JP6211732B1 - 貫入ロッド - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】実質的に、高さ合わせ操作のみで、鋼球と係止溝を一致させることができる貫入ロッドを提供する。【解決手段】地中に貫入する側の先端部と、先端部から後端部に向けて棒状に形成された本体軸部3と、本体軸部31の後端部の外周面の複数箇所に軸線方向に沿い長尺状に形成され、チャック装置に設けられた鋼球を収納する係止溝と、を備える貫入ロッド10であって、3つの係止溝1、2は、本体軸部3の軸線方向に2段又は3段に形成され、隣接する上下段の係止溝は、本体軸部の周方向に互い違いに形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、土質の調査を行う貫入試験機に使用される貫入ロッドとこれを保持するチャック装置の初期係合及び再係合が簡単に行える貫入ロッドに関するものである。
特開2000−265451号には、フレーム96に沿って昇降可能に設けられた載荷台95と、この載荷台95に回転可能に配置されるとともに全長に渡って貫通する内孔を有しかつ当該内孔に常時突出するように付勢された係合手段を備えたチャックユニット(チャック装置)94と、このチャックユニットを回転駆動する駆動源部93とを備えた貫入試験機100において利用される貫入ロッド90であって、チャックユニット94の内孔を貫通して挿通可能な本体軸部を有し、この本体軸部に前記チャックユニットの係合手段が係合可能かつ当該係合手段が係合した状態で本体軸部が長手方向に移動できる長さの係止部を形成して成る貫入ロッドが開示されている(図17、図18参照)。これにより、チャックユニット94に貫入ロッド90を保持したまま打撃作業を行っても、係止部の長さ分貫入ロッドが軸方向に移動できるため、チャックユニット等に衝撃が伝播されないというものである。符号92はスクリューポイントである。
貫入試験は一般的に15m程度の深度まで行われるため、試験中には何回か延長ロッドの継ぎ足しが行われる。貫入ロッド90に延長ロッドを継ぎ足す場合及び延長ロッド同士を継ぎ足す場合、継ぎ足しを行い、チャック装置94と本体軸部91のロックを解除し、フレーム96に沿って載荷台95を上方に上げ、次いで、チャック装置94と本体軸部91のロックを行う。
図19は従来の貫入試験機のチャック装置94の簡略図であり、ロック状態を示し、図20はアンロック状態を示す。本体軸部91の後端部側の外周面には、チャック装置94が保持する鋼球80を収納する係止溝97が形成されている。チャック装置94は、鋼球80が嵌る貫通孔83が形成された摺動スリーブ82と、摺動スリーブ82の外側に嵌合する小内孔を形成するロック保持部811と、ロック保持部811の上方に位置し、大内孔を形成するアンロック保持部812とを有する案内スリーブ81とを備える。
本体軸部91は、図18に示すように、長手方向(軸線方向)に延びる長溝状の係止溝97が周方向に等ピッチで3つ形成されており、この3つの係止溝97に3個の鋼球を保持するチャック装置が係合して、保持される。すなわち、チャック装置94のロック状態においては、摺動スリーブ82の貫通孔83に嵌っている鋼球80は、係止溝97に収納されており、且つ案内スリーブ81の小内孔に位置し、ロック保持部811に覆われ、動作が封じられるため保持固定状態となっている。
次いで、ロックを解除する際、摺動スリーブ82を上方に引き上げる。これにより、鋼球80は、案内スリーブ81の大内孔に位置し、摺動スリーブ82の貫通孔83に嵌っているものの、外側に移動可能となり、係止溝97から外れ、チャック装置94と本体軸部91のロックは解除される。
特開2000−265451号
貫入ロッド90に延長ロッドを継ぎ足す際に行われるチャック装置94と本体軸部91のロックの解除は、回転圧の掛かった状態から行われるため、チャック装置94の鋼球80と係止溝97がずれることがある。また、継ぎ足された延長ロッドの係止溝が、継ぎ足される貫入ロッドの係止溝と同じ位置に来るとは限らず、ずれ幅は更に大きくなる。すなわち、図20(B)に示すように、アンロック状態において、鋼球80の球芯が、本体軸部91の係止溝97以外の外周面99に位置することがある。貫入ロッド90において、係止溝97の溝幅と隣接する2つの係止溝間が同じであるため、横断面視において、係止溝97以外の外周面99の領域は50%であり、ロッドの継ぎ足しの際に発生する上記のズレは、高い確率で生じるものであった。また、ロックが解除されても、鋼球80が係止溝97の上方端に引っ掛り、係止溝97から抜けない場合があり、この場合もチャック装置94を回転させる操作が行われるため、チャック装置94の鋼球80と係止溝97は当然、ずれるものであった。
これを解決するため、従来、先ず、軸線方向において、鋼球80を係止溝97に位置させるための高さ合わせ操作(操作手順1)を行い、次いでチャック装置94を回転させて鋼球80と係止溝97を一致させる操作(操作手順2)の都合2工程を行っていた。図21は、係止溝97を有する本体軸部周りを平面に展開した模式図であり、係止溝97の溝幅71と隣接する2つの係止溝間が同じである。例えば、アンロック状態において、鋼球80の球芯が、本体軸部91の外周面99のx地点に位置することがある。この場合、操作手順1を行い、軸線方向(長手方向)において高さ合わせを行い、鋼球80の球芯を、本体軸部91の外周面99のy地点に位置させ、次いで、チャック装置94を回転させる操作手順2を行い、鋼球80と係止溝97を一致させることになる。しかしながら、x地点が軸線方向において、係止溝97から離れていることは作業者には判らず、操作手順2を先に行うことがある。これでは、鋼球80と係止溝97を一致させることはでいない。すなわち、チャック装置94をガチャガチャと上下、左右に動かしながら2工程を行う操作は、試行錯誤であり、且つ試験中、幾度となく行う必要があり、作業者の負担を増大させていた。また、この操作により、チャック装置94に手袋等が巻き込まれ、事故が起きることも懸念されていた。なお、チャック装置94における上記の2工程操作は、手動及び自動共に、生じる操作である。自動の場合、高さ合わせ操作(操作手順1)を行い、鋼球80と係止溝97が一致しない場合、例えば赤ランプが点灯するか、あるいは操作盤に警告の文字情報が出るため、再度、起動ボタンを押すことで、周方向の位置合わせの操作手順2を行うことになる。従って、自動操作においても、作業者の負担に関する問題は同様にあった。
従って、本発明の目的は、実質的に、高さ合わせ操作(操作手順1)のみで、鋼球と係止溝を一致させることができる貫入ロッドを提供することにある。
すなわち、本発明は、上記課題を解決したものであって、地中に貫入する側の先端部と、該先端部から後端部に向けて棒状に形成された本体軸部と、該本体軸部の後端部の外周面の複数箇所に軸線方向に沿い長尺状に形成され、チャック装置に設けられた鋼球を収納する係止溝と、を備える貫入ロッドであって、該係止溝は、該本体軸部の軸線方向に2段又は3段に形成され、隣接する上下段の係止溝は、該本体軸部の周方向に互い違いに形成されていることを特徴とする貫入ロッドを提供するものである。
本発明によれば、実質的に、高さ合わせ操作のみで、鋼球と係止溝を一致させることができる貫入ロッドを提供することができる。このため、試験中、幾度となく行う延長ロッドの継ぎ足しの際、作業者の負担を軽減できる。また、チャック装置に手袋等が巻き込まれ、事故が起きることもない。また、係止溝を上下方向に分割して設置数を増やしたため、鋼球と係止溝との接点を従来の倍以上と分散でき、貫入ロッドの長期間使用において、摩耗消耗を半減できる。このため、鋼球や貫入ロッドの消耗による部品交換時期を延ばすことができる。
本発明の第1の実施の形態における貫入ロッドの後端部近傍の部分正面図である。 図1のX−X線に沿って見た断面図である。 図1のX−X線に沿って見た断面図である。 図1の貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 図4のX−X線に沿って見た簡略断面図である。 本発明の第2の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 図6のY−Y線に沿って見た断面図である。 図6のY−Y線に沿って見た断面図である。 本発明の第3の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 図9のY−Y線に沿って見た断面図である。 本発明の第4の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 図11のX−X線に沿って見た簡略断面図である。 本発明の第5の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 図13のX−X線に沿って見た簡略断面図である。 本発明の第6の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 本発明の第7の実施の形態における貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。 従来の貫入試験装置の概略図である。 従来の貫入ロッドの部分正面図である。 (A)従来のロック状態におけるチャック装置周りの断面図であり、(B)(A)のX10−X10線に沿って見た断面図である。 (A)従来のアンロック状態におけるチャック装置周りの断面図であり、(B)(A)のX11−X11線に沿って見た断面図である。 従来の貫入ロッドの係止溝周りを展開した模式図である。
次に、本発明の第1の実施の形態における貫入ロッドを図1〜図5を参照して説明する。本明細書において、「左右」、「上下」は、使用状態の鉛直姿勢における方向を言う。また、図5中、鋼球4a〜4cは、同じチャック装置内の関連する3つの鋼球ではなく、x1〜x3のそれぞれに位置するひとつの鋼球を示したものである。また、図5では、摺動スリーブの記載を省略した。貫入ロッド10は、地中に貫入する先端側のスクリューポイント(不図示)と、スクリューポイント(先端部)から後端部に向けて棒状に形成された本体軸部3と、本体軸部3の後端部の外周面の複数箇所に軸線方向に沿い長尺状に形成され、チャック装置5に設けられた鋼球4を収納する係止溝1、2と、を備える。符号39は、本体軸部3の後端に付設される延長ロッドの雌ネジに累合する雄ネジである。また、本体軸部3の先端には、雌ネジが形成されており、この雌ネジにスクリューポイントが取り付けられる。なお、チャック装置5は、従来のものをそのまま使用できる。
係止溝1、2は、本体軸部3の軸線方向に2段に形成され、隣接する上下段の係止溝1、2は、本体軸部3の周方向に互い違いに形成されている。本例では、係止溝1、2は、上下2段で、且つ1段における係止溝の数は3つ、都合6つである。図4に示すように、上段における3つの係止溝1a〜1cは、共に、同じ形状であり、本体軸部3の周方向に等ピッチで形成され、且つ係止溝1aの溝幅と隣接する2つの係止溝1a、1b間(係止溝1b、1c間又は係止溝1c、1a間)は、同じである。また、下段における3つの係止溝2a〜2cは、共に、同じ形状であり、本体軸部3の周方向に等ピッチで形成され、且つ係止溝2aの溝幅と隣接する2つの係止溝2a、2b間(係止溝2b、2c間又は係止溝2c、2a間)は、同じである。従って、横断面視において、係止溝1a〜1c(2a〜2c)以外の外周面の領域は全周の50%である。また、隣接する上下段の係止溝1、2において、上の係止溝1と隣接する下の係止溝の近い側の側ラインが同じ線上にある。すなわち、係止溝1aと隣接する下の係止溝2aの近い側の側ライン311は同じ線上にあり、係止溝1aと隣接する下の係止溝2bの近い側の側ライン312は同じ線上にある。以下、係止溝1bと隣接する下の係止溝2b、2c及び係止溝1cと隣接する下の係止溝2c、2aについても同様である。すなわち、貫入ロッド10は、上の係止溝1と下の係止溝とは軸線方向において、隙間が存在せず、且つオーバーラップがない、完全な互い違いのものである。なお、上の係止溝1a〜1cと下の係止溝2a〜2c間には、周方向に係止溝のない節部37が存在する。上下2段の係止溝の合計長さが、従来の係止溝の長さと同じ場合、本例では、節部37が存在するため、本体軸部3の捩れ強度が高いものとなる。
次に、ロッドの継ぎ足し操作におけるアンロック状態からロック状態にする操作方法について説明する。例えば、貫入ロッドに延長ロッドをネジ込みし完了すると、下側の貫入ロッドの固定位置にあるチャック装置5を、載荷台と共に、上側の延長ロッドの固定位置まで上昇させる。この際、本体軸部3の係止溝と鋼球の位置関係が問題となる。図4中、本体軸部3の外周面31の地点x1に鋼球4aの球芯が位置する場合、チャック装置5を上下方向にスライドさせる(高さ方向の調整)ことで、鋼球4aは、係止溝2aに入り込む。一方、図4中、本体軸部の外周面33の地点x2に鋼球4bの球芯が位置する場合、チャック装置5の操作はほとんどせずとも、鋼球4bは、係止溝1bに入り込むか、あるいは、チャック装置5を上下方向にスライドさせる(高さ方向の調整)ことで、鋼球4bは、係止溝1bか、2bに入り込む。一方、本体軸部3の外周面34(35)の地点x3に鋼球4cの球芯が位置する場合、チャック装置5を上下方向にスライドさせる(高さ方向の調整)ことで、鋼球4cは、係止溝1bか係止溝2cに入り込む。このように、貫入ロッド10は、アンロック状態である鋼球4が本体軸部3の外周面31〜36のどの地点に存在しても、チャック装置5の上下方向のスライド調整のみで、ロック状態にすることができる。その後、延長されたロッドは、回転しながら、略延長された長さ分を地中に貫入する。次いで、更に延長ロッドが継ぎ足される。同様の操作が繰り返される。
貫入ロッド10によれば、実質的に、高さ合わせ操作のみで、鋼球と係止溝を一致させることができる。このため、試験中、幾度となく行う延長ロッドの継ぎ足しの際、作業者の負担を軽減できる。また、チャック装置に手袋等が巻き込まれ、事故が起きることもない。また、貫入試験において、貫入ロッドは消耗品で交換するものの、幾度となく使用される。貫入ロッドは貫入時、右回転で貫入するため、鋼球は係止溝の下端部の片側での接触となる。このため、従来品は、摩耗箇所が3つの係止溝でそれぞれ同じ1箇所に集中するため、この箇所の摩耗消耗による部品交換が行われていた。これに対して、本願発明の貫入ロッド10は、係止溝を上下に分割し、都合6個としたため、鋼球と係止溝の上記接点が従来の倍に増え、摩耗消耗が半分になり鋼球や貫入ロッドの交換時期が延びる。
次に、本発明の第2の実施の形態における貫入ロッドについて図6〜図8を参照して説明する。図6〜図8の貫入ロッドにおいて、図1〜図5の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図6〜図8の貫入ロッド10aにおいて、図1〜図5の貫入ロッド10と異なる点は、すべての係止溝の長さを長くし、上段の係止溝と下段の係止溝間の軸線方向の隙間をゼロ(符号q1)とした点である。貫入ロッド10aは、係止溝の下端部又は上端部の断面形状は、図7に示すように、なだらかな凹状を呈していること、上下係止溝間を通る波形状部Sは、厚みのある長さが長い節部であること(図6参照)、から貫入ロッド10の節部と遜色のない捩れ強度が得られる。また、節部に鋼球4の球芯が位置した場合、上下スライド操作で、鋼球4は係止溝1、2に容易に入り込む。
次に、本発明の第3の実施の形態における貫入ロッドについて図9〜図10を参照して説明する。図9〜図10の貫入ロッドにおいて、図6〜図8の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図9〜図10の貫入ロッド10bにおいて、図6〜図8の貫入ロッド10aと異なる点は、上段の係止溝の下端と下段の係止溝の上端とが、軸線方向においてオーバーラップ(符号q2)している点である。貫入ロッド10bは、上段の係止溝と下段の係止溝の間は、より近くなっているものの、上下係止溝間を通る波形状部S1は、厚みのある長さが長い節部であることから、同様に貫入ロッド10aの節部と遜色のない捩れ強度が得られる。また、節部に鋼球4の球芯が位置した場合、上下のわずかなスライド操作で、鋼球4は係止溝1、2に容易に入り込む。なお、オーバーラップ(符号q2)は、最大の重なりは10mm程度であることが、波状節部を形成することができ、好ましい。貫入ロッド10bは、節部が狭いため、鋼球4が節部に位置したとしても、わずかな上下方向のスライド操作で、鋼球4を係止溝に落とし込むことができる。
次に、本発明の第4の実施の形態における貫入ロッドについて図11〜図12を参照して説明する。図11〜図12の貫入ロッドにおいて、図1〜図5の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図11〜図12の貫入ロッド10cにおいて、図1〜図5の貫入ロッド10と異なる点は、上の係止溝と下の係止溝の側ラインの少なくともひとつの側ライン上に、係止溝1、2に鋼球4を落下させる第1誘導溝6(6a、6b)を形成したものである。図11においては、係止溝1aの左側ライン上と係止溝1bの右側ライン上の本体軸部3の外周面に、それぞれ、第1誘導溝6a、6bを形成したものである。第1誘導溝6aが形成される係止溝1の左側ラインは、係止溝1aの左側ラインに限定されず、係止溝1bの左側ラインや係止溝1cの左側ラインであってもよく、第1誘導溝6bが形成される係止溝1の右側ラインは、係止溝1bの右側ラインに限定されず、係止溝1aの右側ラインや係止溝1cの右側ラインであってもよい。また、第1誘導溝6a、6bは、上段の係止溝1に限定されず、下段の係止溝2に形成されていてもよい。特に、第1誘導溝6a、6bは、下段の係止溝2の右側ラインの中央やや下方に形成することが、チャック装置5が下方から上方への操作が多いため素早くロックできること及びロック時の係止溝2と鋼球4との摩耗点から離れる点で好ましい。下段の係止溝23個の鋼球4は、例えば、チャック装置5の摺動スリーブ82の貫通孔に入っており、1個の鋼球の動きは、他の2個の鋼球の動きと連動する。すなわち、1個の鋼球が係止溝1の左側ラインから係止溝1に落ちる動きは、他の2個の鋼球も同様に、係止溝1の左側ラインから係止溝1に落ちる動きをする。このため、3つの横並びの係止溝のいずれかひとつに第1誘導溝6を形成すればよい。
第1誘導溝6a、6bを形成することで、側ライン上に乗った鋼球4を確実に、係止溝1、2に嵌めることができる。すなわち、第1誘導溝6がない場合、可能性は低いものの、稀に、係止溝の側ライン上に乗った鋼球4は、チャック装置5の上下スライド操作において、係止溝の側ライン上に乗ったまま係止溝に落ちないこともある。このため、チャック装置5の上下スライド操作において、鋼球4が第1誘導溝6の位置にくれば、鋼球4を確実に、係止溝に落とすことができる。第1誘導溝6としては、電動ドリルやポンチ等で形成された凹状のものが挙げられる。凹状形状としては、丸み断面、傾斜状断面などが挙げられる。また、第1誘導溝6は、側ラインを形成する本体軸部3の外周面のエッジを潰すことで形成してもよい。
次に、本発明の第5の実施の形態における貫入ロッドについて図13〜図14を参照して説明する。図13〜図14の貫入ロッドにおいて、図1〜図5の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図13〜図14の貫入ロッド10dにおいて、図1〜図5の貫入ロッド10と異なる点は、隣接する上下段の係止溝1、2において、上の係止溝1jと隣接する下の係止溝2jの近い側の側ライン312、313は、軸線方向に見て、オーバーラップ(寸法s分)している点、上の係止溝1jにおける近い側の側ラインとは反対側の側ライン314は、下の係止溝2j、2kと、軸線方向に見て、オーバーラップしていない点、オーバーラップしていない側の複数の側ラインの少なくともひとつの側ライン314上に、係止溝1jに鋼球4を落下させる第2誘導溝6cを形成した点である。すなわち、貫入ロッド10dは、上の係止溝1j、1k、1lと、下の係止溝2j、2k、2lは、2つの側ラインの中、一方をオーバーラップさせ、他方を側ラインの一致もオーバーラップもさせないようにしたものである。そして、第2誘導溝6cは、オーバーラップのない側ライン314と側ライン315間の幅寸法tに亘り形成したものである。貫入ロッド10dによれば、アンロック状態において、本体軸部3の軸線方向、第2誘導溝6cが存在する外周面に鋼球4が位置する場合、チャック装置5の上下スライド操作により、鋼球4は第2誘導溝6cから係止溝1jに落ちる。貫入ロッド10cと同様、3個の鋼球4は、1個の鋼球4の動きに連動するため、3個の鋼球4は同時に、係止溝1k、1lに落ちる。また、本体軸部31の軸線方向、第2誘導溝6cが存在しない外周面に鋼球4が位置する場合、チャック装置5の上下スライド操作により、鋼球4は下段の係止溝2j〜2lに落ちる。貫入ロッド10dによれば、貫入ロッド10と同様の作用効果を奏する他、チャック装置5の上下スライド操作により、鋼球4は確実に係止溝に嵌る。オーバーラップとしては、0.1〜4mm、好ましくは0.1〜2mm、更に好ましくは0.1〜2mmである。なお、本発明において、第2誘導溝6cが形成される、オーバーラップのない側ライン314と側ライン315間の幅のあるラインも、側ラインに含まれる。
次に、本発明の第6の実施の形態における貫入ロッドについて図15を参照して説明する。図15の貫入ロッドにおいて、図1〜図5の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図15の貫入ロッド10eにおいて、図1〜図5の貫入ロッド10と異なる点は、隣接する上下段の係止溝において、上の係止溝1と隣接する下の係止溝2の近い側の側ラインは、軸線方向に見て、オーバーラップしている点である。すなわち、上の係止溝1mと隣接する下の係止溝2mの近い側の側ライン321、322は、軸線方向に見て、オーバーラップしており、上の係止溝1mと隣接する下の係止溝2nの近い側の側ライン323、324は、軸線方向に見て、オーバーラップしている。すなわち、上段のひとつの係止溝1の両側ラインのそれぞれが、下段の二つの係止溝の近い側のラインとそれぞれオーバーラップしているものである。上段の係止溝は、溝幅nであり、2つの係止溝間の寸法mは、nより小としたものであり、上段の係止溝は、溝幅nであり、2つの係止溝間の寸法mは、nより小としたものであり、上の係止溝1個と下の係止溝1個の周方向のオーバーラップs1としたものである。例えば、本体軸部31のロッド径19mmの場合、mを9mm、nを11mmとすれば、オーバーラップs1は1mmのものとなる。貫入ロッド10eによれば、貫入ロッド10と同様の作用効果を奏する他、誘導溝を形成することなく、チャック装置5の上下スライド操作により、鋼球4は確実に係止溝に嵌る。オーバーラップとしては、一方の側において、0.1〜2mm、好ましくは0.2〜1mmである。
次に、本発明の第7の実施の形態における貫入ロッドについて図16を参照して説明する。図16の貫入ロッドにおいて、図1〜図5の貫入ロッドと同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図16の貫入ロッド10fにおいて、図1〜図5の貫入ロッド10と異なる点は、係止溝を上段、中段、下段の3段とした点である。すなわち、上段の係止溝と下段の係止溝は、周方向において同じ位置になっている。また、1個の係止溝の軸線方向長さは、短くして、全体長で、貫入ロッド10の長さと一致させ、上の係止溝と下の係止溝間を短くしたものである。この場合、係止溝は、上下3段で、且つ1段における係止溝の数は3つ、都合9つである。貫入ロッド10fにおいて、貫入ロッド10と同様の作用効果を奏する他、2つの節部を形成することになり、捩れ強度が向上する。
本発明の貫入ロッドにおいて、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。例えば、上下2段の係止溝において、上の係止溝長さと下の係止溝長さは異なっていてもよい。また、係止溝の先端と同じ係止溝の後端を結んだ線が、本体軸部の軸線に対して傾斜していてもよい。傾斜する係止溝により、係止溝間に位置する本体軸部の外周面の周方向長さが短くなり、鋼球は係止溝に落ち易くなる。
本発明の貫入ロッドは、例えばJIS A 1221のスウェーデン式サウンディング試験方法で規定される試験装置に適用できる。この場合、本体軸部はロッド径19±0.2mm、長さ800±0.8mmであり、継ぎ足しロッドは、ロッド径19±0.2mm、長さ1000±0.8mmである。また、本発明の貫入ロッドは、上記のロッドに限定されず、上記試験装置以外のロッド径の異なるロッドにも適用できる。また、本発明の貫入ロッドは、地中貫入側の先端部が雌ネジであれば、継ぎ足しロッドであり、本願発明に含まれるものである。また、図12及び図14では、簡略化のため摺動スリ−ブの記載を省略した。
本発明によれば、実質的に、高さ合わせ操作のみで、鋼球と係止溝を一致させることができる。このため、従来行っていた、操作手順1及び操作手順2の2つ操作が不要であり、延長ロッドの継ぎ足し毎で行う、作業者の負担を軽減できる。
1、1a〜1l 上段の係止溝
2、2a〜2l 下段の係止溝
3、91 本体軸部
4、97 鋼球
5 チャック装置
10、10a〜10f、90 貫入ロッド

Claims (12)

  1. 地中に貫入する側の先端部と、
    該先端部から後端部に向けて棒状に形成された本体軸部と、
    該本体軸部の後端部の外周面の複数箇所に軸線方向に沿い長尺状に形成され、チャック装置に設けられた鋼球を収納する係止溝と、を備える貫入ロッドであって、
    該係止溝は、該本体軸部の軸線方向に2段又は3段に形成され、
    隣接する上下段の係止溝は、該本体軸部の周方向に互い違いに形成されていることを特徴とする貫入ロッド。
  2. 隣接する上下段の係止溝において、上の係止溝と隣接する下の係止溝の近い側の側ラインが同じ線上にあることを特徴とする請求項1記載の貫入ロッド。
  3. 複数の該側ラインの少なくともひとつの側ライン上に、係止溝に鋼球を落下させる第1誘導溝を形成したことを特徴とする請求項2記載の貫入ロッド。
  4. 隣接する上下段の係止溝において、上の係止溝と隣接する下の係止溝の近い側の側ラインは、軸線方向に見て、オーバーラップしていることを特徴とする請求項1記載の貫入ロッド。
  5. 該上の係止溝における近い側の側ラインとは反対側の側ラインは、下の係止溝と、軸線方向に見て、オーバーラップしていないことを特徴とする請求項4記載の貫入ロッド。
  6. オーバーラップしていない側の複数の側ラインの少なくともひとつの側ライン上に、係止溝に鋼球を落下させる第2誘導溝を形成したことを特徴とする請求項5記載の貫入ロッド。
  7. 同じ段における係止溝は、該本体軸部の周方向に等ピッチで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貫入ロッド。
  8. 該係止溝の溝幅と隣接する2つの係止溝間は、同じ長さ又は異なる長さであることを特徴とする請求項7記載の貫入ロッド。
  9. 上下段の係止溝において、上の係止溝の下端と下の係止溝の上端は、該本体軸部の軸方向で水平の重なりがゼロであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貫入ロッド。
  10. 該先端部が、スクリューポイント又は雌ネジであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の貫入ロッド。
  11. 該係止溝は、上下2段で、且つ1段における係止溝の数は3つ、都合6つであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫入ロッド。
  12. 該係止溝は、上下3段で、且つ1段における係止溝の数は3つ、都合9つであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫入ロッド。
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