JP6212375B2 - 光信号送信器及び誤発光防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、設定された波長と異なる波長の光信号が出力されることを防止できる光信号送信器及びその誤発光防止方法に関するものである。
近年、急速なインターネットの普及に伴い、光アクセスシステムの大容量化、高度化、経済化が求められている。そのようなシステムを実現する手法としてPON(Passive Optical Network)の研究が進められている。PONは、光パワースプリッタなどの光受動素子により複数ユーザからの複数伝送路を単一伝送路に集線することで、センタ装置と光受動素子との間の伝送路を複数ユーザで共有することのできる経済化に有利な光アクセス通信システムである。現在日本では、1Gb/s級の回線容量を最大32ユーザで時分割多重(TDM: Time Division Multiplexing)によって共有する経済的な光アクセス通信システムGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−PON)が導入されている。
GE−PONでは、上り及び下り信号光波長として、それぞれ1300nm帯及び1490nm帯が用いられている。また、同一伝送路上には、1550nm帯を用いた映像配信サービスが実用化されている。さらなる大容量化のニーズに対応可能な次世代光アクセスシステムとして、10Gb/s級の10G−EPONの研究が進められており、この方式では光送受信器のビットレート増大により、伝送路部分は既存のGE−PONと同一のものを利用しつつも大容量化が可能なシステムである。
10G−EPONへの移行は、GE−PONとの共存性を確保しつつ実施する必要があるため、10G−EPONでは上り及び下り信号光波長として、それぞれ1270nm帯及び1577nm帯の使用がIEEE仕様で規定されている。さらには、現在FSAN/ITU−Tで標準化が議論されている将来PON(NG−PON2)においては、従来のTDMに加えて、波長多重化(波長数は4または8程度)の適用による40Gb/s級の実現が予定されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
ここで、NG−PON2の議論においては、従来のPONとの共存を図るため、上り及び下り信号光波長として、それぞれ1530nm帯及び1600nm帯の仕様が検討されている。さらに、NG−PON2は、モバイルサービスの収容を含めたマルチサービスアクセスネットワークの観点から他の波長帯(1610nm帯)をポイントツーポイント(PtP)のWDMシステム(PtP WDM)に割り当てることも検討されている。そのため、将来の光アクセスシステムにおいては、GE−PON,10G−EPON,NG−PON2と異なる世代のシステムが共存する可能性が有り、かつモバイル等の異種サービスとの共存も図られることになる。
このように、波長毎に各世代のシステムや異なるサービスを、同一の伝送路で重畳する場合、各システム及びサービスを光レベルで分離するために各種波長フィルタが、局舎側装置(OLT)及び加入者端末(ONU)の受信器の前段に適用される。ところが、特にNG−PON2のように波長多重化されたシステムにおいては、在庫管理コスト低減のためONUのカラーレス化が必須と考えられており、送信器及び受信器の波長可変技術が導入される。そのため、NG−PON2用のONU送信器では波長数4または8波、光周波数間隔100GHzが要求される見込みのため、最大800GHzの周波数範囲(波長範囲3.2nm程度)で可変性を有する波長可変送信器が導入される。
一般に、送受信器は低コスト化のため光半導体レーザ(LD)及びフォトダイオード(PD)が用いられるが、LDの利得範囲は数十nmと、NG−PON2の要求仕様よりも十分に大きい。そのため、NG−PON2用の波長可変送信器は本質的に、NG−PON2に割り当てられた波長範囲以外での発光が可能である。このような割り当て波長範囲以外での発光が発生すると、特に異種サービスと同一伝送路上で共存するシステムにおいては、他のサービスへの漏話を招き、最悪のケースとして同一線路上の全てのサービスの停止が想定される。
この点について、図1及び図2を用いて詳細に説明する。図1は、NG−PON2として仕様化が議論されているWDM/TDM−PONとPtP WDMオーバーレイを同一の伝送路6に収容した光アクセスシステム全体を示しており、大別すると局舎側伝送装置(OLT)0、光伝送路(ODN)6、加入者用端末であるWDM/TDM−PON用ONU群1、及びモバイルサービス向け端末であるPtP WDM ONU群2から構成される。OLT0は、ONU群1を収容するWDM/TDM−PON用OLT部3、ONU群2を収容するPtP WDM用OLT部4、及びWDM化された上り波長・下り波長を合波・分波する光合分波器5で構成される。WDM/TDM−PON用OLT部3は、WDM/TDM−PON用OLTポート3−1から3−iとWDM/TDM−PON用制御回路3−0から構成される。また、PtP WDM用OLT部4は、PtP WDM用OLTポート4−1から4−jとPtP WDM用制御回路4−0から構成される。ODN6は、パワースプリッタ7と、パワースプリッタ7とOLT0を接続する単一の光ファイバと、及びパワースプリッタ7とONU群1及びONU群2と接続する複数の光ファイバから構成される。
図1に示したシステムにおいて、WDM/TDM−PONはマスユーザ及びビジネスユーザにブロードバンドサービスを提供するためのシステムであり、WDM/TDM用OLT部3とONU群1を伝送装置として用いる。なお、上り信号の波長配置として、図2に示したようにλu1〜λu4の4波長(波長間隔約0.8nm)を用いている。
一方、PtP WDMは、モバイルユーザを収容するためのシステムであり、PtP WDM用OLT部4とONU群2を伝送装置として用いる。PtP WDMの上り信号の波長配置として、図2に示したように、λu5〜λu8の4波長(波長間隔約0.8nm)を用いている。なお、WDM/TDM−PONで用いるλu4とPtP WDMオーバレイで用いるλu5は、光周波数利用効率向上のために約3nm程度の分離とした。よって、WDM/TDM−PONとPtP WDMは同じODN6に重畳されて収容されるが、波長配置も分離されており、サービスあるいはシステムとしては独立している。
ところで、ONU群1は、サービス運用中も波長切替を行うことにより、プロテクションによる高信頼性化、WDM/TDM−PON用OLT部の一部スリープによる低消費電力化が期待できる。そのため、ONU群1の各ONU1−1〜1−mは、WDM/TDM−PON用OLT部の指示に基づき、サービス運用中に送信部及び受信部において波長可変動作を実行する必要があり、カラーレスONUが用いられる。一方、ONU群2は、初期波長設定時以外の波長切替は行う必要が無いため、半固定波長運用となるが、ONU群1と波長配置が近接しているため、低コスト化のためにはONU群1と同様にカラーレスONUが必要となる。よって、図1及び図2で示した従来のシステムにおいては、サービス種は異なるものの、送信波長範囲が同じ仕様のONUが適用可能である。
しかしながら、このようなシステムでは以下の不具合が生じる。送信波長がλu4で動作しているONU1−mが、OLT部3の指示に基づき送信波長をλu3に切り替えるなどの際に、波長切替制御回路などの不具合により、本来PtP WDMオーバレイに割り当てられているλu5に切り替わったとする。この場合、ONU1−mから送信された上り送信信号は、本来収容されるべきOLT部3ではなく、異なるサービスを収容しているOLT部4に届くことになる。このような、誤った波長での信号で送信を開始してしまうと、異なったサービスへの漏話が発生し、最悪ケースの場合は同一ODN上に重畳されたシステム全体が停止するという不具合が発生する。すなわち、複数の波長帯を使用するマルチサービスアクセスネットワークにおいてカラーレスONUを導入する場合、上記不具合を回避する必要があるという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、波長切替時に誤動作があったとしても所望以外の波長の光信号を出力することを防止できる光信号送信器及び誤発光防止方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、割り当てられた光信号波長範囲以外の波長で発光もしくは光信号を送出することを検知及び防止する機構を備えることとした。
具体的には、本発明に係る光信号送信器は、複数の波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される光信号送信器であって、
1つの前記波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオードと、
前記可変波長レーザダイオードが出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポートと、
前記光信号送信器に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ前記光出力ポートから出力可能とする誤発光防止手段と、
を備える。
具体的には、本発明に係る誤発光防止方法は、複数の前記波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される、
1つの波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオードと、
前記可変波長レーザダイオードが出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポートと、
を備える光信号送信器の誤発光防止方法であって、
前記光信号送信器に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ前記光出力ポートから出力可能とする誤発光防止手順を行う。
本発明は、誤発光防止手段又は誤発光防止手順により設定された波長もしくは波長帯以外の光信号を出力することを防止できる。従って、本発明は、波長切替時に誤動作があったとしても所望以外の波長の光信号を出力することを防止できる光信号送信器及び誤発光防止方法を提供することができる。
誤発光防止手段及び誤発光防止手順の手法は2つある。
本発明に係る光信号送信器の第1の前記誤発光防止手段は、前記可変波長レーザダイオードから前記光出力ポートの間の光経路に設置され、前記光信号送信器に設定された前記波長帯のみを透過する光フィルタを有する。
本発明に係る誤発光防止方法の第1の前記誤発光防止手順では、前記可変波長レーザダイオードから前記光出力ポートの間の光経路に、前記光信号送信器に設定された前記波長帯のみを透過させる光フィルタを設置する。
所望の波長帯のみ透過する光フィルタを光出力ポートの前に配置することで、誤った波長切替がなされても当該光フィルタで波長間違いの光信号が出力されることを防止できる。
この場合、前記誤発光防止手順では、前記光出力ポートが出力する光信号の送信先が前記光信号の光強度低下を検出したときに前記光信号送信器の出力を停止させることが好ましい。光信号の出力自体を停止させることで可変波長LDの誤発光以外の原因による異常も検知することができる。
本発明に係る光信号送信器の第2の前記誤発光防止手段は、
波長毎に透過率が異なる光フィルタと、
前記可変波長レーザダイオードが出力する光の光強度を前記光フィルタを介してモニタする受光素子と、
前記受光素子がモニタする光の光強度と波長との関係を記憶する記憶部と、
前記受光素子がモニタする光の光強度と前記光信号送信器に設定された波長との関係が前記記憶部が記憶する関係と異なるときに前記可変波長レーザダイオードの光出力を停止させる制御部と、
を有する。
本発明に係る誤発光防止方法の第2の前記誤発光防止手順では、
波長毎に透過率が異なる光フィルタを介して前記記可変波長レーザダイオードが出力する光の光強度をモニタし、
前記受光素子がモニタする光の光強度と波長との関係を記憶しておき、前記受光素子がモニタする光の光強度と前記光信号送信器に設定された波長との関係が前記記憶する関係と異なるときに前記可変波長レーザダイオードの光出力を停止させる。
波長に対して透過率が傾斜している光フィルタを介して光強度を測定すれば、波長毎に光強度が異なることになる。すなわち、LDから所望の波長と異なる波長の光が出力すれば、想定される光強度と異なる測定結果となる。従って、波長が誤設定されていることを検知でき、LDの出力を停止することで波長間違いの光信号が出力されることを防止できる。
さらに、本発明に係る誤発光防止方法の前記誤発光防止手順では、
前記光出力ポートが出力する前記光信号の光強度の情報、及び前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を収集し、前記光信号の光強度が低下したときに前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を参照して前記可変波長レーザダイオードが設定外の波長の光を出力しているか否かの判断を行う。
このように動作することで、波長の誤設定であるのか、LD又は周辺回路の故障であるのか、の判断をすることができる。
本発明は、波長切替時に誤動作があったとしても所望以外の波長の光信号を出力することを防止できる光信号送信器及び誤発光防止方法を提供することができる。
光アクセスシステムの構成を説明する図である。 光アクセスシステムにおける上り信号の波長配置を説明する図である。 本発明に係る光信号送信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光信号送信器が備える光フィルタの透過特性を説明する図である。 本発明に係る光信号送信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光信号送信器が備える光フィルタの透過特性を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図3は、本実施形態の光信号送信器を説明する図である。前記光信号送信器をNG−PON2向けカラーレスのONU10として説明する。ONU10は、複数の波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される光信号送信器であって、
1つの前記波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオード21と、
可変波長レーザダイオード21が出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポート11と、
ONU10に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ光出力ポート11から出力可能とする誤発光防止手段と、
を備える。
前記誤発光防止手段は、可変波長レーザダイオード21から光出力ポート11の間の光経路に設置され、ONU10に設定された前記波長帯のみを透過する光フィルタ22を有する。
図3は、ONU10に搭載される送信部のみに着目して示している(受信器部及び他の周辺回路は省略している)。ONU10は上り信号を送出する光出力ポート11、ONU制御回路12及び光送信器部20から構成される。光送信器部20は、波長可変LD21、光フィルタ22、モニタPD23、LD制御・モニタ回路24及びバースト制御回路25から構成される。
波長可変LD21の前面から出射する光出力21−1は、光フィルタ22を透過して光出力ポート11より、上り信号光として送出される。ONU10は、上り信号光波長として図4に示したλu1からλu4の4波長の内、OLT(図示せず)から割り当てられた一つの波長を選択して上り信号光を送出する。
λu1からλu4の4波長以外の波長で信号を送出することは、先に述べた理由からシステムダウンをもたらすため望ましくない。ところが、波長可変LD21は、通常数十nmの利得波長幅を有する。このため、LD制御・モニタ回路24が波長可変LD21内部の波長可変機構部(図示せず)の波長設定パラメータを何らかの理由により誤った波長に設定すると、波長可変LD21はλu1からλu4の4波長以外の波長光を送出することになる。このような誤波長発光を防ぐため、ONU10は図4に示した透過特性を有する光フィルタ22を波長可変LD21と光出力ポート11との間に配置する。光フィルタ22は、図4に示すようにONU10に割り当てられたλu1からλu4の4波長のみを透過し、同4波長以外(たとえば図4に示したλu−1)の波長光を遮断する。そのため、ONU10は誤波長発光によるシステムダウンを回避することができる。
さらに、ONU10を備える光アクセスシステムは、OLT受信部が上り信号の光強度低下を検出することにより、誤波長発光の恐れのあるONU10の光出力を停止する機能も有する。すなわち、本光アクセスシステムは、光出力ポート11が出力する光信号の送信先が前記光信号の光強度低下を検出したときにONU10の出力を停止させる機能を有する。
ONU10の上り信号を受信するOLT受信部(図示せず)が、一定の範囲以上の上り信号受信光強度の低下を検出した場合、(1)ONU10の誤波長発光、(2)波長可変LDの劣化現象もしくは周辺制御回路の故障 のどちらかが発生したとして、OLTは即座にONU10に発光停止信号を送出する。当該発光停止信号を検知したONU制御回路12は、ONU10を停止させることが可能である。
また、ONU10を備える光アクセスシステムは、上り信号の光強度低下の原因を特定する機能も有する。すなわち、本光アクセスシステムは、光出力ポート11が出力する前記光信号の光強度の情報、及び可変波長レーザダイオード21の駆動情報を収集し、前記光信号の光強度が低下したときに可変波長レーザダイオード21の駆動情報を参照して可変波長レーザダイオード21が設定外の波長の光を出力しているか否かの判断を行う機能を有する。
モニタPD23は、波長可変LD21の後面から出射される光出力2を受光し光電変換することによりLD制御・モニタ回路24を介して波長可変LD21の出力光強度をPD出力電流値としてモニタしている。また、LD制御・モニタ回路24は、LD電流等を制御し、LD電圧値等をモニタしているため、ダイオード破壊による短絡やボンディングワイヤの外れ等による開放もモニタしている。OLT受信部が一定の範囲以上の上り信号の光強度低下を検出した場合、OLTはONU10に各種モニタ値を送信させることで、上り信号の光強度低下が上記(1)又は(2)のどちらかの要因によるかを判別することが可能となる。
具体的には、OLT受信部が上り信号の光強度低下を検出した場合、モニタPD23の出力電流値がゼロないし略ゼロ、又はLD電圧値が無限大あるいはゼロないし略ゼロであるならば、上記(2)が発生したと判別できる。一方、OLT受信部が上り信号受信光強度の低下を検出した場合、モニタPD23の出力電流値やLD電圧値等に異常が無ければ上記(1)が発生したと判別できる。
(実施形態2)
図5は、本実施形態の光信号送信器を説明する図である。前記光信号送信器をNG−PON2向けカラーレスのONU10aとして説明する。ONU10aは、誤発光防止手段として、
波長毎に透過率が異なる光フィルタ30と、
可変波長レーザダイオード21が出力する光の光強度を光フィルタ30を介してモニタする受光素子(モニタPD)23と、
受光素子23がモニタする光の光強度と波長との関係を記憶する記憶部(不図示)と、
受光素子23がモニタする光の光強度と光信号送信器10aに設定された波長との関係が記憶部が記憶する関係と異なるときに可変波長レーザダイオード21の光出力を停止させる制御部24と、
を有する。
図5は、ONU10aに搭載される送信部のみに着目して示している(受信器部及び他の周辺回路は省略している)。図3と重複する部分の説明は省略する。光送信器部20は、波長可変LD21、光フィルタ30,モニタPD23、LD制御・モニタ回路24及びバースト制御回路25から構成される。
波長可変LD21は前面から光出力ポート11を介して出射光を上り信号光として送出する。ONU10aは、上り信号光波長として図6に示したλu1からλu4の4波長の内、OLT(図示せず)から割り当てられた一つの波長を選択して上り信号光を送出する。
誤った波長に設定され、λu1からλu4の4波長以外の波長光を送出する誤波長発光を防ぐために、ONU10aは、図6に示した透過特性を有する光フィルタ30を波長可変LD21とモニタPD23との間に配置する。光フィルタ30は、図6に示すように、ONU10aに割り当てられたλu1からλu4及び周辺の波長範囲に対して、長波長側ほど透過率が低くなることを特徴とする。
このような透過特性を有する光フィルタ30により、波長可変LDの後面から出射される光出力21−2は、波長により異なった光強度となった光出力21−3となりモニタPD23に入射して光電変換される。そのため、LD制御・モニタ回路24でモニタされるモニタPD電流値の大小関係により、波長可変LDの発光波長を間接的にモニタすることが可能となる。
実施形態1の誤発光防止手法では、波長可変LD21の発光波長自体をモニタすることはできなかったが、本実施形態では発光波長自体を間接的にモニタできることを特徴とする。そのため、ONU10aに割り当てられたλu1からλu4の内、一つの波長を常にモニタすることができるため、波長毎に設定されたモニタPD電流値の許容変動量範囲を超えない場合は異常なしと判別する。一方、許容変動量範囲を超えた場合に誤波長発光もしくは波長可変LD21の劣化や周辺回路の故障を含む何らかの不具合が発生したと判別し、直ちにONU制御回路12がONU10aを停止することで、誤波長発光によるシステムダウンを回避することができる。本実施形態は、実施形態1と異なりOLT(図示せず)とは独立にONU停止を実現することができ、より簡便な制御方法であることを特徴とする。
また、本実施形態も実施形態1と同様にモニタPD23のモニタ電流値だけでなく、波長可変LD21のLD電圧値等をモニタしているため、ダイオード破壊による短絡やボンディングワイヤの外れ等による開放もモニタしている。そのため、モニタ電流値の許容変動量範囲を超えた場合、前記(1)(2)のどちらかの要因によるかを判別することが可能となる。
なお、光フィルタ30の透過特性については、短波長側ほど透過率が低い場合においても同様の制御方法が実現できることは明らかである。さらに、光フィルタ30は、モニタPDの光入射面側に、誘電体多層膜等で蒸着することにより、小型・低コスト化が実現できることは明らかである。
実施形態1及び2のONUを光アクセスシステムに用いることで次の効果を得ることができる。当該ONUは、様々な世代のPON及び異種サービスが同一伝送路上に重畳された通信システムにおいても、光信号伝送装置の誤波長発光によるシステムダウンを回避することができ、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
[付記]
以下は、本実施形態のONUを説明したものである。
(1):
前記光信号送信装置に割り当てられた光信号波長範囲以外の波長で発光もしくは光信号を送出することを検知及び防止する機構を備えることを特徴とする光信号送信装置。
(2):
上記(1)に記載の前記光信号送信装置において、
前記光信号送信装置に具備される一つ以上の波長で光信号を送出する光信号送信器の第一の光出力ポートと、前記光信号装置の光出力ポートとの間に、任意の波長範囲のみを透過する光フィルタを具備すると共に、
前記光信号送信器の第二の光出力ポートの後段に光出力モニタ用光電変換素子を具備することを特徴とする光信号送信装置。
(3):
上記(1)に記載の前記光信号送信装置において、
前記光信号送信装置に具備される一つ以上の波長で光信号を送出する光信号送信器の第二の光出力ポートの後段に光出力モニタ用光電変換素子を具備すると共に、前記第二の光出力ポートと前記光出力モニタ用光電変換素子との間に、透過光強度の波長依存性が単調増加もしくは単調減少である光フィルタを具備することを特徴とする光信号送信装置。
[効果]
本発明の技術を用いれば,様々な世代のPON及び異種サービスが同一伝送路上に重畳されたシステムにおいても、光信号伝送装置の誤波長発光によるシステムダウンを回避することができ、信頼性の高いシステムを提供可能な光信号送信装置の制御方法を実現することができる。
0:OLT
1:WDM/TDM−PON用ONU群(m台)
1−1、1−2、・・・、1−m:WDM/TDM−PON用ONU
2:PtP WDM用ONU群(n台)
2−1、2−2、・・・、2−n:PtP WDM用ONU
3:WDM/TDM−PON用OLT部
3−0:WDM/TDM−PON用OLT制御回路
3−1、3−2、・・・、3−i:WDM/TDM−PON用OLTポート
4:PtP WDM用OLT部
4−0:PtP WDM用OLT制御回路
4−1、4−2、・・・、4−i:PtP WDM用OLTポート
5:波長合分波器
6:ODN
7:集線ファイバ
10、10a:ONU
11:光出力ポート
12:ONU制御回路
20:光送信器部
21:波長可変LD
21−1、21−2:光出力
22:光フィルタ
23:モニタPD
24:LD制御・モニタ回路
25:バースト制御回路
30:光フィルタ

Claims (7)

  1. 複数の波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される光信号送信器であって、
    1つの前記波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオードと、
    前記可変波長レーザダイオードが出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポートと、
    自装置に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ前記光出力ポートから出力可能とする誤発光防止手段と、
    を備え、
    前記誤発光防止手段は、
    前記光出力ポートが出力する前記光信号の光強度の情報、及び前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を収集し、前記光信号の光強度が低下したときに前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を参照して前記可変波長レーザダイオードが設定外の波長の光を出力しているか否かの判断を行う機能を有することを特徴とする光信号送信器。
  2. 前記誤発光防止手段は、
    前記可変波長レーザダイオードから前記光出力ポートの間の光経路に設置され、自装置に設定された前記波長帯のみを透過する光フィルタを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光信号送信器。
  3. 前記誤発光防止手段は、
    波長毎に透過率が異なる光フィルタと、
    前記可変波長レーザダイオードが出力する光の光強度を前記光フィルタを介してモニタする受光素子と、
    前記受光素子がモニタする光の光強度と波長との関係を記憶する記憶部と、
    前記受光素子がモニタする光の光強度と自装置に設定された波長との関係が前記記憶部が記憶する関係と異なるときに前記可変波長レーザダイオードの光出力を停止させる制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の光信号送信器。
  4. 複数の前記波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される、
    1つの波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオードと、
    前記可変波長レーザダイオードが出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポートと、
    を備える光信号送信器の誤発光防止方法であって、
    前記光信号送信器に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ前記光出力ポートから出力可能とする誤発光防止手順を行い、
    前記誤発光防止手順では、
    前記光出力ポートが出力する光信号の送信先が前記光信号の光強度低下を検出したときに前記光信号送信器の出力を停止させる
    ことを特徴とする誤発光防止方法。
  5. 複数の前記波長帯が設定される光アクセスシステムに使用される、
    1つの波長帯より広い利得範囲を有する可変波長レーザダイオードと、
    前記可変波長レーザダイオードが出力する光を変調した光信号を出力する光出力ポートと、
    を備える光信号送信器の誤発光防止方法であって、
    前記光信号送信器に設定された前記波長帯に含まれる波長のみ前記光出力ポートから出力可能とする誤発光防止手順を行い、
    前記誤発光防止手順では、
    前記光出力ポートが出力する前記光信号の光強度の情報、及び前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を収集し、前記光信号の光強度が低下したときに前記可変波長レーザダイオードの駆動情報を参照して前記可変波長レーザダイオードが設定外の波長の光を出力しているか否かの判断を行う
    ことを特徴とする誤発光防止方法。
  6. 前記誤発光防止手順では、
    前記可変波長レーザダイオードから前記光出力ポートの間の光経路に、前記光信号送信器に設定された前記波長帯のみを透過させる光フィルタを設置する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の誤発光防止方法。
  7. 前記誤発光防止手順では、
    波長毎に透過率が異なる光フィルタを介して前記可変波長レーザダイオードが出力する光の光強度をモニタし、
    前記受光素子がモニタする光の光強度と波長との関係を記憶しておき、前記受光素子がモニタする光の光強度と前記光信号送信器に設定された波長との関係が前記記憶する関係と異なるときに前記可変波長レーザダイオードの光出力を停止させる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の誤発光防止方法。
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