットまたはフレームの送信と受信とを可能にするように構成される場合がある。送信機210および受信機212は、トランシーバ214の中に組み合わされる場合がある。アンテナ216は、筐体208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合される場合がある。代替または追加として、ワイヤレスデバイス202は、筐体208の一部として形成されたアンテナ216を含む場合があるか、または内部アンテナであり得る。ワイヤレスデバイス202は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含む場合もある(図示せず)。
[00119]ワイヤレスデバイス202は、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る、信号検出器218を含む場合もある。信号検出器218は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号などの信号を検出することができる。ワイヤレスデバイス202は、信号を処理する際に使用するデジタル信号プロセッサ(DSP)220を含む場合もある。DSP220は、送信用のデータユニットを生成するように構成される場合がある。いくつかの態様では、このデータユニットは、物理レイヤデータユニット(PPDU)を備える場合がある。いくつかの態様では、PPDUはパケットまたはフレームと呼ばれる。
[00120]いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202は、ユーザインターフェース222をさらに備える場合がある。ユーザインターフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、および/またはディスプレイを備える場合がある。ユーザインターフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を伝え、および/またはユーザからの入力を受信する、任意の要素または構成要素を含む場合がある。
[00121]ワイヤレスデバイス202は、選択的クリアチャネルアセスメント(CCA)モジュール228をさらに備える場合がある。選択的CCAモジュールは、1つまたは複数のパラメータに基づいて、ワイヤレスデバイス202向けのクリアチャネルアセスメントを実行する任意の要素または構成要素であり売る。パラメータには、送信電力、送信帯域幅、パケット検出しきい値、および/またはエネルギー検出しきい値が含まれ得る。
[00122]ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、筐体208内に収納される場合がある。さらに、ワイヤレスデバイス202の様々な構成要素は、バスシステム226によって互いに結合される場合がある。バスシステム226は、たとえば、データバス、ならびに、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含む場合がある。ワイヤレスデバイス202の構成要素は、他の何らかの機構を使用して、一緒に結合され得るか、または互いに対する入力を受け入れ、もしくは提供できることを、当業者なら諒解されよう。
[00123]いくつかの別個の構成要素が図2に示されているが、構成要素のうちの1つまたは複数が組み合わされるか、または共通に実装される場合があることを、当業者なら認識されよう。たとえば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上述された機能を実装するためだけでなく、信号検出器218および/またはDSP220に関して上述された機能を実装するためにも使用される場合がある。さらに、図2に示された構成要素の各々は、複数の別個の要素を使用して実装される場合がある。
[00124]IEEE802.11ahプロトコルに指定されたワイヤレス通信などのいくつかのワイヤレス通信では、サブギガヘルツ帯域が使用され得る。この帯域は、同じ送信電力で他の高い帯域よりも長いレンジを有することができる。たとえば、これらの帯域は、IEEE802.11nにおいて使用される2.4GHzまたは5GHzの帯域のほぼ2倍のレンジを有することができる。このより長いレンジにより、デバイスがより大きい距離から通信することが可能になり得る。しかしながら、ビジーエリアでは、このより長いレンジはまた、任意の個別のデバイスが多数の他のデバイスからの送信を聴取することを意味し得る。これにより、デバイスがそれらの他の送信に譲歩しなければならない、媒体にアクセスすることができない問題が発生する可能性がある。たとえば、デバイスは、送信より前に媒体をチェックすることができ、デバイスがかなり長いレンジを有する場合、媒体がビジーであることを見いだす可能性がはるかに高い場合がある。この問題に対する1つの考えられる解決策は、デバイスによって使用されるCCAしきい値を上げることである。これにより、デバイスが遠方のデバイスに敏感ではなくなり、他のデバイスに譲歩することがより少なくなる場合がある。しかしながら、CCAしきい値を上げることに伴う1つの問題は、低帯域幅デバイスおよび低電力デバイスの送信が上げられたCCAしきい値を超えるのに十分なエネルギーレベルの送信ではない場合があるので、低帯域幅デバイスおよび低電力デバイスがそれらの送信に対する完全な保護を受けない可能性があることである。たとえば、いくつかのセンサは、電力使用量を最小化するために低電力の送信機を使用する場合がある。これらのセンサは、IEEE802.11ahについての重要な使用事例であり得る。これらのセンサは、1または2MHzの帯域幅を使用し、電力増幅器(PA)をもたない場合がある。これらのデバイスは、上げられたCCAしきい値が使用されているとき、それらの送信に対する完全な保護を受けない可能性がある。
[00125]上げられたCCAしきい値の恩恵をさらに得ながら、これらの低電力および/または低帯域幅の送信を実現するために、スペクトルが2つ以上のタイプのチャネルに分割され得るし、様々なCCAしきい値が2つ以上のタイプのチャネルの各々に関連付けられる。たとえば、図3は、IEEE802.11ahスペクトルを2つのタイプのチャネルに分割する1つの例示的な方法の図示であり、様々なCCAしきい値が2つのタイプのチャネルに関連付けられる。図3において、IEEE802.11ahに使用される26MHzのスペクトルは、2つのタイプである、タイプ1のスペクトル305およびタイプ2のスペクトル310に分割されている。
[00126]タイプ2のスペクトル310内のチャネルは、タイプ1のスペクトル305内のチャネルよりも高いCCAしきい値を有する場合がある。たとえば、タイプ2のスペクトル310内のチャネルは、タイプ1のスペクトル305内のチャネルよりも1dB、4dB、10dB、12dB、15dB、または他の何らかの量だけ高いCCAしきい値を有する場合がある。より高いCCAしきい値を使用すると、スペクトルのこの部分を使用することを望むデバイスがそのスペクトルがすでに使用されていると決定するであろう時間の割合を低減させることができるので、そのようなデバイスがこれらの周波数を使用することができる頻度を上げることができる。
[00127]同様に、より低いCCAしきい値を有する他のチャネルが提供される場合がある。これらのチャネルは低電力および/または低帯域幅のデバイスに恩恵を与えることができ、これらのチャネル上のより低いCCAしきい値は、より高いCCAしきい値のチャネルに譲歩するよりも広いエリア内の多くのデバイスが、これらの低電力デバイスの送信に譲歩することを意味し得るので、これらのデバイスは、より低いCCAしきい値のチャネル内のそれらの送信に対するより完全な保護を受けることができる。いくつかの態様では、より高い帯域幅のデバイスは、高いCCAしきい値のチャネルを選ぶように構成される場合がある。たとえば、より高い帯域幅のデバイスは、デフォルトで送信用のより高いCCAのチャネルを選択する場合がある。より低い帯域幅のデバイスは、デフォルトでより低いCCAしきい値のチャネルを利用する場合がある。
[00128]図3のチャネルの分割は、スペクトルを分割する方法の一例にすぎない。この分割は、スペクトルの他の部分で行われる場合もあり、他の方式で行われる場合がある。たとえば、3つ以上のチャネルが使用される場合がある。図3に示された分割は、スペクトルのいくつかの部分について、スペクトルのこの部分内に含まれる単一の16MHzチャネルがより高いCCAしきい値を使用することを可能にすることができるので、有益であり得る。これは、タイプ2のスペクトル310のチャネル内のより高いCCAしきい値により、これらのデバイスがこのチャネルにより頻繁に、チャネルが使用されていることが分かったときはより少ない回数でアクセスすることが可能になるように、携帯電話などのより高い帯域幅のデバイスが16MHzチャネルをより頻繁に使用することを可能にすることができるので、有益であり得る。図3のチャネルの分割は、単一の16MHzチャネルなどの個別のチャネルがタイプ1とタイプ2の両方の部分を含んでいないことを実現するが、単一のチャネルがより高いCCAしきい値のチャネルである部分とより低いCCAしきい値のチャネルである部分とを含むことができる場合、他の分割が使用される場合がある。たとえば、CCAしきい値は、2MHzチャネルの1番目の1MHzがより高いCCAしきい値を有するタイプ2のチャネルであり、2MHzチャネルの2番目の2MHzがより低いCCAしきい値を有するタイプ1のチャネルであるように設定される場合がある。
[00129]いくつかの態様では、タイプ2のチャネルなどのより高いCCAしきい値のチャネル用のCCAしきい値レベルは、タイプ1のチャネルのCCAしきい値レベルから導出される場合がある。たとえば、タイプ2のチャネルのCCAしきい値レベルは、タイプ1のチャネルのCCAしきい値レベルプラス何らかの保護因子であり得る。いくつかの態様では、保護因子はデシベルで表現される場合がある。この保護因子は、たとえば、1dB、4dB、10dB、12dB、15dB、または他の何らかのdBレベルであり得る。いくつかの態様では、保護因子は1dBと15dBとの間であり得る。この保護因子は、チャネル用のCCAしきい値の各々に適用され得る。
[00130]たとえば、チャネルは3つの異なるCCAしきい値を有する場合がある。チャネルは、エネルギー検出用のより高いCCAしきい値と、ガード間隔(GI)検出用のより低いCCAしきい値レベルと、信号検出のさらに低いCCAしきい値レベルとを有する場合がある。いくつかの態様では、タイプ1のチャネルのこれらのCCAしきい値レベルの各々は、タイプ2のチャネル内の保護因子によって上げられる場合がある。いくつかの態様では、レベルごとの保護因子は、CCAしきい値の各々について同じであり得るか、または異なる場合がある。いくつかの態様では、使用される保護因子は、様々な帯域幅のチャネルについて異なる場合がある。たとえば、8MHzチャネルは、16MHzチャネルとは異なるCCAしきい値と異なる保護因子とを使用する場合がある。
[00131]いくつかの態様では、図3は、米国内などの、いくつかの領域においてIEEE801.11ahネットワーク向けの考えられるチャネライゼーションを表すことができる。このチャネライゼーションは、様々なCCAレベルの領域をまたぐチャネルが存在しないので、有益であり得る。このチャネライゼーションの別の恩恵は、高いデータレートのデバイス向けに16MHzのタイプ2のチャネルが提供されることであり得る。2つのタイプ1のチャネルエリアが周波数で分離されることも有益であり得るし、センサが干渉を回避する助けになり得る。いくつかの態様では、他のチャネライゼーションが使用される場合がある。たとえば、他の領域において他のチャネライゼーションが使用される場合がある。
[00132]図4Aは、802.11ahワイヤレスネットワークの一実装形態において、クリアチャネルアセスメントがどのように実行されるかを示すフローチャートである。プロセス400は、いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。たとえば、プロセッサ204および受信機212のうちの1つまたは複数は、プロセス400の機能を実行することができる。
[00133]プロセス400は、1次チャネル上で受信された入力信号から始まる。いくつかの態様では、1次チャネルは20Mhzの帯域幅を有するチャネルであり得る。ブロック410は、1次チャネル用のクリアチャネルアセスメントの感度しきい値が満たされたかどうかを決定する。しきい値が満たされた場合、ブロック425において、1次チャネルについてのチャネル状態がビジーに設定される。しきい値が満たされなかった場合、ブロック420において、CCA指示がアイドルに設定される。
[00134]図4Bは、802.11ahワイヤレスネットワークの一実装形態において、クリアチャネルアセスメントがどのように実行されるかを示すフローチャートである。プロセス402は、いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。たとえば、プロセッサ204および受信機212のうちの1つまたは複数は、プロセス402の機能を実行することができる。
[00135]プロセス402は、非1次20Mhzチャネル上で受信された入力信号から始まる。プロセス402内で参照される非1次チャネルは、もちろん、プロセス400内で参照される1次チャネルとは異なる場合がある。決定ブロック415は、非1次チャネル用のクリアチャネルアセスメント(CCA)の感度しきい値が満たされたかどうかを評価する。しきい値が満たされた場合、ブロック430において、2次チャネルについてのCCA指示がビジーに設定される。非1次チャネル用のしきい値が満たされなかった場合、ブロック435において、CCA指示がアイドルに設定される。いくつかの実装形態では、プロセス400およびプロセス402は一緒に使用される場合がある。たとえば、いくつかの実装形態は、最初に、入力信号が1次20Mhzチャネルを使用しているか、非1次20Mhzチャネルを使用しているかを決定することができる。次いで、これらの実装形態は、1次20Mhzチャネルの受信の場合プロセス400を、非1次20Mhzの受信の場合プロセス402を利用することができる。
[00136]図5は、1次チャネルのクリアチャネルアセスメントの1つの例示的な実装形態を示すフローチャートである。一態様では、示された1次チャネルは20Mhzチャネルであり得る。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202はプロセス500を実行することができる。たとえば、プロセス500は、いくつかの態様では、プロセッサ204および/または受信機212のうちの1つまたは複数によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス500は、プロセス400のブロック410によって実行される場合がある。
[00137]プロセス500は、開始ブロック502において開始し、次いで決定ブロック505に進む。決定ブロック505は、入力信号の信号強度がしきい値よりも大きいかどうかを決定する。いくつかの態様では、しきい値は−62dBmであり得る。プロセス500の他の態様は、異なる信号強度のしきい値を使用する場合がある。信号がしきい値と少なくとも同じ大きさである場合、ブロック510において、1次チャネルについて、クリアチャネルアセスメント(CCA)指示がビジーに設定される。信号強度がしきい値よりも小さい場合、決定ブロック515は、表530の条件が満たされるかどうかを決定する。それらが満たされた場合、1次チャネルについてのCCA指示がビジーに設定される。表530に要約された条件が満たされなかった場合、ブロック525において、CCA指示がアイドルに設定される。図5において開示された表は、802.11acの一実装形態の場合のしきい値をデシベルで提供することに留意されたい。802.11ahの実装形態または他の実装形態は、すべて一緒に、本明細書に開示されたシステム、装置、および方法の趣旨から逸脱することなく、開示されたしきい値とは異なるしきい値を利用する場合がある。
[00138]図6Aは、2次チャネルのクリアチャネルアセスメントの一実装形態を示すフローチャートである。プロセス600は、チャネルがアイドルかビジーかを決定するために、異なる1次チャネルまたは2次チャネルに対応する異なる感度しきい値を利用する。図6A〜図6Bは特定のしきい値の使用を示すが、これらは例示的であるにすぎず、様々な実装形態が図6A〜図6Bに示された特定のしきい値とは異なる場合がある。
[00139]たとえば、20Mhzの2次チャネルは、−62dBMの感度しきい値または他の何らかのしきい値を利用する場合がある。40Mhzの2次チャネルは−59dBmの感度しきい値を利用する場合があり、80Mhzの2次チャネルは−56dBmの感度しきい値を利用する場合がある。2次チャネルのうちの1つまたは複数がビジーであるかどうかを決定するとき、周波数レンジ内のエネルギーが、その周波数レンジに対応する対応するエネルギーしきい値と比較される。いくつかの態様では、プロセス600は、ワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。たとえば、受信機212および/またはプロセッサ204のうちの1つまたは複数は、プロセス600を実行することができる。
[00140]ブロック605が入力信号を受信する。ブロック605はさらに、1次チャネルについてのCCAしきい値が入力信号によって満たされるかどうかを決定する。信号がCCAしきい値を上回る場合、ブロック610が1次チャネルの状態をビジーに設定する。そうでない場合、ブロック615、620、および625の各々が、入力信号の周波数を決定する。決定ブロック615では、信号が2次20MHzレンジ内にある場合、信号は第1のしきい値、たとえばブロック615によって示された−62dBmと比較される。
[00141]信号が2次20Mhzチャネル内にあり、第1のしきい値よりも大きい場合、ブロック630は20Mhzの2次チャネルの指示をビジーに設定する。そうでない場合、プロセス600は図6Bに示されたオフページ参照「A」に進む。図6Bにおいて、参照「A」は決定ブロック635に入る。図6Bのブロック635は、信号が高スループット(HT)、高スループット混合フォーマット(HTMF)、高スループットグリーンフィールドフォーマット(HTGF)、または超高スループット(VHT)の信号であるかどうかを決定する。そうであり、信号が−72dBmなどの第2のしきい値以上である場合、ブロック670において、20Mhzの2次チャネルの指示がビジーに設定される。そうでない場合、ブロック672において、20Mhzの2次チャネルの指示がアイドルに設定される。いくつかの態様では、たとえば、プロセス600が始まる前にCCA指示がアイドルに初期化されている場合、ブロック672は実行されない場合がある。
[00142]図6Aを参照すると、ブロック620は、入力信号が2次40Mhzチャネル内にあり、信号が第3のしきい値、示された例では−59dBmよりも大きいかどうかを決定する。そうである場合、ブロック640において、40Mhzの2次チャネルの指示がビジーに設定される。そうでない場合、プロセス600は、オフページ参照「B」を介して、図6Bのブロック650および655に進む。ブロック650は、入力信号が40Mhzの2次チャネル内にあり、−72dBmなどの第4のしきい値以上である、非高スループット、高スループット混合フォーマット(HTMF)、高スループットグリーンフィールドフォーマット(HTGF)、または超高スループットの信号であるかどうかを決定する。そうである場合、ブロック675において、2次40Mhzチャネルの指示がビジーに設定される。決定ブロック655は、入力信号が20Mhzの2次チャネル内にあり、図示された実施形態内の−72dBmなどの第5のしきい値より大きい、非高スループット、高スループット混合フォーマット、高スループットグリーンフィールドフォーマット、または超高スループットの信号であるかどうかを決定する。そうである場合、ブロック675において、2次40Mhzチャネルの指示がビジーに設定される。ブロック650または655において決定された条件のいずれも満たされなかった場合、いくつかの態様では、ブロック678において、2次40Mhzチャネルの指示がアイドルに設定される。前に説明された理由により、いくつかの態様では、ブロック678は実行されない。
[00143]図6Aを参照すると、ブロック625が、入力信号が2次80Mhzチャネル内にあり、信号が第6のしきい値、示された例では−56dBm以上であると決定した場合、ブロック645において、80Mhzの2次チャネルの指示がビジーに設定される。そうでない場合、オフページ参照「C」を経由して図6Bのブロック660および665において、2つの条件がチェックされる。
[00144]ブロック660は、入力信号が、第7のしきい値、図示された態様では−69Mhzを上回る、80Mhzの非高スループットまたは超高スループットの信号を含むかどうかを決定する。そうである場合、ブロック680において、2次80Mhzチャネルの指示がビジーに設定される。ブロック665は、20Mhzまたは40Mhzの信号が、高スループット、高スループット混合フォーマット、高スループットグリーンフィールドフォーマット、または超高スループットフォーマットにおける入力信号内に存在するかどうかと、信号が第8のしきい値、図示された例では−72dBmを上回るかどうかとを決定する。そうである場合、ブロック680において、80Mhzの2次チャネルの指示がビジーに設定される。ブロック660または665において評価された条件のいずれも真でない場合、プロセス600のいくつかの態様では、ブロック682において、2次80Mhzチャネルの指示がアイドルに設定される。前に説明された理由により、いくつかの態様では、ブロック682は実行されない。
[00145]プロセス600は、1次20Mhzチャネル、20Mhzの2次チャネル、40Mhzの2次チャネル、および/または80Mhzの2次チャネルの1つまたは複数がアイドルかビジーかを決定するために、いくつかの実装形態によって利用される場合がある。これらの実装形態は、指示上のこれらのチャネルを介する1つまたは複数のメッセージの送信を条件づけることができる。たとえば、いくつかの態様では、1次チャネルがアイドルである場合、一実装形態は、1つまたは複数の2次チャネルがアイドルであるかどうかを決定することができる。次いで、メッセージの送信がこれらの決定に基づく場合がある。たとえば、メッセージは、利用可能な最も高い2次チャネル帯域幅上で送信される場合がある。これらの実装形態のいくつかの詳細が以下でさらに説明される。
[00146]図6は、802.11acの一実装形態用の例示的なしきい値を開示することに留意されたい。802.11ahの実装形態または他の非802.11の実装形態は、本明細書に開示されたシステム、装置、および方法の趣旨から逸脱することなく、開示されたしきい値とは異なるしきい値を利用する場合がある。
[00147]図7Aは、等しい送信電力を有する2つのワイヤレスデバイス間のクリアチャネルアセスメントの延期を示す。クリアチャネルアセスメント(CCA)の1つの目的は、別のデバイスが送信している間に、あるデバイスが送信を開始しないように防止することである。これは、すでに進行中の送信と開始される送信との間の潜在的な衝突から他のデバイスを保護する。これはまた、ワイヤレス媒体上のいかなる送信も送信デバイス自体に向けられる場合があるので、そのデバイス自体を保護する。
[00148]多くのワイヤレス規格は、規格に準拠するデバイスが適用するべきCCAしきい値を定義する。これらの規格は、特定のチャネルを利用するすべてのデバイスについて送信電力が同じであるという仮定の下で動作する。たとえば、規格は、同じ送信電力を使用するデバイスによってのみ20MHzのみのネットワークが利用されると仮定し、したがって、デバイス間の競合が公平に解決されると仮定する。そのような公平な競合方式が図7Aに示される。図7Aに示されたように、デバイス1とデバイス2の両方は、20dBmの例示的な電力レベルを用いて送信している。各デバイスは、−82dBmの例示的なクリアチャネルアセスメントしきい値を利用している。したがって、各デバイスは、第2のデバイスの送信された電力が第1のデバイスでのCCAレベルを上回るかどうかに応じて、延期する場合もあり、しない場合もある。
[00149]図7Bは、2つの異なる送信電力を利用する2つのワイヤレスデバイス間のクリアチャネルアセスメントの延期を示す。デバイス1は0dBmの例示的な送信電力を用いて送信しており、デバイス2は20dBmの例示的な送信電力を用いて送信している。デバイス2で受信されたときのデバイス1の信号の強度が、デバイス2で利用されるCCAしきい値を下回るので、デバイス2は、デバイス1が送信しているとき延期しない。デバイス2の送信は、より高い送信電力で送信されるので、デバイス1によって利用される−82dBmの例示的なCCAしきい値を上回る。したがって、デバイス1はデバイス2に譲歩する。デバイス2がデバイス1に譲歩するよりも容易に、デバイス1はデバイス2に譲歩するので、図7Bに示されたクリアチャネルアセスメント手順はデバイス1に不公平であると考えることができる。
[00150]図7Cは、異なる送信帯域幅を利用する2つのワイヤレスデバイス間のクリアチャネルアセスメントの延期を示す。図示されたように、デバイス1は、80Mhz帯域幅にわたって20dBmの例示的な送信電力を用いて送信している。デバイス2は、より小さい20Mhz帯域幅にわたって20dBmの例示的な送信電力を用いて送信している。デバイス2の例示的な20dBmの送信電力は20MHzの帯域幅内に「集中」されているのに対して、デバイス1の20dBmの送信電力は80Mhz帯域幅にわたって「分散」されているので、デバイス1による送信は、−82dBmのデバイス2のCCAしきい値を下回る場合がある。しかしながら、デバイス2の20dBmの送信電力は上述されたように「集中」されているので、デバイス2による送信は、−82dBmのそのCCAしきい値を上回るレベルでデバイス1によって受信され得る。したがって、いくつかの態様では、デバイス2がデバイス1に譲歩するよりも容易に、デバイス1はデバイス2の送信に譲歩する場合がある。したがって、図7Cに示されたCCA延期手順は、不公平であると考えることができる。
[00151]図8Aは、ワイヤレスネットワーク上の送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント用のプロセスのフローチャートである。いくつかの態様では、プロセス800は、図2に示されたデバイス202によって実行される場合がある。図8は、等しくない送信電力のデバイス間のより公平な延期手順をもたらすことができるプロセスを記載する。たとえば、図8およびプロセス800は、送信電力レベルに基づくバックオフ手順の使用を記載する。いくつかの態様では、より強い送信電力を有するデバイスは、より低い送信電力レベルを有するデバイスよりも長い時間期間の間延期することができる。
[00152]ブロック810において、第1のワイヤレスメッセージの送信電力に基づいて、第1のバックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、開示された方法とシステムとを利用するワイヤレス通信規格は、計画された送信帯域幅用の1つまたは複数の基準送信電力と、対応する基準エネルギー検出しきい値とを定義することができる。ワイヤレス通信規格はさらに、計画された送信帯域幅用の1つまたは複数の基準送信電力に対応する、パケット検出帯域幅および/またはパケット検出エネルギーしきい値を定義することができる。ワイヤレス規格はさらに、対応するエネルギー検出しきい値および/またはパケット検出エネルギーしきい値における変化に、基準送信電力からの変動がどのように対応するかを定義することができる。たとえば、所与の送信帯域幅用の基準送信電力Pが、Xのエネルギー検出しきい値に対応する場合、ワイヤレス通信規格はさらに、基準送信電力PよりもXdBm低い送信電力の使用が、基準送信電力P用の基準エネルギー検出しきい値よりもYdBmまで高い対応するエネルギー検出しきい値の使用を可能にすることを定義することができる。ブロック810のいくつかの態様では、第1のバックオフ手順が、第1のワイヤレスメッセージの送信帯域幅に基づく場合もある。
[00153]いくつかの態様では、基準電力よりも低い送信電力を利用するデバイスは、送信チャネルの利用可能性を決定するときに、(たとえば、基準エネルギーしきい値よりも)高いエネルギー検出しきい値および/またはパケット検出エネルギーしきい値を利用することができる。比較的低い送信電力デバイスが、より高いエネルギー検出しきい値および/またはパケット検出しきい値を利用すると、これらのデバイスがより高い送信電力で動作しているデバイスを含むワイヤレス媒体上で動作するとき、延期またはクリアチャネルアセスメント決定における公平性を容易にすることができる。
[00154]図7A〜図7Cに関して前に説明されたように、クリアチャネルアセスメントのいくつかの方法は、より低い送信電力で動作しているデバイスがより高い送信電力で動作しているデバイスに譲歩する場合があるという点で、異なる送信電力で動作している2つのデバイス間の不公平な媒体割振りをもたらす場合がある。送信電力に基づいて感度/検出のしきい値を調整することによって、開示された方法は、比較的低い電力のデバイスがワイヤレスネットワークへのそれらの送信注入を干渉レベルに比例するレベルで延期することを可能にし、デバイス間のワイヤレス媒体のより公平な割振りをもたらす。
[00155]ブロック815において、第1のバックオフ手順の完了に応答して、ワイヤレスメッセージが送信される。ワイヤレスメッセージは、少なくとも送信電力レベルに基づいて送信される。いくつかの態様では、ワイヤレスメッセージは送信電力レベルで送信される。
[00156]プロセス800のいくつかの態様は、イベントに応答して実行される場合がある。たとえば、いくつかの態様では、ワイヤレスメッセージがワイヤレスネットワーク上の送信の準備ができているという決定が行われる。いくつかの態様では、ワイヤレスメッセージは、アプリケーションプログラムにより、ネットワークまたはプロセス800を実行するデバイス内のトランスポートレイヤにバッファリングされる場合がある。これらの態様では、プロセス800は、(ブロック810において記載された第1のワイヤレスメッセージなどの)メッセージが送信の準備ができているという決定に応答して、実行される場合がある。
[00157]プロセス800のいくつかの他の態様では、異なるイベントが発生すると決定される場合がある。たとえば、プロセス800のいくつかの態様は、ワイヤレスメッセージが送信される準備ができる前に、(ブロック810に関して上記で説明されたような)第1のバックオフ手順を先制して実行することができる。たとえば、プロセス800は、第1のメッセージの送信後だが、第2のメッセージがバッファリングされるか、または送信される準備ができる前に、実行される場合がある。これらの態様では、第1のバックオフ手順の開始後、および/または第1のバックオフ手順の間にメッセージがバッファリングされた場合、次いでバックオフ手順が完了したときに、メッセージがさらに送信される場合がある。いくつかの実装形態は、バックオフ手順を、送信用のワイヤレスメッセージを準備するために必要な他の処理と並列化することができる。
[00158]図8Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得る機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図8Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置850よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置850は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置850は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路860と、送信回路865とを含む場合がある。
[00159]いくつかの実装形態では、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路860は、ブロック810に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路860は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路860は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信電力に基づいてバックオフ手順を実施するための手段は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路860を含む場合がある。
[00160]いくつかの実装形態では、送信回路865は、ブロック815に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信回路865は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信回路865は、送信機210またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信電力に基づいて送信するための手段は、送信回路865を含む場合がある。
[00161]図9Aは、クリアチャネルアセスメントの方法の一実装形態のフローチャートである。一態様では、プロセス900は図2のワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス900は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス900は、必ずしも送信電力に基づくとは限らないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00162]ブロック905において、クリアチャネルアセスメントのバックオフカウンタが初期化される。ブロック910において、少なくとも第1のエネルギーしきい値に基づいて、ワイヤレス媒体が利用可能であるかどうかに関する決定が行われる。たとえば、ブロック910は、特定の帯域幅内の媒体上のエネルギーがエネルギーしきい値を上回るかどうかを決定することができる。エネルギーがエネルギーしきい値を上回る場合、媒体はビジーであるか、または利用可能でないと決定され得る。媒体上のエネルギーがエネルギーしきい値を下回る場合、媒体は利用可能であると考えることができる。
[00163]いくつかの態様では、媒体が利用可能であるかどうかを決定することは、媒体上の1つまたは複数のWi−Fiパケットの検出をさらに含む場合がある。これらの態様では、1つまたは複数のWi−Fiパケットが媒体上で検出された場合、媒体は利用不可であると決定され得る。いくつかの態様では、媒体は、ワイヤレス媒体の特定の帯域幅を表す場合がある。たとえば、ブロック910は、ワイヤレス媒体の特定の周波数帯域幅が利用可能であるかどうかのみを決定することができる。これらの態様では、ブロック910は、1Mhz、2Mhz、4Mhz、8Mhz、16Mz、20Mhz、40Mhz、80Mhzの周波数帯域のうちの1つまたは複数が送信に利用可能であるかどうかを決定することができる。
[00164]いくつかの態様では、ブロック910は、第1の送信帯域幅に基づいて、媒体が利用可能であるかどうかを決定することができる。第1の送信帯域幅は、ブロック910によって利用される1つまたは複数の利用可能性検出パラメータに関連付けられる場合がある。たとえば、利用可能性検出パラメータには、上記で説明されたように、エネルギー検出しきい値、および/またはパケット検出帯域幅、および/またはパケット検出エネルギーしきい値が含まれ得る。いくつかの態様では、ブロック910は、媒体が利用可能であるかどうかを決定する際に、図6のプロセス600において開示された決定のうちの1つまたは複数を採用することができる。
[00165]決定ブロック915は、少なくともブロック910において行われた決定に基づいて、媒体が利用可能であるかどうかを決定する。媒体が利用可能である場合、ブロック920はバックオフカウンタを調整する。バックオフカウンタを調整することは、バックオフカウンタを「決定」すること、またはバックオフプロセス終了値に向けてバックオフカウンタを調整することを含む場合がある。媒体が利用可能でない場合、プロセス900は、媒体の利用可能性が再び決定されるブロック910に戻る。
[00166]ブロック925において、プロセス900はある時間期間の間待機する。いくつかの態様では、ブロック925は実行されない。ブロック930は、バックオフカウンタがしきい値に達したかどうかを決定する。バックオフカウンタがしきい値に達していない場合、プロセス900はブロック910に戻る。バックオフカウンタがしきい値に達した場合、ブロック935は、少なくとも第2のエネルギーしきい値に基づいて、媒体が利用可能であるかどうかを決定する。
[00167]いくつかの態様では、ブロック935は、特定の帯域幅内の媒体上に存在するエネルギー量を測定することができる。ワイヤレス通信規格は、第2のエネルギーしきい値と特定の帯域幅との間の対応関係を確立することができる。媒体が利用可能であるかどうかを決定するために、ブロック935は、特定の帯域幅内のエネルギーを第2のエネルギーしきい値と比較することができる。存在するエネルギーが第2のエネルギーしきい値を上回る場合、媒体は利用不可であると決定され得るのに対して、存在するエネルギーが第2のエネルギーしきい値を下回る場合、媒体は利用可能であると決定され得る。上記で説明されたように、媒体が利用可能であるかどうかの決定は、1つまたは複数のWi−Fiパケットが媒体上で検出されるかどうかを決定することをさらに備える場合がある。いくつかの態様では、検出は、上記で説明されたような特定の周波数レンジ内で動作する。1つまたは複数のWi−Fiパケットが検出周波数レンジ内で検出された場合、媒体は利用不可であると決定され得る。いくつかの態様では、ブロック935は、第2の送信帯域幅に基づいて、媒体が利用可能であるかどうかを決定することができる。第2の送信帯域幅は、ブロック935によって利用される1つまたは複数の第2の利用可能性検出パラメータに関連付けられる場合がある。たとえば、第2の利用可能性検出パラメータには、上記で説明されたように、第2のエネルギー検出しきい値、および/または第2のパケット検出帯域幅、および/または第2のパケット検出エネルギーしきい値が含まれ得る。ブロック935は、決定を行う際に、図6のプロセス600に関して開示された決定/条件のうちの1つまたは複数を利用することができる。
[00168]媒体が利用可能であると決定された場合、ブロック945において、第2のエネルギーしきい値に対応する帯域幅でメッセージが送信される。
[00169]そうでない場合、プロセス900は、バックオフカウンタが再初期化されるブロック905に戻る。これは、少なくとも第2のエネルギーしきい値に基づいて媒体が利用不可であると決定された場合、第1のエネルギーしきい値に対応する送信帯域幅上で送信することができる他の方法と対照的である。たとえば、いくつかの他の方法では、バックオフ手順は、1次チャネルに対応するエネルギーしきい値に基づいて実施される場合がある。バックオフ手順が完了すると、デバイスは、1つまたは複数の2次チャネルが送信に利用可能であるかどうかをチェックすることができる。これらの2次チャネルの利用可能性をチェックすることは、バックオフ手順を実施するために使用されるエネルギーしきい値とは異なる1つまたは複数のエネルギーしきい値に基づく場合がある。2次チャネルが利用可能でない場合、これらの他の方法を利用するデバイスは、1次チャネル上で送信することができる。しかしながら、プロセス900の開示された方法では、さらなるバックオフ手順が実施される。これにより、他の方法に比べて、衝突および関連する再送信の数が低減され得る。
[00170]図9Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得る機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図9Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置950よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置950は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置950は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路955と、チャネル利用可能性回路960と、可変電力送信回路970とを含む場合がある。
[00171]いくつかの実装形態では、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路955は、ブロック910〜915に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路955は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路955は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するための手段は、チャネル利用可能性回路960を含む場合がある。
[00172]いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性回路960は、ブロック905〜940に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路960は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路960は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するための手段は、チャネル利用可能性回路960を含む場合がある。
[00173]いくつかの実装形態では、可変電力送信回路970は、ブロック945に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変電力送信回路970は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、可変電力送信回路970は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、特定の帯域幅および/または電力レベルでメッセージを送信するための手段は、可変電力送信回路970を含む場合がある。
[00174]図10Aは、クリアチャネルアセスメントの一実装形態のフローチャートである。一態様では、プロセス1000は、図2に示されたデバイス202によって実行される。いくつかの態様では、プロセス1000は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス1000は、異なるクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。たとえば、プロセス1000は、送信電力に基づかないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00175]フローチャート1000は、4つのバックオフ手順が少なくとも部分的に経時的に並行して実施されることを示す。バックオフ手順1005a〜dの各々は、少なくとも部分的に同時に実施される。いくつかの態様では、各バックオフ手順は、別個の実行スレッド内で実施されるか、または異なるプロセッサ上で動作する場合があり、真の並列実行をもたらす。いくつかの他の態様では、バックオフ手順のうちの2つ以上が単一の実行スレッド内で実施される場合がある。この単一の実行スレッドは、複数のバックオフカウンタを使用して、および少なくとも2組のバックオフパラメータ、たとえば少なくとも2つのバックオフ手順に対応する複数のエネルギーしきい値の適用により、少なくとも2つのバックオフ手順を追跡することができる。
[00176]プロセス1000の図示された例では、バックオフ手順1005dは、それぞれ、バックオフ手順1005c、1005b、および1005aに続いて完了するために、最も多い経過時間を消費する。いくつかの態様では、バックオフ手順1005a〜dの各々は、様々な送信帯域幅に基づく。たとえば、バックオフ手順1005a〜dの各々は、媒体が利用可能であるかどうかを決定するために、異なるエネルギーしきい値を利用することができる。バックオフ手順1005a〜dの各々はまた、エネルギーを検出するためにワイヤレス媒体上の異なる周波数レンジを利用することができる。バックオフ手順1005a〜dの各々はさらに、パケット検出を実行するために様々な周波数レンジを利用することができる。いくつかの態様では、バックオフ手順1005a〜dの各々は、異なる送信帯域幅上でクリアチャネルアセスメントを実行するために利用される。たとえば、バックオフ手順1005a〜dは、それぞれ、20Mhz、40Mhz、60Mhz、および80Mhzの送信帯域幅に対応する場合がある。いくつかの他の態様では、バックオフ手順1005a〜dは、それぞれ、1Mhz、2Mhz、4Mhz、および16Mhzの送信帯域幅に対応する場合がある。
[00177]バックオフ手順1005aが完了した後、決定ブロック1010aは、第1の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定する。たとえば、決定ブロック1010aは、第1の送信帯域幅内のエネルギーの複数の測定を行うことができる。第1の送信帯域幅内のエネルギーの測定値が、第1の送信帯域幅に対応する第1のエネルギーしきい値を上回る場合、第1の送信帯域幅は利用不可であると決定され得る。いくつかの態様では、決定ブロック1010aはまた、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するために、第1の送信帯域幅内でパケット検出を実行することができる。上記で説明されたように、パケットが第1の送信帯域幅内で検出された場合、ブロック1010aは、第1の送信帯域幅が利用不可であると決定することができる。
[00178]図示された態様では、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかの決定の間の時間期間は、ポイント協調機能フレーム間スペース(PIFS)時間である。他の態様では、時間期間はPIFS時間よりも長い場合がある。第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1015aにおいて、第1の送信帯域幅で送信が実行される。決定ブロック1010aで第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、プロセス1000は、バックオフ手順1005bが完了するまで待機する。バックオフ手順1005bが完了した後、決定ブロック1010bは、第2の送信帯域幅がPIFS時間の間利用可能であるかどうかを決定する。
[00179]決定ブロック1010bは、ブロック1010aに関して上述された方式と同様の方式で決定を行うことができる。しかしながら、ブロック1010bは第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを検出しているので、ブロック1010bは第2の送信帯域幅に関連付けられたエネルギー検出しきい値を利用することができる。いくつかの態様では、この関連付けは、開示された方法とシステムとを利用するワイヤレス通信規格によって提供される場合がある。他の態様では、この関連付けは、アクセスポイントなどの別のワイヤレスデバイスによって提供される場合がある。ブロック1010bはまた、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するときに、第2の送信帯域幅内でパケット検出を実行することができる。1つまたは複数のパケットが第2の送信帯域幅内で検出された場合、ブロック1010bは、第2の送信帯域幅が利用可能でないと決定することができる。
[00180]第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1015bにおいて、第2の送信帯域幅にわたって送信が実行される。第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、プロセス1000は、バックオフ手順1005cが完了するまで待機する。バックオフ手順1005cが完了すると、決定ブロック1010cは、第3の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定する。同様に、図示された態様はPIFSの時間期間を利用するが、他の時間期間が考えられる。
[00181]上述されたように、決定ブロック1010cが、第3の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するときに、第3の送信帯域幅に対応する第3のエネルギーしきい値を利用することができ、第3の送信帯域幅内でパケット検出を実行することができることを除き、決定ブロック1010cは、ブロック1010aおよび1010bに関して上述された方式と同様の方式で決定を行うことができる。
[00182]第3の送信帯域幅が利用可能であると決定された場合、ブロック1015cにおいて、第3の送信帯域幅での送信が実行される。第3の送信帯域幅が利用可能でない場合、プロセス1000は、バックオフ手順1005dが完了するまで待機する。
[00183]1005dのバックオフが完了すると、決定ブロック1010dは、第4の送信帯域幅がある時間期間の間利用可能であるかどうかを決定する。ブロック1010a〜cに関して上記で説明されたように、決定ブロック1010dは、第4の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するときに、第4のエネルギーしきい値を利用し、第4の送信帯域幅内でパケット検出を実行することができる。第4の送信帯域幅が利用可能である場合、第4の送信帯域幅で送信が実行される。
[00184]図10のフローチャートによって示されていないが、決定ブロック1010dにおいて第4の送信帯域幅が利用可能でない場合、プロセス1000のいくつかの実装形態は、バックオフ手順1005a〜dの各々を実施することに戻ることができる。プロセス1000のいくつかの他の実装形態は、単一の帯域幅、たとえば、利用可能性の決定をもたらす可能性が最も高い帯域幅について、バックオフ手順を実施することができる。
[00185]少なくとも部分的に並行して実行される複数のバックオフ手順を利用することによって、プロセス1000は、複数のバックオフ手順を連続的に実行することになる不必要な遅延をもたらさずに、最も適切な送信チャネルを識別することができる。加えて、各潜在的な送信チャネルに対応するエネルギー検出しきい値の使用により、潜在的な送信チャネルごとに具体的に適応されたバックオフ手順を使用すると、チャネルが送信用に選択されるときに発生する衝突の確率が低減され得る。
[00186]図10Aに関して上記に開示された送信帯域幅の各々は、それぞれ異なる送信帯域幅であり得る。いくつかの態様では、第1、第2、および第3の送信帯域幅の各々は、ワイヤレスネットワーク上の2次チャネルに関連付けられる場合がある。いくつかの態様では、第4の送信帯域幅は、ワイヤレスネットワーク上の1次チャネルに関連付けられる。
[00187]いくつかの態様では、第4の送信帯域幅は、第3、第2、または第1の送信帯域幅よりも低い帯域幅である。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅は第3の送信帯域幅よりも広く、第3の送信帯域幅は第4の送信帯域幅よりも広い。
[00188]いくつかの態様では、第1の送信帯域幅の物理的な帯域幅は、第4の送信帯域幅の物理的な帯域幅と重複する。たとえば、第1の送信帯域幅は、いくつかの実装形態では16Mhzであり得るし、第4の送信帯域幅は、それらの実装形態では2Mhzである。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅の16Mhzの帯域幅は、2Mhzの第4の送信帯域幅の物理的な周波数レンジを含む。いくつかの態様では、第2および第3の送信帯域幅は、同様にして第4の送信帯域幅と重複する場合がある。
[00189]図10Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図10Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1050よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1050は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1050は、並列クリアチャネルアセスメント回路1055と、チャネル利用可能性回路1060と、可変帯域幅送信回路1070とを含む場合がある。
[00190]いくつかの実装形態では、並列クリアチャネルアセスメント回路1055は、ブロック1005a〜dに関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。並列クリアチャネルアセスメント回路1055は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、並列クリアチャネルアセスメント回路1055は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフ手順を実施するための手段は、並列クリアチャネルアセスメント回路1055を含む場合がある。
[00191]いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性回路1060は、ブロック1010a〜dに関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1060は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路1060は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するための手段は、チャネル利用可能性回路1060を含む場合がある。
[00192]いくつかの実装形態では、可変帯域幅送信回路1070は、ブロック1015a〜dに関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変帯域幅送信回路1070は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、可変帯域幅送信回路1070は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、特定の帯域幅を介して送信するための手段は、可変帯域幅送信回路1070を含む場合がある。
[00193]図11Aは、ワイヤレス媒体上のクリアチャネルアセスメントの方法の1つの例示的な実装形態を示す。一態様では、プロセス1100は、図2に示されたワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス1100は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス1100は、異なるクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。たとえば、プロセス1100は、送信電力に基づかないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00194]ブロック1105において、少なくとも第1の送信帯域幅に対応する第1のエネルギーしきい値に基づいて、バックオフ手順が実施される。たとえば、ワイヤレス通信規格は、第1の送信帯域幅を第1のエネルギー検出しきい値に関連付けることができる。規格は、第1のエネルギー検出しきい値を上回るエネルギーの検出が、第1の送信帯域幅が利用可能でないことを示すと規定する場合がある。一態様では、検出されたエネルギーは、第1の送信帯域幅内にのみ含まれるエネルギーであり得る。いくつかの態様では、バックオフはさらに、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、パケットが第1の送信帯域幅内で検出される間、バックオフは、完了状態に向けて進むことが許されない場合がある。いくつかの態様では、バックオフは、少なくとも第1の送信帯域幅に基づく。上記で説明されたように、1組のバックオフパラメータが送信帯域幅に関連付けられる場合がある。バックオフパラメータには、エネルギー検出しきい値、パケット検出エネルギーしきい値、および/または(通常、送信帯域幅に等しい)パケット検出帯域幅が含まれ得る。
[00195]ブロック1110において、少なくとも第1および第2の送信帯域幅に基づいて、第2のバックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、少なくとも第1および第2のエネルギーしきい値に基づいて、第2のバックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、少なくとも第2の送信帯域幅のみに基づいて、第2のバックオフ手順が実施される場合がある。たとえば、第2のバックオフ手順は、第2の送信帯域幅内のみでエネルギーを測定し、それを第2の送信帯域幅に対応するエネルギーしきい値と比較することができる。第2の送信帯域幅内のエネルギーが第2のエネルギーしきい値を上回る場合、バックオフは完了状態に向けて進まない場合がある。パケットが第2の送信帯域幅内で検出される間、第2のバックオフも、完了状態に向けて進まない場合がある。いくつかの態様では、第2のエネルギーしきい値は第1のエネルギーしきい値よりも低い場合があり、したがって、第1のエネルギーしきい値はいくつかの態様において冗長である。
[00196]いくつかの他の態様では、ブロック1110の第2のバックオフ手順は、第1のエネルギーしきい値に対して第1の送信帯域幅内のエネルギー量を決定し、第2のエネルギーしきい値に対して第2の送信帯域幅内のエネルギー量を決定することができる。次いで、ブロック1110のバックオフは、各帯域内で検出されたエネルギー量がそのそれぞれのエネルギーしきい値を超えるかどうかに基づく場合がある。いくつかの態様では、第2のバックオフはさらに、第1の送信帯域幅内でパケットが検出されたかどうか、および第2の送信帯域幅内でパケットが検出されたかどうかに基づく場合がある。
[00197]いくつかの態様では、第2のバックオフ手順は、複数の対応するエネルギーしきい値を利用する複数のバックオフカウンタを追跡することができる。第2のバックオフ手順は、少なくとも複数のバックオフカウンタに基づいて完了することができる。たとえば、完了しきい値に達する第1のバックオフカウンタは、第2のバックオフ手順の完了をトリガすることができる。
[00198]第2のバックオフ手順が完了した後、決定ブロック1115は、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定する。いくつかの態様では、決定ブロック1115は、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定するために、PIFS時間期間にわたって第2の送信帯域幅の利用可能性を決定することができる。いくつかの態様では、ブロック1115の決定は、他の帯域幅の利用可能性の決定に関して前に説明されたように、少なくとも第2のエネルギーしきい値および/または第2の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1120において、第2の送信帯域幅での送信が実行される。決定ブロック1115において第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、決定ブロック1125は、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定する。いくつかの態様では、決定ブロック1125は、PIFS時間期間にわたって第1の送信帯域幅の利用可能性を決定することができる。いくつかの態様では、ブロック1125の決定は、他の帯域幅の利用可能性の決定に関して前に説明されたように、少なくとも第1のエネルギーしきい値および第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1130において、第1の送信帯域幅での送信が実行される。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅は第2の送信帯域幅よりも低い。そうでない場合、プロセス1100は処理を続行する。いくつかの態様では、プロセス1100はブロック1105または1110のうちの1つに戻る場合がある。
[00199]1つまたは複数の2次送信帯域幅に対応するエネルギーしきい値に基づいて、少なくともバックオフ手順の一部を実施することによって、プロセス1100は、ブロック1105と1110の組み合わされたバックオフ手順が完了したときに2次チャネルが送信に利用可能である確率を増やすことができる。
[00200]図11Aの説明に関して上記に開示された送信帯域幅の各々は、それぞれ異なる送信帯域幅であり得る。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅はワイヤレスネットワーク上の2次チャネルに関連付けられ、第1の送信帯域幅はワイヤレスネットワーク上の1次チャネルに関連付けられる。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅は第2の送信帯域幅よりも低い帯域幅である。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅の物理的な帯域幅は、第1の送信帯域幅の物理的な帯域幅と重複する。たとえば、第2の送信帯域幅は、いくつかの実装形態では16Mhzであり得るし、第1の送信帯域幅は、それらの実装形態では2Mhzである。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅の16Mhzの帯域幅は、2Mhzの第1の送信帯域幅の物理的な周波数レンジを含む。
[00201]図11Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図11Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1150よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1150は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1150は、送信電力および送信帯域幅ベースのクリアチャネルアセスメント回路1155と、チャネル利用可能性回路1160と、送信電力および送信帯域幅決定回路1165と、可変帯域幅送信回路1170とを含む場合がある。
[00202]いくつかの実装形態では、送信電力および送信帯域幅クリアチャネルアセスメント回路1155は、ブロック1105および1110に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力および送信帯域幅クリアチャネルアセスメント回路1155は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力および送信帯域幅クリアチャネルアセスメント回路1155は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフ手順を実施するための手段は、送信電力および送信帯域幅クリアチャネルアセスメント回路1155を含む場合がある。
[00203]いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性回路1160は、ブロック1115および/または1125に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1160は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路1160は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、特定のチャネルが利用可能であるかどうかを決定するための手段は、チャネル利用可能性回路1160を含む場合がある。
[00204]いくつかの実装形態では、送信帯域幅決定回路1165は、ブロック1115および/または1125に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信帯域幅決定回路1165は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信帯域幅決定回路1165は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信帯域幅を決定するための手段は、送信帯域幅決定回路1165を含む場合がある。
[00205]いくつかの実装形態では、可変帯域幅送信回路1170は、ブロック1120および/または1130に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変帯域幅送信回路1170は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、可変帯域幅送信回路1170は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、ある送信帯域幅で送信するための手段は、可変帯域幅送信回路1170を含む場合がある。
[00206]図12Aは、ワイヤレス媒体上の送信電力ベースのクリアチャネルアセスメントの方法の1つの例示的な実装形態を示す。一態様では、プロセス1200は、図2に示されたワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス1200は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス1200は、異なるクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。たとえば、プロセス1200は、送信電力に基づかないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00207]ブロック1205において、第1の送信帯域幅に基づいてバックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、バックオフ手順は、第1のエネルギーしきい値に基づく場合がある。上記で説明されたように、エネルギーしきい値は、通信規格に基づく送信帯域幅に対応する場合がある。たとえば、通信規格は、特定の送信帯域幅が利用可能であるがどうかを決定するために特定のエネルギーしきい値が使用されることを示す場合がある。次いで、特定のエネルギーしきい値は、特定の送信帯域幅に対応すると言われる場合がある。いくつかの態様では、ブロック1205のバックオフ手順は、少なくとも第1の送信帯域幅内のエネルギーの測定値に基づく場合がある。第1の送信帯域幅内のエネルギーのこの測定値は、いくつかの態様においてバックオフ手順が進むべきかどうかを決定するために、第1のエネルギーしきい値と比較される場合がある。いくつかの態様では、バックオフはさらに、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、ブロック1205のバックオフは、いくつかの態様において第1の送信帯域幅内でパケットが検出される間、進むことが許されない場合がある。
[00208]ブロック1210は、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定する。この決定は、少なくとも上記で説明された第1のエネルギーしきい値、および/または第1の送信帯域幅上のパケット検出に基づく場合がある。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅の利用可能性は、第1の送信帯域幅内のエネルギーの測定値に基づく場合がある。第1の送信帯域幅内のエネルギーのこの測定値は、いくつかの態様において第1のエネルギーしきい値と比較される場合がある。測定値がしきい値を上回る場合、第1の送信帯域幅はいくつかの態様において利用可能でない。エネルギーの測定値が第1のエネルギーしきい値を下回る場合、第1の送信帯域幅はいくつかの態様において利用可能である。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅の利用可能性は、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、パケットが第1の送信帯域幅内で検出された場合、ブロック1210は、第1の送信帯域幅が利用不可であると決定することができる。
[00209]ブロック1215において第1の送信帯域幅が利用可能である場合、第1の電力レベルで第1の送信帯域幅で送信が実行される。第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、第1の電力レベルよりも低い第2の電力レベルで第2の送信帯域幅で送信が実行される。
[00210]ブロック1220は、第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅上で送信するので、ブロック1220が等価な電力レベルで送信した場合、第2の送信帯域幅に注入された帯域幅当たりのエネルギーは、ブロック1205において実行されるバックオフの設計考察において仮定され得るエネルギーよりも高いはずである。いくつかの態様では、図12Aの第1の送信帯域幅は、ワイヤレスネットワーク上の2次チャネルである。いくつかの態様では、図12Aの第2の送信帯域幅は、ワイヤレスネットワーク上の1次チャネルである。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅は、第1の送信帯域幅とは異なる2次チャネルであり得る。
[00211]第1の電力レベルよりも低い電力レベルを使用することによって、ブロック1220は、第1の電力レベルを使用するときに、エネルギーがより広い第1の送信帯域幅に注入されるであろう密度以下である、第2の送信帯域幅内の密度でワイヤレス媒体に潜在的な干渉を注入する。したがって、注入された周波数帯域当たりのエネルギーは、ブロック1205において実施されるバックオフと相関される。
[00212]図12Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図12Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1250よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1250は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1250は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1255と、チャネル利用可能性回路1260と、送信電力決定回路1265と、可変電力送信回路1270とを含む場合がある。
[00213]いくつかの実装形態では、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1255は、ブロック1205に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1255は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1255は、選択的CCAモジュール228および/またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフ手順を実施するための手段は、選択的クリアチャネルアセスメント回路1255を含む場合がある。
[00214]いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性回路1260は、ブロック1210に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1260は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路1260は、選択的CCAモジュール228および/またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するための手段は、チャネル利用可能性回路1260を含む場合がある。
[00215]いくつかの実装形態では、送信電力決定回路1265は、ブロック1220および/または1225に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力決定回路1265は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力決定回路1265は、選択的CCAモジュール228および/またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信電力を決定するための手段は、送信電力決定回路1265を含む場合がある。
[00216]いくつかの実装形態では、可変電力送信回路1270は、ブロック1220および/または1225に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変電力送信回路1270は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、可変電力送信回路1270は送信機204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、ある送信電力で送信するための手段は、可変電力送信回路1270を含む場合がある。
[00217]図13Aは、ワイヤレス媒体上の送信電力ベースのクリアチャネルアセスメントの方法の1つの例示的な実装形態を示す。一態様では、プロセス1300は、図2に示されたワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス1300は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス1300は、異なるクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。たとえば、プロセス1300は、送信電力に基づかないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00218]ブロック1305において、少なくとも第1の送信帯域幅に対応する第1のエネルギーしきい値に基づいて、バックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、ブロック1305のバックオフ手順はさらに、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく。たとえば、バックオフ手順は、第1の送信帯域幅内で1つまたは複数のパケットが検出される間、進まない場合がある。バックオフ手順は、第1の送信帯域幅に関連付けられたエネルギーしきい値、パケット検出エネルギーしきい値、および/またはパケット検出帯域幅などのパラメータに基づいて実施されるので、ブロック1305のバックオフ手順は、少なくとも第1の送信帯域幅に基づくと言うことができる。
[00219]ブロック1305における第1のバックオフ手順の完了後、決定ブロック1310は、第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定する。この決定は、少なくとも第1のエネルギーしきい値に基づく場合がある。第1のエネルギーしきい値は、第1の送信帯域幅に対応する場合がある。たとえば、第1の送信帯域幅は、ワイヤレスネットワーク上の2次チャネルであり得る。第1のエネルギーしきい値は、第1の送信帯域幅のクリアチャネルアセスメントに関連付けられる場合がある。
[00220]いくつかの態様では、ブロック1310における利用可能性の決定はさらに、1次チャネルに対応するエネルギーしきい値に基づく場合がある。たとえば、ブロック1310は、2次チャネルが少なくともその送信帯域幅の一部について1次チャネルに依存する場合があるので、2次チャネルの利用可能性を決定することの一部として、1次チャネルの利用可能性を決定することができる。
[00221]ブロック1310における決定はまた、ブロック1305のバックオフ手順に関して上記で説明されたように、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。パケット検出は、エネルギー検出しきい値とは別のパケット検出しきい値に基づく場合がある。第1の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1315において、第1の送信帯域幅でメッセージが送信される。
[00222]第1のバックオフ手順の完了時に第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、少なくとも第2の送信帯域幅に対応する第2のエネルギーしきい値に基づいて、ブロック1320において、第2のバックオフ手順が実施される。いくつかの態様では、第2のバックオフ手順はさらに、第2の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、第2のバックオフ手順は、第1の送信帯域幅内で1つまたは複数のパケットが検出される間、進まない場合がある。第2のバックオフ手順は、第2の送信帯域幅に関連付けられたエネルギーしきい値、パケット検出エネルギーしきい値、および/またはパケット検出帯域幅などのパラメータに基づいて実施されるので、ブロック1320の第2のバックオフ手順は、少なくとも第2の送信帯域幅に基づくと言うことができる。ブロック1320における第2のバックオフ手順の完了後、第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1330において、第2の送信帯域幅での送信が実行される。
[00223]そうでない場合、少なくとも第3の送信帯域幅に対応する第3のエネルギーしきい値に基づいて、ブロック1335において、第3のバックオフ手順が実施される。前に説明されたバックオフ手順と同様に、第3のバックオフ手順は、第3の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。第3のバックオフ手順は、第3の送信帯域幅に関連付けられたエネルギーしきい値、パケット検出エネルギーしきい値、および/またはパケット検出帯域幅などのパラメータに基づいて実施されるので、ブロック1335の第3のバックオフ手順は、少なくとも第3の送信帯域幅に基づくと言うことができる。ブロック1335における第3のバックオフ手順の完了後、第3の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1345において、第3の送信帯域幅での送信が実行される。ブロック1340において第3の送信帯域幅が利用可能でない場合、少なくとも第4の送信帯域幅に対応する第4のエネルギーしきい値に基づいて、ブロック1346において、第4のバックオフ手順が実施される。第4のバックオフ手順はさらに、第4の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。第4のバックオフ手順は、第4の送信帯域幅に関連付けられたエネルギーしきい値、パケット検出エネルギーしきい値、および/またはパケット検出帯域幅などのパラメータに基づいて実施されるので、ブロック1346の第4のバックオフ手順は、少なくとも第4の送信帯域幅に基づくと言うことができる。ブロック1346における第4のバックオフ手順の完了後、ブロック1347において第4の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1348において、第4の送信帯域幅での送信が実行される。そうでない場合、プロセスは以下に続く。たとえば、一態様では、プロセス1300はブロック1305に戻る場合がある。
[00224]いくつかの態様では、図12Aの第1、第2、および第3の送信帯域幅は、ワイヤレスネットワーク上の2次チャネルであり、第4の送信帯域幅は1次チャネルである。いくつかの他の態様では、第4の送信帯域幅も2次チャネルである。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅は第2の送信帯域幅よりも広く、第2の送信帯域幅は第3の送信帯域幅よりも広く、第3の送信帯域幅は第1の送信帯域幅よりも広い。いくつかの態様では、図13Aに関して説明された帯域幅のうちの2つ以上は重複する場合がある。たとえば、第4の送信帯域幅が1次チャネルである場合、第1の送信帯域幅を介して送信することはまた、1次チャネルに関連付けられた帯域幅を利用することができる。
[00225]2次チャネル上で送信する前に2次チャネルに固有のバックオフ手順を必ずしも実施するとは限らない他の方法と比較されると、プロセス1300により、衝突の確率が低減され得る。その送信帯域幅上で送信する前に各潜在的な送信帯域幅に対応するバックオフ手順を連続して実施することによって、プロセス1300は、2次チャネル上で送信が開始される前に2次チャネルがアイドルである確率を上げるように設計される。
[00226]図13Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図13Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1350よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1350は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1350は、送信電力ベースのバックオフ選択回路1355と、しきい値依存バックオフ回路1360と、チャネル利用可能性決定回路1365と、帯域幅選択的送信回路1370とを含む場合がある。
[00227]いくつかの実装形態では、送信電力ベースのバックオフ選択回路1355は、ブロック1305、1320、1335、および1346に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。バックオフ選択回路1355は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力ベースのバックオフ選択回路1355は、選択的CCAモジュール228および/またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフ手順を選択するための手段は、送信電力ベースのバックオフ選択回路1355を含む場合がある。
[00228]デバイス1350はさらに、しきい値依存バックオフ回路1360を備えるように構成される場合がある。いくつかの実装形態では、しきい値依存バックオフ回路1360は、ブロック1305、1320、1335、および1346に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。しきい値依存バックオフ回路1360は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、しきい値依存バックオフ回路1360は、選択的CCAモジュール228および/またはプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフのための手段は、しきい値依存バックオフ回路1360を含む場合がある。
[00229]デバイス1350はさらに、チャネル利用可能性回路1365を含むように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1365は、上記で説明されたブロック1310、1325、1340、および/または1347の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1365は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路1365はプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性を決定するための手段は、送信チャネル利用可能性回路1365を含む場合がある。
[00230]デバイス1350はさらに、帯域幅選択的送信回路1370を含むように構成される場合がある。帯域幅選択的送信回路1370は、上記で説明されたブロック1315、1330、1345、および/または1348の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。帯域幅選択的送信回路1370は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、帯域幅選択的送信回路1370は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、特定の帯域幅で送信するための手段は、帯域幅選択的送信回路1370を含む場合がある。
[00231]図14Aは、ワイヤレス媒体上の送信電力ベースのクリアチャネルアセスメントの方法の1つの例示的な実装形態を示す。一態様では、プロセス1400は、図2に示されたワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。いくつかの態様では、プロセス1400は、図8Aのブロック810によって実行される場合がある。他の態様では、プロセス1400は、異なるクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。たとえば、プロセス1400は、送信電力に基づかないクリアチャネルアセスメントプロセスの一部として実行される場合がある。
[00232]ブロック1405において、少なくとも第1の送信帯域幅に対応する第1のエネルギーしきい値に基づいて、第1のバックオフ手順が実施される。第1のバックオフ手順はさらに、第1の送信電力レベルに基づく。第1のバックオフ手順は、第1の送信帯域幅内のエネルギー量を決定し、その量の第1のエネルギーしきい値との相対比較を行うことができる。エネルギー量がエネルギーしきい値を上回る場合、第1のバックオフ手順は、第1の送信帯域幅が現在利用不可であると決定することができる。これにより、第1の送信帯域幅が利用可能であると決定する他の測定が実行されるまで、バックオフ手順が進まないように防止することができる。たとえば、バックオフ手順は、第1の送信帯域幅が利用可能であると決定されるまで、バックオフカウンタを減分または場合によっては調整しないことによって、進まないように防止され得る。いくつかの態様では、第1のバックオフ手順はさらに、第1の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、第1の送信帯域幅内でパケットが検出される間、バックオフ手順は、完了点に向かって進まないように防止され得る。バックオフ手順は、第1の送信帯域幅に関連付けられたエネルギーしきい値、パケット検出しきい値、および/またはパケット検出帯域幅などのパラメータに基づいて実施されるので、ブロック1405のバックオフ手順は、少なくとも第1の送信帯域幅に基づくと言うことができる。
[00233]第1のバックオフ手順の完了後、第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかの決定が実行される。第2の送信帯域幅は第1の送信帯域幅よりも高い。第2のバックオフ手順はさらに、第2の送信帯域幅に対応する第2のエネルギーしきい値に基づく。第2のエネルギーしきい値はさらに、第1の送信電力レベルよりも高い第2の送信電力レベルに基づく場合がある。第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかの決定は、第2の送信帯域幅内のワイヤレス媒体上に存在するエネルギー量を測定することを含む場合がある。このエネルギー量は、第2のエネルギーしきい値に対して比較される場合がある。ワイヤレス規格は、第2のエネルギーしきい値を第2の送信帯域幅に関連付けることができる。エネルギー量が第2のエネルギーしきい値を超える場合、ブロック1410は、第2の送信帯域幅が利用可能でないと決定することができる。代替として、エネルギー量が第2のエネルギーしきい値を下回る場合、ブロック1410は、第2の送信帯域幅が利用可能であると決定することができる。いくつかの態様では、第2のバックオフ手順はさらに、第2の送信帯域幅内のパケット検出に基づく場合がある。たとえば、第2の送信帯域幅内でパケットが検出される間、第2のバックオフ手順は、完了点に向かって進まないように防止され得る。
[00234]ブロック1415において第2の送信帯域幅が利用可能である場合、ブロック1425は、第3の電力レベルで第2の送信帯域幅で送信を実行する。第3の電力レベルは、第2の電力レベルを下回り、第1の電力レベルを上回る。ブロック1405において実施されたバックオフ手順は、第1の送信帯域幅および電力レベルに対応するパラメータに基づいていたので、第2の帯域幅にわたる送信は、そうでなければブロック1410の決定によって「正当化」された可能性がある、より低い電力レベルで実行される。たとえば、いくつかの態様では、ブロック1405のバックオフ手順は、1405のバックオフ手順が第2の電力レベルに対応するエネルギーしきい値に基づいて実施された場合になるはずのものよりも短い場合がある。
[00235]ブロック1415において第2の送信帯域幅が利用可能でない場合、ブロック1420は、第1の送信電力レベルで第1の送信帯域幅を介して送信を実行する。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅は第1の送信帯域幅よりも広いことに留意されたい。いくつかの態様では、第1の送信帯域幅はワイヤレスネットワーク上の1次チャネルであり得るし、第2の送信帯域幅はワイヤレスネットワーク上の2次チャネルである。いくつかの態様では、第2の送信帯域幅は第1の送信帯域幅を含む。たとえば、16Mhzの2次チャネルを介する送信は、第1の送信帯域幅の周波数レンジを利用することができる。
[00236]図14Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図14Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1450よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1450は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1450は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1455と、チャネル利用可能性回路1460と、送信電力決定回路1465と、可変電力送信回路1470とを含む場合がある。
[00237]いくつかの実装形態では、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1455は、ブロック1405に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1455は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路のための手段は、送信電力ベースのクリアチャネルアセスメント回路1455を含む場合がある。
[00238]デバイス1450はさらに、チャネル利用可能性回路1460を含むように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1460は、上記で説明されたブロック1410および/または1415の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。チャネル利用可能性回路1460は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、チャネル利用可能性回路1460はプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、チャネル利用可能性を決定するための手段は、送信チャネル利用可能性回路1460を含む場合がある。
[00239]デバイス1450はさらに、送信電力決定回路1465を含むように構成される場合がある。送信電力決定回路1465は、上記で説明されたブロック1420および/または1425の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信電力決定回路1465は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信電力決定回路1465はプロセッサ204を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信電力を決定するための手段は、送信電力決定回路1465を含む場合がある。
[00240]デバイス1450はさらに、可変電力送信回路1470を含むように構成される場合がある。可変電力送信回路1470は、上記で説明されたブロック1420および/または1425の機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変電力送信回路1470は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、可変電力送信回路1470は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、ある電力レベルで送信するための手段は、可変電力送信回路1470を含む場合がある。
[00241]いくつかの実装形態では、可変電力送信回路1470は、ブロック1420および1425に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。可変電力送信回路1470は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信回路は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、特定の送信電力でメッセージを送信するための手段は、可変電力送信回路1470を含む場合がある。
[00242]図15Aは、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法の1つの例示的な実装形態を示す。一態様では、プロセス1500は、図2に示されたワイヤレスデバイス202によって実行される場合がある。たとえば、いくつかの態様では、ブロック1515が送信機210によって実行されている間に、ブロック1505〜1510がプロセッサ204によって実行される場合がある。
[00243]上記で説明されたように、いくつかの態様では、クリアチャネルアセスメントしきい値は、送信帯域幅に基づく場合がある。たとえば、より広い送信帯域幅にわたる送信は、より狭い送信帯域幅にわたる送信よりも、より多くのエネルギーをネットワークに注入する。したがって、いくつかの態様では、より広い送信帯域幅にわたる送信は、より狭い帯域幅にわたる送信に先行するバックオフ手順よりも低いCCAしきい値を利用するバックオフ手順を利用することができる。ワイヤレスネットワーク上に注入されるべきエネルギー量に基づいて(すなわち、送信帯域幅に基づいて)、バックオフ手順の感度を(送信帯域幅に特有のCCAしきい値を介して)調整することによって、クリアチャネルアセスメント方式は、異なる送信パラメータを利用するデバイスにワイヤレス媒体をより公平に割り振ることができる。
[00244]ブロック1505において、第1の送信帯域幅に基づいて、クリアチャネルアセスメントしきい値が決定される。第1の送信帯域幅は、第1のメッセージを対象とする送信帯域幅であり得る。決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値は、第1の送信帯域幅に関連付けられる場合があり、決定はその関連付けに基づく場合がある。たとえば、プロセス1500を実行するデバイスは、アクセスポイントとの通信を介して、第1の送信帯域幅と決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値との間の関連付けを受信することができる。いくつかの態様では、ワイヤレスネットワーク上のデバイスは、アクセスポイントなどの別のワイヤレスデバイスから、特定のクリアチャネルアセスメントしきい値に対する送信周波数および/または送信電力の1つまたは複数のマッピングを受信することができる。いくつかの態様では、プロセス1500を実行するデバイスなどのワイヤレスネットワーク上のデバイスは、CCAしきい値に対する送信周波数/送信電力のマッピングをハードコーディングすることができる。これらのマッピングは、たとえば、802.11規格などの業界規格によって提供された仕様に基づく場合がある。
[00245]クリアチャネルアセスメントしきい値は、ワイヤレス媒体上の1つまたは複数の状態を検出するために利用される場合がある。ワイヤレス媒体上のエネルギーレベルは、クリアチャネルアセスメントしきい値と比較される場合がある。エネルギーレベルがCCAしきい値を上回る場合、状態が存在すると決定され得る。エネルギーレベルがCCAしきい値を下回る場合、状態が存在しないと決定され得る。
[00246]1つのクリアチャネルアセスメントしきい値は、パケット検出しきい値である。パケット検出しきい値は、パケットがワイヤレス媒体を介して送信されているかどうかを決定するために、いくつかのバックオフ手順によって使用される場合がある。たとえば、ワイヤレス媒体の信号レベルがパケット検出しきい値を超える場合、パケットまたは少なくともパケットプリアンブルを識別または検出するために、信号が復号される場合がある。いくつかのバックオフ手順は、媒体上でパケットが検出されたか否かに基づいて、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうかを決定することができる。
[00247]別のクリアチャネルアセスメントしきい値は、エネルギー検出しきい値であり得る。エネルギー検出しきい値は、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうかを決定するために、ワイヤレス媒体のエネルギーレベルと比較される場合がある。いくつかの態様では、エネルギー検出しきい値は、非802.11ワイヤレス通信がワイヤレス媒体上で発生しているかどうかを決定するために使用される場合がある。いくつかのバックオフ手順は、ワイヤレス媒体のエネルギーレベルがエネルギー検出しきい値を上回るかどうかに基づいて、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうかを決定することができる。いくつかの態様では、クリアチャネルアセスメントしきい値は、中間パケット検出しきい値である。中間パケット検出しきい値は、パケットがネットワーク上で送信されているかどうかを決定するために使用される場合がある。中間パケット検出しきい値に対するワイヤレス媒体のエネルギーレベルは、いくつかの実装形態において、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうか決定するために利用される場合がある。
[00248]ブロック1510において、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて、バックオフ手順が実施される。たとえば、バックオフ手順は、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうか決定するために、決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値を利用することができる。上記で説明されたように、ワイヤレス媒体のエネルギーレベルがしきい値を下回る場合、ワイヤレス媒体はアイドルであると決定され得る。いくつかの態様では、ワイヤレス媒体のエネルギーレベルは、1組のしきい値と比較される場合がある。これらの態様では、ワイヤレス媒体がアイドルであるかどうかは、1組のしきい値に対するワイヤレス媒体のエネルギーレベルに基づく場合がある。
[00249]ワイヤレス媒体がアイドルであると決定された場合、バックオフアルゴリズムは進むことができる。いくつかの態様では、これは、終了条件に向かってバックオフカウンタを減分することを含む場合がある。媒体がアイドルでないと決定された場合、バックオフ手順は進まない場合があるが、「ループ」し、さらなるアイドル決定が実行されるまで、ある時間期間の間待機し続けることができる。図9Aは、クリアチャネルアセスメントしきい値を利用するバックオフ手順の一例を提供する。たとえば、図9Aに関して説明された第1のエネルギーしきい値と第2のエネルギーしきい値の両方は、クリアチャネルアセスメントしきい値と考えることができる。プロセス900は、(ブロック945を除き)いくつかの態様におけるバックオフ手順と考えることができる。
[00250]いくつかの態様では、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第2のバックオフ手順が実施される場合がある。たとえば、第1のバックオフ手順が完了した後、第1の送信帯域幅はまだ利用不可であると決定される場合がある。次いで、いくつかの実装形態は、第2の送信周波数に基づいて、第2のバックオフ手順を開始することができる。たとえば、一実装形態は、最初に、広い送信帯域幅を介して送信しようと試みることができる。広い送信帯域幅に関連付けられたバックオフ手順を完了させた後、広い送信帯域幅が利用不可である場合、より狭い送信帯域幅が選択される場合がある。次いで、より狭い送信帯域幅に関連付けられたバックオフ手順が実施される場合がある。この第2のバックオフ手順の完了後、より狭い帯域幅の対応するバックオフ手順が完了した後、より狭い帯域幅が利用可能であると決定された場合、より狭い帯域幅を介してメッセージが送信される場合がある。
[00251]いくつかの態様では、第1のサブバックオフ手順および第2のサブバックオフ手順が、少なくとも部分的に並行して実施される場合がある。サブバックオフ手順の各々は、異なる送信帯域幅に基づく場合がある。たとえば、図10Aに示されたように、ブロック1005aは第1の送信帯域幅に対応する第1のエネルギーしきい値に基づいてバックオフを実施し、ブロック1005bは第2の送信帯域幅に対応する第2のエネルギーしきい値に基づいてバックオフ手順を実施する。いくつかの態様では、少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順が完了すると、第1のサブバックオフ手順に対応する(または第1のサブバックオフ手順によって使用されるCCAしきい値に対応する)送信帯域幅を介してメッセージが送信される。
[00252]ブロック1515において、第1のバックオフ手順の完了に応答して、第1のワイヤレスメッセージが送信される。いくつかの態様では、第1のバックオフ手順に関連付けられたバックオフカウンタが終了しきい値に達すると、第1のバックオフ手順は完了したと考えることがきる。いくつかの態様では、終了しきい値はゼロであり得る。たとえば、図9Aの例では、決定ブロック940の「はい」分岐がとられたとき、バックオフ手順が完了する。
[00253]図15Bは、図2のワイヤレス通信デバイス202内で採用され得るワイヤレス装置の機能ブロック図である。ワイヤレス通信装置が図15Bに示された簡略化されたワイヤレス通信装置1550よりも多くの構成要素を有する場合があることを当業者は諒解されよう。図示されたワイヤレス通信装置1550は、特許請求の範囲内の実装形態のいくつかの顕著な特徴を記載するために有用なそれらの構成要素のみを含む。ワイヤレス通信装置1550は、送信周波数ベースのクリアチャネルアセスメントしきい値選択回路1555と、バックオフ回路1560と、送信回路1565とを含む場合がある。
[00254]いくつかの実装形態では、送信周波数ベースのクリアチャネルアセスメントしきい値選択回路1555は、ブロック1505に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信周波数ベースのクリアチャネルアセスメントしきい値選択回路1555は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信周波数ベースのクリアチャネルアセスメントしきい値選択回路1555は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信周波数に基づいてCCAしきい値を決定するための手段は、送信周波数ベースのクリアチャネルアセスメントしきい値選択回路1555を含む場合がある。
[00255]いくつかの実装形態では、バックオフ回路1560は、ブロック1510に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。バックオフ回路1560は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、バックオフ回路1560は、プロセッサ204または選択的CCA回路228を含む場合がある。いくつかの実装形態では、バックオフ手順を実施するための手段は、バックオフ回路1560を含む場合がある。
[00256]いくつかの実装形態では、送信回路1565は、ブロック1515に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成される場合がある。送信回路1565は、プログラマブルチップ、プロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含む場合がある。たとえば、送信回路1565は送信機210を含む場合がある。いくつかの実装形態では、送信するための手段は送信回路1565を含む場合がある。
[00257]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること)、確認することなどを含む場合がある。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含む場合がある。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含む場合がある。さらに、本明細書で使用される「チャネル幅」は、いくつかの態様では帯域幅を包含する場合があるか、または帯域幅と呼ばれる場合もある。
[00258]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する句は、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、aと、bと、cと、a−bと、a−cと、b−cと、a−b−cとを包含するものとする。
[00259]上述された方法の様々な動作は、様々なハードウェア構成要素および/もしくはソフトウェア構成要素、回路、ならびに/またはモジュールなどの、動作を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行される場合がある。一般に、図に示された任意の動作は、その動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行される場合がある。
[00260]本開示に関して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せにより、実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装される場合がある。
[00261]1つまたは複数の態様では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装される場合がある。ソフトウェアに実装される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信される場合がある。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(「DSL」)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば有形媒体)を備える場合がある。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備える場合がある。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00262]本明細書で開示された方法は、記載された方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換される場合がある。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が明記されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく修正される場合がある。
[00263]記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装される場合がある。ソフトウェアに実装される場合、それらの機能は、1つまたは複数の命令として、コンピュータ可読媒体上に記憶される場合がある。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。
[00264]したがって、いくつかの態様は、本明細書に提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備える場合がある。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書に記載された動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備える場合がある。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含む場合がある。
[00265]ソフトウェアまたは命令は、伝送媒体を介して送信される場合もある。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(「DSL」)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
[00266]さらに、本明細書に記載された方法と技法とを実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書に記載された方法を実施するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合され得る。代替として、本明細書に記載された様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合するかまたは提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)、またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され得る。その上、本明細書に記載された方法と技法とをデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用され得る。
[00267]特許請求の範囲は、上記で示されたそのままの構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上述された方法および装置の配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な修正、変更、および変形が行われる場合がある。
[00268]上記は、本開示の態様を対象とするが、本開示の基本的な範囲を逸脱することなく、本開示の他の態様およびさらなる態様が考案され得るし、本開示の範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法であって、
第1の送信帯域幅に基づいて、クリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、
前記決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて、第1のバックオフ手順を実施することと、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することと
を備える、方法。
[C2]
第1の送信帯域幅に基づいて、パケット検出エネルギーしきい値を決定することをさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施することは、
前記パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットが前記ワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、
パケットが検出されたかどうかに基づいて、前記第1の送信帯域幅がアイドルであるかどうかを決定することと
を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記第1の送信帯域幅に基づいて、第1のエネルギーしきい値を決定することをさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施することは、
前記第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルは、前記第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと、
前記エネルギーレベルが前記第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかに基づいて、前記第1の送信帯域幅がアイドルであるかどうかを決定することと
を備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のバックオフ手順は、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することを備え、各サブバックオフ手順が異なる対応する送信帯域幅に基づく、C1に記載の方法。
[C5]
前記少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順を完了させることと、
前記第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、前記第1のサブバックオフ手順に対応する送信帯域幅を介して前記第1のワイヤレスメッセージを送信することと
をさらに備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記第1のバックオフ手順を実施することは、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、前記第1の送信帯域幅が利用可能である場合、前記第1の送信帯域幅で前記第1のワイヤレスメッセージが送信される、
前記第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、前記第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて、第2のサブバックオフ手順を実施することと、
前記第2のバックオフ手順の完了に応答して、前記第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定することと、ここにおいて、前記第2の送信帯域幅が利用可能である場合、前記第2の送信帯域幅で前記第1のワイヤレスメッセージが送信される、
を備える、C1に記載の方法。
[C7]
ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置であって、
第1の送信帯域幅に基づいて、クリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、
前記決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて、第1のバックオフ手順を実施することと
を行うように構成された、プロセッサと、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信するように構成された、送信機と
を備える、装置。
[C8]
前記プロセッサは、
第1の送信帯域幅に基づいて、パケット検出エネルギーしきい値を決定するようにさらに構成され、前記プロセッサは、
前記パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットが前記ワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出すること、および
パケットが検出されなかった場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定すること
によって、前記第1のバックオフ手順を実施するように構成された、C7に記載の装置。
[C9]
前記プロセッサは、
前記第1の送信帯域幅に基づいて、第1のエネルギーしきい値を決定するようにさらに構成され、前記プロセッサは、
前記第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが、前記第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定すること、および
前記エネルギーレベルが前記第1のエネルギーしきい値を下回る場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定すること
によって、前記第1のバックオフ手順を実施するようにさらに構成された、C7に記載の装置。
[C10]
前記プロセッサは、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することによって、前記第1のバックオフ手順を実施するように構成され、各サブバックオフ手順が異なる対応する送信帯域幅に基づく、C7に記載の装置。
[C11]
前記プロセッサは、
前記少なくとも2つのサブバックオフ手順のうちの第1のサブバックオフ手順を完了させることと、
前記第1のサブバックオフ手順の完了に応答して、前記第1のサブバックオフ手順に対応する送信帯域幅を介して前記第1のワイヤレスメッセージを送信することと
を行うようにさらに構成された、C10に記載の装置。
[C12]
前記プロセッサは、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定すること、
前記第1の送信帯域幅が利用可能であると決定された場合、前記第1の送信帯域幅で前記第1のワイヤレスメッセージを送信すること、
前記第1の送信帯域幅が利用可能でない場合、前記第1の送信帯域幅よりも低い第2の送信帯域幅に基づいて、第2のサブバックオフ手順を実施すること、
前記第2のバックオフ手順の完了に応答して、前記第2の送信帯域幅が利用可能であるかどうかを決定すること、および
前記第2の送信帯域幅が利用可能であると決定された場合、前記第2の送信帯域幅で前記第1のワイヤレスメッセージを送信すること
によって、前記第1のバックオフ手順を実施するように構成された、C7に記載の装置。
[C13]
ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメント用の装置であって、
第1の送信帯域幅に基づいて、クリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定するための手段と、
前記決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて、第1のバックオフ手順を実施するための手段と、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信するための手段と
を備える、装置。
[C14]
第1の送信帯域幅に基づいて、パケット検出エネルギーしきい値を決定するための手段をさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施するための手段は、
前記パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットが前記ワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、
パケットが検出されなかった場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することと
を行うように構成された、C13に記載の装置。
[C15]
前記第1の送信帯域幅に基づいて、第1のエネルギーしきい値を決定するための手段をさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施するための手段は、
前記第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが、前記第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと
前記エネルギーレベルが前記第1のエネルギーしきい値を下回る場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することと
を行うように構成された、C13に記載の装置。
[C16]
前記第1のバックオフ手順を実施するための手段は、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施するように構成され、各サブバックオフ手順が異なる対応する送信帯域幅に基づく、C13に記載の装置。
[C17]
実行されたとき、ワイヤレスネットワーク上のクリアチャネルアセスメントの方法をプロセッサに実施させる命令を備える、コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
第1の送信帯域幅に基づいて、クリアチャネルアセスメント(CCA)しきい値を決定することと、
前記決定されたクリアチャネルアセスメントしきい値に基づいて、第1のバックオフ手順を実施することと、
前記第1のバックオフ手順の完了に応答して、前記第1の送信帯域幅を介して第1のワイヤレスメッセージを送信することと
を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[C18]
前記方法は、
第1の送信帯域幅に基づいて、パケット検出エネルギーしきい値を決定することをさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施することは、
前記パケット検出エネルギーしきい値に基づいて、パケットが前記ワイヤレスネットワーク上で送信されているかどうかを検出することと、
パケットが検出されなかった場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することと
を備える、C17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C19]
前記方法は、
前記第1の送信帯域幅に基づいて、第1のエネルギーしきい値を決定することをさらに備え、前記第1のバックオフ手順を実施することは、
前記第1の送信帯域幅で受信されたワイヤレスネットワークのエネルギーレベルが、前記第1のエネルギーしきい値を下回るかどうかを決定することと、
前記エネルギーレベルが前記第1のエネルギーしきい値を下回る場合、前記第1の送信帯域幅がアイドルであると決定することと
を備える、C17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C20]
前記方法は、少なくとも部分的に並行して少なくとも2つのサブバックオフ手順を実施することをさらに備え、各サブバックオフ手順が異なる対応する送信帯域幅に基づく、C17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。