JP6187225B2 - シャーシの補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シャーシの補強方法に関する。
近年、電子機器装置の高性能化の要求が高まり、電子機器装置の小型高密度化の要望も高まってきている。これにより、限られたスペースの中にプリント回路板を含む様々な電気ユニット、接続ケーブル等を配置するために、これらを搭載するシャーシや外枠には、より高強度かつ省スペースであることが求められている。一方、サーバ装置などは、複数の機器をラックに積層配置される。このため、シャーシが歪んだり撓んだりすると、装置同士が干渉して装置の積層設置が妨げられる。そこで、シャーシに必要強度を付与すべく、曲げ加工の追加や補強部品の追加、厚肉化等の措置が採られている。しかしながら、これらの措置は、その一方で装置の省スペース化を阻害することにもなりかねない。
装置の省スペース化と強度の確保を実現するものとして、板材を加工してなるシャーシにビードを形成する方法が挙げられる。板材にビードを形成する方法としては、例えば、専用の金型とプレス加工機を用いたプレス加工がある。ところが、専用の金型を用いたプレス加工は、金型の準備が大変であり、一定量の生産量が見込めない場合は採用され難い。
少量生産にも対応し易い加工方法として、NC制御(Numerical Control)されたタレットパンチプレス装置を用いたNCT加工がある。NCT加工は、繰り返しのパンチ動作により、所望の形状を得ることから汎用性が高く、少量生産にも対応し易い。しかしながら、その一方で、加工歪みが生じ易く、繰り返しのパンチ動作による歪みが蓄積し、加工対象となる板材に反りが生じる等、積層配置されることがある電子機器装置のシャーシ等には、採用しづらいこともある。
ところで、プレス加工等の金属を行う場合、加工対象材料の変形を抑制することは課題となることが多い。例えば、プレス機械を用いて絞り加工する際のしわ押さえ方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−276225号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたしわ押さえ方法は、プレス機械を用いた絞り加工を行う際にしわの発生を抑制するためのものであり、タレットパンチプレス装置を用いたNCT加工への適用は考慮されていない。
1つの側面では、本明細書開示のシャーシの補強方法は、タレットパンチプレス装置を用いてシャーシに溝形状の補強部を形成する際にシャーシの反りの発生を抑制することを課題とする。なお、上記課題に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の課題の1つとして位置付けることができる。
本明細書開示のシャーシの補強方法は、タレットパンチプレス装置を用い、加工対象であり、シャーシとなる板材とダイボディとを相対移動させながら前記ダイボディの相対移動方向に沿った溝形状の補強部を形成するシャーシの補強方法であって、前記ダイボディを前記板材に押し当てて前記補強部を形成する際に、前記ダイボディの相対移動方向に沿って延びる補強部形成部と、前記補強部形成部の側方に前記補強部形成部と平行して設けられ、前記ダイボディの前記相対移動方向に沿う長さよりも長いくさび突起を備えたパンチを前記ダイボディの反対側から前記板材に押し当てる。
補強部形成部の側方にくさび突起を備えたパンチを用いることにより、補強部形成過程で生じる応力の伝播が妨げられ、シャーシの反りの発生が抑制される。
本明細書開示のシャーシの補強方法によれば、タレットパンチプレス装置を用いてシャーシに溝形状の補強部を形成する際にシャーシの反りの発生を抑制することができる。
図1は実施形態におけるタレットパンチプレス装置の概略構成を示す説明図である。 図2は実施形態におけるタレットパンチプレス装置の主要部のブロック図である。 図3はラックに収納されるサーバ装置を示す説明図である。 図4はサーバ装置の分解図である。 図5はタレットパンチプレス装置が備えるパンチ、ダイボディ及びダイホルダーを模式的に示す説明図である。 図6はパンチのくさび突起が形成された面を示す説明図である。 図7はパンチ及びダイボディを示す説明図である。 図8はパンチとダイボディが組み合わされた状態を示す説明図である。 図9はくさび突起を示す説明図である。 図10は加工された板材の状態を示す説明図である。 図11(A)〜(D)はタレットパンチプレス装置を用いた加工方法を示す説明図である。 図12(A)、(B)はパンチ及びダイボディの形成動作により、ビード及び長溝が順次形成される様子を示す説明図である。 図13(A)は一回のビード形成動作により形成されたビード及び長溝を示す説明図であり、図13(B)はくさびの有無による板材の反り量の違いを示す表である。 図14(A)は二回のビード形成動作により形成されたビード及び長溝を示す説明図であり、図14(B)はくさびの有無による板材の反り量の違いを示す表である。 図15はビード及び長溝が形成された板材の斜視図である。 図16(A)は図15におけるA−A線断面におけるミーゼス応力の分布を示す説明図であり、図16(B)は比較例におけるミーゼス応力の分布を示す説明図である。 図17は(A)〜(C)は、実施形態の方法を用いた加工例を示す説明図である。 図18(A)〜(C)はタレットパンチプレス装置を用いた他の加工方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
まず、図1及び図2を参照しつつ、板材25を補強する加工を行うタレットパンチプレス装置100の概略構成について説明する。図1は実施形態におけるタレットパンチプレス装置(以下、NCT装置という)100の概略構成を示す説明図である。図2は実施形態におけるNCT装置100の主要部のブロック図である。NCT装置100は、加工対象であり、シャーシとなる板材25と後に詳説するダイボディ11とを相対移動させながらダイボディ11の相対移動方向に沿った溝形状のビード26を形成するシャーシの補強方法を実施ことができる。NCT装置100は、シャーシの補強方法を実施する際に、ダイボディ11を板材25に押し当ててビード26を形成する際に、パンチ2をダイボディ11の反対側から板材25に押し当てる。パンチ2は、後に詳述するように、ダイボディ11の相対移動方向に沿って延びる補強部形成部5と、この補強部形成部5の側方に補強部形成部5と平行して設けられ、ダイボディ11の相対移動方向に沿う長さよりも長いくさび突起4aを備える。
NCT装置100は、NC制御されるプレス加工機である。具体的に、NCT装置100は、パンチ2と、ダイホルダー10に保持され、パンチ2と対向配置されたダイボディ11を備える。ダイボディ11は、ダイホルダー10が備えるダイボディ収容部10aにパンチ2側へ出没可能に収納され、支持されている。パンチ2は、第1駆動部2aによって駆動される。ダイボディ11は、第2駆動部11aによって駆動される。NCT装置100は、加工対象であり、シャーシ51aとなる板材25を保持する材料保持部12を備える。材料保持部12は、第3駆動部12aによって駆動され、板材25を所望の方向に所望のピッチで移動させることができる。これにより、材料保持部12は、板材25とダイボディ11との相対位置を変化させ、パンチ2とダイボディ11とによって押圧される板材25の位置を順次変更する。
NCT装置100は、後に詳述するように板材25に所望のビード26を形成する。ビード26は一部が重複するように、少しずつダイボディ11の打点をずらし、連続して成形されることにより、所望の形状の補強部51a1となる。板材25はどのような製品に適用してもよいが、本実施形態では、板材25を図3及び図4に示すようなサーバ装置51のシャーシ51aの材料とし、これを補強するための補強部51a1を形成する場合について説明する。サーバ装置51は、図3に示すようにラック50に積層配置される。このため、シャーシ51aの加工時に反りが生じたり、重量物を搭載することによる撓みが生じたりすると、積層配置の妨げとなる。そこで、シャーシ51aを加工する際に反りを抑制しつつ補強部51a1を設ける。補強部51a1は、必要に応じて適宜配置することができるが、例えば、重量物となるマザーボード51bが搭載される箇所に設けることができる。
つぎに、図5乃至図9を参照しつつ、NCT装置100の主要部に含まれるパンチ2及びダイボディ11について詳細に説明する。パンチ2は、ダイボディ11の板材25に対する相対移動方向に沿って延びる補強部形成部5と、この補強部形成部5の側方に補強部形成部5と平行して設けられたくさび突起4aを備える。より具体的に、パンチ2は、板状のパンチチップ3と、このパンチチップ3に埋め込まれた2枚のくさびチップ4を備える。補強部形成部5は溝状であり、くさびチップ4の板材25と対向する面に設けられている。補強部形成部5は、ダイボディ11によって板材25がパンチ2側に押し当てられることにより、ビード26を形成する部位である。くさび突起4aの長さLは、後に詳述するようにダイボディ11の相対移動方向に沿う長さDよりも長い。補強部形成部5の幅は、図7に示すようにW2に設定されている。補強部形成部5の幅W2は、ビード26の突出側、すなわち、外側の幅に相当する。補強部形成部5の深さはhである。
くさびチップ4の端縁は、図6に拡大して示すようにくさび突起4aを形成している。くさび突起4aは、パンチチップ3の補強部形成部5が設けられた面側に露出している。すなわち、くさび突起4aは、ダイボディ11と対向配置されるパンチ2の板材25との対向面に設けられている。くさび突起4aは、補強部形成部5の両側に補強部形成部5と平行に設けられている。図7に示すように平行に配置された2本のくさび突起4aの間隔は、Pである。2本のくさび突起4aが延びる方向は、加工対象となる板材25とダイボディ11とが相対移動する方向に沿っている。このようなくさび突起4aの相対移動方向に沿った長さは、Lである。くさびチップ4のくさび突起4aと反対側の端部には、シム4bが設置されている。シム4bの枚数を変更することにより、くさび突起4aの突出量を変更することができる。くさび突起4aの突出量を変更することにより、くさび突起4aにより板材25の表面に刻まれる長溝27の深さAを調節することができる。図9を参照すると、くさび突起4aの先端部の角度は、Bである。角度Bを変更したいときは、くさびチップ4を所望の先端角度を有するものと交換する。
ダイボディ11の幅は、図7に示すようにW1に設定されている。ダイボディ11の幅W1は、ビード26の凹部側、すなわち、内側の幅に相当する。ダイボディ11の板材25とダイボディ11とが相対移動方向に沿った長さは、Dである。ここで、ダイボディ11の長さDと、くさび突起4aの長さLとを比較すると、くさび突起4aの長さLの方が長い。このような寸法設定にしているのは、ビード26を形成する際に、ビード形成過程で発生する応力をくさび突起4a及びくさび突起4aによって形成される長溝27の外側の領域に伝播させないようにするためである。
ダイボディ11を板材25に押し当ててビード26を形成する際に、板材25には、ダイボディ11の反対側からパンチ2が押し当てられる。パンチ2には、上述のように補強部形成部5とくさび突起4aが設けられており、板材25の内部応力の発生を抑制しつつビード26を形成することができる。具体的に、このようなパンチ2及びダイボディ11を備えるNCT装置100を稼動させることにより、板材25を図10に模式的に示す形状に加工することができる。すなわち、一断面を切り出して観察した場合、内径幅W1、外形幅W2、高さhのビード26が形成される。また、このビード26を形成する際に、ビード26の両側に深さA、角度Bのくさび状の長溝27が形成される。ビード26が形成されることにより板材25の強度が向上する。ビード26が形成される際、くさび突起4aが板材25に押し当てられることにより、応力の伝播が抑制され、板材25の反り量が低減される。すなわち、ビード形成過程では、通常、板材25に圧縮や引張りが混在した不均一な内部応力状態が生じ、その後、外力が取り除かれると、内部応力が開放され、板材25に反りが生じる。通常のNCT加工では、繰り返しビード形成動作が行われることから、その一回毎に反りが生じ、その反りが積み重なって反り量が大きくなる傾向がある。本実施形態の補強方法を用いると、プレスによるビード形成動作一回毎に生じる反りが抑制されるため、所望の形状のビード26を形成する場合にも、その全体の反り量が低減される。なお、ビード26は、板材25を相対移動させつつダイボディ11とパンチ2による加工を受けることにより所望の形状の補強部51a1を形成する。
パンチ2とダイボディ11との稼動のタイミングは、ビード形成時に応力が伝播しないようにくさび突起4aで板材25を押さえることができれば、どのようなタイミングであってもよい。例えば、パンチ2とダイボディ11は、図11(A)〜(D)に示すタイミングで稼動することができる。まず、図11(A)に示すように板材25の加工部位が補強部形成部5及びダイボディ11と対向するように板材25をダイホルダー10上に設置する。そして、図11(B)に示すように、パンチ2を下降させ、パンチ2により板材25を押圧する。これにより、くさび突起4aが板材25に押し当てられ、その表面に食い込む。この結果、板材25のビード26が形成される位置の側方にダイボディ11の相対移動方向に沿って延び、ダイボディ11の相対移動方向に沿う長さよりも長い長溝27が形成される。その後、図11(C)に示すようにダイボディ11を上昇させ、板材25を押し込む。このとき、板材25が曲げられることにより、板材25内に応力が生じるが、その応力のくさび突起4aの外側への伝播は抑制される。その後、図11(D)に示すようにパンチ2及びダイボディ11を板材25から離す。このとき、板材25は、図12(A)に示す状態となる。すなわち、板材25には、長さDのビード26が形成されるとともに、ビード26の両側に、これと平行して長さLの長溝27が刻まれる。このような状態の板材25に加えられている外力を開放しても、内部応力の伝播が抑制された状態となっているため、板材25全体の反りの発生は抑制される。パンチ2及びダイボディ11を板材25から離した後は、図12(B)に示す矢示30のように板材25を所望のピッチで送り、再び図11(B)〜(D)の動作を繰り返す。なお、二回目の形成動作が終了した後の板材25は、図12(B)に示す状態となる。すなわち、板材25が矢示30で示す方向に移動し、板材25とダイボディ11が相対移動した状態となる。そして、ビード形成動作が行われることにより、一回目の形成動作によって設けられた長さd1に長さd12を加えた長さのビード26が、二回目の形成動作によってさらに長さd2分長くなる。ここで、長さd12分は、ダイボディ11が重複した部分の長さである。長溝27も同様に、一回目の形成動作によって設けられた長さl1に長さl12を加えた長さの長溝27が、二回目の形成動作によってさらに長さl2分長くなる。ここで、長さl12分は、くさび突起4aが重複した部分の長さである。以後、必要回数の形成動作が繰り返されることによりビード26及び長溝27が延びていく。このように、繰り返しの形成動作が行われても、一回の形成動作による反りが抑制されており、繰り返しの形成動作が行われ、所望の形状のビード26が形成された後も反りが抑制された板材25を得ることができる。なお、形成動作が行われる際、板材25は、図12(A)、(B)に示す参照番号25aが付された領域が押さえられる。すなわち、ビード26の側方を広範囲に押さえられ板材25の滑りが抑制されている。
ここで、図13乃至図16を参照しつつ、本実施形態のシャーシ(板材)の補強方法による反り量低減の効果について具体的な数値を示しつつ説明する。図13(A)は一回のビード形成動作により形成されたビード26及び長溝27を示す説明図であり、図13(B)は長溝27の有無による板材25の反り量の違いを示す表である。図14(A)は二回のビード形成動作により形成されたビード26及び長溝27を示す説明図であり、図14(B)は長溝27の有無による板材25の反り量の違いを示す表である。図15はビード26及び長溝27が形成された板材25の斜視図である。図16(A)は図15におけるA−A線断面におけるミーゼス応力の分布を示す説明図であり、図16(B)は比較例におけるミーゼス応力の分布を示す説明図である。
まず、加工条件について説明する。板材25は、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC) 板厚1mmを用いる。ダイボディ11は、長さD=30mm、幅W1=20mmとする。くさび突起4aは、長さL=90mm、ピッチP=24mm、深さA=0.1mmとする。パンチ押さえ荷重は10トンに設定する。板材25の接触表面の摩擦係数は0.15とする。測定箇所は、ビード26の中心点からのx座標及びy座標で標記されるa部、b部、c部の3箇所とする。a部の座標は、(x、y)=(0mm、70mm)とする。b部の座標は、(x、y)=(54mm、70mm)とする。c部の座標は、(x、y)=(54mm、0mm)とする。
まず、一回のビード形成動作が行われた後の評価について説明する。評価は、長溝27がない場合と長溝27がある場合との比較において説明する。なお、反り量の表記において、+(プラス)と−(マイナス)では、逆側に反ったことを表している。一回のビード形成動作が完了した後のa部では、長溝27がない場合の反り量が−110μm、長溝27がある場合の反り量が3μmである。従って、反り量の低減効果は、(110−3)(μm)/110(μm)で97%と評価することができる。b部では、長溝27がない場合の反り量が−240μm、長溝27がある場合の反り量が−11μmである。従って、反り量の低減効果は、(240−11)(μm)/240(μm)で95%と評価することができる。c部では、長溝27がない場合の反り量が−251μm、長溝27がある場合の反り量が27μmである。従って、反り量の低減効果は、(251−27)(μm)/251(μm)で89%と評価することができる。
同様に、二回のビード形成動作が行われた後の評価について説明する。二回のビード形成動作が完了した後のa部では、長溝27がない場合の反り量が−210μm、長溝27がある場合の反り量が24μmである。従って、反り量の低減効果は、(210−24)(μm)/210(μm)で89%と評価することができる。b部では、長溝27がない場合の反り量が−155μm、長溝27がある場合の反り量が−21μmである。従って、反り量の低減効果は、(155−21)(μm)/155(μm)で86%と評価することができる。c部では、長溝27がない場合の反り量が−7μm、長溝27がある場合の反り量が−8μmである。従って、反り量の低減効果は、(8−7)(μm)/7(μm)で−14%と評価することができる。ここで、二回目の形成動作後のc部において、僅かながら反り量が増加しているが、反り量自体がごくわずかであり、総じて、反り量を低減できていると評価することができる。
つぎ、図15に示すA−A断面におけるミーゼス応力について、図16(A)に示す長溝27がある場合と、図16(B)に示す長溝27がない場合とを比較して説明する。図16(B)に示すように、比較例の板材25では、折り曲げられた箇所の外側にもミーゼス応力が存在し、外側に行くに従って徐々に低下していることがわかる。これに対し、本実施形態に対応する図16(A)に示す板材25では、くさび突起4aの位置から外側に向かって急激にミーゼス応力が減少していることがわかる。この結果、板材25に作用する外力を取り除いても、反りの発生を抑制することができる。
以上、説明したように、本実施形態のシャーシの補強方法によれば、板材25の反りを抑制しつつ、ビード26を形成することができる。本実施形態のシャーシの補強方法は、NCT装置100を用いるため、所望の形状にビード26を連ねた補強部を形成し易い。例えば、図17(A)に示すように、平行に設けられた直線状の補強部51a2や、図17(B)に示すように、格子状に設けられた補強部51a3形成することができる。さらに、図17(C)に示すように、電子部品52を避けるように設けられた複雑な形状の補強部51a4等を形成することができる。
なお、上述のようにパンチ2とダイボディ11との稼動のタイミングは、ビード形成時に周囲に応力が伝播しないようにくさび突起4aで板材25を押さえ、長溝27を形成することがでできれば、どのようなタイミングであってもよい。例えば、図18(A)〜(C)に示すタイミングとしてもよい。具体的に、図18(B)で示すように、パンチ2とダイボディ11をほぼ同時に稼動させて、板材25を挟み込むようにし、その後、図18(C)で示すようにパンチ2とダイボディ11を同時に離脱させてもよい。すなわち、くさび突起4aが完全に板材25に食い込んでいなくても、板材25に発生する応力の伝播を阻止できるタイミングでくさび突起4aが板材25に押し当てられていればよい。また、くさび突起4a間のピッチPや、その他の寸法は、必要に応じて適宜変更することができる。
本実施形態のシャーシの補強方法によれば、電子機器のシャーシに用いられる薄板に対し、歪みや反りが低減しつつ、補強部51a1を形成することができる。この結果、省スペース化を図り易い。また、シャーシ51aの薄肉軽量化、剛性向上を両立することができる。さらに、補強加工時の板材25の反りが抑制されることから、製造上の製品品質のバラツキを低減することができる。また、CNT装置100を用いることで必要な箇所に必要な強度を得るための加工を施すことができる。CNT装置100は、汎用性のある金型を用いるため、金型製造コスト、金型製造工数を削減することができる。また、本実施形態のシャーシの補強方法によれば、板材の捩じりも抑制される。なお、本明細書では、シャーシの補強方法として説明しているが、板材を加工してなる種々の部品、構造物についても同様の補強方法を施すことができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
2 パンチ
2a 第1駆動部
3 パンチチップ
4 くさびチップ
4a くさび突起
4b シム
5 補強部形成部
10 ダイホルダー
10a ダイボディ収容部
11 ダイボディ
25 板材
26 ビード
27 長溝
50 ラック
51 サーバ装置
51a シャーシ
51a1、51a2、51a3、51a4 補強部
51b マザーボード
52 電子部品
100 タレットパンチプレス装置(NCT)

Claims (2)

  1. タレットパンチプレス装置を用い、加工対象であり、シャーシとなる板材とダイボディとを相対移動させながら前記ダイボディの相対移動方向に沿った溝形状の補強部を形成するシャーシの補強方法であって、
    前記ダイボディを前記板材に押し当てて前記補強部を形成する際に、前記ダイボディの相対移動方向に沿って延びる補強部形成部と、前記補強部形成部の側方に前記補強部形成部と平行して設けられ、前記ダイボディの前記相対移動方向に沿う長さよりも長いくさび突起を備えたパンチを前記ダイボディの反対側から前記板材に押し当てるシャーシの補強方法。
  2. 前記シャーシは、サーバ装置に組み込まれる請求項1に記載のシャーシの補強方法。
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