JP6198710B2 - ゴブの長さ計測装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ガラスびんなどのガラス製品を金型によって成形するガラス製品成形装置において、前記金型へ供給される「ゴブ」と称される溶融ガラスの塊の長さを計測するのに用いられるゴブの長さ計測装置に関する。
図16は、ゴブgを生成して粗型9へ供給するゴブ供給機構を示しており、スパウト11、カッター機構13、デリバリー19などを備えている。スパウト11は底部に円形状のオリフィス12を備え、オリフィス12の下方にカッター機構13のシャーブレード13A,13Bが位置している。スパウト11の内部にはチューブ14が回転可能に配備され、チューブ14の内部にはプランジャ15が上下動可能に配備されている。プランジャ15が下死点から上死点へ上昇し、さらに上死点から下降するに従い、スパウト11内の溶融ガラスGがオリフィス12より押し出されて円柱状に垂れ下がる。プランジャ15が下死点に達し、続いて上昇に転じた直後にカッター機構13を作動させることにより、オリフィス12より垂れ下がった溶融ガラスGがシャーブレード13A,13Bにより切断され、縦に長い形状のゴブgが生成される。
ゴブgは下方へ落下し、デリバリー19を構成するスクープ16、トラフ17、デフレクター18を経て粗型9へ導かれる。トラフ17とデフレクター18はセクション毎に設けられており、スクープ16が順次向きを変えることで、ゴブgが複数のセクションの各粗型9へ供給される。成形されるガラス製品の品質を均一に保持するために、ゴブgの速度、長さ、重量などが最適となるように管理される。その種の管理のために、ゴブ生成直後のゴブgの落下経路pと粗型9への導入直前のゴブgの落下経路qとの少なくとも一方においてゴブgの長さや速度が計測され、その計測結果に応じて装置各部の調整が行われる。
従来、ゴブgの速度と長さは、図17に示すように、ゴブgの落下経路p,qに沿って所定の距離Yを隔てて上下に位置させる一対のゴブ検知センサー91,92(以下、上位置のゴブ検知センサー91を「第1のゴブ検知センサー91」、下位置のゴブ検知センサー92を「第2のゴブ検知センサー92」という。)によって計測されている(例えば特許文献1参照)。
第1、第2の各ゴブ検知センサー91,92には、ゴブgが発する近赤外光を受光して電気信号に変換するフォトセンサーが用いられている。各ゴブ検知センサー91,92の出力である検知信号i,iは、図19(1)(2)に示すように、ゴブgを検知したときに立ち上がり、ゴブgを検知しなくなったとき、すなわち、ゴブgが各ゴブ検知センサー91,92の位置を通過したときに立ち下がる。
第1のゴブ検知センサー91の検知信号iが立ち上がるタイミングから第2のゴブ検知センサー92の検知信号iが立ち上がるタイミングまでの時間、すなわち、ゴブgが各ゴブ検知センサー91,92を通過するときのタイミングのずれ量は、ゴブgが第1のゴブ検知センサー91から第2のゴブ検知センサー92まで移動(落下)するのに要する時間(以下、「移動時間」という。)に相当する。このゴブgの移動時間をtとすると、ゴブgの速度vは、v=Y/tにより求められる。図17において、実線は第1のゴブ検知センサー91がゴブgを検知したタイミングを示し、破線は第2のゴブ検知センサー92がゴブgを検知したタイミングを示している。なお、図19(3)は、第1のゴブ検知センサー91の検知信号iが立ち上がることにより立ち上がり、第2のゴブ検知センサー92の検知信号iが立ち上がることにより立ち下がる信号iを示しており、この信号iのオン時間を測定することで前記の移動時間tが求まる。
また、第1のゴブ検知センサー91の検知信号iがオンしている時間、すなわち、ゴブgが第1のゴブ検知センサー91の位置を通過するのに要する時間(以下「通過時間」という。)をt、第2のゴブ検知センサー92の検知信号iがオンしている時間、すなわち、ゴブgが第2のゴブ検知センサー92の位置を通過するのに要する時間(通過時間)をtとすると、ゴブgの長さLは、L=v×tまたはv×t、或いは両者の平均値、すなわち、(v×t+v×t)/2により求められる。図18において、実線は第1のゴブ検知センサー91または第2のゴブ検知センサー92がゴブgを検知したタイミングを示し、破線はゴブgが第1のゴブ検知センサー91または第2のゴブ検知センサー92の位置を通過するタイミングを示している。
ゴブgの長さLは、上記した2個のゴブ検知センサー91,92を用いて求めることができるが、図20に示すように、複数台のカメラ93〜95によりゴブgを撮像して各画像よりゴブGの空間位置データを取得し、その空間位置データからゴブgの長さLを求めることも可能である(例えば特許文献2参照)。
特許第4999032号公報 WO2011/118616公報
図16に示したゴブ供給機構において、オリフィス12より押し出されて円柱状に垂れ下がった溶融ガラスGがシャーブレード13A,13Bにより切断されるとき、図21に示すように、下側のシャーブレード13Bによる押圧力が溶融ガラスGに作用し、ゴブgの上端部が押圧された方向へ振られたとき、ゴブgが傾き、その傾いた姿勢のままゴブgは落下経路pを落下することになる。
特許文献1に記載された装置によれば、前記した第1のゴブ検知センサー91の検知信号iがオンしている時間(通過時間)tおよび第2のゴブ検知センサー92の検知信号iがオンしている時間(通過時間)tは、ゴブgの傾きの大きさに応じて短くなるため、ゴブgの長さの計測値(見掛けの長さ)L′はゴブgの長さの実寸Lより小さな値となり、ゴブgの長さは正確に計測されない。
一方、特許文献2に記載された装置では、複数台のカメラ93〜95によりゴブgを撮像して取得した空間位置データからゴブgの長さを計測するので、ゴブgの傾きの影響を受けることなくゴブgの長さを計測することができるが、複数台のカメラ93〜95を必要とし、また、画像処理のためのソフトも複雑となるため、設備費用が高価となる。しかも、ゴブgの全表面に関する三次元座標データを取得するための演算に時間がかかり、高速処理が困難である。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、簡単な構成によりゴブの長さを正確に測定することができるゴブの長さ計測装置を提供することを目的とする。
この発明によるゴブの長さ計測装置は、金型へ供給されるガラス製品成形用のゴブの長さをゴブの落下途中で計測するものであって、ゴブの落下経路に沿って所定の距離を隔てて位置しゴブの落下経路を落下するゴブの通過をゴブが発する近赤外光を受光することにより上下の各位置で検知する一対のゴブ検知センサーと、ゴブの落下経路に対して90度の角度を隔てて位置しゴブの落下経路を落下するゴブとの距離を異なる2方向の各角度位置で計測する一対の距離センサーと、前記の各ゴブ検知センサーの検知信号より得られるゴブの通過タイミングのずれ量およびゴブの通過時間とゴブ検知センサー間の距離とからゴブの見掛けの長さを算出する演算、前記の各距離センサーの計測出力より得られるゴブの輪郭線を表すデータからゴブの傾きを算出する演算、および前記ゴブの見掛けの長さの算出値を前記ゴブの傾きの算出値により補正してゴブの長さの実寸を算出する演算をそれぞれ実行する演算装置とを備えてなるものである。前記の一対のゴブ検知センサーおよび一対の距離センサーは、手持ち操作が可能なグリップを有する筐体の前面のヘッド部に配設されている。前記の一対のゴブ検知センサーは、ヘッド部の前面の上下各位置に配置され、前記の一対の距離センサーは、前記一対のゴブ検知センサーの高さの中間の高さであって、それぞれ同じ高さ位置に位置し、ヘッド部の前面のゴブの落下経路に対する前記一対のゴブ検知センサーの角度位置に対してそれぞれ45度の角度を隔てた各角度位置に配置されている。
この発明によるゴブの長さ計測装置において、ゴブの落下経路をゴブが落下するとき、一対のゴブ検知センサーが上下各位置でゴブの通過を検知するとともに、一対の距離センサーが異なる2方向の各角度位置でゴブとの距離を計測する。演算装置は、各ゴブ検知センサーの検知信号を受けて、ゴブの通過タイミングのずれ量とゴブ検知センサー間の距離とからゴブの速度を算出し、さらに、ゴブがゴブ検知センサーの位置を通過するのに要した時間、すなわち、ゴブの通過時間とゴブの速度とからゴブ検知センサーの位置から見たゴブの長さ、すなわち、ゴブが傾いているときはゴブの見掛けの長さを算出する。
また、演算装置は、各距離センサーによる計測出力を受けて、各距離センサーから見たゴブの輪郭線を求め、二つの輪郭線を表すデータによってゴブが傾いた姿勢のときはその傾いたゴブの形態を認識し、その形態からゴブの傾きを算出した後、前記のゴブの見掛けの長さを前記のゴブの傾きにより補正してゴブの長さの実寸を算出する。
この発明の一つの実施態様においては、前記ヘッド部は、両側へ突出するアームを有しており、各アームの先端部に前記距離センサーが配設されている。
このゴブの長さ計測装置によると、作業者はグリップを握り、筐体の前面のヘッド部をゴブの落下経路に向けることにより、一対のゴブ検知センサーおよび一対の距離センサーを、決められた位置関係を保った状態でゴブの落下経路を落下するゴブと対向させることができ、ゴブの長さを手作業で簡単に計測できる。
なお、ゴブ検知センサーとしてフォトセンサーが、また、距離センサーとして変位センサーが、それぞれ好適である。
この発明によれば、ゴブがゴブの落下経路を傾いた姿勢で落下しても、ゴブの傾きの影響を受けることなく、ゴブの長さの実寸を計測することができる。また、一対のゴブ検知センサーと一対の距離センサーとを決められた位置に配置するだけの簡単な構成であるから、手持ち操作が可能なゴブの長さ計測装置を構成することが可能であり、ゴブの長さの計測作業を簡易に行うことができる。
この発明の一実施例であるゴブの長さ計測装置の概略構成を示す正面図である。 図1のゴブの長さ計測装置の概略構成を示す平面図である。 傾いた姿勢で落下するゴブの計測状態を示す正面図である。 傾いた姿勢で落下するゴブの計測状態を示す平面図である。 ゴブ検知センサーの検知信号を示すタイムチャートである。 この発明のゴブの長さ計測装置の具体例を示す側面図である。 図6のゴブの長さ計測装置の上面図である。 図6のゴブの長さ計測装置の正面図である。 図6のゴブの長さ計測装置の回路構成例を示すブロック図である。 ゴブの長さを計測する処理の手順を示すフローチャートである。 距離センサーの計測出力よりゴブの輪郭線を表すデータを取得する手順を説明するための説明図である。 各距離センサーの計測出力より取得されたゴブの輪郭線を表すデータを座標平面上で示した説明図である。 ゴブの輪郭線を直線に近似して3次元の座標データに変換する手順を説明するための説明図である。 xyz座標系をz軸の周りに45度回転する処理を示す説明図である。 近似された直線よりゴブの傾きを算出する手順を説明するための説明図である。 ゴブを生成して粗型へ供給するゴブ供給機構を示す説明図である。 従来のゴブの長さ計測装置を構成する一対のゴブ検知センサーによりゴブの速度を計測する方法を説明するための説明図である。 従来のゴブの長さ計測装置を構成する一対のゴブ検知センサーによりゴブの長さを計測する方法を説明するための説明図である。 ゴブ検知センサーの検知信号を示すタイムチャートである。 ゴブの長さ計測装置の他の従来例を示す説明図である。 傾いた姿勢のゴブを示す説明図である。
図1および図2は、この発明の一実施例であるゴブの長さ計測装置1の概略構成を示している。このゴブの長さ計測装置1は、ガラス製品成形用のゴブgの長さの実寸Lをゴブgの落下途中で計測するためのものである。ゴブgは、図16に示したゴブ供給機構を経て粗型9へ供給されるもので、図示のゴブの長さ計測装置1によってゴブ生成直後のゴブgの落下経路pと粗型9への導入直前のゴブgの落下経路qとでゴブgの速度vと長さLとが計測される。
ゴブの長さ計測装置1は、一対のゴブ検知センサー2,3と一対の距離センサー4,5と演算装置6とで構成されている。一対のゴブ検知センサー2,3(以下、上位置のゴブ検知センサー2を「第1のゴブ検知センサー2」、下位置のゴブ検知センサー3を「第2のゴブ検知センサー3」という。)は、図1に示すように、ゴブgの落下経路p,qに沿って所定の距離Yを隔てて位置するもので、ゴブgの落下経路p,qを落下するゴブgの通過を上下の各位置で検知する。
一対の距離センサー4,5(以下、一方の距離センサー4を「第1の距離センサー4」、他方の距離センサー5を「第2の距離センサー5」という。)は、図2に示すように、ゴブgの落下経路p,qに対して所定の角度α(図示例ではα=90度)を隔てて位置するもので、ゴブgの落下経路p,qを落下するゴブgとの距離を異なる2方向の各角度位置で計測する。この実施例では、第1、第2の各距離センサー4,5は、ゴブ検知センサー2,3の高さの中間の高さであって、それぞれ同じ高さ位置に位置するが(図1参照)、ゴブ検知センサー2,3の近傍であれば、図示の位置に限られるものではない。また、第1、第2の各距離センサー4,5は、ゴブ検知センサー2,3の角度位置に対して45度の角度を隔てた各角度位置にそれぞれ位置しているが、ゴブ検知センサー2,3との位置関係が定まっていれば、図示の位置に限られるものではない。
この実施例では、ゴブ検知センサー2,3としてフォトセンサーが、また、距離センサー4,5として変位センサーが、それぞれ用いてある。フォトセンサーは、ゴブgが発する近赤外光を受光して電気信号に変換するもので、例えば受光素子としてフォトトランジスタやフォトダイオードが用いられている。変位センサーは、例えば受光素子としてPSD(一次元の位置受光素子)が用いられており、光源から発せられた光がゴブgに照射され、その反射光がPSD上に集光されてゴブgとの距離に応じた位置に結像されるものである。
演算装置6は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成されるもので、各ゴブ検知センサー2,3の検知信号i,iより得られるゴブgの通過タイミングのずれ量(前記した移動時間t)および前記したゴブgの通過時間t,tと、ゴブ検知センサー2,3間の距離Yとからゴブgが傾いているときはゴブgの見掛けの長さL′を算出するとともに、各距離センサー4,5の計測出力より得られるゴブgの輪郭線を表すデータからゴブgの傾きを算出した後、前記ゴブgの見掛けの長さL′を前記ゴブgの傾きにより補正してゴブgの長さの実寸Lを算出するものである。なお、この演算装置6によりゴブgの長さの実寸Lを算出する手順は後で詳述する。
図1および図2は、ゴブgがゴブgの落下経路p,qを傾かずに落下する状態を示している。この場合は、ゴブ検知センサー2,3の検出信号i,iから算出されるゴブgの見掛けの長さL′はゴブgの長さの実寸Lに一致する。
図3および図4は、ゴブgがゴブgの落下経路p,qを傾き角度θだけ傾いた姿勢で落下する状態を示している。この場合は、ゴブ検知センサー2,3の検出信号i,iから算出されるゴブgの見掛けの長さL′はゴブgの長さの実寸Lより短くなる。
図5(1)(2)は、ゴブgが傾いた姿勢で落下するときの第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3の検知信号i,iを示している。各検知信号i,iがオンしている時間、すなわち、ゴブgが第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3の位置を通過するのに要する時間(ゴブgの通過時間)t,tは、ゴブgが傾かずに落下するときの検知信号i,i(図中、点線で示す)の通過時間より短くなる。
なお、図5(3)は、第1のゴブ検知センサー2の検知信号iが立ち上がることにより立ち上がり、第2のゴブ検知センサー3の検知信号iが立ち上がることにより立ち下がる信号iを示しているが、この信号iのオン時間(ゴブgの移動時間)tは、ゴブgが傾かずに落下する場合とゴブが傾いた姿勢で落下する場合とで差異はない。
ゴブgの落下速度vは、v=Y/tで与えられ、ゴブgの見掛けの長さL′は、L=v×tまたはv×t、或いは両者の平均値、すなわち、(v×t+v×t)/2で与えられるから、ゴブgが傾いた姿勢で落下する場合のゴブgの通過時間t,tはゴブgが傾かずに落下する場合のゴブgの通過時間t,tより短くなり、したがって、ゴブgの見掛けの長さL′はゴブgの長さの実寸Lより短くなる。
図6〜図8は、この発明のゴブの長さ計測装置1の具体例を示している。図示の長さ計測装置1は、手持ち操作が可能なハンディタイプの装置であるが、この発明はこれに限らず、設置タイプのものにも適用実施できる。
図示例のゴブの長さ計測装置1は、金属製の筐体7の本体部70に制御ボード8(図9に示す)が組み込まれ、制御ボード8の液晶表示器81が透明カバー71により視認可能に覆われている。筐体7には手持ち操作が可能がグリップ72が設けられており、グリップ72の内部はバッテリーを収納できるバッテリーボックスとなっている。筐体7の前面にはヘッド部73が設けられている。ヘッド部73の前面には上下各位置に第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3が配置されている。ヘッド部73は両側へ突出するアーム74,75を有しており、各アーム74,75の先端部に第1、第2の各距離センサー4,5が配置されている。なお、図中、76,77はヘッド部73の上下端に取り付けられた支持ガイドであり、計測時にゴブ供給機構の適所に支持ガイド76,77を突き当てることで、安定した姿勢での計測が行える。
上記の実施例によると、作業者はグリップ72を握り、筐体7の前面のヘッド部73をゴブgの落下経路p,qに向けることにより、一対のゴブ検知センサー2,3および一対の距離センサー4,5を、決められた位置関係を保った状態でゴブgの落下経路p,qを落下するゴブgと対向させることができ、ゴブgの長さを手作業で簡単に計測できる。
図9は、上記したゴブの長さ計測装置1の回路構成例を示している。図中、8は前記の制御ボードであり、前記の演算装置6を構成するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という。)80と、マイコン80による演算結果などを表示する液晶表示器81と、バッテリー83の電圧を最適な電圧に制御してマイコン80へ供給するパワーコントローラ82とを含んでいる。マイコン80にはアンプ84を介して上記の第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3および第1、第2の各距離センサー4,5が接続されている。
マイコン80は、第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3の検知信号i,iを取り込んでゴブgの速度vやゴブgの見掛けの長さL′を算出するとともに、第1,第2の各距離センサー4,5の計測出力を取り込んでゴブgの傾きθを算出した後、ゴブgの見掛けの長さL′をゴブgの傾きθにより補正してゴブgの長さの実寸Lを算出するもので、図10にゴブgの長さを計測するためのマイコン80による処理の流れが示してある。
図10のフローチャートにおいて、「ST」は「STEP」の略であり、処理の流れにおける各手順を示している。図10のST1でマイコン80のイニシャルリセットが行われた後、図中、aで示すゴブgの見掛けの長さL′を計測する第1の処理手順と、bで示すゴブgの傾きθを計測する第2の処理手順とが並行して実行される。
図16に示したゴブ供給機構において、スパウト11のオリフィス12より垂れ下がった溶融ガラスGがシャーブレード13A,13Bにより切断されると、縦に長く両端部にかけて細くなった形状のゴブgが生成される。ゴブgは落下経路pに沿って落下する。ゴブgの落下時、一対のゴブ検知センサー2,3は上下各位置でゴブgの通過を検知する。
なお、以下では、ゴブ生成直後のゴブgの落下経路pにおいてゴブgの長さを計測する場合の手順を説明するが、粗型9への導入直前のゴブgの落下経路qにおいてゴブgの長さを計測する場合の手順も同様である。
図10の第1の処理手順aにおいて、演算装置6としてのマイコン80は、第1,第2の各ゴブ検知センサー2,3の検知信号i,iを受けて、ゴブgが各ゴブ検知センサー2,3の位置を通過するのに要した時間、すなわち、ゴブgの通過時間t,tと、ゴブgの通過タイミングのずれ量であるゴブgの移動時間tとを測定し(ST2〜4)、ゴブgの移動時間tとゴブ検知センサー2,3間の距離Yとからゴブgの速度v(=Y/t)を算出する(ST5)。また、ゴブgの速度vとゴブgの通過時間t,tとからゴブgの見掛けの長さL′(=(v×t+v×t)/2)を算出する(ST6)。
一方、図10の第2の処理手順bにおいて、第1、第2の各距離センサー4,5により異なる2方向の各角度位置からゴブgとの距離が計測され、マイコン80は、各距離センサー4,5の計測出力よりゴブgの全長にわたる距離の計測値L,Lを取得する(ST7)。そして、マイコン80は、以下のST8〜12において、鉛直線に対するゴブgの傾きθを算出する処理を実行する。
図11は、xyz座標系で表される3次元空間を平面的に見た図であり、同図には、第1、第2の各ゴブ検知センサー2,3の角度位置A,Bと第1、第2の各距離センサー4,5の角度位置C,Dとの位置関係が示されている。第1、第2の各距離センサー4,5は、ゴブgの落下経路pに対して90度の角度を隔てた位置であって、各ゴブ検知センサー2,3の角度位置A,Bに対して45度の角度を隔てた各角度位置C,Dにそれぞれ位置している。
第1、第2の各距離センサー4,5は、それぞれの各角度位置C,Dにおいて、ゴブgとの距離を計測し、マイコン80は各距離センサー4,5の計測出力よりゴブgの全長にわたる距離の測定値L,Lを取得した後(ST7)、次のST8で直線領域の切出し処理を実行する。
図12(1)は、第1の距離センサー4の計測出力より取得された距離の測定値Lをxz座標平面に表したもので、同図に示される曲線は第1の距離センサー4の角度位置Cから見たゴブgの輪郭線がxz座標平面に投影されたものに相当する。
図12(2)は、第2の距離センサー5の計測出力より取得された距離の測定値Lをyz座標平面に表したもので、同図に示される曲線は第2の距離センサー5の角度位置Dから見たゴブgの輪郭線がyz座標平面に投影されたものに相当する。
図12(1)のxz座標平面および図12(2)のyz座標平面に投影された各輪郭線は、両端部分を除きほぼ直線状である。マイコン80は、各輪郭線上の各点の座標データを一次微分し、その微分値(変化率)が一定値以下のとき直線とみなす処理を実行することにより、直線領域S,Sの切出しを行う(ST8)。なお、直線領域の切出しは、上記の微分処理に代えて、前記輪郭線の長さの一定比率(例えば15%)を両端から切り離すようにしてもよい。
切り出された領域S,Sを対象として各輪郭線を直線に近似するために最小二乗法が適用され、図13(1)(2)に示す2つの直線l,lが定義される(ST9)。なお、図13(1)(2)は、2つの直線l,lをxz座標平面上およびyz座標平面上で下端の点が原点位置となるように平行移動させたものである。各座標平面上での各直線l,lの上端の点の座標を(x,z)(y,z)とした場合、図示例では、z>zであるから、各直線l,lの上端の点をz座標が小さい方に合わせるように調節し、その結果、各直線l,lは、上端の点Uの座標がそれぞれ(x′,z)(y,z)となる(ただし、x′=x×z/z)。これにより、xyz座標上に下端の点の座標が(0,0,0)、上端の点Uの座標が(x′,y,z)の直線、すなわち、ゴブGを棒と見立てたときのその棒を表す直線が得られる(ST10)。
ゴブgの見掛けの長さL′は、ゴブ検知センサー2,3の角度位置A,Bから計測されたものであり、角度位置A,Bから見たゴブgの傾きθを取得するために、上記のxyz座標系をz軸の周りに45度の角度だけ回転させる(ST11)。
図14は、点線で示すxyz座標系をz軸の周りに45度の角度だけ回転させたときの新たなxyz座標系を実線で示している。元のxyz座標系における前記の上端の点Uの座標(x′,y,z)に対応する新たなxyz座標系における点U′の座標を(x1,y1,z1)とすると、各座標x1,y1,z1は次式で表される。
Figure 0006198710
図15は、上記の新たなxyz座標系を示しており、点U′の極座標を(r,θ)とすると、cosθは次式で与えられ、これによりゴブgの傾きθを特定することができる(ST12)。
Figure 0006198710
かくして、ゴブgの長さの実寸Lは、図3に示すように、L=L′/cosθで与えられるもので、マイコン80は、この演算を実行することによりゴブgの長さを補正する(ST13)。得られたゴブgの長さの実寸Lはマイコン80が有する所定のメモリに記憶され、液晶表示器81には前記のゴブgの速度vとゴブgの長さの実寸Lとが表示される(ST14,15)。次に生成されたゴブgについても同様の計測を行う場合は、次のST16の判定は「YES」であり、上記と同様の処理が実行される。
1 ゴブの長さ計測装置
2,3 ゴブ検知センサー
4,5 距離センサー
6 演算装置
7 筐体
72 グリップ
73 ヘッド部
80 マイコン
p,q ゴブの落下経路

Claims (3)

  1. 金型へ供給されるガラス製品成形用のゴブの長さをゴブの落下途中で計測するゴブの長さ計測装置であって、
    ゴブの落下経路に沿って所定の距離を隔てて位置しゴブの落下経路を落下するゴブの通過をゴブが発する近赤外光を受光することにより上下の各位置で検知する一対のゴブ検知センサーと、
    ゴブの落下経路に対して90度の角度を隔てて位置しゴブの落下経路を落下するゴブとの距離を異なる2方向の各角度位置で計測する一対の距離センサーと、
    前記の各ゴブ検知センサーの検知信号より得られるゴブの通過タイミングのずれ量およびゴブの通過時間とゴブ検知センサー間の距離とからゴブの見掛けの長さを算出する演算、前記の各距離センサーの計測出力より得られるゴブの輪郭線を表すデータからゴブの傾きを算出する演算、および前記ゴブの見掛けの長さの算出値を前記ゴブの傾きの算出値により補正してゴブの長さの実寸を算出する演算をそれぞれ実行する演算装置とを備えてなり、
    前記の一対のゴブ検知センサーおよび一対の距離センサーは、手持ち操作が可能なグリップを有する筐体の前面のヘッド部に配設され、
    前記の一対のゴブ検知センサーは、ヘッド部の前面の上下各位置に配置され、
    前記の一対の距離センサーは、前記一対のゴブ検知センサーの高さの中間の高さであって、それぞれ同じ高さ位置に位置し、ヘッド部の前面のゴブの落下経路に対する前記一対のゴブ検知センサーの角度位置に対してそれぞれ45度の角度を隔てた各角度位置に配置されているゴブの長さ計測装置。
  2. 前記ヘッド部は、両側へ突出するアームを有しており、各アームの先端部に前記距離センサーが配設されている請求項1に記載されたゴブの長さ計測装置。
  3. 前記の一対のゴブ検知センサーはフォトセンサーであり、前記の一対の距離センサーは変位センサーである請求項1または2に記載されたゴブの長さ計測装置。
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