JP6165996B2 - ユーザ装置、移動通信システム、及びシグナリング値適用方法 - Google Patents

ユーザ装置、移動通信システム、及びシグナリング値適用方法

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Description

本発明は、移動通信システムにおけるユーザ装置UEの最大送信電力に関するシグナリング情報の通知に関連するものである。
LTE(Long Term Evolution)方式では、同一地域で利用される無線システムに対して、干渉を与えないように、帯域外輻射規定等が設けられている。一般に、本規定は、各国の国内法規にて定められているものであり、通信事業者は、この規定に基づく無線システムを運用することが求められる。
一方で、帯域の利用方法やそのシステム種別によっては、隣接システムへの許容干渉レベルに対して、十分な減衰を得ることができないケースが想定される。
特に、LTEでは、広帯域送信となり、Spuriousによるノイズが、より離れた周波数に高いレベルで届きやすいため、デュプレクサ等のアナログデバイスによる抑圧では、当該規定を満たすことが現実的ではない場合がある。
このような場合に対応するために、LTE方式では、ユーザ装置UEの送信電力をRB(リソースブロック)の送信位置や数に応じて低減してよいように規定がなされている。ここで、許容可能な送信電力の最大低減量は、「A−MPR(Additional−Maximum Power Reduction)」 として規定されている(非特許文献1参照)。
ただし、保護すべき無線システムが各国、各地域に常に存在するわけではないので、当該A−MPRは、NW(基地局eNB)から特定の信号「NS(Network Signaling) value」(以下、NS値)が送信された場合に適用が許容されている。
NS値は、SIB2(SystemInformationBlockType2)のadditionalSpectrumEmissionにより送信される値である(非特許文献2)。図1にNS値とそれに対応する送信条件(Requirements、band、bandwidth、RB数、許容A−MPR値)の例を示す(非特許文献1のTable 6.2.4−1からの抜粋)。「送信条件」とはより具体的には、「additional spectrum emission mask and Additional spurious emissions requirements」(追加のスペクトル放射及び追加のスプリアスエミッション要求条件)である。
例えば、あるセルに在圏して、基地局eNBからNS_05を受信したユーザ装置UEは、図1のNS_05に対応するRB数等を使用する際に、非特許文献2の「6.6.3.3.1 Minimum requirement (network signalled value "NS_05")」で規定されるような送信電力に対して、1dB以下のA−MPRが許容される。
NS値は、バンド(operating band)及びチャネル帯域幅(channel bandwidth)毎に必要に応じて規定されている。なお、NS値は、NWから通知されるが、A−MPRの値は、ユーザ装置UEにインプリされており、NW側は、適用可否を決定、通知するだけである。
ここで、ユーザ装置UEが使用するバンドの全てのチャネル帯域幅、あるいは、バンドの特定のチャネル帯域幅に対して規定されていないNS値を受信した場合のユーザ装置UEの動作は規定されていないが、ユーザ装置UEは、任意のバンド及び任意のチャネル帯域幅においてデフォルトでNS_01(A−MPR無)を理解可能である。
3GPP TS 36.101 V12.4.0 (2014−06) 3GPP TS 36.331 V12.2.0 (2014−06)
あるバンドの標準化を完了した後、新たにregulationが追加された、あるいは、急遽他の国で特定のバンドを特定の保護規格で利用するようになり、新規にNS値及び又は関連するA−MPRの適用条件を規定したとしても、既に発売されているユーザ装置UEは、新NS値を理解できない(unexpected NS)ため、受信後の動作が明確ではない可能性がある(regulationを満足しない、あるいは、当該セルには、camp onしないといった可能性がある)。
上記課題の対策として、既存のNS値に加えて追加で新規のNS値を送信することが考えられる。しかし、あるセルで複数のNS値が送信された場合において、いずれのNS値にも対応できるユーザ装置UEにとって、どのNS値を適用してよいか不明である。仮に、任意に1つのNS値を選択した場合、当該NS値は、NW側がUEに対して(適用できるのであれば)適用してほしいNS値とは異なり、当該NWにとっての望ましい送信電力の制御がUEにおいて実行されない可能性があるという問題がある。このように、従来技術においては、複数のNS値を通知して、UE毎に適用するNS値を制御する仕組みは存在しない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数のシグナリング値が送信されるセルにおいて、ユーザ装置が適切にシグナリング値を選択して、送信電力の制御を実施することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
前記基地局から、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段とを備えるユーザ装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
前記基地局から、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記シグナリング値に対応する最大送信電力を用いてセル選択又はセル再選択を実行する制御手段とを備えるユーザ装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムであって、
前記基地局は、
前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を送信する送信手段を備え、
前記ユーザ装置は、
前記基地局から、前記複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段と、を備える移動通信システムが提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置が実行するシグナリング値適用方法であって、
前記基地局から、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信ステップと、
前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御ステップとを備えるシグナリング値適用方法が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムが実行するシグナリング値適用方法であって、
前記基地局が、前記ユーザ装置により使用されるバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を送信する送信ステップと、
前記ユーザ装置が、前記基地局から、前記複数のシグナリング値を受信する受信ステップと、
前記ユーザ装置が、前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置により適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択ステップと、
前記ユーザ装置が、前記選択ステップにより選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御ステップと、を備えるシグナリング値適用方法が提供される。
本発明の実施の形態によれば、複数のシグナリング値が送信されるセルにおいて、ユーザ装置が適切にシグナリング値を選択して、送信電力の制御を行うことが可能となる。
A−MPRの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの構成図である。 本実施の形態における処理シーケンス例を示す図である。 第1の実施の形態におけるNS値の送信方法及び適用方法を説明するための図である。 SIB1メッセージを示す図である。 SIB1メッセージを示す図である。 SIB2メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB2メッセージの仕様変更例を示す図である。 第1の実施の形態における処理のフローチャートを示す図である。 multiBandInfoList領域でNS値を送信する方法を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるNS値の送信方法を説明するための図である。 第2の実施の形態における処理のフローチャートを示す図である。 SIB5メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB5メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB5メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB5メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB3メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB3メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB3メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB3メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB1メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB1メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB1メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB2メッセージの仕様変更例を示す図である。 SIB2メッセージの仕様変更例を示す図である。 ユーザ装置UEの構成図である。 ユーザ装置UEのHW構成図である。 基地局eNBの構成図である。 基地局eNBのHW構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。また、本実施の形態では、LTEの移動通信システムを対象とするが、本発明はLTEに限らず他の移動通信システムにも適用可能である。また、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」の用語は3GPPのRel−8以降のRelの方式の意味で使用する。
(システム全体構成)
図2に、本発明の実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)に係る通信システムの構成図を示す。図2に示すように、本実施の形態の通信システムは、基地局eNBとユーザ装置UEを含む。図2には、基地局eNBとユーザ装置UEが1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数あってもよい。
(シーケンス例)
本実施の形態(第1、第2の実施の形態に共通)では、ユーザ装置UEが基地局eNBから受信するSIB1、SIB2に含まれる情報に基づいて、適用するNS値を決定することから、まず、図3を参照してSIB1、SIB2受信を含むシーケンスの例を説明する。図3は、一例としてRRCアイドル状態におけるセル選択/再選択時の動作の例を示している。
図3に示す例において、ユーザ装置UEはセルサーチにより基地局eNBから同期信号(PSS/SSS)を受信することで(ステップ101)、同期をとるとともにセルID(PCI)を取得する。同期信号により同期がとれた当該セルに関して、ユーザ装置UEは、基地局eNBから送信される参照信号(CRS)を受信し、RSRPの測定を行う(ステップ102)。
ステップ103では、参照信号のRSRPが最も高いセル(ベストセル)として基地局eNBのセルが選択される。
ステップ104において、ユーザ装置UEは、基地局eNBから報知(送信)されるSIB1、SIB2等のシステム情報を受信する。ステップ105において、ユーザ装置UEは、SIB1に含まれるバンドの情報、及びSIB2に含まれるNS値の情報に基づいて、自身が適用するNS値を決定する。
なお、ユーザ装置UEは、MIBに含まれるDL帯域幅情報により、自身が当該セルで適用するDLチャネル帯域幅(channel bandwidth)を決定する。また、SIB1に含まれるバンド情報により自身が当該セルで適用するバンド(operating band)を決定する。ULチャネル帯域幅は、SIB2にUL帯域幅情報が含まれない限り、DLと同じとみなす。SIB2にUL帯域幅情報が含まれる場合、SIB2で送信されている値を、当該セルで適用するULチャネル帯域幅(channel bandwidth)として決定する。
以下、複数のNS値の送信方法とユーザ装置UEにおける適用NS値の決定方法に関する第1の実施の形態と第2の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態を説明する。本実施の形態では、基地局eNBがあるバンドに対して、既存のIEであるadditionalSpectrumEmissionで送信するNS値に加えて、1つ又は複数の追加のNS値を送信する。
これら複数のNS値には優先順位が定められており、基地局eNBは、最低優先のNS値を既存のadditionalSpectrumEmission IEに格納し、当該NS値よりも優先度の高いNS値を新たなIEであるadditionalEmissionListに格納して送信する。
基地局eNBがadditionalEmissionListに複数のNS値を格納する場合は、例えば、格納する(送信する)順番をNS値の優先度に対応付ける。例えば、additionalEmissionList内で最初に格納するNS値の優先度を最も高くして、次からの格納(送信)順で順次優先度を低くする。また、例えば、additionalEmissionList内で最初に格納するNS値の優先度を最も低くして、次から格納順で順次優先度を高くする。なお、additionalEmissionList内のNS値の優先度は、いずれも既存のadditionalSpectrumEmission IEに格納したNS値の優先度よりも高い。
基地局eNBからadditionalSpectrumEmissionとadditionalEmissionListを受信するユーザ装置UEは、上記の優先度のルールを解釈するロジック(プログラム、プロセッサ等)を備えており、既存のadditionalSpectrumEmission IEで送信されるNS値を最低優先と判断する。また、additionalEmissionList内のNS値については、例えばNS値が格納されている順番でその優先度を判断する。
ユーザ装置UEは、自身が通信に使用するバンドに対応する複数のNS値の中から最も優先度の高いNS値を適用する。つまり、ユーザ装置UEは、自身がサポートする複数のNS値の中から最も優先度の高いNS値を適用する。
なお、あるセルにおけるNS値の優先度の規定方法に関しては、例えば、当該セルにおける周辺システムの通信方式等に鑑みて、最適な送信条件に対応するNS値を最も高い優先度とし、以下、最適ではないが妥協できる送信条件として、順次優先度を下げたNS値が定められる。既存のadditionalSpectrumEmission IEに格納されるNS値は、例えば、全てのユーザ装置UEが理解できるNS_01である。
図4を参照して、本実施の形態におけるNS値の送信方法及び適用方法の例を説明する。図4の例では、基地局eNBからSIB1を用いてバンド情報としてバンド1が送信され、当該セル配下の各UE(図4では、UE−AとUE−B)はバンド1を使用する。
また、SIB2のadditionalSpectrumEmissionにより、バンド1に対応する最低優先度のNS値としてNS_01が送信され、additionalEmissionListにより、バンド1に対応する複数のNS値が送信される。図4の例では、additionalEmissionList内のリスト位置(順番)が、NS値の優先度に対応付られている。
図4の例において、UE−Aは、バンド1に対してNS_01以外のNS値には対応していないため、NS_01を適用する。UE−Bは、バンド1に対してNS_01、03、04に対応しているため、これらのうちの最も優先度の高いNS値を適用する。例えば、additionalEmissionList内で、後に位置するものほど優先度が高いとすると(優先度が昇順に高いとすると)、図4の例において、UE−Bは、NS_04を適用する。また、逆に、additionalEmissionList内で、後に位置するものほど優先度が低いとすると(優先度が降順の場合)、図4の例において、UE−Bは、対応する最初のNS値であるNS_03を適用する。
<3GPP仕様書例>
次に、本実施の形態で説明した動作をサポートする通信システムが準拠するべき3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の記載例(抜粋)を図5A、5B、図6A、6Bを参照して説明する。図5A、5B、図6A、6Bのうち、図5A、5Bについては既存仕様書(非特許文献2)からの変更はなく、図6A、6Bにおいて非特許文献2から変更される箇所に下線が引かれている。
図5Aは、SIB1メッセージ(SystemInformationBlockType1 message)の抜粋を示す。図5Aにおいて、「A」で示されるfreqBandIndicatorが、図4に例示したバンド1を通知するIEに対応する。
ところで、LTEにおいて、周波数領域の重複する複数のバンドが定義されている場合、各バンドに対応したUEを同時にネットワークに接続できるよう、Multiple Frequency Band Indicator(MFBI)という機能が規定されている。図5Aの「B」で示されるmultiBandInfoListは、当該複数のバンドを通知するためのIEである。図5Bには、multiBandInfoListの説明が示されている。
図6Aは、SIB2 IE(SystemInformationBlockType2 information element)の抜粋を示す。図6Aに示すように、additionalSpectrumEmissionList、multiBandInfoList2が追加されている。図6Bにこれらの説明が示されている。
additionalSpectrumEmissionListは、図4において新規追加のIEとして示したものに対応し、SIB1のfreqBandIndicatorで示されるバンド(又はmultiBandInfoList内のあるバンド)に対応するNS値のリストである。図6Bの説明は、優先度が「高」から「低」の順にNS値をリストする場合の例であり、この場合、UEは、自身がサポートするNS値の中で、リスト中に最初に登場するNS値を適用する。なお、「低」から「高」の順にNS値をリストする場合、図6B中の該当部分の説明において、「first」が「last」になる。この場合、UEは、自身がサポートするNS値の中で、リスト中に最後に登場するNS値を適用する。
前述したように、周波数領域の重複する複数のバンドが定義されている場合、SIB1のmultiBandInfoListで複数のバンドが通知される。この場合、SIB2では、multiBandInfoListの領域で、当該バンド用の複数NS値(既存additionalSpectrumEmission)を通知することができる。これは既存機能であり、第2の実施の形態と関連するため、第2の実施の形態でより具体的に説明される。
図6A、6Bに示す新たなIEであるmultiBandInfoList2は、SIB1のmultiBandInfoListで複数のバンドが通知される場合において、当該複数のバンドにおける各バンドに対応する追加のNS値を通知するIEである。multiBandInfoList2中に、各バンドに対応するadditionalSpectrumEmissionListが含まれる。
<処理フロー>
次に、図7のフローチャートを参照して、ユーザ装置UEの処理手順例を説明する。図7は、ユーザ装置UEが、システム情報を受信して、適用するNS値を決定する処理を示すフローである。
ステップ201において、ユーザ装置UEは、SIB1を受信し、FreqBandIndicator(multiBandInfoListが報知されている場合はそれも含め)で送信されているバンドを選択する(ステップ201)。
ステップ202において、ユーザ装置UEは、SIB2を受信し、SIB2からadditionalSpectrumEmissionList(multiBandInfoList2があればその中のadditionalSpectrumEmissionListを含む)を検出した場合にステップ203に進み、検出しない場合にステップ205に進む。ここで、検出しない場合とは、基地局eNBからこれらのIEが送信されない場合と、ユーザ装置UEがこれらのIEを解釈する機能を持たない場合を含む。
ステップ203、204において、ユーザ装置UEは、自身が適用するバンドに対して、適用するNS値を選択する。ステップ203では、ユーザ装置UEは、SIB2で報知されている当該バンド用のadditionalSpectrumEmission(単独のadditionalSpectrumEmission又はmultiBandInfoLis中のadditionalSpectrumEmission)を最低優先NS値と判断する。
ステップ204において、ユーザ装置UEは、additionalSpectrumEmissionList内のNS値の優先度をリスト内の並び順の昇順に優先度高⇒低(若しくはその逆)とし、既存の最低優先NS値も含め、UEが対応するNS値の中から最も優先度の高いNS値を適用する。
ステップ202の判定結果がNoの場合のステップ205において、ユーザ装置UEは、SIB2で送信されている当該バンド用の既存のadditionalSpectrumEmissionのNS値を適用する。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。既に説明したとおりであるが、LTEにおいて、周波数領域の重複する複数のバンドが定義されている場合、各バンドに対応したUEを同時にネットワークに接続できるよう、Multiple Frequency Band Indicator(MFBI)という機能が規定されており、SIB1のmultiBandInfoListで複数のバンドを通知できる。この場合、図8に示すように、SIB2により、multiBandInfoListの領域で、各バンド用のNS値を通知することができる。
第2の実施の形態では、このMFBIの機能を利用することにより、1バンド当たり、複数のNS値を基地局eNBから送信する。第1の実施の形態と同様に、複数のNS値には優先度が対応付けらており、ユーザ装置UEは、基地局eNBから受信した複数のNS値のうち、自身が対応するNS値の中から最も優先度の高いNS値を選択し、適用する。
第2の実施の形態における複数のNS値の送信方法の例を図9を参照して説明する。図9に示すように、基地局eNBは、SIB1のfreqBandIndicatorとmultiBandInfoListの中に、1つのバンド(を示す値)を重複して格納し、送信する。図9の例では、freqBandIndicatorにバンド1が格納されるとともに、multiBandInfoListにバンド1が格納される。SIB1のmultiBandInfoListには更にバンド2が重複して格納されている。
SIB2において、additionalSpectrumEmissionには、freqBandIndicatorのバンドに対応するNS値のうち、最も優先度の低いNS値が格納される。図9には、最も優先度の低いNS値の例として、NS_01が示されている。
SIB2のmultiBandInfoListにおいては、SIB1のmultiBandInfoListにおけるバンド(を示す情報)の格納順(格納位置)と同じ順番(同じ格納位置)で、当該バンドに対応するNS値が格納される。例えば、図9の例では、SIB1のmultiBandInfoListの最初にリストされたバンド(バンド1)に対応するNS値は、SIB2のmultiBandInfoListの最初にリストされたNS値(NS_02)である。
第2の実施の形態では、freqBandIndicatorのバンドに対応する最低優先のNS値を既存のadditionalSpectrumEmission IEに格納し、当該バンドに対応するより高い優先度のNS値はSIB2のmultiBandInfoListに格納する。図9の例において、バンド1に関し、NS_02のほうがNS_01よりも優先度が高い。
また、SIB1において、multiBandInfoListにおいて重複して格納されているバンド2に対応する複数のNS値が、SIB1のmultiBandInfoListにおける当該バンドの格納位置に対応付けて、SIB2のmultiBandInfoListに格納される。ユーザ装置は、当該格納位置からバンド2に対応する複数のNS値を取得できる。図9の例では、SIB1のmultiBandInfoListに対応させて、SIB2のmultiBandInfoListにおける2番目のリスト位置から4番目のリスト位置までにバンド2のNS値が格納されている。
multiBandInfoListの中に1バンドに対して複数のNS値を格納する場合、第1の実施の形態と同様に、例えば、格納する順番をNS値の優先度に対応付ける。例えば、multiBandInfoList内で、あるバンドに関して、最初に格納するNS値の優先度を最も高くして、次からの格納(送信)順で順次優先度を低くする。また、例えば、multiBandInfoList内で、あるバンドに関して、最初に格納するNS値の優先度を最も低くして、次から格納順で順次優先度を高くする。例えば後者の場合、図9に示すバンド2のNS値:NS_01、02、03のうち、NS_01の優先度が最も低く、NS_03の優先度が最も高い。
<処理フロー>
次に、図10のフローチャートを参照して、第2の実施の形態におけるユーザ装置UEの処理手順例を説明する。図10は、ユーザ装置UEが、システム情報を受信して、適用するNS値を決定する処理を示すフローである。
ステップ301において、ユーザ装置UEは、SIB1を受信し、FreqBandIndicator(multiBandInfoListが送信されている場合はそれも含め)で送信されているバンドを選択する(ステップ301)。
ステップ302において、ユーザ装置UEは、自身が使用するバンド(示す値)を、FreqBandIndicatorとmultiBandInfoList、もしくはmultiBandInfoListにおいて重複して受信しているか否かを判定する。重複して受信している場合はステップ303に進み、重複して受信していない場合はステップ305に進む。
ステップ303、304において、ユーザ装置UEは、自身が適用するバンドに対して、適用するNS値を選択する。ステップ303では、ユーザ装置UEは、SIB2で重複して送信されている当該バンド用のNS値のうち、既存のadditionalSpectrumEmissionで送信されたNS値があればそれを最低優先NS値と判断する。
ステップ304において、ユーザ装置UEは、SIB2のmultiBandInfoList内のNS値の優先度をリスト内の並び順の昇順に優先度高⇒低(若しくはその逆)とし、既存の最低優先NS値(additionalSpectrumEmission)があればそれも含め、UEが対応するNS値の中から最も優先度の高いNS値を適用する。
ステップ302の判定結果がNoの場合のステップ305において、ユーザ装置UEは、SIB2で報知されている当該バンド用のadditionalSpectrumEmissionのNS値を適用する。
(p−Maxについて)
第1、及び第2の実施の形態において、例えば優先度の低いNS値しか適用できないユーザ装置UEが存在することを考慮して、当該ユーザ装置UEからの送信電力が周辺システムに悪影響を及ぼさないように、各NS値に対応するp−Maxを定めてSIB1で報知し、ユーザ装置UEは、自身が適用するNS値に対応するp−Maxを使用してもよい。なお、p−Maxにより報知される最大送信電力は、非特許文献1の6.2.5に示されているようにPEMAXとして使用され、ユーザ装置UEにおいて送信電力の制御が行われる。
例えば、第1、及び第2の実施の形態で説明した方法で、ユーザ装置UEが適用するあるバンドに対して、基地局eNBがNS_01、NS_03、NS_50を送信する場合に、基地局eNBは、SIB1により、NS_01、NS_03、NS_50のそれぞれに対応するp−Maxとして、p−Max1、p−Max2、p−Max3を送信する。そして、ユーザ装置UEがNS_50を適用する場合、ユーザ装置UEはNS_50に対応するp−Max3を適用する。なお、最低優先のNS値(NS_01)に対応するp‐Maxに関しては、新たにシグナリングを規定せずに、既存のp−Maxを用いることとしてもよい。
また、本実施の形態では、基地局eNBから通知されるp−Maxを用いることは必須ではなく、ユーザ装置UEにおいて予め設定された最大送信電力に相当する値を用いて送信電力制御を行うこととしてもよい。
(変形例)
これまでの例では、ユーザ装置UEが、セル選択/セル再選択の手順により在圏(camp on)したセルでSIB1、SIB2等を受信し、これらに含まれる情報に基づき、当該セルにおける最大送信電力等を決定することについて説明した。
本実施の形態に係る通信システム(LTEを想定)では、セル再選択として、同一周波数セル再選択(intra−frequency cell re−selection)と異周波数セル再選択(inter−frequency cell re−selection)がある。
同一周波数セル再選択において、ユーザ装置UEは、在圏しているセル(serving cell)における参照信号の受信電力/受信品質が所定値以下になった場合に、当該セルの周波数(キャリア周波数と呼んでもよい)と同じ周波数の周辺セル(neighboring cell)における受信電力/受信品質の測定を開始し、測定結果に基づいて周辺セルに遷移するかどうかを決定する。
一方、異周波数セル再選択では、ユーザ装置UEは、優先度等に基づき、在圏しているセルの周波数と異なる周波数の周辺セルの測定を行って、測定結果に基づいて周辺セルに遷移するかどうかを決定する。異周波数セル再選択では、基地局eNBからユーザ装置UEに送信される複数種類のシステム情報のうちの1つであるSIB5(System information Block Type 5)に含まれる情報が用いられる(非特許文献2)。
非特許文献2に記載されている既存のSIB5には、周辺セルの周波数毎に「InterFreqCarrierFreqInfo」が存在する。「InterFreqCarrierFreqInfo」には、周波数(dl−CarrierFreqのフィールドの値)、最大送信電力(p−Maxのフィールドの値)、プライオリティ(cellReselectionPriorityのフィールドの値)、各種閾値(threshX−High、threshX−Low等のフィールドの値)等が含まれる。
上記のp−Maxの値は、遷移先のセル(ターゲットセル)を決定するための判定条件の中で使用されるパラメータの1つである。
しかし、既存技術において、SIB5には、ターゲットセルのNS値が含まれないため、上記のp−Maxがターゲットセルの選定において最適な値ではない可能性がある。
そこで、本変形例では、異周波数セル再選択において、ユーザ装置UEが遷移先のセルを適切に判定できるように、SIB5の中に、周辺セルの周波数毎に、複数のNS値と、当該複数のNS値のそれぞれに対応するp−Maxの値を含めることとしている。
各周波数についての複数のNS値は、例えば、優先度の高い順(decreasing order of priority)に並べられたリストとして基地局eNBからユーザ装置UEに通知される。また、当該複数のNS値に対応する複数のp−Maxの値は、NS値のリストにおけるNS値の並び順と同じ順番でp−Maxを並べたリストとして通知される。また、NS値と当該NS値に対応するp−Maxの値とを組とし、当該組を優先度の高い順番に並べたリストをSIB5に含め、基地局eNBからユーザ装置UEに通知してもよい。
なお、リストでの値の並べ方について、優先度の高い順とすることは例であり、優先度の低い順であってもよい。
一例として、SIB5で通知する異周波数が周波数1と周波数2である場合において、SIB5の中に、周波数1に対して「(NS値1,P−Max1),(NS値2,P−Max2),(NS値3,P−Max3)」が含められ、周波数2に対して「(NS値1,P−Max1),(NS値4,P−Max4),(NS値5,P−Max5)」が含められる。例えば(NS値1,P−Max1)は、NS値1とP−Max1が対応していることを示す。
SIB5に含まれる上記のリストを受信したユーザ装置UEが、異周波数セル再選択において、例えば「周波数1」のセルに遷移するかどうかの判定を行う際に、SIB5における「周波数1」に対応するNS値のリスト(又は、NS値とp−Maxとの組のリスト)を参照して、当該「周波数1」において、ユーザ装置UEが適用可能なNS値のうち、最も優先度の高いNS値を選択し、更に、当該NS値に対応するp−Maxを選択し、選択したp−Maxを適用して判定を実施する。
例えば、周波数1に対応するリストが「(NS値1,P−Max1),(NS値2,P−Max2),(NS値3,P−Max3)」である場合において、ユーザ装置UEがNS値2とNS値3に対応しており、NS値2がNS値3よりも優先度が高い場合に、ユーザ装置UEはNS値2を選択し、これに対応するP−Max2を用いて周波数1のセルに遷移するかどうかを決定する。
なお、SIB5の中に、選択したNS値に対応するp−Maxが存在しない場合、ユーザ装置UEは、「InterFreqCarrierFreqInfo」の中のp−Maxを適用することができる。
SIB5に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の記載例(抜粋)を図11、図12に示す。図11、図12において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図11は、SIB5(SystemInformationBlockType5 information element)の抜粋を示す。図11に示すように、MPR−InfoのリストとしてmultiMPR−InfoListが追加されている。multiMPR−InfoListは、周辺セルの周波数毎に含められる。図12の説明に示すように、本例において、multiMPR−InfoListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。p−MaxがMPR−Infoにない場合、ユーザ装置UEは、InterFreqCarrierFreqInfoにおけるp−Maxを適用する。また、ユーザ装置UEが、リストにおけるいずれのadditionalSpectrumEmission(NS値)もサポートしない場合、ユーザ装置UEは、InterFreqCarrierFreqInfoにおけるp−Maxを適用する。
SIB5に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の他の記載例(抜粋)を図13、図14に示す。図13、図14において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図13は、SIB5(SystemInformationBlockType5 information element)の抜粋を示す。図13に示すように、P−maxNS−valueListのリストであるadditional−ns−valuesが追加されている。図14に示すように、最初のP−maxNS−valueListは、SIB1におけるfreqBandIndicatorに対応するP−maxとNS−valueの組のリストを含む。続くP−maxNS−valueListは、SIB2におけるmultiBandInfoListに含まれる各additionalSpectrumEmissionに対応する。
各P−maxNS−valueListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。ユーザ装置UEは、当該リストにおける、自身がサポートする最初のadditionalSpectrumEmission(NS値)を適用する。
上記の例において、異周波数セル再選択に用いられるSIB5について説明したが、同一周波数セル再選択(intra−frequency cell re−selection)に関しては、ターゲットセルへの遷移を行うかどうかを判定するために用いられるp−Maxの値はSIB3の中に含められている。
SIB5の場合と同様に、既存のSIB3には、ターゲットセルのNS値が含まれないため、上記のp−Maxがターゲットセルの選定において最適な値ではない可能性がある。
そこで、本変形例では、同一周波数セル再選択において、ユーザ装置UEが遷移先のセルを適切に判定できるように、SIB3の中に、遷移先のセル(neighbor cells)に対する複数のNS値と、当該複数のNS値のそれぞれに対応するp−Maxの値を含めることとしている。
SIB3に含める複数のNS値は、例えば、優先度の高い順(decreasing order of priority)に並べられたリストとして基地局eNBからユーザ装置UEに通知される。また、当該複数のNS値に対応する複数のp−Maxの値は、NS値のリストにおけるNS値の並び順と同じ順番でp−Maxを並べたリストとして通知される。また、NS値と当該NS値に対応するp−Maxの値とを組とし、当該組を優先度の高い順番に並べたリストをSIB3に含め、基地局eNBからユーザ装置UEに通知してもよい。
なお、リストでの並べ方について、優先度の高い順とすることは例であり、優先度の低い順であってもよい。
一例として、SIB3の中に、遷移先のセルで適用し得るNS値とp−Maxの値の組のリストとして、「(NS値1,P−Max1),(NS値2,P−Max2),(NS値3,P−Max3)」が含められる。
SIB3に含まれる上記のリストを受信したユーザ装置UEが、同一周波数セル再選択において、同一周波数の他のセルに遷移するかどうかの判定を行う際に、ユーザ装置UEは、SIB3におけるNS値のリスト(又は、NS値とp−Maxとの組のリスト)を参照して、ユーザ装置UEが適用可能なNS値のうち、最も優先度の高いNS値を選択し、更に、当該NS値に対応するp−Maxを選択し、選択したp−Maxを適用して判定を実施する。
なお、SIB3の中に、選択したNS値に対応するp−Maxが存在しない場合、ユーザ装置UEは、「intraFreqCellReselectionInfo」の中のp−Maxを適用することができる。
SIB3に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の記載例(抜粋)を図15、図16に示す。図15、図16において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図15は、SIB3(SystemInformationBlockType3 information element)の抜粋を示す。図15に示すように、MPR−InfoのリストとしてmultiMPR−InfoListが追加されている。図16に示すように、本例において、multiMPR−InfoListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。p−MaxがMPR−Infoにない場合、ユーザ装置UEは、intraFreqCellReselectionInfoにおけるp−Maxを適用する。また、ユーザ装置UEが、リストにおけるいずれのadditionalSpectrumEmission(NS値)もサポートしない場合、ユーザ装置UEは、intraFreqCellReselectionInfoにおけるp−Maxを適用する。
SIB3に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の他の記載例(抜粋)を図17、図18に示す。図17、図18において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図17は、SIB3(SystemInformationBlockType3 information element)の抜粋を示す。図17に示すように、P−maxNS−valueListのリストであるadditional−ns−valuesが追加されている。図18に示すように、最初のP−maxNS−valueListは、SIB1におけるfreqBandIndicatorに対応するP−maxとNS−valueの組のリストを含む。続くP−maxNS−valueListは、SIB2におけるmultiBandInfoListに含まれる各additionalSpectrumEmissionに対応する。
各P−maxNS−valueListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。ユーザ装置UEは、当該リストにおける、自身がサポートする最初のadditionalSpectrumEmission(NS値)を適用する。
上述したSIB5、SIB3の例と同様に、基地局eNBは、複数NS値を複数のp−Maxの値と一緒にSIB1もしくはSIB2を用いて送信することも可能である。すなわち、前述した実施の形態では、SIB2で複数NS値を送信し、SIB1で複数のp−Maxの値を送信する例について説明したが、変形例においては、SIB1もしくはSIB2を用いて複数NS値を複数のp−Maxの値と一緒に送信する。
複数のNS値は、例えば、優先度の高い順(decreasing order of priority)に並べられたリストとしてSIB1に含められる。また、当該複数のNS値に対応する複数のp−Maxの値は、NS値のリストにおけるNS値の並び順と同じ順番でp−Maxを並べたリストとしてSIB1もしくはSIB2に含められる。また、NS値と当該NS値に対応するp−Maxの値とを組とし、当該組を優先度の高い順番に並べたリストをSIB1もしくはSIB2に含め、基地局eNBからユーザ装置UEに通知してもよい。
なお、リストでの値の並べ方について、優先度の高い順とすることは例であり、優先度の低い順であってもよい。
一例として、SIB1もしくはSIB2の中に、あるバンドに対応して、「(NS値1,P−Max1),(NS値2,P−Max2),(NS値3,P−Max3)」が含められる。例えば(NS値1,P−Max1)は、NS値1とP−Max1が対応していることを示す。
SIB1もしくはSIB2に含まれる上記のリストを受信したユーザ装置UEは、該当セルで上記のバンドを適用する場合に、当該バンドに対応するNS値のリスト(又は、NS値とp−Maxとの組のリスト)を参照して、当該バンドにおいて、ユーザ装置UEが適用可能なNS値のうち、最も優先度の高いNS値を選択し、更に、当該NS値に対応するp−Maxを選択し、選択したp−Maxを適用して送信制御を行う。
例えば、ユーザ装置UEが適用するバンドに対応するリストが「(NS値1,P−Max1),(NS値2,P−Max2),(NS値3,P−Max3)」である場合において、ユーザ装置UEがNS値2とNS値3に対応しており、NS値2がNS値3よりも優先度が高い場合に、ユーザ装置UEはNS値2を選択し、当該NS値2とこれに対応するP−Max2とを用いて最大送信電力の制御を行う。
なお、SIB1もしくはSIB2の中に、選択したNS値に対応するp−Maxが存在しない場合、ユーザ装置UEは、SIB1の中に含まれる既存のp−Maxを適用することができる。
SIB1に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の記載例(抜粋)を図19に示す。図19において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図19は、SIB1(SystemInformationBlockType1 information element)の抜粋を示す。図19に示すように、MPR−InfoのリストとしてmultiMPR−InfoListが追加されている。本例において、multiMPR−InfoListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。p−MaxがMPR−Infoにない場合、ユーザ装置UEは、既存のp−Maxを適用する。また、ユーザ装置UEが、リストにおけるいずれのadditionalSpectrumEmission(NS値)もサポートしない場合、ユーザ装置UEは、既存のp−Maxを適用する。
ユーザ装置UEは、SIB1で通知される複数のNS値から選択されたNS値に対応するp−Maxを用いてセル選択(cell selection)を実行することもできる。
SIB1に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の他の記載例(抜粋)を図20、図21に示す。図20、図21において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図20は、SIB1(SystemInformationBlockType1 information element)の抜粋を示す。図20に示すように、P−maxNS−valueListのリストであるadditional−ns−valuesが追加されている。図21に示すように、最初のP−maxNS−valueListは、SIB1におけるfreqBandIndicatorに対応するP−maxとNS−valueの組のリストを含む。続くP−maxNS−valueListは、SIB2におけるmultiBandInfoListに含まれる各additionalSpectrumEmissionに対応する。
各P−maxNS−valueListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。ユーザ装置UEは、当該リストにおける、自身がサポートする最初のadditionalSpectrumEmission(NS値)を適用する。
SIB2に関する変形例に対応する3GPP仕様書(3GPP TS 36.331)の記載例(抜粋)を図22、図23に示す。図22、図23において、非特許文献2からの変更箇所に下線が引かれている。
図22は、SIB2(SystemInformationBlockType2 information element)の抜粋を示す。図22に示すように、P−maxNS−valueListのリストであるadditional−ns−valuesが追加されている。図23に示すように、最初のP−maxNS−valueListは、SIB1におけるfreqBandIndicatorに対応するP−maxとNS−valueの組のリストを含む。続くP−maxNS−valueListは、SIB2におけるmultiBandInfoListに含まれる各additionalSpectrumEmissionに対応する。
各P−maxNS−valueListは、additionalSpectrumEmission(NS値)と、これに対応するp−Maxの値の組を優先度順に並べたリストである。ユーザ装置UEは、当該リストにおける、自身がサポートする最初のadditionalSpectrumEmission(NS値)を適用する。
(装置構成)
次に、本発明の実施の形態(第1、第2の実施の形態、p−Maxの動作、変形例を含む)における動作を実行するユーザ装置UEと基地局eNBの構成例を示す。なお、以下では、各装置が第1、第2の実施の形態の両方の機能を持つことを想定しているが、どちらか一方の機能のみを持つこととしてもよい。当該装置が第1、第2の実施の形態の両方の機能を持つ場合、例えば、第1、第2の実施の形態のうちのどちらを適用するかを設定により変えることができる。更に、各装置は第1、第2の実施の形態のいずれの機能を含まずに変形例の機能を含んでもよいし、第1、第2の実施の形態の両方の機能に加えて変形例の機能を含んでもよいし、第1、第2の実施の形態のうちのいずれかの機能に加えて変形例の機能を含むこととしてもよい。
<ユーザ装置UE>
図24に、ユーザ装置UEの機能構成図を示す。図24に示すように、ユーザ装置UEは、DL信号受信部101、UL信号送信部102、RRC処理部103、送信電力制御部104を備える。なお、図24は、ユーザ装置UEにおいて本発明に特に関連する機能部のみを示すものであり、ユーザ装置UEは、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
DL信号受信部101は、基地局eNBから各種の下り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含み、UL信号送信部102は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、基地局eNBに対して送信する機能を含む。また、DL信号受信部101は、セル選択及びセル再選択を実行する機能を含む。すなわち、DL信号受信部101には、システム情報に含まれる複数のシグナリング値の中でユーザ装置UEが適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択し、当該シグナリング値に対応する最大送信電力を用いてセル選択又はセル再選択を実行する制御部が含まれる。当該制御部は、DL信号受信部101の外部に備えられていてもよい。例えば、当該制御部は、送信電力制御部104の機能の一部として備えられてもよい。
RRC処理部103は、本実施の形態及び変形例で説明したSIB1、SIB2、SIB3、SIB5等の受信、IEの読み取りを行うとともに、図3、図4、図7〜図23等を参照して説明したように、適用するバンドを決定して、当該バンドに対応する複数のNS値から適用するNS値を選択する機能、及び、適用するNS値に対応するp−MaxをSIB1等から取得する機能等を有する。つまり、RRC処理部103は、ユーザ装置UEの適用バンドに対応する複数のシグナリング値の中で、当該ユーザ装置UEが適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段(選択部)を含む。また、RRC処理部103は、変形例におけるNS値とp−Maxの決定の処理等を行う機能を含む。
送信電力制御部104は、RRC処理部103により決定された適用NS値、及び対応する最大送信電力(p−Max)に基づく送信電力の制御を行う。NS値を適用する送信電力制御において、例えば、送信電力制御部104は、当該NS値に対応して規定されているRB数等を使用する際に、当該NS値に対応して許容されたA−MPRの送信電力削減を実施する。
図24に示すユーザ装置UEの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
図25は、ユーザ装置UEのハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図25は、図24よりも実装例に近い構成を示している。図25に示すように、UEは、無線信号に関する処理を行うRE(Radio Equipment)モジュール151と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール152と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール153と、USIMカードにアクセスするインタフェースであるUSIMスロット154とを有する。
REモジュール151は、BB処理モジュール152から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital−to−Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール152に渡す。REモジュール151は、例えば、図24のDL信号受信部101及びUL信号送信部102における物理レイヤ等の機能を含む。
BB処理モジュール152は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)162は、BB処理モジュール152における信号処理を行うプロセッサである。メモリ172は、DSP162のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール152は、例えば、図24のDL信号受信部101及びUL信号送信部102におけるレイヤ2等の機能、RRC処理部103及び送信電力制御部104を含む。また、BB処理モジュール152は、システム情報に含まれる複数のシグナリング値の中でユーザ装置UEが適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択し、当該シグナリング値に対応する最大送信電力を用いてセル選択又はセル再選択を実行する制御部を含んでもよい。なお、RRC処理部103、送信電力制御部104及び上記制御部の機能の全部又は一部を装置制御モジュール153に含めることとしてもよい。
装置制御モジュール153は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ163は、装置制御モジュール153が行う処理を行うプロセッサである。メモリ173は、プロセッサ163のワークエリアとして使用される。また、プロセッサ163は、USIMスロット154を介してUSIMとの間でデータの読出し及び書込みを行う。
<基地局eNB>
図26に、基地局eNBの機能構成図を示す。図26に示すように、基地局eNBは、DL信号送信部201、UL信号受信部202、RRC処理部203、送信電力制御部204を備える。なお、図26は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、基地局eNBは、少なくともLTE方式に準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
DL信号送信部201は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、送信する機能を含む。UL信号受信部202は、ユーザ装置UEから各種の上り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。
RRC処理部203は、本実施の形態及び変形例で説明したSIB1、SIB2、SIB3、SIB5等の作成、送信を行う。送信電力制御部204は、例えば、ユーザ装置UEの最大送信電力を考慮して、ユーザ装置UEに対するスケジューリングやUL電力制御等を実施する。
図26に示す基地局eNBの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
図27は、基地局eNBのハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図27は、図26よりも実装例に近い構成を示している。図27に示すように、基地局eNBは、無線信号に関する処理を行うREモジュール251と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール252と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール253と、ネットワークと接続するためのインタフェースである通信IF254とを有する。
REモジュール251は、BB処理モジュール252から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール252に渡す。REモジュール251は、例えば、図26のDL信号送信部201及びUL信号受信部202における物理レイヤ等の機能を含む。
BB処理モジュール252は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP262は、BB処理モジュール252における信号処理を行うプロセッサである。メモリ272は、DSP252のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール252は、例えば、図26のDL信号送信部201及びUL信号受信部202におけるレイヤ2等の機能、RRC処理部203及び送信電力制御部204を含む。なお、RRC処理部203及び送信電力制御部204の機能の全部又は一部を装置制御モジュール253に含めることとしてもよい。
装置制御モジュール253は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM処理等を行う。プロセッサ263は、装置制御モジュール253が行う処理を行うプロセッサである。メモリ273は、プロセッサ263のワークエリアとして使用される。補助記憶装置283は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。
なお、図24〜図27に示す装置の構成(機能区分)は一例に過ぎない。本実施の形態で説明する処理を実現できるのであれば、その実装方法(具体的な機能部の配置等)は、特定の実装方法に限定されない。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、前記基地局から、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
上記の構成により、複数のシグナリング値が送信されるセルにおいて、ユーザ装置が適切にシグナリング値を選択して、送信電力の制御を行うことが可能となる。また、NS値の適用能力が異なる様々なユーザ装置をNWに接続させることが可能となる。
前記複数のシグナリング値は、例えば、所定のシステム情報ブロックにおける所定の情報要素の値と、当該所定のシステム情報ブロックにおける所定のリスト内の1つ又は複数の値とを含み、前記所定の情報要素の値が最低優先度のシグナリング値である。この構成により、例えば、既存の情報要素の値を最低優先度のシグナリング値として使用でき、既存のシグナリング構成を有効に活用できる。
前記複数のシグナリング値は、例えば、所定のシステム情報ブロックにおける所定の情報要素の値と、当該所定のシステム情報ブロックにおける所定のリスト内の1つ又は複数の値とを含み、当該所定のリスト内における値の格納順がシグナリング値の優先度の順番に対応することとしてもよい。この構成により、リスト内の順番で優先度を判断できるので、優先度用のシグナリングを用いる必要がなくなり、効率的なシグナリングを実施できる。
前記ユーザ装置が使用するバンドを示すバンド情報は、第1のシステム情報ブロックにおける第1のリストに複数重複して格納され、前記複数のシグナリング値は、第2のシステム情報ブロックの第2のリストにおける、前記第1のリストの前記バンド情報の格納位置に対応する位置に格納され、前記選択手段は、前記第2のリストの当該位置から前記複数のシグナリング値を取得することとしてもよい。この構成により、既存のMultiple Frequency Band Indicator(MFBI)のシグナリング方法を流用して複数のシグナリング値を通知できる。
前記第2のリスト内における値の格納順がシグナリング値の優先度の順番に対応することとしてもよい。この構成により、リスト内の順番で優先度を判断できるので、優先度用のシグナリングを用いる必要がなくなり、効率的なシグナリングを実施できる。
前記シグナリング値は、例えばA−MPRの適用可否を含む送信条件に対応するネットワークシグナリング値(NS value)である。この構成により、本発明をLTEのNS valueの通知に適用できることが明確になる。
また、本実施の形態により、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、前記基地局から、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記シグナリング値に対応する最大送信電力を用いてセル選択又はセル再選択を実行する制御手段とを備えるユーザ装置が提供される。
上記構成により、複数のシグナリング値が送信されるセルにおいて、ユーザ装置が適切にシグナリング値を選択して、セル再選択を実施できる。結果として、ユーザ装置は、適切な最大送信電力を使用して遷移先のセルで送信を行うことが可能となる。
また、本実施の形態により、基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムであって、前記基地局は、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を送信する送信手段を備え、前記ユーザ装置は、前記基地局から、前記複数のシグナリング値を受信する受信手段と、前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする移動通信システムが提供される。
上記の構成により、複数のシグナリング値が送信されるセルにおいて、ユーザ装置が適切にシグナリング値を選択して、送信電力の制御を行うことが可能となる。また、NS値の適用能力が異なる様々なユーザ装置をNWに接続させることが可能となる。
本実施の形態で説明したユーザ装置UEは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
本実施の形態で説明した基地局eNBは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置UE及び基地局eNBは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置UEが有するプロセッサにより動作するソフトウェア、及び、基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本特許出願は2014年11月7日に出願した日本国特許出願第2014−227472号、及び2015年5月28日に出願した日本国特許出願第2015−109146号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2014−227472号及び日本国特許出願第2015−109146号の全内容を本願に援用する。
eNB 基地局
UE ユーザ装置
101 DL信号受信部
102 UL信号送信部
103 RRC処理部
104 送信電力制御部
151 REモジュール
152 BB処理モジュール
153 装置制御モジュール
154 USIMスロット
201 DL信号送信部
202 UL信号受信部
203 RRC処理部
204 送信電力制御部
251 REモジュール
252 BB処理モジュール
253 装置制御モジュール
254 通信IF

Claims (10)

  1. 基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
    前記基地局から、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
    前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とするユーザ装置。
  2. 前記複数のシグナリング値は、所定のシステム情報ブロックにおける所定の情報要素の値と、当該所定のシステム情報ブロックにおける所定のリスト内の1つ又は複数の値とを含み、前記所定の情報要素の値が最低優先度のシグナリング値である
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記複数のシグナリング値は、所定のシステム情報ブロックにおける所定の情報要素の値と、当該所定のシステム情報ブロックにおける所定のリスト内の1つ又は複数の値とを含み、当該所定のリスト内における値の格納順がシグナリング値の優先度の順番に対応する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザ装置。
  4. 前記ユーザ装置が使用するバンドを示すバンド情報は、第1のシステム情報ブロックにおける第1のリストに複数重複して格納され、
    前記複数のシグナリング値は、第2のシステム情報ブロックの第2のリストにおける、前記第1のリストの前記バンド情報の格納位置に対応する位置に格納され、前記選択手段は、前記第2のリストの当該位置から前記複数のシグナリング値を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  5. 前記第2のリスト内における値の格納順がシグナリング値の優先度の順番に対応することを特徴とする請求項4に記載のユーザ装置。
  6. 前記シグナリング値は、A−MPRの適用可否を含む送信条件に対応するネットワークシグナリング値である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  7. 基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
    前記基地局から、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
    前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記シグナリング値に対応する最大送信電力を用いてセル選択又はセル再選択を実行する制御手段と
    を備えることを特徴とするユーザ装置。
  8. 基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を送信する送信手段を備え、
    前記ユーザ装置は、
    前記基地局から、前記複数のシグナリング値を受信する受信手段と、
    前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御手段と、を備える
    ことを特徴とする移動通信システム。
  9. 基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムにおける前記ユーザ装置が実行するシグナリング値適用方法であって、
    前記基地局から、前記ユーザ装置が使用するバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を受信する受信ステップと、
    前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置が適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御ステップと
    を備えることを特徴とするシグナリング値適用方法。
  10. 基地局とユーザ装置とを備える移動通信システムが実行するシグナリング値適用方法であって、
    前記基地局が、前記ユーザ装置により使用されるバンドに対応する、優先順位付けされた複数のシグナリング値を送信する送信ステップと、
    前記ユーザ装置が、前記基地局から、前記複数のシグナリング値を受信する受信ステップと、
    前記ユーザ装置が、前記複数のシグナリング値における前記ユーザ装置により適用可能なシグナリング値から、最も優先度の高いシグナリング値を選択する選択ステップと、
    前記ユーザ装置が、前記選択ステップにより選択された前記シグナリング値を適用して送信電力の制御を行う制御ステップと、を備える
    ことを特徴とするシグナリング値適用方法。
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