JP6201921B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents
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Description
図1に示すように、マイクロコンピュータ(マイコン)1は、CPU2、割り込みコントローラ3及びイベント発生記憶部4を備えている。割り込みコントローラ3(1)、3(2)、3(3)、…は、複数の周辺リソース5(1)、5(2)、5(3)、…と1対1で設けられている。周辺リソース5がイベントを発生させると、対応する割り込みコントローラ3に割り込み要因フラグ(イベント発生フラグ)がセットされる。尚、イベントを発生させるリソースは、マイコン1の外部に存在するものでも良い。
(1)初期状態で、イベント処理カウンタ10の値と次書込み位置記憶レジスタ8の値が何れも「1」であるとする。
カウンタ「1」 レジスタ「1」
この時、「カウンタ値」=「レジスタ値」であるから、CPU2はイベント処理を行わない(S1→S7)。
カウンタ「1」 レジスタ「2」
(3)すると、「カウンタ値」<「レジスタ値」となるから、CPU2はイベント処理カウンタ10を参照し(S1→S2)、イベント発生レジスタ9のアドレス「1」に書き込まれている割り込み要因番号のイベントを処理する(S3)。
カウンタ「2」 レジスタ「2」
これで「カウンタ値」=「レジスタ値」となって、(1)の状態に戻る。尚、イベント発生レジスタ9の全てのアドレスに割り込み要因番号を書き込んだ場合は、先頭アドレスに戻ってオーバーライトする。
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図4に示すように、第2実施形態のマイコン11は、イベント発生記憶部4をイベント発生記憶部12に置き換えたもので、イベント発生記憶部12は、イベント記憶制御部13(イベント記憶制御手段)がFIFO(First In First Out)14(バッファ)を備えた構成である。
図5に示すように、第3実施形態のマイコン21は、イベント発生記憶部4をイベント発生記憶部22に置き換えたもので、イベント発生記憶部22は、イベント記憶制御部23(イベント記憶制御手段)が優先順位判定回路24を備えた構成である。優先順位判定回路24は、例えば第2実施形態のように、割り込み要因番号を一時的に記憶するためのバッファとしての機能も備えている。また、前提として、各イベントには予め優先順位が付与されており、その情報は優先順位判定回路24が保持している。
図6に示すように、第4実施形態のマイコン31は、イベント発生記憶部4をイベント発生記憶部32に置き換えたもので、イベント発生記憶部32は、イベント記憶制御部7に替わるイベント記憶制御部33(イベント記憶制御手段)と、イベント発生レジスタ9に替わるイベント発生レジスタ34と、タイマカウンタ35とを備えている。タイマカウンタ35は、例えばリアルタイムクロックであり、時刻データをタイマ値として出力する。イベント発生レジスタ34には、各割り込み要因番号の格納領域に対応して前記タイマ値を格納する領域が設けられている。
図7に示すように、第5実施形態のマイコン41は、CPU42及びイベント発生記憶部43を備えている。イベント発生記憶部43は、新たなイベント記憶制御部44(イベント記憶制御手段)及びイベント発生レジスタ45を備えている。イベント発生レジスタ45は、記憶される割り込み要因番号に対応して処理実行フラグの格納領域45Fが設けられている。尚、何もイベントが発生していない状態での処理実行フラグの初期値は「0」である。
セレクタ6を、CPU2への割り込み対象とするか、本実施形態のイベント処理の対象とするかのみを選択するものに置き換えても良い。
また、セレクタ6は必要に応じて設ければ良く、各イベントを割り込み対象とするか、本実施形態のイベント処理の対象とするかは、予めスタティックに設定しても良い。
第2実施形態のFIFO14を、単に複数の割り込み要因番号を一時記憶するバッファとしても良く、必ずしもイベント発生レジスタ9に先入れ先出しで書き込みを行う必要はない。
Claims (9)
- 発生したイベントの情報が書き込まれる複数のイベント発生レジスタ(9、34、45)と、
このイベント発生レジスタに前記情報が書き込まれる毎に、書き込み先を指定するレジスタアドレスがインクリメントされるアドレス指定手段(8)と、
複数種類のイベントの発生に応じてそれぞれのイベント発生フラグがセットされると、対応するイベントの情報を、前記アドレス指定手段により指定されるイベント発生レジスタに書き込むイベント記憶制御手段(7、13、23、44)と、
一定時間毎にイベント処理を開始すると、最初に前記アドレス指定手段が指定しているレジスタアドレスの値と、自身が管理しているイベント処理カウンタの値とを比較し、
後者が前者よりも小さければ、前記イベント処理カウンタのカウンタ値のアドレスが示すイベント発生レジスタに格納されている情報を読み出して、前記情報に対応するイベントの処理を行い、
前記レジスタアドレスの値と、前記イベント処理カウンタの値とが一致するまで上記の処理を繰り返し実行するCPU(2、42)とを備えることを特徴とするマイクロコンピュータ。 - 前記イベント記憶制御手段は、前記イベント発生レジスタに書き込みを行っている間に他のイベントが発生すると、次にそのイベントの情報を書き込むために一時記憶させるバッファ(14)を備えていることを特徴とする請求項1記載のマイクロコンピュータ。
- 前記イベント記憶制御手段は、複数のイベントが同時に発生した際に、各イベントの優先度に応じて、優先度が高いものから先に書き込みが行われるように前記バッファに記憶させることを特徴とする請求項2記載のマイクロコンピュータ。
- 前記バッファは、FIFO(First In First Out)であることを特徴とする請求項2又は3記載のマイクロコンピュータ。
- 前記イベント発生レジスタには、各イベントの発生時刻を記憶する領域が設けられており、
前記発生時刻を計時するタイマ(35)を備え、
前記イベント記憶制御手段は、前記イベントの情報と共に、その時点に前記タイマが示している時刻を前記イベント発生レジスタに記憶させることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のマイクロコンピュータ - 前記イベント発生レジスタには、各イベントの処理状態を示す処理実行フラグを格納する領域(45F)が設けられており、
前記イベント記憶制御手段は、前記イベントの情報と共に当該イベントに対応する処理実行フラグをセットし
前記CPUは、処理を完了したイベントに対応する処理実行フラグをリセットすることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のマイクロコンピュータ。 - 前記CPUは、自身が管理する処理実行フラグポインタ(46)の値を、前記処理実行フラグが1つ以上セットされているとそれらの内レジスタアドレスが最小のものに設定し、
前記処理実行フラグがセットされているイベントの処理を完了すると、前記ポインタ値をインクリメントして、
前記ポインタ値が前記イベント処理カウンタのカウンタ値に一致するまで上記の処理を繰り返し実行することを特徴とする請求項6記載のマイクロコンピュータ。 - 各イベントを、前記CPUに対する割り込みによる割り込み処理対象とするか、前記イベント処理の対象とするかが選択可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のマイクロコンピュータ。
- 各イベントを、前記割り込み処理対象及び前記イベント処理の対象の何れにもしないことを、重ねて選択可能に構成されていることを特徴とする請求項8記載のマイクロコンピュータ。
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