JP6213783B2 - 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置 - Google Patents

車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6213783B2
JP6213783B2 JP2015018262A JP2015018262A JP6213783B2 JP 6213783 B2 JP6213783 B2 JP 6213783B2 JP 2015018262 A JP2015018262 A JP 2015018262A JP 2015018262 A JP2015018262 A JP 2015018262A JP 6213783 B2 JP6213783 B2 JP 6213783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
grid
density
window glass
creating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015018262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016142611A (ja
Inventor
中村 誠之
誠之 中村
大坪 智範
智範 大坪
直朋 橋本
直朋 橋本
靖司 宮武
靖司 宮武
松原 弘明
弘明 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015018262A priority Critical patent/JP6213783B2/ja
Publication of JP2016142611A publication Critical patent/JP2016142611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6213783B2 publication Critical patent/JP6213783B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置に関し、特に外部の格子模様を用いてウインドガラスの透過歪を検査する車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置に関する。
近年、車両のデザイン等の要求からウインドガラス、特にフロントウインドガラスの3次元曲面化が進んでいる。運転者は、走行中、フロントウインドガラスを通して外部の景色や物体を視ているため、フロントウインドガラスの湾曲部を通して視る景色や物体は湾曲の程度に応じて歪んで視える。この3次元曲面に伴う透過歪が許容値以上の場合、運転者は煩わしさを感じることがある。また、リヤウインドガラスにおいても、透過歪が大きな場合、同様に煩わしさを感じる。
特許文献1の検査方法は、曲面ガラスを対象にしたものではないが、板ガラスに格子模様を投射して得た格子画像から横及び縦(行及び列)方向の格子線を抽出し、夫々の横縦格子線にラベル付けを行い、ラベルの付いた各横縦格子線の格子交点に基づき連結関係を判別し、対象物の平面歪を計測している。
これにより、近接する格子交点の連結関係を容易に把握でき、平面歪を計測することができる。
特開平1−319872号公報
特許文献1の検査方法では、格子模様を用いた画像処理により平面歪を計測できるものの、運転者が知覚可能なフロントウインドガラスの透過歪を評価できるものではない。
そこで、本発明者は、歪度合と歪面積とからなる次式の歪計算式を新たに設定し、外部の格子模様を運転者のアイポイント位置から撮像した格子画像を用いてフロントウインドガラスの透過歪を評価した。
歪度合=(伸びと縮みの絶対値(mm))/(基準格子寸法(mm))×場所係数
歪面積=NG格子数/全格子数×場所係数
ここで、伸びと縮みの絶対値は、計測対象となる格子模様のうち行及び列を選択し、歪が存在しない格子同士を結ぶ基準線を設定した後、この基準線から最も正方向に変位した距離と最も負方向に変位した距離とを加算した値であり、NG格子数は、基準線からずれている格子数であり、全格子数は、基準線に隣接した格子数である。
また、場所係数は、運転者の視線とフロントウインドガラスとの交差角度に基づき設定する。具体的には、運転者の正面に対応する部分を大きな値、助手席乗員の正面に対応する部分を中間値、フロントウインドガラスの左右両端部分及び上端部分を小さい値に設定した。
前述した歪計算式により、透過歪を数値化した指標を作成することができたが、撮像手段の機構上、格子画像の歪部分は不明瞭なぼけた画像として出力される。
それ故、伸びと縮みの絶対値は作業者の視認による判断が必要とされることから、作業者の個人差によるばらつきを避けることができない。また、フロントウインドガラス全面を検査する場合には、歪計算に長時間の演算を要し、量産車両の検査に対応できないという問題がある。
本発明の目的は、3次元曲面を有するウインドガラスの透過歪を容易に評価できる車両用ウインドガラスの検査方法及びその検査装置等を提供することである。
請求項1の車両用ウインドガラスの検査方法は、外部の格子模様を用いてウインドガラスの透過歪を検査する車両用ウインドガラスの検査方法において、前記ウインドガラスを透過して前記格子模様を撮像した第1格子画像を作成する第1画像作成ステップと、前記第1格子画像を前記格子模様に対応した画素マトリックスにより構成された描画フォーマット上の第2格子画像に変換する画像変換ステップと、前記第2格子画像に基づき第1グレースケール画像を作成する第2画像作成ステップと、前記第1グレースケール画像から前記画素マトリックスのうちの前記格子模様の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応する行領域及び列領域から外れた部分を除去した第2グレースケール画像を作成する第3画像作成ステップと、前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像、又は前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像の濃度を反転させた画像を評価用画像として作成する第4画像作成ステップと、前記評価用画像に基づき前記ウインドガラスの透過歪を評価する評価ステップと、を有することを特徴としている。
この車両用ウインドガラスの検査方法では、前記第2格子画像に基づき第1グレースケール画像を作成する第2画像作成ステップを備えるため、第2格子画像を介して第1格子画像を濃淡情報に変換することができる。
前記第1グレースケール画像から前記画素マトリックスのうちの前記格子模様の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応する行領域及び列領域から外れた部分を除去した第2グレースケール画像を作成する第3画像作成ステップを備えるため、情報量を小さくすることができ、演算時間を短縮化することができる。
前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像、又は前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像の濃度を反転させた画像を評価用画像として作成する第4画像作成ステップを備えるため、第1格子画像の歪を格子線の濃淡状態によって表示することができ、透過歪に対する作業者の認識容易性を高くすることができる。ここで、認識容易性とは、作業者に拘らず誰でも定量的にばらつきなく認識できるという意味である。即ち、透過歪による格子線の歪量を歪としてではなく、所定幅を有する直線の濃度に置換して表現した画像によって、ウインドガラスの透過歪の具合を知覚的に表現している。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1画像作成ステップにおいては、前記格子模様を運転者のアイポイント位置から撮像することを特徴としている。
この構成によれば、運転者が知覚する透過歪を確実に検査することができる。
請求項の車両用ウインドガラスの検査装置は、外部の格子模様を用いてウインドガラスの透過歪を検査する車両用ウインドガラスの検査装置において、前記ウインドガラスを透過して前記格子模様を撮像した第1格子画像を作成する第1画像作成手段と、前記第1格子画像を前記格子模様に対応した画素マトリックスにより構成された描画フォーマット上の第2格子画像に変換する画像変換手段と、前記第2格子画像に基づき第1グレースケール画像を作成する第2画像作成手段と、前記第1グレースケール画像から前記画素マトリックスのうちの前記格子模様の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応する行領域及び列領域から外れた部分を除去した第2グレースケール画像を作成する第3画像作成手段と、前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像、又は前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像の濃度を反転させた画像を評価用画像として作成する第4画像作成手段とを備えたことを特徴としている。
この構成によれば、第1格子画像の歪を格子線の濃淡状態によって表示できるため、透過歪に対する作業者の認識容易性を高くすることができる。
本発明の車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置によれば、3次元曲面を有するウインドガラスの透過歪を容易に評価することができる。
実施例1に係る車両用フロントウインドガラスの検査ステーションを示す斜視図である。 図1の平面図である。 検査装置のブロック図である。 描画フォーマットである。 第2格子画像の例である。 図5のA領域の拡大図である。 図6の第1グレースケール画像である。 図7の第2グレースケール画像である。 図8の中間評価用画像である。 車両用フロントウインドガラスの検査手順を示すステップチャートである。 評価用画像の例である。 基準画像の例である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両VのフロントウインドガラスWの検査に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図12に基づいて説明する。
本実施例では、図1〜図3に示すように、3次元曲面を有するフロントウインドガラスWの透過歪を検査する検査方法及び検査装置について説明する。
ここで、透過歪とは、運転者が車両Vのシートに着座した状態でフロントウインドガラスWを通して外部の対象物を視たとき、フロントウインドガラスWを通さないときにおける対象物の見え方に対する形状の歪みである。
まず、透過歪検査の前提条件について説明する。
フロントウインドガラスWの左右一側半部を検査した後、他側半部を検査している。
本実施例では、右ハンドル車両Vに装着されたフロントウインドガラスWの左側半部の検査を例として説明する。
図1,図2に示すように、運転者のアイポイントに相当する位置に撮像装置2としてのCCDを配設し、直交格子状の格子模様6を有する格子パネル5を運転者の視線ラインに直交するように配設している。運転者の視線ラインは、運転者のアイポイント相当位置とフロントウインドガラスWの左側半部の中心位置とを結ぶ延長線Lである。
尚、フロントウインドガラスWの右側半部の検査の場合、左ハンドル車両Vを想定してアイポイント相当位置を設定する。
格子パネル5は、床面に設置された基台上に固定され、その下端がフロントウインドガラスWの下端よりも高さ位置が低く且つ上端がフロントウインドガラスWの上端よりも高さ位置が高くなるように設定されている。
格子模様6は、左右方向に延びる複数の行格子線と上下方向に延びる複数の列格子線とが各々直交状に交差するように形成されている。夫々の格子サイズは、10mm×10mmの正方形状に形成され、行及び列格子線の太さが夫々1mmに設定されている。
格子サイズは、アイポイント相当位置に配設された撮像装置2から格子パネル5までの距離(以下、格子距離という)を2.5mmに設定したとき、5mm×5mm〜20mm×20mmの範囲内であれば格子模様6を汎用の撮像装置2で容易に撮像することができる。好ましくは、10mm×10mmの格子サイズが格子歪を含むときの画質精度の面で最も優れている。
格子距離は、格子サイズを10mm×10mmに設定したとき、2.5m〜4.0mの範囲内であれば格子歪を汎用の撮像装置2で容易に撮像することができる。
次に、フロントウインドガラスWの検査装置1について説明する。
図3に示すように、この検査装置1は、格子模様6を撮像可能な撮像装置2(第1画像作成手段)と、出力装置3と、これらとデータを送受信可能な制御装置4等を備えている。
撮像装置2は、例えばCCDやデジカメ等からなり、フロントウインドガラスWの左側半部を通して格子模様6を撮像することによりRGBを備えた第1格子画像(図示略)として作成可能に構成されている。
出力装置3は、ディスプレイやCRT等の表示装置、プリンタ等の印刷装置等を備え、評価用画像26(図11参照)を出力可能に構成されている。
制御装置4は、撮像装置2によって撮像された第1格子画像の情報を入力し、第1格子画像に含まれたフロントウインドガラスWの歪を行及び列格子線の濃淡状態によって表示可能に構成されている。この制御装置4は、各種プログラムを実行するCPUと、各種制御プログラムを格納したROMと、判定閾値や各種パラメータ等を記憶したRAMと、入力インターフェースと、出力インターフェース等を有する統合数値演算装置である。
制御装置4は、複数の画素33の集合からなる描画フォーマット31を有している。
図4に示すように、描画フォーマット31は、複数の画素33が行及び列方向に夫々配列された画素マトリックス32によって構成されている。画素マトリックス32には、格子模様6の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応した複数の行評価範囲34(行領域)及び列評価範囲35(列領域)が設定されている。
制御装置4は、画像変換部11(画像変換手段)と、第2画像作成部12(第2画像作成手段)と、第3画像作成部13(第3画像作成手段)と、第4画像作成部14(第4画像作成手段)等を備えている。
図5,図6に示すように、画像変換部11は、第1格子画像の情報を描画フォーマット31の画素マトリックス32上に第2格子画像22として変換可能に構成されている。
画素マトリックス32は、第1格子画像が第2格子画像22に変換されたとき、第2格子画像22に対応した行及び列格子線の太さが画素33の2行(2列)に相当するように予め設定されている。尚、格子模様6の行及び列方向と、第1格子画像の行及び列方向と、第2格子画像22の行及び列方向とは、夫々対応して平行関係が設定されている。
第2画像作成部12は、画素マトリックス32上に変換された第2格子画像22をグレースケール変換して第1グレースケール画像23を作成している。
図7に示すように、この第2画像作成部12では、RGBを備えた第2格子画像22の輝度を保持したまま、色相情報と彩度情報を削除することにより、第1グレースケール画像23を形成している。第1グレースケール画像23は、濃度0(暗)から濃度255(明)までの濃淡情報のみで規定されている。尚、グレースケール変換は、RGBの平均値を用いる中間値法、RGBに重み付けを行う加重平均法等適宜条件に適合した手法を採用することができる。
第3画像作成部13は、第1グレースケール画像23のうち行評価範囲34又は列評価範囲35から外れた部分を除去した第2グレースケール画像24を作成している。
尚、列格子線についても同様の処理を行うため、以下、行格子線について主に説明する。
図8に示すように、行評価範囲34は、歪が存在しなければ行格子線が存在する領域に設定されており、行評価範囲34から逸脱した部分は歪が含まれている部分であるため、第2グレースケール画像24では、行評価範囲34のうち最大濃度の部分が、行格子線が存在すべき位置から大きく歪んでいる部分を示し、行評価範囲34のうち最小濃度の部分が、行格子線が歪むことなく存在している部分を示し、中間濃度の部分が、行格子線が歪むことにより元々行格子線が存在するべき画素33に対する行格子線の占有率が減少した部分を示している。これにより、行格子線のうち歪が含まれている部分を歪が含まれていない部分に対して明確に区分しながら、情報量を小さくすることができ、後行程の演算時間を短縮化している。
第4画像作成部14は、第2グレースケール画像24の判定閾値未満の濃度部分を最小濃度0に変更した後、濃度を反転させた評価用画像26を作成している。
行評価範囲34のうち、判定閾値、例えば濃度128、未満の濃度の部分は、行格子線が歪むことなく存在している部分或いは行格子線が存在すべき位置から僅かに歪んでいる部分であり、行評価範囲34のうち、判定閾値以上の濃度の部分は、行格子線が存在すべき位置から大きく歪んでいる部分である。
図9に示すように、第4画像作成部14は、行評価範囲34のうち、行格子線が歪むことなく存在している部分及び行格子線が存在すべき位置から僅かに歪んでいる部分を単一の最小濃度に変更した中間評価用画像25を作成している。
第4画像作成部14は、図11に示すように、中間評価用画像25の濃度を反転することにより、評価用画像26を作成している。これにより、背景色に対して検査対象である行格子線の濃度を明瞭化することができる。更に、評価用画像26は僅かに歪を含む行格子線の中間濃度を維持しているため、透過歪を検査する際、透過歪が含まれる大きさを格子線のかすれ状態によって容易に認識することができ、歪の認識容易性を高くすることができる。
制御装置4は評価用画像26の情報を出力装置3に出力し、出力装置3が評価用画像26を表示又は印字する。作業者は、フロントウインドガラスWの透過歪を表示又は印字された評価用画像26に基づき検査することができる。
次に、図10に基づいて、フロントウインドガラスWの透過歪を検査する検査手順について説明する。尚、Si(i=1,2…)は、各ステップを示す。
まず、S1では、準備ステップを行う。
準備ステップは、検査ステーションにおいて上記規格サイズの格子模様6を格子パネル5に配設すると共に車両Vの運転者のアイポイント相当位置に撮像装置2を配設し、車両Vを格子パネル5に対して所定の対向角度で位置決めする。
次に、撮像装置2によって格子模様6を撮像し第1格子画像を作成する(S2)。
このとき、右ハンドル車両Vの場合、フロントウインドガラスWの左側半部が全域含まれるように撮像する。
次に、図5に示すように、第1格子画像を描画フォーマット31上の第2格子画像22に変換する(S3)。
第2画像作成ステップでは、第2格子画像22に基づき第1グレースケール画像23を作成する(S4)。図7に示すように、描画フォーマット31上の各々の画素33を0〜255の濃度で表示する。
次に、第2グレースケール画像24を作成する(S5)。
S5では、第1グレースケール画像23から画素マトリックス32のうちの夫々対応する行及び列評価範囲34,35から外れた部分を除去した第2グレースケール画像24を作成する(図8参照)。
次に、第4画像作成ステップを行う(S6)。
第4画像作成ステップでは、第2グレースケール画像24の判定閾値未満の濃度の画素33を最小濃度に変更して中間評価用画像25(図9参照)を作成した後、中間評価用画像25の濃度を反転させて評価用画像26を作成する。
最後に、評価用画像26を用いてフロントウインドガラスWの透過歪を検査する(S7)。
図11に示すように、本実施例では、左上部領域から右下部領域に亙って格子線が途切れている部分が複数存在している。この格子線が途切れた部分が大きな透過歪が発生する部分であり、灰色の格子線部分が比較的小さな透過歪が発生する部分である。
評価用画像26と基準画像27(図12参照)とを比較し、フロントウインドガラスW全体に対する透過歪が発生する部分の割合、大きな透過歪(途切れた部分)が発生する割合、大きな透過歪が発生する部位等を総合的に評価してフロントウインドガラスWの透過歪を検査する。
尚、フロントウインドガラスWの左側半部の検査終了後、右側半部の検査を行う。
次に、上記車両用フロントウインドガラスWの検査方法の作用、効果について説明する。
本フロントウインドガラスWの検査方法によれば、第2格子画像22に基づき第1グレースケール画像23を作成する第2画像作成ステップS4を備えるため、第2格子画像22を介して第1格子画像を濃淡情報に変換することができる。
第1グレースケール画像23から画素マトリックス32のうちの夫々対応する行評価範囲34又は列評価範囲35から外れた部分を除去した第2グレースケール画像24を作成する第3画像作成ステップS5を備えるため、情報量を小さくすることができ、演算時間を短縮化することができる。第2グレースケール画像24の判定閾値以上の濃度の画素33を最小濃度に変更した評価用画像26を作成する第4画像作成ステップS6を備えるため、第1格子画像の歪を格子線の濃淡状態によって表示することができ、透過歪に対する作業者の認識容易性を高くすることができる。ここで、認識容易性とは、作業者に拘らず誰でも定量的にばらつきなく認識できるという意味である。即ち、透過歪による格子線の歪量を歪としてではなく、所定幅を有する直線のかすれ(濃度)状態に置換して表現した画像によって、フロントウインドガラスWの透過歪の具合を知覚的に表現している。
第1画像作成ステップS2においては、格子模様6を運転者のアイポイント位置から撮像するため、運転者が知覚する透過歪を確実に検査することができる。
第4画像作成ステップS6においては、第2グレースケール画像24の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した中間評価用画像25の濃度を反転させて評価用画像26を作成するため、透過歪に対する作業者の認識容易性を一層高くすることができる。
本フロントウインドガラスWの検査装置1によれば、基本的に上記車両用フロントウインドガラスWの検査方法と同様に、第1格子画像の歪を格子線の濃淡状態によって表示できるため、透過歪に対する作業者の認識容易性を高くすることができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、フロントウインドガラスの例を説明したが、車両に装着されるウインドガラスであれば何れのウインドガラスであっても良く、リヤウインドガラスの透過歪を検査する検査方法及び検査装置に適用しても良い。
2〕前記実施形態においては、撮像装置としてCCDを用いた例を説明したが、デジタルカメラによって格子模様を撮像しても良い。また、デジタルカメラによって格子模様を撮像する場合、第2画像作成ステップまでデジタルカメラで処理することも可能である。
3〕前記実施形態においては、既に車両に装着されたフロントウインドガラスを通して視える透過歪を検査する検査方法及び検査装置の例を説明したが、車両に装着される前のフロントウインドガラスの透過歪の検査に適用しても良い。この場合、フロントウインドガラスを車両に装着したときと同じ配置状態(高さ位置及び傾斜角度)にする。
4〕前記実施形態においては、判定閾値を濃度128に設定した例を説明したが、検査環境(例えば、照度、天候、季節等)やフロントウインドガラス使用(例えば曲率、面積等)によって適宜最適な判定閾値を設定することができる。
また、中間評価用画像の濃度を反転して評価用画像を作成した例を説明したが、中間評価用画像のうち最小濃度と最大濃度とを反転して表示し、中間濃度の部分は反転処理を省略しても良い。これにより、処理を簡略化することができる。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 検査装置
2 撮像装置
4 制御装置
6 格子模様
11 画像変換部
12 第2画像作成部
13 第3画像作成部
14 第4画像作成部
22 第2格子画像
23 第1グレースケール画像
24 第2グレースケール画像
25 中間評価用画像
26 評価用画像
31 描画フォーマット
32 画素マトリックス
33 画素
34 行評価範囲
35 列評価範囲
W フロントウインドガラス
V 車両

Claims (3)

  1. 外部の格子模様を用いてウインドガラスの透過歪を検査する車両用ウインドガラスの検査方法において、
    前記ウインドガラスを透過して前記格子模様を撮像した第1格子画像を作成する第1画像作成ステップと、
    前記第1格子画像を前記格子模様に対応した画素マトリックスにより構成された描画フォーマット上の第2格子画像に変換する画像変換ステップと、
    前記第2格子画像に基づき第1グレースケール画像を作成する第2画像作成ステップと、
    前記第1グレースケール画像から前記画素マトリックスのうちの前記格子模様の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応する行領域及び列領域から外れた部分を除去した第2グレースケール画像を作成する第3画像作成ステップと、
    前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像、又は前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像の濃度を反転させた画像を評価用画像として作成する第4画像作成ステップと、
    前記評価用画像に基づき前記ウインドガラスの透過歪を評価する評価ステップと、
    を有することを特徴とする車両用ウインドガラスの検査方法。
  2. 前記第1画像作成ステップにおいては、前記格子模様を運転者のアイポイント位置から撮像することを特徴とする請求項1に記載の車両用ウインドガラスの検査方法。
  3. 外部の格子模様を用いてウインドガラスの透過歪を検査する車両用ウインドガラスの検査装置において、
    前記ウインドガラスを透過して前記格子模様を撮像した第1格子画像を作成する第1画像作成手段と、
    前記第1格子画像を前記格子模様に対応した画素マトリックスにより構成された描画フォーマット上の第2格子画像に変換する画像変換手段と、
    前記第2格子画像に基づき第1グレースケール画像を作成する第2画像作成手段と、
    前記第1グレースケール画像から前記画素マトリックスのうちの前記格子模様の複数の行格子線及び列格子線に夫々対応する行領域及び列領域から外れた部分を除去した第2グレースケール画像を作成する第3画像作成手段と、
    前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像、又は前記第2グレースケール画像の判定閾値未満の濃度の画素を最小濃度に変更した画像の濃度を反転させた画像を評価用画像として作成する第4画像作成手段とを備えたことを特徴とする車両用ウインドガラスの検査装置。
JP2015018262A 2015-02-02 2015-02-02 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置 Expired - Fee Related JP6213783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018262A JP6213783B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018262A JP6213783B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016142611A JP2016142611A (ja) 2016-08-08
JP6213783B2 true JP6213783B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=56570228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015018262A Expired - Fee Related JP6213783B2 (ja) 2015-02-02 2015-02-02 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6213783B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109772723B (zh) * 2019-03-14 2021-05-28 福耀集团长春有限公司 一种汽车玻璃检测系统及检测方法
CZ2020113A3 (cs) * 2020-03-05 2020-10-21 FOR G, s.r.o. Způsob bezkontaktního zjišťování geometrické přesnosti tvaru transparentního tvarovaného plošného výrobku ze skla nebo plastu a zařízení k jeho provádění
CN113191444A (zh) * 2021-05-15 2021-07-30 北京北科麦思科自动化工程技术有限公司 一种识别汽车风挡玻璃的方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01319872A (ja) * 1988-06-21 1989-12-26 Toshiba Corp 格子画像による歪み計測方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016142611A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101593349B (zh) 将二维影像转换为三维影像的方法
CN104484659B (zh) 一种对医学彩色和灰阶图像自动识别及校准的方法
CN102842116B (zh) 图像内快速响应矩阵码的光照均衡处理方法
JP6213783B2 (ja) 車両用ウインドガラスの検査方法及びその装置
JP5176014B2 (ja) ディスプレーの多角度計測システム及び方法
CN104717387B (zh) 图像评价装置以及图像评价方法
CN112581904B (zh) 一种oled屏亮度灰阶图像的摩尔纹补偿方法
KR101227343B1 (ko) 검사 시스템
CN105719274A (zh) 边缘检测系统及方法
CN109035162B (zh) 一种基于像素重构的图片漂移校正方法及系统
CN114495815A (zh) 一种微型显示屏的Demura方法、计算设备及存储介质
JP2009036582A5 (ja)
CN109716748B (zh) 评价系统及评价方法
JP6161798B2 (ja) イメージ取得方法及びこれを利用したイメージ取得装置
JP4507571B2 (ja) 人体姿勢計測装置
JPH05205051A (ja) 光学式形状認識装置
JP6717666B2 (ja) 検査用画像生成装置
CN113763380A (zh) 基于矢量梯度的无参考图像清晰度评价方法
JP2974223B2 (ja) 光学式形状認識装置
JP4941593B2 (ja) 物質表面粗さ検出プログラム及びこれが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体、ならびに物質表面粗さ検出装置
CN105631808B (zh) 一种矫正自动验布机中布面抖动造成的图像畸变的方法
JP6651776B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム
KR101024783B1 (ko) 이미지의 컬러 변환 방법 및 이미지의 컬러 변환 방법이 기록된 기록 매체
JP5823794B2 (ja) 金属板の外観評価方法
WO2024128004A1 (ja) 透明測定物の光学特性測定システム及び測定方法並びにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6213783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees