JP6152691B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
遊技機(パチンコ機)、スロットマシン等の遊技機には制御基板が備えられており、その制御基板によって電子的に遊技内容の制御が行われている。制御基板は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、その他必要とされる集積回路やインターフェース回路を備えている。制御基板のROMには、遊技の制御内容を決めるデータが記憶されている。このROMを交換することにより、遊技の制御内容を変更する。また、制御基板自体を交換する。
この制御基板は基板ボックス内に収容されている。この基板ボックスは、その内部に制御基板を被包して収容するためのボックスベースとボックスカバーとを備えている。また、この基板ボックスには、このボックスベースとボックスカバーとを封止するための封止機構を備えている。この封止機構は所定箇所を破壊することにより開封できる構造となっている。その封止機構を破壊してケースを開封した場合には、封止機構の破壊に基づいて開封の有無が確認できる。
更に、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付しづらいものであり、剥がすと痕跡が残る封印シールを貼付している。基板ボックスには、このような不正開封防止が図られている。
この封印シールを用いた不正対策に関する技術について、例えば特許文献1の特開2011−156433の「遊技機」には、基板ボックスにおいて封止手段の存する箇所でのケースの境界面に、封印シールを貼付する構成が提案されている。
特開2011−156433
しかし、このような不正対策が施されていても、未だに不正行為が行われる可能性がある。この封印シールを構成した制御基板装置であっても、開封の痕跡が残らないようにして巧妙に不正が行われる可能性がある。例えば封印シールについては、一旦剥がし、その後再び基板ボックスに貼り直して元の状態に戻す不正行為は発見しづらいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付不可能な封印シールを貼付し、基板ボックスを開閉する際に封印シールが切断される構成にすることで、制御基板に対する不正を防止すると共に、その不正の痕跡を容易に発見することができる遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機についての所定の遊技に関する制御を司る制御基板を内部に収容する基板ボックスを備えた遊技機であって、前記基板ボックスは、第1ケース体と、前記第1ケース体と合わされる第2ケース体と、前記第1ケース体と第2ケース体との両開口の外周部に設けられた、板面を有する貼付板部と、から成り、前記両貼付板部の境界を跨ぐようにして、それら貼付板部に貼り付けられる封印シールと、前記貼付板部の板面に形成した隙間から出没するように取り付けた可動切断部と、を備え、前記可動切断部は、前記第1ケース体と第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、このスライド中に所定箇所が押されて該可動切断部の少なくとも一部が前記貼付板部の板面の隙間から突出し、前記封印シールを切断するように構成した、ことを特徴とする。
上記構成の発明では、第1ケース体と第2ケース体の境界に貼付している封印シールは、ケース体を開封する際に切断構造で切断され、この封印シールを再度貼付できないようにして不正開封を防止することができる。
封印シール切断構造で切断された封印シールの切断箇所が複数あり、その切断部分も粗いので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックスを示す正面図である。 本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックスを示す斜視図である。 実施例1の封印シール切断構造を具備した基板ボックスをボックスベース側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。 実施例1の封印シール切断構造を具備した基板ボックスをボックスカバー側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。 封印シール切断構造の可動切断部をボックスベースに取り付けた状態を示す分解部分斜視図である。 封印シールを貼り付けたボックスベースからボックスカバーをスライド移動させる前の状態を示す部分斜視図である。 封印シールを貼り付けていないボックスベースからボックスカバーをスライド移動させると同時に可動切断部が回動した状態を示す部分斜視図である。 実施例1の封印シール切断構造の動作状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は刃部が封印シールを切断する前の状態、(b)は刃部が封印シールを切断する初期状態、(c)は刃部が封印シールを大きく切断した状態である。 可動切断部の刃部の変形例を示す拡大断面図である。 可動切断部の変形例を示す拡大断面図である。 実施例2の封印シール切断構造を示す貼付板部の端部の側面図である。 実施例2の封印シール切断構造の切断状態を示す拡大断面図である。 実施例2の封印シール切断構造の変形例を示す接合面の概略正面図であり、(a)は三角形を並べたもの、(b)は半円を並べたもの、(c)は複雑な形状にしたものである。 本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックスを示す正面図である。 本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックスを示す斜視図である。 実施例3の封印シール切断構造を具備した基板ボックスをボックスベース1081側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。 実施例3の封印シール切断構造を具備した基板ボックスをボックスカバー側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。 封印シール切断構造をボックスベースに取り付けた状態を示す分解部分斜視図である。 金属刃を示す拡大斜視図である。 ボックスベースからボックスカバーをスライド移動させる前の状態を示す部分斜視図である。 ボックスベースからボックスカバーをスライド移動させると同時に切断刃構造が封印シールを切断した状態を示す部分斜視図である。 実施例3の切断刃構造の動作状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は刃先部が封印シールを切断する前の状態、(b)は刃先部が封印シールを大きく切断した状態である。 実施例4の封印シール切断構造を示す貼付板部の端部の側面図である。 実施例4の封印シール切断構造の切断状態を示す拡大断面図である。 実施例4の封印シール切断構造の変形例を示す接合面の概略正面図であり、(a)は三角形を並べたもの、(b)は半円を並べたもの、(c)は複雑な形状にしたものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、電磁式のソレノイド81と、発射レール82と、球送り機構83とからなり、ソレノイド81への電気的な信号の入力により当該ソレノイド81の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構83によって発射レール82上に置かれた遊技球を遊技領域に向けて打ち出す。ソレノイド81への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームカバー100が後方に突出させて設けられており、フレームカバー100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチが、手前側に貸球操作部がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチは、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部には、球貸しボタンと、返却ボタンとが設けられている。球貸しボタンは、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタンは、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン及び返却ボタンとからなる貸球操作部は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタンと返却ボタンとの間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチが設けられている。演出スイッチには図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチが設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部127とを有する。保護カバー部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護カバー部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<基板ボックス108>
図11は本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108を示す正面図である。図12は本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108を示す斜視図である。
本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108は、その内部に、所定の遊技に関する制御を司る主制御基板(図示省略)を収容している。主制御基板は、パチンコ機10を統括制御しており、始動入賞に基づく遊技内容処理や遊技球の払出など種々の制御を行っている。
基板ボックス108は、図11,図12に示すように、主制御基板が取り付けられるボックスベース1081と、このボックスベース1081と合わされるボックスカバー1082とを備えている。主制御基板が取り付けられたボックスベース1081に、その制御基板取付面側にボックスカバー1082を合わせることで形成される内部空間内に、主制御基板を収容する。なお、主制御基板は、そのCPUやROMやRAMなどの各種電子部品が実装された実装面をボックスベース1081に向け、その電子部品を取り付けるための半田面をボックスカバー1082に向けて、基板ボックス108内に収容されている。
本実施例では、図11,図12に示すように、ボックスベース1081は、例えばその外形が前面視で略直方体形状で、主制御基板が挿入される開口部を有する有底箱形状となっている。また、ボックスカバー1082はボックスベース1081の開口部を覆うためのものである。ボックスベース1081およびボックスカバー1082は、例えば透明樹脂成型品である。
また、基板ボックス108は、後述する図13、図14等に示すように、主制御基板が取り付けられたボックスベース1081で、その主制御基板の取付面側にボックスカバー1082を合わせた状態でボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させることでボックスベース1081とボックスカバー1082とを係止する係止部材1083を備えている。
係止部材1083は、図13、図14等に示すように、ボックスベース1081でのスライド方向に平行な両辺(上面および下面)箇所にその辺方向に複数個配設された係止爪1084と、ボックスカバー1082でのスライド方向に平行な両辺箇所にその辺方向に複数個配設されて、この係止爪1084が係止される被係止部1085とを備えている。係止爪1084は、ボックスベース1081からボックスカバー1082の方に突出する鉤部を備えている。
被係止部1085は、図13、図14等に示すように、係止爪1084の鉤部が挿入された状態でボックスベース1081とボックスカバー1082とのスライドを制止する。
具体的には、ボックスベース1081の開口部をほぼ覆うようにボックスカバー1082を合わせた状態で、このボックスベース1081とボックスカバー1082とは相対的に係止爪1084の鉤部の先端部分の長さ程度にスライド可能であり、この鉤部の先端部分の長さ程度にスライド移動させると、ボックスベース1081の開口部をボックスカバー1082で閉塞した状態に合わせた位置となり、ボックスベース1081とボックスカバー1082とのスライドが停止する構成としている。
<封印シール1201>
基板ボックス108を構成するボックスベース1081には封印シール1201を貼り付けるための貼付板部1202が形成されている。この貼付板部1202は、ボックスベース1081の短辺側に沿うようにして略板状に形成されている。
また、ボックスベース1081に形成された貼付板部1202に対応させてボックスカバー1082にも同様の貼付板部1203が形成されており、両貼付板部1202,1203は隙間をあけて配置されている(図13参照)。これら両貼付板部1202,1203には、厚み方向に貫通するねじ穴1204が形成されており、ねじにより両貼付板部1202,1203(ボックスベース1081及びボックスカバー1082)が固定されている。即ち、ボックスベース1081とボックスカバー1082との固定は、係止部材1083と貼付板部1202,1203におけるねじ固定により行われている。
貼付板部1202,1203の外面は平坦面となっており、この外面には両貼付板部1202,1203を跨ぐようにして略矩形状の封印シール1201が折り曲げて貼り付けられる。詳細には、封印シール1201を断面が略コ字状に折り曲げられることで、両貼付板部1202,1203を跨ぐ構成となっている(図13、図14参照)。この場合に、両貼付板部1202,1203のねじ穴1204は封印シール1201により覆われる。
封印シール1201は、略矩形状のベースシートを備え、このベースシートの背面には粘着剤が塗布され粘着剤層が形成されている。また、粘着剤層の一部に対してアンテナ付きICチップ(図示せず)が貼り付けられている。なお、粘着剤層の背面側に剥離シートを備えている。この剥離シートは封印シール1201を基板ボックス108に貼り付ける際に剥がされるものであり、封印シール1201の使用前に封印シール1201が不用意に貼り付かないようになっている。
封印シール1201のベースシートは、例えばポリエステル系フィルムなどの可撓性樹脂フィルムにより形成されており適度な脆性を有し、さらに溶剤や熱に対して反応性を有する。具体的には、粘着剤層を構成する粘着剤に対して溶解性を備えたトルエンなどがベースシートに塗布されると、ベースシートは変色する。また、粘着剤層の粘着力が低下する温度(例えば、50℃)以上の熱が加えられた場合にもベースシートは変色する。これにより、基板ボックス108の貼付板部1202,1203から封印シール1201を不正に剥がそうとして溶剤がかけられたり、熱が加えられたりした場合、ベースシートが変色することで当該不正行為の痕跡を残すことができる。
封印シール1201の粘着剤層の粘着剤は、従来の封印シールと同様に、一旦貼り付けされた後に剥がされるとベースシートから剥がれる程度の粘着力は有している。従って、封印シール1201が剥がされた場合には、再度貼り付けするには粘着力が弱まり、さらには粘着剤層の一部が貼付板部1202,1203側に残ることになる。よって、封印シール1201を不正に剥がした痕跡を残すことができる。
アンテナ付きICチップは、ICチップ及びアンテナ部より構成されており、長尺状のアンテナ部の中央付近にICチップが配置されている(図示していない)。ICチップは集積回路として形成されるものであり、制御部及びメモリー領域を有する。メモリー領域には、識別データとしてのID情報が格納されている。アンテナ部は、アルミ等の金属薄層で形成されており、その厚みはICチップの厚みよりも薄い。また、アンテナ部は、共振周波数が一定周波数となるようにアンテナパターンとして作製されている。
ICチップのID情報は、制御部によって呼び出されてアンテナ部から発信することができるように構成されており、アンテナ部から発信されたID情報をリーダー/ライターとして形成されるスキャナーで受信して読み取ることができるようになっている。詳細には、スキャナーからは周波数の微弱な電波で呼び出しが行われるようになっており、この電波で誘導電磁界が形成される。そして誘導電磁界内にアンテナ部が位置する程度に、スキャナーをアンテナ部に近接させると、アンテナ部に電磁誘導で起電力が発生する。ICチップではこの起電力を電源として、メモリー領域に格納されているID情報を制御部で呼び出してアンテナ部から送信することができ、このように発信されたID情報をスキャナーで受信して読み取ることができる。
アンテナ付きICチップのアンテナ部は、粘着剤層が形成されたベースシートに対し、ベースシートの一隅部側からその対角方向の隅部側に亘って斜めに配置されている。詳細には、アンテナ部はベースシートの対角線上又は、アンテナ部の長手方向がベースシートの両対角線と交差するように配置されている。この場合、長尺状のアンテナ部はその長手方向がベースシートのすべての辺方向と交差することとなる。そして、封印シール1201が両貼付板部1202,1203に跨って貼り付けられているのに伴って、アンテナ部も両貼付板部1202,1203に跨っている。
また、封印シール1201には、アンテナ部の長手方向に沿って等間隔で並ぶ多数のアンテナ用切り込みを形成することができる(図示していない)。アンテナ用切り込みは、アンテナ部の長手方向に対して略直交する方向に延びる直線状であり、ベースシートの表面側から粘着剤層の背面側まで貫通している。ちなみに、アンテナ用切り込みが延びる方向は、アンテナ部の長手方向に対して略直交する方向であるため、ベースシートのすべての辺方向と交差している。また、アンテナ用切り込みは、アンテナ部に若干掛かる構成となっている。この場合に、アンテナ部はアンテナ用切り込みにより分断されていないため、ID情報の送信に関して弊害は生じない。また、アンテナ用切り込みがアンテナ部を挟んで直線状に並ばないように、アンテナ部の一側に位置するアンテナ用切り込みと他側に位置するアンテナ用切り込みとはずらして形成されている。詳細には、アンテナ部の一側に位置するアンテナ用切り込みと他側に位置するアンテナ用切り込みとは、アンテナ部の長手方向に沿って交互に並ぶように形成されている。
封印シール1201の外縁には、図示していないが、外側端部から内側に向けて多数の外縁切り込みを形成したものでもよい。これら外縁切り込みは、内側から外側に向けて開くようにして鋭角のV字状となっており、さらに封印シール1201の外周に沿う方向に等間隔で形成されている。従って、基板ボックス108の貼付板部1202,1203から封印シール1201を剥がそうとすると、この剥がす力に伴う応力が外縁切り込みの内側端部(内側に尖った部位)に集中し、また上記のとおりベースシートが適度な脆性(封印シール1201を剥がす力に伴う応力によって一部が破壊される脆性)を有していることにより、封印シール1201に破れなどといった破壊が生じる。
特に、封印シール1201をその隅角から剥がしていくと、剥がす力に伴う応力がベースシートの隅角部分にある内側端部に集中し、ベースシートが対角線方向に大きく破壊されることとなる。また、封印シール1201は貼付板部1202,1203に対して断面が略コの字状に折り曲げて貼り付けられているので、封印シール1201をその隅角から剥がしていくと、剥がす力に伴う応力が折り曲げ部分に集中し、ベースシートが破壊されることとなる。
これにより、封印シール1201が剥がされたことの痕跡を残すことができ、主制御基板に対して不正行為が行われたことを容易に発見することができる。
さらに、封印シール1201の4隅には、ベースシートの表面側から粘着剤層の背面側まで貫通する隅側切り込みがそれぞれ形成したものでもよい。詳細には、隅側切り込みは、封印シール1201の隅角の内側にて当該隅角に沿うようにしてL字状に形成されている。よって、封印シール1201の隅角側から剥がされると、隅側切り込みから短辺及び長辺方向に大きな破壊が生じ、不正行為の痕跡を残すことができる。
しかし、上記のように外縁切り込みや隅側切り込みが形成された構成であっても、封印シール1201の一辺全体からその辺に直交する方向に沿って封印シール1201が剥がされると封印シール1201の破壊が生じ難い。即ち、封印シール1201をその角から剥がす場合や、封印シール1201の外縁における隣り合う外縁切り込み間を摘んで剥がす場合などは、剥がす力に伴う応力が少数の外縁切り込みの内側端部に集中するため、外縁切り込みを介した封印シール1201の破壊が生じ易い。一方、矩形状の封印シール1201の一辺全体からその辺に直交する方向に沿って剥がす場合には、剥がす力に伴う応力が多数の外縁切り込みの内側端部に分散されるため、外縁切り込みを介した封印シール1201の破壊が生じ難い。よって、後者の方式で封印シール1201が剥がされると、外縁切り込みでは不正の痕跡が残らない場合がある。
これに対して、上述したように、アンテナ部が封印シール1201の一隅部側からその対角方向の隅部側に亘って延びるようにして斜めに配置されている。また、封印シール1201の一辺に沿う方向はアンテナ部の延びる方向に対して交差する方向である。従って、剥がす力に伴う応力がアンテナ部の周囲に位置するアンテナ用切り込みの端部に集中することで、アンテナ用切り込みを介してベースシートが破壊され、それに伴ってアンテナ部が分断されることとなる。アンテナ部が分断されるとID情報がアンテナ部から送信されなくなるので、ID情報をスキャナーで読み取ることができなくなる。よって、封印シール1201を貼付板部1202,1203からきれいに剥がして基板ボックス108を開封し、主制御基板に対して不正を行った後に、基板ボックス108を封印して封印シール1201を再度きれいに貼ったとしても、当該不正行為を容易に発見することができる。
また、基板ボックス108は、主制御基板が取り付けられたボックスベース1081でのその主制御基板の取付面側にボックスカバー1082を合わせた状態でボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させることでボックスベース1081とボックスカバー1082とを係止する係止部材1083を備えている。
<封印シール切断構造>
図13は実施例1の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108をボックスベース1081側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。図14は実施例1の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108をボックスカバー1082側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。図15は封印シール切断構造の可動切断部1205をボックスベース1081に取り付けた状態を示す分解部分斜視図である。
実施例1の封印シール1201を切断する封印シール切断構造は、ボックスベース1081の貼付板部1202と、ボックスカバー1082の貼付板部1203の間に可動切断部1205が配置されたものである。この可動切断部1205は貼付板部1202裏面側に可動自在に取り付けられたものである。
可動切断部1205は図13に示すように、複数の刃部1206を押圧板1207に並列するように形成した部材である。この可動切断部1205の各刃部1206は、ボックスベース1081の貼付板部1202の板面に開けたスリット1208から出没自在になる。個々の刃部1206は、全体が略三角形状になり、その1辺に封印シール1201を切断する刃を、刃が形成されていない辺は押圧板1207の板面に垂直に所定の間隔をあけて取り付けられる。刃部1206と押圧板1207とは別体の構成であっても、一体的な構成であってもよい。
図示例では4枚の刃部1206を設けているが、この枚数に限定されない。貼付板部1202に開けたスリット1208の本数と合わせて3本又は5本以上と自由に選択できる。但し、刃部1206の本数が1本又は2本のように極端に少ないと、切断部分を精緻に接続しやすくなる。
このスリット1208の本数も可動切断部1205の4枚の刃部1206に合わせて4本形成したものを図示したが、この刃部1206の本数とスリット1208の本数が整合していれば問題はない。但し、刃部1206の本数がスリット1208の本数より少ない時は問題はないが、その逆に刃部1206の本数がスリット1208の本数より多いと、刃部1206がスリット1208の間から飛び出すことができなくなる。
可動切断部1205は、その一部分(回動支持部)で回動自在に取り付ける。図14に示すように、可動切断部1205は、貼付板部1202の内側(封印シール1201が貼り付けられない面)に、押圧板1207の2箇所で揺動自在に取り付ける。貼付板部1202の内側面に軸受1209を2箇所設け、この間に可動切断部1205の押圧板1207から2箇所直線状に突出させた軸部1210を回動自在に掛け止め、回動支持部(軸受1209、軸部1210)を構成する。
この回動支持部(軸受1209、軸部1210)に近い可動切断部1205の刃部1206は押圧板1207からの立ち上がりが低く(刃部1206の突出量が短く)、この回動支持部から遠い位置は立ち上がりを高く(刃部1206の突出量が長く)形成する。そこで、この回動支持部を回動中心にスリット1208から飛び出す刃部1206の刃先が、このスリット1208面から飛び出すようになる。
刃部1206は、封印シール1201を切断しやすいように鋭利にすることが好ましい。但し、基板ボックス108を組み立てる作業に際して、指が触れても怪我しないように、ナイフ、カミソリの刃程度に鋭利にする必要はない。上述したように刃部1206の刃先が、スリット1208面と略平行に飛び出すようにすることで、鋭利な角部の飛び出しをなくして更に安全に取り扱うことができる。
図示例では、可動切断部1205を、ボックスベース1081の貼付板部1202の裏面側(内側)に取り付けた構成を示している。また、可動切断部1205の刃部1206が出没するスリット1208も同じボックスベース1081の貼付板部1202に形成している。しかし、この構成に限定されず、可動切断部1205をボックスカバー1082の貼付板部1203の裏面側(内側)に取り付け、この貼付板部1203にスリット1208を形成する、逆の配置にすることも可能である。
<封印シール切断構造の動作状態>
図16は封印シール1201を貼り付けたボックスベース1081からボックスカバー1082をスライド移動させる前の状態を示す部分斜視図である。図17は封印シール1201を貼り付けていないボックスベース1081からボックスカバー1082をスライド移動させると同時に可動切断部1205が回動した状態を示す部分斜視図である。図18は実施例1の封印シール切断構造の動作状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は刃部1206が封印シール1201を切断する前の状態、(b)は刃部1206が封印シール1201を切断する初期状態、(c)は刃部1206が封印シール1201を大きく切断した状態である。
可動切断部1205の押圧板1207は、ボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させて分離する際に可動するようになっている。図16、図18(a)に示すようなスライド移動させる前の状態では、可動切断部1205は両貼付板部1202、1203内で動作せず、封印シール1201は切断されない状態にある。
次に、図18(b)に示すように、ボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させると、可動切断部1205の押圧板1207は、他方のボックスカバー1082の貼付板部1203の縁部1211に当たり、回動支持部(軸受1209、軸部1210)を回転中心にして押され、押圧板1207に取り付けられた略三角形状の刃部1206が貼付板部1202の各スリット1208から飛び出すようになる。このとき各スリット1208から飛び出す刃部1206によって封印シール1201が切断される。
更に、図17、図18(c)に示すように、ボックスベース1081からボックスカバー1082を分離するまでスライド移動させると、刃部1206が貼付板部1202の各スリット1208から更に飛び出すようになる。各スリット1208から飛び出す刃部1206の突出量が長くなり、封印シール1201を広い範囲で切断することができる。
このように、封印シール1201を複数の刃部1206で数箇所を切断することができる。鋭利なカッターで封印シール1201を切断すると、鋭利な切断線を巧妙につなぎ合わせ、これを再利用されるおそれがある。そこで、本発明は封印シール1201の数箇所を切断するので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。見掛け上その封印シール1201が切断され、封印シール1201が不正に剥がされたこと、即ち、主制御基板に対して不正が行われたことの痕跡が明確に残ることとなる。
<可動切断部1205の刃部1206の変形例(鋸状の刃部)>
図19は可動切断部1205の刃部1206の変形例を示す拡大断面図である。
可動切断部1205の刃部1206は、必ずしも直線状の刃の形態に限定されない。図19に示すように鋸状にギザギザに形成したものでもよい。可動切断部1205の刃部1206はボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させる際に、封印シール1201を切断することができる構造であれば良い。そこで、このような鋸状の刃部であれば、封印シール1201の切断面にギザギザ状、凹凸状の切り口が現れやすので、基板ボックス108を不正に開閉したことを発見しやすい。
この変形例の刃部1206についても、封印シール1201を切断しやすいように、ある程度の鋭利さは必要であるが、基板ボックス108の組み立て作業に際して、指が触れても怪我しない程度のもにする必要がある。
<可動切断部1205の変形例(数本並べた突起部1212)>
図20は可動切断部1205の変形例を示す拡大断面図である。
可動切断部1205の刃部1206は、必ずしも直線状、鋸状の刃の形態に限定されない。図20に示すように刃部1206に代えて突起部1212を複数本並べた構成でもよい。可動切断部1205の突起部1212はボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させる際に、封印シール1201に複数の穴を開けることができる構造であれば良い。そこで、1枚の刃部1206に代えて突起部1212を複数本並べた構成にした。例えば、2本ずつ4列の計8本の突起部1212を押圧板1207に取り付けた構成でも良い。勿論のこの本数に限定されない。
この可動切断部1205の変形例では、上述した貼付板部1202に設けたスリット1208に代えて、複数の貫通孔1213を貼付板部1202に形成した。文房具のパンチのような構成になり、押圧板1207に取り付けた突起部1212が、各貫通孔1213に挿入される構造になる。このように数本並べた突起部1212の構造であれば、封印シール1201に複数の円形状の切り口が現れやすので、基板ボックス108を不正に開閉したことを発見しやすい。
なお、ボックスベース1081の貼付板部1202はスリット1208のままでも問題ない。このような数本並べた突起部1212の構成であれば、封印シール1201に複数の穴を開けるように切断し、基板ボックス108を不正に開閉したことを発見しやすい。
<貼付板部1202、1203の接合部における封印シール切断構造>
図21は実施例2の封印シール切断構造を示す貼付板部1202,1203の端部の側面図である。図22は実施例2の封印シール切断構造の切断状態を示す拡大断面図である。
実施例2の封印シール切断構造は、一方の貼付板部1202の端部に第1凹凸部1214を形成し、この第1凹凸部1214と噛合する第2凹凸部1215を他方の貼付板部1203に形成した切断構造である。図21に示すように、ボックスベース1081の貼付板部1202の端部の壁面を接合側に立ち上げた形状になり、その壁面の形状を直角形状を並べたクランク形状の第1凹凸部1214とした。同様に、ボックスカバー1082の貼付板部1203の端部の壁面も直角形状を並べたクランク形状の第2凹凸部1215にした。この第1凹凸部1214と第2凹凸部1215とが噛合する部分を被覆するように封印シール1201を両貼付板部1202,1203全体に貼り付ける。ここで第1凹凸部1214、第2凹凸部1215と称しているのは形成箇所を特定すためであり、その形状は略同様な形状のものである。
図示例では第2凹凸部1215をボックスカバー1082の貼付板部1203の端部の壁面に形成した状態を示している。しかし、第1凹凸部1214は図示するようにボックスベース1081の貼付板部1202の端部(壁面)に形成する構成に限らず、必要に応じて可動切断部1205の押圧板1207に形成することも可能である。
このように両貼付板部1202、1203の端部に形成した第1凹凸部1214と第2凹凸部1215は、ボックスベース1081とボックスカバー1082とをスライド移動させると、この両貼付板部1202、1203に貼付されている封印シール1201を、第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
しかも、実施例1の可動切断部1205による数本の切断箇所と同時に、封印シール1201の2面を大きく複雑に切断することができる。そこで、封印シール1201の2面を大きく複雑に切断することで、基板ボックス108を不正に開閉したことを発見しやすくなる。
<貼付板部1202、1203の接合部における封印シール切断構造の変形例>
図23は実施例2の封印シール切断構造の変形例を示す接合面の概略正面図であり、(a)は三角形を並べたもの、(b)は半円を並べたもの、(c)は複雑な形状にしたものである。
実施例2の封印シール切断構造は、両貼付板部1202、1203の端部において封印シール1201を複雑に切断する構造になる。この第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合する形状は図21に示したような直角形状を並べたクランク形状に限定されない。図23(a)のように大きな鋸状の三角形を並べたもの、図23(b)のように半円を並べたもの、図23(c)のように複雑な形状にしたものにすることも可能である。このような任意の形状にすることでも、両貼付板部1202、1203に貼付されている封印シール1201を、第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
<基板ボックス108>
図24は本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108を示す正面図である。図25は本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108を示す斜視図である。ここの基板ボックス108及びその構成する部品について、実施例1で示した構成と略同じ構成のものは、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本発明の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108は、その内部に、所定の遊技に関する制御を司る主制御基板(図示省略)を収容している。主制御基板は、パチンコ機10を統括制御しており、始動入賞に基づく遊技内容処理や遊技球の払出など種々の制御を行っている。
基板ボックス108は、図24,図25に示すように、主制御基板が取り付けられるボックスベース1081と、このボックスベース1081と合わされるボックスカバー1082とを備えている。主制御基板が取り付けられたボックスベース1081に、その制御基板取付面側にボックスカバー1082を合わせることで形成される内部空間内に、主制御基板を収容する。なお、主制御基板は、そのCPUやROMやRAMなどの各種電子部品が実装された実装面をボックスベース1081に向け、その電子部品を取り付けるための半田面をボックスカバー1082に向けて、基板ボックス108内に収容されている。
本実施例では、図24,図25に示すように、ボックスベース1081は、例えばその外形が前面視で略直方体形状で、主制御基板が挿入される開口部を有する有底箱形状となっている。また、ボックスカバー1082はボックスベース1081の開口部を覆うためのものである。ボックスベース1081およびボックスカバー1082は、例えば透明樹脂成型品である。
また、基板ボックス108は、後述する図26、図27等に示すように、主制御基板が取り付けられたボックスベース1081で、その主制御基板の取付面側にボックスカバー1082を合わせた状態でボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させることでボックスベース1081とボックスカバー1082とを係止する係止部材1083を備えている。
係止部材1083は、図26、図27等に示すように、ボックスベース1081でのスライド方向に平行な両辺(上面および下面)箇所にその辺方向に複数個配設された係止爪1084と、ボックスカバー1082でのスライド方向に平行な両辺箇所にその辺方向に複数個配設されて係止爪1084が係止される被係止部1085とを備えている。係止爪1084は、ボックスベース1081からボックスカバー1082の方に突出する鉤部を備えている。
被係止部1085は、図26、図27等に示すように、係止爪1084の鉤部が挿入された状態でボックスベース1081とボックスカバー1082とのスライドを制止する。
具体的には、ボックスベース1081の開口部をほぼ覆うようにボックスカバー1082を合わせた状態で、このボックスベース1081とボックスカバー1082とは相対的に係止爪1084の鉤部の先端部分の長さ程度にスライド可能であり、この鉤部の先端部分の長さ程度にスライド移動させると、ボックスベース1081の開口部をボックスカバー1082で閉塞した状態に合わせた位置となり、ボックスベース1081とボックスカバー1082とのスライドが停止する構成としている。
<封印シール1201>
基板ボックス108を構成するボックスベース1081には封印シール1201を貼り付けるための貼付板部1202が形成されている。この貼付板部1202は、ボックスベース1081の短辺側に沿うようにして略板状に形成されている。
また、ボックスベース1081に形成された貼付板部1202に対応させてボックスカバー1082にも同様の貼付板部1203が形成されており、両貼付板部1202,1203は隙間をあけて配置されている(図26参照)。これら両貼付板部1202,1203には、厚み方向に貫通するねじ穴1204が形成されており、ねじにより両貼付板部1202,1203(ボックスベース1081及びボックスカバー1082)が固定されている。即ち、ボックスベース1081とボックスカバー1082との固定は、係止部材1083と貼付板部1202,1203におけるねじ固定により行われている。
貼付板部1202,1203の外面は平坦面となっており、この外面には両貼付板部1202,1203を跨ぐようにして略矩形状の封印シール1201が折り曲げて貼り付けられる。詳細には、後述するように封印シール1201を断面が、先が狭まった略コ字状に折り曲げられることで、両貼付板部1202,1203を跨ぐ構成となっている(図26、図27参照)。この場合に、両貼付板部1202,1203のねじ穴1204は封印シール1201により覆われる。
封印シール1201は、略矩形状のベースシートを備え、このベースシートの背面には粘着剤が塗布され粘着剤層が形成されている。また、粘着剤層の一部に対してアンテナ付きICチップ(図示せず)が貼り付けられている。なお、粘着剤層の背面側に剥離シートを備えている。この剥離シートは封印シール1201を基板ボックス108に貼り付ける際に剥がされるものであり、封印シール1201の使用前に封印シール1201が不用意に貼り付かないようになっている。
封印シール1201のベースシートは、例えばポリエステル系フィルムなどの可撓性樹脂フィルムにより形成されており適度な脆性を有し、さらに溶剤や熱に対して反応性を有する。具体的には、粘着剤層を構成する粘着剤に対して溶解性を備えたトルエンなどがベースシートに塗布されると、ベースシートは変色する。また、粘着剤層の粘着力が低下する温度(例えば、50℃)以上の熱が加えられた場合にもベースシートは変色する。これにより、基板ボックス108の貼付板部1202,1203から封印シール1201を不正に剥がそうとして溶剤がかけられたり、熱が加えられたりした場合、ベースシートが変色することで当該不正行為の痕跡を残すことができる。
封印シール1201の粘着剤層の粘着剤は、従来の封印シールと同様に、一旦貼り付けされた後に剥がされるとベースシートから剥がれる程度の粘着力を有している。従って、封印シール1201が剥がされた場合には再度貼り付けすることが不可能なものであり、さらには粘着剤層の一部が貼付板部1202,1203側に残ることとなる。よって、封印シール1201を不正に剥がした痕跡を残すことができる。
アンテナ付きICチップは、ICチップ及びアンテナ部より構成されており、長尺状のアンテナ部の中央付近にICチップが配置されている(図示していない)。ICチップは集積回路として形成されるものであり、制御部及びメモリー領域を有する。メモリー領域には、識別データとしてのID情報が格納されている。アンテナ部は、アルミ等の金属薄層で形成されており、その厚みはICチップの厚みよりも薄い。また、アンテナ部は、共振周波数が一定周波数となるようにアンテナパターンとして作製されている。
ICチップのID情報は、制御部によって呼び出されてアンテナ部から発信することができるように構成されており、アンテナ部から発信されたID情報をリーダー/ライターとして形成されるスキャナーで受信して読み取ることができるようになっている。詳細には、スキャナーからは周波数の微弱な電波で呼び出しが行われるようになっており、この電波で誘導電磁界が形成される。そして誘導電磁界内にアンテナ部が位置する程度に、スキャナーをアンテナ部に近接させると、アンテナ部に電磁誘導で起電力が発生する。ICチップではこの起電力を電源として、メモリー領域に格納されているID情報を制御部で呼び出してアンテナ部から送信することができ、このように発信されたID情報をスキャナーで受信して読み取ることができる。
アンテナ付きICチップのアンテナ部は、粘着剤層が形成されたベースシートに対し、ベースシートの一隅部側からその対角方向の隅部側に亘って斜めに配置されている。詳細には、アンテナ部はベースシートの対角線上又は、アンテナ部の長手方向がベースシートの両対角線と交差するように配置されている。この場合、長尺状のアンテナ部はその長手方向がベースシートのすべての辺方向と交差することとなる。そして、封印シール1201が両貼付板部1202,1203に跨って貼り付けられているのに伴って、アンテナ部も両貼付板部1202,1203に跨っている。
また、封印シール1201には、アンテナ部の長手方向に沿って等間隔で並ぶ多数のアンテナ用切り込みを形成することができる(図示していない)。アンテナ用切り込みは、アンテナ部の長手方向に対して略直交する方向に延びる直線状であり、ベースシートの表面側から粘着剤層の背面側まで貫通している。ちなみに、アンテナ用切り込みが延びる方向は、アンテナ部の長手方向に対して略直交する方向であるため、ベースシートのすべての辺方向と交差している。また、アンテナ用切り込みは、アンテナ部に若干掛かる構成となっている。この場合に、アンテナ部はアンテナ用切り込みにより分断されていないため、ID情報の送信に関して弊害は生じない。また、アンテナ用切り込みがアンテナ部を挟んで直線状に並ばないように、アンテナ部の一側に位置するアンテナ用切り込みと他側に位置するアンテナ用切り込みとはずらして形成されている。詳細には、アンテナ部の一側に位置するアンテナ用切り込みと他側に位置するアンテナ用切り込みとは、アンテナ部の長手方向に沿って交互に並ぶように形成されている。
封印シール1201の外縁には、図示していないが、外側端部から内側に向けて多数の外縁切り込みを形成したものでもよい。これら外縁切り込みは、内側から外側に向けて開くようにして鋭角のV字状となっており、さらに封印シール1201の外周に沿う方向に等間隔で形成されている。従って、基板ボックス108の貼付板部1202,1203から封印シール1201を剥がそうとすると、この剥がす力に伴う応力が外縁切り込みの内側端部(内側に尖った部位)に集中し、また上記のとおりベースシートが適度な脆性(封印シール1201を剥がす力に伴う応力によって一部が破壊される脆性)を有していることにより、封印シール1201に破れなどといった破壊が生じる。
特に、封印シール1201をその隅角から剥がしていくと、剥がす力に伴う応力がベースシートの隅角部分にある内側端部に集中し、ベースシートが対角線方向に大きく破壊されることとなる。また、封印シール1201は貼付板部1202,1203に対して断面が略コの字状に折り曲げて貼り付けられているので、封印シール1201をその隅角から剥がしていくと、剥がす力に伴う応力が折り曲げ部分に集中し、ベースシートが破壊されることとなる。
これにより、封印シール1201が剥がされたことの痕跡を残すことができ、主制御基板に対して不正行為が行われたことを容易に発見することができる。
さらに、封印シール1201の4隅には、ベースシートの表面側から粘着剤層の背面側まで貫通する隅側切り込みがそれぞれ形成したものでもよい。詳細には、隅側切り込みは、封印シール1201の隅角の内側にて当該隅角に沿うようにしてL字状に形成されている。よって、封印シール1201の隅角側から剥がされると、隅側切り込みから短辺及び長辺方向に大きな破壊が生じ、不正行為の痕跡を残すことができる。
しかし、上記のように外縁切り込みや隅側切り込みが形成された構成であっても、封印シール1201の一辺全体からその辺に直交する方向に沿って封印シール1201が剥がされると封印シール1201の破壊が生じ難い。即ち、封印シール1201をその角から剥がす場合や、封印シール1201の外縁における隣り合う外縁切り込み間を摘んで剥がす場合などは、剥がす力に伴う応力が少数の外縁切り込みの内側端部に集中するため、外縁切り込みを介した封印シール1201の破壊が生じ易い。一方、矩形状の封印シール1201の一辺全体からその辺に直交する方向に沿って剥がす場合には、剥がす力に伴う応力が多数の外縁切り込みの内側端部に分散されるため、外縁切り込みを介した封印シール1201の破壊が生じ難い。よって、後者の方式で封印シール1201が剥がされると、外縁切り込みでは不正の痕跡が残らない場合がある。
これに対して、上述したように、アンテナ部が封印シール1201の一隅部側からその対角方向の隅部側に亘って延びるようにして斜めに配置されている。また、封印シール1201の一辺に沿う方向はアンテナ部の延びる方向に対して交差する方向である。従って、剥がす力に伴う応力がアンテナ部の周囲に位置するアンテナ用切り込みの端部に集中することで、アンテナ用切り込みを介してベースシートが破壊され、それに伴ってアンテナ部が分断されることとなる。アンテナ部が分断されるとID情報がアンテナ部から送信されなくなるので、ID情報をスキャナーで読み取ることができなくなる。よって、封印シール1201を貼付板部1202,1203からきれいに剥がして基板ボックス108を開封し、主制御基板に対して不正を行った後に、基板ボックス108を封印して封印シール1201を再度きれいに貼ったとしても、当該不正行為を容易に発見することができる。
また、基板ボックス108は、主制御基板が取り付けられたボックスベース1081でのその主制御基板の取付面側にボックスカバー1082を合わせた状態でボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させることでボックスベース1081とボックスカバー1082とを係止する係止部材1083を備えている。
<引掻き型封印シール切断構造>
図26は実施例3の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108をボックスベース1081側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。図27は実施例3の封印シール切断構造を具備した基板ボックス108をボックスカバー1082側から視認した状態を示す部分分解斜視図である。
実施例3の封印シール1201を切断する封印シール切断構造は、ボックスカバー1082の貼付板部1203に設けた複数本の刃先部1222を有する切断刃構造1221と、ボックスベース1081の貼付板部1202に設けた複数の傾斜スリット1223とからなる。この切断刃構造1221の各刃先部1222は、各傾斜スリット1223間で移動自在になる。
このボックスベース1081の貼付板部1202に形成した複数本の傾斜スリット1223は、図26に示すように、その横断面がここを移動する刃先部1222が飛び出す高さ位置と飛び出さない高さ位置とを有する形状になる。即ち、ボックスベース1081の貼付板部1202の端縁側(図示の右側)が厚く、ボックスベース1081側(図示の左側)に向けて薄くなる形状である。傾斜スリット1223を形成した貼付板部1202の板面は、ボックスベース1081とボックスカバー1082のスライド方向に対して傾斜した状態になり、ここに複数の傾斜スリット1223を形成した。
このように複数の傾斜スリット1223を形成した理由は、傾斜スリット1223から各刃先部1222が飛び出る構成のほうが、封印シール1201を切断しやすいからである。また、貼着していない部分を少なくしたいからである。このような傾斜スリット1223を形成せずに、貼付板部1202を大きく切り欠いた形状にすると、切断刃構造1221の各刃先部1222が当たっても封印シール1201が延びて、これを複雑に切断できないおそれがあるからである。また、貼付板部1202に大きな切り欠きがあると、貼付板部1202、1203に大きな空間が形成され、運搬時、取付作業の際に貼り付けた封印シール1201に鋭利なもの又は角部が当たると不用意に破断するおそれがあるからである。
切断刃構造1221は、図26に示すように複数本の刃先部1222を、ボックスカバー1082の貼付板部1203の端縁に、該貼付板部1203の内面側(ボックスベース1081側)に向けて形成した部材である。各刃先部1222は貼付板部1203の端縁から複数本立ち上げた状態に形成した。例えば、各刃先部1222の太さは、傾斜スリット1223の幅より狭い太さにする。刃先部1222は傾斜スリット1223間で移動自在になれば十分であり、刃先部1222の太さと傾斜スリット1223の幅との関係は厳密にする必要はない。また、図示例では6本の刃先部1222を設けているが、この本数に限定されない。貼付板部1202に開けた傾斜スリット1223の本数と合わせて3本又は5本以上と自由に選択できる。但し、刃先部1222の本数が1本又は2本のように極端に少ないと、切断部分を精緻に接続しやすくなる。
図28は封印シール切断構造をボックスベース1081に取り付けた状態を示す分解部分斜視図である。図29は金属刃1224を示す拡大斜視図である。
図示するように、実施例3では切断刃構造1221には、刃先部1222に相当する数の金属製の刃先を形成した略櫛の形状になる金属刃1224を取り付けている。この金属刃1224を用いることで、封印シール1201を容易に切断することができる。金属刃1224は、図29の拡大斜視図に示すように、横断面が略L字形状になり、L字の曲折した部分が横板部1225になり、この横板部1225が貼付板部1203の端部に設けた、凹部形状になるポケット部1227内で嵌合固定されるようになっている。
金属刃1224のL字の上部分に複数の刃先1226を形成した。各刃先1226は封印シール1201を捉えやすいように、移動方向に向けて若干傾斜している。金属刃1224の各刃先1226は、切断刃構造1221の各刃先部1222と重なるように、略同じ太さと長さになるように揃えている。この金属刃1224は、封印シール1201を容易に切断できるようにする機能と共に、樹脂製の切断刃構造1221の刃先部1222を補強する機能を合わせ持つ。
なお、切断刃構造1221が剛性を有する硬質な樹脂で成形したものであれば、金属刃1224を取り付けない状態でもよい。このときの切断刃構造1221の樹脂製の刃先部1222は、封印シール1201を容易に切断できるように鋭利にすることが好ましい。但し、基板ボックス108を組み立てる作業に際して、指が触れても怪我しないように、ナイフ、カミソリの刃程度に鋭利にする必要はない。上述したように刃先部1222が、傾斜スリット1223から飛び出すことで、封印シール1201を切断できるからである。
図示例では、切断刃構造1221の刃先部1222(金属刃1224)を、ボックスベース1081の貼付板部1202の裏面側(内側)に取り付けた構成を示している。また切断刃構造1221の刃先部1222が飛び出す傾斜スリット1223はボックスカバー1082の貼付板部1203に形成している。しかし、この構成に限定されず、切断刃構造1221の刃先部1222(金属刃1224)を、ボックスカバー1082の貼付板部1203の裏面側(内側)に取り付けた構成を示している。また切断刃構造1221の刃先部1222が飛び出す傾斜スリット1223はボックスベース1081の貼付板部1202に形成する、逆の配置にすることも可能である。
<封印シール切断構造の動作状態>
図30はボックスベース1081からボックスカバー1082をスライド移動させる前の状態を示す部分斜視図である。図31はボックスベース1081からボックスカバー1082をスライド移動させると同時に切断刃構造1221が封印シール1201を切断した状態を示す部分斜視図である。図32は実施例3の切断刃構造1221の動作状態を示す部分拡大断面図であり、(a)は刃先部1222が封印シール1201を切断する前の状態、(b)は刃先部1222が封印シール1201を大きく切断した状態である。
切断刃構造1221の刃先部1222(金属刃1224)は、ボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させて分離する際に、傾斜スリット1223から飛び出すようになっている。図30と図32(a)に示すようなスライド移動させる前の状態では、切断刃構造1221の刃先部1222(金属刃1224)は両貼付板部1202、1203内で突出しない。即ち、封印シール1201は切断されない状態にある。
次に、図31と図32(b)に示すように、ボックスベース1081又はボックスカバー1082の少なくとも一方を当該合わせ面所定方向にスライド移動させると、文字通り傾斜している傾斜スリット1223の間隔の狭い位置まで移動した各刃先部1222は、その位置の傾斜スリット1223間から飛び出すようになる。この飛び出した各刃先部1222(金属刃1224)によって封印シール1201を引っ掻くように切断する。
切断刃構造1221は貼付板部1202の傾斜した傾斜スリット1223から刃先部1222(金属刃1224)が飛び出すことにより、その刃先部1222(金属刃1224)が封印シール1201に当たり、更にスライド移動させていくと、この刃先部1222(金属刃1224)が大きく飛び出し、封印シール1201をその移動距離の長さ分を引っ掻くように切断することができる。
このように、封印シール1201を複数の刃先部1222(金属刃1224)で数箇所を切断することができ、しかも引っ掻くように切断する。鋭利なカッターで封印シール1201を切断すると、鋭利な切断線を巧妙につなぎ合わせ、これを再利用されるおそれがある。そこで、本発明は封印シール1201の数箇所を切断するので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。見掛け上その封印シール1201が切断され、封印シール1201が不正に剥がされたこと、即ち、主制御基板に対して不正が行われたことの痕跡が明確に残ることとなる。
<貼付板部1202、1203の接合部における封印シール切断構造>
図33は実施例4の封印シール切断構造を示す貼付板部1202,1203の端部の側面図である。図34は実施例4の封印シール切断構造の切断状態を示す拡大断面図である。
実施例4の封印シール切断構造は、一方の貼付板部1202の端部に第1凹凸部1214を形成し、この第1凹凸部1214と噛合する第2凹凸部1215を他方の貼付板部1203に形成した切断構造である。図33に示すように、ボックスベース1081の貼付板部1202の端部の壁面を接合側に立ち上げた形状になり、その壁面の形状を直角形状を並べたクランク形状の第1凹凸部1214とした。同様に、ボックスカバー1082の貼付板部1203の端部の壁面も直角形状を並べたクランク形状の第2凹凸部1215にした。この第1凹凸部1214と第2凹凸部1215とが噛合する部分を被覆するように封印シール1201を両貼付板部1202,1203全体に貼り付ける。ここで第1凹凸部1214、第2凹凸部1215と称しているのは形成箇所を特定すためであり、その形状は略同様な形状のものである。
このように両貼付板部1202、1203の端部に形成した第1凹凸部1214と第2凹凸部1215は、ボックスベース1081とボックスカバー1082とをスライド移動させると、この両貼付板部1202、1203に貼付されている封印シール1201を、第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
しかも、実施例1の可動切断部1205、又は実施例3の切断刃構造1221による数本の切断箇所と同時に、封印シール1201の2面を大きく複雑に切断することができる。そこで、封印シール1201の2面を大きく複雑に切断することで、基板ボックス108を不正に開閉したことを発見しやすくなる。
<貼付板部1202、1203の接合部における封印シール切断構造の変形例>
図35は実施例4の封印シール切断構造の変形例を示す接合面の概略正面図であり、(a)は三角形を並べたもの、(b)は半円を並べたもの、(c)は複雑な形状にしたものである。
実施例4の封印シール切断構造は、両貼付板部1202、1203の端部において封印シール1201を複雑に切断する構造になる。この第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合する形状は図33に示したような直角形状を並べたクランク形状に限定されない。図35(a)のように大きな鋸状の三角形を並べたもの、図35(b)のように半円を並べたもの、図35(c)のように複雑な形状にしたものにすることも可能である。このような任意の形状にすることでも、両貼付板部1202、1203に貼付されている封印シール1201を、第1凹凸部1214と第2凹凸部1215の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、パチンコ機、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
遊技機(パチンコ機)、スロットマシン等の遊技機には制御基板が備えられており、その制御基板によって電子的に遊技内容の制御が行われている。制御基板は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、その他必要とされる集積回路やインターフェース回路を備えている。制御基板のROMには、遊技の制御内容を決めるデータが記憶されている。このROMを交換することにより、遊技の制御内容を変更する。また、制御基板自体を交換する。
この制御基板は基板ボックス内に収容されている。この基板ボックスは、その内部に制御基板を被包して収容するためのボックスベースとボックスカバーとを備えている。また、この基板ボックスには、このボックスベースとボックスカバーとを封止するための封止機構を備えている。この封止機構は所定箇所を破壊することにより開封できる構造となっている。その封止機構を破壊してケースを開封した場合には、封止機構の破壊に基づいて開封の有無が確認できる。
更に、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付しづらいものであり、剥がすと痕跡が残る封印シールを貼付している。基板ボックスには、このような不正開封防止が図られている。
この封印シールを用いた不正対策に関する技術について、例えば特許文献1の特開2011−156433の「遊技機」には、基板ボックスにおいて封止手段の存する箇所でのケースの境界面に、封印シールを貼付する構成が提案されている。
特開2011−156433
しかし、このような不正対策が施されていても、未だに不正行為が行われる可能性がある。この封印シールを構成した制御基板装置であっても、開封の痕跡が残らないようにして巧妙に不正が行われる可能性がある。例えば封印シールについては、一旦剥がし、その後再び基板ボックスに貼り直して元の状態に戻す不正行為は発見しづらいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付不可能な封印シールを貼付し、基板ボックスを開閉する際に封印シールが切断される構成にすることで、制御基板に対する不正を防止すると共に、その不正の痕跡を容易に発見することができる遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機についての所定の遊技に関する制御を司る制御基板を内部に収容する基板ボックスを備えた遊技機であって、
前記基板ボックスは、
第1ケース体と、前記第1ケース体と合わされる第2ケース体と、
前記第1ケース体と第2ケース体との両開口の外周部に設けられた、板面を有する貼付板部と、から成り、
前記両貼付板部の境界を跨ぐようにして、それら貼付板部に貼り付けられる封印シールと、
前記貼付板部の板面に形成した隙間から出没するように取り付けた可動切断部と、を備え、
前記可動切断部は、前記第1ケース体と第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、このスライド中に所定箇所が押されて該可動切断部の少なくとも一部が前記貼付板部の板面の隙間から突出し、前記封印シールを切断するように構成した、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、第1ケース体と第2ケース体の境界に貼付している封印シールを不正開封をするときに、この封印シールは可動切断部で切断される。この封印シールを再度貼付できないようにし、不正開封を防止することができる。更に、この可動切断部では、切断した封印シールの切断線が粗くなるので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。
遊技機A2は、前記第1ケース体の貼付板部の板面に、該第1ケース体と合わされる第2ケース体とのスライド方向に長辺を有する複数のスリットを形成し、
各スリットから出没する複数の刃部と押圧板を有する前記可動切断部を両貼付板部の間に可動自在に取り付け、
該可動切断部の押圧板に、スライドしている前記第2ケース体の一部が当たり、該可動切断部の回動支持部分を中心にして該可動切断部が回動するように構成した、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A2では、スライドしている第2ケース体により可動切断部が回動すると、この可動切断部の刃部で封印シールは切断される。スリットの形成本数に合わせて、可動切断部の刃部が封印シールに複数の切断箇所を作るので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。
遊技機A3は、前記可動切断部の刃部は、一部に角部があり、この角部が前記押圧板から一番離れた位置にある、ことを特徴とする遊技機A2の遊技機。
遊技機A4は、前記可動切断部の刃部は、全体が三角形状になる一辺に鋸状の片刃を形成し、他辺を前記押圧板に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A2の遊技機。
遊技機A4のような鋸状の刃部であれば、封印シールの切断面にギザギザ状、凹凸状の切断箇所が現れやすので、基板ボックスを不正に開閉したことを発見しやすい。
遊技機A5は、前記可動切断部は、前記スリット間を貫通するように複数の突起部を前記押圧板に形成した、ことを特徴とする遊技機A2の遊技機。
遊技機A6は、前記各貼付板部の板面に複数の貫通孔を形成し、
各貫通孔から出没する突起部を押圧板に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A5、A6のような複数の突起部であれば、封印シールの切断面に複数の大きな穴が現れやすので、基板ボックスを不正に開閉したことを発見しやすい。
遊技機A7は、前記第1ケース体の貼付板部の端縁に第1凹凸部を形成し、該第1凹凸部と噛合する第2凹凸部を前記第2ケース体の貼付板部の端縁に形成し、
前記第1凹凸部と第2凹凸部は、前記第1ケース体と第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、このスライド中に両第1凹凸部及び第2凹凸部が前記封印シールを切断するように構成した、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A7では、貼付板部の端部に形成した第1凹凸部と第2凹凸部は、ボックスベースとボックスカバーとをスライド移動させるときに、この両貼付板部に貼り付けられている封印シールを、この第1凹凸部と第2凹凸部の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
遊技機B
本発明は、パチンコ機、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
遊技機(パチンコ機)、スロットマシン等の遊技機には制御基板が備えられており、その制御基板によって電子的に遊技内容の制御が行われている。制御基板は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、その他必要とされる集積回路やインターフェース回路を備えている。制御基板のROMには、遊技の制御内容を決めるデータが記憶されている。このROMを交換することにより、遊技の制御内容を変更する。また、制御基板自体を交換する。
この制御基板は基板ボックス内に収容されている。この基板ボックスは、その内部に制御基板を被包して収容するためのボックスベースとボックスカバーとを備えている。また、この基板ボックスには、このボックスベースとボックスカバーとを封止するための封止機構を備えている。この封止機構は所定箇所を破壊することにより開封できる構造となっている。その封止機構を破壊してケースを開封した場合には、封止機構の破壊に基づいて開封の有無が確認できる。
更に、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付しづらいものであり、剥がすと痕跡が残る封印シールを貼付している。基板ボックスには、このような不正開封防止が図られている。
この封印シールを用いた不正対策に関する技術について、例えば特許文献1の特開2011−156433の「遊技機」には、基板ボックスにおいて封止手段の存する箇所でのケースの境界面に、封印シールを貼付する構成が提案されている。
特開2011−156433
しかし、このような不正対策が施されていても、未だに不正行為が行われる可能性がある。この封印シールを構成した制御基板装置であっても、開封の痕跡が残らないようにして巧妙に不正が行われる可能性がある。例えば封印シールについては、一旦剥がし、その後再び基板ボックスに貼り直して元の状態に戻す不正行為は発見しづらいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、基板ボックスを構成する一対のケース体の接合部に再貼付不可能な封印シールを貼付し、基板ボックスを開閉する際に封印シールが切断される構成にすることで、制御基板に対する不正を防止すると共に、その不正の痕跡を容易に発見することができる遊技機を提供することにある。
遊技機B1は、遊技機についての所定の遊技に関する制御を司る制御基板を内部に収容する基板ボックスを備えた遊技機であって、
前記基板ボックスは、
第1ケース体と、前記第1ケース体とスライドさせて合わされる第2ケース体と、
前記第1ケース体と第2ケース体との両開口の外周部に設けられた、板面を有する貼付板部と、から成り、
前記両貼付板部の境界を跨ぐようにして、それら貼付板部に貼り付けられる封印シールと、
前記貼付板部の一方が、前記第1ケース体と第2ケース体とのスライド方向面に対して傾斜した状態になり、かつ該貼付板部に該スライド方向に形成した隙間と、
該隙間から出没するように、前記貼付板部の他方の板面に取り付けた切断刃構造と、を備え、
前記切断刃構造の刃先部は、前記第1ケース体と第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、該刃先部が両貼付板部の間隔が狭まった板面の前記隙間から突出し、前記封印シールを引掻きながら切断するように構成した、ことを特徴とする遊技機。
遊技機B1では、第1ケース体と第2ケース体の境界に貼付している封印シールを不正開封するときに、この封印シールを切断刃構造の刃先部で引掻きながら切断する。この封印シールを再度貼付できないようにし、不正開封を防止することができる。更に、この切断刃構造では、封印シールを引掻きながら切断するので、この切断された封印シールの切断線が粗くなるので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。
遊技機B2は、前記第1ケース体の貼付板部を移動する前記切断刃構造の刃先部が飛び出す高さ位置と飛び出さない高さ位置とを有するように、該第1ケース体と合わされる前記第2ケース体とのスライド方向に長辺を有する傾斜スリットを該貼付板部の板面に形成し、
各傾斜スリット間から飛び出す複数の刃先部を有する切断刃構造を、前記第2ケース体の貼付板部の端縁に形成し、
前記第1ケース体と第2ケース体とをスライドさせている際に、該貼付板部の板面の間隔が短い箇所の傾斜スリットから前記刃先部が飛び出すように構成した、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B2では、貼付板部の板面の間隔が長い箇所では飛び出していない刃先部が、第1ケース体と第2ケース体とのスライドの際に、板面の間隔が短い箇所に移動した刃先部が傾斜スリットから飛び出す。このとき貼付板部の板面に貼付されている封印シールに、飛び出した刃先部が引掻きながら複数箇所を切断するので、この切断部分を精緻に接続することができず、再度貼付することを防止することができる。
遊技機B3は、前記切断刃構造の各刃先部に、該刃先部に相当する数の金属製の刃先を形成した櫛のような形状になる金属刃を取り付けた、ことを特徴とする遊技機B2の遊技機。
遊技機B3では、この金属刃は、封印シールを容易に切断できるようになる。また、樹脂製の切断刃構造の刃先部を補強する機能を合わせ持つ。
遊技機B4は、前記第1ケース体の貼付板部の端縁に第一凹凸部を形成し、該第一凹凸部と噛合する第二凹凸部を前記第2ケース体の貼付板部の端縁に形成し、
前記第一凹凸部及び第二凹凸部は、前記第1ケース体及び第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、このスライド中に第一凹凸部及び第二凹凸部が前記封印シールを切断するように構成した、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B4では、貼付板部の端部に形成した第一凹凸部と第二凹凸部は、ボックスベースとボックスカバーとをスライド移動させるときに、この両貼付板部に貼付されている封印シールを、第一凹凸部と第二凹凸部の噛合状態に沿って複雑に切断することができる。
因みに、特徴A1乃至特徴A7、特徴B1乃至特徴B4のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A7、特徴B1乃至特徴B4に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機10、A1〜A7、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機10、A1〜A7、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機10、A1〜A7、B1〜B4のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技機の基板を収容する基板ケース(基板ボックス)を有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
108 基板ボックス
1081 ボックスベース(第1ケース体)
1082 ボックスカバー(第2ケース体)
1201 封印シール
1202 貼付板部(ボックスベース側)
1203 貼付板部(ボックスカバー側)
1205 可動切断部
1206 刃部
1207 押圧板
1208 スリット(隙間)
1209 軸受(回動支持部)
1210 軸部(回動支持部)
1211 縁部
1212 突起部
1213 貫通孔
1214 第1凹凸部
1215 第2凹凸部

Claims (1)

  1. 遊技機についての所定の遊技に関する制御を司る制御基板を内部に収容する基板ボックスを備えた遊技機であって、
    前記基板ボックスは、
    第1ケース体と、前記第1ケース体と合わされる第2ケース体と、
    前記第1ケース体と第2ケース体との両開口の外周部に設けられた、板面を有する貼付板部と、から成り、
    前記両貼付板部の境界を跨ぐようにして、それら貼付板部に貼り付けられる封印シールと、
    前記貼付板部の板面に形成した隙間から出没するように取り付けた可動切断部と、を備え、
    前記可動切断部は、前記第1ケース体と第2ケース体とを分離するようにスライド移動させたときに、このスライド中に所定箇所が押されて該可動切断部の少なくとも一部が前記貼付板部の板面の隙間から突出し、前記封印シールを切断するように構成した、ことを特徴とする遊技機。
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