JP6199703B2 - 放射性廃棄物の処理方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、放射性汚染水の処理方法及び放射性汚染水の処理装置に関する。
想定を越える天災などで原子炉に事故が発生した場合、炉水から炉心が露出し、核燃料の崩壊熱により燃料棒及び制御棒が溶解する炉心溶融が生じる可能性がある。
この場合、高温の炉心溶融物(コリウム)が原子炉圧力容器下部に溶け落ち、さらに原子炉圧力容器の下部を溶融貫通して、格納容器内の床上に落下する可能性もある。
このような非常事態に至った場合には、格納容器内に落下した炉心溶融物を冷却するために外部から大量の冷却水が投入され、その結果、タービン建屋、原子炉建屋などの地下階には大量の放射性汚染水が滞留するようになる。
原子炉施設内に滞留した放射性汚染水は、放射性核種を除去して浄化することで、原子炉の冷却に使用することが可能である。このため、放射性汚染水が滞留する原子炉施設内には、セシウム吸着装置、第二セシウム吸着装置、除染装置などで構成される処理装置と逆浸透膜装置、蒸発缶装置などで構成される淡水化装置からなる汚染水浄化システムが設置される。
しかしながら、上記した汚染水浄化システムでは、セシウム以外の放射性核種全般を除去することは困難であり、その処理水には、α核種等の一部の放射性核種が残存する。
そこで、放射性汚染水に残存する多種類の放射性核種をより高精度で除去して海洋放出レベル以下の濃度まで浄化するため、汚染水浄化システムの後段に、多核種除去装置を別途設置することが検討されている。
多核種除去装置は、放射性汚染水に含まれるα核種、Co−60、Mn−60などの放射性核種除去を行う鉄共沈処理設備及びMg、Caなどの吸着阻害イオンの除去を行う炭酸塩沈殿処理設備からなる前処理装置と、この前処理装置の処理水を活性炭、ゼオライト、キレート樹脂などの吸着材に通水して前処理装置の処理水中に微量残存する放射性核種を吸着除去する多核種除去装置によって構成されている。このような、多核種除去装置によれば放射性汚染水に含まれる放射性核種を、高い精度で除去することが可能である。
このような多核種除去装置の前処理装置では、鉄共沈処理設備及び炭酸塩沈殿処理設備において、沈殿物(以下、スラッジと称する。)が生成するが、これらのスラッジは比較的高線量を呈することから、中間保管に向けて、これらを安定した保管体として固形化する技術が求められている。
放射性廃棄物の固化方法として、例えば、高レベルの樹脂などの固形廃棄物や液体の廃棄物を、水硬性の固化材及び添加水と混練機に投入し、混練機に設けられた撹拌翼を回転させて混合ペーストを作成し、これを固化容器に注入して固化する方法が開示されている。しかしながら、スラッジには、一般に、放射性核種が極めて高濃度で含有されていることから、固化体に水分が含まれる場合には、スラッジから放出される高線量の放射線により水分が放射線分解して、水素等の可燃性ガスが発生するおそれがある。また、スラッジは硬く、また破砕され易いことから、取り扱い時における飛散等を抑制する必要がある。
一方、得られたスラッジを、ガラス原料と混合して、高温で加熱してガラス化する方法も検討されている。この方法においては、スラッジを高温で加熱するため、放射線分解により可燃性ガス発生の原因となる水分を含有させることなく固化体を形成することが可能であり、また取り扱い時の破砕による飛散の問題も解消される。
しかしながら、スラッジを単に酸化ケイ素、ホウ酸、酸化アルミニウムなどの汎用のガラス原料と混合したのでは、相当高温にしないと均一にガラス化することが困難である。特に、ガラス化のための処理温度が、1200℃を超える場合には、加熱炉の炉壁材料として、特殊な耐火材料を用いる必要が生じるなど加熱炉の耐熱性に対する要求性能が一段と高まることから、廃棄物処理のコストが増大する可能性があった。
特許第3048806号
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、放射性核種を高濃度で含有するスラッジを、一般的な加熱炉を用いて効率的に、安全性に優れた固化体として処理することが可能な放射性廃棄物の処理方法を提供することを目的とする。
実施形態の放射性廃棄物の処理方法は、放射性汚染水の処理施設で発生する放射性核種を高濃度で含むスラッジから水分を除去して乾燥スラッジとする工程を有する。さらに、この放射性廃棄物の処理方法は、前記乾燥スラッジに、下記(A)成分〜(C)成分からなるガラス原料から構成される溶融助剤を加えて1100℃以下の溶融温度で加熱してガラス化する工程を有する。
(A)(a)ホウ酸ナトリウム又は(b)ナトリウム化合物とホウ酸との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
(B)(c)アルミン酸ナトリウム又は(d)ナトリウム化合物と酸化アルミニウムとの組合せから選ばれた少なくとも一つ。
(C)(e)ケイ酸ナトリウム又は(f)ナトリウム化合物と酸化ケイ素との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
本発明によれば、放射性核種を高濃度で含有するスラッジを、安全性に優れた固化体として、低コストでかつ効率的に処理することができる。
放射性汚染水の処理施設(多核種除去装置)の概略図。 実施形態に係る放射性廃棄物の処理装置の概略図。 実施形態に係る放射性廃棄物の処理装置の概略図。 例2で得られたガラス固化体のX線回折による測定結果を示す図。
実施形態に係る放射性廃棄物の処理方法について説明する。
実施形態の放射性廃棄物の処理方法に適用されるスラッジとしては、具体的には、例えば、図1で示す放射性汚染水の処理施設(以下、多核種除去装置1と示す。)で発生する、スラッジが挙げられる。
多核種除去装置1は、放射性核種が含まれる放射性汚染水(以下単に汚染水と示す。)から、放射性核種を除去するための装置であり、例えば、雨水、地下水、海水等に放射性核種が溶解して原子炉建屋内に滞留する汚染水から、不図示のセシウム除去装置によりセシウムを除去した後の処理水や、この処理水の逆浸透膜による濃縮水や透過水などから各種の放射性核種が除去される。
図1において、多核種除去装置1は、α核種等の除去を行う鉄共沈処理部2と、Mg、Ca等の吸着阻害イオンの除去を行う炭酸塩沈殿処理部3と、を有する前処理装置4と、ゼオライトやキレート樹脂等の吸着材5を有する吸着塔6と、吸着塔6で処理された処理水を貯留する保管タンク7を具備している。
多核種除去装置1では、具体的には、例えば、配管8を経由して、放射性汚染水が鉄共沈処理部2の共沈タンク(不図示)に供給される。鉄共沈処理部2の共沈タンク(不図示)には、共沈剤として、例えば塩化第二鉄が添加され、さらにpH調製剤として水酸化ナトリウムが添加されて、水酸化鉄が生成する。放射性汚染水中のα核種等の放射性核種は、水酸化鉄と共沈し、鉄を主成分として含むスラッジ(以下、鉄を主成分として含むスラッジを、単に鉄含有スラッジと示す。)として、放射性汚染水から除去される(鉄共沈法)。
鉄共沈処理部2で生成するスラッジに含まれる放射性核種としては、例えばPu−238、Pu−239、Pu−240、Am−241、Am−242m、Am−243、Cm−242、Cm−243、Cm−244等のα線放出核種(以下α核種と呼ぶ。)、Co−60、Mn−54等のγ線放出核種(以下γ核種と呼ぶ。)が挙げられる。
鉄共沈処理部2の処理水は、不図示の配管を経由して、炭酸塩沈殿処理部3の沈殿タンク(不図示)に被処理水として供給される。炭酸塩沈殿処理部3では、共沈タンク(不図示)に、沈殿形成剤として、例えば炭酸ナトリウムと水酸化ナトリウムが添加され、後段の吸着材5における吸着阻害物質であるMg、Caや、Sr−90等(β線放出核種)の放射性核種が、炭酸塩として析出沈殿し、炭酸塩を主成分として含むスラッジ(以下、炭酸塩を主成分として含むスラッジを、単に炭酸塩含有スラッジと示す。)として、被処理水から除去される(析出沈殿法)。
なお、炭酸塩沈殿処理部3の処理水は、配管9を経由して、吸着塔6に被処理水として供給される。吸着塔6に供給された被処理水は、ゼオライト等の吸着材5に通水され、Sr、Cs等の放射性核種が吸着されて除去された後、配管10を経由して、保管タンク7に供給される。
実施形態に係る放射性廃棄物の処理方法は、例えば、前処理装置4で生成した鉄含有スラッジや炭酸塩含有スラッジについて、適用することができる。
図2は、本発明の放射性廃棄物の処理方法に適用される放射性廃棄物の処理装置の概略構成図である。
図2において、放射性廃棄物の処理装置20は、スラッジを収容するスラッジ受けタンク21と、スラッジ受けタンク21から供給されるスラッジを収容し加熱脱水して乾燥スラッジを生成するスラッジ加熱脱水装置22と、スラッジ計量槽23と、が順次設置されている。
スラッジ受けタンク21に収容するスラッジとしては、例えば、上記した多核種除去装置1の前処理装置4で生成した、鉄含有スラッジや、炭酸塩含有スラッジが挙げられる。
スラッジ受けタンク21及びスラッジ加熱脱水装置22間、並びにスラッジ加熱脱水装置22及びスラッジ計量槽23間は、それぞれ、配管24、配管25で接続されている。
一方、放射性廃棄物の処理装置20は、ナトリウムを含むガラス原料からなる溶融助剤を収容する溶融助剤タンク26と、溶融助剤計量槽27とが、スラッジ受けタンク21、スラッジ加熱脱水装置22及びスラッジ計量槽23のラインと並列して設置されている。溶融助剤タンク26及び溶融助剤計量槽27間は、配管28で接続されている。
スラッジ計量槽23及び溶融助剤計量槽27の後段には、乾燥スラッジと溶融助剤とを所定の割合で混合する乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29と、乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29で得られた乾燥スラッジと溶融助剤との混合物が供給される処理槽30と、が設置されている。乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29と処理槽30とは、配管31で接続されている。処理槽30には、処理槽30の外周面を囲むように、処理槽30内に収容された乾燥スラッジと溶融助剤との混合物を加熱溶融してガラス化する加熱装置32が設置されている。
処理槽30には、例えばバグフィルタなどを備えた、オフガス系の安全性を担保するための排気用配管33が接続されている。処理槽30には、適宜撹拌装置が設置されていてもよい。
乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29としては、撹拌羽根を備えたものであってもよく、ブレンダー(振動法)による混合が可能なものであってもよい。
処理槽30を構成する材質としては、800〜1500℃において、通常の耐熱性、耐腐食性を有するものであれば、特に限定することなく適用することができる。
処理槽30のサイズとしては、特に限定されないが、高レベル放射性廃棄物用ガラス固化体の保管容器のサイズ、すなわち、内径430mm×高さ1340mmのサイズの処理槽を好適に用いることができる。
スラッジ計量槽23及び溶融助剤計量槽27には、それぞれ配管34及び配管35が接続されており、乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29に接続された配管36と、点Pにおいて接続している。
なお、処理槽30は、図2に示した構成に限られず、例えば図3に示すように、処理槽30に流下用バルブ37を配設し、処理槽30の後段に、保管容器38が設置された構成としてもよい。
スラッジ受けタンク21に供給されるスラッジが、炭酸塩含有スラッジである場合には、溶融助剤としては、ナトリウム、ホウ素、アルミニウム及びケイ素を含有するものを用いることができる。ナトリウム、ホウ素、アルミニウム及びケイ素を含有する溶融助剤を、炭酸塩含有スラッジと混合することで、該炭酸塩含有スラッジを、溶融助剤の添加量を過度に増大させることなく、1100℃以下の加熱温度で、マトリックスとして一体化されたガラス固化体として固形化することができる。
炭酸塩含有スラッジに添加する溶融助剤を構成するガラス原料としては、ナトリウム、ホウ素、アルミニウム及びケイ素から選ばれた少なくとも1種の元素を主成分として含む化合物を用いることができる。ガラス原料としては、具体的には、例えば下記の(A)成分〜(C)成分からなるものを用いることができる。
(A)(a)ホウ酸ナトリウム又は(b)ナトリウム化合物とホウ酸との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
(B)(c)アルミン酸ナトリウム又は(d)ナトリウム化合物と酸化アルミニウムとの組合せから選ばれた少なくとも一つ。
(C)(e)ケイ酸ナトリウム又は(f)ナトリウム化合物と酸化ケイ素との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
なお、(A)成分、(B)成分、(C)成分に含まれるナトリウム化合物としては、特に限定されないが、例えば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等を用いることができる。
炭酸塩含有スラッジに添加する溶融助剤として、上記した(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有するものを用いることで、例えばMg、Ca等の吸着阻害イオンを高濃度で含むスラッジを、1100℃以下の加熱温度で、空隙が少なく良好に一体化され、かつ全体が十分にガラス化された固化体として、固形化することができる。このため、炭酸塩含有スラッジを、上記した温度範囲で、高密度でかつ耐水性に優れたガラス固化体として処理することができる。
(a)ホウ酸ナトリウムは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.1倍以上となるように、溶融助剤に配合されることが好ましい。溶融助剤に配合される(a)ホウ酸ナトリウムの量が、乾燥スラッジに対して、質量比で0.1倍未満であると、1100℃以下の溶融温度では、十分に一体化されたマトリックスとしての固化体を得ることができず、得られるガラス固化体における空隙率が増大するおそれがある。
より好ましくは、(a)ホウ酸ナトリウムは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.8倍以上となるように、溶融助剤に配合されることがよい。溶融助剤に配合される(a)ホウ酸ナトリウムの量が、乾燥スラッジに対して、質量比で0.8倍未満であると、スラッジと溶融助剤との混合物を加熱溶融したときに、全体がガラス化する前にネッキングして、得られるガラス固化体に結晶体が残存しやすく、ガラス固化体の一部に失透が生じることがある。この場合、得られるガラス固化体において十分な耐水性を得られず、放射性核種が外部に流出する等の不具合が生じ易くなる。
(c)アルミン酸ナトリウムは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.4倍以上 となるように、溶融助剤に配合されることが好ましい。溶融助剤に配合される(c)アルミン酸ナトリウムの量が、乾燥スラッジに対して、質量比で0.4倍未満であると、安定したガラス固化体を得られず、また得られるガラス固化体における耐候性が低下するおそれがある。このため、水分等の接触により、ガラス固化体が浸食され易く、放射性核種が外部に流出する等の不具合が生じ易くなる。溶融助剤に配合される(c)アルミン酸ナトリウムの量は、好ましくは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.5倍以上である。
(e)ケイ酸ナトリウムは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.5倍以上となるように、溶融助剤に配合されることが好ましい。溶融助剤に配合される(e)ケイ酸ナトリウムの量が、乾燥スラッジに対して、質量比で0.5倍未満であると、安定したガラス固化体を得ることができず、得られるガラス固化体における空隙率が増大するおそれがある。(e)ケイ酸ナトリウムの量は、より好ましくは、乾燥スラッジに対して、質量比で0.65倍以上である。
(a)ホウ酸ナトリウム、(c)アルミン酸ナトリウム及び(e)ケイ酸ナトリウムを含む溶融助剤においては、(c)アルミン酸ナトリウムの配合量と(e)ケイ酸ナトリウムの配合量との合計量に対する、(a)ホウ酸ナトリウムの配合量の割合、すなわち、(a)ホウ酸ナトリウムの配合量/((c)アルミン酸ナトリウムの配合量+(e)ケイ酸ナトリウムの配合量)により算出される値が、質量比で1.02〜0.44であることが好ましい。
(a)ホウ酸ナトリウムの配合量/((c)アルミン酸ナトリウムの配合量+(e)ケイ酸ナトリウムの配合量)により算出される値が、質量比で0.44未満であると、ガラスの軟化温度が上昇し、1100℃以下の溶融温度では、十分に一体化されたマトリックスとしての固化体を得ることができず、得られるガラス固化体における空隙率が増大するおそれがある。一方、(a)ホウ酸ナトリウムの配合量/((c)アルミン酸ナトリウムの配合量+(e)ケイ酸ナトリウムの配合量)により算出される値が、質量比で1.02を超えると、安定したガラス固化体を得られない。より好ましくは、(a)ホウ酸ナトリウムの配合量/((c)アルミン酸ナトリウムの配合量+(e)ケイ酸ナトリウムの配合量)により算出される値が、質量比で0.6〜1であることが好ましい。(a)ホウ酸ナトリウムの配合量/((c)アルミン酸ナトリウムの配合量+(e)ケイ酸ナトリウムの配合量)により算出される値を0.6以上とすることで、乾燥スラッジと溶融助剤との混合物が、加熱溶融により良好にガラス化し、結晶体の残留による失透がなく、耐水性に優れたガラス固化体を得ることができる。
スラッジ受けタンク21に供給されるスラッジが、鉄含有スラッジである場合には、溶融助剤としては、ナトリウム及びリンを含有するものを用いることができる。ナトリウム及びリンを含有する溶融助剤を、鉄含有スラッジと混合することで、該鉄含有スラッジを、溶融助剤の添加量を過度に増大させることなく、1100℃以下の加熱温度で、マトリックスとして一体化されたガラス固化体として固形化することができる。
鉄含有スラッジに添加する溶融助剤を構成するガラス原料としては、(g)リン酸ナトリウム又は(h)ナトリウム化合物とリン酸との組合せから選ばれた少なくとも一つからなるものを用いることが好ましい。
なお、ナトリウム化合物としては、特に限定されないが、例えば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等を用いることができる。
中でも、(g)リン酸ナトリウムは、鉄を高濃度で含むスラッジを、1100℃以下の加熱温度で、空隙率が少なく良好に一体化され、かつ全体が十分にガラスし、耐水性に優れたガラス固化体を形成できるため好ましい。
溶融助剤として(g)リン酸ナトリウムを使用する場合、(g)リン酸ナトリウムの使用量は、乾燥スラッジに対して、質量比で0.5倍以上とされることが好ましい。
なお、実施形態に係る放射性廃棄物の処理装置20は、上述した多核種除去装置1と一体として形成してもよく、多核種除去装置1とは別体として形成してもよい。
また、実施形態に係る放射性廃棄物の処理装置20は、必ずしも上記した構成に限られず、例えば、乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29を配設せず、処理槽30が、乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29の機能を兼ね備える構成としてもよい。
次に、図2に基づいて、本発明の放射性廃棄物の処理装置20による放射性廃棄物の処理方法について説明する。
初めに、スラッジ受けタンク21に収容されているスラッジは、配管24により、スラッジ加熱脱水装置22内に供給される。
スラッジ加熱脱水装置22では、スラッジから水分が除去されて乾燥スラッジとされる。スラッジ加熱脱水装置22で生成した乾燥スラッジは、配管25によりスラッジ計量槽23に供給されて所定量が計量され、配管34、配管36により乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29に供給される。
一方、溶融助剤タンク26に収容された溶融助剤は、配管28により溶融助剤計量槽27に供給され、所定量が計量されて、配管35、配管36により、乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29に供給される。
乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置29に供給された溶融助剤と乾燥スラッジは、撹拌羽根による撹拌、又は振動法(ブレンダー)などにより混合されて、配管31により、混合物として処理槽30に供給される。
処理槽30内に収容された乾燥スラッジと溶融助剤との混合物は、排気用配管33により処理槽30内の排ガスを排気しながら、加熱装置32により加熱溶融される。
乾燥スラッジと溶融助剤との混合物の加熱溶融温度は、1100℃以下の温度で行われる。加熱溶融温度が1100℃を超えると、処理槽30として要求される耐熱性が過度に高くなり、製造コストの増大を招くおそれがある。一方、乾燥スラッジと溶融助剤との混合物の加熱溶融温度は900℃以上であることが好ましい。乾燥スラッジと溶融助剤との混合物の加熱溶融温度が900℃未満であると、乾燥スラッジと溶融助剤との混合物において、十分な溶融状態を得られず、得られる固化体が十分に一体化されないか、又は溶融助剤として添加した成分や乾燥スラッジの成分が十分に非晶質化されず、得られる固化体に失透が生じるおそれがある。
乾燥スラッジと溶融助剤との混合物の加熱溶融温度は、930℃以上1050℃以下がより好ましい。
加熱溶融時間は、処理槽30の大きさや、乾燥スラッジと溶融助剤の混合物の量などに応じて、適宜調整することができる。
処理槽30内に供給された、乾燥スラッジと溶融助剤との混合物は、加熱溶融により容積が減容されることから、処理槽30への混合物の供給後、処理槽30の上方に空間が形成された場合には、この空間に新たに混合物を供給し、加熱溶融処理を行うことが好ましい。
処理槽30内で加熱溶融されたスラッジは、所定時間放冷されて、ガラス固化体が形成される。ガラス固化体により充填された処理槽30は、開口部が蓋締めされて閉鎖され、中間保管施設に移送される。
なお、放射性廃棄物の処理装置20が、処理槽30に流化用バルブ37を配設した構成である場合には、処理槽30において、乾燥スラッジと溶融助剤との混合物が加熱溶融された後、流化用バルブ37が開とされ、保管容器38内に供給される。保管容器38内に供給された溶融物は、保管容器37内で徐冷され、ガラス固化体が形成される。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明したが、上記の実施例は、本発明の一例として挙げたものであり、本発明を限定するものではない。また、上記の各実施形態の説明では、放射性廃棄物の処理方法及び放射性廃棄物の処理装置において、本発明の説明に直接必要とされない部分等についての記載を省略したが、これらについて必要とされる各要素を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、本発明の趣旨に反しない範囲で当業者が適宜設計変更しうる全ての放射性廃棄物の処理方法及び放射性廃棄物の処理装置は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲によって定義されるものである。
以下、本発明について実施例、比較例を参照してさらに詳細な説明を行うが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、例1〜7及び例8〜9は実施例である。
(例1〜7)
まず、炭酸塩含有スラッジを乾燥させた乾燥スラッジ(1)10gをアルミナ製のるつぼに投入し、次いで、溶融助剤として、NaAl(アルミン酸ナトリウム)、NaSiO(ケイ酸ナトリウム)、Na(ホウ酸ナトリウム)を、それぞれ表1に示す割合で混合してアルミナ製のるつぼに投入した。この溶融助剤と乾燥スラッジ(1)との混合物を、アルミナ製るつぼ内で、大気雰囲気下、1000℃で3時間加熱溶融した。得られた溶融物を、アルミナ製るつぼ内で、常温で放置して徐冷し、ガラス固化体を得た。
例1〜7で得られた各ガラス固化体の外観を目視で観察した。各ガラス固化体の外観の評価結果を、乾燥スラッジ及び溶融助剤の各成分の配合量、溶融温度、溶融時間と併せて、表1に示す。
Figure 0006199703
乾燥スラッジ(1)に対し、溶融助剤として、NaAl、NaSiO、Naを配合した例1〜例6では、溶融温度1000℃の条件下で、乾燥スラッジ(1)と溶融助剤との混合物からなる固化体を得ることができた。特に、乾燥スラッジ(1)10gに対して、Naの添加量が8〜10gである例2〜3及び例5〜6では、ガラス固化体の失透もなく、良好に一体化した固化体が形成されていることが確認された。一方、Naを添加していない例7では、乾燥スラッジ(1)と溶融助剤との混合物からなる固化体を得られたものの、全体の外観が粉体状となっており、固化体としての一体化が十分に進行していないことが確認された。また、乾燥スラッジ(1)10gに対して、Naの配合量が6gである例1、例4では、得られた固化体は一体的に形成されたものの、ガラス化が十分に進行せず、固化体に一部結晶質が残存しており、失透が生じていることが確認された。
例2のガラス固化体の密度を測定したところ、3.35g/cmであり、乾燥後のスラッジと比較して、かさ密度が増大しており、溶融助剤との溶融混合により、十分な減容効果を得られることが認められた。また、例2のガラス固化体について、PCT−B法による規格化浸出率を測定したところ、Si成分において約0.04g・m−2・d−1であり、充分な耐水性が認められた。
(例8〜9)
まず、鉄含有スラッジを乾燥させた乾燥スラッジ(2)10gをアルミナ製のるつぼに投入し、次いで溶融助剤として、NaPO(リン酸ナトリウム)をそれぞれ表2に示す割合で投入した。この乾燥スラッジ(2)と溶融助剤との混合物を、アルミナ製るつぼ内で、大気雰囲気下、1000℃で3時間加熱溶融した後、常温で放置して徐冷し、ガラス固化体を得た。
例8〜9で得られたガラス固化体の外観を目視で観察した。各ガラス固化体の外観の評価結果を、乾燥スラッジ及び溶融助剤の配合量、溶融温度、溶融時間と併せて、表2に示す。
Figure 0006199703
乾燥スラッジ10gに対し、溶融助剤として、NaPOを10g添加した例9では、溶融温度1000℃の条件下で、鉄を主成分とする乾燥スラッジが溶融助剤とともに一体化した良好な固化体を得られることが確認された。一方、乾燥スラッジ10gに対する、NaPOの配合量が5gである例8では、得られた固化体は一体的に形成されたものの、ガラス化が十分に進行しておらず、一部失透が生じていることが確認された。
上記した例9のガラス固化体の密度を測定したところ、2.7g/cmであり、乾燥後のスラッジと比較して、かさ密度が増大しており、溶融助剤との溶融混合により、十分な減容効果が認められた。また、例9のガラス固化体について、PCT−B法による規格化浸出率を測定したところ、充分な耐水性が認められた。
(例10)
まず、乾燥スラッジ(1)10gをアルミナ製のるつぼに投入し、次いで、溶融助剤として、NaAl、NaSiO、Naを、例1と同じ割合で混合して、アルミナ製のるつぼに投入した。この溶融助剤と乾燥スラッジ(1)との混合物を、アルミナ製るつぼ内で、大気雰囲気下、800℃で3時間加熱溶融した後、常温で放置して徐冷し、ガラス固化体を得た。得られたガラス固化体を、目視で観察したところ、全体の外観が粉体状となっており、固化体としての一体化が十分に進行していないことが確認された。
例2で得られたガラス固化体について、X線回折装置によるX線回折を行った。X線回折による測定結果を図4に示す。
図4から明らかなように、例2で得られたガラス固化体は、加熱処理前のスラッジ及び溶融助剤に含まれる結晶成分のピークが消滅しており、ガラス固化体として非晶質化されていることが確認された。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、放射性核種を高濃度で含有するスラッジを、安全性に優れた固化体として、低コストでかつ効率的に処理することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…多核種除去装置、2…鉄共沈処理部、3…炭酸塩沈殿処理部、4…前処理装置、5…吸着材、6…吸着塔、7…保管タンク、8〜10,24〜25,28,34〜36…配管、20…放射性廃棄物の処理装置、21…スラッジ受けタンク、22…スラッジ加熱脱水装置、23…スラッジ計量槽、26…溶融助剤タンク、27…溶融助剤計量槽、
29…乾燥スラッジ・溶融助剤混合装置、30…処理槽、32…加熱装置、33…排気用配管、37…流化用バルブ、38…保管容器

Claims (3)

  1. 放射性汚染水の処理施設で発生する放射性核種を高濃度で含むスラッジから水分を除去して乾燥スラッジとする工程と、この乾燥スラッジに、下記(A)成分〜(C)成分からなるガラス原料から構成される溶融助剤を加えて1100℃以下の溶融温度で加熱してガラス化する工程と、を有することを特徴とする放射性廃棄物の処理方法。
    (A)(a)ホウ酸ナトリウム又は(b)ナトリウム化合物とホウ酸との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
    (B)(c)アルミン酸ナトリウム又は(d)ナトリウム化合物と酸化アルミニウムとの組合せから選ばれた少なくとも一つ。
    (C)(e)ケイ酸ナトリウム又は(f)ナトリウム化合物と酸化ケイ素との組合せから選ばれた少なくとも一つ。
  2. 前記放射性核種を高濃度で含むスラッジが、前記放射性汚染水に沈殿形成剤を添加して形成されたスラッジであることを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄物の処理方法。
  3. 前記放射性核種を高濃度で含むスラッジは炭酸塩を主成分とするスラッジであることを特徴とする請求項1又は2記載の放射性廃棄物の処理方法。
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