JP6213670B2 - カラム取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラムを取付位置に取り付けるためのカラム取付装置に関するものである。
ガスクロマトグラフにおいては、試料導入部からカラム内にキャリアガスが試料とともに導入され、カラム内をキャリアガスが通過する過程で各試料成分が分離される。カラム内で分離された各試料成分は、カラムに接続された検出器により検出される。試料導入部や検出器に対するカラムの接続は、カラム取付装置を介して行うことができる。
カラム取付装置には、例えばフェルール、フェルール受け部及びフェルール押圧部が備えられている。フェルールは、カラムが挿通された状態でかしめられることにより、カラムに取り付けられる。そして、カラムに取り付けられたフェルールをフェルール受け部及びフェルール押圧部の間に挟み込んで固定することにより、カラム取付装置にカラムを取り付けることができる(例えば、下記特許文献1参照)。
特許文献1に例示されるような従来のカラム取付装置では、フェルール受け部に対してフェルール押圧部がねじ込まれることにより取り付けられる。具体的には、筒状のフェルール受け部の内周面にねじ山が形成されるとともに、フェルール受け部内にねじ込まれるフェルール押圧部の先端部の外周面にねじ溝が形成されている。
図10A〜図10Cは、カラム101の取付作業の流れについて説明するための概略図である。図10Aに示すように、まず、カラム101がフェルール押圧部102に挿通され、カラム101の先端部がフェルール押圧部102から突出した状態とされる。その後、図10Bに示すように、フェルール103がカラム101の先端部に挿通されるとともに、フェルール103に対するカラム101の位置決めが行われた上で、フェルール103がかしめられる。
このようにして、カラム101にフェルール103が取り付けられた後、図10Cに示すように、フェルール受け部104にフェルール押圧部102がねじ込まれることにより、フェルール受け部104とフェルール押圧部102との間にフェルール103が固定される。フェルール受け部104は、カラム101の接続対象である試料導入部や検出器に取り付けられている。
米国特許第8128131号明細書
分析が行われないときには、フェルール押圧部102がフェルール受け部104から取り外されることにより、カラム101が試料導入部や検出器から取り外される。このとき、上記のような従来のカラム取付装置では、フェルール押圧部102をカラム101から取り外すことができず、フェルール押圧部102をカラム101とともに保管しなければならないという問題があった。
すなわち、図10Bに示すように、フェルール押圧部102にカラム101の先端部が挿通された状態で、その先端部にフェルール103がかしめられて取り付けられているため、フェルール押圧部102をフェルール103側(図10Bにおける上側)に引き抜こうとしても、フェルール103がフェルール押圧部102に引っ掛かり、フェルール押圧部102を取り外すことができない。また、フェルール押圧部102をフェルール103側とは反対側(図10Bにおける下側)に引き抜こうとした場合にも、ループ状に巻回されたカラム101が邪魔になり、フェルール押圧部102を取り外すことができない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フェルールがかしめられて取り付けられた状態のカラムから、フェルール押圧部を取り外すことができるカラム取付装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカラム取付装置は、カラムを取付位置に取り付けるためのカラム取付装置であって、フェルールと、フェルール受け部と、フェルール押圧部とを備える。前記フェルールは、前記カラムが挿通され、一端部側がかしめられることにより前記カラムに取り付けられる。前記フェルール受け部は、前記フェルールの一端部側を受ける。前記フェルール押圧部は、前記フェルール受け部に取り付けられ、前記フェルールを他端部側から前記フェルール受け部側に押圧することにより、前記フェルール受け部との間に前記フェルールを挟み込んで固定する。前記フェルール押圧部は、押圧板と、変位機構とを含む。前記押圧板は、前記フェルールを押圧する。前記変位機構は、前記押圧板を変位させることにより、前記押圧板が前記フェルールに接触する接触状態、又は、前記押圧板が前記フェルールに接触せず、前記フェルール押圧部内を前記フェルールが通過可能な非接触状態に切り替える。
このような構成によれば、押圧板を変位させて非接触状態とすることにより、フェルール押圧部内をフェルールが通過可能となるため、フェルール押圧部をフェルール側から引き抜くことができる。したがって、フェルールがかしめられて取り付けられた状態のカラムから、フェルール押圧部を取り外すことができる。また、押圧板を変位させて接触状態とすれば、押圧板によりフェルールをフェルール受け部側に押圧し、フェルール受け部とフェルール押圧部との間にフェルールを確実に固定することができる。
前記フェルール押圧部は、前記押圧板が前記接触状態のときに、前記押圧板を介して前記フェルールを前記フェルール受け部側に付勢する付勢部材を含むことが好ましい。
このような構成によれば、付勢部材の付勢力によってフェルールをフェルール受け部側に十分な押圧力で押圧することができる。特に、付勢部材の付勢力が押圧板を介してフェルールに作用するため、押圧板のがたつきを防止することができる。また、付勢部材の付勢力によって、押圧板を接触状態又は非接触状態に安定して保持することができる。
前記変位機構は、前記押圧板を回転可能に支持する軸部を有していてもよい。この場合、前記押圧板が前記軸部を中心に回転されることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられてもよい。
このような構成によれば、軸部を中心に押圧板を回転させるだけの簡単な構成で、押圧板を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。この場合、作業者が操作するための操作部が押圧板に設けられ、当該操作部がフェルール押圧部から突出していれば、操作部を操作するだけのより簡単な構成で、押圧板を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
前記変位機構は、複数の前記押圧板と、各押圧板を回転可能に支持する複数の前記軸部と、前記複数の軸部が取り付けられた回転板とを有していてもよい。この場合、前記回転板が回転されて前記複数の押圧板が同時に回転されることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられてもよい。
このような構成によれば、回転板を回転させることにより複数の押圧板を同時に回転させて、接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。この場合、回転板がフェルール押圧部の中心軸線に対して同軸上に設けられた円板により構成され、当該回転板が中心軸線を中心に回転されることにより、複数の押圧板が同時に回転されるような構成であれば、円板を回転させるだけのより簡単な構成で、押圧板を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
前記変位機構は、前記押圧板をスライド可能に保持するガイド部を有していてもよい。この場合、前記押圧板がスライドされることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられてもよい。
このような構成によれば、押圧板をスライドさせるだけの簡単な構成で、押圧板を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。この場合、作業者が操作するための操作部が押圧板に設けられ、当該操作部がフェルール押圧部から突出していれば、操作部を操作するだけのより簡単な構成で、押圧板を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
本発明によれば、押圧板を変位させて非接触状態とすることにより、フェルール押圧部をフェルール側から引き抜くことができるため、フェルールがかしめられて取り付けられた状態のカラムから、フェルール押圧部を取り外すことができる。
本発明の第1実施形態に係るカラム取付装置が適用されたガスクロマトグラフの構成例を示す概略図である。 カラム取付装置の構成例を示す斜視図である。 図2のカラム取付装置の分解斜視図である。 図2のカラム取付装置の断面図であり、押圧板が接触状態の場合を示している。 図2のカラム取付装置の断面図であり、押圧板が非接触状態の場合を示している。 図4AのI−I断面の斜視図である。 図4BのII−II断面の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るカラム取付装置の構成例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るカラム取付装置の構成例を示す斜視図である。 図6Aのカラム取付装置におけるフェルール押圧部の平面図であり、押圧板が接触状態の場合を示している。 図6Bのカラム取付装置におけるフェルール押圧部の平面図であり、押圧板が非接触状態の場合を示している。 本発明の第3実施形態に係るカラム取付装置の構成例を示す斜視図である。 図8のカラム取付装置の断面図であり、押圧板が接触状態の場合を示している。 カラムの取付作業の流れについて説明するための概略図である。 カラムの取付作業の流れについて説明するための概略図である。 カラムの取付作業の流れについて説明するための概略図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラム取付装置1が適用されたガスクロマトグラフの構成例を示す概略図である。このガスクロマトグラフは、試料とともにキャリアガスをカラム2内に供給することにより分析を行うためのものであり、上記カラム取付装置1及びカラム2以外に、カラムオーブン3、試料導入部4及び検出器5などを備えている。
カラム2は、例えばキャピラリカラムからなり、分析中はカラムオーブン3内で加熱される。キャリアガスは、試料導入部4からカラム2内に試料とともに供給される。各試料成分は、カラム2を通過する過程で分離され、検出器5により検出される。検出器5は、例えば水素炎イオン化検出器(FID)などの各種検出器により構成することができる。
試料導入部4は、キャリアガス供給路6から供給されるキャリアガスとともに試料をカラム2内に導入するためのものであり、例えば内部に試料気化室7が形成されている。この試料気化室7には、試料注入口8から液体試料が注入され、試料気化室7内で気化された試料が、キャリアガスとともにカラム2内に導入されるようになっている。
カラム取付装置1は、カラム2の一端部を試料導入部4に接続するとともに、カラム2の他端部を検出器5に接続する。本実施形態では、カラム2の一端部を試料導入部4に接続するカラム取付装置1と、カラム2の他端部を検出器5に接続するカラム取付装置1が、同一の構成について説明するが、それぞれ異なる構成からなるものであってもよい。
図2は、カラム取付装置1の構成例を示す斜視図である。また、図3は、図2のカラム取付装置1の分解斜視図である。カラム取付装置1は、試料導入部4や検出器5などの取付位置にカラム2を取り付けるための装置であって、フェルール10、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30を備えている。
フェルール10は、一端部側が先細り形状に形成された筒状の部材であり、内部にカラム2が挿通される。フェルール10としては、例えば金属製のものが用いられるが、これに限らず、樹脂製などであってもよい。図3に示すように、カラム2は、フェルール押圧部30内に挿通され、その先端部がフェルール押圧部30から突出した状態とされる。その後、フェルール10がカラム2の先端部に挿通され、フェルール10の一端部側がかしめられることにより、フェルール10がカラム2に取り付けられる。ここで、かしめとは、加圧によりフェルール10を塑性変形させてカラム2に取り付ける作業であり、カラム2を取付位置に取り付ける作業である本締めの前に、仮締めとして行われる作業である。
フェルール受け部20は、本締めの際にフェルール10の一端部側を受ける。本締めの際には、図2に示すように、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられることにより、フェルール10が他端部側からフェルール受け部20側に押圧され、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
本実施形態では、本締めの際にフェルール10の他端部側を受けてフェルール受け部20側に押圧する押圧板35が、変位可能な状態でフェルール押圧部30に設けられている。当該押圧板35は、フェルール10の他端部側に接触する接触状態と、フェルール10の他端部側に接触しない非接触状態との間で変位可能となっている。
図4Aは、図2のカラム取付装置1の断面図であり、押圧板35が接触状態の場合を示している。図4Bは、図2のカラム取付装置1の断面図であり、押圧板35が非接触状態の場合を示している。図5Aは、図4AのI−I断面の斜視図である。図5Bは、図4BのII−II断面の斜視図である。
フェルール受け部20には、例えば受け側本体21及び連結部22が備えられている。受け側本体21は、内部に貫通孔211が形成された円筒状の部材であり、一端部が取付位置に固定されるとともに、他端部にフェルール10が押圧されることにより本締めが行われる。
受け側本体21の他端面には、フェルール10を収容するため収容凹部212が形成されている。収容凹部212は、フェルール10の他端部側の外径よりも若干大きい内径を有しており、先細りした一端部側から収容凹部212内に挿入されるフェルール10が、他端部側まで収容凹部212内に収容された状態で位置決めされる。
収容凹部212は、その底部が窄められることにより、段差部213を介して貫通孔211に連通している。この段差部213には、収容凹部212内に収容されたフェルール10の一端部側が密着し、本締め時の押圧力によって、段差部213におけるフェルール10との気密性を確保することができる。本実施形態では、段差部213が湾曲面で形成されることにより、本締め時の押圧力が分散され、カラム2に対して過度な押圧力が作用するのを防止することができる。
連結部22は、受け側本体21の他端部の外周面に被せられた筒状の部材であり、フェルール受け部20にフェルール押圧部30を連結させる。連結部22の外周面には、当該連結部22の径方向に向かって突出する円柱状の1対のピン221が形成されている。これらの1対のピン221は、連結部22の中心軸線を挟んで両側に対称配置されている。ただし、連結部22は、受け側本体21と分離して設けられた構成に限らず、受け側本体21と一体的に形成された構成であってもよい。
フェルール押圧部30には、上述の押圧板35の他、例えば押圧側本体31、スペーサ32、付勢部材33及び固定具34が備えられている。押圧側本体31は、フェルール受け部20よりも大径の円筒状の部材であり、その内部には、押圧板35、スペーサ32、付勢部材33及び固定具34が収容されている。
押圧側本体31は、例えばニッケル基の超合金などにより形成された耐熱性の高い部材であり、第1筒部311及び第2筒部312を一体的に備えた構成を有している。第1筒部311には、押圧板35、スペーサ32、付勢部材33及び固定具34が、第2筒部312側からこの順序で収容されている。
第2筒部312は、第1筒部311よりも小径であり、本締め時にフェルール受け部20に連結される。第2筒部312には、フェルール受け部20の連結部22に形成されている1対のピン221をガイドするための1対のガイド溝314が形成されている。各ガイド溝314は、各ピン221の外径とほぼ同一の幅を有しており、各ガイド溝314に沿って各ピン221をガイドさせながらフェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込むことにより、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30が互いに取り付けられる。
ここで、図2を参照してガイド溝314の具体的構成について説明すると、押圧側本体31の第2筒部312に形成されたガイド溝314は、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317を有している。ガイド溝314は、押圧側本体31の一端部の端面に形成された切欠きにより構成され、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317が、この順序で連通している。
導入溝部315は、押圧側本体31の一端部の端面から、当該押圧側本体31の軸線方向に対して平行に延びている。傾斜溝部316は、導入溝部315に対して傾斜した方向、すなわちフェルール受け部20側へのフェルール押圧部30の押圧方向Dに対して傾斜した方向に延びている。
係止溝部317は、傾斜溝部316における導入溝部315側とは反対側の端部に形成され、傾斜溝部316に沿ってガイドされるピン221を係止させることにより、ピン221がガイド溝314から抜け落ちるのを防止する。この例では、係止溝部317が、傾斜溝部316との境界部からフェルール押圧部30の押圧方向Dに窪んだ形状とされることにより、ピン221が上記境界部に引っ掛かって係止溝部317から抜け落ちない構成となっている。
本締めを行う際に、フェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込んだときには、ピン221が導入溝部315に沿ってガイド溝314内に導入される。その後、傾斜溝部316に沿ってピン221がガイドされるように、フェルール押圧部30を回転させながら押し込むことにより、フェルール10がフェルール受け部20側に押圧される。そして、ピン221が係止溝部317に係止されるまでフェルール押圧部30を押し込めば、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられ、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
ただし、ガイド溝314の形状は、図2のような形状に限らず、他の任意の形状を採用することができる。すなわち、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317の形状は、図2のような形状に限られるものではない。また、ガイド溝314は、導入溝部315、傾斜溝部316及び係止溝部317を備えた構成に限らず、これらの少なくとも1つを備えていない構成であってもよいし、他の溝部を備えた構成であってもよい。
また、互いに係合するピン221及びガイド溝314は、1対に限らず、1つずつ設けられた構成であってもよいし、それぞれ3つ以上設けられた構成であってもよい。また、ピン221がフェルール押圧部30側に設けられ、ガイド溝314がフェルール受け部20側に設けられていてもよい。さらに、押圧側本体31は、外径が異なる第1筒部311及び第2筒部312を一体的に備えた構成に限らず、例えば、均一な外径を有する1つの筒部により構成されるものであってもよいし、外径が異なる3つ以上の筒部を一体的に備えた構成であってもよい。
再び図4A、図4B、図5A及び図5Bを参照すると、押圧板35には、フェルール10を押圧するための押圧面351が形成されている。押圧面351は、フェルール押圧部30の軸線方向(カラム2の挿通方向)に対して直交する平坦面である。押圧板35は、その一端部に取り付けられた軸部352を中心に回転可能に支持されている。軸部352は、フェルール押圧部30の軸線方向に沿って延びており、押圧板35は、当該軸線方向に直交する面内で回転可能となっている。軸部352は、押圧板35を変位(回転)させることにより、接触状態又は非接触状態に切り替える変位機構350を構成している。
押圧板35における押圧面351の一部には、カラム2を挿通させるための貫通孔353が形成されている。貫通孔353は、押圧板35の周縁部に形成された切欠きにより構成されている。当該貫通孔353は、例えば軸部352を中心とする円弧状に形成されており、軸部352を中心に押圧板35を回転させたときに、円弧状の貫通孔353に沿ってカラム2を円滑に出し入れすることができる。
押圧板35は、その一部が押圧側本体31の外側まで延びており、押圧側本体31から突出した部分が、押圧板35を回転させる際に作業者が操作する操作部354を構成している。押圧側本体31の第1筒部311には、操作部354を挿通させるとともに、フェルール押圧部30の軸線方向に直交する方向にガイドするガイド孔313が形成されている。
スペーサ32は、押圧板35における押圧面351とは反対側の面に当接している。押圧板35の軸部352は、当該スペーサ32に設けられている。スペーサ32の中央部には、貫通孔321が形成されており、当該貫通孔321にカラム2が挿通される。貫通孔321は、フェルール10の外径以上の内径を有しており、その内部をフェルール10が通過可能な形状となっている。
押圧板35がフェルール10に対して接触状態のときには、図4A及び図5Aに示すように、押圧板35がフェルール10に対向し、スペーサ32の貫通孔321が押圧板35により塞がれた状態となる。一方、押圧板35がフェルール10に対して非接触状態のときには、図4B及び図5Bに示すように、押圧板35がフェルール10に対向しない位置まで退避し、スペーサ32の貫通孔321が開放されることにより、貫通孔321を介してフェルール10がフェルール押圧部30内を通過可能な状態となる。
このように、本実施形態では、押圧板35を変位させて非接触状態とすることにより、フェルール押圧部30内をフェルール10が通過可能となるため、フェルール押圧部30をフェルール10側から引き抜くことができる。したがって、フェルール10がかしめられて取り付けられた状態のカラム2から、フェルール押圧部30を取り外すことができる。また、押圧板35を変位させて接触状態とすれば、押圧板35によりフェルール10をフェルール受け部20側に押圧し、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を確実に固定することができる。
また、本実施形態では、軸部352を中心に押圧板35を回転させるだけの簡単な構成で、押圧板35を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。特に、作業者が操作するための操作部354が押圧板35に設けられ、当該操作部354がフェルール押圧部30から突出しているため、操作部354を操作するだけのより簡単な構成で、押圧板35を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
付勢部材33は、例えば圧縮ばねにより構成され、フェルール受け部20及びフェルール押圧部30の軸線方向に沿って延びるように配置されている。付勢部材33の一端面はスペーサ32の裏面(押圧板35側とは反対側の面)に当接している。一方、付勢部材33の他端面は、第2筒部312の端部において固定具34に当接している。固定具34は、例えばC形止め輪により構成され、ある程度の付勢力を付勢部材33に作用させた状態で第2筒部312の端部に固定されている。ただし、付勢部材33は、圧縮ばねに限らず、ゴムなどの他の弾性体により構成されていてもよいし、弾性体以外の部材により構成されていてもよい。
本締めを行う際には、接触状態とされた押圧板35の押圧面351上にフェルール10を配置した状態で、フェルール押圧部30をフェルール受け部20に近づけ、フェルール10を収容凹部212内に位置決めする。この状態から、付勢部材33の付勢力に抗してフェルール押圧部30をフェルール受け部20側に押し込み、ピン221とガイド溝314とを係合させることにより、フェルール10が他端部側からフェルール受け部20側に押圧される。そして、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられた状態では、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10が挟み込まれて固定される。
このように、本実施形態では、押圧板35が接触状態のときに、付勢部材33により、押圧板35を介してフェルール10がフェルール受け部20側に付勢される。したがって、付勢部材33の付勢力によってフェルール10をフェルール受け部20側に十分な押圧力で押圧することができる。特に、付勢部材33の付勢力が押圧板35を介してフェルール10に作用するため、押圧板35のがたつきを防止することができる。また、付勢部材33の付勢力によって、押圧板35を接触状態又は非接触状態に安定して保持することができる。
フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられる際には、付勢部材33の付勢力に抗してフェルール押圧部30がフェルール受け部20側に押し込まれることにより、付勢部材33が縮み、押圧板35も押し下げられる。本実施形態では、ガイド孔313の一部に、フェルール押圧部30の押圧方向Dとは反対方向に窪んだ逃げ部310が形成されており、当該逃げ部310に操作部354を逃がすことができる。
具体的には、押圧板35がフェルール10に対して接触状態のときには、図5Aに示すように、操作部354が逃げ部310に対向している。この状態でフェルール押圧部30がフェルール受け部20側に押し込まれた場合には、操作部354が逃げ部310内に入り込むため、操作部354を押圧側本体31に接触させることなく押し下げることができる。
押圧側本体31内には、例えば第1筒部311と第2筒部312の境界部の内面から突出する内壁318が形成されている。押圧板35は、付勢部材33の付勢力によって、当該内壁318に押し当てられた状態となっている。内壁318は、押圧側本体31の径方向に沿って中心軸線側へと突出しており、その中央部に貫通孔319が形成されている。当該貫通孔321は、フェルール10の他端部側(押圧板35側)の外径よりも若干大きい内径を有している。
本締め時には、フェルール10の他端部が貫通孔319内に収容された状態で位置決めされる。このように、フェルール10は、フェルール受け部20側の収容凹部212と、フェルール押圧部30側の貫通孔319により位置決めされ、その一端部側を段差部213に対して確実に密着させることができる。また、押圧板35を接触状態から非接触状態に切り替える際には、貫通孔319内に収容されたフェルール10がずれるのを防止することができるため、その後にフェルール押圧部30をフェルール10側から円滑に引き抜くことができる。
図6A及び図6Bは、本発明の第2実施形態に係るカラム取付装置1の構成例を示す斜視図である。図7Aは、図6Aのカラム取付装置1におけるフェルール押圧部30の平面図であり、押圧板36が接触状態の場合を示している。図7Bは、図6Bのカラム取付装置1におけるフェルール押圧部30の平面図であり、押圧板36が非接触状態の場合を示している。
上記第1実施形態では、押圧板35が軸部352を中心に回転可能な構成について説明した。これに対して、第2実施形態では、押圧板36がスライド可能な構成となっている。フェルール押圧部30の押圧側本体31内には、上記押圧板36の他、第1実施形態と同様にスペーサ32、付勢部材33及び固定具34が設けられている。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
押圧板36には、フェルール10を押圧するための押圧面361が形成されている。押圧面361は、フェルール押圧部30の軸線方向(カラム2の挿通方向)に対して直交する平坦面である。押圧側本体31には、その外周面に形成された1対の貫通孔により構成されるガイド部362が形成されており、当該ガイド部362により押圧板36がスライド可能に保持されている。
ガイド部362を構成する1対の貫通孔は、押圧側本体31の中心軸線を挟んで両側に対称配置されている。各貫通孔は押圧板36の幅とほぼ同じ幅で形成されており、これらの貫通孔に押圧板36が挿通されることにより、押圧板36がフェルール押圧部30の軸線方向に直交する面内で一方向にのみスライド可能となっている。ガイド部362は、押圧板36を変位(スライド)させることにより、接触状態又は非接触状態に切り替える変位機構360を構成している。
また、ガイド部362を構成する1対の貫通孔は、それぞれ押圧方向Dの長さが押圧板36の厚みよりも大きく形成されている。これにより、第1実施形態と同様に、フェルール押圧部30がフェルール受け部20側に押し込まれた場合には、各貫通孔内で押圧板36を逃がすことができるため、押圧板35を押圧側本体31に接触させることなく押し下げることができる。
押圧板36における押圧面361の一部には、フェルール10を通過させるための第1貫通孔363と、カラム2を挿通させるための第2貫通孔364とが形成されている。第1貫通孔363は、フェルール10の外径以上の内径を有しており、その内部をフェルール10が通過可能な形状となっている。第2貫通孔364は、第1貫通孔363の内周縁に形成された切欠きにより構成されている。当該第2貫通孔364は、例えば押圧板36のスライド方向に沿って直線状に形成されており、押圧板36をスライドさせたときに、直線状の第2貫通孔364に沿ってカラム2を円滑に出し入れすることができる。
押圧板36のスライド方向の両端部は、押圧側本体31の外側に突出している。当該両端部は、例えばスライド方向に対して直交する方向に屈曲した形状とされることにより、押圧板36をスライドさせる際に作業者が操作する操作部365が構成されている。当該操作部365は、押圧板36がガイド部362から抜け落ちるのを防止するためのストッパとしても機能する。ただし、操作部365の形状は、このような形状に限られるものではない。
押圧板36がフェルール10に対して接触状態のときには、図7Aに示すように、押圧板36の第1貫通孔363がスペーサ32の貫通孔321に対向せず、第2貫通孔364のみがスペーサ32の貫通孔321に対向することにより、スペーサ32の貫通孔321が押圧板36により塞がれた状態となる。一方、押圧板36がフェルール10に対して非接触状態のときには、図7Bに示すように、押圧板36の第1貫通孔363がスペーサ32の貫通孔321に対向し、スペーサ32の貫通孔321が開放されることにより、貫通孔321を介してフェルール10がフェルール押圧部30内を通過可能な状態となる。
このように、本実施形態では、押圧板36を変位させて非接触状態とすることにより、フェルール押圧部30内をフェルール10が通過可能となるため、フェルール押圧部30をフェルール10側から引き抜くことができる。したがって、フェルール10がかしめられて取り付けられた状態のカラム2から、フェルール押圧部30を取り外すことができる。また、押圧板36を変位させて接触状態とすれば、押圧板36によりフェルール10をフェルール受け部20側に押圧し、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を確実に固定することができる。
また、本実施形態では、押圧板36をスライドさせるだけの簡単な構成で、押圧板36を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。特に、作業者が操作するための操作部365が押圧板36に設けられ、当該操作部365がフェルール押圧部30から突出しているため、操作部365を操作するだけのより簡単な構成で、押圧板36を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
本実施形態では、ガイド部362が1対の貫通孔により構成されているが、これに限らず、ガイド部362は、押圧板36をスライド可能に保持することができるような構成であれば、他の任意の構成を採用することができる。また、本実施形態では、スペーサ32が設けられているが、当該スペーサ32を省略することも可能である。
図8は、本発明の第3実施形態に係るカラム取付装置1の構成例を示す斜視図である。図9は、図8のカラム取付装置1の断面図であり、押圧板37が接触状態の場合を示している。上記第1実施形態では、1つの押圧板35が軸部352を中心に回転可能な構成について説明した。これに対して、第3実施形態では、複数の押圧板37がそれぞれ異なる軸部372を中心に回転可能な構成となっている。
フェルール押圧部30の押圧側本体31内には、上記押圧板37の他、第1実施形態と同様にスペーサ32、付勢部材33及び固定具34が設けられている。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
複数の押圧板37は、例えば同一の形状を有しており、フェルール押圧部30の軸線方向(カラム2の挿通方向)に対して直交する同一面内に設けられている。各押圧板37は、その一端部に取り付けられた軸部372を中心に回転可能に支持されている。各軸部372は、フェルール押圧部30の軸線方向に沿って延びており、各押圧板37は、当該軸線方向に直交する同一面内で回転可能となっている。
本実施形態では、3つの押圧板37が設けられており、各押圧板37の一端部に取り付けられた軸部372が、フェルール押圧部30の中心軸線を中心として周方向に等間隔で配置されている。また、各押圧板37の他端部は、隣接する押圧板37の一端部に近接している。これにより、各押圧板37は上記周方向に並べて配置され、各押圧板37の一部にフェルール10を押圧するための押圧面371が形成されている。各押圧面371は、フェルール押圧部30の軸線方向に対して直交する同一面内に設けられた平坦面である。
スペーサ32は、例えばフェルール押圧部30の中心軸線に対して同軸上に設けられた円板により構成され、中心軸線を中心に回転可能に取り付けられることにより回転板を構成している。当該スペーサ32は、押圧側本体31内(第1筒部311内)に収容されており、その外周面の一部から棒状の操作部38が径方向に突出している。押圧側本体31には、操作部38を挿通させるとともに、フェルール押圧部30の軸線方向に直交する方向にガイドするガイド孔373が形成されている。これにより、作業者が、フェルール押圧部30の外側から操作部38を操作してスペーサ32を回転させることができるようになっている。
スペーサ32は、各押圧板37における押圧面371とは反対側の面に当接している。スペーサ32には、各押圧板37を回転可能に支持する各軸部372が設けられている。また、スペーサ32には、各押圧板37に対応付けて、フェルール押圧部30の軸線方向に沿って押圧板37側に突出するガイドピン381が設けられている。各ガイドピン381は、軸部372と同様に、フェルール押圧部30の中心軸線を中心として周方向に等間隔で配置されている。
各押圧板37の他端部(軸部372側とは反対側)には、対応するガイドピン381をガイドするためのガイド溝374が形成されている。各ガイド溝374は、例えば直線状に形成されており、フェルール押圧部30の中心軸線に対する距離が変化するように斜めに延びている。各ガイドピン381は、対応する押圧板37のガイド溝374に挿入され、当該ガイド溝374の一端から他端までスライド可能となっている。
これにより、操作部38が操作され、スペーサ32が中心軸線を中心に回転された場合には、各ガイドピン381が対応するガイド溝374に沿ってスライドすることにより、各押圧板37が軸部372を中心に同時に回転するようになっている。各軸部372及びスペーサ(回転板)32は、各押圧板37を変位(回転)させることにより、接触状態又は非接触状態に切り替える変位機構370を構成している。
スペーサ32の中央部には、貫通孔382が形成されており、当該貫通孔382にカラム2が挿通される。貫通孔382は、フェルール10の外径以上の内径を有しており、その内部をフェルール10が通過可能な形状となっている。
押圧板37がフェルール10に対して接触状態のときには、図9に実線で示すように、押圧板37の一部がスペーサ32の貫通孔382に対向することにより、当該貫通孔382が押圧板37により塞がれた状態となる。一方、押圧板37がフェルール10に対して非接触状態のときには、図9に二点鎖線で示すように、押圧板37がスペーサ32の貫通孔382から退避し、当該貫通孔382が開放されることにより、当該貫通孔382を介してフェルール10がフェルール押圧部30内を通過可能な状態となる。
このように、本実施形態では、押圧板37を変位させて非接触状態とすることにより、フェルール押圧部30内をフェルール10が通過可能となるため、フェルール押圧部30をフェルール10側から引き抜くことができる。したがって、フェルール10がかしめられて取り付けられた状態のカラム2から、フェルール押圧部30を取り外すことができる。また、押圧板37を変位させて接触状態とすれば、押圧板37によりフェルール10をフェルール受け部20側に押圧し、フェルール受け部20とフェルール押圧部30との間にフェルール10を確実に固定することができる。
また、本実施形態では、スペーサ(回転板)32を回転させることにより複数の押圧板37を同時に回転させて、接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。特に、スペーサ32がフェルール押圧部30の中心軸線に対して同軸上に設けられた円板により構成され、当該スペーサ32が中心軸線を中心に回転されることにより、複数の押圧板37が同時に回転されるため、円板を回転させるだけのより簡単な構成で、押圧板37を接触状態又は非接触状態に切り替えることができる。
フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられる際には、付勢部材33の付勢力に抗してフェルール押圧部30がフェルール受け部20側に押し込まれることにより、付勢部材33が縮み、スペーサ32も押し下げられる。本実施形態では、ガイド孔373の一部に、フェルール押圧部30の押圧方向Dとは反対方向に窪んだ逃げ部375が形成されており、当該逃げ部375に操作部38を逃がすことができる。
具体的には、押圧板35がフェルール10に対して接触状態のときには、図8に示すように、操作部38が逃げ部375に対向している。この状態でフェルール押圧部30がフェルール受け部20側に押し込まれた場合には、操作部38が逃げ部375内に入り込むため、操作部38を押圧側本体31に接触させることなく押し下げることができる。
本実施形態では、押圧板37が3つ設けられた構成となっているが、これに限らず、押圧板37が2つ、又は、4つ以上設けられた構成であってもよい。また、スペーサ32は、円板により構成されるものに限らず、押圧板37を回転させることができるような構成であれば、他の任意の構成を採用することができる。また、本実施形態では、スペーサ32により回転板が構成されているが、当該スペーサ32とは別に回転板を設けることも可能である。
以上の実施形態では、変位機構350,360,370が、押圧板35,36,37を回転又はスライドさせるような構成について説明した。しかし、変位機構は、押圧板を回転又はスライドさせるような構成に限らず、他の態様で押圧板を変位させて、接触状態又は非接触状態に切り替えるような構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、ピン221とガイド溝314との係合により、フェルール押圧部30がフェルール受け部20に取り付けられるような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えばカムの回転によりフェルール押圧部30をフェルール受け部20に取り付けるようなカラム取付装置1や、フェルール押圧部30をフェルール受け部20にねじ込んで取り付けるようなねじ式のカラム取付装置1など、各種カラム取付装置1に本発明を適用することができる。
以上の実施形態では、フェルール受け部20が、受け側本体21及び連結部22を備えた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、フェルール受け部20が他の部材を備えた構成であってもよいし、上記部材の一部を備えていないような構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、フェルール押圧部30が、押圧側本体31、スペーサ32、付勢部材33及び固定具34を備えた構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、フェルール押圧部30が他の部材を備えた構成であってもよいし、上記部材の一部が備えられていないような構成であってもよい。
1 カラム取付装置
2 カラム
3 カラムオーブン
4 試料導入部
5 検出器
6 キャリアガス供給路
7 試料気化室
8 試料注入口
10 フェルール
20 フェルール受け部
21 受け側本体
22 連結部
30 フェルール押圧部
31 押圧側本体
32 スペーサ
33 付勢部材
34 固定具
35 押圧板
36 押圧板
37 押圧板
38 操作部
211 貫通孔
212 収容凹部
213 段差部
221 ピン
311 第1筒部
312 第2筒部
313 ガイド孔
314 ガイド溝
315 導入溝部
316 傾斜溝部
317 係止溝部
318 内壁
319 貫通孔
321 貫通孔
350 変位機構
351 押圧面
352 軸部
353 貫通孔
354 操作部
360 変位機構
361 押圧面
362 ガイド部
363 貫通孔
364 貫通孔
365 操作部
370 変位機構
371 押圧面
372 軸部
373 ガイド孔
374 ガイド溝
381 ガイドピン
382 貫通孔

Claims (5)

  1. カラムを取付位置に取り付けるためのカラム取付装置であって、
    前記カラムが挿通され、一端部側がかしめられることにより前記カラムに取り付けられるフェルールと、
    前記フェルールの一端部側を受けるフェルール受け部と、
    前記フェルール受け部に取り付けられ、前記フェルールを他端部側から前記フェルール受け部側に押圧することにより、前記フェルール受け部との間に前記フェルールを挟み込んで固定するフェルール押圧部とを備え、
    前記フェルール押圧部は、
    前記フェルールを押圧する押圧板と、
    前記押圧板を変位させることにより、前記押圧板が前記フェルールに接触する接触状態、又は、前記押圧板が前記フェルールに接触せず、前記フェルール押圧部内を前記フェルールが通過可能な非接触状態に切り替える変位機構とを含むことを特徴とするカラム取付装置。
  2. 前記フェルール押圧部は、前記押圧板が前記接触状態のときに、前記押圧板を介して前記フェルールを前記フェルール受け部側に付勢する付勢部材を含むことを特徴とする請求項1に記載のカラム取付装置。
  3. 前記変位機構は、前記押圧板を回転可能に支持する軸部を有し、前記押圧板が前記軸部を中心に回転されることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラム取付装置。
  4. 前記変位機構は、複数の前記押圧板と、各押圧板を回転可能に支持する複数の前記軸部と、前記複数の軸部が取り付けられた回転板とを有し、前記回転板が回転されて前記複数の押圧板が同時に回転されることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられることを特徴とする請求項3に記載のカラム取付装置。
  5. 前記変位機構は、前記押圧板をスライド可能に保持するガイド部を有し、前記押圧板がスライドされることにより、前記接触状態又は前記非接触状態に切り替えられることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラム取付装置。
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