JP6155107B2 - 津波の到達状況予測装置及び津波による地域の健全性評価システム - Google Patents

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Description

本発明は、津波発生時にこの津波が所定の地域に到達したときの建物などの被害状況などを予測する津波の到達状況予測装置、並びに、この津波の到達状況予測装置を用いて地域における構造物などの健全性を評価する地域の健全性評価システムに関する。
所定の海域にて、主に地震や火山活動に起因する海底地形の急変があると、大規模な津波が発生し、この津波が近くの陸地に浸入して構造物などに多大な被害を与える。そのため、海洋で津波が発生した場合に、この津波が陸地に与える影響を予測し、予測される津波の影響に応じた街づくりを行う必要がある。この場合、海洋から陸地に到達する津波の到達状況を高精度に予測する必要がある。
このような津波に対する安全対策を行うものとして、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特開2006−091811号公報 特開2007−018291号公報
津波の到達状況を予測解析してその挙動を評価する場合、平面2次元の非線形長波モデルによる津波伝播・遡上解析を用いることが一般的であり、構造物への影響を階段状の地形データや底面粗度としてモデル化している。しかし、陸上に遡上する津波は、地形や構造物の影響を受けて複雑な流れとなり、構造物に作用する津波波力を精度良く求めるには、構造物における遡上津波の打ち上がりや構造物への回り込みなどの3次元的な流体現象を再現する必要がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、高精度な津波の到達状況を容易に予測可能とする津波の到達状況予測装置及び津波による地域の健全性評価システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の津波の到達状況予測装置は、地形及び構造物の2次元データと津波条件に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波条件に基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部と、を有することを特徴とするものである。
従って、2次元解析部が広域における津波伝播を予測し、3次元解析部が狭域における津波波力を予測することで、詳細な予測データを必要とする領域だけ3次元の津波波力を予測することとなり、処理の効率化を可能とする一方で、高精度な津波の到達状況を容易に予測することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、前記2次元解析部は、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求め、前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める、ことを特徴としている。
従って、3次元解析部は、2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として津波の挙動と構造物に作用する波力を求めることで、処理の効率化を図ることができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、広域に対して狭域としての前記対象領域を指定する操作部が設けられることを特徴としている。
従って、操作部により広域から対象領域を指定し、この対象領域における津波の到達状況を予測することとなり、所望の地域の津波の到達状況を早期に予測することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を2次元表示する2次元表示部と、前記3次元解析部が求めた津波波力を3次元表示する3次元表示部とが設けられることを特徴としている。
従って、2次元解析部が求めた津波水位と流速を2次元表示部で表示し、3次元解析部が求めた津波波力を3次元表示部が表示することとなり、津波波力を容易に認識することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の海洋に発生する渦力を求めることを特徴としている。
従って、海洋の水深データを考慮することで、対象領域における渦力を予測することができ、船舶に対する安全性を予測することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の防波堤に作用する波力を求めることを特徴としている。
従って、対象領域の防波堤に作用する波力を求めることで、対象領域における防波堤の安全性を予測することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置では、前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における構造物の内部構造を加味して3次元数値シミュレーションにより対象領域の構造物の被害形態を求めることを特徴としている。
従って、構造物の内部構造を加味して対象領域の構造物の被害形態を求めることで、構造物の倒壊の安全性を高精度に予測することができる。
また、本発明の津波による地域の健全性評価システムにあっては、地形データと構造物データと津波条件に基づいて広域における2次元解析により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行って対象領域に到達する津波水位と流速を予測する2次元解析部と、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として海洋水深データを加味して対象領域における3次元解析により遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を予測する3次元解析部と、前記3次元解析部が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価する評価部と、を有することを特徴としている。
従って、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価することとなり、地域の健全性を適正に評価することができる。
本発明の津波による地域の健全性評価システムでは、前記評価部は、構造物の構造解析による倒壊評価を行い、構造物に対する安全性を評価することを特徴としている。
従って、構造物に対する倒壊の安全性を適正に評価することができる。
本発明の津波による地域の健全性評価システムでは、前記評価部は、構造物の漂流シミュレーションによる漂流挙動評価を行い、漂流物に対する安全性を評価することを特徴としている。
従って、漂流物に対する地域の安全性を適正に評価することができる。
本発明の津波による地域の健全性評価システムでは、前記評価部は、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて避難場所における安全性を評価することを特徴としている。
従って、地域における避難場所の安全性を適正に評価することができる。
本発明の津波の到達状況予測装置によれば、広域における2次元解析により震源から対象領域までの津波水位と流速を予測し、対象領域における3次元解析により遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を予測するので、高精度な津波の到達状況を容易に予測することができる。また、本発明の津波による地域の健全性評価システムによれば、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価するので、地域の健全性を適正に評価することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図である。 図2は、広域データの解析手法を表す概略図である。 図3は、広域データの表示方法を表す概略図である。 図4は、狭域データの解析手法を表す概略図である。 図5は、狭域データの表示方法を表す概略図である。 図6は、本発明の実施例2に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図である。 図7は、狭域データを表す概略図である。 図8は、本発明の実施例3に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図である。 図9は、構造物の倒壊予測データを表すグラフである。 図10は、本発明の実施例4に係る津波による地域の健全性評価システムを表す概略構成図である。 図11は、実施例4の津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。 図12は、本発明の実施例5に係る津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。 図13は、本発明の実施例6に係る津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る津波の到達状況予測装置及び津波による地域の健全性評価システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例や変形例が複数ある場合には、それぞれを組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図、図2は、広域データの解析手法を表す概略図、図3は、広域データの表示方法を表す概略図、図4は、狭域データの解析手法を表す概略図、図5は、狭域データの表示方法を表す概略図である。
実施例1において、図1に示すように、津波の到達状況予測装置10は、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データに基づいて津波波力を予測する解析部11を有している。この解析部11は、地形及び構造物の2次元データと津波データ(津波条件)に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部としての第1解析部12と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波データ(津波条件)に基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部としての第2解析部13とから構成されている。
第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求めるものである。第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めるものである。
また、津波の到達状況予測装置10は、広域に対して狭域としての対象領域を指定する操作部14が設けられている。
また、津波の到達状況予測装置10は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を2次元表示する2次元表示部としての第1表示部15と、第2解析部13が求めた津波波力を3次元表示する3次元表示部としての第2表示部16が設けられている。
詳細に説明すると、地形データは、陸地における地表の高低や起伏の形を表す3次元データである。構造物データは、陸地上に配置された建屋などの位置、面積、高さを表す3次元データである。海洋水深データは、海洋における海面の高さや水深の深さを表す3次元データである。津波データは、津波の発生位置(例えば、地震の震源や火山活動に起因する海底地形の急変位置)や大きさを表すデータである。
この地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データは、解析部11に入力される。第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域に対して、鉛直方向に静水圧近似を用いた2次元平面計算(非線形長波理論)を行い、震源から狭域となる対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位とその流速を求める。この場合、図2に示すように、広域に該当する領域を所定の大きさのメッシュにより区画し、例えば、陸地Aと海洋Bとの境界線L1をメッシュに対応した境界線L2として規定し、図3に示すように、2次元表示する。このとき、図1に示すように、解析部11(第1解析部12)は、解析データを第1表示部15に出力し、第1表示部(例えば、ディスプレイ)15に解析データを2次元表示する。
第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。このとき、地形データと構造物データと海洋水深データの各3次元データを用いる。そして、第2解析部13は、対象領域にて、構造物の前面における遡上津波の打ち上がり高さや構造物の背後への回り込み量(高さ)などの3次元的な流体現象を再現し、構造物に作用する津波波力を求める。
この場合、対象領域から長波近似が成立する沖合まで3次元計算することは、計算時間及び計算容量が膨大となって非効率的であるため、第2解析部13による3次元計算は、対象領域だけに限定し、その外側の領域に対しては、第1解析部12による2次元平面計算を行うこととした。即ち、第2解析部13は、第1解析部12が求めた対象領域に襲来する津波水位と流速を境界条件とし、この対象領域に遡上する津波の詳細挙動や構造物に作用する波力の評価を行うと共に計算の効率化を図った。
即ち、図4に示すように、狭域に該当する領域を所定の大きさの3次元メッシュ(6面体または8面体など)により区画し、例えば、構造物を3次元に規定し、図5に示すように、対象領域を3次元表示する。このとき、図1及び図3に示すように、作業者は、操作部14を用いて対象領域Cを選定し、解析部11(第2解析部13)は、解析データを第2表示部16に出力し、第2表示部(例えば、ディスプレイ)16に解析データを3次元表示する。
このとき、第2解析部13は、対象領域における3次元数値シミュレーションにより、この対象領域の海洋に発生する渦Dの位置と渦力を求め、第2表示部16に3次元表示することができる。その結果、沿岸近傍における巨視的な海流を把握することができ、沿岸近傍(湾内など)を航行または停泊する船舶の漂流を予測することができる。
なお、解析部11が3次元解析を行うときに用いた解析法は、例えば、数値解析手法の一つである有限体積法であって、所定の領域を有限個のコントロールボリュームに分割し、各ボリュームに対して積分形の物理量の保存方程式を適用して行うものである。なお、この解析法に限定されるものではない。
このように実施例1の津波の到達状況予測装置にあっては、地形及び構造物の2次元データと津波条件に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する第1解析部12と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波条件に基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する第2解析部13とを設けている。
従って、第1解析部12が広域における津波伝播を予測し、第2解析部13が狭域における津波波力を予測することで、詳細な予測データを必要とする領域だけ3次元の津波波力を予測することとなり、処理の効率化を可能とする一方で、高精度な津波の到達状況を容易に予測することができる。
実施例1の津波の到達状況予測装置では、第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求め、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。従って、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として津波の挙動と構造物に作用する波力を求めることで、処理の効率化を図ることができる。
実施例1の津波の到達状況予測装置では、広域に対して狭域としての対象領域を指定する操作部14を設けている。従って、操作部14により広域から対象領域を指定し、この対象領域における津波の到達状況を予測することとなり、所望の地域の津波の到達状況を早期に予測することができる。
実施例1の津波の到達状況予測装置では、第1解析部12が求めた津波水位と流速を2次元表示する第1表示部15と、第2解析部13が求めた津波波力を3次元表示する第2表示部16とを設けている。従って、第1解析部12が求めた津波水位と流速を第1表示部15で表示し、第2解析部13が求めた津波波力を第2表示部16が表示することとなり、津波波力を容易に認識することができる。
実施例1の津波の到達状況予測装置では、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の海洋に発生する渦力を求める。従って、海洋の水深データを考慮することで、対象領域における渦力を予測することができ、船舶に対する安全性を予測することができる。即ち、対象領域における渦力に基づいてこの対象領域を航行している船舶、または、停泊している船舶に対する津波(渦力)の影響を予測し、避難方法について検討することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図、図7は、狭域データを表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2において、図6に示すように、津波の到達状況予測装置20は、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データ、防波堤データに基づいて津波波力を予測する解析部11を有している。この解析部11は、地形及び構造物の2次元データと津波データ(津波条件)に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部としての第1解析部12と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波データと防波堤データに基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部としての第2解析部21とから構成されている。
第1解析部12は、実施例1と同様に、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求めるものである。第2解析部21は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めるものであり、このとき、防波堤データを考慮して防波堤を乗り越える津波や防波堤で反射される津波を詳細に解析する。
即ち、第2解析部21は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物及び防波堤に作用する波力を求める。このとき、地形データと構造物データと海洋水深データと防波堤データの各3次元データを用いる。そして、第2解析部21は、対象領域にて、防波堤を乗り越える津波と防波堤で反射される津波の波力を詳細に予測する。即ち、防波堤がないときの沿岸に作用する津波波力、または、図7に示すように、陸地Aに近い海洋B、例えば、湾内を囲うように防波堤E1,E2が設けられているとき、この防波堤E1,E2の高さを変化させたときにこの防波堤E1,E2や沿岸に作用する津波波力を予測する。その結果、対象領域に配置する防波堤E1,E2の良好な高さを選定することができる。
このように実施例2の津波の到達状況予測装置にあっては、2次元解析により広域における津波伝播を予測する第1解析部12と、3次元解析により狭域における津波波力を予測する第2解析部21とを設け、第2解析部21は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の防波堤に作用する波力を求める。
従って、対象領域の防波堤に作用する波力を求めることで、対象領域における防波堤の安全性を予測することができる。即ち、対象領域にて、防波堤に対する津波の影響を把握することで、防波堤の必要性や防波堤の必要高さを検討することで、対象領域における津波対策に役立てることができる。
図8は、本発明の実施例3に係る津波の到達状況予測装置を表す概略構成図、図9は、構造物の倒壊予測データを表すグラフである。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3において、図8に示すように、津波の到達状況予測装置30は、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データ、建屋共用データに基づいて津波波力を予測する解析部11を有している。この解析部11は、地形及び構造物の2次元データと津波データ(津波条件)に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部としての第1解析部12と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波データと建屋共用データに基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部としての第2解析部31とから構成されている。
第1解析部12は、実施例1と同様に、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求めるものである。第2解析部31は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めるものであり、このとき、建屋共用データとしての建屋の内部構造を考慮して建屋(構造物)の損傷度合いを詳細に解析する。
即ち、第2解析部31は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。このとき、地形データと構造物データと海洋水深データと建屋共用データの各3次元データを用いる。そして、第2解析部31は、対象領域にて、建屋の内部構造を考慮したとき、津波の波力に対する建屋の被害形態を詳細に予測する。
例えば、建屋(構造物)を流体などが貯留されるタンクとしたとき、タンク内の液体充填率(建屋の内部構造)に対する津波浸水深さ(津波波力)をそのタンクの被害形態に応じて予測し、その安全性を評価する。図9に示すように、タンクの被害形態として浮き上がり、転倒、滑動、座屈の4種類を仮定したとき、タンク内の液体充填率の増加に対してタンクの浮き上がりと転倒と滑動と座屈が発生する津波浸水深さを予測することができる。その結果、津波が発生したとき、タンク内の液体充填率を把握することで、タンクの被害形態を予測することができる。
このように実施例3の津波の到達状況予測装置にあっては、2次元解析により広域における津波伝播を予測する第1解析部12と、3次元解析により狭域における津波波力を予測する第2解析部31とを設け、第2解析部31は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における構造物の内部構造を加味して3次元数値シミュレーションにより対象領域の構造物の被害形態を求める。
従って、構造物の内部構造を加味して対象領域の構造物の被害形態を求めることで、構造物の倒壊の安全性を高精度に予測することができる。
なお、この実施例3では、構造物をタンクとして説明したが、この構成に限定されるものではなく、家屋、ビル、プラントなどの建屋の内部構造を考慮してその損傷度合いを詳細に解析することもできる。
図10は、本発明の実施例4に係る津波による地域の健全性評価システムを表す概略構成図、図11は、実施例4の津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例4において、図10に示すように、津波による地域の健全性評価システム40は、実施例1で説明した津波の到達状況予測装置10(または、実施例2、3で説明した津波の到達状況予測装置20,30)を用いて地域の健全性を評価するものである。地域の健全性評価システム40は、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データに基づいて津波波力を予測する解析部11を有している。この解析部11は、地形及び構造物の2次元データと津波データ(津波条件)に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部としての第1解析部12と、地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波データに基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部としての第2解析部13とを有している。
第1解析部12は、実施例1と同様に、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求めるものである。第2解析部13は、実施例1と同様に、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めるものである。
また、地域の健全性評価システム40は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価する評価部41を有している。そして、この評価部41は、構造物の構造解析による倒壊評価を行い、構造物に対する安全性を評価するものである。
ここで、実施例4の津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を図11のフローチャートに基づいて説明する。図10及び図11に示すように、ステップS11にて、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データが解析部11に入力される。ステップS12にて、解析部11は、断層モデルから震源初期津波高さを算出する。そして、ステップS13にて、第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域に対して、鉛直方向に静水圧近似を用いた2次元平面計算を行い、震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位とその流速を求める。
続いて、ステップS14にて、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。
そして、ステップS15にて、評価部41は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて、構造物の構造解析による倒壊評価を行い、構造物に対する安全性を評価する。ステップS16では、評価部41による構造物に対する安全性評価により、所定の津波条件下で構造物の安全性が確保されているかどうかを判定する。即ち、所定の津波条件で構造物が倒壊しないかどうかを判定する。
ここで、所定の津波条件下で構造物の安全性が確保されていないと判定されたら、ステップS17にて、構造物の安全性を高める補強対策(例えば、構造物の補強など)をなした上で、再び、ステップS14で、第2解析部13が対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求め、ステップS15で、評価部41が構造物に対する安全性を評価し、ステップS16で、所定の津波条件下で構造物の安全性が確保されているかどうかを判定する。ここで、所定の津波条件下で構造物の安全性が確保されていると判定されたら、処理を終了する。
このように実施例4の津波による地域の健全性評価システムにあっては、地形データと構造物データと津波条件に基づいて広域における2次元解析により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行って対象領域に到達する津波水位と流速を予測する第1解析部12と、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として海洋水深データを加味して対象領域における3次元解析により遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を予測する第2解析部13と、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価する評価部41とを設けている。
従って、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価することとなり、地域の健全性を適正に評価することができる。
実施例4の津波による地域の健全性評価システムでは、評価部41は、構造物の構造解析による倒壊評価を行い、構造物に対する安全性を評価することを特徴としている。従って、構造物に対する倒壊の安全性を適正に評価することができる。即ち、津波による構造物の倒壊の度合いを把握し、補強などの津波対策を行うことができる。
図12は、本発明の実施例5に係る津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。なお、本実施例の地域の健全性評価システムの基本的な構成は、上述した実施例4とほぼ同様の構成であり、図10を用いて説明すると共に、上述した実施例4と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例5において、図10に示すように、津波による地域の健全性評価システム40は、実施例4と同様に、津波の到達状況予測装置10を用いて地域の健全性を評価するものである。地域の健全性評価システム40は、解析部11を有し、この解析部11は、第1解析部12と、第2解析部13と、評価部41を有している。そして、この評価部41は、構造物の漂流シミュレーションによる漂流挙動評価を行い、漂流物に対する安全性を評価するものである。
ここで、実施例5の津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を図12のフローチャートに基づいて説明する。図10及び図12に示すように、ステップS21にて、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データが解析部11に入力される。ステップS22にて、解析部11は、断層モデルから震源初期津波高さを算出する。そして、ステップS23にて、第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域に対して、鉛直方向に静水圧近似を用いた2次元平面計算を行い、震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位とその流速を求める。
続いて、ステップS24にて、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。
そして、ステップS25にて、評価部41は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて、構造物の漂流シミュレーションによる漂流挙動評価を行い、漂流物に対する安全性を評価する。ステップS26では、評価部41による構造物に対する安全性評価により、所定の津波条件下で漂流物の安全性が確保されているかどうかを判定する。即ち、所定の津波条件で倒壊した構造物からなる漂流物が危険な領域に流れていかないか、または、漂流物が他の構造物に衝突しないかどうかを判定する。
ここで、所定の津波条件下で漂流物の安全性が確保されていないと判定されたら、ステップS27にて、漂流物の安全性を高める補強対策(例えば、防波堤の強化など)をなした上で、再び、ステップS24で、第2解析部13が対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求め、ステップS25で、評価部41が漂流物に対する安全性を評価し、ステップS26で、所定の津波条件下で漂流物の安全性が確保されているかどうかを判定する。ここで、所定の津波条件下で漂流物の安全性が確保されていると判定されたら、処理を終了する。
このように実施例5の津波による地域の健全性評価システムにあっては、評価部41は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性として、構造物の漂流シミュレーションによる漂流挙動評価を行い、漂流物に対する安全性を評価する。
従って、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価することとなり、地域の健全性を適正に評価することができる。即ち、津波により漂流物に対する地域の安全性を適正に評価することができる。
図13は、本発明の実施例6に係る津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を表すフローチャートである。なお、本実施例の地域の健全性評価システムの基本的な構成は、上述した実施例4とほぼ同様の構成であり、図10を用いて説明すると共に、上述した実施例4と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例6において、図10に示すように、津波による地域の健全性評価システム40は、実施例4と同様に、津波の到達状況予測装置10を用いて地域の健全性を評価するものである。地域の健全性評価システム40は、解析部11を有し、この解析部11は、第1解析部12と、第2解析部13と、評価部41を有している。そして、この評価部41は、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて避難場所における安全性を評価するものである。
ここで、実施例6の津波による地域の健全性評価システムにおける評価方法を図13のフローチャートに基づいて説明する。図10及び図13に示すように、ステップS31にて、地形データ、構造物データ、海洋水深データ、津波データが解析部11に入力される。ステップS32にて、解析部11は、断層モデルから震源初期津波高さを算出する。そして、ステップS33にて、第1解析部12は、数百キロメートル四方の広域に対して、鉛直方向に静水圧近似を用いた2次元平面計算を行い、震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位とその流速を求める。
続いて、ステップS34にて、第2解析部13は、第1解析部12が求めた津波水位と流速を境界条件として、数キロメートル四方の狭域としての対象領域に対して、3次元数値シミュレーションを行うことで、この対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求める。
そして、ステップS35にて、評価部41は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて、避難場所における安全性を評価する。ステップS36では、評価部41による構造物に対する安全性評価により、所定の津波条件下で避難場所の安全性が確保されているかどうかを判定する。即ち、所定の津波条件で、安全な避難路が確保されているかどうか、または、安全な避難場所が確保されているかどうかを判定する。
ここで、所定の津波条件下で避難場所の安全性が確保されていないと判定されたら、ステップS37にて、避難場所の安全性を高める補強対策(例えば、避難路や避難場所の変更など)をなした上で、再び、ステップS34で、第2解析部13が対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求め、ステップS35で、評価部41が避難場所に対する安全性を評価し、ステップS36で、所定の津波条件下で避難場所の安全性が確保されているかどうかを判定する。ここで、所定の津波条件下で避難場所の安全性が確保されていると判定されたら、処理を終了する。
このように実施例6の津波による地域の健全性評価システムにあっては、評価部41は、第2解析部13が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性として、避難場所における安全性を評価する。
従って、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価することとなり、地域の健全性を適正に評価することができる。即ち、地域における避難場所の安全性を適正に評価することができる。
10,20,30 津波の到達状況予測装置
11 解析部
12 第1解析部
13 第2解析部
14 操作部
15 第1表示部
16 第2表示部
40 地域の健全性評価システム
41 評価部

Claims (9)

  1. 地形及び構造物の2次元データと津波条件に基づいて2次元解析により広域における津波伝播を予測する2次元解析部と、
    地形及び構造物の3次元データと海洋水深データと津波条件に基づいて3次元解析により狭域における津波波力を予測する3次元解析部と、
    を有し、
    前記2次元解析部は、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求め、
    前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めると共に、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の海洋に発生する渦力を求める、
    ことを特徴とする津波の到達状況予測装置。
  2. 広域に対して狭域としての前記対象領域を指定する操作部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の津波の到達状況予測装置。
  3. 前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を2次元表示する2次元表示部と、前記3次元解析部が求めた津波波力を3次元表示する3次元表示部とが設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の津波の到達状況予測装置。
  4. 前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の防波堤に作用する波力を求めることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の津波の到達状況予測装置。
  5. 前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における構造物の内部構造を加味して3次元数値シミュレーションにより対象領域の構造物の被害形態を求めることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の津波の到達状況予測装置。
  6. 地形データと構造物データと津波条件に基づいて広域における2次元解析により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行って対象領域に到達する津波水位と流速を予測する2次元解析部と、
    前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として海洋水深データを加味して対象領域における3次元解析により遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を予測する3次元解析部と、
    前記3次元解析部が求めた津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて地域の健全性を評価する評価部と、
    を有し、
    前記2次元解析部は、数百キロメートル四方の広域における2次元計算により震源から対象領域までの津波伝播の評価を行い、対象領域に到達する津波水位と流速を求め、
    前記3次元解析部は、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートル四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域に遡上する津波の挙動と構造物に作用する波力を求めると共に、前記2次元解析部が求めた津波水位と流速を境界条件として数キロメートの四方の対象領域における3次元数値シミュレーションにより対象領域の海洋に発生する渦力を求める、
    ことを特徴とする津波による地域の健全性評価システム。
  7. 前記評価部は、構造物の構造解析による倒壊評価を行い、構造物に対する安全性を評価することを特徴とする請求項6に記載の津波による地域の健全性評価システム。
  8. 前記評価部は、構造物の漂流シミュレーションによる漂流挙動評価を行い、漂流物に対する安全性を評価することを特徴とする請求項6に記載の津波による地域の健全性評価システム。
  9. 前記評価部は、津波の挙動と構造物に作用する波力に基づいて避難場所における安全性を評価することを特徴とする請求項6に記載の津波による地域の健全性評価システム。
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