JP6172860B2 - Joinery with heat storage function - Google Patents
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Description
本発明は、建具、特に太陽熱の蓄熱機能を備える建具に関するものである。 The present invention relates to a joinery, particularly a joinery having a solar heat storage function.
下記特許文献1には、スラットが表裏反転可能なブラインドにおいて、そのスラットの片面が蓄熱層とされる一方、他面が断熱層とされる蓄熱ブラインドが開示されている。特許文献1に記載の発明では、太陽光線から得られる熱を蓄熱層で蓄熱後、蓄熱層を室内に向けることで、断熱層により室内からの放射冷却を防止しつつ、室内に熱を放出することができる。
また、下記特許文献2には、蓄熱体と断熱部材とが重ね合わされた積層体が枠体に反転可能に支持され、積層体よりも室内側に開閉断熱部材が設けられた太陽熱蓄熱装置が開示されている。特許文献2に記載の発明では、開閉断熱部材を開いた状態または閉じた状態において蓄熱体を室外側へ向けて蓄熱した後、積層体を反転させて、蓄熱体を室内側へ向けて熱を放出できる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、蓄熱層を室内に向けた状態でのスラット同士が気密に接触する構成ではないため、スラット同士の隙間から熱が逃げることになってしまう。また、ブラインドは、スラットの回転により光の入射を調整する機能上、スラット自身の厚みをあまり厚くすることができず、結果蓄熱層の厚みに限界が生じる。さらに、ブラインドは、窓に設けられる通常のものであり、インパクトや斬新さに欠けるものである。
However, in the invention described in
また、特許文献2に記載の発明では、枠体に積層体が気密に支持される構成ではないため、蓄熱体を室外側へ向けて蓄熱する際、開閉断熱部材を閉じておかなければ、室内へ照射される太陽光を遮断することができない。すなわち、積層体のみでは、蓄熱時において、積層体と枠体との間の隙間を介して太陽光が室内に差し込まれ、室内の温度上昇をまねいてしまうおそれがある。一方、蓄熱体を室内側へ向けて熱を放出する際においても、枠体に積層体が気密に支持されていないため、室外へ熱が逃げて、室内の温度の低下をまねいてしまうおそれがある。また、太陽熱蓄熱装置は、それを設置することによる室内の調和について十分考慮された構成ではなく、インテリア性の低いものである。
In addition, in the invention described in
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で、太陽光の遮断、および太陽熱の十分な蓄熱と蓄熱した熱の屋内側への放出ができると共に、屋内側から屋外側への熱の逃げの抑制効果の向上を図ることができ、さらにインテリア性の高い蓄熱機能を備える建具を提供することにある。 The problem to be solved by the present invention is that a simple configuration can block sunlight, and sufficient heat storage of solar heat and release of the stored heat to the indoor side and escape of heat from the indoor side to the outdoor side. An object of the present invention is to provide a joinery having a heat storage function with a high interior property.
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、屋内空間の天井面と床面との間の距離に対応する高さを有し、前記屋内空間を間仕切るものであって、開口部を有する枠状に形成される支持体と、前記開口部を塞ぐ平板状に形成されて前記開口部内に配置され、断熱性を有する断熱部と蓄熱性を有する蓄熱部とを有し、前記断熱部と前記蓄熱部とが互いに板面同士が重ね合わされており、前記板面と平行な軸まわりに回転可能に前記支持体に設けられる回転体と、前記回転体が前記開口部を塞いだ状態において、前記開口部の前記軸を挟んだ両端部において、前記開口部の壁面と前記回転体の外側面とを気密に接触させる弾性変形可能な気密材とを備えることを特徴とする蓄熱機能を備える建具である。
The present invention has been made to solve the above problems, and the invention according to
請求項2に記載の発明は、前記開口部の前記壁面と前記回転体の前記外側面との内、少なくとも一方が磁力を有しており、この磁力により互いに引き合うことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱機能を備える建具である。 According to a second aspect of the present invention, at least one of the wall surface of the opening and the outer surface of the rotating body has a magnetic force, and attracts each other by the magnetic force. It is a fitting provided with the heat storage function described in 1.
さらに、請求項3に記載の発明は、前記断熱部および前記蓄熱部は、透光性を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄熱機能を備える建具である。
Furthermore, invention of
請求項1に記載の発明によれば、開口部の壁面と回転体の外側面とが気密材により気密に接触されることで、蓄熱部が屋外側へ向けられて蓄熱されている際、開口部の壁面と回転体の外側面との間の隙間を介して太陽光が差し込むことを防止できる。また、蓄熱部が屋内側へ向けられて熱放出されている際には、断熱部が屋外側へ向けられることに加えて、開口部の壁面と回転体の外側面との間の隙間を介して、熱が屋内側から屋外側へ逃げることが防止できるため、熱の逃げをより確実に抑制することができる。このように、簡易な構成で、太陽光を遮断することができ、屋内側から屋外側への熱の逃げを抑制することができる。さらに、前述したように一種の間仕切りのようなものなので、部屋と調和しつつ、屋内のインテリア性を高めることができる。 According to the first aspect of the present invention, the wall surface of the opening and the outer surface of the rotating body are hermetically contacted by the airtight material, so that the heat storage portion is directed toward the outdoor side to store heat. Sunlight can be prevented from being inserted through a gap between the wall surface of the part and the outer surface of the rotating body. In addition, when the heat storage part is directed to the indoor side and the heat is released, the heat insulating part is directed to the outdoor side, and in addition, the gap between the wall surface of the opening and the outer surface of the rotating body is interposed. Thus, since heat can be prevented from escaping from the indoor side to the outdoor side, the escape of heat can be more reliably suppressed. In this manner, sunlight can be blocked with a simple configuration, and heat escape from the indoor side to the outdoor side can be suppressed. Furthermore, since it is like a kind of partition as described above, it is possible to enhance indoor interior characteristics in harmony with the room.
請求項2に記載の発明によれば、開口部の壁面と回転体の外側面とが気密材を介して気密に接触されることに加えて、開口部の壁面と回転体の外側面とが磁力により互いに引き合うことで、回転体の不意の回転を抑制することができると共に、支持体と回転体との気密性をより向上させることができる。
According to the invention described in
さらに、請求項3に記載の発明によれば、断熱部と蓄熱部とが透光性を有することで、建具を介して差し込む日射を適度に遮断することができる。すなわち、柔らかな光を差し込ませることができ、これにより、屋内のインテリア性をより高めることができる。
Furthermore, according to invention of
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1から図4は、本発明の蓄熱機能を備える建具の一実施例を示す概略図であり、図1は使用状態を示す斜視図、図2は使用状態を示す屋内側から見た正面図、図3は縦断面図、図4は横断面図でその一部を拡大して示している。本実施例の蓄熱機能を備える建具1は、枠状の支持体2と、支持体2に回転可能に設けられる回転体3と、支持体2と回転体3とを気密に接触させる気密材4とを備える。
1 to 4 are schematic views showing an embodiment of a joinery having a heat storage function of the present invention, FIG. 1 is a perspective view showing a use state, and FIG. 2 is a front view showing the use state from the indoor side. 3 is a longitudinal sectional view, and FIG. 4 is a transverse sectional view showing a part thereof enlarged. The
支持体2は、左右方向へ離隔して配置される外縦框5,5と、上下方向へ離隔して配置される外横框6,6と、外横框6,6間に配置される中桟7とを有する。ここで、左右の外縦框5,5は、左右対称の部材であり、以下では左側に配置される外縦框5について説明する。また、上下の外横框6,6は、上下対称の部材であり、以下では上側に配置される外横框6について説明する。
The
左側に配置される外縦框5は、横断面が中空の矩形状に形成され、上下方向へ沿って設けられる。この外縦框5の上下長さは、屋内の天井面と床面との間の距離aに対応している。左側に配置される外縦框5は、左側面に左方へ開口する断面矩形状の凹部8が上下方向へ沿って形成されると共に、左側面の前後両端部から左方へ延出して横板部9,9が形成される。各横板部9は、板状とされ、左方へ延出した後に内側へ延出して形成される。この板状の各横板部9は、左側面の前後両端部に上下方向へ沿って形成される。また、左側に配置される外縦框5の右側面には、右方へ開口する断面矩形状の凹部10が上下方向へ沿って形成される。
The outer
なお、左側に配置される外縦框5には、隣接する建具1,1同士を接続する弾性変形可能な棒状の接続部材11が上下方向へ沿って設けられる。接続部材11は、各横板部9よりも左方へ突出するようにして、左方へ開口する凹部8に固定される。接続部材11の左方への突出部は、隣接する建具1の右側に配置される外縦框5の横板部9,9間にはめ込まれる。これにより、隣接する建具1,1同士を気密に接続することができる。
In addition, the outer
上側に配置される外横框6は、縦断面が中空の矩形状に形成され、左右方向へ沿って設けられる。上側に配置される外横框6は、上面の前後両端部から上方へ延出して縦板部12,12が形成されると共に、下面の前後両端部から下方へ延出して縦板部13,13が形成される。縦板部12および縦板部13は、板状とされ、左右方向へ沿って形成される。上側に配置される外横框6により外縦框5の上端部同士が接続されると共に、下側に配置される外横框6により外縦框5の下端部同士が接続される。これにより、支持体2が矩形枠状に形成される。
The outer
中桟7は、縦断面が中空の矩形状に形成され、左右方向へ沿って設けられる。中桟7は、上面の前後両端部から上方へ延出して縦板部14,14が形成されると共に、下面の前後両端部から下方へ延出して縦板部15,15が形成される。縦板部14および縦板部15は、板状とされ、左右方向へ沿って形成される。中桟7は、外縦框5,5間において、上下方向中央部よりも下部側に、外縦框5,5間を架け渡すように設けられる。これにより、支持体2には、矩形状の開口部16が上下2箇所に形成される。
The
回転体3は、支持体2に形成された前記開口部16内においてそれぞれ、支持体2に回転可能に設けられる。上側の開口部16内に配置される回転体3と下側の開口部16内に配置される回転体3とは、上下長さが異なるだけで、その他の構成は同様である。以下では、上側の開口部16内に配置される回転体3について説明する。
Each of the
上側の開口部16内に配置される回転体3は、左右方向へ離隔して配置される内縦框17,17と、上下方向へ離隔して配置される内横框18,18と、断熱性を有する板状の断熱部19と、蓄熱性を有する板状の蓄熱部20とを有する。ここで、左右の内縦框17,17は、左右対称の部材であり、以下では左側に配置される内縦框17について説明する。また、上下の内横框18,18は、上下対称の部材であり、以下では上側に配置される内横框18について説明する。
The
左側に配置される内縦框17は、横断面が中空の矩形状に形成され、上下方向へ沿って設けられる。この内縦框17の上下長さは、開口部16の上下長さに対応している。左側に配置される内縦框17は、左側面に左方へ開口する断面矩形状の凹部21が上下方向へ沿って形成される一方、右側面の前後両端部から右方へ延出して横板部22,22が形成される。各横板部22は、板状とされ、右側面の前後両端部に上下方向へ沿って形成される。
The inner
上側に配置される内横框18は、縦断面が中空の矩形状に形成され、左右方向へ沿って設けられる。この内横框18の左右長さは、内縦框17がそれぞれ開口部16の左右両端部に配置された状態において、内縦框17,17間を架け渡すことができる長さとされる。上側に配置される内横框18は、上面の前後両端部から上方へ延出して縦板部23,23が形成されると共に、下面の前後両端部から下方へ延出して縦板部24,24が形成される。縦板部23および縦板部24は、板状とされ、左右方向へ沿って形成される。
The inner
断熱部19は、矩形板状に形成され、上下長さおよび左右長さは、内縦框17および内横框18により形成される枠内に納まる長さとされる。断熱部19の厚さは、内縦框17の横板部22,22間、上側に配置される内横框18の下方へ延出した縦板部24,24間および下側に配置される内横框18の上方へ延出した縦板部24,24間の離隔距離の約半分とされる。断熱部19は、たとえば、硬質ウレタンなどの発泡樹脂や、グラスウールやその他の一般的な断熱材料により形成される。本実施例では、断熱部19は、無色透光性を有する素材から形成される。
The
蓄熱部20は、矩形板状に形成され、上下長さおよび左右長さは、内縦框17および内横框18により形成される枠内に納まる長さとされる。蓄熱部20の厚さは、内縦框17の横板部22,22間、上側に配置される内横框18の下方へ延出した縦板部24,24間および下側に配置される内横框18の上方へ延出した縦板部24,24間の離隔距離の約半分とされる。蓄熱部20は、物質の相変化などに伴う潜熱を利用した潜熱蓄熱材などで構成される。たとえば、結晶水を含む無機水和物、無機系共晶物、パラフィンやワックスなどの炭化水素化合物、芳香族炭化水素化合物、脂肪酸類、エステル化合物およびアルコール類などの化合物などによって構成される。本実施例では、蓄熱部20は、無色透光性を有する素材から形成される。
The
断熱部19と蓄熱部20とは、互いに対向して配置される。本実施例では、断熱部19と蓄熱部20とが互いに板面同士が重ね合わされた状態において、上縁部が上側に配置される内横框18の下方へ延出した縦板部24,24間に挟み込まれ、下縁部が下側に配置される内横框18の上方へ延出した縦板部24,24間に挟み込まれる。また、左縁部が左側に配置される内縦框17の横板部22,22間に挟み込まれ、右縁部が右側に配置される内縦框17の横板部22,22間に挟み込まれる。この際、上下に配置される内横框18,18は、左右に配置される内縦框17,17間を架け渡すように設けられる。このようにして、支持体2に形成された各開口部16を塞ぐ平板状の回転体3が形成される。
The
図3に示されるように、回転体3は、上側に配置される内横框18の上面の左右方向中央部に上方へ突出して軸部25が設けられると共に、下側に配置される内横框18の下面の左右方向中央部に下方へ突出して軸部25が設けられる。一方、上側に配置される外横框6の下面、中桟7の上下面および下側に配置される外横框6の上面には、軸部25に対応して、円筒状の軸受保持部26が上下方向へ沿って設けられる。各軸受保持部26内には、円筒状の軸受27がはめ込まれて設けられる。回転体3は、軸受27に軸部25が保持されることで、開口部16内において支持体2に回転可能に保持される。すなわち、回転体3は、断熱部19および蓄熱部20と平行な軸まわりに回転可能とされ、180°回転させることで、断熱部19と蓄熱部20との向きを逆にすることができる。
As shown in FIG. 3, the
気密材4は、開口部16の左右の壁面28,28と回転体3の内縦框17の左右の外側面29,29とを気密に接触させる弾性変形可能なゴム製の部材であり、本実施例では、各開口部16の左右の壁面28,28、すなわち左右の外縦框5,5に設けられる。ここで、左右の外縦框5,5に設けられる気密材4は、左右対称の部材であり、上下の開口部16,16の壁面28に設けられる気密材4は、上下長さが異なる他は同様の構成であるので、以下では上側の開口部16の左側に配置される外縦框5に設けられる気密材4について説明する。
The
上側の開口部16の左側に配置される気密材4は、断面が略かまぼこ状に形成され、開口部16の左壁面28に上下方向へ沿って設けられる。具体的には、気密材4は、左側の外縦框5の右方へ開口する凹部10にはめ込まれて固定される。この際、気密材4は、右端部が凹部10から右方へ突出している。本実施例では、気密材4の内部に、磁石30が収容される。磁石30は、板状に形成され、気密材4の左右方向中央部よりも右側に、上下方向へ沿って複数設けられる。
The
一方、回転体3の内縦框17には、戸当り材31が設けられる。本実施例では、戸当り材31は、基台部32と、磁石30に吸着する金属製の気密接触部33とを有する。ここで、左右の内縦框17,17に設けられる戸当り材31は、左右対称の部材であり、上下の回転体3,3に設けられる戸当り材31は、上下長さが異なる他は同様の構成であるので、以下では上側の回転体3の左側に配置される内縦框17に設けられる戸当り材31について説明する。
On the other hand, a
上側の回転体3の左側に配置される戸当り材31は、角棒状の基台部32と、鉄製の板状の気密接触部33とを有する。基台部32は、上下方向へ沿って配置され、その左側面には、気密接触部33が重ね合わされて、接着剤などで固定される。このような戸当り材31は、気密接触部33が凹部21の開口側に位置されるように、上側の回転体3の左側に配置される内縦框17の凹部21の底部に固定される。この際、気密接触部33は、内縦框17の左側面(外側面29)とほぼ面一とされる。
The
このようにして気密材4と戸当り材31とが設けられることで、回転体3が開口部16を閉じた際に、回転体3に設けられる戸当り材31が、外縦框5に設けられる気密材4に接触される。これにより、支持体2の外縦框5と回転体3の内縦框17とを気密に接触させることができる。さらに、戸当り材31の鉄製の気密接触部33と気密材4に収容された磁石30とが互いに引き合うことで、気密性をより向上させることができる。なお、支持体2の外縦框5と回転体3の内縦框17とが気密に接触されることから、これが、回転体3の支持体2に対するストッパーの役割も果たすことになる。これにより、回転体3が不意に回転することを防止できる。
By providing the
次に、本実施例の建具1の使用について説明する。図1に示されるように、屋内の天井面には、窓34から離れた位置において、屋内の左右の側壁を接続するよう左右方向へ沿ってレール35が設けられる。このレール35に、それに沿って左右へスライド可能に、建具1が吊り下げられる。具体的には、図2および図3に示されるように、建具1の支持体2において上側に配置される外横框6には、左右へ離隔してローラ36,36が設けられており、このローラ36がレール35に保持される。一方、屋内の床面にも、天井面のレール35に対応するようにして、レール37が設けられる。このレール37内には、下側に配置される外横框6に下方へ突出して設けられるガイド部材38がスライド可能とされる。従って、レール35に沿ってローラ36が回転すると共に、ガイド部材38がレール37に沿ってスライドしつつ、建具1が左右にスライド可能とされる。なお、本実施例では、レール35,37は、窓34から屋内側へ約1mの位置に設けられる。
Next, use of the
また、本実施例では、レール35,37の右端部は二又に分岐されており、この二又部では、前側のレール35に一方のローラ36が保持されると共に、後側のレール35に他方のローラ36が保持されて、建具1が左右にスライド可能とされる。屋内の右側壁には、左方へ開口する凹形状の建具収納部39が形成されており、この建具収納部39内までレール35,37が延出されている。従って、建具1は、互いに重ね合わせるようにして、建具収納部39内に収納することができる。なお、本実施例では、部屋の後面開口部全体が窓34とされ、各窓34が屋内の上下高さに対応する高さを有している。
Further, in this embodiment, the right end portions of the
図1に示されるように、本実施例では、5枚の建具1が前述したようにレール35に吊り下げられる。これらの建具1を互いに隣接するよう左右方向へ沿って並べることで、屋内空間は、窓34のある空間40と前記窓34のない空間41とに間仕切られる。この状態において、図4に示されるように、屋外側に蓄熱部20を配置することで、蓄熱部20で太陽熱を蓄熱することができる。この蓄熱は、太陽熱を効率的に蓄熱できるように、昼間に行うのが好ましい。
As shown in FIG. 1, in this embodiment, five
この場合、前述したように屋内空間が間仕切られているので、窓34のない空間41には、透光性を有する蓄熱部20および断熱部19を介して、やわらかな日差しが差し込まれる。従って、窓34のない空間41の温度の上昇を抑制することができる。さらに、隣接する建具1,1同士が接続部材11により気密に接続され、回転体3と支持体2とが気密材4により気密に接触されることで、窓34のない空間41の温度の上昇をより抑制することができる。
In this case, since the indoor space is partitioned as described above, soft sunlight is inserted into the
そして、窓34のない空間41に、蓄熱部20で蓄熱した熱を放出する場合には、回転体3を回転させればよい。窓34のない空間41への熱放出は、気温が下がる時間帯、たとえば夜間に行われる。図5は、図1の建具の概略斜視図であり、回転体の回転途中を示している。また、図6は、建具の概略横断面図であり、図4の状態から回転体を180°回転させた状態を示している。本実施例では、図6において反時計方向へ回転させているが、図6において時計方向へ回転させてもよい。
And when releasing the heat | fever stored in the
このようにして回転体3を180°回転させることで、屋内側に蓄熱部20が配置される。この際、断熱部19は、屋外側に配置される。従って、窓34のない空間41に蓄熱部20から熱が放出され、窓34のない空間41の温度の下降を抑制することができる。この際、断熱部19により、窓34のない空間41から外部へ熱が逃げるのを防止することができる。さらに、隣接する建具1,1同士が接続部材11により気密に接続され、回転体3と支持体2とが気密材4により気密に接触されることで、窓34のない空間41の温度の下降をより抑制することができる。
Thus, the
本実施例の建具1によれば、屋内の天井面と床面との間の距離aに対応する高さを有しているので、屋内を間仕切ることができ、太陽光が窓34のない空間41へ差し込むことを防止できる。これに加えて、支持体2と回転体3とが気密材4により気密に接触されることで、回転体3と支持体2との間の隙間42を介して、太陽光が窓34のない空間41へ差し込むことを防止できる。なお、本実施例では、透光性を有する断熱部19および蓄熱部20を介して、柔らかな光が差し込むため、太陽光は適度に遮断されることになる。
According to the
また、本実施例の建具1によれば、前述したように開口部16の壁面28と回転体3の外側面29とが気密材4によって気密に接触される。これにより、回転体3と支持体2との間の隙間42を介して、窓34のない空間41から窓34のある空間40へ熱が逃げるのを防止することができる。これに加えて、本実施例の建具1によれば、前述したように開口部16の壁面28と回転体3の外側面29とが磁力により互いに引き合うことで、回転体3と支持体2とをより気密に接触させることができる。
Further, according to the
また、本実施例の建具1によれば、見た目は間仕切りなので、屋内にあっても違和感がなく、屋内のインテリア性を高めることができる。これに加えて、本実施例の建具1によれば、透光性を有する断熱部19および蓄熱部20を介して、柔らかな光を差し込ませることができることで、屋内のインテリア性をより高めることができる。さらに、本実施例の建具1によれば、気密材4により回転体3の不意の回転が防止できるため、ストッパーを別途設ける必要がなく、簡易な構成とすることができる。
Moreover, according to the
本発明の建具は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、板状の断熱部19と板状の蓄熱部20とを重ね合わせたが、これに限定されるものではなく、たとえば、一体化したパネルに断熱層と蓄熱層とを設けてもよいし、中空部を有するパネル内に蓄熱材と断熱材とを充填してもよい。また、前記実施例では、回転体3に戸当り材31が設けられると共に、支持体2に気密材4が設けられたが、これとは逆に、回転体3に気密材4が設けられると共に、支持体2に戸当り材31が設けられてもよい。
The joinery of the present invention is not limited to the configuration of the above embodiment, and can be changed as appropriate. For example, in the said Example, although the plate-shaped
また、前記実施例では、気密材4に磁石30が設けられると共に、戸当り材31に気密接触部33が設けられたが、これとは逆に、気密材4に気密接触部33が設けられると共に、戸当り材31に磁石30が設けられてもよい。また、気密材4と戸当り材31の両方に磁石を設け、その磁石同士が互いに引き合うようにしてもよい。すなわち、開口部16の壁面28と回転体3の外側面29の内、少なくとも一方が磁力を有し、この磁力により互いが引き合う構成とすればよい。
Moreover, in the said Example, although the
また、前記実施例では、回転体3は、上下方向へ沿う軸まわりに回転可能とされたが、これに限定されるものではなく、たとえば、左右方向へ沿う軸まわりに回転可能としてもよい。この場合、左右に配置される内縦框17,17に軸部25が設けられ、この軸部25と対応するようにして、左右に配置される外縦框5に軸受27が設けられる。そして、回転体3の内横框18と支持体2の外横框6とが気密材4により気密に接触されると共に、回転体3の内横框18と中桟7とが気密材4により気密に接触される。また、回転体3の不意の回転をより確実に防止できるように、別途ストッパーを設けてもよい。
Moreover, in the said Example, although the
また、前記実施例では、上下2つの回転体3を有する建具1としたが、これに限定されるものではなく、たとえば、上下どちらか一方の回転体3が回転しない建具としてもよい。すなわち、回転体3が開口部16に回転不能に固定されていてもよい。この際、回転しない方の回転体3は、断熱部19および蓄熱部20に代えて、透光性を有するガラスなどが内縦框17および内横框18からなる枠内に配置される一方、回転する方の回転体3は、断熱部19および蓄熱部20を非透光性の部材で形成してもよい。また、前記実施例では、外縦框5、外横框6、内縦框17、内横框18および中桟7は、中空状の部材としたが、これに限定されるものではなく、中実状の部材でもよい。たとえば、木材(たとえば無垢材)としてもよい。
Moreover, in the said Example, although it was set as the
また、前記実施例では、断熱部19および蓄熱部20は、無色透光性を有する素材から形成されたが、有色透光性を有する素材から形成してもよい。これにより、窓34のない空間41への光を着色することができ、屋内の雰囲気を変えることができる。また、前記実施例では、屋内に設けられる建具1が5枚とされたが、これに限定されるものではなく、屋内を間仕切ることができればよい。さらに、支持体2の開口部16の形状や数は、適宜に変更可能であることは言うまでもない。
Moreover, in the said Example, although the
本発明に係る建具は、太陽熱を用いて屋内の温度の低下を抑制することができる建具として好適に用いることができる。 The joinery according to the present invention can be suitably used as a joinery that can suppress a decrease in indoor temperature using solar heat.
1 建具
2 支持体
3 回転体
4 気密材
16 開口部
19 断熱部
20 蓄熱部
28 壁面
29 外側面
30 磁石
31 戸当り材
DESCRIPTION OF
Claims (3)
開口部を有する枠状に形成される支持体と、
前記開口部を塞ぐ平板状に形成されて前記開口部内に配置され、断熱性を有する断熱部と蓄熱性を有する蓄熱部とを有し、前記断熱部と前記蓄熱部とが互いに板面同士が重ね合わされており、前記板面と平行な軸まわりに回転可能に前記支持体に設けられる回転体と、
前記回転体が前記開口部を塞いだ状態において、前記開口部の前記軸を挟んだ両端部において、前記開口部の壁面と前記回転体の外側面とを気密に接触させる弾性変形可能な気密材と
を備えることを特徴とする蓄熱機能を備える建具。 It has a height corresponding to the distance between the ceiling surface and the floor surface of the indoor space, and partitions the indoor space,
A support formed in a frame shape having an opening;
It is formed in the shape of a flat plate that closes the opening, and is arranged in the opening, and has a heat insulating part having heat insulation and a heat storage part having heat storage, and the heat insulating part and the heat storage part are mutually plate surfaces A rotating body that is superposed and provided on the support so as to be rotatable about an axis parallel to the plate surface;
An elastically deformable hermetic material that hermetically contacts the wall surface of the opening and the outer surface of the rotating body at both ends of the opening sandwiching the shaft in a state where the rotating body closes the opening. A joinery having a heat storage function characterized by comprising:
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱機能を備える建具。 The fitting having a heat storage function according to claim 1, wherein at least one of the wall surface of the opening and the outer surface of the rotating body has a magnetic force, and attracts each other by the magnetic force.
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄熱機能を備える建具。 The said heat insulation part and the said heat storage part have translucency. The fitting provided with the heat storage function of Claim 1 or Claim 2 characterized by the above-mentioned.
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