JP6194284B2 - Electric brake actuator - Google Patents
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本発明は、車両用ブレーキシステムに備わる電動ブレーキアクチュエータに関する。 The present invention relates to an electric brake actuator provided in a vehicle brake system.
例えば特許文献1に記載される車両用ブレーキシステムは、電動モータが発生する動力でブレーキ液圧を発生するモータシリンダ装置(電動ブレーキアクチュエータ)を備えている。このモータシリンダ装置は、電動モータの駆動で2つのスレーブピストン(第1スレーブピストン,第2スレーブピストン)を変位させてブレーキ液圧を発生する。2つのスレーブピストンは、円筒状のシリンダ本体内を摺動するように配置されている。そして、シリンダ本体の後端側内面にサークリップが装着され、スレーブピストンの後退をサークリップで規制している。
For example, a vehicle brake system described in
特許文献1に記載される車両用ブレーキ装置のモータシリンダ装置(シリンダ本体)にはサークリップが装着されるため、シリンダ本体の内径がサークリップの大きさによって制限される。つまり、サークリップが装着可能な大きさよりもシリンダ本体の内径を小さくすることができない。したがって、モータシリンダ装置の小型化のためにシリンダ本体の内径を小径化することが困難である。ひいては、モータシリンダ装置を容易に小型化できないという問題がある。
Since the circlip is mounted on the motor cylinder device (cylinder main body) of the vehicle brake device described in
そこで、本発明は、容易に小型化可能な構造の電動ブレーキアクチュエータを提供することを課題とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide an electric brake actuator having a structure that can be easily reduced in size.
前記課題を解決するため本発明は、シリンダ本体内を摺動して変位するピストン部材でブレーキ液を圧縮してブレーキ液圧を発生するシリンダ機構と、前記ピストン部材を変位させる動力部と、を有し、前記シリンダ本体に前記動力部のハウジングが接続されている電動ブレーキアクチュエータとする。そして、前記ハウジングは、前記ピストン部材の中心軸上で前記シリンダ本体に接続されるとともに、前記ピストン部材が前記動力部側に変位したときに当接する当接部を有し、前記ピストン部材の前記動力部側への変位が前記当接部によって規制されている。電動ブレーキアクチュエータは、前記動力部に備わり、前記ハウジングから前記ピストン部材の方向に向かって前記シリンダ本体に形成された有底の挿通穴内に進出して当該ピストン部材を押圧する軸部材が逆方向に所定位置まで後退した状態のときに、当該軸部材が前記当接部よりも前記シリンダ本体側に延出している。また、前記軸部材が前記所定位置まで後退した状態のときに、当該軸部材が、前記シリンダ本体と前記ハウジングの接合部よりも前記シリンダ本体側に延出している。前記軸部材の先端部は、湾曲突状を呈し、前記挿通穴の平らな底部に当接して前記ピストンを押圧するように構成されている。そして、前記軸部材が逆方向に所定位置まで後退した状態のときに、前記当接部よりも前記シリンダ本体側で、前記軸部材の先端部が前記底部に当接していることを特徴とする。 In order to solve the above problems, the present invention includes a cylinder mechanism that generates brake fluid pressure by compressing brake fluid with a piston member that slides and displaces within a cylinder body, and a power unit that displaces the piston member. And an electric brake actuator in which a housing of the power unit is connected to the cylinder body. The housing is connected to the cylinder body on the central axis of the piston member, and has a contact portion that comes into contact when the piston member is displaced toward the power portion, Displacement toward the power unit is restricted by the contact portion . The electric brake actuator is provided in the power unit, and a shaft member that advances from the housing toward the piston member into a bottomed insertion hole formed in the cylinder body and presses the piston member in a reverse direction. When the shaft is retracted to a predetermined position, the shaft member extends from the contact portion toward the cylinder body . Further, when the shaft member is retracted to the predetermined position, the shaft member extends to the cylinder body side with respect to the joint portion between the cylinder body and the housing . The distal end portion of the shaft member has a curved protrusion shape, and is configured to abut against the flat bottom portion of the insertion hole and press the piston. When the shaft member is retracted to a predetermined position in the reverse direction, the tip end portion of the shaft member is in contact with the bottom portion on the cylinder body side with respect to the contact portion. .
本発明によると、シリンダ本体内で摺動するピストン部材の動力部側への変位を、動力部のハウジングに設けられる当接部で規制できる。したがって、ピストン部材の動力部側への変位を規制するための部材が不要になる。例えば、変位するピストン部材を係止するためのサークリップが不要になる。このため、シリンダ本体の内径が制限されず、シリンダ本体を容易に小型化できる。ひいては、電動ブレーキアクチュエータを容易に小型化できる。 According to the present invention, the displacement of the piston member sliding in the cylinder body toward the power unit can be restricted by the contact portion provided in the housing of the power unit. Therefore, a member for restricting the displacement of the piston member toward the power unit is not necessary. For example, a circlip for locking the displaced piston member becomes unnecessary. For this reason, the internal diameter of a cylinder main body is not restrict | limited, and a cylinder main body can be reduced in size easily. As a result, the electric brake actuator can be easily downsized.
本発明によると、ピストン部材を押圧する軸部材の長さを長くできる。したがって、ピストン部材に軸部材が入り込む構成とすることができる。ピストン部材に軸部材が入り込む構成であれば、軸部材に押圧されて変位するピストン部材の傾斜を抑制できる。また、ピストン部材を軸部材の側に長く伸ばすことなく、軸部材がピストン部材に入り込む構成とすることができる。よって、ピストン部材の長さを短くすることができ、シリンダ本体を小型化できる。ひいては、電動ブレーキアクチュエータを小型化できる。 According to the present invention, the length of the shaft member that presses the piston member can be increased. Therefore, it can be set as the structure which a shaft member enters in a piston member. If it is the structure which a shaft member enters in a piston member, the inclination of the piston member which is pressed and displaced by a shaft member can be suppressed. Moreover, it can be set as the structure which a shaft member penetrates into a piston member, without extending a piston member to the shaft member side long. Therefore, the length of the piston member can be shortened and the cylinder body can be miniaturized. As a result, the electric brake actuator can be reduced in size.
本発明によると、軸部材の長さをさらに長くでき、ピストン部材の傾斜をより効果的に抑制できる。 According to the present invention, the length of the shaft member can be further increased, and the inclination of the piston member can be more effectively suppressed.
また、本発明は、前記ピストン部材の前記動力部側の端部に弾性部材が備わり、前記ピストン部材が前記弾性部材を介して前記当接部に当接することを特徴とする。
本発明によると、ピストン部材が当接部に当接するときに生じる騒音(打音)が軽減される。
Further, the present invention is characterized in that an elastic member is provided at an end of the piston member on the power unit side, and the piston member abuts on the abutting portion via the elastic member.
According to the present invention, noise (sounding sound) generated when the piston member comes into contact with the contact portion is reduced.
本発明によると、容易に小型化可能な構造の電動ブレーキアクチュエータを提供できる。 According to the present invention, an electric brake actuator having a structure that can be easily reduced in size can be provided.
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、車両用ブレーキシステムの概略構成図である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings as appropriate.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a vehicle brake system.
図1に示すように、本実施形態の車両用ブレーキシステム10は、入力装置14と、ペダルストロークセンサStと、電動ブレーキアクチュエータ(モータシリンダ装置16)と、車両挙動安定化装置18(以下、VSA(ビークルスタビリティアシスト)装置18という、VSA;登録商標)と、を備えて構成されている。
入力装置14は、運転者によってブレーキペダル12等の操作子が操作されたときにその操作の入力に応じた液圧(ブレーキ液圧)を、作動液であるブレーキ液に発生させる。ペダルストロークセンサStは、ブレーキペダル12が踏み込み操作されたときの操作量(ストローク)を計測する。モータシリンダ装置16は、各車輪(右側前輪WFR,左側後輪WRL,右側後輪WRR,左側前輪WFL)のホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに供給される作動圧(ブレーキ液圧)を作動液(ブレーキ液)に発生する。VSA装置18は、車両挙動の安定化を支援する。
As shown in FIG. 1, the vehicle brake system 10 of the present embodiment includes an input device 14, a pedal stroke sensor St, an electric brake actuator (motor cylinder device 16), and a vehicle behavior stabilization device 18 (hereinafter referred to as VSA). (Vehicle Stability Assist)
The input device 14 generates a hydraulic pressure (brake hydraulic pressure) corresponding to the input of the operation in the brake fluid as the hydraulic fluid when an operator such as the
これらの入力装置14、モータシリンダ装置16、及び、VSA装置18は、例えば、ホースやチューブ等の管材で形成された管路(液圧路)によって接続されている。また、バイ・ワイヤ式のブレーキシステムとして、入力装置14とモータシリンダ装置16とは、図示しないハーネスで電気的に接続されている。
The input device 14, the
このうち、液圧路について説明すると、図1中(中央やや下)の連結点A1を基準として、入力装置14の接続ポート20aと連結点A1とが第1配管チューブ22aによって接続されている。また、モータシリンダ装置16の出力ポート24aと連結点A1とが第2配管チューブ22bによって接続されている。さらに、VSA装置18の導入ポート26aと連結点A1とが第3配管チューブ22cによって接続されている。
Among these, the hydraulic path will be described. The
図1中の他の連結点A2を基準として、入力装置14の他の接続ポート20bと連結点A2とが第4配管チューブ22dによって接続されている。また、モータシリンダ装置16の他の出力ポート24bと連結点A2とが第5配管チューブ22eによって接続されている。さらに、VSA装置18の他の導入ポート26bと連結点A2とが第6配管チューブ22fによって接続されている。
With reference to another connection point A2 in FIG. 1, the
VSA装置18には、複数の導出ポート28a〜28dが設けられる。第1導出ポート28aは、第7配管チューブ22gによって右側前輪WFRに設けられたディスクブレーキ機構30aのホィールシリンダ32FRと接続される。第2導出ポート28bは、第8配管チューブ22hによって左側後輪WRLに設けられたディスクブレーキ機構30bのホィールシリンダ32RLと接続される。第3導出ポート28cは、第9配管チューブ22iによって右側後輪WRRに設けられたディスクブレーキ機構30cのホィールシリンダ32RRと接続される。第4導出ポート28dは、第10配管チューブ22jによって左側前輪WFLに設けられたディスクブレーキ機構30dのホィールシリンダ32FLと接続される。
The VSA
この場合、各導出ポート28a〜28dに接続される配管チューブ22g〜22jによってブレーキ液がディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに対して供給される。そして、各ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL内のブレーキ液圧が上昇する。これによって、各ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLが作動し、対応する車輪(右側前輪WFR,左側後輪WRL,右側後輪WRR,左側前輪WFL)との摩擦力が高くなって制動力が付与される。
In this case, the brake fluid is supplied to the wheel cylinders 32FR, 32RL, 32RR, 32FL of the
また、右側前輪WFR、左側後輪WRL、右側後輪WRR、左側前輪WFLのそれぞれには、車輪速を検出する車輪速センサ35a,35b,35c,35dがそれぞれ備わる。各車輪速センサ35a,35b,35c,35dが各車輪の車輪速を計測して発生する計測信号は制御手段150に入力される。
Each of the right front wheel WFR, the left rear wheel WRL, the right rear wheel WRR, and the left front wheel WFL is provided with
入力装置14は、運転者によるブレーキペダル12の操作によってブレーキ液に液圧(ブレーキ液圧)を発生可能なタンデム式のマスタシリンダ34と、マスタシリンダ34に付設されたリザーバ(第1リザーバ36)とを有する。このマスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、シリンダチューブ38の軸方向に沿って所定間隔離間する2つのピストン(セカンダリピストン40a,プライマリピストン40b)が摺動自在に配設される。セカンダリピストン40aは、ブレーキペダル12に近接して配置され、プッシュロッド42を介してブレーキペダル12と連結される。また、プライマリピストン40bは、セカンダリピストン40aよりもブレーキペダル12から離間して配置される。
The input device 14 includes a tandem master cylinder 34 that can generate hydraulic pressure (brake hydraulic pressure) in the brake fluid by operating the
また、シリンダチューブ38の内壁には、一対のカップシール44Pa,44Pb、及び、一対のカップシール44Sa,44Sbが装着されている。一対のカップシール44Pa,44Pbはリング状を呈し、プライマリピストン40bの外周に摺接する。一対のカップシール44Sa,44Sbはリング状を呈し、セカンダリピストン40aの外周に摺接する。さらに、セカンダリピストン40aとプライマリピストン40bの間には、ばね部材50aが配設される。プライマリピストン40bとシリンダチューブ38の閉塞端側の側端部38aと間には、他のばね部材50bが配設される。
A pair of cup seals 44Pa and 44Pb and a pair of cup seals 44Sa and 44Sb are mounted on the inner wall of the
また、シリンダチューブ38の側端部38aからプライマリピストン40bの摺動方向に沿ってガイドロッド48bが延設され、プライマリピストン40bは、ガイドロッド48bにガイドされて摺動する。
また、プライマリピストン40bのセカンダリピストン40a側の端部からセカンダリピストン40aの摺動方向に沿ってガイドロッド48aが延設され、セカンダリピストン40aは、ガイドロッド48aにガイドされて摺動する。
そして、セカンダリピストン40aとプライマリピストン40bはガイドロッド48aで連結されて直列に配置される。
A
A guide rod 48a extends from the end of the
The
また、マスタシリンダ34のシリンダチューブ38には、2つのサプライポート(第2サプライポート46a、第1サプライポート46b)と、2つのリリーフポート(第2リリーフポート52a、第1リリーフポート52b)と、2つの出力ポート54a、54bとが設けられる。この場合、第2サプライポート46a、第1サプライポート46b及び第2リリーフポート52a、第1リリーフポート52bは、それぞれ合流して第1リザーバ36内の図示しないリザーバ室と連通するように設けられる。
さらに、セカンダリピストン40aの外周に摺接する一対のカップシール44Sa,44Sbは、セカンダリピストン40aの摺動方向に第2リリーフポート52aを挟んで配置される。また、プライマリピストン40bの外周に摺接する一対のカップシール44Pa,44Pbは、プライマリピストン40bの摺動方向に第1リリーフポート52bを挟んで配置される。
The
Further, the pair of cup seals 44Sa and 44Sb that are in sliding contact with the outer periphery of the
また、マスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、運転者がブレーキペダル12を踏み込む踏力に対応したブレーキ液圧を発生する第2圧力室56a及び第1圧力室56bが設けられる。第2圧力室56aは、第2液圧路58aを介して接続ポート20aと連通するように設けられる。第1圧力室56bは、第1液圧路58bを介して他の接続ポート20bと連通するように設けられる。
第1圧力室56bと第2圧力室56aの間は、一対のカップシール44Pa,44Pbによって液密に封じられる。また、第2圧力室56aのブレーキペダル12側は、一対のカップシール44Sa,44Sbによって液密に封じられる。
Further, in the
A space between the
第1圧力室56bは、プライマリピストン40bの変位に応じたブレーキ液圧を発生するように構成され、第2圧力室56aは、セカンダリピストン40aの変位に応じたブレーキ液圧を発生するように構成される。
また、セカンダリピストン40aはブレーキペダル12とプッシュロッド42を介して連結され、ブレーキペダル12の動作にともなってシリンダチューブ38内を変位する。さらに、プライマリピストン40bは、セカンダリピストン40aの変位によって第2圧力室56aに発生するブレーキ液圧によって変位する。つまり、プライマリピストン40bはセカンダリピストン40aに応動して変位する。
The
The
マスタシリンダ34と接続ポート20aとの間であって、第2液圧路58aの上流側には圧力センサPmが配設される。また、第2液圧路58aの下流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第2遮断弁60aが設けられる。この圧力センサPmは、第2液圧路58a上において、第2遮断弁60aよりもマスタシリンダ34側である上流側のブレーキ液圧を計測するものである。
A pressure sensor Pm is disposed between the master cylinder 34 and the
マスタシリンダ34と他の接続ポート20bとの間であって、第1液圧路58bの上流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第1遮断弁60bが設けられる。また、第1液圧路58bの下流側には、圧力センサPpが設けられる。この圧力センサPpは、第1液圧路58b上において、第1遮断弁60bよりもホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL側である下流側のブレーキ液圧を計測するものである。
Between the master cylinder 34 and the
この第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bにおけるノーマルオープンとは、ノーマル位置(通電されていないときの弁体の位置)が開位置の状態(常時開)となるように構成されたバルブをいう。なお、図1において、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bは、ソレノイドが通電されて、図示しない弁体が作動した閉弁状態をそれぞれ示している。
The normal open in the second shut-off valve 60a and the first shut-off
マスタシリンダ34と第1遮断弁60bとの間の第1液圧路58bには、第1液圧路58bから分岐する分岐液圧路58cが設けられる。分岐液圧路58cには、ノーマルクローズタイプ(常閉型)のソレノイドバルブからなる第3遮断弁62と、ストロークシミュレータ64とが直列に接続される。この第3遮断弁62におけるノーマルクローズとは、ノーマル位置(通電されていないときの弁体の位置)が閉位置の状態(常時閉)となるように構成されたバルブをいう。なお、図1において、第3遮断弁62は、ソレノイドが通電されて、図示しない弁体が作動した開弁状態を示している。
A branch
このストロークシミュレータ64は、バイ・ワイヤ制御時に、ブレーキペダル12の踏み込み操作に対してストロークと反力を与えて、あたかも踏力によって制動力が発生しているかのように運転者に思わせる装置である。ストロークシミュレータ64は、第1液圧路58b上であって、第1遮断弁60bよりもマスタシリンダ34側に配置されている。ストロークシミュレータ64には、分岐液圧路58cに連通する液圧室65が設けられている。マスタシリンダ34の第1圧力室56bから導出されるブレーキ液は分岐液圧路58cを介して液圧室65に導入される。
The
また、ストロークシミュレータ64は、第1リターンスプリング66aと、第2リターンスプリング66bと、シミュレータピストン68とを備える。
第1リターンスプリング66aと第2リターンスプリング66bは、互いに直列に配置されている。第1リターンスプリング66aのばね定数は第2リターンスプリング66bのばね定数よりも高い。シミュレータピストン68は、第1及び第2リターンスプリング66a,66bによって付勢される。そして、ストロークシミュレータ64は、ブレーキペダル12の踏み込み前期時にペダル反力の増加勾配を低く設定し、踏み込み後期時にペダル反力を高く設定する。これによって、ブレーキペダル12のペダルフィーリングが、既存のマスタシリンダ34を踏み込み操作したときのペダルフィーリングと同等になる。
The
The
つまり、ストロークシミュレータ64は、第1圧力室56bから導出されるブレーキ液圧に応じた反力を発生し、この反力をマスタシリンダ34を介してブレーキペダル12に与えるように構成される。
That is, the
液圧路は、大別すると、マスタシリンダ34の第2圧力室56aと複数のホィールシリンダ32FR,32RLとを接続する第2液圧系統70aと、マスタシリンダ34の第1圧力室56bと複数のホィールシリンダ32RR、32FLとを接続する第1液圧系統70bとから構成される。
The hydraulic pressure path is roughly divided into a second hydraulic pressure system 70a that connects the
第2液圧系統70aは、入力装置14の第2液圧路58aと、配管チューブ22a,22b,22c,22g,22hとによって構成される。
第1液圧系統70bは、入力装置14の第1液圧路58bと、配管チューブ22d,22e,22f,22i,22jとによって構成される。
The second hydraulic system 70a is configured by the second
The first
モータシリンダ装置16は、電動機(電動モータ72)と、アクチュエータ機構74と、アクチュエータ機構74によって付勢されるシリンダ機構76と、を有する。
The
アクチュエータ機構74は、電動モータ72の出力軸72b側に設けられ、ギヤ機構(減速機構)78とボールねじ構造体80とを有する。ギヤ機構78は、複数のギヤが噛合して電動モータ72の回転駆動力を伝達する。ボールねじ構造体80は、ギヤ機構78を介して回転駆動力が伝達されることで軸方向に沿って進退動作するボールねじ軸80a及びボール80bを含む。ボール80bは、ボールねじ軸80a上のねじ溝に転動可能に配置される。
ボールねじ構造体80とギヤ機構78は、アクチュエータハウジング172の機構収納部173aに収納される。
The
The
シリンダ機構76は、略円筒状のシリンダ本体82と、シリンダ本体82に付設された第2リザーバ84とを有する。第2リザーバ84は、入力装置14のマスタシリンダ34に付設された第1リザーバ36と配管チューブ86で接続され、第1リザーバ36内に貯留されたブレーキ液が配管チューブ86を介して第2リザーバ84内に供給されるように設けられる。なお、配管チューブ86に、ブレーキ液を貯留するタンクが備わっていてもよい。
そして、略円筒状を呈するシリンダ本体82の開放された端部(開放端)がハウジング本体172Fとハウジングカバー172Rからなるアクチュエータハウジング172に嵌合してシリンダ本体82とアクチュエータハウジング172が連結され、モータシリンダ装置16が構成される。
The
An open end (open end) of the
シリンダ本体82内には、シリンダ本体82の軸方向に沿って所定間隔離間する2つのピストン部材(第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88b)が摺動可能に収容される。第2スレーブピストン88aは、ボールねじ構造体80側に近接して配置され、ボールねじ軸80aの一端部に当接してボールねじ軸80aと一体的に矢印X1又はX2方向に変位する。また、第1スレーブピストン88bは、第2スレーブピストン88aよりもボールねじ構造体80側から離間して配置される。
以下、X1の側を前方、X2の側を後方とする。
In the
Hereinafter, the X1 side is the front and the X2 side is the rear.
また、本実施形態における電動モータ72は、シリンダ本体82と別体に形成されるモータケーシング72aで覆われて構成される。電動モータ72は、出力軸72bが第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bの摺動方向(軸方向)と略平行になるように配置される。
そして、出力軸72bの回転駆動がギヤ機構78を介してボールねじ構造体80に伝達されるように構成される。
In addition, the
The rotational drive of the
ギヤ機構78は、例えば、第1ギヤ78aと、第3ギヤ78cと、第2ギヤ78bと、の3つのギヤで構成される。第1ギヤ78aは、電動モータ72の出力軸72bに取り付けられる。第3ギヤ78cは、ボールねじ軸80aを軸方向に進退動作させるボール80bをボールねじ軸80aの軸線を中心に回転させる。第3ギヤ78cはボールねじ軸80aの軸線を中心に回転する。第2ギヤ78bは、第1ギヤ78aの回転を第3ギヤ78cに伝達する。
The
本実施形態におけるアクチュエータ機構74は、前記した構造によって、電動モータ72の出力軸72bの回転駆動力をボールねじ軸80aの進退駆動力(直線駆動力)に変換する。
The
第1スレーブピストン88bの外周面には、環状段部を介して、一対のスレーブカップシール90a,90bがそれぞれ装着される。一対のスレーブカップシール90a,90bの間には、後記するリザーバポート92bと連通する第1背室94bが形成される。
なお、第2及び第1スレーブピストン88a,88bの間には、第2リターンスプリング96aが配設され、第1スレーブピストン88bとシリンダ本体82の側端部と間には、第1リターンスプリング96bが配設される。
A pair of slave cup seals 90a and 90b are mounted on the outer peripheral surface of the
A
また、図1に示すように、第2スレーブピストン88aの後方には、カップシール103が備わっている。カップシール103は、シリンダ本体82の内周面に摺接する。スレーブカップシール90cとカップシール103の間には、後記するリザーバポート92aと連通する第2背室94aが形成される。カップシール103は、第2背室94aとアクチュエータハウジング172の機構収納部173aの間を液密(気密)に区画する。
また、第2スレーブピストン88aは後方への変位がハウジング本体172Fによって規制される。
Further, as shown in FIG. 1, a
Further, the rearward displacement of the
シリンダ機構76のシリンダ本体82には、2つのリザーバポート92a,92bと、2つの出力ポート24a,24bとが設けられる。この場合、リザーバポート92a(92b)は、第2リザーバ84内の図示しないリザーバ室と連通するように設けられる。
The
また、シリンダ本体82内には、第2液圧室98aと、第1液圧室98bが設けられる。第2液圧室98aは、出力ポート24aからホィールシリンダ32FR,32RL側へ出力されるブレーキ液圧を制御する。第1液圧室98bは、他の出力ポート24bからホィールシリンダ32RR,32FL側へ出力されるブレーキ液圧を制御する。
In the
この構成によると、ブレーキ液が封入される第2背室94a、第1背室94b、第2液圧室98a、及び第1液圧室98bは、シリンダ本体82におけるブレーキ液の封入部になる。
According to this configuration, the
第2スレーブピストン88aと第1スレーブピストン88bとの間には、規制手段100が設けられる。規制手段100は、第2スレーブピストン88aと第1スレーブピストン88bの最大ストローク(最大変位距離)と最小ストローク(最小変位距離)とを規制する。さらに、第1スレーブピストン88bには、ストッパピン102が設けられる。ストッパピン102は、第1スレーブピストン88bの摺動範囲を規制して、第2スレーブピストン88a側へのオーバーリターンを阻止する。これによって、特にマスタシリンダ34で制動するバックアップ時において、1つの系統が失陥したときに、他の系統の失陥が防止される。
A regulating means 100 is provided between the
VSA装置18は、公知のものからなり、第2ブレーキ系110aと、第1ブレーキ系110bとを有する。第2ブレーキ系110aは、右側前輪WFR及び左側後輪WRLのディスクブレーキ機構30a,30b(ホィールシリンダ32FR,32RL)に接続された第2液圧系統70aを制御する。第1ブレーキ系110bは、右側後輪WRR及び左側前輪WFLのディスクブレーキ機構30c、30d(ホィールシリンダ32RR,32FL)に接続された第1液圧系統70bを制御する。なお、第2ブレーキ系110aは、左側前輪WFL及び右側前輪WFRに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統からなり、第1ブレーキ系110bは、右側後輪WRR及び左側後輪WRLに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統であってもよい。さらに、第2ブレーキ系110aは、車体片側の右側前輪WFR及び右側後輪WRRに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統からなり、第1ブレーキ系110bは、車体片側の左側前輪WFL及び左側後輪WRLに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統であってもよい。
The
この第2ブレーキ系110a及び第1ブレーキ系110bは、それぞれ同一構造からなる。そこで、第2ブレーキ系110aと第1ブレーキ系110bで対応するものには同一の参照符号を付している。また、第2ブレーキ系110aの説明を中心にして、第1ブレーキ系110bの説明を括弧書きで付記する。
The
第2ブレーキ系110a(第1ブレーキ系110b)は、ホィールシリンダ32FR,32RL(32RR,32FL)に対して、共通する管路(第1共通液圧路112及び第2共通液圧路114)を有する。このうち、第1共通液圧路112は、ホィールシリンダ32FR,32RL(32RR,32FL)にブレーキ液圧を供給する供給路となる。
VSA装置18は、レギュレータバルブ116と、第1チェックバルブ118と、第1インバルブ120と、第2チェックバルブ122と、第2インバルブ124と、第3チェックバルブ126とを備える。
The
The
レギュレータバルブ116は、導入ポート26a(26b)と第1共通液圧路112との間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第1チェックバルブ118は、レギュレータバルブ116と並列に配置され導入ポート26a(26b)側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から導入ポート26a(26b)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。第1インバルブ120は、第1共通液圧路112と第1導出ポート28a(第4導出ポート28d)との間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第2チェックバルブ122は、第1インバルブ120と並列に配置され第1導出ポート28a(第4導出ポート28d)側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第1導出ポート28a(第4導出ポート28d)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。第2インバルブ124は、第1共通液圧路112と第2導出ポート28b(第3導出ポート28c)との間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる。第3チェックバルブ126は、第2インバルブ124と並列に配置され第2導出ポート28b(第3導出ポート28c)側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第2導出ポート28b(第3導出ポート28c)側へのブレーキ液の流通を阻止する)。
The
なお、本実施形態のVSA装置18には圧力センサP1が備わる。圧力センサP1は、第1共通液圧路112におけるブレーキ液圧を計測する。圧力センサP1で計測された計測信号は、制御手段150に入力される。
Note that the
第1インバルブ120及び第2インバルブ124は、ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに、ブレーキ液圧を供給する管路(第1共通液圧路112)を開閉する開閉手段である。そして、第1インバルブ120が閉弁すると、ホィールシリンダ32FR,32FLへの第1共通液圧路112からのブレーキ液圧の供給が遮断される。また、第2インバルブ124が閉弁すると、ホィールシリンダ32RR,32RLへの第1共通液圧路112からのブレーキ液圧の供給が遮断される。
The first in-
さらに、VSA装置18は、第1アウトバルブ128と、第2アウトバルブ130と、リザーバ装置132と、第4チェックバルブ134と、ポンプ136と、吸入弁138及び吐出弁140と、モータMと、サクションバルブ142とを備える。
第1アウトバルブ128は、第1導出ポート28a(第4導出ポート28d)と第2共通液圧路114との間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。第2アウトバルブ130は、第2導出ポート28b(第3導出ポート28c)と第2共通液圧路114との間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。リザーバ装置132は、第2共通液圧路114に接続される。第4チェックバルブ134は、第1共通液圧路112と第2共通液圧路114との間に配置されて第2共通液圧路114側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第2共通液圧路114側へのブレーキ液の流通を阻止する)。ポンプ136は、第4チェックバルブ134と第1共通液圧路112との間に配置されて第2共通液圧路114側から第1共通液圧路112側へブレーキ液を供給する。吸入弁138及び吐出弁140は、ポンプ136の前後に設けられる。モータMはポンプ136を駆動する。サクションバルブ142は、第2共通液圧路114と導入ポート26a(26b)との間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる。
Further, the
The first out
なお、第2ブレーキ系110aにおいて、導入ポート26aに近接する管路(液圧路)上には、圧力センサPhが設けられる。圧力センサPhは、モータシリンダ装置16の出力ポート24aから出力され、モータシリンダ装置16の第2液圧室98aで制御されたブレーキ液圧を計測する。各圧力センサPm、Pp、Phで計測された計測信号は、制御手段150に入力される。また、VSA装置18では、VSA制御のほか、ABS(アンチロックブレーキシステム)も制御可能である。
さらに、VSA装置18に代えて、ABS機能のみを搭載するABS装置が接続される構成であってもよい。
本実施形態に係る車両用ブレーキシステム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
In the
Further, instead of the
The vehicle brake system 10 according to the present embodiment is basically configured as described above. Next, the operation and effect will be described.
車両用ブレーキシステム10が正常に機能する正常時には、ノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bが励磁されて弁閉状態となる。また、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる第3遮断弁62が励磁されて弁開状態となる。従って、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bによって第2液圧系統70a及び第1液圧系統70bが遮断されている。このため、入力装置14のマスタシリンダ34で発生したブレーキ液圧がディスクブレーキ機構30a〜30dのホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに伝達されることはない。
When the vehicle brake system 10 is functioning normally, the second shut-off valve 60a and the first shut-off
このとき、マスタシリンダ34の第1圧力室56bで発生したブレーキ液圧は、分岐液圧路58c及び弁開状態にある第3遮断弁62を経由してストロークシミュレータ64の液圧室65に供給される。この液圧室65に供給されたブレーキ液圧によってシミュレータピストン68が第1及び第2リターンスプリング66a,66bのばね力に抗して変位することにより、ブレーキペダル12のストロークが許容される。さらに、擬似的なペダル反力を発生させてブレーキペダル12に付与される。この結果、運転者にとって違和感のないブレーキフィーリングが得られる。
At this time, the brake hydraulic pressure generated in the
このようなシステム状態において、制御手段150は、運転者によるブレーキペダル12の踏み込みを検出すると制動時と判定する。そして制御手段150は、モータシリンダ装置16の電動モータ72を駆動させてアクチュエータ機構74を付勢し、第2リターンスプリング96a及び第1リターンスプリング96bのばね力に抗して第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bを図1中の矢印X1方向に向かって変位させる。この第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bの変位によって第2液圧室98a及び第1液圧室98b内のブレーキ液がバランスするように加圧されて所望のブレーキ液圧が発生する。
In such a system state, the control means 150 determines that braking is being performed when it detects that the driver depresses the
具体的に、制御手段150は、ペダルストロークセンサStの計測値に応じてブレーキペダル12の踏み込み操作量(以下、適宜「ブレーキ操作量」と称する)を算出する。そして制御手段150は、算出したブレーキ操作量に基づいて、回生制動力を考慮した上で目標となるブレーキ液圧を設定し、設定したブレーキ液圧をモータシリンダ装置16に発生させる。
Specifically, the control means 150 calculates the depression amount of the brake pedal 12 (hereinafter referred to as “brake operation amount” as appropriate) according to the measured value of the pedal stroke sensor St. Then, the control means 150 sets a target brake fluid pressure in consideration of the regenerative braking force based on the calculated brake operation amount, and causes the
本実施形態の制御手段150は、例えば、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるマイクロコンピュータ及び周辺機器からなる。そして、制御手段150は、あらかじめROMに記憶されているプログラムをCPUで実行し、車両用ブレーキシステム10を制御するように構成される。
また、本実施形態における電気信号は、例えば、電動モータ72を駆動する電力や電動モータ72を制御するための制御信号である。
The control means 150 of the present embodiment includes, for example, a microcomputer and peripheral devices that are configured by a CPU (Central Processing Unit), a ROM (Read Only Memory), a RAM (Random Access Memory), etc., not shown. The control means 150 is configured to control the vehicle brake system 10 by executing a program stored in the ROM in advance by the CPU.
Moreover, the electrical signal in this embodiment is a control signal for controlling the electric power which drives the
また、ブレーキペダル12の踏み込み操作量(ブレーキ操作量)を計測する操作量計測手段はペダルストロークセンサStに限定されるものではなく、ブレーキペダル12の踏み込み操作量を計測可能なセンサであればよい。例えば、操作量計測手段を圧力センサPmとして、圧力センサPmが計測するブレーキ液圧をブレーキペダル12の踏み込み操作量に変換する構成であってもよいし、図示しない踏力センサによってブレーキペダル12の踏み込み操作量(ブレーキ操作量)を計測する構成であってもよい。
Further, the operation amount measuring means for measuring the depression operation amount (brake operation amount) of the
モータシリンダ装置16における第2液圧室98a及び第1液圧室98bのブレーキ液圧は、VSA装置18の弁開状態にある第1、第2インバルブ120,124を介してディスクブレーキ機構30a〜30dのホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLに伝達される。このブレーキ液圧でホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLが作動する。このようにホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLが作動することによって各車輪(右側前輪WFR,左側後輪WRL,右側後輪WRR,左側前輪WFL)に所望の制動力が付与される。
The brake hydraulic pressures in the second
換言すると、本実施形態に係る車両用ブレーキシステム10では、モータシリンダ装置16(電動ブレーキアクチュエータ)やバイ・ワイヤ制御する制御手段150等が作動可能な正常時において、運転者がブレーキペダル12を踏むことでブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ34と各車輪を制動するディスクブレーキ機構30a〜30d(ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)との連通が第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bで遮断される。この状態で、モータシリンダ装置16が発生するブレーキ液圧でディスクブレーキ機構30a〜30dを作動させるという、いわゆるブレーキ・バイ・ワイヤ方式のブレーキシステムがアクティブになる。
In other words, in the vehicle brake system 10 according to the present embodiment, the driver steps on the
一方、モータシリンダ装置16等が作動不能となる異常時では、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bをそれぞれ弁開状態、第3遮断弁62を弁閉状態としマスタシリンダ34で発生するブレーキ液圧をディスクブレーキ機構30a〜30d(ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)に伝達し、ディスクブレーキ機構30a〜30d(ホィールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FL)を作動させるという、いわゆる旧来の液圧式のブレーキシステムがアクティブになる。
On the other hand, when the
図2は、モータシリンダ装置の分解斜視図である。図3は、駆動力伝達部の分解斜視図である。 FIG. 2 is an exploded perspective view of the motor cylinder device. FIG. 3 is an exploded perspective view of the driving force transmission unit.
図2に示すように、モータシリンダ装置16は、シリンダ機構76と、電動モータ72と、駆動力伝達部73とを備えている。電動モータ72は、制御手段150(図1参照)が出力する制御信号(電気信号)で駆動する。
電動モータ72、駆動力伝達部73、及びシリンダ機構76は、互いに分離可能に構成されている。電動モータ72は、図示しないハーネスが接続される基部161を有しており、基部161にはボルト201が挿通する貫通孔162が複数形成されている。また、シリンダ機構76のシリンダ本体82の後方側(駆動力伝達部73側)の端部には、フランジ部82aが設けられている。フランジ部82aにはボルト202が挿通する貫通孔82bが複数形成されている。なお、符号CLは、シリンダ本体82に収容される第1スレーブピストン88b及び第2スレーブピストン88a(図1参照)の中心軸を示している。この中心軸CLは、ボールねじ軸80aの軸線と一致する。
As shown in FIG. 2, the
The
駆動力伝達部73は、ギヤ機構78及びボールねじ構造体80を含むアクチュエータ機構74(図1参照)を内部に収容するアクチュエータハウジング172(ハウジング本体172F,ハウジングカバー172R)を有する。ハウジング本体172Fは前方(シリンダ本体82側)に配置される。ハウジングカバー172Rは、ハウジング本体172Fの後方(シリンダ本体82と反対側)の開口端を覆う。
The driving
駆動力伝達部73のハウジング本体172Fには、電動モータ72を駆動力伝達部73に取り付けるためのモータ取付用ねじ孔174が複数形成されている。また、ハウジング本体172Fの前方の端部にはフランジ部175が設けられている。フランジ部175には、シリンダ機構76を駆動力伝達部73に取り付けるためのシリンダ部取付用ねじ孔176が複数形成されている。また、フランジ部175には、ボールねじ軸80aが挿通する開口部(ボールねじ孔182)が開口している。
フランジ部175は、シリンダ本体82とハウジング本体172Fが連結するときに、シリンダ本体82のフランジ部82aに当接する。具体的には、シリンダ本体82とハウジング本体172Fが連結するとき、シリンダ本体82のフランジ部82aの端面S1と、ハウジング本体172Fのフランジ部175の端面S2が面接触する。
そして本実施形態においては、ハウジング本体172Fのフランジ部175の端面S2を、シリンダ本体82とハウジング(ハウジング本体172F)の接合部とする。
A plurality of motor mounting
The
In the present embodiment, the end surface S2 of the
電動モータ72は、貫通孔162を挿通するボルト201がハウジング本体172Fのモータ取付用ねじ孔174にねじ込まれて駆動力伝達部73に取り付けられる。また、シリンダ本体82は、貫通孔82bを挿通するボルト202がシリンダ部取付用ねじ孔176にねじ込まれて駆動力伝達部73(ハウジング本体172F)に取り付けられる。シリンダ本体82は、ボールねじ孔182が中心軸CL上になるように(具体的には、中心軸CLがボールねじ孔182の中心を通るように)、ハウジング本体172Fに取り付けられる。ボールねじ孔182は、シリンダ本体82内と連通する。
The
シリンダ本体82のハウジング本体172F側には、円筒状の接続部82cが突出している。接続部82cは、シリンダ本体82とハウジング本体172Fが連結するときにボールねじ孔182に嵌合する。接続部82cの周囲には、シール部材82dが環装されている。接続部82cとボールねじ孔182の内周面の間は、シール部材82dによって液密(気密)に密封される。
なお、図2の符号185は、モータシリンダ装置16を車両(図示せず)に取り付けるための取付孔である。
A cylindrical connecting
In addition, the code |
図3に示すように、アクチュエータハウジング172(図2参照)の内部に、アクチュエータ機構74(ギヤ機構78,ボールねじ構造体80)が収容されている。
ボールねじ構造体80は、ボールねじ軸80aとボール80b(図1参照)の他、ナット80cを有する。
ナット80cは、電動モータ72の出力軸72b(図1参照)の回転駆動力で回転する。ボールねじ軸80aは、ナット80cと係合(螺合)して軸方向に変位可能に設けられる。ボールねじ軸80aは、先端部80a1が第2スレーブピストン88a(図1参照)に当接して第2スレーブピストン88aを押圧する。
As shown in FIG. 3, an actuator mechanism 74 (
The
The
ナット80cは、ギヤ機構78の第3ギヤ78cの内周面とキーなどを介して係合されている。但し、ナット80cと第3ギヤ78cの係合は、キーを媒介とした係合に限定されるものではない。例えば、ナット80cの外周面が第3ギヤ78cの内周面に圧入される構造であってもよい。これによって、ギヤ機構78からナット80cに伝達される回転駆動力は、ボールねじ構造体80によって直線方向駆動力に変換される。
The
このように、ボールねじ構造体80を有する駆動力伝達部73は、電動モータ72(図1参照)の回転駆動力でボールねじ軸80aを直線運動させて前方に進出させる。そして、直線運動して前方(第2スレーブピストン88a(図1参照)の方向)に向かってシリンダ本体82内に進出するボールねじ軸80aが第2スレーブピストン88aを押圧して変位させる。また、駆動力伝達部73は、ボールねじ軸80aを後方(逆方向)に後退させる。駆動力伝達部73は、あらかじめ設定されている所定位置までボールねじ軸80aを後退させる。このように、駆動力伝達部73は第2スレーブピストン88aを変位(直線運動)させる動力部になる。
As described above, the driving
ハウジング本体172Fとハウジングカバー172Rは、互いに分離可能に構成されている。ハウジング本体172Fには、ボルト203が挿通する貫通孔177が複数形成されている。貫通孔177は、第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88b(図1参照)の中心軸CL(図2参照)周りに配設されている。
The
また、ハウジングカバー172Rにおいて、ハウジング本体172Fの貫通孔177と対応する位置には、ケース取付用ねじ孔178が複数形成されている。そして、貫通孔177を挿通したボルト203がケース取付用ねじ孔178にねじ込まれることによって、ハウジング本体172Fにハウジングカバー172Rが取り付けられる。
In the
なお、図3の符号179は、電動モータ72の出力軸72b(図1参照)の先端を回転可能に支持する軸受を示している。軸受179は、ハウジングカバー172Rに形成された穴部180に嵌着される。また、円柱形状のピン220が、ボールねじ軸80aに設けられている。ピン220は、ボールねじ軸80aの軸方向に垂直な方向に沿って形成された貫通孔に圧入される。このようなピン220は、ボールねじ軸80aの回り止めとして機能する。一方、ハウジングカバー172Rには摺動溝211が形成されている。摺動溝211は、ピン220をボールねじ軸80aの軸方向に対して移動可能に支持するガイド部になる。
In addition, the code |
図4はシリンダ機構の構造を示す分解斜視図である。図4に示すように、シリンダ機構76は、第1ピストン機構77aと第2ピストン機構77bとを備える。
第1ピストン機構77aは、第1スレーブピストン88bを含む周辺部品が一体的に組み付けられて構成される。また、第2ピストン機構77bは、第2スレーブピストン88aを含む周辺部品が一体的に組み付けられて構成される。
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the structure of the cylinder mechanism. As shown in FIG. 4, the
The
第1スレーブピストン88b及び第2スレーブピストン88aは、中心線CL(図2参照)上で摺動するようにシリンダ本体82に収容される。
なお、本実施形態では、シリンダ機構76として、第1スレーブピストン88b及び第2スレーブピストン88aからなる2つのピストンが備わるタンデムタイプで説明している。しかしながら、シリンダ機構76の構造は、これに限定されるものではない。例えば、第1スレーブピストン88bのみが備わるシリンダ機構76であってもよい。
The
In the present embodiment, the
第1ピストン機構77aは、シリンダ本体82の前方(X1側)の第1液圧室98b(図1参照)に臨むように配設される。第1ピストン機構77aは、シリンダ本体82の内周面に沿って摺動可能な第1スレーブピストン88bを有する。第1スレーブピストン88bは、ピストン本体109の前方(X1側)及び後方(X2側)に、一対の環状の第1フランジ部200a及び第2フランジ部200bを備える。一対の環状の第1フランジ部200a及び第2フランジ部200bは、ピストン本体109よりも拡径している。
ピストン本体109には、第1スレーブピストン88bの軸方向と直交する方向に貫通する貫通孔91が形成される。この貫通孔91には、ストッパピン102がシリンダ本体82の軸方向と直交する方向から挿入される。貫通孔91は、第1フランジ部200aから第2フランジ部200bまで、第1スレーブピストン88bの軸方向に沿って形成される。
ストッパピン102はシリンダ本体82に固定される。ストッパピン102は、第1スレーブピストン88bの第1フランジ部200a又は第2フランジ部200bに当接して第1スレーブピストン88bの移動範囲を規制する。
なお、第1スレーブピストン88bの後方には、連結ピン79が挿通する挿入孔93が、軸方向と直交する方向に貫通している。
The
The piston body 109 is formed with a through
The
An
また、第1ピストン機構77aは、一対のスレーブカップシール90a,90bと、第1リターンスプリング96bを有する。スレーブカップシール90a,90bは、第1スレーブピストン88bの環状段部に装着される。第1リターンスプリング96bは、第1スレーブピストン88bとシリンダ本体82の側端部(底壁)との間に配設され、第1スレーブピストン88bを後方に向かって押圧する。
The
第2ピストン機構77bは、第2スレーブピストン88aと、スレーブカップシール90cと、第2リターンスプリング96aとを有する。第2スレーブピストン88aは、第1スレーブピストン88bの後方の第2液圧室98a(図1参照)に臨むように配設される。スレーブカップシール90cは、第2スレーブピストン88a前方の軸部に装着される。第2リターンスプリング96aは、第1スレーブピストン88bと第2スレーブピストン88aとの間に配置され、第1スレーブピストン88bと第2スレーブピストン88aを離間する方向に付勢する。
The
さらに、第2ピストン機構77bは、ボルト部材(規制手段100)と、連結ピストン105と、環状クリップ107とを備える。
規制手段100は、第1スレーブピストン88bと第2スレーブピストン88aとの離間位置を規制する。連結ピストン105は、連結ピン79によって第1スレーブピストン88bに連結される。環状クリップ107は、円弧状に重畳する始端と終端との一部が拡径可能に設けられ、その弾性力によって連結ピストン105にはめ込まれた連結ピン79を保持する。
Further, the
The regulating means 100 regulates the separation position between the
第2スレーブピストン88aの前方には装着孔89cが形成される。装着孔89cには規制手段100の一端部100bが挿入される。また、第2スレーブピストン88aの後方(ロッド部89aと称する)の内部には挿通穴89bが形成される。挿通穴89bには、ボールねじ軸80aの先端部80a1(図3参照)が入り込む。
A mounting
ロッド部89aの後方の端部には、挿通穴89bの周囲に円環状の弾性部材95が備わっている。弾性部材95は、例えば、接着剤でロッド部89aの端部に貼り付けられている。また、ロッド部89aの外周にカップシール103が環装されている。
An annular
連結ピストン105は、円筒部105aと、挿通孔105bと、装着溝105cと、係合部105dと、を有する。円筒部105aは、軸方向に沿った前方に設けられて第1スレーブピストン88bの後方に外嵌される。挿通孔105bは、装着溝105cに形成されて円筒部105aの軸方向と直交する方向に貫通し、連結ピン79が挿入される。装着溝105cは、円筒部105aの外周面に形成されて環状クリップ107が装着される。係合部105dは、円筒部105aの軸方向に沿った後方に設けられて規制手段100の頭部100aが係合する。
The connecting
連結ピン79は、円筒部105aが第1スレーブピストン88bに外嵌した状態で、装着溝105cに形成される挿通孔105bと、第1スレーブピストン88bの挿入孔93と、を貫通するように取り付けられる。さらに、装着溝105cに装着される環状クリップ107によって連結ピン79の脱落が防止される。
The connecting
なお、シリンダ本体82に形成される2つのリザーバポート92a,92bには、図2に示すように第2リザーバ84が取り付けられる。
A
本実施形態の駆動力伝達部73は図3に示すように構成され、シリンダ機構76は図4に示すように構成される。そして、図2に示すように駆動力伝達部73とシリンダ機構76が連結されてモータシリンダ装置16が構成される。
The driving
図5は、シリンダ機構と駆動力伝達部の連結部分の断面図である。図5に示すように、ハウジング本体172Fのボールねじ孔182には、シリンダ本体82の接続部82cが嵌合する。また、ボールねじ孔182には縮径部182aが形成される。縮径部182aは、ボールねじ孔182の後方(X2側)に形成される。縮径部182aの開口径は第2スレーブピストン88aの外径より小さい。縮径部182aの前方(X1側)には環状段部182bが形成される。
FIG. 5 is a cross-sectional view of a connecting portion between the cylinder mechanism and the driving force transmission unit. As shown in FIG. 5, the connecting
前記したように、縮径部182aの開口径は第2スレーブピストン88aの外径より小さい。したがって、第2スレーブピストン88aが駆動力伝達部73側(後方)に変位したとき、第2スレーブピストン88aは環状段部182bに当接する。このように、環状段部182bは、第2スレーブピストン88aの駆動力伝達部73側への変位(後方への変位)を規制する当接部になる。つまり、第2スレーブピストン88aの駆動力伝達部73側(後方)への変位が環状段部182b(当接部)で規制される。
As described above, the opening diameter of the reduced
このため、第2スレーブピストン88aの後方への変位を規制するための部材は不要になる。例えば、前記した特許文献1に記載されるサークリップは不要になる。
サークリップが不要になると、モータシリンダ装置16(図2参照)を構成する部品点数を削減することができ、コストダウンや生産工数の削減が可能になる。
また、シリンダ本体82の内径が制限されない。換言すると、内径の小さなシリンダ本体82とすることができ、シリンダ本体82の小型化が可能になる。ひいては、モータシリンダ装置16の小型化が可能になる。
For this reason, the member for controlling the displacement to the back of the
When the circlip is not necessary, the number of parts constituting the motor cylinder device 16 (see FIG. 2) can be reduced, and the cost can be reduced and the number of production steps can be reduced.
Further, the inner diameter of the
また、環状段部182bはハウジング本体172Fに形成され、ハウジング本体172Fとシリンダ本体82は強固に連結される。このため、シリンダ本体82に対する環状段部182bの位置は変化しない。したがって、第2スレーブピストン88aが後方へ変位したときの停止位置が変化しない。
例えば、サークリップで第2スレーブピストン88aの停止位置を規制する場合、サークリップの微小な変形等によって第2スレーブピストン88aの停止位置が変化する場合がある。
本実施形態のモータシリンダ装置16では、このような、第2スレーブピストン88aの停止位置の変化を抑制できる。
したがって、第2スレーブピストン88aの位置決め精度が向上し、モータシリンダ装置16で発生するブレーキ液圧の精度が向上する。
The
For example, when the stop position of the
In the
Therefore, the positioning accuracy of the
また、第2スレーブピストン88aが環状段部182bに当接した状態(つまり、ボールねじ軸80aが所定位置まで後方に変位(後退)した状態)で、ボールねじ軸80aが環状段部182bよりもシリンダ本体82側に延出する構成とする。つまり、ボールねじ軸80aの先端部80a1が、環状段部182bよりもシリンダ本体82側(前方)に位置する構成とする。さらに、所定位置まで後退したボールねじ軸80aが、シリンダ本体82とハウジング本体172Fとの接合部(フランジ部82aの端面S1に面接触しているフランジ部175の端面S2)よりもシリンダ本体82側に延出する構成であることがより好ましい。つまり、ボールねじ軸80aの先端部80a1が、フランジ部82aの端面S1と面接触しているフランジ部175の端面S2よりもシリンダ本体82側(前方)に位置する構成であることが好ましい。
Further, in a state where the
このような構成とすることで、ボールねじ軸80aの長さ(軸方向の長さ)を長くできる。長さの長いボールねじ軸80aであれば、第2スレーブピストン88aの挿通穴89bにボールねじ軸80aを深く入り込ませることができる。そして、中心軸CLに対する第2スレーブピストン88aの傾斜を抑制できる。
With such a configuration, the length of the
つまり、ハウジング本体172Fの環状段部182bよりも後方に伸びる形状(長さが長い形状)の第2スレーブピストン88aにしなくてもボールねじ軸80aを挿通穴89bに深く入り込ませることができ、第2スレーブピストン88aの傾斜を抑制できる。したがって、長さの短い第2スレーブピストン88aとすることができ、モータシリンダ装置16(図1参照)を小型化できる。
That is, the
また、第2スレーブピストン88aの後方側の端部(駆動力伝達部73側の端部)に弾性部材95が備わっている。そして、第2スレーブピストン88aは、弾性部材95を介して環状段部182bに当接する。したがって、第2スレーブピストン88aが後方に変位して環状段部182bに当接するときに生じる騒音(打音)が軽減される。
なお、弾性部材95が備わらず、第2スレーブピストン88aの後方側の端部が、騒音を軽減する部材(樹脂など)でコーティングされている構成であってもよい。
また、図示しない弾性部材が環状段部182bに備わる構成であってもよいし、環状段部182bがコーティング(樹脂コーティング等)されている構成であってもよい。
Further, an
The
Moreover, the structure with which the elastic member which is not shown in figure may be provided in the cyclic |
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、本実施形態のモータシリンダ装置16(図1参照)は、電動モータ72(図1参照)の回転駆動力で直線運動するボールねじ軸80a(図1参照)で第2スレーブピストン88a(図1参照)を変位させる構成とした。このような構成に限定されず、図示しないリニアアクチュエータ(空気圧で動作するアクチュエータなど)で第2スレーブピストン88aを変位させる構成であってもよい。
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed in design without departing from the spirit of the invention.
For example, the motor cylinder device 16 (see FIG. 1) of the present embodiment has a
また、図5に示すように、ボールねじ孔182に縮径部182aと環状段部182bが形成される構成ではなく、ボールねじ孔182の内壁に突起部(図示せず)が形成される構成であってもよい。そして、第2スレーブピストン88aの駆動力伝達部73側への変位を当該突起部で規制する構成であってもよい。つまり、ボールねじ孔182の内壁に形成される突起部が第2スレーブピストン88aの変位を規制する当接部になる構成であってもよい。
Further, as shown in FIG. 5, the
10 車両用ブレーキシステム
16 モータシリンダ装置(電動ブレーキアクチュエータ)
73 駆動力伝達部(動力部)
76 シリンダ機構
80a ボールねじ軸(軸部材)
82 シリンダ本体
88a 第2スレーブピストン(ピストン部材)
95 弾性部材
172 アクチュエータハウジング(ハウジング)
182b 環状段部(当接部)
CL 中心軸
S2 端面(接合部)
10 Brake system for
73 Driving force transmission part (power part)
76
82
95
182b Annular step (contact part)
CL center axis S2 end face (joint)
Claims (2)
前記ピストン部材を変位させる動力部と、を有し、
前記シリンダ本体に前記動力部のハウジングが接続されている電動ブレーキアクチュエータにおいて、
前記ハウジングは、前記ピストン部材の中心軸上で前記シリンダ本体に接続されるとともに、前記ピストン部材が前記動力部側に変位したときに当接する当接部を有し、前記ピストン部材の前記動力部側への変位が前記当接部によって規制されており、
前記動力部に備わり、前記ハウジングから前記ピストン部材の方向に向かって前記シリンダ本体に形成された有底の挿通穴内に進出して当該ピストン部材を押圧する軸部材が逆方向に所定位置まで後退した状態のときに、当該軸部材が前記当接部よりも前記シリンダ本体側に延出しており、
前記軸部材が前記所定位置まで後退した状態のときに、
当該軸部材が、前記シリンダ本体と前記ハウジングの接合部よりも前記シリンダ本体側に延出しており、
前記軸部材の先端部は、湾曲突状を呈し、前記挿通穴の平らな底部に当接して前記ピストンを押圧するように構成されており、
前記軸部材が逆方向に所定位置まで後退した状態のときに、前記当接部よりも前記シリンダ本体側で、前記軸部材の先端部が前記底部に当接していることを特徴とする電動ブレーキアクチュエータ。 A cylinder mechanism that generates brake fluid pressure by compressing brake fluid with a piston member that slides and displaces within the cylinder body;
A power unit that displaces the piston member,
In the electric brake actuator in which the housing of the power unit is connected to the cylinder body,
The housing is connected to the cylinder body on a central axis of the piston member, and has a contact portion that comes into contact when the piston member is displaced toward the power portion, and the power portion of the piston member Displacement to the side is regulated by the contact portion ,
A shaft member that is provided in the power unit and advances into a bottomed insertion hole formed in the cylinder body from the housing toward the piston member and moves backward to a predetermined position in a reverse direction. When the state, the shaft member extends to the cylinder body side than the contact portion ,
When the shaft member is retracted to the predetermined position,
The shaft member extends toward the cylinder body from the joint between the cylinder body and the housing ,
The tip of the shaft member has a curved protrusion, and is configured to abut against the flat bottom of the insertion hole and press the piston.
An electric brake characterized in that, when the shaft member is retracted to a predetermined position in a reverse direction, a tip end portion of the shaft member is in contact with the bottom portion on the cylinder body side with respect to the contact portion. Actuator.
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