JP6146706B2 - 経頭蓋電流刺激装置 - Google Patents

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本発明は経頭蓋電流刺激装置および経頭蓋電流刺激方法に関し、例えば人間の頭皮との間に刺激電流を流して脳細胞に電気的な刺激を与える経頭蓋電流刺激装置に適用して好適なものである。
近年、被験者の頭皮に複数の電極を設け、これら電極を介して被験者の頭皮に経頭蓋電流刺激(TCS:Transcranial Current Stimulation)を与えることで脳機能を促進し、行動課題のパフォーマンスを向上させる研究が行われている。TCSは、被験者の頭皮から頭蓋(頭蓋骨)を介して脳に数[mA]程度の電流を流すものであり、代表的なものとして、例えば頭皮上に2つの電極を貼着し、これら電極を介して頭皮に直流電流を流す経頭蓋直流電気刺激(tDCS:Transcranial Direct Current Stimulation)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
R.Kanaiet al.,Curr Biol,2008,A.Pogosyan et al.,Curr Biol,2009
しかしながら、tDCSは、頭皮に印加する電流として2〜3[mA]の電流を用いているが、安全性の観点から被験者の頭皮に印加する電流値をさらに低減し得ることが望まれている。また、脳神経は、脱分極・過分極を行っており、細胞内外の電位差が時間とともにその極性を変えているものの、tDCSは、脳神経がどのような状況であろうと、予め定められた電流を頭皮に印加し、定常的に直流刺激しており、効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明は以上の点を考慮してなされたもので、効率良く、従来よりも低い電流値で脳機能を促進または抑制し得る経頭蓋電流刺激装置および経頭蓋電流刺激方法を提案することを目的とする。
本発明の請求項1の経頭蓋電流刺激装置は、被験者の頭皮から得られた脳波電圧の変化に連動して、該脳波電圧に応じた刺激電流を特定する刺激電流特定手段を備え、前記刺激電流特定手段は、電極対から得られた電圧差を前記脳波電圧として検出する電圧検出手段と、所定の抵抗値に調整された抵抗を有しており、前記電圧検出手段にて得られた前記脳波電圧を前記抵抗により電流に変換して刺激電流とする電圧電流変換手段とを備え、前記頭皮と前記刺激電流特定手段間に、前記脳波電圧に連動して変化する前記刺激電流を流し、前記被験者の脳細胞を電気刺激することを特徴とする。
また、本発明の請求項の経頭蓋電流刺激装置は、被験者の頭皮から得られた脳波電圧に応じた刺激電流を特定する刺激電流特定手段を備え、前記刺激電流特定手段が負性抵抗であり、前記負性抵抗は、前記頭皮に配置される第1電極および第2電極間に接続されており、前記頭皮と前記刺激電流特定手段間に前記刺激電流を流し、前記被験者の脳細胞を電気刺激することを特徴とする。
本発明の請求項1及びによれば、脳波電圧の変化に連動して当該脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を頭皮を介して頭部に流すことができ、かくして、効率良く、従来よりも低い電流値で脳機能を促進または抑制し得る。
本発明による経頭蓋電流刺激装置の構成を示す概略図である。 負性抵抗の抵抗電圧特性を示すグラフである。 第2の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置の構成を示す概略図である。 図1に示す経頭蓋電流刺激装置を用いた検証試験を行ったときの各被験者の反応時間を示したグラフである。 図4に示す検証結果についての分散分析検定の結果を示す表である。 検証試験時における被験者1の脳波電圧の波形を示すグラフである。 検証試験時における被験者2の脳波電圧の波形を示すグラフである。 検証試験時における被験者3の脳波電圧の波形を示すグラフである。 図3に示す経頭蓋電流刺激装置を用い、第1の検証試験を行ったときの検証結果について分散分析検定を行った結果を示す表である。 図3に示す経頭蓋電流刺激装置を用いて第1の検証試験を行ったときの被験者3の反応時間を示したグラフである。 図3に示す経頭蓋電流刺激装置を用い、第2の検証試験を行ったときの検証結果について分散分析検定を行った結果を示す表である。 第2の検証試験時における各被験者の反応時間を示したグラフである。 第1および第2の検証試験時における被験者1の脳波電圧の波形を示すグラフである。 第1および第2の検証試験時における被験者2の脳波電圧の波形を示すグラフである。 第1および第2の検証試験時における被験者3の脳波電圧の波形を示すグラフである。
以下図面に基づいて本発明の実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置の構成
図1において、1は本発明の経頭蓋電流刺激装置を示し、被験者の頭皮Hから脳波電圧を検出すると同時に、当該脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を、頭皮Hを介して頭部から取り出したり、或いは頭皮Hを介して頭部に出力し、これにより非侵襲的に脳細胞に電気刺激を与えて、脳細胞の機能を促進または抑制し得るようになされている。実際上、この経頭蓋電流刺激装置1は、被験者の頭皮Hの所定位置に貼着可能な2つの電極2a,2bと、これら電極2a,2b間に接続された刺激電流特定手段としての負性抵抗3とを有する。
ここで、頭部内には脳波信号源(例えば内部インピーダンスZ)が存在すると考えることができ、例えば頭皮Hに2つの電極2a,2bを貼着してこれら電極2a,2b間に抵抗値がRの抵抗を接続したと仮定した場合、鳳・テブナンの定理より、V/(Z+R)の電流が抵抗に流れることが分かる。ここで、Vは電極2a,2b間が開放状態のときの電圧である。本発明の経頭蓋電流刺激装置1は、このような原理を利用して脳波電圧と連動して得られる電流を刺激電流として用いるとともに、抵抗値が負の負性抵抗3を電極2a,2b間に接続したことを特徴としている。
本発明では、頭皮Hに貼着した電極2a,2b間に負性抵抗3を接続することで、鳳・テブナンの定理より、頭皮Hからの電流が経頭蓋電流刺激装置1に流れ出る状態となるが、この際、負性抵抗3の負の抵抗値を調整することで、頭皮Hから流れ出る電流を刺激電流として一段と多く取り出したり、或いは頭皮Hから流れ出る電流とは逆向きに刺激電流を頭皮Hに出力することが可能となり、脳細胞に対し電気刺激を与えることができる。因みに、負性抵抗3は、抵抗値が所望の負の値に変更可能に構成された一般的な負性抵抗と同じ回路構成を有しており、ここではその詳細構成についての説明は省略する。
ここで、頭部内をブラックボックス回路と見なした場合、このブラックボックス回路に2端子を設けてその両端に正の抵抗または負性抵抗を接続したときの2端子間の抵抗電圧特性は、図2に示すようなグラフとなる。なお、2端子間の電圧を開放状態で測定したものが脳波であり、図2において、正の抵抗値領域にて無限大で漸近する電圧が脳波に相当する。「脳波が変動する」ということは、この漸近値が上がり下がりすることに相当する。このため適当な抵抗値の抵抗をこの2端子間につけた場合、その抵抗値のところでの電圧値も、脳波の変動に応じて上がり下がりすることになる。
図2に示すような脳波の場合、抵抗値が負である0[kΩ]から極である−2[kΩ]の領域では、0[kΩ]のとき電圧Eが0になり−2[kΩ]の極に近づくにつれて電圧Eが−∞に発散した波形となる。また、極である−2[kΩ]より低い負の抵抗値領域では、−∞[kΩ]から極である−2[kΩ]に近づくにつれて電圧Eが∞に発散し、一方、極である−2[kΩ]から−∞[kΩ]に近づくにつれて電圧Eが0に収束した波形となっている。
このような図2に示すような抵抗電圧特性の場合には、負性抵抗3の抵抗値を、0[kΩ]よりも小さく、極である−2[kΩ]よりも大きい値に設定したとき、頭皮Hから流れ出る電流を、脳波電圧に応じて刺激電流として、例えば電極2aを介し一段と多く取り出すことができる。これに対して、抵抗値が極である−2[kΩ]よりも小さい値に設定した負性抵抗3では、頭皮Hから流れ出る電流とは逆向きに脳波電圧に応じた刺激電流を、例えば電極2aを介して頭皮Hに出力することができる。
ここで、人の脳波を脳波電圧として観測した場合、一般的に最大でも100[μV]程度である。従って、本発明では、負性抵抗3の抵抗値を例えば−1[kΩ]に設定することで、当該負性抵抗3を介して得られる刺激電流が100[nA]程度かそれ以下となり、頭皮Hとの間に流れる刺激電流の電流値が従来のtDCSに比して1/10000以下と脳波電流と同レベルになり得る。また、負性抵抗3は、抵抗の抵抗値を例えば−0.1[kΩ]に設定することで、最大100[μV]程度である脳波電圧を基に得られる刺激電流を1[μA]程度かそれ以下とし得る。
なお、この実施の形態の場合、例えば、負性抵抗3は、−1〜−20[kΩ]の範囲内で、かつ電圧が発散しない負の抵抗値に設定可能に構成されており、図1に示すように、抵抗値変更手段4からの変更命令に基づいて抵抗値を適宜変更し得るようになされている。
また、負性抵抗3は、頭部との間で流れる刺激電流(頭部に出力する刺激電流、または頭部から取り出す刺激電流)を、脳波電流と同レベルの電流値にまで下げることができるので、脳細胞に対して電気刺激を行っている際でも、通常の脳波計測装置の設定状態で脳波電圧の計測がそのまま行え得る。この実施の形態の場合、図1に示すように、負性抵抗3は、呈示手段5が接続された構成を有し、電極2a,2b間の脳波電圧を脳波電圧データとして呈示手段5に送出し、当該呈示手段5において脳波電圧の波形を表示させ得るようになされている。かくして、負性抵抗3は、電極2a,2bを介して頭皮Hから得た脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を、頭皮Hとの間で流すことができるとともに、この際得られた脳波電圧をも計測し得、脳細胞に対する電気刺激と、脳波計測とを同時に行え得る。
なお、この実施の形態の場合、抵抗値変更手段4が設けられた負性抵抗3には、図示しない端子が設けられており、電極2a,2bからの配線や、呈示手段5からの配線が、着脱自在に当該端子に接続し得る。これにより、負性抵抗3は、例えば電極2a,2bおよび呈示手段5からなる既存の脳波計測装置(図示せず)に対して着脱自在に構成され、既存の脳波計測装置の構成を大幅に変更させることなく、本発明の経頭蓋電流刺激装置1へと仕様変更し得る。
(1−2)作用および効果
以上の構成において、経頭蓋電流刺激装置1では、頭皮Hに配置した2つの電極2a,2b間に負性抵抗3を接続することにより、頭皮Hからの電流が経頭蓋電流刺激装置1に流れ出る状態になるとともに、当該負性抵抗3の抵抗値を所定の値に設定することにより、脳波電圧の変化に連動して当該脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を、頭皮Hを介して頭部に流したり、或いは頭部から引き出すことができ、かくして、脳神経の状況に応じて効率良く、従来よりも低い電流値で脳機能を促進または抑制し得る。
また、経頭蓋電流刺激装置1では、脳波電圧を検出しなければ刺激電流も発生せず、一方、脳波電圧が検出されれば刺激電流により脳細胞を刺激することができる。これにより経頭蓋電流刺激装置1では、刺激によって課題遂行を促進または抑制させることができるとともに、これに応じて変化した脳波電圧に連動して刺激電流も変化し、当該刺激電流によって脳を更に刺激することができる。このように経頭蓋電流刺激装置1では、センサやアクチュエータ等を用いずに、純粋に電気的な手段のみによって脳とフィードバック制御系を構成し得、脳と協調動作して脳波電圧に応じた刺激電流を頭皮Hとの間に流すことができる。
さらに、経頭蓋電流刺激装置1では、頭皮Hを介して頭部に出力、或いは頭皮Hを介して頭部から取り出す刺激電流を脳波電流と同レベルの電流値にまで下げることができるので、刺激電流によって脳細胞に対し電気刺激を行っている際でも、通常の脳波計測装置に影響を与えることなく、この際得られた脳波電圧をそのまま計測することができ、かくして脳細胞に対する電気刺激を行いつつ、同時に脳波電圧の計測も行い、電気刺激による脳機能の促進や抑制の考察をも行うこともできる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)第2の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置の構成
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3において、11は第2の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置を示し、第1の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置1と同様に、脳波電圧の変化に連動して当該脳波電圧に応じた刺激電流を、頭皮Hを介して頭部に流し、脳細胞を電気刺激し得るようになされている。但し、この経頭蓋電流刺激装置11は、上述した第1の実施の形態とは異なり、頭皮Hの電圧取得部位から得られた脳波電圧に応じた刺激電流を頭部から強制的に取り出すことはせず、頭部に対する電流刺激出力が行え得る。
この場合、経頭蓋電流刺激装置11は、頭皮Hの所定部位から脳波電圧を取得するための電圧取得手段12と、脳波電圧の変化に連動して当該脳波電圧に応じた刺激電流を特定する刺激電流特定手段14と、刺激電流特定手段14により得られた刺激電流を頭皮Hに出力する電気刺激手段13とを備えている。
電圧取得手段12は、極性を有した電極2c,2dを備えており、各電極2c,2dから得られた電圧を刺激電流特定手段14に送出する。刺激電流特定手段14は、電極2c,2d間の電圧を脳波電圧として検出する電圧検出手段16と、脳波電圧を電流に変換して脳波電圧に応じた刺激電流を生成する電圧電流変換手段17とを備えている。この場合、電圧電流変換手段17は、所定の抵抗値に調整された抵抗(図示せず)を有しており、電圧検出手段16にて得られた脳波電圧を抵抗値で割った値の電流を刺激電流として出力側となる電気刺激手段13に出力し得る。
因みに、電圧電流変換手段17は、抵抗値変更手段4が接続された構成を有し、抵抗値変更手段4からの変更命令に基づいて抵抗値を適宜変更し得るようになされている。電圧電流変換手段17は、抵抗の抵抗値を例えば1[kΩ]に設定することで、一般的に最大でも100[μV]程度である脳波電圧を基に得られる刺激電流を100[nA]程度かそれ以下とし、頭皮Hとの間に流れる刺激電流の電流値が従来のtDCSに比して1/10000以下と脳波電流と同レベルになり得る。また、電圧電流変換手段17は、抵抗の抵抗値を例えば0.1[kΩ]に設定することで、最大100[μV]程度である脳波電圧を基に得られる刺激電流を1[μA]程度かそれ以下とし得る。
電気刺激手段13は、極性を有した電極2e,2fから構成されており、例えば頭皮Hからの電流を、電極2fを介して電圧電流変換手段17に流すととともに、電圧電流変換手段17からの刺激電流を、電極2eを介して頭皮Hに出力し得、電極2e付近の脳細胞を電気的に刺激し得るようになされている。また、電気刺激手段13は、電極2e,2fの極性を変えることで、頭皮Hからの電流を、電極2eを介して電圧電流変換手段17に流すととともに、電圧電流変換手段17からの刺激電流を、電極2fを介して頭皮Hに出力し得、電極2f付近の脳細胞を電気的に刺激し得る。
因みに、この実施の形態の場合においても、上述した第1の実施の形態と同様に、電圧検出手段16は、呈示手段5が接続された構成を有し、電極2c,2d間の脳波電圧を脳波電圧データとして呈示手段5に送出し、当該呈示手段5において脳波電圧の波形を表示させ得るようになされている。かくして、負性抵抗3は、電極2a,2bを介して頭皮Hから得た脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を、頭皮Hを介して頭部に流すことができるとともに、この際得られた脳波電圧をも計測し得、脳細胞に対する電気刺激と、脳波計測とを同時に行え得る。
(2−2)作用および効果
以上の構成において、この経頭蓋電流刺激装置11では、刺激電流特定手段14によって、頭皮Hから脳波電圧を検出し、当該脳波電圧を刺激電流に変換してこの刺激電流を頭皮Hの所定の部位に出力するようにしたことにより、脳波電圧の変化に連動して当該脳波電圧に応じた微弱な刺激電流を、頭皮Hを介して頭部に流すことができ、かくして、脳神経の状況に応じて効率良く、従来よりも低い電流値で脳機能を促進または抑制し得る。
また、この経頭蓋電流刺激装置11では、電圧取得手段12を設けた頭皮H部位(電圧取得部位)と、電気刺激手段13を設けた頭皮H部位(電気刺激部位)とを刺激電流特定手段14により接続したことにより、電圧取得部位で得た頭部内の脳波電圧を、頭部外部を経由させて刺激電流として電気刺激部位に流す副電流路を形成できる。これにより経頭蓋電流刺激装置11では、例えば、本来、頭部内でのみ電圧取得部位から電気刺激部位へと流れる電気的な信号を、刺激電流として頭部外部を経由させて補助的に流すこともでき、かくして脳細胞に電気刺激を与えて、脳細胞の機能を促進または抑制し得る。
さらに、経頭蓋電流刺激装置11でも、頭皮Hに出力する刺激電流を脳波電流と同レベルの電流値にまで下げることができるので、刺激電流によって脳細胞に対し電気刺激を行っている際でも、通常の脳波計測装置に影響を与えることなく、この際得られた脳波電圧をそのまま計測することができ、かくして脳細胞に対する電気刺激を行いつつ、同時に脳波電圧の計測も行い、電気刺激による脳機能の促進や抑制の考察をも行うこともできる。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であり、図1では2つの電極2a,2bを設けた経頭蓋電流刺激装置1について説明したが、本発明はこれに限らず、負性抵抗3を接続した電極対を複数設けた経頭蓋電流刺激装置を用い、複数の電極対により複数の頭部箇所に対して電気的な刺激を与えるようにしてもよい。
また、図3でも4つの電極2c,2d,2e,2fを設けた経頭蓋電流刺激装置11について説明したが、本発明はこれに限らず、刺激電流特定手段14を備えた4つの電極群を複数設けた経頭蓋電流刺激装置を用い、これら複数の電極群により複数の頭部箇所に対して電気的な刺激を与えるようにしてもよい。さらに、図1に示した負性抵抗3を備えた経頭蓋電流刺激装置1と、図3に示した刺激電流特定手段14を備えた経頭蓋電流刺激装置11とを組み合わせて、1つの経頭蓋電流刺激装置を構成するようにしてもよい。
(3)検証試験
(3−1)第1の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置を用いた検証試験
図1に示す経頭蓋電流刺激装置1を用い、3人の被験者(被験者1、被験者2、被験者3)に対して検証試験を行った。この検証試験では、電極配置として国際的な標準となっている国際10-20法を拡張した拡張10‐20法に基づいてF3(左前運動野・左補足運動野付近)に一方の電極2aを貼着し、右耳たぶに他方の電極2bを貼着した。
そして、負性抵抗3を設けずに電極2a,2b間の電圧を単に脳波電圧として測定したとき(以下、shamという)、負性抵抗3の抵抗値を−1[kΩ]としたとき、−10[kΩ]としたとき、電流とは関係なく脳にノイズを与えたとき(以下、noiseという)の4条件で検証試験を行った。検証試験では、各条件下で、被験者に対して、2種類の図形をランダムに視認させ、予め図形の種類毎に決められたボタンを押下させるようにし、図形が表示されてからボタンを押下するまでどの程度時間を要したかを示す反応時間を調べた。なお、検証試験では、0.8〜1.4[S]間隔で図面を表示し、上述した4条件毎に図形を約180回表示した。
その結果、被験者1では図4Aに示すような結果が得られ、被験者2では図4Bに示すような結果が得られ、被験者3では図4Cに示すような結果が得られた。図4A〜図4Cにおいて、○は平均値を示し、−は標準誤差を示している。図4Aから被験者1ではshamのときよりも−1[kΩ]のときのほうが反応時間が遅かった。一方、図4Bから被験者2ではshamのときよりも−1[kΩ]のときのほうが反応時間が早かった。そして、図4Cから被験者3では、−10[kΩ]のときよりも−1[kΩ]のときのほうが反応時間が早かった。このように、経頭蓋電流刺激装置1によって、100[nA]以下の微弱な刺激電流を流しても脳細胞に電気刺激を与えることができ、脳細胞の機能を促進または抑制し得ることが確認できた。
なお、このような検証試験について、確からしさを示す分散分析検定を行ったところ、図5に示すような結果が得られた。図5に示す数値は、得られた検証結果が偽だったとした場合、それがどの程度の確率かを示すものであり、この数値が低いほど、この検証結果が正確であることを示すものである。また、*が多いほど、より確からしいことを表す(*が1つのとき、そのようなことが起こらない確率が5%以下であることを示し、*が2つのとき、そのようなことが起こらない確率が1%以下であることを示し、*が3つのとき、そのようなことが起こらない確率が0.01%以下であることを示し、*が多いほど、検証結果がより確からしいことを示す)。このように図5から、いずれも確率数値が低く、検証結果に有意差があることが確認できた。
また、上記の4条件下において、経頭蓋電流刺激装置1を設けたF3の位置での脳波電圧と、経頭蓋電流刺激装置1を設けていないIz(1視覚野付近)の位置での脳波電圧についても測定した。その結果、図6〜図8に示すような結果が得られた(tECS: Transcranial Encephalographic Current Stimulation)。図6Aおよび図6Bは、検証試験時における被験者1の脳波電圧の加算平均を示した波形であり、図7Aおよび図7Bは、検証試験時における被験者2の脳波電圧の加算平均を示した波形であり、図8Aおよび図8Bは、検証試験時における被験者3の脳波電圧の加算平均を示した波形である。
このように、図6A、図7Aおよび図8Aの結果から、経頭蓋電流刺激装置1では、負性抵抗3で刺激電流を頭皮Hとの間で流している際でも、脳波電圧を測定できることが確認できた。その結果、刺激電流と脳波電圧との関係についても考察することができた。例えば、図6Aに示すように振幅の大きい被験者2の脳波電圧を考察すると、−1[kΩ]のときの脳波電圧は、shamのときの脳波電圧よりも振幅が極性反転し、一方、−10[kΩ]のときの脳波電圧は、shamのときの脳波電圧よりも振幅が極性はそのままに増幅したことが確認できた。
ここで、上述した図2では、抵抗値が正のときがshamのときに相当するが、−1[kΩ]のときの脳波電圧がshamのときの脳波電圧に対し極性反転しており、一方、図示されていないが−10[kΩ]側で脳波電圧がshamのときの脳波電圧よりも極性はそのままに増幅している。このような図2に示すグラフと、図6Aの脳波電圧の波形とを照らし合わせたところ、図6Aに示した検証結果も、−1[kΩ]のときの脳波電圧がshamのときの脳波電圧に対し極性反転し、一方、−10[kΩ]のときの脳波電圧がshamのときの脳波電圧よりも極性はそのままに増幅しており、図2と同様な関係を示していることが確認できた。
また、図6Bに示すように、Izの位置では、図6Aとは異なる脳波電圧の波形となっており、単に頭皮の表面を電流が伝わったものではなく、F3位置における脳神経に対し電気的な刺激を与えていることが推測される。このように、経頭蓋電流刺激装置1では、電気的な刺激を頭皮に与えた際に、脳波電圧についても同時に計測できることから、刺激電流と脳波電圧との関係について種々の考察を行えた。
(3−2)第2の実施の形態による経頭蓋電流刺激装置を用いた検証試験
次に、図3に示す経頭蓋電流刺激装置11を用い、3人の被験者(被験者1、被験者2、被験者3)に対して第1の検証試験と第2の検証試験を行った。第1の検証試験では、図形の種類は問わず、単に図形を視認したときにボタンを押下させるようにし、表示されてからボタンを押下するまでどの程度時間を要したかを示す反応時間を調べた。一方、第2の検証試験では、2種類の図形をランダムに視認させ、予め図形の種類毎に決められたボタンを押下させるようにし、表示されてからボタンを押下するまでどの程度時間を要したかを示す反応時間を調べた。
また、ここでは、経頭蓋電流刺激装置11の電極をF3およびIzに電極を貼着した。例えば、IzからF3の方向に電流を流す場合、feedforward条件とし、電圧取得側の電極2c,2dをIzと鼻に貼着し、電気刺激側の電極2e,2fをF3と右耳たぶに貼着した。一方、F3からIzの方向に電流を流す場合、feedback条件とし、電圧取得側の電極2c,2dをF3と右耳たぶに貼着し、電気刺激側の電極2e,2fをIzと鼻に貼着した。なお、IzからF3の方向のfeedforward条件、またはF3からIzの方向のfeedback条件のいずれかを示す条件をX1とした。
また、電流極性Iz→鼻、F3→右耳たぶをanodal条件と定義し、電流極性鼻→Iz、右耳たぶ→F3をcathodal条件として、これらanodal条件またはcathodal条件のいずれかを示す条件をX2とした。
そして、feedforward条件またはfeedback条件のとき、anodal条件またはcathodal条件のときに第1の検証試験を行い、被験者1、被験者2および被験者3の各反応時間を調べた。そして、得られた検証結果を基に、確からしさを示す分散分析検定を行ったところ、図9に示すような結果が得られた。なお、X1とX2とを合わせた条件(X1×X2)についても分散分析検定を行ったところ、図9に示すような結果となった。図9では、feedback条件のときよりfeedforward条件のときのほうが反応時間が早いという被験者3のX1の条件での確率が低い値となり、有意な結果が得られた。なお、確率数値から有意な結果の出た被験者3によるX1の条件下での反応時間は、図10に示すような結果であった。図中、X1=1はfeedforward条件を示し、X1=2はfeedback条件を示す。
次に、feedforward条件またはfeedback条件のとき、anodal条件またはcathodal条件のときに、図形の種類に応じて押下するボタンを変えさせた第2の検証試験を行い、被験者1、被験者2および被験者3の各反応時間を調べた。そして、得られた検証結果を基に、確からしさを示す分散分析検定を行ったところ、図11に示すような結果が得られた。図11では、被験者1、被験者2および被験者3が行ったX1での確率数値と、被験者1が行ったX2での確率数値とが低い値となり、有意な結果が得られた。なお、第2の検証試験のX1の条件下で行った被験者1、被験者2および被験者3の各反応時間は図12A〜図12Cに示すような結果であった。図12Aに示すように被験者1では、feedback条件のときよりfeedforward条件のときのほうが反応時間が早いという結果が得られた。また、図12Bに示すように被験者2では、feedforward条件のときよりfeedback条件のときのほうが反応時間が早いという結果が得られた。また、図12Cに示すように被験者3では、feedforward条件のときよりfeedback条件のときのほうが反応時間が早いという結果が得られた。
さらに、第1の検証試験を行った際の各被験者の脳波電圧について計測したところ、被験者1では図13Aおよび図13Bに示すような結果が得られ、被験者2では図14Aおよび図14Bに示すような結果が得られ、被験者3では図15Aおよび図15Bに示すような結果が得られた。また、第2の検証試験を行った際の各被験者の脳波電圧についても計測したところ、被験者1では図13Cおよび図13Dに示すような結果が得られ、被験者2では図14Cおよび図14Dに示すような結果が得られ、被験者3では図15Cおよび図15Dに示すような結果が得られた。このように、経頭蓋電流刺激装置11でも、電気的な刺激を頭皮に与えることができるとともに、この際に脳波電圧についても同時に計測できることが確認でき、刺激電流と脳波電圧との関係について種々の考察を行えることが分かる。例えば、図13Aおよび図13Cと、図14Aおよび図14Cと、図15Aおよび図15Cでは、Izと鼻に関しanodal,cathodalについての脳波電圧の極性反転が確認でき、一方、図13Bおよび図13Dと、図14Bおよび図14Dと、図15Bおよび図15Dでは、F3と右耳たぶに関しanodal,cathodalについての脳波電圧の極性反転が確認できた。
1,11 経頭蓋電流刺激装置
2a,2b,2c,2d,2e,2f 電極
3 負性抵抗(刺激電流特定手段)
14 刺激電流特定手段
16 電圧検出手段
17 電圧電流変換手段

Claims (5)

  1. 被験者の頭皮から得られた脳波電圧の変化に連動して、該脳波電圧に応じた刺激電流を特定する刺激電流特定手段を備え、
    前記刺激電流特定手段は、
    電極対から得られた電圧差を前記脳波電圧として検出する電圧検出手段と、
    所定の抵抗値に調整された抵抗を有しており、前記電圧検出手段にて得られた前記脳波電圧を前記抵抗により電流に変換して刺激電流とする電圧電流変換手段とを備え、
    前記頭皮と前記刺激電流特定手段間に、前記脳波電圧に連動して変化する前記刺激電流を流し、前記被験者の脳細胞を電気刺激する
    ことを特徴とする経頭蓋電流刺激装置。
  2. 前記刺激電流は1[μA]以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の経頭蓋電流刺激装置。
  3. 被験者の頭皮から得られた脳波電圧に応じた刺激電流を特定する刺激電流特定手段を備え、
    前記刺激電流特定手段が負性抵抗であり、
    前記負性抵抗は、前記頭皮に配置される第1電極および第2電極間に接続されており、
    前記頭皮と前記刺激電流特定手段間に前記刺激電流を流し、前記被験者の脳細胞を電気刺激する
    ことを特徴とする経頭蓋電流刺激装置。
  4. 前記負性抵抗は、外部からの変更命令に応じて抵抗値が調整可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の経頭蓋電流刺激装置。
  5. 前記頭皮と前記刺激電流特定手段間に前記刺激電流を流しつつ、前記脳波電圧を脳波測定結果として呈示手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の経頭蓋電流刺激装置。
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