JP6178716B2 - 片ロッドシリンダの液圧駆動システム - Google Patents

片ロッドシリンダの液圧駆動システム Download PDF

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本発明は、片ロッドシリンダを伸縮駆動する片ロッドシリンダ装置に関する。
ボトム側に作動液を供給すると伸長し、ロッド側に作動液を供給すると縮退する片ロッドシリンダが知られている。片ロッドシリンダは、ボトム側の受圧面積がロッド側の受圧面積に対して広く構成されており、同じ流量の液圧を供給すると縮退速度に対して伸長速度が遅くなっている。そのため、縮退時と伸長時との速度差を小さくするための液圧装置として、例えば特許文献1のような液圧装置が知られている。
特許文献1の液圧装置は、ポンプから片ロッドシリンダのボトム側に作動液を供給すると、片ロッドシリンダのロッド側とボトム側とが繋がる。即ち、特許文献1の液圧装置は、伸長時において差動回路を構成しており、ロッド側から排出される作動液がポンプから吐出される作動液と共にボトム側に供給されるようになっている。これにより、縮退時と伸縮時との速度差を小さくしている。
特開2012−107687号公報
特許文献1の液圧装置では、差動回路を構成している場合、ボトム側の作動液をタンクに戻すことができる通路がない。それ故、伸長時において外力が片ロッドシリンダに作用してロッドが押し戻される、即ち伸長時において片ロッドシリンダが逆動作すると、ボトム側から排出される作動液が図示しないリリーフ弁等から排出される。そうすると、外力に応じた速度でロッドが縮退することにより、縮退する速度を制御することができない。
そこで本発明は、伸長時に差動回路を構成し、且つ伸長時において片ロッドシリンダが逆動作した場合において縮退速度を制御することができる片ロッドシリンダの駆動システムを提供することを目的としている。
本発明の片ロッドシリンダの液圧駆動システムは、出力軸を有する電動機と、前記電動機の出力軸の回転方向及び回転速度を制御する制御装置と、第1通路及び第2通路に接続され、前記電動機の出力軸の回転方向に応じて前記第1通路及び第2通路のうち一方の通路に圧液を吐出する液圧ポンプと、前記第1通路を介して前記液圧ポンプに接続されている第1ポートと第3通路を介して前記第1通路に接続されている第2ポートとを有し、前記第1ポートに圧液が供給されると前記第2ポートから圧液を排出してロッドを伸長させ且つ前記ロッドを押すと前記第1ポートから圧液を排出して前記ロッドが縮退する片ロッドシリンダと、前記液圧ポンプに前記第2通路を介して接続され、前記液圧ポンプが第1通路に圧液を吐出する際には作動液を前記液圧ポンプに供給し、且つ前記ロッドが押される際には前記第1ポートから排出された圧液を前記液圧ポンプを介して作動液として直接受け入れることができるタンクと、を備えるものである。
本発明に従えば、片ロッドシリンダの第1ポートと第2ポートとが第1通路及び第3通路を介して接続されているので、液圧駆動システムが差動回路を構成している。それ故、液圧ポンプから第1通路を介して第1ポートに圧液が吐出されると、第2ポートから排出された圧液は、第3通路を介して第1通路に導かれ、液圧ポンプから吐出された圧液と共に第1ポートに供給される。これにより、液圧ポンプから吐出される液圧の流量が少なくても片ロッドシリンダを素早く伸長させることができる。
また、本発明では、伸長時にロッドが押されて逆動作すると、片ロッドシリンダ内の圧液が第1ポートから第1通路に排出され、その一部が第1通路を通ってポンプに戻される。ポンプは、そこに戻された圧液によって回転し、第2通路に圧液を吐出する。第2通路に吐出された圧液は、リリーフ弁を介することなく直接タンクに排出されるので、電動機及び制御装置によってポンプの吐出量を調整することで第1通路からポンプに吸入される圧液の流量を調整することができる。これにより、第1ポートから第1通路に排出される流量を調整することができ、伸長時において片ロッドシリンダが逆動作した場合でも縮退速度を制御することができる。
上記発明において、前記第2ポートに接続される通路を前記第3通路から前記第2通路に切換え、且つ前記タンクに接続される通路を前記第2通路から前記第1通路に切換える切換弁を備え、前記片ロッドシリンダは、前記第2ポートに圧液が供給されると前記第1ポートから圧液を排出してロッドを縮退させ、前記切換弁は、前記第2通路の液圧に対して前記第1通路の液圧が大きくなると前記第2ポートを前記第3通路に接続すると共に前記タンクを前記第2通路に接続し、前記第1通路の液圧に対して前記第2通路の液圧が大きくなると前記第2ポートを前記第2通路に接続すると共に前記タンクを前記第1通路に接続して前記第1通路の圧液を前記タンクに戻すことができるように構成されていてもよい。
上記構成に従えば、ポンプから第2通路に圧液が吐出されて第2通路の液圧が大きくなると、切換弁が第2ポートを第2通路に接続し且つ第1通路をタンクに接続する。そうすると、液圧駆動システムがクローズ回路を構成し、第1ポートから排出された圧液がポンプを介して第2ポートに供給されると共にその一部が切換弁を介してタンクに排出される。これにより、ポンプの吐出量に応じた縮退速度でロッドを縮退させることができる。
また、本発明では、縮退時にロッドに外力が作用してロッドが逆動作をすると、片ロッドシリンダ内の圧液が第2ポートから第2通路に排出され、更に第2通路を通ってポンプに戻される。ポンプは、そこに戻された圧液によって回転し、第1通路に圧液を吐出する。第1通路に吐出された圧液は、リリーフ弁を介することなく第1ポートに供給されるので、ポンプの吐出量を調整することで第2通路からポンプに吸入される圧液の流量を調整することができる。これにより、第2ポートから第2通路に排出される流量を調整することができ、縮退時において片ロッドシリンダが逆動作した場合において伸長速度を制御することができる。
上記発明において、前記切換弁は、前記前記第1通路と前記第2通路の差圧で駆動するパイロット切換弁であってもよい。
上記構成に従えば、前記第1通路と第2通路の差圧で駆動するパイロット切換弁で実現することができるので、液圧駆動システムの構造を簡単にすることができる。
本発明によれば、伸長時に差動回路を構成し、且つ伸長時において片ロッドシリンダが逆動作した場合において縮退速度を制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る片ロッドシリンダの液圧駆動システムの液圧回路図である。 図1の液圧駆動システムにおいて伸長時の作動液の流れを示す液圧回路図である。 図1の液圧駆動システムにおいて縮退時の作動液の流れを示す液圧回路図である。 図1の液圧駆動システムにおいて伸長時に外力が作用した際の作動液の流れを示す液圧回路図である。 本発明の第2実施形態に係る液圧駆動システムの液圧回路図である。
以下、本発明に係る第1及び第2実施形態の液圧駆動システム1,1Aについて前述する図面を参照して説明する。なお、以下に説明する液圧駆動システム1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施の形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
鍛圧機械等及び製鉄機械を含む産業機械は、液圧駆動システム1を備えており、液圧駆動システム1によってスライド等の可動部材を往復運動させるようになっている。液圧駆動システム1は、主に電動機2と、液圧ポンプ3と、片ロッドシリンダ4と、タンク5とを有している。電動機2は、例えばサーボモータであり、出力軸2aを有している。電動機2は、そこに入力される信号に応じた方向に出力軸2aを回転させ、また前記信号に応じた回転速度で出力軸2aを回転するように構成されている。更に、電動機2は、回転角センサ2bを有しており、回転角センサ2bによって出力軸2aの回転数を検出するようになっている。このように構成されている電動機2は、出力軸2aを介して液圧ポンプ3に繋がっている。
液圧ポンプ3は、例えば可変容量型の斜板ポンプであって、出力軸2aの回転速度に応じた流量の作動液を吐出するようになっている。液圧ポンプ3は、2つの給排通路11,12に接続されており、出力軸2aの回転方向に応じて第1給排通路11(第1通路)及び第2給排通路12(第2通路)の各々に作動液を吐出するようになっている。第1給排通路11は、片ロッドシリンダ4に接続され、その途中には、第3給排通路13が分岐するように接続されている。第3通路である第3給排通路13は、第2給排通路12と共にパイロット切換弁14に接続されている。切換弁であるパイロット切換弁14には、第2及び第3給排通路12,13の他に第4給排通路15と戻し通路16とが接続されている。第4給排通路15は、片ロッドシリンダ4に接続され、戻し通路16は、作動液を貯留しているタンク5に接続されている。また、戻し通路16には、タンク5への作動液の流れを許容し且つその逆方向の作動液の流れを遮断しないように逆止弁18が介在している。これら4つの通路12,13,15,16は、前述の通りパイロット切換弁14に接続されており、パイロット切換弁14は、4つの通路12,13,15,16の接続状態を切換えるように構成されている。以下では、パイロット切換弁14の構成について詳述する。
パイロット切換弁14は、スプール14aを有しており、スプール14aは、移動可能に構成されている。スプール14aには、互いに抗する第1パイロット圧力P1と第2パイロットP2の2つのパイロット圧が作用しており、スプール14aは、第1パイロット圧力P1と第2パイロットP2の差圧に応じて位置を変えるようになっている。第1パイロット圧P1は、第3給排通路13を流れる作動液の液圧に応じた圧力であり、第2パイロット圧P2は、第2給排通路12を流れる作動液の液圧に応じた圧力である。第3給排通路13を流れる作動液の液圧が上昇して第1パイロット圧P1が第2パイロット圧P2より高くなると、スプール14aが中立位置Mから第1オフセット位置S1に移動する。これにより、第3給排通路13と第4給排通路15とが接続され、第2給排通路12と戻し通路16とが接続される。他方、第2給排通路12を流れる作動液の液圧が上昇して第2パイロット圧P2が第1パイロット圧P1より高くなると、スプール14aが中立位置Mから第2オフセット位置S2に移動する。これにより、第3給排通路13と戻し通路16とが接続され、第2給排通路12と第4給排通路15とが接続される。また、第1パイロット圧P1と第2パイロット圧P2とが釣り合うと、スプール14aが中立位置Mへと戻る。これにより、第2給排通路12と第4給排通路15とが接続され、第3給排通路13と戻し通路16との間が遮断される。このようにして接続状態が切替えられる第4給排通路15は、前述する第1給排通路11と同様に片ロッドシリンダ4に接続されている。
片ロッドシリンダ4(以下、単に「シリンダ4」という)は、そこに供給される作動液に応じて伸縮するようになっている。シリンダ4には、産業機械の可動部材(図示せず)が取り付けられており、シリンダ4が伸縮することによって可動部材が往復運動するようになっている。このような機能を有するシリンダ4は、シリンダ本体21と、ロッド22と、ピストン23とを有している。シリンダ本体21は、大略有底筒状(具体的には、大略有底円筒状)に形成されており、その開口端部にロッド22が挿通されている。ロッド22は、開口端部から外方に突出しており、シリンダ本体21の開口端部は、ロッド22が挿通された状態で塞がれている。また、ロッド22は、その先端側部分に産業機械の可動部材が取り付けられている。このロッド22は、シリンダ本体21の軸線L1に沿って往復運動できるようになっており、ロッド22を往復運動させることで可動部材が往復運動するようになっている。また、ロッド22の基端部には、ピストン23が一体的に設けられている。
ピストン23は、大略円板状に形成されており、軸線L1に沿って摺動可能にシリンダ本体21の内周面に嵌まり込んでおり、ロッド22と一緒にシリンダ本体21の軸線L1に沿って往復運動するようになっている。また、ピストン23の外周面とシリンダ本体21の内周面との間は、図示しない摺動シールによって封止されており、シリンダ本体21内の空間は、ピストン23によってボトム側空間24とロッド側空間25とに区分けされている。シリンダ本体21には、ボトム側ポート26及びロッド側ポート27が形成されており、ボトム側ポート26(第1ポート)及びロッド側ポート27(第2ポート)は、ピストン23の位置に関わらずボトム側空間24及びロッド側空間25に夫々繋がっている。シリンダ4は、ボトム側ポート26及びロッド側ポート27を介して各空間24,25に作動液を供給できるようになっている。ボトム側ポート26に作動液が供給されると、その作動液によってピストン23がロッド側空間25に押されてロッド22が伸長し、ロッド側空間25の作動液がピストン23によってロッド側ポート27から押し出される。他方、ロッド側ポート27に作動液が供給されると、ピストン23がボトム側空間24に押されてロッド22が縮退し、ボトム側空間24の作動液がピストン23によってボトム側ポート26から押し出される。
このように構成されているシリンダ4は、ロッド22がピストン23のロッド側空間25側の面に取付けられ且つロッド側空間25を貫通している。それ故、ピストン23のボトム側の受圧面積D1がロッド22の断面積の分だけロッド側の受圧面積D2より広くなっている。そのため、ロッド側空間25及びボトム側空間24の作動液が同圧になると、ピストン23がロッド側空間25に押されるようになっている。これにより、ロッド22が伸長し、ロッド側空間25の作動液がピストン23によってロッド側ポート27から押し出される。このロッド側ポート27には、第4給排通路15が接続され、ボトム側ポート26には、前述する第1給排通路11が接続されている。
また、第1給排通路11には、第1タンク通路31及び第1リリーフ通路32が接続されており、第1タンク通路31及び第1リリーフ通路32は、共にタンク5に接続されている。第1タンク通路31には、その途中に第1逆止弁33が介在しており、第1逆止弁33は、タンク5から第1給排通路11への作動液の流れを許容し且つ第1給排通路11からタンク5に戻る作動液の流れを止めるように構成されている。また、第1リリーフ通路32には、その途中に第1リリーフ弁34が介在しており、第1リリーフ弁34は、第1リリーフ通路32の液圧(即ち、第1給排通路11の液圧)が所定圧以上になると開いて第1給排通路11の作動液をタンク5に排出するようになっている。
同様に、第2給排通路12には、タンク5に夫々接続されている第2タンク通路35及び第2リリーフ通路36が接続されている。第2タンク通路35には、その途中に第2逆止弁37が介在しており、第2逆止弁37は、タンク5から第2給排通路12への作動液の流れを許容し且つ第2給排通路12からタンク5に戻る作動液の流れを止めるように構成されている。また、第2リリーフ通路35には、その途中に第2リリーフ弁38が介在しており、第2リリーフ弁38は、第2リリーフ通路36の液圧(即ち、第2給排通路12の液圧)が所定圧以上になると開いて第2給排通路12の作動液をタンク5に排出するようになっている。
また、液圧駆動システム1は、制御装置40を備えている。制御装置40は、電動機2に電気的に接続されており、電動機2の回転角センサ2bからの信号に基づいて出力軸2aの回転方向及び回転数を取得するようになっている。また、制御装置40は、図示しない操作装置から入力される指令(伸長指令及び縮退指令)又は予め定められるプログラムに応じて電動機2の出力軸2aの回転方向及び回転速度を制御するようになっている。このように制御装置40は、指令等に応じて出力軸2aの回転方向及び回転速度を制御することによって、シリンダ4の伸長及び縮退させるようになっている。以下では、操作装置から入力される指令に応じてシリンダ4を伸縮させる際の液圧駆動システム1の動作について説明する。
図2に示すように、操作装置から制御装置40に伸長指令が入力されると、制御装置40は、伸長指令に応じた回転方向及び回転速度で出力軸2aが回転するように電動機2の動作を制御する。出力軸2aが伸長指令に応じた方向及び回転速度で回転すると、液圧ポンプ3は、第2タンク通路35及び第2給排通路12を介してタンク5から作動液を吸入し(太線51参照)、吸入した作動液を第1給排通路11に吐出する(太線52参照)。そうすると、第3給排通路13の液圧が上昇し、第1パイロット圧P1が上昇する。上昇することで第1パイロット圧P1が第2パイロット圧P2より高くなり、スプール14aが第1オフセット位置S1に移動する。これにより、第4給排通路15が第3給排通路13と接続され、シリンダ4のロッド側ポート27が第4給排通路15及び第3給排通路13を介して第1給排通路11に接続される。
このように作動液が第1給排通路11に吐出されると、第1給排通路11は、シリンダ4のボトム側ポート26及びロッド側ポート27の双方に接続される。前述の通り、ピストン23のロッド側の受圧面積D2に対してボトム側の受圧面積D1が広くなってので、ピストン23は、ボトム側空間24に導かれた作動液によってロッド側空間25に押される。これにより、ロッド22が伸長し、またロッド側空間25の作動液がロッド側ポート27を介して第4給排通路15に排出される。第4給排通路15に排出された作動液は、パイロット切換弁14及び第3給排通路13を介して第1給排通路11に導かれ(太線53参照)、第1給排通路11を介してボトム側空間24へと供給される。
このように液圧駆動システム1は、液圧ポンプ3から第1給排通路11に作動液を吐出すると、その作動液と共にロッド側空間25から排出される作動液がボトム側空間24に導かれてロッド22が伸長する。つまり、液圧駆動システム1は、差動回路を構成しており、液圧ポンプ3からの吐出流量が少なくても大きな速度でロッド22を伸長させることができるようになっている。
また、図3に示すように、操作装置から制御装置40に縮退指令が入力されると、制御装置40は、縮退指令に応じた回転方向及び回転速度で出力軸2aが回転するように電動機2の動作を制御する。出力軸2aが縮退指令に応じた方向及び回転速度で回転すると、液圧ポンプ3は、シリンダ4のボトム側空間24の作動液を第1給排通路11を介して吸入し(太線61参照)、吸入した作動液を第2給排通路12に吐出する(太線62参照)。そうすると、第2パイロット圧P2が上昇して第2パイロット圧P2が第1パイロット圧P1より高くなり、スプール14aが第2オフセット位置S2に移動する。これにより、第4給排通路15が第2給排通路12と接続され、シリンダ4のロッド側ポート27が第4給排通路15及び第2給排通路12を介して液圧ポンプ3に接続される。これにより、液圧ポンプ3から吐出された作動液がロッド側ポート27に供給され、シリンダ4が縮退する。
また、スプール14aが第2オフセット位置S2に移動することによって、第3給排通路13がパイロット切換弁14を介して戻し通路16に繋がる。ロッド側空間25にロッド22が貫通しているため、ボトム側空間24から排出された作動液の一部が余剰となるので、この余剰の作動液が第3給排通路13及び戻し通路16を介してタンク5に排出される(太線63参照)。なお、液圧駆動システム1では、シリンダ4が突発的に動く等して第1給排通路11から液圧ポンプ3に供給される作動液が不足する場合、第1タンク通路31を介してタンク5から第1給排通路11に作動液が供給されるようになっている。
このように液圧駆動システム1は、伸長指令及び縮退指令に応じた速度でロッド22を伸縮可能に構成されている。また、液圧駆動システム1は、伸長時に差動回路を構成して少ない流量でも大きな速度でロッド22を伸長させることができ、縮退時においてクローズ回路を構成して電動機2の出力軸2aの回転数に応じた速度でロッド22を縮退させることができる。このように構成されている液圧駆動システム1では、ロッド22に対して不所望な外力が作用することによって、ロッド22が運動する方向と逆方向に動くことがある(即ち、シリンダ4が逆動作を行うことがある)。液圧駆動システム1では、このようにロッド22が逆方向に動く場合でもロッド22の速度を制御することができるようになっている。以下では、ロッドロッド22に外力が作用した際の液圧駆動システム1の動きについて説明する。
図4に示すように伸長するロッド22に対して押し戻す外力が作用してロッド22が押し戻されると、ピストン23がボトム側空間24に押されてボトム側ポート26から第1給排通路11に作動液が排出される(太線71参照)。また、ピストン23がボトム側空間24に押されることによってロッド側空間25が押し広げられ、第1給排通路11に排出された作動液が第3給排通路13及び第4給排通路15を介してロッド側空間25に吸入される(太線72参照)。前述の通り、ピストン23のロッド側の受圧面積D1に対してボトム側の受圧面積D2が広くなってので、ロッド側空間25では、ボトム側空間24の作動液の全てを吸入することができず、残余の少量の作動液が液圧ポンプ3に流れる(太線73参照)。液圧ポンプ3は、そこに戻った作動液によって逆回転(伸長信号に応じた方向と逆方向に回転)させられ、その結果、液圧ポンプ3から第2給排通路12に作動液が吐出される。
この際、スプール14aはピストン23がボトム側空間24に押し出されることで第1給排通路11及び第3給排通路13の油圧が上昇し、第1パイロット圧P1が第2パイロット圧P2より高くなることで、第1オフセット位置S1に位置しており、第2給排通路12は戻し通路16と接続されている。そのため、吐出された作動液は、第2給排通路12からパイロット切換弁14を介して戻し通路16に導かれ、更に逆止弁18を通ってタンク5に排出される。このように液圧駆動システム1では、ロッド22が外力によって押し戻された際、伸長信号に応じた方向と逆方向に液圧ポンプ3が回転し、液圧ポンプ3から第2給排通路12に作動液が吐出される。また、液圧ポンプ3に吐出された作動液は、第2リリーフ弁38を介することなく戻し通路16を通りタンク5に戻される。この際、制御装置40は、回転角センサ2bからの信号に基づいて出力軸2aの逆回転を検知し、検知すると電動機2の動作を制御して出力軸2aの回転数を調整する。これにより、液圧ポンプ3から第2給排通路12及び戻し通路16を介してタンク5に排出される作動液の流量が調整され、ボトム側ポート26から第1給排通路11に排出される作動液の流量が調整される。このようにボトム側ポート26から第1給排通路11に排出される作動液の流量を調整することで、ロッド22に外力が作用したときのロッド22の縮退速度を調整することができる。即ち、前記縮退速度を制御装置40によって制御することができる。
また、図示しないが縮退するロッド22に対して引っ張るような外力が作用してロッド22が引き出されると、ピストン23がロッド側空間25に引っ張られてロッド側ポート27から第4給排通路15に作動液が排出される。排出された作動液は、第2給排通路12を介して液圧ポンプ3に戻される。液圧ポンプ3は、そこに戻った作動液によって逆回転(縮退信号に応じた方向と逆方向に回転)させられ、その結果、液圧ポンプ3から第1給排通路11に作動液が吐出される。第1給排通路11に吐出された作動液は、その一部がボトム側ポート26を介してボトム側空間24に供給され、残余が第3給排通路13及び戻し通路16を介してタンク5に排出される。
制御装置40は、伸長時と同様に回転角センサ2bからの信号に基づいて出力軸2aの逆回転を検知すると、電動機2の動作を制御して出力軸2aの回転数を調整する。これにより、ボトム側空間24に供給される作動液の流量を調整することができ、ロッド22に外力が作用したときのロッド22の伸長速度を調整することができる。即ち、前記縮退速度を制御装置40によって制御することができる。
なお、液圧駆動システム1では、クローズ回路を構成し、且つ電動機2の動きを止めることによってロッド22の動きを止めることができる。ロッド22の動きが止められている場合でも、ロッド22に外力が作用することによって液圧ポンプ3が回転するとその回転を制御すべく制御装置40が電動機2の動作を制御し、ロッド22の伸縮速度を制御することができる。
このように、液圧駆動システム1では、ロッド22の運動方向と逆方向に外力が作用した際にも、制御装置40によってロッド22の伸縮速度を調整することができるので、ロッド22が大きな伸縮速度で動いてロッド22及びその他の部材が衝突して損傷することを防ぐことができる。
また、液圧駆動システム1では、第1給排通路11と第2給排通路12の差圧で駆動するパイロット切換弁14で接続状態の切換えを実現することができるので、液圧駆動システムの構造を簡単にすることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の液圧駆動システム1Aは、第1実施形態の液圧駆動システム1と類似している。以下では、第2実施形態の液圧駆動システム1Aの構成については、第1実施形態の液圧駆動システム1の構成と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号をつけて説明を省略する場合がある。
図5に示すように、液圧駆動システム1Aでは、第1実施形態の液圧駆動システム1のパイロット切換弁14が2つの切換弁19,20によって構成されている。第1切換弁19は、スプール19aを有しており、スプール19aは、2つのパイロット圧P1,P2の差圧に応じてスプール19aが移動するようになっている。スプール19aは、第1パイロット圧P1が上昇すると第4給排通路15の接続先を第3給排通路13に切換えるように移動し、第2パイロット圧P2が上昇すると、第4給排通路15の接続先を第2給排通路12に切換えるように移動するようになっている。
また、第2切換弁20は、第2給排通路12、第3給排通路13、及び戻し通路16に繋がっており、スプール20aを有している。スプール20aは、そこに互いに抗する2つのパイロット圧P3,P4の差圧に応じて移動するようになっており、第3パイロット圧P3が上昇すると戻し通路16を第2給排通路12に接続し、第4パイロット圧P4が上昇すると戻し通路16を第3給排通路13に接続するようになっている。ここで、第3パイロット圧P3は、第3給排通路12を流れる作動液の液圧に応じた圧力であり、第4パイロット圧P4は、第2給排通路12を流れる作動液の液圧に応じた圧力である。
このように構成されている液圧駆動システム1は、第1実施形態の液圧駆動システム1と同じように動作する。即ち、液圧駆動システム1は、ロッド22の伸長時には差動回路を構成し、ロッド22の縮退時にクローズ回路を構成する。また、ロッド22の運動方向と逆方向に外力が作用すると、制御装置40が電動機2の動作を制御して液圧ポンプ3からの吐出量を調整し、ロッド22の伸縮速度を制御することができる。
[その他の実施形態]
本実施形態の液圧駆動システム1では、電動機2にサーボモータが採用されているが、必ずしもサーボモータである必要はない。電動機2に流れる電流をインバータによって調整するような構成であってもよく、そこに入力される信号に応じた方向に出力軸2aを回転させ、且つ前記信号に応じた回転速度に出力軸2aの回転速度を調整可能なモータであればよい。また、液圧駆動システム1では、液圧ポンプ3に可変容量型の斜板ポンプを採用しているけれども、固定容量型のポンプであってもよい。
更に、液圧駆動システム1,1Aでは、パイロット切換弁14、及び切換弁19,20としてパイロット圧によって作動するパイロット弁が採用されているが、電磁弁を採用してもよい。この場合、制御装置40は、図示しない操作装置からの指令に応じてパイロット切換弁14又は切換弁19,20を制御するように構成される。これにより、液圧駆動システム1,1Aと同様の作用効果を奏する。
また、液圧駆動システム1、1Aでは、作動液として油が使用されているが、必ずしも作動油に限定されず水等の他の液体であってもよい。
1,1A 液圧駆動システム
2 電動機
2a 出力軸
3 ポンプ
4 片ロッドシリンダ
5 タンク
11 第1給排通路
12 第2給排通路
13 第3給排通路
14 パイロット切換弁
16 戻し通路
19 第1切換弁
20 第2切換弁
26 ロッド側ポート
27 ボトム側ポート
40 制御装置

Claims (3)

  1. 出力軸を有する電動機と、
    前記電動機の出力軸の回転方向及び回転速度を制御する制御装置と、
    第1通路及び第2通路に接続され、前記電動機の出力軸の回転方向に応じて前記第1通路及び第2通路のうち一方の通路に圧液を吐出する液圧ポンプと、
    前記第1通路を介して前記液圧ポンプに接続されている第1ポートと第3通路を介して前記第1通路に接続されている第2ポートとを有し、前記第1ポートに圧液が供給されると前記第2ポートから圧液を排出してロッドを伸長させ且つ前記ロッドを押すと前記第1ポートから圧液を排出して前記ロッドが縮退する片ロッドシリンダと、
    前記液圧ポンプに前記第2通路を介して接続され、前記液圧ポンプが第1通路に圧液を吐出する際には作動液を前記液圧ポンプに供給し、且つ前記ロッドが押される際には前記第1ポートから排出された圧液を前記液圧ポンプを介して作動液として直接受け入れることができるタンクと、を備える片ロッドシリンダの液圧駆動システム。
  2. 前記第2ポートに接続される通路を前記第3通路から前記第2通路に切換え、且つ前記タンクに接続される通路を前記第2通路から前記第3通路に切換える切換弁を備え、
    前記片ロッドシリンダは、前記第2ポートに圧液が供給されると前記第1ポートから圧液を排出してロッドを縮退させ、
    前記切換弁は、前記第2通路の液圧に対して前記第3通路の液圧が大きくなると前記第2ポートを前記第3通路に接続すると共に前記タンクを前記第2通路に接続し、前記第1通路の液圧に対して前記第2通路の液圧が大きくなると前記第2ポートを前記第2通路に接続すると共に前記タンクを前記第3通路に接続して前記第1通路の圧液を前記タンクに戻すことができるように構成されている、請求項1に記載の片ロッドシリンダの液圧駆動システム。
  3. 前記切換弁は、前記前記第1通路と前記第2通路の差圧で駆動するパイロット切換弁である、請求項2に記載の片ロッドシリンダの液圧駆動システム。
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