JP6153890B2 - 伝送装置管理装置、伝送装置管理方法、および伝送装置管理プログラム - Google Patents
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Description
なお、伝送装置は、「NE(Network Element)」または単に、「装置」と称する場合もある。また、ネットワークは、「NW」と表記する場合がある。
図1に示すように、本実施形態のシステムは、EMS1(伝送装置管理装置)と、HMI2(Human Machine Interface)と、複数のNE(a1〜a3、b1〜b3など)とを備えている。EMS1およびNEは、保守網を介して通信可能に接続されている。
HMI2は、オペレータがEMS1の動作を制御するための管理コンソールである。
EMS1は、要求受付部11、収集リスト作成部12、スケジューリング部13、および収集実行部14といった機能部を有するとともに、設備管理テーブルT1、データ量設定テーブルT2(データ量設定情報)、および収集周期設定テーブルT3(収集周期設定情報)を記憶している。
図2に示すように、設備管理テーブルT1は、「ベンダ名」、「種別」、および「NE」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「種別」という項目に対して、対象となるNEの種別が格納される。
「NE」という項目に対して、対象となるNEのIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。なお、例えば、IPアドレスでなく、MAC(Media Access Control)アドレスが格納されてもよい。
図3に示すように、データ量設定テーブルT2は、「ベンダ名」、「種別」、「収集項目」、「収集コマンド」、および「データ量」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「種別」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「種別」と同じである。
「収集項目」という項目に対して、ベンダ名および種別が特定されたNEからEMS1が収集する性能情報の詳細を示す収集項目を示す値が格納される。一般的に、収集項目は、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
「収集コマンド」という項目に対して、収集項目のデータをNEから収集するためにNEに送信するコマンドを示す値が格納される。一般的に、収集コマンドは、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
「データ量」という項目に対して、収集項目のデータのデータ量を示す値が格納される。一般的に、データ量は、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
図4に示すように、収集周期設定テーブルT3は、「ベンダ名」、「種別」、および「収集周期」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「種別」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「種別」と同じである。
「収集周期」という項目に対して、ベンダ名および種別が特定されたNEからEMS1が性能情報を収集する周期的なタイミングを示す値が格納される。収集周期は、NEの性能情報の保持期間に基づいて設定することができる。
図5を参照して、本実施形態の処理の概要について説明する。説明の際は、図1〜図4も適宜参照する。この処理の主体は、EMS1の制御部であるが、説明の便宜上、「制御部」という言葉は省略する。
また、本実施形態の処理では、例えば、サブNW_Bの管理を行うため、サブNW_Bの装置a(例えば、NEb1)からy情報、装置b(例えば、NEb2)からx情報、y情報、z情報、などを収集し、定期的に監視するものとする。なお、x情報、y情報、z情報は、性能情報の収集項目の1つである。
NEの指定は、HMI2により、例えば、そのNEのIPアドレスを入力することで実現できる。指定されたサブNW_Aの装置A、装置B、装置C、およびサブNW_Bの装置a、装置bは、指定NEとなる。また、指定されたX情報、Y情報、Z情報、およびx情報、y情報、z情報は、指定収集項目となる。
S01の後、S02に進む。
S02の後、S03に進む。
S03の後、S04に進む。
S04の後、図5の処理を終了する。
なお、HMI2から異なる装置および収集項目が指定された場合には、図5の処理を再実行し、対応するスケジュールが作成され、性能情報の収集が実行される。
図6に示すように、スケジューリング部13は、例えばサブNW_Aの収集リストを読み込んで、GAを用いて、サブNW_A用のスケジュールを作成する。スケジューリング部13は、(1)収集リスト中の指定NE、(2)その指定NEから収集する、収集リスト中の指定収集項目、および(3)その指定収集項目を指定NEから収集するときの収集タイミング(後記するタイムスロット)といった3要素の組を、GAの遺伝子として扱う。また、スケジューリング部13は、1つの収集リストに対して複数個(収集リスト中に登録されているリストの数に等しい)存在する前記した3要素の組を一まとめにしたものを、GAの個体として扱う。このようなGAの個体は、スケジュールを構成する(詳細は後記する)。
個体群保持部131が保持する個体群は、例えば、図7のように表現することができる。図7(a)には、1つのリングネットワークを構成する4つのNE1、NE2、NE3、NE4(指定NE)を対象にして作成される複数個の個体1、個体2、個体3、・・・の例が示されている。
個体評価部132は、例えば、図8(a)の式(1)、式(2)から、評価値を算出することができる。式(1)、式(2)はNE(装置)が4つあり、タイムスロットが10個の場合の例であるが、任意個数のNE、任意個数のタイムスロットに対してもあてはまる。式(1)中のデータ量M(t,i)は、個体中の収集項目をキーとして、データ量設定テーブルT2から取得される。
なお、準評価値e(t)の算出方法としては、すべてのNEから収集されるデータ量の合計を2乗にするだけでなく、所定の非線形関数を用いる方法でもよい。
一方、図8(d)に示すように、悪個体については、性能情報の収集によって、1周期に亘って通信量のバーストが生じ、GNEのトラヒック量、つまり、保守網の帯域使用量が平準化していない。この場合、各タイムスロットでの準評価値e(t)は略一定ではなく、評価値Eは総じて大きい。
S18の後、図9の処理を終了する。
図9の処理によれば、スケジューリング部13は、GAを用いて最適化されたスケジュールを、サブネットワークごとに作成することができる。
図10に示すように、収集実行部14は、例えば、サブNW_AのスケジュールS(A)を読み込んで、スケジュールS(A)に従って、性能情報を収集する。収集実行部14は、サブNWのNEから性能情報を取得する性能情報取得部141を備える。性能情報取得部141は、スケジュールごと、つまり、サブネットワークごとに存在しており、対応するサブNWのNEから性能情報を収集する。図10には、サブNW_Aに対応する性能情報取得部141が図示されているが、他のサブNWに対応する性能情報取得部141も同様である。
「NE」という項目に対して、スケジュール中の指定NEのIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。
「収集コマンド」という項目に対して、スケジュール中の指定収集項目のデータを収集するためのコマンドを示す値が格納される。収集実行部14は、スケジュール中の指定収集項目をキーとして、データ量設定テーブルT2を参照して、指定収集項目に対応する収集コマンドを取得し、収集テーブルT4内に格納することができる。
コマンド実行部143は、コマンド取得部142が取得した収集コマンドを実行して、対応する指定NEから指定収集項目のデータを収集する。
本実施形態によれば、HMI2から任意に指定されたNEおよび収集項目に対して、保守網の帯域使用量が一時的に増大することのないようなスケジュールが自律的に作成される。HMI2により指定されたNEおよび収集項目を変更すれば、その変更に合わせたスケジュールが作成される。よって、サブネットワークを構成する複数のNEから性能情報を収集する際の保守網の通信帯域の圧迫を解消することができる。
また、スケジューリング部13は、遺伝的アルゴリズムを用いてスケジュールを作成するので、スケジュールの最適化を容易に実現することができる。
本実施形態では、GAを用いたスケジューリングについて説明したが、GAの他にも、ペトリネット、強化学習などを用いてもよい。
また、本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
2 HMI
11 要求受付部
12 収集リスト作成部
13 スケジューリング部
14 収集実行部
131 個体群保持部
132 個体評価部
133 遺伝的操作部
134 SG値ファイル
135 ファイル変換部
141 性能情報取得部
142 コマンド取得部
143 コマンド実行部
144 タイマ機能部
P(A) 周期情報ファイル
a1、a2、a3、b1、b2、b3 NE(伝送装置、装置)
T1 設備管理テーブル
T2 データ量設定テーブル(データ量設定情報)
T3 収集周期設定テーブル(収集周期設定情報)
T4 収集テーブル
Claims (5)
- サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置であって、
前記伝送装置管理装置の記憶部は、
前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
前記伝送装置管理装置の制御部は、
外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成部と、
前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング部と、
前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行部と、を有する、
ことを特徴とする伝送装置管理装置。 - 前記スケジューリング部は、
遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置管理装置。 - サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置における伝送装置管理方法であって、
前記伝送装置管理装置は、
前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成ステップと、
前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリングステップと、
前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行ステップと、を実行する、
ことを特徴とする伝送装置管理方法。 - 前記スケジューリングステップにおいて、
遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の伝送装置管理方法。 - サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置としてコンピュータを機能させるための伝送装置管理プログラムであって、
前記コンピュータの記憶部は、
前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成手順と、
前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング手順と、
前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行手順と、を実行させる、
ための伝送装置管理プログラム。
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