JP6169862B2 - ピペッティング装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ピペッティング装置および本ピペッティング装置の製造方法に関する。
このようなピペッティング装置は、通常、医学、生物学、生化学、化学、およびその他の分野の実験室で使用される。実験室において、こうしたピペッティング装置は、流体試料の運搬および移し替え、特に、試料の精密な計量に使われる。ピペッティング装置を用いて、例えば液体試料を、負圧により例えば目盛り付きピペットなどのピペッティング容器に吸引し、この容器に試料を保管し、再びそこから目標場所へと試料を分注する。
ピペッティング装置には、例えばハンドヘルド型ピペッティング装置や、自動制御ピペッティング装置、特にコンピュータ制御ピペッティング自動装置が含まれる。これらの装置は、一般に、エアクッション式ピペッティング装置である。この場合、エアクッションが供給され、試料がピペッティング容器へと受け入れられる際にエアクッションの圧力が低下することにより、負圧を利用して試料がピペッティング容器に吸引される。このようなピペッティング装置は、一般に電動式装置であり、ピペッティングエイドとも呼ばれる。
このようなピペッティング装置は、一般に、例えば0.1ml〜100mlの範囲の容量を有する流体試料をピペッティングするように設計されている。このようなピペッティング装置は、一般に、電気的に駆動されるポンプを有し、経験上、このポンプはダイヤフラムポンプである。ダイヤフラムポンプはピペッティングに適しており、したがって負圧と過圧の両方を生成することができる。この場合の「ピペッティング」とは、負圧を利用した吸引により試料を取り込むことに加えて、重力および/または過圧による排出により試料を分注することも含む。通常、吸込/送出管を使ってピペッティングが行われ、この管の作動は、操作者がハウジング本体内の適切なバルブを用いて制御することができる。
市販のハンドヘルド型電動ピペッティング装置の一例は、ドイツハンブルク州のEppendorf AGが提供するEppendorf Easypet(登録商標)である。
ピペッティングする液体容量の計量を改善するため、圧力管および送出管への体積流量を制限し、あるいは、それに応じてポンプの動力または圧力を適合させる装置が知られている。
米国特許第3 963 061号および米国特許第6 253 628号では、送出管および吸込管内の体積流量を制限するように設計されたバルブについて記述している。このケースでは、ニードルバルブのストロークに応じて送出および吸込管の自由断面積を変化させる断面をニードルバルブに設けている。この種のシステムでは、特に小容量のピペットで精密な計量を十分に達成することはできない。特に、スロットルでポンプ出力を調節する場合、計量がポンプのストローク頻度に高く依存することは明らかである。スロットルで体積流量を調節しても、ポンプの脈動がピペットにまで続くため、液体の断続的計量が生じることになる。この場合、正確な体積を維持可能にするには困難を伴う。
独国特許第103 22 797号では、スロットル要素に加えて、周囲環境に対して別個にスロットルで調節する開口部を同様に送出および吸込管に設けた構成について記述している。これらの開口部は、送出および吸込管に直接接続しており、ポンプの最大過圧と負圧を所定の値に制限するように設計されている。したがって、この構成は、可変性の点で大きな制約がある。使用者は、ピペッティング工程を実施する前に、対応する液量に対するスロットルの設定を入念に検討しなければならない。
本発明の目的は、特にピペッティング容器のサイズと無関係に、正確なピペッティングと計量ができるピペッティング装置を提供することである。本発明のさらなる目的は、このピペッティング装置の製造方法を開示することである。
この目的は、本発明の請求項1によるピペッティング装置および請求項17による方法により達成される。好適な実施形態は、特に従属請求項に開示されている。
本ピペッティング装置、特にピペッティング圧力下の空気を用いてピペッティング容器に吸引することにより流体試料をピペッティングするための装置は、
−ピペッティング圧力を設定するための少なくとも1つのバルブデバイスであって、少なくとも1つのバルブチャンバを備えるバルブデバイスを有する、バルブ構成と、
−上記少なくとも1つのバルブチャンバと接続して、チャンバ内に少なくとも1つのチャンバ圧力を生成する、少なくとも1つのポンプデバイスと、
−ピペッティング容器と接続可能なピペッティングチャンネルと、
−周囲環境に対して開放しているバイパスチャンネルと、を具備し、
−ピペッティングチャンネルとバイパスチャンネルの各々は、バルブチャンバと接続し、特に互いに並行してバルブチャンバと接続し、
−上記少なくとも1つのバルブデバイスは、ピペッティングチャンネル内に所望のピペッティング圧力を生成するために、チャンバ圧力がバルブデバイスによりピペッティングチャンネルとバイパスチャンネルの間で分散するように、特に、バルブデバイスの閉鎖要素の位置に応じて分散するように、設計される。
本発明の利点は、ピペッティング容量の正確な計量が可能であるという事実にある。バイパスが設けられているため、計量時のポンプ圧力(負圧および/または過圧)の変動は、ピペッティングチャンネルと接続しているピペッティング容器まで実質的に不完全に継続し、特に、低ポンプ出力では継続しない。ダイヤフラムポンプとして形成されたポンプデバイスの場合、ダイヤフラム運動により生じる脈動は、ピペッティング容器内まで特に実質的に不完全に継続する。フル出力のポンプデバイスという任意のケースでは、ピペッティング容量が少量(例えば<5mL)のピペッティング容器でも、非常に正確に充填することができる。ピペッティング容器から流体試料を分注する場合も、同じことがいえる。
本発明の範囲内において、「バルブ構成の2つの空気充填領域の接続」という表現は、2つの領域が接続チャンネルにより互いに接続し、その結果、特に、両領域間で空気が移動でき、特に、方向に関係なく空気が移動できることを意味する。このような接続は、間接的でも、特に「直接的」でもよい。本発明の範囲内において、バルブ構成の2つの空気充填領域間の「直接接続」という表現は、特に、枝分かれしていない接続チャンネルで2つの領域が接続され、この接続チャンネルに可変の流体抵抗を設けること、例えばスロットル機能を有するデバイス、特にスロットルバルブを設けることが可能であることを意味する。直接接続の場合、2つの領域を、例えば複数の管またはチャンバを介して接続でき、かつ/または、例えば1つ以上の分岐点に沿って接続することができる。
チャンネル、特に接続チャンネルとは、管、特にホース管であってよく、あるいは、バルブ構成の別領域、または流体媒体を案内するように設計されたピペッティング装置の別領域であってよく、例えば、型で成形された部品に一体化されたチャンネルであってよい。
好ましくは、厳密に1つのポンプデバイスが提供され、このポンプデバイスは特に、ダイヤフラムポンプであるか、ダイヤフラムポンプを備える。このポンプデバイスは、好ましくは、取入口側に第1ポンプチャンネルを備え、この第1ポンプチャンネルは、ピペッティングチャンネルに接続したピペッティング容器に流体試料を吸入するための、吸込チャンネルとして形成される。このポンプデバイスは、好ましくは、排出口側に第2ポンプチャンネルを備え、この第2ポンプチャンネルは、ピペッティングチャンネルに接続したピペッティング容器から流体試料を排出するための、圧力チャンネルとして形成される。
バルブ構成は、好ましくは、厳密に1つのバイパスチャンネルを備える。ポンプデバイスと直接接続した少なくとも1つのポンプチャンネルが、好ましくは、周囲環境および/またはバイパスチャンネルと直接接続する。ピペッティングされる試料をピペッティング容器に吸入するように設計されたバルブデバイスを伴って、排出口側のポンプチャンネルは、好ましくは、バイパスチャンネルおよび/または周囲環境と直接接続する。ピペッティングされる試料をピペッティング容器から排出するように設計されたバルブデバイスを伴って、投入口側のポンプチャンネルは、好ましくは、周囲環境および/またはバイパスチャンネルと直接接続する。
本発明の好適な実施形態では、ポンプデバイスは、第1バルブデバイスのバルブチャンバと、第2バルブデバイスのバルブチャンバに接続する。
ピペッティングチャンネルは、好ましくは、可変の流体抵抗を有する第1接続チャンネルを介してバルブチャンバと接続し、バイパスチャンネルは、好ましくは、可変の流体抵抗を有する第2接続チャンネルを介してバルブチャンバと接続する。ここで、ピペッティングチャンネル内に所望のピペッティング圧力を生成するため、第1流体抵抗と第2流体抵抗をバルブデバイスにより適合させ、特に同時に適合させる。可変の流体抵抗は、構造の面では比較的効率よく一体化することができる。
バルブデバイスは、好ましくは、閉鎖支持要素と、少なくとも1つの閉鎖要素を備える。この閉鎖要素は、好ましくは、並進移動可能に、好ましくは移動可能に、かつ好ましくは並進移動可能および/または回転移動可能に配置され、少なくとも第1位置と第2位置の間に位置するように配置される。
第1位置において、閉鎖要素は、好ましくは第1接続チャンネルを閉鎖し、好ましくは第2接続チャンネルを同時に閉鎖しない。
第2位置において、閉鎖要素は、好ましくは第1接続チャンネルを閉鎖せず、好ましくは、同時に第2接続チャンネルを閉鎖する。
特に閉鎖要素を用いて、特に単一の閉鎖要素を用いて、第1流体抵抗と第2流体抵抗を同時に適合させることができる。このようにして、ピペッティング圧力を簡易的に設定できる。
閉鎖要素は、好ましくはバルブピストンであり、その場合、閉鎖支持要素は、好ましくはピストン支持要素である。バルブデバイスは、好ましくはニードルバルブデバイスであり、その場合、バルブピストンはニードルバルブピストンである。このようにして、バルブピストンの動きを第1および/または第2接続チャンネル内の圧力変化へと精密に変換でき、それにより、ピペッティングチャンネル内のピペッティング圧力を正確に設定することが可能になる。
好ましくは、閉鎖要素はばねデバイスを用いてばね式に取り付けられ、このばねデバイスは、閉鎖要素を第1位置に押し込み、閉鎖要素を第1位置から第2位置に移動することにより伸張する。
閉鎖要素は、好ましくは、第1位置と第2位置の間の少なくとも1つの第3の位置に配置されているとき、第1接続チャンネルと第2接続チャンネルを部分的に開放するように形成される。第1接続チャンネルと第2接続チャンネルは、好ましくは、第1位置と第2位置の間の距離の少なくとも半分に渡って、それぞれ部分的に開放される。この第3の位置の結果として、ポンプデバイスは、ピペッティングチャンネルと接続できるだけでなく、周囲環境に対して開放しているバイパスチャンネルとも同時に接続できる。このようにして、チャンバ圧力の変動は、少なくとも完全にはピペッティングチャンネルに伝達されずに、減衰する。よって正確なピペッティングが可能になる。
閉鎖要素は、好ましくは、第4位置よりも第3位置の方が第1接続チャンネルをさらに閉鎖し、好ましくは、第3位置よりも第4位置の方が第2接続チャンネルをさらに閉鎖するように形成される。この場合、第3位置と第4位置は、特に第1位置と第2位置の間に配置される。この処置の結果、ピペッティングチャンネルおよびバイパスチャンネルにおけるチャンバ圧力の圧力降下の分散を、閉鎖要素の位置に応じて選択的に適合させることができる。第3位置は、好ましくは第1位置の方に近づけて配置され、第2位置は、好ましくは第4位置の方に近づけて配置される。
上記少なくとも1つのバルブデバイスは、好ましくはバルブチャンバを備え、閉鎖要素はバルブピストンであり、このバルブピストンは、バルブデバイスを通じて軸Aに沿って伸び、少なくとも第1位置と第2位置の間で、軸Aに沿って本体に対して並進移動可能である。バルブチャンバは、好ましくは、少なくとも部分的にピストン支持要素内に配置される。
このピペッティング装置は、好ましくは手動で操作可能であり、この場合のバルブデバイスは、使用者が閉鎖要素の位置を決定することにより、ピペッティング管内に所望のピペッティング圧力を設定するように設計される。閉鎖要素の移動は、好ましくは使用者が駆動する。しかしながら、閉鎖要素の移動を電気的に駆動することも可能であり、特に、ピペッティング装置の電気制御デバイス(本デバイスは好ましくは供給される)により制御することが可能である。
第1接続チャンネルは、好ましくは第1開断面を有し、バルブピストンは、好ましくは、第1開断面内で移動可能に配置される第1ピストン部分を有し、これにより、第1位置と第2位置の間で、特に、異なる第1開断面を有するバルブピストンの位置に応じて、上記第1開断面を少なくとも部分的に、または完全に閉鎖できる。第2接続チャンネルは、好ましくは第2開断面を有し、バルブピストンは、好ましくは、第2開断面内で移動可能に配置される第2ピストン部分を有し、これにより、第2位置と第1位置の間で、特に、異なる第2開断面を有するバルブピストンの位置に応じて、上記第2開断面を少なくとも部分的に、または完全に閉鎖できる。第1ピストン部分と第2ピストン部分は、それぞれスロットル部分であってよく、あるいは、そのようなスロットル部分を備え、このスロットル部分は円錐形であってよい。このようにして、第1接続チャンネルおよび/または第2接続チャンネルに、可変の流体抵抗を簡易的に提供することができる。
第1ピストン部分および/または第2ピストン部分は、好ましくは円錐形部分を有し、この円錐形部分の軸Aに対して垂直な断面が、少なくとも複数の部分に渡って、軸に沿って連続的および/または部分的に段階的に変化する。第1および/または第2ピストン部分が円錐状に形成されるため、ピペッティング圧力を特に穏やかで快適に設定できる。
本発明の第1の好適な実施形態では、ポンプデバイスは、第1バルブデバイスのバルブチャンバと、第2バルブデバイスのバルブチャンバに接続する。ポンプデバイスの第1ポンプチャンネルは、好ましくは第1バルブデバイスと接続し、ポンプデバイスの第2チャンネルは、好ましくは第2バルブデバイスと接続する。この場合、ポンプデバイスは好ましくはポンプ、特にダイヤフラムポンプ、好ましくは単一のポンプを備える。
本発明の第1の好適な実施形態によれば、本ピペッティング装置は、好ましくは、第1バルブチャンバを有する少なくとも1つ、好ましくは厳密に1つの第1バルブデバイスと、第2バルブチャンバを有する1つの、好ましくは厳密に1つの第2バルブデバイスを具備し、上記少なくとも1つ、好ましくは厳密に1つのポンプデバイスは、第1バルブチャンバと接続して当該第1バルブチャンバ内に第1チャンバ圧力を生成し、かつ第2バルブチャンバと接続して当該第2バルブチャンバ内に第2チャンバ圧力を生成し、第1バルブチャンバと第2チャンバの各々は、少なくとも1つ、好ましくは厳密に1つのピペッティングチャンネルと接続し、かつ、少なくとも1つ、好ましくは厳密に1つのバイパスチャンネルと接続する。第1バルブデバイスは、好ましくは、ピペッティングチャンネル内に圧力が設定され、この圧力が、空気を密閉してピペッティングチャンネルと接続しているピペッティング容器に流体試料を吸引するのに適切な圧力となるように設計される。第2バルブデバイスは、好ましくは、ピペッティングチャンネル内に圧力が設定され、この圧力が、空気を密閉してピペッティングチャンネルと接続しているピペッティング容器から流体試料を分注するのに適切な圧力となるように設計される。
本ピペッティング装置はまた、好ましくは手動で操作可能であり、流体試料を吸引する目的で、第1バルブチャンバとピペッティングチャンネルの間の接続チャンネルが少なくとも部分的に開放し、第2バルブチャンバとピペッティングチャンネルの間の接続チャンネルが閉鎖するように設計され、かつ、好ましくは、流体試料を分注する目的で、第1バルブチャンバとピペッティングチャンネルの間の接続チャンネルが閉鎖し、第2バルブチャンネルとピペッティングチャンネルの間の接続チャンネルが少なくとも部分的に開放するように設計される。
本ピペッティング装置はまた、好ましくは手動で操作可能であり、流体試料を吸引する目的で、第1バルブチャンバとバイパスチャンネルの間の接続チャンネルが少なくとも部分的に開放するか、閉鎖し、第2バルブチャンバとバイパスチャンネルの間の接続チャンネルが開放するように設計され、かつ、好ましくは、流体試料を分注する目的で、第1バルブチャンバとバイパスチャンネルの間の接続チャンネルが開放し、第2バルブチャンネルとバイパスチャンネル間の接続チャンネルが少なくとも部分的に、または完全に開放するように設計される。
本ピペッティング装置はまた、好ましくは、実質的に、ピペッティングチャンネル内に所要のピペッティング圧力を設定するのに必要な空気量に対応する空気量のみが、バイパスチャンネルを通じて周囲環境と交換されるように設計され、好ましくは、ピペッティング圧力を設定するときに実質的に限定して空気が交換され、好ましくは、所望のピペッティング圧力に達しているときは、空気は実質的にまったく交換されない。バルブ構成との間で交換される空気量は、好ましくは、吸入処置時または排出処置時の空気の正味の体積流量である。この実施形態が提供する利点は、空気はバルブ構成内を実質的に周期的に循環し、ピペッティング圧力を変更するのに必要な程度に実質的に限定して周囲環境と空気が交換されることである。よって、一方では、有害な外気、例えば湿気が不必要にバルブ構成に引き込まれることが防止され、他方、バルブ構成から周囲環境へと不必要に空気が放出されることがないので、使用者にとってより快適となる。
本ピペッティング装置は、好ましくは、厳密に1つのポンプデバイスと、ポンプデバイスの取入口側に接続した少なくとも1つの吸入空気用第1ポンプチャンネルと、ポンプデバイスの送出口側に接続した分注空気用第2ポンプチャンネルと、を有し、第1ポンプチャンネルは好ましくは第1バルブチャンバと接続し、第2ポンプチャンネルは好ましくは第2バルブチャンバと接続し、その結果、第1バルブチャンバ内の吸込圧力と、第2バルブチャンバ内の送出圧力の両方を、1つのポンプデバイスを用いて生成することができる。このような構成は、特にコスト的に効率よく製造することができる。
本発明の第2の実施形態では、バルブ構成は、厳密に1つのバルブデバイスを備える。この場合、特に、好ましくは、ポンピング方向を入れ替えるようにポンプデバイスを設計する。これにより、ポンプデバイスの2つのポンプチャンネルの各々が、吸込チャンネル(投入チャンネル)と送出チャンネル(排出チャンネル)の両方の働きをすることができる。
本ピペッティング装置は、好ましくは、手動で操作可能な電気ピペッティング装置として設計される。この電気ピペッティング装置は、特にピストル状のグリップを備え、このグリップは少なくとも1つの駆動要素を備え、この駆動要素は使用者が係合させることができ、チャンバ圧力は使用者により制御され、この駆動要素が駆動すると、上記少なくとも1つのバルブデバイスにより、ピペッティングチャンネルとバイパスチャンネルの間にチャンバ圧力が分散し、計量されて、所望のピペッティング圧力がピペッティングチャンネル内に生成される。
本ピペッティング装置は、好ましくは、バルブデバイスの本体に対するバルブデバイスの閉鎖要素の位置に応じて、上記少なくとも1つのポンプデバイスのポンプ出力を自動的に設定するためのデバイスを有する。本ピペッティング装置は、好ましくは、バルブデバイスの本体に対する駆動要素の位置に応じて、上記少なくとも1つのポンプデバイスのポンプ出力を自動的に設定するためのデバイスを具備する。このデバイスは、閉鎖要素の位置、特にバルブピストンおよび/または駆動要素の位置を検出するためのポジションセンサであってよい。このポジションセンサは、ホールセンサであってよい。あるいは、光学ポジション認識も可能であると考えられる。
本発明による本ピペッティング装置を製造するための本発明による方法は、好ましくは以下のステップ:
−バルブ構成の上記少なくとも1つのバルブデバイスを、特にセラミックまたは金属であり得る第1材料から少なくとも部分的に製造し、好ましくは、少なくとも1つのバルブピストンを特に金属から製造することと、
−上記少なくとも1つのピペッティングチャンネルと、また、特に上記少なくとも1つのバイパスチャンネルを、少なくとも部分的に第2材料から製造することと、
−好ましくは、特に鋳造方法を用いて、特に一部材で製造することにより、上記少なくとも1つのピペッティングチャンネルを少なくとも部分的に製造し、また、特に上記少なくとも1つのバイパスチャンネルを少なくとも部分的に製造することと、を含んでなる。ここで、第2材料は特にプラスチックまたは金属であり、特にアルミニウムである。
バルブ構成において、好ましくは少なくとも1つの支持部品が提供され、この支持部品は、一部材で製造され、好ましくはピペッティングチャンネルの少なくとも一部分を備え、好ましくはバイパスチャンネルの少なくとも一部分を備え、少なくとも1つのバルブデバイス、好ましくは厳密に2つのバルブデバイスの、バルブチャンバの少なくとも一部分を好ましくは備える。この支持部品は、好ましくは、ピストン支持要素を受け入れるための少なくとも1つの受入領域、特に厳密には2つの受入領域を備える。
ピペッティング容器は、特に中空円筒形の容器であり、流体試料を受領/分注するための第1開口部と、ピペッティング圧力を印加するための少なくとも1つの第2開口部を備える。ピペッティング容器は、好ましくは接続部分を含み、この接続部分により、ピペッティング容器は、ピペッティング装置の対応する接続部分(この接続部分は好ましくは提供される)と、特に空気および圧力を密閉する方法で着脱自在に接続可能となる。ピペッティング容器は、好ましくは、市販の目盛り付きピペットまたはホールピペットである。ピペッティング容器の可能なサイズすなわちピペッティング容器の最大容量は、特に0.1ml〜100mlであり得る。流体試料は一般に液体であり、特に主として水性の試料であり、例えば生理的水溶液である。
本発明によるピペッティング装置および本発明によるその製造方法のさらなる好適な実施形態および特徴については、以下の代表的実施形態の説明において、図および図の説明を伴って明らかにされる。特に明記されるか、文脈から別の表示であることが明らかでない限り、代表的な実施形態における同様の部品は同様の参照記号で実質的に示される。図面の説明を以下に示す。
本発明によるピペッティング装置の、第1の代表的実施形態の概略側面図を示す。 本発明の第1の好適な実施形態による図1に示すピペッティング装置の、第1状態にあるバルブ構成全体の断面図を示す。 図2aの詳細を示す。 図2a、2d〜2g、および3a〜3c中のバルブ構成のバルブピストン全体の断面図を示す。 図2aのバルブ構成の第2状態を示す。 図2aのバルブ構成の第3状態を示す。 図2aのバルブ構成の第4状態を示す。 図2aのバルブ構成の第5状態を示す。 本発明の第2の好適な実施形態による、本発明によるピペッティング装置の第1状態にあるバルブ構成全体の側面図を示す。 図3aのバルブ構成の第2状態を示す。 図3aのバルブ構成の第3状態を示す。
図1は、本発明によるピペッティング装置1の代表的な実施形態を示す。このピペッティング装置1は、電気で作動する手動ピペッティングエイドとして使用され、実験器具供給業者から充填容量0.1mL(ミリリットル)〜100mLの各種サイズで入手可能な、ガラス製またはプラスチック製のホールピペットまたは目盛り付きピペット9と共に使用される。
以下、特に本発明を説明する目的で、「〜の上」および「〜の下」という表現を使用する。これらの表現は、本ピペッティング装置の空間上の配置に関するものである。本ピペッティング装置では、ピペッティング容器は、縦軸に沿って伸びて本ピペッティング装置と接続し、重力方向と並行に、すなわち垂直に配置される。方向を示す「下方向」は重力方向を表し、「上方向」は反対方向を表す。
ピペッティング装置1は、エアクッションピペッティング装置であり、特に、第1ピペッティング圧力下の空気を用いてピペッティング容器に吸入することにより流体試料をピペッティングすること、および/または、第2ピペッティング圧力下の空気を用いてピペッティング容器から流体試料を分注もしくは排出すること、を目的として使用される。このエアクッションピペッティング装置では、空気を作動媒体として使用して、ピペッティング容器との間で流体試料を移送する。以下、より詳細にこれを説明する。
図1において、ピペッティング容器9内の流体試料9aは、ハッチで仕切られたように表示されている。周囲圧力として比較して膨張した空気、すなわち負圧下の空気が、ピペッティング容器の領域9b内のハッチ領域の上に位置する。この負圧は、試料を吸引するために、ピペッティング装置のピペッティングチャンネルを介して印加されるピペッティング圧力である。図1では、この負圧により、試料9aが重力に逆らって容器内の一定の高さに保持されている。試料を吸引するための第1ピペッティング圧力は、特に、ピペッティングする試料の露出先の周囲圧力よりも少なくとも低くなるように選択される。試料を吸引するための第1ピペッティング圧力は、特に、ピペッティング容器9内で液柱9aを上昇または保持するのに必要な対向力を加える圧力となるように選択される。この対向力は、特に、液柱9aの重量と実質的に少なくとも同量である。ピペッティング容器9から流体試料9aを分注するための第2ピペッティング圧力は、第1ピペッティング容器よりも少なくとも小さくなければならず、特に、液柱がピペッティング圧力(負圧)により生じる対向力に打ち勝ち、重力の効果で分注される程度に、少なくとも小さくなければならない。ピペッティング容器から流体試料を排出させるため、第2ピペッティング圧力は、特に周囲圧力よりも少なくとも高い圧力となる。
ピペッティング装置1は、本体2としてハウジング2を具備し、ハウジング2はアーム部分4を備え、ハウジング4の端には、ピペッティング装置の接続部分5が下側に供給され、これにより、ピペッティング容器9が接続部分5に着脱自在に、空気を密閉して接続される。この実施形態の場合、この接続部分は、ねじ留めのできる交換可能な受入コーン5として設計される。この部分はクランプ部分(非表示)を格納している。その目的は、クランプ部分に挿入可能なピペッティング容器9と、アーム部分4とピペッティング容器9の間のピペッティングチャンネルに挿入される薄膜フィルタ(非表示)を、圧力ばめにより保持することである。この薄膜フィルタは、ピペッティングされる流体試料がピペッティング装置またはそのバルブデバイスに浸潤するのを防止する。このようにして、ピペッティング装置の機能が保証される。
本体2は、ピストル状のグリップ部分3をさらに具備する。このグリップ部分3の内側の、下方向に開放しているか開放可能なアキュムレータコンバートメント内に、バッテリユニットまたはアキュムレータユニット6が配置される。アキュムレータユニット6は、例えば9Vの作動電圧を供給可能な、例えばニッケル/金属水素化物アキュムレータ、またはリチウムポリマーアキュムレータ、またはリチウムイオン/ポリマーアキュムレータを含むことができる。アキュムレータユニット6は、ピストルの弾倉のように本体2から下方向に取り外すことができ、好ましくはラッチデバイス(非表示)により本体に保持される。グリップ部分3の内側には、アキュムレータユニットの作動電圧で電気的に作動するポンプデバイス7がさらに収容され、ポンプデバイス7は、調整可能なポンプ出力を有する電動式ダイヤフラムポンプを備える。ハウジング2の内側にある電気制御デバイス8は、電気回路、特にプログラム可能な電気回路を備える。この制御デバイス8は、電気で作動するピペッティング装置1の少なくとも1つの機能を制御するように設計される。
グリップ部分3の内側には、少なくとも1つのバルブデバイスを有するバルブ構成10も配置され、このバルブ構成10は、特に、図2a〜2gまたは図3a〜3cに従って設計することができる。
ピペッティング装置1は、バルブ構成10のバルブデバイスを手動で駆動するための2つの駆動要素11、12を含む。これらの駆動要素は、ばね付きの押しボタンとして設計され、使用者の指により押しボタンが開始位置から押し込み位置に移動されると、ばねは伸張した状態になる。押しボタン11、12は、互いに独立して移動可能である。この2つの駆動要素11、12は本体2に係留して上下に並行して配置され、水平方向に移動可能である。各駆動要素は、好ましくは、バルブ構成10、100、特に、本発明の第1の好適な実施形態によるバルブ構成100の、バルブデバイスのバルブピストン110、110’に、特にバルブピストン110の下位部分117と端部分122に駆動ボタンを取り付けることにより、軸Aに沿って少なくとも一方向に、実質的に一体に固定される。
本ピペッティング装置は、好ましくは遮断デバイスを具備し、この遮断デバイスにより、一方の駆動要素が駆動されているとき、他方の駆動要素は遮断する(特に、ロックされる)。この遮断デバイスは、一方の駆動要素を駆動することにより機械的に移動する捕獲要素を備えてもよく、それにより、他方の駆動要素の可動性を遮断して遮断状態にすることができる。しかしながら、この遮断デバイスは、電気的に遮断状態に設定するように設計されてもよい。
第1駆動要素11は、流体試料をピペッティング容器に吸引するのに使用する。第2駆動要素12は、ピペッティング容器から流体試料を分注または排出するのに使用する。
図2aは、本発明の第1の好適な実施形態による、図1に示すピペッティング装置の第1状態にあるバルブ構成100全体の断面図を示す。この第1状態では、第1バルブデバイス101とピペッティングチャンネル103の間の接続チャンネルはバルブピストン110、110’で閉鎖されているので、ピペッティングチャンネル103内の圧力をポンプデバイスで変化させることはできない。また、この代表的な実施形態では、駆動要素を駆動しない限りポンプデバイスは駆動しないので、この点でも、圧力を変化させることは不可能である。バルブ構成100の第1状態では、ピペッティングチャンネル内の適切なピペッティング圧力(負圧)により、液柱9aを特に一定の高さに保持することができる。
この代表的実施形態では、バルブ構成100は、様々な部品を特に互いに嵌挿して製造される。これらの部品は、特に、支持部品150、2つのピストン支持要素151、151’、2つのバルブピストン110、110’、および16のリングシール131、132、133、134、135を備える。支持部品150は、第1の実質的に中空円筒形の受入部分151と、第2の実質的に中空円筒形の受入部分151’を一体に備える。各受入部分は、片側が外向きに開放し、第1ピストン支持要素161または第2ピストン支持要素161’の挿入を可能にしている。ピストン支持要素161,161’は、好ましくは、それぞれの受入部分151,151’に対して少量のすきまばめを有し、その結果、リングシールを一緒に押し込むことにより、各ピストン支持要素161、161’は圧力ばめによりそれぞれの受入部分151、151’に固定される。この場合、ピストン支持要素161、161’とその受入部分151、151’の間に各々が配置されている3つのリングシール131、132、133は、それぞれ、ピストン支持要素161、161’の対応するOリングホルダ内の各々のピストン支持要素上に保持される。本実施形態の場合、このOリングホルダは、ピストン支持要素中の凹みとして形成される。リングシールは、ピペッティング装置を目的通りに使用したときに空気と圧力(負圧)を密閉するシールとなるように、緊密に形成される。
第1バルブピストン110は、部分的に第1ピストン支持要素161内に配置され、第2バルブピストン110’は、部分的に第2ピストン支持要素161’内に配置される。バルブピストン110、110’は、いずれの場合も、軸Aを中心にして回転対称であり、この軸に沿って、各々のピストン支持要素161、161’に対して並進して水平方向に移動可能になるように配置され、特に、各々のピストン支持要素161、161’に対するバルブピストンの第1位置と第2位置の間で移動可能になるように配置される。この場合、第1接続チャンネルは第1位置内で閉鎖し、第2接続チャンネルは開放し、特に完全に、すなわち、特に最大限に開放し、第2接続チャンネルは第2位置内で閉鎖し、第1接続チャンネルは開放し、特に完全に、すなわち、特に最大限に開放する。
閉鎖要素の働きをするバルブピストン110、110’は、好ましくは、ばねデバイスを用いて支持部品150上、またはピペッティング装置の本体2上にばねを付けて取り付けられる。この場合、ばねデバイスは、バルブピストン110、110’の各々を第1位置へと押し込み、閉鎖要素を第1位置から第2位置に移動させることにより伸張する。
上記部品群は簡単に組み合わせて組み立てることができ、特に、組立工程時に特殊工具および/または複雑な固定手順を使用せずに組み立てることができるため、このバルブ構成100は、特に簡単で経済的に製造でき、よって効率的に製造できる。
この代表的実施形態において、本発明によるピペッティング装置の第1バルブデバイス101の主要部品と、第2バルブデバイス102の主要部品は、バルブ構成100の部品150、151、151’、110、110’、131、132、133、134、および135で形成される。
図2aも、ピペッティングチャンネル103内にピペッティング圧力をそれぞれ設定するために使われるバルブデバイス101、102を示している。第1バルブデバイス101は、ピペッティングチャンネルから空気を吸引するのに使用され、したがってピペッティングチャンネルと直列に接続しているピペッティング容器から液体試料を吸引するのに使用される。第1バルブデバイス101の設計と機能については以下で説明する。第2バルブデバイス102は、ピペッティングチャンネルから空気を分注/排出するのに使用され、したがってピペッティングチャンネルと直列に接続しているピペッティング容器から液体試料を分注/排出するのに使用される。設計は第1バルブデバイス101と実質的に同様である。第1、第2バルブデバイスの対応する部品を同様の参照記号を用いて表示するが、第2バルブデバイス102の場合は参照記号にアポストロフィーを付している。このようにして、記述の重複を回避可能にしている。
図2aの拡大詳細図である図2bから分かるように、バルブデバイス101は第1バルブチャンバ106を備え、バルブチャンバ106は特に低圧チャンバとして使用される。第1バルブチャンバ106は、特に、実質的に中空円筒形のピストン支持要素161の外壁内にある実質的に円筒の凹み106aと、ピストン支持要素161内の2つの内腔106bと、ピストン支持要素161の内部領域163、より具体的にはその下位部分163aの部分106cと(図2dも参照のこと)、から形成される。2つの内腔106bはそれぞれ、凹み106aの空洞を、ピストン支持要素161の中空内部領域163に接続している。
バルブピストン110は、ピストン支持要素161に対するバルブピストン110の位置に応じて内部領域163の伸長部を変化させるピストンであり、ピストン支持要素161の内部領域163を通じて伸長する。内部領域163は、軸Aを中心にして実質的に回転対称である。バルブピストンおよびピストン支持要素の内部領域の設計が回転対称であるため、特に高度に精密な製造を達成できる。よって、流動に誘発される騒音発生も比較的低い。
内部領域163は、163a、163b、163c、および163dの各部分を備える。第1下位部分163aは、内腔106bと直接接続して、ピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分165内に形成される。第2下位部分163bは、ピストン支持要素161の(少なくとも複数部分に渡って)実質的に中空円筒形の下位部分166内で、内腔106bと直接接続する。下位部分166は、中空円錐形の停止領域166aを備え、この領域に、バルブピストンの相補的な形状の円錐形下位部分が当たり、空気と圧力を密閉するように静止し得る。ピストン支持要素161の下位部分166の領域内にある第2下位部分163bは、第1状態のバルブ構成100および第1位置にあるバルブピストン110において、内部領域163に割り当てられる。バルブチャンバ106の第2接続チャンネルがバイパスチャンネル104に向かうにつれて次第に閉鎖すると、第2下位部分163bは次第に縮小するが、第2接続チャンネルが閉鎖すると、第2下位部分163bは最終的には完全に消失する。しかし、第1接続チャンネルは実質的に同時に開放するので、連続領域である内部領域163は膨張する。この膨張は、ピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分164内の下位部分163cと、下位部分163cと隣接し同様に徐々に拡大するピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分169内の下位部分163dによるものである。
特に、接続チャンネルとは、異なる圧力を有する2つの圧力領域間に空気が流れるときに主要流体抵抗を形成する、バルブデバイスのチャンネル部分を意味すると理解される。原理上、チャンネル系統は、例えば第1接続チャンネルと、それと直列に接続するバルブデバイスのさらなるチャンネル部分とを備え、こうしたチャンネル系統は、気流に対する全抵抗を明確に形成する。しかし、直列に接続したさらなるチャンネル部分が全抵抗に及ぼす寄与は、比較的小さい。このことを使用して、特に小空間要求で、第1(または第2)接続チャンネルの領域内の第1(または第2)開断面を変化させることにより、可変の流体抵抗を生成する。
バルブチャンバ106とピペッティングチャンネル間の第1接続チャンネルは、特に実質的に管状のギャップ、すなわちピストン支持要素161の内部領域163の下位部分103cとしてすでに示されているギャップにより形成される。下位部分163cは、バルブピストン110、特にその第1スロットル部分111と、ピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分164の間に、軸Aに対して垂直の空洞により形成される。図2bに示す線168に沿った第1開断面168において、最大の収縮、すなわち第1接続チャンネルの最大の割合の流体抵抗が形成される。特に図2a、2b、2f、および2gにおいて、第1接続チャンネルは完全に閉鎖している。その理由は、各々の図において、バルブピストン163のリングシール135がピストン支持要素161の下位部分169の中空円錐形の停止領域169aにぶつかり、空気と圧力を密閉するように静止しているからである。ピストン支持要素161の内部領域163の下位部分163cは、好ましくは、第1接続チャンネル163cとして示される。
第1接続チャンネル163cは可変であり、よって第1の可変流体抵抗を実質的に形成する。使用者がバルブピストン110をピストン支持要素161へと徐々に押し込むと、第2接続チャンネル163dが次第に閉鎖し、163cは次第に開放する。したがって、使用者の指が印加する圧力が減少する結果として、およびばねの力が回復する結果として、バルブピストン110が次第にピストン支持要素161から押されると、第2接続チャンネル163dが次第に開放し、163cは次第に閉鎖する。
図2aに示す第1状態のバルブ構成では、ポンプデバイスは好ましくは停止しており、その結果、好ましくは、バイパスチャンネル104とバルブチャンバ106の間、特に第2接続チャンネル内には空気がまったく流れず、第2接続チャンネルでは圧力降下がまったく発生しない。しかしながら、第1状態でポンプデバイスが作動することも可能である。この場合、特に、バルブ構成100のチャンネル領域を通じて空気が循環するように空気をポンピングし、特に、開放したバイパスチャンネルを介する周囲環境との正味の空気交換量は実質的に存在しない。
図2dに示す第2状態のバルブ構成と、図2eに示す第3状態のバルブ構成では、ポンプデバイスは作動している。このとき、周囲圧力、例えば、周囲環境に対して開放しているバイパス管104に存在する周囲圧力と比較して低い負圧が、吸込管105aの働きをするポンプチャンネル105aに生成されるか、または存在する。第2バルブデバイス102が作動する場合、圧力管の働きをし、バルブチャンバ部分106a’と接続しているポンプチャンネル105b内に、周囲圧力と比較して高い過圧が生成されるか、または存在する。いずれの場合も、バルブチャンバ106には、この負圧(または過圧)が実質的にチャンバ圧力として存在する。このとき、バイパスチャンネル104とバルブチャンバ106の間に圧力降下が存在する。この圧力降下は、ポンプ入力(または、第2バルブデバイス102の場合はポンプ出力)と周囲環境の間で直列に接続したチャンネル部分の全抵抗により形成されるものであるが、この全抵抗は、内部領域163の下位部分163dにより実質的に形成される。
下位部分163dは、ピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分170内に形成する、実質的に管状のギャップである。ピストン支持要素161の内部領域163の下位部分163dは、バルブピストン110、特にその第2スロットル部分112と、ピストン支持要素161の実質的に中空円筒形の下位部分165の間に、軸Aに対して垂直に形成される空洞と定義される。ピストン支持要素161の内部領域163の下位部分163dは、好ましくは、第2接続チャンネル163dとして示される。
第2接続チャンネル163dは可変であり、よって第2の可変流体抵抗を実質的に形成する。バルブピストン110がピストン支持要素161へと徐々に押し込まれると、第1接続チャンネル163cが次第に開放し、第2接続チャンネルが次第に閉鎖する。図2bに示す線167に沿った第2開断面167において、最大の収縮、すなわち第2接続チャンネルの最大の割合の流体抵抗が形成される。
特にバイパスチャンネル104は、ピストン支持要素161の外壁内に管状の凹み104cも実質的に格納しており、この凹みは、ピストン支持要素161と、支持部品150の受入領域151の間の空洞として配置され、2つのリングシール131、132により軸Aに沿って横方向に密閉されている。特にバイパスチャンネル104は、管状の空洞104aおよび2つの内腔104bも格納しており、これらの内腔は空洞104cを空洞104aに接続している。
図2aに示す第1状態のバルブ構成では、第2接続チャンネル163dは完全に開放し、第1接続チャンネル163cは完全に閉鎖している。その結果、バルブチャンバ106内のチャンバ圧力は、バイパスチャンネル104の周囲圧力から最小限にしか逸脱しない。バルブピストン110は、ピストン支持要素161に対して第1位置に位置している。
図2dに示す第2状態のバルブ構成では、第2接続チャンネル163dが流体抵抗を示している。この流体抵抗は、バイパスチャンネル104とバルブチャンバ106の間を流れる空気の全抵抗を支配し、第2接続チャンネルが次第に閉鎖すると同時に次第に増加する。図2eに示す第3状態のバルブ構成では、第2接続チャンネル163dは完全に閉鎖している。図2dに示す第2状態のバルブ構成では、第1接続チャンネル163cも流体抵抗を示している。この流体抵抗は、ピペッティングチャンネル103とバルブチャンバ106の間を流れる空気の全抵抗を支配し、第1接続チャンネルが次第に開放すると同時に次第に減少する。バルブ構成100のこの第2状態では、バルブピストン110は、第1位置と第2位置の間に配置される第3の位置に位置する。
バルブピストン110が第1位置へと大きく移動するほど、バイパスチャンネル104を通じて引き込まれる空気の割合が高くなる。これに応じて、ピペッティングチャンネルを通じて吸い込まれる空気の割合は低くなる。その結果、ピペッティングチャンネルと接続しているピペッティング容器への流体試料の上昇速度(時間当たりの体積)が低下し、ピペッティング容器内の最大液柱は、重力の作用を受けるため低くなる。したがって、バルブピストン110が第2位置へと大きく移動するほど、バイパスチャンネル104を通じて引き込まれる空気の割合が低くなる。よって、ピペッティングチャンネルを通じて吸い込まれる空気の割合は大きくなる。よって、バルブピストン110が最大限ピストン支持要素161(第2位置)へと移動した場合、バイパス管104を通じた空気は、実質的にそれ以上引き込まれなくなる。よって、ピペッティングチャンネル103から吸引される空気量は最大値に達する。その結果、上昇速度およびピペッティング容器内の液注は、それぞれ最大に達する。バイパスチャンネル104を介した上昇速度の制御に加えて、断面の変化、特に、バルブピストン110の少なくとも1つの下位部分(111、112)の円錐形の断面の変化により、ピストン支持要素161の内部領域163の吸入口106bからピペッティングチャンネル103までの、気流経路全体の気流速度が調節される。バルブ構成のこの機能について、さらに下記で具体的に記述する。このようにして、ピペッティング容器に入る液注の上昇速度を、いっそう精密に計量することができる。
図2dに示す第2状態のバルブ構成100から開始して、使用者が、吸入工程を終了させるため、バルブピストン110を第3位置から第1位置に戻した場合、好ましくは、第1接続チャンネル内の第1流体抵抗に従ってポンプ動力を設定するように、あらかじめ決定された方法で電気制御デバイスによりポンプ出力が調節される。これにより、再びバルブピストンの第1位置に到達するまでは、ピペッティング圧力が一定のままになる。よって、使用者が吸引した液注の体積は、ピペッティング容器内で一定のままになる。特に、ピストンを第3位置から第1位置に移動した場合、第1位置に到達するまでは、第3位置に存在したポンプ出力を少なくとも一定に保つことが可能である。
図2eに示す第3状態のバルブ構成では、第1接続チャンネル163cは完全に開放し、第2接続チャンネル163dは完全に閉鎖している。その結果、バルブチャンバ106内のチャンバ圧力は、ピペッティングチャンネル103に最大限に印加される。バルブピストン110は、ピストン支持要素161に対して第2位置に位置している。
さらに、図2a、2d、および2eに示す第1状態、第2状態、および第3状態のバルブ構成において、第2バルブデバイス102の第2接続チャンネル163d’は完全に開放し、第1接続チャンネル163c’は完全に閉鎖している。その結果、バルブチャンバ106’内のチャンバ圧力は、バイパスチャンネル104内の周囲圧力から最小限にしか逸脱しない。第2バルブデバイス102のバルブピストン110’は、ピストン支持要素161’に対して第1位置に位置している。
図2fに示す第4状態のバルブ構成では、第2バルブデバイス102の第2接続チャンネル163d’が流体抵抗を示している。この流体抵抗は、バイパスチャンネル104とバルブチャンバ106’の間を流れる空気の全抵抗を支配し、第2接続チャンネルが次第に閉鎖すると同時に次第に増加する。図2gに示す第5状態のバルブ構成では、第2接続チャンネル163d’は、その時点で完全に閉鎖している。さらに、図2fに示す第4状態のバルブ構成では、第1接続チャンネル163c’が流体抵抗を示している。この流体抵抗は、ピペッティングチャンネル103とバルブチャンバ106’の間を流れる空気の全抵抗を支配し、第1接続チャンネルが次第に開放すると同時に次第に減少する。
図2gに示す第5状態のバルブ構成では、第2バルブデバイス102の第1接続チャンネル163c’は完全に開放し、第2接続チャンネル163d’は完全に閉鎖している。その結果、バルブチャンバ106’内のチャンバ圧力は、ピペッティングチャンネル103に最大限に印加される。バルブピストン110’は、ピストン支持要素161に対して第2位置に位置している。
さらに、図2a、2f、および2gに示す第1状態、第4状態、および第5状態のバルブ構成において、第1バルブデバイス101の第2接続チャンネル163dは完全に開放し、第1接続チャンネル163cは完全に閉鎖している。その結果、バルブチャンバ106内のチャンバ圧力は、バイパスチャンネル104内の周囲圧力から最小限にしか逸脱しない。第1バルブデバイス101のバルブピストン110は、ピストン支持要素161に対して第1位置に位置している。
ピペッティングチャンネル103内のピペッティング圧力は、一方のバルブデバイスによって設定され、他方のバルブデバイスは、ピペッティング圧力に影響を与えることに実質的に失敗する。その理由は特に、他方のバルブデバイスの第1接続チャンネルが閉鎖しているからである。第2接続チャンネルまたは第2開断面167は、特に第3位置にあり、すなわちバルブピストンの第1位置および/または第2位置の間に位置し、好ましくは少なくとも部分的に開放し、特に、第2位置より第1位置に近い第3位置にあり、好ましくは最大開放量の少なくとも半分の程度、または最大開放量の程度に開放している。バルブ構成100のバルブチャンバと周囲環境の間にそれぞれバイパス接続があるため、ポンプデバイスにより生成され得るバルブチャンバ内の圧力変動は、特に、ピペッティングチャンネルに完全には伝達されず、したがって液注には完全には伝達されず、バイパスを介して比例的に周囲環境に放出される。したがって、バルブピストンの第1位置からの移動量が少量の状態で、かつ、特にポンプ出力および/またはポンプ頻度が低い状態で、この圧力変動は効率的に減衰する。計量容量が小さいピペッティング容器でも、ポンプのフル出力で非常に正確に充填することができる。よって、より正確でより快適なピペッティング工程が可能になる。
能動バルブデバイス101、102は、ピペッティングチャンネル103内に所望のピペッティング圧力を生成する目的で、ピペッティングチャンネルとバイパス管の間に計量的にチャンバ圧力が分散するように設計される。この目的を達成するため、特に、第1接続チャンネル163c、163c’は、いずれの場合も可変の第1流体抵抗を有し、特に、第2接続チャンネル163d、163d’は、いずれの場合も可変の第2流体抵抗を有し、この場合において、ピペッティングチャンネル103内に所望のピペッティング圧力を生成する目的で、バルブデバイス101、101’の各々が第1流体抵抗、第2流体抵抗をそれぞれ適合させる。第1接続チャンネルと第2接続チャンネルは、特に互いに並行してバルブチャンバと接続し、かつ、特にバイパスチャンネルと接続する。
バルブピストン110、110’は、バルブピストンが、特に第1位置と第2位置の間の、第3位置または第4位置に配置されているとき、第4位置より第3位置の方が第1接続チャンネル163c、163c’をさらに閉鎖し、同時に、特に、第3位置より第4位置の方が第2接続チャンネル163d、163d’をさらに閉鎖するように設計される。このようにして、第1および/または第2の流体抵抗が可変となる。第3位置は、好ましくは第1位置の方に近づけて配置され、第2位置は、好ましくは第4位置の方に近づけて配置される。このことは、特にバルブデバイスがスロットル機能、特にダブルスロットル機能を有することにより達成でき、この場合、2つのスロットル機能が機能に関して互いに調和する。代表的な実施形態では、第1接続チャンネルの第1流体抵抗と、第2接続チャンネルの第2流体抵抗はそれぞれ可変であるため、スロットル機能は達成されている。
この実施形態の場合、第1流体抵抗が可変である理由は、ピストン支持要素161の第1下位部分164(この場合は実質的に中空円筒形)が第1最小内径D1を有し、軸Aに沿って伸びるバルブピストン110が、第1下位部分111、すなわち外径d1を有する第1スロットル部分111を備え、この外径は、軸Aに沿って可変であって、特に、ピッチ動作δd1/δA、すなわち数学関数d1(A)のピッチに従って、バルブピストンの端に向かうほど増大するからである。下位部分111の外面輪郭を形成することにより、特に構造をd1(A)に適合させることにより、第1流体抵抗の可変性、特にピペッティング動作に所望の影響を与えることができる。この目的で、第1スロットル部分111の第1下位領域111a(このスロットル部分の下位領域111bより、軸A沿いにバルブピストン110の第1端121に近い方の領域)は、好ましくは、下位領域111bより大きなピッチを有する。
この実施形態の場合、第2流体抵抗も可変である理由は、ピストン支持要素161の下位部分170(この場合は実質的に中空円筒形)が第2最小内径D2を有し(この場合、好ましくはD2>D1である)、軸Aに沿って伸びるバルブピストン110が、第2下位部分112、すなわち外径d2を有する第2スロットル部分112を備え、この外径は、軸Aに沿って可変であって、特に、ピッチ動作δd2/δA、すなわち数学関数d2(A)のピッチに従って、バルブピストンの第2端122に向かうほど増大し、逆に、第1端121に向かうほど減少するからである。下位部分112の外面輪郭を形成することにより、特に、構造をd2(A)に適合させることにより、第2流体抵抗の可変性、特にピペッティング動作に所望の影響を与えることができる。この目的で、第1スロットル部分112の第1下位領域112a(スロットル部分112の下位領域112bより、軸A沿いにバルブピストン110の第2端122に近い方の領域)は、好ましくは、下位領域112aより数学的に大きなδd2/δAピッチ、すなわち下位領域112bより低い勾配を有する。
特に、ピペッティング装置の所望のピペッティング動作は、第1スロットル領域と第2スロットル領域を調和させることにより達成することができる。特に、これらの外面輪郭を一致させることにより、特に、スロットル領域の外径のピッチδd/δAのピッチ動作を一致させることにより、かつ/または、ピストン支持要素161の第1下位部分164(この場合は実質的に中空円筒形)の内径D1および/または第2下位部分170の内径D2を一致させることにより、特に、各々の内径のピッチ動作δD/δAを一致させることにより、達成することができる。
バルブピストンは、好ましくは、通常、少なくとも1つの実質的に円錐形の第1下位部分(111)を備え、この下位部分を用いて、特に、第1接続チャンネル(163c)の自由第1開断面(168)を変えることにより、第1流体抵抗を変化させることができる。バルブピストンは、好ましくは、通常、少なくとも1つの実質的に円錐形の第2下位部分(112)を備え、この下位部分を用いて、特に、第2接続チャンネル(163d)の自由第1開断面(167)を変えることにより、第2流体抵抗を変化させることができる。第1接続チャンネルと第2接続チャンネルは、特に互いに並行してバルブチャンバと接続し、かつ、特にバイパスチャンネルと接続する。第1接続チャンネルと第2接続チャンネルにおけるチャンバ圧力の降下は、いずれの場合も、計算により概算でき、かつ/または実験により測定できる。
バルブピストンの第2端は、バルブピストンの第1端よりも、ピペッティング装置の駆動要素の近くにある。
バルブピストン110はさらに、第2接続チャンネル163dを閉鎖するための円錐形の停止領域113、すなわち閉鎖部分114を備え、この部分は外径d3を有し、この外径は、ピストン支持要素161の下位部分166の最大内径D3と実質的に対応し、したがって実質的にd3=D3であり、ここで、好ましくはD3>D2である。バルブピストン110はさらに、バルブピストンの第1端121の近くに配置される、リングシール135を保持するための環状の凹み115aを備える。バルブピストン110はさらに、バルブピストンの閉鎖部分114の近くに配置される、リングシール134を保持するための環状の凹み115bを備える。バルブピストン110はさらに、伸長部分116を備える。この伸長部分を介して、使用者が駆動要素を駆動することにより、ピペッティング装置の外側からスロットル部分を移動させて、第1および第2流体抵抗を変化させる。バルブピストン110は、凹み117を介して本体2にばねを伴って取り付けられ、この凹みは、バルブピストン110のばね取り付けの受け部として使われる。好ましくは、駆動要素のフランジ部分を、ハウジング2のばねと本体2の間に取り付ける。好ましくは、駆動要素を本体2の案内部分に案内して、軸Aに沿って並進移動させる。
ピペッティング装置1の場合、ポンプ出力が連続的に可変であるため、ピペッティング動作がさらに調整される。この目的を達成するため、本体2は、ポジションセンサとして少なくとも1つのホールセンサ(非表示)を備え、このセンサにより、本体に対する、またはピストン支持要素161に対するバルブピストンの位置が検出される。電気制御デバイス8は、軸Aに沿って移動するバルブピストン110の測定位置および/または測定速度に従ってポンプ出力を変えるように設計され、特に、使用者が駆動要素を徐々に押すことによりバルブピストンがピストン支持要素161の内側にさらに押し込まれたとき、ポンプ出力を増加させるように設計される。よって、ピペッティング装置の使用の効率が高まり、特に快適性が向上し、ポンプ出力調整の柔軟性が高くなる。特に、ポジションセンサまたは他のスイッチ(例えば機械スイッチ)により、直ちにポンプのスイッチを入れることができる。この機械スイッチは、使用者が開始位置から駆動ボタンを押したとき、好ましくは、使用者がバルブピストンを第1位置から移動させたとき、例えば駆動要素面に設けられたつまみにより、自動的に起動させることができる。このことは、少なくとも試料吸引用の駆動要素に当てはまる。試料を分注するための駆動要素の場合は、ポンプは、好ましくは、バルブピストン110’の特定の第3位置に到達したとき、すなわち、何らかの挿入深さに到達したときにのみ作動する。その理由は、当該第3位置に到達する前に、重力の影響で試料が分注され、過圧が不要であるからである。第2接続チャンネルの開放により制御する試料の分注は、効率的かつ快適であり、ポンプが作動することにより、所望の程度に分注する工程を追加的に加速することができる。
バルブ構成100を用いた第1の好適な実施形態による、本発明のピペッティング装置のさらなる具体的利点は次の通りである。このピペッティング装置は、ピペッティングチャンネル内に所望のピペッティング圧力を設定するのに必要な空気量に実質的に対応する空気量のみが、バイパス管104を通じて周囲環境と交換されるように設計される。この場合、好ましくは、ピペッティング圧力を設定するときに実質的に限定して空気が交換され、好ましくは、所望のピペッティング圧力に達しているときは、空気は実質的にまったく交換されない。交換される空気量は、特に、バルブ構成100の流体領域と周囲環境の間の正味流量を構成し、すなわち、周囲環境から取得される空気の正味量、または周囲環境に送出される空気の正味量を構成する。よって、バルブ構成100のチャンネル領域に到達する外部の潜在的に有害な空気、例えば湿気は減少し、逆の、バルブ構成100から周囲環境に送出される空気も減少する。これは、使用者にとってより快適なことである。
代表的な実施形態でこの利点が達成される理由は、特に、このピペッティング装置が、厳密に1つのポンプデバイス(例えば厳密に1つのダイヤフラムポンプ)と、ポンプデバイスの取入口側に接続した、吸入空気用の少なくとも1つの第1(または厳密に1つの第1)ポンプチャンネル105aと、ポンプデバイスの送出口側に接続した、分注空気用の第2(または厳密に1つの第2)ポンプチャンネル105bと、を具備し、第1ポンプチャンネルは第1バルブデバイス101の第1バルブチャンバ106に接続し、第2ポンプチャンネルは第2バルブデバイス102の第2バルブチャンバ106’に接続し、その結果、第1バルブチャンバ106内の吸込圧力と、第2バルブチャンバ106’内の送出圧力の両方を、1つのポンプデバイスで生成できるからである。
図3aは、本発明の第2の好適な実施形態による、本発明による別のピペッティング装置の第1状態にあるバルブ構成200全体の側面図を示す。バルブ構成200の部品はバルブ構成100の部品と同様であり、区別するため二重引用符を付けて表示している。このピペッティング装置は特に、逆行可能なポンピング方向を有するポンプデバイスを具備する。よって、このポンプデバイスは、特に、単一のバルブ支持デバイス101”で動作できる。しかし、このポンプデバイスは、各々が一定のポンピング方向を有する2つのポンプを使用することも可能であり、あるいは、別の適切なポンプデバイスを含むことも可能である。
バルブ構成100と異なり、バルブ構成200の場合、ポンプチャンネル(非表示)はバルブチャンバ106”と直接接続せず、好ましくは、周囲環境、特にバイパスチャンネル104”、特に、ピストン支持要素161”の内部領域163”の下位部分104c”または空洞104a”と、常時接続している。この場合、バイパスチャンネル104”も周囲環境と直接接続している。換言すれば、大きな圧力降下がなく、換言すれば、特に、第1または第2流体抵抗による圧力降下と比べて、大きな圧力降下がない。バルブ構成200の第1状態では、第1接続チャンネル163c”は閉鎖し、第2接続チャンネル163d”は最大限に開放している。バルスピストン110”は第1位置に位置する。
図3bは、図3aのバルブ構成の第2状態を示す。この場合、ポンピング方向に応じて、第1接続チャンネル163c”と第2接続チャンネル163d”の各々を部分的に開放することにより、ピペッティング出力が調整される。バルブピストンは、第1位置と第2位置の間に位置する。
図3cは、図3aのバルブ構成の第3状態を示す。ポンピングの方向に応じて、最大出力で、空気をピペッティングチャンネル103”に吸入するか、またはそこから排出することにより、ピペッティング出力が最大化される。バルスピストン110”は第2位置に位置する。
本発明の第2の好適な実施形態についても、バルブチャンバと周囲環境の間にバイパス接続104”が達成される理由は、特に、ポンプデバイスにより発生し得るバルブチャンバ内の圧力変動が、ピペッティングチャンネルに完全には伝達されず、したがって液注に完全には伝達されず、バイパスを介して比例的に周囲環境に送出され、したがって、バルブピストンの第1位置からの移動量が少量の状態で、かつ、特にポンプ出力および/またはポンプ頻度が低い状態で、この圧力変動が効率的に減衰するからである。計量容量が小さいピペッティング容器でも、ポンプのフル出力で非常に正確に充填することができる。よって、この場合も、より正確でより快適なピペッティング工程が可能になる。

Claims (15)

  1. ペッティング圧力下の空気(9b)を用いてピペッティング容器(9)に吸引することにより、流体試料(9a)をピペット操作するためのピペッティング装置(1)であって、
    −ピペッティング圧力を設定するための少なくとも1つのバルブデバイス(101;102;101”)であって、バルブチャンバ(106;106’;106”)を備えたバルブデバイス(101;102;101”)を有するバルブ構成(10;100;200)と、
    −前記バルブチャンバと接続して前記バルブチャンバ内でチャンバ圧力を生成する、少なくとも1つのポンプデバイス(7)と、
    −前記ピペッティング容器と接続可能なピペッティングチャンネル(103;103”)と、
    −周囲環境に対して開放しているバイパスチャンネル(104;104”)と、
    を具備し、
    前記ピペッティングチャンネルと前記バイパスチャンネルは、それぞれ前記バルブチャンバと接続し、
    前記少なくとも1つのバルブデバイスは、前記ピペッティングチャンネル内で所望のピペッティング圧力を生成するために、前記チャンバ圧力が該バルブデバイスにより前記ピペッティングチャンネルと前記バイパスチャンネルの間に分散するように設計され、
    前記ピペッティングチャンネル(103;103”)は、可変の流体抵抗を有する第1接続チャンネル(163c;163c’;163c”)を介して前記バルブチャンバ(106;106’;106”)と接続し、
    前記バイパスチャンネル(104;104”)は、可変の流体抵抗を有する第2接続チャンネル(163d;163d’;163d”)を介して前記バルブチャンバ(106;106’;106”)と接続し、
    前記ピペッティングチャンネル内で所望のピペッティング圧力を生成するために、前記バルブデバイスにより第1流体抵抗と第2流体抵抗が適合される、ピペッティング装置。
  2. 前記バルブデバイスが、閉鎖支持要素(161;161’;161”)と、少なくとも第1位置と第2位置の間で該閉鎖支持要素に対して並進移動可能に配置された少なくとも1つの閉鎖要素(110;110’;110”)と、を備えている、請求項に記載のピペッティング装置であって、該閉鎖要素は、第1位置で前記第1接続チャンネルを閉鎖するが、第2位置では前記第1接続チャンネルを閉鎖せず、該閉鎖要素は、第1位置で前記第2接続チャンネルを閉鎖しないが、第2位置では前記第2接続チャンネルを閉鎖する、ピペッティング装置。
  3. 前記閉鎖要素が前記第1位置と前記第2位置の間の第3の位置に配置されているとき、前記第1接続チャンネルと前記第2接続チャンネルを部分的に開放するように前記閉鎖要素が形成される、請求項に記載のピペッティング装置。
  4. 前記閉鎖要素が前記第1位置と前記第2位置の間の第3または第4の位置に配置されているとき、前記閉鎖要素が、第4位置よりも第3位置の方が前記第1接続チャンネルをさらに閉鎖し、第3位置よりも第4位置の方が第2接続チャンネルをさらに閉鎖するように、前記閉鎖要素が形成される、請求項またはに記載のピペッティング装置。
  5. 手動で操作可能な、請求項の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、ピペッティング管内に所望のピペッティング圧力を設定するために、前記閉鎖要素の位置を使用者が決定するように前記バルブデバイスが設計される、ピペッティング装置。
  6. 前記少なくとも1つのバルブデバイスがバルブチャンバを備えている請求項の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、前記閉鎖要素がバルブピストン(110;110’;110”)であり、該バルブピストンは、該バルブデバイスを通じて軸Aに沿って伸長し、かつ、少なくとも第1位置と第2位置の間で、該軸Aに沿って前記閉鎖支持要素に対して並進移動可能である、ピペッティング装置。
  7. 請求項に記載のピペッティング装置であって、
    前記第1接続チャンネルが軸Aに対して垂直の第1開断面を有し、前記バルブピストンが第1の円錐形のピストン部分を有し、該第1の円錐形のピストン部分は、前記第1位置と前記第2位置の間で、該第1開断面を少なくとも部分的に、または完全に閉鎖するように、該第1開断面内で移動可能に配置され、
    前記第2接続チャンネルが軸Aに対して垂直の第2開断面を有し、前記バルブピストンが第2の円錐形のピストン部分を有し、該第2の円錐形のピストン部分は、前記第2位置と前記第1位置の間で、該第2断面を少なくとも部分的に、または完全に閉鎖するように、該第2開断面内で移動可能に配置され、前記第1の円錐形のピストン部分および前記第2の円錐形のピストン部分の、軸Aに対して垂直の断面が、少なくとも複数の部分に渡って、前記軸Aに沿って連続的に変化する、ピペッティング装置。
  8. 第1バルブチャンバを有する第1バルブデバイスと、第2バルブチャンバを有する第2バルブデバイスと、を具備する、請求項1〜の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、
    前記ポンプデバイスは、該第1バルブチャンバと接続して該チャンバ内に第1チャンバ圧力を生成し、かつ該第2バルブチャンバと接続して該チャンバ内に第2チャンバ圧力を生成し、該第1バルブチャンバと該第2バルブチャンバは、それぞれ前記ピペッティングチャンネルおよび前記バイパスチャンネルと接続し、
    前記ピペッティングチャンネル内に圧力が設定され、かつ該圧力が、前記ピペッティングチャンネルと空気を密閉して接続されたピペッティング容器に流体試料を吸引するのに適切な圧力であるように、前記第1バルブデバイスが設計され、
    前記ピペッティングチャンネル内に圧力が設定され、かつ該圧力が、空気を密閉して前記ピペッティングチャンネルと接続しているピペッティング容器から流体試料を分注するのに適切な圧力となるように、前記第2バルブデバイスが設計される、
    ピペッティング装置。
  9. 手動で操作可能な、請求項に記載のピペッティング装置であって、
    流体試料を吸引するため、前記第1バルブチャンバと前記ピペッティングチャンネルの間の前記接続チャンネルが少なくとも部分的に開放し、前記第2バルブチャンバと前記ピペッティングチャンネルの間の前記接続チャンネルが閉鎖するように設計され、かつ
    流体試料を分注するため、前記第1バルブチャンバと前記ピペッティングチャンネルの間の前記接続チャンネルが閉鎖し、前記第2バルブチャンバと前記ピペッティングチャンネルの間の前記接続チャンネルが少なくとも部分的に開放するように設計された、
    ピペッティング装置。
  10. 手動で操作可能な、請求項またはに記載のピペッティング装置であって、
    流体試料を吸引するため、前記第1バルブチャンバと前記バイパスチャンネルの間の前記接続チャンネルが少なくとも部分的に開放または閉鎖し、前記第2バルブチャンバと前記バイパスチャンネルの間の前記接続チャンネルが開放するように設計され、かつ
    流体試料を分注するため、前記第1バルブチャンバと前記バイパスチャンネルの間の前記接続チャンネルが開放し、前記第2バルブチャンバと前記バイパスチャンネルの間の前記接続チャンネルが少なくとも部分的に、または完全に開放するように設計された、
    ピペッティング装置。
  11. 前記ピペッティングチャンネル内に所望のピペッティング圧力を設定するのに必要な空気量に対応する空気量のみが、前記バイパスチャンネルを通じて周囲環境と交換されるように設計された、請求項10の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、該ピペッティング圧力を設定するときに実質的に限定して空気が交換され、前記所望のピペッティング圧力に達しているときは、空気が実質的にまったく交換されない、ピペッティング装置。
  12. 厳密に1つポンプデバイスと、該ポンプデバイスの取入口側に接続した少なくとも1つの吸入空気用第1ポンプチャンネルと、該ポンプデバイスの送出口側に接続した分注空気用第2ポンプチャンネルと、を有する、請求項11の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、該第1ポンプチャンネルは前記第1バルブチャンバと接続し、かつ該第2ポンプチャンネルは前記第2バルブチャンバと接続し、その結果、前記第1バルブチャンバ内の吸込圧力と、前記第2バルブチャンバ内の送出圧力の両方を、1つのポンプデバイスを用いて生成することのできる、ピペッティング装置。
  13. 手動で操作可能な電気ピペッティング装置として設計された、請求項1〜12の少なくとも一項に記載のピペッティング装置であって、該装置はピストル状のグリップを具備し、該グリップは少なくとも1つの駆動要素を具備し、該駆動要素は使用者が係合させることができ、前記チャンバ圧力は、使用者に制御され、前記駆動要素の駆動時に、前記少なくとも1つのバルブデバイスにより、前記ピペッティングチャンネルと前記バイパスチャンネルの間に前記チャンバ圧力が分散され、計量されて、前記ピペッティングチャンネル内に所望のピペッティング圧力が生成される、ピペッティング装置。
  14. 前記少なくとも1つのポンプデバイスのポンプ出力を、前記バルブデバイスの本体に対する前記閉鎖要素の位置に応じて自動的に設定するためのデバイスを具備する、請求項に記載のピペッティング装置。
  15. 請求項1〜14の少なくとも一項に記載のピペッティング装置(1)を製造する方法であって、
    −前記少なくとも1つのバルブデバイスを、少なくとも部分的に第1材料から製造するステップと、
    −前記少なくとも1つのピペッティングチャンネルと、前記少なくとも1つのバイパスチャンネルを、少なくとも部分的に第2材料から製造するステップと、
    を少なくとも含んでなる、方法。
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