本願は、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,896号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,909号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,923号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,932号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,936号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,944号、2013年5月29日に出願された米国特許出願第13/904,949号に基づく優先権を主張するものであり、当該出願は参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
さらに、図面はいくつかの例示的な実施形態を説明することを目的としているが、本開示は図面に示した配置および手段に限定されるものではないことが理解される。
I.概要
本明細書に記載の実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間の接続状態、および、当該接続状態を含む、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間の交信を含む。一例として、ユーザは仕事を終えて自宅へ帰っているときに、モバイルデバイスのプレイリストから音楽を聴いている。自宅に到着して自宅におけるネットワークメディアシステムの通信可能範囲内に入ると、ユーザはモバイルデバイスのインタフェースを介して、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに「接続再生(play to)」することを選択する。本明細書に記載の実施形態では、ゾーンに「接続再生」するステップには、モバイルデバイスとゾーンの間に接続状態を確立するステップが含まれる。
モバイルデバイスとゾーンの間で接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対してアクションが実行された場合に、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応するメディアアイテムに対しても同じアクションが実行されるようになる。モバイルデバイスを介してプレイリスト中の特定の曲が演奏されると、例えば、再生キュー内の対応する特定の曲がゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスによって再生される。別の例では、モバイルデバイスを介してプレイリストから特定の曲を削除すると、対応する特定の曲がゾーンに関連する再生キューから削除される。ある場合には、モバイルデバイスとゾーンの間で接続状態を確立するステップには、ユーザがゾーンに接続再生することを望むモバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムを再生キューに取り込むステップが含まれる。
実施形態によっては、モバイルデバイスのインタフェースは、接続状態インジケータを表示する。一例では、接続状態インジケータは、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンと接続状態にあることを示す。一例では、接続状態インジケータはさらに、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対してアクションが実行された結果として、再生キュー内の対応するメディアアイテムに対しても対応するアクションが実行されることを示す。別のケースでは、モバイルデバイスが現在はネットワークメディアシステム内のゾーンと接続状態にないものの接続状態を確立することが可能であることを示す異なるインジケータが表示される。
ユーザがモバイルデバイスを持って自宅を離れたとき等、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムの通信可能範囲内になくなった場合、モバイルデバイスはゾーンの制御を放棄することで、モバイルデバイスとゾーンは接続状態でなくなる。これらの場合、本明細書に記載の実施形態は、再生キューの制御をモバイルデバイスから、ネットワークメディアシステムと通信する別のデバイスに移行するステップを含む。
ネットワークメディアシステムの通信可能範囲を離れるとともに再生キューの制御を放棄した後において、モバイルデバイスはネットワークメディアシステムの通信可能範囲に再度入る。この場合、モバイルデバイスは、ゾーンと自動的に再接続するように構成される。一例において、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態を再確立する。別の例では、モバイルデバイスは単にゾーンに接続して、場合によっては、以前の接続状態を再度確立するのではなく新たな接続状態を確立する。
モバイルデバイスが再生キューの制御を放棄した後、かつ、ネットワークメディアシステムの通信可能範囲に再度入る前において、プレイリストの修正が行われる場合がある。この場合、本明細書に記載の実施形態は、再生キューにも同じ修正を適用するステップを含む。
接続状態の確立、再生キューの制御の放棄、および接続状態の再確立に関連する交信に加えて、本明細書に記載の実施形態はさらに、ネットワークメディアシステム内の第2のゾーンと接続状態を確立するステップと、第2のゾーンに接続再生するステップとを含む。一例では、第2のゾーンに接続再生するステップには、モバイルデバイスによる再生キューの制御を当該再生キューから第2の再生キューに転送するステップと、再生キューの制御を放棄するステップとが含まれる。
ネットワークメディアシステムは、その他のモバイルデバイスによってアクセスされる場合がある。一例では、モバイルデバイスのプレイリストはプライベートなものであり、第2のモバイルデバイスからはアクセスすることができない。したがって、モバイルデバイスが接続再生しているゾーンに関連付けられた再生キューは、第2のモバイルデバイスにとってプライベートである。この例では、第2のモバイルデバイスのインタフェースは、ゾーンがプライベートキューに関連付けられていることを示すプライベートキューインジケータを提供する。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。方法はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。方法はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。機能はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。機能はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスによる再生キューの制御を移行するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンが接続状態にあるときに、接続状態インジケータを提供するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、再生キューを新たなゾーンへ移動させるステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。方法はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。方法はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
上述したように、例示的な実施形態は、再生キューがプライベートキューであることを示すプライベートキューインジケータを提供するステップを含む。一態様による方法は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。方法はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。機能はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。機能はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、プレイリストを修正するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。機能はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。機能はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の再生ゾーンの間のサイレントかつ非閉塞的(unobstructive)な接続を含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行される。方法はさらに、ゾーンから、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を受信するステップを含む。方法はさらに、ゾーンから受信した1つ又は複数の対応するメディアアイテムを特定する更新プレイリストをモバイルデバイスによって読み出すステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスとゾーンの間で新たな接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、更新プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。
別の態様による第2の方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。モバイルデバイスは、メディアアイテムを再生中である。第2の方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キュー内の対応する1つ又は複数の第1のメディアアイテムに対して、対応するアクションが第1のゾーンによって実行される。第2の方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のために、第1のゾーンがモバイルデバイスと以前に接続状態にあったことを示すグラフィック表示を提供するステップを含む。
さらに別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。モバイルデバイスは、メディアアイテムを再生中である。機能はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キュー内の対応する1つ又は複数の第1のメディアアイテムに対して、対応するアクションが第1のゾーンによって実行される。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のために、第1のゾーンがモバイルデバイスと以前に接続状態にあったことを示すグラフィック表示を提供するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行される。機能はさらに、ゾーンから、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を受信するステップを含む。機能はさらに、ゾーンから受信した1つ又は複数の対応するメディアアイテムを特定する更新プレイリストをモバイルデバイスによって読み出すステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンの間で新たな接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、更新プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。
以下の説明で議論されるその他の実施形態、あるいは当業者によって理解可能なその他の実施形態も可能である。
II.動作環境の例
図面を参照すると、同様のパーツに対しては、複数の図面において同様の符号を付している。図1は、本明細書で開示される1つ又は複数の実施形態が実行又は実施可能なシステム100の例を示している。
例示のために、メディアシステム構成100は、複数のゾーンで構成されたホームを示し、ホームは1つのゾーンのみで構成することができる。さらに、時間が経過すると1つ又は複数のゾーンを追加することもできる。ホーム内の各ゾーンは、例えば、オフィス、バスルーム、マスターベッドルーム、キッチン、ダイニングルーム、ファミリールーム、ホームシアタールーム、ユーティリティ又はランドリールーム、およびパティオなどの異なる部屋又はスペースを示してもよい。そのように構成されている場合では、1つのゾーンが複数の部屋を含んでいてもよい(本明細書では示していない)。図1に示すように、ホーム内の各ゾーンに1つ又は複数のゾーンプレーヤー102−124が示されている。ゾーンプレーヤー102−124は、再生デバイス、マルチメディアユニット、スピーカ、プレーヤーなどと呼ばれ、オーディオ、ビデオ、および/又はオーディオビジュアルの出力を行う。(例えば、例示のためにキッチン内に示される)コントローラ130は、メディアシステム構成100の制御を行う。コントローラ130は、ゾーンに固定されていてもよいし、あるいは、コントローラ130は、ゾーンの周りを移動可能なモバイルであってもよい。メディアシステム構成100は、複数のコントローラ130を含んでもよく、また、時間が経過するとシステムに新たなコントローラが追加されてもよい。
メディアシステム構成100は、例示的なハウスメディアシステム全体を表すが、本明細書に記載の技術は、これらの特定の場所への用途に限定されず、又、図1のハウスメディアシステム100全体のような広範囲のシステムにも限定されない。
a.ゾーンプレーヤーの例
図2A、図2B、図2Cは、様々な種類のゾーンプレーヤーの例を示している。例えば、図2A、図2B、図2Cのゾーンプレーヤー200、202、および204は、それぞれ、図1のゾーンプレーヤー102−124のいずれにも対応できる。ある実施形態では、オーディオが、フルレンジプレーヤー等の単一のゾーンプレーヤーのみから再生されてもよい。ある実施形態では、オーディオは、2つ以上のゾーンプレーヤー、例えば、複数のフルレンジプレーヤーの組み合わせ、又はフルレンジプレーヤーと特定のプレーヤーとの組み合わせ等で再生されてもよい。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200−204はまた、「スマートスピーカ」と呼ばれてもよい。この理由は、オーディオの再生以上の処理能力を備えているからであり、以下に詳細に述べられている。
図2Aは、フルレンジサウンドを再生可能なサウンド生成機器208を含むゾーンプレーヤー200を示す。サウンドは、オーディオ信号から得られ、オーディオ信号は、有線データネットワーク上又は無線データネットワーク上でゾーンプレーヤー200によって受信および処理することができる。サウンド生成機器208は、1つ又は複数の内蔵アンプと、1つ又は複数の音響変換器(例えば、スピーカ)を含む。内蔵アンプは、図4を参照して以下にさらに詳細に述べられている。スピーカ又は音響変換器は、例えば、ツイーター、ミッドレンジドライバ、低域ドライバ、およびサブウーファーのいずれかを含んでいてもよい。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200は、ステレオオーディオ、モノラルオーディオ、又はその両方を再生するように静的に又は動的に構成することができる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー200は、フルレンジサウンドのサブセットを再生するように構成されてもよい。そのような構成は例えば、ゾーンプレーヤーが他のゾーンプレーヤーとグループ化されてステレオオーディオ、モノラルオーディオ、および/又はサラウンドオーディオを再生するとき、又はゾーンプレーヤー200によって受信したオーディオコンテンツがフルレンジより低いときなどに行われてもよい。
図2Bは、分離した1セットのスピーカ210に電力を供給する内蔵アンプを含むゾーンプレーヤー202を示す。分離したスピーカは、例えば、任意のタイプのラウドスピーカを含むことができる。ゾーンプレーヤー202は、1つ、2つ、又はそれより多い数の別々のラウドスピーカに電力を供給するように構成されてもよい。ゾーンプレーヤー202は、有線パスを通じてオーディオ信号(例えば、右又は左のチャネルオーディオ又はその構成に応じた数のチャネル)を分離したスピーカ210に対して通信するように構成されている。
図2Cは、内蔵アンプを含まないが、データネットワーク上で受信した、オーディオ信号を、内蔵アンプを備えるオーディオ(又は「オーディオ/ビデオ」)受信器214に通信するゾーンプレーヤー204を示している。
図1に戻って、ある実施形態では、1つ、いくつか、又は全てのゾーンプレーヤー102から124は、ソースから直接オーディオを取り出すことができる。例えば、ゾーン又はゾーングループにおける特定のゾーンプレーヤーに、再生キュー(又は「キュー」)が割り当てられてもよい。再生キューには、関連するゾーン又はゾーングループによって再生されるべき0又は1以上のオーディオアイテムに対応する情報が含まれている。再生キューは、ゾーンプレーヤー又はその他の指定のデバイスのメモリに記憶されてもよい。再生キュー内の各項目は、ユーアールアイ(URI)又はいくつかの他の識別子を含んでいてもよい。URI又は識別子は、特定されたオーディオソースからオーディオアイテムを探すおよび/又は読み出すためにゾーンプレーヤーによって使用可能である。アイテムに応じて、オーディオソースは、インターネット(例えば、クラウド)上で見つけられるかもしれないし、データネットワーク128上の別のデバイス、ゾーンプレーヤー自体に格納されたコントローラ130からローカルに見つかるかもしれないし、又はゾーンプレーヤーと直接通信するオーディオソースから見つかるかもしれない。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、オーディオそのものを再生できるし、オーディオを再生するために別のデバイスに送信できるし、又はゾーンプレーヤーと1つ又は複数の追加のゾーンプレーヤーとを同期してオーディオを再生することもできる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは第1のオーディオコンテンツを再生する(又は全く再生しない)一方で、別のゾーンプレーヤーに異なる第2のオーディオコンテンツを再生のために送信することができる。ユーザに対して、再生キュー内の各アイテムは、トラック名、アルバム名、プレイリスト又はその他の表示などのエレメントによって、コントローラのインタフェース上に表される。ユーザは、興味のあるオーディオアイテムを再生キューに入力することができる。所望の場合には、ユーザは、再生キューを修正およびクリアにすることができる。
説明のため、カリフォルニア州サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドが現在販売提供している「PLAY:5」、「PLAY:3」、「PLAYBAR」、「CONNECT:AMP」、「CONNECT」、および「SUB」と呼ばれるゾーンプレーヤーがある。他の過去、現在、および/又は将来の任意のゾーンプレーヤーは、追加的に又は代替的に本明細書で開示された実施例のゾーンプレーヤーに実装して使用することができる。更に、ゾーンプレーヤーは、図2A、2B、2Cに示された特定の例又は提供されるソノズ製品に限定されない。例えば、ゾーンプレーヤーは、有線のヘッドホン又は無線のヘッドホンで構成されていてもよい。更に別の例では、ゾーンプレーヤーは、テレビ用のサウンドバーを含んでいてもよい。更に別の例では、ゾーンプレーヤーは、アップル社のIPOD(商標)又は同様のデバイス用のドッキングステーションを含むことができるし、又、それらと対話することができる。
b.コントローラの例
図3は、ドッキングステーション302内の無線コントローラ300の例を示す。説明のため、コントローラ300は、図1の制御デバイス130に対応可能である。ドッキングステーション302が備えられ/使用されている場合、ドッキングステーション302は、コントローラ300に電力を提供し、さらにコントローラ300のバッテリーを充電してもよい。ある実施形態では、コントローラ300は、タッチスクリーン304を備えており、ユーザは、タッチスクリーン304をタッチすることでコントローラ300と対話可能となっている。例えば、ユーザは、オーディオコンテンツのプレイリストを取り出し、ナビゲートし、1つ又は複数のゾーンプレーヤーの動作を制御し、システム構成100の全体を制御することができる。その他の実施形態では、ボイスコントロールのようなその他の入力機構を使用してコントローラ300との交信が行われる。ある実施形態では、任意の数のコントローラを使用して、システム構成100を制御することができる。ある実施形態では、システム構成100を制御可能なコントローラの数を制限することができる。コントローラは、無線コントローラ300のように無線であってもよいし、又はデータネットワーク128に有線で接続されてもよい。
ある実施形態では、複数のコントローラが図1のシステム100に使用される場合、各コントローラは、共通のコンテンツを表示すために調整されてもよいし、1つのコントローラによるシステム100の変更を示すために全てのコントローラを動的に更新してもよい。調整は、例えば、コントローラによって、ゾーンプレーヤーのうちの1つ又は複数から直接又は間接的に状態変数を定期的に要請することによって行われてもよい。状態変数は、システム100についての情報を提供してもよく、例えば、現在のゾーングループ構成、1つ又は複数のゾーンで再生しているもの、ボリュームレベル、および興味のある他の項目などを提供してもよい。状態変数は、必要に応じて、又は多くの場合プログラムされて、ゾーンプレーヤー(および、もし望むのであれば、コントローラ)間のデータネットワーク128上に渡されてもよい。
更に、任意のネットワーク対応携帯デバイス、例えば、IPHONE(登録商標)、IPAD(登録商標)、ANDROID(登録商標)対応電話/タブレット、又は任意の他のスマートフォン若しくはネットワーク対応デバイスなどで実行されるアプリケーションが、データネットワーク128に接続することによってコントローラとして使用できる。ラップトップ又はデスクトップのPC若しくはMac上で実行されるアプリケーションも、コントローラ130として使用される。そのようなコントローラは、データネットワーク128、ゾーンプレーヤー、無線ルータを備えるインタフェースを通じてシステム100に接続されるか、又はいくつかの他の構成された接続パスを使用してシステム100に接続されてもよい。カリフォルニア州サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドが提供するコントローラの例としては、「コントローラ200」、「SONOS(登録商標) CONTROL」、「IPHONE用SONOS(登録商標)コントローラ」、「IPAD用SONOS(登録商標)コントローラ」、「ANDROID用SONOS(登録商標)コントローラ」、「MAC又はPC用SONOS(登録商標)コントローラ」を含む。
c.データ接続の例
図1のゾーンプレーヤー102から124は、直接又は間接的にデータネットワーク、例えばデータネットワーク128に接続される。コントローラ130は、直接又は間接的にデータネットワーク128に接続されるか、又は個別にゾーンプレーヤーに接続されてもよい。データネットワーク128は、示された他の構成要素から目立つように図中に八角形で示されている。データネットワーク128が1つの場所に示されているが、そのようなネットワークは、システム100の中および周りに拡がっていることが理解される。特に、データネットワーク128は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又は有線ネットワークと無線ネットワークの両方の組み合わせとすることができる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124の1つ又は複数は、専有のメッシュネットワークに基づいて、データネットワーク128に無線で接続されている。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーのうちの1つ又は複数は、有線ルータ又は無線ルータのような集中型アクセスポイントを使用して、データネットワーク128に接続される。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124の1つ又は複数は、イーサネット又は同様の技術を使用し、データネットワーク128への有線を通じて接続されている。1つ又は複数のゾーンプレーヤー102−124をデータネットワーク128に接続することに加えて、データネットワーク128は、更に、例えば、インターネットなどのワイドエリアネットワークにアクセス可能である。
ある実施形態では、ゾーンプレーヤー102−124のいくつか、又はいくつかの他の接続デバイスをブロードバンドルータに接続することによって、データネットワーク128が形成されてもよい。他のゾーンプレーヤー102−124は、その後、データネットワーク128に対して有線で追加することができるか、又は無線で追加することができる。例えば、ゾーンプレーヤー(例えば、ゾーンプレーヤー102−124のいずれか)は、ゾーンプレーヤーに設けられたボタンを単に押すことによって、システム構成100に追加され(又はいくつかの他のアクションを実行し)、データネットワーク128への接続を可能にしている。ブロードバンドルータは、例えば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に接続することができる。ブロードバンドルータは、他のアプリケーション(例えば、ウェブサーフィン)に使用可能なシステム構成100内の別のデータネットワークを形成するために使用することができる。データネットワーク128はまた、そのようにプログラムされている場合にも使用することができる。一例では、第2ネットワークは、サンタバーバラのソノズ・インコーポレイテッドによって開発されたソノズネット・プロトコルを実装してもよい。ソノズネットは、安全で、AES暗号化された、ピア・ツー・ピアの無線メッシュネットワークを表す。あるいは、ある実施形態では、データネットワーク128は、家庭内の他の用途に使用されるネットワーク、例えば従来の有線ネットワーク又は無線ネットワークと同じネットワークである。
d.ゾーン構成の例
特定のゾーンは、1つ又は複数のゾーンプレーヤーを含むことができる。例えば、図1のファミリールームでは、2つのゾーンプレーヤー106および108を含んでおり、一方キッチンでは、1つのゾーンプレーヤー102を備えていることが示されている。別の例では、ホームシアタールームは、5.1チャネル以上のオーディオソースからのオーディオ(例えば、5.1以上のオーディオチャネルにてエンコードされたムービー)を再生する追加のゾーンプレーヤーを有する。ある実施形態では、1つは、ルーム内又はスペース内にゾーンプレーヤーを配置し、コントローラ130を通じてゾーンプレーヤーを新しいゾーンに割り当てるか、又は既存のゾーンに割り当てることができる。そのように、ゾーンが形成されてもよく、別のゾーンと組み合わされてもよく、取り除かれてもよく、特定の名前(例えば、「キッチン」)を与えてもよい。また、望むのならば、コントローラ130でそのようにするようにプログラムされてもよい。さらに、ある実施形態では、ゾーン構成は、コントローラ130又はいくつかの他の機構を使用して構成された後においても動的に変更してもよい。
ある実施形態では、ゾーンが、2つ以上のゾーンプレーヤー、例えば、ファミリールームにおいて2つのゾーンプレーヤー106および108を含む場合、2つのゾーンプレーヤー106および108は、同じオーディオソースを同期して再生するように構成することができる。また、2つのゾーンプレーヤー106および108は、例えば、左と右のチャネルのように、2つの別のサウンドを再生するようにペアにすることもできる。言い換えれば、サウンドのステレオ効果は、一方を左サウンド用、他方を右サウンド用として使用する2つのゾーンプレーヤー106および108を通して、再現されてもよく、又は強化されてもよい。ある実施形態では、ペアのゾーンプレーヤー(「結合したゾーンプレーヤー」とも呼ばれる)は、同じゾーン又は異なるゾーンにおける他のゾーンプレーヤーと同期してオーディオを再生することもできる。
ある実施形態では、2つ以上のゾーンプレーヤーを音響的に統合し、単一の統合されたゾーンプレーヤーを形成することができる。統合されたゾーンプレーヤーは、追加のスピーカドライバを通ってサウンドが流れるため、(複数の異なったデバイスから構成されている)統合されたゾーンプレーヤーは、統合されていないゾーンプレーヤー又はペアにされたゾーンプレーヤーと比べて、サウンドの処理や再現を異なるように構成することができる。統合されたゾーンプレーヤーは、更に、単一のゾーンプレーヤー又は他の統合されたゾーンプレーヤーとペアにすることができる。統合された再生デバイスのそれぞれの再生デバイスは例えば、統合モードに構成することができる。
ある実施形態によれば、ユーザは、ゾーンプレーヤーのグループ化、統合、ペアリング等のいずれかを行い続け、所望の構成を完成させることができる。グループ化、統合、およびペアリングの操作は、好ましくは、例えば、コントローラ130を使用するなどの制御インタフェースを通じて行われ、異なる構成を作成するようにスピーカワイヤーを、例えば、個々の、離れたスピーカに物理的に接続および再接続することなく行われる。このように、本明細書に記載されたある実施形態は、より柔軟で動的なプラットフォームを提供し、サウンド再生をエンドユーザに提供することができる。
e.オーディオソースの例
ある実施形態では、各ゾーンは、別のゾーンのオーディオソースと同じオーディオソースから再生できる。また、各ゾーンは、それぞれ異なるオーディオソースで再生することもできる。例えば、誰かがパティオ上でグリルしながら(grilling)、ゾーンプレーヤー124を通じてジャズ音楽を聞くことができる。また、誰かがキッチンで食事の準備をしながらゾーンプレーヤー102を通じてクラシック音楽を聞くこともできる。さらに、誰かがオフィスにいながら、パティオ上でゾーンプレーヤー124を通じて再生されているジャズ音楽と同じ音楽を、ゾーンプレーヤー110を通じて聞くこともできる。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー110と124を通じて再生されるジャズ音楽が、同期して再生される。複数のゾーン間で再生を同期することで、オーディオを途切れさせることなく(又はほぼ途切れさせることなく)聞きながら、ユーザは、複数のゾーンを移動することができる。さらに、ゾーンを「パーティーモード」とし、連結された全てのゾーンが同期してオーディオを再生することもできる。
ゾーンプレーヤー102−124によって再生されるオーディオコンテンツのソースは、多数ある。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー自体が有するオーディオにアクセスされ、その音楽が再生されてもよい。ある実施形態では、コントローラ上のオーディオは、データネットワーク128を介してアクセスされ、再生される。ある実施形態では、コンピュータ又はネットワーク接続ストレージ(NAS)上に記憶された個人のライブラリから音楽が、データネットワーク128を通じてアクセスされ、再生されてもよい。ある実施形態では、インターネットラジオ局、番組、およびポッドキャストが、データネットワーク128を通じてアクセスされ再生される。ユーザに音楽とオーディオコンテンツを流す、および/又はダウンロードさせる音楽サービス又はクラウドサービスは、データネットワーク128を通じてアクセスできる。さらに、音楽は、例えば、ターンテーブル又はCDプレーヤーなどの従来のソースから、ラインイン接続を通じてゾーンプレーヤーに接続して、得られてもよい。オーディオコンテンツはまた、異なるプロトコル、例えば、アップル社のエアプレイ(商標)ワイヤレス技術を使用して、アクセスすることができる。1つ又は複数のソースから受信されたオーディオコンテンツは、データネットワーク128および/又はコントローラ130を通じて、ゾーンプレーヤー102から124の間で共有することができる。上述したオーディオコンテンツのソースは、本明細書において、ネットワークベースのオーディオ情報ソースと呼ばれる。しかしながら、ネットワークベースのオーディオ情報は、それらに限定されない。
ある実施形態では、例示のホームシアターゾーンプレーヤー116、118、120は、テレビ132などのオーディオ情報に接続されている。いくつかの例では、テレビ132が、ホームシアターゾーンプレーヤー116、118、120のためのオーディオソースとして使用されており、一方、他の例においては、テレビ132からのオーディオ情報がオーディオシステム100内のゾーンプレーヤー102−124のいずれかと共有することができる。
III.ゾーンプレーヤー
図4を参照すると、実施の形態に関連するゾーンプレーヤー400の例示的なブロック図が示されている。図4のゾーンプレーヤー400は、ネットワークインタフェース402、プロセッサ408、メモリ410、オーディオ処理コンポーネント412、1つ又は複数のモジュール414、オーディオアンプ416、およびスピーカユニット418を含む。スピーカユニット418は、オーディオアンプ416に接続されている。図2Aは、そのようなゾーンプレーヤーの例を図示している。他のタイプのゾーンプレーヤーは、(例えば、図2Bに示される)スピーカユニット418又は(例えば、図2Cに示される)オーディオアンプ416を含まなくてもよい。さらに、ゾーンプレーヤー400は、別のコンポーネントに統合できることが意図されている。例えば、ゾーンプレーヤー400は、屋内又は屋外で使用するテレビ、照明、又はいくつかの他のデバイスの一部として構成することができる。
ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、データネットワーク128上のゾーンプレーヤー400と他のデバイスとの間のデータフローを可能にする。ある実施形態では、データネットワーク128上の別のゾーンプレーヤー又はデバイスからオーディオを取得することに加えて、ゾーンプレーヤー400は、オーディオソースから、例えば、ワイドエリアネットワーク上のオーディオソースから、又はローカルネットワーク上のオーディオソースから直接オーディオにアクセスできる。更に、ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、各パケットのアドレス部を扱い、各パケットが正しい宛先に到達するように、ゾーンプレーヤー400に向かうべきパケットを受信する。したがって、ある実施形態では、パケットのそれぞれは、IPベースのソースアドレスだけでなくIPベースの宛先アドレスも含む。
ある実施形態では、ネットワークインタフェース402は、無線インタフェース404と有線インタフェース406のどちらか一方又は両方を含むことができる。無線インタフェース404は、無線周波数(RF)インタフェースとも呼ばれ、ゾーンプレーヤー400にネットワークインタフェース機能を提供し、通信プロトコル(例えば、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、又は802.15、4Gモバイル通信規格などを含む任意の無線規格)にしたがって他のデバイス(例えば、他のゾーンプレーヤー、スピーカ、受信機、データネットワーク128に関連付けられたコンポーネントなど)と無線で通信する。無線インタフェース404は、1つ又は複数のラジオを含んでもよい。無線信号を受信し、無線信号を無線インタフェース404に提供し、無線信号を送信するため、ゾーンプレーヤー400は、1つ又は複数のアンテナ420を含む。有線インタフェース406は、ネットワークインタフェース機能をゾーンプレーヤー400に提供し、通信プロトコル(例えば、IEEE802.3)にしたがって他のデバイスと有線で通信する。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、複数の無線インタフェース404を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、複数の有線インタフェース406を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは、インタフェース404と406の両方を含む。ある実施形態では、ゾーンプレーヤー400は、無線インタフェース404のみを含むか、又は有線インタフェース406のみを含む。
ある実施形態では、プロセッサ408は、クロック駆動の電子デバイスであり、コンピュータのメモリ410に記憶された命令にしたがって、入力データを処理するように構成されている。メモリ410は、1つ又は複数のソフトウェアモジュール414を搭載することができるデータストレージであり、コンピュータのプロセッサ408によって実行されることで特定のタスクを実行することができる。図示された実施形態では、メモリ410は、有形のコンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、プロセッサ408によって実行可能な命令を記憶している。ある実施形態では、タスクとは、ゾーンプレーヤー400が別のゾーンプレーヤー又はネットワーク上のデバイスから(例えば、ユニフォームリソースロケータ(URL)又はいくつかの他の識別子を使用して)オーディオデータを取得することであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400が別のゾーンプレーヤーにオーディオデータを送信することか、又はネットワーク上のデバイスにオーディオデータを送信することであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400のオーディオの再生を1つ又は複数の追加のゾーンプレーヤーと同期させることであってもよい。ある実施形態では、タスクは、ゾーンプレーヤー400を1つ又は複数のゾーンプレーヤーとペアにし、マルチチャネルオーディオ環境を作成することであってもよい。追加のタスク又は代替的なタスクは、1つ又は複数のソフトウェアモジュール414およびプロセッサ408を通じて実行することができる。
オーディオ処理コンポーネント412は、1つ又は複数のデジタル−アナログ変換器(DAC)、オーディオ前処理コンポーネント、オーディオ強化コンポーネント又はデジタル信号プロセッサなどを含むことができる。ある実施形態では、オーディオ処理コンポーネント412は、プロセッサ408の一部であってもよい。ある実施形態では、ネットワークインタフェース402を通じて取り出されたオーディオを通じて取り出されたオーディオは、オーディオ処理コンポーネント412によって処理される、および/又は意図的に変更される。さらに、オーディオ処理コンポーネント412は、アナログオーディオ信号を生成することができる。処理されたアナログオーディオ信号は、オーディオアンプ416に提供され、スピーカ418を通して再生される。また、オーディオ処理コンポーネント412は、ゾーンプレーヤー400から再生するための入力としてアナログ又はデジタル信号を処理し、ネットワーク上の別のゾーンプレーヤーに送信することができる。また、オーディオ処理コンポーネント412は、ネットワーク上の別のデバイスに再生と送信の両方を行うための回路を含むこともできる。入力の例としては、ラインイン接続(例えば、オートディテクティング3.5mmオーディオラインイン接続)を含む。
オーディオアンプ416は、1つ又は複数のスピーカ418を駆動できるレベルまでオーディオ信号を増幅するデバイスである。1つ又は複数のスピーカ418は、個々の変換器(例えば、「ドライバ」)又は1つ又は複数のドライバを内包する筐体を含んだ完全なスピーカシステムを含むことができる。特定のドライバは、例えば、サブウーファー(低周波用)、ミッドレンジドライバ(中周波用)、およびツイーター(高周波用)であってもよい。筐体は、例えば、密封することもでき、又は移植することもできる。各トランスデューサは、それ自体の個々の増幅器によって駆動されてもよい。
現在、市販されている例として知られているゾーンプレーヤーとして、内蔵アンプとスピーカとを備えるPLAY:5がある。PLAY:5は、例えば、インターネット又はローカルネットワークなどのソースから直接オーディオを取り出すことができる。特に、PLAY:5は、5アンプ、5ドライバ・スピーカシステムであり、それは2つのツイーター、2つのミッドレンジドライバおよび1つのウーファーを含んでいる。PLAY:5を通じてオーディオコンテンツを再生する場合、トラックの左側のオーディオデータは、左側のツイーターと左側のミッドレンジドライバから送られる。トラックの右側のオーディオデータは、右側のツイーターと右側のミッドレンジドライバから送られる。また、モノラル低音は、サブウーファーから送られる。さらに、両方のミッドレンジドライバと両方のツイーターが同じイコライゼーション(又は実質的に同じイコライゼーション)を有してもよい。つまり、これらの両方が同じ周波数だが異なるオーディオチャネルから送信される。PLAY:5は、インターネットラジオ局又はオンライン音楽・ビデオサービスからのオーディオ、ダウンロードされた音楽、アナログオーディオ入力、テレビ、DVDなどを再生することができる。
IV.コントローラ
図5を参照すると、図1の制御デバイス130に対応可能なコントローラ500の例示的なブロック図が示されている。コントローラ500は、システム内のマルチメディアアプリケーションの制御、自動化およびその他のことを可能にするために使用することができる。特に、コントローラ500は、ネットワーク上にて利用可能な複数のオーディオソースを選択することを可能にすると共に、無線又は有線のネットワークインタフェース508を通じて1つ又は複数のゾーンプレーヤー(例えば、図1のゾーンプレーヤー102−124)の制御を可能にするように構成することができる。一実施形態によれば、無線通信は、標準規格に基づいている(例えば、赤外線、ラジオ、あるいは、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.15および4Gモバイル通信規格を含む無線規格など)。さらに、特定のオーディオがコントローラ500を通じてアクセスされている場合か、又は特定のオーディオがゾーンプレーヤーを経由して再生されている場合、画像(例えば、アルバムアート)又は他のデータが、オーディオおよび/又はオーディオソースに関連付けられてコントローラ500へ送信され、あるゾーンプレーヤー又は他の電子機器から表示すこともできる。
コントローラ500には、スクリーン502と入力インタフェース514が設けられている。これにより、ユーザはコントローラ500と対話し、例えば、多くのマルチメディアアイテムのプレイリストをナビゲートしたり、1つ又は複数のゾーンプレーヤーの動作を制御することができる。コントローラ500上のスクリーン502は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーンとすることができる。スクリーン502は、マイクロコントローラ(例えば、プロセッサ)506によって制御されるスクリーンドライバ504と通信すると共に、コマンドを受信する。メモリ510は、1つ又は複数のアプリケーションモジュール512をロードすることができる。ある実施形態では、アプリケーションモジュール512は、選択された複数のゾーンプレーヤーをゾーングループにグループ化し、ゾーンプレーヤーを同期して、オーディオを再生することができるように構成されている。ある実施形態では、アプリケーションモジュール512は、ゾーングループ内のゾーンプレーヤーのオーディオサウンド(例えば、ボリューム)を制御するように構成されている。動作中において、マイクロコントローラ506がアプリケーションモジュール512の1つ又は複数を実行するとき、スクリーンドライバ504は、スクリーン502を駆動するための制御信号を生成し、特定のユーザインタフェースにアプリケーションを表示す。
コントローラ500は、有線又は無線でゾーンプレーヤーと通信できるネットワークインタフェース508を含む。ある実施形態では、ボリュームコントロールおよびオーディオ再生同期などのコマンドは、ネットワークインタフェース508を通じて送信される。ある実施形態では、保存されたゾーングループ構成がネットワークインタフェース508を通じてゾーンプレーヤーとコントローラとの間に転送される。コントローラ500は、1つ又は複数のゾーンプレーヤー、例えば、図1のゾーンプレーヤー102−124などを制御することができる。特定のシステム用に複数のコントローラを利用することができる。各コントローラは別のコントローラと共通の情報を共有することができる。又は、ゾーンプレーヤーが構成データ(例えば、状態変数など)を格納している場合、ゾーンプレーヤーから共通の情報を取り出すことができる。さらに、コントローラは、ゾーンプレーヤーに統合することできる。
他のネットワーク対応デバイス、例えば、IPHONE(登録商標)、IPAD(登録商標)若しくは他の任意のスマートフォン又はネットワーク対応デバイス(例えば、PC又はMAC(登録商標)などのネットワーク化されたコンピュータなど)は、特定の環境内のゾーンプレーヤーと対話するためのコントローラ、又は制御するためのコントローラとしても使用できることに留意すべきである。ある実施形態では、ソフトウェアアプリケーション又は更新は、ネットワーク対応デバイス上にダウンロードされ、本明細書で述べられている機能を実行できる。
ある実施形態では、ユーザは、コントローラ500から少なくとも2つのゾーンプレーヤーを含むゾーングループ(結合されたゾーンとも呼ばれる)を作成することができる。ゾーングループ内のゾーンプレーヤーは、同期化された方法でオーディオを再生し、ゾーングループ内の全てのゾーンプレーヤーが同一のオーディオソースを再生する方法か、試聴遅延がないか又は音が途切れない(試聴遅延がほぼないか又は音の途切れがほぼない)ように同期する方法で、同一のオーディオソースのリストを再生することができる。同様に、ある実施形態絵は、ユーザがコントローラ500からグループのオーディオボリュームを大きくするとき、グループのオーディオボリュームを大きくする信号又はデータが、ゾーンプレーヤーの1つに送信され、グループ内の他のゾーンプレーヤーのボリュームを一緒に大きくする。
ユーザは、コントローラ500を通じて、「Link Zones」(「ゾーンをリンク」)又は「Add Zones」(「ゾーンを追加」)のソフトボタンをアクティブにすることによってゾーンプレーヤーをゾーングループにグループ化することができ、又ユーザは、「Unlink Zones」(「ゾーンをリンク解除」)又は「Drop Zones」(「ゾーンをドロップ」)ボタンをアクティブにすることによってゾーングループをグループ解除することができる。例えば、オーディオを再生するためにゾーンプレーヤーを一緒に「参加させる」ための1つの機構は、複数のゾーンプレーヤーをリンクしてグループを形成することである。
ある実施形態では、ユーザは、例えば、単一のゾーンで始めて、その後手動でそれぞれのゾーンをそのゾーンにリンクすることによって、6つのゾーンプレーヤーのうち任意の数のゾーンプレーヤーだけをリンクすることができる。
ある実施形態では、ゾーンは、コマンドを使用して共に動的にリンクし、(最初にゾーンシーンを作成した後に)ゾーンシーン又はテーマを作成することができる。例えば、「Morning」(「朝」)ゾーンシーンコマンドは、マスターベッドルーム、オフィス、およびキッチンゾーンを1つの動作で一緒にリンクすることができる。この単一のコマンドがないと、ユーザは、各ゾーンを手動で個別にリンクする必要がある。単一のコマンドは、マウスクリック、ダブルマウスクリック、ボタンを押すこと、ジェスチャー、又はいくつかの他のプログラム/学習された動作を含んでもよい。時間が経過すると、他の種類のゾーンシーンをプログラム/学習することもできる。
ある実施形態では、ゾーンシーンは、時間(例えば、アラームクロック機能)に基づいてトリガーすることができる。例えば、ゾーンシーンは、午前8:00に適用されるように構成することができる。システムは、適切なゾーンに自動的にリンクすることができ、特定の音楽を再生するように構成することができる。任意の特定のゾーンが時間に基づいて状態を「オン」又は「オフ」にトリガーすることができるが、例えば、ゾーンシーンは、シーンとリンクされた任意のゾーンが、予め定義されたオーディオ(例えば、お気に入りの曲、ア予め定義されたプレイリスト)を、特定の時間に、および/又は特定の期間で再生可能なようにしている。何らかの理由により、スケジュールされた音楽の再生を失敗した(例えば、プレイリストが空である、共有への接続がない、ユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)の失敗、インターネットラジオ局へのインターネット接続がないなどの)場合、バックアップブザーが鳴るようにプログラムすることができる。
V.再生キュー
上述のように、ある実施形態では、ゾーンプレーヤーは当該ゾーンプレーヤーで再生するための1つ又は複数のメディアアイテムを特定する、あるいは特定しない再生キューに割り当てられる。再生キューで識別されるメディアアイテムは、コントローラ上のインタフェースを介してユーザに表示される。当該表示において例えば、ゾーンプレーヤーがどのように再生キューを使用しているかを、「再生中」アイテムを強調表示すこと、以前に再生されたアイテムをグレー表示すること、再生すべきアイテムを強調表示すこと等により、ユーザに示してもよい。
ある実施形態では、単一のゾーンプレーヤーが再生キューに割り当てられる。例えば、図1のバスルーム内のゾーンプレーヤー114は、「バスルーム」再生キューにリンクされる、あるいは割り当てられる。ある実施形態では、「バスルーム」の再生キューは、ユーザがゾーンプレーヤー114をバスルームに指定した結果により、システムによって確立される。このため、「バスルーム」の再生キューに入力され特定されたコンテンツは、ゾーンプレーヤー114(バスルームゾーン)を介して再生することができる。
ある実施形態では、ゾーン又はゾーングループは、再生キューに割り当てられる。例えば、図1のファミリールーム内のゾーンプレーヤー106、108は、「ファミリールーム」の再生キューにリンクされる、あるいは割り当てられる。別の例では、ファミリールームのゾーンおよびダイニングルームのゾーンがグループ化された場合には、新たなグループがファミリールーム+ダイニングルームの再生キューにリンクされる、あるいは割り当てられる。ある実施形態では、ファミリールーム+ダイニングルームの再生キューは、グループの作成に基づいて確立される。ある実施形態では、新たなグループが確立されると、ファミリールーム+ダイニングルームの再生キューは、ファミリールーム若しくはダイニングルームのいずれか又はその両方に関連する再生キューのうちの1つ(又は両方)のコンテンツを自動的に含める。一例では、ユーザがファミリールームから開始してダイニングルームを追加した場合、ファミリールームの再生キューのコンテンツは、ファミリールーム+ダイニングルームの再生キューのコンテンツとなる。別の例では、ユーザがファミリールームから開始してダイニングルームを追加した場合、ファミリールームの再生キューは、ファミリールーム+ダイニングルームの再生キューに再指定される。新たなグループが「グループ解除」された場合には、ファミリールーム+ダイニングルームの再生キューは、システムから削除される、および/又は複数のゾーンのうちの1つに再指定される(例えば、「ファミリールーム」又は「ダイニングルーム」に指定される)。グループ解除した後、ファミリールームおよびダイニングルームのそれぞれは、別々の再生キューに割り当てられる。ゾーン又はゾーングループ内のゾーンプレーヤーのうちの1つ又は複数が、関連する再生キューをメモリに記憶していてもよい。
このため、ゾーン又はゾーングループがコントローラを介してユーザによって動的に「グループ化」又は「グループ解除」される場合、ある実施形態では、各ゾーン又は各ゾーングループを再生キューに割り当てるため、システムはそれぞれの再生キューを確立又は削除/再指定する。すなわち、再生キューは、割り当てられたゾーンによって再生されるメディアアイテムを入力可能な枠として機能する。ある実施形態では、再生キュー内で特定されるメディアアイテムを操作することができる(例えば、再配置、追加、削除など)。
例示として、図6は、メディアコンテンツを再生するための例示的なネットワーク600を示す。図示するように、例示的なネットワーク600は、例示的なゾーンプレーヤー612、614と、例示的なオーディオソース662、664と、例示的なメディアアイテム620とを備える。メディアアイテム620は、プレイリスト622と、音楽トラック624と、お気に入りインターネットラジオ局626と、プレイリスト628、630と、アルバム632とを備える。一実施形態では、ゾーンプレーヤー612、614は、図1、2、4に示す任意のゾーンプレーヤーである。ゾーンプレーヤー612、614は例えば、ファミリールーム内のゾーンプレーヤー106、108である。
一例では、オーディオソース662、664およびメディアアイテム620は、図8に関連して後述するように、クラウドネットワーク上に部分的に記憶されてもいる。あるケースでは、オーディオソース662、664およびメディアアイテム620の一部が、ゾーンプレーヤー612、614のうちの1つ又はその両方にローカルに記憶されている。一実施形態では、プレイリスト622、お気に入りインターネットラジオ局626およびプレイリスト630はローカルに記憶されており、音楽トラック624、プレイリスト628およびアルバム632はクラウドネットワーク上に記憶されている。
メディアアイテム620のそれぞれは、ゾーンプレーヤーによって再生可能なメディアアイテムのリストであってもよい。一実施形態では、メディアアイテムは、他の場所(オーディオソース662、664等)に記憶されたメディアアイテムに関する基礎データへのリンク又はポインタ(すなわち、URI)の集合体であってもよい。別の実施形態では、メディアアイテムは、ローカルゾーンプレーヤー上、ローカルネットワークの別のゾーンプレーヤー上、あるいはローカルネットワークに接続されたコントローラデバイス上に記憶されたメディアコンテンツへのポインタを含む。
図示するように、ネットワーク600は、ゾーンプレーヤー612に関連付けられたキュー602と、ゾーンプレーヤー614に関連付けられたキュー604とを備える。キュー606が存在する場合には、ゾーンプレーヤー612、614を含むグループに関連付けられてもよい。キュー606は新たなキューを含む、あるいは、キュー602又はキュー604の再指定バージョンとして存在してもよい。ある実施形態では、グループ内において、ゾーンプレーヤー612、614はキュー602に割り当てられる一方で、キュー602、604はその時に利用できない場合がある。ある実施形態では、グループが存在しないときには、キュー606は使用できない。それぞれのゾーンプレーヤー、ゾーンプレーヤーのネットワークにおけるゾーンプレーヤーのそれぞれの組合せ(図1に示される組合せあるいはゾーンプレーヤー612、614の組合せなど)および組合せ616は、対応する再生キューに一意的に割当てられてもよい。
再生キュー602―606などの再生キューは、対応するゾーンプレーヤー又はその組み合わせによって再生されるメディアコンテンツの識別情報を含んでもよい。このため、再生キューに追加されるメディアアイテムは、対応するゾーンプレーヤー又はゾーンプレーヤーの組み合わせによって再生が予定されるものである。ゾーンプレーヤーは、再生キュー内のアイテムを特定の順序(例えば、アイテムが追加された順)、ランダムな順序又は他の順序にしたがって再生するように構成される。
再生キューは、キューに追加されたプレイリストおよびその他のメディアアイテムの組み合わせを含んでもよい。一実施形態では、ゾーンプレーヤー612によって再生される再生キュー602内のアイテムは、オーディオソース662、664からのアイテム、又はメディアアイテム622―632のいずれかを含む。再生キュー602はまた、ゾーンプレーヤー612上にローカルに記憶されているアイテム又はゾーンプレーヤー614からアクセス可能なアイテムを含んでもよい。再生キュー602は例えば、インターネットラジオ626、アルバム632、オーディオソース662からのアイテムおよびゾーンプレーヤー612上に記憶されたアイテムを含む。
メディアアイテムがコントローラのインタフェースを介してキューに追加されると、当該アイテムへのリンクがキューに追加されてもよい。キューにプレイリストを追加する場合、プレイリスト内のメディアアイテムへのリンクをキューに提供してもよい。再生キュー602は例えば、インターネットラジオ626およびアルバム632からのポインタ、オーディオソース662上のアイテムへのポインタ、およびゾーンプレーヤー612上のアイテムへのポインタを含む。別のケースでは例えば、プレイリスト内のメディアアイテムへのリンクではなく、プレイリストへのリンクがキューに提供され、ゾーンプレーヤー又はその組み合わせは、当該プレイリストを介してメディアアイテムにアクセスすることによってプレイリスト内のメディアアイテムを再生する。アルバム632は例えば、オーディオソース662上に記憶されたアイテムへのポインタを含む。オーディオソース662上のアイテムへのリンクを追加するのではなく、アルバム632へのリンクを再生キュー602に追加することで、ゾーンプレーヤー612がアルバム632内のポインタを介してアイテムにアクセスして、オーディオソース662のアイテムを再生するようにしてもよい。
あるケースにおいては、ある時点で再生キューに存在するコンテンツは、プレイリストとして保存され、同じキューに後で又は別のキューに追加される。例えば、特定の時点における再生キュー602内のコンテンツはプレイリストとして保存される、ゾーンプレーヤー612上にローカルに記憶される、および/又はクラウドネットワーク上に記憶される。保存されたプレイリストは、ゾーンプレーヤー614によって再生するためのキュー604に追加される。
VI.例示的なアドホックネットワーク
再生ネットワークへの接続を容易にする特定の実施形態を説明するために、図7に関連していくつかの例が提供される。図7は、アドホックネットワーク710とも称されるネットワークブランチを形成する3つのゾーンプレーヤー702、704、706とコントローラ708が存在することを示している。ネットワーク710は、有線技術、無線技術又はこれらの組み合わせであってもよい。一般に、アドホック(又は「自発的」)ネットワークは、全てのトラフィックに関するアクセスポイントが通常は存在しないローカルエリアネットワーク又はその他の小ネットワークである。確立されたアドホックネットワーク710において、デバイス702、704、706、708は全て、例えば「ピアツーピア」の通信方式により互いに通信可能である。また、ネットワーク710においてデバイスが追加/削除されてもよく、ネットワーク710は、ユーザによる再設定がなくとも自動的にネットワーク710自体を再設定してもよい。図7ではアドホックネットワークを示したが、アドホックネットワークとは完全に異なる又は部分的に異なる種類のネットワークに基づく再生ネットワークであってもよい。
アドホックネットワーク710を使用することで、デバイス702、704、706、708は、1つ又は複数のオーディオソースを共有又は交換するとともに、同一の又は異なるオーディオソースを再生するように動的にグループ化(又はグループ解除)が可能である。例えば、デバイス702、704が1曲の音楽を再生するようにグループ化されると同時に、デバイス706は別の音楽を再生する。言い換えれば、デバイス702、704、706、708は、図7に示すように、オーディオを配信および/又は音声を再生するHOUSEHOLD(ハウスホールド)を形成する。本明細書で使用されるHOUSEHOLD(ユーザの居住地と明確に区別するために大文字で表される)という用語は、アプリケーション又はサービスを提供するように協働するネットワークデバイスの集合体を表すものとして使用される。HOUSEHOLDの一例は、ハウスホールド710(又はハウスホールド識別子)により特定されるが、それとは異なる領域や場所によってHOUSEHOLDが特定されてもよい。
ある実施形態では、ハウスホールド識別子(HHID)は、固有であることを保証するためにコンピュータで生成された短い文字列や識別子である。よって、ネットワーク710は、固有のHHIDと、チャネル(例えば、各周波数バンド)、サービスセット識別子(SSID)(無線ネットワークの名称である一連の英数字)およびWEPキー(有線同等プライバシー又はその他のセキュリティキー)などの構成変数やパラメータの固有セットと、によって特徴付けることができる。ある実施形態では、SSIDは、HHIDと同じになるように設定される。
ある実施形態では、各HOUSEHOLDには、コントロールポイント(CP)とゾーンプレーヤー(ZP)の2種類のネットワークノードがある。コントロールポイントは、必要なネットワークパラメータ(例えば、セキュリティキー)の自動生成を行い、ネットワーク全体のセットアッププロセスおよびそのシーケンシングを制御する。ある実施形態では、CPは、ハウスホールド設定用のユーザインタフェースをユーザに提供する。CP機能は例えば、CPアプリケーションモジュールを実行しているコンピュータによって、又は、CPアプリケーションモジュールを実行しているハンドヘルドコントローラ(例えば、コントローラ308)によって提供することができる。ゾーンプレーヤーは、自動設定プロセスに参加するために配置されているネットワーク上のその他のデバイスである。本明細書で使用する表記としてのZPは例えば、コントローラ308又はコンピューティングデバイスを含む。ある実施形態では、CPとZPの両方における機能又はその一部が、単一のノードで組み合わされる(例えば、ZPがCPを含む、あるいはCPがZPを含む)。
ある実施形態では、HOUSEHOLDの設定は、複数のCPおよびZPを含み、これらのCPおよびZPは、通信用の標準ネットワークプロトコル(例えば、有線又は無線のイーサネットにおけるIP)が使用可能となる既知の設定を集合および確立するものである。ある実施形態では、イーサネット802.3およびワイヤレス802.11gの2種類のネットワーク/プロトコルが採用される。CPとZP間の相互接続には、ネットワーク/プロトコルのいずれも使用することができる。HOUSEHOLDのメンバーであるシステム内のデバイスは、両方のネットワークに同時に接続することができる。
両方のネットワークが使用中である環境においては、システム内における少なくとも1つのデバイスがブリッジデバイスとしてその両方に接続されることが想定され、これにより、有線/無線のネットワーク間における他人とのブリッジングサービスを提供する。図7のゾーンプレーヤー706は例えば、両方のネットワークに接続されるように示されている。ネットワーク712への接続はイーサネットおよび/又は無線に基づく一方で、所望の場合には、他のデバイス702、704、708への接続は無線およびイーサネットに基づいている。
しかしながら、ある実施形態では、各ゾーンプレーヤー706、704、702は、ブリッジデバイスを介してクラウド(例えば、インターネット)からメディアを取得するときに、インターネットにアクセスすることができる。ゾーンプレーヤー702は例えば、クラウド内の特定のオーディオトラックへのアドレスを指定するユニフォームリソースロケータ(URL)を含む。URLを使用することで、ゾーンプレーヤー702はクラウドからオーディオトラックを取得し、最終的には1つ又は複数のゾーンプレーヤーから音声を再生する。
VII.システム構成の例
図8は、クラウドベースのネットワークおよび少なくとも1つのローカル再生ネットワークを含んだ複数の相互接続ネットワークを備えるシステム800を示す。ローカル再生ネットワークは、複数の再生デバイス又は再生プレーヤーを含むが、再生デバイスを1つのみ含むものであってもよい。ある実施形態では、それぞれのプレーヤーが再生用コンテンツを検索する能力を有する。制御およびコンテンツの検索は例えば、分散又は集中して行ってもよい。入力には、ローカルでの配信および再生のためにクラウドに対して行う、ストリーミングコンテンツプロバイダによる入力、サードパーティアプリケーションによる入力、モバイルデバイスによる入力、ユーザによる入力、および/又はその他の再生ネットワークによる入力が含まれてもよい。
図8の例示的なシステム800によって示されるように、複数のコンテンツプロバイダ820―850を、クラウドおよび/又はその他のネットワーク810を通じて、1つ又は複数のローカル再生ネットワーク860―870に接続することができる。クラウド810、マルチメディアオーディオシステムサーバ820(例えば、ソノズ(商標))、モバイルデバイス830、サードパーティアプリケーション840およびコンテンツプロバイダ850などを使用して、ローカル再生ネットワーク860、870にマルチメディアコンテンツを提供することができる。オーディオコンテンツを再生するために、ローカル再生ネットワーク860、870、コントローラ862、872および再生デバイス864、874のそれぞれを使用することができる。
VIII.モバイルデバイスのプレイリストを介した再生キュー制御の例
上述したように、本明細書に記載の実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間の接続状態を含む。前述のように、モバイルデバイスは、メディアアイテムを再生するために使用可能であってネットワークメディアシステムおよびネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンと通信するように構成された任意のネットワーク対応デバイスであってもよい。また前述したように、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンのそれぞれは、少なくとも1つの再生デバイスを含んでもよく、再生キューに関連付けられてもよい。
図9は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間の接続状態を確立するための例示的なフロー図を示す。図9に示す方法900は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法900は、ブロック902―912のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
さらに、方法900並びに本明細書に開示されるその他のプロセスおよび方法に関して、フローチャートは、本実施形態の実現可能な1つの形態にかかる機能および動作を示している。この点に関して、各ブロックは、モジュールやセグメントを表してもよく、あるいは、プロセスにおける特定の論理機能又はステップを実施するようにプロセッサによって実行可能な1つ又は複数の命令を含むプログラムコードの一部を表すことができる。プログラムコードは、ディスクやハードドライブなどのストレージデバイスを含む任意の種類のコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュおよびランダムアクセスメモリ(RAM)のようなデータを短期間記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体などの非一時的コンピュータ読み取り可能媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、光ディスク若しくは磁気ディスク又はコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)などの二次的又は永続的長期ストレージのような、非一時的媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、その他の任意の揮発性又は不揮発性のストレージシステムであってもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は例えば、有形ストレージデバイスのようなコンピュータ読み取り可能記憶媒体と見なすことができる。さらに、方法900並びに本明細書に開示される他のプロセスおよび方法に関して、図9の各ブロックは、プロセスにおける特定の論理機能を実行するように配線された回路を表してもよい。
方法900は、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストをモバイルデバイス上で表示するステップを含む(ブロック902)。一例では、プレイリストは、モバイルデバイスによってアクセス可能かつ再生可能なメディアコンテンツへのリンクのリストであってもよい。このため、プレイリストは、当該プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに関する1つ又は複数のユニフォームリソース識別子(URI)を含んでもよい。一例では、モバイルデバイスは、上述したコントローラ300と同様の制御デバイスとして利用可能なスマートフォンであってもよい。この場合、プレイリストは、タッチスクリーン304など、コントローラ300のインタフェース上に表示することができる。タッチスクリーン304は、ユーザがモバイルデバイスへ入力するために使用することができる。
前述のように、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報は、インターネットを介してアクセス可能なリモートサーバ上、ネットワークメディアシステムと通信する第2のモバイルデバイス上、あるいは、ネットワークメディアシステムのゾーンにおける再生デバイス上に記憶することができる。その他の記憶オプションも可能である。
図10A―10Cは、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンの間の接続状態を確立するための一連のユーザインタフェース1000の例を示す。図10Aに示すインタフェース1000は、上述したモバイルデバイス上の表示に供されるプレイリスト1002の例を含む。図示するように、プレイリスト1002は、トラック1、トラック2、トラック3、トラック4を含む。一例では、ユーザはモバイルデバイスを使用してトラック1を選択する。インタフェースがタッチスクリーンである場合、トラック1のグラフィック表示をタッチ入力することにより、ユーザはトラック1を選択することができる。トラック1の選択を受信すると、モバイルデバイスはトラック1の再生を開始する。
トラック1の再生中に、モバイルデバイスのインタフェース1000は、図10Bに示すように「再生中」の情報および再生制御オプションを提供する。「再生中」の情報には、トラック1を含むアルバムに関するアルバムアートなど、トラック1に関するグラフィック表示1006と、トラック1のトラックタイトル、トラックアーティストおよび/又はトラックアルバムなど、トラック1に関するデータ情報1004とが含まれる。再生制御オプションには、トラック1の再生を一時停止するためのグラフィックアイコン、プレイリストの次のトラックに進むためのグラフィックアイコン、あるいは、プレイリストの前のトラックに戻るためのグラフィックアイコンが含まれる。再生制御オプションは、ユーザがトラック1又はプレイリストに対して行うことができる追加のオプションおよび/又はアクションを含むメニューを表示するためのグラフィックアイコンを含んでもよい。
インタフェース1000はさらに、プレイリストをネットワークメディアシステム内のゾーンに拡張するオプションを示すための接続再生アイコン1010を含む。図9および方法900に戻ると、ブロック904は、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対して行われるアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力をモバイルデバイスで受信するステップを含む。したがって、第1の入力は、接続再生アイコン1010の選択を含む。一例では、ネットワークメディアシステム内の少なくとも1つのゾーンが拡張のために利用可能である場合、接続再生アイコン1010を表示するだけでも、あるいは選択可能であるだけでもよい。
接続再生アイコン1010の選択を含み得る第1の入力を受信すると、ブロック906は、図10Cに示すように、モバイルデバイスのインタフェース1000上に1つ又は複数のゾーン表示を表示するステップを含む。ゾーン表示は、「ガレージ+庭」ゾーン、「マスターベッドルーム」ゾーンおよび「オフィス」ゾーンなどの、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つ又は複数のゾーンを特定する。さらに、図10Cのインタフェース1000は、モバイルデバイス(この場合「アイフォン」)のグラフィック表示を表示することもできる。
図10Cに示すように、モバイルデバイスのグラフィック表示に重なっているアイコン1012は、モバイルデバイスのプレイリストが現在アクティブであることを示すようにインタフェース上に表示される。一例では、アイコン1012は、モバイルデバイスのプレイリスト内のメディアアイテムが現在再生されていることを示す。図10Cには、ゾーン表示の上に重なっているグラフィックアイコン1014が示されている。一例では、グラフィックアイコン1014は、1つ又は複数のゾーンが現在アクティブなプレイリストの拡張のために利用可能であること、および、1つのグラフィックアイコン1014の選択により現在アクティブなプレイリストを対応する再生ゾーンへ拡張することが開始されることを示す。別の例では、ゾーン表示は、現在アクティブなプレイリストを対応する再生ゾーンに拡張することを開始するように選択可能である一方で、グラフィックアイコン1014は上述したように、ゾーングループを構成するためのインタフェースにアクセスするために選択可能である。ある例では、インタフェース1000は、第1の入力の受信に応じて、プレイリストを拡張するためのオプションをユーザに通知するグラフィック表示を表示する。例えば、インタフェース上のゾーン表示の選択により、当該ゾーン表示に関連付けられているゾーンへの拡張アクションをモバイルデバイスが実行することを明確に示すテキストメッセージが表示されてもよい。
方法900に戻ると、ブロック908は、ゾーンの選択を示す第2の入力をモバイルデバイスで受信するステップを含む。一例では、モバイルデバイスのインタフェースを介して、「マスターベッドルーム」のゾーン表示を選択することができる。この場合、「マスターベッドルーム」ゾーンは、モバイルデバイスのプレイリストの拡張のために選択されてもよい。言い換えれば、「マスターベッドルーム」ゾーンは、モバイルデバイスと接続状態になるように選択されてもよい。
前述したように、モバイルデバイスとゾーンの間に接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対して行われるアクションが、ゾーンに関連付けられた再生キューに対応するメディアアイテムにも実行される。したがって、方法900は、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを、ゾーンに関連する再生キューに取り込むステップを含む(ブロック910)。このため、「マスターベッドルーム」のゾーンがモバイルデバイスとの接続状態を選択されていることに応じて、「マスターベッドルーム」のゾーンに関連する再生キューに、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込んでもよい。一例では、プレイリスト中のそれぞれのメディアアイテムに関して、対応するメディアアイテムが再生キューに追加される。別のケースでは、プレイリスト中のメディアアイテムのサブセットのみに関して、対応するメディアアイテムが再生キューに追加される。この場合、残りのメディアアイテムに関しては、対応する残りのメディアアイテムが再生キューに後で追加される。ある例では、既に再生キュー内にあるメディアアイテムは、プレイリスト中のメディアアイテムによって置き換えられてもよい。言い換えれば、既に再生キューにあるメディアアイテムは、対応するメディアアイテムが再生キューに追加される前に削除することができる。
上述したように、プレイリストは、当該プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに関する1つ又は複数のユニフォームリソース識別子(URI)を含むことができる。この場合、ゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つを取り込むステップには、1つ又は複数のURIをゾーンが受信および記憶するステップが含まれる。一例では、モバイルデバイスは、1つ又は複数のURIをゾーン内の再生デバイスのうちの1つ又は複数に直接送信する。別のケースでは、モバイルデバイスは、ゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスへネットワークメディアシステム内の他のデバイスを介して1つ又は複数のURIを送信する。
ゾーン(今回の場合は「マスターベッドルーム」のゾーン)に関連付けられた再生キューに少なくとも1つの対応するメディアアイテムを取り込む際には、方法900は、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対しても対応するアクションがゾーンによって実行されるように、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含んでもよい(ブロック912)。これにより、モバイルデバイスとゾーンの間に接続状態が確立される。
図10A―10Cに関連して説明したように、プレイリスト中のメディアコンテンツ(トラック1)をモバイルデバイスが既に再生している後に、ゾーンとモバイルデバイスの間に接続状態を確立することができる。一例では、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態には、モバイルデバイスによる再生を停止又はミュートにする一方でゾーンによるトラック1の再生を開始するように、モバイルデバイスによるトラック1の再生をゾーンに転送又は移動するステップが含まれる。一例では、モバイルデバイスによるトラック1の再生を停止又はミュートにした時点で、ゾーンによるトラック1の再生が実質的にシームレスに開始される。
別のケースでは、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態には、接続状態が確立されてから、ゾーンがトラック1を最初から再生する代わりにモバイルデバイスと同期してトラック1を再生するステップが含まれる。同様に、接続状態が確立されたときにモバイルデバイスによってトラック2が再生されている場合、ゾーンは、最初からトラック1を再生するのではなく、モバイルデバイスと同期してトラック2を再生するように構成されてもよい。メディアコンテンツの再生がモバイルデバイスとゾーンによって同期されている場合と、メディアコンテンツの再生がモバイルデバイスからゾーンに移行されている場合のいずれの場合も、メディアコンテンツの再生の進捗をモバイルデバイスのインタフェース上で追跡および提供することができる。以下で説明する実施形態では、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態には、モバイルデバイスとゾーンが同期してメディアコンテンツを再生するステップ、あるいは、メディアコンテンツを再生することなく、ゾーンによって再生されているメディアコンテンツの情報をモバイルデバイスが表示するステップが含まれる。
一例では、ゾーンによるトラック1の再生は、接続状態が最初に確立されてからモバイルデバイスによりストリーミングされる。これにより、モバイルデバイスのプレイリストをよりシームレスにゾーンに拡張することができる。上述したように、最初にプレイリスト中のメディアアイテムのサブセットのみに関して対応するメディアアイテムを再生キューに追加し、残りのメディアアイテムに関しては後で、対応する残りのメディアアイテムを再生キューに追加することができる。対応する残りのメディアアイテムは例えば、プレイリスト中のメディアアイテムに後でアクションが実行されるまで追加されない。一例では、トラック1およびトラック2のURIを直ちに提供し、トラック3およびトラック4のURIを後で提供してもよい。
別のケースでは、対応するアクションをゾーンが実行するためのアクションがプレイリスト中のメディアアイテムに実行されるまで、URIはゾーンに提供されない。例えば、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態が確立された後、プレイリスト中のメディアアイテムに対してアクションが実行されるまで、ゾーンはモバイルデバイスからメディアコンテンツをストリーミングすることにより、メディアアイテムを再生することができる(場合によってはモバイルデバイスと同期して再生する)。一例では、プレイリスト中の全てのメディアアイテムに関して、対応するメディアアイテムがゾーンの再生キューに追加される。別の例では、プレイリスト中のメディアアイテムのうち、実行されたアクションに関連するものに関してのみ、対応するメディアアイテムが再生キューに追加される。
プレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対して実行されるアクションには、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムを再生するステップ、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムを一時停止するステップ、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムをミュートにするステップ、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの1つを削除するステップ、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムにメディアアイテムを追加するステップ、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムからメディアアイテムを削除するステップ、および、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムにおける次のメディアアイテムを再生するステップが含まれる。
図10Dは、ゾーン(今回は「マスターベッドルーム」のゾーン)に関連する再生キュー1018に隣接して表示されたモバイルデバイスのプレイリスト1016の例を示している。図示されるように、プレイリスト1016および再生キュー1018は対応するメディアアイテムを含んでおり、両方ともトラック1を現在再生していることを示している。上述したように、ゾーンはトラック1を再生する一方で、モバイルデバイスはプレイリストに反映されるように再生状態を表示してもよく、あるいは、モバイルデバイスとゾーンの両方がトラック1を同期して再生してもよい。
一例では、プレイリスト1016と再生キュー1018の並列比較がモバイルデバイスのインタフェースに提供されることにより、互いに接続状態にあるモバイルデバイスとゾーンによって再生されているメディアコンテンツに関するユーザ情報が提供されてもよい。別のケースでは、インタフェースは図10Aに示すものと同様のプレイリスト1016のみを提供してもよく、再生キュー1018を明示的に提供しなくともよい。この場合、次のセクションで説明するような接続状態アイコンが提供されることで、モバイルデバイスとゾーンの接続状態において、ゾーンに関連する再生キュー1018に、プレイリスト1016で特定されるメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれる状態であることが示される。図10Dにさらに示すように、再生キュー1018は、プライベートキューとして特定されてもよい。本明細書におけるプライベートキューは、再生キューへのアクセス権を有するユーザのみがアクセス可能なコンテンツを含む再生キューであってもよい。プライベートキューに関するさらなる議論は以下のセクションに記載されている。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
VIII.接続状態インジケータの例
上述したように、モバイルデバイスのインタフェースは、接続状態インジケータを表示するように構成されてもよい。図11は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、接続状態インジケータを提供するための例示的なフロー図を示す。図11に示す方法1100は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法1100は、ブロック1102―1104のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法1100は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスのゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む(ブロック1102)。前述したように、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態において、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが行われると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにしてもよい。前述したように、再生キューに取り込まれる1つ又は複数の対応するメディアアイテムは、モバイルデバイスのプレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報の形態であってもよい。
一例では、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあることを決定するステップには、モバイルデバイスとゾーンの間で接続状態が確立されていることを確認するデータを受信するステップが含まれる。別の例では、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあることを決定するステップには、ゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスから、ゾーンがモバイルデバイスと接続状態にあることを示す状態変数を受信するステップが含まれる。このため、状態変数によって、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して対応するアクションがゾーンによって実行されることが示されてもよい。
方法110は、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む(ブロック1104)。前に示唆したように、モバイルデバイスのユーザインタフェースは、コントローラ300のタッチスクリーン304のようなタッチスクリーン上に提供されてもよい。
図12は、第1のステータス表示としての接続状態インジケータ1020の例を提供する例示的なユーザインタフェース1000を示す。図示するように、接続状態インジケータ1020は、図10Bに示される接続再生アイコン1010の修正バージョンであってもよい。この例では、接続状態インジケータ1020は、接続再生アイコン1010に対して強い色のコントラストを有する修正バージョンであってもよい。また図示されるように、接続状態インジケータ1020は、ユーザインタフェース1000上の接続再生アイコン1010と同じ位置又は略同じ位置に表示される。このため、接続状態インジケータ1020は選択可能な接続再生アイコンであってもよく、接続状態インジケータ1020を選択すると、アクティブなプレイリストを別のゾーンに拡張しながら、インタフェースを提供するモバイルデバイスがネットワークメディアシステム内のゾーンと接続状態にあることと、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のその他のゾーンがアクティブなプレイリストを拡張するために利用可能であることが示される。
さらに後述するように、別の例では、モバイルデバイスがゾーンと接続状態を確立した後に、ゾーンと接続状態ではなくなる場合がある。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にないことが決定されることに応じて、モバイルデバイスのインタフェースは、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にないことを示す第2のステータス表示を表示する。このため、第2のステータス表示によって、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されても、再生キュー内の1つ又は複数の対応するメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないことが示される。
一例では、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にないことを示す第2のステータス表示が、モバイルデバイス上で第1のステータス表示と置き換わる。あるケースでは、第2のステータス表示は、ユーザインタフェース1000上の第1のステータス表示と同じ位置又は略同じ位置に表示され、図12に示すように接続状態インジケータ1020である。さらに、第2のステータス表示は、第1のステータス表示の修正バージョンであってもよい。第2のステータス表示は例えば、接続状態インジケータ1020の淡色表示バージョンであってもよい。一例では、第2のステータス表示は接続再生アイコン1010であってもよく、それによって、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されても、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないことを示しつつ、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンがアクティブなプレイリストの拡張のために利用可能であることも示す。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
IX.再生キュー制御の移行
前述のように、ゾーンとの接続状態を確立した後において、モバイルデバイスはゾーンと接続状態ではなくなる場合がある。ユーザがモバイルデバイスを持って家を離れる場合などに生じうる。このような場合、本明細書に記載の実施形態によれば、モバイルに対して、再生キューの制御を放棄させるとともに、ネットワークメディアシステムと通信する別のデバイスに再生キューの制御を移行させる。
図13は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、再生キュー制御の移行の例示的なフロー図を示す。図13に示す方法1300は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法1300は、ブロック1302―1306のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法1300は、モバイルデバイスと動作は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む(ブロック1302)。当該ステップにおいて、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムにアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行される。言い換えれば、ブロック1302は、図9の方法900に関連して前述したように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンの間の接続状態を確立するステップを含む。
前述したように、モバイルデバイスとゾーンが接続状態となるようにモバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンの間の通信を確立するステップには、ネットワークメディアシステム内の当該ゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つを含めるステップが含まれる。場合によっては、ネットワークメディアシステム内のゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つを含めるステップには、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を再生キューに付加するステップがさらに含まれる。前述したように、再生キューに追加される1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報は、インターネットを介してアクセス可能なリモートサーバ上、ネットワークメディアシステムと通信する第2のモバイルデバイス上、あるいは、ネットワークメディアシステムのゾーン内の再生デバイス上に記憶することができる。
方法1300は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信していないことを決定するステップを含む(ブロック1304)。一例では、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信していないことを決定するステップには、モバイルデバイスからネットワークメディアシステムにメッセージを送信する一方で、応答メッセージは受信しないステップが含まれる。このような場合は、前に示唆したように、ユーザがモバイルデバイスを持ってネットワークメディアシステムの通信可能範囲を離れた場合に生じうる。
方法1300は、モバイルデバイスにネットワークメディアシステムの制御を放棄させるステップを含む(ブロック1306)。当該ステップにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応する更なるアクションはゾーンによって実行されない。一例では、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信していないことを決定する前に、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムとの通信がもうすぐ失われる可能性があることを決定する。これは、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム間の信号強度が徐々に弱くなってきていることにより決定してもよい。ネットワークメディアシステムとの通信がもうすぐ失われる可能性があるとの決定に応じて、ネットワークメディアシステムにメッセージが送信されてもよい。当該メッセージは、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信しなくなると、1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して対応する更なるアクションが実行されないようにするものである。
モバイルデバイスはネットワークメディアシステムと通信しないことにより、ネットワークメディアシステム内のゾーンの制御を自然に放棄するとともに、結果として、ネットワークメディアシステムあるいはそのゾーンの制御を効果的に行わなくなるが、ネットワークメディアと通信していないとの決定に応じてネットワークメディアシステムの制御を放棄することにより、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの両方が、実質的にスムーズかつシームレスに動作を続けるようにすることができる。
一例では、ブロック1302の関連で説明したようにモバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンの間に接続状態が確立された後、かつ、ブロック1302の関連で説明したようにモバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信しなくなったことが決定される前において、モバイルデバイスは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテム中の1つのメディアアイテムにアクションを実行するためのユーザ入力を受信して、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行される。
前述したように、プレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対して実行されるアクションには、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムの中の1つを再生するアクション、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムの中の1つを一時停止するアクション、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムの中の1つをミュートにするアクション、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムの中の1つを削除するアクション、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムにメディアアイテムを追加するアクション、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムからメディアアイテムを削除するアクション、および、プレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムにおける次のメディアアイテムを再生するアクションが含まれる。
したがって、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して実行される対応するアクションには、対応する1つ又は複数のメディアアイテムを再生するアクション、対応する1つ又は複数のメディアアイテムを一時停止するアクション、対応する1つ又は複数のメディアアイテムをミュートにするアクション、対応する1つ又は複数のメディアアイテムを再生キューから削除するアクション、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに新たなメディアアイテムを追加するアクション、および、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムにおける次のメディアアイテムを再生するアクションが含まれる。一例では、モバイルデバイスのインタフェース上にインジケーションが提供され、当該インジケーションは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアシステムに対してアクションが実行されたこと、および、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して対応するアクションが実行されたことを示す。
一例では、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムが通信しなくなったときに、プレイリスト中のメディアアイテムと再生キュー内の対応するメディアアイテムとが同期して再生されている場合、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの制御を放棄する代わりに、プレイリスト中のメディアアイテムの再生アクションを継続して行う。同様に、ネットワークメディアシステムのゾーンは、モバイルデバイスによって制御されなくなる代わりに、再生キュー内の対応するメディアアイテムを再生する対応するアクションを継続して行うように構成される。
別の例では、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信していないと決定されることに応じて、プレイリスト中のメディアアイテムに対して実行されるアクションと、再生キュー内の対応するメディアアイテムに対して実行される対応するアクションとが修正されるように、モバイルデバイスが構成される。上述した実施形態では、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態において、ゾーンがメディアコンテンツを再生するのみである場合が含まれる。このような場合には、モバイルデバイスが、ネットワークメディアシステムと通信していないと決定されることに応じてメディアコンテンツの再生を開始するようにしてもよい。この場合、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムとの通信が遮断されたときにゾーンによってメディアアイテムが再生されているところで、メディアコンテンツの再生を実質的にシームレスに開始することができる。プレイリスト中のメディアアイテムに対して実行されるアクションの修正に関して、その他の例としては、再生中のメディアアイテムの音量を調整すること、メディアアイテムの再生を一時停止すること、あるいは、メディアアイテムの再生をミュートにすることが含まれる。一例では、ネットワークメディアシステムとの通信がもうすぐ遮断される可能性があることが決定されると、モバイルデバイスからネットワークメディアシステムに対して、対応するアクションの修正を行うためのメッセージが送信されてもよい。一例では、アクションおよびそれに対応するアクションが同様に修正される一方、別の例では、異なる方法により修正される。
図14A−14Bは、再生キューの制御を移行するための例示的な一連のユーザインタフェースを示す。ネットワークメディアシステムの制御を放棄すると、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの制御権を放棄したことのインジケーションをインタフェース上に提供する。前のセクションで説明したように、図14Aに示すように、インジケーションは、図10Bに示すような接続再生アイコン1010のようなグラフィック表示であってもよい。したがって、接続再生アイコン1010によって、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されても、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されなくなることが示されてもよい。
図14Bは、図10Dに示したプレイリスト1016と再生キュー1018に関して、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの通信が切断された後に更新されたバージョンを示す。この例では、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムとの通信が切断されてネットワークメディアシステムの制御を放棄すると、メディアアイテムのトラック1に対するアクションを修正するとともに当該メディアアイテムの再生を一時停止するように構成される一方、ネットワークメディアシステム内のゾーンは、修正を行わずに、対応するアクションを継続して行うように構成されている。図示するように、ゾーンは、再生キュー内のメディアアイテムを再生し続けるとともに、トラック1の再生が完了するとトラック2を再生し始めている。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
X.サイレント接続
前述したように、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの通信可能範囲から離れて再生キューの制御を放棄した後において、ネットワークメディアシステムの通信可能範囲に再度入る場合がある。一例では、モバイルデバイスは、ゾーンとの接続状態を自動的に再確立する。
図15は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、モバイルデバイスをネットワークメディアシステム内のゾーンと再接続するための第1の例示的なフロー図を示す。図15に示す方法1500は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法1500は、ブロック1502―1506のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法1500は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間の通信を確立するステップを含む(ブロック1502)。前に示唆したように、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの通信可能範囲に再度入る場合がある。ユーザは例えばモバイルデバイスを持って、家に戻る場合がある。このため、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムの通信可能範囲内に再び入り、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間に再び通信が確立される。
方法1500は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスのゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む(ブロック1504)。上述したように、モバイルデバイスと以前に接続状態にあったゾーンに関連する再生キューは、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが含まれる結果として、プライベートキューとなる場合がある。このような場合、モバイルデバイスがゾーンと以前に接続状態であったことを決定するステップには、ネットワークメディアシステムのゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスから状態変数を取得するステップと、取得した状態変数に基づいて、ネットワークメディアシステム内のゾーンのうちの1つが以前に接続状態であったことを決定するステップとが含まれてもよい。
モバイルデバイスが以前にゾーンと接続状態にあったことを決定するステップには、モバイルデバイスがゾーンの制御を放棄した後に当該ゾーンに関連する再生キューが修正されていないことを決定するステップが含まれてもよい。言い換えれば、再生キューが修正された場合、当該再生キューはもはやモバイルデバイスに関連付けられたプライベートキューではなくなり、以前の接続状態の存在も廃止される。このような場合には、現在議論したように、モバイルデバイスは接続状態を再確立するのではなく、図9の方法900にしたがって単純にゾーンとの接続状態を確立すればよい。
一例では、モバイルデバイスがゾーンの制御を放棄した後に、当該ゾーンは、関連する再生キュー内の対応するメディアアイテムを継続して再生している。このような場合には、モバイルデバイスが以前にゾーンと接続状態であったことを決定するステップには、モバイルデバイスが以前にゾーンと接続状態であったときにモバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれた関連の再生キューから、ゾーンが特定のメディアアイテムを再生していることを決定するステップが含まれる。
モバイルデバイスが以前にゾーンと接続状態にあったことが決定されると、当該接続状態を自動的に再確立するか否かが決定される。後述するように、当該接続状態は、モバイルデバイスがメディアアイテムを再生している場合や、あるいは、ネットワークメディアシステムとの通信が確立されたときにゾーンに関連する再生キューが修正されている場合には、自動的に再確立されない。したがって、新たな接続状態を自動的に再確立するかどうかを決定するステップには、モバイルデバイスがメディアアイテムを再生していないことを決定するステップが含まれる。
前に示唆したように、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの制御を放棄すると、メディアアイテムの再生を一時停止することにより、プレイリスト中のメディアアイテムに対して行うアクションを修正するように構成されている場合がある。別のケースでは、ユーザは、モバイルデバイス上でのメディアアイテムの再生を一時停止する一方、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムと通信していない場合がある(その結果、メディアの再生を一時停止しても、ゾーンに関連する再生キュー内の対応するメディアアイテムを一時停止することにはならない)。したがって、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムとの通信が再確立されたときにメディアアイテムを再生していない場合がある。
ゾーンとの接続状態が自動的に再確立されたことが決定された後、方法1500は、当該ゾーンから、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を受信するステップを含む(ブロック1506)。一例では、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報は、ゾーンにおける1つ又は複数の再生デバイスから受信される。
次いで、方法1500は、モバイルデバイスによって、ゾーンから受信した対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する更新プレイリストを取得するステップを含む(ブロック1508)。方法1500はさらに、更新されたプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応する更なるアクションがゾーンによって実行されるように、モバイルデバイスと存の間に接続状態を再確立するステップを含む(ブロック1510)。
言い換えれば、図9の方法900に関連して説明したような、ゾーンの再生キューにモバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれる実施形態とは対照的に、モバイルデバイス上に取得されるプレイリストは、ゾーンに関連する再生キュー内の対応するメディアアイテムを特定する情報から生成されてもよい。実際には、モバイルデバイスのプレイリストを更新してもよく、あるいは別の意味では、ゾーンとの接続状態が以前に確立されたときにモバイルデバイス上でアクティブであったプレイリストまで戻ってもよい。
モバイルデバイスとゾーンの間で接続状態が再確立されると、モバイルデバイスのインタフェースは、図16のインタフェース1000で示すように、当該接続状態が再確立されたことをユーザに示すグラフィック表示1080を表示することができる。この例では、モバイルデバイスは以前に「マスターベッドルーム」ゾーンと接続状態にあり、その後、接続状態を再確立しているので、グラフィック表示1080により、モバイルデバイスが「マスターベッドルーム」ゾーンと再接続したことを示してもよい。
前述したように、モバイルデバイスは、場合によっては、ゾーンと同期しながらメディアアイテムを再生するのではなく、ゾーンによって再生されているメディアアイテムの再生情報を提供するのみであってもよい。その他の例では、メディアデバイスは、ゾーンと同期してメディアアイテムを再生する。モバイルデバイスとネットワークメディアシステムのゾーンの間に接続状態が最初に確立された場合と同様に、モバイルデバイスおよびゾーンによるメディアアイテムの再生を、現在も同期させることができる。しかしながら、ゾーンは再生キュー内の特定のメディアアイテムを再生する一方で、モバイルデバイスは、接続状態が再確立されたときにメディアアイテムを再生していない場合があるため、そのような場合には、モバイルデバイスは、ゾーンによって再生されている特定のメディアアイテムに対応する更新プレイリストからのメディアアイテムをゾーンと同期して再生するようにしてもよい。
図15の方法1500に加えて、図17は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、モバイルデバイスをネットワークメディアシステム内のゾーンと再接続するための例示的な第2のフロー図を示す。図17に示す方法1700は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法1700は、ブロック1702―1706のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法1700は、方法1500のブロック1502、1504のそれぞれと同様に、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間の通信を確立するステップ(ブロック1702)と、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスと以前に接続状態にあったことを決定するステップとを含む(ブロック1704)。
方法1500の場合と同様に、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと以前に接続状態にあった場合、当該ゾーンは、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対してアクションが実行される結果として、ゾーンに関連付けられている再生キュー内の対応するメディアアイテムに対して、対応するアクションを実行している場合がある。ゾーンは例えば、プレイリスト中のメディアアイテムが以前にモバイルデバイスで再生されていた結果として、再生キュー内の対応するメディアアイテムを再生している。
方法1500の場合とは対照的に、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムとの通信を再確立したときにメディアアイテムを再生している場合がある。一例では、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの制御を放棄した後も、プレイリスト中のメディアアイテムを再生するアクションを継続する。しかしながら、この場合には、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムは所定期間の間通信していなかったため、プレイリスト中のメディアアイテムの再生は、モバイルデバイスと以前に接続状態にあったゾーンに関連する再生キュー内の対応するメディアアイテムの再生とは同期されない場合がある。
別の例では、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムの制御を放棄すると、モバイルデバイスのアクションを修正するように構成されており、このため、プレイリスト中のメディアアイテムの再生は、再生キュー内の対応するメディアアイテムの再生とは同期されない。さらに別の例では、ユーザは、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムの再生が再生キュー内の対応するメディアアイテムの再生とは同期されないように、プレイリスト中のメディアアイテムに対してアクションを実行する。
どちらの場合であっても、ネットワークメディアシステムとの通信が再確立されたときにモバイルデバイスがメディアアイテムを再生している場合、ネットワークメディアシステムのゾーンとの接続状態が自動的に再確立されない場合がある。前述した方法900又は方法1500の場合、アクティブなプレイリストおよびアクティブな再生キューのうちの一方が、非アクティブな他方に対して自動的に適用又は拡張されてもよい。対照的に、モバイルデバイスのプレイリストと、ゾーンに関連付けられた再生キューの両方ともアクティブな場合があり、この場合、プレイリストと再生キューのどちらを適用するか又は他方に拡張するかに関するユーザからの指示がないと、モバイルデバイスとゾーンとの間の接続状態は再確立されないようにしてもよい。
このように、ネットワークメディアシステム内のゾーンのうちの1つが以前に接続状態にあったことが決定された後に、方法1700は、モバイルデバイスのユーザインタフェース上にグラフィック表示を提供するステップを含む(ブロック1706)。当該ステップにおけるグラフィック表示は、第1のゾーンがモバイルデバイスと以前に接続状態にあったことを示すものであり、これにより、接続状態を自動的に再確立するのではなく、どのように進めるかの指示をユーザに促す。
図18A―18Eは、モバイルデバイスをネットワークメディアシステム内のゾーンに再接続するための第1の例示的な一連のユーザインタフェースを示す。図18Aは、ネットワークメディアシステムとの通信が再確立されたときにおけるモバイルデバイスの例示的なインタフェース1000を示す。図示されるように、モバイルデバイス上でトラック5が再生されており、接続再生アイコン1010により、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンがプレイリストをモバイルデバイス上に拡張するために利用可能であることが示される。
この場合、ユーザは接続再生アイコン1010を選択し、図18Bに示すようなインタフェース1000が提供される。図示されるように、利用可能なゾーンのグラフィック表示が図10Cに先に示されたものと同様に提供される。しかしながら、この場合、以前の接続状態アイコン1060が「マスターベッドルーム」ゾーンのグラフィック表示と重なって提供されており、これにより、方法1500のブロック1506に関連して説明したように、モバイルデバイスが「マスターベッドルーム」ゾーンと以前に接続状態にあったことが示される。
図18Bに示すインタフェース1000から、ユーザは、図9の方法900に関連して説明したように、インタフェース上でグラフィック表示されたモバイルデバイスといずれかのゾーンの間の接続状態を確立することを選択することができる。モバイルデバイスは例えば、グラフィック表示されたゾーンのうちの1つの選択を示す入力を受信する。ある場合には「オフィス」ゾーンが選択され、「オフィス」ゾーンに関連付けられた再生キューに、モバイルデバイスによって現在再生されているプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが追加される。さらに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、「オフィス」ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して対応するアクションが実行されるように、ネットークメディアシステムが構成される。
別のケースでは、モバイルデバイスと以前に接続状態にあった「マスターベッドルーム」ゾーンが選択されてもよい。この場合、図18Cに示すインタフェース1000は、接続アイコン1064および置換アイコン1066を含む確認プロンプト1062を表示する。確認プロンプト1062が表示されることにより、モバイルデバイスを「マスターベッドルーム」ゾーンに接続するか、あるいは前述したように「マスターベッドルーム」ゾーンで再生されているものをモバイルデバイスに置換するかに関する指示をユーザに促す。
ユーザが「マスターベッドルーム」ゾーンへの接続を行う接続アイコン1064を選択した場合、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間の接続状態が、方法1500に関連して説明したものと同様に再確立される(方法1500では、「マスターベッドルーム」ゾーンに関連付けられたアクティブな再生キューがモバイルデバイスに適用される、あるいは拡張される)。この場合、「マスターベッドルーム」ゾーンが現在トラック2を再生している場合、モバイルデバイスは、トラック5の再生を停止するとともに、トラック2を特定する情報を表示する。実施形態によっては、モバイルデバイスは、「マスターベッドルーム」ゾーンと同期してトラック2の再生を開始するように構成される。いくつかの他の実施形態においては、モバイルデバイスは、「マスターベッドルーム」ゾーンと同期してトラック2を再生することなく、トラック2を特定する情報を表示する。いずれの場合も、図18Dに示すインタフェース1000は、現在再生されているメディアアイテムとしてトラック2を特定するデータ情報1004と、モバイルデバイスが現在接続状態にあることを示す接続状態インジケータ1020とを表示する。この例では、「マスターベッドルーム」ゾーンによるトラック2の再生は中断されない。
図18Cに戻って参照すると、前の場合とは異なり、ユーザが「マスターベッドルーム」ゾーンで現在再生されているものを置換するための置換アイコン1066を選択した場合、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間の接続状態が、方法900に関連して上述したものと同様に再確立される(方法900では、モバイルデバイス上でアクティブなプレイリストが「マスターベッドルーム」ゾーンに適用される、あるいは拡張される)。この場合、モバイルデバイスはトラック5を再生しているので、「マスターベッドルーム」ゾーンはトラック2の再生を停止するとともに、トラック5の再生を開始する。一例では、「マスターベッドルーム」ゾーンは、モバイルデバイスと同期してトラック2を再生する。別のケースでは、モバイルデバイスは、「マスターベッドルーム」ゾーンがトラック5の再生を開始したときに、トラック5の再生を停止する。いずれの場合であっても、図18Eに示すインタフェース1000は、現在再生されているメディア愛ステムとしてトラック5を特定するデータ情報1004と、モバイルデバイスが現在接続状態にあることを示す接続状態インジケータ1020とを表示する。この例では、モバイルデバイスによるトラック5の再生は中断されない。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
XI.プレイリストの修正の例
前述したように、モバイルデバイスが再生キューの制御を放棄した後、かつ、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムの通信可能範囲に再度入る前に、プレイリストの修正が行われる場合がある。図19は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、以前にゾーンと接続されていたモバイルデバイスのプレイリストの修正によって、当該ゾーンの再生キューを修正するための例示的なフロー図を示す。図19に示す方法1900は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法1900は、ブロック1902―1912のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法1900は、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む(ブロック1902)。一例では、接続状態は、上述した接続状態を確立するための方法のうちの1つに従って確立される。
方法1900は、モバイルデバイスとゾーンが接続状態ではなくなるように、モバイルデバイスをネットワークメディアシステムから切断するステップを含む(ブロック1904)。一例において、モバイルデバイスは、上述した図13に示す方法1300に従ってネットワークメディアシステムから切断される。あるケースでは、モバイルデバイスをネットワークメディアシステムから切断するステップには、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信していないことを決定するステップが含まれる。これは、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムの通信可能範囲外に移動した場合に生じうる。したがって、モバイルデバイスは、ネットワークメディアシステムから切断されるとゾーンの制御を放棄する。
方法1900は、モバイルデバイスのユーザインタフェース上に表示のためのプレイリストを提供するステップを含む(ブロック1906)。一例では、図10Aに示すインタフェース1000は、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムを示すように表示される。一例では、ユーザがプレイリストの閲覧を望んでいることを示すユーザ入力に応じて、プレイリストが表示される。
プレイリストが表示されると、ユーザは、プレイリストの修正を望む場合がある。したがって、方法1900は、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む(ブロック1908)。プレイリストの修正には、メディアアイテムを追加若しくは削除すること、あるいは、プレイリスト中のメディアアイテムを並べ替えることが含まれる。モバイルデバイスのインタフェースがタッチスクリーン上に提供される場合には、当該タッチスクリーンを介して第1のユーザ入力が提供されてもよい。第1のユーザ入力を受信することに応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正され、記憶されてもよい。
方法1900は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンの間の接続状態を再確立することを決定するステップを含む(ブロック1910)。一例では、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間の接続状態の再確立を決定するステップには、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムの通信範囲に再度入ったときにモバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの通信が再確立されたことを決定するステップと、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内のゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップとが含まれる。
一例では、モバイルデバイスとゾーンとの間の接続状態の再確立を決定するステップにはさらに、モバイルデバイスのインタフェース上に、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとを再確立するかどうかを示すユーザ入力を促すプロンプトを提供するステップと、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間の接続状態を再確立するべきであることを示す第2のユーザ入力を受信するステップとが含まれる。この場合、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの間の通信を再確立すべきこと、および、ネットワークメディアシステム内のゾーンが以前にモバイルデバイスと接続状態にあったことが決定されると、プロンプトが表示される。
図20A―20Bは、以前に接続状態にあったモバイルデバイスのプレイリストに対する修正に応じてゾーンの再生キューを修正する(一方でモバイルデバイスはゾーンに接続されていなかった)ための例示的な一連のユーザインタフェースを示す。図20Aに示すように、図16Cに示されるものと同様の確認プロンプト1068が提供されることで、ユーザに対して、モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態を再確立するときに、モバイルデバイスのプレイリストの修正に対応する修正を再生キューにも適用すべきかどうかを示すことが促される。図示するように、確認プロンプト1068はさらに、キャンセルアイコン1070および置換アイコン1072を含む。
この場合にユーザがキャンセルアイコン1070を選択すると、プレイリストの修正に対応する修正は再生キューには適用されず、ある場合には、モバイルデバイスとゾーンとの間の接続状態も再確立されない。一方で、ユーザが置換アイコン1072を選択すると、モバイルデバイスとゾーンとの間の接続状態を再確立することが決定される。さらなる実施形態では、プレイリストの修正に対応する修正は再生キューには適用されず、かつ、再生キュー内のメディアアイテムおよび/又はゾーンによって再生されているメディアアイテムを特定する情報がモバイルデバイスに表示されるようにしてモバイルデバイスとゾーンの間の接続状態を再確立する。
モバイルデバイスとゾーンの間の接続状態の再確立が決定されることに応じて、方法1900は、モバイルデバイスからゾーンに対して、ゾーンに関連付けられた再生キューにも対応する修正を行うようにモバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す更新メッセージを送信するステップを含む(ブロック1912)。一例では、ゾーンに更新メッセージを送信するステップには、ゾーン内における1つ又は複数の再生デバイスのうちの少なくとも1つの再生デバイスに更新メッセージを送信するステップが含まれる。
一例では、更新メッセージは、モバイルデバイスのプレイリストに修正を適用することから生じる修正版のプレイリストを含む。この場合、更新メッセージの受信に応じて、ゾーンは、当該ゾーンに関連する再生キュー内のメディアアイテムを、修正版のプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムによって置換するように構成することができる。この場合の置換後のメディアアイテムは、以前にモバイルデバイスとゾーンの間で接続状態が確立されたときに再生キューに追加されたメディアアイテムであってもよい。
別のケースでは、更新メッセージは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに関連する1つ又は複数の更新事項を特定するものである。この場合、ゾーンは、更新メッセージの受信に応じて、1つ又は複数の更新事項を、当該ゾーンに関連する再生キュー内の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの対応する少なくとも1つに対して適用するように構成することができる。
一例では、前述のように、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信しなくなってゾーンの制御を放棄した後において、ゾーンは、再生キュー内の対応するメディアアイテムを再生し続ける。このため、ゾーンとモバイルデバイスの間で接続状態を再確立すべきであることが決定されたときに、ゾーンは、再生キュー内の対応するメディアアイテムを再生している場合がある。
一例では、ゾーンによって受信された更新メッセージ内の修正には、ゾーンとモバイルデバイスの間で接続状態を再確立すべきであることが決定されたときにゾーンによって再生されている対応するメディアアイテムが含まれる。この場合、対応するメディアアイテムの再生を停止して、修正を適用することができるようにしてもよい。
別のケースでは、ゾーンが受信した更新メッセージ内の修正には、ゾーンとモバイルデバイスの間で接続状態を再確立すべきであることが決定されたときにゾーンによって再生されている対応するメディアアイテムが含まれない。この場合、対応するメディアアイテムがゾーンによって継続して再生されながらも、更新メッセージ内に示される修正を再生キュー内の1つ又は複数のその他の対応するメディアアイテムに適用するようにしてもよい。
さらに別のケースにおいて、更新メッセージ内で示される修正には、ゾーンとモバイルデバイスの間で接続状態を再確立すべきであることが決定されたときにゾーンによって再生されている特定の対応するメディアアイテムを含む再生キューにおいて、対応する複数のメディアアイテムを並べ替えるステップが含まれてもよい。このような場合、特定の対応するメディアアイテムは継続して再生されながらも、再生キューの並べ替えも実行される。
例えば、特定の対応するメディアアイテムは、再生キュー内においてオリジナルの再生位置にあってもよい。例示として、第1の再生位置は5番目の位置であってもよい。この場合、再生キュー内の特定の対応するメディアアイテムの前に4つのメディアアイテムがあり、その後には例えば、3つのさらなるメディアアイテムが存在する。一例では、修正には、再生キュー内のメディアアイテムを並べ替えるステップが含まれ、これにより、再生キュー内の特定の対応するメディアアイテムの再生位置が新たな再生位置に変更される。例示として、新たな再生位置は2番目の位置であってもよい。この場合、再生キュー内の特定の対応するメディアアイテムの前に1つのみメディアアイテムがあり、その後には6つのメディアアイテムが存在する。
この場合、特定の対応するメディアアイテムがゾーンによって継続的に再生されつつも、再生キューが修正されることにより、当該メディアアイテムの再生を停止することなく、その再生位置がオリジナルの5番目の位置ではなく、更新された再生キュー内の新たな位置となるように更新される。言い換えれば、再生キュー内のメディアアイテムの順番は、再生中である特定の対応するメディアアイテムの「周り」で実質的にシームレスに修正することができる。
モバイルデバイスとゾーンの間で接続状態が再確立されて、プレイリストに対して行われた修正がゾーンに関連する再生キューにも適用すると、図20Bに示すようなインタフェース1000がモバイルデバイスによって提供されてもよい。インタフェース1000は、データ情報1004で示すように、トラック5を再生していることを表す。一例では、トラック5は、接続状態が再確立されたときにゾーンによって再生されている特定の対応するメディアアイテムである。また、図20Bには、モバイルデバイスが現在、接続状態にあることを示す接続状態インジケータ1020が示される。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
XII.新たなゾーンへの再生キューの移動
前述したように、本明細書に記載の実施形態はさらに、ネットワークメディアシステム内の第2のゾーンとの接続状態を確立するステップと、第2のゾーンに再生するステップとを含む。図21は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、再生キューを新たなゾーンへ移動させるための例示的なフロー図を示す。図21に示す方法2100は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法2100は、ブロック2102―2108のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法2100は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む(ブロック2102)。一例では、接続状態は、上述した図9に示す方法900のような方法によって確立される。これにより、モバイルデバイスと第1のゾーンの接続状態が確立されて、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連する第1の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。また前述したように、第1の再生キューには、プレイリスト内で特定される1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムが含まれる。方法900の場合には、第1のゾーンは「マスターベッドルーム」ゾーンであってもよい。
図22A−22Eは、再生キューを新たなゾーンに移動させるための例示的な一連のユーザインタフェースを示す。図22Aは、モバイルデバイスと第1のゾーンの間に接続状態が確立された後のインタフェース1000を示し、データ情報1004によって示されるようにトラック1を再生している。図12に示されるものと同様に、インタフェース1000もまた、モバイルデバイスが第1のゾーンと接続状態にあることを示す接続状態アイコン1020を表示する。
方法2100は、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンのグラフィック表示を表示するステップを含む(ブロック2104)。第1のゾーンと同様に、第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられる。図22Bには、ネットワークメディアシステム内の複数のゾーンを特定するゾーン表示と、図10Cと同様のiPhoneのグラフィック表示とを表示するインタフェース1000が示されており、ゾーンには、「ガレージ+庭」ゾーン、「マスターベッドルーム」ゾーン、および「オフィス」ゾーンが含まれる。この場合、アイコン1012は、「マスターベッドルーム」ゾーンのグラフィック表示と重なっており、第1のゾーン(ここでは「マスターベッドルーム」ゾーン)がアクティブであることを示す。また、図22Bには、図10Cで示したものと同様のグラフィックアイコン1014が示される。
方法2100は、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を、モバイルデバイスを介して受信するステップを含む(ブロック2106)。一例では、ユーザは、「オフィス」ゾーンの選択を示す入力を、図22Bに示すインタフェース1000上でのタッチ入力などにより実行する。この場合の入力には、ユーザが「オフィス」ゾーンのグラフィック表示をタッチ又はタップすることが含まれる。方法2100は、「オフィス」ゾーンを選択する第1の入力に応じて、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む(ブロック2108)。当該ステップにより接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1の再生キューと第2の再生キューの両方に対しても対応するアクションが実行されるようになる。
しかしながら、この場合、モバイルデバイスは既に、「マスターベッドルーム」ゾーンと接続状態である場合がある。したがって、インタフェース1000は、以前に図18Cで示したものと同様の確認プロンプト1062を表示する。この場合、確認プロンプト1062は、接続アイコン1064および置換アイコン1066とともに表示されることで、モバイルデバイスが「オフィス」ゾーンに接続するか、あるいは、「オフィス」で再生しているものを置換するかについて示すことをユーザに促す。実施形態によっては、置換アイコン1066は、モバイルデバイスが「オフィス」ゾーンに接続するか、あるいは、「マスターベッドルーム」ゾーンで現在再生しているものを「オフィス」ゾーンに移動させるかについて示すことをユーザに促す
ユーザが置換アイコン1066を選択して「オフィス」ゾーンで現在再生されているものを置換する(又は移動させる)場合、方法900(モバイルデバイス上のアクティブなプレイリストを「オフィス」ゾーンに適用あるいは拡張するもの)に関連して上述した内容と同様の方法により、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間の接続状態が確立される。このため、「オフィス」ゾーンに関連する再生キューには、アクティブなプレイリスト内のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれる。モバイルデバイスがアクティブなプレイリスト内のメディアアイテムを「マスターベッドルーム」ゾーンと同期して再生していたケースでは、当該メディアアイテムに対応する「オフィス」ゾーンに関連する再生キュー内のメディアアイテムが、モバイルデバイスによるメディアアイテムの再生と同期して「オフィス」ゾーンによって再生される。なお、この場合には、第1のゾーン(ここでは「マスターベッドルーム」ゾーン)に関連付けられた再生キューには既に、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれている。このため、第2のゾーン(ここでは「オフィス」ゾーン)は、対応するメディアアイテムを特定する情報を、モバイルデバイスから、第1のゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスから、又はそれらの両方から受信する。
一例では、置換アイコン1066が選択されても、「オフィス」ゾーンと「マスターベッドルーム」ゾーンの両方がモバイルデバイスと同期してそれぞれの再生キューから対応するメディアアイテムを再生するように「オフィス」ゾーンと「マスターベッドルーム」ゾーンによるゾーングループは作成されない。むしろ、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間の接続状態が転送(置換又は移動)されて、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間の接続状態になる。言い換えれば、モバイルデバイスは、「マスターベッドルーム」ゾーンの制御を効果的に放棄することができる。したがって、「マスターベッドルーム」ゾーンは、図13の方法1300に関連して説明したように、「マスターベッドルーム」ゾーンに関連する再生キュー内の対応するメディアアイテムを継続して再生してもよい。別のケースでは、「マスターベッドルーム」ゾーンは、再生キュー内の対応するメディアアイテムの再生を停止する。
接続状態の転送の一部として、第1のゾーンおよび第2のゾーン(この例ではそれぞれ、「マスターベッドルーム」ゾーンおよび「オフィス」ゾーン)による、対応するメディアアイテムの再生が効果的に転送されてもよい。一例では、「オフィス」ゾーンは、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間で接続状態が確立されることに応じて、「マスターベッドルーム」ゾーンおよびモバイルデバイスと同期して、対応するメディアアイテムの再生を開始する。あるケースでは、「オフィス」ゾーンによる、対応するメディアアイテムの再生がフェードインすることによって開始される。「オフィス」ゾーンが「マスターベッドルーム」ゾーンおよびモバイルデバイスと同期して、対応するメディアアイテムを再生しているときに、「マスターベッドルーム」ゾーンによるメディアアイテムの再生が停止されることがある。あるケースでは、「マスターベッドルーム」ゾーンによる、対応するメディアアイテムの再生がフェードアウトすることによって停止される。このように、接続状態と、対応するメディアアイテムの再生とを実質的にシームレスに転送することができる。
図22Dは、置換アイコン1066の選択に応じて、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間で接続状態が確立された後のインタフェース1000を示す。図示されるように、モバイルデバイスは、データ情報1004で示されるようにトラック1を再生しており、接続状態インジケータ1020で示されるように接続状態にある。
図22Cに戻ると、ユーザが「オフィス」ゾーンに接続するために接続アイコン1064を選択した場合、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間の接続状態が、方法1500に関連して上述した方法と同様の方法により確立される。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリストに、「オフィス」ゾーンに関連する再生キュー内のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれる。上述したケースのように、第1のゾーンに関連する再生キューには既に、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれている場合がある。したがって、第2のゾーンは、対応するメディアアイテムを特定する情報を、モバイルデバイスから、第1のゾーン内の1つ又は複数の再生デバイスから、又はそれらの両方から受信する。
この場合、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間の接続状態は転送されず、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間の接続状態とはならない。言い換えれば、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間で確立された接続状態は、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間の接続状態と同じモバイルデバイス上のアクティブなプレイリストおよび同じ対応するメディアアイテムにもかかわらず、効果的に新しい接続状態となる。一例では、接続アイコン1064が選択されてモバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間で接続状態が確立されることに応じて、「オフィス」ゾーンによる対応するメディアアイテムの再生が停止される。一例では、モバイルデバイス上のメディアアイテムの再生も存在している場合には、それも停止される。
別のケースでは、「オフィス」ゾーンに関連する再生キューが、アクティブなプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムを既に取り込んでいるプライベートキューであるため、接続アイコンの選択に応じて、モバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間で接続状態を確立するステップには、再生キューを再度取り込むことは含まれず、むしろ、モバイルデバイスによるプライベートキューの制御アクセスを再取得することが含まれる。一例では、プライベートキューの制御を再取得することによって接続状態を確立するステップは、「制御状態」を確立するステップと称することができる。
図22Eは、接続アイコン1064の選択に応じてモバイルデバイスと「オフィス」ゾーンの間に接続状態が確立された後のインタフェース1000を示す。一例では、モバイルデバイスおよび「オフィス」ゾーンのいずれもメディアアイテムを再生していない。しかしながら、新たに取り込まれた再生キュー又は以前に取り込まれたプライベートキューからのメディアアイテム(例えば、トラック1)は、「オフィス」ゾーンに関連する再生キュー内の第1のメディアアイテムとして提供されてもよく、対応するアクションを待機するものである。また、図22Eのインタフェース1000には、接続状態インジケータ1020によって示されるように、モバイルデバイスが接続状態であることが示される。
接続アイコン1064が選択されるケースでは、「オフィス」ゾーンに関連する再生キューは、モバイルデバイスのプレイリスト内のメディアアイテムに対応するメディアアイテムによって即座に置換されない、および/又は取り込まれない場合がある。この場合には、「オフィス」ゾーンは、モバイルデバイスとの接続状態を確立することが選択される前に「オフィス」ゾーンで再生されていたメディアアイテムを、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されるまで、継続して再生することができる。この時点で、「オフィス」ゾーンによる以前のメディアアイテムの再生が停止されるとともに、「オフィス」ゾーンに関連する再生キューに、プレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれ、さらに、モバイルデバイスのプレイリスト内の1つ又は複数のメディアアイテムに対して実行されるアクションに対応するアクションが、再生キュー内の対応するメディアアイテムの1つ又は複数に対して実行される。
その他の例示的な方法、交信およびインタフェースも可能である。
XIII.プライベートキューインジケータ
前述のように、ネットワークメディアシステムは、第2のモバイルデバイスによってアクセスされる。一例では、モバイルデバイスのプレイリストはプライベートであり、第2のモバイルデバイスからアクセスすることができない。したがって、モバイルデバイスが再生しているゾーンに関連する再生キューは、第2のモバイルデバイスに対してプライベートなものである場合がある。この例では、第2のモバイルデバイスのインタフェースは、ゾーンがプライベートキューに関連付けられたものであることを示すプライベートキューインジケータを提供する。
図23は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態による、プライベートキューインジケータを提供するための例示的なフロー図を示す。図23に示す方法2300は、ある方法の実施形態を表すものであり、当該方法は、環境100、600、700、800において実行可能である。環境100、600、700、800は、例えば図2−図5に示すような1つ又は複数のデバイスと通信するシステム200、202、204、300、400、500を有する。方法2300は、ブロック2302―2304のうちの1つ又は複数によって示される1つ又は複数の操作、機能又はアクションを含む。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックは並行して、および/又は本明細書に記載した順序とは異なる順序で実行されてもよい。各ブロックは所望の形態に基づいて、より少ない数のブロックに統合しても、更なるブロックに分割しても、および/又は除去してもよい。
方法2300は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連する再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む(ブロック2302)。前述したように、プライベートキューは、当該再生キューへのアクセス権を有するユーザおよび/又はモバイルデバイスにのみアクセス可能なコンテンツを含む再生キューであってもよい。例えば、プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。さらに、プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするためには、資格が必要とされ得る。
一例では、ゾーンに関連する再生キューに、モバイルデバイスのプレイリスト中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれたときに、プライベートキューが生成される。このため、ゾーンとモバイルデバイスの間で接続状態が生じたときに、ゾーンに関連付けられたプライベートキューが生成される。
方法2300は、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上に、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられているキューがプライベートキューであるとともに、プライベートキューの情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む(ブロック2304)。
図24A―24Dは、プライベートキューインジケータを提供するための例示的な一連のユーザインタフェースを示す。図24Aは、モバイルデバイスのインタフェース上に提供される例示的なプレイリスト1202を示す。この例では、モバイルデバイスは、方法2100および図22A―22Eに関連して前述したように、「オフィス」ゾーンと既に接続状態であってもよい。図示されるように、プレイリスト1202は、メディアアイテムのトラック10−17を含む。一例では、モバイルデバイスを使用するユーザはトラック14を選択し、トラック14の選択を受信するとモバイルデバイスは、トラック14の再生を開始する。
トラック14の再生中に、モバイルデバイスのインタフェース1000は、図24Bに示すように、「再生中」の情報および再生制御オプションを提供する。「再生中」の情報は、トラック14を特定するデータ情報1004を含む。この場合、前述したように、モバイルデバイスは「オフィス」ゾーンと接続状態にあり、それに応じて、接続状態インジケータ1020がインタフェース1000上に表示されてもよい。以前に示唆したように、接続状態インジケータ1020もまた、接続再生アイコンとして機能することができる。したがって、プレイリスト1202中の1つ又は複数のメディアアイテムに対して実行されるアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張することを望む場合には、ユーザは、接続状態インジケータ1020を選択することができる。
接続状態インジケータ1020の選択を受信すると、図24Cに示すように、インタフェース1000は、ネットワークメディアシステム内の複数のゾーンによるゾーン表示を表示する。この例では、ネットワークメディアシステム内のゾーンは、「ガレージ+庭」ゾーン、「マスターベッドルーム」ゾーン、および「オフィス」ゾーンを含む。また図24Cに示すように、「オフィス」ゾーンのグラフィック表示に重なっているアイコン1012がインタフェース上に表示されることで、「オフィス」ゾーンに関連する再生キューが現在アクティブであることが示され、ゾーン表示に重なっているグラフィックアイコン1014により、1つ又は複数のゾーンに対して現在アクティブなプレイリストを拡張することが可能であることが示される。この場合、プライベートキューアイコン1060は、「マスターベッドルーム」ゾーンのグラフィック表示に重なっているが、これは前述したように、「マスターベッドルーム」ゾーンが以前にモバイルデバイスと接続状態にあって、その結果として、図10Aに示す以前にアクティブであったプレイリスト1002中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれたプライベート再生キューに関連付けられているためである。図示するように、プライベートキューアイコン1060は、接続再生アイコン1010又は接続状態アイコン1020にグラフィック的に類似している。
一例では、ユーザは、「マスターベッドルーム」ゾーンのグラフィック表示を選択するが、当該グラフィック表示は、「マスターベッドルーム」ゾーンのグラフィック表示に重なっているプライベートキューアイコン1060で示すようなプライベートキューに関連付けられている。この場合、モバイルデバイスは以前に「マスターベッドルーム」ゾーンと接続状態にあるため、図24Dに示すように接続アイコン1064および置換アイコン1066を含む確認プロンプト1062がインタフェース1000によって表示されることで、図18Cおよび図22Cに関連して説明したように、モバイルデバイスが「マスターベッドルーム」ゾーンに接続するか、あるいは、「マスターベッドルーム」ゾーンで再生されているものを置換(又は転送)するかについて示すことをユーザに対して促される。
ユーザが置換アイコン1066を選択した場合、図22Dに関連して説明したように、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間で接続状態が確立されることで、「マスターベッドルーム」に関連付けられているプライベートキューに、アクティブなプレイリスト1202中のメディアアイテムに対応するメディアアイテムが取り込まれるようになる。したがって、アクティブなプレイリスト1202中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、「マスターベッドルーム」ゾーンに関連するプライベートキュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対しても、対応するアクションが「マスターベッドルーム」ゾーンによって実行される。同様に、ユーザが接続アイコン1064を選択した場合、図22Bおよび図22Eに関連して説明したように、モバイルデバイスと「マスターベッドルーム」ゾーンの間に接続状態(制御状態)が確立されてもよい。
なお、この例では、「マスターベッドルーム」ゾーンと以前に接続状態にあったモバイルデバイスは、プレイリスト1202にアクセスしている同じモバイルであってもよく、「オフィス」ゾーンと接続状態にあり得る。このように、モバイルデバイスは、「マスターベッドルーム」ゾーンに関連するプライベートキューに自動的にアクセスすることにより、「マスターベッドルーム」ゾーンとの接続状態を確立することができる。
しかしながら、方法2300に戻ると、以前に「マスターベッドルーム」ゾーンと接続状態にあったモバイルデバイスと異なるモバイルデバイスである場合には、図24A―24Dに示されるインタフェースによる類似のシーケンスがモバイルデバイスによって表示される。この場合、図24Cに示されるインタフェース1000上で「マスターベッドルーム」ゾーンが選択される時点と、図24Dに示すように接続状態をどのように確立するかについてユーザがインタフェース1000上に示すことを促されるときの間において、モバイルデバイスは「マスターベッドルーム」ゾーンに関連付けられたプライベートキューにアクセスする際に、資格を提示することが求められる。一例では、資格を提示するステップには、モバイルデバイスのユーザにパスワードの入力を促すステップが含まれる。別の例では、資格には、モバイルデバイスのユーザの識別子又はモバイルデバイス自体の識別子が含まれる。
その他の例示的な構成および実施形態も可能である。
XIV.結論
本明細書では、様々な例示のシステム、方法、装置、および生産物は、他のコンポーネントの中で、ハードウェア上で実行されるファームウェアおよび/又はソフトウェアを含むことが開示されている。しかしながら、そのような例は単なる例示であり、これにより限定されものではない。例えば、これらのファームウェアコンポーネント、ハードウェアコンポーネント、および/又はソフトウェアコンポーネントのいくつか又は全てが、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、ファームウェアのみ、又はハードウェア、ソフトウェア、および/又はファームウェアの任意の組み合わせにおいて具現化可能であることが意図されている。したがって、例示のシステム、方法、装置、および/又は生産物を説明しているが、提供されるそれらの例は、それらのシステム、方法、装置、および/又は生産物を実施する唯一の方法ではない。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。方法はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。方法はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。機能はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスを介した再生のために利用可能な1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストを表示するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対するアクションをネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンに拡張するための第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上にゾーン表示を表示するステップを含む。ここで、ゾーン表示は、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数のゾーンから1つのゾーンを特定するものであり、当該1つのゾーンは少なくとも1つの再生デバイスを含み、再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスにおいて、ゾーンの選択を示す第2の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、第2の入力の受信に応じて、選択されたゾーンに関連付けられた再生キューに、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムのうちの少なくとも1つに対応する少なくとも1つのメディアアイテムを取り込むステップを含む。機能はさらに、ネットワークメディアシステムを構成するステップを含む。ここで、当該構成により、モバイルデバイスのプレイリスト中の少なくとも1つのメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する少なくとも1つのメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようにする。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスによる再生キューの制御を移行するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムと通信状態にないことを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に続いて、ネットワークメディアシステムの制御を放棄するステップを含む。制御が放棄されると、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されても、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されないようになる。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンが接続状態にあるときに、接続状態インジケータを提供するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと接続状態にあることを決定するステップを含む。ゾーンは再生キューに関連付けられており、モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上において、モバイルデバイスがネットワークメディアシステムのゾーンと接続状態にあることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、再生キューを新たなゾーンへ移動させるステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。方法はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。方法はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンとの間に接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キューに対して、対応するアクションが実行されるようになる。第1の再生キューは、プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対応する1つ又は複数のメディアアイテムを含む。機能はさらに、モバイルデバイス上において、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第2のゾーンを表すグラフィック表示を表示するステップを含む。第2のゾーンは、第2の再生キューに関連付けられている。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、第2のゾーンの選択を示す第1の入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスと第2のゾーンの間で接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、プレイリストに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第2の再生キューに対しても対応するアクションが実行されるようになる。
上述したように、例示的な実施形態は、再生キューがプライベートキューであることを示すプライベートキューインジケータを提供するステップを含む。一態様による方法は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。方法はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。機能はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、第1のモバイルデバイスによって、ネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであることを決定するステップを含む。プライベートキューは、第2のモバイルデバイスの第2のプレイリストからの1つ又は複数のメディアアイテムを含む。当該プライベートキュー内の1つ又は複数のメディアアイテムを特定するプライベートキュー情報にアクセスするには、資格が必要とされる。機能はさらに、第1のモバイルデバイスのユーザインタフェース上において、ネットワークメディアシステムのゾーンに関連付けられた再生キューがプライベートキューであるとともに、プライベート再生キュー情報にアクセスするために資格が必要とされることを示す第1のステータス表示を表示するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、プレイリストを修正するステップを含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。方法はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。方法はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。機能はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンとの間で接続状態を確立するステップを含む。モバイルデバイスがゾーンと接続状態にあるということは、モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されることを示す。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンが接続状態でなくなるように、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムとの接続を解除するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のためにプレイリストを提供するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスを介して、モバイルデバイスのプレイリストに対する修正を示す第1のユーザ入力を受信するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内のゾーンとの接続状態を再確立することを決定するステップを含む。機能はさらに、当該決定に応じて、モバイルデバイスのプレイリストが修正されるとゾーンに関連付けられた再生キューに対しても対応する修正が実行されることを示す更新メッセージをゾーンに送信するステップを含む。
上述したように、例示的な実施形態は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステム内の再生ゾーンの間のサイレントかつ非閉塞的(unobstructive)な接続を含む。一態様による方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行される。方法はさらに、ゾーンから、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を受信するステップを含む。方法はさらに、ゾーンから受信した1つ又は複数の対応するメディアアイテムを特定する更新プレイリストをモバイルデバイスによって読み出すステップを含む。方法はさらに、モバイルデバイスとゾーンの間で新たな接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、更新プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。
別の態様による第2の方法は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。モバイルデバイスは、メディアアイテムを再生中である。第2の方法はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キュー内の対応する1つ又は複数の第1のメディアアイテムに対して、対応するアクションが第1のゾーンによって実行される。第2の方法はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のために、第1のゾーンがモバイルデバイスと以前に接続状態にあったことを示すグラフィック表示を提供するステップを含む。
さらに別の態様による非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピューティングデバイスによって実行可能な命令を記憶するものであり、コンピューティングデバイスによって命令が実行されると、コンピューティングデバイスに所定の機能を実行させる。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。モバイルデバイスは、メディアアイテムを再生中である。機能はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによる第1のゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、第1のゾーンに関連付けられた第1の再生キュー内の対応する1つ又は複数の第1のメディアアイテムに対して、対応するアクションが第1のゾーンによって実行される。機能はさらに、モバイルデバイスのユーザインタフェース上での表示のために、第1のゾーンがモバイルデバイスと以前に接続状態にあったことを示すグラフィック表示を提供するステップを含む。
さらに別の態様によるデバイスは、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶したメモリとを備えるものであり、プロセッサによって命令が実行されると、所定の機能を実行する。機能は、モバイルデバイスとネットワークメディアシステムの間で通信を確立するステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスがネットワークメディアシステム内の1つ又は複数の再生デバイスによるゾーンと以前に接続状態にあったことを決定するステップを含む。モバイルデバイスのプレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行される。機能はさらに、ゾーンから、再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムを特定する情報を受信するステップを含む。機能はさらに、ゾーンから受信した1つ又は複数の対応するメディアアイテムを特定する更新プレイリストをモバイルデバイスによって読み出すステップを含む。機能はさらに、モバイルデバイスとゾーンの間で新たな接続状態を確立するステップを含む。接続状態が確立されると、更新プレイリスト中の1つ又は複数のメディアアイテムに対してモバイルデバイスを介してアクションが実行されると、ゾーンに関連付けられた再生キュー内の対応する1つ又は複数のメディアアイテムに対して、対応するアクションがゾーンによって実行されるようになる。
さらに、本明細書での「実施形態」の言及は、実施形態に関連して述べられた特定の特徴、構造、又は特性が、発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な場所でこの語句が用いられているが、その全てが必ずしも同じ実施形態を言及するものではなく、又、他の実施形態に対して相互排他的な別個の実施形態又は代替の実施形態でもない。このように、本明細書で述べられた実施形態に関して他の実施形態との組合せが可能であることが、当業者によって明示的および暗黙的に理解される。
本明細書は、環境、システム、手順、ステップ、論理ブロック、処理、および他のシンボル表現に関して広く示されており、それらはネットワークに接続されるデータ処理デバイスの動作に直接又は間接的に類似するものである。これらの処理説明および表現は、一般的に当業者によって使用され、それらの仕事の内容を他の当業者に最も効率良く伝えることができる。本開示を理解するために、多くの具体的な内容が提供されている。しかしながら、本開示のある実施形態が特定の具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者に理解される。他の例では、実施形態を不必要に曖昧にすることを避けるために、周知の方法、手順、コンポーネント、および回路を詳細に説明していない。したがって、本開示の範囲は、上記した実施形態よりむしろ添付された特許請求の範囲によって定義される。
添付の特許請求の範囲のいずれかがソフトウェアおよび/又はファームウェアへの実装を純粋にカバーするように読み取れる場合には、少なくとも1つの例における要素の1つ又は複数が、ソフトウェアおよび/又はファームウェアを記憶するメモリ、DVD、CD、BluーrAy等の有形媒体を含むように、本明細書で明示的に定められる。