JP6154613B2 - 断面画像計測装置及び計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、計測対象物の断面画像を計測する断面画像計測装置、及び断面画像計測方法に関するものである。
乳がん等の検査において、超音波画像計測が用いられている。超音波検査では、乳房などの計測対象物に対して、超音波プローブを当てて超音波を送信する。そして、計測対象物において反射された超音波を受信することで、計測対象物の所定断面についての超音波画像データを取得することができる(例えば、非特許文献1参照)。
特開2001−264245号公報 特開2005−049238号公報 米国特許第6264610号公報
上記した超音波画像計測では、乳がん検査等において、腫瘍の存在、場所は捉えやすいものの、その解剖学的な形態しか計測できないという問題がある。例えば、抗がん剤の効果が解剖学的な形態にまで及ぶには長時間がかかること等を考慮すると、このような超音波画像計測では検査として不十分な点がある。
これに対して、非特許文献1に、超音波画像計測と、計測対象物の内部での計測光の伝搬を利用した光画像計測とを併用することが記載されている(光画像計測については、例えば、特許文献1、2、非特許文献2〜4参照)。光計測によれば、腫瘍組織の代謝の状態等を計測することができる。また、光計測では、例えば、抗がん剤の効果が1日単位で現れた例が報告されている(非特許文献4)。
しかしながら、非特許文献1に記載された構成では、超音波画像に対し、光計測で得られた計測対象物の内部情報についての再構成画像を組み合わせて用いている。このような構成では、光源や光検出器の多チャンネル化によって画像再構成を行う必要があり、そのために装置が大掛かりとなるという問題がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で超音波画像計測と、光計測とを併用することが可能な断面画像計測装置、及び断面画像計測方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による断面画像計測装置は、(1)超音波による計測対象物の第1断面の計測に用いられる超音波プローブを有し、計測対象物に超音波プローブを当てて超音波を送信し、反射された超音波を受信することで、計測対象物の第1断面についての超音波画像データを取得する超音波画像計測装置と、(2)光による計測対象物の第2断面の計測に用いられる光入射プローブ、光出射プローブ、光入射プローブを介してパルス計測光を計測対象物に入射させる光源部、計測対象物から光出射プローブを介して出射される出射光を検出する光検出器、及び光検出器によって検出された出射光の時間分解波形データを取得する信号処理部を有する時間分解計測装置と、(3)超音波画像計測装置、及び時間分解計測装置による計測対象物の断面計測についてデータ処理を行う計測処理装置とを備え、(4)計測処理装置は、超音波画像計測装置で取得された超音波画像データに基づいて、計測対象物の第1断面についての超音波画像を生成する超音波画像生成手段と、時間分解計測装置で取得された時間分解波形データに基づいて、計測対象物の第1断面についての画像であって、時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示する光路分布画像を生成する光路画像生成手段と、超音波画像、及び光路分布画像が合成された計測対象物の合成断面画像を表示する断面表示画像を生成する断面画像生成手段とを有し、合成断面画像における超音波画像を利用して時間分解波形データにおける検出時間範囲を選択することを特徴とする。
また、本発明による断面画像計測方法は、(1)超音波による計測対象物の第1断面の計測に用いられる超音波プローブを有し、計測対象物に超音波プローブを当てて超音波を送信し、反射された超音波を受信することで、計測対象物の第1断面についての超音波画像データを取得する超音波画像計測装置と、(2)光による計測対象物の第2断面の計測に用いられる光入射プローブ、光出射プローブ、光入射プローブを介してパルス計測光を計測対象物に入射させる光源部、計測対象物から光出射プローブを介して出射される出射光を検出する光検出器、及び光検出器によって検出された出射光の時間分解波形データを取得する信号処理部を有する時間分解計測装置とを備える断面画像計測装置に適用され、(3)超音波画像計測装置、及び時間分解計測装置による計測対象物の断面計測についてデータ処理を行う計測方法であって、(4)超音波画像計測装置で取得された超音波画像データに基づいて、計測対象物の第1断面についての超音波画像を生成する超音波画像生成ステップと、時間分解計測装置で取得された時間分解波形データに基づいて、計測対象物の第1断面についての画像であって、時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示する光路分布画像を生成する光路画像生成ステップと、超音波画像、及び光路分布画像が合成された計測対象物の合成断面画像を表示する断面表示画像を生成する断面画像生成ステップと、合成断面画像における超音波画像を利用して時間分解波形データにおける検出時間範囲を選択するステップとを有することを特徴とする。
上記した断面画像計測装置、及び断面画像計測方法では、超音波プローブを有する超音波画像計測装置と、光入射プローブ及び光出射プローブを有する光計測装置とを併用するとともに、光計測装置を、計測対象物に対する計測光としてパルス光を用いて、出射光の時間分解波形データを取得する時間分解計測装置として構成する。そして、計測対象物の第1断面についての超音波画像に対し、第2断面で計測された時間分解波形データに基づいて第1断面についての光路分布画像を生成し、それらの超音波画像と、光路分布画像とを合成して、表示装置に表示すべき最終的な断面画像としている。
このように、パルス計測光を用いた計測対象物からの出射光の時間分解計測と、それによる光路分布画像とを利用する構成によれば、例えば1チャンネルの光入射プローブ、光出射プローブのみによる光計測によっても、超音波画像に対して光路分布画像を合成した断面画像を好適に生成することができ、多チャンネル化によって画像再構成を行う構成等に比べて簡単な構成で、超音波画像計測と、光計測とを併用することが可能となる。
ここで、光の時間分解計測に基づく光路分布画像については、断面画像計測装置において、光路画像生成手段は、時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、光路分布画像において、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示することが好ましい。同様に、断面画像計測方法において、光路画像生成ステップは、時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、光路分布画像において、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示することが好ましい。
このように、光計測で取得された時間分解波形を、所定の時間幅で複数の検出時間範囲に区分し、そのそれぞれの時間範囲に対応する第1断面での光路分布領域を求めることにより、超音波画像に合成される光路分布画像を好適に生成することができる。
また、断面画像計測装置は、計測処理装置が、時間分解計測装置で取得された時間分解波形データについて解析を行って、計測対象物の内部情報を取得する内部情報解析手段を有し、断面画像生成手段が、断面表示画像において、合成断面画像、及び計測対象物の内部情報を合わせて表示する構成としても良い。
同様に、断面画像計測方法は、時間分解計測装置で取得された時間分解波形データについて解析を行って、計測対象物の内部情報を取得する内部情報解析ステップを有し、断面画像生成ステップが、断面表示画像において、合成断面画像、及び計測対象物の内部情報を合わせて表示する構成としても良い。
このように、時間分解計測装置による計測結果を解析して、光路分布画像に加えて計測対象物の内部情報を取得し、断面表示画像において、超音波画像及び光路分布画像を含む合成断面画像と、計測対象物の内部情報とを合わせて表示することにより、計測対象物の内部について様々な情報を得ることが可能となる。
超音波画像計測、及び光の時間分解計測によって計測される断面については、超音波画像計測装置で計測される第1断面と、時間分解計測装置で計測される第2断面とが、互いに平行である構成を用いることができる。また、超音波画像計測装置で計測される第1断面と、時間分解計測装置で計測される第2断面とが、互いに垂直である構成を用いることができる。これらのいずれの構成によっても、超音波画像及び光路分布画像を含む合成断面画像を好適に生成することができる。
あるいは、時間分解計測装置において、時間分解計測装置で計測される第2断面が、超音波画像計測装置で計測される第1断面に対して平行であるか、垂直であるかを切り換え可能に構成されていても良い。このような構成によっても、必要に応じて計測断面を切り換えて、合成断面画像を好適に生成することができる。この場合、光入射プローブ、及び光出射プローブの少なくとも一方が複数設けられていても良い。
本発明の断面画像計測装置、及び断面画像計測方法によれば、超音波プローブを有する超音波画像計測装置と、光入射プローブ及び光出射プローブを有する光計測装置とを併用し、光計測装置を、計測対象物に対する計測光としてパルス光を用いて、出射光の時間分解波形データを取得する時間分解計測装置として構成するとともに、計測対象物の第1断面についての超音波画像に対し、第2断面で計測された時間分解波形データに基づいて第1断面についての光路分布画像を生成し、それらの超音波画像と、光路分布画像とを合成して表示用の合成断面画像とすることにより、簡単な構成で超音波画像計測と、光計測とを併用することが可能となる。
断面画像計測装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示した断面画像計測装置における計測処理装置の具体的な構成を示すブロック図である。 計測対象物からの出射光の時間分解波形の例を示すグラフである。 図1に示した断面画像計測装置の使用方法の一例を示す図である。 時間分解計測装置による出射光の時間分解波形及び光路分布の計測について模式的に示す図である。 超音波画像計測装置、時間分解計測装置によって計測される第1、第2断面が互いに平行である場合の断面計測について示す図である。 図6に示した第1、第2断面が互いに平行な場合に生成される合成断面画像の一例を示す図である。 時間分解計測装置によって取得される出射光の時間分解波形の例を示すグラフである。 超音波画像計測装置、時間分解計測装置によって計測される第1、第2断面が互いに垂直である場合の断面計測について示す図である。 図9に示した第1、第2断面が互いに垂直な場合に生成される合成断面画像の一例を示す図である。 腫瘍部分での光計測の計測データと、正常部分での計測データとを比較する方法の一例を示す図である。 腫瘍部分での光計測の計測データと、正常部分での計測データとを比較する方法の他の例を示す図である。 図1に示した断面画像計測装置を用いた超音波・光聴診器の構成の一例を示す図である。 断面表示画像における内部情報表示部の構成の一例を示す図である。 時間分解計測装置による出射光の時間分解波形の計測、及び計測対象物の内部情報の導出について模式的に示す図である。 超音波画像計測装置の超音波プローブ、及び時間分解計測装置の光入射プローブ、光出射プローブの構成の例を示す図である。
以下、図面とともに本発明による断面画像計測装置及び計測方法の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本発明による断面画像計測装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。また、図2は、図1に示した断面画像計測装置における計測処理装置の具体的な構成を示すブロック図である。本実施形態による断面画像計測装置1Aは、計測対象物Sに対し、超音波画像計測と、光計測とを併用して断面計測を行う計測装置である。本計測装置1Aでの計測対象物Sは、例えば乳がん検査における被検者の乳房であるが、それに限定されるものではなく、本装置は様々な計測対象物に対して適用可能である。
図1に示した断面画像計測装置1Aは、超音波画像計測装置10と、光計測装置である時間分解計測装置15と、計測処理装置30とを備えて構成されている。
超音波画像計測装置10は、超音波による計測対象物Sの所定断面(第1断面)の計測に用いられる超音波プローブ11を有し、計測対象物Sに超音波プローブ11を当てて超音波を送信し、計測対象物Sの内部において反射された超音波をプローブ11で受信することで、計測対象物Sの第1断面についての超音波画像データを取得する。また、超音波画像計測装置10によって計測される第1断面は、計測対象物Sに接触した状態で使用される超音波プローブ11の接触面の長手方向の配置によって設定される。
時間分解計測装置15は、光による計測対象物Sの所定断面(第2断面)の計測を行う光計測装置であり、計測対象物Sへの光の入射に用いられる光入射プローブ16と、計測対象物Sからの光の出射に用いられる光出射プローブ17とを有する。これらのプローブ16、17は、計測装置10の超音波プローブ11と同様に、計測対象物Sに接触した状態で使用される。また、時間分解計測装置15によって計測される第2断面は、光入射ププローブ16の計測対象物Sとの接触位置、及び光出射プローブ17の計測対象物Sとの接触位置を含む平面によって設定される。なお、第1、第2断面ともに、計測対象物Sに対する実際の計測範囲は、通常、ある程度の厚みを有する3次元の範囲となる。
光入射プローブ16には、光ファイバなどの光学系を介して、光源部20が接続されている。光源部20は、パルス計測光を供給する単一または複数のパルス光源を有して構成され、光入射プローブ16を介してパルス計測光を計測対象物Sに入射させる。計測光としては、例えば、波長700nm〜1100nmの近赤外光が好適に用いられる。図1の構成においては、光源部20として、それぞれ異なる波長λ1、λ2、λ3のパルス計測光を供給する第1光源21、第2光源22、第3光源23の3個の光源を有する構成を例示している。近赤外のパルス計測光の波長λ1〜λ3は、例えばλ1=760nm、λ2=800nm、λ3=830nmに設定することができる。また、光源21〜23としては、例えば半導体レーザを用いることができる。
光出射プローブ17には、光ファイバなどの光学系を介して、光検出器25が接続されている。光検出器25は、例えば微弱光を検出可能な光電子増倍管(PMT:Photomultiplier Tube)を有して構成され、計測対象物Sから光出射プローブ17を介して出射される出射光を検出して、その検出信号を出力する。光検出器25で検出される出射光は、光入射プローブ16から供給されたパルス計測光が計測対象物25の内部を散乱、吸収等しながら伝搬して、光出射プローブ17に到達した光成分である。
光検出器25から出力された出射光の検出信号は、信号処理部26へと入力される。信号処理部26は、検出信号について必要な信号処理を行って、光検出器25によって検出された出射光(計測対象物Sの内部を伝搬して波形が変化したパルス計測光)の時間分解波形データを取得する。
図1の構成においては、信号処理部26は、波高弁別器(CFD:ConstantFraction Discriminator)27と、時間−振幅変換器(TAC:Time toAmplitude Converter)28とを有して構成されている。CFD27は、計測対象物Sからの出射光による検出信号とノイズ信号とを波高によって弁別する。また、TAC28は、CFD27からの出力信号をスタート信号、光源部20からのパルス計測光と同期したトリガ信号をストップ信号として時間情報を計測し、それによって、パルス計測光に起因する出射光の時間分解波形を示す波形データを生成、出力する。
TAC28は、例えば、TAC28に入力した上記のスタート信号とストップ信号との間の時間差信号を出力する。この場合、出力された時間差信号の頻度分布によって、計測対象物Sからの出射光の時間分解波形データが得られる。ここで、図3は、計測対象物Sからの出射光の時間分解波形の例を示すグラフである。図3(a)は、波長λ1=760nmの計測光について取得された時間分解波形を示し、図3(b)は、波長λ2=800nmの計測光について取得された時間分解波形を示し、図3(c)は、波長λ3=830nmの計測光について取得された時間分解波形を示している。これらのグラフにおいて、横軸は時間(channel)を示し、縦軸は検出強度(count)を示している。また、グラフA1、A3、A5は、それぞれ装置関数(装置の分解能を表す関数)を示し、グラフA2、A4、A6は、それぞれパルス計測光が計測対象物Sの内部を伝搬した後に出射された出射光の時間分解波形を示している。
超音波画像計測装置10から出力された超音波画像データ、及び時間分解計測装置15の信号処理部26から出力された時間分解波形データは、それぞれ計測処理装置30へと入力される。計測処理装置30は、超音波画像計測装置10、及び時間分解計測装置15による計測対象物Sの断面計測について、必要なデータ処理を行う。
本実施形態の断面画像計測装置1Aにおける計測処理装置30は、図2に示すように、超音波画像生成部31と、光路画像生成部32と、内部情報解析部33と、断面画像生成部35と、画像表示制御部36とを有して構成されている。また、この計測処理装置30に対し、本装置1Aによる計測対象物Sの断面計測によって得られた断面画像、断面計測に関連する情報等を表示するための表示装置37、及び断面計測について必要な情報、指示等を入力するための入力装置38が接続されている。
超音波画像生成部31は、超音波画像計測装置10で取得された超音波画像データに基づいて、計測対象物Sの第1断面についての超音波画像を生成する(超音波画像生成ステップ)。なお、超音波画像計測装置10から入力されるデータが、既に表示装置37に表示可能な超音波画像そのもののデータとなっている場合には、生成部31は、それをそのまま超音波画像とする。
光路画像生成部32は、時間分解計測装置15で取得された時間分解波形データに基づいて、計測対象物Sの第1断面についての光路分布画像を生成する(光路画像生成ステップ)。ここで、時間分解計測装置15では、上記したように計測対象物Sの第2断面について光計測が行われるが、超音波画像との画像合成(重ね合わせ)を行うため、ここでの光路分布画像は、第1断面について生成される。
内部情報解析部33は、時間分解計測装置15で取得された時間分解波形データについて必要な解析を行って、計測対象物Sの内部情報を取得する(内部情報解析ステップ)。ここで取得される内部情報は、例えば、計測対象物Sでの光の吸収係数μなどの光学パラメータ、あるいは光学パラメータから導出されるヘモグロビン濃度などの情報である。なお、この内部情報解析部33については、不要であれば設けない構成としても良い。
断面画像生成部35は、超音波画像生成部31で生成された超音波画像、及び光路画像生成部32で生成された光路分布画像を入力して、それらが合成された計測対象物Sの合成断面画像を生成し、その合成断面画像を表示装置37に表示するための断面表示画像を生成する(断面画像生成ステップ)。また、本実施形態においては、断面画像生成部35には、内部情報解析部33で取得された計測対象物Sの内部情報のデータが、合わせて入力されている。これに対応して、生成部35は、必要に応じて、合成断面画像、及び計測対象物Sの内部情報を合わせて表示するように、断面表示画像を生成する。
なお、断面画像生成部35において、例えば、計測対象物Sの内部情報を表示する必要がなく、超音波画像及び光路分布画像の合成断面画像のみを表示装置37に表示する場合には、合成断面画像をそのまま断面表示画像としても良い。一方、合成断面画像に加えて内部情報を表示装置37に表示する場合には、合成断面画像内に内部情報を表示する形で断面表示画像を構成しても良く、あるいは、合成断面画像とは別に内部情報を表示する形で断面表示画像を構成しても良い。また、画像表示制御部36は、断面画像生成部35において生成された断面表示画像の表示装置37への表示を制御する。
本実施形態による断面画像計測装置1A、及びそれによる断面画像計測方法の効果について説明する。
図1、図2に示した断面画像計測装置1A、及び断面画像計測方法では、超音波プローブ11を有する超音波画像計測装置10と、光入射プローブ16及び光出射プローブ17を有する光計測装置とを併用するとともに、光計測装置を、計測対象物Sに対する計測光としてパルス光を用いて、出射光の時間分解波形データを取得する時間分解計測装置15として構成する。そして、超音波画像計測装置10で計測された計測対象物Sの第1断面についての超音波画像に対し、時間分解計測装置15で第2断面について計測された時間分解波形データに基づいて第1断面についての光路分布画像を生成し、計測処理装置30の断面画像生成部35において、それらの超音波画像と、光路分布画像とを合成して、表示装置37への計測結果の表示に用いられる最終的な断面画像を生成している。
このように、パルス計測光を用いた計測対象物Sからの出射光の時間分解計測と、それによる光路分布画像とを利用する構成によれば、例えば1チャンネルの光入射プローブ16、光出射プローブ17のみによる光計測によっても、超音波画像計測で得られる超音波画像に対して、光計測で得られる光路分布画像を合成した断面画像を好適に生成することができる。したがって、このような構成によれば、例えば光計測において多チャンネル化によって画像再構成を行う構成等に比べて、簡単な装置構成で、超音波画像計測と、光計測とを併用して、計測対象物Sの断面計測、及びそれによる計測対象物Sについての情報取得を行うことが可能となる。
また、上記実施形態では、計測処理装置30において内部情報解析部33を設け、時間分解計測装置15で取得された時間分解波形データについて解析を行って、計測対象物Sの内部情報を取得するとともに、断面画像生成部35において、超音波画像及び光路分布画像の合成断面画像と、計測対象物の内部情報とを合わせて表示するように、断面表示画像を生成している。
このように、時間分解計測装置15による計測結果を解析して、光路分布画像に加えて計測対象物Sの内部情報を取得し、断面表示画像において、超音波画像及び光路分布画像を含む合成断面画像と、計測対象物の内部情報とを合わせて表示することにより、計測対象物Sの内部について様々な情報を得ることが可能となる。なお、この場合の内部情報の表示方法については、上記したように様々な構成を用いることができる。
図4は、図1、図2に示した断面画像計測装置1Aの使用方法の一例を示す図である。この図4では、断面画像計測装置1Aを乳がん検査に適用する場合の使用方法を示している。この場合、計測対象物Sは被検者の乳房であり、計測装置1Aによる断面計測は、被検者を仰臥位、または半座位の姿勢にした状態で行われる。また、上記実施形態の計測装置1Aは、乳がん検査以外にも、様々な計測対象物Sの断面計測に適用可能である。
断面画像計測装置1Aにおいて、計測処理装置30の光路画像生成部32で生成される光の時間分解計測に基づく光路分布画像については、Nを2以上の整数、Mを1以上N以下の整数として、時間分解計測装置15で取得された出射光の時間分解波形データをN個の検出時間範囲に区分するとともに、そのうちのM個の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示するように、光路分布画像を生成することが好ましい。
このように、光計測で取得された計測対象物Sからの出射光の時間分解波形を、所定の時間幅で複数の検出時間範囲に区分し、そのそれぞれの時間範囲に対応する第1断面での光路分布領域を求めることにより、超音波画像に合成される光路分布画像を好適に生成することができる。また、時間分解波形を区分する時間幅については、一定の時間幅に設定しても良く、あるいは、各検出時間範囲毎に個別に時間幅を設定しても良い。
ここで、時間分解計測装置15による計測対象物Sの断面計測について、図5を参照して説明する。図5は、時間分解計測装置15による出射光の時間分解波形及び光路分布の計測について模式的に示す図である。図5(a)は、計測対象物Sに対するプローブの配置、及び計測対象物Sの内部で光入射プローブ16から光出射プローブ17へと計測光が伝搬する光路分布について示し、図5(b)は、光入射プローブ16から供給されるパルス計測光の時間波形を示し、図5(c)は、光出射プローブ17から出射される出射光の時間波形を示している。
図5(a)に示すように、時間分解計測装置15の光入射プローブ16及び光出射プローブ17は、それぞれ計測対象物Sの表面S0上に、所定の距離をおいて配置される。光源部20から供給され、光入射プローブ16を介して計測対象物Sへと入射される計測光は、図5(b)のグラフに示すように、パルス状の光である。このようなパルス計測光に対して、光出射プローブ17を介して光検出器25及び信号処理部26によって取得される出射光の時間分解波形は、図5(c)に示すように時間的に広がった波形となる。
このような出射光の時間分解波形データは、光子の検出時間毎に、計測対象物Sの表面S0からみて異なる深さの情報を持っている。すなわち、時間分解波形を、図5(c)に示すように時間幅Δtで検出時間範囲1〜5に区分した場合、それに対応する光路分布領域1〜5は、図5(a)に示すように、互いに深さが異なる領域となる。
具体的には、時間分解波形データにおいて、計測光の入射タイミングから近い検出時間範囲1を選択した場合、対応する計測対象物S内での光路分布領域1は、光路長が短く計測対象物Sの表面S0からみて浅い領域となる。一方、計測光の入射タイミングから遠い検出時間範囲5を選択した場合、対応する光路分布領域5は、光路長が長く計測対象物Sの表面S0からみて深い領域となる。
出射光の時間分解波形の全体を解析対象とした場合、その解析結果では、主に波形の中心に位置する検出時間範囲3、及び光路分布領域3の情報が得られる。このように時間波形の重心時間範囲において検出される光子は、主に、光入射プローブ−光出射プローブ間距離の半分ほどの深さの光路分布領域3を通過している。これに対して、時間分解波形において検出時間範囲1〜5のいずれかを選択して解析を行うことにより、計測対象物Sについて、表面S0からみた深さが異なる光路分布領域1〜5のそれぞれについて、必要に応じて選択的に情報を取得することができる。例えば計測対象物Sを生体とした場合、光子の検出時間範囲を順次変化させて関心領域を変化させることにより、皮膚表面近傍から深部へと、異なる深さでの生体組織と光との相互作用の情報を得ることができる。
上記実施形態による断面画像計測装置1Aでは、このような時間分解計測の特性を利用して、図5(a)に示した計測対象物Sの内部での計測光の光路分布についての光路分布画像を生成し、それを超音波画像と重ね合せて表示することで、計測対象物Sの情報を効率的に取得する。光計測での具体的な光路分布画像については、例えば上記したように、時間分解波形データを区分した複数個(N個)の検出時間範囲について、そのうちの1個または複数個(M個)の検出時間範囲を選択するとともに、選択された検出時間範囲に対応する光路分布領域を、光路分布画像に表示する構成が考えられる。
例えば、図5において、検出時間範囲2を選択した場合には、光路分布画像において、対応する光路分布領域2のみを表示する。あるいは、光路分布画像において、光路分布領域2を表示するとともに、参考情報として、表示方法を変えて他の光路分布領域1、3〜5を合わせて表示しても良い。このような光路分布画像は、複数の検出時間範囲を同時に選択した場合においても同様に構成することができる。また、このような光路分布画像を超音波画像と重ね合せることで、表示装置37に表示する合成断面画像が生成される。また、計測対象物Sの超音波画像、光路分布画像に加えて、計測対象物Sの内部情報を取得している場合には、合成断面画像内において、または合成断面画像とは別に断面表示画像内において、得られた内部情報、例えば、被検者の乳房などの計測対象部位の内部での血液、水分、脂肪成分等についての情報をも合わせて表示しても良い。なお、光路分布画像において、時間分解波形データの波形全体を1個の検出時間範囲とした場合には、その光路分布は連続光計測時と同じになる。
計測対象物Sに対して使用される超音波プローブ11、光入射プローブ16、及び光出射プローブ17については、計測時には、プローブ11、16、17の先端面がそれぞれ計測対象物Sの表面S0に接触して、計測対象物Sへの超音波の送信、受信、及び計測光の入射、出射が可能なように配置される。また、これらのプローブ11、16、17は、別々に設けられても良く、あるいは、所定の位置関係で一体にされた複合プローブとして構成されても良い。また、複合プローブを構成する場合には、プローブ11、16、17の先端面が略同一面上に位置する構成とすることが好ましい。
また、超音波画像計測装置10で計測される計測対象物Sの第1断面と、時間分解計測装置15で計測される第2断面とについては、様々に設定して良いが、例えば、第1断面と、第2断面とが、互いに平行である構成を用いることができる。また、第1断面と、第2断面とが、互いに垂直である構成を用いることができる。これらのいずれの構成によっても、超音波画像及び光路分布画像を含む合成断面画像を好適に生成することができる。
あるいは、時間分解計測装置15において、時間分解計測装置15で計測される第2断面が、超音波画像計測装置10で計測される第1断面に対して平行であるか、垂直であるかを切り換え可能に構成されていても良い。このような構成によっても、必要に応じて計測断面を切り換えて、超音波画像及び光路分布画像を含む合成断面画像を好適に生成することができる。この場合、光入射プローブ16、及び光出射プローブ17の少なくとも一方が複数設けられていても良い。また、第1断面、第2断面は、互いに平行または垂直以外で、所定角度をなすように設定しても良い。
図6は、超音波画像計測装置10、時間分解計測装置15によって設定、計測される第1、第2断面が互いに平行である場合の断面計測について示す図であり、図6(a)は、計測対象物Sに対する超音波プローブ11、光入射プローブ16、光出射プローブ17の配置の側面図を示し、図6(b)は、その上面図を示している。また、図6(c)は、図6(b)と同様の上面図における第1断面、第2断面を示している。
図6に示す構成例では、計測装置10における超音波プローブ11の先端面の長手方向と、計測装置15における光プローブ16、17の配置方向とが平行となっている。したがって、超音波画像計測装置10によって計測される計測対象物Sの第1断面P1と、時間分解計測装置15によって計測される第2断面P2とは、図6(c)に示すように平行に設定されている。なお、図6(a)の側面図においては、超音波画像計測装置10で計測される計測対象物Sの内部の腫瘍S1、及び時間分解計測装置15で計測される光路分布S2を合わせて例示している。
図7は、図6に示したように第1、第2断面P1、P2が互いに平行な場合に生成される合成断面画像の一例を示す図である。図7(a)は、超音波プローブ11を用いて取得される計測対象物Sの第1断面P1での超音波画像を示しており、その略中心位置に腫瘍が観測されている。これに対して、図7(b)は、超音波画像に対して、光計測での光路分布画像が合成された計測対象物Sの合成断面画像を示している。ここでは、超音波画像での腫瘍に対し、白線で示す光路分布領域1〜6のうちで領域5が腫瘍に対応しており、したがって、光路分布領域5についての計測結果を解析することで、腫瘍についての情報を取得可能であることがわかる。なお、図7(b)では、参考のため、光路分布に対する光入射プローブ16、光出射プローブ17の位置を合わせて示している。
図8は、このような構成において、時間分解計測装置15によって取得される出射光の時間分解波形の例を示すグラフである。この時間分解波形データでは、光入射プローブ−光出射プローブ間の距離は、30mmに設定されている。また、図8のグラフにおいて、グラフB1は波長λ=760nmの計測光を用いた場合の波形データを示し、グラフB2は波長λ=800nmの場合の波形データを示し、グラフB3は波長λ=830nmの場合の波形データを示している。また、図8のグラフでは、時間分解波形データを区分する検出時間範囲1〜6の例を合わせて示している。
図9は、超音波画像計測装置10、時間分解計測装置15によって設定、計測される第1、第2断面が互いに垂直である場合の断面計測について示す図であり、図9(a)は、計測対象物Sに対する超音波プローブ11、光入射プローブ16、光出射プローブ17の配置の側面図を示し、図9(b)は、その上面図を示している。また、図9(c)は、図9(b)と同様の上面図における第1断面、第2断面を示している。
図9に示す構成例では、計測装置10における超音波プローブ11の先端面の長手方向と、計測装置15における光プローブ16、17の配置方向とが垂直となっている。したがって、超音波画像計測装置10によって計測される計測対象物Sの第1断面P1と、時間分解計測装置15によって計測される第2断面P2とは、図9(c)に示すように垂直に設定されている。なお、図9(a)の側面図においては、超音波画像計測装置10で計測される計測対象物Sの内部の腫瘍S1、及び時間分解計測装置15で計測される光路分布S2を合わせて例示している。
図10は、図9に示したように第1、第2断面P1、P2が互いに垂直な場合に生成される合成断面画像の一例を示す図である。図10(a)は、超音波プローブ11を用いて取得される計測対象物Sの第1断面P1での超音波画像を示しており、その略中心位置に腫瘍が観測されている。これに対して、図10(b)は、超音波画像に対して、光計測での光路分布画像が合成された計測対象物Sの合成断面画像を示している。ここでは、超音波画像での腫瘍に対し、白線で示す光路分布領域1〜6のうちで領域5が腫瘍に対応しており、したがって、図7(b)と同様に、光路分布領域5についての計測結果を解析することで、腫瘍についての情報を取得可能であることがわかる。
なお、上記した断面画像計測装置のうち、光を用いた時間分解計測装置については、例えば、浜松ホトニクス社製の単一チャンネル3波長時間分解分光システムTRS−10を用いることができる。TRS−10では、ピーク波長が760nm、800nm、830nmで、パルス幅100ps(FWHM)、繰り返し周波数5MHzのパルス光を生成する3個のレーザダイオードが、計測光源として用いられる。
計測光源からのパルス計測光は、GI型、コア径200μm、NA0.25のライトガイドを介して計測対象物へと供給される。計測光の照射パワーの上限は、各波長で約30μWである。計測対象物を通過した光は、径3mm、NA0.21のファイババンドルによって収集され、単一光子検出のための高速光電子増倍管へと伝送される。出射光の時間波形は、時間相関単一光子計数法による時間分解計測によって取得される。また、この場合の最小データ取得時間は、例えば100msである。
図1、図2に示した断面画像計測装置1Aによる計測対象物Sの検査について、乳がん検査を例として説明する。断面画像計測装置1Aを乳がん検査に適用(図4参照)する場合、腫瘍部分(ターゲット)での光計測の計測データと、他の正常部分(リファレンス)での計測データとを比較することが必要となる場合がある。
そのような場合には、例えば、図11(a)、(b)に示すように、健側の乳房(計測対象物)S6について、プローブPを配置して正常部分についてのリファレンスとなる光計測を行い、一方、計測ターゲットの腫瘍S5を有する患側の乳房S7についても、同様にプローブPを配置して腫瘍部分についての光計測を行う。そして、それらの計測データを比較することで、腫瘍S5についてのデータ解析、内部情報取得等を行う構成を用いることができる。
あるいは、例えば、図12(a)、(b)に示すように、健側の乳房S6については、プローブを配置しての光計測を行わず、計測ターゲットの腫瘍S5を有する患側の乳房S7について、腫瘍S5を含む部分、及び含まない部分に対してプローブPを配置して同一深度で光計測を行うことで、正常部分についてのリファレンスとなる光計測、及び腫瘍部分についての光計測の両者を行う構成を用いることができる。なお、このようなターゲット、リファレンスの光計測については、具体的な計測対象物S、及び計測、検査の内容等に応じて、具体的には様々な方法を用いることができる。
上記した構成例による断面画像計測装置1A、及び計測方法は、例えば、腫瘍を含む病変部位の経過観察などに好適に用いることができる。一方で、図1、図2に示した断面画像計測装置1Aは、病変部位の探索に用いることも可能である。すなわち、例えば、現在臨床現場で使用されている聴診器で、医者が直接に患者の身体に聴診器を接触させ、患者の健康状態をバイタルサイン(呼吸音、心音、心雑音、血管雑音など)で探るように、上記構成の断面画像計測装置についても、聴診器と同様に測定者が被検者の身体にプローブを押し当て、超音波画像、及び皮膚表面から体内の深さ最大数センチまでの光学特性の情報等を取得する超音波・光聴診器として用いることが可能である。
このような超音波・光聴診器は、被検者での計測部位については、頭部、胸部、腹部、四肢はもちろん、全身のどこでも適用可能であり、これにより、測定者が患部を探索的に発見することができる。超音波・光聴診器によって計測される計測部位での光学特性、内部情報は、具体的には例えばヘモグロビン、水、脂肪等の情報であり、これらの内部情報を取得することにより、組織の代謝状態等を超音波画像と同時に計測することができ、場合によっては癌などの病変部位を発見することが可能である。
図13は、図1に示した断面画像計測装置1Aを用いた超音波・光聴診器の構成の一例を示す図であり、図13(a)は斜視図を示し、図13(b)は正面図を示している。図13に示す超音波・光聴診器50は、被検者の計測対象部位Sとの接触面51に、超音波プローブ11の先端面、2個の光入射プローブ(光入射ファイバ)16の先端面、及び2個の光出射プローブ(光出射ファイバ)17の先端面が設けられた複合プローブとして構成されている。超音波・光聴診器50の大きさは、例えば接触面51の直径が50mm〜100mm程度である。
この聴診器50では、図13(b)の正面図に各プローブの配置を示すように、光入射プローブ16、及び光出射プローブ17の組合せを選択することで、時間分解計測装置で計測される第2断面が、超音波画像計測装置で計測される第1断面に対して互いに平行であるか、垂直であるかを切り換え可能に構成されている。また、プローブ11、16、17と、被検者(患者)との接触面51は、例えば端面のシートの張替えで清潔に保つことにより、被検者間での2次感染等を防止することができる。
また、このような超音波・光聴診器50では、例えば操作ボタン、フットスイッチ、端面接触スイッチ等を設けて、その操作を行う構成を用いることができる。図13(a)では、聴診器50の側面において、計測開始指示スイッチ52、光プローブの平行/垂直切り換えスイッチ53、シャッター開閉指示スイッチ54、及び測定深度の変更指示スイッチ55が設けられた構成を例示している。また、光プローブと、被検者との接触部位付近には、外来光の影響を防ぐための遮光材を設ける構成としても良い。
また、このような構成において、超音波画像、及び光路分布画像に加えて、計測対象物Sの内部情報を光計測の計測結果から取得する場合、得られた内部情報を病変部位の探索に利用することができる。この場合、表示装置37(図1参照)に表示される、超音波画像及び光路分布画像の合成断面画像を含む断面表示画像については、例えば、断面表示画像内において、合成断面画像表示部とは別に内部情報の計測結果表示部を設け、合成断面画像とは別に内部情報を表示する構成を用いることができる。
図14は、断面表示画像において、合成断面画像表示部とは別に設けられる内部情報表示部の構成の一例を示す図である。図14に示す内部情報表示部では、時間分解波形データを区分した検出時間範囲1〜6、及び対応する光路分布領域1〜6(例えば図7、8参照)に対し、光路分布領域1〜6のそれぞれについて、光計測で得られた光学特性の数値範囲をグラフ形式で図示している。このような内部情報を合成断面画像に加えて表示、参照することにより、病変部位の探索等を効率的に行うことができる。
図1、図2に示した断面画像計測装置1Aにおける計測対象物Sの内部情報の取得方法について説明する。なお、以下に示す内部情報の取得方法については、例えば、非特許文献2、3を参照することができる。
また、図15は、時間分解計測装置15による出射光の時間分解波形の計測、及び計測対象物Sの内部情報の導出について模式的に示す図である。図15(a)は、パルス計測光の時間波形を示し、図15(b)は、計測対象物Sからの出射光の時間波形を示し、図15(c)は、計測対象物Sに対するプローブの配置、計測対象物Sの内部での計測光の光路分布、及び内部情報について示している。また、図15(b)のグラフにおいて、グラフC1は、参照試料を計測対象物Sとしたリファレンス計測における出射光の時間分解波形を示し、グラフC2は、目的試料を計測対象物Sとしたターゲット計測における出射光の時間分解波形を示している。
パルス計測光を用いた時間分解計測の計測結果に対する解析アルゴリズムにおいても、例えば連続光を用いた光計測の場合の画像化アルゴリズムと同様に、吸光度の変化は光路長と吸収係数の積の変化に等しい、というMicroscopic Beer-Lambert則が、個々の検出時刻tでも成り立つと考えて良い。
したがって、リファレンスの計測結果における基準検出光量R(t)と、ターゲットの計測結果における検出光量I(t)との差について考えると、リファレンスの吸収係数をμa−ref、ターゲットの吸収係数をμとすると、生体などの計測対象物内の吸収係数の変化量Δμはμ−μa−refとなり、その時間分解光路長l(t)との関係は、下記の(1)式のように表される。

また、図15(b)、(c)には、時刻tでの時間分解波形における光量R(t)、I(t)、計測対象物S内での時間分解光路長分布l(t)、及び吸収係数変化量Δμについて示している。なお、光路長分布において、i=1〜nであり、また、nは領域内のボクセル数である。
具体的に、計測対象物Sを生体として、生体S内のヘモグロビン濃度を求めることを考える。この場合、ヘモグロビン濃度の絶対値を求めるには、近赤外の波長域から2個以上の計測光用の波長λを選択する。そして、その波長での吸収係数の変化量にリファレンスの各波長の吸収係数を加算し、下記(2)式

によって絶対値の吸収係数を求める。
各波長における吸収係数は、下記の(3)式

に示すように、各物質の濃度とモル吸光係数の積の和として表される。したがって、これらの連立方程式を解くことにより、(4)式及び(5)式


に示すオキシヘモグロビン(HbO)、デオキシヘモグロビン(Hb)の濃度、及び酸素飽和度(SO)を求めることができる。
ここで、上記の式において、μa,λは波長λでの吸収係数であり、ελ HbO2は波長λでのオキシヘモグロビンのモル吸光係数であり、ελ Hbは波長λでのデオキシヘモグロビンのモル吸光係数であり、ελ H2Oは波長λでの水のモル吸光係数であり、CHbO2は波長λでのオキシヘモグロビン濃度であり、CHbは波長λでのデオキシヘモグロビン濃度であり、CH2Oは波長λでの水濃度である。また、Absλ bgは波長λでの吸収のバックグラウンドである。また、上記において、生体組織内部の水の濃度は、60%と仮定することができる。また、例えば乳房の場合、水の濃度は20%程度となる。
このような計測を乳がん検査に適用する場合、例えば以下のような手順が考えられる。計測は被検者を仰臥位、または半座位の姿勢にして行う。プローブを計測対象物Sである被検者の乳房に当て、測定対象範囲の平均的な光学パラメータを算出する。そして、その値を元に光路長分布を再計算するか、あるいは、あらかじめ計算しておいた光路長分布の中から適合するものを選択する。
このような構成において、超音波画像(エコー画像)と光路分布画像との合成断面画像を用いることにより、超音波画像を利用して関心領域の光計測を適切に行うことが可能となる。また、時間分解波形に対して設定される検出時間範囲(時間ゲート)を変えることで関心領域を変更することができ、その結果を超音波画像と光路分布画像との合成断面画像を表示した表示装置37上で確認することができる(例えば、図7参照)。
なお、乳がん検査において、リファレンス及びターゲットの計測を行う場合(図11、12参照)、リファレンスとしては、(1)左右の乳房のどちらかをリファレンスとする方法を用いることができ、あるいは、(2)1つの波長の時間分解応答波形をリファレンス波形とする方法を用いることもできる。ただし、(2)の場合で、ヘモグロビン濃度を求めるには、3波長以上の計測光を用いて光計測を行う必要がある。
計測対象物Sに対する超音波画像計測装置10での超音波プローブ11、及び時間分解計測装置15での光入射プローブ16、光出射プローブ17の構成について、さらに説明する。図16は、超音波プローブ11、光入射プローブ16、光出射プローブ17を含む計測プローブの構成の例を示す図である。
図16(a)に示す構成例では、超音波プローブ11、光入射プローブ16、及び光出射プローブ17を含む計測プローブ61の全体を、乳房などの計測対象物S上で、計測対象物Sを平らにしながら手動で移動させることで計測を行う。また、図16(b)に示す構成例では、計測プローブ62において、白丸で示す光入射プローブ16、及び黒丸で示す光出射プローブ17が、それぞれ4個ずつ設けられており、矢印63によって示すように、光計測に使用する光入射プローブ、光出射プローブの組合せを順に変更することで、超音波計測及び光計測での計測断面を変更することができる。また、このような計測断面の変更については、超音波計測に用いるプローブ11に対して、光計測に用いるプローブ16、17を1組のみ設け、その光プローブ16、17を超音波プローブ11を中心として回転させることにより、計測断面を変更する構成としても良い。
また、図16(c)に示す構成例では、計測対象物S上に透明板64を配置して、その上に超音波プローブ11、光入射プローブ16、及び光出射プローブ17を含む計測プローブ65を配置し、この計測プローブ65が自動的に移動する構成を示している。この場合、乳房などの計測対象物S上の透明板64は、計測対象物Sを圧迫して、計測プローブ65がスムーズに移動できるようにする。
本発明による断面画像計測装置、及び断面画像計測方法は、上記した実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、超音波画像計測装置、時間分解計測装置、及びそれらのプローブの構成については、図1、図2はその一例を示すものであり、具体的には様々な構成を用いて良い。また、光計測によって取得される光路分布画像については、例えば、光入射プローブ−光出射プローブ間の距離を変化させて、その際の光路分布の変化を表示する構成など、具体的には上記した構成例以外にも様々な構成を用いることが可能である。
本発明は、簡単な構成で超音波画像計測と、光計測とを併用することが可能な断面画像計測装置、及び断面画像計測方法として利用可能である。
1A…断面画像計測装置、S…計測対象物、10…超音波画像計測装置、11…超音波プローブ、15…時間分解計測装置、16…光入射プローブ、17…光出射プローブ、20…光源部、21…第1光源、22…第2光源、23…第3光源、25…光検出器、26…信号処理部、27…CFD、28…TAC、
30…計測処理装置、31…超音波画像生成部、32…光路画像生成部、33…内部情報解析部、35…断面画像生成部、36…画像表示制御部、37…表示装置、38…入力装置、
50…超音波・光聴診器、51…接触面、52…計測開始指示スイッチ、53…光プローブ切り換えスイッチ、54…シャッター開閉指示スイッチ、55…測定深度変更指示スイッチ、61、62、65…計測プローブ、63…回転方向、64…透明板。

Claims (10)

  1. 超音波による計測対象物の第1断面の計測に用いられる超音波プローブを有し、前記計測対象物に前記超音波プローブを当てて超音波を送信し、反射された超音波を受信することで、前記計測対象物の前記第1断面についての超音波画像データを取得する超音波画像計測装置と、
    光による前記計測対象物の第2断面の計測に用いられる光入射プローブ、光出射プローブ、前記光入射プローブを介してパルス計測光を前記計測対象物に入射させる光源部、前記計測対象物から前記光出射プローブを介して出射される出射光を検出する光検出器、及び前記光検出器によって検出された出射光の時間分解波形データを取得する信号処理部を有する時間分解計測装置と、
    前記超音波画像計測装置、及び前記時間分解計測装置による前記計測対象物の断面計測についてデータ処理を行う計測処理装置とを備え、
    前記計測処理装置は、
    前記超音波画像計測装置で取得された前記超音波画像データに基づいて、前記計測対象物の前記第1断面についての超音波画像を生成する超音波画像生成手段と、
    前記時間分解計測装置で取得された前記時間分解波形データに基づいて、前記計測対象物の前記第1断面についての画像であって、前記時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示する光路分布画像を生成する光路画像生成手段と、
    前記超音波画像、及び前記光路分布画像が合成された前記計測対象物の合成断面画像を表示する断面表示画像を生成する断面画像生成手段と
    を有し、前記合成断面画像における前記超音波画像を利用して前記時間分解波形データにおける検出時間範囲を選択することを特徴とする断面画像計測装置。
  2. 前記計測処理装置は、前記時間分解計測装置で取得された前記時間分解波形データについて解析を行って、前記計測対象物の内部情報を取得する内部情報解析手段を有し、
    前記断面画像生成手段は、前記断面表示画像において、前記合成断面画像、及び前記計測対象物の前記内部情報を合わせて表示することを特徴とする請求項1記載の断面画像計測装置。
  3. 前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面と、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面とが、互いに平行であることを特徴とする請求項1または2記載の断面画像計測装置。
  4. 前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面と、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面とが、互いに垂直であることを特徴とする請求項1または2記載の断面画像計測装置。
  5. 前記時間分解計測装置において、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面が、前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面に対して平行であるか、垂直であるかを切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の断面画像計測装置。
  6. 超音波による計測対象物の第1断面の計測に用いられる超音波プローブを有し、前記計測対象物に前記超音波プローブを当てて超音波を送信し、反射された超音波を受信することで、前記計測対象物の前記第1断面についての超音波画像データを取得する超音波画像計測装置と、
    光による前記計測対象物の第2断面の計測に用いられる光入射プローブ、光出射プローブ、前記光入射プローブを介してパルス計測光を前記計測対象物に入射させる光源部、前記計測対象物から前記光出射プローブを介して出射される出射光を検出する光検出器、及び前記光検出器によって検出された出射光の時間分解波形データを取得する信号処理部を有する時間分解計測装置と
    を備える断面画像計測装置に適用され、前記超音波画像計測装置、及び前記時間分解計測装置による前記計測対象物の断面計測についてデータ処理を行う計測方法であって、
    前記超音波画像計測装置で取得された前記超音波画像データに基づいて、前記計測対象物の前記第1断面についての超音波画像を生成する超音波画像生成ステップと、
    前記時間分解計測装置で取得された前記時間分解波形データに基づいて、前記計測対象物の前記第1断面についての画像であって、前記時間分解波形データをN個(Nは2以上の整数)の検出時間範囲に区分し、そのうちのM個(Mは1以上N以下の整数)の検出時間範囲について、対応するM個の光路分布領域を表示する光路分布画像を生成する光路画像生成ステップと、
    前記超音波画像、及び前記光路分布画像が合成された前記計測対象物の合成断面画像を表示する断面表示画像を生成する断面画像生成ステップと、
    前記合成断面画像における前記超音波画像を利用して前記時間分解波形データにおける検出時間範囲を選択するステップと
    を有することを特徴とする断面画像計測方法。
  7. 前記時間分解計測装置で取得された前記時間分解波形データについて解析を行って、前記計測対象物の内部情報を取得する内部情報解析ステップを有し、
    前記断面画像生成ステップは、前記断面表示画像において、前記合成断面画像、及び前記計測対象物の前記内部情報を合わせて表示することを特徴とする請求項記載の断面画像計測方法。
  8. 前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面と、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面とが、互いに平行であることを特徴とする請求項6または7記載の断面画像計測方法。
  9. 前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面と、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面とが、互いに垂直であることを特徴とする請求項6または7記載の断面画像計測方法。
  10. 前記時間分解計測装置において、前記時間分解計測装置で計測される前記第2断面が、前記超音波画像計測装置で計測される前記第1断面に対して平行であるか、垂直であるかを切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項6または7記載の断面画像計測方法。
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