JP6153890B2 - 伝送装置管理装置、伝送装置管理方法、および伝送装置管理プログラム - Google Patents

伝送装置管理装置、伝送装置管理方法、および伝送装置管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、EMS(Element Management System)などの伝送装置管理装置が、サブネットワークを構成する伝送装置から情報を収集するためのスケジューリングの技術に関する。
なお、伝送装置は、「NE(Network Element)」または単に、「装置」と称する場合もある。また、ネットワークは、「NW」と表記する場合がある。
複数のベンダの各々は、1つのサブネットワークを構成する複数の伝送装置を製造している。EMSは、複数のサブネットワークからなるマルチベンダネットワークに対して、伝送装置から性能情報を収集することにより、ベンダ別に伝送装置を管理する。
伝送装置の仕様は、ベンダごとに様々である。例えば、1つのベンダが製造した複数の伝送装置間に用いられる通信プロトコルは、一般的にはベンダごとに異なる。また、伝送装置に投入されるコマンドを1つ採り上げた場合、そのコマンドの内容は同じであっても、一般的にはベンダごとにコマンドの仕様やコマンドの投入条件などは異なる。また、1つのベンダが複数種類の伝送装置を製造している場合もあり、この場合、装置の種別ごとに仕様が異なる。
このような事情に対して、(1):ベンダ個別のEMSを用意し利用する手法、(2):EMSによる管理条件を単一化または限定化し、その管理条件を満たすことができる伝送装置のみを管理するEMSを用意し利用する手法、が考えられる。しかし、手法(1)は、同一のオペレーションを行う場合であっても、ベンダ別にEMSの操作方法が異なり、オペレータがベンダ別の操作方法を習得する必要があるため、業務の効率低下を招く。また、手法(2)は、新規ベンダの参入を困難にし、サービスの提供を阻害する。
そこで、複数のベンダおよび複数種類の伝送装置を一括して管理できるEMSの開発が検討されており、非特許文献1の技術があげられる。非特許文献1の技術では、ベンダ別の伝送装置に対してEMS内での機能を同一化するため、統一的な業務IF(インタフェース)が提供される。EMSは、提供された業務IFを、ベンダ別の伝送装置に合わせた投入シナリオ(コマンドシナリオ)に変換して伝送装置に対して所定の設定を行う。
非特許文献1の技術は、伝送装置から性能情報を収集することに応用可能である。例えば、SMNP(Simple Network Management Protocol)を利用している伝送装置について、各ベンダで共通する業務IFが提供され、EMSが、提供された業務IFを伝送装置に合わせたMIB(Management Information Base)に変換することで、EMSのオペレータが伝送装置の個別仕様を意識することなく、性能情報を収集することができる。
また、EMSは、設備の使用状況や故障の予兆検知の目的で、オペレータから指定された項目について定期的に伝送装置の性能情報を収集する機能を有する。一般的に、EMSが性能情報を収集する周期は、ベンダごとおよび装置の種別ごとに異なっている。よって、マルチベンダネットワークを構成するさまざまな種類の伝送装置を収容するEMSは、ベンダごとおよび装置の種別ごとに異なっている、性能情報の収集周期の最小公倍数をとり、共通周期を求め、その共通周期にてすべての伝送装置から一括で性能情報を収集する手法をとる。このような手法により、ベンダおよび伝送装置の種類に依存することなく性能情報を収集し、複数種類の伝送装置を一括して管理することができる。
瀬戸三郎、山根健一、馬島宗平 著、「ネットワークサービスを支えるサービスアクティベーション技術」、NTT技術ジャーナル、2005.8、p.18〜21
しかし、非特許文献1の技術などの従来の技術では次のような問題点がある。つまり、ベンダおよび装置の種別が異なる複数の伝送装置から一括して性能情報を所定の共通周期で収集すると、収集する性能情報のデータ量の合計が膨大であるため、複数の伝送装置とEMSとを接続している保守網の、収集時点での通信帯域が圧迫してしまう。その結果、EMSから伝送装置への制御要求の遅延化および伝送装置によるその制御要求に対する応答の遅延化を引き起こす。しかも、このような遅延化は、一時的ではなく、周期的、かつ、半永続的に生じるため、EMSによる伝送装置の管理に多大な悪影響を及ぼす。
特に、近年では、サブネットワークごとにGNE(Gateway NE)を配置し、サブネットワークをリングネットワークとし、リングネットワークごとに通信の効率を高めている。GNEは、サブネットワークを構成する複数のNEのうちの1つであり、ゲートウェイの機能を有するNEである。この場合、GNEと保守網との間の通信帯域は非常に圧迫されてしまい、遅延化はより顕著になる。
上記のような問題点を解消するようにEMSを開発しようとする場合、EMSが収容している伝送装置の仕様に合わせた性能情報の収集周期をあらかじめ設計したり、サブネットワーク内での、性能情報の収集項目に適合した収集パターンを予め設計したりする必要がある。しかし、そのようなやり方は、新規ベンダの伝送装置を保守網に追加する際に必要となる設計変更を困難にしてしまう。
このような背景に鑑みて、本発明は、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から性能情報を収集する際の保守網の通信帯域の圧迫を解消することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置であって、前記伝送装置管理装置の記憶部は、前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、前記伝送装置管理装置の制御部は、外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成部と、前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング部と、前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行部と、を有する、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置における伝送装置管理方法であって、前記伝送装置管理装置は、前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成ステップと、前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリングステップと、前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行ステップと、を実行する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置としてコンピュータを機能させるための伝送装置管理プログラムであって、前記コンピュータの記憶部は、前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成手順と、前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング手順と、前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行手順と、を実行させる、ための伝送装置管理プログラムである。
請求項1、3、5に記載の発明によれば、外部から任意に指定された伝送装置および収集項目に対して、保守網の帯域使用量が一時的に増大することのないようなスケジュールが自律的に作成される。外部により指定された伝送装置および収集項目を変更すれば、その変更に合わせたスケジュールが作成される。よって、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から性能情報を収集する際の保守網の通信帯域の圧迫を解消することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の伝送装置管理装置において、前記スケジューリング部は、遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の伝送装置管理方法において、前記スケジューリングステップにおいて、遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、ことを特徴とする。
請求項2、4に記載の発明によれば、スケジュールの最適化を容易に実現することができる。
本発明によれば、サブネットワークを構成する複数の伝送装置から性能情報を収集する際の保守網の通信帯域の圧迫を解消することができる。
本実施形態のシステムの全体構成およびEMSの機能構成を示す図である。 設備管理テーブルのデータ構造を示す図である。 データ量設定テーブルのデータ構造を示す図である。 収集周期設定テーブルのデータ構造を示す図である。 本実施形態の処理の概要を示したフローチャートである。 スケジュールの作成を説明する図である。 遺伝的アルゴリズムの個体の例を示す図である。 個体の評価値を説明する図である。 スケジュールを作成するための処理を示すフローチャートである。 スケジュールに従ってNEから性能情報を収集することを説明する図である。 タイマ機能部の動作を説明するための処理を示すフローチャートである。
≪全体構成≫
図1に示すように、本実施形態のシステムは、EMS1(伝送装置管理装置)と、HMI2(Human Machine Interface)と、複数のNE(a1〜a3、b1〜b3など)とを備えている。EMS1およびNEは、保守網を介して通信可能に接続されている。
EMS1は、NEから性能情報を収集することで、NEを管理する。EMS1の詳細な説明は、後記する。
HMI2は、オペレータがEMS1の動作を制御するための管理コンソールである。
NEは、ベンダごと、かつ、NEの種別ごとに分類される。種別には、例えば、NEの伝送方式に基づく種別が含まれる。伝送方式には、例えば、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)や、BOADM(Broadband Optical Add/Drop Multiplexer)がある。本実施形態では、同じベンダ、かつ、同じ種別となる複数のNEは、1つのサブNWを構成する。図1において、AAA社というベンダが製造し、種別がROADMであるNEa1〜a3は、1つのサブNW_Aを構成し、BBB社というベンダが製造し、種別がBOADMであるNEb1〜b3は、1つのサブNW_Bを構成する。また、本実施形態のサブNWは、そのサブNWを構成するNEの1つをGNEとするリングNWである。図1では、NEa2およびNEb2がGNEである。
NEは、自身の性能を示す性能情報を所定の保持期間だけ保持する機能を有する。保持期間が経過した場合、性能情報は最新のものに更新される。EMS1は保持期間に合わせてNEから性能情報を、GNEを介して周期的に収集する。
EMS1と、HMI2と、NEはそれぞれ、入力部、出力部、制御部、および記憶部といったハードウェアを含むコンピュータである。例えば、制御部がCPU(Central Processing Unit)から構成される場合、その制御部を含むコンピュータによる情報処理は、CPUによるプログラム実行処理で実現する。また、そのコンピュータが含む記憶部は、CPUが指令し、そのコンピュータの機能を実現するためのプログラム(伝送装置管理プログラムを含む)を記憶する。これによりソフトウェアとハードウェアの協働が実現される。このプログラムは、記録媒体に記録したり、ネットワークを経由したりすることで提供することができる。
〔EMS1〕
EMS1は、要求受付部11、収集リスト作成部12、スケジューリング部13、および収集実行部14といった機能部を有するとともに、設備管理テーブルT1、データ量設定テーブルT2(データ量設定情報)、および収集周期設定テーブルT3(収集周期設定情報)を記憶している。
要求受付部11は、HMI2(外部)からの要求を受け付ける。オペレータは、HMI2を操作して、定期的に監視したいNEと、そのNEの性能情報のうち所望する情報を収集項目として指定する。要求受付部11は、HMI2から指定されたNE(指定伝送装置:指定NE)およびHMI2から指定された収集項目(指定収集項目)を含む要求をHMI2から受信する。要求受付部11は、設備管理テーブルT1を参照して、指定NEのベンダおよび種別を特定する。
収集リスト作成部12は、要求受付部11が受信した要求に対して、指定NEおよび指定収集項目を対応付けた収集リストを作成する。収集リストは、ベンダごと、かつ、種別ごとに、つまり、サブNWごとに作成される。図1には、サブNW_Aに対する収集リストL(A)、サブNW_Bに対する収集リストL(B)、などが作成される。
スケジューリング部13は、作成された収集リストに対して、どの指定NEからどの指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを作成する。スケジューリング部13は、スケジュール作成のために、データ量設定テーブルT2および収集周期設定テーブルT3を参照し、遺伝的アルゴリズム(以下、「GA」(Genetic Algorithm)と称する場合がある)を用いる。
収集実行部14は、作成されたスケジュールに従って指定NEから、各サブネットワークのGNEを介して、指定収集項目のデータを収集する。
設備管理テーブルT1は、EMS1が管理するNEを識別するためのテーブルである。設備管理テーブルT1の内容は、予め設定されている。
図2に示すように、設備管理テーブルT1は、「ベンダ名」、「種別」、および「NE」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「ベンダ名」という項目に対して、対象となるNEを製造しているベンダの名称が格納される。ベンダの名称は、所定の識別ID(Identifier)であってもよい。
「種別」という項目に対して、対象となるNEの種別が格納される。
「NE」という項目に対して、対象となるNEのIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。なお、例えば、IPアドレスでなく、MAC(Media Access Control)アドレスが格納されてもよい。
データ量設定テーブルT2は、NEから収集する性能情報のデータ量を設定するためのテーブルである。データ量設定テーブルT2の内容は、予め設定されている。なお、データ量設定テーブルT2に設定されるデータ量は、目安の量であり、厳密な量である必要はない。
図3に示すように、データ量設定テーブルT2は、「ベンダ名」、「種別」、「収集項目」、「収集コマンド」、および「データ量」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「ベンダ名」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「ベンダ名」と同じである。
「種別」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「種別」と同じである。
「収集項目」という項目に対して、ベンダ名および種別が特定されたNEからEMS1が収集する性能情報の詳細を示す収集項目を示す値が格納される。一般的に、収集項目は、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
「収集コマンド」という項目に対して、収集項目のデータをNEから収集するためにNEに送信するコマンドを示す値が格納される。一般的に、収集コマンドは、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
「データ量」という項目に対して、収集項目のデータのデータ量を示す値が格納される。一般的に、データ量は、ベンダごと、かつ、種別ごとに異なっている。
収集周期設定テーブルT3は、NEから性能情報を周期的に収集するタイミングを設定するためのテーブルである。収集周期設定テーブルT3の内容は、予め設定されている。
図4に示すように、収集周期設定テーブルT3は、「ベンダ名」、「種別」、および「収集周期」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「ベンダ名」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「ベンダ名」と同じである。
「種別」という項目は、設備管理テーブルT1の項目「種別」と同じである。
「収集周期」という項目に対して、ベンダ名および種別が特定されたNEからEMS1が性能情報を収集する周期的なタイミングを示す値が格納される。収集周期は、NEの性能情報の保持期間に基づいて設定することができる。
≪処理≫
図5を参照して、本実施形態の処理の概要について説明する。説明の際は、図1〜図4も適宜参照する。この処理の主体は、EMS1の制御部であるが、説明の便宜上、「制御部」という言葉は省略する。
本実施形態の処理では、例えば、サブNW_Aの管理を行うため、サブNW_Aの装置A(例えば、NEa1)からX情報およびY情報、装置B(例えば、NEa2)からX情報、装置C(例えば、NEa3)からZ情報、などを収集し、定期的に監視するものとする。なお、X情報、Y情報、Z情報は、性能情報の収集項目の1つである。
また、本実施形態の処理では、例えば、サブNW_Bの管理を行うため、サブNW_Bの装置a(例えば、NEb1)からy情報、装置b(例えば、NEb2)からx情報、y情報、z情報、などを収集し、定期的に監視するものとする。なお、x情報、y情報、z情報は、性能情報の収集項目の1つである。
オペレータの操作により、HMI2は、監視しようとするNEおよび性能情報の収集項目を指定する。このとき、オペレータは、ベンダおよび種別を気にせずにNEおよび収集項目をHMI2に入力することができ、ベンダおよび種別を入力する必要はない。
NEの指定は、HMI2により、例えば、そのNEのIPアドレスを入力することで実現できる。指定されたサブNW_Aの装置A、装置B、装置C、およびサブNW_Bの装置a、装置bは、指定NEとなる。また、指定されたX情報、Y情報、Z情報、およびx情報、y情報、z情報は、指定収集項目となる。
図5の処理は、HMI2が、EMS1に対して、NEの性能情報を収集するための要求を送信したことを契機にして開始し、S01に進む。
S01において、EMS1は、要求受付部11の機能により、HMI2からの要求を受け付ける。EMS1は、その要求に含まれている、指定NEをキーとして設備管理テーブルT1を参照し、指定NEのベンダおよび種別を特定する。図1、図2によれば、装置A、装置B、装置Cそれぞれのベンダは、「AAA社」であり、種別は、「ROADM」である。また、装置a、装置bそれぞれのベンダは、「CCC社」であり、種別は、「BOADM」である。
S01の後、S02に進む。
S02において、EMS1は、収集リスト作成部12の機能により、指定NEおよび指定収集項目を対応付けた収集リストを、サブNWごとに作成する。EMS1は、サブNW_Aの収集リストL(A)と、サブNW_Bの収集リストL(B)と、を作成する。
S02の後、S03に進む。
S03において、EMS1は、スケジューリング部13の機能により、サブNWごとのスケジュールを作成する。具体的には、サブNW_Aの収集リストL(A)、およびサブNW_Bの収集リストL(B)それぞれに対してスケジュールS(A)、S(B)を作成する。EMS1は、指定NEの、ベンダ名および種別をキーとしてデータ量設定テーブルT2(図3参照)を参照し、指定NEの指定収集項目に対応付けられたデータ量を特定する。そして、EMS1は、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて、特定したデータ量に基づいてスケジュールS(A)、S(B)を作成する。なお、EMS1は、指定NEの、ベンダ名および種別をキーとしてデータ量設定テーブルT2を参照し、指定NEの指定収集項目に対応付けられた収集コマンドも特定することができる。
また、EMS1は、指定NEの、ベンダ名および種別をキーとして収集周期設定テーブルT3(図4参照)を参照し、指定NEである装置A、装置B、装置C、装置a、装置bそれぞれの収集周期を特定する。特定された装置A、装置B、装置Cの収集周期は、スケジュールS(A)の1周期となる。また、特定された装置a、装置bの収集周期は、スケジュールS(B)の1周期となる。スケジュールの作成の詳細は、後記する。
S03の後、S04に進む。
S04において、EMS1は、収集実行部14は、作成されたスケジュールに従って性能情報を収集する。具体的には、スケジュールS(A)に従って、指定NEである装置A、装置B、装置Cそれぞれから、対応する指定収集項目のX情報、Y情報、Z情報を収集する。また、スケジュールS(B)に従って、指定NEである装置a、装置bそれぞれから、対応する指定収集項目のx情報、y情報、z情報を収集する。収集実行部14による性能情報の収集の詳細は、後記する。性能情報の収集は、指定NEの収集周期に沿って継続する。
S04の後、図5の処理を終了する。
なお、HMI2から異なる装置および収集項目が指定された場合には、図5の処理を再実行し、対応するスケジュールが作成され、性能情報の収集が実行される。
≪スケジュール作成の詳細≫
図6に示すように、スケジューリング部13は、例えばサブNW_Aの収集リストを読み込んで、GAを用いて、サブNW_A用のスケジュールを作成する。スケジューリング部13は、(1)収集リスト中の指定NE、(2)その指定NEから収集する、収集リスト中の指定収集項目、および(3)その指定収集項目を指定NEから収集するときの収集タイミング(後記するタイムスロット)といった3要素の組を、GAの遺伝子として扱う。また、スケジューリング部13は、1つの収集リストに対して複数個(収集リスト中に登録されているリストの数に等しい)存在する前記した3要素の組を一まとめにしたものを、GAの個体として扱う。このようなGAの個体は、スケジュールを構成する(詳細は後記する)。
スケジューリング部13は、図6に示すように、個体群保持部131と、個体評価部132と、遺伝的操作部133と、SG(System Generation)値ファイル134と、ファイル変換部135と、を備える。
個体群保持部131は、GAを適用する所定数の個体を保持する。図6に示すように、個体は、例えば、1つのブロックとして模式的に表現した遺伝子を横一列に並べたものとして表現することができる。
個体評価部132は、個体群保持部131が保持する個体に対する評価値(評価関数)を、データ量設定テーブルT2を参照して算出する。算出された評価値は、個体に対応付けて個体群保持部131に保持される。評価値に関する説明は、後記する。
遺伝的操作部133は、個体に対する遺伝的操作を実行する。この遺伝的操作には、選択、交叉、突然変異、複製などがあり、GAに関する周知事項である。
SG値ファイル134は、GAに関する所定値を格納する。この所定値には、個体数(例:100)、世代数(例:100)、突然変異率(例:5%)、周期分割(例:10)がある。個体群保持部131は、SG値ファイル134の個体数を維持するように個体を保持する。遺伝的操作部133は、SG値ファイル134の世代数に到達するまで遺伝的操作を行う。この遺伝的操作のうち突然変異は、SG値ファイル134の突然変異率で発生する。SG値ファイル134の周期分割については、後記する。
ファイル変換部135は、個体群保持部131が保持する個体のうちの最良個体に対するファイル変換を行い、最良個体に基づくスケジュールを記述したXML(Extensible Markup Language)ファイルを生成する。スケジュールをファイル形式で生成することで、EMS1運用中にスケジュール変更が可能になる。最良個体については後記する。
(個体)
個体群保持部131が保持する個体群は、例えば、図7のように表現することができる。図7(a)には、1つのリングネットワークを構成する4つのNE1、NE2、NE3、NE4(指定NE)を対象にして作成される複数個の個体1、個体2、個体3、・・・の例が示されている。
NE1に対する収集項目(つまり、指定収集項目)は、エラーカウント(の数)、光強度(伝送媒体である光の強度)、パケット数である。NE2に対する収集項目は、光強度である。NE3に対する収集項目は、エラーカウント、光強度、断回数(通信の切断回数)、パケット数である。NE4に対する収集項目は、エラーカウント、光強度である。個体1などは、これらの収集項目に対応する遺伝子を有する。
各遺伝子内の数値は、タイムスロット番号である。タイムスロット番号とは、スケジューリング部13が作成するスケジュールに設定された1周期を、所定個数分だけ等間隔に分割したものであるタイムスロットを識別する番号である。図7(b)には、スケジュールに設定された1周期を15分とし、その1周期を10分割したときの10個分のタイムスロット(時間幅1分30秒)の各々に付与されたタイムスロット番号「1」〜「10」が示されている。SG値ファイル134の周期分割の数は、この1周期の分割数に相当する。
図7(a)の例によれば、個体1は、タイムスロット「1」(0分後)にてNE1に対してエラーカウント収集とNE4に対して光強度収集をし、タイムスロット「2」(1分30秒後)にてNE2に対して光強度収集とNE3に対して断回数収集をし、タイムスロット「3」(3分後)にてNE1に対して光強度収集とNE4に対してエラーカウント収集をし、タイムスロット「4」(4分30秒後)では何も収集しない(タイムスロット「5」〜「10」に関する説明は省略)、というスケジュールを構成する。
(評価値)
個体評価部132は、例えば、図8(a)の式(1)、式(2)から、評価値を算出することができる。式(1)、式(2)はNE(装置)が4つあり、タイムスロットが10個の場合の例であるが、任意個数のNE、任意個数のタイムスロットに対してもあてはまる。式(1)中のデータ量M(t,i)は、個体中の収集項目をキーとして、データ量設定テーブルT2から取得される。
本実施形態では、式(1)の準評価値e(t)は、各タイムスロットにてすべてのNEから収集されるデータ量の合計の2乗として算出している。式(2)の評価値Eは、準評価値e(t)をすべてのタイムスロットに亘った合計である。評価値Eが小さい個体を良個体とする。
図8(b)に示すように、あるタイムスロット(t=t_const)での準評価値e(t_const)を、データ量の合計ではなく、その2乗とすることで、そのタイムスロットでの通信量のバーストを顕著に示すことができる。よって、そのタイムスロットでの保守網の通信帯域が圧迫されていることを顕著に示すことができる。また、評価値Eが増大するため、通信量のバーストを引き起こす個体を悪個体として扱うことができる。
なお、準評価値e(t)の算出方法としては、すべてのNEから収集されるデータ量の合計を2乗にするだけでなく、所定の非線形関数を用いる方法でもよい。
図8(c)に示すように、良個体については、性能情報の収集によって、1周期に亘って通信量のバーストが生じず、GNEのトラヒック量、つまり、保守網の帯域使用量が平準化している。この場合、各タイムスロットでの準評価値e(t)は略一定であり、評価値Eは総じて小さい。
一方、図8(d)に示すように、悪個体については、性能情報の収集によって、1周期に亘って通信量のバーストが生じ、GNEのトラヒック量、つまり、保守網の帯域使用量が平準化していない。この場合、各タイムスロットでの準評価値e(t)は略一定ではなく、評価値Eは総じて大きい。
図9に示すように、スケジューリング部13は以下のような処理でスケジュールを作成する。この処理は、スケジューリング部13が収集リスト作成部12から収集リストを取得したときに開始し、S11に進む。
S11において、スケジューリング部13は、収集リストに対して、指定NEおよび指定収集項目を割り当てた遺伝子の1つ1つに、タイムスロット番号をランダムに割り当てた現世代の個体を複数個生成し、複数個の個体からなる初期集団を作成する。作成した初期集団は、個体群保持部131に保持される。作成した初期集団中の個体の数は、例えば、SG値ファイルが設定する個体数(例:100)であってもよいし、その個体数よりも多くてもよいし、少なくてもよい。S11の後、S12に進む。
S12において、個体評価部132は、個体群保持部131に保持されている個体のうち評価値Eを算出していない未評価個体について評価値Eを算出し、未評価個体を評価する。算出された評価値Eは、個体に対応付けて個体群保持部131に保持される。個体群保持部131に保持されているすべての個体についてS12の処理がなされた後、S13に進む。
S13において、スケジューリング部13は、個体群保持部131に保持されている個体のうち、評価が悪い(各タイムスロットでの準評価値e(t)のばらつきが所定値以上となる)低評価個体を、個体群保持部131から削除する。S13の後、S14に進む。
S14において、遺伝的操作部133は、個体群保持部131に保持されている個体に対して遺伝的操作を行う。個体群保持部131は、この遺伝的操作後の次世代の個体を保持する。S14の後、S15に進む。
S15において、スケジューリング部13は、個体群保持部131が保持する個体の数が規定個体数(SG値ファイル134が設定する個体数)に到達したか否かを判定する。到達した場合(Yes)、S16に進み、到達していない場合、S14に戻る。
S16において、スケジューリング部13は、個体群保持部131が保持する個体の世代数が規定世代数(SG値ファイル134が設定する世代数)に到達したか否かを判定する。到達した場合(Yes)、S17に進み、到達していない場合、S12に戻る。
S17において、スケジューリング部13は、個体群保持部131が保持する個体のうち最良個体(評価値Eが最小の個体)を抽出する。S17の後、S18に進む。
S18において、ファイル変換部135は、最良個体に基づく対応するスケジュールを記述したXMLファイルを生成する。生成されたXMLファイルは、収集実行部14に出力される。
S18の後、図9の処理を終了する。
図9の処理は、収集リストごとに、つまり、サブネットワークごとに実行される。
図9の処理によれば、スケジューリング部13は、GAを用いて最適化されたスケジュールを、サブネットワークごとに作成することができる。
≪性能情報の収集の詳細≫
図10に示すように、収集実行部14は、例えば、サブNW_AのスケジュールS(A)を読み込んで、スケジュールS(A)に従って、性能情報を収集する。収集実行部14は、サブNWのNEから性能情報を取得する性能情報取得部141を備える。性能情報取得部141は、スケジュールごと、つまり、サブネットワークごとに存在しており、対応するサブNWのNEから性能情報を収集する。図10には、サブNW_Aに対応する性能情報取得部141が図示されているが、他のサブNWに対応する性能情報取得部141も同様である。
性能情報取得部141は、収集テーブルT4を記憶しているとともに、コマンド取得部142と、コマンド実行部143と、タイマ機能部144と、周期情報ファイルP(A)を備える。
収集テーブルT4は、サブNW中の指定NEから指定収集項目のデータを収集するためのコマンドをいつ実行するかを設定するためのテーブルである。収集テーブルT4は、スケジュールS(A)の内容を所定の形式で登録する。収集テーブルT4は、「タイムスロット」、「NE」、「収集コマンド」といった項目を有しており、その項目に対応する値が格納される。
「タイムスロット」という項目に対して、スケジューリング部13が作成したスケジュールにて定められたタイムスロット番号が格納される。
「NE」という項目に対して、スケジュール中の指定NEのIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。
「収集コマンド」という項目に対して、スケジュール中の指定収集項目のデータを収集するためのコマンドを示す値が格納される。収集実行部14は、スケジュール中の指定収集項目をキーとして、データ量設定テーブルT2を参照して、指定収集項目に対応する収集コマンドを取得し、収集テーブルT4内に格納することができる。
なお、例えば、スケジューリング部13がスケジュールを作成する際に、収集リスト中の指定NEおよび指定収集項目をキーとして、データ量設定テーブルT2を参照して、指定収集項目に対応する収集コマンドを取得し、取得した収集コマンドを指定収集項目に対応付けるようにスケジュールに含めるようにしてもよい。この場合、収集実行部14は、スケジュール中の収集コマンドを収集テーブルT4内に格納することができる。
コマンド取得部142は、タイマ機能部144から取得したタイムスロット番号をキーとして、収集テーブルT4を参照し、タイムスロット番号に対応するNEおよび収集コマンドを取得する。
コマンド実行部143は、コマンド取得部142が取得した収集コマンドを実行して、対応する指定NEから指定収集項目のデータを収集する。
タイマ機能部144は、時間を計測し、計測時間に対応するタイムスロット番号をコマンド取得部142に出力する。タイマ機能部144の動作に関する説明は、後記する。
周期情報ファイルP(A)は、スケジュールの1周期に関する周期情報を格納する。周期情報には、XMLファイルから読み出すことができる、タイムスロットの時間幅(T間隔)、タイムスロット番号の最大値(Tカウント)がある。スケジュールの1周期が15分であり、周期分割が10である場合、T間隔=90sec、Tカウント=T10である。
図11に示すように、タイマ機能部144は、以下のような処理で時間を計測する。この処理は、例えば、周期情報ファイルP(A)から周期情報を読み出したときに開始し、S21に進む。
S21において、タイマ機能部144は、カウント値を初期化する。カウント値は、タイムスロット番号に対応する。初期化されたカウント値は1であり、タイムスロット番号「TS1)に対応する。S21の後、S22に進む。
S22において、タイマ機能部144は、時間計測を開始する。S22の後、S23に進む。
S23において、タイマ機能部144は、T間隔の時間に到達した時に、カウント値に対応するタイムスロット番号を出力する。例えば、現在のカウント値=3であればタイムスロット番号「TS3」が出力される。タイマ機能部144は、周期情報ファイルP(A)からタイムスロットの時間幅(T間隔)を取得しているのでタイムスロット番号を出力するタイミングは把握している。S21にてカウント値を初期化した場合には、既にT間隔の時間(0sec後)に到達しているので、時間計測開始後、タイムスロット番号「T1」が出力される。S23の後、S24に進む。
S24において、タイマ機能部144は、カウント値が最大値であるか否かを判定する。タイマ機能部144は、周期情報ファイルP(A)からタイムスロット番号の最大値を読み出しており、カウント値の最大値(例:10)を取得している。最大値でない場合(No)、S25に進み、最大値である場合(Yes)、S26に進む。
S25において、タイマ機能部144は、カウント値を1つだけアップする(インクリメント)。S25の後、S27に進む。
S26において、タイマ機能部144は、カウント値を初期値に設定する。具体的には、カウント値を最大値(例:10)から最小値(例:1)に戻す。S26の後、S27に進む。
S27において、タイマ機能部144は、計測時間を初期化する。具体的には、S23にて、T間隔分到達した時間をリセットする。S27の後、S22に進み、処理を継続する。
図11の処理によって、タイマ機能部144は、カウント値に対応したタイムスロット番号を順次、コマンド取得部142に出力することができる。コマンド取得部142はタイマ機能部144から取得したタイムスロット番号に応じて、収集テーブルT4から収集コマンドを取得することができる。よって、コマンド実行部143は、コマンド取得部142が取得した収集コマンドを実行して、対応する指定NEから指定収集項目のデータを、スケジュールどおりに取得することができる。
≪まとめ≫
本実施形態によれば、HMI2から任意に指定されたNEおよび収集項目に対して、保守網の帯域使用量が一時的に増大することのないようなスケジュールが自律的に作成される。HMI2により指定されたNEおよび収集項目を変更すれば、その変更に合わせたスケジュールが作成される。よって、サブネットワークを構成する複数のNEから性能情報を収集する際の保守網の通信帯域の圧迫を解消することができる。
また、スケジューリング部13は、遺伝的アルゴリズムを用いてスケジュールを作成するので、スケジュールの最適化を容易に実現することができる。
≪その他≫
本実施形態では、GAを用いたスケジューリングについて説明したが、GAの他にも、ペトリネット、強化学習などを用いてもよい。
GAによる評価関数の生成に関して、本実施形態では、NEから収集されるデータ量に関する非線形関数を用いる方法を採用することで、計算コストを抑えるようにした。しかし、NEから収集されるデータ量について標準偏差などを求め、統計学的計算によって、評価関数を決定する方法を採用することもできる。
サブネットワークは、GNEを配置したリングネットワークに限定されず、任意のトポロジを形成するサブネットワークに対して、本発明を適用できる。
また、本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
また、本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 EMS(伝送装置管理装置)
2 HMI
11 要求受付部
12 収集リスト作成部
13 スケジューリング部
14 収集実行部
131 個体群保持部
132 個体評価部
133 遺伝的操作部
134 SG値ファイル
135 ファイル変換部
141 性能情報取得部
142 コマンド取得部
143 コマンド実行部
144 タイマ機能部
P(A) 周期情報ファイル
a1、a2、a3、b1、b2、b3 NE(伝送装置、装置)
T1 設備管理テーブル
T2 データ量設定テーブル(データ量設定情報)
T3 収集周期設定テーブル(収集周期設定情報)
T4 収集テーブル

Claims (5)

  1. サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置であって、
    前記伝送装置管理装置の記憶部は、
    前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
    前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
    前記伝送装置管理装置の制御部は、
    外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成部と、
    前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
    前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング部と、
    前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行部と、を有する、
    ことを特徴とする伝送装置管理装置。
  2. 前記スケジューリング部は、
    遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置管理装置。
  3. サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置における伝送装置管理方法であって、
    前記伝送装置管理装置は、
    前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
    前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
    外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成ステップと、
    前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
    前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリングステップと、
    前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行ステップと、を実行する、
    ことを特徴とする伝送装置管理方法。
  4. 前記スケジューリングステップにおいて、
    遺伝的アルゴリズムを用いて前記スケジュールを作成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の伝送装置管理方法。
  5. サブネットワークを構成する複数の伝送装置から、保守網を介して前記伝送装置の性能を示す性能情報を収集し、前記伝送装置を管理する伝送装置管理装置としてコンピュータを機能させるための伝送装置管理プログラムであって、
    前記コンピュータの記憶部は、
    前記伝送装置のベンダごと、かつ、前記伝送装置の種別ごとに、前記性能情報の収集項目、前記収集項目のデータのデータ量を格納したデータ量設定情報と、
    前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに、前記性能情報の収集周期を格納した収集周期設定情報と、を記憶しており、
    外部からの要求に対して、前記外部から指定された前記伝送装置である指定伝送装置、および前記外部から指定された前記収集項目である指定収集項目を対応付けた収集リストを、前記ベンダごと、かつ、前記種別ごとに作成する収集リスト作成手順と、
    前記データ量設定情報および前記収集周期設定情報を参照して、前記指定収集項目のデータのデータ量および前記指定伝送装置の前記収集周期を特定し、
    前記特定したデータ量から求められる、前記保守網の帯域使用量が、前記特定した収集周期に亘って平準化するように、どの前記指定伝送装置からどの前記指定収集項目のデータをいつ収集するかを決定したスケジュールを、前記収集リストごとに作成するスケジューリング手順と、
    前記作成されたスケジュールに従って前記指定伝送装置から前記指定収集項目のデータを収集する収集実行手順と、を実行させる、
    ための伝送装置管理プログラム。
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