JP6155805B2 - Cooking device - Google Patents
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Description
本発明は、炊飯器等の調理器に関する。 The present invention relates to a cooker such as a rice cooker.
過去に「蓋体がヒンジ機構により本体に対して開閉可能とされている調理器において、蓋体が開状態となるときの減速要素としてオイルダンパーや、金属組立体を用いること」が提案されている(例えば、特開2009−285112号公報や、特開平10−304972号公報等参照)。 In the past, it has been proposed to use an oil damper or a metal assembly as a deceleration element when the lid is opened in a cooker whose lid can be opened and closed with respect to the main body by a hinge mechanism. (For example, refer to JP 2009-285112 A and JP 10-304972 A).
しかし、上述のように、減速要素としてオイルダンパーや金属組立体を採用すると、比較的コストがかかるだけでなく、調理器内部に比較的大きな設置スペースが必要されるため調理器の小型化を断念せざるを得ない。 However, as described above, when an oil damper or a metal assembly is used as a deceleration element, it is not only relatively expensive, but also requires a relatively large installation space inside the cooker, so it is abandoned to reduce the size of the cooker. I have to.
本発明の課題は、調理器において、コストを抑制することができると共に小型化を実現しやすい減速要素を提供することにある。 The subject of this invention is providing the deceleration element which is easy to implement | achieve size reduction while being able to suppress cost in a cooking appliance.
本発明に係る調理器は、本体、蓋体、ヒンジ機構および緩衝材を備える。本体は、スリットを含む。スリットは、下方に向かうに従って幅が狭くなる。ヒンジ機構は、ねじりバネを含む。ねじりバネは、可動アームを有する。可動アームは、蓋体の開閉時に本体のスリットを通過する。そして、このヒンジ機構は、本体に蓋体を開閉可能に接続する。緩衝材は、可動アームの外周に配置されている。そして、この緩衝材は、蓋体が開くときの減速要素として機能する。なお、緩衝材は高分子弾性体または高分子粘弾性体であることが好ましい。 Cooker according to the onset bright includes body, a lid, a hinge mechanism and a buffer material. The main body includes a slit. The slit becomes narrower as it goes downward. The hinge mechanism includes a torsion spring. The torsion spring has a movable arm. The movable arm passes through the slit of the main body when the lid is opened and closed. And this hinge mechanism connects a cover body so that opening and closing is possible. The cushioning material is disposed on the outer periphery of the movable arm. And this buffer material functions as a deceleration element when a cover body opens. The buffer material is preferably a polymer elastic body or a polymer viscoelastic body.
この調理器では、減速要素として高分子弾性体または高分子粘弾性体等の緩衝材が用いられる。このような緩衝材は、原料コストが比較的低く、調理器における設置スペースも小さくて済む。したがって、この調理器は、コストを抑制することができると共に小型化を実現しやすい。 In this cooker, a buffer material such as a polymer elastic body or a polymer viscoelastic body is used as a deceleration element. Such a cushioning material has a relatively low raw material cost and a small installation space in the cooking device. Therefore, this cooker can suppress cost and is easy to realize miniaturization.
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100は、図1および図2に示されるように、主に、本体ユニット200、蓋ユニット300、第1ヒンジ機構350、蓋ヒータユニット400、第2ヒンジ機構450、内蓋500および内鍋600から構成される。以下、この炊飯器100の構成部品について詳述する。
-First embodiment-
As shown in FIGS. 1 and 2, the
<炊飯器の構成部品>
1.本体ユニット
本体ユニット200は、基本的に従来の炊飯器の本体ユニットと同様であって、図1および図2に示されるように、本体ケース201、ロックレバー機構207、ヒータ202、温度センサ204、室温センサ、操作パネル203、制御回路基板205および電源回路基板206、ヒンジカバー209等から構成される。なお、ヒータ202、温度センサ204、室温センサ、制御回路基板205、電源回路基板206等は本体ケース201に内蔵されており、操作パネル203は本体ケース201の前方上面等に配置されている。また、ヒンジカバー209は、本体ケース201の一部であって、背面において第1ヒンジ機構350を覆っている。なお、ヒンジカバー209の詳細説明については、説明の便宜上、第1ヒンジ機構の説明時に行う。
<Components of rice cooker>
1. Main unit The
ロックレバー機構207は、図1に示されるように、主に、レバー部材207a、第1レバー回転軸207bおよびコイルバネ(図示せず)から構成されており、操作パネル203の後方斜め上に配置されている。このロックレバー機構207では、レバー部材207aが、幅方向に沿って延びる第1レバー回転軸207bに軸支されると共にコイルバネによって後方に付勢されている。このため、通常、レバー部材207aは前方斜め上に起立した状態となっているが、使用者によってレバー部材207aが下方に押圧されると、レバー部材207aがコイルバネの付勢力に抗して回動して水平となる。なお、前者の状態がロックレバー機構207のロック状態(後述するフック部305が係止されている状態に限る)であり、後者の状態がロックレバー機構207のロック解除状態となる。
As shown in FIG. 1, the
なお、後述するが、この本体ユニット200の後方上面には、第1支持部351が固定されている(図1および図3参照)。
In addition, although mentioned later, the
2.蓋ユニット
蓋ユニット300は、図2および図4に示されるように、主に、蓋本体301、フック部305、係止制御機構320、装着部302および蒸気ユニット310から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
2. Lid Unit The
(1)蓋本体
蓋本体301は、図4に示されるように、主に、外蓋体301aおよび内蓋体301bから構成されている。この蓋本体301の略中央には、蒸気ユニット310を着脱自在に収容するための貫通孔が形成されている。外蓋体301aおよび内蓋体301bは、ビス(図示せず)等により一体的に固定されていると共にその間に断熱空間ISを形成して外部への放熱を抑制している。また、内蓋体301bには、図1および図4に示されるように、露受け306が形成されている。この露受け306は、蓋ユニット300が開かれるときに、内蓋500の蒸気口部502の背面に生じ得る結露水が下にしたたり落ちないようにする役目を担っている。
(1) Lid body As shown in FIG. 4, the
(2)フック部
フック部305は、図1に示されるように、一対の断面逆三角形の部位であって、蓋本体301の正面に固定的に配設されている。このフック部305は、上述の通り、ロックレバー機構207のレバー部材207aに係止可能である。
(2) Hook Part As shown in FIG. 1, the
(3)係止制御機構
係止制御機構320は、内蓋500を装着することなく炊飯が行われることを未然に防止する機能を実現するためのものであって、図2に示されるように、主に、係止制御片321、第2レバー回転軸322および「ねじりバネ」(図示せず)から構成されている。
(3) Locking control mechanism
蓋ユニット300に内蓋500が装着されていない場合、「ねじりバネ」によって係止制御片321の先端部分がフック部305の斜め上方に位置するように(側面視においてフック部305の上部空間を閉塞するように)係止制御片321が付勢される。そして、使用者がこの状態で蓋ユニット300を閉めようとしても、係止制御片321の先端部分がロックレバー機構207のレバー部材207aに当接して、レバー部材207aによるフック部305の係止が完全に阻止される。
When the
一方、蓋ユニット300に内蓋500が装着されるとき、内蓋500の一部が係止制御片321の後端部分に当接し、「ねじりバネ」の付勢力に抗して後端部分が奥側に押し込まれる。そうすると、係止制御片321の先端部分は必然的に後方に向かって回動させられる。その結果、係止制御片321の先端部分は、側面視においてフック部305の前面および上面に重ならない位置まで退避させられる。そして、使用者がこの状態で蓋ユニット300を閉めようとすると、フック部305がレバー部材207aに当接した後にレバー部材207aを下方に押圧して、レバー部材207aを一定角度回動させる。そして、フック部305の上面がレバー部材207aの下方に移動すると、フック部305がロックレバー機構207に係止されて、図2に示される状態となる。
On the other hand, when the
(4)装着部
装着部302は、一対の平行な板部である。蓋ユニット300が第1ヒンジ機構350に装着される際、この装着部302に、第1ヒンジ機構350の蓋ユニット着脱部352b(後述)が差し込まれる。
(4) Mounting part The mounting
なお、蓋ユニット300は、第1ヒンジ機構350を介して本体ユニット200に開閉自在に取り付けられている。また、この蓋ユニット300は、全開状態において上方へ引き上げられることによって本体ユニット200(より具体的には第1ヒンジ機構350の第1可動部352(図3参照))から脱離させることができるようになっている。このため、この蓋ユニット300は、丸洗い等をすることができる。
The
(5)蒸気ユニット
蒸気ユニット310は、炊飯中に発生する水蒸気を大気に放出する役割を担うものであって、蓋本体301の貫通孔に着脱自在に収容される(図2および図4参照)。
(5) Steam unit The
3.第1ヒンジ機構
第1ヒンジ機構350は、図3〜6に示されるように、主に、第1支持部351、第1可動部352、第1回動軸353、「ねじりバネ」356および緩衝材354から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。また、上述の通り、説明の便宜上、ヒンジカバー209についても本項目で詳述する。
3. First Hinge Mechanism As shown in FIGS. 3 to 6, the
(1)第1支持部
第1支持部351は、上述したように、本体ユニット200の後方上部に固定されている。そして、この第1支持部351には、図4に示されるように、第11軸受け部351aが設けられている。
(1) 1st support part The
(2)第1可動部
第1可動部352は、図4に示されるように、断面略L字の部材であって、図5および図6に示されるように、主に、第1部品352A、第2部品352Bおよび第3部品352Cから構成されている。
(2) First Movable Part The first
第1部品352Aは、外装体であって、蓋ユニット着脱部352bの一部分およびナット収容空間NSを有する。蓋ユニット着脱部352bの一部分は、第2部品352Bの他部分と係合されることにより蓋ユニット着脱部352bとなる。そして、蓋ユニット着脱部352bには、蓋ユニット300が着脱自在に取り付けられる。また、ナット収容空間NSには、図6に示されるように、第1回動軸353を固定するための六角ナット358がCワッシャー357と共に収容される。
The
第2部品352Bは、第1支持部収容空間(図示せず)、蓋ユニット着脱部352bの他部分および第12軸受け部352aを有する。第1支持部収容空間には、第1支持部351が収容される。蓋ユニット着脱部352bの他部分は、第1部品352Aの一部分と係合されることにより蓋ユニット着脱部352bとなる。第12軸受け部352aには、第1回動軸353が挿通される。
The
第3部品352Cは、第2部品352Bの蓋材である。第2部品352Bに第3部品352Cが係合されると、ねじりバネ356の可動アーム356bの先端部分を挿通するための挿通孔が形成される。
The
(3)第1回動軸
第1回動軸353は、第1支持部351の第11軸受け部351a、第2部品352Bの第12軸受け部352aおよびねじりバネ356の本体部356の内孔に挿通される(図6参照)。すなわち、第1回動軸353の外周に、ねじりバネ356が配置されることになる。なお、図6に示されるように、この第1回動軸353の端部は、第1部品352Aのナット収容空間NSに収容される六角ナット358に螺合されて固定される。すなわち、この第1可動部352は、第1回動軸353により第1支持部351に回動自在に装着されている。
(3) First Rotating Shaft The first
(4)ねじりバネ
ねじりバネ356は、第1可動部352を後方に付勢するためのものであって、本体部356aおよび可動アーム356bから構成されている。本体部356aは、第1部品352Aと第2部品352Bとの間に形成される収容空間に配置される。また、可動アーム356bは、その先端部分が上述の挿通孔に挿入される。このため、ロックレバー機構207がロック状態からロック解除状態になると、ねじりバネ356の弾性力によって蓋ユニット300が自動的に後方に持ち上げられる。
(4) Torsion Spring The
(5)緩衝材
緩衝材354は、蓋ユニット300を開けるときの減速要素として機能するものであって、円筒形状を呈している。この緩衝材は、例えば、シリコーンゴムやウレタンゴム等のゴムやエラストマー等の高分子弾性体、αゲル(登録商標)等の高分子粘弾性体から形成される。そして、この緩衝材354の内孔には、ねじりバネ356の可動アーム356bが挿通されている。すなわち、ねじりバネ356の可動アーム356bの外周には、緩衝材354が配置されている。この緩衝材354の内径は、ねじりバネ356の可動アーム356bの外径よりも大きく設計されている。なお、この緩衝材354の機能の詳細については、後述する。
(5) Buffer material The
(6)ヒンジカバー
ヒンジカバー209は、上述の通り、本体ケース201の一部であって、背面において第1ヒンジ機構350を覆っている。このヒンジカバー209は、図5に示されるように、略長方形の板材であって、一対のスリットSLを有する。蓋ユニット300が開けられるとき、ねじりバネ356の可動アーム356bおよび緩衝材354がこのスリットSLを通過する(図8および図9参照)。なお、このスリットSLは、図7に示されるように、非対称形状を有している。すなわち、このスリットSLでは、ねじりバネ356の可動アーム356bの軌道Obに対する左右の辺の角度α,βがそれぞれに異なっており、軌道Obに対する外側の辺の角度αが、軌道Obに対する内側の辺の角度βよりも小さくなっている。このため、このスリットSLでは、図7に示されるように、軌道Obから左右に対する辺までの距離a,bが異なっており、軌道Obから外側の辺までの距離aが、軌道Obから内側の辺までの距離bよりも長くなっている。
(6) Hinge Cover As described above, the
4.蓋ヒータユニット
蓋ヒータユニット400は、図3および図4に示されるように、略円環状の部材であって、主に、ヒータ401、放熱板403、断熱材402および背面板404から構成される。ヒータ401は、渦巻き状の加熱線であって、通電されることにより発熱する。放熱板403は、略円環状の金属板であって、ヒータ401から生じる熱を均一化して内鍋600に供給する役目を担う。断熱材402は、略円環状の発泡体等であって、ヒータ401の蓋ユニット側に取り付けられており、ヒータ401から生じる熱が蓋ユニット300に伝達されないようにする役目を担っている。背面板404は、放熱板403と共同してヒータ401および断熱材402を密封する。なお、この蓋ヒータユニット400の内孔には、図1に示されるように、後述する内蓋500の蒸気口部502が挿入される。
4). Lid Heater Unit
5.第2ヒンジ機構
第2ヒンジ機構450は、図3に示されるように、主に、第2支持部451、第2可動部452および第2回動軸453から構成されている。なお、この第2ヒンジ機構450の幅寸法は、図3に示されるように第1ヒンジ機構350の幅寸法よりも小さい。第2支持部451は、図3に示されるように、第1ヒンジ機構350の第1可動部352に固定されている。そして、この第2支持部451には、第21軸受け部451aが設けられている。また、第2可動部452は、図3および図4に示されるように、略板状の部材であって、主に、第22軸受け部452a、蓋ヒータユニット固定部452bおよび起上りリブ452cから形成されている。そして、第22軸受け部452aおよび第2支持部451の第21軸受け部451aには、第2回動軸453が挿通されている。すなわち、この第2可動部452は、第2回動軸453により回動自在に第2支持部451に装着されている。蓋ヒータユニット固定部452bには、図3に示されるように、蓋ヒータユニット400が固定されている。起上りリブ452cは、図4に示されるように、第22軸受け部452aの背面側に形成されており、蓋ユニット300の装着時において蓋ユニット300の後端により押圧されているが、蓋ユニット300の脱離時にその押圧から解放される。すなわち、この起上りリブ452cが蓋ユニット300の後端によって押圧されると、蓋ヒータユニット固定部452bが背面側に起き上がる。つまり、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bに装着されると、蓋ヒータユニット400が背面側に起き上がる。一方、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bから取り外されると、蓋ヒータユニット400が自然に前面側に倒れこむ(図3参照)。なお、これは、側面視において、蓋ヒータユニット400の重心位置が第2回動軸453よりも前方に設定されていることに起因する。
5. Second Hinge Mechanism As shown in FIG. 3, the
なお、この第2ヒンジ機構450は、図2に示されるように、蓋ユニット300が全閉状態であるときにヒータ401および放熱板403が第2回動軸453の下方に位置するように設計されている。
As shown in FIG. 2, the
また、第2ヒンジ機構450の第2回動軸453は、蓋ユニット300の全閉状態において第1ヒンジ機構350の第1回動軸353の前方斜め上に位置し(図2参照)、蓋ユニット300の全開状態において第1ヒンジ機構350の第1回動軸353の後方斜め上に位置する。すなわち、第1ヒンジ機構350の第1回動軸353を基準として見た場合、「蓋ユニット300が全閉状態から全開状態となるとき」又は「蓋ユニット300が全開状態から全閉状態となるとき」、第2ヒンジ機構450の第2回動軸453は、第1回動軸353を中心とする円弧軌道に沿って移動することとなる。
In addition, the
6.内蓋
内蓋500は、図1に示されるように、略円環状の部材であって、内蓋本体501および蒸気口部502から構成される。内蓋本体501は、略円環状の金属部材である。蒸気口部502は、略円筒形の弾性部材であって、図1に示されるように、内蓋本体501の内孔に配置されている。また、この蒸気口部502の上端部はパッキンとして機能する。
6). Inner lid As shown in FIG. 1, the
7.内鍋
内鍋600は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料から形成されており、本体ユニット200の内鍋収容室(図示せず)に着脱自在に収容される。
7). Inner Pot The
<蓋ユニットの開閉動作>
この炊飯器100では、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるとき、ねじりバネ356の可動アーム356bのみならず、その外周に配置された緩衝材354もヒンジカバー209のスリットSLを通過する。その際、可動アーム356bの軌道Obから外側の辺までの距離aが、同軌道Obから内側の辺までの距離bよりも長くなっているため、緩衝材354は先ずスリットSLの内側の辺(すなわち内側の壁面)に接触する。また、緩衝材354の内径が可動アーム356bの外径よりも大きいため、緩衝材354は、スリットSLの内側の辺に当接している間、可動アーム356bの周囲を自由に回転する。そして、緩衝材354がその外径と同一の幅となる位置まで下りてくると緩衝材354の回転が停止する(図12参照)。そして、ここから、緩衝材354が弾性変形していく。なお、このときに、緩衝材354が減速要素として機能する。その後、緩衝材354が弾性変形できなくなる位置まで達すると、可動アーム356bが停止する。このとき、蓋ユニット300が完全に開状態となる。なお、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるまでの様子を図10〜12において断面図で示しているので参照されたい。
<Opening and closing operation of lid unit>
In the
<本発明の第1実施形態に係る炊飯器の特徴>
(1)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるとき、緩衝材354が減速要素として機能する。このような緩衝材354は、原料コストが比較的低く、炊飯器100における設置スペースも小さくて済む。したがって、この炊飯器100は、コストを抑制することができると共に小型化を実現しやすい。
<Characteristics of the rice cooker according to the first embodiment of the present invention>
(1)
In the
(2)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、蓋ユニット300が開状態となるとき、ヒンジカバー209のスリットSLの側壁に緩衝材354が接触し、その摩擦により蓋ユニット300が減速される。また、そのスリットSLの幅が下方に向かうにつれて狭くなっている。このため、この炊飯器100では、蓋ユニット300を開状態とするとき、蓋ユニット300が徐々に減速していく。したがって、この炊飯器100では、ゆっくり安全に蓋ユニット300を開状態とすることができる。
(2)
In the
(3)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、ヒンジカバー209において、可動アーム356bの軌道ObからスリットSLの外側の辺までの距離aが、同軌道ObからスリットSLの内側の辺までの距離bよりも長くなっている。また、緩衝材354の内径が可動アーム356bの外径よりも大きい。このため、この炊飯器100では、スリットSLを形成する壁に、緩衝材354の特定の箇所のみが当たることを防止することができる。このため、この炊飯器100では、緩衝材354を長寿命化することができる。
(3)
In the
<変形例>
(A)
第1実施形態に係る炊飯器100では特に言及しなかったが、図13〜図16に示されるように、第1可動部352の第2部品352Bに、αゲル(登録商標)等の高分子粘弾性体のブロックBLを配設してもよい。なお、この高分子粘弾性体のブロックBLは、図16に示されるように、蓋ユニット300が開状態とされるときに第1支持部351の上端部に当接するように第1可動部352の第2部品352Bの上に配設されている。このようにすれば、蓋ユニット300を開状態とする際の衝撃をより効率的に吸収することができる。
<Modification>
(A)
Although not particularly mentioned in the
(B)
第1実施形態に係る炊飯器100ではヒンジカバー209のスリットSLの形状が左右非対称形状とされたが、スリットSLは左右対称であってもよい。係る場合、上記特徴(2)は発現しにくくなるが、本発明の課題を達成することはできる。なお、かかる場合、緩衝材が偏肉していることが好ましい。このようにすれば、上記特徴(2)を享受することができるからである。
(B)
In the
(C)
第1実施形態に係る炊飯器100ではヒンジカバー209のスリットSLの両辺が傾斜辺で構成されていたが、スリットSLの両辺は可動アーム356bの軌道Obに向かって凸状となる湾曲辺で構成されてもよい。
(C)
In the
(D)
第1実施形態に係る炊飯器100ではヒンジカバー209のスリットSLにおいて可動アーム356bの軌道Obに対する外側の辺の角度αが、軌道Obに対する内側の辺の角度βよりも小さくなっていたが、可動アーム356bの軌道Obに対する外側の辺の角度αが、軌道Obに対する内側の辺の角度βよりも多くなってもよい。
(D)
In the
(D)
第1実施形態に係る炊飯器100では可動アーム356bの外周に緩衝材354が配置されていたが、ヒンジカバー209のスリットSLの両脇の壁に板状の緩衝材が付されてもかまわない。かかる場合、可動アーム356bの外周に緩衝材354が配置されたままになっていてもよいし、可動アーム356bの外周から緩衝材354が除去されてもかまわない。
(D)
In the
(E)
第1実施形態に係る炊飯器100では緩衝材354の内径がねじりバネ356の可動アーム356bの外径よりも大きく設計されていたが、緩衝材354の内径を可動アーム356bの外径と同一またはそれよりも僅かに小さくしてもかまわない。係る場合、上記特徴(2)は発現しにくくなるが、本発明の課題を達成することはできる。
(E)
In the
(F)
第1実施形態に係る炊飯器100では特に言及しなかったが、緩衝材354のズレを防止するために、緩衝材354の前後にワッシャー等を圧入したり、緩衝材354の前後の可動アーム356bを扁平化させたりして緩衝材354を位置決めしてもよい。
(F)
Although not particularly mentioned in the
(G)
第1実施形態に係る炊飯器100では特に言及しなかったが、緩衝材354の内周に薄肉の金属パイプを配設してもよい。このようにすれば、緩衝材354が回転しやすくなり好ましい。
(G)
Although not particularly mentioned in the
(H)
先の実施の形態では本発明が蓋ヒータ付の炊飯器100に適用されたが、本発明は、本発明の趣旨を損なわない限りあらゆるタイプの炊飯器に適用可能であると共に、あらゆる調理器に適用可能である。
(H)
In the previous embodiment, the present invention was applied to the
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る炊飯器100Aは、第1ヒンジ機構以外の構成は第1実施形態に係る炊飯器100と同一である。したがって、ここでは、第1ヒンジ機構についてのみ説明する。また、本発明の実施の形態に係る炊飯器100Aの第1ヒンジ機構350Aは、(i)緩衝材が円筒形状から板形状に変更されると共にその取付位置が変更されたこと、(ii)第1支持部351に緩衝材取付用の突起部351bが形成されていること以外は、第1実施形態に係る炊飯器100の第1ヒンジ機構350と同一である。したがって、上記(i)および(ii)以外の事項についてはその説明を省略する。
-Second Embodiment-
The
本実施の形態に係る第1ヒンジ機構350Aでは、図17および図18に示されるように、板状の緩衝材354Aが用いられる。なお、この緩衝材354Aには、貫通孔OPが形成されている。一方、第1支持部351には、図18に示されるように、ねじりバネ356の可動アーム356bの直下の位置に突起部351bが形成されている。そして、この緩衝材354Aは、貫通孔OPを第1支持部351の突起部351bに嵌め込むことによって、第1支持部351に取り付けられ、可動アーム356bと対向する。
In the
そして、この炊飯器100Aでは、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるとき、ねじりバネ356の可動アーム356bがヒンジカバー209のスリットSLを通過する。そして、その際、可動アーム356bが緩衝材354Aと対向しているため、可動アーム356bが緩衝材354Aを下方に向かって弾性変形させる(図22参照)。このときに、緩衝材354Aが減速要素として機能する。その後、緩衝材354Aが弾性変形できなくなる位置まで達すると、可動アーム356bが停止する。このとき、蓋ユニット300が完全に開状態となる。なお、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるまでの様子を図17、図19および図20において後方斜視図で、図21〜23において断面図で示しているので参照されたい。
In the
<本発明の第2実施形態に係る炊飯器の特徴>
本発明の第2実施形態に係る炊飯器100Aでは、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるとき、緩衝材354Aが減速要素として機能する。このような緩衝材354Aは、原料コストが比較的低く、炊飯器100Aにおける設置スペースも小さくて済む。したがって、この炊飯器100Aは、コストを抑制することができると共に小型化を実現しやすい。
<Characteristics of rice cooker according to the second embodiment of the present invention>
In the
<変形例>
(A)
第2実施形態に係る炊飯器100Aでは特に言及しなかったが、図24に示されるように、ヒンジカバー209Aの裏側に緩衝材安定化リブRB1,RB2が形成されてもよい。なお、図24において、符号RB1で示される緩衝材安定化リブは、緩衝材354Aを前後方向に安定化させる。また、符号RB2で示される緩衝材安定化リブは、緩衝材354Aを左右方向に安定化させる。このようにすることにより、蓋ユニット300を開状態とするときに、毎回、緩衝材354Aに同様の変形をさせることができ、蓋ユニット300の減速度合を一定化させることができる。
<Modification>
(A)
Although not specifically mentioned in the
(B)
第2実施形態に係る炊飯器100Aでは第1支持部351に突起部351bを形成し、その突起部351bに緩衝材354Aを嵌め込んで、緩衝材354Aを第1支持部351に固定させたが、図25に示されるように、ヒンジカバー209Bの裏側に緩衝材固定用の爪部NLを設け、その爪部NLで緩衝材354Bを固定させてもよい。なお、かかる場合、変形例(A)に示されるように緩衝材安定化リブRB1,RB2が設けられてもよいし(図25の向かって右側参照)、緩衝材安定化リブRB1,RB2が設けられなくてもよい(図25の向かって左側参照)。なお、本変形例では、緩衝材354Bとして、高分子弾性体シートまたは高分子粘弾性体シートを二つ折りしたものを採用している。このようにすることにより、緩衝材354Bの弾性または粘弾性のみならずシートの変形も利用することができる。
(B)
In the
また、緩衝材に切り込みを入れ、ヒンジカバー209Bの裏側のスリットSLの下方に突起部を設け、その突起部に切り込みを通して緩衝材を固定してもよい。
Alternatively, the buffer material may be cut, a protrusion may be provided below the slit SL on the back side of the
(C)
第2実施形態に係る炊飯器100Aでは特に言及しなかったが、ヒンジカバー209の表側のスリットSLの下方に緩衝材354Cが配設されてもよい。かかる場合、蓋ユニット300が本体ユニット200に対して約85°程度の角度をなしたとき、図29に示されるように第1可動部352の第1部品352Aの後端が緩衝材354Cと当接して、可動アーム356bが停止し、蓋ユニット300が全開状態となる。このとき、緩衝材354Aのみならず、緩衝材354Cも減速要素として機能する。なお、蓋ユニット300が閉状態から開状態とされるまでの様子を図26および図27において後方斜視図で、図28および図29において断面図で示しているので参照されたい。
(C)
Although not particularly mentioned in the
また、先の例ではヒンジカバー209の表側に緩衝材354Cが配設されたが、緩衝材354Cは、第1可動部352の第1部品352Aの後端に配設されてもよいし、第1支持部351と第1可動部352との当接箇所に配設されてもよい。なお、かかる場合、緩衝材354Cは、第1支持部351にのみ配設されてもよいし、第1可動部352にのみに配設されてもよいし、第1支持部351および第1可動部352の両方に配設されてもかまわない(例えば、第1実施形態の変形例(A)において、円筒形状の緩衝材354のみを除去した形態が考えられる(図13〜16参照))。
In the previous example, the
(D)
先の実施の形態では本発明が蓋ヒータ付の炊飯器100Aに適用されたが、本発明は、本発明の趣旨を損なわない限りあらゆるタイプの炊飯器に適用可能であると共に、あらゆる調理器に適用可能である。
(D)
In the previous embodiment, the present invention was applied to the
100 炊飯器
200 本体ユニット(本体)
300 蓋ユニット(蓋体)
350,350A,350B 第1ヒンジ機構(ヒンジ機構)
351 第1支持部(固定部)
352 第1可動部(可動部)
354,354A,3545B,354C 緩衝材
356 ねじりバネ
356b 可動アーム
SL スリット
100
300 Lid unit (lid)
350, 350A, 350B First hinge mechanism (hinge mechanism)
351 1st support part (fixing part)
352 First movable part (movable part)
354, 354A, 3545B,
Claims (1)
蓋体と、
前記蓋体の開閉時に前記スリットを通過する可動アームを有するねじりバネを含み、前記本体に前記蓋体を開閉可能に接続するヒンジ機構と、
前記可動アームの外周に配置され、前記蓋体が開くときの減速要素として機能する筒形状の緩衝材と
を備える、調理器。 A body having a slit whose width becomes narrower as it goes downward ;
A lid,
Including a torsion spring having a movable arm that passes through the slit when the lid is opened and closed, and a hinge mechanism that connects the lid to the main body so as to be opened and closed;
A cooking device , comprising: a cylindrical cushioning material disposed on an outer periphery of the movable arm and functioning as a deceleration element when the lid is opened.
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Family Applications (1)
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-
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