JP6164975B2 - 越波式波力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、越波式波力発電装置に係り、特に、水槽内に流入する海水の量が変化する環境下において、水槽内の海水のエネルギを効率良く利用して、発電効率の向上を図ることができるように工夫したものに関する。
越波式波力発電装置の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等がある。
特開2011−153567号公報 特開平4−19362号公報 特開昭57−49075号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている越波式波力発電装置の場合は、何れも、水槽内に海水を貯留し、その貯留した海水のエネルギを利用してタービンひいては発電機を回転させ、それによって、発電する構成になっているが、水槽内に貯留される海水のエネルギを必ずしも効率良く利用しているとはいえず、その改善が要求されていた。
本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、水槽内の海水のエネルギを効率良く利用して、発電効率の向上を図ることができる越波式波力発電装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による越波式波力発電装置は、 海水が導入される開口部と海水が放出される放出口を備えた水槽と、上記放出口に設置されたタービンと、上記タービンに連結された発電機と、上記発電機により発電された電力の制御を行う電力制御部と、上記電力制御部に接続された擬似負荷部と、上記水槽内の水位を直接又は間接に測定する水位測定器と、上記タービンの動作状態を測定するタービン動作状態測定器と、上記水位測定器からの測定信号及び上記タービン動作状態測定器からの測定信号に基づいて
上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御して上記タービンのタービン回転数を変更し上記水槽内の海水の放出量を制御することにより上記水槽内の水位が水槽の最大値を超えない範囲内で水槽内の海水のエネルギを最大限有効に利用できるようにする発電制御部と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による越波式波力発電装置は、請求項1記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記タービンのタービン回転数を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による越波式波力発電装置は、請求項2記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、水槽内の水位が予め設定された設定範囲内に収まるように制御するものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による越波式波力発電装置は、請求項1記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、水槽内の水位を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による越波式波力発電装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記発電機の起電力係数を電気的又は機械的に変更してその負荷量を制御するものであることを特徴とするものである。
又、請求項6による越波式波力発電装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記発電機の磁路抵抗を機械的に変更してその負荷量を制御するものであることを特徴とするものである。
以上述べたように本発明の請求項1による越波式波力発電装置によると、海水が導入される開口部と海水が放出される放出口を備えた水槽と、上記放出口に設置されたタービンと、上記タービンに連結された発電機と、上記発電機により発電された電力の制御を行う電力制御部と、上記電力制御部に接続された擬似負荷部と、上記水槽内の水位を直接又は間接に測定する水位測定器と、上記タービンの動作状態を測定するタービン動作状態測定器と、上記水位測定器からの測定信号及び上記タービン動作状態測定器からの測定信号に基づいて上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御して上記タービンのタービン回転数を変更し上記水槽内の海水の放出量を制御することにより上記水槽内の水位が水槽の最大値を超えない範囲内で水槽内の海水のエネルギを最大限有効に利用できるようにする発電制御部と、を具備した構成になっているので、まず、水槽内に流入する海水の量が変化する環境下において、水槽内の海水のエネルギを効率良く利用して、発電効率の向上を図ることができる。又、上記のような制御を行うための構成は簡単であり、装置としての構成を複雑化させることもない。
又、請求項2による越波式波力発電装置によると、請求項1記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記タービンのタービン回転数を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項3による越波式波力発電装置は、請求項2記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、水槽内の水位が予め設定された設定範囲内に収まるように制御するものであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項4による越波式波力発電装置は、請求項1記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、水槽内の水位を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5による越波式波力発電装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記発電機の起電力係数を電気的又は機械的に変更してその負荷量を制御するものであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項6による越波式波力発電装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、上記発電制御部は、上記発電機の磁路抵抗を機械的に変更してその負荷量を制御するものであるので、上記効果をより確実なものとすることができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、越波式波力発電装置の全体の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、越波式波力発電装置の一部の構成を抽出して模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、越波式波力発電装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、作用を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施の形態を示す図で、作用を説明するためのフローチャートである。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して、越波式波力発電装置1の全体の構成を説明する。本実施の形態による越波式波力発電装置1は、例えば、海岸からさほど遠くない比較的浅い場所に設置されている。以下、具体的に説明すると、まず、図示しない構造体が設置されていて、この構造体には水槽群5が設置されている。この水槽群5は、複数個(この実施の形態の場合には4個)の水槽7が階段状に連設された構成になっている。
上記水槽群5の図1中右上には傾斜板9が設置されている。又、各水槽7相互間の上にも小さな傾斜板11が設置されている。これら傾斜板9、11を介して、波12が各水槽5内に入り込み、それによって、各水槽5内に海水14が供給されることになる。
上記各水槽7の下部の放出口19には、タービン13が設置されていて、このタービン13の上には回転軸15を介して発電機17が同軸上に配置されている。又、上記放水口19には放水管21が接続されている。これら放水管21は放水管23に集合されていて、この放水管23は海中に開口されている。上記放水口19を介して海水14が放水され、それによって、タービン13が回転される。このタービン13の回転により、発電機17が回転されて発電されることになる。
次に、図2を参照して、上記水槽7の近傍の構成をより詳しく説明する。図2は、1個の水槽7及びその近傍の構成を示す図で、水槽7には、水槽7内の海水14の水位を測定するための水位測定器31が設置されている。この種の水位測定器としては、例えば、フロート式水位計、ディスプレーサ式水位計、圧力式水位計、巻圧式水位計、気泡式水位計、超音波式水位計、静電容量式水位計、放射線式水位計、等、公知の様々な方式の水位計があり、何れの使用も可能である。
又、回転軸15には回転数/トルク測定器33が設置されている。この種の回転数/トルク測定器としては、例えば、電磁式、等、公知の様々なものの使用が想定される。
又、上記放水口19には流量/水圧測定器35が設置されている。この種の流量/水圧測定器としては、電磁式流量計、超音波式流量計、等、公知の様々なものの使用が想定される。又、圧力測定器としては、例えば、歪ゲージを使用したタイプ、等、公知の様々なものの使用が想定される。
又、発電制御装置41が設置されていて、上記水位測定器31、回転数/トルク測定器33、流量/水圧測定器35からの測定信号は、この発電制御装置41に入力されるようになっている。又、発電制御装置41から発電機17、後述する擬似負荷部44には制御信号が出力されるようになっている。
尚、図2は、1個の水槽7のみを示しているが、図1に示した4個の水槽7の全てについて同様の構成になっている。
次に、図3を参照して、上記発電制御装置41の構成を説明する。上記発電制御装置41には、まず、電力制御部43が設置されているとともに、擬似負荷部44が設置されている。この擬似負荷部44は、例えば、可変抵抗を備えたものであって、その抵抗値を変化させることにより、擬似負荷の大きさを適宜調整することができるものである。又、センサ情報収集部45が設置されていて、既に説明した水位測定器31、回転数/トルク測定器33、流量/水圧測定器35からの測定信号はこのセンサ情報収集部45に収集されることになる。又、制御量演算部47、データ格納部49が設置されていて、制御量演算部47は、上記センサ情報収集部45に収集された水位測定器31、回転数/トルク測定器33、流量/水圧測定器35からの各測定信号と、データ格納部49に格納されている各種データに基づいて、発電機17の負荷制御量又は擬似負荷部44の擬似負荷制御量を演算するものである。又、制御部51が設置されていて、この制御部51から発電機17又は擬似負荷部44に制御信号が出力されることになる。
上記センサ情報収集部45、制御量演算部47、データ格納部49、制御部51によって、発電制御部を構成している。
尚、本実施の形態の場合には、上記水位測定器31、回転数/トルク測定器33、流量/水圧測定器35からの測定信号に基づいて、擬似負荷部44の擬似負荷量を制御し、それによって、上記タービン13のタービン回転数を変更し上記水槽7内の海水の放出量を制御することにより、水槽7内の水位が水槽7の最大値を超えない範囲内で水槽7内の海水のエネルギを最大限有効に利用できるようにしたものである。
上記データ格納部49には、水位、流量、水圧の関係を示したテーブル、水位の設定範囲(上限値/下限値)、タービン13の目標回転数、水槽7の目標水位、擬似負荷部44の擬似負荷量の上限値/下限値、等のデータが予め記憶されている。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、タービン13のタービン回転数を任意の値に保持することを前提とした制御について、図4のフローチャートを参照して説明する。
尚、タービン回転数とはタービン13の回転数を意味している。
ステップS1において、流量/水圧測定器35からの測定信号が読み込まれる。次いで、ステップS2に移行して、上記読み込まれたデータがデータ格納部49に格納される。次に、ステップS3に移行して、読み込まれたデータから水槽7の水位が推定される。
この推定は、次のような方法により行われる。まず、データ格納部49には、水槽7の水位、流量、水圧の関係を示したテーブルが格納されている。そして、上記読み込まれた流量/水圧のデータを上記テーブルに照らし合わせることにより、水位が推定されるものである。
尚、読み込まれた流量/水圧のデータに対しては、平均化処理、ノイズ除去処理が施され、そのうえで上記テーブルに照らし合わされることになる。
次に、ステップS4に移行する。ステップS4においては、推定水位と予め設定されている設定範囲(上限値/下限値)との比較が行われる。すなわち、上記データ格納部49には、水位に関する設定範囲(上限値/下限値)が予め格納されている。具体的には、水槽7のオーバーフロを規制するための上限値、水槽7内が空になることを規制するための下限値、が設定されていて、上記推定水位がこれら上限値/下限値の範囲内に入っているか否かが確認されることになる。
そして、ステップS5に移行して、上記推定水位が予め設定された設定範囲内に入っているか否かが判別される。そして、設定範囲内に入っていないと判別された場合には、ステップS6に移行する。このステップS6において、推定水位より擬似負荷制御量(Step量)が決定される。すなわち、推定水位と上限値又は下限値との差に基づいて、擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)が決定されるものである。
尚、推定水位と上限値又は下限値との差が大きいほど、擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)は多くなる。
一方、ステップS5において、設定範囲内に入っていると判別された場合には、ステップS7に移行する。ステップS7においては、回転数/トルク測定器33からの測定信号が取り込まれる。次いで、ステップS8に移行して、その取り込まれたデータがデータ格納部49に格納される。次いで、ステップS9に移行する。このステップS9においては、現在のタービン回転数とデータ格納部49に格納されている目標回転数との比較が行われる。次いで、ステップS10に移行する。ステップS10においては、現在のタービン回転数が目標回転数に収束しているか否かが判別される。
上記目標回転数であるが、例えば、タービン13のエネルギ変換効率が最も良くなるタービン回転数を目標回転数として設定することもできるし、エネルギ変換量が最も良くなるタービン回転数を目標回転数として設定することも可能である。
尚、読み込まれた回転数/トルクのデータに対しても、平均化処理、ノイズ除去処理が施される。
上記判別は、予め設定されている「コアリング値」との比較により行われる。ここでいう「コアリング値」とは、現在の値(回転数や水位)と目標値とのずれの許容値を示したものである。例えば、仮に、目標回転数を150rpmとし、コアリング値を10rpmとした場合、現在の回転数が140rpm〜160rpmの間に入っていれば、目標値に収束していると判断される。
本実施の形態の場合には、次の式(I)、(II)に示すような判別がなされる。
|現在のタービン回転数−目標回転数|≦コアリング値⇒収束している
―――(I)
|現在のタービン回転数−目標回転数|>コアリング値⇒収束していない
―――(II)
上記判別の結果、「収束している」と判別された場合には、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。これに対して、「収束していない」と判別された場合には、ステップS11に移行する。このステップS11においては、現在のタービン回転数より擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)が決定される。すなわち、現在のタービン回転数と目標回転数との差に基づいて、擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)が決定される。そして、現在のタービン回転数と目標回転数との差が大きいほど、擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)は多くなる。
そして、既に説明したステップS6の場合、上記ステップS11の場合、何れの場合もステップS12に移行する。ステップS12においては、擬似負荷部44の負荷値演算が行われる。
上記擬似負荷部44の負荷値演算は次の式(III)に示すようなものである。
擬似負荷=現在の擬似負荷±Step量―――(III)
また、その制御の方向は次の式(IV)、(V)に示すようなものとなる。
現在のタービン回転数−目標回転数>0⇒擬似負荷値を増やす方向に制御
(タービン回転数を減らす方向)
―――(IV)
現在のタービン回転数−目標回転数<0⇒擬似負荷値を減らす方向に制御
(タービン回転数を増やす方向)
―――(V)
次いで、ステップS13に移行して、バルブ開度クリップ処理が行われる。これは、ステップS12において演算された擬似負荷値が予め設定された上限値より大きい場合、又は、下限値より小さい場合に、擬似負荷値を上限値又は下限値に設定する処理を意味する。
次いで、ステップS14に移行して、擬似負荷部44の制御が実行される。すなわち、制御部51から擬似負荷部44に対して制御信号が出力されるものである。このような処理によって、擬似負荷部44の擬似負荷値が制御されることになる。
尚、図4に示した制御の場合には、擬似負荷部44の擬似負荷値を制御するようにしているが、発電機17の負荷値を制御するようにすることも考えられる。
次に、水槽7内の水位を任意の値に保持することを前提とした制御について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS21において、流量/水圧測定器35からの測定信号が読み込まれる。次いで、ステップS22に移行して、読み込まれたデータがデータ格納部49に格納される。次に、ステップS23に移行して、読み込まれたデータから水槽7の水位が推定される。
この推定は、前述した内容と同様であり、まず、データ格納部49には、水槽7の水位、流量、水圧の関係を示したテーブルが格納されている。そして、上記読み込まれた流量/水圧のデータを上記テーブルに照らし合わせることにより、水位が推定されるものである。
尚、読み込まれた流量/水圧のデータに対しては、平均化処理、ノイズ除去処理が施され、そのうえで上記テーブルに照らし合わされることになる。
次に、ステップS24に移行する。ステップS24においては、推定水位と予め設定されている目標水位との比較が行われる。すなわち、上記データ格納部49には、水位に関する目標水位が予め格納されており、この目標水位との比較が行われるものである。
そして、ステップS25に移行して、上記推定水位が予め設定された目標水位に収束しているか否かが判別される。この判別は、次に示す式(VI)、(VII)に示すようなものである。
|現在の推定水位−目標水位|≦コアリング値⇒収束している
―――(VI)
|現在の推定水位−目標水位|>コアリング値⇒収束していない
―――(VII)
尚、上記目標水位であるが、例えば、タービン13のエネルギ変換効率が最も良くなる水位を目標水位として設定することもできるし、エネルギ変換量が最も良くなる水位を目標水位として設定することも可能である。
ステップS25において、「収束している」と判別された場合には、ステップS21に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。これに対して、「収束していない」と判別された場合には、ステップS26に移行する。このステップS26においては、推定水位より擬似負荷部44の擬似負荷制御量(Step量)が決定される。すなわち、現在の水位と目標水位との差により擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)が決定される。現在の推定水位と目標水位との差が大きいほど、擬似負荷部44に対する1回の擬似負荷制御量(Step量)が多くなる。
次いで、ステップS27に移行する。このステップS27においては、擬似負荷部44の擬似負荷値演算が行われる。
上記擬似負荷部44の擬似負荷値演算は次の式(VIII)に示すようなものである。
擬似負荷=現在の擬似負荷±Step量―――(VIII)
また、その制御の方向は次の式(IX)、(X)に示すようなものとなる。
現在の推定水位−目標水位>0⇒擬似負荷値を減らす方向に制御
(タービン回転数を増やし放水口からの放水量を増やす方向)
―――(IX)
現在の推定水位−目標水位<0⇒擬似負荷値を増やす方向に制御
(タービン回転数を減らし放水口からの放水量を減らす方向)
―――(X)
次いで、ステップS28に移行して、擬似負荷値クリップ処理が行われる。これは、ステップS27において演算された擬似負荷値が予め設定された上限値より大きい場合、又は、下限値より小さい場合には、擬似負荷部44の擬似負荷量を上限値又は下限値に設定する処理を意味する。
次いで、ステップS29に移行して、擬似負荷値制御が実行される。すなわち、制御部51から擬似負荷部44に対して制御信号が出力されるものである。このような処理によって、擬似負荷部44の擬似負荷値が制御されることになる。
尚、図5に示した制御の場合にも、擬似負荷部44の擬似負荷値を制御するようにしているが、発電機17の負荷値を制御するようにすることも考えられる。
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、水槽7内に流入する海水14の量が変化する環境下において、水槽7内の海水14のエネルギを効率良く利用して、発電効率の向上を図ることができる。これは、タービン13のタービン回転数を一定に維持する、又は、水槽7内の水位を一定に維持することを前提として、測定された流量/水圧のデータ、トルク/回転数のデータに基づいて、擬似負荷部44の擬似負荷量を制御するようにしたからである。
又、上記のような制御を行うための構成は簡単であり、装置としての構成を複雑化させることもない。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合には、擬似負荷部44の擬似負荷値を制御するように構成した場合を例に挙げて説明したが、発電機17の負荷値を制御するように構成することも可能である。
発電機17の負荷値を制御する場合には、発電機17の起電力係数を電気的又は機械的に変更することにより負荷値を制御する構成、発電機17の磁路抵抗を変更することにより負荷値を制御する構成、等が考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、流量/水圧測定器35からの測定信号に基づいて、水槽7内の水位を推定するようにしたが、水位測定器31からの信号に基づいて、水槽7内の水位を推定するようにしてもよい。
又、水位測定器31、回転数/トルク測定器33、流量/水圧測定器35の構成としては、公知の様々な構成のものが想定される。
又、前記一実施の形態の場合には、図1に示すような構成の越波式波力発電装置を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではない。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、越波式波力発電装置に係り、特に、水槽内に流入する海水の量が変化する環境下において、水槽内の海水のエネルギを効率良く利用して、発電効率の向上を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、海岸付近に設置される波力発電装置に好適である。
7 水槽
13 タービン
17 発電機
31 水位測定器
33 回転数/トルク測定器
35 流量/水圧測定器
41 発電制御装置
43 電力制御部
44 擬似負荷部
45 センサ情報収集部
47 制御量演算部
49 データ格納部
51 制御部

Claims (6)

  1. 海水が導入される開口部と海水が放出される放出口を備えた水槽と、上記放出口に設置されたタービンと、上記タービンに連結された発電機と、上記発電機により発電された電力の制御を行う電力制御部と、上記電力制御部に接続された擬似負荷部と、上記水槽内の水位を直接又は間接に測定する水位測定器と、上記タービンの動作状態を測定するタービン動作状態測定器と、上記水位測定器からの測定信号及び上記タービン動作状態測定器からの測定信号に基づいて上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御して上記タービンのタービン回転数を変更し上記水槽内の海水の放出量を制御することにより上記水槽内の水位が水槽の最大値を超えない範囲内で水槽内の海水のエネルギを最大限有効に利用できるようにする発電制御部と、を具備したことを特徴とする越波式波力発電装置。
  2. 請求項1記載の越波式波力発電装置において、
    上記発電制御部は、上記タービンのタービン回転数を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであることを特徴とする越波式波力発電装置。
  3. 請求項2記載の越波式波力発電装置において、
    上記発電制御部は、水槽内の水位が予め設定された設定範囲内に収まるように制御するものであることを特徴とする越波式波力発電装置。
  4. 請求項1記載の越波式波力発電装置において、
    上記発電制御部は、水槽内の水位を一定制御するように上記発電機又は上記擬似負荷部の負荷量を制御するものであることを特徴とする越波式波力発電装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、
    上記発電制御部は、上記発電機の起電力係数を電気的又は機械的に変更してその負荷量を制御するものであることを特徴とする越波式波力発電装置。
  6. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の越波式波力発電装置において、
    上記発電制御部は、上記発電機の磁路抵抗を機械的に変更してその負荷量を制御するものであることを特徴とする越波式波力発電装置。
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