JP6143276B1 - ベッドサイド用収容具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドテーブル及びベッド柵のいずれにも安定的に吊り下げることが可能であり、かつ洗濯や持ち運び等の取り扱いが容易なベッドサイド用収容具を提供する。【解決手段】ベッドサイドに設置されるベッド用備品から吊り下げられるポケット部2と、ポケット部2をベッド用備品へ取り付けるための第1の取付部材3及び第2の取付部材4を備え、ポケット部2は、基体5と、物品を収容する収容部6a〜6eとからなり、基体5は、第1の取付部材3及び第2の取付部材4の少なくともいずれか一方を介してベッド用備品へ取り付けられ、ベッド用備品は、ベッドテーブル及びベッド柵であり、第1の取付部材3は、ベッドテーブルへ取り付けられ、第2の取付部材4は、第1の取付部材3に接続可能又はベッド柵に取り付け可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収容するポケット部を備えてベッドサイドに設置される収容具に係り、特に、ポケット部がベッドの周囲に設置されるベッドテーブルの側面の他、ベッド柵にも吊り下げ可能なベッドサイド用収容具に関する。
従来、病院や介護施設では、天板部がベッドを跨ぐようにして設置されるベッドテーブルや引き出しテーブルを備える床頭台が設置される場合が多い。これは、食事の膳や、体温計、メガネ、ティッシュボックスといった小物品を天板部等に置くことで、入院患者や被介護者が容易に食事をし、小物品を手に取ることができるようにしたものである。しかし、天板部等は一様な平面に形成されていることから、置かれた小物品が散乱したり、落下したりするという課題があった。
また、天板部等の面積は比較的小さいため、天板部等が小物品に占領されて、食事の際に不衛生となるおそれがある他、膳や血圧計といった機材を置くスペースが失われがちになるという課題もあった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、小物品を収容可能なポケットが備えられたテーブルクロスや、ベッド柵に装着される物入れが開発されており、それに関して既にいくつかの発明や考案が開示されている。
特許文献1には「敷装クロス」という名称で、テーブル上に置かれた種々の物品を収納可能な敷装クロスに関する考案が開示されている。
以下、特許文献1に開示された考案について説明する。特許文献1に開示された考案は、クロスの表面端に収容嚢を添装することによって、種々の物品を収納し、かつ、クロスの裏面において、収容嚢と反対側端部に粘着剤を設け、クロスを台卓上面に接着させるようにしたことを特徴とする。
このような特徴を備えた敷装クロスにおいては、粘着剤を台卓上面に向けて載せて上からクロスを押圧するとともに、クロスの表面端を折り曲げ収容嚢を台卓の側面に垂らすと、クロスが移動することなく収容嚢に物品が収容され、また収用された物品が必要に応じて取り出されるという作用を有する。したがって、この敷装クロスによれば、種々の物品を置き忘れたり探したりする必要がなく便利である。さらに、収容嚢を台卓の側面に垂下させたため、物品保持のための場所を取らない。
次に、特許文献2には「簡易テーブルの保護カバー」という名称で、ベッドの横等に設置された簡易テーブルを覆う保護カバーに関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、上面が略平らな板状に形成された天板からなる本体と、天板の下面にテーブルの天板と係合可能となる係合部と、テーブルの天板又はテーブルの支柱に本体を係止する係止部と、を備え、保護カバーの下面に収容部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する簡易テーブルの保護カバーにおいては、簡易テーブルの天板から下方へ垂下する支柱に係止部を係止することで、保護カバーを簡易テーブルへ固定する。したがって、風等で保護カバーが舞い上がる不具合や患者がカバーの端部を掴んでカバーが滑り落ちる不具合を解消することができる。さらに、保護カバーを容易に着脱可能であるため、簡易テーブルの表面を常にきれいな状態に維持でき、非常に衛生的である。
加えて、物品を簡易テーブルの天板の上面に置かずに収容部内に収容できるので、上面は、常時片付いた状態となる。
さらに、特許文献3には「ベッド周りの収納袋」という名称で、ベッドのサイドレールに取り付けられる収納袋に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、ベッドのサイドレールとしての側柵を構成する複数本の横バー及び縦バーのうち選択されたバーを利用して変形可能な布状素材からなる袋体を取り付けたベッド周りの収納袋において、袋体は、前面から後方に奥行きを有するように形成されたポケットを有し、ポケットを、側柵のベッド内側から少なくとも2本の縦バーの相互間に挿入して側柵の後方に突出させ、袋体のポケットから側方、上方等に延びる係止部を選択されたバーに絡ませて係止部の他の部分に固定することにより、袋体をバーに取り付けたことを特徴とする。
このような特徴を有するベッド周りの収納袋においては、袋体は、前面から後方に奥行きを有するように形成されたポケットを有するため、ポケット開口部に対する小物の出し入れが側柵の前面から可能であり、上半身を側柵から乗り出して小物を出し入れする必要がない。また、袋体のポケットは側柵の後方に突出しているので、背ボトムを上昇又は下降させるときに、収納袋が背ボトムの移動を邪魔しない。したがって、本収納袋は、使い勝手が良好である。
実公昭49−5769号公報 特開2002−58541号公報 特開2009−240445号公報
しかしながら、特許文献1に開示された考案においては、収容嚢に収容される物品の荷重が、粘着剤の摩擦力よりも大きい場合に、収容嚢が下方へずれたり、敷装クロス自体が台卓から外れたりする可能性があり、安定的な物品の垂下が困難な場合も考えられる。
また、敷装クロスを継続して使用していると、台卓の上面に広げられたクロスの表面は汚れが目立つものの、台卓の側面に垂下されている収容嚢の汚れはそれ程目立たないといった状態になり易いものと考えられる。しかし、この場合であっても、クロスと収容嚢は分離不能であることから、物品を一旦収容嚢から取り出して敷装クロス全体を洗浄しなければならず、非効率である。しかも、洗浄・乾燥している間、物品の管理を怠ると、物品が散逸してしまうおそれがある。
次に、特許文献2に開示された発明においては、保護カバーの下面に収容部を形成するため、収容部と患者の間隔が狭まり、保護カバーの位置によっては患者の膝や足先が収容部に衝突するおそれがある。また、複数の収容部に物品全体がそれぞれ収容されるため、目的の物品を素早く取り出し難い可能性がある。さらに、退院時においても、種々の物品を一度に取り出して持ち運ぶことができないため、退院準備に手間取ってしまうことが考えられる。
さらに、特許文献3に開示された発明においては、収納袋はベッドのサイドレールに取り付けられる。ところで、サイドレール及びその付近は、例えば病院の場合、導尿バッグや点滴容器を吊り下げる点滴スタンドが設置されることが多い。このような場合、スペースが不足して収納袋をサイドレールに取り付けることができないおそれがある。すなわち、サイドレール以外のベッド周りにも収納袋を容易に取り付け可能である構成が望ましいが、特許文献3に開示された発明では、そのような構成は備えられていない。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、ベッドサイドに設置されるベッドテーブル及びベッド柵のいずれにも安定的に吊り下げることが可能であり、かつ洗濯や持ち運び等の取り扱いが容易なベッドサイド用収容具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、ベッドサイドに設置されるベッド用備品から吊り下げられるポケット部と、このポケット部をベッド用備品へ取り付けるための第1の取付部材及び第2の取付部材を備え、ポケット部は、基体と、この基体に形成され、物品を収容する収容部とからなり、基体は、第1の取付部材及び第2の取付部材の少なくともいずれか一方を介してベッド用備品へ取り付けられ、ベッド用備品は、天板部を備えるベッドテーブル及びベッド柵であり、第1の取付部材は、ベッドテーブルへ取り付けられ、第2の取付部材は、第1の取付部材に接続可能又はベッド柵に取り付け可能であることを特徴とする。
このような構成の発明において、第1の取付部材としては、例えばベッドテーブルに固定される布材や合成樹脂材のほか、ゴム製ベルトやクランプ等が考えられる。
さらに、第2の取付部材としては、例えば点ファスナを介し、第1の取付部材に接続され、又はループ状に変形されてベッド柵に取り付けられるベルトが考えられる。なお、第1の取付部材と第2の取付部材は、互いに分離可能、分離不能のいずれでも良い。
また、ポケット部は、例えば布材や合成樹脂材等の柔軟性部材から構成される。また、収容部は、物品を出し入れする出し入れ口が備えられた袋体であり、その個数、サイズ及び基体におけるレイアウトは、特に限定されない。
この他、ベッドテーブルとは、ベッドの周辺に配置される小机であって、例えば、引き出し可能なスライドテーブルを備える床頭台や、支柱がベッドのサイドフレーム近傍に配置され、天板部がベッドのマットレス表面の高さ位置から一定の間隔を空けて配置される移動式の机等をいう。なお、支柱は、天板部の縁部近傍の一か所を支持するように1本設けられるほか、縁部近傍の二か所を支持するように互いに間隔を空けて2本設けられるものであっても良い。
上記構成の発明において、「基体は、第1の取付部材及び第2の取付部材の少なくともいずれか一方を介してベッド用備品へ取り付けられること」と、「第1の取付部材は、ベッドテーブルへ取り付けられ、第2の取付部材は、第1の取付部材に接続可能又はベッド柵に取り付け可能であること」により、以下の(1)乃至(3)の方法で基体がベッド備品に取り付けられる。
(1)基体は、ベッドテーブルに直接取り付けられる第1の取付部材のみを介し、ベッドテーブルに取り付けられる。なお、第2の取付部材は、第1の取付部材と接続できない。すなわち、第2の取付部材は、ベッドテーブルへの基体の取り付けには寄与しない。
(2)基体は、ベッドテーブルに直接取り付けられる第1の取付部材と、この第1の取付部材に接続される第2の取付部材を介し、ベッドテーブルに取り付けられる。第2の取付部材は、第1の取付部材と接続でき、かつ第1の取付部材から分離できる。
(3)基体は、ベッド柵に直接取り付けられる第2の取付部材のみを介し、ベッド柵に取り付けられる。すなわち、第1の取付部材は、ベッド柵への基体の取り付けには寄与しない。
(1)及び(2)の方法によれば、ポケット部に収容された物品は、ベッドテーブルの側面に沿って保持される。また、(3)の方法によれば、ポケット部に収容された物品は、ベッド柵の側面に沿って保持される。
一方、上記(1)の方法で基体をベッドテーブルに取り付けた場合では、第1の取付部材とベッドテーブルを分離した後、基体を第2の取付部材のみを介してベッド柵に取り付けた状態にすることができる。すなわち(1)の方法から(3)の方法へ移行させることができる。また、この逆の移行も可能である。
さらに、上記(2)の方法で基体をベッドテーブルに取り付けた場合では、第1の取付部材と第2の取付部材を分離した後、基体を第2の取付部材のみを介してベッド柵に取り付けた状態にすることができる。すなわち(2)の方法から(3)の方法へ移行させることができる。また、この逆の移行も可能である。
次に、第2の発明は、第1の発明において、第1の取付部材は、天板部を被覆するクロスであり、このクロスは、天板部に固定される固定部と、この固定部と異なる位置に設けられる接続部とを備え、第2の取付部材は、一面及び他面を有する平面状をなし、第2の取付部材の一端は一面に設けられる第1の係着手段を介して接続部に係着されるとともに他面に第2の係着手段が設けられ、第2の取付部材の他端は第2の係着手段へ分離可能に係着される第3の係着手段が設けられることを特徴とする。
このような構成の発明において、第1乃至第3の係着手段のうち、第1の係着手段はクロスと第2の取付部材を接続するための部材である。第2及び第3の係着手段は、ポケット部をクロスから分離している際に、後述する方法でポケット部をベッド柵から吊り下げるための部材である。なお、第2の取付部材の他端とポケット部の基体は、互いに分離可能又は分離不可能のいずれでも良い。
そして、固定部は、例えば天板部の端面に掛止される湾曲部や、天板部が四角形状である場合に隣り合う一対の角部に掛止可能な袋状部等が考えられる。
上記構成の発明においては、第1の発明の作用に加え、第2の取付部材の他端とポケット部の基体が接続されている場合に、クロスを天板部に固定し、第2の取付部材の一端を第1の係着手段を介してクロスの接続部に係着することで、ポケット部が天板部に取り付けられる。すなわち、この取付方法は、前述した方法(2)の場合に対応する。
また、固定部を天板部から取り外し、第1の係着手段の接続部に対する係着を解除すると、クロス及びポケット部が、それぞれ天板部及びクロスから取り外される。そして、取り外されたクロスとポケット部のうち、ポケット部については、ベッド柵を構成する横フレーム等を周回するように第2の取付部材をループ状に変形し、かつ第2の係着手段と第3の係着手段同士を係着することで、ポケット部がベッド柵に取り付けられる。この取付方法は、前述した方法(3)の場合に対応する。
さらに、第3の発明は、第2の発明において、天板部は、これを平面視した場合に、四角形状の側縁の端面をなす第1乃至第4の端面からなり、第1の端面と第2の端面は互いに平行であるとともに、第3の端面と第4の端面は互いに平行であり、固定部は、第1の端面に掛止される湾曲部であり、接続部は、第2の端面に沿って配置されることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第2の発明の作用に加え、クロスが第1の端面から第2の端面に亘って敷設される。この場合、クロスは湾曲部を介して第1の端面に掛止されるため、クロスが天板部を被覆した状態が保持される。このとき、ポケット部が第2の取付部材を介してクロスに接続されているから、ポケット部に物品が収容されると、その荷重によってクロスが天板部により密着してこれを被覆することになる。なお、「四角形状」とは、例えばそれぞれの角部に面取りが施された略四角形状も含む概念であり、長方形の他、正方形であっても良い。
加えて、第4の発明は、第3の発明において、クロスは、天板部を被覆する被覆部と、第3及び第4の端面にそれぞれ直交する方向へ延設されることで、天板部の下面において互いに連結可能な一対の連結片が形成され、固定部は、湾曲部の代わりに、一対の連結片にそれぞれ設けられ、かつ互いに係合可能な係合部であることを特徴とする。
このような構成の発明において、クロスは、天板部の上面を被覆する部分と、一対の連結片から形成される。また、係合部としては、例えば点ファスナや面ファスナのほか、紐状体やワンタッチで係合可能なバックルが考えられる。
上記構成の発明においては、第3の発明の作用に加え、クロスは、一対の連結片が第3及び第4の端面にそれぞれ直交する方向に沿って天板部を周回し、かつ係合部同士が係合することで、天板部に固定される。
続いて、第5の発明は、第2の発明において、ベッドテーブルが、天板部の縁部近傍の一箇所を支持する1本の支柱を備える場合に、クロスは、支柱の周囲を締め付け可能な伸縮性の開口部を備える袋状に形成されることで、その内部へ開口部を介して天板部を収容可能であり、固定部は、開口部の周辺に設けられ、支柱を挟持する挟持部材であることを特徴とする。
このような構成の発明において、クロスは袋状に形成されるため、開口部以外の部分は、閉鎖されている。また、開口部は、クロスの内部へ天板部を収容可能な大きさに構成される。そして、挟持部材としては、例えば、開口部を拡張及び縮小可能に、この開口部に沿って取り付けられたゴム製ベルトや布製の紐状体が考えられる。
上記構成の発明においては、第2の発明の作用に加え、挟持部材を緩め開口部を拡張させた場合に、クロスが天板部を収容可能、又はクロスを天板部から取り外し可能である。また、クロスの内部へ天板部を収容した場合では、挟持部材を締め付けて開口部を縮小させ、かつ支柱を挟持することで、クロスが天板部に固定される。
そして、第6の発明には、第1の発明において、第1の取付部材は、基体を天板部に固定する紐状体であることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加え、第1の取付部材を介して、基体が天板部へ取り付け又は取り外される。この取付方法は、前述した方法(1)の場合に対応する。具体的には、第1の取付部材としては、例えばゴム製や布製のベルトが考えられる。
第1の発明によれば、(1)乃至(3)の方法で述べたように、基体をベッドテーブル又はベッド柵のいずれにも、取り付けることができる。しかも、(1)と(3)の方法は互いに移行可能であり、(2)と(3)の方法も同様に互いに移行可能である。したがって、ポケット部をその時最も設置したい場所に自在に移動できるので、使い勝手が良好である。
また、(1)乃至(3)の方法のいずれであっても、物品が収容部に収容された場合、その出し入れ口を介して物品を直接視認可能であるから、目的の物品を瞬時に取り出すことができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、これと同時に、クロスが、天板部の上面を被覆するため、天板部の上面から物品が滑って落下することや、この上面に物品を置く際に不快な音が発生することを防止可能である。
また、ポケット部は、天板部の側面の他、ベッド柵にも吊り下げ可能であるため、例えば、ポケット部に収容された物品を使用可能としつつ、汚れたクロスを洗濯したい場合に、容易にポケット部のみをクロスから分離してベッド柵へ移動させることができる。したがって、特許文献1に係る発明のように、クロスと収容嚢が分離不能である場合と比較して、物品をポケット部から出し入れする必要がないので、効率的にクロスを清潔な状態に維持することができる。
さらに、ベッド柵から吊り下げられていたポケット部を、直ちに取り外す必要が生じた場合においても、ポケット部をクロスと接続し、天板部の側面へと容易に移動させることができることから、特許文献1に係る発明と比較して、使い勝手が良好である。
また、ポケット部を天板部の側面とベッド柵の間で移動させるためには、固定部と第1乃至第3の係着手段について、簡単な操作を行うことで足りることから、患者や高齢者であっても容易にポケット部を移動させることができる。加えて、接続部材が柔軟性部材から構成されてループ状に変形可能であるため、ポケット部をベッド柵へ取り付けることも容易である。
さらに、ベッドサイド用収容具は、クロス、接続部材及びポケット部材から構成され、部品点数が少ないことから、極めて容易かつ安価に製造することができる。さらに、ベッドサイド用収容具は、物品を収容した状態で所望の形状に折り畳み可能であるので、病院等で、別のベッドへ移動したり、退院したりする際に、散乱しがちな物品をまとめて一度に持ち運ぶことができる。
第3の発明によれば、第2の発明の効果に加えて、クロスは湾曲部を介して天板部の第1の端面に掛止されるので、クロスの着脱が容易であるとともに、ポケット部に収容された物品が第2の端面の下方へずれ下がることを防止できる。また、逆に、ポケット部に物品が収容されることで、クロスがより安定的に天板部を被覆するため、湾曲部とポケット部が互いに相乗効果を発揮し、ベッドサイド用収容具全体のずれを確実に防止することができる。
さらに、接続部が第2の端面に沿って配置されるため、ポケット部が、クロスの固定部等を介して天板部の側面から吊り下げられる。したがって、ベッド上の患者の膝等がポケット部に衝突することがない。そのため、ベッドサイド用収容具をストレスなく使用することができる。
第4の発明によれば、第3の発明の効果に加えて、クロスは、第3及び第4の端面と直交する方向に沿って天板部を周回することで、この天板部へ固定されるので、ベッドサイド用収容具全体のずれを、第2の発明よりも一層確実に防止することができる。
第5の発明によれば、第2の発明の効果に加えて、開口部を拡張したクロスの内部へ天板部を収容後に、この開口部を縮小するという簡単な手順により、クロスを手早く天板部に固定することができる。このとき、挟持部材が支柱を挟持するので、クロスがずれ動いてポケット部が下降したり、傾斜したりすることを防止できる。
第6の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、第1の取付部材を介して基体が天板部へ取り付け等されるため、取り扱いが容易である。また、第1の取付部材がゴム製ベルトである場合、このベルトを安価かつ容易に入手可能である。
(a)及び(b)は、それぞれ実施例1に係るベッドサイド用収容具の表面を示す平面図及び側面図である。 (a)乃至(c)は、それぞれ実施例1に係るベッドサイド用収容具を構成する接続部材の側面図、(a)におけるA方向矢視図及び(a)におけるB方向矢視図である。 実施例1に係るベッドサイド用収容具の第1の使用状態を示す斜視図である。 (a)は実施例1に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図であり、(b)は実施例1に係るベッドサイド用収容具の第2の使用状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例1の第1の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図及びその使用状態を示す側面図である。 (a)は実施例1の第2の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図であり、(b)は第3の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例2に係るベッドサイド用収容具の平面図及びその変形例の平面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例3に係るベッドサイド用収容具を構成するクロスの斜視図及び(a)におけるC方向矢視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ実施例4に係るベッドサイド用収容具の斜視図及びその使用状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれ従来技術に係るベッドテーブル及び床頭台の構成を説明するための斜視図である。
最初に、ベッドサイド用収容具の取付対象であるベッドテーブル及び床頭台の構成について、図10を参照しながら説明する。その後、本発明の実施の形態に係る実施例1のベッドサイド用収容具について、図1乃至図6を参照しながら説明する。
図10(a)及び図10(b)は、それぞれ従来技術に係るベッドテーブル及び床頭台の構成を説明するための斜視図である。
図10(a)に示すように、従来技術に係るベッドテーブル50は、天板部51と、この天板部51を支持する2本の支柱52,52と、この支柱52,52がそれぞれ立設される脚部53,53を備えてベッド100(図4(b)参照)の周辺に配置される。
このうち、天板部51は、これを平面視した場合に、四角形状の側縁の端面をなす第1の端面51a、第2の端面51b、第3の端面51c及び第4の端面51dとからなり、第1の端面51aと第2の端面51bは互いに平行であるとともに、第3の端面51cと第4の端面51dは互いに平行である。さらに天板部51は、滑らかな上面51eと、下面51fを備える。
支柱52,52は、天板部51の縁部(この場合、第1の端面51a及び第2の端面51bを意味する。)近傍を互いに間隔を空けて支持する。そして、脚部53,53は、いずれも長尺体であり、その両端部にそれぞれ設けられるキャスター53aによって、ベッドテーブル50を移動可能とする。
ベッドテーブル50を使用する際には、例えば、後段に示す図4(b)のベッド100の両側のサイドフレーム100a,100aに支柱52,52をそれぞれ接近させ、天板部51をマットレス100bから上方へ一定間隔を空けて配置する。ベッドテーブル50の長手方向の配置位置は、ベッド100のヘッドボード100cからフットボード100dの間であれば、特に限定されない。
図10(b)に示すように、従来技術に係る床頭台54は、テレビ (図示せず)等が載置される天板部55と、この天板部55の下方に引き出し自在に収容されるスライドテーブル56と、このスライドテーブル56の下方に配置される開閉可能な扉57を備えた箱状の収容棚であって、キャスター53aによって移動可能である。この床頭台54は、専らヘッドボード100c側(後段に示す図4(b)を参照)に配置される。
次に、実施例1に係るベッドサイド用収容具について、図1を参照しながら説明する。図1(a)及び図1(b)は、それぞれ実施例1に係るベッドサイド用収容具の表面を示す平面図及び側面図である。なお、図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図1においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例に係るベッドサイド用収容具1は、ベッドサイドに設置されるベッド用備品から吊り下げられるポケット部2と、このポケット部2をベッド用備品へ取り付けるための第1の取付部材3及び第2の取付部材4を備える。これらポケット部2、第1の取付部材3及び第2の取付部材4は、いずれも天然繊維や化学繊維といった柔軟性を有する布材から構成される。また、ベッド用備品は、ベッドテーブル50(図3,9参照)及びベッド100のベッド柵101(図4(b)参照)である。
ポケット部2は、基体5と、この基体5に形成され、物品(図示せず)を出し入れ口6a´〜6e´を介して収容する収容部6a〜6eとからなる。この収容部6a〜6eは、例えば、それぞれペットボトル、ペン、眼鏡、飲み薬及びティッシュボックス(いずれも図示せず)が収容されるような形状及びレイアウトに構成されている。このうち、収容部6a〜6dは底部を有する袋状に形成される。しかし、収容部6eは平坦状に形成され、その表面に1対のゴム製ベルト6f,6fが横方向に間隔を空けて設けられる。この1対のゴム製ベルト6f,6fは、それぞれの両端部が収容部6eの表面に縫着されており、ゴム製ベルト6f,6fと収容部6eの表面との間に生じる空間にティッシュボックスを入れ込んで、これを収容部6eの表面に押し付けて保持するものである。
そして、基体5は、第1の取付部材3及び第2の取付部材4の少なくともいずれか一方を介してベッドテーブル50(図10(a)参照)及びベッド柵101(図4(b)参照)へ取り付けられる。
より詳細には、基体5は、第1の取付部材3及び第2の取付部材4を介してベッドテーブル50へ取り付けられる場合(前述した(2)の方法に相当する。)と、第2の取付部材4のみを介してベッド柵101へ取り付けられる場合(前述した(3)の方法に相当する。)がある。
これは、第1の取付部材3は、ベッドテーブル50の天板部51へ取り付けられ、第2の取付部材4は、第1の取付部材3に接続可能又はベッド柵101に取り付け可能であることによる。
具体的には、第1の取付部材3は、ベッドテーブル50の天板部51を被覆するクロス7である。このクロス7は、天板部51に固定される固定部8と、この固定部8と異なる位置に設けられる接続部9とを備える。接続部9は、クロス7の表面7a側に設けられる。
次に、第2の取付部材4について、図2を参照しながら、説明する。図2(a)乃至図2(c)は、それぞれ実施例1に係るベッドサイド用収容具を構成する接続部材の側面図、図2(a)におけるA方向矢視図及び図2(a)におけるB方向矢視図である。なお、図1及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図2においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)乃至図2(c)に示すように、第2の取付部材4は、一面4a及び他面4bを有する平面状をなし、第2の取付部材4の一端4cは一面4aに設けられる第1の係着手段10を介して接続部9に係着される。同時に一端4cの他面4bに第2の係着手段11が設けられる。さらに、第2の取付部材4の他端4dは、第2の係着手段11へ分離可能に係着される第3の係着手段12が一面4aに設けられる。
なお、接続部9と、第1乃至第3の係着手段10〜12は、いずれも点ファスナである。そして、第2の取付部材4の他端4dは、基体5上縁の縫着部5aにおいて、基体5と分離不能に縫着される。
続いて、実施例1に係るベッドサイド用収容具の第1の使用状態について、図3を参照しながら説明する。図3は、実施例1に係るベッドサイド用収容具の第1の使用状態を示す斜視図である。なお、図1、図2及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図3においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、天板部51が、これを平面視した場合に、四角形状の側縁の端面をなす第1の端面51a、第2の端面51b、第3の端面51c及び第4の端面51dとからなり、第1の端面51aと第2の端面51bは互いに平行であるとともに、第3の端面51cと第4の端面51dは互いに平行である場合に、固定部8は、第1の端面51aに掛止される湾曲部Wである。この湾曲部Wは、第1の端面51aを挿入可能な袋状に形成されたものである。このとき、接続部9は、第2の端面51bに沿って配置される。
したがって、固定部8が第1の端面51aに掛止されるとともに、接続部9に第2の取付部材4が接続されることによって、クロス7が天板部51を被覆すると同時に、ポケット部2が第2の端面51bから吊り下げられる。
さらに、実施例1に係るベッドサイド用収容具の第2の使用状態について、図4を参照しながら説明する。図4(a)は実施例1に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図であり、図4(b)は実施例1に係るベッドサイド用収容具の第2の使用状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図3、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図4においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、第2の取付部材4の第1の係着手段10が接続部9(図3参照)と分離される場合に、マットレス100bを備えるベッド100のサイドフレーム100aによって支持されるベッド柵101の横フレーム101aに、第2の係着手段11を内側に、かつ第3の係着手段12を外側にした状態で、第2の取付部材4を巻回することができる。このとき、第2の係着手段11と第3の係着手段12が係着し合うことで、ポケット部2のみが横フレーム101aから吊り下げられる。なお、板状のヘッドボード100c及びフットボード100dが、それぞれベッド柵101と同様に柵状であった場合には、ポケット部2をこれらから吊り下げることもできる。
実施例1に係るベッドサイド用収容具1においては、図3に示すように、クロス7が固定部8によって第1の端面51aに掛止される場合、第2の取付部材4を介し、ポケット部2が天板部51を支持体としてベッドテーブル50の側面に沿って吊り下げられる。したがって、収容部6a〜6eに収容された物品はベッドテーブル50の側面に沿って保持される。
また、図4に示すように、ポケット部2が第2の取付部材4のみによってベッド柵101から吊り下げられるとき、収容部6a〜6eに収容された物品は、ベッド柵101の側面に沿って保持される。
このとき、クロス7は、天板部51を被覆したままでも良いし、また天板部51から取り外されても良い。
以上説明したように、本実施例に係るベッドサイド用収容具1によれば、ポケット部2をベッドテーブル50又はベッド柵101のいずれにも、取り付けることができる。しかも、ベッドテーブル50又はベッド柵101間の移動は、第1乃至第3の係着手段10〜12の係着を解除したり、係着させる相手を変更して再度係着させるという簡易な操作によって可能になることから、使い勝手が極めて良好である。
また、クロス7は、ポケット部2と同時の他、単独で取り扱うことができるので、例えば、クロス7のみを洗濯したい場合に、収容部6a〜6eに収容された物品を取り出す必要がないので、常にクロス7の清潔さを維持することができる。
さらに、ポケット部2をベッドテーブル50又はベッド柵101のいずれに取り付けた場合であっても、収容部6a〜6eの出し入れ口6a´〜6e´を介して物品を直接視認可能であるから、目的の物品を瞬時に取り出すことができる。
また、クロス7は、湾曲部Wによって天板部51の第1の端面51aに掛止されることから、クロス7の着脱が容易であるとともに、収容部6a〜6eに収容された物品が第2の端面51bの下方へずり下がることを防止できる。すなわち、湾曲部Wとポケット部2が互いに相乗効果を発揮し、ベッドサイド用収容具1全体のずれを確実に防止することができる。
さらに、ベッドサイド用収容具1によれば、ポケット部2が天板部51の側面から吊り下げられることから、マットレス100b上の患者の膝等がポケット部2に衝突することがない。そのため、ストレスなくベッドサイド用収容具1を使用することができる。
このように、ベッドサイド用収容具1は、ベッド上における負担を軽減し、利便性を向上することができるので、病院の入院患者や介護施設の入居者が利用するのに最適である。また、今後、高齢化社会に伴い入院患者等が一層増加することから、多くのベッドサイド用収容具1の導入を期待できる。
続いて、実施例1に係る第1及び第2の変形例について、図5を参照しながら詳細に説明する。図5(a)及び図5(b)は、それぞれ実施例1の第1の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図及びその使用状態を示す側面図である。なお、図1乃至図4、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図5においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図5(a)に示すように、実施例1の第1の変形例に係るベッドサイド用収容具1aにおいては、第2の取付部材4の他端4dに設けられる第3の係着手段12が、一面4aではなく他面4bに設けられる。ベッドサイド用収容具1aにおけるこの他の構成は、実施例に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
したがって、図5(b)に示すように、ベッド柵101の横フレーム101aに、第2の係着手段11と第3の係着手段12を対向させた状態で、第2の取付部材4を巻回することができる。このとき、第2の係着手段11と第3の係着手段12が係着し合うことで、ポケット部2のみが横フレーム101aから吊り下げられる。
そして、実施例1に係る第3の変形例について、図6を参照しながら詳細に説明する。図6(a)は実施例1の第2の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図であり、図6(b)は第3の変形例に係るベッドサイド用収容具を構成する第2の取付部材の側面図である。なお、図1乃至図5、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図6においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、実施例1の第2の変形例に係るベッドサイド用収容具1bにおいては、接続部13が、クロス7の裏面7b側に設けられる。また、図2に示したのと同様に、第2の取付部材4の一端4cには、第1の係着手段14が一面4aに設けられるとともに、第2の係着手段15が他面4bに設けられる。
さらに、他端4dには、第3の係着手段16が一面4aに設けられるとともに、第4の係着手段17が他面4bに設けられる。この第4の係着手段17は、基体5の上縁に設けられる第5の係着手段18に分離可能に係着される。なお、接続部13と、第1乃至第5の係着手段14〜18は、いずれも面ファスナである。
したがって、接続部13と第1の係着手段14の係着を解除後に、ベッド柵101の横フレーム101aに、第2の係着手段15を内側に、かつ第3の係着手段16を外側にした状態で、第2の取付部材4を巻回し、第2の係着手段15と第3の係着手段16が係着し合うことで、図4(a)に示したのと同様に、ポケット部2のみが横フレーム101aから吊り下げられる。
ベッドサイド用収容具1bにおけるこの他の構成及び作用は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
図6(b)に示すように、実施例1の第3の変形例に係るベッドサイド用収容具1cにおいては、第3の係着手段16は、第2の取付部材4の他面4bに設けられる。ベッドサイド用収容具1cにおけるこの他の構成は、実施例1の第2の変形例に係るベッドサイド用収容具1bと同様である。
したがって、接続部13と第1の係着手段14の係着を解除後に、横フレーム101aに、第2の係着手段15と第3の係着手段16を対向させた状態で、第2の取付部材4を巻回することができる。
ベッドサイド用収容具1cにおけるこの他の作用は、実施例1の第2の変形例に係るベッドサイド用収容具1bと同様である。
以上述べたように、実施例1の第1乃至第3の変形例に係るベッドサイド用収容具1a〜1cによれば、第1乃至第3の係着手段14〜16等の種類や配置を変化させた場合であっても、クロス7又はベッド柵101のいずれに対してもポケット部2を取り付けることができる。特に、第2及び第3の変形例に係るベッドサイド用収容具1b,1cによれば、接続部13と、第1乃至第3の係着手段14〜16等が面ファスナであるため、より手軽にポケット部2をクロス7又は第2の取付部材4へ取り付け又は取り外し可能である。
ベッドサイド用収容具1a〜1cにおけるこの他の効果は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
本発明の実施の形態に係る実施例2のベッドサイド用収容具について、図7(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。図7(a)及び図7(b)は、それぞれ実施例2に係るベッドサイド用収容具の平面図及びその変形例の平面図である。なお、図1乃至図6、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図7(a)及び図7(b)においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図7(a)に示すように、実施例2に係るベッドサイド用収容具19においては、クロス20は、天板部51の上面を被覆する被覆部20bと、天板部51の第3の端面51cと第4の端面51d(図10(a)参照)にそれぞれ直交する方向X(すなわち、クロス20の短手方向に相当する。)へ延設されることで、天板部51の下面において互いに連結可能な一対の連結片20a,20aが形成される。この一対の連結片20a,20aは、被覆部20bが天板部51を被覆する際に、天板部51の第2の端面51b寄りとなるよう、クロス20の長手方向Yの中央部から離れた位置に形成される。
また、固定部21は、湾曲部Wの代わりに、一対の連結片20a,20aにそれぞれ設けられ、かつ互いに係合可能な係合部K,Kである。なお、係合部K,Kは、それぞれ面ファスナである。
したがって、クロス20は、一対の連結片20a,20aがX方向に沿って天板部51を周回し、かつ係合部K,K同士が係合することで、天板部51に固定される。ベッドサイド用収容具19におけるこの他の構成及び作用は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
次に、図7(b)に示すように、実施例2の変形例に係るベッドサイド用収容具19aにおいては、一対の連結片20a,20aは、被覆部20bが天板部51を被覆する際に、天板部51の長手方向の中央部に位置するよう、クロス20の長手方向Yの中央部付近に形成される。
さらに、第2の取付部材4は、クロス20の長手方向Yの中央部から離れた被覆部20bの両端面に形成されるので、ポケット部2をこれら両端面の少なくともいずれか一方に接続することができる。ベッドサイド用収容具19aにおけるこの他の構成及び作用は、実施例2に係るベッドサイド用収容具19と同様である。
以上説明したように、実施例2及びその変形例に係るベッドサイド用収容具19,19aによれば、クロス20は、X方向に沿って天板部51を周回し、かつ係合部K,K同士が係合することで、天板部51へ固定されるので、ベッドサイド用収容具19,19a全体のずれを、実施例1のベッドサイド用収容具1よりも一層確実に防止することができる。また、支柱52の本数や天板部51に対する設置位置に対応できるよう、一対の連結片20a,20aを被覆部20bに対して変化させたものを製造することで、様々な構成のベッドテーブル50にベッドサイド用収容具19,19aを取 り付けることができる。
本発明の実施の形態に係る実施例3のベッドサイド用収容具について、図8(a)及び図8(b)を参照しながら説明する。図8(a)及び図8(b)は、それぞれ実施例3に係るベッドサイド用収容具を構成するクロスの斜視図及び図8(a)におけるC方向矢視図である。なお、図1乃至図7、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図8(a)及び図8(b)においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、実施例3に係るベッドサイド用収容具22においては、ベッドテーブル50が、天板部51の縁部(例えば、第2の端面51b)近傍の一箇所を支持する1本の支柱52を備える場合に、クロス23は、支柱52の周囲を締め付け可能な伸縮性の開口部24を備える袋状に形成されることで、その内部へ開口部24を介して天板部51を収容可能である。
また、固定部25は、開口部24の周辺に設けられ、支柱52を挟持する挟持部材である。具体的には、固定部25は、開口部24を拡張及び縮小可能に、開口部24に沿って取り付けられた環状のゴム状体である。
さらに、第2の取付部材4が接続される接続部26が、開口部24の周辺に設けられている。
したがって、ベッドサイド用収容具22においては、固定部25を伸展させて開口部24を拡張させた場合に、クロス23が天板部51を収容可能、又はクロス23を天板部51から取り外し可能である。また、クロス23の内部へ天板部51を収容した場合では、固定部25を収縮させて開口部24を縮小させ、かつ支柱52を挟持することで、クロス23が天板部51に固定される。そして、接続部26が、開口部24の周辺に設けられていることから、第2の取付部材4を介してクロス23と連結されるポケット部2が、天板部51を支持体として吊り下げられる。
ベッドサイド用収容具22におけるこの他の構成及び作用は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
以上説明したように、実施例3に係るベッドサイド用収容具22によれば、固定部25を伸展又は収縮させて開口部24を拡張又は縮小させるという簡単な手順により、クロス23を手早く天板部51に固定又は取り外しすることができる。前者のとき、固定部25が支柱52を挟持するので、クロス23がずれ動いてポケット部2が下降したり、傾斜したりすることを防止できる。したがって、安定的に収容部6a〜6eに収容した物品を保持可能である。
ベッドサイド用収容具22におけるこの他の効果は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
本発明の実施の形態に係る実施例4のベッドサイド用収容具について、図9を参照しながら説明する。図9(a)及び図9(b)は、それぞれ実施例4に係るベッドサイド用収容具の斜視図及びその使用状態を示す斜視図である。なお、図1乃至図8、及び図10で説明した構成要素と同一の構成要素は、図9においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(a)に示すように、実施例4に係るベッドサイド用収容具27においては、実施例1に係るベッドサイド用収容具1における第1の取付部材3が、第1の取付部材28へ置換されたものである。この第1の取付部材28は、基体5を天板部51に固定するゴム製ベルトであって、その両端が基体5へ縫着されている。
図9(b)に示すように、このような構成のベッドサイド用収容具27においては、第1の取付部材28を床頭台54のスライドテーブル56に掛止すると、ポケット部2の基体5がスライドテーブル56から吊り下げられる。また、第1の取付部材28をスライドテーブル56から取り外した後、第2の取付部材4をベッド柵101に巻回すると、基体5がベッド柵101から吊り下げられる。
ベッドサイド用収容具27におけるこの他の構成及び作用は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
以上説明したように、実施例4に係るベッドサイド用収容具27によれば、第1の取付部材28をスライドテーブル56に掛止又は第2の取付部材4をベッド柵101に巻回させることにより、ベッドサイド用収容具27をスライドテーブル56とベッド柵101の間で自在に移動させることができる。また、第1の取付部材28は、安価かつ容易に入手可能なゴム製ベルトであるため、実施例1に係るベッドサイド用収容具1よりも、製造コストを抑制することができる。
ベッドサイド用収容具27におけるこの他の効果は、実施例1に係るベッドサイド用収容具1と同様である。
なお、本発明のベッドサイド用収容具1,1a〜1cは本実施例に示すものに限定されない。例えば、クロス7の代わりに、天板部51の第2の端面51bを挟持するクランプが使用されても良い。また、第2の取付部材4は、布材以外にも柔軟性を有する合成樹脂材で形成されても良い。さらに、クロス7は、湾曲部Wと接続部9が備えられる限り、長方形以外の多角形状や円形状、だ円形状に形成されても良い。そして、収容部6eは、側壁にティッシュペーパーを1枚ずつ取り出し可能なスリットが形成された、底部を有する袋状に形成されても良い。
次に、本発明のベッドサイド用収容具19,19aも本実施例に示すものに限定されない。例えば、係合部K,Kは、それぞれ面ファスナ以外に、点ファスナや紐状体、又はワンタッチで係合可能なバックルが使用されても良い。
さらに、本発明のベッドサイド用収容具22も本実施例に示すものに限定されない。例えば、クロス23の内側に、シリコンやゴムによるエンボス加工がなされてクロス23の滑り止め作用が発揮される他、固定部25は環状のゴム状体である以外に、布製の紐状体や金属製の支柱52に吸着されるマグネットが使用されても良い。
そして、本発明のベッドサイド用収容具27も本実施例に示すものに限定されない。例えば、第1の取付部材28は、弾性を有するゴム製ベルトの代わりに、布製の紐状体や弾性を有しないプラスチック製や金属製のチェーン、又はスライドテーブル56を挟持するクランプがそれぞれ適切な方法で基体5に対し取り付けられても良い。
本発明は、病院や介護施設において、物品を保持しつつ、ベッドサイドに設置されるベッド用備品から吊り下げられるベッドサイド用収容具として利用可能である。
1,1a〜1c…ベッドサイド用収容具 2…ポケット部 3…第1の取付部材 4…第2の取付部材 4a…一面 4b…他面 4c…一端 4d…他端 5…基体 5a…縫着部 6a〜6e…収容部 6a´〜6e´…出し入れ口 6f…ゴム製ベルト 7…クロス 7a…表面 7b…裏面 8…固定部 W…湾曲部 K…係合部 9…接続部 10…第1の係着手段 11…第2の係着手段 12…第3の係着手段 13…接続部 14…第1の係着手段 15…第2の係着手段 16…第3の係着手段 17…第4の係着手段 18…第5の係着手段 19,19a…ベッドサイド用収容具 20…クロス 20a…連結片 20b…被覆部 21…固定部 22…ベッドサイド用収容具 23…クロス 24…開口部 25…固定部 26…接続部 27…ベッドサイド用収容具 28…第1の取付部材 50…ベッドテーブル 51…天板部 51a…第1の端面 51b…第2の端面 51c…第3の端面 51d…第4の端面 51e…上面 51f…下面 52…支柱 53…脚部 53a…キャスター 54…床頭台 55…天板部 56…スライドテーブル 57…扉 100…ベッド 100a…サイドフレーム 100b…マットレス 100c…ヘッドボード 100d…フットボード 101…ベッド柵 101a…横フレーム

Claims (6)

  1. ベッドサイドに設置されるベッド用備品から吊り下げられるポケット部と、
    このポケット部を前記ベッド用備品へ取り付けるための第1の取付部材及び第2の取付部材を備え、
    前記ポケット部は、基体と、この基体に形成され、物品を収容する収容部とからなり、
    前記基体は、前記第1の取付部材及び前記第2の取付部材の少なくともいずれか一方を介して前記ベッド用備品へ取り付けられ、
    前記ベッド用備品は、天板部を備えるベッドテーブル及びベッド柵であり、
    前記第1の取付部材は、前記ベッドテーブルへ取り付けられ、
    前記第2の取付部材は、前記第1の取付部材に接続可能又は前記ベッド柵に取り付け可能であることを特徴とするベッドサイド用収容具。
  2. 前記第1の取付部材は、前記天板部を被覆するクロスであり、
    このクロスは、前記天板部に固定される固定部と、この固定部と異なる位置に設けられる接続部とを備え、
    前記第2の取付部材は、一面及び他面を有する平面状をなし、前記第2の取付部材の一端は前記一面に設けられる第1の係着手段を介して前記接続部に係着されるとともに前記他面に第2の係着手段が設けられ、前記第2の取付部材の他端は前記第2の係着手段へ分離可能に係着される第3の係着手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のベッドサイド用収容具。
  3. 前記天板部は、これを平面視した場合に、四角形状の側縁の端面をなす第1乃至第4の端面からなり、
    前記第1の端面と前記第2の端面は互いに平行であるとともに、前記第3の端面と前記第4の端面は互いに平行であり、
    前記固定部は、前記第1の端面に掛止される湾曲部であり、
    前記接続部は、前記第2の端面に沿って配置されることを特徴とする請求項2に記載のベッドサイド用収容具。
  4. 前記クロスは、前記天板部を被覆する被覆部と、前記第3及び第4の端面にそれぞれ直交する方向へ延設されることで、前記天板部の下面において互いに連結可能な一対の連結片が形成され、
    前記固定部は、前記湾曲部の代わりに、一対の前記連結片にそれぞれ設けられ、かつ互いに係合可能な係合部であることを特徴とする請求項3に記載のベッドサイド用収容具。
  5. 前記ベッドテーブルが、前記天板部の縁部近傍の一箇所を支持する1本の支柱を備える場合に、
    前記クロスは、前記支柱の周囲を締め付け可能な伸縮性の開口部を備える袋状に形成されることで、その内部へ前記開口部を介して前記天板部を収容可能であり、
    前記固定部は、前記開口部の周辺に設けられ、前記支柱を挟持する挟持部材であることを特徴とする請求項2に記載のベッドサイド用収容具。
  6. 前記第1の取付部材は、前記基体を床頭台のスライドテーブルに固定する紐状体であることを特徴とする請求項1に記載のベッドサイド用収容具。
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