JP6196760B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、生体の管腔内を撮像して得られた画像から異常部を検出する画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
内視鏡やカプセル型内視鏡等の医用観察装置により生体の管腔内を撮像することにより得られた画像(以下、管腔内画像、又は、単に画像ともいう)に対する画像処理に関する技術として、特許文献1には、管腔内画像から粘膜表面の微細構造や血管走行形態の異常部(病変存在候補画像)を検出する技術が開示されている。より詳細には、特許文献1においては、粘膜の微細構造や血管像に関する情報をよく含むG(緑)成分の画像から特徴量を算出し、該特徴量及び線形判別関数を用いて異常所見の有無を判別する。上記特徴量としては、例えば、特定の空間周波数成分の画像を2値化することにより抽出した領域の形状特徴量(面積、溝幅、周囲長、円形度、分岐点、端点、分岐率等:特許文献2参照)や、ガボール(Gabor)フィルタを利用した空間周波数解析による特徴量(特許文献3参照)が用いられる。また、線形判別関数は、例えば、正常及び異常所見の画像から算出された特徴量を教師データとして作成される。
特開2005−192880号公報 特許第2918162号公報 特開2002−165757号公報
しかしながら、特許文献1に開示された上記技術を、肥大した柔毛(浮腫)やポリープのように、粘膜表面から突出する異常部の検出に適用しようとすると、浮腫等と似たような特徴を有する被写体、具体的には、円形状のエッジを有する泡を誤検出してしまう場合がある。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであって、粘膜表面から突出する異常部を泡と明確に区別して、異常部を精度良く検出することができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出手段と、前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記特徴量を基に前記管腔内の異常部を検出する異常部検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出ステップと、前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出ステップと、前記特徴量を基に異常部を検出する異常部検出ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る画像処理プログラムは、生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出ステップと、前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出ステップと、前記特徴量を基に異常部を検出する異常部検出ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、管腔内画像から抽出された複数の輪郭画素の各画素値と位置関係とに基づく特徴量を基に異常部を検出するので、粘膜表面から突出する異常部を泡と明確に区別し、異常部を精度良く検出することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、異常部である浮腫の特徴を示す模式図である。 図3は、泡の特徴を示す模式図である。 図4は、図1に示す画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 図5は、図1に示す特定周波数成分抽出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図6は、図1に示す孤立点除去部が実行する処理を示すフローチャートである。 図7は、ラベルリング画像の作成例を示す模式図である。 図8は、図1に示す輪郭先端位置設定部が実行する処理を示すフローチャートである。 図9は、先端領域の設定処理を説明するための模式図である。 図10は、図1に示す外接円算出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図11は、外接円の中心座標の算出処理を説明するための模式図である。 図12は、図1に示す近傍領域設定部が実行する処理を示すフローチャートである。 図13は、近傍領域の取得処理を説明するための模式図である。 図14は、近傍領域の取得処理を説明するための模式図である。 図15は、変形例1−1における特定周波数成分画像の作成処理を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図17は、異常部の円形輪郭における周回プロファイルを説明する図である。 図18は、図16に示す画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 図19は、図16に示す円形状輪郭抽出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図20は、図16に示す最大値最小値位置算出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図21は、図16に示す角度算出部が特徴量として算出する角度を説明する図である。 図22は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図23は、異常部である浮腫における円形輪郭上の画素値の特徴を説明する模式図である。 図24は、泡における円形輪郭上の画素値の特徴を説明する模式図である。 図25は、図22に示す画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 図26は、図22に示す対向位置画素相関値算出部が実行する処理を示すフローチャートである。 図27は、互いに対向する画素間における画素値の相関値の算出処理を説明するための模式図である。 図28は、互いに対向する画素それぞれの画素値を成分とする多次元空間を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムについて、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置を示すブロック図である。本実施の形態1に係る画像処理装置1は、一例として、内視鏡又はカプセル型内視鏡(以下、これらをまとめて単に内視鏡という)によって生体の管腔内を撮像することにより取得された管腔内画像(以下、単に画像ともいう)に対し、粘膜表面から突出する異常部を検出する画像処理を施す装置である。管腔内画像は、通常、各画素位置においてR(赤)、G(緑)、B(青)の波長成分(色成分)に対して、所定の(例えば256階調の)画素レベル(画素値)を有するカラー画像である。
図1に示すように、画像処理装置1は、該画像処理装置1全体の動作を制御する制御部10と、内視鏡によって撮像された画像に対応する画像データを取得する画像取得部20と、外部から入力される入力信号を受け付ける入力部30と、各種表示を行う表示部40と、画像取得部20によって取得された画像データや種々のプログラムを格納する記録部50と、画像データに対して所定の画像処理を実行する演算部100とを備える。
制御部10は、CPU等のハードウェアによって実現され、記録部50に記録された各種プログラムを読み込むことにより、画像取得部20から入力される画像データや入力部30から入力される操作信号等に従って、画像処理装置1を構成する各部への指示やデータの転送等を行い、画像処理装置1全体の動作を統括的に制御する。
画像取得部20は、内視鏡を含むシステムの態様に応じて適宜構成される。例えば、カプセル型内視鏡との間の画像データの受け渡しに可搬型の記録媒体が使用される場合、画像取得部20は、この記録媒体を着脱自在に装着し、記録された画像の画像データを読み出すリーダ装置で構成される。また、内視鏡によって撮像された画像の画像データを保存しておくサーバを設置する場合、画像取得部20は、サーバと接続される通信装置等で構成され、サーバとデータ通信を行って画像データを取得する。或いは、画像取得部20を、内視鏡からケーブルを介して画像信号を入力するインターフェース装置等で構成しても良い。
入力部30は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種スイッチ等の入力デバイスによって実現され、受け付けた入力信号を制御部10に出力する。
表示部40は、LCDやELディスプレイ等の表示装置によって実現され、制御部10の制御の下で、管腔内画像を含む各種画面を表示する。
記録部50は、更新記録可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、内蔵若しくはデータ通信端子で接続されたハードディスク、又は、CD−ROM等の情報記録媒体及びその読取装置等によって実現される。記録部50は、画像取得部20によって取得された画像データの他、画像処理装置1を動作させると共に、種々の機能を画像処理装置1に実行させるためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等を格納する。具体的には、記録部50は、管腔内画像から、肥大した柔毛やポリープ等の粘膜表面から突出する異常部を検出する画像処理プログラム51、及び、このプログラムの実行中に使用される種々の情報等を格納する。
演算部100は、CPU等のハードウェアによって実現され、画像処理プログラム51を読み込むことによって管腔内画像に対する画像処理を施し、管腔内画像から、肥大した柔毛やポリープ等の粘膜表面から突出する異常部を検出する画像処理を実行する。
次に、演算部100の詳細な構成について説明する。演算部100は、管腔内画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出部110と、該複数の輪郭画素の領域の面積に基づいて孤立点を除去する孤立点除去部120と、複数の輪郭画素の各画素値と複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出部130と、該特徴量を基に異常部を検出する異常部検出部140とを備える。
このうち、輪郭抽出部110は、管腔内画像から特定の空間周波数成分を有する領域(例えば所定の周波数以上の空間周波数成分を有する領域)を抽出する特定周波数成分抽出部111と、管腔内画像からエッジを抽出するエッジ抽出部112とを備える。輪郭抽出部110は、これらの特定周波数成分抽出部111とエッジ抽出部112のうちのいずれかを動作させて特定周波数成分画像又はエッジ画像を作成することにより輪郭画素を抽出する。
孤立点除去部120は、輪郭抽出部110により抽出された輪郭画素に対して、同じ連結成分を構成する(即ち、連続する)輪郭画素同士を連結し、連結された領域のうち、面積が所定の閾値に満たない領域の輪郭画素を孤立点として除去する。
特徴量算出部130は、輪郭画素同士を連結した各領域(以下、輪郭領域という)に先端位置を設定する輪郭先端位置設定部131と、各輪郭領域の外接円の中心座標及び半径を算出する外接円算出部132と、外接円上において先端位置と対向する位置の近傍領域を設定する近傍領域設定部133と、近傍領域内の複数の画素の画素値の統計量を算出する画素値統計量算出部134とを備え、画素値統計量算出部134により算出された統計量を特徴量として出力する。
このうち、輪郭先端位置設定部131は、輪郭領域に含まれる複数の輪郭画素から、輝度値及び勾配強度の少なくとも一方が最大である輪郭画素の位置を算出する最大位置算出部131aを備え、該輪郭画素の位置を、当該輪郭領域の先端位置として設定する。
また、近傍領域設定部133は、外接円算出部132が算出した外接円の半径をパラメータとして用いて、先端位置と対向する位置の近傍領域を適応的に決定する。
異常部検出部140は、特徴量算出部130により算出された特徴量(統計量)を所定の閾値と比較することにより、輪郭領域が異常部であるか否かを判定する。
次に、画像処理装置1が検出対象とする異常部について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、異常部の特徴を示す模式図であり、図3は、泡の特徴を示す模式図である。
図2に示すように、本実施の形態1においては、肥大した柔毛(浮腫)m1を異常部として検出する。浮腫m1は、先端部m2が丸く肥大し、根元部m3が粘膜表面m4とつながった構造を有する。このため、管腔内画像においては、先端部m2に強いエッジが表れ、その対向位置である根元部m3にエッジが存在しない領域を、浮腫m1として抽出することができる。なお、浮腫m1と同様に粘膜表面m4から突出する構造を有する被写体(例えばポリープ)であれば、同様の原理により抽出することができる。
一方、図3に示すように、泡m5を粘膜表面m4の法線方向から見ると、ノイズや暗部が現れない限り、全周にわたって途切れることのない、ほぼ円形状の輪郭が観察される。このため、泡m5の輪郭上の各領域m6及びその対向領域m6’には、共に強いエッジが存在する。
そこで、本実施の形態1においては、管腔内画像から輪郭領域を抽出し、該輪郭領域の対向位置にエッジが存在するか否かによって、輪郭領域に対応する管腔内の領域が異常部であるか否か(浮腫であるか泡であるか)を判定する。
以下、管腔内画像から浮腫m1を検出する画像処理方法について、図4を参照しながら説明する。図4は、画像処理装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS01において、演算部100は、記録部50に記録された画像データを読み込み、処理対象である管腔内画像を取得する。
続くステップS02において、輪郭抽出部110は、管腔内画像から輪郭を抽出する際に、特定周波数成分抽出部111に特定周波数成分画像を作成させるか、又は、エッジ抽出部112にエッジ画像を作成させるかを選択する。ここで、特定周波数成分とは、管腔内画像内の複数の空間周波数成分のうちから選択された所定の周波数成分のことをいう。輪郭抽出部110は、入力部30を介して入力された選択信号に基づき、特定周波数成分画像の作成とエッジ画像の作成とを任意に切り替えることができる。
ステップS02において特定周波数成分画像が選択された場合、特定周波数成分抽出部111は、管腔内画像から特定周波数成分画像を作成する(ステップS03)。以下においては、この際にフーリエ変換を用いる方法を説明する。
図5は、特定周波数成分抽出部111が実行する処理を示すフローチャートである。まず、ステップS031において、特定周波数成分抽出部111は、管腔内画像を任意の1チャンネル画像に変換する。1チャンネル画像を構成する各画素の画素値としては、例えば、管腔内画像のR、G、Bの各チャンネル成分や、色比G/R、B/G等が用いられる。
続くステップS032において、特定周波数成分抽出部111は、1チャンネル画像に対して2次元フーリエ変換を施し、画像空間を周波数空間に変換した空間周波数成分画像を作成する。
続くステップS033において、特定周波数成分抽出部111は、空間周波数成分画像の中央を中心とした半径r1及びr2(r1<r2)の同心円を描く。
ステップS034において、特定周波数成分抽出部111は、空間周波数成分画像に対し、半径r1の円の内部に位置する画素、及び半径r2の円の外部に位置する画素の画素値を0に設定することにより、特定の空間周波数成分を抽出する。本実施形態においては所定の周波数以上である高周波成分を抽出する。
ステップS035において、特定周波数成分抽出部111は、特定の空間周波数成分が抽出された空間周波数成分画像に対してフーリエ逆変換を施すことにより、周波数空間を画像空間に変換する。これにより、特定の空間周波数成分のみを含む特定周波数成分画像が作成される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
一方、ステップS02においてエッジ画像が選択された場合、エッジ抽出部112は、管腔内画像からエッジ画像を作成する(ステップS04)。詳細には、まず、エッジ抽出部112は、管腔内画像を、例えば、R、G、Bの各チャンネルや、色比G/R、B/G等を画素値とする任意1チャンネル画像に変換する。続いて、エッジ抽出部112は、1チャンネル画像に対し、微分フィルタやソーベル(Sobel)フィルタ等のエッジ抽出処理(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第114〜117(エッジ抽出))を施す。
ステップS05において、輪郭抽出部110は、特定周波数成分画像又はエッジ画像内の各画素の画素値を所定の閾値と比較し、画素値が所定の閾値以下である画素の画素値を0に設定することにより、輪郭抽出画像を取得する。
続くステップS06において、孤立点除去部120は、輪郭抽出画像から、輪郭として誤検出された画素(以下、孤立点という)を除去する。
図6は、孤立点除去部120が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS061において、孤立点除去部120は、輪郭抽出画像に対して所定の閾値による2値化処理を施す。これにより、輪郭抽出画像から、閾値以上の強いエッジの領域が抽出される。
続くステップS062において、孤立点除去部120は、2値化処理が施された画像に対し、モルフォロジー処理のclosing(参考:コロナ社、「モルフォロジー」、第82〜90(濃淡画像への拡張))により領域統合を行い、ノイズの影響による穴や途切れを補正する。なお、領域統合処理としては、上記モルフォロジー処理(closing)の代わりに領域統合法(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第196頁)を適用しても良い。
ステップS063において、孤立点除去部120は、領域統合がなされた画像に対してラベリング(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第181〜182頁)を行い、同じ連結成分を構成する画素同士が連結された領域(ラベル領域)を含むラベリング画像を作成する。図7は、ラベルリング画像の作成例を示す模式図である。図7に示すように、ラベリング画像G1におけるラベル領域LB1〜LB5は、輪郭抽出画像における強いエッジの領域に対応する。
ステップS064において、孤立点除去部120は、ラベリング画像内の各ラベル領域LB1〜LB5の面積を算出する。
ステップS065において、孤立点除去部120は、面積が所定の閾値以下であるラベル領域に対応する輪郭抽出画像内の領域の画素値を0に設定する。例えば、図7に示すラベリング画像G1の場合、ラベル領域LB3〜LB5に対応する輪郭抽出画像内の領域の画素値が0に設定される。これにより、輪郭抽出画像から、エッジは強いが面積が小さい孤立点が除去される。
その後、処理はメインルーチンに戻る。
なお、上述したステップS064及びS065は、後に続く演算処理の精度向上のために実行されるものであり、省略することも可能である。
ステップS06に続くステップS07において、輪郭先端位置設定部131は、輪郭画素同士が連結された輪郭領域の各々に先端領域を設定する。図8は、輪郭先端位置設定部131が実行する処理を示すフローチャートである。また、図9は、先端領域の設定処理を説明するための模式図である。
ステップS071において、最大位置算出部131aは、輪郭抽出画像に対し、ステップS063において作成されたラベリング画像の各ラベル領域に対応する領域以外の画素の画素値を0に設定する。なお、本実施の形態1においては、輪郭抽出画像から既に孤立点が除去されているので(ステップS065参照)、この処理により、図9に示すように、ラベル領域LB1、LB2(図7参照)に対応する領域C1、C2のみが画素値を有する輪郭抽出画像G2が作成される。これらの領域C1、C2が輪郭領域である。
なお、上述したステップS065において、面積が所定値以上であるラベル領域に対応する領域以外の輪郭抽出画像内の領域の画素値を0に設定しても良い。この場合、ステップS065における孤立点の除去と、ステップS071における輪郭領域C1、C2の抽出とを同時に行うことができる。
続くステップS072において、最大位置算出部131aは、輪郭領域C1、C2毎に、領域内の画素の画素値を取得し、その中から、画素値(輝度値)が最大である画素の画素値(以下、最大画素値という)及び位置座標を取得する。
ここで、通常は、1つの輪郭領域内に最大画素値を有する画素が複数存在するため、ステップS073において、最大位置算出部131aは、領域統合を行うことにより、最大画素値を有する近隣の画素同士を統合する(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第196頁)。
ステップS074において、最大位置算出部131aは、ステップS073において統合された領域のうち、面積が最大の領域を、当該輪郭領域の先端領域として設定する。或いは、ステップS07において統合された領域のうち、画素値の平均値が最大の領域を先端領域と設定しても良い。例えば、輪郭抽出画像G2の場合、輪郭領域C1に対して先端領域C1’が設定され、輪郭領域C2に対して先端領域C2’が設定される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
ステップS07に続くステップS08において、輪郭先端位置設定部131は、このようにして設定された先端領域を、該先端領域を含む輪郭領域に対応するラベル領域のラベル番号と対応付ける。
ステップS09において、外接円算出部132は、輪郭領域及び先端領域の座標情報に基づき、輪郭領域の外接円の中心座標を算出する。図10は、外接円算出部132が実行する処理を示すフローチャートである。また、図11は、外接円の中心座標の算出処理を説明するための模式図である。
まず、ステップS091において、外接円算出部132は、孤立点が除去された輪郭抽出画像内の各輪郭領域(例えば、輪郭抽出画像G2の場合、輪郭領域C1、C2)に対して細線化処理(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第185〜186頁)を施す。図11は、図9に示す輪郭領域C2を細線化した領域(以下、細線化領域という)FL2を示している。
続くステップS092において、外接円算出部132は、ステップS091において細線化された細線化領域に対して輪郭追跡(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第178〜17頁)を行い、細線化領域の両端点の位置座標を取得する。例えば、細線化領域FL2に対しては、端点Pe1及びPe2の位置座標(x1,y1)、(x2,y2)がそれぞれ取得される。
ステップS093において、外接円算出部132は、当該輪郭領域の先端領域の重心(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第182〜183頁)の位置座標を算出する。例えば、輪郭領域C2においては、先端領域C2’の重心Pgの位置座標(x3,y3)が取得される。
ステップS094において、外接円算出部132は、細線化領域の両端点及び重心の位置座標から、外接円の中心座標を算出する。中心Oの座標(x0,y0)は、両端点Pe1、Pe2の位置座標(x1,y1)、(x2,y2)、及び重心Pgの位置座標(x3,y3)を用いて、次式(1)及び(2)によって与えられる。
Figure 0006196760
外接円算出部132は、このようにして、各輪郭領域(図9参照)の外接円の中心座標を算出し、ラベル番号ごとに中心座標を記憶する。
ステップS09に続くステップS10において、各輪郭領域の外接円の半径を算出する。外接円の半径rは、両端点Pe1、Pe2の位置座標(x1,y1)、(x2,y2)、及び重心Pgの位置座標(x3,y3)を用いて、次式(3)によって与えられる。
Figure 0006196760
外接円算出部132は、このようにして、各輪郭領域(図9参照)の外接円の半径を算出し、ラベル番号ごとに半径rを記憶する。
続くステップS11において、近傍領域設定部133は、各輪郭領域に対し、外接円において輪郭領域と対向する位置の近傍領域を、ラベル番号ごとに取得する。図12は、近傍領域設定部133が実行する処理を示すフローチャートである。また、図13及び図14は、近傍領域の取得処理を説明するための模式図である。
ステップS111において、近傍領域設定部133は、先端領域の重心位置から、輪郭対向位置画素の座標を算出する。具体的には、図13に示すように、先端領域の重心Pgと外接円CSの中心Oとを結び、中心Oから更に半径rの分だけ延長した線と外接円CSとの交点画素Pcを輪郭対向位置画素とする。
ステップS112において、近傍領域設定部133は、輪郭対向位置画素Pcを中心とする近傍領域を設定する。これは、輪郭対向位置画素Pcの1点のみで、輪郭領域の対向位置におけるエッジの有無を判定することは、精度上好ましくないと考えられるからである。
そこで、近傍領域設定部133は、輪郭対向位置画素Pcを中心とする所定の領域を近傍領域として取得する。具体的には、図14に示すように、輪郭対向位置画素Pcを中心する中心角θ、半径rb(rb>r)の扇形から、中心角θ、半径ra(ra<r)の扇形を除いた、幅Δの円弧状の領域を近傍領域Nとする。
なお、近傍領域としては上述した円弧状の領域に限定されず、簡易的には、例えば、輪郭対向位置画素Pcを中心とする矩形領域や円領域や楕円領域を近傍領域としても良い。この際、近傍領域ができるだけ外接円CSに沿った形状となるよう、矩形領域の1辺の長さや円領域の径や楕円領域の軸の長さを、外接円CSの半径rに応じて適応的に決定すると良い。
ステップS12において、画素値統計量算出部134は、輪郭抽出画像内において、ラベル毎に設定された近傍領域内の画素値の統計量として、平均値を算出する。なお、統計量としては、平均値のほかにも、最大値や最頻値等を算出しても良い。
ステップS13において、異常部検出部140は、ステップS12において算出された平均値と所定の閾値とを比較することにより、輪郭領域が異常部であるか否かをラベル毎に判定する。具体的には、異常部検出部140は、平均値が閾値よりも大きい場合、即ち、輪郭領域と対向する近傍領域に高周波成分又は強いエッジが存在する場合、当該輪郭領域は異常部ではない(即ち、泡領域である)と判定する。反対に、異常部検出部140は、平均値が閾値以下である場合、即ち、輪郭領域と対向する近傍領域に高周波成分又は強いエッジが存在しない場合、当該輪郭領域は浮腫等の異常部であると判定する。
ステップS14において、演算部100は、異常部の検出結果を出力して記録部50に記録すると共に、表示部40に検出結果を表示させる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、管腔内画像から輪郭領域を抽出し、該輪郭領域内の画素の画素値(輝度値)と位置関係とに基づいて、輪郭領域が異常部であるか否かを判定するので、粘膜表面から突出する異常部と泡とを明確に区別し、異常部を精度良く検出することが可能となる。
(変形例1−1)
次に、実施の形態1の変形例1−1について説明する。
上記実施の形態1においては、特定周波数成分画像を、フーリエ変換及びフーリエ逆変換を用いて作成した。しかしながら、DOG(Difference of Gaussian)によっても、特定の周波数成分からなる画像を作成することができる。本変形例1−1においては、DOGによる特定周波数成分画像の作成処理を説明する。図15は、特定周波数成分画像の作成処理を示すフローチャートである。なお、図15に示すステップS031’は、図5に示すステップS031と対応している。
ステップS031’に続くステップS032’において、特定周波数成分抽出部111は、管腔内画像から作成した任意の1チャンネル画像と、スケールσ=σ0のガウス関数との畳み込み演算を行うことにより、平滑化画像Liを算出する。ここで、符号iは、演算回数を示すパラメータであり、i=1が初期値として設定される。
続くステップS033’において、特定周波数成分抽出部111は、平滑化画像Liとスケールσ=kiσ0のガウス関数との畳み込み演算を行うことにより、平滑化画像Li+1を算出する。ここで、符号kはガウス関数の増加率を示す。
ステップS034’において、特定周波数成分抽出部111は、さらに畳み込み演算を繰り返すか否かを判断する。畳み込み演算を繰り返す場合(ステップS034’:Yes)、特定周波数成分抽出部111は、パラメータiをインクリメントする(i=i+1、ステップS035’)。その後、処理はステップS033’に移行する。
一方、畳み込み演算を繰り返さない場合(ステップS034’:No)、特定周波数成分抽出部111は、任意の2つの平滑化画像Li=n、Li=m(n、mは自然数)間の差分画像を取得する(ステップS036’)。その後、処理はメインルーチンに戻る。この差分画像を、ステップS05における特定周波数成分画像として用いることができる。
(変形例1−2)
上記実施の形態1においては、輪郭領域内で画素値が最大である画素の領域を先端領域とした(ステップS07参照)。しかしながら、輪郭領域内で画素値(輝度値)の勾配が最大である画素の領域を先端領域としても良い。この場合、輪郭先端位置設定部131は、輪郭領域毎に、勾配が最大である画素の勾配及び位置座標を取得する。この際、勾配が最大である画素が複数取得された場合には、近接画素の統合により領域分割を行い(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第196頁)、勾配の平均値が最大である領域を先端領域に設定すれば良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図16は、実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図16に示すように、実施の形態2に係る画像処理装置2は、図1に示す演算部100の代わりに、輪郭抽出部210と、特徴量算出部220と、異常部検出部230とを有する演算部200を備える。なお、演算部200以外の画像処理装置2の各部の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
輪郭抽出部210は、管腔内画像から複数の輪郭画素を抽出し、該複数の輪郭画素に基づき、これらの輪郭画素が円周の少なくとも一部をなす円形状の領域を推定する円形状輪郭抽出部211を有する。以下、輪郭抽出部210により推定された円形状の領域を円形輪郭という。
特徴量算出部220は、円形輪郭上の画素のうち、最大の画素値(以下、最大画素値という)を有する画素及び最小の画素値(以下、最画素値という)を有する画素の位置座標を算出する最大値最小値位置算出部221と、円形輪郭上において最大画素値を有する画素と最小画素値を有する画素とを結んだ線分と、最大画素値を有する画素の位置における法線とのなす角度を算出する角度算出部222とを備え、角度算出部222が算出した角度を、複数の輪郭画素の各画素値と位置関係とに基づく特徴量として出力する。
異常部検出部230は、特徴量として出力された上記角度に基づいて、円形輪郭が異常部であるか否かを判定する。
次に、画像処理装置2の動作について説明する。図17は、異常部の円形輪郭における周回プロファイルを説明する図である。
本実施の形態2においては、管腔内画像から抽出された輪郭画素に円形状を当てはめることより円形輪郭を推定し、円形輪郭上における画素値変化を取得する。ここで、図17に示すように、浮腫m11が映った画像においては、先端部m12に強いエッジが表れるが、その対向位置、即ち、粘膜表面m13とつながった根元部m14に強いエッジが表れることはない。従って、浮腫m11に対応する円形輪郭m15に沿った画素値変化(以下、周回プロファイルという)を観察すると、最大画素値Vmaxを有する画素Pmaxのほぼ対向位置に、最小画素値Vminを有する画素Pminが存在する。なお、図17の左側のグラフにおいて、横軸は、円形輪郭m15上の軌跡を一直線に変換した場合の位置座標を示す。
一方、泡が映った画像においては、ノイズや暗部の影響がない限り、ほぼ円形状につながったエッジが表れる。従って、泡に対応する円形輪郭の周回プロファイルにおいては、対向位置を含めて画素値のばらつきは少なく、浮腫m11の場合のような画素Pmaxと画素Pminとの規則的な位置関係は観察されない。
そこで、本実施の形態2においては、管腔内画像内で推定された円形輪郭m15の周回プロファイルから、最大画素値Vmaxを有する画素Pmax及び最小画素値Vminを有する画素Pminを取得し、両画素Pmax、Pminの位置関係に基づいて、円形輪郭m15に対応する管腔内の領域が異常部であるか否か(浮腫であるか泡であるか)を判定する。
図18は、画像処理装置2の動作を示すフローチャートである。なお、図18に示すステップS21は、図4のステップS01と対応している。
ステップS21に続くステップS22において、円形状輪郭抽出部211は、管腔内画像から輪郭画素を抽出し、該輪郭画素に基づいて、輪郭画素が円周の少なくとも一部をなす円形状の領域を推定する。図19は、円形状輪郭抽出部211が実行する処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS221において、円形状輪郭抽出部211は、管腔内画像を任意の1チャンネル画像に変換する。1チャンネル画像内の各画素の画素値としては、例えば、管腔内画像におけるR、G、Bの各チャンネルや、色比G/R、B/G等が用いられる。
続くステップS222において、円形状輪郭抽出部211は、1チャンネル画像に対してラプラシアン(Laplacian)フィルタやソーベル(Sobel)フィルタ等のエッジ抽出処理(参考:CG-ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第114〜121頁)を施すことにより、各画素の画素値の勾配強度を算出する。以下、算出された勾配強度を画素値とする画像を、勾配強度画像という。
ステップS223において、円形状輪郭抽出部211は、ステップS222において算出された勾配強度画像に対して2値化処理を施し、所定の閾値よりも勾配強度の強い画素(強エッジ画素)を抽出することにより、エッジ画像を作成する。
ステップS224において、円形状輪郭抽出部211は、エッジ画像に対して円当てはめ処理を施すことにより、強エッジ画素(即ち、輪郭)に沿った円形状の領域を推定する。円当てはめ処理としては、例えば、ハフ(Hough)変換(参考:CG-ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第211〜214頁)等の公知の演算処理を用いることができる。ここで、ハフ変換とは、円の半径と円の中心座標とからなるパラメータ空間に初期候補点を投票し、パラメータ空間における投票頻度に基づいて円形状を検出するための評価値を算出し、該評価値に基づいて円形状の判定を行う処理のことである。或いは、円当てはめ処理の代わりに、例えば、スネーク(Snakes、参考:CG-ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第197〜198頁)等のエッジを閉曲線として抽出する処理を実行しても良い。
このようにして推定された円形状の領域が円形輪郭として出力される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
ステップS22に続くステップS23において、輪郭抽出部210は、ステップS2において推定された円形輪郭毎にラベルを付した円形輪郭抽出ラベル画像を作成する。詳細には、円形輪郭における画素値を1に設定し、それ以外の領域の画素値を0に設定することにより2値化画像を作成する。そして、この2値化画像に対してラベリングを行う。
ステップS24において、最大値最小値位置算出部221は、ラベル毎に、円形輪郭で最大画素値を有する画素及び最小画素値を有する画素の位置座標を求める。図20は、最大値最小値位置算出部221が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS241において、最大値最小値位置算出部221は、円形輪郭抽出ラベル画像においてラスタースキャンを行い、円形輪郭上における周回プロファイルの始点位置を決定する。
続くステップS242において、最大値最小値位置算出部221は、円形輪郭抽出ラベル画像を円形輪郭に沿って走査し、1チャンネル画像の対応する画素の画素値及び位置座標を記憶する。これにより、周回プロファイルが得られる。円形輪郭に沿って走査を行うためには、例えば輪郭追跡(参考:CG-ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第178頁)を用いると良い。
ステップS243において、周回プロファイルから最大画素値及び最小画素値を抽出すると共に、最大画素値を有する画素及び最小画素値を有する画素の位置座標を取得する。その後、処理はメインルーチンに戻る。
ステップS24に続くステップS25において、角度算出部222は、最大画素値を有する画素と最小画素値を有する画素との位置関係を表す特徴量を算出する。具体的には、図21に示すように、円形輪郭m15上で、最大画素値Vmaxを有する画素Pmaxと最小画素値Vminを有する画素Pminとを結んだ線分m16と、画素Pmaxにおける法線m17とのなす角度αを特徴量として算出する。角度算出部222は、このような角度αを、ラベル毎に算出して記憶する。
ステップS26において、異常部検出部230は、特徴量として算出された角度αと所定の閾値とを比較することにより、円形輪郭が異常部であるか否かをラベル毎に判別する。具体的には、異常部検出部230は、角度αが所定の閾値よりも大きい場合、即ち、画素Pmaxと画素Pminとの位置関係が円形輪郭m15上の対向位置からずれている場合、円形輪郭は異常部ではない(即ち、泡である)と判定する。反対に、異常部検出部230は、角度αが閾値以下である場合、即ち、画素Pmaxと画素Pminとの位置関係が円形輪郭m15上の対向位置に近い場合、円形輪郭は浮腫等の異常部であると判定する。
ステップS27において、演算部200は、異常部の検出結果を出力して記録部50に記録すると共に、表示部40に検出結果を表示させる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、管腔内画像から抽出された輪郭画素から円形輪郭を推定し、該円形輪郭における最大画素値を有する画素と最小画素値を有する画素との位置関係に基づいて、当該円形輪郭が異常部であるか否かを判定するので、粘膜表面から突出する異常部と泡とを明確に区別し、異常部を精度良く検出することが可能となる。
(変形例2−1)
上記実施の形態2においては、管腔内画像から作成した1チャンネル画像における勾配強度を算出し、各画素の勾配強度に基づいて輪郭画素を抽出した。しかしながら、1チャンネル画像から特定周波数成分画像(本変形例においては高周波成分画像)を作成し、該特定周波数成分画像から輪郭画素を抽出しても良い。なお、特定周波数成分画像の作成処理は、実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。
図22は、実施の形態3に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図22に示すように、実施の形態3に係る画像処理装置3は、図16に示す演算部200の代わりに、輪郭抽出部210と、特徴量算出部310と、異常部検出部320とを有する演算部300を備える。なお、演算部300以外の画像処理装置3の各部の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。また、演算部300において、輪郭抽出部210の構成及び動作は、実施の形態2と同様である。
特徴量算出部310は、輪郭抽出部210から出力された円形輪郭上の画素と、該画素と対向位置関係にある画素(以下、対向位置画素という)とを抽出し、これらの対向する画素間における画素値の相関値を算出する対向位置画素相関値算出部312を備え、該相関値の統計量又は分布を特徴量として出力する。
異常部検出部320は、円形輪郭上で対向する画素間における画素値の相関値の統計量又は分布に基づいて、円形輪郭が異常部であるか否かを判定する。
次に、画像処理装置3の動作について説明する。図23は、異常部である浮腫における円形輪郭上の画素値の特徴を説明する模式図である。また、図24は、泡における円形輪郭上の画素値の特徴を説明する模式図である。
本実施の形態3においては、管腔内画像から抽出された輪郭画素に円形状を当てはめることにより円形輪郭を推定し、円形輪郭上で対向する画素間の画素値の相関値を取得する。ここで、図23に示すように、浮腫m21が映った画像においては、先端部m22に強いエッジが表れるが、その対向位置、即ち、粘膜表面m23とつながった根元部m24に強いエッジが表れることはない。このため、浮腫m21の先端部m22と根元部m24とを結ぶ方向(両矢印OP1参照)においては、円形輪郭m25上で対向する画素間の画素値の差は大きくなる。一方、浮腫m21の側方においては、向きによらず概ねエッジが観察される。このため、浮腫m21の側方同士を結ぶ方向(両矢印OP2、OP3参照)においては、円形輪郭m25上で対向する画素間の画素値の差は小さくなる。従って、円形輪郭m25上で対向する画素間の画素値の差を一周にわたって取得すると、画素値の差が大きい画素の組み合わせが混在することになると共に、画素値の差のばらつきが大きくなる。
一方、図24に示すように、泡m26が映った画像においては、ノイズや暗部の影響がない限り、ほぼ円形状につながったエッジが表れる。このため、泡m26に対応する円形輪郭m25上におけるエッジの強さは、どの位置でも同程度となる。従って、円形輪郭m25上で対向する画素間の画素値の差は、方向(両矢印OP4〜OP6)によらず概ね小さい値になると共に、画素値の差のばらつきは小さくなる。
そこで、本実施の形態3においては、管腔内画像内で推定された円形輪郭m25上で対向する画素間における画素値の相関値(差分)を一周にわたって取得し、相関値の統計量又は分布に基づいて、円形輪郭m25に対応する管腔内の領域が異常部であるか否か(浮腫であるか泡であるか)を判定する。
図25は、画像処理装置3の動作を示すフローチャートである。なお、図25に示すステップS31〜S33は、図18のステップS21〜S23と対応している。なお、ステップS32においては、変形例2−1と同様に、特定周波数成分画像から輪郭画素を抽出しても良い。
ステップS33に続くステップS34において、対向位置画素相関値算出部312は、各ラベルの円形輪郭上において、互いに対向する画素間における画素値の相関値を算出する。図26は、対向位置画素相関値算出部312が実行する処理を示すフローチャートである。また、図27は、相関値の算出処理を説明するための模式図である。
まず、ステップS341において、対向位置画素相関値算出部312は、円形輪郭抽出ラベル画像においてラスタースキャンを行い、初めて値を持った画素を相関値算出の始点に決定する。図27においては、画素P1を始点とする。
続いて、対向位置画素相関値算出部312は、円形輪郭m25の半周にわたって、ループAの処理を実行する。
ステップS342において、対向位置画素相関値算出部312は、円形輪郭m25上の対象画素の画素値とその対向位置画素の画素値を取得し、ペア画素値として記憶する。なお、初回は画素P1が対象画素に設定される。
ステップS343において、対向位置画素相関値算出部312は、輪郭追跡(参考:CG−ARTS協会:「ディジタル画像処理」、第178頁)により、対象画素の位置を円形輪郭m25に沿って所定量だけ移動させる。
これらのステップS342、S343を繰り返すことにより、対象画素P1、P2、P3、…と対向位置画素Pc1、Pc2、Pc3、…とのペア画素値が順次記憶される。このような処理は、対象画素P1、P2、P3、…が円形輪郭m25の半周を網羅するまで続けられる。
ステップS344において、対向位置画素相関値算出部312は、各ペア画素値における相関値を算出する。具体的には、互いに対向する画素間における画素値の差の絶対値又は差の2乗が算出される。
その後、処理はメインルーチンに戻る。
ステップS34に続くステップS35において、特徴量算出部310は、ステップS34においてペア画素値毎に算出された相関値の統計量を算出する。具体的には、相関値のうちの最大値、又は相関値の分散等の値が算出される。
ステップS36において、異常部検出部320は、特徴量として算出された統計量と閾値とを比較することにより、円形輪郭が異常部であるか否かをラベル毎に判定する。具体的には、異常部検出部320は、統計量が所定の閾値以上である場合、円形輪郭m25は異常部であると判定する。反対に、異常部検出部320は、統計量が所定の閾値よりも小さい場合、円形輪郭m25は異常部ではない(即ち、泡である)と判定する。
ステップS37において、演算部300は、異常部の検出結果を出力して記録部50に記録すると共に、表示部40に検出結果を表示させる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、管腔内画像から抽出された輪郭から円形輪郭を推定し、該円形輪郭上で対向する画素間における画素値の相関値に基づいて、当該円形輪郭が異常部であるか否かを判定するので、粘膜表面から突出する異常部と泡とを明確に区別し、異常部を精度良く検出することが可能となる。
(変形例3−1)
上記実施の形態3においては、ペア画素値間の相関値の統計量に基づいて異常部の判定を行ったが、ペア画素値の分布に基づいて異常部の判定を行っても良い。本変形例3−1においては、ペア画素値の分布に基づく異常部の判定処理を説明する。
この場合、図26のループAにおける処理によりペア画素値を取得した後、特徴量算出部310は、図28に示すように、対象画素の画素値(第1の画素値)及び対向位置画素の画素値(第2の画素値)を成分とする多次元空間にペア画素値を投影した分布を作成する。異常部検出部320は、このようなペア画素値の分布に対し、例えば部分空間法(参考:CG−ARTS協会、「ディジタル画像処理」、第229〜230頁)等により、異常部の判定処理を行う。具体的には、図28において、第1点の画素値と第2点の画素値との差分が大きい領域A1、A2にペア画素値が分布している場合、円形輪郭は異常部であると判定される。
以上説明した実施の形態1〜3及びこれらの変形例に係る画像処理装置は、記録媒体に記録された画像処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。また、このようなコンピュータシステムを、ローカルエリアネットワーク、広域エリアネットワーク(LAN/WAN)、又は、インターネット等の公衆回線を介して、他のコンピュータシステムやサーバ等の機器に接続して使用しても良い。この場合、実施の形態1〜3及びこれらの変形例に係る画像処理装置は、これらのネットワークを介して管腔内画像の画像データを取得したり、これらのネットワークを介して接続された種々の出力機器(ビュアーやプリンタ等)に画像処理結果を出力したり、これらのネットワークを介して接続された記憶装置(記録媒体及びその読取装置等)に画像処理結果を格納するようにしても良い。
なお、本発明は、実施の形態1〜3及びこれらの変形例に限定されるものではなく、各実施の形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。例えば、各実施の形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、異なる実施の形態や変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
1〜3 画像処理装置
10 制御部
20 画像取得部
30 入力部
40 表示部
50 記録部
51 画像処理プログラム
100、200、300 演算部
110 輪郭抽出部
111 特定周波数成分抽出部
112 エッジ抽出部
120 孤立点除去部
130、220、310 特徴量算出部
131a 最大位置算出部
131 輪郭先端位置設定部
132 外接円算出部
133 近傍領域設定部
134 画素値統計量算出部
140、230、320 異常部検出部
210 輪郭抽出部
211 円形状輪郭抽出部
221 最大値最小値位置算出部
222 角度算出部
312 対向位置画素相関値算出部

Claims (8)

  1. 生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出手段と、
    前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量を基に前記管腔内の異常部を検出する異常部検出手段と、
    を備え、
    前記特徴量算出手段は、
    前記輪郭画素同士が連結された領域である輪郭領域に先端位置を設定する輪郭先端位置設定手段と、
    前記輪郭領域の外接円を算出する外接円算出手段と、
    前記外接円上において前記先端位置と対向する位置の近傍領域を設定する近傍領域設定手段と、
    前記近傍領域内の複数の画素の画素値の統計量を前記特徴量として算出する画素値統計量算出手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記輪郭先端位置設定手段は、
    前記輪郭領域に含まれる前記複数の輪郭画素から、輝度値及び勾配強度の少なくとも一方が最大である輪郭画素の位置を算出する最大値画素位置算出手段を備え、
    前記最大である輪郭画素の位置を前記先端位置として設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記異常部検出手段は、前記近傍領域内の複数の画素の画素値の統計量と、前記先端位置の輪郭画素の画素値の統計量との相関を算出し、前記相関が低い場合に前記複数の輪郭画素の領域は異常部であると判定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出手段と、
    前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量を基に前記管腔内の異常部を検出する異常部検出手段と、
    を備え、
    前記輪郭抽出手段は、前記画像から複数の輪郭画素を抽出し、該複数の輪郭画素が円周の少なくとも一部をなす円形状の領域を推定する円形状輪郭抽出手段を備え、
    前記特徴量算出手段は、前記円形状をなす輪郭上の画素のうち、最大の画素値を有する画素及び最小の画素値を有する画素の前記画像上における位置座標を算出する最大値最小値位置算出手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記特徴量算出手段は、前記円形状をなす輪郭上において、最大の画素値を有する画素と最小の画素値を有する画素とを結んだ線分と、前記最大の画素値を有する画素の位置における法線とのなす角度を算出する角度算出手段を備え、
    前記異常部検出手段は、前記角度が所定値以下である場合に、前記複数の輪郭画素の領域は異常部であると判定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 生体の管腔内を撮像することにより取得された画像から複数の輪郭画素を抽出する輪郭抽出手段と、
    前記複数の輪郭画素の各画素値と前記複数の輪郭画素間の位置関係とに基づく特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量を基に前記管腔内の異常部を検出する異常部検出手段と、
    を備え、
    前記輪郭抽出手段は、前記画像から複数の輪郭画素を抽出し、該複数の輪郭画素に基づいて円形状をなす輪郭を推定する円形状輪郭抽出手段を備え、
    前記特徴量算出手段は、前記円形状をなす輪郭上において互いに対向する画素を抽出し、該互いに対向する画素間における画素値の相関値を算出する対向位置画素相関値算出手段を備え、
    前記異常部検出手段は、前記相関値に基づいて、前記複数の輪郭画素の領域が異常部であるか否かを判定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記相関値は、前記互いに対向する画素間における画素値の差分の絶対値又は2乗であり、
    前記異常部検出手段は、前記円形状をなす輪郭の全周にわたって算出した前記相関値の統計量が所定の閾値以上である場合に、前記複数の輪郭画素の領域は異常部であると判定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記相関値は、前記互いに対向する画素それぞれの画素値を成分とする多次元空間における分布であり、
    前記異常部検出手段は、前記分布に基づいて互いに対向する画素の画素値の組み合わせが前記多次元空間内の所定の領域に分布している場合に、前記複数の輪郭画素の領域は異常部であると判定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
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