JP6212455B2 - マーキング装置およびマーキング方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、マーキング装置およびマーキング方法に関する。
半導体デバイスの不良解析では、一般にOBIRCH(Optical Beam Induced Resistance Change)、PEM(hoton mission icroscope)等の故障箇所特定装置を用いて不良箇所を狭い領域まで絞り込んだ後、FIB(Focused Ion Beam)などで局所的に加工し、SEM(Scanning Electron Microscope)、TEM(Transmission Electron Microscope)などの観察手段を用いて物理的な解析が実施される。
上述の故障箇所特定装置により絞り込んだ箇所を物理解析する際は、観察像が光学顕微鏡による光学像から電子顕微鏡によるSEM像に切り替わるため、観察倍率や取得像の見え方が大きく異なる。その結果、観察箇所を見つけることが困難になるので、目印となるマークが必要となる。そのため、ウェーハを劈開して電子顕微鏡へ投入する前に故障箇所特定装置側でマーキングを行い、付けられたマークと試料のレイアウト図を頼りに電子顕微鏡で不良を検出する。不良が検出された試料は、故障箇所特定装置側で付けられたマークを目印に例えば1cm角の小片に切り出され、断面解析に移行する。
試料が複数の層から成る積層構造体である場合、上層から各レイヤを順次に剥離して段階的に解析し、不良が確認できた時点で断面方向からの詳細解析を行う。上層レイヤに異常がなく下層の解析を行いたい場合には、上層レイヤにデポジションなどで付けていたマーキングは層の剥離と同時に消失してしまうため、剥離の度に故障箇所特定装置側でマーキング処理を改めて行わなければならないという問題があった。
従って、高精度かつ高効率な故障解析を可能にするマーキング方法が求められている。
特開2013−114854号公報
本発明が解決しようとする課題は、高精度の故障解析を可能にするマーキング装置およびマーキング方法を提供することである。
一実施形態のマーキング装置は、荷電粒子ビーム装置と、マーキングユニットと、を持つ。荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームを生成し、積層体を含む試料に照射して試料から発生する二次荷電粒子を検出して試料像を取得する。マーキングユニットは、荷電粒子ビーム装置の視野内において積層体のうちの少なくとも表面から第2層にまで至る孔を穿設する。マーキングユニットは、少なくとも先端が積層体の硬度よりも高硬度の材料で形成されたケガキ針を備える。
一実施形態によるマーキング装置の概略構成を示すブロック図。 積層体を含む試料の一例を示す図。 図1に示すマーキング装置の部分拡大図。 図1に示すマーキング装置を用いた解析方法の説明図。 図1に示すマーキング装置を用いた解析方法の説明図。 一実施形態によるマーキング方法を含む解析方法の概略工程を示すフローチャート。
以下、実施形態のいくつかについて図面を参照しながら説明する。図面において、同一の部分には同一の参照番号を付し、その重複説明は適宜省略する。
添付の図面は、それぞれ発明の説明とその理解を促すためのものであり、各図における形状や寸法、比などは実際の装置と異なる箇所がある点に留意されたい。これらの相違点は、当業者であれば以下の説明と公知の技術を参酌して適宜に設計変更することができる。
以下の実施形態では、入射ビームとして電子ビームを用いる場合を取り挙げて説明する。しかしながら、これに限ることなく、本発明のマーキング装置は、入射ビームとしてイオンビームその他の荷電粒子ビームを用いる場合にも同様に適用することが可能である。
(1)マーキング装置
図1は、一実施形態によるマーキング装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すマーキング装置は、鏡筒9と、電子銃制御ユニット22と、レンズ制御ユニット23,25と、偏向器制御ユニット24と、対物レンズ可動機構制御ユニット73と、画像生成ユニット27と、ステージ制御ユニット26と、制御コンピュータ21と、ケガキ針可変機構制御ユニット28と、記憶装置MR2と、表示装置29と、入力装置20と、を含む。
制御コンピュータ21は、電子銃制御ユニット22、レンズ制御ユニット23,25、偏向器制御ユニット24、ステージ制御ユニット26、画像生成ユニット27、ケガキ針可変機構制御ユニット28、対物レンズ可動機構制御ユニット73、記憶装置MR2、表示装置29および入力装置20に接続される。
鏡筒9は、電子銃6と、二次電子光学系と、検出器7bとを含み、その底部が試料室8となっている。二次電子光学系は、コンデンサレンズ4と、偏向器5と、対物レンズ3とを含む。
試料室8内には、検出器7aと、ケガキ針SCと、ケガキ針可変機構31と、ステージ10と、アクチュエータ12とが収容されている。
ステージ10は、試料Sを支持する。アクチュエータ12は、例えばステップモータ(図示せず)により駆動されるねじ機構(図示せず)などを含み、所望の解析領域が視野に入るようにステージ10をX,Y,Zの3方向に移動させる。
ケガキ針SCは、その先端が対物レンズ3と試料Sとの間に位置するように配置される。ケガキ針SCは、本実施形態において探針先端の曲率半径が約10〜100nmのタングステン(W)の針で形成される。ケガキ針SCの材料はタングステン(W)に限られるものでは決して無く、少なくともその先端で試料Sに孔を穿設できる程度の硬度を有する材料で形成されていればよい。
ケガキ針可変機構31は、ケガキ針SCを収容可能な細孔(図示せず)を有し、ケガキ針可変機構制御ユニット28から供給される指令信号に従ってケガキ針SCを押し出したり、引き込んだりし、これにより、ケガキ針SCの前後の移動量を調整する。ケガキ針可変機構31はまた、角度調整機能を有し、ケガキ針可変機構制御ユニット28から供給される指令信号に従ってケガキ針SCと試料Sの主面との角度を調整する。
ケガキ針可変機構31は、本実施形態において対物レンズ3に接するように配設される。しかしながら、このような配置に限ることなく、ケガキ針SCを押し出したときにケガキ針SCの先端で試料Sの表面に孔を開けられるのであればどのような位置に配置してもよい。
鏡筒9にはまた、対物レンズ可動機構33が設けられ、対物レンズ可動機構制御ユニット73からの制御信号を受けて対物レンズ3を垂直方向、図1ではZ方向に移動させる。本実施形態では、ケガキ針可変機構31が対物レンズ3に接するように配設されるので、対物レンズ可動機構33の動作に代えて、またはこれと協動してケガキ針SCを試料Sの表面へ突き刺し、その先端で試料Sに孔を穿設することができる。なお、ケガキ針可変機構31は、対物レンズ3に直接接する必要はなく、何らかの連結機構を介して対物レンズ3に連結していればよい。
電子銃制御ユニット22は、電子銃6に接続され、レンズ制御ユニット23はコンデンサレンズ4に接続され、レンズ制御ユニット25は対物レンズ3に接続され、偏向器制御ユニット24は偏向器5に接続され、画像生成ユニット27は検出器7a,7bに接続される。ステージ制御ユニット26は試料室8内のアクチュエータ12に接続される。
電子銃制御ユニット22は、制御コンピュータ21の指示に従って制御信号を生成し、この制御信号を受けて電子銃6が電子ビームEBを生成して出射する。電子銃6から出射した電子ビームEBは、コンデンサレンズ4により生成された磁界または磁界によって集束された後に、対物レンズ3により生成された磁界または磁界によって焦点位置が調整されて試料Sに入射する。
レンズ制御ユニット23は、制御コンピュータ21の指示に従って制御信号を生成し、この制御信号を受けてコンデンサレンズ4が電子ビームEBを集束する。
レンズ制御ユニット25は、制御コンピュータ21の指示に従って制御信号を生成し、この制御信号を受けて対物レンズ3が電子ビームEBの焦点位置を調整し、電子ビームEBをジャストフォーカスで試料Sに入射させる。
偏向器制御ユニット24は、制御コンピュータ21の指示に従って制御信号を生成し、偏向器5は偏向器制御ユニット24から送られる制御信号により偏向電界または偏向磁界を形成して電子ビームEBをX方向およびY方向の任意の方向に適宜偏向させ、これにより試料Sの表面を走査する。
入力装置20は、外部の故障箇所特定装置により取得された不良推定箇所と故障箇所特定装置により付けられたマークとの位置関係に関するデータの他、解析条件や、ケガキ針SCと試料S表面との望ましい角度等の情報を制御コンピュータ21へ入力するためのインタフェイスである。
制御コンピュータ21は、上述した各種の制御信号を生成して電子銃制御ユニット22、レンズ制御ユニット23,25、偏向器制御ユニット24およびステージ制御ユニット26へ送る。これにより、試料S上の所望の解析領域へビーム走査が行われる。
電子ビームEBの解析領域への走査により試料Sから二次電子、反射電子および後方散乱電子(以下、「二次電子等」という)SEが発生し、検出器7a,7bにより検出されて検出信号が画像生成ユニット27に送られる。画像生成ユニット27は、検出器7a,7bからの検出信号を処理して解析領域のSEM像を生成する。生成されたSEM像は、制御コンピュータ21を介して表示装置29により表示されると共に、記憶装置MR2に格納される。
アクチュエータ12は、制御コンピュータ21からの指示によりステージ制御ユニット26が生成した制御信号に従ってステージ10を移動させる。
次に、図1に示すマーキング装置を用いて試料Sにマーキングを行い、該マークを用いて不良を検出する方法について説明する。
図2に試料の一例の断面図を示す。本実施形態では、基板11上に4つの層L1〜L4がこの順序で積層された積層体を含む積層構造体を試料Sとして取り挙げる。勿論、本実施形態のマーキング装置のマーキング対象となる試料は図2に示すものに限るものでは決して無く、5層以上の積層体を含む積層構造体でもよいが、最低限2層の積層体を含むものであれば、本実施形態のマーキング装置の効果を発揮させることができる。なお、図2において、符号100は、不良推定箇所を指示する。
まず、試料Sに対してOBIRCHやPEM等の故障箇所特定装置を用いた不良解析を行い、不良と推定される箇所が発見されたら、故障箇所特定装置側でその不良位置の近傍にレーザー等によりマーキングを行う(「以下、このマークを「前処理マークと呼ぶ」)この段階では深さ方向、すなわち図1のZ方向での不良位置は分からないので、XY平面座標での不良位置特定になる。
次いで、試料Sを劈開してチップ化した後、図1に示すマーキング装置の試料室8に投入してステージ10に保持させた後、図示しない真空ポンプにより鏡筒9を真空引きする。
続いて、前処理マークが視野に入るようにSEM像を取得する。走査対象はウェーハの劈開により個片化されたチップなので、前処理マークを含むSEM像は容易に取得可能である。
より具体的には、電子銃制御ユニット22を介した制御コンピュータ21による制御により、電子銃6から電子ビームEBを試料Sに向けて照射する。
電子ビームEBは、レンズ制御ユニット23からの制御信号を受けるコンデンサレンズ4によりビーム束が調整され、また、レンズ制御ユニット73からの制御信号を受ける対物レンズ3により焦点位置の調整が行われ、ジャストフォーカスで試料Sの表面に入射する。
偏向器制御ユニット24からの制御信号により偏向器5が所望の検査領域を電子ビームEBで走査する。これにより、試料Sの表面から二次電子等SEが放出され、二次電子検出器7a,7bにより検出されて検出信号が画像生成ユニット27に送られ、画像生成ユニット27により解析領域のSEM像が生成される。生成されたSEM像は、画像生成ユニット27から制御コンピュータ21へ送られ、表示装置29に表示されると共に記憶装置MR2に格納される。
次に、前処理マークを含むSEM像を用いて不良の検出を行う。入力装置20により入力された、前処理マークと不良推定箇所との位置関係から不良推定箇所を特定し、高倍率でSEM像を取得し、不良を検出する。
最上層で不良が検出できた場合、試料Sは電子顕微鏡から取り出され、断面の形状観察や元素分析を行うための断面加工工程へ移される。この場合、本実施形態のマーキング装置では不良検出だけを行い、更なるマーキングは行わない。ただし、特殊なレイアウトに従って作成された試料Sでは、前処理マークを付けることなく光学像とレイアウト図だけで不良推定箇所が特定可能な場合がある。このような場合には、最上層であっても、本実施形態のマーキング装置により次記する手順で不良推定箇所の近傍にマーキングを行う。
最上層で不良が検出できなかった場合、不良推定箇所の近傍にマーキングを行う。制御コンピュータ21からステージ制御ユニット26に指令信号を送り、ステージ制御ユニット26から制御信号をアクチュエータ12へ送ってアクチュエータ12を駆動してステージ10を微小量動かす。これにより、不良箇所近傍の所望の位置にマーキングができるようステージ位置の微調整を行う。
本実施形態によれば、対物レンズ3に近接してケガキ針SCおよびケガキ針可変機構31が設けられているので、不良箇所を観察しながら所望の位置にマーキングすることができる。
図3は、図1に示すマーキング装置の部分拡大図である。
まず、制御コンピュータ21からの指令を受けてケガキ針可変機構制御ユニット28が制御信号を生成してケガキ針可変機構31に送る。ケガキ針可変機構制御ユニット28からの制御信号は、ケガキ針SCと試料Sとの角度を調整するための回転角に関する制御信号とケガキ針SCの押し出し量に関する制御信号とを含む。ケガキ針可変機構31は、この制御信号に従い、図3の矢印AR1に示すように回転駆動によりケガキ針SCと試料Sとの角度を調整する。
次いで、ケガキ針可変機構31は、図3の矢印AR2に示す方向に、ケガキ針可変機構制御ユニット28から指示された押し出し量だけケガキ針SCを押し出す。これにより、試料Sの積層体中の不良箇所近傍の所望の位置に孔が穿設されて圧痕Mがつけられる。圧痕Mがつけられると、ケガキ針可変機構制御ユニット28からの指令信号によりケガキ針可変機構31がケガキ針SCを引き込んで収納する。特定された不良箇所と圧痕Mとの位置関係の情報、すなわち、不良箇所からどの方向へどの距離だけ離れた位置に圧痕Mが付けられたかの情報は、制御コンピュータ21を介して記憶装置MR2に格納される。
このように、ケガキ針SCはケガキ針可変機構制御ユニット28により出し入れが可能なので、観察の際にケガキ針SCが視野の妨げになることはない。本実施形態において、ケガキ針可変機構31は例えばマーカ可動機構に対応する。
図4は、ケガキ針SCによるマーキングの例を示す平面図である。図4に示す例では、まず、不良箇所100近傍の紙面右側に圧痕M1が付けられている。
マーキングは、ケガキ針SCの単発の押し当てにより穿設された孔に限ることなく、ライン状の溝またはその組み合わせによるケガキ線でもよい。このようなライン状の溝は、ケガキ針SCの先端を試料表面に押し当てたままでステージ10を移動することにより簡単に付けることができる。例えば図4に示す十字のケガキ線CRは、ケガキ針SCの先端を試料表面に押し当てて圧痕M2を付けたたままでステージ10を図4の矢印の方向に順次移動させることにより、付けることができる。
ケガキ針SCを押し出す量、すなわち圧痕またはケガキ線の深さは、特に限定されるものではない。しかしながら、後述するように特殊なレイアウトに従って試料が作成されたケースを除き、最初のSEM像の観察で試料表面に不良が検出されない場合にマーキングを行うため、マークの深さは、浅くとも表面から数えて第2層目に到達する深さでなければならず、また、基板11側から数えて第1層、すなわち積層体の最も深い層にまで到達する深さが好ましい。
さらに、圧痕またはケガキ線の深さは、積層体を貫通して基板11にまで達する深さが望ましい。図2に示す例では浅くとも層L3に到達する深さが好ましく、さらには図5の左側に示すように、最も深い層L1を超えて基板11の表面にまで到達する深さが最も望ましい。
ケガキ針SCの押し出し動作は、ケガキ針可変機構31の駆動に限ることなく、対物レンズ3を試料S側へ押し下げることによっても実現可能である。この場合は、ケガキ針可変機構31によりケガキ針SCと試料Sとの角度が調整された後に、制御コンピュータ21からの指令に基づいて対物レンズ可動機構制御ユニット73が移動量を設定して制御信号を生成して対物レンズ可動機構33へ送る。
対物レンズ可動機構33は、対物レンズ可動機構制御ユニット73からの制御信号に従い、設定された量だけ対物レンズ3を試料S側へ押し下げ、これにより試料Sに孔が穿設され、圧痕Mが付けられる。なお、必要に応じてケガキ針可変機構31と対物レンズ可動機構33との協動によりケガキ針SCの押し出しを行うこともできる。
本実施形態において、ケガキ針SC、ケガキ針可変機構制御ユニット28、ケガキ針可変機構31、対物レンズ3および対物レンズ可動機構33は、例えばマーキングユニットに対応する。
最初のSEM像の観察で試料Sの最表面に不良が検出されなかった場合は、下層の不良を検出するため、レイヤ剥離を行う。図5に示す例では、不良推定箇所近傍にケガキ針SCによるマーキング(圧痕М)を行った後に、最表層の層L4を化学エッチング、ドライエッチングまたは研磨などによって剥離し、下層の層L3を露出させる。その後、ケガキ針SCによる圧痕Mを含む層L3のSEM像を取得し、記憶装置MR2から不良箇所と圧痕Mとの位置関係の情報を取り出し、取り出した位置関係の情報と層L3のレイアウト図などに基づいて不良の有無を解析する。
レイヤ剥離後の最表層で不良が検出されない場合は、検出されるまでレイヤ剥離およびSEM像観察を繰り返す。いずれかの解析対象レイヤで不良箇所が検出されれば、本実施形態のマーキング装置による解析は終了し、試料Sは試料室8から取り出されて断面加工の工程に移される。断面加工では、圧痕Mを目印にしてサンプルの切り出しが行われ、TEMなどを用いたより詳細な断面解析が行われる。
不良推定箇所の近傍にマーキングを行う手法の第1の参考例としてデポジション法がある。これは、光学像を用いて故障箇所特定装置により試料の上面からの観察で解析箇所を確認した際に、FIBを用いてタングステンやカーボン等の保護膜をデポジションする手法である。
試料を劈開してチップ化した後に電子顕微鏡にセットし、上面からのSEM観察により不良が検出されると、マーキングが行われた試料は、断面の形状観察や元素分析を行うために電子顕微鏡から取り出されて断面加工の工程に移される。デポジションにより試料に付けられたマークは断面加工の際の目印となる。
この手法では、不良が最上層でなく最上層よりも下の層に位置する場合、上面からのSEM観察では不良が検出されないので、その層を剥離して下層を露出し、解析することになるが、剥離の際、既にデポジションにより付けられたマークも共に除去されてしまう。そのため、次の観察層において、改めてマーキングを行う必要がある。その結果、再度のマーキングの分だけ解析作業の手間が増える。
マーキングの第2の参考例として試料に物理的な加工痕跡を付ける手法がある。これは、例えばレーザマーキング機能を備えた光学顕微鏡または故障解析装置を用いるものである。
しかしながら、この手法でのマーキングは、光学顕微鏡の拡大倍率で行うため位置精度が十分でない。また、レーザマーキングは試料への加工ダメージが大きいため、解析箇所から少なくともミクロンオーダー以上で離さなければならない。このため、マーキング後にFIB加工や電子顕微鏡観察を行うための解析箇所を見つけるために余分な時間を要してしまう。またレーザマーキング時の加工コンタミネーションもその後の解析に支障を与えることが懸念される。
この一方、以上述べた少なくとも一つの実施形態のマーキング装置によれば、ケガキ針により積層体の下の基板にまで一度にマーキング痕を付けることが可能であるため、更なるマーキングを行うことなく不良箇所の位置を特定することができる。これにより、無駄な作業工程を削減できるので、解析の効率が向上する。これにより短いターンアラウンドタイムでの製造プロセス改善や品質向上の効果が得られる。この効果は解析する積層の数が増えるとともに大きくなる。
また、以上述べた少なくとも一つの実施形態のマーキング装置によれば、ケガキ針で孔を穿設するので、高精度かつコンタミネーションの懸念の少ないマーキングが可能である。
(2)マーキング方法
一実施形態によるマーキング方法について図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態のマーキング方法を含む解析方法の概略工程を含むフローチャートである。
まず、前処理として、積層体を含む試料が形成された基板についてOBIRCHやPEM等の故障箇所特定装置を用いた不良解析により不良箇所を推定し、その近傍にレーザマーキングなどにより前処理マークを付ける。前処理マークが付けられた基板は故障箇所特定装置から取り出され、劈開されてチップとなり、前処理マークが付けられた試料となる。
次いで、電子顕微鏡に試料を投入し、試料の最上層に不良があるかどうかを解析する (ステップS10)。
より具体的には、まず、低倍率で電子ビームを走査してSEM像を取得する。走査対象はチップなので、得られたSEM像内で前処理マークを容易に確認できる。次いで、前処理マークが視野内の所望の場所に位置するように試料を移動させ、高倍率のSEM像を取得する。
前処理マークと不良推定箇所との概略の位置関係は前処理マークを付ける段階で分かっているので、最上層のレイアウト図を参照して不良推定箇所をSEM像内で特定し、不良の有無を判断する(ステップS20)。なお、不良推定箇所の特定に際し、故障箇所特定装置により得られた光学像を参考にすることもできる。
SEM像による解析の結果、最上層で不良が検出できた場合(ステップS20、YES)は、更なるマーキングを行う必要はないので、試料を電子顕微鏡から取り出す。これにより、電子顕微鏡を用いた解析は終了する。取り出された試料は、断面の形状観察や元素分析を行うための断面加工工程へ移される。ただし、特殊なレイアウトに従って作成された試料では、前処理マークを付けることなく光学像とレイアウト図だけで不良推定箇所が特定可能な場合がある。このような場合には、最上層であっても、不良推定箇所近傍の試料上の所望の位置にケガキ針により孔を穿設することによりマーキングを行う。この場合は、ケガキ針による圧痕が断面加工の目印となる。
一方、SEM像による解析の結果、最上層で不良が検出できなかった場合(ステップS20、NO)は、試料のSEM像を観察しながら不良推定箇所近傍の試料上の所望の位置にケガキ針により孔を穿設することによりマーキングを行う(ステップS30)。
マーキングの際には、先端が積層体のどの層の硬度よりも高硬度の材料で形成されたケガキ針を用い、上述したような特殊なケースを除き、浅くとも積層体の表面から2番目の層まで、好ましくは、積層体の解析対象となる層のうち最も深い層に至るまで孔を穿設する。さらに、マーキングに際し、積層体の下方の基板に至るまで孔を穿設することが望ましい。これは、積層体中の最上層の配線が基板表層の配線等へ接続されている場合があり、レイヤ剥離解析を基板表層まで行う可能性があるためである。
次いで、試料を電子顕微鏡から取り出し、最表層を化学エッチング、ドライエッチング、または研磨などによって剥離することにより、下層を露出させる(ステップS40)。
続いて、試料を電子顕微鏡に戻し、露出した層のSEM像を取得して不良箇所の有無を改めて解析する(ステップS50)。
より具体的には、まず、ケガキ針による圧痕が視野内の所望の位置に入るようにSEM像を取得する。
SEM像を用いた直前の解析により特定された不良推定箇所と圧痕との概略の位置関係は予め分かっているので、該当する層のレイアウト図を参照して不良推定箇所をSEM像内で特定し、不良の有無を判断する。不良推定箇所の特定に際し、故障箇所特定装置により得られた光学像を参考にすることもできる。
不良が検出されない場合は(ステップS60,NO)、検出されるまでレイヤ剥離およびSEM像観察を繰り返す(ステップS40、S50)。いずれかの解析対象レイヤで不良が検出されれば(ステップS60,YES)、電子顕微鏡から試料を取り出す。これにより、電子顕微鏡を用いた解析は終了する。取り出された試料は、断面の形状観察や元素分析を行うための断面加工が行われる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態のマーキング方法によれば、ケガキ針で孔を穿設するので、高精度かつコンタミネーションの懸念の少ないマーキングが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
3…対物レンズ、4…コンデンサレンズ、5…偏向器、6…電子銃、7b…検出器、8…試料室、9…鏡筒、28…ケガキ針可変機構制御ユニット、31…ケガキ針可変機構、33…対物レンズ可動機構、EB…電子ビーム、SC…ケガキ針、SE…二次電子等。

Claims (4)

  1. 荷電粒子ビームを生成し、積層体を備える試料に照射して前記試料から発生する二次荷電粒子を検出して試料像を取得する荷電粒子ビーム装置と、
    前記荷電粒子ビーム装置による前記試料の観察視野内において前記積層体のうちの少なくとも表面から第2層にまで至る孔を穿設するマーキングユニットと、を備え
    前記マーキングユニットは、少なくとも先端が前記積層体の硬度よりも高硬度の材料で形成されたケガキ針を備える、マーキング装置。
  2. 前記マーキングユニットは、前記試料の表面に対する前記ケガキ針の角度を調整し、または前記ケガキ針の前後の移動量を調整するマーカ可動機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のマーキング装置。
  3. 前記ケガキ針が前記試料に刺さったままで前記試料を任意の方向へ移動させるステージをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマーキング装置。
  4. 積層体を備える試料のSEM像を荷電粒子ビーム装置で観察しながら前記積層体のうちの少なくとも表面から第2層にまで至る孔を、 前記荷電粒子ビーム装置に設けられ少なくとも先端が前記積層体の硬度よりも高硬度の材料で形成されたケガキ針で穿設することにより不良推定箇所を特定するためのマークをつけることを備えるマーキング方法。
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