以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る物品収容スタンドの構造を示す斜視図である。本実施の形態1に係る物品収容スタンドは、ベース部1と、テーブル部2と、支柱部3と、収容部4とから概略構成されている。
図2は物品収容スタンドを構成するベース部1の拡大斜視図、図3はベース部1を構成する下部12a、基端部13及び敷板部11の固定状態を説明するための斜視図である。ベース部1は、敷板部11と、スタンドベース12と、基端部13とから概略構成されている。敷板部11は、例えば、約300mm×約300mm×約18mmのほぼ正方形状を呈した板材からなる。
敷板部11の素材としては、例えば、合板を含めた木、合成樹脂、合金を含めた金属のいずれでも良い。合成樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂あるいは、強化繊維群に熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂を含浸させる等したものが挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂等を使用することができ、熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル等を使用することができる。強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、アルミナ繊維等を使用することができる。以下、各部材の素材の説明において、「合成樹脂」とは、以上説明したものを意味する。
一方、合金を含めた金属としては、例えば、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル等又はこれらの合金(例えば、ステンレス、黄銅等)を使用することができる。以下、各部材の素材の説明において、「合金を含めた金属」とは、以上説明したものを意味する。
スタンドベース12は、全体形状がほぼ球体形状を呈しているとともに、中空であり、下部12aと上部12bとに分割可能である。下部12a及び上部12bは、例えば、直径約190mm、深さ約80mmのほぼボウル状を呈しており、周縁部に約5mmのフランジ12aa及び12baが形成されている。下部12aの底部は、敷板部11上に安定して固定可能なようにフランジ12aaと平行な面を有している。フランジ12aa及び12baには、重ね合わせて固定するために、対称な位置に、貫通孔12ab1〜12ab4及び12bb1〜12bb4が穿設されている。下部12aと上部12bとは、貫通孔12ab1〜12ab4(図3参照)と、対応する貫通孔12bb1〜12bb4(図示略)とが一致するようにフランジ12aaとフランジ12baとが重ね合わされ、締結部材211〜214で固定されている。図2では、締結部材211及び212だけを示している。
下部12a及び上部12bの素材としては、例えば、合板を含めた木、上記した合成樹脂、上記した合金を含めた金属のいずれでも良い。締結部材211〜214は、ネジ、ナット、ワッシャなどからなる。
下部12aの中心部は、図3に示すように、基端部13とともに、敷板部11の上面中央に固定されている。すなわち、下部12aの底部中央のほぼ対称な位置3箇所の厚さ方向に貫通孔が穿設されているとともに、敷板部11の上面中央であって、下部12aの3つの貫通孔に対応した位置厚さ方向に3つの貫通孔が穿設されている。
一方、基端部13を構成する接合部32のフランジ部32bには、図4に示すように、下部12aの3つの貫通孔に対応した位置厚さ方向に3つの貫通孔32b1〜32b3が穿設されている。図4は、基端部13の構造を示す斜視図である。図4では、貫通孔32b1及び32b2だけを示している。また、基端部13を構成する緩衝部33には、図5に示すように、下部12aの3つの貫通孔に対応した位置厚さ方向に3つの貫通孔33a1〜33a3が穿設されている。図5は、緩衝部33の構造を示す斜視図である。
以上説明した各部材のそれぞれ対応する貫通孔3つが重なるように、敷板部11、下部12a、緩衝部33及び基端部13を順次配置した状態において、敷板部11の第1の貫通孔及び下部12aの第1の貫通孔(何れも図示略)、緩衝部33の貫通孔33a1(図5参照)並びに、接合部32のフランジ部32bの貫通孔32b1(図4参照)に対して、敷板部11の下面側から第1のネジ221の軸部22a1が挿通され、接合部32のフランジ部32b上面から突出したネジ221の軸部22a1にワッシャ231が遊嵌された後、ナット241が螺合している。
また、敷板部11の第2及び第3の貫通孔、下部12aの第2及び第3の貫通孔(何れも図示略)、緩衝部33の貫通孔33a2及び33a3(図5参照)、接合部32のフランジ部32bの貫通孔32b2(図4参照)及び貫通孔32b3(図示略)並びに、留め具261及び262の貫通孔(何れも図示略)に対して、敷板部11の下面側から第2及び第3のネジ222及び223の各軸部22a2及び22a3が挿通され、接合部32のフランジ部32b上面から突出したネジ222及び223の各軸部22a2及び22a3にワッシャ232及び233がそれぞれ遊嵌された後、ナット242及び243が螺合している。
下部12aの中心部を除く大部分には、おもり25が充填されている。おもり25の素材としては、例えば、コンクリートや金属塊などの固体でも良いし、他の領域と隔離した密閉室を設けるとともに、下部12a外側面に外部に連通する開口部を設け、この開口部から密閉室に砂等の粒体や水等の液体を注入しても良い。おもり25が固体の場合や密閉室が下部12aと別体に構成されている場合には、図3に示すように、留め具261及び262並びにネジ271及び272を用いて下部12aに固定する。
下部12aの外側面には、図6に示すように、電源コード28によりAC100Vの商用電源電圧が導入可能とされているとともに、差込プラグの差し込み口29が取り付けられ、電源コード28と差し込み口29との間にはヒューズ30が取り付けられている。下部12a及び上部12bが上記した合成樹脂からなる場合、各表面は、透明又は半透明のいずれでも良く、無色でも所定の一色又は複数の色の組合せで着色されていても良い。下部12a及び上部12bの表面は、また、無模様でも、一定の模様、例えば、亀甲模様が施されていても良い。
ここで、基端部13について、図1、図2及び図4を参照して改めて説明する。基端部13は、筒部31と、接合部32と、緩衝部33とを備えている。筒部31は、例えば、長さ約450mm、外径約28mm、内径約20mmのほぼ円筒状を呈している。図2に示す筒部31の頂部31aの開口31aaには、図1に示すように、支柱部3を構成する下部支柱71の下部が嵌合されている。筒部31の素材としては、例えば、上記した合金を含めた金属、上記した合成樹脂、あるいは竹などの天然素材でも良い。
接合部32は、図4に示すように、立設部32aとフランジ部32bとが一体に構成されている。立設部32aは、ほぼ円筒状を呈しており、内径は例えば、約28mm、高さは、例えば、約30mmである。立設部32aの上部開口には筒部31の下端が嵌合されている。フランジ部32bは、ほぼリング状を呈しており、直径は例えば、約60mmである。
フランジ部32bには、上記したように、下部12aの3つの貫通孔に対応した位置厚さ方向に3つの貫通孔32b1〜32b3が穿設されている。図4では、貫通孔32b1及び32b2だけを示している。接合部32の素材としては、例えば、上記した合金を含めた金属、上記した合成樹脂でも良い。なお、筒部31及び接合部32は、同一素材として、一体に構成しても良い。
緩衝部33は、図5に示すように、ほぼ円盤状を呈しており、直径はフランジ部32bの直径にほぼ等しく、例えば、約60mmである。緩衝部33の素材としては、振動を伝え難い素材、例えば、ゴム素材、フェルトなどの柔らかい繊維素材、エラストマ素材、シリコン系のゲル、ポリウレタン系樹脂やエポキシ系樹脂等をナイロン等不織布に含浸させたものなどがある。ゴム素材としては、例えば、シリコンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリクロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴムなど、天然のもの又は合成されたもの、発泡されたもの又は非発泡のものがある。以下、各部材の素材の説明において、「振動を伝え難い素材」とは、以上説明したものを意味する。
なお、緩衝部33は、必ずしも上記材料に限定する必要はなく、支柱部3又は物品収容スタンド全体の揺れをある程度吸収し、物品収容スタンドの転倒を防止することが可能であるものであれば、素材や形状はどのようなものでも良い。また、接合部32のうち、少なくともフランジ部32bが振動を伝え難い素材で構成されている場合には、緩衝部33は設けなくても良い。
スタンドベース12の上部12bの頂部12bbには、図2に示すように、基端部13の筒部31が挿入可能なように略円形の貫通孔12bcが穿設されている。貫通孔12bcの周縁又は下部の一方又は両方には、緩衝部材41が取り付けられている。緩衝部材41は、支柱部3又は物品収容スタンド全体の揺れをある程度吸収し、物品収容スタンドの転倒を防止するためのものである。緩衝部材41の素材としては、上記した振動を伝え難い素材が好ましい。
貫通孔12bcの直径は、緩衝部材41の外径よりわずかに「遊び」があった方が良い。何故なら、地震等の外力が物品収容スタンドに加えられた結果、スタンドベース12の動きと、筒部31及びそれに接続された上側部分の動きが異なった場合でも、貫通孔12bc内で筒部31がある程度ゆとりを持って動くので、物品収容スタンドの故障や転倒に対応することができる。ただし、「遊び」の部分から塵や小さな昆虫などがスタンドベース12内に入り込まないように、「遊び」の部分を塞ぐために、例えば、緩衝部材41上端にフランジを形成したり、別の充填部材を挿入したりしておく必要がある。
スタンドベース12の上部12bには、図2に示すように、照明部42と、照明部42を点灯させるためのスイッチ43とが取り付けられている。照明部42は、例えば、電球、蛍光灯、発光ダイオード等から構成されている。照明部42は、この物品収容スタンドを夜間使用する際に自らの所在を示すために設けられている。照明部42を点灯させるための直流電圧は、上部12b内に設けた乾電池等の蓄電池から供給しても良いし、電源コード28により導入されるAC100Vの商用電源電圧を直流電圧に整流する回路(ACアダプタ)から供給しても良い。
照明部42は、スイッチ43の投入により、常時点灯する、あるいは、規則的又は不規則的な点滅等を行うよう、予め定められていても良い。照明部42の発光色は、白色、赤色、青色、緑色あるいは、マルチカラーが発光可能な場合は、これらの色の組合せのいずれでも良い。
次に、テーブル部2の構造について、図7〜図10を参照して説明する。テーブル部2は、図7に示す回転部51と、図8及び図9に示す支持部52と、図10に示す姿勢維持部60とから構成されている。図7は回転部51の下面側を上向けた斜視図、図8は支持部52の斜視図である。また、図9は支持部52の下面側を上向けた斜視図、図10は姿勢維持部60の構造を示す斜視図である。
回転部51は、例えば、直径約300mm、厚さ約13mmのほぼ円盤状を呈した回転板53を有している。回転板53の中心部には、内径約20mmの円孔53aが穿設されている。回転板53の下面には、図7に示すように、円孔53aを中心とした対称な位置4箇所に、平面視ほぼ長方形状を呈し、長手方向が円孔53aの接線方向とほぼ平行をなす有底孔53b1〜53b4が穿設されている。
各有底孔53b1〜53b4の下面周辺には、回転機構541〜544が取り付けられている。回転機構541〜544は、軸体551〜554と、ローラ561〜564とから構成されている。軸体551〜554は、対応するローラ561〜564がそれぞれほぼ半分が対応する有底孔53b1〜53b4内に挿入された状態で遊嵌され、それぞれの先端が円孔53aの中心に向かうように回転板53に取り付けられている。
有底孔53b1〜53b4は、ローラ561〜564が対応する軸体551〜554に回転可能に軸支されるように、長手方向が対応するローラ561〜564の直径よりわずかに長く、深さが対応するローラ561〜564の半径よりわずかに深くなるように穿設されている。
回転板53の素材としては、例えば、合板を含めた木、合成樹脂、合金を含めた金属のいずれでも良い。軸体551〜554の素材としては、合金を含めた金属が好ましい。一方、ローラ561〜564の素材としては、例えば、合板を含めた木、合成樹脂、合金を含めた金属のいずれでも良いし、あるいは、中心部は合金を含めた金属とし周縁部は合板を含めた木、合成樹脂としても良い。
支持部52は、図8及び図9に示すように、支持板57と、被把持部581〜584と、支持機構59とから構成されている。支持板57は、例えば、約150mm×約150mm×約12mmのほぼ正方形状を呈しており、中心部に内径約21mmの円孔57aが穿設されている。円孔57aの内径は、支柱部3を構成する下部支柱71の外径(例えば、約20mm)よりわずかに大きく、筒部31の外径(例えば、約28mm)より小さいことが好ましい。何故なら、支持板57は、円孔57a周辺下面を図2に示す筒部31の頂部31aに当接させて設けるからである。
支持板57の下面四隅近傍には、被把持部581〜584がネジ止め又は接着のいずれかあるいは両方により取り付けられている。被把持部581〜584は、例えば、直径約20mm、長さ約35mmのほぼ円柱形状を呈している。被把持部581〜584には、後述する収容部4が取り付けられる。支持板57及び被把持部581〜584の素材としては、例えば、合板を含めた木、合成樹脂、合金を含めた金属のいずれでも良い。
支持機構59は、支持金具611〜614と、環状部62と、中間支持ワイヤ63とから構成されている。支持金具611〜614は、同一形状、同一素材からなる。支持金具611〜614は、ほぼ長方形状を呈し、中央部に貫通孔が穿設された頂部61aと、この頂部61aに接続され、頂部61aの幅と同等又はそれ以下の幅を持って所定の角度で直線的に下方に伸張する骨部61bとから構成されている。
支持機構59は、支持金具611〜614の各頂部61aが対応する被把持部581〜584近傍であって、支持板57の円孔57a側の箇所に貫通孔に木ねじ等が挿入されて固定されることにより、各骨部61bの下端が円孔57aの下方に集結している。集結している各骨部61bの下端近傍は、環状部62の対応する箇所に固定されている。また、支持金具611〜614の各頂部61aと各骨部61bの下端とのほぼ中間には、中間支持ワイヤ63が張り巡らされ、各骨部61bとの当接箇所に固定されている。
各骨部61bの下端近傍と環状部62との固定方法は、例えば、各骨部61bの下端近傍に貫通孔を穿設して環状部62を貫通孔を挿通させた後に貫通孔周辺を半田付け又はろう付けしても良い。また、中間支持ワイヤ63と各骨部61bとの固定方法は、中間支持ワイヤ63と各骨部61bとの当接箇所を半田付け又はろう付けしても良い。
環状部62の直径は、例えば、筒部31の外径(例えば、約28mm)よりわずかに大きいことが好ましい。環状部62の筒部31への固定は、例えば、金属ワイヤーを環状部62と筒部31に巻き付けて行う。したがって、支持部52は、筒部31の頂部31aと、環状部62に近接する筒部31外周の2箇所で支持されている。支持金具611〜614、環状部62及び中間支持ワイヤ63の素材としては、例えば、合金を含めた金属が好ましい。
姿勢維持部60は、回転板53の姿勢をほぼ水平に維持するためのものであり、図10に示すように、本体部材60aと、固定部材60bとから構成されている。本体部材60aは、全体形状がほぼ直方体形状を呈し、支柱部3を構成する下部支柱71(後述)に遊嵌する貫通孔60aaが上面から下面へ向けてほぼ垂直に穿設されている。固定部材60bは、軸部周囲に雄ねじが形成され、基端にツマミ60baが形成されている。本体部材60aの一側面には、本体部材60aの中心に向けてほぼ水平方向に貫通孔60aaまで到達する貫通孔(図示略)が穿設されている。固定部材60bは、この図示せぬ貫通孔に嵌合されている。固定部材60bの軸は、先端が貫通孔60aaに突出する長さを有している。
テーブル部2は、以下のようにしてベース部1に取り付ける。まず、ベース部1が図2に示す状態において、支持部52を構成する支持機構59の環状部62を、ベース部1を構成する基端部13の筒部31に遊嵌させ、支持板57の円孔57aの下面周縁を筒部31の頂部31aに当接させる。
次に、後述する支柱部3を構成する下部支柱71の下部を筒部31に嵌合させた後、上面を上向きにした回転板53の円孔53aを下部支柱71に遊嵌させて下降させ、回転板53を構成する回転機構541〜544を支持板57上面に当接させる。そして、姿勢維持部60を構成する本体部材60aの貫通孔60aaを下部支柱71に遊嵌させて下降させ、回転板53の上面に近接させた後、固定部材60bのツマミ60baを回転させて軸の先端を下部支柱71に圧接させる。これにより、回転板53はほぼがたつきなく滑らかに回転する。
次に、支柱部3の構造について、図1を参照して説明する。支柱部3は、下部支柱71と、接続部72と、上部支柱73とから構成されている。下部支柱71は、例えば、外径約20mm、長さ約900mmのほぼ円柱状を呈している。接続部72は、例えば、外径約26mm、内径約20mm、長さ約260mmのほぼ円筒状を呈している。上部支柱73は、水平部73aの長さ約300mm、垂直部73bの長さ約750mmのほぼT字状を呈している。このため、本実施の形態による物品収容スタンドは、全長、すなわち、ベース部1の敷板部11から支柱部3の水平部73aまでの高さは、約2000mmである。
水平部73aは、中空であり、ほぼ中央で垂下し、下端にほぼ円形状を呈する開口部73aaを有している。開口部73aaは例えば、内径約18mmである。水平部73aの両端近傍には、フック74がそれぞれ取り付けられている。フック74は、同一素材同一形状であり、ほぼU字状を呈している。垂直部73bは、例えば、外径約20mm、長さ約730mmのほぼ円柱状を呈しているが、頭頂部から長さ約22mmまでは外径約18mmに縮径されている。垂直部73bの縮径部分が水平部73aの開口部73aaに嵌合している。下部支柱71及び上部支柱73の素材としては、例えば、合板を含めた木、合成樹脂、合金を含めた金属のいずれでも良い。一方、接続部72の素材としては、例えば、合成樹脂、合金を含めた金属、あるいは竹筒のいずれでも良い。
次に、収容部4の構造について、図11〜図14を参照して説明する。図11は収容部4の構造を示す平面図、図12は収容部4の一部である挟持部81、継手部82及び結合部83の構造を示す正面図である。また、図13は図12の状態から結合部83を90度右回りに回転させた状態を示す正面図、図14は収容部4の一部である収容部材84の構造を示す右側面図である。
収容部4は、挟持部81と、継手部82と、結合部83と、収容部材84とから構成されている。挟持部81は、挟持部材81aと挟持部材81bが連結軸81cにより相対回動自在に連結されているとともに、連結軸81cに中心部が遊嵌された図示せぬバネにより挟持部材81a及び81bの各先端側を互いに近づける方向に付勢されて構成されている。
挟持部材81a及び81bは、前端に顎部81aa及び81baを、後端側に湾曲する握り部81ab及び81bbをそれぞれ有している。挟持部材81aと挟持部材81bは、互いに当接した顎部81aa及び81baの先端と連結軸81cの中心とを結ぶ直線を対象軸にしてほぼ左右対称に形成されている。
挟持部81の挟持力は、収容部材84に物品を収容した状態で収容部4を被把持部581〜584のいずれかや、下部支柱71、接続部72又は上部支柱73のうち、使用者の所望の位置に保持させるだけの大きさであることが好ましい。顎部81aa及び81baの内側と被把持部581〜584等との接触面積を拡大するために、顎部81aa及び81baの内側に可撓性のある部材を取り付けたり、顎部81aa及び81baの内側形状を被把持部581〜584等の外周形状に近似させたり、これらの技術を併用したりしても良い。
挟持部材81bの握り部81bb内側には、継手部82の一端が取り付けられている。継手部82は、握り部81bb内側に取り付けられた長手方向にそれぞれ直交する2方向をそれぞれ回転軸としてほぼ180度回動自在に構成されている。継手部82の他端には、結合部83が取り付けられている。
結合部83は、収容部材84の側面とほぼ同じ面積を有する平板部83aと、平板部83aの下端に接続され、収容部材84の底部一部を支持する底板部83bとを有している。平板部83aの上端近傍の両面同位置には、一面に継手部82の他端が、他面に固着部材83cが同一の固定部材83d(例えば、木ネジ)で取り付けられている。
収容部材84は、下部が有底で上部が開口したほぼ角筒形状を呈している。収容部材84の1つの側面外側には、上端近傍に磁石85が取り付けられている。磁石85は、ほぼ直方体形状を呈しており、その正面の寸法は固着部材83cの正面の寸法にほぼ等しい。固着部材83cの素材としては、例えば、鉄等の磁性を有する金属、磁性材料を混入した合成樹脂などがある。
収容部材84の大きさ、重量、形状及び素材については、結合部83に取り付け可能であれば、物品収容スタンド全体の重量や形状等のバランス、挟持部81の挟持力、内部に収容する物品に対する収容性(例えば、耐久性、物品の内部での収まり具合等)などに影響を与えないものであれば、どのようなものでも良い。また、収容部材84の大きさ、重量、形状に合わせて結合部83の大きさ、重量、形状を変更しても良い。
次に、上記構成の物品収容スタンドの使用方法について説明する。まず、利用者は、例えば、この物品収容スタンドを自身のベッドの枕側近傍床上に置く。次に、利用者は、収容する物品の種類や数、各物品の使用頻度、ベッドの高さ、自身の体格等に応じて、収容部4を取り付ける。図1は、テーブル部2の支持部52に3個の収容部4が取り付けられているとともに、支柱部3の各所に4個の収容部4が取り付けられている例を示している。
次に、利用者は、電源コード28のプラグを商用電源電圧AC100Vの壁コンセントに挿入する。次に、利用者は、スイッチ43を投入する。これにより、照明部42は、常時点灯、あるいは、規則的又は不規則的な点滅等を行う。
利用者は、各収容部4の収容部材84に所望の物品を収容する。例えば、数回分の薬剤、当該薬剤を服用するための水が入った容器、テレビ等のAV機器、エアコン、照明器具等の各種リモコン、眼鏡又は眼鏡用ケース、懐中電灯、携帯電話やスマートフォン等の電子機器、腕時計、携帯用音楽再生機器、各種鍵、爪切り、はさみ、筆記用具、書籍、ティッシュなどである。
また、フック74には、例えば、読書などのための照明器具、夏季であれば釣り下げタイプの蚊取り器や小型扇風機、利用者が病人であれば点滴パックなどを釣り下げる。このように、物品収容スタンドをベッドの枕側近傍床上に置き、各収容部4の収容部材84に所望の物品を収容しておけば、便利である。例えば、就寝前に、利用者がテレビ等を視聴をしており、今就寝することを考える。この場合、利用者は、まず、収容部4の収容部材84からテレビ用のリモコンを取り出し、当該リモコンでテレビの電源を切った後、当該リモコンを収容部4の収容部材84に戻す。次に、利用者は、収容部4の収容部材84から照明用のリモコンを取り出し、当該リモコンで部屋の照明の電源を切った後、当該リモコンを収容部4の収容部材84に戻す。
また、利用者は、就寝途中で目覚めた場合、照明部42が点灯又は点滅等をしているので、ベッド下の位置や物品収容スタンドの位置等を確認することができ、物品収容スタンドに衝突等することなく、用を足すことができる。
次に、物品収容スタンドの使用時に地震が発生した場合について説明する。建物が地震で揺れると、その振動は床面からまず物品収容スタンドの敷板部11に伝えられる。敷板部11に伝えられた振動は、スタンドベース12、基端部13及びテーブル部2を経て支柱部3に順次伝播される。しかし、敷板部11、下部12a、緩衝部33及び接合部32は、順次配置された状態において、第1〜第3のネジ221〜223、ワッシャ231〜233及びナット241〜243により固定されている。さらに、上部12bの頂部12bbの貫通孔12bcの周縁又は下部の一方又は両方には、緩衝部材41が取り付けられている。
したがって、緩衝部33及び緩衝部材41の働きにより、支柱部3又は物品収容スタンド全体の揺れがある程度吸収されるので、物品収容スタンドは転倒し難い。なお、接合部32が伝え難い素材で作製されていれば、接合部32も緩衝部33及び緩衝部材41と同様の働きをする。このように、本実施の形態1による物品収容スタンドは、全長が約2000mmであるにも関わらず、転倒し難い。以上説明した動作は、物品収容スタンドに利用者その他の者が誤ってぶつかった場合も同様である。
以上説明した本実施の形態1によれば、第1の従来例のように、小物容器に物品を出し入れする際に過って小物陳列スタンドを押したり、小物陳列スタンド近くを人が通過する際に過ってぶつかったりした場合、あるいは、地震が発生した場合でも、物品収容スタンドは転倒し難い。また、第2の従来例のような、敷板部とスタンドベースとが磁力の働きで転倒し難い構造にはしていないので、横揺れの地震が発生した場合でも、物品収容スタンドは転倒し難い。
また、本実施の形態1によれば、収容部材84は結合部83に磁力の働きにより固定されているので、女性や子供のように手が小さい場合や小物容器の容量が大きい場合でも、収容部材84を片手で容易に着脱することができるので、第1の従来例に比べて使い勝手が良好である。
これは、「発明が解決しようとする課題」で説明したように、2つの物体が当接している面全域に均等に磁力が加わって結合している場合、その磁力に平行な力が加えられても2つの物体の結合は解かれにくいが、2つの物体が上記と同じ結合状態で磁力に平行でない力が加えられたならばその力が比較的弱くても2つの物体の結合は容易に解かれてしまうからである。収容部材84と結合部83との結合状態でいえば、収容部材84を平板部83aとの結合面に平行に引っ張った場合には磁石85の磁力が強いので簡単にははずれないが、左右どちらかに捻れば、捻った反対側磁石85の磁力が弱くなるので、簡単にはずすことができるのである。
さらに、本実施の形態1によれば、フック74には、例えば、読書などのための照明器具、夏季であれば釣り下げタイプの蚊取り器や小型扇風機、利用者が病人であれば点滴パックなどを釣り下げることができるので、第1及び第2の従来例に比べて使い勝手が良好である。例えば、震災が発生し、怪我人や病人を小学校の体育館等の避難所に収容した場合、点滴スタンドの数が不足して点滴を受けることができないおそれがある。しかし、そのような場合でも、本実施の形態1による物品収容スタンドを避難所に予め用意しておく、又は、各時自宅から持参すれば、避難所でも病人又は怪我人が点滴を受けることができる。なお、下部12aのおもり25として他の領域と隔離した密閉室を設けるとともに、下部12a外側面に外部に連通する開口部を設け、開口部から密閉室に水を封入した場合には、緊急時にその水を手洗いなど利用することができる。
この点、第1の従来例でも、先端プラグを取り外せば上部支柱73と同様なものを取り付けられる可能性はある。しかし、第1の従来例は、上記のように、現構造のものでも本実施の形態1に比べて転倒しやすいのに、上部支柱73と同様なものを取り付ければさらに転倒しやすくなり、実質的にはほとんど使用に耐えないと思われる。一方、第2の従来例では、支柱を構成する小径筒状体の頂部に照明部が取り付けられ、この照明部に電力を供給する配線が支柱内を通過してスタンドベース内部に到達している。したがって、小径筒状体の頂部に上部支柱73と同様なものを取り付けることはできない。
以上説明したように、本発明の実施の形態1による物品収容スタンドは、上記第1及び第の従来例並びにこれらを寄せ集めた構成からは容易に想到できない図1〜図14に示す構成を有している。したがって、本発明の実施の形態1による物品収容スタンドは、上記寄せ集めの構成からは得られない既述の効果が得られる。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、物品収容スタンドを構成する下部12aを直接敷板部11の上面に固定する例を示したが、これに限定されない。例えば、図15に示すように、下部12aの底部12ac中央にほぼ円盤状の緩衝部材91を取り付けるとともに、図16に示すように、敷板部11の上面ほぼ中央に緩衝部材91が嵌合可能な有底孔92を形成しても良い。緩衝部材91の素材としては、上記した振動を伝え難い素材が好ましい。
このように構成すれば、緩衝部33及び緩衝部材41、さらには接合部32の働きに加えて、緩衝部材91の働きにより、支柱部3又は物品収容スタンド全体の揺れがある程度吸収されるので、本実施の形態2による物品収容スタンドは、本実施の形態1と比べてより一層転倒し難い。
実施の形態3.
上述の実施の形態1では、物品収容スタンドの最下端に位置する敷板部11の下面を直接床上に置く例を示したが、これに限定されない。一戸建て、数階建ての集合住宅、あるいは高層ビルの低層階で物品収容スタンドを使用する際に置く場所を頻繁に変える場合には、例えば、敷板部11の下面四隅近傍にキャスターを取り付けても良い。
以下、その理由を説明する。地震が発生すると様々な周期を持つ揺れ(地震動)が生じるが、地震の規模が大きいと周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(長周期地震動)が生じる。建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があり、高層ビルは、低い建物に比べると固有周期が長い。そして、地震の周期と建物の固有周期が一致すると共振して建物が大きく揺れる。したがって、高層ビルは、規模の大きな地震が起きると長周期地震動と共振しやすく、共振すると長時間にわたり大きく揺れ、屋内では1m〜数mを往復するような揺れが数分にわたり発生する。一般に、高層階の方が低層階より大きく揺れる傾向がある。
このため、物品収容スタンドを高層階で使用する際にキャスターが取り付けられていると、室内を動き回ることにより利用者が怪我を負う危険がある。しかし、一戸建て、数階建ての集合住宅、あるいは高層ビルの低層階で物品収容スタンドを使用する際には、建物の固有周期が短いため、高層階での使用と比べて物品収容スタンドが室内を動き回る可能性が少ないので、利便性を重視して、敷板部11の下面四隅近傍にキャスターを取り付けても良い。
実施の形態4.
上述の実施の形態1では、フック74に照明器具、蚊取り器、あるいは、点滴パックなどを釣り下げる例を示したが、これに限定されない。例えば、経口で水分補給するために、以下の装置をフック74から釣り下げるようにしても良い。まず、ミネラルウォーター等が入ったペットボトル等の容器胴部に紐などを巻き付けてフック74から釣り下げる。この容器のふたに貫通孔を穿設し、ベッド等の枕元まで届く長さのホースを取り付けるとともに、ホース開口近傍に開閉弁を設ける。このように構成すれば、吸い飲みのように他人の手を煩わせることなく、所望の時間に所望の量だけ利用者自ら経口で水分を補給することができる。
実施の形態5.
上述の実施の形態1では、結合部83の平板部83aに固着部材83cを取り付けるとともに、収容部材84の一側面外側に磁石85を取り付ける例を示したが、これに限定されない。例えば、結合部83の平板部83aに磁石を取り付けるとともに、収容部材84の一側面外側に固着部材83cと同様の素材の固着部材を取り付けても良い。このように構成すれば、上記実施の形態1と同様の特有の効果が得られる。
実施の形態6.
上述の実施の形態1では、下部12a及び上部12bのそれぞれ周縁部にフランジ12aa及び12baを形成し、フランジ12aaとフランジ12baとを重ね合わせて締結部材211〜214で固定する例を示したが、これに限定されない。例えば、フランジ12aa及び12baに変えて、下部12a又は上部12bのいずれか一方の開口近傍外周に雌ねじを形成するとともに、他方の開口近傍外周に上記雌ねじに螺合する雄ねじを形成しても良い。
また、下部12a又は上部12bのいずれか一方の開口近傍外周に所定間隔で複数の係止孔又は係止凹部を形成するとともに、他方の開口近傍外周に所定間隔で上記係止孔又は係止凹部に係止する複数の係止爪を形成しても良い。このように構成すれば、上記実施の形態1と同様の特有の効果が得られる他、部品点数が減少するので、上記実施の形態1よりも安価に物品収容スタンドを構成することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の実施の形態1では、下部12aの中心部を基端部13とともに敷板部11の上面中央に固定する際に、敷板部11の下面側から第1〜第3のネジ221〜223の各軸部22a1〜22a3を挿通し、接合部32のフランジ部32b上面から突出した第1〜第3のネジ221〜223の各軸部22a1〜22a3にワッシャ231〜233を遊嵌した後、ナット241〜243を螺合する例を示したが、これに限定されない。
例えば、接合部32のフランジ部32b上面側から第1〜第3のネジ221〜223の各軸部22a1〜22a3を挿通し、敷板部11の下面側から突出した第1〜第3のネジ221〜223の各軸部22a1〜22a3にワッシャ231〜233を遊嵌した後、ナット241〜243を螺合するようにしても良い。ただし、この場合、第1〜第3のネジ221〜223の各軸部22a1〜22a3は、敷板部11の下面から突出しない長さとするとともに、ワッシャ231〜233及びナット241〜243が敷板部11内に収納されるように、敷板部11の第1〜第3の貫通孔の敷板部11下面周辺を加工する必要がある。さらに、下部12a、基端部13及び敷板部11の固定方法は、上記した第1〜第3のネジ221〜223、ワッシャ231〜233及びナット241〜243を使用する方法に限定されない。
また、上述の実施の形態1では、電源が投入されている間は、照明部42を常時点灯又は点滅等させる例を示したが、これに限定されず、予め開始時間及び終了時間を設定しておき、その時間だけ、照明部42を常時点灯又は点滅等させるように構成しても良い。
また、上述の実施の形態1では、照明部42だけを点灯又は点滅等させる例を示したが、これに限定されず、収容部材84に発光ダイオード等の照明部材を取り付けておき、当該照明部材も点灯又は点滅等するように構成しても良い。この場合、収容部材84ごとに、照明部材の点灯又は点滅等の仕方や、発光色を異ならせても良い。
このように構成すれば、利用者は、収容部材84ごとの照明部材の点灯又は点滅等の仕方や発光色と、収容されている物品との対応関係を覚えておけば、部屋の照明を点灯しなくても、どの収容部材84にどの物品が収容されているかを認識することができる。
また、上述の実施の形態1では、金属ワイヤーを環状部62と筒部31に巻き付けることにより環状部62を筒部31へ固定する例を示したが、これに限定されない。例えば、環状部62が到達する筒部31外周に環状部62が当接するフランジを筒部31と一体又は別体に設けても良い。これにより、支持部52は、筒部31の頂部31aと、環状部62が当接する筒部31外周のフランジの2箇所で支持される。
また、上述の実施の形態1では、収容部材84と当該収容部材に収容する物品とを特に対応させない例を示したが、これに限定されず、収容部材84と当該収容部材に収容する物品とを対応させるように構成しても良い。例えば、収容部材84の表面に、収容する物品の名称を示す点字やマークを刻印したり、収容部材84の形状自体を収容する物品ごとに異ならせても良い。さらに、収容部材84の表面を触れることにより、収容する物品の名称を音声で知らせるように構成しても良い。このように構成すれば、利用者は、収容部材84と収容されている物品との対応関係を覚えておけば、部屋の照明を点灯しなくても、又は視覚に障害があっても、どの収容部材にどの物品が収容されているかを認識することができる。
また、上述の実施の形態1では、収容部材84の形状はいずれも有底であることを前提としているが、これに限定されず、収容する物品が、例えば、懐中電灯のように、大径部と小径部とが連続して構成されている形状を有するものの場合には、収容部材84は、内径が物品の大径部より小さく、底部が開口した形状を有するものでも良い。
また、上述の実施の形態1では、図11に示すように、挟持部材81bの握り部81bb内側に継手部82の一端を取り付ける例を示したが、これに限定されない。例えば、継手部82の一端は、挟持部材81aの握り部81ab内側、挟持部材81bの顎部81ba外側、挟持部材81aの顎部81aa外側のいずれに取り付けても良い。
また、上述の実施の形態1では、スタンドベース12の内部にヒューズ30のみが内蔵されている例を示したが、これに限定されず、ACアダプター、バッテリ、あるいは、緊急地震速報を受信可能な受信機を内蔵しても良い。また、上述の実施の形態1では、スタンドベース12は、ほぼ球形状を呈している例を示したが、これに限定されず、ほぼ矩形体形状、ほぼ接頭円錐体形状、ほぼ接頭角錐体形状などの形状を呈していても良い。
また、上述の実施の形態1では、被把持部581〜584、下部支柱71及び上部支柱73の垂直部73bがほぼ円柱状を呈しているとともに、筒部31及び接続部72がほぼ円筒状を呈している例を示したが、これに限定されない。例えば、被把持部581〜584、下部支柱71及び上部支柱73の垂直部73bがほぼ角柱状を呈しているとともに、筒部31及び接続部72がほぼ角筒状を呈していても良い。
また、上述の実施の形態1では、支柱部3は、下部支柱71と、接続部72と、上部支柱73とから構成されている例を示したが、これに限定されない。支柱部3は、例えば、上部支柱73だけで構成しても良い。
また、上述の実施の形態1では、各部材の寸法及び素材について具体的に示したが、これらの寸法及び素材はあくまで一例であり、これらに限定されないことは言うまでもない。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。