JP6155619B2 - プロジェクターおよびプロジェクションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターおよびプロジェクションシステムに関する。
高圧水銀ランプなどの放電灯を用いて立体映像表示を実現した3D対応のプロジェクターが実用化されている。3D対応プロジェクターの一つの方式では、入力信号を左眼用信号と右眼用信号とに分けて順次交互に送り、左眼用映像と右眼用映像とを交互に投写する。観察者は、2つのシャッターが交互に開閉するアクティブシャッターメガネを装着して左眼用映像を左眼で、右眼用映像を右眼で選択的に見る。これにより、観察者は、自身が見ている映像を立体映像として認識する。ところが、上記のアクティブシャッターメガネを装着すると、観察者の眼に入る映像は、略半分の期間シャッターに遮られることになる。そのため、映像が暗くなるという問題が発生する。
この問題に対して、アクティブシャッターメガネと同期して放電灯を調光する方式を採用したプロジェクターが提案されている(例えば下記の特許文献1,2)。これらのプロジェクターは、メガネのシャッターを開いたときに放電灯の輝度を上げ、シャッターを閉じたときに放電灯の輝度を下げるという調光動作を行う。このような調光を行うと、放電灯の平均的な輝度を変えることなく、シャッターが閉じているときに輝度を低下させた分だけ、シャッターが開いているときの輝度を増加させることができる。これにより、観察者は明るい映像を視認することができる。
特開2012−32504号公報 特開2012−129049号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクターにおいて、このような調光動作を周期的に繰り返すと、放電灯の電極の先端に形成される突起が変形する場合がある。その理由は、放電灯の輝度を下げる期間が周期的に存在すると、放電灯への供給電力が部分的に不足し、電極の溶融が抑制されるためと考えられる。突起は、電極の先端が適度に溶融してできるものだからである。近年のプロジェクターは、放電灯に交流電流が供給される場合がほとんどである。特許文献1のプロジェクターでは、調光動作を映像信号と同期させるため、放電灯に印加される交流電流の周波数はかなり高くなる。そのため、陽極動作時間は短く、電極の先端は加熱されにくい。このような原因により、突起の変形が大きくなると、放電灯の寿命が短くなる。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、映像に与える効果を最大限に発揮しつつ、電極の突起に起因する放電灯の寿命の低下を改善し得るプロジェクターおよびプロジェクションシステムを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様のプロジェクターは、光を射出する放電灯と、前記放電灯を駆動する駆動電流を前記放電灯に供給する放電灯駆動部と、前記放電灯駆動部を制御する制御部と、前記放電灯から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を被投写面上に投写する投写光学系と、を備え、前記制御部は、絶対値が相対的に大きい前記駆動電流が前記放電灯に供給される高輝度期間と、絶対値が相対的に小さい前記駆動電流が前記放電灯に供給される低輝度期間と、を交互に繰り返す制御波形ユニットであって、第1高輝度期間の前記駆動電流、前記第1高輝度期間の直後の第1低輝度期間の前記駆動電流、および前記第1低輝度期間の直後の第2高輝度期間の前記駆動電流が同一の第1極性となる直流波形パターンを含む前記制御波形ユニットで構成される駆動電流波形に従って、前記放電灯駆動部を制御することを特徴とする。
本発明者らは、駆動電流が同一極性となる期間をある程度長く取ることで電極の溶融性が高まることを知見し、本発明の一態様のプロジェクターに想到した。
本発明の一態様のプロジェクターによれば、駆動電流波形を構成する制御波形ユニットの第1高輝度期間の駆動電流、第1低輝度期間の駆動電流、および第2高輝度期間の駆動電流が同一の第1極性となるため、連続的な陽極動作時間を長く取ることができる。その結果、一般的な交流駆動を用いた従来のプロジェクターに比べて、放電灯の電極先端の突起の溶融性が高まり、突起形状が保持されやすくなる。また、第1高輝度期間と第2高輝度期間との間に第1低輝度期間が存在するため、突起が溶融した状態において電極の温度が変動する。この作用によっても、突起の形状が保持されやすくなる。このような作用が相俟って、本発明の一態様のプロジェクターによれば、放電灯の寿命の低下を改善することができる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御波形ユニットが前記直流波形パターンと交流波形パターンとを含んでいてもよい。
この構成によれば、制御波形ユニットの中に交流波形パターンを挿入することにより、電極の溶融性が高くなり過ぎることが抑制される。その結果、突起の形状が所望の形状に保持されやすくなる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記映像信号が第1映像信号と第2映像信号とを含み、前記光変調素子に前記第1映像信号が複数回書き込まれる第1映像期間と、前記光変調素子に前記第2映像信号が複数回書き込まれる第2映像期間と、が交互に繰り返され、前記第1映像期間および前記第2映像期間の各々のうち、前記第1映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第2映像信号を書き込む期間、もしくは、前記第2映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第1映像信号を書き込む期間が前記低輝度期間であり、前記第1映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第1映像信号を書き込む期間、もしくは、前記第2映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第2映像信号を書き込む期間が前記高輝度期間であってもよい。
この構成によれば、第1映像信号が書き込まれた光変調素子に第2映像信号を書き込む、もしくは、第2映像信号が書き込まれた光変調素子に第1映像信号を書き込む、といった映像信号の遷移期間を低輝度期間に割り当てることになる。その結果、第1映像信号による第1映像と第2映像信号による第2映像とのクロストークが観察者に認識されにくくなる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記第1映像期間が右眼用映像期間であり、前記第2映像期間が左眼用映像期間であってもよい。
この構成によれば、観察者は、右眼用映像期間に投写される右眼用映像と左眼用映像期間に投写される左眼用映像とからなる視差映像を視認でき、立体映像を認識することができる。上記の構成と組み合わせると、映像信号の遷移期間で放電灯の輝度を低下させた分、遷移期間以外の定常期間で放電灯の輝度を増加できるため、明るい映像が得られる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御波形ユニットは、前記第1高輝度期間の直前または前記第2高輝度期間の直後の第2低輝度期間の前記駆動電流が前記第1極性とは逆極性の第2極性となる波形パターンを含んでもよい。
この構成によれば、駆動電流が第2極性となる第2低輝度期間を設けることにより連続的な陽極動作時間が途切れることになり、放電灯にとって適切な陽極動作時間を設定することができる。その結果、放電灯の寿命低下を効果的に改善することができる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御部は、駆動電圧の上昇に伴って前記制御波形ユニットの全期間に占める前記直流波形パターンの適用期間の割合を大きくするように、前記放電灯駆動部を制御してもよい。
駆動電圧の上昇は、電極先端の突起が後退し、電極の劣化が進行して電極間距離が広がったときに生じる。そのため、駆動電圧の上昇に伴って制御波形ユニットの全期間に占める直流波形パターンの適用期間の割合を大きくすれば、陽極の溶融性が高まり、電極の劣化を抑制することができる。また、突起が成長し過ぎて駆動電流が大きくなり過ぎる、電極の黒化が発生するなどの不具合を解消することができる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御部は、駆動電圧の上昇に伴って前記制御波形ユニットの全期間に占める前記直流波形パターンの連続適用期間の割合を大きくするように、前記放電灯駆動部を制御してもよい。
この構成によれば、直流波形パターンの連続適用期間の割合を大きくすることで陽極の溶融性をより高めることができる。その結果、電極の劣化がより進行した場合に効果的に対応できる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御波形ユニットは、前記第1高輝度期間の直前に前記第1極性とは逆極性の第2極性となる第2極性高輝度期間、前記第2高輝度期間の直後に前記第1極性とは逆極性の第2極性となる第2極性高輝度期間の少なくとも一方を有してもよい。
この構成によれば、前記第2極性高輝度期間を設けることにより駆動電流の同一極性が連続する期間の長さを適宜調整することができる。これにより、制御波形ユニットにおける同一極性に偏った期間の長さを適切に調整し、突起の形状を良好に制御することができる。
本発明の一態様のプロジェクターにおいて、前記制御部は、駆動電圧の上昇に伴って前記第2極性高輝度期間を短くするように、もしくは、駆動電圧の上昇に伴って相対的に短い前記第2極性高輝度期間の適用期間の割合を大きくするように、前記放電灯駆動部を制御してもよい。
この構成のように、駆動電圧の上昇に伴って第2極性高輝度期間を短くする、もしくは、駆動電圧の上昇に伴って相対的に短い第2極性高輝度期間の適用期間の割合を大きくすれば、陽極の溶融性が高まり、電極の劣化を抑制することができる。また、突起が成長し過ぎて駆動電流が大きくなり過ぎる、電極の黒化が発生するなどの不具合を解消することができる。
本発明の一態様のプロジェクションシステムは、前記本発明の一態様のプロジェクターと、右眼用シャッターと左眼用シャッターとを有するアクティブシャッターメガネと、を備えたプロジェクションシステムであって、前記映像信号が右眼用映像信号と左眼用映像信号とを含み、前記光変調素子に前記右眼用映像信号が書き込まれる右眼用映像期間と、前記光変調素子に前記左眼用映像信号が書き込まれる左眼用映像期間と、が交互に繰り返され、前記光変調素子における前記右眼用映像期間と前記左眼用映像期間との切り替えと、前記アクティブシャッターメガネにおける前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターとの開閉動作の切り替えと、が同期していることを特徴とする。
この構成によれば、放電灯の寿命の低下を改善し得る、立体映像が視認可能なプロジェクションシステムを提供することができる。
本発明の一態様のプロジェクションシステムにおいては、前記光変調素子にて前記右眼用映像信号と前記左眼用映像信号とが混在する期間では、前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターとの双方を閉じることが望ましい。
この構成によれば、右眼用映像と左眼用映像とのクロストークが抑制され、観察者は鮮明な立体映像を視認することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 放電灯の断面図である。 プロジェクターの各種構成要素を示すブロック図である。 放電灯点灯装置の回路図である。 制御部の一構成例を示すブロック図である。 放電灯の電極先端の突起の様子を示す図である。 プロジェクターの各種動作のタイミングチャートである。 放電灯の駆動電流波形を示す図である。 駆動電流波形の一部を示す拡大図である。 従来の駆動電流波形の一部を示す拡大図である。 第2実施形態の駆動電流波形の一部を示す拡大図である。 第5実施形態の駆動電流波形の一部を示す拡大図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図10を用いて説明する。
本実施形態では、光変調素子として透過型の液晶ライトバルブを3組使用したプロジェクター、いわゆる3板式の液晶プロジェクターを備えたプロジェクションシステムを例示する。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図3に示すように、本実施形態のプロジェクションシステム400は、プロジェクター500と、アクティブシャッターメガネ410と、を備えている。プロジェクター500は、スクリーン700上に右眼用映像と左眼用映像とを時分割で交互に投写する。アクティブシャッターメガネ410は、右眼用シャッター412と、左眼用シャッター414と、を備えている。
スクリーン700に右眼用映像が投写される右眼用映像期間と左眼用映像が投写される左眼用映像期間との切り替えと、アクティブシャッターメガネ410における右眼用シャッター412と左眼用シャッター414との開閉動作の切り替えと、は同期している。すなわち、右眼用映像期間において、右眼用シャッター412は開き、左眼用シャッター414は閉じる。左眼用映像期間において、左眼用シャッター414は開き、右眼用シャッター412は閉じる。このような動作を行うアクティブシャッターメガネ410を装着することにより、観察者は、自身が見ている映像を立体映像と認識することができる。
以下、プロジェクター500の光学系について説明する。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター500は、光源装置200と、平行化レンズ305と、照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ330R、330G、330B(光変調素子)と、クロスダイクロイックプリズム340と、投写光学系350と、を備えている。
図2に示すように、光源装置200は、光源ユニット210と、放電灯点灯装置10と、を備えている。光源ユニット210は、主反射鏡112と、副反射鏡50と、放電灯90と、を備えている。放電灯点灯装置10は、放電灯90に駆動電流(駆動電力)を供給して放電灯90を点灯させる。主反射鏡112は、放電灯90から放出された光を照射方向Dに向けて反射する。照射方向Dは、放電灯90の光軸AXと平行である。
図1に示すように、光源ユニット210から射出された光は、平行化レンズ305を通過して照明光学系310に入射する。平行化レンズ305は、光源ユニット210からの光を平行化する機能を有する。
照明光学系310は、光源装置200から射出される光の照度を液晶ライトバルブ330R、330G、330B上で均一化する機能を有する。照明光学系310は、光源装置200から射出される光の偏光方向を一方向に揃える機能も有する。その理由は、光源装置200から射出される光を液晶ライトバルブ330R、330G、330Bで有効に利用するためである。
照度分布と偏光方向とが調整された光は、色分離光学系320に入射する。色分離光学系320は、入射光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の3つの色光に分離する。3つの色光は、各色に対応付けられた液晶ライトバルブ330R、330G、330Bによりそれぞれ変調される。液晶ライトバルブ330R、330G、330Bは、後述する液晶パネル560R、560G、560Bと、偏光板(図示略)と、を備えている。偏光板は、液晶パネル560R、560G、560Bのそれぞれの光入射側および光射出側に配置される。
変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム340により合成される。合成光は投写光学系350に入射する。投写光学系350は、入射光をスクリーン700(図3参照)に投写する。これにより、スクリーン700上には右眼用映像もしくは左眼用映像が時分割で表示される。なお、平行化レンズ305、照明光学系310、色分離光学系320、クロスダイクロイックプリズム340、投写光学系350の各々の構成としては、周知の種々の構成を採用することができる。
図2は、光源装置200の構成を示す断面図である。光源装置200は、光源ユニット210と、放電灯点灯装置10と、を備えている。図2には、光源ユニット210の断面図が示されている。光源ユニット210は、主反射鏡112と、放電灯90と、副反射鏡50と、を備えている。
放電灯90の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯90の一方の端部を第1端部90e1とし、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2とする。放電灯90の材料は、例えば石英ガラス等の透光性材料である。放電灯90の中央部は球状に膨らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間91には、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。
放電空間91には、第1電極92および第2電極93の先端が突出している。第1電極92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空間91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92および第2電極93の形状は、光軸AXに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92および第2電極93の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。以下の説明では、電極先端部を「放電端」と称することもある。第1電極92および第2電極93の材料は、例えばタングステン等の金属である。
放電灯90の第1端部90e1に、第1端子536が設けられている。第1端子536と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材534により電気的に接続されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2に、第2端子546が設けられている。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材544により電気的に接続されている。第1端子536および第2端子546の材料は、例えばタングステン等の金属である。導電性部材534、544の材料としては、例えばモリブデン箔が利用される。
第1端子536および第2端子546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電灯点灯装置10は、第1端子536および第2端子546に、放電灯90を駆動するための駆動電流を供給する。その結果、第1電極92および第2電極93の間でアーク放電が起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置から全方向に向かって放射される。
放電灯90の第1端部90e1には、固定部材114により主反射鏡112が固定されている。主反射鏡112の反射面(放電灯90側の面)の形状は、例えば回転楕円形状である。主反射鏡112は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向かって進む光を照射方向Dに向かって反射する。主反射鏡112の反射面の形状としては、回転楕円形状に限らず、放電光を照射方向Dに向かって反射するような種々の形状を採用可能である。主反射鏡112の反射面として、例えば回転放物線形状を採用してもよい。この場合、主反射鏡112は、放電光を光軸AXに略平行な光に変換することができる。これにより、平行化レンズ305を省略することができる。
放電灯90の第2端部90e2側には、固定部材522により副反射鏡50が固定されている。副反射鏡50の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2端部90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡50は、放電光のうち、主反射鏡112が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡112に向かって反射する。これにより、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
固定部材114、522の材料としては、放電灯90からの発熱に耐え得る任意の耐熱材料(例えば無機接着剤)を採用できる。主反射鏡112および副反射鏡50と放電灯90との配置を固定する方法としては、主反射鏡112および副反射鏡50を放電灯90に固定する方法に限らず、任意の方法を採用できる。例えば、放電灯90と主反射鏡112とを、独立にプロジェクターの筐体(図示せず)に固定してもよい。副反射鏡50についても同様である。
以下、プロジェクター500の回路構成について説明する。
図3は、本実施形態のプロジェクター500の回路構成の一例を示す図である。プロジェクター500は、先に説明した光学系の他、画像信号変換部510と、直流電源装置80と、放電灯点灯装置10と、放電灯90と、液晶パネル560R、560G、560Bと、画像処理装置570と、CPU(Central Processing Unit)580と、を備えている。
画像信号変換部510は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512R、512G、512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。画像信号変換部510は、画像信号502として、所定の切替タイミングで右眼用映像と左眼用映像とが交互に切り替わる立体映像信号が入力された場合には、右眼用映像と左眼用映像との切替タイミングに基づいて、同期信号514をCPU580に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R、512G、512Bに対してそれぞれ画像処理を行う。画像処理装置570は、液晶パネル560R、560G、560Bをそれぞれ駆動するための駆動信号572R、572G、572Bを液晶パネル560R、560G、560Bに供給する。
直流電源装置80は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧に変換する。直流電源装置80は、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれる)の2次側にある画像信号変換部510、画像処理装置570およびトランスの1次側にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
放電灯点灯装置10は、起動時に放電灯90の電極間に高電圧を発生し、絶縁破壊を生じさせて放電路を形成する。以後、放電灯点灯装置10は、放電灯90が放電を維持するための駆動電流Iを供給する。
液晶パネル560R、560G、560Bは、それぞれ駆動信号572R、572G、572Bに基づいて、先に説明した光学系を介して各液晶パネル560R、560G、560Bに入射される色光の透過率(輝度)を変調する。
CPU580は、プロジェクター500の点灯開始から消灯に至るまでの各種の動作を制御する。例えば図3の例では、通信信号582を介して点灯命令や消灯命令を放電灯点灯装置10に出力する。CPU580は、放電灯点灯装置10から通信信号584を介して放電灯90の点灯情報を受け取る。CPU580は、同期信号514に基づいて、画像信号502に同期してアクティブシャッターメガネ410を制御するための制御信号586を、有線または無線の通信手段を介してアクティブシャッターメガネ410に出力する。
アクティブシャッターメガネ410は、右眼用シャッター412と、左眼用シャッター414と、を備えている。右眼用シャッター412および左眼用シャッター414は、制御信号586に基づいてそれぞれ開閉動作が制御される。観察者がアクティブシャッターメガネ410を装着した場合に、右眼用シャッター412が閉じられることにより右眼側の視野が遮られる。観察者がアクティブシャッターメガネ410を装着した場合に、左眼用シャッター414が閉じられることにより左眼側の視野が遮られる。右眼用シャッター412および左眼用シャッター414は、例えば液晶シャッターで構成される。
以下、放電灯点灯装置10の構成について説明する。
図4は、放電灯点灯装置10の回路構成の一例を示す図である。放電灯点灯装置10は、電力制御回路20を含んでいる。電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力を生成する。本実施形態においては、電力制御回路20は、直流電源装置80からの電圧を入力とし、当該入力電圧を降圧して直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23およびコンデンサー24を含んで構成される。スイッチ素子21は、例えばトランジスターで構成される。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接続され、他端はダイオード22のカソード端子およびコイル23の一端に接続されている。コイル23の他端にコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダイオード22のアノード端子および直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイッチ素子21の制御端子には、制御部40(後述)から電流制御信号が入力されてスイッチ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御信号が用いられてもよい。
スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネルギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッチ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
放電灯点灯装置10は、極性反転回路30を含んでいる。極性反転回路30は、電力制御回路20から出力される直流電流Idを入力し、直流電流Idを所定のタイミングで極性反転させる。これにより、極性反転回路30は、制御された時間だけ継続する直流である駆動電流I、もしくは、任意の周波数を持つ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。本実施形態において、極性反転回路30は、インバーターブリッジ回路(フルブリッジ回路)で構成されている。
極性反転回路30は、例えばトランジスターなどで構成される第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34を含んでいる。極性反転回路30は、直列接続された第1のスイッチ素子31および第2のスイッチ素子32と、直列接続された第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素子34と、が互いに並列接続された構成を有する。第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34の制御端子には、それぞれ制御部40から極性反転制御信号が入力される。この極性反転制御信号に基づいて、第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素子34のON/OFF動作が制御される。
極性反転回路30においては、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34と、第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33と、を交互にON/OFFさせる動作が繰り返される。これにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの極性が交互に反転する。第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ素子32との共通接続点、および第3のスイッチ素子33と第4のスイッチ素子34との共通接続点から、制御された時間だけ同一極性状態を継続する直流である駆動電流I、もしくは制御された周波数をもつ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。
すなわち、極性反転回路30では、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がOFFであり、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がOFFのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONであるように制御される。したがって、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには、コンデンサー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順に流れる駆動電流Iが発生する。第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONのときには、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Iが発生する。
本実施形態において、電力制御回路20と極性反転回路30とを合わせた部分が放電灯駆動部230に対応する。すなわち、放電灯駆動部230は、放電灯90を駆動する駆動電流Iを放電灯90に供給する。
放電灯点灯装置10は、制御部40を含んでいる。制御部40は、放電灯駆動部230を制御する。図4の例では、制御部40は、電力制御回路20および極性反転回路30を制御することにより、駆動電流Iが同一極性を継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数等を制御する。制御部40は、極性反転回路30に対して、駆動電流Iの極性反転タイミングにより、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの周波数等を制御する極性反転制御を行う。また、制御部40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの電流値を制御する電流制御を行う。
制御部40の構成は、特に限定されるものではないが、本実施形態の場合、制御部40は、システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42、および極性反転回路コントローラー43を含んで構成されている。なお、制御部40は、その一部または全てを半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20および極性反転回路30を制御する。システムコントローラー41は、後述する放電灯点灯装置10の内部に設けられた動作検出部60が検出した駆動電圧Vlaおよび駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41は、記憶部44を含んで構成されている。記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けられてもよい。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路20および極性反転回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数、波形、変調パターン等の駆動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御する。
極性反転回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、極性反転回路30へ極性反転制御信号を出力することにより、極性反転回路30を制御する。
制御部40は、専用回路を用いて実現され、上述した制御や後述する処理の各種制御を行うようにすることができる。これに対して、制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)が記憶部44に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの処理の各種制御を行うようにすることもできる。図5は、制御部40の他の構成例について説明するための図である。図5に示すように、制御部40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段40−1、極性反転回路30を制御する極性反転制御手段40−2として機能するように構成してもよい。
図4に示した例では、制御部40は、放電灯点灯装置10の一部として構成されている。これに対して、制御部40の機能の一部をCPU580が担うように構成されていてもよい。
放電灯点灯装置10は、動作検出部60を含んでいる。動作検出部60は、例えば放電灯90の駆動電圧Vlaを検出し、制御部40に駆動電圧情報を出力する電圧検出部、駆動電流Iを検出し、制御部40に駆動電流情報を出力する電流検出部などを含んでいてもよい。本実施形態においては、動作検出部60は、第1の抵抗61、第2の抵抗62および第3の抵抗63を含んで構成されている。
本実施形態において、電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直列接続された第1の抵抗61および第2の抵抗62で分圧した電圧により駆動電圧Vlaを検出する。また、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3の抵抗63に発生する電圧により駆動電流Iを検出する。
放電灯点灯装置10は、イグナイター回路70を含んでいる。イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作する。イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(放電灯90の通常点灯時よりも高い電圧)を放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)に供給する。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されている。
以下、駆動電流Iの極性と電極の温度との関係について説明する。
図6(A)〜図6(D)は、放電灯90に供給する駆動電流Iの極性と電極の温度との関係を示す説明図である。図6(A)および図6(B)は、第1電極92および第2電極93の動作状態を示している。これらの図には、第1電極92および第2電極93の先端部分が示されている。第1電極92および第2電極93の先端にはそれぞれ突起552p、562pが形成されている。第1電極92と第2電極93の間で生じる放電は、主として突起552pと突起562pとの間で生じる。本実施形態のように突起552p,562pがある場合には、突起が無い場合と比べて、第1電極92および第2電極93における放電位置(アーク位置)の移動を抑えることができる。ただし、このような突起552p,562pは必ずしも形成されていなくてもよい。
図6(A)は、第1電極92が陽極として動作し、第2電極93が陰極として動作する第1極性状態を示している。第1極性状態では、放電により、第2電極93(陰極)から第1電極92(陽極)へ電子が移動する。陰極(第2電極93)からは電子が放出される。陰極(第2電極93)から放出された電子は陽極(第1電極92)の先端に衝突する。この衝突によって熱が生じ、陽極(第1電極92)の先端(突起552p)の温度が上昇する。
図6(B)は、第1電極92が陰極として動作し、第2電極93が陽極として動作する第2極性状態を示している。第2極性状態では、第1極性状態P1とは逆に、第1電極92から第2電極93へ電子が移動する。その結果、第2電極93の先端(突起562p)の温度が上昇する。
このように、電子が衝突する陽極の温度は、電子を放出する陰極の温度と比べて高くなりやすい。ここで、一方の電極の温度が他方の電極と比べて高い状態が続くことは、種々の不具合を引き起こす虞がある。例えば、高温となる電極の先端が過剰に溶けた場合には、意図しない電極の変形が生じ得る。その結果、アーク長が適正値からずれる場合がある。また、低温となる電極の先端の溶融が不十分な場合には、先端に生じた微小な凹凸が溶けずに残る虞がある。その結果、いわゆるアークジャンプが生じる(アーク位置が安定せずに移動する)場合がある。
このような不具合を抑制する技術として、各電極の極性を繰り返し交替させる交流駆動を利用することが考えられてきた。図6(C)は、放電灯90に供給される駆動電流Iの一例を示すタイミングチャートである。横軸は時間Tを示し、縦軸は駆動電流Iの電流値を示している。駆動電流Iは、放電灯90を流れる電流を示す。正値は第1極性状態を示し、負値は第2極性状態を示す。
図6(C)に示す例では、駆動電流Iとして矩形波交流電流が利用されている。図6(C)に示す例では、第1極性状態と第2極性状態とが交互に繰り返されている。ここで、第1極性区間Tpは、第1極性状態が続く時間を示し、第2極性区間Tnは、第2極性状態が続く時間を示す。図6(C)に示す例では、第1極性区間Tpの平均電流値はIm1であり、第2極性区間Tnの平均電流値は−Im2である。放電灯90の駆動に適した駆動電流Iの周波数は、放電灯90の特性に合わせて、実験的に決定することができる(例えば30Hz〜1kHzの範囲の値が採用される)。他の値Im1、−Im2、Tp、Tnも、同様に実験的に決定することができる。
図6(D)は、第1電極92の温度変化を示すタイミングチャートである。横軸は時間Tを示し、縦軸は温度Hを示している。第1極性状態では、第1電極92の温度Hが上昇し、第2極性状態では、第1電極92の温度Hが低下する。第1極性状態と第2極性状態が繰り返されるので、温度Hは最小値Hminと最大値Hmaxとの間で周期的に変化する。図示は省略するが、第2電極93の温度は、第1電極92の温度Hとは逆位相で変化する。すなわち、第1極性状態では、第2電極93の温度が低下し、第2極性状態P2では、第2電極93の温度が上昇する。
第1極性状態では、第1電極92(突起552p)の先端が溶融するので、第1電極92(突起552p)の先端が滑らかになる。これにより、第1電極92での放電位置の移動を抑制できる。また、第2電極93(突起562p)の先端の温度が低下するので、第2電極93(突起562p)の過剰な溶融が抑制される。これにより、意図しない電極の変形を抑制できる。第2極性状態P2では、第1電極92と第2電極93での作用が上記の場合と逆である。したがって、2つの極性状態を交互に繰り返すことによって、第1電極92および第2電極93の各々における不具合を抑制できる。
ここで、電流Iの波形が対称である場合、すなわち、電流Iの波形が「|Im1|=|−Im2|、Tp=Tn」という条件を満たす場合、第1電極92と第2電極93との間で供給電力の条件が同じである。そのため、第1電極92および第2電極93の熱的条件(温度上昇のし易さおよび温度低下のし易さ)が同一であれば、第1電極92と第2電極93との間の温度差が小さくなると推定される。しかしながら、第1電極92と第2電極93との熱的条件が異なる場合には、より高温になりやすい条件にある側の電極の先端部の突起が消失してしまう可能性がある。電極先端部の突起が消失してしまうと、アークの起点が不安定になったり、更なる電極の変形を引き起こしたりする原因となる。また、より高温になりやすい条件におかれた電極先端部からは過剰な電極材料が蒸発し、封体に付着する黒化・針状結晶形成がより進行しやすくなる。
また、電極が広い範囲にわたって加熱されすぎると、アークスポット(アーク放電に伴う電極表面上のホットスポット)が大きくなる。このとき、過剰な溶融により電極の形状が崩れる。逆に、電極が冷えすぎると、アークスポットが小さくなる。このとき、電極の先端が十分に溶融できず、先端が滑らかになる作用が生じにくく、電極の先端が変形しやすくなる。そのため、電極に対して一様なエネルギー供給状態を継続すると、電極の先端(突起552pおよび突起562p)が意図しない形状に変形しやすくなる。
次に、本実施形態に係るプロジェクター500における駆動電流Iの制御の具体例について説明する。
図7は、第1期間P1〜第4期間P4、および切替タイミングについて説明するための図である。図7には、上から順に駆動信号572R,572G,572Bの内容、右眼用シャッター412の開閉状態、左眼用シャッター414の開閉状態、第1期間P1〜第4期間P4、切替タイミングの時間的な関係が示されている。図7の横軸は時間である。
図7の例では、駆動信号572R,572G,572Bは、時刻t1から時刻t5までの間は右眼用映像、時刻t5から時刻t9までの間は左眼用映像、時刻t9から時刻t13までの間は右眼用映像、時刻t13から時刻t17までの間は左眼用映像に対応する駆動信号となっている。以下はその繰り返しである。したがって、図7の例では、プロジェクター500は、時刻t1、時刻t5、時刻t9、時刻t13、時刻t17を切替タイミングとして、右眼用映像と左眼用映像とを切り替えて交互に出力する。
時間的に隣り合う切替タイミングに挟まれる映像期間は、均等に4分割され、第1期間P1で始まり、第4期間P4で終わる。液晶パネル560R、560G、560Bには、右眼用映像に対応する駆動信号である右眼用映像信号が各期間で1回ずつ、合計4回書き込まれる。同様に、液晶パネル560R、560G、560Bには、左眼用映像に対応する駆動信号である左眼用映像信号が各期間で1回ずつ、合計4回書き込まれる。したがって、右眼用映像信号と左眼用映像信号とは60Hzで交互に供給されるため、液晶パネル560R、560G、560Bは480Hzで駆動される。
図7の例では、例えば、切替タイミングとなる時刻t1と時刻t5とに挟まれる右眼用映像期間は、時刻t1から時刻t2までの間の第1期間で始まり、時刻t4から時刻t5までの間の第4期間で終わる。切替タイミングとなる時刻t5と時刻t9とに挟まれる左眼用映像期間、切替タイミングとなる時刻t9と時刻t13とに挟まれる右眼用映像期間、切替タイミングとなる時刻t13と時刻t17とに挟まれる左眼用映像期間についても同様である。図7の例では、第1期間〜第4期間の長さを全て均等にしたが、各期間の長さは必要に応じて適宜異ならせてもよい。
右眼用シャッター412は、右眼用映像に対応する駆動信号である右眼用映像信号572R,572G,572Bが液晶パネル560R,560G,560Bに入力されている右眼用映像期間の少なくとも一部の期間で開いた状態となる。図7の例では、右眼用シャッター412は、時刻t1から時刻t2までの間では閉じた状態であり、時刻t2から時刻t5までの間は開いた状態である。時刻t9から時刻t13までの期間における右眼用シャッター412の開閉の切り替えタイミングは、時刻t1から時刻t5までの期間の開閉の切り替えタイミングと同様である。
左眼用シャッター414は、左眼用映像に対応する駆動信号である左眼用映像信号572R,572G,572Bが液晶パネル560R,560G,560Bに入力されている左眼用映像期間の少なくとも一部の期間で開いた状態となる。図7の例では、左眼用シャッター414は、時刻t5から時刻t6までの間では閉じた状態であり、時刻t6から時刻t9までの間は開いた状態である。時刻t13から時刻t17までの間における左眼用シャッター414の開閉の切り替えタイミングは、時刻t5から時刻t9までの間の開閉の切り替えタイミングと同様である。
以上のように、液晶パネル560R,560G,560Bに右眼用映像信号572R,572G,572Bが書き込まれている期間を右眼用映像期間(第1映像期間)と称する。同様に、液晶パネル560R,560G,560Bに左眼用映像信号572R,572G,572Bが書き込まれている期間を左眼用映像期間(第2映像期間)と称する。
すなわち、図7の例では、右眼用映像期間において、第1期間P1は右眼用シャッター412が閉じている期間である。第2期間P2〜第4期間P4は、右眼用シャッター412が開いている期間である。液晶パネル560R,560G,560Bへの映像信号の書き込みとの関係で言えば、第1期間P1は、左眼用映像信号が書き込まれた液晶パネル560R,560G,560Bに右眼用映像信号を書き込み始める期間である。第2期間P2〜第4期間P4は、右眼用映像信号が書き込まれた液晶パネル560R,560G,560Bに右眼用映像信号を繰り返し書き込む期間である。
同様に、左眼用映像期間において、第1期間P1は、左眼用シャッター414が閉じている期間である。第2期間P2〜第4期間P4は、左眼用シャッター414が開いている期間である。液晶パネル560R,560G,560Bへの映像信号の書き込みとの関係で言えば、第1期間P1は、右眼用映像信号が書き込まれた液晶パネル560R,560G,560Bに左眼用映像信号を書き込み始める期間である。第2期間P2〜第4期間P4は、左眼用映像信号が書き込まれた液晶パネル560R,560G,560Bに左眼用映像信号を繰り返し書き込む期間である。
言い換えると、右眼用映像期間、左眼用映像期間のそれぞれにおいて、第1期間P1では、右眼用シャッター412および左眼用シャッター414の双方が閉じている。第2期間P2〜第4期間P4では、右眼用シャッター412と左眼用シャッター414のうち、映像信号に対応する側のシャッターが開き、映像信号に対応しない側のシャッターが閉じている。したがって、一方の映像期間の中で、いずれか一方のシャッターが開いている時間と双方のシャッターが閉じている時間との比は、3:1である。
放電灯90の調光動作は、このような右眼用シャッター412および左眼用シャッター414の動作と同期させて行われる。すなわち、右眼用シャッター412、左眼用シャッター414の双方が閉じている第1期間P1は、観察者の映像の視認に寄与しないため、放電灯90の輝度を例えば定格値の55%程度まで下げた低輝度期間とする。右眼用シャッター412、左眼用シャッター414のいずれか一方が開いている第2期間P2〜第4期間P4は、放電灯90の輝度を例えば定格値の115%程度まで上げた高輝度期間とする。したがって、一方の映像期間の中で、高輝度期間と低輝度期間との時間比は、3:1である。このような調光動作を行うことで、右眼用シャッター412、左眼用シャッター414の双方が閉じることの欠点を改善し、より明るい映像を得ることができる。
ところで、一方の電極の温度を過剰に高い状態としないために、一般的には交流駆動が好ましいことは既に説明した。しかしながら、本実施形態では、放電灯90の調光動作を映像信号と同期させているため、放電灯90に印加される交流周波数は例えば数100Hzと極めて高くなる。そのため、各電極の陽極動作時間が短く、電極の先端が加熱されにくい。このような原因により突起の変形が大きくなると、放電灯の寿命が短くなるという問題がある。
そこで、本発明者らは、単純な交流駆動ではなく、一方の極性が連続する期間を適度に程度長く設け、陽極動作時間を確保することにより、電極先端の溶融性が高まり、電極の形状を良好に維持できることを見出した。
図8は、本実施形態における駆動電流波形の一例を示すタイミングチャートである。制御部40は、この駆動電流波形に従って放電灯駆動部230を制御する。横軸は時間(秒)、縦軸は電力比を表す。電力比は、定格ノーマルモード(2D表示時)の駆動電力を1としたときの駆動電力の相対値である。電極間距離が一定であれば、駆動電圧は一定と考えられる。このとき、駆動電流と駆動電力とは比例関係にあるため、図8は、定格ノーマルモード(2D表示時)の駆動電流を1としたときの駆動電流の相対値を示す波形とみなすことができる。図8においては、第2電極93が陽極となる場合の電力比を正値、第1電極92が陽極となる場合の電力比を負値として表す。以下の説明においては、第2電極93が陽極となる場合の駆動電流の極性を正極性、第1電極92が陽極となる場合の駆動電流Iの極性を負極性と表現する。
図8に示すように、駆動電流波形は、極性が反転した2つの制御波形ユニットの繰り返しで構成されている。図8では、2個の制御波形ユニットと3個目の制御波形ユニットの一部を示している。制御波形ユニットは、全体にわたって、絶対値が相対的に大きい駆動電流が放電灯90に供給される高輝度期間Hと、絶対値が相対的に小さい駆動電流が放電灯90に供給される低輝度期間Lと、を交互に繰り返した構成を有している。
図8において破線で区切られた一つの期間が一つの映像期間(右眼用映像期間、左眼用映像期間のいずれか一方)に対応する。右眼用映像期間と左眼用映像期間との切り替え周波数は60Hzである。右眼用シャッター412と左眼用シャッター414との切り替え周波数は60Hzである。
上述したように、一つの映像期間のうち、時間比が3:1となるように高輝度期間と低輝度期間とが設けられている。図8の例では、電力比(駆動電流比)が正値を取る場合、高輝度期間の電力比は1.15、低輝度期間の電力比は0.55に設定されている。電力比(駆動電流比)が負値を取る場合、高輝度期間の電力比は−1.15、低輝度期間の電力比は−0.55に設定されている。
制御波形ユニットは、直流波形パターンと交流波形パターンとを含んでいる。図8の例では、波形パターンA(負)と波形パターンA(正)とが直流波形パターンに相当する。直流波形パターンは、第1高輝度期間Hの電力比(駆動電流)、第1高輝度期間Hの直後の第1低輝度期間Lの電力比(駆動電流)、および第1低輝度期間Lの直後の第2高輝度期間Hの電力比(駆動電流)が同一の極性となるパターンを含んでいる。また、波形パターンBは交流波形パターンに相当する。
図9(A)〜(D)は、従来の駆動電流波形を構成する波形パターンを示す拡大図である。図9(A)は高輝度期間Hの電力比が負値を取る波形パターンC、図9(B)は高輝度期間Hの電力比が正値を取る波形パターンC、図9(C)は高輝度期間Hの前半の電力比が負値を取る波形パターンD、図9(D)は高輝度期間Hの前半の電力比が正値を取る波形パターンD、をそれぞれ示す。
例えば、最初の高輝度期間は直流の波形パターンC(負)(図9(A))もしくは交流の波形パターンD(負)(図9(C))で構成され、その後、これとは逆極性で始まる直流の波形パターンC(正)(図9(B))もしくは交流の波形パターンD(正)(図9(D))で構成される駆動電流波形が用いられた。
しかしながら、右眼用映像期間と左眼用映像期間との切り替え周波数を60Hzとし、放電灯の調光動作を映像信号に同期させるとすると、高輝度期間に駆動電流を同一極性に保持する時間は、図9(A)、(B)に示す波形パターンCの場合で6.25msec、図9(C)、(D)に示す波形パターンDの場合で3.13msecとなる。放電灯が劣化してくると、この程度の時間では突起の溶融性が悪く、突起を保持できない。その結果、アーク長が伸び、放電灯が短時間で劣化するという問題があった。
これに対して、図10(A)〜(D)は、図8に示す本実施形態の駆動電流波形を構成する波形パターンを示す拡大図である。図10(A)は同一極性が連続する期間の駆動電流が負値を取る波形パターンA、図10(B)は同一極性が連続する期間の駆動電流が正値を取る波形パターンA、図10(C)は最初の高輝度期間の電力比が負値を取る波形パターンB、図10(D)は最初の高輝度期間の電力比が正値を取る波形パターンB、をそれぞれ示す。
図10(A)、(B)に示すように、波形パターンA(負)および波形パターンA(正)は、基本的に直流波形パターンである。具体的には、波形パターンA(負)は、第1高輝度期間H1の電力比(駆動電流)、第1高輝度期間H1の直後の第1低輝度期間L1の電力比(駆動電流)、および第1低輝度期間L1の直後の第2高輝度期間H2の電力比(駆動電流)が負極性となり、第2高輝度期間H2の直後の第2低輝度期間L2の電力比(駆動電流)が正極性となるパターンを含んでいる。
波形パターンA(正)は、第1高輝度期間H1の電力比(駆動電流)、第1高輝度期間H1の直後の第1低輝度期間L1の電力比(駆動電流)、および第1低輝度期間L1の直後の第2高輝度期間H2の電力比(駆動電流)が正極性となり、第2高輝度期間H2の直後の第2低輝度期間L2の電力比(駆動電流)が負極性となるパターンを含んでいる。すなわち、本実施形態の駆動電流波形は、時間的に隣接する2つの映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有していることが特徴である。
図10(C)、(D)に示すように、波形パターンB(負)および波形パターンB(正)は、基本的に交流波形パターンである。すなわち、波形パターンB(負)、波形パターンB(正)は、ともに高輝度期間Hと低輝度期間Lとにわたって交流波形を示す。
図8に戻って、本実施形態の駆動電流波形は、最初(左端)の制御波形ユニットは、直流波形パターンの一つである波形パターンA(負)(図10(A))と、交流波形パターンである波形パターンB(負)(図10(C))および波形パターンB(正)(図10(D))と、から構成されている。2番目(左端から2番目)の制御波形ユニットは、直流波形パターンの一つである波形パターンA(正)(図10(B))と、交流波形パターンである波形パターンB(負)(図10(C))および波形パターンB(正)(図10(D))と、から構成されている。以下、駆動電流波形は、これらの制御波形ユニットが繰り返し配置された構成となっている。
上述したように、従来の駆動電流波形を採用した場合、駆動電流を同一極性に保持する時間は6.25msecもしくは3.13msecであった。これに対し、本実施形態の駆動電流波形を採用した場合、図10(A)、(B)に示すように、駆動電流を同一極性に連続して保持する時間を14.6msecにまで増加させることができる。これにより、放電灯の電極先端の突起の溶融性が高まり、突起の形状が保持されやすくなる。その結果、放電灯の寿命を改善することができる。
また、駆動電流を同一極性に連続して保持する期間内に高輝度期間H1,H2と低輝度期間L1とが含まれるため、駆動電流は一定ではなく、各期間に応じて変動している。これにより、電極の温度に変動が与えられ、溶融状態となった突起に刺激が与えられる。さらに、制御波形ユニットの中に交流波形パターンを含んでいるため、電極の溶融性が高くなり過ぎることが抑制される。以上の効果が相まって、突起を保持する作用を著しく改善することができる。
本実施形態の場合、上記のような放電灯90の調光を行った場合でも、放電灯90の調光切り替えタイミングと映像信号およびアクティブシャッターメガネ410の切り替えタイミングとが同期しているため、観察者は低輝度期間では映像を見ることができない。したがって、スクロールノイズの発生を抑えることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクションシステムの基本構成は第1実施形態と同一である。また、プロジェクションシステムを構成するプロジェクターの基本構成も第1実施形態と同一である。本実施形態は、放電灯の駆動電流波形が第1実施形態と異なるのみである。
したがって、本実施形態では、プロジェクションシステムおよびプロジェクターの基本構成の説明は省略する。
第1実施形態の駆動電流波形は、時間的に隣接する2つの映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有していた。これに対し、本実施形態の駆動電流波形は、時間的に隣接する3つの映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有していることが特徴である。
図11(A)、(B)は、本実施形態の駆動電流波形を構成する波形パターンを示す拡大図である。図11(A)は同一極性が連続する期間の駆動電流が負値を取る波形パターンD、図11(B)は同一極性が連続する期間の駆動電流が正値を取る波形パターンD、をそれぞれ示す。
図11(A)に示すように、波形パターンD(負)は、第1高輝度期間H1の電力比(駆動電流)、第1高輝度期間H1の直後の第1低輝度期間L1の電力比(駆動電流)、第1低輝度期間L1の直後の第2高輝度期間H2の電力比(駆動電流)、第2高輝度期間H2の直後の第2低輝度期間L2の電力比(駆動電流)、および第2低輝度期間L2の直後の第3高輝度期間H3の電力比(駆動電流)が負極性となり、第3高輝度期間H3の直後の第3低輝度期間L3の電力比(駆動電流)が正極性となるパターンを含んでいる。
図11(B)に示すように、波形パターンD(正)は、第1高輝度期間H1の電力比(駆動電流)、第1高輝度期間H1の直後の第1低輝度期間L1の電力比(駆動電流)、第1低輝度期間L1の直後の第2高輝度期間H2の電力比(駆動電流)、第2高輝度期間H2の直後の第2低輝度期間L2の電力比(駆動電流)、および第2低輝度期間L2の直後の第3高輝度期間H3の電力比(駆動電流)が正極性となり、第3高輝度期間H3の直後の第3低輝度期間L3の電力比(駆動電流)が負極性となるパターンを含んでいる。
本実施形態では駆動電流波形全体の提示は省略するが、例えば第1実施形態の図8に示す駆動電流波形の波形パターンA(負)、波形パターンA(正)に代えて、図11(A)、(B)に示す波形パターンD(負)、波形パターンD(正)を適宜採用することができる。
本実施形態の駆動電流波形の場合、時間的に隣接する3つの映像期間に跨がって駆動電流Iが同一極性である期間を設けたため、駆動電流Iを同一極性に連続して保持する期間が第1実施形態に比べてさらに長くなる。第1実施形態の駆動電流波形を採用した場合、駆動電流Iを同一極性に保持する時間は14.6msecである。これに対して、本実施形態の駆動電流波形を採用した場合、図11(A)、(B)に示すように、駆動電流Iを同一極性に連続して保持する時間を23msecにまで増加させることができる。これにより、電極の劣化がさらに進行した場合にも対応が可能である。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態のプロジェクションシステムの基本構成は第1実施形態と同一である。また、プロジェクションシステムを構成するプロジェクターの基本構成も第1実施形態と同一である。本実施形態は、放電灯の駆動電流波形が第1実施形態と異なるのみである。
したがって、本実施形態では、プロジェクションシステムおよびプロジェクターの基本構成の説明は省略する。
例えば、複数の映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有する波形パターンを一つの制御波形ユニットの中で単独で用いてもよい。これに対し、図8に連続区間と記した期間のように、複数の映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有する波形パターンを複数、連続的に用いてもよい。このような連続区間を設けることで、陽極となる側の電極の温度が効果的に上昇し、突起の溶融性を確保することができる。これにより、突起の変形を抑制し、放電灯の長寿命化を図ることができる。
例えば波形パターンA(負)−波形パターンB(負)−波形パターンA(正)−波形パターンB(正)というような基本的な順序で制御を行う場合、一方の極性の波形パターンを入れることで電極の温度が明確に変化する。電極が劣化していない状況では、複数の映像期間に跨がって駆動電流が同一極性である期間を有する波形パターンを単発で用いても、電極の突起を保持する効果が得られる。ところが、電極が劣化して駆動電圧(ランプ電圧)が上昇してきた状況では、駆動電流値が減少し、突起が溶融しにくくなる。突起を溶融させるためには電極の温度を上げる必要がある。また、駆動電流が一方の極性となる期間が長すぎると、陽極時の電極の過度の溶融や陰極時の電極の変形を招く恐れがあるため、駆動電流が一方の極性となる期間の長さには限界がある。
そこで、適正時間以内で片方の極性に偏った波形パターンを連続的に用いることにより、一方の電極を本体ごと昇温させることができる。これにより、片方の極性に偏った波形パターンを単発で用いた場合に比べて突起の溶融性を高め、放電灯90の長寿命化を図ることができる。
駆動電圧(ランプ電圧)と各波形パターンの時間比率との関係の一例を表1に示す。表1中の数字は、1制御波形ユニットにおける時間比率の相対値である。
Figure 0006155619
表1に示すように、例えば駆動電圧(ランプ電圧)が60V未満の場合、図10(A)の波形パターンA(負)の時間が1、図10(C)の波形パターンB(負)の時間が4、図10(B)の波形パターンA(正)の時間が1、図10(D)の波形パターンB(正)の時間が4、である。これに対し、例えば駆動電圧が80V以上となった場合、図10(A)の波形パターンA(負)の時間が8、図10(C)の波形パターンB(負)の時間が32、図10(B)の波形パターンA(正)の時間が8、図10(D)の波形パターンB(正)の時間が32、である。
このように、駆動電圧の上昇に伴って、駆動電流が同一極性である期間を有する波形パターンを多くする(駆動電流が同一極性である期間を長くする)ことが好ましい。ただし、この例では、駆動電圧が変化しても、波形パターンAと波形パターンBとの比率は1:4で固定している。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態のプロジェクションシステムの基本構成は第1実施形態と同一である。また、プロジェクションシステムを構成するプロジェクターの基本構成も第1実施形態と同一である。本実施形態は、放電灯の駆動電流波形が第1実施形態と異なるのみである。
したがって、本実施形態では、プロジェクションシステムおよびプロジェクターの基本構成の説明は省略する。
第3実施形態では、放電灯の電極の劣化に伴って、同一極性が続く波形パターンAを多くする(駆動電流が同一極性である期間を長くする)ものの、同一極性が連続する直流波形パターンAと極性反転する交流波形パターンBとの比率は一定であった。これに対し、本実施形態では、放電灯の電極の劣化に伴って、同一極性が連続する直流波形パターンAと極性反転する交流波形パターンBとの比率を変化させ、1制御波形ユニットの中で直流波形パターンAの適用期間が占める時間比率を増加させる点が特徴的である。
駆動電流波形の全体は、波形パターンA(負)−波形パターンB−波形パターンA(正)−波形パターンBで構成されている。波形パターンBについては、最初の高輝度期間の極性が負のパターンと正のパターンとが存在するが、これらを適宜組み合わせることができる。
駆動電圧の変化に応じて、波形パターンの時間比率を変化させる場合の一例を表2に示す。ここでは、駆動電流波形を正負対称としているため、表2は一方の極性の波形パターンAのみで構成される1制御波形ユニットの中での時間(sec)で示す。また、括弧内は波形パターンの繰り返しサイクル数である。
Figure 0006155619
表2を見ると、例えば駆動電圧が60V未満の場合、波形パターンAの時間が0.017sec(1サイクル)、波形パターンBの時間が1sec(120サイクル)、である。これに対し、例えば駆動電圧が80V以上となった場合、波形パターンAの時間が0.067sec(4サイクル)、波形パターンBの時間が0.025sec(3サイクル)、である。
このように、電極の劣化が進み、駆動電圧が高くなるほど、1制御波形ユニットの中で波形パターンAが占める時間比率を増加させている。波形パターンAの時間比率が大きくなるほどアーク長が伸び、駆動電流値が低くなった場合でも突起の溶融性を確保することができる。その結果、突起の変形を抑制し、放電灯90の長寿命化を図ることができる。また、波形パターンAの時間比率を小さくすることで、駆動電圧が過度に低くなるのを抑制することができる。
また、波形パターンAが占める時間比率を単に増加させるのではなく、波形パターンAを連続的に用いることが望ましい。その場合、反対極性にすることによる放熱ロスが低減されるため、電極の温度をより高めることができる。そのため、上記の効果をより有効に実現することができる。
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について、図12を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクションシステムの基本構成は第1実施形態と同一である。また、プロジェクションシステムを構成するプロジェクターの基本構成も第1実施形態と同一である。本実施形態は、放電灯の駆動電流波形が第1実施形態と異なるのみである。
したがって、本実施形態では、プロジェクションシステムおよびプロジェクターの基本構成の説明は省略する。
第4実施形態では、波形パターンAと波形パターンBとの時間比率を調整することにより、適切なアーク長となるように電極の温度を調整した。これに対し、本実施形態では、第1高輝度期間の前後に反対極性となる高輝度期間をそれぞれ設け、各高輝度期間の長さを調整することにより、電極の温度を調整する点が特徴的である。
図12(A)〜(D)は、本実施形態の駆動電流波形を構成する波形パターンを示す拡大図である。図12(A)〜(C)は反対極性高輝度期間の長さをそれぞれ変えた3種類の波形パターンを示し、図12(D)は基本の波形パターンを示す。図12(A)〜(D)では連続する同一極性が正である例を示すが、連続する同一極性が負である例も同様に考えられる。
本実施形態では、図12(D)に示すように、駆動電流Iが正極性となる第1高輝度期間H1の直前に負極性となる高輝度期間Hi1を設け、この負極性高輝度期間Hi1(第1負極性高輝度期間と称する)の長さをaとする。駆動電流Iが正極性となる第2高輝度期間H2の直後にも負極性となる高輝度期間Hi2を設け、この負極性高輝度期間Hi2(第2負極性高輝度期間と称する)の長さをa‘とする。
本実施形態では、駆動電圧の変化に応じて、第1負極性高輝度期間の長さa、第2負極性高輝度期間の長さa‘をそれぞれ変化させる。その一例を表3に示す。表3中の波形パターンE−1は図12(A)に対応し、波形パターンE−2は図12(B)に対応し、波形パターンE−3は図12(C)に対応し、波形パターンAは第1実施形態の図10(B)に対応している。ここでは、波形パターンE−1〜E−3、波形パターンAを4サイクル、波形パターンB(交流)を3サイクルとしている。
Figure 0006155619
表3を見ると、例えば駆動電圧が60V未満の場合、第1負極性高輝度期間Hi1の長さa、第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘がともに3.1msecであり、波形パターンE−1を適用する。駆動電圧が60〜70Vの場合、第1負極性高輝度期間Hi1の長さa、第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘がともに2.2msecであり、波形パターンE−2を適用する。駆動電圧が70〜80Vの場合、第1負極性高輝度期間Hi1の長さa、第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘がともに1.4msecであり、波形パターンE−3を適用する。駆動電圧が80V以上の場合、第1負極性高輝度期間Hi1の長さa、第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘がともに0である。すなわち、第1負極性高輝度期間Hi1や第2負極性高輝度期間Hi2を設けず、波形パターンAを適用する。
本実施形態においても、電極が劣化した場合でも突起の溶融性を確保することができ、放電灯の長寿命化が図れる、といった第4実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、第1負極性高輝度期間Hi1の長さaと第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘とを一致させたが、第1負極性高輝度期間Hi1の長さaと第2負極性高輝度期間Hi2の長さa‘とを異ならせてもよい。
[第1変形例]
上記実施形態において、駆動電圧の変化に伴って、波形パターンE−1、波形パターンE−2、波形パターンE−3、波形パターンAの時間比率を変化させてもよい。その例を表4に示す。ここでは、波形パターンE−1、E−2、E−3、Aを4サイクル、波形パターンBを3サイクルとしたものを1制御波形ユニットとして、波形パターンE−1、E−2、E−3、Aのいずれかを単独で波形パターンBと組み合わせて繰り返している。
Figure 0006155619
表4に示すように、例えば駆動電圧が60V未満の場合、波形パターンE−1の時間比率を100、波形パターンE−2の時間比率を10、波形パターンE−3の時間比率を10、波形パターンAの時間比率を1、とする。例えば駆動電圧が80V以上の場合、波形パターンE−1の時間比率を1、波形パターンE−2の時間比率を10、波形パターンE−3の時間比率を10、波形パターンAの時間比率を100、とする。
本変形例においても、電極が劣化した場合でも突起の溶融性を確保することができ、放電灯の長寿命化が図れる、といった上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第2変形例]
上記実施形態において、駆動電圧の変化に伴って、1制御波形ユニットの中での波形パターンE−1、波形パターンE−2、波形パターンE−3、波形パターンAの構成比率を変化させてもよい。その例を表5に示す。ここでは、波形パターンE−1、E−2、E−3、Aを合計で12サイクル、波形パターンBを4サイクルとしたものを1制御波形ユニットとし、12サイクル分を波形パターンE−1、E−2、E−3、Aで分け合っている。
Figure 0006155619
表5に示すように、例えば駆動電圧が60V未満の場合、波形パターンE−1の構成比率を9サイクル、波形パターンE−2の構成比率を1サイクル、波形パターンE−3の構成比率を1サイクル、波形パターンAの構成比率を1サイクル、とする。例えば駆動電圧が80V以上の場合、波形パターンE−1の構成比率を1サイクル、波形パターンE−2の構成比率を1サイクル、波形パターンE−3の構成比率を1サイクル、波形パターンAの構成比率を9サイクル、とする。
本変形例においても、電極が劣化した場合でも突起の溶融性を確保することができ、放電灯の長寿命化が図れる、といった上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態で用いた波形パターンA,B,D,E等では低輝度期間の部分を直流としたが、交流としてもよい。また、アクティブシャッターメガネによる構成以外に、プロジェクターに右眼用画像、左眼用画像の切り替えに応じて、射出される偏光あるいは波長を変換する装置を設け、メガネは左右それぞれに射出される偏光あるいは波長に応じた光を透過するフィルターを設ける構成としてもよい。この場合には、画像の遷移期間を低輝度期間とすることにより遷移期間に左右の画像が混ざった画像が観察者に届くことを抑制できる。また、プロジェクター各部の具体的な構成は適宜変更が可能である。
40…制御部、90…放電灯、230…放電灯駆動部、330R,330G,330B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、350…投写光学系、400…プロジェクションシステム、410…アクティブシャッターメガネ、412…右眼用シャッター、414…左眼用シャッター、500…プロジェクター、H,H1,H2,H3…高輝度期間、L,L1,L2…低輝度期間。

Claims (10)

  1. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯を駆動する駆動電流を前記放電灯に供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯駆動部を制御する制御部と、
    前記放電灯から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投写する投写光学系と、
    を備え、
    前記制御部は、高輝度期間と、低輝度期間と、を交互に繰り返し、
    前記映像信号は、第1映像信号と第2映像信号とを含み、
    前記制御部は、前記光変調素子に前記第1映像信号が複数回書き込まれる第1映像期間と、前記光変調素子に前記第2映像信号が複数回書き込まれる第2映像期間と、を交互に繰り返し、
    前記低輝度期間は、前記第1映像期間および前記第2映像期間において、前記第1映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第2映像信号を書き込む期間、もしくは、前記第2映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第1映像信号を書き込む期間であり、
    前記高輝度期間は、前記第1映像期間および前記第2映像期間において、前記第1映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第1映像信号を書き込む期間、もしくは、前記第2映像信号が書き込まれた前記光変調素子に前記第2映像信号を書き込む期間であり、
    前記低輝度期間における駆動電流の絶対値は、前記高輝度期間における駆動電流の絶対値よりも小さく、
    前記制御部は、第1高輝度期間の駆動電流、前記第1高輝度期間の直後の第1低輝度期間の駆動電流、および前記第1低輝度期間の直後の第2高輝度期間の駆動電流が同一の極性となる第1パターンを含む駆動電流が前記放電灯に供給されるように、前記放電灯駆動部を制御することを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1映像期間は、右眼用映像期間であり、
    前記第2映像期間は、左眼用映像期間であることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または2に記載のプロジェクターであって、
    前記駆動電流は、前記第1パターンにおける前記第1高輝度期間の直前または前記第2高輝度期間の直後に、前記放電灯に供給される駆動電流が前記第1パターンの駆動電流の極性に対して逆極性となる第2低輝度期間を含むことを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記駆動電流は、第3高輝度期間において交流電流が前記放電灯に供給される第2パターンを含むことを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化に応じて、所定期間における前記第1パターンの期間の割合を大きくすることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化に応じて、所定期間において前記第1パターンが連続して繰り返される期間の割合を大きくすることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1または2に記載のプロジェクターであって、
    前記駆動電流は、前記第1パターンにおける前記第1高輝度期間の直前および前記第2高輝度期間の直後に、前記放電灯に供給される駆動電流が前記第1パターンの駆動電流の極性に対して逆極性となる第2極性高輝度期間を含むことを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記放電灯の劣化に応じて、前記第2極性高輝度期間を短くすることを特徴とするプロジェクター。
  9. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のプロジェクターと、前記制御部からの信号に基づいて開状態と閉状態との間で切り替えられる第1シャッターおよび第2シャッターを有するシャッターメガネと、を備えたプロジェクションシステムであって、
    前記映像信号は、第1映像信号と第2映像信号とを含み、
    前記光変調素子に前記第1映像信号が書き込まれる第1映像期間と、前記光変調素子に前記第2映像信号が書き込まれる第2映像期間と、が交互に繰り返され、
    前記低輝度期間において、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターは前記閉状態となり、
    前記高輝度期間において、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターのうち一方は前記開状態となり、他方のシャッターは前記閉状態となることを特徴とするプロジェクションシステム。
  10. 光を射出する放電灯、前記放電灯を駆動する駆動電流を前記放電灯に供給する放電灯駆動部、前記放電灯駆動部を制御する制御部、前記放電灯から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子、および前記光変調素子により変調された光を投写する投写光学系、を備えるプロジェクターと、前記制御部からの信号に基づいて開状態と閉状態との間で切り替えられる第1シャッターおよび第2シャッターを有するシャッターメガネと、を備えたプロジェクションシステムであって、
    前記映像信号は、第1映像信号と第2映像信号とを含み、
    前記光変調素子に前記第1映像信号が書き込まれる第1映像期間と、前記光変調素子に前記第2映像信号が書き込まれる第2映像期間と、が交互に繰り返され、
    前記制御部は、高輝度期間と、低輝度期間と、を交互に繰り返し、
    前記低輝度期間における駆動電流の絶対値は、前記高輝度期間における駆動電流の絶対値よりも小さく、
    前記制御部は、第1高輝度期間の駆動電流、前記第1高輝度期間の直後の第1低輝度期間の駆動電流、および前記第1低輝度期間の直後の第2高輝度期間の駆動電流が同一の極性となる第1パターンを含む駆動電流が前記放電灯に供給されるように、前記放電灯駆動部を制御し、
    前記低輝度期間において、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターは前記閉状態となり、
    前記高輝度期間において、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターのうち一方は前記開状態となり、他方のシャッターは前記閉状態となることを特徴とするプロジェクションシステム。
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