JP6169415B2 - 冷水製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷水製造装置に関する。
冷水は、例えば、スーパーマーケットや食品加工工場における、食材の冷却や洗浄に用いられる。この場合の冷水は、水道水等の補給水を冷却することによって製造される。このような冷水を製造する装置として、例えば、特開平11−94313号公報や特開2002−176962号公報に開示されたものが知られている。
特開平11−94313号公報 特開2002−176962号公報
使用済みの冷水である冷排水は、水道水等の補給水よりも充分低温である場合が多いものの、現状はそのまま廃棄されている。このため、従来のこの種の装置は、冷排水の有する冷熱を有効活用できていなかった。その一方で、補給水と冷排水とを直接的に熱交換すると、衛生上の問題が生じる。本発明は、かかる課題に対処するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、衛生上の問題を回避しつつ、冷排水の有する冷熱を有効利用することにある。
本発明の冷水製造装置は、補給水供給源から供給された補給水(例えば上水)を冷却することで、冷水(これを使用する供給先に供給するためのもの)を製造するように構成されている。
本発明の一側面における特徴は、当該冷水製造装置が、冷熱回収用熱交換器と、補給水冷却用熱交換器と、を備えたことにある。ここで、前記冷熱回収用熱交換器は、冷排水(前記供給先から排出された使用済みの前記冷水)と熱媒体(前記補給水とは異なる:例えば常温常圧で気体の冷媒)との熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられている。前記補給水冷却用熱交換器は、補給水流路に介装されている。この補給水流路は、前記補給水供給源と前記供給先との間に設けられた前記補給水の通路である。そして、前記補給水冷却用熱交換器は、前記冷熱回収用熱交換器にて回収された冷熱により、前記補給水を冷却するように設けられている。また、前記冷熱回収用熱交換器と前記補給水冷却用熱交換器との間には、ヒートポンプが設けられている。前記冷熱回収用熱交換器と前記ヒートポンプとの間には、前記熱媒体が流れる流路である熱媒体流路が設けられている。前記補給水冷却用熱交換器と前記ヒートポンプとの間には、冷媒が流れる流路である冷媒流路が設けられている。前記冷熱回収用熱交換器は、前記冷排水から、前記熱媒体流路を流れる前記熱媒体に、前記冷熱を移動させる。前記ヒートポンプは、前記熱媒体流路を流れる前記熱媒体から、前記冷媒流路を流れる前記冷媒に、前記冷熱を移動させる。前記補給水冷却用熱交換器は、前記冷媒流路を流れる前記冷媒から、前記補給水流路を流れる前記補給水に前記冷熱を移動させる。
本発明の冷水製造装置は、冷却器(例えばヒートポンプチラー)をさらに備えていてもよい。この冷却器は、前記補給水を冷却するように、前記補給水流路に介装されている。この場合、前記補給水冷却用熱交換器は、前記冷却器と直列又は並列に接続されている。
本発明の他の一側面における特徴は、当該冷水製造装置が、第一冷熱回収用熱交換器と、第二冷熱回収用熱交換器と、第一補給水冷却用熱交換器と、第二補給水冷却用熱交換器と、ヒートポンプと、熱媒体流路と、冷媒流路と、を備えたことにある。
前記第一冷熱回収用熱交換器は、前記冷排水と前記熱媒体としての第一熱媒体との熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられている。前記第二冷熱回収用熱交換器は、前記第一冷熱回収用熱交換器から排出された前記冷排水と、前記熱媒体としての第二熱媒体と、の熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられている。
前記第一補給水冷却用熱交換器は、前記補給水流路に介装されていて、冷熱を回収した前記第一熱媒体と前記補給水との間の熱交換により当該補給水を冷却するように設けられている。前記第二補給水冷却用熱交換器は、前記補給水流路における前記第一補給水冷却用熱交換器よりも下流側に介装されていて、前記第二冷熱回収用熱交換器にて回収された冷熱により、前記補給水を冷却するように設けられている。
前記ヒートポンプは、前記第二冷熱回収用熱交換器と前記第二補給水冷却用熱交換器との間に配設されている。前記熱媒体流路は、前記第二冷熱回収用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、前記第二熱媒体が流れる流路である。前記冷媒流路は、前記第二補給水冷却用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、冷媒が流れる流路である。前記第二冷熱回収用熱交換器は、前記冷排水から、前記熱媒体流路を流れる前記第二熱媒体に、前記冷熱を移動させる。前記ヒートポンプは、前記熱媒体流路を流れる前記第二熱媒体から、前記冷媒流路を流れる前記冷媒に、前記冷熱を移動させる。前記第二補給水冷却用熱交換器は、前記冷媒流路を流れる前記冷媒から、前記補給水流路を流れる前記補給水に前記冷熱を移動させる。なお、本発明の冷水製造装置が前記冷却器を備えている場合、前記第一補給水冷却用熱交換器又は前記第二補給水冷却用熱交換器は、前記冷却器と直列又は並列に接続されている。
かかる構成を有する本発明の冷水製造装置においては、まず、前記冷排水と前記熱媒体との熱交換により、冷熱が前記冷排水から回収されて前記熱媒体に移動する。このようにして前記熱媒体に回収された冷熱は、当該熱媒体あるいはこれとの熱交換によって冷熱の伝達を受けた前記冷媒と、前記補給水と、の熱交換により、当該補給水に移動する。これにより、当該補給水が冷却される。したがって、本発明によれば、前記冷排水と前記補給水との直接的な熱交換による衛生上の問題の発生を回避しつつ、前記冷排水の有する冷熱を有効利用することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る冷水製造装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示された冷水製造装置の一変形例の概略構成を示すブロック図である。
<構成>
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する(変形例は末尾にまとめて記載する)。
図1に示されているように、冷水利用システム10は、補給水供給源11と、食材処理プラント13と、メイン補給水流路12と、冷水製造装置20と、を備えている。補給水供給源11は、補給水としての上水(飲用の水道水)の供給源であって、メイン補給水流路12を介して食材処理プラント13に接続されている。すなわち、メイン補給水流路12は、補給水供給源11と冷水の供給先である食材処理プラント13との間に設けられた補給水の通路である。
食材処理プラント13は、スーパーマーケットや食品加工工場における、食材の冷却や洗浄を行うプラントであって、1℃程度の冷水の供給を受けるとともに、使用済みの冷排水(5℃程度)を排出するようになっている。本実施形態の冷水製造装置20は、補給水供給源11から供給されて冷水の供給先である食材処理プラント13に向かって通流する補給水を順次冷却することで、食材処理プラント13に供給するための冷水を製造するように構成されている。
以下、本実施形態の冷水製造装置20の構成の詳細について説明する。この冷水製造装置20は、第一冷却器21と、第二冷却器22と、第三冷却器23と、第一冷熱回収装置24と、第二冷熱回収装置25と、を備えている。
本発明の「冷却器」に相当する第一冷却器21、第二冷却器22、及び第三冷却器23は、本実施形態においては、空冷式又は水冷式のヒートポンプチラー(冷却塔)であって、補給水を冷却するように、メイン補給水流路12に介装されている。すなわち、補給水供給源11、第一冷却器21、第二冷却器22、第三冷却器23、及び食材処理プラント13は、この順に補給水の通流方向に沿って配列されているとともに、メイン補給水流路12を介して互いに直列接続されている。
第一冷熱回収装置24及び第二冷熱回収装置25は、冷排水の有する冷熱を回収するとともに、回収した冷熱によって補給水を冷却するように構成されている。以下、第一冷熱回収装置24及び第二冷熱回収装置25の構成の詳細について説明する。
第一冷熱回収装置24は、第一冷熱回収用熱交換器241と、第一冷排水導入路242と、第一冷排水排出路243と、第一熱媒体循環路244と、第一バイパス流路245と、第一バイパス弁246と、第一補給水冷却用熱交換器247と、第一熱媒体貯留槽248と、第一熱媒体ポンプ249と、を備えている。
第一冷熱回収用熱交換器241は、第一冷排水導入路242を介して食材処理プラント13に接続されている。また、第一冷熱回収用熱交換器241は、第一冷排水排出路243に接続されている。すなわち、第一冷熱回収用熱交換器241は、第一冷排水導入路242を介して冷排水の供給を受けるとともに、第一冷排水排出路243を介して冷排水を排出するようになっている。
さらに、第一冷熱回収用熱交換器241は、第一熱媒体循環路244に介装されている。第一熱媒体循環路244は、第一熱媒体C1が循環通流する流路である。なお、本実施形態においては、第一熱媒体C1は、常温常圧で気体の冷媒(具体的にはR134a)である。
第一冷熱回収用熱交換器241は、いわゆる「水−冷媒熱交換器」である。すなわち、第一冷熱回収用熱交換器241は、第一冷排水導入路242を介して供給された冷排水と、第一熱媒体循環路244を介して供給された第一熱媒体C1と、の熱交換により、冷排水から冷熱を回収する(具体的には冷熱を冷排水から第一熱媒体C1に移動させる)ように設けられている。
本実施形態においては、第一冷熱回収装置24は、第一冷却器21と並列に接続されている。すなわち、第一冷却器21をバイパスする補給水の流路である第一バイパス流路245が設けられている。メイン補給水流路12とともに本発明の「補給水流路」を構成する第一バイパス流路245における、上流側の端部は、三方弁である第一バイパス弁246を介してメイン補給水流路12に接続されている。そして、第一補給水冷却用熱交換器247は、第一バイパス流路245に介装されている。
第一補給水冷却用熱交換器247は、いわゆる「水−冷媒熱交換器」であって、本実施形態においては、通流する補給水への銅イオンの溶出が生じないステンレス製(ニッケルろう付けタイプ)のブレージングプレート式熱交換器である。この第一補給水冷却用熱交換器247は、第一冷熱回収用熱交換器241を通流することで冷熱を回収した第一熱媒体C1が流入することで、当該第一熱媒体C1と補給水との間の熱交換を行うように設けられている。すなわち、第一補給水冷却用熱交換器247は、第一冷熱回収用熱交換器241にて冷熱を回収した第一熱媒体C1と、補給水と、の間の熱交換により、当該補給水を冷却するようになっている。
第一熱媒体貯留槽248及び第一熱媒体ポンプ249は、第一熱媒体循環路244における第一補給水冷却用熱交換器247よりも下流側且つ第一冷熱回収用熱交換器241よりも上流側に介装されている。第一熱媒体貯留槽248は、第一補給水冷却用熱交換器247から排出された液体状態の第一熱媒体C1を貯留可能に設けられている。第一熱媒体ポンプ249は、第一冷熱回収用熱交換器241と第一熱媒体貯留槽248との間に配置されている。この第一熱媒体ポンプ249は、第一熱媒体貯留槽248から第一冷熱回収用熱交換器241に向けて第一熱媒体C1を送出するように設けられている。
第二冷熱回収装置25には、第一冷熱回収装置24と同様に、第二冷熱回収用熱交換器251が設けられている。第二冷熱回収用熱交換器251は、第一冷排水排出路243を介して、第一冷熱回収用熱交換器241に接続されている。また、第二冷熱回収用熱交換器251には、第二冷排水排出路252が接続されている。すなわち、第二冷熱回収用熱交換器251は、第一冷排水排出路243を介して第一冷熱回収用熱交換器241から排出された冷排水の供給を受けるとともに、第二冷排水排出路252を介して冷排水を排出するようになっている。
さらに、第二冷熱回収用熱交換器251は、第二熱媒体循環路253に介装されている。第二熱媒体循環路253は、第二熱媒体C2が循環通流する流路である。なお、本実施形態においては、第二熱媒体C2は、常温常圧で気体の冷媒(具体的にはR134a)である。また、第二熱媒体循環路253には、第二熱媒体ポンプ253aが介装されている。第二熱媒体循環路253は、本発明の「熱媒体流路」に相当する。
第二冷熱回収用熱交換器251は、いわゆる「水−冷媒熱交換器」である。すなわち、第二冷熱回収用熱交換器251は、第一冷熱回収用熱交換器241から排出された冷排水と、第二熱媒体C2と、の熱交換により、冷排水から冷熱を回収する(具体的には冷熱を冷排水から第二熱媒体C2に移動させる)ように設けられている。
第一冷熱回収装置24とは異なり、第二冷熱回収装置25には、ヒートポンプ254が設けられている。また、第一冷熱回収装置24と同様に、第二冷熱回収装置25における第三冷却器23に対応する位置には、第二補給水冷却用熱交換器255が設けられている。
ヒートポンプ254は、第二冷熱回収用熱交換器251と第二補給水冷却用熱交換器255との間に配設されていて、第二熱媒体C2に回収された冷熱を第三熱媒体C3(冷媒:具体的には常温常圧で気体のR134a)に移動させるようになっている。第二補給水冷却用熱交換器255は、第三熱媒体C3が循環通流する第三熱媒体循環路256に介装されている。第三熱媒体循環路256には、第三熱媒体ポンプ257が介装されている。第三熱媒体循環路256は、本発明の「冷媒流路」に相当する。
第二補給水冷却用熱交換器255は、いわゆる「水−冷媒熱交換器」であって、本実施形態においては、通流する補給水への銅イオンの溶出が生じないステンレス製(ニッケルろう付けタイプ)のブレージングプレート式熱交換器である。この第二補給水冷却用熱交換器255は、ヒートポンプ254から送出された第三熱媒体C3(冷排水から回収した冷熱を有する)と、補給水と、の間の熱交換により、当該補給水を冷却するようになっている。
図1に示されているように、第二補給水冷却用熱交換器255は、補給水の通流方向における、第一補給水冷却用熱交換器247よりも下流側に配置されている。また、本実施形態においては、第二補給水冷却用熱交換器255は、第三冷却器23と並列に接続されている。すなわち、第二補給水冷却用熱交換器255は、第三冷却器23をバイパスする補給水の流路である第二バイパス流路258に介装されている。メイン補給水流路12及び第一バイパス流路245とともに本発明の「補給水流路」を構成する第二バイパス流路258における、上流側の端部は、三方弁である第二バイパス弁259を介してメイン補給水流路12に接続されている。
<作用・効果>
以下、本実施形態の構成による動作及び作用・効果について、図面を参照しつつ説明する。
冷水利用システム10の起動時においては、食材処理プラント13からの冷排水の排出量が充分ではない。このため、冷水利用システム10の起動時においては、第一バイパス流路245及び第二バイパス流路258への補給水の通流が遮断されるように、第一バイパス弁246及び第二バイパス流路258が操作される。そして、第一冷却器21、第二冷却器22、及び第三冷却器23が起動される。
すると、第一冷却器21、第二冷却器22、及び第三冷却器23によって補給水が順次冷却されることで、第三冷却器23の出口にて所定温度(本具体例においては1℃)の冷水が排出される。このようにして製造された冷水は、食材処理プラント13に供給される。
冷水利用システム10の起動時から暫く経過すると、冷熱回収に充分な量の冷排水が、食材処理プラント13から排出されて第一冷排水導入路242を通流し始める。すると、第一冷熱回収装置24及び第二冷熱回収装置25が起動される。これにより、冷排水の有する冷熱が、第一熱媒体C1に回収される。また、冷排水の有する冷熱が、第二熱媒体C2に回収されるとともに、第二熱媒体C2に回収された冷熱が、ヒートポンプ254の作用により第三熱媒体C3に移動する。
第一熱媒体循環路244を循環通流する第一熱媒体C1や、第三熱媒体循環路256を循環通流する第三熱媒体C3にて、冷熱を充分有するに至った時点で、第一バイパス弁246や第二バイパス流路258が切り替えられる。すると、第一冷却器21や第三冷却器23がバイパスされるとともに、第一補給水冷却用熱交換器247や第二補給水冷却用熱交換器255にて補給水が通流し始める。これにより、第一補給水冷却用熱交換器247や第二補給水冷却用熱交換器255にて、熱媒体(冷媒)と補給水との熱交換(熱移動)により、補給水が冷却される。なお、第一バイパス弁246や第二バイパス流路258の切り替えは、各部における熱媒体(冷媒)及び補給水の温度に応じて適宜行われる。
このように、本実施形態の構成においては、まず、冷排水と熱媒体(第一熱媒体C1、第二熱媒体C2)との熱交換により、冷熱が冷排水から回収されて熱媒体に移動する。このようにして熱媒体に回収された冷熱は、第一熱媒体C1との熱交換、あるいは第二熱媒体C2との熱交換によって冷熱の伝達を受けた第三熱媒体C3との熱交換により、補給水に移動する。これにより、補給水が冷却される。したがって、本実施形態の構成によれば、冷排水と補給水との直接的な熱交換による衛生上の問題の発生を回避しつつ、冷排水の有する冷熱を有効利用することが可能になる。
また、本実施形態の構成においては、第一熱媒体C1、第二熱媒体C2、及び第三熱媒体C3として、常温常圧で気体の冷媒が用いられている。このため、搬送動力の低減や配管口径の小径化が図られ、以て冷水製造装置20における消費電力や装置コストが低減される。また、図示しないサービスポートを介しての熱媒体の注入や排出が容易に行えるため、メンテナンスが容易となる。さらに、各熱交換器やヒートポンプ254内にて万一孔食が発生した場合でも、補給水の汚染の発生が良好に回避される。
<変形例>
なお、上述の実施形態は、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の代表的な実施形態を、単に例示したものにすぎない。よって、本発明はもとより上述の実施形態に何ら限定されるものではない。したがって、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、上述の実施形態に対して種々の変形が施され得ることは、当然である。
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部材に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部材の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態及び複数の変形例のうちの全部又は一部の構成が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明の「補給水」は、上水(水道水)に限定されない。すなわち、例えば、上水に対して、各種の水質改善処理(ろ過、イオン交換、殺菌、逆浸透処理、等)を行ったものも、「補給水」として好適に利用可能である。同様に、冷排水に対しても、各種の水質改善処理が行われてもよい。
第一冷却器21、第二冷却器22、及び第三冷却器23のうちの少なくとも1つは、省略され得る。あるいは、第一冷熱回収装置24又は第二冷熱回収装置25は、省略され得る。
第二冷熱回収装置25における、第二冷熱回収用熱交換器251とヒートポンプ254との間の第二熱媒体循環路253の配管長が短い場合等においては、第二熱媒体ポンプ253aは省略され得る。あるいは、第二冷熱回収装置25において、第二熱媒体循環路253及び第二熱媒体ポンプ253aは、省略され得る。この場合、第二冷熱回収用熱交換器251は、ヒートポンプ254の一部(具体的には凝縮器)を構成するものとして、ヒートポンプ254に内蔵される。
第一冷熱回収装置24(具体的には第一補給水冷却用熱交換器247)は、第二冷却器22と並列に接続されていてもよい。あるいは、第二冷熱回収装置25(具体的には第二補給水冷却用熱交換器255)は、第二冷却器22と並列に接続されていてもよい。
第一冷熱回収装置24又は第二冷熱回収装置25は、第一冷却器21等と直列に接続されていてもよい。すなわち、第一補給水冷却用熱交換器247又は第二補給水冷却用熱交換器255は、メイン補給水流路12に装着されていてもよい。図2は、第一補給水冷却用熱交換器247及び第二補給水冷却用熱交換器255の双方が、メイン補給水流路12に装着されている場合の例を示している。
図2においては、第一補給水冷却用熱交換器247及び第二補給水冷却用熱交換器255は、ともに、補給水供給源11と第一冷却器21との間に設けられているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第一補給水冷却用熱交換器247及び第二補給水冷却用熱交換器255は、それぞれ、メイン補給水流路12における任意の位置に介装され得る。
このとき、第一補給水冷却用熱交換器247よりも冷却能力の高い第二補給水冷却用熱交換器255は、第一補給水冷却用熱交換器247よりも下流側に設けられることが好ましい。具体的には、例えば、第一補給水冷却用熱交換器247が補給水供給源11と第一冷却器21との間に設けられている一方で、第二補給水冷却用熱交換器255が第一冷却器21と第二冷却器22との間に設けられていてもよい。
第一熱媒体C1、第二熱媒体C2、及び第三熱媒体C3は、それぞれ異なる種類の冷媒であってもよい。あるいは、第一熱媒体C1、第二熱媒体C2、及び第三熱媒体C3のうちのいずれか1つと残りの2つとで、冷媒の種類が異なっていてもよい。なお、冷媒としては、上述した具体例のR134aの他、炭酸ガス等も利用可能である。但し、水質管理が充分に行われていれば、第一熱媒体C1及び第二熱媒体C2のうちのいずれか一方あるいは双方は、水であってもよい。この場合、冷媒に代えて用いられる水の循環配管周りの構成は、適宜調整され得る(例えばポンプ装着等)。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…冷水利用システム、11…補給水供給源、12…メイン補給水流路、13…食材処理プラント、20…冷水製造装置、21…第一冷却器、22…第二冷却器、23…第三冷却器、24…第一冷熱回収装置、25…第二冷熱回収装置、241…第一冷熱回収用熱交換器、242…第一冷排水導入路、243…第一冷排水排出路、244…第一熱媒体循環路、245…第一バイパス流路、246…第一バイパス弁、247…第一補給水冷却用熱交換器、248…第一熱媒体貯留槽、249…第一熱媒体ポンプ、251…第二冷熱回収用熱交換器、252…第二冷排水排出路、253…第二熱媒体循環路、253a…第二熱媒体ポンプ、254…ヒートポンプ、255…第二補給水冷却用熱交換器、256…第三熱媒体循環路、257…第三熱媒体ポンプ、258…第二バイパス流路、259…第二バイパス弁、C1…第一熱媒体、C2…第二熱媒体、C3…第三熱媒体。

Claims (9)

  1. 補給水供給源から供給された補給水を冷却することで、冷水を使用する供給先に供給するための前記冷水を製造するように構成された、冷水製造装置であって、
    前記供給先から排出された使用済みの前記冷水である冷排水と、前記補給水とは異なる熱媒体と、の熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられた、冷熱回収用熱交換器と、
    前記補給水供給源と前記供給先との間に設けられた前記補給水の通路である補給水流路に介装されていて、前記冷熱回収用熱交換器にて回収された冷熱により、前記補給水を冷却するように設けられた、補給水冷却用熱交換器と、
    前記冷熱回収用熱交換器と前記補給水冷却用熱交換器との間に設けられたヒートポンプと、
    前記冷熱回収用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、前記熱媒体が流れる流路である熱媒体流路と、
    前記補給水冷却用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、冷媒が流れる流路である冷媒流路と
    を備え、
    前記冷熱回収用熱交換器は、前記冷排水から、前記熱媒体流路を流れる前記熱媒体に、前記冷熱を移動させ、
    前記ヒートポンプは、前記熱媒体流路を流れる前記熱媒体から、前記冷媒流路を流れる前記冷媒に、前記冷熱を移動させ、
    前記補給水冷却用熱交換器は、前記冷媒流路を流れる前記冷媒から、前記補給水流路を流れる前記補給水に前記冷熱を移動させることを特徴とする、冷水製造装置。
  2. 前記熱媒体は、常温常圧で気体の冷媒であることを特徴とする、請求項1に記載の冷水製造装置。
  3. 前記補給水を冷却するように、前記補給水流路に介装された、冷却器をさらに備え、
    前記補給水冷却用熱交換器は、前記冷却器と直列又は並列に接続されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の冷水製造装置。
  4. 前記冷却器は、ヒートポンプチラーであることを特徴とする、請求項3に記載の冷水製造装置。
  5. 補給水供給源から供給された補給水を冷却することで、冷水を使用する供給先に供給するための前記冷水を製造するように構成された、冷水製造装置であって、
    前記供給先から排出された使用済みの前記冷水である冷排水と、前記補給水とは異なる第一熱媒体と、の熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられた、第一冷熱回収用熱交換器と、
    前記第一冷熱回収用熱交換器から排出された前記冷排水と、前記補給水とは異なる第二熱媒体と、の熱交換により、前記冷排水から冷熱を回収するように設けられた、第二冷熱回収用熱交換器と、
    前記補給水供給源と前記供給先との間に設けられた前記補給水の通路である補給水流路に介装されていて、冷熱を回収した前記第一熱媒体と前記補給水との間の熱交換により当該補給水を冷却するように設けられた、第一補給水冷却用熱交換器と、
    前記補給水流路における前記第一補給水冷却用熱交換器よりも下流側に介装されていて、前記第二冷熱回収用熱交換器にて回収された冷熱により、前記補給水を冷却するように設けられた、第二補給水冷却用熱交換器と、
    前記第二冷熱回収用熱交換器と前記第二補給水冷却用熱交換器との間に設けられたヒートポンプと、
    前記第二冷熱回収用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、前記第二熱媒体が流れる流路である熱媒体流路と、
    前記第二補給水冷却用熱交換器と前記ヒートポンプとの間に設けられた、冷媒が流れる流路である冷媒流路と
    を備え、
    前記第二冷熱回収用熱交換器は、前記冷排水から、前記熱媒体流路を流れる前記第二熱媒体に、前記冷熱を移動させ、
    前記ヒートポンプは、前記熱媒体流路を流れる前記第二熱媒体から、前記冷媒流路を流れる前記冷媒に、前記冷熱を移動させ、
    前記第二補給水冷却用熱交換器は、前記冷媒流路を流れる前記冷媒から、前記補給水流路を流れる前記補給水に前記冷熱を移動させることを特徴とする、冷水製造装置。
  6. 前記第一熱媒体は、常温常圧で気体の冷媒であることを特徴とする、請求項に記載の冷水製造装置。
  7. 前記第二熱媒体は、常温常圧で気体の冷媒であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の冷水製造装置。
  8. 前記補給水を冷却するように、前記補給水流路に介装された、冷却器をさらに備え、
    前記第一補給水冷却用熱交換器又は前記第二補給水冷却用熱交換器は、前記冷却器と直列又は並列に接続されたことを特徴とする、請求項5から7のいずれかに記載の冷水製造装置。
  9. 前記冷却器は、ヒートポンプチラーであることを特徴とする、請求項に記載の冷水製造装置。
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