JP6188836B2 - 少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機 - Google Patents

少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機 Download PDF

Info

Publication number
JP6188836B2
JP6188836B2 JP2016011671A JP2016011671A JP6188836B2 JP 6188836 B2 JP6188836 B2 JP 6188836B2 JP 2016011671 A JP2016011671 A JP 2016011671A JP 2016011671 A JP2016011671 A JP 2016011671A JP 6188836 B2 JP6188836 B2 JP 6188836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aircraft
hot air
engine
air duct
air flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016011671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016153297A (ja
Inventor
モアーズ,セバスチャン
ロザー,フランク
フレーゼ,ヨハネス
ブラウティガム,ラルフ
ヴェーレ,クリスティアン
Original Assignee
エアバス ヘリコプターズ ドイチェランド ゲーエムベーハー
エアバス ヘリコプターズ ドイチェランド ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エアバス ヘリコプターズ ドイチェランド ゲーエムベーハー, エアバス ヘリコプターズ ドイチェランド ゲーエムベーハー filed Critical エアバス ヘリコプターズ ドイチェランド ゲーエムベーハー
Publication of JP2016153297A publication Critical patent/JP2016153297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6188836B2 publication Critical patent/JP6188836B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C1/00Fuselages; Constructional features common to fuselages, wings, stabilising surfaces or the like
    • B64C1/40Sound or heat insulation, e.g. using insulation blankets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C1/00Fuselages; Constructional features common to fuselages, wings, stabilising surfaces or the like
    • B64C1/06Frames; Stringers; Longerons ; Fuselage sections
    • B64C1/10Bulkheads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C1/00Fuselages; Constructional features common to fuselages, wings, stabilising surfaces or the like
    • B64C1/16Fuselages; Constructional features common to fuselages, wings, stabilising surfaces or the like specially adapted for mounting power plant
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C27/00Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
    • B64C27/82Rotorcraft; Rotors peculiar thereto characterised by the provision of an auxiliary rotor or fluid-jet device for counter-balancing lifting rotor torque or changing direction of rotorcraft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENTS OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D33/00Arrangements in aircraft of power plant parts or auxiliaries not otherwise provided for
    • B64D33/04Arrangements in aircraft of power plant parts or auxiliaries not otherwise provided for of exhaust outlets or jet pipes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENTS OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D33/00Arrangements in aircraft of power plant parts or auxiliaries not otherwise provided for
    • B64D33/08Arrangements in aircraft of power plant parts or auxiliaries not otherwise provided for of power plant cooling systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENTS OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D41/00Power installations for auxiliary purposes

Description

本発明は、少なくとも内部領域(interior region)及び駆動系統収容領域(drive system accommodating region)を規定する胴体を備えた航空機に関し、この航空機は請求項1の特徴を含む。
航空機、特に回転翼航空機の胴体は、一般に、内部領域と、胴体の内部に配置された駆動系統収容領域と、を規定する。内部領域は通常、少なくとも操縦席を含み、乗客及び/又は貨物用のキャビンを更に含むことができる。駆動系統収容領域は通常、例えば、プロペラ、回転翼その他などの適切な推進ユニットに電力を提供するギアボックスなどの関連の電力配分装置に電力を提供することにより、航空機を駆動するために適合された1つ以上のエンジンを収容する。
典型的に、1つ以上のエンジンは、発電のために混合気を燃焼する、ディーゼルエンジン、ガスエンジン、ガスタービンなどの空気吸入推進エンジンとして実施される。運転時に、このような空気吸入推進エンジンはいずれも、これらのエンジンが十分かつ満足のいくように機能するように、燃料と混合された新鮮な空気、理想的には冷気を必要とする。
しかし、このような空気吸入推進エンジンはいずれも運転時に電力だけでなく熱も発生するが、この熱はそのオーバヒートを防止するためにエンジンから放散させなければならず、これは航空機全体の性能、安全性、及び信頼性のために非常に重要なものである。通常、このような放散は、関連のエンジンを冷却するオイルを冷却する空気を使用して実行される。これに対応するオイルから空気への熱伝達は、しばしば、関連のエンジンによって機械的に推進される1つ以上のオイルクーラ、十分な冷却能を備えたギアボックス又は電気エンジンにより実行される。
後者の場合には、ギアボックス及び/又は電気エンジンも、通常、同様にオイルに伝達される熱を発生し、そのオイルは1つ以上の適切なオイルクーラを通る空気流によって伝達された熱を放散する。しかし、航空機内では一般にスペース及び容積が限られているので、エンジン及びオイルクーラ並びにその他の冷却装置、空気取入口、及び/又は加熱或いは放熱表面は、一般に、比較的互いに接近して位置決めされ、その結果、それにもかかわらず、互いに熱的に影響を及ぼす可能性がある。
より具体的には、すべての航空機は、現在、オイルクーラ及び/又はその他の冷却装置を使用しており、その結果、これらのオイルクーラ及び/又は冷却装置のために妥当な作業環境を提供しなければならず、そこで代表的に発生された熱から得られる熱気が周囲の環境空気に理想的に伝達される。オイルクーラ及び/又は冷却装置から来るこのような熱気は、それぞれの航空機上で必ず実現又は提供されるわけではない以下の発生源の1つを有する可能性がある。
・エンジンオイルの冷却
・メインギアボックスの表面
・メインギアボックスオイルの冷却
・エンジンの始動機/発電機
・その他の電気エンジン
・エンジン又はメインギアボックス上に装着された補助ギアボックス
・基礎となる動的システム(例えば、回転斜板)を作動させるための油圧ポンプ、及び/又は
・空調システムの熱交換器
オイルクーラ及び/又は冷却装置から来る熱気が、上述の空気吸入推進エンジン内での燃焼のために燃料と混合される新鮮な空気を温める場合、その結果得られる空気温度は新鮮な空気の元の空気温度より高くなり、それにより、一般にエンジン性能が低減されることになる。これは主に、空気吸入推進エンジンの対応する新鮮空気取入口の上流に位置する航空機の一領域内で排出される。
従って、このような混合を回避するために、エンジン動作又はオイル冷却及び/又は空調目的のために使用される航空機の新鮮空気取入口は航空機の前面に理想的に位置し、これに対応するオイルクーラ、エンジン、及びその他の補助装置から放出された熱気は航空機の後部で理想的に排出される。従って、再注入は回避することができ、増幅のための圧力下での使用を可能にすることができる。しかし、これは、一般に航空機の限られたスペース、重量、アーキテクチャなどのために、単純に遂行できる作業ではない。
米国特許出願第2009/0134276号という文献には、内部エアダクトチャネル(interior air duct channel)を形成するために互いに間隔を開けて配置された関連の防火壁装置(firewall arrangement)の2つの別個の壁面によって分離された2つの区画を備えた航空機が記載されている。これらの2つの壁面間では、例えば、ギアボックスを収容する第1の区画を密閉する2つの壁面のうちの少なくとも第1の壁面を冷却するための新鮮空気流がダクトで送られる。その結果として、第1の区画も冷却される。更に、この新鮮空気流は、どちらも第2の区画内に配置されているターボシャフトエンジン(turboshaft engine)のガスタービン排気管(gas turbine exhaust)内のそれぞれのガスタービン排気管温度を低減するために、2つの壁面のうちの第2の壁面を通過する関連のエアダクトを介してガスタービン排気管内にダクトで送られる。しかし、この防火壁装置は、上記のように使用可能なスペースがすでに限られている航空機の1つのエリア内に設置するために比較的大きいスペースを必要とする。
米国特許第4216924号という文献には、ヘリコプタの境界層のそれぞれのエネルギを増加することにより運転時に発生する抵抗を低減するために排気ノズル及び排気口を含む低抵抗・キャノピが設けられたヘリコプタの形の航空機が記載されている。このヘリコプタには、ヘリコプタのエンジン及びその潤滑油を冷却するために適合された冷却構造物が設けられている。しかし、このヘリコプタの運転時にエンジン及び/又は潤滑油、代表的に対応するオイルクーラによって発生されたもの以外の熱空気流、例えば、ヘリコプタのメインギアボックス領域などの不都合な温かい前面位置決め領域(upfront positioned region)内で発生された熱空気流の管理については記載されていない。換言すれば、このような熱空気流を不都合な前面位置決め領域からヘリコプタの好都合な機尾領域(aft region)にダクトで送る方法については記載されていない。
その他の従来技術の文献について考慮した。欧州特許出願第2535274号という文献には、1対の補助動力推力ユニット(APTU)を収納するテールコーンを備えた定期旅客機が記載されている。このAPTUは、テールコーン・セクション内に互いに対して平行に隣接して装着される。図3の実施形態には、下方に方向付けされた側方エッジ領域を有する概ねU字形のプレート構造物の形で、APTU間に位置決めされた防火壁プレートが設けられている。上部フレーム部材は、概ね防火壁プレートの中心に取り付けることができる。
国際特許出願第9316280号という文献には、定期旅客機の補助動力ユニットが記載されている。エダクタは、高速度ガスの流れを受け入れる環状ミキサ・ノズルを含む。ハウジングは、第1の環状プレナムと、このプレナムから排出空気を受け入れる第2のノズルと、を規定する。
国際特許出願第03037715号という文献には、定期旅客機上の補助動力ユニット設置のための受動的冷却システムが記載されている。このシステムはナセル内に収納された補助動力ユニットを含む。オイルクーラは、ナセル内に別々に収容される。
更に、上記の航空機では、すべての対応する機尾領域には通常、熱空気流から機尾領域を保護するために一般に航空機上で使用される比較的重い熱保護層が設けられる。その上、このような航空機は、しばしば、主エンジン排気管及び/又は補助装置によって生成される二次的な高温排気ガスによる高温ガス再注入を被りやすい。
従って、本発明の一目的は、改良された熱気管理及び放散システムを備えた新しい航空機を提供することである。
この目的は、少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機によって解決され、この航空機は請求項1の特徴を含む。
より具体的には、本発明により、少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機が提供される。駆動系統収容領域は、胴体の内部に配置され、少なくとも1つの関連の防火壁装置によって規定された少なくとも1つの防火ゾーン(fire protection zone)を含む。少なくとも1つの防火ゾーンは、少なくとも1つの関連の防火壁装置が少なくとも1つのエンジンと胴体の内部領域との間の耐火分離部(fire−resistant separation)を規定するように、少なくとも1つの関連の防火壁装置内に少なくとも1つのエンジンを収容する。少なくとも1つの関連の防火壁装置は、少なくとも1つのエンジンの発熱とは無関係に航空機の運転時に発生された熱空気流をダクトで送るための少なくとも1つのエアダクトを含む。
本発明の一態様により、少なくとも1つのエンジンは空気吸入推進エンジンであり、航空機には、エンジンを航空機の残部から分離し、空気吸入推進エンジンの火災の場合に胴体の少なくとも1つの内部領域を保護するために、少なくとも1つの関連の防火壁装置が設けられる。空気吸入推進エンジンを備えたすべての航空機は、一般に、安全規制により、航空機に一体化された適切な防火壁装置を含むことに留意されたい。
好ましくは、少なくとも1つの防火壁装置は、消火剤の必要量を可能な限り低減するために優先的に可能な限り小型かつ軽量な1つ以上の防火壁を含む。しかし、これらは、少なくとも1つのエンジン及び/又は対応するエンジン補助設備のために必要な冷却性能を提供するために好ましくは依然として十分大きいものである。
有利なことに、1つ以上の防火壁は、少なくとも1つのエンジンの周り中に位置決めされ、従って、航空機の残部を保護する。回転翼航空機の場合、少なくとも1つのエンジン、詳細には、少なくとも1つの主エンジンは、通常、回転翼航空機の前進飛行方向において回転翼航空機のそれぞれの主回転翼及びメインギアボックスの後に配置される。従って、この領域は熱気に強い衝撃を与えるために設計されているので、運転時にこの主エンジンの領域内の熱気を排出することは好都合なことである。例えば、この領域には、通常、適切な熱防護部が設けられ、主エンジンの新鮮空気取入口などから十分に間隔を開けて配置される。これとは対照的に、上述のオイルクーラ及びその他の冷却装置は、通常、少なくとも本質的に、回転翼航空機の前進飛行方向に見て少なくとも1つの主エンジンの上流に、即ち、回転翼航空機の前部領域に位置決めされる。従って、これらのオイルクーラ及びその他の冷却装置によって発生された熱気は、通常、前部領域で、即ち、主エンジンの新鮮空気取入口の上流で排出されるであろう。
しかし、すでに上記で説明したように、熱気は主エンジンに入り、その全体的な性能の低減をもたらすので、新鮮空気取入口の前面で熱気を排出することは重大な性能問題をもたらすものである。その結果として、主エンジン、より一般的に、すべての空気吸入推進エンジンは、このような熱気又はそれ自体の排出熱気及び/又はガスを再吸い込みすることについて敏感であるので、本発明の基本原理は、新鮮な冷気用の吸気領域を熱気用の排気領域から分割するために構成された構造物を提供することにあり、吸気領域は好ましくは航空機の前部部分に配置され、排気領域は好ましくは航空機の機尾領域に配置される。従って、空気吸入推進エンジン、ブロア、ファンなどの新鮮な冷気を必要とするすべての部分は空気吸入推進エンジンの前面でこの新鮮な冷気を受け入れ、生成されたすべての熱気はエンジンの後の好ましくは最も遠い機尾領域で排出されることになる。
本発明により、防火壁の少なくとも1つには1つ以上のエアダクトが設けられ、これらのエアダクトは、好ましくは防火壁の少なくとも1つに一体化され、好ましくは航空機の関連のカウリングの下に収集された熱気を航空機の機尾に、主エンジン自体によって発生された熱気が排出される領域に誘導するために、駆動系統収容領域内に位置するオイルクーラ及びその他の冷却装置などの補助装置によって生成されたすべての熱気を優先的に収集するために適合される。1つ以上のエアダクトは、完全に一体化されたダクト、即ち、例えば、質量流量、耐熱性などに関して、それぞれの発熱装置の需要に合わせて優先的に適合された形状及び断面を備えた、防火壁のうちの1つ以上の一体部分にすることができるか、或いは、1つ以上の別々のホース及び/又はダクトを収容するために適合された1つ以上の防火壁内の構造設備にすることもできる。
本発明の一態様により、多数の発熱装置から発生された熱気が収集される。この収集された熱気は熱気の質量流を増大し、これは数キログラム/秒というかなり大きい質量流になる可能性があり、例えば、所与の主エンジン排気管の近くに位置する航空機の各部分を保護するために有利に使用することができる。好ましくは、この熱気の質量流は、主エンジン排気管から来る主エンジン排気ガスを保護すべき各部分に近づけないように、このような部分の付近で排出される。
より具体的には、熱気の保護層は、好ましくは、すべてのエンジン近接ゾーンが保護されるように、保護すべき各部分上で発生される。使用される主エンジン(複数も可)次第で、主エンジン排気ガスは500〜700℃の温度に達する可能性があり、これは、一般に航空機の各部分にぶつかる場合及び特に保護すべき各部分にぶつかる場合のいずれでも不都合であることに留意されたい。対照的に、熱気の質量流、従って、本発明の熱気の保護層は、任意の構造物/カウリング及び/又は金属又はファイバのウェザリングが耐えられる温度を有することになる。
有利なことに、この熱気の質量流の排出により、具体的には境界層において、航空機に沿った表面近接空気流のプラスの影響を達成することができる。より具体的には、回転翼航空機では、対応するカウリング及び尾部支材領域内の境界層は一般に低エネルギを有し、これは、表面形状及び飛行条件次第で、境界層はがれに至る可能性がある。このはがれは次に「尾部振動(tail−shake)」と呼ばれる現象に至り、非常に不都合なものである。この熱気の質量流により、この境界層は、尾部振動リスクの低減に至る追加のエネルギによって発火させられる。更に、航空機の抵抗はそれによって低減される。更に、熱気の質量流を排出するために対応する2次排気ノズルについて選択された形状次第で、この熱気の質量流は特定の量の推力をもたらすことにもなり、これは効率的な前進飛行に有用である可能性がある。
好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエアダクトは少なくとも1つの関連の防火壁装置に一体化される。
従って、任意の発熱装置によって生成された熱気は、航空機の好都合な領域に容易に方向付けることができる。有利なことに、一体化されたエアダクトは少なくとも本質的に重量中立(weight neutral)であり、少なくとも1つの関連の防火壁装置の一体部分であるので、いかなる追加の重量も持ち込まれず必要とされないことを意味する。更に、少なくとも1つのエアダクトを少なくとも1つの関連の防火壁装置に一体化することにより、より小さい容積の発火危険区域を設けることができ、従って、火災を消すために必要な消火剤の必要量が低減される。
本発明の一態様により、一体化されたエアダクトは、例えば、回転翼航空機内の駆動系統収容領域のメインギアボックス・ゾーンなど、専用の冷却装置を持たず、一体化されたエアダクトを取り囲む高温領域に関する吸引力を起こす、いわゆるヴェンチュリ効果を有利に使用する。それにより、強制対流によりホバリング条件中に回転翼航空機内の駆動系統収容領域の改良された冷却性能を達成することができる。
更に好ましい一実施形態により、運転時に熱空気流を発生する少なくとも1つのギアボックス及び/又は少なくとも1つの補助装置が提供される。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエンジンは、運転時に1次熱空気流(primary hot air flow)を発生する空気吸入推進エンジンである。この1次熱空気流は熱空気流とは無関係にダクトで送られる。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つの関連の防火壁装置は、第1のエンジンを収容する第1の防火ゾーンと、第2のエンジンを収容する第2の防火ゾーンと、を規定する。少なくとも1つのエアダクトは第1及び第2の防火ゾーンの間に配置される。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つの関連の防火壁装置は、第1及び第2の防火ゾーンの間のコンポーネント受け入れ区画(component receiving compartment)を規定する。
更に好ましい一実施形態により、駆動系統収容領域は胴体の上部デッキ領域(upper deck region)を規定する。上部デッキ領域は、上部胴体側面に隣接して胴体の内部に配置される。
更に好ましい一実施形態により、航空機は、少なくとも1つのエンジンに駆動式に結合された少なくとも1つの主回転翼を備えた回転翼航空機として実現される。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つの逆トルク装置が提供される。逆トルク装置は関連のドライブシャフトに駆動式に結合される。関連のドライブシャフトは少なくとも部分的にコンポーネント受け入れ区画に受け入れられる。
更に好ましい一実施形態により、胴体は尾部支材を規定し、運転時に少なくとも1つのエンジンによって発生された1次熱空気流を排出するために少なくとも1つの1次排気ノズル(primary exhaust nozzle)が設けられる。少なくとも1つのエアダクトには、運転時に熱空気流を排出するために少なくとも1つの補助排気ノズル(auxiliary exhaust nozzle)が設けられる。少なくとも1つの補助排気ノズルは、少なくとも部分的に少なくとも1つの1次排気ノズルと尾部支材との間に配置される。
有利なことに、少なくとも1つのエアダクトはいくつかの発熱装置から熱気を収集し、それを航空機の特定の好都合な機尾領域で排出する。異なる発熱装置が異なる温度の熱気を発生するので、収集された熱気の全体的な温度はおおよそ120℃未満になり、従って、最高温の個別熱空気流の最高温度より低くなる。更に、収集された熱気は航空機の機尾配置領域で排出されるので、比較的かなり上流に有利に位置決めされた少なくとも1つのエンジンの新鮮空気取入口は排出された熱気を再吸い込みせず、その結果、電力損失を有利に防止することができる。また、この新鮮空気取入口の位置決めは、有利なことに、例えば、ギアボックス・オイルクーラ、エンジン・オイルクーラなどの任意の補助装置によって排出される高温ガスを再吸い込みするリスクを少なくとも低減することになる。
更に好ましい一実施形態により、胴体は尾部支材を規定し、熱空気流は運転時に尾部支材を通って排出される。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエアダクトには、運転時にそれを通って熱空気流が排出される少なくとも1つの排気ノズルが設けられる。少なくとも1つの排気ノズルは、排出された熱空気流を少なくとも部分的に胴体に沿って方向付けるために適合される。
従って、航空機の機尾領域は、より高温の主排気ガスが機尾領域において胴体にぶつかるのを有利に回避する、排出された熱空気流によって保護される。更に、機尾領域を保護する排出された熱空気流により、1次排気空気流(primary exhaust air flow)、代表的に運転時に少なくとも1つのエンジンによって発生された1次熱空気流を排出するために設けられた少なくとも1つの1次排気ノズルはあまり上反りにならない可能性があり、従来の航空機と比較して航空機の縦軸に平行により多くの1次熱空気流を方向付けることができ、従って、エンジン性能損失の低減並びに高温ガス再注入のリスクの更なる低減をもたらすことを意味する。
更に好ましい一実施形態により、1次排気空気流、代表的に運転時に少なくとも1つのエンジンによって発生される1次熱空気流を排出するために少なくとも1つの1次排気ノズルが設けられる。少なくとも1つのエアダクトには、運転時に熱空気流を排出するための少なくとも1つの補助排気ノズルが設けられる。少なくとも1つの補助排気ノズルは少なくとも部分的に少なくとも1つの1次排気ノズルに一体化される。
従って、熱空気流は運転時に1次排気空気流の方向を有利に変更することができ、その結果、飛行中に再吸い込みのリスクが低減される。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエアダクトは、熱空気流をダクトで送るための少なくとも1つの熱気ホースを収容する。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエアダクトは熱的に絶縁された材料を含む。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つの関連の防火壁装置は、第1のエンジンを収容する第1の防火ゾーンと、第2のエンジンを収容する第2の防火ゾーンと、を規定する。少なくとも1つのエアダクトは、第1の防火ゾーン内に配置された第1のエアダクトと、第2の防火ゾーン内に配置された第2のエアダクトと、を含む。
更に好ましい一実施形態により、少なくとも1つのエアダクトは、運転時に熱空気流を少なくとも1つの防火ゾーンから分離する関連のエアダクト壁面によって規定される。
更に好ましい一実施形態により、関連のエアダクト壁面は、運転時に熱空気流を胴体から分離する少なくとも1つのエアダクト壁面を含む。
一例として、添付図面に関連して、本発明の好ましい諸実施形態について以下の説明で概説する。これらの添付図面では、同一の又は同一機能のコンポーネント及び要素は、同一の参照番号及び文字によって示されており、その結果として、以下の説明では一回だけ説明する。
本発明により少なくとも内部領域と防火壁装置を備えた駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機の概略側面図を示している。 図1の防火壁装置を備えた駆動系統収容領域の概略上面図を示している。 図2の防火壁装置を備えた駆動系統収容領域の概略背面斜視図を示している。 図2及び図3の防火壁装置を備えた駆動系統収容領域の概略図を示している。 図1の防火壁装置の斜視図を示している。 第1の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第2の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第3の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第4の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第5の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第6の実施形態による図5の装置の断面図を示している。 第7の実施形態による図5の装置の斜視図を示している。 第8の実施形態による図5の装置の斜視図を示している。 第9の実施形態による図5の装置の斜視図を示している。 代替の一実施形態による図2の装置の概略上面図を示している。 図15の装置の概略背面斜視図を示している。 変形例による図2及び図15の装置の概略図を示している。 本発明の一実施形態による一体化された1次及び2次排気ノズルの概略図を示している。
図1は、本発明の一態様により少なくとも内部領域2aと駆動系統収容領域1fとを規定する胴体2を含む航空機1を示している。航空機1は、回転翼航空機として、特に、ヘリコプタとして模範的に実施される。従って、航空機1は、単純かつ明瞭にするために、以下「ヘリコプタ1」ともいう。しかし、本発明はヘリコプタに限定されず、本発明により少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を有するその他の航空機にも同様に適用できることに留意されたい。
例示的に、胴体2は航空機1の外面1gと少なくとも1つの尾部支材2bとを更に規定するが、その上、操縦席並びに客室及び/又は貨物室を規定することもできる。しかし、図面を単純かつ明瞭にするために、このような操縦席、客室、及び貨物室は、より詳細に示し、説明されていない。
ヘリコプタ1は、例示的に、運転中に揚力及び前進又は後退推力を提供するための少なくとも1つの主回転翼1aを含む。少なくとも1つの主回転翼1aは、好ましくは少なくとも1つのエンジン5に駆動式に結合され、優先的に多羽根回転翼として実施される。後者は、関連の回転翼取り付け部1dで回転翼シャフト1eに装着された複数の回転翼羽根1b、1cを模範的に含み、この回転翼シャフトはヘリコプタ1の運転時に関連のロータ軸を回って回転する。好ましくは、回転翼シャフト1eはヘリコプタ1のメインギアボックス4に駆動式に接続され、このメインギアボックスも好ましくは少なくとも1つのエンジン5に駆動式に接続され、どちらも優先的に駆動系統収容領域1f内に配置される。
本発明の一態様により、少なくとも1つのエンジン5はヘリコプタ1の主エンジンを実現し、従って、単純かつ明瞭にするために、以下「主エンジン5」ともいう。好ましくは、この主エンジン5は、例えば、ディーゼルエンジン、ガスエンジン、ガスタービンなどの空気吸入推進エンジンとして実施される。しかし、本発明は単に例示及び説明のために記載されているヘリコプタの主エンジンのこのような実現例に限定されず、少なくとも1つのエンジン5は、主エンジンの代わりに、例えば、補助エンジンも実現できることに留意されたい。
好ましくは、運転時に主エンジン5によって発生される1次熱気(図2の7)を排出するために少なくとも1つの1次排気ノズル6が設けられる。この少なくとも1つの1次排気ノズルは例示的に尾部支材2aの付近に位置する。
更に、ヘリコプタ1は、運転中に逆トルクを提供するように、即ち、偏揺れに関してヘリコプタ1のバランスを取るために少なくとも1つの主回転翼1aの回転によって引き起こされたトルクに逆らうように構成された1つ以上の逆トルク装置を含むことができる。一例として、尾部回転翼(tail rotor)3aを備えた逆トルク装置3は尾部支材2aで実施されたフィン2cの領域に設けられ、この尾部支材には、例えば、胴体2によって実施されるか又は胴体2に取り付けられた水平安定板、バンパ、及び/又は尾翼を更に設けることができる。
すでに上記で説明したように、胴体2は、好ましくは胴体2の内部に配置された駆動系統収容領域1fを規定する。より具体的には、駆動系統収容領域1fは、その上部胴体側面2dに隣接して胴体2の内部に配置された、胴体2の上部デッキ領域を規定する。例示的に、上部胴体側面2dは、複数の回転翼羽根1b、1cに面する胴体2の側面である。従って、単純かつ明瞭にするために、駆動系統収容領域1fは、以下「上部デッキ領域1f」ともいう。
本発明の一態様により、上部デッキ領域1fは、少なくとも1つの防火壁装置10によって規定された少なくとも1つの防火ゾーン11を含む。この少なくとも1つの防火ゾーン11は、好ましくは、少なくとも1つの防火壁装置10が主エンジン5と胴体2の内部領域2aとの間の耐火分離部を規定するように、少なくとも1つの防火壁装置10内に主エンジン5を収容する。従って、少なくとも1つの防火壁装置10は、少なくとも1つの防火ゾーン11の範囲を定める複数の好ましくは相互接続された防火壁10a、10b、10c(及び図2の10d)を含む。一例として、ヘリコプタ1の前進飛行方向に見て、防火壁10aは前部防火壁を規定し、防火壁10bは後部防火壁を規定し、防火壁10cは下部防火壁を規定し、図2の防火壁10dは中央防火壁を規定する。
図2は、上部胴体側面2d上の平面図で見て、少なくとも1つの防火壁装置10を規定する上部デッキ領域1f及び尾部支材2bを規定する胴体2と、主エンジン5と、を有する、図1のヘリコプタ1の1つのセクションを示している。本発明により、少なくとも1つの防火壁装置10は、主エンジン5の発熱とは無関係にヘリコプタ1の運転時に発生された補助熱気14をダクトで送るための少なくとも1つのエアダクト12を含む。従って、単純かつ明瞭にするために、少なくとも1つのエアダクト12は、以下「熱気ダクト12」ともいう。
好ましくは、熱気ダクト12は、少なくとも1つの防火壁装置10に一体化され、即ち、その一体部分として実現される。更に、熱気ダクト12は優先的に熱的に絶縁された材料を含む。その上、熱気ダクト12は、好ましくはトンネル形又は側溝形であり、上部胴体側面2dに隣接して配置される。
本発明の一態様により、主エンジン5は第1及び第2の主エンジン5a、5bによって実現される。後者は好ましくはどちらも、それぞれの新鮮空気流9の吸気のための関連の主エンジン空気取入口8と、1次熱気7を排出するための1次排気ノズル6と、が設けられた空気吸入推進エンジンとして実現される。より具体的には、第1の主エンジン5aには例示的に第1の空気取入口8aと第1の1次排気ノズル6aとが設けられ、第2の主エンジン5bには第2の空気取入口8bと第2の1次排気ノズル6bとが設けられる。
第1の1次排気ノズル6aは好ましくは尾部支材2bの付近の胴体2上に配置される。この第1の1次排気ノズル6aの中央軸6cは、尾部支材2bの縦軸を表す胴体2の垂直中央平面2eに対する傾斜角6dを規定する。この傾斜角6dは、少なくとも従来の構成と比較して低減され、優先的に30°より大きくはなく、例示的におおよそ15°になる。より具体的には、傾斜角6dは、1次排気空気流7aが第1の1次排気ノズル6aを介して、同様に第2の1次排気ノズル6bを介して排出される方向を規定する。第2の1次排気ノズル6bは好ましくは同様に配置され、垂直中央平面2eに対して軸対称に構成される。
本発明の一態様により、第1及び第2の主エンジン5a、5bは少なくとも1つの防火壁装置10内に収容される。より具体的には、少なくとも1つの防火壁装置10は好ましくは、第1の主エンジン5aが収容される第1の防火ゾーン11aと、第2の主エンジン5bが収容される第2の防火ゾーン11bと、を規定する。第1及び第2の防火ゾーン11a、11bは好ましくは防火壁10a、10b、10c、10dによって実施され、中央防火壁10dは少なくとも1つの防火壁装置10を第1及び第2の防火ゾーン11a、11bに分割する。第1及び第2の防火ゾーン11a、11bの間には、補助熱気14をダクトで送るための熱気ダクト12が優先的に配置される。この補助熱気14は好ましくは、第1及び第2の主エンジン5a、5bによって発生された1次熱気7とは無関係にダクトで送られる。
一実施形態では、補助熱気14は少なくとも部分的にメインギアボックス4によって発生され、例示的に第1及び第2の追加熱気ダクト12a、12bが設けられた熱気ダクト12を介して補助空気排気ノズル13に向かってダクトで送られる。一例として、第1の追加熱気ダクト12aには補助熱空気流14aを排出するための第1の補助空気排気ノズル13aが設けられ、第2の追加熱気ダクト12bには補助熱空気流14aを排出するための第2の補助空気排気ノズル13bが設けられる。補助空気排気ノズル13は好ましくは、圧力損失を最小限にするために対応する排出速度に合わせて適合された断面を備えた任意の形状を含む。
本発明の一態様により、補助空気排気ノズル13a、13bのうちの少なくとも1つは少なくとも部分的に1次排気ノズル6a、6bのうちの関連するノズルと尾部支材2bとの間に配置される。好ましくは、補助空気排気ノズル13a、13bは、吸引効果を引き起こすために低空力圧力の領域内に位置し、このため、ヘリコプタ1の前進飛行条件中に冷却性能を改善する。
例示的に、補助空気排気ノズル13aは1次排気ノズル6aと尾部支材2bとの間に配置され、補助空気排気ノズル13bは1次排気ノズル6bと尾部支材2bとの間に配置される。好ましくは、運転時にそれを通って補助熱空気流14aが排出される、補助空気排気ノズル13a、13bのうちの少なくとも1つは、尾部支材保護空気流14bを引き起こすために、少なくとも部分的に胴体2に沿って、特に尾部支材2bに沿って、排出された補助熱空気流14aを方向付けるために適合される。
航空機1の運転時には、後者が例えば矢印15で示されている横向き飛行方向に飛行している場合、周囲の空気流16が発生し、その空気流は矢印7bで示されているように尾部支材2bとは反対の方向に第1の1次排気ノズル6aを介して排出される1次排気空気流7aの方向を変更し、第2の1次排気ノズル6bを介して排出される1次排気空気流7aは矢印7cで示されているように尾部支材2bに向かって方向を変更される。簡潔かつ単純にするために、矢印7b、7cは、以下「偏向1次熱空気流」7b、7cという。
偏向1次熱空気流7bはヘリコプタ1から流れ去り、従って、後者の基礎構造物に影響を及ぼさない。これとは対照的に、偏向1次熱空気流7cは尾部支材2bに向かって流れ、通常、ゾーン17内の尾部支材2bを加熱することになり、偏向1次熱空気流7cの比較的高い温度により少なくとも潜在的に尾部支材2bの基礎構造物に影響を及ぼす可能性がある。しかし、尾部支材保護空気流14bは、後者に押し付けられ、それと混合されることにより、偏向1次熱空気流7cを打ち消し、その結果、偏向1次熱空気流7cの温度より低いおおよそ120℃の温度で、混合された空気流のみがゾーン17内の尾部支材2bにぶつかる。
尾部支材2bは一般に偶発事象の場合にその機能が故障してはならない構造物を規定するので、尾部支材2bがゾーン17内に繊維強化プラスチックを含む場合、尾部支材保護空気流14bの発生は特に有利であることに留意されたい。更に、尾部支材保護空気流14bは空力境界層のエネルギを増加するので、補助空気排気ノズル13a、13bの設計次第で、尾部支材保護空気流14bもゾーン17内の抵抗の低減並びにヘリコプタ1の全体的な抵抗の低減をもたらすことに留意されたい。これは一般に「アクティブ境界層処理(active boundary layer treatment)」として知られている。これにより、基礎となる尾部振動リスクを低減することができる。
図3は、胴体2の内部の第1及び第2の防火ゾーン11a、11bを規定する少なくとも1つの防火壁装置10を更に示し、1次排気空気流7aに関する補助熱空気流14aの独立ダクト系統を更に示すために、図2に関連して上記で説明した構成による図1のヘリコプタ1の上部デッキ領域1fを示している。その上、第1及び第2の1次排気ノズル6a、6b及び補助空気排気ノズル13a、13b並びに互いに間隔を開けて配置された胴体2の異なる領域にある主エンジン空気取入口8a、8bの模範的な配置が示されている。最後に、運転時に1次排気空気流7aだけでなく補助熱空気流14aも偏向する、模範的な主回転翼吹き下ろしも矢印18で示されている。
図4は、本発明の好ましい一実施形態により、本発明の上部デッキ領域1f内に設けられた可能で好ましい発熱補助装置を概略的に示すために、図2及び図3に関連して上記で説明した構成による図1のヘリコプタ1の上部デッキ領域1fを示している。上記のように、上部デッキ領域1fは好ましくは、熱気ダクト12と、第1及び第2の主エンジン5a、5bが配置されている第1及び第2の防火ゾーン11a、11bと、を規定する、少なくとも1つの防火壁装置10を含む。
本発明の一態様により、第1及び第2の主エンジン5a、5bのそれぞれは、好ましくは一体化された始動機/発電機ユニット21a、21bを有し、そのユニットは運転時にその一体化された電気エンジンを冷却するために新鮮な空気を必要とする。従って、それぞれのこのような始動機/発電機ユニット21a、21bは運転時に熱空気流23cを発生することになり、この熱空気流は放散させなければならず、従って、熱気ダクト12に移送される。これは好ましくは、図面を単純かつ明瞭にするために示されていない関連のエアダクトを介して達成される。更に、第1及び第2の主エンジン5a、5bのそれぞれの関連のエンジンオイルは、対応するエンジン5a、5bの運転時に加熱され、エンジン装着ブロワ19a、19bを使用して関連のエンジンオイルを冷却する関連の熱交換器20a、20bにより冷却される。好ましくは、エンジン装着ブロワ19a、19bは適切なダクト20c、20dを介して関連の熱交換器20a、20bに熱気を移送し、それは次に点線矢印23dで示されるように熱気ダクト12に移送される。これも好ましくは、図面を単純かつ明瞭にするために示されていない関連のエアダクトを介して達成される。
熱気ダクト12は、メインギアボックス4の領域から来る熱気のみならず、例えば、油圧ポンプなど、図1のヘリコプタ1の運転に必要な補助装置を推進するため並びに尾部回転翼ドライブシャフト(図5の3b)を推進するために適合された補助ギアボックス4eから来る熱気を更に収集する。メインギアボックス4は好ましくは、金属ハウジング4a内に収容されているが、図面を単純かつ明瞭にするためにより詳細に示されていない内部部分を含む。メインギアボックス4の内部部分及び/又は内部オイルによって発生された熱4dは、金属ハウジング4aを介して上部デッキ領域1fに放散される。
好ましくは、少なくともメインギアボックス4は関連のブロワ4b並びに関連のメインギアボックスオイル熱交換器4cを含む。ブロワ4bは熱交換器4cを通る空気流を引き起こすために適合され、次にその熱交換器はブロワ4bと共同で熱空気流23bを引き起こす。後者は好ましくは適切な熱気エゼクタ装置24により熱気ダクト12に移送され、ブロワ4bからの空気流は好ましくは例示されているように関連のダクトを介して熱交換器4cに移送される。
熱気エゼクタ装置24は、運転時に発生するいわゆる「ヴェンチュリ効果」を増加するために有利に使用することができる。より具体的には、すべての機械駆動のブロワ4b、19a、19b、21a、21bなどは主エンジン5a、5bによって永続的に駆動されるので、これらは上部デッキ領域1fのすべての領域で強制流と周囲の環境空気に対する追加の吸引効果を引き起こすことになる。これは一般に「エゼクタ効果」又は「ヴェンチュリ効果」と呼ばれ、ヘリコプタ1が低速又は失速状態の飛行条件にある場合の利点である。従って、本発明は、専用の強制冷却なしで上部デッキ領域1fの領域内の空気流の改善を可能にする。
しかし、上記の発熱補助装置は模範的な発熱装置に過ぎず、その他の発熱装置も同様に上部デッキ領域1f内に配置できることに留意されたい。例えば、コンデンサともいう空調冷媒熱交換器22は、外部ラム空気22aを使用して所与の空調システムの冷媒を冷却し、それにより熱空気流23aを引き起こすために設けることができる。
図5は、図1〜図4の熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。上記のように、防火壁装置10は、第1及び第2の防火ゾーン11a、11bを規定する、前部、後部、下部、及び中央防火壁10a、10b、10c、10dを含む。
本発明の一態様により、防火壁装置10は第1及び第2の防火ゾーン11a、11bの間のコンポーネント受け入れ区画25を規定する。このコンポーネント受け入れ区画25は例示的に、ゲート式に防火壁装置10を横断するように、下部防火壁10cによって実施される。
好ましくは、コンポーネント受け入れ区画25は、少なくとも部分的にドライブシャフト3bを受け入れるために実施される。一例として、ドライブシャフト3bは図1の逆トルク装置3に駆動式に結合され、即ち、それは図1のメインギアボックス4を図1の尾部回転翼3aに駆動式に結合する。しかし、コンポーネント受け入れ区画25は、ドライブシャフト3bとともに又はその代わりにその他のコンポーネントも受け入れることができる。
本発明の一態様により、コンポーネント受け入れ区画25は熱気ダクト12から間隔を開けて配置され、その熱気ダクトは例示的に少なくともおおよそU字形である。より具体的には、熱気ダクト12は好ましくは、図1のヘリコプタ1の前進飛行方向に見て、防火壁装置10の全長にわたって延びており、優先的に中央防火壁10dによりコンポーネント受け入れ区画25から間隔を開けて配置される。
好ましくは、熱気ダクト12は、運転時に補助熱気14、代表的に補助熱空気流14aを第1及び第2の防火ゾーン11a、11bから分離する、関連のエアダクト壁面12c、12d、12eによって規定される。例示的に、壁面12cは下部エアダクト壁面を規定し、壁面12dは左側(board side)エアダクト壁面を規定し、壁面12eは右側(starboard side)エアダクト壁面を規定する。左側及び右側エアダクト壁面12d、12eには好ましくは、それを通って、例えば、図4の始動機/発電機ユニット21a、21bからの熱空気流23c及び図4の熱交換器20a、20bからの熱空気流23dが熱気ダクト12に入る、適切な入口開口部12fが設けられる。
熱気ダクト12は防火壁装置10の一体部分として示され、即ち、完全に防火壁装置10に一体化されることに留意されたい。従って、熱気ダクト12を実現するために追加のスペースは全く不要である。
図6は、図1〜図4のヘリコプタ1の外面1gの下で図1〜図4の胴体2の内部に示されている、図5の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。防火壁装置10は、図4の熱交換器20a、20b及び始動機/発電機ユニット21a、21bを含む主エンジン5a、5bとともに示されており、これらは、補助熱気14、代表的に熱気ダクト12内の補助熱空気流14aを第1及び第2の防火ゾーン11a、11bから本発明により分離することを更に示すために概略的に表されている。また、図6は、少なくとも部分的に図5のドライブシャフト3bを収容し、中央防火壁10dにより熱気ダクト12から間隔を開けて配置されるコンポーネント受け入れ区画25を更に示している。
図7は、図6の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、熱気ダクト12を個別チャネルに分割する内壁12gを更に含む。一例として、内壁12gはX字形構成で示され、それにより熱気ダクト12を4つの個別チャネルに分割する。しかし、内壁12gのその他の配置及び構成も可能である。
図8は、図6の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、下に、即ち、コンポーネント受け入れ区画25の下に位置し、熱気ダクト12をコンポーネント受け入れ区画25から分離する上部エアダクト壁面12hが設けられる。この構成では、上部エアダクト壁面12hは、例示的にコンポーネント受け入れ区画25内に配置される図5のドライブシャフト3bを不要な熱負荷から保護するために必要である。
図9は、図6の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、少なくともおおよそT字形であり、その左側及び右側エアダクト壁面12d、12eのそれぞれは中央防火壁10dによりコンポーネント受け入れ区画25に向かって延びており、その結果、その中央防火壁は二重になっている。従って、下部エアダクト壁面12cはここでは熱気ダクト12をコンポーネント受け入れ区画25から分離する。この構成では、下部エアダクト壁面12cは、例示的にコンポーネント受け入れ区画25内に配置される図5のドライブシャフト3bを不要な熱負荷から保護する。
図10は、図6の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12にはここでは、図5により熱気ダクト12に入る図4の始動機/発電機ユニット21a、21bからの熱空気流23c及び図4の熱交換器20a、20bからの熱空気流23dが図1〜図4のヘリコプタ1の外面1gから分離されるように、図8の上部エアダクト壁面12hが設けられる。
図11は、図6の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、第1の防火ゾーン11a内に配置された第1のエアダクト12及び第2の防火ゾーン11b内に配置された第2のエアダクト12として実現される。一例としてのみ、第1及び第2のエアダクト12は、コンポーネント受け入れ区画25の横にそれぞれ1つずつ、下部防火壁10c上に配置される。
図12は、図5の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、補助熱空気流14aを排気のための所定の位置に移送できるように、熱気ダクト12を延長するように適合されたエアダクト延長部(air duct extension)26を装備している。エアダクト延長部26は、例えば、少なくとも部分的に図2及び図3の第1及び第2の追加熱気ダクト12a、12bを実現するために使用することができる。
図13は、図5の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、シェルの形で実施され、図5に関連して上記で説明したように防火壁装置10の全長にわたって延びていない。従って、熱気ダクト12は、一例として入口開口部12fが実施される模範的な前部エアダクト壁面12iによってその縦伸びの範囲が定められる。
図14は、図5の第1及び第2の防火ゾーン11a、11b並びに熱気ダクト12を備えた防火壁装置10を示している。しかし、本発明の一態様により、熱気ダクト12はここでは、熱気14、代表的に熱空気流14aをダクトで送るために、少なくとも1つ、例示的に6つの熱気ホース27a、27b、27cを収容する。一例として、熱気ホース27bは熱気ダクト12内で図4の始動機/発電機ユニット21a、21bからの熱空気流23cをダクトで送るために設けられ、熱気ホース27cは熱気ダクト12内で図4の熱交換器20a、20bからの熱空気流23dをダクトで送るために設けられる。
図15は、関連の第1及び第2の1次排気ノズル6a、6bを備えた第1及び第2の主エンジン5a、5bを有し、上部胴体側面2d上の平面図で見て、即ち、尾部支材2bの上側2f上で、少なくとも1つの防火壁装置10を規定する上部デッキ領域1fと尾部支材2bとを規定する胴体2を有する、図1のヘリコプタ1の1つのセクションを備えた図2の構成を示している。しかし、図2の構成とは対照的に、防火壁装置10にはここでは、図12のエアダクト延長部26を有する熱気ダクト12が設けられ、そのエアダクト延長部には、図2の2つの補助空気排気ノズル13a、13bの代わりに単一の補助空気排気ノズル13が設けられる。
好ましくは、この単一の補助空気排気ノズル13は、少なくともおおよそヘリコプタ1の垂直中央平面2e上に配置され、優先的に第1及び第2の1次排気ノズル6a、6bの間の中心に配置される。更に、この単一の補助空気排気ノズル13は好ましくは、尾部支材2bの上側2fの方向に熱空気流14aを排出する。
図16は、尾部支材2bの上側2fの方向に排出される熱空気流14aを更に示すために、図15に関連して上記で説明した構成により図1のヘリコプタ1の上部デッキ領域1fを示している。
図17は、胴体2及び尾部支材2bを備えた図1のヘリコプタ1の概略背面図を示している。後者は好ましくは、関連のドライブシャフト・フェアリング3cによって優先的に覆われる、図5のドライブシャフト3bを担持するために実施される。
本発明の一態様により、熱空気流14aはここでは運転時に尾部支材2bを通って排出される。より具体的には、熱空気流14aは好ましくは、ドライブシャフト・フェアリング3cと尾部支材2bとの間の領域で排出される。
図18は、1次排気空気流7aを排出するために設けられた、これ以前の図の1つの1次排気ノズル6a、6bを示している。本発明の一態様により、補助空気排気ノズル13a、13bはここでは、少なくとも部分的に対応する1次排気ノズル6a、6bに一体化される。
上記の説明は本質的に防火壁装置の種々の構成を説明しており、所与の構成は主に熱気ダクト12の形式及び形状及び/又は排気ノズル6、13の配置次第であることに留意されたい。しかし、種々の構成は特定用途向けに容易に組み合わせるか及び/又は変更することができることに留意されたい。従って、上記の種々の構成又はその要素のすべての組み合わせは同様に本発明の一部であることが企図されている。

Claims (18)

  1. 少なくとも内部領域(2a)と駆動系統収容領域(1f)とを規定する胴体(2)を備えた航空機(1)であって、
    前記駆動系統収容領域(1f)が、前記胴体(2)の内部に配置され、少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)によって規定された少なくとも1つの防火ゾーン(11)を含み、前記少なくとも1つの防火ゾーン(11)が、前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)が少なくとも1つのエンジン(5)と前記胴体(2)の前記内部領域(2a)との間の耐火分離部を規定するように、前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)内に前記少なくとも1つのエンジン(5)を収容し、
    前記航空機(1)が、前記少なくとも1つのエンジン(5)とは異なり、熱空気流(14a)を発生する少なくとも1つの発熱補助装置(4c、20a、20b、21a、21b、22)を有する回転翼航空機であり、
    前記航空機(1)が、少なくとも1つの補助排気ノズル(13、13a、13b)を有し、
    前記航空機(1)の運転時に発生された前記熱空気流(14a)が前記少なくとも1つのエンジン(5)によって発生された熱とは無関係に少なくとも1つのエアダクト(12)を通ってダクトで送られるように、少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)が、前記発熱補助装置(4c、20a、20b、21a、21b、22)と少なくとも1つの補助排気ノズル(13、13a、13b)との間に配置された少なくとも1つのエアダクト(12)を含むことを特徴とする、航空機(1)。
  2. 前記少なくとも1つのエアダクト(12)が前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)に一体化されることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  3. 前記発熱補助装置(4c、20a、20b、21a、21b、22)が、前記航空機(1)の運転中に前記熱空気流(14a)を発生する少なくとも1つのギアボックス(4、4e)及び/又は少なくとも1つの交換器(4c、20a、20b、22)及び/又はユニット(21a、21b)であることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  4. 前記少なくとも1つのエンジン(5)が、空気吸入推進エンジン(5a、5b)であり、前記空気吸入推進エンジン(5a、5b)によって運転時に発生された前記熱が、1次熱空気流(7a)であり、前記1次熱空気流(7a)が、前記エアダクト(12)を通ってダクトで送られる前記熱空気流(14a)とは無関係にダクトで送られることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  5. 前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)が、第1のエンジン(5a)を収容する第1の防火ゾーン(11a)と、第2のエンジン(5b)を収容する第2の防火ゾーン(11b)と、を規定し、前記少なくとも1つのエアダクト(12)が、前記第1及び第2の防火ゾーン(11a、11b)の間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  6. 前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)が、前記第1及び第2の防火ゾーン(11a、11b)の間のコンポーネント受け入れ区画(25)を規定することを特徴とする、請求項5に記載の航空機(1)。
  7. 前記駆動系統収容領域(1f)が、前記胴体(2)の上部デッキ領域(1f)を規定し、前記上部デッキ領域(1f)が、上部胴体側面(2d)に隣接して前記胴体(2)の内部に配置されることを特徴とする、請求項6に記載の航空機(1)。
  8. 前記航空機(1)が、少なくとも1つの逆トルク装置(3)を有し、前記逆トルク装置(3)が、少なくとも部分的に前記コンポーネント受け入れ区画(25)内に受け入れられる関連のドライブシャフト(3b)によって関連のドライブシャフト(3b)に駆動式に結合されることを特徴とする、請求項6に記載の航空機(1)。
  9. 前記航空機(1)が、少なくとも1つの逆トルク装置(3)を有し、前記逆トルク装置(3)が、関連のドライブシャフト(3b)に駆動式に結合され、前記関連のドライブシャフト(3b)が、少なくとも部分的に前記コンポーネント受け入れ区画(25)内に受け入れられることを特徴とする、請求項8に記載の航空機(1)。
  10. 前記胴体(2)が、尾部支材(2b)を規定し、前記胴体(2)が、運転時に前記少なくとも1つのエンジン(5)によって発生された1次熱空気流(7a)を排出するために少なくとも1つの1次排気ノズル(6)も規定し、前記少なくとも1つのエアダクト(12)には運転時に前記熱空気流(14a)を排出するための少なくとも1つの補助排気ノズル(13)が設けられ、前記少なくとも1つの補助排気ノズル(13)が、少なくとも部分的に前記航空機(1)の縦軸に平行に前記少なくとも1つの1次排気ノズル(6)と前記尾部支材(2b)との間に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の航空機(1)。
  11. 前記胴体(2)が、尾部支材(2b)を規定し、前記熱空気流(14)が、運転時に前記尾部支材(2b)を通って排出されることを特徴とする、請求項8に記載の航空機(1)。
  12. 前記少なくとも1つのエアダクト(12)には、運転時にそれを通って前記熱空気流(14a)が排出される少なくとも1つの排気ノズル(13)が設けられ、前記少なくとも1つの排気ノズル(13)が、排出された熱空気流(14a、14b)を少なくとも部分的に前記胴体(2)に沿って方向付けるために適合されることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  13. 運転時に前記少なくとも1つのエンジン(5)によって発生される1次熱空気流(7a)を排出するために少なくとも1つの1次排気ノズル(6)が設けられ、前記少なくとも1つのエアダクト(12)には、運転時に前記熱空気流(14a)を排出するための少なくとも1つの補助排気ノズル(13)が設けられ、前記少なくとも1つの補助排気ノズル(13)が、少なくとも部分的に前記少なくとも1つの1次排気ノズル(6)に一体化されることを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  14. 前記少なくとも1つのエアダクト(12)が、前記熱空気流(14a)をダクトで送るための少なくとも1つの熱気ホース(27a、27b、27c)を収容することを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  15. 前記少なくとも1つのエアダクト(12)が、熱的に絶縁された材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  16. 前記少なくとも1つの関連の防火壁装置(10)が、第1のエンジン(5a)を収容する第1の防火ゾーン(11a)と、第2のエンジン(5b)を収容する第2の防火ゾーン(11b)と、を規定し、前記少なくとも1つのエアダクト(12)が、前記第1の防火ゾーン(11a)内に配置された第1のエアダクト(12)と、前記第2の防火ゾーン(11b)内に配置された第2のエアダクト(12)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の航空機(1)。
  17. 前記少なくとも1つのエアダクト(12)が、運転時に前記熱空気流(14a)を前記少なくとも1つの防火ゾーン(11)から分離する関連のエアダクト壁面(12c、12d、12e、12h、12i)によって規定される、請求項1に記載の航空機(1)。
  18. 前記関連のエアダクト壁面(12c、12d、12e、12h、12i)が、運転時に前記熱空気流(14a)を前記胴体(2)から分離する少なくとも1つのエアダクト壁面(12h)を含むことを特徴とする、請求項17に記載の航空機(1)。
JP2016011671A 2015-02-16 2016-01-25 少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機 Active JP6188836B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP15400008.7 2015-02-16
EP15400008.7A EP3056423B1 (en) 2015-02-16 2015-02-16 An aircraft with a fuselage that defines at least an interior region and a drive system accommodating region

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016153297A JP2016153297A (ja) 2016-08-25
JP6188836B2 true JP6188836B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53181225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016011671A Active JP6188836B2 (ja) 2015-02-16 2016-01-25 少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10427775B2 (ja)
EP (1) EP3056423B1 (ja)
JP (1) JP6188836B2 (ja)
PL (1) PL3056423T3 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL3056423T3 (pl) * 2015-02-16 2018-04-30 Airbus Helicopters Deutschland GmbH Statek powietrzny z kadłubem, który wyznacza co najmniej obszar wewnętrzny i obszar mieszczący układ napędowy
US10227137B2 (en) * 2016-03-22 2019-03-12 Ge Aviation Systems Llc Hybrid power system for an aircraft
US11255373B2 (en) * 2016-09-23 2022-02-22 Textron Innovations Inc. Active thermal management for fire-tolerant drive systems
FR3065757B1 (fr) * 2017-04-27 2019-04-26 Airbus Helicopters Aeronef ayant un systeme d'entree d'air statique avec un separateur et procede antivibratoire
US10527012B2 (en) 2017-06-29 2020-01-07 Pratt & Whitney Canada Corp. Engine assembly with engine and cooler compartments
US10906660B2 (en) * 2018-08-09 2021-02-02 Bell Textron Inc. Cowling inlet for sideward airflow
DE102019203595A1 (de) * 2019-03-15 2020-09-17 MTU Aero Engines AG Luftfahrzeug
US11603800B2 (en) * 2019-12-03 2023-03-14 Rohr, Inc. Firewall assemblies for hybrid electric aircraft powerplants
CN111645845B (zh) * 2020-04-23 2023-07-14 江西冠一通用飞机有限公司 一种通用飞机机头防碰撞起火装置
EP3904217B1 (en) * 2020-04-27 2022-09-28 LEONARDO S.p.A. Aircraft capable of hovering
PL3932801T3 (pl) 2020-06-30 2022-09-19 Airbus Helicopters Deutschland GmbH Wiropłat z układem przegrody przeciwogniowej
CN112173143B (zh) * 2020-09-25 2022-09-13 中国直升机设计研究所 一种直升机尾桨失效状态下应急替代装置及控制方法
EP4001105B1 (en) * 2020-11-20 2023-07-05 Airbus Helicopters Deutschland GmbH A stiffener skeleton for a firewall arrangement of a rotary wing aircraft
EP4071046B1 (en) 2021-04-09 2023-06-07 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH A rotary wing aircraft with a firewall arrangement
KR20220146163A (ko) * 2021-04-23 2022-11-01 현대자동차주식회사 하이브리드 에어모빌리티 시스템
WO2023002131A1 (fr) * 2021-07-21 2023-01-26 Flying Whales Systeme pour gerer thermiquement une nacelle externe de production d'energie electrique equipant un dirigeable a propulsion electrique, nacelle et dirigeable equipes de ce systeme

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2322715A (en) * 1940-07-24 1943-06-22 Kloeren Theodore Aircraft
US2369652A (en) * 1941-07-14 1945-02-20 Harold T Avery Helicopter
US2609053A (en) * 1946-10-31 1952-09-02 United Aircraft Corp Shrouded tail rotor
DE2164647A1 (de) * 1971-12-24 1973-07-05 Ver Flugtechnische Werke Luftfuehrung zur kuehlung von flugmotoren
US3957230A (en) * 1973-07-30 1976-05-18 Boucher Roland A Remotely controlled electric airplane
US4200252A (en) * 1977-12-21 1980-04-29 Summa Corporation Helicopter antitorque system using circulation control
US4216924A (en) 1978-12-20 1980-08-12 United Technologies Corporation Helicopter
GB2044359B (en) * 1979-03-16 1982-10-27 Rolls Royce Gas turbine engine air intakes
US4295130A (en) * 1979-06-18 1981-10-13 Yang Tai Her Audio-visual disaster alert system
FR2534222A1 (fr) * 1982-10-06 1984-04-13 Aerospatiale Agencement de rotor de queue a poussee accrue pour aeronef a voilure tournante et dispositif pour accroitre la poussee d'un tel agencement
US4708305A (en) * 1987-01-30 1987-11-24 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Helicopter anti-torque system using fuselage strakes
US5301900A (en) * 1990-12-12 1994-04-12 Groen Henry J Autogyro aircraft
FR2679199B1 (fr) * 1991-07-16 1997-01-31 Aerospatiale Systeme anticouple pour helicoptere.
US5609312A (en) * 1991-09-30 1997-03-11 Arlton; Paul E. Model helicopter
US5265408A (en) * 1992-02-13 1993-11-30 Allied-Signal Inc. Exhaust eductor cooling system
US5484122A (en) * 1993-11-09 1996-01-16 Parker-Hannifin Corporation Turbine exhaust gas anti-ice system
US5649678A (en) * 1994-04-20 1997-07-22 Denel (Proprietary) Limited Operation of a helicopter
US5662292A (en) * 1995-05-03 1997-09-02 Greene; Andrew T. Helicopter engine filter system
JP3051357B2 (ja) * 1997-03-26 2000-06-12 株式会社コミュータヘリコプタ先進技術研究所 主ロータトルク補正装置
US6161798A (en) * 1998-04-30 2000-12-19 Van Sise, Jr.; Robert B. Emergency warning device
US6138949A (en) * 1998-10-30 2000-10-31 Sikorsky Aircraft Corporation Main rotor pylon support structure
US6247668B1 (en) * 1999-07-15 2001-06-19 The Boeing Company Auxiliary power and thrust unit
US6352220B1 (en) * 2000-06-02 2002-03-05 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Helicopter tail boom with venting for alleviation and control of tail boom aerodynamic loads and method thereof
US6416015B1 (en) * 2001-05-01 2002-07-09 Franklin D. Carson Anti-torque and yaw-control system for a rotary-wing aircraft
US6651929B2 (en) * 2001-10-29 2003-11-25 Pratt & Whitney Canada Corp. Passive cooling system for auxiliary power unit installation
US7032860B1 (en) * 2004-11-05 2006-04-25 Eatts, Llc Emergency anti-torque thruster system
US20100258671A1 (en) * 2005-10-27 2010-10-14 Douglas Challis Aircraft having helicopter rotor and front mounted propeller
FR2905358B1 (fr) 2006-09-06 2008-10-17 Eurocopter France Cloison pare-feu d'aeronef.
DE602008002151D1 (de) * 2008-06-10 2010-09-23 Agusta Spa Hubschrauber
DE102008058029B3 (de) * 2008-11-18 2010-01-07 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Hubschrauber
US8196855B2 (en) * 2009-11-23 2012-06-12 Balkus Jr Carl E Helicopter auxiliary anti-torque system
ES2394581B1 (es) * 2010-04-26 2013-12-12 Airbus Operation, S.L Cono de cola del fuselaje trasero de un avion con una unidad de potencia auxiliar
US8561938B2 (en) * 2010-05-31 2013-10-22 Executive Access Inc. Directional control for a helicopter
DE102010032217A1 (de) * 2010-07-26 2012-01-26 Siemens Aktiengesellschaft Drehmomentenausgleich für einen Helikopter
US8931731B2 (en) * 2010-11-02 2015-01-13 Groen Brothers Aviation, Inc. Tail jet apparatus and method for low speed yaw control of a rotorcraft
US8622342B2 (en) * 2011-06-17 2014-01-07 Embraer S.A. On-board aircraft auxiliary power systems having dual auxiliary power units
US9193450B2 (en) * 2012-02-24 2015-11-24 Bell Helicopter Textron Inc. System and method for automation of rotorcraft entry into autorotation and maintenance of stabilized autorotation
EP2808253B1 (en) * 2013-05-30 2016-12-07 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH Helicopter with cross flow fan
US9574497B2 (en) * 2013-10-08 2017-02-21 Bell Helicopter Textron Inc. Engine mounted inlet plenum for a rotorcraft
FR3014411A1 (fr) * 2013-12-10 2015-06-12 Eurocopter France Procede pour tendre a optimiser le bruit emis par un rotor auxiliaire et les performances d'un giravion, et un giravion
WO2016018498A1 (en) * 2014-07-31 2016-02-04 Sikorsky Aircraft Corporation Gearbox oil cooling assembly
PL3056423T3 (pl) * 2015-02-16 2018-04-30 Airbus Helicopters Deutschland GmbH Statek powietrzny z kadłubem, który wyznacza co najmniej obszar wewnętrzny i obszar mieszczący układ napędowy

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016153297A (ja) 2016-08-25
EP3056423A1 (en) 2016-08-17
PL3056423T3 (pl) 2018-04-30
US20160236767A1 (en) 2016-08-18
US10427775B2 (en) 2019-10-01
EP3056423B1 (en) 2017-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6188836B2 (ja) 少なくとも内部領域と駆動系統収容領域とを規定する胴体を備えた航空機
US7823375B2 (en) Infrared suppression system
EP2711506B1 (en) Infrared suppressing exhaust system
WO2021064386A2 (en) Systems and methods for aircraft
EP1989109B1 (en) Infrared suppression system with spiral septum
US10273018B2 (en) Upturned exhaust system for rotary wing aircraft
EP3473547B1 (en) Integrated heat management for hybrid propulsion
US9784171B2 (en) Air cooling system for an unmanned aerial vehicle
US9297290B2 (en) Rotary wing aircraft having collocated exhaust duct and propeller shaft
US10562641B2 (en) AFT exhaust system for rotary wing aircraft
EP2500270B1 (en) Aircraft capable of hovering
EP3147210B1 (en) Unmanned helicopter
US9975641B2 (en) Aircraft propelling assembly including a duct forming a thermal barrier integrated in the caisson of the rigid structure of the engine mounting system
EP3323730B1 (en) Airplane with angle-mounted turboprop engine
EP3932801B1 (en) A rotary wing aircraft with a firewall arrangement
JP7032289B2 (ja) 電源装置、および飛行体
JP3383831B2 (ja) 飛翔体の胴体冷却方法および胴体冷却構造
AU2022315008A1 (en) System for the thermal management of an external electric-power-generating nacelle equipping an electrically powered airship, nacelle and airship equipped with said system
CN105253312A (zh) 具有动平衡系统的柔性排气通道
CN105217046A (zh) 具有柔性排气管的排气通道
CN105217047A (zh) 具有隔热罩的柔性排气通道

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6188836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250