JP6169343B2 - 眼鏡レンズ設計方法および眼鏡レンズ製造方法 - Google Patents

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本発明は、眼鏡レンズ設計方法、眼鏡レンズ、および眼鏡レンズ製造方法に関する。
老視による調節力の衰えを補う為の矯正用眼鏡レンズとして、装用状態において、レンズの上方に位置し遠景に対応する屈折力を有する領域である遠用部と、レンズの下方に位置し近景に対応する屈折力を有する領域である近用部と、この遠用部と近用部の中間に位置し遠用部と近用部の屈折力を連続的に滑らかに変化させて接続する領域である中間部とを備えた累進屈折力レンズが知られている。
累進屈折力レンズの種類として、中近用の累進屈折力レンズ(以下、中近用レンズと記載する)という種類が知られている。中近用レンズは、レンズのアイポイント近傍で中間距離(0.5m〜2.0m程度)を見ることに適した設計が施されたレンズであり、アイポイントにおいても加入度が付加されたレンズである。
特開2010−145637号公報
従来の中近用レンズにおいて、レンズ全体の加入度に対するアイポイントでの加入度の比率は、指定された遠用度数、レンズ全体の加入度および累進帯長から設計者側で一義的に決められたり、眼鏡レンズ製品ごとに固定されたりしていた。そのため、アイポイント近傍での見え方について、装用者ごとの個別のニーズを満たすことができなかった。
(1)請求項1に記載の発明による眼鏡レンズ設計方法は、遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、眼鏡レンズにおいて、アイポイント近傍の位置に付加される加入度を決定するためのパラメータについて、発注者により任意の値が指定され、当該指定されたパラメータに基づいて、アイポイント近傍の位置における加入度を満たし、かつ眼鏡レンズの加入度の変化が滑らかになるように眼鏡レンズを設計し、眼鏡レンズのアイポイントは、中間部に位置しており、加入度を決定するためのパラメータは、装用者がアイポイント近傍の位置を通して見る場合の遠点または近点に基づいて指定される、アイポイント近傍の位置での加入度若しくは加入度比率または装用者がアイポイント近傍の位置において見たい距離である
(2)請求項4に記載の発明による眼鏡レンズ製造方法は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ設計方法によって設計された眼鏡レンズを製造する。
本発明によれば、アイポイント近傍での見え方について、装用者ごとの個別のニーズを満たす眼鏡レンズを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る累進屈折力レンズの概要を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る眼鏡レンズ提供システムの構成を示す図である。 眼鏡レンズを提供する手順を説明するフローチャートである。 発注画面の一例を示す図である。 中近用レンズの加入度の変化例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。以下の記載において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表されるものとする。また、以下の説明において、累進屈折力レンズの「上方」、「下方」、「上部」、「下部」等と表記する場合は、当該累進屈折力レンズが眼鏡用に加工される場合において眼鏡を装用したときのレンズの位置関係に基づくものとする。以下の各図面においても、レンズの位置関係(上下左右)は、紙面における位置関係(上下左右)と一致するものとする。
図1は本実施形態に係る累進屈折力レンズの概要を示す図である。図1に示すように、累進屈折力レンズLSは、眼鏡用フレームの形状に合わせてレンズを加工する前の状態(玉摺り加工前の状態)になっており、平面視で円形に形成されている。累進屈折力レンズLSは、図中上側が装用時において上方に配置されることとなり、図中下側が装用時において下方に配置されることとなる。累進屈折力レンズLSは、遠用部Fと、近用部Nと、中間部Pとを有している。本実施形態に係る累進屈折力レンズLSは、中近用の累進屈折力レンズ(以下、中近用レンズLSと記載する)と呼ばれる種類の累進屈折力レンズである。
遠用部Fは、中近用レンズLSの上部に配置されており、当該中近用レンズLSが眼鏡用に加工された後には遠景に対応する屈折力を有する部分となる。近用部Nは、中近用レンズLSの下部に配置されており、当該中近用レンズLSが眼鏡用に加工された後には近景に対応する屈折力を有する部分となる。中間部Pは、中近用レンズLSのうち遠用部Fと近用部Nの中間に配置されており、遠用部Fと近用部Nとの間の屈折力を連続的に滑らかに変化させて接続する部分である。
中近用レンズLSは、複数の基準点を有している。このような基準点として、例えば、図1に示すように、アイポイント(フィッティングポイントとも呼ばれる)EP、遠用基準点FV、近用基準点NVなどが挙げられる。アイポイントEPは、装用者がレンズを装用する時の基準点となる。遠用基準点FVは、レンズの遠用度数を測定する測定基準点となる。近用基準点NVは、近用部Nにおいてレンズの近用度数を測定する測定基準点となる。遠用基準点FVでの屈折力は、例えば、処方により指定された遠用度数(以下、遠用処方度数と記載する)に基づいて設定される。近用基準点NVでの屈折力は、例えば、処方により指定された加入度(以下、処方加入度と記載する)と遠用処方度数とに基づいて設定される。
本実施形態に係る中近用レンズLSは、レンズのアイポイントEP付近で中間距離を見ることに適した設計が施されたレンズである。中近用レンズLSでは、遠用基準点FVがアイポイントEPよりも上方に配置されており、アイポイントEPにおいても加入度が付加されている。
従来の中近用レンズでは、処方加入度(レンズ全体の加入度)に対するアイポイントでの加入度の比率(以下、加入度比率と記載する)は、指定された遠用処方度数、処方加入度および累進帯長から設計者側で一義的に決められたり、眼鏡レンズ製品ごとに固定されていたりしていた。例えば、アイポイントでの加入度比率が40%と固定された眼鏡レンズ製品では、装用者に応じた遠用処方度数、処方加入度および累進帯長に合わせて眼鏡レンズが設計されるが、アイポイントでの加入度比率は装用者によらず一律で40%となるように眼鏡レンズが設計される。そのため、アイポイントでの見え方については、装用者ごとの個別のニーズを眼鏡レンズの設計に反映させることができなかった。そこで、本実施形態では、アイポイントでの見え方に対する装用者の個別のニーズを満足させるため、アイポイントでの加入度比率について、装用者の個別のニーズに応じた任意の値を設定して、中近用レンズの設計を行うようになっている。
例えば、装用者が有する調節力(実際に使用される調節力)が2.00Dであり、装用者の遠用処方度数が0.00Dであり、処方加入度が2.00Dである場合を一例にして考えてみる。この場合、アイポイントでの加入度比率が例えば40%であるとすると、アイポイントにおいて、調節力を全く働かせない状態での屈折力が0.80Dとなり、調節力を最大に働かせた状態での屈折力が2.80Dとなる。したがって、アイポイントでの遠点は125cmとなり、近点は36cmとなる。なお、遠点とは、調節力を全く働かせない状態でピントの合う位置であり、近点とは、調節力を最大に働かせた状態でピントの合う位置である。
ここで、装用者は、アイポイントで見える最も近い距離は40cm程度でよく、アイポイントで125cmよりも遠くを見たいというニーズを持っている場合について考える。この場合、アイポイントでの加入度比率を、例えば25%に変更すると、アイポイントにおいて、調節力を全く働かせない状態での屈折力が0.50Dとなり、調節力を最大に働かせた状態での屈折力が2.50Dとなる。したがって、アイポイントでの遠点は200cmとなり、近点は40cmとなるため、アイポイントでより遠くを見たいという装用者のニーズを満足することができる。
一方、装用者は、アイポイントで見える距離を36cmよりも近くしたいというニーズを持っている場合について考える。この場合、アイポイントでの加入度比率を例えば50%に変更すると、アイポイントにおいて、調節力を全く働かせない状態での屈折力が1.00Dとなり、調節力を最大に働かせた状態での屈折力が3.00Dとなる。したがって、アイポイントでの遠点は100cmとなり、近点は33cmとなるため、アイポイントでより近くを見たいという装用者のニーズを満足することができる。
このように、本実施形態に係る中近用レンズでは、装用者の個別のニーズに応じてアイポイントでの加入度比率を設定することで、処方加入度を変えることなく、アイポイントでの見える距離に関する装用者ごとの個別のニーズを満足することができるようになっている。
次に、本実施形態に係る眼鏡レンズ提供システムについて説明する。本実施形態に係る眼鏡レンズ提供システムは、上述したように装用者の個別のニーズに応じてアイポイントでの加入度比率を設定して設計した中近用レンズを提供することができるシステムである。
図2は、本実施形態に係る眼鏡レンズ提供システムの構成を示す図である。眼鏡レンズ提供システムは、眼鏡店側に設置される発注装置1と、レンズメーカ側に設置される受注装置2、加工機制御装置3、および眼鏡レンズ加工機4と、を含んで構成される。発注装置1と受注装置2は、例えばインターネットなどのネットワーク5を介して通信可能に接続されている。また、受注装置2には、加工機制御装置3が接続されており、加工機制御装置3には眼鏡レンズ加工機4が接続されている。なお、図2では、図示の都合上、発注装置1を1つのみ記載しているが、実際には複数の眼鏡店に設置された複数の発注装置1が受注装置2に接続されている。
発注装置1は、眼鏡レンズの発注処理を行うコンピュータであり、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、表示部14と、入力部15と、を含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、発注装置1を統括して制御する。通信部13は、受注装置2とネットワーク5を介して通信を行う。表示部14は、例えばCRT等や液晶ディスプレイ等の表示装置であり、発注する眼鏡レンズの情報(発注情報)を入力するための発注画面などを表示する。入力部15は、例えばマウスやキーボードなどを含む。例えば、入力部15を介して、発注画面の内容に応じた発注情報が入力される。
受注装置2は、眼鏡レンズの受注処理や設計処理、光学性能の演算処理などを行うコンピュータであり、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、表示部24と、入力部25とを含んで構成される。制御部21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、受注装置2を統括して制御する。通信部23は、発注装置1とネットワーク5を介して通信を行ったり、加工機制御装置3と通信を行ったりする。記憶部22は、眼鏡レンズ設計のための各種データを読み出し可能に記憶する。表示部24は、例えばCRT等や液晶ディスプレイ等の表示装置であり、眼鏡レンズの設計結果などを表示する。入力部25は、例えばマウスやキーボードなどを含む。
次に、眼鏡レンズ提供システムにおいて、眼鏡レンズを提供する手順について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。図3の左側には眼鏡店側で行う手順を示し、図3の右側にはレンズメーカ側で行う手順を示す。ステップS1において、発注者は、注文する眼鏡レンズの発注情報を決定する。そして、発注者は、発注装置1の表示部14に発注画面を表示させ、入力部15を介して発注情報を入力する。
図4は、発注画面100の一例を示す図である。レンズ情報項目101では、注文するレンズの商品名、球面度数(S度数)、乱視度数(C度数)、乱視軸度、加入度などのレンズ注文度数に関連する項目を入力する。加工指定情報項目102は、注文するレンズの外径を指定する場合や、任意点厚さを指定する場合に利用される。染色情報項目103は、レンズの色を指定する場合に利用される。アイポイント情報104は、装用者の目の位置情報を入力する。フレーム情報項目105では、フレームモデル名、フレーム種別等を入力する。
また、注文するレンズが上述した中近用レンズの場合には、発注画面100にさらに加入度比率情報項目106が表示される。加入度比率情報項目106は、アイポイントでの加入度比率を指定するための領域であり、所定の範囲(例えば15〜50%)で任意の値を入力することができる。アイポイントでの加入度比率については、例えば、眼鏡店の販売員(注文者)が顧客(装用者)のニーズをヒアリングし、顧客のニーズに合った加入度比率を決定する。例えば、上述したように、顧客がアイポイントで見たい距離をヒアリングし、その距離に応じて加入度比率を決定する。アイポイントで見たい距離が近くなるほど加入度比率を高くし、アイポイントで見たい距離が遠くなるほど加入度比率が低くなるように決定する。
発注者が、図4の発注画面100の各項目を入力し、送信ボタン(不図示)をクリックすると、発注装置1は、発注画面100の各項目において入力された情報(発注情報)を取得して、ステップS12に進む。ステップS12において、発注装置1は、当該発注情報を、通信部13を介して受注装置2へ送信する。
なお、発注装置1において、発注画面100を表示する処理、発注画面100において入力された発注情報を取得する処理、当該発注情報を受注装置2に送信する処理については、発注装置1の制御部11が、記憶部12に予めインストールされた所定のプログラムを実行することによって行う。
ステップS21において、受注装置2は、通信部23を介して、発注装置1から発注情報を受信すると、ステップS22に進む。ステップS22において、受注装置2の制御部21は、受信した発注情報に基づいて眼鏡レンズの設計を行う。
具体的には、設計するレンズが上述した中近用レンズの場合には、受注装置2は、レンズ全体の加入度が発注情報により指定された加入度を満たし、且つ、発注情報により指定された加入度比率によって決定される加入度がアイポイントにおいて付加されるように眼鏡レンズの設計を行う。
例えば、図5に示すグラフは、発注情報により指定された加入度(すなわちレンズ全体の加入度)が2.00Dであり、発注情報により指定された加入度比率がそれぞれ15%、25%、40%、50%である場合について、受注装置2により設計される中近用レンズの加入度の変化例を示すグラフである。なお、グラフの縦軸が加入度(D)を示し、グラフの横軸が図1の上下方向をY軸としたY座標での位置を示す。
例えば、発注情報により指定された加入度比率が15%である中近用レンズでは、加入度比率によって決定されるアイポイントEPでの加入度は0.30Dである。ゆえに、受注装置2は、遠用基準点FVでの加入度が0.00D、アイポイントEPでの加入度が0.30D、近用基準点NVでの加入度が2.00Dを満たし、遠用基準点FVからアイポイントEPを通り近用基準点NVまでの加入度の変化が滑らかになるように、眼鏡レンズの設計を行う。
受注装置2は、発注情報により指定された加入度比率がそれぞれ25%、40%、50%である中近用レンズでも同様に、遠用基準点FV、アイポイントEP、近用基準点NVにおいて、発注情報により指定された加入度および加入度比率を満たし、且つ加入度の変化が滑らかになるように眼鏡レンズの設計を行う。また、受注装置2は、この他の光学性能(例えば、遠用度数、非点収差、ディストーションなど)についても、目標とする光学性能を満たすように眼鏡レンズの設計を行う。
なお、受注装置2は、指定された遠用度数、レンズ全体の加入度、および累進帯長などを考慮すると、指定された加入度比率では、適切な眼鏡レンズを設計することができない場合(例えば、目標とする光学性能を達成できない場合や眼鏡レンズの加工に適さない場合など)には、その旨を示す情報を発注装置1に送信し、再度、発注者に加入度比率の指定を促すようにしてもよい。
ステップS23において、受注装置2は、ステップS22で設計した眼鏡レンズの設計データを加工機制御装置3に出力する。加工機制御装置3は、受注装置2から出力された設計データに基づいて、眼鏡レンズ加工機4に加工指示を送る。この結果、眼鏡レンズ加工機4によって、当該設計データに基づく眼鏡レンズが加工され、製造される。そして、眼鏡レンズ加工機4によって製造された眼鏡レンズが眼鏡店に出荷され、眼鏡フレームにはめ込まれて顧客に提供される。
なお、受注装置2において、発注装置1から発注情報を受信する処理、受信した発注情報に基づいて眼鏡レンズを設計する処理、眼鏡レンズの設計データを加工機制御装置3に出力する処理については、受注装置2の制御部21が、記憶部22に予めインストールされた所定のプログラムを実行することによって行う。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
本実施形態の眼鏡レンズ設計方法は、遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、遠用部と近用部との間に設けられ遠用部から近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、眼鏡レンズ全体の加入度に対するアイポイントに付加される加入度の比率(加入度比率)について、発注者により任意の値が指定され、当該指定された加入度比率によって決定される加入度がアイポイントにおいて付加されるように眼鏡レンズを設計する。このように、発注者はアイポイントでの加入度比率について装用者の所望に応じた値を指定し、設計者は当該指定された加入度比率を満たすように中近用レンズを設計することで、アイポイントでの見え方について、装用者ごとの個別のニーズを満たす中近用レンズを提供することができる。
(変形例1)
上述した実施の形態では、中近用レンズにおけるアイポイントでの加入度比率について、装用者の所望に応じた任意の値を指定する例について説明したが、これに限らなくてよく、アイポイントに付加される加入度を決定するためのパラメータであればこの他のパラメータを指定するようにしてもよい。例えば、アイポイントに付加される加入度の値を直接指定するようにしてもよいし、装用者がアイポイントにおいて見たい距離を指定するようにしてもよい。装用者がアイポイントにおいて見たい距離が指定された場合には、中近用レンズの設計時において、当該指定された距離が視認可能となる加入度をアイポイントに付加するようにすればよい。
(変形例2)
上述した実施の形態では、中近用レンズにおけるアイポイントでの加入度比率について、装用者の所望に応じた任意の値を指定する例について説明した。しかしながら、加入度比率を指定する位置は、アイポイントに限らなくてよく、アイポイント近傍の位置であればよい。なお、アイポイント近傍の位置とは、例えば、アイポイントの位置を含む、アイポイントから上方に中近用レンズの累進帯長の10%分離れた位置から、アイポイントから下方に中近用レンズの累進帯長の25%分離れた位置までの範囲内の位置である。
(変形例3)
上述した実施の形態では、発注装置1および受注装置2において実行されるプログラムがそれぞれ予めインストールされている例で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。実行されるプログラムやそのインストールプログラムをCD−ROMなどの記録媒体で提供してもよい。なお、記録媒体はCD−ROMに限定する必要はなく、DVD、磁気テープ、フレキシブルディスクやその他のあらゆる記録媒体を使用するようにしてもよい。
さらに、それらのプログラムをインターネットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して提供することも可能である。すなわち、プログラムを、通信回線を伝送する信号に変換して送信することも可能である。発注装置1および受注装置2はネットワーク5に接続されているので、ネットワーク5を介して他のプログラムサーバコンピュータからプログラムの提供を受ければよい。
また、上記実施の形態では、発注装置1において所定のプログラムを実行する例で説明したが、この内容に限定する必要はない。例えば、レンズメーカの受注装置2が全ての情報をWeb画面で提示するようにしてもよい。発注装置1はブラウザソフトをインストールしておくだけでよく、受注装置2から送信されてくるWeb画面の指示に従って、発注情報を入力するようにすればよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。また、上記実施形態に各変形例の構成を適宜組み合わせてもかまわない。
1…発注装置、2…受注装置、3…加工機制御装置、4…眼鏡レンズ加工機、5…ネットワーク、11、21…制御部、12、22…記憶部、13、23…通信部、14、24…表示部、15、25…入力部

Claims (4)

  1. 遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間に設けられ前記遠用部から前記近用部までの屈折力を連続的に接続する中間部と、を有する眼鏡レンズを設計する眼鏡レンズ設計方法であって、
    前記眼鏡レンズにおいて、アイポイント近傍の位置に付加される加入度を決定するためのパラメータについて、発注者により任意の値が指定され、当該指定されたパラメータに基づいて、前記アイポイント近傍の位置における前記加入度を満たし、かつ前記眼鏡レンズの加入度の変化が滑らかになるように前記眼鏡レンズを設計し、
    前記眼鏡レンズのアイポイントは、前記中間部に位置しており、
    前記加入度を決定するためのパラメータは、装用者が前記アイポイント近傍の位置を通して見る場合の遠点または近点に基づいて指定される、前記アイポイント近傍の位置での加入度若しくは加入度比率または前記装用者が前記アイポイント近傍の位置において見たい距離である眼鏡レンズ設計方法。
  2. 請求項1に記載の眼鏡レンズ設計方法において、
    前記遠点または近点は、前記装用者の調節力に基づいて求められる眼鏡レンズ設計方法。
  3. 請求項1または2に記載の眼鏡レンズ設計方法において、
    前記アイポイント近傍の位置とは、アイポイントの位置を含む、アイポイントから上方に前記眼鏡レンズの累進帯長の10%分離れた位置から、アイポイントから下方に前記眼鏡レンズの累進帯長の25%分離れた位置までの範囲内の位置である眼鏡レンズ設計方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の眼鏡レンズ設計方法によって設計された眼鏡レンズを製造する眼鏡レンズ製造方法。
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