JP6169822B2 - 太陽光検知装置及びこれを利用した太陽光照光装置 - Google Patents
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Description
この太陽光採光システムには、集光用のレンズや該レンズが常に太陽を正面に捉えるように自動的に太陽追尾を行わせる為の太陽追尾装置を備えた太陽光採光装置が備えるのが一般的である。
従来の太陽の追尾は以上のように行われており、前者の日付や時間に基づいて制御する方法では、常に正しい時刻及び日付を制御装置が取得となる。
一方、太陽からの入射光に基づいて制御する方法では、日中のみ電源を供給すれば良く、太陽電池を電源とすることで電源を不要として信頼性向上及びコストダウンを図れたが、曇天や雨天時など太陽光が散乱して太陽位置を特定しにくい場合、太陽の動きに追随できなくなり、手調整が必要となってしまうという。
また装置が誤作動した後、改めて太陽光を一定位置に照光するために装置をリセットするためには太陽光の照光方向をスキャニングしなければならないのに、可能な全範囲の方位角と全範囲の高度をそれぞれスキャニングする必要があり、たくさんの時間がかかる。
更に、太陽の方位と高度を測定して、移動角を探り出すためには太陽光の光量が十分しなければならないが、天気状況によって太陽の出現が一定しないこともあるので、太陽光照光装置作動中に天気が暗くなると装置が誤作動してダウンする課題を有している。
また、装置が誤作動した後、改めて太陽光を一定位置に照光するために装置をリセットするためには太陽光の照光方向をスキャニングしなければならないのに、可能な全範囲の方位角と全範囲の高度をそれぞれスキャニングする必要があり、たくさんの時間がかかるという課題を有している。
一面が開放されたハウジングと、ハウジングの開放面に向かう中心軸と直交する平面上に配置された影板と、ハウジング内側のベース部に具備される光センサーであるスキャニングセンサーと、前記のベース板上の水平軸と前記のベース板上の水平軸に直交した軸にそれぞれ二つずつ具備された微細感知センサーとからなり、ベース板上であって、ベース板に投影する影板の正射影境界線内側に接するように、微細感知センサーを配置すると共に、影板の正射影境界線外側にスキャニングセンサーを配置することを特徴とする太陽光検知装置である。そして、ベース板と影板を対角線で配置された二つの支持板で互いに結合し、前記の四つの微細感知センサーをそれぞれの区画に配置することが望ましい。
更に、駆動制御部には、時計データを有し、駆動制御部は前記の時計から認識された前記の第2駆動モーターのスキャニング範囲を制限すること、及び光方向感知部は、前記の反射体の中心から、反射体の平均幅の1.5倍距離に配置することが望ましい。
以下、図1ないし図8を参照して、本発明による太陽光照光装置の構成を詳細に説明する。
図1は、本発明による太陽光照光装置を利用して、太陽光を目標点に照光する過程を図示したものである。
太陽光を反射する反射体1により太陽光を受ける受光体2と、反射体1を二つの軸に対して回転させる駆動部により駆動制御し、反射体1によって反射された太陽光の反射光が受光体2の目標点を向かっているのかを確認する太陽光検知装置3とよりなり、太陽光検知装置3により反射体を駆動制御し受光体2に太陽光を照射させる。以下これらを詳述する。
反射体1は、鏡体よりなる反射部10と、反射部を支持するフレーム11と、水平方向のX軸方向に回転させる第1駆動モーター12と、反射体1を垂直軸であるZ軸方向に対して回転させる第2駆動モーター13により構成する。
この第1駆動モーター12と第2駆動モーター13の回動により、反射体1を全ての方向に向けることが可能となる。そして、反射体1の中心Oは、X軸およびZ軸の交点として、反射体1が、X軸またはZ軸を中心で回転しても位置が変わらない。反射体1の位置は、反射体1の法線の位置で決まって、反射体の法線は方位角と高度で表すことができるし、方位角は垂直軸を基準にした回転で表示され、高度は水平軸を基準にした回転で表示され、反射体1の中心Oは、普遍となることより、この中心Oを基準として、後述する受光体2の中心とO’とを連結する軸をY軸として、反射体1の制御に用いる。
受光体2は、被照射部に伝達するもので、例えば反射体1と同様な鏡体の受光板とする場合の他、太陽電池としたり、光ファイバーを利用して、光を伝達する光ファイバー集光部として用いることが出来る。そして、受光体2は、太陽電池パネルなどそれ自体で、太陽光の採光を利用する場合と別に、日当たりの悪い家、部屋、地下室等にあっても太陽光による自然な照明を得ることを目的として使用する場合には、太陽光の使用目的の部位まで反射等させて使用する。この場合には、太陽光の目的場所等が固定の場所にある場合には、その方向に反射する向きに固定して使用することが出来る。
太陽光検知装置3は、図1に示すように、反射体1の反射部10の中心Oと、受光体2の受光面20の中心O’のそれぞれを結ぶ中心線軸Y上に位置するように角度高さを調整して支持台40に取り付けている。
ここで、図2は、本発明の太陽光検知装置の一部切り欠き斜視図、図3は、本発明による太陽光検知装置内部の微細感知センサー及び後述するスキャニングセンサーの配置を正面から図示したものである。
図3において、Z’軸は垂直軸であり、X’軸は、前述したY軸に直交した平面上でZ’軸に直交した軸である。
1間を、Y軸に直交するように対角線で配置された二つの支持板33,33で互いに結合し、前記の四つの区画に形成する。この四つに区分けされたベース部31面上に、微細感知センサー34a、34b、34c、34dをそれぞれ配置している。そして、この二つの微細感知センサー34a、34cは、Z’軸上において、残りの二つの微細感知センサー34b、34dは、X’軸上に置かれるのが望ましい。また、各微細感知センサー34a、34b、34c、34dなどはベース板31に形成される影板32の正射影境界線(図2の一点線)内側に接するように位置させることが望ましい。従って、太陽光が真上から少しずれたときに、いずれかの微細感知センサー34a、34b、34c、34dに、太陽光が照射し、センサーが働くことになり、高感度で太陽光を検知することが出来る。
なお、太陽光検知装置3及び支持台40は、理解のため図面上比較的大きく記載しているが、受光体2に影が小さくするような大きさであることが好ましい。
図4は、本発明の制御の概略を示す説明図である。
図において、反射体1は、反射部10の姿勢をX軸に対して回転させる第1駆動モーター12と、反射部10の姿勢をZ軸に対して回転させる第2駆動モーター13で制御する。この制御は、制御部5は、太陽光の光量を感知する光量感知機50と、太陽光が反射体1の、反射部10によって反射された反射光の方向を感知する太陽光検知装置3と、時計51と光量感知機50から感知された光量と時計51から認識された時間および太陽光検知装置3から感知された反射光の方向によって反射部10の第1駆動モーター12、および第2駆動モーター13を駆動して、反射体1から反射された反射光が目標点である受光体2を向けるようにする駆動制御部52で制御する。
第1および第2スキャニングセンサー35a、35bに、すべて反射光が感知されると、駆動制御部52は微細感知センサー(223)の各微細感知センサー34a、34b、34c、34dから感知された光量(L3)が一定量(l3)未満まで反射体1の反射部10を徐々に、たとえば、秒当り1度の各速度で回転させる。すなわち、影板32の影によって四つの微細感知センサー34a、34b、34c、34d、すべてに光が感知されないと反射体1から反射された反射光が、影板32と直交に入射されるものなので、反射光が目標点である受光板2に向かって正確に照射している状態となる。太陽の一周運動によって、反射光の方向が変化すると、微細感知センサー34a、34b、34c、34dの中から一つまたは二つに反射光が感知され、駆動制御部52はX軸またはZ軸駆動モーターを駆動して反射体1の姿勢を変化させて、あらゆる微細感知センサー34a、34b、34c、34dに光が感知されない状態にする。
反射体1は前記の微細感知センサー34a、34b、34c、34d中、光が感知された方向に回転して、光が感知された微細感知センサー34a、34b、34c、34dに影が生じるようにする。
たとえば、図3において、Z’軸上の微細感知センサー中、上側の微細感知センサー34aに光が感知されると、駆動制御部52は反射体1を、X軸を中心で、時計方向へと回転させ、反射光の方向を上側に移動させ、第1微細感知センサー34aに光が感知されないようにする。また、X’軸上の微細感知センサー中、左側の微細感知センサー34bに光が感知されると、駆動制御部52は反射体1を、Z軸を中心に時計方向へと回転させ、反射光の方向を左側に移動させ、第2微細感知センサー中、上側の微細感知センサー34bに光が感知されないようにする。また、Z’軸上の微細感知センサー34cに光が感知されると、駆動制御部52は反射体1を、X軸を中心で反時計方向へと回転させ、反射光の方向を下側に移動させ、第3影感知センサー34cに光が感知されないようにする。またX’軸上の微細感知センサー中、右側の微細感知センサー34dに光が感知されると、駆動制御部52は反射体1をZ軸を中心に反時計方向へと回転させ、反射光の方向を右側に移動させ、第4影感知センサー34dに光が感知されないようにする。
反射体1の平均幅の1.5倍の距離としたのは、1.5倍の長さでの点で、反射部端部から18°程度の角度になり、この程度の角度であれば微細感知センサー34a、34b、34c、34dの検知で充分可能となり、迅速に反射体1を駆動させて、太陽光の追従可能となり効率的な太陽光照光装置となるからである。
θ1は、太陽が真東にある場合(図5のE方向)、反射体1の反射部10の中心Oが、太陽光の目標点である、受光体2に送るための反射部10の法線の真東方向を基準にした方位角として、受光体2の受光面20の中心O’と、反射体1の中心Oを連結した線と東西軸が成す角度の中間位置である。
θ2は、太陽が南中した場合(図5のS方向)、反射体1の反射部10の中心Oが、受光体2の受光面20の中心O’に送るため、反射部10の法線の方位角として、受光体2の受光面20の中心O’と反射体1の反射部10の中心Oを連結した線と、南北軸が成す角度の中間位置である。
θ3は、太陽が真西となった場合(図5のW方向)、反射体1の反射部10の中心Oが、受光体2の受光面20に送るため、反射部10の法線の方位角として、受光体2の受光面20の中心O’と反射体1の反射部10の中心Oを連結した線と東西軸が成す角度の中間位置である。
第1および第2スキャニングセンサー35a、35bに光が感知されるようにする過程は、光量感知センサー50に光が感知されると、駆動制御部52はスキャニング過程を始める。図5の第1スキャニングセンサー35aと第2スキャニングセンサー35bは、互いに上下の位置が違って、左右の位置も違うので、第1および第2スキャニングセンサー35a、35bのすべてに光が感知される場合はハウジング30の影が殆ど生じなく、反射光の方向が大体に目標点の受光体2の受光面20を向かう状態である。
太陽光が、θ4の角度に移動したとき、反射体1から反射光もθ4だけ移動する。このため当初の反射体1(同図光束の中心点線のみ表示)からの光の半分が、受光体2に照射され、この時光束の傾きは、同図(b)に示すようにθ4の角度だけ傾いて照射されることになる。従って、この時生じた傾きによって、影板32の角から、光束がいずれかの微細感知センサー34a、34b、34c、34dに照射されることになる。この時の、この微細感知センサー34a、34b、34c、34dの感知データをもとに、反射体1を精密に調節することが出来る。
図8に図示されたように、光量センサー50は、光量を感知する(S10)。日出か曇天で雲が晴れて、一定量以上の光量が光量センサーに到達するのかを判断してから(S20)晴れ基準光量(l1)未満の場合、太陽光照光装置は作動しないで、光量センサー50が続けて光量を感知する過程を繰り返す。
晴れ基準光量(l1)以上の光が光量センサー50に照射されると時計51から時間を判断する(S30)。
10 反射部
11 フレーム
12 第1駆動モーター
13 第2駆動モーター
2 受光体
20 受光面
3 太陽光検知装置
30 ハウジング
31 ベース部
32 影板
33 支持板
34a、34b、34c、34d 微細感知センサー
35a、35b スキャニングセンサー
40 支持台
50 光量感知機
51 時計
52 駆動制御部
Claims (10)
- 一面が開放されたハウジングと、
ハウジングの開放面に向かう中心軸と直交する平面上に配置された影板と、
ハウジング内側のベース部に具備される光センサーであるスキャニングセンサーと、
前記のベース板上の水平軸と前記のベース板上の水平軸に直交した軸にそれぞれ二つずつ具備された微細感知センサーとからなり、
ベース板上であって、ベース板に投影する影板の正射影境界線内側に接するように、微細感知センサーを配置すると共に、影板の正射影境界線外側にスキャニングセンサーを配置することを特徴とする太陽光検知装置。 - ベース板と影板を対角線で配置された二つの支持板で互いに結合し、前記の四つの微細感知センサーをそれぞれの区画に配置することを特徴とする請求項1に記載の太陽光検知装置。
- 太陽光を反射する反射体と、
反射体により太陽光を受ける受光体と、
反射体を二つの軸に対して回転させる駆動部と、
駆動部を制御する駆動制御部と、
前記の反射体によって反射された太陽光の反射光が受光体の目標点を向かっているのかを確認する太陽光検知装置とよりなり、
太陽光検知装置は、反射体と受光体のそれぞれを結ぶ中心線上であって、かつ一面を開放した開放面が、前記反射体方向に配置されたハウジングと、ハウジングの開放面に向かう中心軸と直交する平面上に配置された影板と、ハウジング内側のベース部に具備される光センサーであるスキャニングセンサーと、前記のベース板上の水平軸と前記のベース板上の水平軸に直交した軸にそれぞれ二つずつ具備された微細感知センサーとからなり、ベース板上であって、ベース板に投影する影板の正射影境界線内側に接するように、微細感知センサーを配置すると共に、影板の正射影境界線外側にスキャニングセンサーを配置すると共に、
駆動制御部は、前記のスキャニングセンサーすべてに光が感知されない場合には前記のスキャニングセンサーすべてに光が感知されるように駆動部を駆動し、前記のスキャニングセンサーすべてに光が感知されて場合には、前記の微細感知センサーから感知した前記の反射光の方向が前記の目標点を向けるように駆動を制御し、前記のスキャニングセンサーすべてに光が感知されてから、スキャニングセンサーすべてに光が感知される前より遅い速度で駆動することを特徴とする太陽光照光装置。 - 請求項3記載の太陽光照光装置は、前記の反射体を水平軸に対して回転させる第1駆動モーターと前記の反射体を垂直軸に対して回転させる第2駆動モーターを含む太陽光照光装置。
- 請求項4記載の太陽光照光装置は、太陽光が照射された、感知された微細感知センサーがある場合、感知されたセンサーの方向に前記の反射体を回転させるように前記の第1または第2駆動モーターを駆動することを特徴とする太陽光照光装置。
- 前記の駆動制御部には、時計データを有し、駆動制御部は前記の時計データから認識された前記の第2駆動モーターのスキャニング範囲を制限することを特徴とする請求項4記載の太陽光照光装置。
- 太陽光検知装置は、前記の反射体の中心から前記の反射体の平均幅の1.5倍距離に配置することを特徴とする請求項3〜6の何れか1に記載の記載の太陽光照光装置。
- 反射体の法線の方位角と高度を調節して、太陽光を目標点に反射する太陽光照光方法において、太陽光の光量を感知して、前記の感知された太陽光の光量が基準光量未満である場合、続けて光量を感知する第1光量判断工程と、
前記の第1光量判断工程から判断された前記の太陽光の光量が基準光量以上の場合、前記の反射体の法線の方位角および高度を変化させ、前記の太陽光の反射光が目標点を向けて反射されるようにするスキャニング工程と、
前記のスキャニング工程以後の初期状態および前記の太陽光の反射光が前記の目標点に正確に照射されてから太陽の一周運動によって、太陽の座標が移動した状態から前記のスキャニング工程より徐々に前記の反射体の法線の方位角と高度を変化させて、前記の太陽光の反射光が正確に前記の目標点に入射されるように維持する微細調整工程とを有し、
前記の微細調整工程以後、太陽光の光量を感知して、感知された光量が前記基準光量以上であれば、前記の微細調整工程を改めて遂行し、前記の光量が前記の基準光量未満であれば、前記の第1光量判断工程を遂行する第2光量判断工程を含む太陽光照光方法。 - 請求項8記載の太陽光照光方法において、前記のスキャニング工程から前記の反射体は水平軸を基準で15度ずつ回転しながら、秒速15度の速度で垂直軸を基準で回転して、前記の太陽光の反射光の方向をスキャニングし、前記の微細調整工程から前記の反射体は前記の垂直軸または前記の水平軸を基準で秒速1度の速度で回転して、前記の太陽光の反射光が向ける方向を調整する太陽光照光方法。
- 前記の太陽光照光方法において、前記の反射体は時間によって、垂直軸を基準にした回転範囲が変わるスキャニング工程とすることを特徴とする請求項9記載の太陽光照光方法。
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