本明細書で記載される装置及び方法はとりわけ、所望のボーラス効果を回避するか、又は生じさせ、製造に必要な部品数を最小限に抑え、装置及び組立体の内部容積を減少させ、並びに/又は作動及び停止が完了したときを示す状態指示器を使用する、接続装置及び組立体に関連し得る。また、いくつかの実施形態では、本明細書で記載される装置は、洗浄及び殺菌のために容易に拭き取られる平坦な(平面的)表面を生じさせ、かつこれを維持することができる。バルブ、接続装置及び組立体の実施形態は、本明細書では医用接続に関して記載されるが、バルブ、接続装置、及び組立体は医用接続にのみ限定されるものではなく、回転作動力、状態指示器、及び/又は本明細書に記載される他の機能のいずれかの使用から利益を享受し得る、任意の接続装置又は組立体に応用可能であり得る。
以下の記載に関して、図にわたって対応する標識された構造体(例えば132及び232等)は、同様の一般的な特徴を有することができ、及び/又は同様の基本的構造及び機能を対象とし得る。したがって、一実施形態における例示の構造体の機構の説明は、他の実施形態の機構に(例えば、参照番号の最後の2桁が共通である)同様に応用可能であり得る。
受動的な接続組立体100の代表的な実施形態が図1A及び図1Bに示されており、これは一般的に、シャフト、コアピン、導管、又は他の管状部材130、支持部材又はカバー部140、カバー本体又は内側ハウジング120、及び外殻又はベゼル110を含む。以下に更に説明されるように、シャフト130はカバー本体120及び支持部材140と相互作用して、組立体100を通過する、選択的に開放された流体経路を提供することができる。組立体100は、相互作用するカム要素及び/又は機構を含み、これは軸方向の作用を、例えば、組立体100が流体ラインに接続されたときに回転動作に変換するか、又は回転作用を軸方向の動作に変換し、流体経路を開放するか、及び/又は閉鎖することができる。組立体100は付勢され、流体経路を閉鎖するか、又は開放することができ、この付勢は軸方向又は回転作用によって克服されて、流体経路を開放するか、又は閉鎖することができる。外殻110は、1つ以上のウィンドウ112を含んでもよく、このウィンドウ110は、組立体100が開放及び/若しくは閉鎖状態にあるときを表示することができ、並びに/又は組立体100は、組立体100が開放及び/若しくは閉鎖状態にあるときに表示できる他の指示器を含んでもよい。組立体100は、1つ以上のルアー又は他のコネクタ、例えば外殻110上に示されるような、組立体100を流体ライン(図示せず)に接続するためのオス型ルアーねじ114を含んでもよい。他のコネクタもまた、ルアーねじ114の代わりに設けられてもよいということが理解される。
図1Bは、可変スリーブ若しくは膜129を備えるカバー本体120、弾性部材150を備えるシャフト130、及び支持部材140と共に、外殻110を示す組立体100の分解図である。図1Bに示される組立体100の様々な構成要素は、図2〜図5で更に詳細に示され、以下に更に記載されている。
図2は外殻110を示し、外殻110は、その外側表面111における1つ以上の状態ウィンドウ112と、遠位の貫通孔118を備えるねじ無し部分115と、内部を通じてカバー本体120及びシャフト130を受容するための近位の貫通孔116とを含む。近位の貫通孔116は、内部にオス型ルアーねじ114を含んでもよい。図のように、外殻110は五角形の形状の外側表面111を含むが、代替的に外側表面111は、例えばユーザーが容易に外殻110を把持するか、及び/又は操作するのを促進するための、例えばオス型ルアーねじ114を螺入作用によってメス型ルアーコネクタ(図示せず)に係合するための他の形状を含んでもよい。
代表的な形状には、三角形、正方形、六角形、七角形、及び他の好適な多角形が挙げられる。
遠位の貫通孔118は、外殻110の遠位端113から中間位置119まで、ねじ無し部分115を通って延び、中間位置119は、例えば、図のように、遠位の貫通孔118が近位の貫通孔116と連通するように、外殻110の長さの中間点で、又はその付近に位置付けられ得る。遠位端113から中間位置119までの遠位の貫通孔118の長手方向の距離は、カバー本体120の外側嵌合面128(図3を参照)及びシャフト130(図4Aを参照)を収容するのに十分である。
遠位の貫通孔118は、図のように五角形の形状であってもよく、あるいは、例えば組立体100が流体ライン(図示せず。図6A(1)及び図6A(2)を参照)のメス型ルアーコネクタ160と係合されるときに、貫通孔118は、それが外殻110に対してカバー本体120(図3を参照)及び支持部材140(図5)を受容し、これらと効率的に接触し、かつこれらの移動を限定することができる限り、任意の他の形状(例えば三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、又は他の多角形の形状)であってもよい。例えば、この多角形の形状は確実に外殻110、カバー本体120、及び支持部材140が全て実質的に一致して回転できるようにする。この多角形の形状はまた、支持部材140が確実に、外殻110に対して軸方向に動かないようにしてもよく、及び/又は外殻110内でカバー本体120の軸方向の動きを限定することを可能にしてもよい。同じ形状は、外殻110の遠位の貫通孔118及び外側表面111に関して、例えば製造の便宜上のために使用されてもよいが、装置はこれらの形状が異なっていてもなお、機能することができる。しかしながら、本明細書において他で更に説明されるように、遠位の貫通孔118の形状及び寸法は、カバー本体120の外側嵌合面128、及び支持部材140の近位端区分144の両方の形状及び寸法に実質的に一致する必要がある。したがって、外殻110、カバー本体120、及び支持部材140は共に回転する一方で、シャフト130(図4Aを参照)は、本明細書で他でも更に説明されるように他の構成要素から独立して回転することができる。
近位の貫通孔116は環状の形状であってもよく、かつ、図2に示されるようにルアーねじ114を含んでもよい。これは、例えば組立体100をIV又は他の流体ライン(図示せず)と連結するために2つのコネクタを係合するときに、外殻110とメス型ルアーコネクタ160(図示せず、図6A(1)及び図6A(2)を参照)との嵌合を容易にする。近位の貫通孔116の長手方向の距離、すなわち奥行きは、オス型ボス127が近位の貫通孔116内に適合されるときに、オス型ボス127の近位端が外殻110の近位端115を通過して突出しながら受容されている状態で、カバー本体120(図3を参照)のオス型ボス127を収容するのに十分である。ルアーねじ114は、標準的なルアーコネクタとの互換性を可能にするために、例えば国際標準化機構の産業規格のものなど、従来の寸法を有してもよい。カバー本体120の外側嵌合面128(図3を参照)と接触し、かつ嵌合させるために、及び/又は支持部材140の近位端区分144上で適合し、かつこれと嵌合するために、遠位の貫通孔118の直径は、内部を通じてカバー本体120を受容しながら収容するのに十分大きくてもよい。
状態ウィンドウ112は、図2に示されているように、外殻110の外側表面111の周辺において周囲方向に配置されてもよい。ウィンドウ112は、図のように矩形であってもよく、あるいは、カバー本体120(図3を参照)の表面上の、停止の状態指示器125及び/又は作動の状態指示器126上で適合し、かつこれを示す限り、ウィンドウ112は円、三角形等を含むが限定されない、任意の他の形状を有してもよい。図2には5つのウィンドウが示されているが、任意の数のウィンドウが設けられて、例えば、作動時及び/又は停止時に、ユーザーが少なくとも1つの状態指示器125、126を容易に見ることができるようにしてもよい。状態ウィンドウ112は、外殻110の長さに沿って中間点において、又は中間点付近で外側表面111上に配置されてもよく、あるいは状態ウィンドウ112は、作動状態及び/又は停止状態にあるときに、それらが1つ以上の状態指示器125、126を示すことができる限り、外殻110の外側表面111上の他の箇所に配置されてもよい。本明細書の他の箇所において記載されているように、組立体100は、状態ウィンドウ112及び状態指示器125、126に追加して、又はこれらの代わりに、他の状態指示器(図示せず)を含んでもよいということが理解される。
図3は、カバー本体120を示し、これは可変ハウジング129を備えるオス型ボス127、貫通孔123、及び外側嵌合面128上に配置された状態指示器125、126を含む。図3に示されているように、カバー本体120は、本明細書において更に以下に記載されているように、弾性部材150の端部ハブ151を受容するための陥没部121を含む。あるいは、カバー本体120は、その周囲に弾性バンド又は部材(図示せず)が固定され得る突出部(図示せず)を含んでもよい。代表的な実施形態では、オス型ボス127は、国際標準化機構の産業規格に従って寸法が決められてもよく、テーパ状の近位端127aを備える円筒型の形状であってもよい。組立中に、カバー本体120が外殻110に挿入されるとき(図1A及び図1Bを参照)、外側嵌合面128は、位置119(図示せず、図2を参照)において、又はこの付近で外殻110の遠位の貫通孔118と接触してもよい。外側嵌合面128を外殻110の遠位の貫通孔118内に適合させ、これと接触させるために、すなわち、外殻110内でのカバー本体120の軸方向の動きを可能にするが、回転を阻止するために、外側嵌合表面128は、外殻110の遠位の貫通孔118と同じ形状及び同じ寸法を有してもよい。状態指示器125、126は、図3では外側嵌合面128上で見出すことができる。
状態指示器125、126は、他の箇所で記載したように、作動及び/又は停止が完了したときにユーザーに知らせることができる。停止の状態指示器125の色又はデザインは、組立体100に関して、停止の、すなわち「閉鎖された」流れのない状態を示すことができ、その一方で、作動の状態指示器126の色又はデザインは、組立体100に関して作動の、すなわち「開放した」又は流れている状態を示すことできる。簡略化のために、停止の状態指示器125は「C」(閉鎖(closed)のために)という文字で示され、その一方で作動の状態指示器126は「O」(開放(open)のために)という文字で示されるが、色の指示器は、使用中により容易に識別することができてもよい(例えば、閉鎖に関しては赤、開放に関しては緑など)。これらの指示器125、126は、当該技術分野において既知の任意の方法を介して外側嵌合面128に塗装されてもよく、接着されてもよく、エッチングされてもよく、及び/又は取り付けられてもよい。状態指示器125、126は、外側嵌合面128の周囲の寸法を増加させないように、すなわち外側嵌合面128と外殻110との間のいずれかの抵抗増加を回避するために、ごくわずかな厚さを有する場合がある。
使用中に流体経路が作動されると、外殻110上の状態ウィンドウ112は、1つ以上の作動の状状態指示器126を示すことができる(例えば図6D(1)を参照)。これは作動が完了しており、ユーザーが2つの嵌合したルアーコネクタ114、160を(流体経路を閉鎖しようと望まない限りは)外すべきではないということを示す。ユーザーが流体経路を閉鎖したいとき、ユーザーは2つのルアーコネクタを抜くことができ、状態ウィンドウ112が1つ以上の停止の状態指示器125を示したとき、停止は完了である(図6A(1)を参照)。作動及び停止プロセスは、他の構造的構成要素に対して、以下で更に記載されている。任意により、例えば、2つのセットが示されるよりはむしろ、作動又は停止状態のみを示すことが望ましい場合は(図示せず)、状態指示器は1つのみ設けられてもよい。
陥没部121は、図3に示されるように、外側嵌合面128の遠位端の各角部に配置されてもよい(例えば、星形の頂点を形成して)。陥没部121は、それらの対応するペグ131(以下に更に記載される)を伴って、弾性部材150を定位置に保持する。陥没部121は、それらが弾性部材150のハブ151を定位置に安定して保持することができるように高さを有してもよい。図のように、弾性部材150は、そこからスポーク153がハブ151まで延びる中央の環状基部152を含む。ハブ151は、例えば締まり嵌め、接着剤を用いた接合、超音波溶接等を使用することによって陥没部121にしっかりと固定することができる。スポーク153は、エネルギーを蓄積するために、すなわち弾性部材150を付勢して、そうすることによって、シャフト130を閉鎖(又は任意で開放)状態に対応する位置に向かって付勢するために使用されてもよい。例えば、本明細書の他の箇所で記載したように(並びに図6G及び図6Hに示されているように)、使用中に、例えば組立体100の流体経路を接続するか、及び/又は開放するときに、ペグ131は、シャフト130が回転するときに、半径方向にスポーク153を変形させ、これによってエネルギーを蓄積し、このエネルギーは、組立体100が閉鎖されるか、及び/又は外されたときに放出され得る。
弾性部材150は当該技術分野において一般的に使用される任意の材料から構成されてもよく、これによって、弾性部材150は、安定した、かつわずかに伸長した状態を維持することができ(例えば、図3に示されるように変形されていない星形の形状で)、その後、図6Fに示されるような形状に変形することができる。したがって、弾性部材150は、図6Fに示される変形状態にあるとき、破断又は破損を回避するのに十分強力である必要があり、可能である場合は、図3に示されるような、変形していない星型の形状にそれ自体を引き戻すのに十分弾性であるが、2つの状態(例えば伸長状態と星形の形状)の間で、ユーザーが弾性部材150を上手く操作するのを阻止するほど抵抗性であるべきではない。本明細書で他の箇所で記載したように、エネルギーを蓄積する他の装置又は付勢機構、例えば弾性バンド、バネ等が弾性部材150の代わりに設けられてもよい。
貫通孔123は、図3に示されているように、カバー本体120の全長を、例えば外側嵌合面128から、オス型ボス127を通じて可変膜129まで延びる。貫通孔123は環状であってもよく、及び/又はシャフト130(図示せず、図4Aを参照)の導管132の外径に厳密に又は実質的に等しい直径を有してもよい。可変膜129は、図3に示されるように、貫通孔123の近位端内部に配置されてもよく、又は貫通孔123の近位端上に配置されてもよい。可変膜129は、シャフト130の流体キャップ136の寸法及び形状に一致する、多角形の形状の中空の中心部129aを有してもよい。
可変膜129は、オス型ボス127に、例えばその外周付近に固定して取り付けられ、これによって可変膜129内の開口部129aは、シャフト130の流体キャップ136が回転する間、実質的に静止したままであり、すなわち本明細書で他の箇所で記載したように、オス型ボス127に取り付けられたままで、変形することができる。例えば、オス型ボス127の近位端127aは、内部に多角形又は他の非環状の陥没部を有してもよく、並びに可変膜129の外側表面は同様の形状を有してもよい。これは、可変膜129がオス型ボス127内に挿入されたときに締まり嵌めをもたらすことができ、すなわちオス型ボス127に対する、可変膜129の回転を阻止する。任意により、可変膜129は、締まり嵌めに加えて、又はその代わりに、接着剤を用いた接合、超音波溶接、溶解等によってオス型ボス127に取り付けることができる。可変膜129は、作動時には引き裂き又は破断に対して十分耐性であるよう耐久性であるが、停止後は、その初めの多角形の形状をとるのに十分強く、かつ弾性である。弾性部材150と同様に、可変膜129は、エラストマー材、例えばシリコーン、又は本明細書に記載の機能を実施することができる任意の他の好適な材料から構成されてもよい。
図4A及び図4Bは、シャフト130を示し、シャフト130は、第1端部132a及び第2端部132bを含む導管、すなわち管状本体132と、それらの間に伸びる貫通孔133(図4Bに示される)と、カム機構135を備える嵌合部材134と、ペグ131と、第1端部132a上に1つ以上の側方開口部137を備える流体ポスト136とを含む。任意に、第2端部132bは1つ以上のコネクタ(図示せず)、チューブの長さ等を含む場合がある。図4Bに示されるように、第2端部132bは拡大陥没部139を含み、これはチューブ170(図示せず、図1Bを参照)の区分の端部172を受容するための寸法にされてもよい。チューブ170は、例えば締り嵌め、1つ以上の嵌合コネクタ(図示せず)、接着剤を用いる接合、超音波溶接等を使用して、陥没部139に実質的に恒久的若しくは取り外し可能に受容されてもよい。シャフト130及び嵌合部材134は、例えば、1つの片からシャフト130、嵌合部材134、及びペグ133を一体成型することによって、あるいは構成要素を別々に形成し、それらを例えば、締り嵌め、接着剤を用いる接合、超音波溶接等によって一緒に取り付けることによって、それらの対応する構成要素と共に実質的に恒久的に互いに接続されてもよい。
また、図4Aに示されているのは、弾性部材150であり、これは図3に示されている弾性部材150と同じであるが、ここではスポーク153に隣接して、及び/又はスポーク153間に配置されているペグ131と共に示されている。したがって、例えば、カバー本体120をシャフト130と弾性的に連結するために、シャフト130がカバー本体120内に挿入されたとき(例えばカバー本体120を外殻110内に挿入する前又はその後に)、弾性部材150は、シャフト130の周辺(例えば嵌合部材134の近位表面の上)、及び外側嵌合面128(図示せず、図3を参照)の遠位の下面上の両方に位置する。図4Bはまた、導管132の長さを通じて延びる貫通孔133を示し、これはシャフト130のほぼ全長に延びる。流体ポスト136は、導管132の近位端に位置し、開口部137は貫通孔133と連通する。流体ポスト136は、可変膜129の内側開口部129a(図示せず、図6Cを参照)と一致する、対応する多角形の形状を有する。流体ポスト136に関して使用される多角形の形状は五角形として示されているが、あるいは、外側嵌合面128に関して上記のように任意の他の幾何学的形状が、流体ポスト136、及び可変膜129内の開口部129aの両方に使用されてもよい。
外側嵌合部材134が、導管132の中間点付近に配置されているのが示されている。図1A及び図1Bに示されるように、シャフト130がカバー本体120内に挿入されたとき、外側嵌合面128の遠位側が、嵌合部材134の近位側と接触するように、嵌合部材134は導管132の外側表面に沿って配置されてもよい。この位置では、陥没部121及びペグ131は弾性部材150を、図3及び4Aで示されるように星形の形状に保持する。陥没部及びペグの数によるのではなく、図示された五角形の形状により、この星形形状は、カバー本体120上に5つの陥没部121、及び嵌合部材134上に5つのペグ、並びに、弾性部材150上に5つのスポーク153及びハブ151を有してる。したがって、弾性部材150の形状は、外側嵌合表面128及びその一致する構成要素に使用される、選択された多角形の形状に対応するために変化してもよい。
ペグ131は、図4Aに示されているように、嵌合部材134の近位側に取り付けられるか、及び/又は別の方法で嵌合部材134の近位側から延びる。ペグ131は、弾性部材150の環状基部152の回転運動を、シャフト130の回転に連結してもよい。
三角形の刻み目、すなわちカム機構135は、嵌合部材134の遠位側上に位置付けられる。これらのカム機構135は、作動を生じさせるために、図5に示される支持部材140上に位置付けられた三角形の突出部、スプライン、又は他の嵌合カム要素145と嵌合することができる。これらのカム構成要素(例えばカム機構135及びカム要素145)の各斜辺の角度は、組立体100の作動時に流量を最大にするために、流体ポスト136の選択された多角形の形状に一致するように変更されてもよい。また、カム機構135の寸法及び奥行きは、作動流量を上手く生じさせるために、又は作動流量を最大にするために、流体キャップ136の多角形の形状と共に変更されてもよい。寸法及び斜辺の角度の関係は更に以下に説明されている。
図5は支持部材140を示し、これは、カム要素145、比較的小さな近位端区分144、比較的大きな遠位端区分146、及び貫通孔142を含む。カム要素145は、近位端区分144の近位側に取り付けられるか、及び/ないしは他の方法で近位端区分144の近位側から延在し、例えば図4Aに示されるように、作動中にカバー本体120が支持部材140に向かって動かされるとき、本明細書で他の箇所で記載しているように、カム機構135と嵌合するように設計されている。一般的に、カム要素145及びカム機構135は、傾斜若しくは角度付きの表面145a、135aを含み、本明細書で他の箇所で記載しているように、これは相互作用して、カバー本体120の軸方向の動き(又は逆も同様)に応答して支持部材140に対して、シャフト130の回転運動を生じさせる。近位端区分144は、それが外殻110の遠位の貫通孔118の形状及び寸法と一致するような、対応する多角形の形状及び寸法を有する。このように、近位端区分144は、遠位の貫通孔118内に受容することができ、これによって外殻110の回転を支持部材140に連結する。近位端区分144(又は支持部材140の他の機構)は、例えば締まり嵌め、1つ以上の嵌合コネクタ(図示せず)、接着剤を用いる接合、超音波溶接等を使用して、外殻110に実質的に恒久的に取り付けられてもよい。外殻110を支持部材140に連結するために、他のインターロック機構及び/又は形状が設けられてもよいということが理解される。
支持部材140の遠位端区分146は外側表面を有し、この外側表面は、それを外殻110の遠位端113に対して適合させて、例えば組立体100に関して連続的な外側表面をもたらすために、外殻110の外側表面111の実質的に同じ多角形の形状及び寸法を有する。貫通孔142は環状であってもよく、及び/又は、シャフト130の導管132と実質的に同じ直径及び/又は形状を有してもよい。
図6A〜図6Hは、カバー本体120、シャフト130、支持部材140、及び弾性部材150の組立体100を示す。外殻110は図6A(1)及び図6D(1)に示されているが、簡略化のために、例えば組立体100の内側の動きを示すために、図6A(2)及び図6D(2)からは排除されている。製造中に、組立体100の様々な構成要素は、射出成形、機械加工、成形等によって形成することができる。構成要素は、所望により金属、プラスチック、及び/又は複合材料から形成されてもよい。構成要素が作製されると、それらは組立体100に組み立てることができる。
例示の方法では、弾性部材150の環状基部152は、流体キャップ136を超えてシャフト130上へ、例えばスポーク153がペグ131間に配置されるまで前進させることができる。シャフト130は次いで、例えば弾性部材のハブ151が外側嵌合面128における陥没部121に受容されるまで、カバー本体120内に挿入することができる。可変膜129は、カバー本体120のオス型ボス127内に挿入することができる。例えば外側嵌合面128を、外殻110の遠位の貫通孔118と位置合わせした後、カバー本体120を次いで、外殻110の遠位端113内に挿入することができる。支持部材140は次いで外殻140に接続され、遠位の貫通孔118を閉鎖することができる。支持部材140は、例えば協働するコネクタ、接着剤を用いる接合、超音波溶接、溶解等を使用して、外殻110に実質的に恒久的に取り付けられてもよい。
任意に、チューブ170の区分は、例えば支持部材140を通じてシャフト130に取り付けられてもよい。別の方法として、シャフト130の部分(図示せず)は、支持部材140を通じて、例えばコネクタ(図示せず)で終端しながら延在し、チューブの区分若しくは他の装置(これも図示せず)がシャフト130に取り付けられるのを可能にする。得られる組立体100は、オス型ボス127が、外殻110内のルアーねじ114に隣接して配置されるように、外殻110内に含まれるカバー本体、すなわち内側ハウジング120、及び支持部材、すなわちカバー部140を提供する。例えばオス型ボス127が接触され、かつ外殻110内に軸方向に押されたときに、カバー本体120は軸方向に移動可能であってもよい。シャフト130は、以下に更に記載されているように、例えばカム機構135及びカム要素145の相互作用によって限定されて、組立体100内で自由に回転させてもよい。
使用中に、図6A〜図6Hで示されるように、メス型ルアー付属品160は外殻110内のルアーねじ114に接続されてもよい。メス型ルアー付属品160は、チューブの長さ、機器のパーツ、容器等(図示せず)に接続されてもよく、これは組立体100が接続されるべきIV又は流体ラインの一部であってもよい。外殻110(図示せず)は、その内部へメス型ルアー付属品160が螺入され得る、オス型ルアー116からの内側ねじを有する。
最初に、図6A(1)及び図6A(2)に示される停止状態では、カバー本体120は支持部材140から離れて付勢される。図6B及び図6Gで最も良く分かるように、これは陥没部121内の弾性部材150のハブ151、及びペグ131の位置を固定することによる。カム機構135及びカム要素145の角度付き表面135a及び145aは互いに接触することができるが、弾性部材150は、シャフトを表面135a、145aを上にして、すなわち支持部材140から離れて、かつ外殻110上のオス型ルアーねじ山114に向かって付勢することができる。この停止状態では、停止の状態指示器125は、状態ウィンドウ112と軸方向に位置合わせすることができる。
メス型ルアー付属品160が外殻110に螺入されると、それはオス型ボス127と接触する。オス型ボス127のテーパ状の設計により、メス型ルアー付属品160はカバー本体120を、外殻110の遠位端113に向かって軸方向に押し、これによって、カバー本体120内でシャフト130を、軸方向に支持部材140に向かって動かす。カバー本体120は、メス型ルアー付属品160によって、支持部材140に向かってオス型ボス127に接触しながら押されると、嵌合部材134及びシャフト130はカバー本体120と共に押される。カバー本体120が軸方向に動かされると、図6D(1)で最もよく分かるように、作動の状態指示器126は状態ウィンドウ112と位置合わせされ、これを通じて見ることができる。
結果として得られるシャフト130の軸方向の動きは、カム機構135をカム要素145と相互作用させ、支持部材140に対してシャフト130を、並びに結果として外殻110及びカバー本体120を回転させる。より具体的には、カム機構135の傾斜表面135aは、カム要素145の傾斜表面145aに沿って摺動し、これによって、カバー本体120の軸方向の動きを、シャフト130の軸方向及び回転運動に変換する。カム要素145の近位先端部は、図6A(2)に示されるように、作動前にカム機構135の各斜辺の傾斜角部と一致する。シャフト130が遠位に押されると、カム機構135はカム要素145と強制的に嵌合し、これは嵌合部材134を、シャフト130の残りと共に回転させる。
シャフト130が回転すると、流体キャップ136は可変膜129における開口部129a内部で回転する。回転前に、流体キャップ136の多角形の形状は、可変膜129における開口部129aの多角形の形状と一致し、これによって、可変膜129と流体キャップ136との間で実質的に流体の密閉をもたらす、すなわち図6Cに示されているように、貫通孔133内部の流体を密閉する。シャフト130の回転は、流体キャップ136及び可変膜129を不整合にし、これによって図6Fに示されているように、可変膜129と流体キャップ136との間で間隙129bを生じさせる。可変膜129の弾性は、開口部129a内で流体キャップ136が自由にねじれるのを可能にする。いったん不整合になると、間隙129bが流体キャップ136と可変膜129との間で作られ、貫通孔133内部の流体はここで、間隙129bを通って、メス型ルアー付属品160内へ流れることができる。この点において、作動の状態指示器126は、図6D(1)で示されているように、状態ウィンドウ112を通じて見れる。
カム要素145及びカム機構135の各斜辺の角度は、カム要素145がカム機構135と嵌合される点まで、シャフト130が回転されたとき、流体キャップ136が可変膜129と均等に不整合となるようなものである。「均一に不整合になるとは」、この意味において、上記の多角形の形状から選択的に成形されている、流体キャップ136の各点が、可変膜129における開口部129aの側の実質的に中間点にあるということを意味する。したがって、五角形の形状の部材の使用により、組立体100が作動状態にあるときに、5つの実質的に等しい三角形の間隙129bが形成される。五角形の形状の流体キャップ136の各点は、図6Fで最もよく分かるように、可変膜129における、五角形の形状の開口部129bの側の中間点に位置付けられる。他の変形の度合も有効であり得るが、可変膜129の、この記載された変形が流量の速度を最大にすることができる。
シャフト130が回転すると、弾性部材150のスポーク153は、例えば図6E及び図6Hに示されるように、伸長するか、又は変形し、例えば弾性部材150内に位置エネルギーを蓄える。弾性部材150は、カム機構145とカム要素135との間の嵌合により、この伸長状態で保持される。メス型ルアー付属品160が外されたとき、シャフト130上の弾性部材150のスポーク153に蓄えられたエネルギーはこれ以上妨げられず、シャフト130はその最初の位置に自由に回転して戻る。この停止プロセスの間、カム機構135はカム要素145に沿って摺動し、シャフト130が回転するとき、シャフト130を支持部材140から離れて軸方向に移動させる。この分離は、シャフト130及びカバー本体120が、それらの最初の相対的な回転位置を再び取ることを可能にし、かつカバー本体120を支持部材140から離れて軸方向に移動させる。この停止プロセスを通じて、カバー本体120が、外殻110の近位端115の方に押し戻された後、状態ウィンドウ112は再び、停止の状態指示器125を示す。
図7A〜図12Dに戻り、バルブ/コネクタ組立体200の他の実施形態が示され、これは外殻、すなわちベゼル210と、支持部材240と(共に組立体200のための外側パッケージ、すなわちハウジングを提供している)、カバー本体、すなわち内側ハウジング220と、シャフトと、コアピン若しくは管状部材230と、弾性部材250とを含む。これらの構成要素は一般的に、組立体100の、同様に特定された構成要素と(簡略化のために、100増やしたそれらの参照番号を有する同様の構成要素と)全体的に類似している。組立体100とは異なり、組立体200はまた、以下に更に記載されているように外殻110及び支持部材240に連結され得る歯車形状のカム要素260を含む。
図8を特に参照すると、外殻210は、近位端215及び遠位端213と、遠位端213に隣接し、内部に環状陥没部217を有する遠位の貫通孔218を備えるねじ無し部分215と、内部にオス型ルアーねじ214を含み、近位端215に隣接する近位の貫通孔216とを含む。図のように、外殻210は六角形の形状の外側表面211を有するが、あるいは外側表面は前述の実施形態に類似の任意の他の形状を有してもよい。例えば、オス型ルアーねじ214と、流体ライン又は他の装置(図示せず)からのメス型ルアーコネクタを係合させるか、及び/又はこれから離脱させるために、外側表面211は、ユーザーが外殻210を把持する、及び/又は操作するのを容易にしてよい。
遠位の貫通孔218は、外殻210の遠位端213から中間位置219まで延在する。遠位の貫通孔218の長さ、寸法、及び形状は、カバー本体220及びシャフト230の少なくとも一部分を内部に収容するのに十分である(図示せず、図7A〜図7Cを参照)。以下に更に説明されるように、遠位の貫通孔218内への、カバー本体220の近位の動きを制限するために、例えば中間位置219で隣接面を設けるように、遠位の貫通孔218の直径又は他の断面は、貫通孔216よりも大きくてもよい。
環状陥没部217は、中間位置219における隣接面と、遠位端213との間に、例えば遠位端213の近く及び/又は遠位端213に直接隣接して配置されてもよい。環状陥没部217は、例えばカム要素260と実質的に同様の高さ及び直径を有して、遠位の貫通孔218よりもわずかに大きな直径を有してもよく、これによって、カム要素260は環状陥没部217内に捕捉されて、例えば、カム要素260が外れるのを防ぐことができる一方で、カム要素260が環状陥没部217内で回転するのを可能にする。したがって、以下に更に記載されているように、外殻210は、カム要素260及び支持部材240から外殻210を分離することなく、カム要素260及び支持部材240に対して回転することができる(しかし外殻210が支持部材240に対して軸方向に摺動するのは可能している)。
近位の貫通孔216及びオス型ルアーねじ214の寸法は、ルアーコネクタに関する国際標準化機構の規格に従って準備することができる。あるいは、他のコネクタ(図示せず)は、必要に応じて近位端215上に提供されてもよい。
図7B及び図7Cを参照して、カバー本体220は、可変膜229が取り付けられた細長いオス型ボス227(前述の実施形態に類似の)と、貫通孔223と、複数の歯群すなわちタブ225及び1つ以上のリップ、すなわちタブ221を含む嵌合ディスク228とを含む。オス型ボス227は国際標準化機構の産業規格に従って、例えばテーパ状の近位端を備える円筒形状を有しながら寸法が決められてもよい。カバー本体220のオス型ボス227及び嵌合ディスク228は、一体成形されてもよく、ないしは別の方法で単一片から形成されてもよく、あるいは、互いに実質的に恒久的に取り付けられた別個の片であってもよい。
前述の実施形態と同様に、カバー本体220は、図7A〜図7Cで示めされているように、オス型ボス227を遠位の貫通孔218を通じて、近位の貫通孔216内に挿入することによって、外殻210内に受容することができる。オス型ボス227が近位の貫通孔216に受容されるとき、嵌合ディスク228は、例えば中間位置219で隣接面と接触しながら(図8を参照)、遠位の貫通孔218に受容され得る。
嵌合ディスク228は、遠位の貫通孔218の直径と実質的に一致する直径を有してもよい。歯群225は、嵌合ディスク228の遠位側に取り付けられるか、ないしは別の方法でそこから延在し、以下に更に記載されているように、支持部材240(図10Aを参照)における間隙243と一致するように構成される。歯群225の間には、1つ以上のタブ221を含む嵌合ディスク228の陥没部分があり、この陥没部分は、支持部材240の刻み目241と一致するか、及び/又はそこに受容されるように構成される。更に以下に記載されるように、タブ225及びタブ221は、カバー本体220を支持部材240に取り付けるための戻り止め又はコネクタを設けることができる。他の協働する戻り止め又はコネクタ(図示せず)は、この目的のためにカバー本体220及び/又は支持部材240上に設けられることが理解される。
貫通孔223は、例えば嵌合ディスク228及びオス型ボス227を通じてカバー本体220の全長に伸びる。図のように、貫通孔223は実質的に環状であり、シャフト230の導管232の外径と同様の直径を有してもよい(可変膜229を受容するために多角形の形状を有し得る最も近い部分を除き)。可変膜229は、オス型ボス227に取り付けられて、図7Aに示されているように、例えば貫通孔223の近位部分に挿入されてもよい。可変膜229は、本明細書の他の箇所で更に記載されるように、シャフト230の流体キャップ236の寸法及び形状に一致する、多角形の形状の中空の中心部を有してもよい。前述の実施形態と同様に、例えば可変膜229が変形されたとき、可変膜229が内部で回転できないように、可変膜229はオス型ボス227の内部に固定して取り付けられてもよい。
図9A及び図9Bに戻って、前述の実施形態と同様に、シャフト230は全体的に、導管232、第1端部232aと第2端部232bとの間に伸びる貫通孔233、複数のカム機構235を備える嵌合部材234、並びに、開口部237を備える液体キャップ236を含む。貫通孔233は、導管232を通じて、例えば流体キャップ236内に延在する。流体キャップ236は、可変膜229における開口部229aと実質的に一致する多角形の形状を有し、かつ1つ以上の開口部237を、例えばその多角形の形状の各面上に含んで、本明細書の他で説明されているように、例えば組立体200の作動後に開口部237を通じて流体が流れるのを可能にしてもよい。
嵌合部材234は導管232の中間点付近に配置されてもよい。例えば、嵌合部材234は、導管232の長さに沿って配置されてもよく、これによって、シャフト230がカバー本体220内に挿入されるとき(図11D及び12Dに示されるように)、嵌合ディスク228の遠位側は、例えばカバー本体220へのシャフト230の挿入を制限するために、嵌合部剤234の近位側と接触してもよい。嵌合部材234は、例えば嵌合部材234の近位側に配置された、1つ以上の孔又は他の固定点231を含んで、弾性部材250の一部を受容するか、及び/ないしは別の方法で、シャフト230に対する弾性部材250の動きを制限してもよい。
カム機構235は、嵌合部材234の遠位側上に位置付けられ、かつ前述の実施形態と同様に、全体的に傾斜表面235aを含む。カム機構235は、接触するように、及び/ないしは別の方法でカム要素260と相互作用して、例えば本明細書の他で記載されているように、組立体200の作動及び/又は停止を有効にするように構成されてもよい。組立体100と同様に、カム機構235の各斜辺の角度は、例えば作動時に流量を最大にするために、流体キャップ236及び開口部229aのための選択された多角形の形状に一致するように変更されてもよい。組立体100とは異なり、各カム機構235はまた、遠位側上に歯又は拡張部235bを含んでもよく、これは以下に更に記載される。
図9Bに示されているように、弾性部材250は、第1端部250a及び第2端部250bを含むコイルバネとして示されている。弾性部材250は、シャフト230の導管232の周囲で、例えば嵌合部材234上で受容されるような寸法にされてもよい。図のように、第1端部250aはシャフト230から半径方向外側に延びてもよく、第2端部250bは孔231に受容される(図9Aで最もよく分かる)。組立後に、弾性部材250の第1端部250aは、カバー本体220及び/又は支持部材240に捕捉されるか、ないしは別の方法でカバー本体220及び/又は支持部材240に係合されて、カバー本体220に対してシャフト230を付勢することができる。あるいは、本明細書に記載の他の実施形態に同様に、他の弾性部材が準備されてもよい。
図10Aに戻ると、支持部材240は、基底部分246と、この基底部分246から延び、シャフト232及び/又はチューブ剤270を内部に受容するための貫通孔245を共に画定する環状部分244を含む。環状部分244は、基底部分246から軸方向に延び、これによって環状部分244をフィンガー部に分離する、複数の比較的狭い間隙又はスロット243を含む。更に、環状部分244は、貫通孔245内に配置された1つ以上の環状陥没部、すなわち溝部241を含む。例えば、各フィンガー部は陥没部241を含んでもよく、これは嵌合ディスク228上の対応するタブ221を受容するような形状であってもよい。
図のように、基底部分246は、例えば組立体200のための外側ハウジングを画定するために、外殻210に実質的に類似の外側形状を含む。対称的に、環状部分244は、例えば嵌合ディスク228のものに類似の、比較的小さな外径又は断面を有する。図11C及び図12Cで最も良く分かるように、環状部分244は、以下で更に記載されるように外殻210の遠位の貫通孔218に受容されるような寸法であってもよい。
スロット234は、カバー本体220上の歯群225、及び/又はカム機構235上の延長部235bを受容するような寸法及び/又は形状である。例えば、組立中に、嵌合ディスク228上の歯群225は、対応するスロット243に受容することができ、その一方でタブ221は環状部分244の貫通孔245内に受容され、例えば、これによって、タブ221が陥没部241に受容されるか、及び/ないしは別の方法で陥没部241と係合して、カバー本体220を支持部材240に実質的に恒久的に取り付ける。他の嵌合コネクタ(図示せず)がカバー本体220上に(例えば嵌合ディスク228上に)、及び/又は支持部材240上に(例えば環状部分244上)設けられて、カバー本体220を支持部材240に実質的に恒久的に、又は取り外し可能に取り付けることが理解される。追加で、又は代替で、カバー本体220は、接着剤を用いる接合、超音波溶接、溶解等を使用して、支持部材240に取り付けられてもよい。
図10Bに戻って、カム要素260は複数のスポーク261を含み、このスポークは内部を通る経路263を含む中央ハブ262から延在する。例えば、導管232を、カム要素260を通じて摺動可能にするために、経路263はシャフト230の導管232よりも大きい直径を有する。スポーク261の間隔及び構成は、支持部材240におけるスロット243に対応してもよく、これによってスポーク261は、スロット243内に摺動可能に受容することができ、これによってカム要素260は支持部材240に対して軸方向に摺動できるようにする。
更に、スポーク261は、カム要素260が外殻210の遠位端213内に挿入されるときに、スポーク261がスナップ嵌めされるか、捕捉されるか、ないしは別の方法で環状陥没部217に受容され得、これによってカム要素260が外殻210内で軸方向に実質的に固定されるように、十分長くてもよい。スポーク261によって画定される外径は、環状陥没部217よりもわずかに小さくてもよく、これによってカム要素260及び外殻210が互いに対して回転するのを可能にする。スポーク261の幅は、外殻210における環状陥没部217の高さと実質的に一致するか、又はわずかにこれよりも狭くてもよい。
図11A〜図12Dは、停止、すなわち閉鎖(流量のない)位置(図11A〜図11D)、及び作動中、すなわち開放(流量のある)位置において、一緒に組み立てられた外殻210、カバー本体220、シャフト230、支持部材240、弾性部材250、及びカム要素260を含む組立体200を示す。
使用前に、図7A〜図7Cで示されているように、例えば製造中に、組立体200の構成要素は一緒に組み立てられてもよい。本明細書には代表的な方法が記載されているが、使用される様々な段階又はステップ及び/若しくは特定のステップの順序は、所望のとおり、例えば製造の便宜上及び/又は他の要因に基いて変更されることが理解される。図9Bへの追加の参照で、弾性部材250は、シャフト230の周囲で、例えば導管232の周囲で嵌合部材234の上で受容されてもよい。弾性部材250の第2端部250bは、孔231内に受容されてもよく、これによってシャフト230に対する弾性部材250の後に続く回転を防ぐ。
シャフト230の近位端232aは、カバー本体220内へ、例えば流体キャップ236が可変膜229の開口部229a内に受容されるまで(図7Aで最もよく分かるように)、嵌合ディスク228を通って貫通孔223内に挿入されてもよい。この段階中に、例えば弾性部材250が嵌合ディスク228から離間するように、シャフト230の嵌合部材234は、カバー本体220の嵌合ディスク228から離間されてもよい。あるいは、オス型ボス227及び導管232の相対的長さは、嵌合部材234が、嵌合ディスク228(図示せず)と接触するように、又は嵌合ディスク228内に受容されるようなものであってもよい。この代替では、カバー本体220は、弾性部材250の第1端部250aを受容するための内側軸方向のスロット及び周辺部の孔(図示せず)を含んでもよい。この構成は、シャフト230がカバー本体220内で回転することを可能にし得るが、更に、弾性部材250はシャフト230を付勢し、所望の回転位置に戻す(例えば、本明細書において他の箇所で説明したように、組立体200が閉鎖している位置)。
オス型ボス227が近位の貫通孔216に入り、及び/又は嵌合ディスク228が中間位置219において隣接表面と当接するまで、カバー本体220(内部にシャフト230を備える)は、外殻210内へ、例えば遠位の貫通孔218内へ挿入されてもよい。例えばスポーク261が環状陥没部217内にスナップ止めされるか、ないしは別の方法でこの内部に捕捉されるか、若しくは受容されるまで、カム要素260は、シャフト230の遠位端232b上かつ周囲に、並びに外殻210の遠位の貫通孔218内に挿入されてもよい。
支持部材240は、例えばシャフト230及びカム要素260の周囲で、外殻210の遠位端213内に挿入されてもよい。これは支持部材240の環状部分244におけるスロット233と、カム要素260上のスポーク261との位置合わせを伴う場合がある。環状部分244が、カバー本体220上の嵌合ディスク228に接続されるまで、支持部材240は前進されてもよい。嵌合ディスク228上の歯群225が、環状部分244上のスロット243と確実に位置合わせし、タブ221が環状部分244の貫通孔245に入るようにするために(例えばタブ221を陥没部241と係合するために)、この接続は支持部材240の回転を必要とする場合がある。
組立体200がチューブ170(又は他の容器若しくは装置、図示せず)に接続される場合、チューブ170の端部172は、シャフト230の遠位端232b上のコネクタに接続されてもよい。
代替の手順では、カム要素260は、支持部材240の環状部分244の貫通孔245内に、すなわちスポーク261をスロット243を位置合わせした後に挿入されてもよい。カバー本体220は、シャフト230及び内部の弾性部材250と共に、例えば本明細書において他でも記載しているように、歯群255、タブ221、スロット243、及び陥没部241を位置合わせすることによって環状部分244に取り付けられてもよい。このステップ中に、弾性部材250の第1端部250aは、環状部分244におけるスロット243のうちの1つに受容されてもよい。外殻210は次いで、例えば、カム要素260が環状陥没部217に捕捉されるまで、オス型ボス227を外殻210の遠位の貫通孔218内に挿入することによって、このサブ組立体上で受容され得る。
使用中に、組立体200は、図7A及び図11A〜図11Dに示されるように供給されてもよい。この条件において、組立体200を通る流体経路は、例えば回転位置にあるシャフト230によって閉鎖位置に付勢されてもよく、これによって流体キャップ236は、図7Aで最も良く分かるように、可変膜229の開口部229aと位置合わせされ、この内部に受容される。外殻210は、組立体200の支持部材240及び内部構成要素に対して自由に回転することができる。これは、組立体200を流体ライン又は他の装置(図示せず)に取り付けるために、殻210の回転を容易にすることができる。
外殻210は、また軸方向に自由に移動することができるが、軸方向の動きは支持部材240の環状部分244内で、カム要素260軸方向の動きに限定される。例えば、外殻210は、カム部材260及び/又は外殻210が基底部分246に接触するまで、遠位に動かされ得る。この遠位位置では、オス型ボス227は、例えば、従来のオス型ルアーコネクタと同様に、外殻210の近位端215まで、及び/又はここから部分的に外に延びてもよい。この位置はオス型ボス227、流体キャップ236、及び/又は可変膜229の洗浄(例えば使用中に)を容易にする。更に、カム要素260がシャフト230の嵌合部材234上のカム機構235と接触するまで、外殻210は、支持部材240の基底部分246から離れて近位に動かされ得る
図11Aに戻って、メス型ルアー160が示されており、これは外殻210の近位端215内に部分的に挿入される、外部のルアーねじを含む。この位置では、外殻210は、支持部材240に対して軸方向に、ある程度の距離だけ可動のままであり得る。
図12A〜図12Dに戻って、メス型ルアーコネクタ160は外殻210に十分に螺入されると、それは外殻210の遠位端213に向かってオス型ボス227を押す。これは、カバー本体220及びシャフト230を、外殻210の遠位端213に向かって移動させる換言すれば、メス型ルアー160が外殻210の近位端215に螺入されると、外殻210は、オス型ボス227及び支持部材240の基底部分246から離れて近位に引かれ、これによってカム要素260を基底部分246から離れて、シャフト230上の嵌合部材234に向かって移動させる。
これはカム要素260をシャフト230上のカム機構235と接触させ、すなわちカム機構235は、カム要素260のスポーク261に対して押し、これがシャフト230を回転させる。カム機構235の各斜辺の角度及び寸法は、スポーク261が最も低い位置にあり、カム機構235に隣接する垂直壁部235cに当接する点までシャフト230が回転されるときのようなものであってもよい。この位置では、流体キャップ236は、可変膜229と一致せず、すなわち流体キャップ236は、開口部229aに対して回転し、流体キャップ236と可変膜229との間に間隙229bを作る。間隙229bは、シャフト230における貫通孔233と、外殻210の近位の貫通孔216との間の流体経路を、すなわち組立体200に取り付けられたルアー付属品160内へ開放する。したがって、流体経路は、組立体200内へのメス型ルアーコネクタ160の螺入と実質的に同時に開放され得る。
例えば、流体キャップ236は可変膜229と実質的に等しく不整合であってもよく、すなわち流体キャップ236の点のそれぞれが、可変膜229における開口部229aの側の実質的に中間点にある。図11B及び図12Bに示されるように、例えば六角形の形状の部材を使用して、組立体200が作動状態にあるとき、すなわち六角形の形状の流体キャップ236の各点が、可変膜229における六角形の形状の開口部の側の中間点に位置付けられるとき、流体キャップ236と、可変膜229との間に形成された6つの等しい実質的な三角形の間隙229bが存在する。他の変形の度合も有効であり得るが、可変膜の、この記載された変形が流量の速度を最大にすることができる。
更に、メス型ルアーコネクタ160が外殻210の近位端215内で締め付けられるとき、支持部材240の環状部分244の領域226が露出され得る。必要に応じて、作動の状態指示器226は、図12Aで示されるように、環状部分244上に設けられてもよく、これはメス型ルアーコネクタ160が外殻210に最終的に締め付けられるときにのみ露出され得る。状態指示器226は、本明細書の他の実施形態と同様に、色(例えば緑)、1つ以上の単語等を含んでもよく、これは流体経路が開放である作動位置に組立体200が到達したという視覚的な確認をユーザーに提供することができる。必要に応じて、作動の状態指示器226と、基底部分240との間の領域は、対照的な色(例えば赤)など、他の状態指示器(図示せず)を含んでもよく、これは組立体200がまだ作動していないという視覚的な表示をユーザーに提供することができる。
図13A〜図16Bに戻って、バルブ/コネクタ組立体300の更に他の代表的な実施形態が示されており、これは組立体200と同じ全体的な構成要素を含む。組立体300の対応する構造体は、組立体100、200に関して上記と同じ方式で機能するため、同様な構成要素は、同様に番号が付けられる(100又は200よりはむしろ、300によって先行するものを除く)。図14A及び図14Bで最もよく分かるように、組立体300は、メス型ルアーねじ314を備える外殻310と、可変膜329を備えるカバー本体、すなわち内側ハウジング320と、弾性部材を備えるシャフト、すなわちコアピン330(すなわちねじ350)と、支持部材340とを含み、全体的に装置200に類似している。外殻310は、組立体200における外殻210とは構造的に異なり、近位の貫通孔316、ねじ無し部分315、テーパ状部分317、遠位の貫通孔318、及びメス型ルアーねじ314を含む。
一般的に、組立体300の構成要素、組立体、使用、及び操作は前述の実施形態と同様である。しかしながら、前述の実施形態とは異なり、外殻300は、例えば、流体ライン又は他の装置(図示せず)と連通しながら、メス型ルアーコネクタと、オス型ルアーコネクタ160(図15A及び図15Bに示される)に嵌合するためのねじ314とを含む。
図17A〜図23Cに戻り、バルブ/コネクタ組立体400の更に他の代表的な実施形態が示され、これは外殻410と、カバー本体、すなわち内側ハウジング420と、シャフト、コアピン、すなわち環状部材430と、支持部材440と、弾性部材450と、カム要素460とを含む。一般的に、組立体400の構成要素、組立体、使用、及び操作は前述の実施形態と同様である。
前述の実施形態とは異なり、カバー本体420は、複数の開口部429をその側に含む閉鎖キャップを含む。更に、シャフト430は、複数の開口部437を含む閉鎖した近位端432aをその側壁に含む。弾性部材450は、圧力部材、例えば1つ以上のバネワッシャを含み、これはカバー本体420を外殻410の近位端415内に付勢することができる。カバー本体420/シャフト430、又は弾性部材450のこれらの型は、本明細書に開示される他の実施形態で採用されてもよく、あるいは本明細書の実施形態からの同様な構成要素と置換えられてもよいということが理解される。
更に、シャフト430は、非環状の断面、例えば弾性部材460を通る経路と類似で、多角形の形状を有する遠位端432bを含む。カム要素460は、1つ以上の螺旋状の隆起部を含み、これはカバー本体420の嵌合部材428における螺旋溝部と同様の形状にされている。例えば、カバー本体420とシャフト430との間の相対的な軸方向の動きを回転動作に変換するカム機構を提供するために、他の嵌合螺旋機構が、カム要素460及びカバー本体420上に、又はこれらにおいて設けられてもよいことが理解される。
図22A〜図22Dに戻り、組立体400は閉鎖位置にあるのが示されており、ここではシャフト430における開口部437、429、並びにカバー本体420は互いに位置合わせされておらず、したがって、シャフト430における貫通孔と、外殻410の近位端415との間の流体経路を閉鎖する。
図23A〜図23Dに戻って、コネクタ、例えばメス型ルアー付属品160は外殻410の近位端415に接続され、カバー本体420は、支持部材440に向かって遠位に動かされる。これは、螺旋状のカム機構の相互作用により、カム要素460、及び引き続きシャフト430を、カバー本体420に対して相対的に回転させ、これによって開口部437、429を位置合わせし、組立体400を通じて流体経路を開放する。
カバー本体420が遠位に動かされるとき、弾性部材450は図23Bに示されるように圧縮され得る。コネクタ160が組立体410から外されたときに、弾性部材450は弾性的に拡張し、これによってカバー本体420を付勢し、支持部材440から離れて近位に移動させ、シャフト430を自動的に回転させ、組立体400を通じた流体経路を閉じさせる。したがって、前述の実施形態とは異なり、流体経路は螺入が完了する直前まで開放されることはない。換言すれば、メス型ルアー付属品160は、組立体400が作動される前に、すなわち流体経路が開放される前に近位端415と係合し得る。使用の後に、組立体400はメス型ルアー付属品160から外され、組立体400は、停止されてもよく、すなわち流体経路は離脱の開始直後に閉鎖されてもよく、これによって組立体400からの流体の漏れのリスクが減少される。
図24A〜図32Bに転じると、先のアセンブリと同様の一般的な構成要素を含む、バルブ/コネクタアセンブリ500のさらに別の典型的な実施形態を示す。図24A〜図24Cにて最も良く見てとれるように、アセンブリ500は、オス型ルアーねじ514をもつ外殻またはベゼル510と、被覆体または内側ハウジング520と、シャフトまたはコアピン530と、スプリングまたは他の弾性部材550と、支持部材540とを含む。
特に図25を参照すると、外殻510は、近位端および遠位端515、513と、環状陥没部517をその中に有する遠位貫通孔518と、近位端515に隣接するオス型ルアーねじ514をその中に含む近位貫通孔516とを含む。図示するように、外殻510は、六角形状の外側表面511を有する(あるいは先の実施形態と同様に、外側表面は他の形状も有してもよい)。例えば、外側表面511は、例えば、オス型ルアーねじ514を流体ラインまたは他の装置(図示せず)からのメス型ルアーコネクタを係合および/または切り離すために、ユーザーが外殻510を掴むおよび/または操作することを容易にすることができる。
遠位貫通孔518は、外殻510の遠位端513から中間位置519まで延伸する。遠位貫通孔518の長さ、サイズおよび/または形状は、少なくとも内側ハウジング520およびシャフト530の一部(図示せず、図24A〜図24Cを参照)をその中に受け入れるのに十分である。遠位貫通孔518の径または他の断面は、さらに以下で説明するように、例えば、遠位貫通孔518の中への被覆体520の近位動作を制限するために中間位置519にて当接面(abutment surface)を設けるために、近位貫通孔516よりも大きくてもよい。
環状陥没部517を、中間位置519の当接面と遠位端513との間に(例えば、遠位端513の近くにおよび/またはすぐ近接に)配置してもよい。環状陥没部517は、例えば、支持部材540に外側ハウジング510を連結するために、例えば、支持部材540上のタブ548と実質的に同様の高さおよび径を有する、遠位貫通孔518の残りの部分よりもわずかに大きな径を有してもよい。したがって、さらに以下に記載するように、外側ハウジング510は、実質的に支持部材540に対して軸方向に固定してもよいし、支持部材540に対して自由に回転してもよい。
近位貫通孔516およびオス型ルアーねじ514の寸法を、ルアーコネクタ用の国際標準規格に従って規定してもよい。あるいは、必要に応じて、他のコネクタ(図示せず)を、先の実施形態と同様に近位端515上に設けてもよい。
図26Aおよび26Bに転じると、内側ハウジング520は、概して、細長いオス型ボス527と、貫通孔523と、拡大した嵌合部528とを含む。オス型ボス527は、例えば、先細りの近位端をもつ筒状体を有し、ISO工業規格によって必要な大きさにしてもよい。内側ハウジング520のオス型ボス527および嵌合部528を、一体的にモールドしてもよいし、さもなければ、単一のピースから形成してもよいし、または互いに結合された、実質上永久に分離した部片であってもよい。貫通孔523は、例えば先の実施形態と全く同様に、例えば嵌合部528およびオス型ボス527を通って、内側ハウジング520の全長に及ぶ。
さらに先の実施形態と同様に、図24Bおよび図24Cに図示したように、例えば、遠位貫通孔518を通して近位貫通孔516にオス型ボス527を挿入することにより、内側ハウジング520を、外殻510内に収容してもよい。オス型ボス527を近位貫通孔516内に収容するとき、嵌合部528を、例えば、中間位置519の当接面(図29Bを参照)と接して、遠位貫通孔518中に収容してもよく、オス型ボス527は、オス型ルアーねじ514内に同心円状に延伸してもよい。
嵌合部528は、例えば、嵌合部528が、実質的な横への運動を伴わないで遠位貫通孔518内で自由に回転できるように、遠位貫通孔518の径と実質的に一致する径を有してもよい。さらに、1つ以上の螺旋状のネジ山、溝、または隆起部525を、嵌合部528内の貫通孔523に沿って、成型、機械加工、さもなければ設けてもよい。さらに以下に記載するように、螺旋状の隆起部525は、支持部材540上の同様の螺旋状の隆起部または溝545に対応してもよい。すなわち、嵌合部528と支持部材540との間で協働する螺旋状の機構を設けるために、嵌合部528および支持部材540上に、他の隆起部、溝および/または他の機構(図示せず)を設けてもよいことを、十分に理解するだろう。さらに(またはその代わりに)、さらに以下に記載するように、嵌合部528が支持部材540に対して螺旋状に移動することを可能にするために、いくつかの(例えば1以上の)協働するネジ山または機構を、嵌合部528および支持部材540上に設けてもよい。
さらに、図26B、図29C、図31Bおよび図32Bにて最も良く見てとれるように、嵌合部528は、螺旋状の隆起部525とオス型ボス527との間に配置した1つ以上の部分的な周囲棚部524を含む。例えば、嵌合部528は、互いに間を置いて配置する嵌合部528の内面の周囲に部分的に延伸する3つの周囲棚部524(例えば、各棚部524は円周の距離の3分の1未満に及ぶ)を含んでもよい。
図26B、図31Bおよび図32Bにて最も良く見てとれるように、嵌合部528は、隣接する周囲棚部524間の間隔に、傾斜タブまたは棚部522を含んでもよい。各傾斜タブ522は、螺旋状の隆起部525に向かって遠位に延伸し、かつ平滑な遠位表面522bにおいて途切れる傾斜面522aを含む。さらに以下に説明するように、傾斜タブ522を軸方向に(例えば、周囲棚部524から近位に)埋め合わせてもよい。
オス型ボス527は、さらに以下に記載するように、貫通孔523内に(例えば、アセンブリ500を選択的に封止するためのオス型ボス527の近位端527aに)配置するシール529を含んでもよい。例えば、図26Bおよび図29Cに示すように、シール529は、オス型ボス527の近位端527aから放射状に内側に延伸する1つ以上の支持体529bにより支持された中央封止ピン529aを含んでもよい。図示するように、3つの支持体529bを、封止ピン529aの周囲に放射状に配置し、それによって、さらに以下に記載するように、流体が流出するかもしれない3つの開口部529cを規定する。図示するように、封止ピン529aは、円錐形を有してもよいし、または、その代わりに、さらに以下に記載するように、シャフト530を介して貫通孔533を封止するために円錐台形状または他の形状(図示せず)を有してもよい。
図27Aおよび図27Bに転じると、シャフト530は、概して、導路532と、導路532の第1および第2端部532a、532bの間を延伸する貫通孔533と、複数のカム機構535をもつ相手部材534とを含む。相手部材534を、導路532の中間点近くに配置してもよい。例えば、シャフト530を内側ハウジング520の中に挿入するとき、例えば、図29Bおよび図29Cに図示するように相手部材534を内側ハウジング520上の周囲棚部524の近位に(すなわち、周囲棚部524とオス型ボス527との間に)配置するように、相手部材534を導路532の長さに沿って配置してもよい。
カム機構535は、放射状に延伸し、またはさもなければ相手部材534から延伸し、概して、平滑なポケット535bに延伸する近位の傾斜面535aを含んでもよい。本明細書に別記するように、例えば、アセンブリ500の作動および/または停止を達成するために、内側ハウジング520上の傾斜タブ522と接触するように、および/または、さもなければ相互に作用するように、傾斜面525aを構成してもよい。先のアセンブリと同様に、例えば、作動に際して流量を最大化するために、例えば、選択した構成(例えば、周囲棚部524、傾斜タブ522、およびカム機構535の数および/または配向)と対応させるために、カム機構525および傾斜タブ522の傾斜面の角度を変更してもよい。
図27Aおよび図29Cに図示するように、必要に応じて、導路532の近位端532aは、例えば、封止ピン529aの形状に対応する先細りの内側表面を有してもよい。したがって、シャフト532が内側ハウジング520内に十分に収容するとき(例えば、相手部材534を円周棚部524の近位に配置するように)、導路532の近位端532aは、封止ピン529と接してもよいし、および/またはさもなければ係合してもよく、それによって、導路532を介して貫通孔533を実質的に封止する。さらに以下に記載するように、使用する間、貫通孔533を開口するために、導路532の近位端532aを、封止ピン529aから離れる方向に向けてもよい。
図27Bにて最も良く見てとれるように、導路532の遠位端532bは、非円形の断面(例えば、六角形または他の多角形形状)を有してもよい。さらに、先の実施形態と同様および/またはさらに以下に記載するように、遠位端532bは、例えば、アセンブリ500を作動させる(および/または停止する)場合を表示するための1つ以上の視覚的指示器526を含んでもよい。さらに(またはその代わりに)、図29Bおよび図30Bに図示するように、遠位端532bは、例えば、チューブまたは他の流体ライン170にアセンブリを接続するためのニップルまたは他のコネクタ532cを含んでもよい。
図28A〜図28Cに転じると、支持部材540は、相互に貫通孔542を規定する、比較的広いベース部546と、ベース部546から近位に延伸する比較的狭い環状部544とを含む。貫通孔542は、環状部544を介して比較的広い近位経路542a(図28Bにて最も良く見てとれる)と、ベース部546を介して比較的狭い遠位経路542bとを含んでもよい(図28Cにて最も良く見てとれる)。遠位経路542bは、導路532が支持部材540に対して回転せずに、遠位経路542bを通って軸方向に通過することが自由にできるように、導路532の遠位端532bと同様に、非円形(例えば、六角形または他の多角形)状を有してもよい。
さらに以下に記載するように、支持部材540は、また、例えば、内側ハウジング520上の螺旋状の隆起部525と協働するための、例えば、環状部544の外側表面に沿って螺旋状に延伸する、1つ以上の螺旋状の隆起部および/または溝545を含む。さらに、支持部材540は、例えば、外殻510に支持部材540を連結するための1つ以上のタブまたは他のコネクタ548を含んでもよい。図28A〜図28Cにて最も良く見てとれるように、タブ548は、支持部材540に(例えば環状部544に)固定された1つの端部548aを有する片持ばり素子と、傾斜近位エッジ548bおよび平滑遠位エッジ548cを含む放射状要素とを含んでもよい。
アセンブリの間、タブ548を、例えば、環状部544よりも小さいサイズを規定するために、放射状に内側に曲げてもよいが、ベース部546よりも大きなサイズを規定するために外側に偏向する。さらに以下に記載するように、環状部544は、環状部544が外殻510の遠位貫通孔518内に収容し得るように、径または他の断面を有してもよい。
図28Cに示すように、近位経路542bのサイズは、弾性部材550をその中に収容し得るサイズであってもよい。弾性部材550は、スプリング550が近位経路542bの中に挿入されるときに、スプリング550の第1端部または遠位端が支持部材540のベース部546に接するように、近位経路542bよりも小さく遠位経路542aよりも大きい径を有する圧縮バネであってもよい。図29B、図30B、図31Aおよび図32Aに図示するように、スプリング550の内径の大きさは、シャフト530の導路532の周囲で収容するサイズであってもよい。図31Aおよび図32Aにて最も良く見てとれるように、スプリング550の第2端部または近位端は、スプリング550の近位端が相手部材534に接するおよび/または相手部材534を押すように、シャフト530の相手部材534よりも小さくてもよい。したがって、さらに以下に記載するように、スプリング550は、支持部材540から離れてシャフト530を偏向してもよい。
図24A〜図24Cを参照して、製作する間、アセンブリ500の構成要素を、相互に形成し組み立ててもよい。典型的な方法を本明細書に記載するが、要求通りに、例えば製造上の利便性および/または他の要素に基づいて、諸工程またはステップおよび/または特に用いられるステップの順序を変更してもよいことを、十分に理解するだろう。例えば、外殻510、内側ハウジング520、シャフト530、および支持部材550を、例えば、先の実施形態と同様に、プラスチック、金属、または複合材料から、互いに個別に成型、機械加工またはさもなければ形成してもよい。
スプリング550を、例えば、導路532の遠位端532b上に挿入したシャフト530の周囲で収容してもよい。その後、導路532の遠位端532bを、例えば貫通孔542を介して、支持部材540の環状部544(それは遠位端532bを遠位経路542aに整列することを必要とするかもしれない)の中に挿入してもよい。その後、スプリング550を、支持部材540の環状部544内の近位経路542bに収容してもよい。その後、シャフト530は、支持部材540に対して軸方向に移動可能であってもよいし、互いに回転式に固定されてもよい。例えば、シャフト530を、支持部材540から離れて近位に戻すためにシャフト530を偏向するスプリング550をもつ支持部材540に遠位に向けてもよい。
支持部材540を介してシャフト530を挿入する前に(または後に)、シャフト530の近位端532aを、内側ハウジング520に挿入してもよい。例えば、相手部材534が周囲棚部524を通過するまで、近位端532aを、嵌合部528を介して貫通孔523に挿入してもよい。これは、周囲棚部524間の間隔に傾斜タブ535を整列することを必要とするかもしれないし、タブ522と棚部524との間にカム機構535を通過させるためにシャフト530を曲げることを必要とするかもしれない。一旦シャフト530を内側ハウジング520内に十分に固定すれば、導路532の近位端532aは、内側ハウジング520のオス型ボス527上をシール529で塞ぎ、それによって、導路532の貫通孔533を、それを通って流れ出る流体から実質的に封止する。
支持部材540を介して、シャフト530を既に収容している場合、内側ハウジング520上の螺旋状の隆起部525、545、および支持部材540を、内側ハウジング520内のシャフトを十分に固定する前に(すなわち、内側ハウジング520が支持部材540に対して螺旋状に移動することを可能にするために)整列するべきである。同様に、内側ハウジング520内のシャフト530を収容した後に、支持部材540をシャフト530の遠位端532b上に進行させる場合、進行の間に螺旋状の隆起部525、545をさらに整列するべきである。
内側ハウジング520(その中にシャフト530をもつ)を、外殻510に(例えば、オス型ボス527が近位貫通孔516に入るまで、および/または嵌合部5が中間位置519の当接面に接するまで遠位貫通孔518内に)挿入してもよい。
その後、例えば、外殻510内に、内側ハウジング520、シャフト530、およびスプリング550を取り込むために、支持部材540を、外殻510にしっかり接続してもよい。例えば、タブ548が外殻510の遠位端513に接するまで、支持部材540の環状部544を、外殻510の遠位貫通孔518に挿入してもよい。支持部材540のさらなる挿入は、タブ548の傾斜面548bが遠位端513に接することをもたらし、それによってタブ548を内側に向け、タブ548が遠位貫通孔518に入ることを可能にする。一旦タブ548が環状陥没部517に到達すれば、タブ548は、放射状に外側に自由に戻り、環状陥没部517に入ることができる。平滑遠位エッジ548cは、支持部材540が外殻510から切断されるのを防ぐ。したがって、外殻510および支持部材540を、互いに軸方向に固定してもよいし、さらに、外殻510は、支持部材540に対して自由に回転(例えばタブ548が環状陥没部517内の周囲で摺動するように)することができてもよい。
アセンブリ500をチューブ170(または別の容器または装置(図示せず))に接続する場合、例えば、図29Bおよび図30Bに示すように、チューブ170の端部172を、シャフト530の遠位端532b上のコネクタ532cに接続してもよい。
使用する間、アセンブリ500を、図29A〜図29Cおよび図31A〜図31Bに示すように設けてもよい。この状態において、例えば、図29Cにて最も見てとれるように、例えば、軸方向位置のシャフト530により、導路532の近位端532aを内側ハウジング520上のシール529により実質的に封止するように、アセンブリ500が閉位置にあってもよい。外殻510は、支持部材540およびアセンブリ500の内部コンポーネント(例えば、内側ハウジング520、シャフト530)に対して自由に回転してもよい。これは、流体ラインまたは他の装置(図示せず)にアセンブリ500を取り付ける外殻510を、回転させることを容易にしてもよい。
閉位置において、図29Cおよび図31Bにて最も良く見てとれるように、シャフト530の相手部材534を、内側ハウジング520上の周囲棚部524とオス型ボス527との間に配置し、それによって、シャフト530の軸方向移動を内側ハウジング520に連結する。したがって、内側ハウジング520を、外殻510に対して軸方向に向ける場合、シャフト530も初めに軸方向に向く。
図30A〜図30Cおよび図31A〜図31Bに転じると、外殻510内に十分に螺入したメス型ルアー160を示す。メス型ルアー160を外殻510内に初めに螺入するとき、メス型ルアー160は、内側ハウジング520上のオス型ボス527に接してもよい。一旦メス型ルアー160がオス型ボス527と十分に係合すれば、メス型ルアー160をさらに螺入することにより、外殻510および支持部材540に対して内側ハウジング520を遠位に移動させる。螺旋状のねじ525、545により内側ハウジング520を支持部材540に連結するので、内側ハウジング520の遠位動作は、また、内側ハウジングを回転させる(すなわち、支持部材540に対して螺旋状に遠位に移動させる)。支持部材540に対してシャフト530を回転式に固定するので、これは、内側ハウジング530がシャフト530に対しても回転することを意味するだけでなく、支持部材540に対してシャフト530を遠位に向けることも意味する。したがって、この初期移動の間、オス型ボス527上のシール529により、シャフト530の近位端532aを封止し続ける。
図31Bおよび図32Bを参照して、内側ハウジング520がシャフト530に対して回転するにつれて、傾斜タブ522は、カム機構535に近づき、カム機構535は、隣接する棚部524間の間隔に向かって周囲棚部524に沿って摺動する。外殻510の中にメス型ルアー160を螺入する最終段階において、傾斜タブ522は、カム機構535に接する(すなわち傾斜面522、535aは摺動可能に互いに係合する)。これは、棚部524間の間隔にカム機構535を向ける内側ハウジング520に対して、シャフト530を遠位に移動させる。図30Cにて最も良く見てとれるように、これは、シャフト530の近位端532aを、封止ピン529aから離れて遠位に移動させ、それによって、アセンブリ500を介して(すなわち、シャフト530の貫通孔533を介して)流体経路を開口する。
一旦、タブ522がカム機構535を通れば、傾斜タブ522の平滑遠位表面522bは、ポケット535bに入り、それによって、アセンブリ500を開位置に固定する。さらに(またはその代わりに)、カム機構535は、周囲棚部524の側面に接し、それによって、シャフト530に対する内側ハウジング520の回転運動をさらに防ぐ。この点で、メス型ルアー160を、外殻510に十分に螺入する。したがって、先の実施形態と異なり、メス型ルアー160を外殻510の近位端515に実質的に十分に螺入するまで、アセンブリ500を通る流体経路を開口しなくてもよい。この構成は、流体ラインへの(または流体ラインからの)アセンブリ500の接続または切断の間の流体洩れのリスクを低減できる。言い方を変えれば、アセンブリ500を作動させる前に、アセンブリ500を係合してもよい(すなわち、流体経路を開口する)。さらに、アセンブリ500は、ユーザーがアセンブリ500を停止することを肯定的に判断するまで、作動させた状態でアセンブリ500を実質的に固定するロックを設けてもよい。
さらに、図30Aにて最も良く見てとれるように、メス型ルアーコネクタ160を外殻510の近位端515内できつく締め、それによって、シャフト530を遠位に向けるとき、1つ以上の作動状態指示器526を、支持部材540より下に露出するようにしてもよい。状態指示器526は、本明細書の他の実施形態と同様に、色(緑色など)や1つ以上のワード(流路が開く作動位置をアセンブリ500が成し得た旨のユーザー目視確認を提供できる)などを含んでもよい。さらに、カム機構535のポケット535bに入るタブ522の平滑端522bは、また、アセンブリ500を成功裡に作動させた旨の、ユーザーに対する触覚指示も提供できる。さらに(またはその代わりに)、タブ522は、それらがポケット535bを入るときの「かちっという音」または他の可聴音を生成して、さらなる確認をユーザーに提供してもよい。
アセンブリ500を分離するおよび/または流体経路を閉口するように要求するとき、メス型ルアー160を外殻510から抜いてもよい。これはシャフト530に対して内側ハウジング520を回転させ、それによって、ポケット535bからタブ522を取り除く。タブ522をポケット535bから離脱するとすぐに、スプリング550は、近位に移動するようにシャフト530を偏向してもよく、それによって、傾斜面522a、535aを再び互いに摺動させ、相手部材534を周囲棚部524上後方に向けさせる。したがって、抜いている間にメス型ルアー160が近位に移動し始めるとき、シャフト530は、直ちに内側ハウジング520に対して近位に移動してもよく、それによって、シャフト530の近位端532aを内側ハウジング520上の封止ピン529aに再係合する。したがって、この動作は、メス型ルアー160の抜き始めに流体経路を閉ざし、それによって、分離の間の流体洩れを最小限にする。したがって、アセンブリ500がメス型ルアー付属品160になお係合している間に、アセンブリ500を直ちに停止してもよい。その後、メス型ルアー付属品160を、実質的な流体洩れのリスクを伴わずに、アセンブリ500から抜くことができる。
図45A〜図50Bに転じると、先のアセンブリと同様の一般的な構成要素を含む、バルブ/コネクタアセンブリ600のさらに別の典型的な実施形態を示す。図45A〜図45Cに示すように、アセンブリ600は、オス型ルアーねじ614をもつ外殻またはベゼル610と、被覆体または内側ハウジング620と、支持部材640とカム要素660との間に配置したスプリングまたは他の弾性部材650とを含む。先の実施形態と異なり、1本のチューブ630を、アセンブリ600内の分離したシャフトの代わりに用いる(あるいは、先の実施形態と同様に、カム要素660がシャフト(図示せず)の中に組み込まれてもよい)。アセンブリ600の構成要素は、例えば、さらに以下に記載するように、構成要素の1つ以上が軸602に対して軸方向におよび/または回転式に移動してもよいように、概して中心軸602に沿って整列する。
先の実施形態と同様に、外殻610は、近位端および遠位端615、613と、互いに通じ合う遠位貫通孔618および近位貫通孔616とを含む。先の実施形態と同様に、近位貫通孔616は、近位端615に近接した位置のオス型ルアーねじ614を含む(あるいは、その代わりに、メス型ルアーコネクタまたは他のコネクタ(図示せず)を必要に応じて近位端615上に設けてもよい)。図示するように、外殻610は、アセンブリ600を操作するのを容易にするために垂直溝を含む六角形状の外側表面611を有する(あるいは外側表面は、他の形状(先の実施形態に同様)を有してもよい)。
遠位貫通孔618は、外殻610の遠位端613から中間位置619まで軸方向に延伸する。遠位貫通孔618の長さ、サイズおよび/または形状は、少なくとも内側ハウジング620、カム部材660、チューブ630、および支持部材640の一部をその中に受け入れるのに十分である。遠位貫通孔618の径または他の断面は、さらに以下で説明するように、例えば、遠位貫通孔618の中への内側ハウジング620の近位動作を制限するために中間位置619にて当接面を設けるために、近位貫通孔616よりも大きくてもよい。
周囲の隆起部617または1以上の他のコネクタ(図示せず)を、遠位端613上または遠位端613に近接した位置(例えば、遠位貫通孔618内)に設けてもよい。隆起部617は、外殻610の遠位端613の周囲(例えば遠位貫通孔618内)に、少なくとも部分的に延伸してもよい。図示するように、隆起部617は、外殻610の縮められた部分により分離して配置される外殻610の延在部に沿って各々が遠位端613の周囲のみに部分的に延伸する、分離した隆起部を含んでもよい。あるいは、隆起部617は、遠位端617(図示せず)の周囲全体に延伸してもよい。隆起部617は、例えば、支持部材640に外殻610を連結する「スナップ」結合を呈するために、支持部材560の一部を係合する(またはそうでなければ、しっかり接続する)遠位貫通孔618の残りの部分よりもわずかに小さな径を有する。例えば、隆起部617は、支持部材640を、後続の離脱を防ぎながら、遠位端613に挿入することを可能にする、傾斜遠位エッジおよび平滑近位エッジを含んでもよい。さらに以下に記載するように、一旦取り付けられると、外側ハウジング610を、支持部材640に実質的に固定してもよい(すなわち、さらに以下に記載するように、外側ハウジング610および支持部材640の相対軸運動および回転運動の双方を防止する)。
近位貫通孔616およびオス型ルアーねじ614の寸法を、ルアーコネクタ用の国際標準規格に従って規定してもよい。あるいは、先の実施形態と同様に、必要に応じて、他のコネクタ(図示せず)を近位端615上に設けてもよい。
図46B、図47B、図49A〜図49Dにて最も良く見てとれるように、内側ハウジング620は、概して、細長いオス型ボス627と、拡大した嵌合部628と、軸方向にそれを通って延伸する貫通孔623とを含む。オス型ボス627は、例えば、先細りの近位端をもつ筒状体を有し、ISO工業規格によって必要な大きさにされてもよい。内側ハウジング620のオス型ボス627および嵌合部628を、一体的にモールドしてもよいし、さもなければ、単一のピースから形成してもよいし、または互いに結合された実質上永久に分離した部片であってもよい。貫通孔623は、例えば先の実施形態と同様に、例えば嵌合部628およびオス型ボス627を通って、内側ハウジング620の全長にまで及ぶ。図46Bおよび図47Bにて最も良く見てとれるように、貫通孔623は、オス型ボス627を介して延伸する比較的狭い部分623aと、嵌合部628を介して延伸する比較的広い部分623bとを含む。
さらに以下に記載するように、狭い部分623aは、それを通してチューブ630の端部632を収容して受け入れてもよく、その一方で、広い部分623bは、カム要素660のガイド部分662をその中に摺動可能に収容し受け入れていてもよい。さらに以下に記載するように、チューブ630と内側ハウジング620との間に流動的密封性を与えるために、オーリング634または他のシールを、また、貫通孔623内(例えば、広い部分623bに近接するオス型ボス627内)に設けてもよい。
先の実施形態と同様に、図46Bおよび図47Cに図示するように、例えば、遠位貫通孔618を通して近位貫通孔616にオス型ボス627を挿入することにより、内側ハウジング620を、外殻610内に収容してもよい。オス型ボス627が近位貫通孔616内に収容するとき、嵌合部628は、例えば、外殻610内に十分に進んだときに中間位置619の当接面と接して遠位貫通孔618内に収容してもよく、オス型ボス627は、オス型ルアーねじ614を通ってその中に同心円状に延伸してもよい。
嵌合部628は、例えば、嵌合部628が、実質的な横への運動を伴わないで遠位貫通孔618内で軸方向に摺動し自由に回転できるように、遠位貫通孔618の径と同様の径を有してもよい。さらに、1つ以上のカム面625を、嵌合部628に沿って成型、機械加工、またはさもなければ設けてもよい。例えば、嵌合部628は、嵌合部628の周囲で部分的に螺旋状に延伸する嵌合部628の円周のまわりで互いに間を置いて配置した1つ以上(3つを示す)のカム面625を含んでもよく、それによって、内側ハウジング620の下部表面を規定する。さらに以下に記載するように、カム面625は、カム要素660上の同様のカム面665に対応してもよい。あるいは、嵌合部628およびカム部材660上に(すなわち、嵌合部628とカム部材660との間で協働する螺旋状の機構を設けるために)、他の協働面、隆起部、溝および/または他の機構(図示せず)を設けてもよい。さらに(またはその代わりに)、さらに以下に記載するように、アセンブリ300の作動中に嵌合部628がカム部材660に対して軸方向におよび/または螺旋状に移動することを可能にするために、いくつかの(例えば1以上の)協働面または機構を、嵌合部628およびカム部材660上に設けてもよい。
さらに、図45Bおよび図49A〜図49Dにて最も良く見てとれるように、内側ハウジング620は、内側ハウジング620の円周のまわりで互いに間を置いて配置された1つ以上の指示器ポスト624を含んでもよい。例えば、図示するように、3つのポスト624を、外殻610の近位端615に向かって概して軸方向に延伸する嵌合部628上に設け、外殻610は、ポスト624に整列させた近位端615内に、対応する開口部615aを含んでもよい。例えば、アセンブリ600を停止するとき(すなわち、さらに以下に記載するように、アセンブリ600がそこを通る流体の流出を防ぐために閉じているとき)、ポスト624は、開口部615aの中にまたは開口部615aを介して、少なくとも部分的に延伸してもよい。状況に応じて、外殻610は、例えば、外殻610に対する内側ハウジング620の動作を容易にするまたは制限するために、ポスト624を摺動可能に収容するための、その内側表面(図示せず)上の1つ以上のトラックを必要に応じて含んでもよい。
オス型ボス627は、さらに以下に記載するように、貫通孔623に(例えば、アセンブリ600を選択的に封止するためのオス型ボス627の近位端627aに)整列するシール629を含んでもよい。例えば、図50Aおよび図51Aに示すように、シール629は、オス型ボス627の近位端627aから放射状に内側に延伸する1つ以上の支持体629bにより支持された中央封止ピン629aを含んでもよい。図示するように、2つの支持体629bが封止ピン629aの周囲で放射状に配置され、それによって、流体が流出するかもしれない1対の開口部を規定する(あるいは、1つまたは3つのみ、またはそれ以上の支持体(図示せず)を設けてもよい)。図示するように、封止ピン629aは、円錐形を有してもよいし、または、その代わりに、さらに以下に記載するように、アセンブリ600内で固定されるチューブ630の端部632を封止するために円錐台形状または他の形状(図示せず)を有してもよい。
特に図45B、図46Bおよび図47Bを参照すると、カム要素660を、内側ハウジング620と支持部材640との間の外殻610内で摺動可能に配置してもよい。カム要素660は、内側ハウジング620内に(例えば貫通孔623の広い部分623b内に)摺動可能に収容する狭いガイド部662と、カム面665を含む広いカム部664とを含んでもよい。ガイド部662は、例えば、そこを通してチューブ630を収容するために十分なサイズを有する、そこを通る軸路661を含む。例えば、経路661は、経路661を介してチューブ630を押すことができるように、チューブ630よりもわずかに大きくてもよく、さらに以下に記載するように、内側ハウジング620に対するチューブ630の後続の機構部分がカム要素660に連結されるように、十分な締りばめを設けてもよい。あるいは、経路661を通してチューブ630を挿入することを可能にするために、カム要素660は、経路661内にシールまたは他の機構(図示せず)を含んでもよいが、チューブ630およびカム要素660の機構部分を連結するために増した摩擦ばめまたは他の締りばめを設けてもよい。状況に応じて、カム要素660は、さらに以下に記載するように、スプリング部材650の1つの端部を収容して受け入れるくぼみ663を含んでもよい。
カム面665を、カム要素660の円周のまわりで互いに間を置いて(例えば、カム部664の外端の周囲で部分的に螺旋状に延伸して)配置してもよい。本明細書に別記するように、例えば、アセンブリ600の作動および/または停止を達成するために、内側ハウジング520上のカム面625と摺動可能に接触するように、および/または、さもなければ相互に作用するように、カム面665を構成してもよい。先の実施形態と同様に、カム面625、665の角度を、例えば作動に際して流体の流出を最大化するために選択された構成(例えばカム面625、665の配向および/または数)に例えば対応させるために変更してもよい。
さらに、カム要素660は、カム要素660の円周のまわりを離れて(例えば、カム部664の外側表面から延伸して)配置された複数の指示器ポスト668、669を含む。例えば、図示するように、カム要素660は、カム部664のまわりで交互に離れて配置した、3つの比較的短いポスト668と、3つの比較的長いポスト669とを含む。アセンブリ600を作動させた(すなわち、さらに以下に記載するように、それを通る流体の流出を可能にするために開口する)ときの指示器を呈するために、指示器ポスト668を、カム部624から軸方向に(例えば支持部材640に向かって)延伸してもよい。指示器ポスト669は、また、軸方向に延伸するが、アセンブリ600を停止するときにポスト669の第1の端部669aが外殻610の対応する開口部615aを介して延伸するように、かつアセンブリ600を作動させるときにポスト669の第2の端部669bが支持部材640の対応する開口649を介して延伸するように十分な長さを有する。またさらに以下に記載するように、ポスト668、669は、また、外殻610および/または支持部材640に対するカム要素660の回転を防ぐことができる。例えば、支持部材640および/または外殻610は、例えば、カム要素660が外殻610内で回転せずに、軸方向に摺動することを可能にするために、指示器ポスト668、669の1つ以上を摺動可能に収容するための1つ以上のトラックまたは他のくぼみを含んでもよい。さらに(またはその代わりに)、例えば先の実施形態と同様に、カム部材660および外殻610または支持部材640は、カム部材660が外殻610に対する実質的な回転運動を伴なわずに軸方向に移動することを可能にするために、1つ以上の機構(例えば、トラック、タブ、他のガイド要素)など(図示せず))を含んでもよい。
図45A〜図47Cにて最も良く見てとれるように、支持部材640は、それを通る経路642を含むベース部646と、ベース部646から近位に延伸する環状部644とを含む。さらに以下に記載するように、経路642は、アセンブリの間に経路642の中にチューブ630の端部632を挿入することを容易にするために、先細りまたはさもなければ形作られた下部面を状況に応じて含む、それを通してチューブ630を収容して受け入れるのに十分なサイズを有してもよい。環状部644は、例えば、弾性部材650の対向端部をくぼみ645、663内に収容し得るように、弾性部材650(または他の弾性部材)の1つの端部を収容するためのくぼみ645をその中に規定してもよく、それによって、支持部材640とカム要素660との間の弾性部材650にしっかり接続する。図45Cにて最も良く見てとれるように、例えば、外側ハウジング610に支持部材640を接続するために、例えばそれぞれの隆起部617をその間に収容して受け入れる個別の曲線部に、環状部644を分離してもよい。
支持部材640は、例えば、アセンブリ600を開放状態に作動させるとき、例えば、カム部材660上の対応するポスト668、669を摺動可能に収容するための環状部644に沿って軸方向に延伸する、1つ以上の開口部649を含んでもよい。状況に応じて、開口部649は、例えば、実質的な回転を伴わずにカム要素660の軸方向移動を可能にするポスト668、669にガイドトラックを設けるのに十分な距離を近位に延伸してもよい。
支持部材640は、また、外殻610に支持部材640を取り付けるための1つ以上のコネクタを含んでもよい。例えば、溝648を、外殻610上のそれぞれの隆起部617を収容するための環状部644の曲線部間のベース部646の周囲に設けてもよい。あるいは、支持部材640は、例えば、外殻510に支持部材540を連結するために、外殻610上に対応するコネクタ(図示せず)と協働できる1つ以上の他のコネクタ(また図示せず)を含んでもよい。
弾性部材650は、くぼみ645、663よりも小さな径を有する圧縮バネであってもよい。例えば、スプリング650の内径の大きさは、例えば、弾性部材650が、支持部材640、カム要素660、および内側ハウジング620へのチューブ630の端部632の挿入に対して干渉しないように、チューブ630の周囲で収容するサイズであってもよい。弾性部材650の対向端部は、さらに以下に記載するように、弾性部材650が支持部材640から離れておよび/または外殻610の近位端615に向かってカム要素660および内側ハウジング620を偏向してもよいように、支持部材640およびカム要素660に対して押し付けてもよい。
製作する間、アセンブリ600の構成要素を、相互に形成し組み立ててもよい。典型的な方法を本明細書に記載するが、要求通りに、例えば製造上の利便性および/または他の要素に基づいて、諸工程またはステップおよび/または特に用いられるステップの順序を変更してもよいことを、十分に理解するだろう。例えば、外殻610、内側ハウジング620、支持部材650、およびカム要素660の各々を、例えば、先の実施形態と同様に、プラスチック、金属、または複合材料から、互いに一体的に、成型、機械加工、またはさもなければ形成してもよい。
以上に記載したように、内側ハウジング620を、外殻610の遠位端613に挿入してもよく、カム要素660を、外殻610の遠位端613に(例えば、内側ハウジング620の後に、または内側ハウジング620と同時に)挿入してもよい。挿入の間、カム要素660のガイド部662を、例えば、カム面665が内側ハウジング620上のカム面625と接触するまで、内側ハウジング620の貫通孔623の広い部分623bに挿入してもよい。例えば、1つの端部がカム要素660のくぼみ663に収容されるまで、弾性部材650を、外殻610の遠位端613に挿入してもよい。
その後、例えば、隆起部617が支持部材640の曲線部644間のそれぞれの溝648に係合するように、例えば、環状部644の曲線部間の外殻610の隆起部617を整列することにより、支持部材640を、外殻610の遠位端613に挿入してもよい。支持部材640が外殻610内で固定されるとき、例えば、カム要素660と支持部材640との間の弾性部材650をわずかに圧縮して、弾性部材650の対向端部を、支持部材640内のくぼみ645に収容してもよい。
ある長さのチューブの遠位端632または他の導路630を、経路642を通って、カム要素660の経路661を通って、内側ハウジング620の貫通孔623の狭い部分623aを通って、支持部材640に挿入してもよい。支持部材640は、例えば、経路642にチューブ630を初めに挿入することを容易にするために、経路642と通じる先細り面または他の機構(図示せず)を含んでもよい。チューブ630は、弾性部材650の内部を、その後、例えば、チューブ630がオーリング634に接するまで、チューブ630と経路661の壁との間の摩擦を克服する十分な力で、カム要素660の経路661を、自由に通過してもよい。その後、チューブ630の遠位端632が封止ピン629aに接するまで、チューブ630を、オーリング634を通して、かつ貫通孔623の狭い部分623a内に向けてもよい。
チューブ630の遠位端632は、封止ピン629aに実質的に係合し、それによって、チューブ630の遠位端632を通る流体の流出を実質的に防ぐ流動的密封性を与える。したがって、チューブ630が内側ハウジング620、外殻610および/または支持部材640に対して軸方向に自由に移動できる一方で、例えば、摩擦がカム要素660におけるチューブ630と経路661の壁との間の締りばめを呈するように、チューブ630を、カム要素660に対して軸方向に固定してもよい。さらに(またはその代わりに)、接着材または他の固定方法を、必要に応じてチューブ630をカム要素660に固定するために用いてもよい。
チューブ630を、遠位端632と封止ピン629aとの間を封止することを容易にできる可撓性材料(例えばシリコーンなど)から形成してもよい。さらに(またはその代わりに)、チューブ630を、特に治療用化合物および/または診断用化合物または他の流体をそれを通して収容して受け入れる材料(例えば、アセンブリ600を通って運ぶための侵食性化合物または他の化合物に対して不活性であってもよい材料)から形成してもよい。チューブ630は、例えば点滴または他の装置(図示せず)のための、チューブ630の遊離端(図示せず)を流体ラインに接続できるような、十分な長さを有してもよい。チューブ630の遊離端は、流体ラインへの接続を容易にするためにオスまたはメス型ルアー付属品などのコネクタ(図示せず)を含んでもよい。あるいは、チューブ630は、本明細書に別記したものなどの別の装置と通じてもよい。
要求通りに、使用する直前にまたは初期の製作の間に、アセンブリ600の他の構成要素に、チューブ630を挿入してもよいことを十分に理解するだろう。あるいは、必要に応じて、外殻610および内側ハウジング620にカム要素660を挿入する前に、チューブ630を、経路661内で収容して、カム要素660に取り付けてもよい。状況に応じて、図51に示すように、支持部材640’は、支持部材640を通って挿入したチューブ630の余剰長さを収容するための空胴または経路645’を含んでもよい。このような構成は、支持部材640の中にまたは支持部材の外に移動するチューブ630を伴わずに、外殻610内でのチューブ630の軸方向の移動を容易できる。
使用する間、アセンブリ600を、図45A、図45B、図48Aおよび図50Aに示すように最初に設けてもよい。この状態において、例えば、図50Aにて最も見てとれるように、例えば、チューブ630の端部632を内側ハウジング620上のシール629により実質的に封止するように、アセンブリ600が閉位置にあってもよい。閉位置において、弾性部材650は、外殻610の近位端615に向かってカム要素を押してもよく、それにより、例えば、図45Bにて最も良く見てとれるように、例えば、オス型ボス627がオス型ルアーねじ614内で収容され、嵌合部628が外殻610の中間位置619の当接面に接するまで、内側ハウジング620を近位に押し進める。この構成の1つの有利性は、チューブ630の端部632およびシール629を露出するということであり、それは、使用する間に端部632およびシール629を洗浄することを容易にできる。
図45Aおよび図48Aに示すように、閉位置において、例えばアセンブリ600が閉位置にある旨の目視確認を提供する、ポスト624およびポスト669の端部669aを、外殻610の開口部615a内で収容してもよい。状況に応じて、ポスト624および端部669aは、先の実施形態と同様に、アセンブリ600の状態の識別を向上できる1つ以上の視覚的なマーカ(例えば、赤などの色、テキストなど(図示せず))を含んでもよい。
図48B〜図48Dおよび図49A〜図49Dに転じると、例えば、アセンブリ600へのメス型ルアー付属品160を固定しかつアセンブリ600を作動できる、先の実施形態と同様に、オス型ルアーねじ614に付属品160を螺入することにより、メス型ルアー付属品160を外殻610に螺入してもよい。あるいは、本明細書に記載した他の実施形態と同様にメス型ルアー付属品(図示せず)を含むようにアセンブリ600を構成してもよく、オスルアー付属品(また図示せず)を、使用する間にアセンブリ600に連結してもよい。
付属品160を外殻610内に初めに螺入するとき、付属品160は、内側ハウジング620上のオス型ボス627に接してもよい。一旦付属品160がオス型ボス627に十分に係合すれば、付属品160をさらに螺入することにより、図48Bおよび図49Aに示すように、内側ハウジング620およびカム要素660を外殻610および支持部材640に対して遠位に移動させる。内側ハウジング620のポスト624を開口部615a内に収容するので、内側ハウジング620は、外殻610に対する実質的な回転を伴わずに、最初は軸方向の遠位移動に制限される。状況に応じて、外殻610における開口部615aは、ポスト624がスロット内にある間に、摺動可能にポスト624を収容して、かつ内側ハウジング620の回転を防ぐために、外殻610の内側表面に沿って延伸するスロットまたは他のトラックと通じてもよい。
同様に、カム要素660上のポスト668、669が支持部材640の開口部649と(および/または外殻610の内側表面に沿って延伸するスロットまたは他のトラックと)通じるスロットに収容されるので、カム要素660を、軸方向移動に制限し、かつ外殻610に対して実質的に回転することから制限する。内側ハウジング620およびカム要素660を遠位に押し進めて、付属品160が挿入されるとき、弾性部材650を、カム要素660と支持部材との間で圧縮し、それによって、弾性部材650内にポテンシャルエネルギーを蓄える。内側ハウジング620およびカム要素660が遠位に移動するとき、チューブ630の端部632は、シール629と実質的に係合し続けることができ、それにより、アセンブリ600を閉位置に保ち、チューブ630の端部632から流体が漏れることを防止する。
図48Cおよび図49Cに転じると、一旦ポスト624が開口部615aおよび外殻610内のあらゆるスロットまたはトラックより下を通過すると、付属品160をさらに螺入することにより、内側ハウジング620の遠位移動を生じ続けるが、内側ハウジング620の回転もさせ続ける(すなわち、支持部材540に対して螺旋状に遠位に移動させ続ける)。内側ハウジング620およびカム要素660上の協働するカム面625、665のために、内側ハウジング620が完全に回転するまで、カム要素660はその近位位置にとどまり(図49Bおよび図49Cに示す)、その際に、カム面625、665は、図48Dおよび図49Dに示すように、内側ハウジング620、外殻610および支持部材640に対してカム要素660を遠位に押し進める。
カム要素660が遠位に移動するにつれて、ポスト668およびポスト669の端部669bを支持部材640の開口部649内に収容するまで、ポスト668、669もまた遠位に向ける。チューブ630がカム要素660に連結されるので、カム要素660が内側ハウジング620に対して遠位に移動するにつれて、チューブ630の端部632は、シール629に対して遠位に移動し、それによって、先の実施形態と同様に、遠位端632を開口し、チューブ630を通って流体が付属品160に流れることを可能にする。カム面625、655の協働、および外殻610に対するポスト624、668、669の移動のために、付属品160をオス型ルアーねじ614に実質的に十分に螺入するまで、アセンブリ600のこの作動は生じない。したがって、付属品160を外殻610のオスルアー614に実質的に十分に螺入するまで、チューブ630の端部632は開口せず、それによって、チューブ630から早まって漏れる流体のリスクを実質的に低減する。これは、アセンブリ600を通って運ばれる、ある侵食性の化合物、有毒化合物、または他の化合物にとって特に重要かもしれない。ポスト668および669bが開口部649内に出現するとき、それらは、図48Dおよび図49Dに示すように、アセンブリ600が開口された旨、および、流体がその後アセンブリ600を通って流出したかもしれない旨の視覚的な表示を提供する。状況に応じて、ポスト668、669bは、アセンブリ600がその開放状態内にあることを視覚的に識別するのを助長するための、以上に記載したものと同様のマーカを含んでもよい。
状況に応じて、アセンブリ600は、開放状態においてアセンブリ600を解放可能に固定するための1つ以上の機構を含んでもよい。例えば、図49A〜図49Dにて最も良く見てとれるように、外殻600の内側表面は、内側ハウジング620上のそれぞれのポスト624を収容することができる1つ以上のポケット611aを含んでもよい。内側ハウジング620が作動の間に外殻610内で軸方向に、その後回転式に置き換えられるにつれて、ポスト624は、ポスト624(結果的に内側ハウジング620)が、近位に移動および/または回転することができないように、ポケット611aに入ってもよい。したがって、付属品160を十分に螺入して解放する場合、内側ハウジング620が軸方向へ移動するのを妨げてもよいし、さもなければ付属品160をアセンブリ600から抜いてもよい。あるいは、例えば、アセンブリ600を開放状態に固定する内側ハウジング620および/または外殻610上に他の機構(図示せず)を設けてもよい。
アセンブリ600からの流出を中断することが要求されるとき、付属品160を、オス型ルアーねじ614から単純に抜いてもよい。内側ハウジング620のポスト624がポケット611aから引き出されるとすぐに、付属品160を抜くにつれて、弾性部材650の傾向により、カム要素660を近位に押し進めてもよい。カム面625、665は、その後、内側ハウジング620に対してカム要素660を直接近位に向けるように協働してもよく、それによって、チューブ630の端部632を再度シール629に係合する。したがって、ユーザーが付属品160を抜き始めるとすぐに、チューブ630の端部632を直接封止し、それによって、さらなる流体の流出からアセンブリ600を閉ざす。付属品150を抜くにつれて、内側ハウジング620は、その初期の回転配向に戻り、その後、ポスト624、669aが外殻610の開口部615aに再び現われるまで、カム要素660とともに近位に移動してもよい。したがって、ユーザーは、流体の流出が中断し、アセンブリ600を閉位置に戻したことを認識する。必要に応じて、アセンブリ600を、要求通りに、洗浄してもよいし、および/または、新たな付属品160に再度接続してもよい。
本明細書に別記するように、本明細書に記載したアセンブリのうちのいずれかを、流体ライン(例えば点滴、または他の医療用ライン)の端部上に直接設けてもよい。あるいは、アセンブリを、独立した構成要素として設けてもよいし、または、例えば医療用設定の範囲内で、例えば流体を運ぶためのシステムを設けるために他の製品または装置に組み込んでもよい。
例えば、図33A〜図34Bに転じると、チューブホルダ1100の典型的な実施形態は、図7A〜図12Dに示すアセンブリ200と同様の不可欠なバルブ1101を含むことを示す。概して、チューブホルダ1100は、開口端1104および閉口端1106を含むハウジング1102を含み、それによって、真空封止の試験管または他の容器(図示せず)を収容するための空胴1108を規定する。注射針1110を、例えば、試験管または容器(また図示せず)上のプレナムシールまたは他の貫通可能なシールを貫通するため、閉口端1106に固定された空胴1108内に設ける。閉口端1106は、閉口端1106がベース部246と置き換わる以外は、図10Aに示す支持部材240と同様の機構を含むハブ1140を含んでもよい。例えば、ハブ1140は、チューブホルダ1100の閉口端1106から成型またはさもなければ延伸するスロット(図示せず)を含む環状部材を含んでもよい。
さらに、バルブ1101は、例えば、アセンブリ200と同様に、ハブ1140に接続できる、被覆体または内側ハウジング220、シャフト、カム要素、および弾性部材(図示せず)をその中に含む外殻またはベゼル210を含む。本明細書に記載した実施形態のうちのいずれかを、例えば、オスまたはメス型ルアー接続を含むバルブ1101に設けてもよいことを、十分に理解するだろう。図33Aおよび図33Bに示すように、バルブ1101は、閉口状態または停止状態(すなわち、閉じた流体経路をもつ)である。対照的に、図34Aおよび図34Bに示すように、メス型ルアー付属品160をベゼル210に通しており、それによって、バルブ1101を作動させる。作動状態において、本明細書に別記した実施形態と同様に、注射針1110からバルブ1101を通ってメス型ルアー付属品160に通じる流体経路は、開口している。作動状態において、1つ以上の状態指示器1146が、ハブ1144上で目に見えるようになってもよい。
使用する間、試験管、薬瓶、または他の容器(図示せず)を、例えば、注射針1110が容器のシールに貫通するまで、チューブホルダ1100の開口端1104に挿入してもよく、それによって、容器の内部と通じる。この状態において、バルブ1101は、閉口し続け、それによって、容器の中への流体の流入および/または容器の外への流出を防ぐ。その後、ユーザーはバルブ1101にメス型ルアー付属品160を通し、それによって、流体経路を開口し、流体がバルブ1101を通って流れることを可能にする。状態指示器1146が目に見えるようになると、ユーザーは、流体経路が開口したことを肯定的に識別できる。
例えば、メス型ルアー付属品160を、流体ライン(例えば、患者の静脈と通じる翼状針または他のチューブ)に連結してもよい。バルブ1101にメス型ルアー付属品160を通すとき、流体経路は開口し、チューブホルダ1100に収容した容器内の真空状態にメス型ルアー付属品160(および流体ライン)を晒し、それによって、患者の静脈から流体ラインおよびバルブ1101を通って容器の中へ血液を取り出す。十分な血液を容器内が収容すると、ユーザーはメス型ルアー付属品160を単純に抜き、それによって、バルブ1101を通って容器への流出を閉ざす。必要に応じて、容器を、別の容器および別の容器を充填するために接続するメス型ルアー付属品160と置換してもよく、要求通りにそのプロセスを繰り返してもよい。バルブ1101を伴わずに、容器をチューブホルダ上で交換すると、バルブ1101は、さもなければ生じるかもしれない漏出を最小限にできる。
図35A〜図36Bに転じると、チューブホルダ1100’の別の典型的な実施形態は、図13A〜図16Bに示すアセンブリ300と同様の不可欠なバルブ1101’を含むことを示す。先の実施形態と同様に、チューブホルダ1100’は、開口端1104’と、閉口端1106’と、容器(図示せず)を収容する空胴1108’と、例えば、容器(また図示せず)上のシールを貫通するための閉口端1106’に固定された注射針1110’とを含むハウジング1102’を含む。閉口端1106’は、図14Aおよび図14Bに示す支持部材340と同様の機構を含むハブ1140’を含んでもよい。
さらに、バルブ1101’は、例えば、アセンブリ300と同様に、ハブ1140’に接続できる、被覆体、シャフト、カム要素、および弾性部材(図示せず)をその中に含む外殻またはベゼル310を含む。本明細書に記載した実施形態のうちのいずれかを、例えば、オスまたはメス型ルアー接続を含むバルブ1101に設けてもよいことを、十分に理解するだろう。図36Aおよび図36B内ではベゼル310の近位端315上にオスルアー付属品160’を螺入しているが、図35Aおよび図35Bに示すように、バルブ1101’は、閉口状態または停止状態(すなわち、閉じた流体経路をもつ)であり、それによって、バルブ1101’を作動する。作動状態において、本明細書に別記した実施形態と同様に、注射針1110からバルブ1101を通ってメス型ルアー付属品160に通じる流体経路は、開口している。
チューブホルダ1100’およびバルブ1101’の動作は、先の実施形態と同様である。例えば、容器(図示せず)を、例えば、注射針1110’が容器のシールを貫通するまで、チューブホルダ1100’の開口端1104’に挿入してもよい。この状態において、バルブ1101’は、閉口し続け、それによって、容器の中への流体の流入および/または容器の外への流出を防ぐ。ユーザーは、その後、バルブ1101’にオスルアー付属品160’を通し、それによって、流体経路を開口し、流体がバルブ1101’を通って流れることを可能にする。状態指示器1146’が目に見えるようになると、ユーザーは、流体経路が開口したことを肯定的に識別できる。
図37A〜図38Bに転じると、不可欠なバルブ1201を含む装置の別の実施形態を示す。この実施形態において、装置は、開口された近位端1204および実質的に閉口された遠位端1206を含み、かつチャンバ1208をその中に規定するバレル1202を含む注射器1200である。例えば、遠位端1206を通してチャンバ1208の中に流体を吸い込むために引き出すことができる、および/または遠位端1206を通してチャンバ1208内の流体を取り出すために押し下げることができるピストン1210を、チャンバ1208内に摺動可能に配置する。遠位端1206は、閉口端1206がベース部246と置き換わること以外は、例えば、図10Aに示す支持部材240と同様の機構を含む、以上に記載したチューブホルダ1100のハブ1140と同様のハブ1240を含む。例えば、ハブ1240は、注射器1200の閉口端1206から成型またはさもなければ延伸するスロット(図示せず)を含む環状部材を含んでもよい。
バルブ1201は、例えば、アセンブリ200と同様に、ハブ1240に接続できる、被覆体または内側ハウジング220、シャフト、カム要素、および弾性部材(図示せず)をその中に含む外殻またはベゼル210を含む。本明細書に記載した実施形態のうちのいずれかを、例えば、オスまたはメス型ルアー接続を含むバルブ1201に設けてもよいことを、十分に理解するだろう。図37Aおよび図37Bに示すように、バルブ1201は、閉口状態または停止状態(すなわち、閉じた流体経路をもつ)である。対照的に、図38Aおよび図38Bに示すように、メス型ルアー付属品160をベゼル210に通しており、それによって、バルブ1201を作動させる。作動状態において、本明細書に別記した実施形態と同様に、注射器1200のチャンバ1208からバルブ1201を通ってメス型ルアー付属品160に通じる流体経路は、開口している。作動状態において、1つ以上の状態指示器1246が、ハブ1244上で目に見えるようになってもよい。
使用する間、注射器1200を、(例えば近位位置のピストン1210により)バレル1202のチャンバ1208内の所望の治療用流体および/または診断用流体で予め充填して呈してもよい。この状態において、バルブ1201は、閉口し続け、それによって、流体が注射器1200から外へ流出するのを防ぐ。したがって、従来の注射器と異なり、バルブ1210は、ピストン1210の不用意な進行(inadvertent advancement)を防ぐことができ、さもなければ、流体がチャンバ1208から排出またはさもなければ漏出することを可能にしてしまうだろう。
流体を運ぶように要求されるとき、ユーザーは、その後、バルブ1201にメス型ルアー付属品160を螺入し、それによって、バルブ1201を通る流体経路を開口する。ユーザーは、その後、ピストン1210を遠位に押し下げ、それによって、チャンバ1208からバルブ1201およびメス型ルアー付属品160を通って流体を排出する。例えば、メス型ルアー付属品160は、患者の静脈と通じる点滴または他の流体ラインに接続され、それによって、患者に流体を提供する。流体の流出をさらに防ぐように要求されるとき、ユーザーは、ピストンを押し下げるのを中止してもよい、および/またはメス型ルアー付属品160を抜いてもよい。メス型ルアー付属品160を抜くと、バルブ1201は停止し、それによって、注射器1200からの流体の流出を再び防ぐ。
他の実施形態において、注射器1200を最初は空で呈してもよく、バルブ1201に流体源を接続するに際して、バルブ1201を開口してもよい。その後、(例えば患者に送り出す直前に)チャンバ1208に流体を吸い込むためにピストン1210を引き出してもよい。十分な流体が注射器1200に一旦充填されれば、以上に記載したように、流体を送り出すことができる。バルブ1201は、従来の注射器を超える向上した安全性をもつ注射器1200に流体を充填すること、および/または、注射器1200から流体を送り出すことを可能にできる。
図39A〜図40Bに転じると、注射器1200’の別の実施形態は不可欠なバルブ1201’を含むことを示す。先の実施形態と同様に、注射器1200’は、開口した近位端1204’と実質的に閉口した遠位端1206’と、チャンバ1208’と、チャンバ1208内で摺動可能なピストン1210とを含むバレル1202’を含む。遠位端1206’は、例えば、図14A、図14Bに示した支持部材340と同様の機構を含む、以上に記載したチューブホルダ1100’のハブ1140’と同様のハブ1240’を含む。
さらに、バルブ1201’は、例えば、アセンブリ300と同様に、ハブ1240’に接続できる、被覆体、シャフト、カム要素、および弾性部材(図示せず)をその中に含む外殻またはベゼル310を含む。
図39Aおよび図39Bに示すように、バルブ1201’は、閉口状態または停止状態(すなわち、閉じた流体経路をもつ)であり、対照的に、図40Aおよび図40Bに示すように、メス型ルアー付属品160’をベゼル310に通しており、それによって、バルブ1201’を作動させる。さもなければ、注射器1200’およびバルブ1201’を、先の実施形態と同様に用いてもよい。
図41A〜図41Cに転じると、バルブアセンブリ1300の典型的な実施形態は図7A〜図12Dに示したアセンブリ200と同様の構成要素を含むことを示す。概して、アセンブリ1300は、アセンブリ1300のための外装またはハウジングをともに設ける、外殻またはベゼル1310および支持部材1340と、被覆体または内側ハウジング1320と、シャフト、コアピン、または管状部材1330(図41Aに部分的にのみ示す)と、カム部材(図示せず)と、弾性部材(また図示せず)とを含む。
例えば、図8と同様に、図41Aにて最も良く見てとれるように、外殻1310は、近位端および遠位端1315、1313と、遠位貫通孔(図示せず)と、オス型ルアーねじ1314をその中に含む近位貫通孔1316とを含む。図7Bおよび図7Cと同様に、被覆体1320は、図41Aにて最も良く見てとれるように、そこに取り付けられた変形可能な膜1329をもつ細長いオス型ボス1327を含む。先の実施形態と同様に、(例えば、遠位貫通孔を通って近位貫通孔1316にオス型ボス1327を挿入することにより)被覆体1320を外殻1310内に収容してもよい。図9Aおよび図9Bと同様に、図41Aに部分的にのみ見てとれるように、シャフト1330は、概して、導路(図示せず)の第1および第2の端部の間に延伸する貫通孔と、複数のカム機構(図示せず)をもつ相手部材と、流体キャップ1336とを含む。図10Aと同様に、最後に、支持部材1340は、ともに貫通孔1345を規定する、ベース部1346と、ベース部1346からベゼル1310に延伸する環状部1344とを含む。
先の実施形態と異なり、支持部材1340は、環状部1344の反対側のベース部1346から延伸するメス型ルアーコネクタ1349aを含むハブ1349を含む。あるいは、他のコネクタ(図示せず)を、要求通りに、ルアーコネクタ1349aの代わりにハブ1349上に設けてもよい。
使用する前に(例えば、本明細書に記載した先の実施形態と同様に製作する間に)、アセンブリ1300の構成要素を一緒に組み立ててもよい。例えば、流体キャップ1336を変形可能な膜1329の開口部が収容するまで、シャフト1330の近位端を被覆体1320に挿入してもよい。オス型ボス1327が近位貫通孔1316に入るまで、被覆体1320(その中にシャフト1330をもつ)を外殻1310に(例えば、遠位貫通孔に)挿入してもよい。例えば、カム要素を外殻1310がしっかり接続または収容するまで、カム要素(図示せず)を、シャフト1330の上およびその周囲に、および外殻1310の遠位貫通孔に挿入してもよい。支持部材1340を、外殻1310の遠位端1313(例えばシャフト1330およびカム要素の周囲)に挿入してもよい。これは、カム要素上の対応する機構(また図示せず)をもつ、支持部材1340の環状部1344内の整列機構(図示せず)および/または支持部材1340を固定し、かつ作動(アセンブリ200に同様)の間にシャフト1330のカムを可能にするための被覆体1320を含むことができる。
一旦組み立てれば、シャフト1330を、支持部材1340の貫通孔が摺動可能に収容してもよい。例えば、支持部材1340の貫通孔の大きさは、例えば、シャフト1330が支持部材1340に対して回転し、貫通孔内で軸方向に移動可能なように、シャフト1330の遠位端(図示せず)を収容するようなサイズであってもよい。シャフト1330は、支持部材1340を通って完全に延伸せずに(例えば、ハブ1349内に延伸せずに)、貫通孔内に延伸してもよい。支持部材1340の貫通孔およびシャフト1330の遠位端の大きさは、アセンブリ1300を使用する間、実質的な流動的密封性をその間に呈するようなサイズであってもよい。
アセンブリ200と異なり、アセンブリ1300を、要求通りに流体ラインに接続できる独立した構成要素として設けてもよい。例えば、オスルアー付属品(図示せず)を既に含む注射器、チューブ、容器などを設けてもよい。コネクタ1349aをコネクタに通し、それによって、図41A〜図41Cに示すように、アセンブリ1300を流体ラインに連結する(但し、停止した位置に残存するアセンブリ1300により)。例えば、流体ラインを通じて流体を送り出すように要求されると、流体ラインの別の端部(また図示せず)を、先の実施形態に同様、外殻1310上のオスルアーコネクタ1314に接続してもよい。この動作は、外殻1310を近位に移動させることができ、それによって、被覆体1320内のシャフト1330を回転させ、アセンブリ1300を通る流体経路を開口する。
状況に応じて、メス型ルアーコネクタ(図示せず)を外殻1310の近位端1315内にきつく締めるとき、支持部材1340の環状部1344の領域を露出するようになってもよい。必要に応じて、作動状態指示器(図示せず)を、図12Aに示すものと同様、環状部1344(それは、メス型ルアーコネクタを外殻1310に最後にきつく締めるときのみに露出するようになってもよい)上に設けてもよい。流体の流出を中断するように要求されたとき、先の実施形態と同様、メス型ルアーコネクタを外殻1310から抜いてもよい。
図42A〜図42Cに転じると、バルブアセンブリ1400の別の実施形態は図13A〜図16Bに示したアセンブリ300と同様の構成要素を含むことを示す。概して、アセンブリ1400は、アセンブリ1400のための外装またはハウジングをともに設ける、外殻またはベゼル1410および支持部材1440と、被覆体または内側ハウジング1420と、シャフト、コアピン、または管状部材1430(図42Aに部分的にのみ示す)と、カム部材(図示せず)と、弾性部材(同様に図示せず)とを含む。
アセンブリ300と異なり、支持部材1440は、環状部1444の反対側のベース部1446から延伸するオスルアーコネクタ1449aを含むハブ1449を含む。あるいは、他のコネクタ(図示せず)を、要求通りに、ルアーコネクタ1449aの代わりにハブ1449上に設けてもよい。さもなければ、アセンブリおよびアセンブリ1400の使用法は、本明細書に別記する他の実施形態と同様である。
図43A〜図43Cに転じると、二重弁のアセンブリ1500の典型的な実施形態を示す。概して、アセンブリ1550は、共通の支持部材1540および流体経路を共有する1対のバルブを含む。図示した実施形態において、図7A〜図12Dに示したアセンブリ200と同様であってもよい第1のバルブ1500Aを設け、図13A〜図16Bに示したアセンブリ300と同様であってもよい第2のバルブ1500Bを設ける。概して、各バルブ1500A、1500Bは、外殻またはベゼル1510A、1510Bと、被覆体または内側ハウジング1520A、1520Bと、それぞれのベゼル1510A、1510B内のシャフト、カム部材および弾性部材(図示せず)とを含む。各バルブ1500A、1500Bの構成要素を、構成要素を接続し、かつ各バルブ1500A、1500Bが他から独立して動作することを可能にする適切な機構を含む支持部材1540のそれぞれの側の上で一緒に組み立ててもよい。
アセンブリ1500を通る流体経路は、双方のバルブ1500A、1500Bを作動させる(すなわち、流体ライン(図示せず)のそれぞれの端部に固定させる)まで、実質的に閉口したままであってもよい。例えば、第1のバルブ1500Aを作動させることができる、第1のバルブ1500Aのオスルアーコネクタ1515Aにメス型ルアー付属品(図示せず)を螺入してもよい。但し、第2のバルブ1500Bがまだ閉口しているので、アセンブリ1500を通る流体経路は閉口し続ける。その後、メス型ルアーコネクタ1515B上にオスルアー付属品(図示せず)を螺入するとき、第2のバルブ1500Bを作動させてもよく、それによって、流体経路を開口し、アセンブリ1500を介して流体が流体ラインを通って流れることを可能にする。例えば、メス型ルアー付属品を流体源(図示せず)と通じるチューブに接続してもよい一方で、オスルアー付属品を、患者と通じるチューブに(例えば、患者の静脈内に予め留置した輸液セットに)接続してもよい。双方のバルブ1500A、1500Bを作動させると、流体源からアセンブリ1500を通って患者の中に流体を流入できる。
アセンブリ1500の1つの潜在的利点は、バルブ1500A、1500Bを作動および/または停止させるときに、流体ライン内に所望の圧力を生成できるということである。例えば、流体ラインから接続または分離する間に、アセンブリ1500を通して流体経路内に正圧または負圧を生成することは、望ましいかもしれない。一例として、いくつかの用途において、例えば、アセンブリ1500内のあらゆる剰余の流体を吸い込むように切断の間にアセンブリ1500内に弱い負圧を生成し、周囲環境(例えばユーザー、患者など)に対して剰余の流体を晒すリスクを低減することは望ましいかもしれない。あるいは、いくつかの用途において、例えば、流体を送り出す間のアセンブリ1500内に血液または他の流体の凝固を低減するために、アセンブリ1500の流体経路の内部から、あらゆる剰余の流体を排出するように、切断の間に弱い正圧を生成することは望ましいかもしれない。別の代替手段において、接続および/または切断の間に、実質的に正味ゼロの圧力変化を生成するようにバルブ1500A、1500Bを構成してもよい。
図43A〜図43Cの典型的なアセンブリ1500において、バルブ1500A、1500Bの作動と停止のいずれかは、流体経路内に実質的に正味0の圧力変化を生成する。本明細書に別記したアセンブリなど、バルブの他の実施形態を、バルブ1500A、1500Bのいずれかに対して設けてもよいことを十分に理解するだろう。
図44A〜図44Cに転じると、二重弁のアセンブリ1600の別の実施形態は、概して、図43A〜図43Cに示した二重弁のアセンブリ1500と同様に動作してもよいことを示す。アセンブリ1600は、図7A〜図12Dに示したアセンブリ200と同様であってもよい第1のバルブ1600Aと、図13A〜図16Bに示したアセンブリ300と同様であってもよい第2のバルブ1600Bとを含む。概して、各バルブ1600A、1600Bは、外殻またはベゼル1610A、1610Bと、支持部材1640A、1640Bと、被覆体または内側ハウジング1620A、1620Bと、シャフト、カム部材および弾性部材(図示せず)とを含む。先行する実施形態と異なり、各バルブ1600A、1600Bの構成要素を、他方から独立して一緒に組み立ててもよい。その代りに、1本のチューブ1670のそれぞれの端部を、バルブ1600A、1600Bに(例えば、先の実施形態と同様、それぞれのシャフトおよび/または支持部材に)接続してもよい。
各バルブ1600A、1600Bを、流体ラインに(例えば、メス型ルアー付属品およびオスルアー付属品に)それぞれ接続してもよい。一方または双方のバルブ1600A、1600Bが停止した状態で、アセンブリ1600を通る流体経路は、実質的に閉口し続けてもよい。したがって、双方のバルブ1600A、1600Bが作動する(すなわち、流体ラインのそれぞれの端部に係合し、開口する)ときにのみ流体が流れることができる。先の実施形態と同様に、バルブ1600A、1600Bの構成を、要求通りに、作動および/または停止の間に流体経路内に正味の圧力差を設けるように選択してもよい。
図52A〜図53Bに転じると、バルブまたは接続組立体700の別の実施形態は、本明細書の他の実施形態と同様の材料および方法を用いて構成してもよい構成要素を含むことを示す。図53Aおよび図53Bにて最も良く見てとれるように、バルブ700は、概して、外殻またはベゼル710と、内側ハウジング720と、シャフトまたはコアピン730と、支持部材740とを含む。
先の実施形態と異なり、バルブ700は、図示するように、4つのみから構成して、簡易化してもよいし、および/または製作のコストを低減してもよい(但し、あるいは、他の実施形態と本明細書に同様に、付加的なシール(例えば1つ以上のオーリング)(図示せず)を必要に応じて設けてもよい)。例えば、図54A〜図55Bは、外殻710’と内側ハウジング720’とシャフト730’と支持部材740’とに加えてオーリング748’を含むバルブ700’の他の実施形態を示す。例えば、図示するように、シャフト730’および支持部材740’を1つに一体化して形成する場合、バルブ700’もまた、4つのみから構成してもよい。さらに(またはその代わりに)、必要に応じて、バルブの1つ以上の構成要素を、相互に取り付けた個別の部品として設けてもよい。例えば、図56A〜図57Bは、外殻710’’と、2つの部品から形成した内側ハウジング720’’と、シャフト730’’と、支持部材740’’と、オーリング748’’とを含むバルブ700’’の別の他の実施形態を示す。複数の部品とは別に、バルブ700、700’、700’’を、(例えば、さらに以下に記載するように、使用する間にそれらが概して同様に動作するように)互いに同様に構成してもよい。
図52A〜図53Bに戻ると、状況に応じて、バルブ700(またはバルブ700’、700’’)は、例えば、シャフト730に連結した1本のチューブ770を含んでもよい。例えば、チューブ770の第1の端部は、本明細書の他の実施形態と同様に、チューブ770から選択的に閉口可能な流体経路を設けるために、支持部材740の開口部742を通っておよび/またはシャフト730の中に、バルブ700を通って、バルブ700に連結したコネクタ(図示せず)まで、延伸してもよい。チューブ770を、例えば、接着材、締りばめなどによる接合により、シャフト730、支持部材740、および/またはバルブ700の他の構成要素に実質的に永続的に取り付けてもよい。あるいは、例えば、本明細書の他の実施形態と同様に、バルブ700にチューブ770を着脱可能に接続するために、チューブ770を、使用する直前に支持部材740の開口部742を通して挿入してもよい。さらなる代替手段(または本明細書の他の実施形態のうちのいずれか)において、バルブ700は、チューブ700の代わりにコネクタ(図示せず)を含んでもよいし、および/または、本明細書に別記するように、流体の容器(また図示せず)に一体化して取り付けられてもよい。
先の実施形態と同様に、外殻710は、近位または第1の端部713と、遠位または第2の端部715と、中央の縦軸701を概して規定し、かつその間に延伸する経路または貫通孔716とを含む。状況に応じて、図52Aおよび図52Bにて最も良く見てとれるように、例えば、図示するように、外殻710が円筒状の外形状を有する場合、外殻710は、バルブ700を保持するまたはさもなければ操作することを容易にするために、その外側表面上に複数の機構717(例えば、隆起部、溝など)を含んでもよい。あるいは、外殻710は、本明細書の他の実施形態と同様に、外殻710および/または全体のバルブ700の操作を容易にするための機構717に加えて(またはその機構の代わりに)、非円形の外形状(例えば、六角形または他の形状)(図示せず)を有してもよい。
支持部材740が外殻710に対して実質的に軸方向および回転式に固定され、かつ実質的に外殻710の第1の端部713を密封するように、支持部材740を、第1の端部713に取り付けてもよい。例えば、外殻710の第1の端部713および/または支持部材740は、支持部材740を外殻710に永続的に取り付けるために係合する1つ以上のコネクタ(図示せず)を含んでもよい。さらに(またはその代わりに)、支持部材740および外殻710を、本明細書の他の実施形態と同様に、接着材、音波溶着、溶融、締りばめなどによる接合によって相互に取り付けてもよい。さらなる代替手段において、支持部材740を、必要に応じて、単一部品として外殻710(図示せず)を一体的に形成してもよい。
支持部材740を外殻710に取り付けた状態で、さらに以下に記載するように、内側ハウジング720を、外殻710内にしっかり接続してもよいし、さらに、経路716内でおよび/またはシャフト730に対して(例えば、閉位置(図52Aおよび図53Aに示す)と開位置(図52Bおよび図53Bに示す)との間で)回転式におよび/または軸方向に自由に移動するようにしてもよい。例えば、経路716を取り囲む外殻710の内部壁は、実質的に平滑化されてもよいし、および/または内側ハウジング720を摺動可能に(例えば、内側ハウジング720が経路716内で、例えば、実質的な横への運動を伴わずに中心軸701に対して軸方向および/または回転式に摺動可能に)収容するサイズであってもよい。
さらに、経路716は、例えば、環状の隆起部を摺動可能に収容することができる、第1の端部713に隣接する、路肩または栓719を規定するくぼみ718、1つ以上のタブ、または内側ハウジング720の第1または近位端723の上(または近位端723に近接する)、内側ハウジング720上の他の隆起した構成要素728を含んでもよい。くぼみ718および/または隆起した構成要素728は、経路716内の内側ハウジング720の回転移動を制限せずに、近位の位置と遠位の位置と間の外殻710内の内側ハウジング720の軸方向移動を制限してもよい。くぼみと隆起した構成要素とを、外殻710間で逆に配置してもよいことを、十分に理解するであろうし、かつ内側ハウジング720および/または他の栓(図示せず)を、外殻710に対する内側ハウジング720の許容伸縮率を変動させずに、必要に応じて外殻710および/または内側ハウジング720上に設けてもよい。
先の実施形態と異なり、内側ハウジング720は、オス型ボス727を囲む1セットの内部コネクタネジ724を含む第2または遠位の端部725を含む。例えば、コネクタネジ724は、オス型ルアーねじであってもよく、ボス727は、本明細書の他の実施形態と同様に(先の実施形態のように、外殻710ではなく、内側ハウジング720上にネジ724を設けることを除いて)従来のオスルアーコネクタを設けるためにテーパ状を有してもよい。
図53Aおよび図53Bに示すように、内側ハウジング720を、単一部品として一体的に形成する。あるいは、内側ハウジング720を、例えば、相互に実質的に永続的に取り付ける複数の部品から形成してもよい。図57Aおよび図57Bに示すように、例えば、内側ハウジング720’’を、例えば、内側ハウジング720’’の残りの部分を含むスリーブ721’’とは個別にボス727’’を形成するように、複数の部品から形成してもよい。この代替手段において、スリーブ721’’は、バルブ700と同様に、第1の端部723’’に隣接するカムネジ735’’と、第2の端部725’’に隣接するコネクタネジ724’’とを含む。また、例えば、締りばめ、接着材による接合、音波溶着、1つ以上のコネクタなど(図示せず)により、ボス727’’を、実質的にスリーブ721’’に永続的に取り付けてもよい。さらに、この代替手段において、ボス727’’およびスリーブ721’’を、必要に応じて異なる材質から形成してもよい。
図53Aおよび図53Bに戻ると、内側ハウジング720の第1の端部723および支持部材740は、内側ハウジング720が近位位置と遠位の位置と間に移動するとき外殻710に対する内側ハウジング720の移動を制限する、協働するカム構成要素735および745を含む。例えば、図53Aおよび図53Bに示すように、内側ハウジング720は、1セットの内部カムネジ735を含み、支持部材740は、さらに以下に記載するように、支持部材740(結果的にはシャフト730)に対する内側ハウジング720および外殻710の運動を制限するように相互に協働する1セットの外部カムネジ745を含む内部または遠位ハブ744を含む。
さらに以下に記載するように、概して、コネクタネジ724は、第1の螺旋軸を規定し、内側ハウジング720上のカムネジ735は、第2の反対の螺旋軸を規定し、それによって、メス型ルアーコネクタ(図示せず)をオス型ルアーねじ724に螺入する(またはさもなければ連結する)とき、内側ハウジング720を遠位方向に螺旋状に回転させ、メス型ルアーコネクタを抜くまたは切り離するとき、内側ハウジング720を反対の近位方向に螺旋状に回転させる。図53Aおよび図53Bに示すように、例えば、ルアーネジ724は、左回りに遠位に(内側ハウジング720の遠位端725から見て)延伸してもよく、逆に、内側ハウジング720上のカムネジ735は、右回りに遠位に延伸していてもよい。内側ハウジング720は、例えば、図52Bおよび図53に示し、さらに以下に記載するように、遠位端725が外殻710から部分的に延伸するように、ハブ744の上方へ遠位に移動してもよい。
内側ハウジング720は、また、例えば、ボス727内の先細りの遠位領域726aを含む、近位端および遠位端723、725の間を延伸する経路または貫通孔の726を含む。さらに、経路726は、さらに以下に記載するように、シャフト730を摺動可能に係合するための実質的に均一の径を有する先細りの領域726aに近位する近位領域726bを含んでもよい。状況に応じて、シャフト730に対する内側ハウジング720の移動を制限するための、および/または、内側ハウジング720とシャフト730との間の密封性を向上させるための、経路726の先細りの領域726aと近位領域726bとの間に路肩726cを設けてもよい。
図53Aおよび図53Bを引き続き参照すると、シャフト730は、近位基部732と、基部732から遠位に延伸する封止ピン734と、その間に延伸する流体流路736とを含む。例えば、基部732を外殻710に実質的に軸方向に回転式に固定するように、基部732を、支持部材740の内部ハブ744に実質的に永続的に取り付けてもよい。例えば、シャフト730の基部732を、接着材による接合などによって、締りばめによって、および同様のものによって、内部ハブ744内に固定してもよい。図示するように、基部732の一部は、遠位ハブ744から遠位に延伸し、内側ハウジング720における近位経路726bに収容されてもよい。
その代わりに、図55Aおよび図55Bに示すように、シャフト730’を、支持部材740’と一緒に一体的に形成してもよい。したがって、シャフト730’の基部732’および封止ピン734’、およびカムネジ745’をもつ支持部材740’および内部ハブ744’を、例えば、バルブ700’の構成要素の数を低減するために単一部品から作ってもよい。
図53Aおよび図53Bに戻ると、シャフト730の流体流路736は、1本のチューブ770を支持部材740の開口部742を通して挿入するときの、チューブ770の内腔772が流体流路736と通じることができるようなサイズであってもよい。例えば、支持部材740の開口部742を通して、シャフト730の基部732内のくぼみ733に、チューブ770を挿入してもよい。あるいは、シャフト730は、本明細書の他の実施形態と同様に、チューブ770が接続することができる支持部材740から外に延伸するニップルまたは他のコネクタ(図示せず)を含んでもよい。
封止ピン734は、内側ハウジング720における経路726の先細りの遠位領域726aと同様の先細りのサイズおよび/または形状を有し、流体流路736と通じるための1つ以上の排出口738を含む。例えば、1対の対向する排出口738を、封止ピン734の遠位先端に隣接する封止ピン734の側壁を介して設けてもよい。したがって、図53Aにて最も良く見てとれるように、封止ピン734を内側ハウジング720の先細りの領域726a内に十分に固定するとき、封止ピン734の側壁は、内側ハウジング720の内部壁を封止的に係合し、それによって、実質的に排出口738を封止する。図53Bにて最も良く見てとれるように、内側ハウジング720が封止ピン734に対して遠位に向けられるとき、封止ピン734と内側ハウジング720との間で環状空間を開放してもよく、それによって、排出口738を開口し、流体流路736が排出口738を介してボス727内の遠位領域726aと通じることを可能にする。
支持部材740の遠位ハブ744から遠位に延伸するシャフト730の基部732の部分は、例えば、基部732と内側ハウジング720との間に実質的な流動的密封性を与えるために内側ハウジング720における経路726の近位領域726b内に摺動可能に収容されるようなサイズであってもよい。さらに(またはその代わりに)、封止ピン734は、内側ハウジング720の内部壁を摺動可能に係合できる基部732に隣接する、実質的に均一の径の領域を含んでもよい。したがって、シャフト730に対する内側ハウジング720の移動を吸収している間に、基部732および/または封止ピン734は、排出口738に近い内側ハウジング720とシャフト730との間に実質的な流動的な密封性を与えてもよい。
状況に応じて、シャフト730を、封止ピン734および/または基部732と内側ハウジング720の内部壁との間の密封性を向上できる材料から形成してもよい。例えば、実質的な密着性を伴わずに(さもなければバルブ700の開口に耐えることができる)内側ハウジング720の内部壁と十分に接することができる、シリコーンなどのエラストマー材料などから、シャフト730を形成してもよい。基部732および/または封止ピン734により呈せられた密封性は、また、チューブ770の流体流路736および/または内腔772内の流体が、シャフト730と内側ハウジング720との間および/またはさもなければバルブ700から漏れてしまうリスクを低減できる。
その代わりに、図54A〜図55Bに示すように、バルブ700’は、シャフト730’と内側ハウジング720’との間のオーリングまたは他のシーリング部材748’を含むことを示す。概して、バルブ700’は、バルブ700に対する構成要素と同様に、例えば、外殻710’と、支持部材740’と、外殻710’および支持部材740’に対して軸方向におよび/または回転式に移動可能にしっかり接続された内側ハウジング720’とを含む。バルブ700とは異なり、シャフト730’を、複数の部品ではなく単一部品として、支持部材740’とともに一体的に形成してもよい。したがって、図55Aおよび図55Bにて最も良く見てとれるように、支持部材740’は、カムネジ745’をもつ遠位ハブ744’と、遠位ハブ744’から遠位に延伸する基部732から’遠位に延伸する封止ピン734’とを含む。
外殻710’および内側ハウジング720’は、バルブ700と同様の機構を含んでもよい。例えば、内側ハウジング720’は、バルブ700と同様に、第1の端部723’上のカムネジ735’と、第2の端部725’上のルアーネジ724’およびオス型ボス727’とを含んでもよい。
バルブ700とは異なり、オーリング748’を、支持部材740’と内側ハウジング720’との間に実質的な流動的密封性を呈するために、経路726’を通って内側ハウジング720’内に(例えば、オス型ボス727’のすぐ近接の広い領域726b’内に)設けてもよい。したがって、この代替手段において、封止ピン734’を、支持部材740’の残りの部分と同様の材料から形成してもよい。
図52Bおよび図53Bに戻ると、必要に応じて、内側ハウジング720は、バルブ700が開くおよび/または閉じるときに、例えば、視覚的な表示を呈する1つ以上の状態指示器729を含んでもよい。例えば、図示するように、内側ハウジング720の第2の端部725は、1つ以上のマーカ(例えば、第1の位置の外殻の第2の端部715以内では隠蔽され、第2の位置の外殻の第2の端部715を過ぎると露出される、緑色または他の着色した帯)を含んでもよい。
状況に応じて、内側ハウジング720は、さらに以下に記載するように、内側ハウジングの第2の端部725にコネクタを抜き刺しするのに基づいて、開閉位置間で移動可能であってもよい。あるいは、内側ハウジング720は、閉口位置または開口位置のうちの一方に偏向してもよい。例えば、内側ハウジング720は、閉位置に偏向してもよいが、内側ハウジング720の第2の端部725にコネクタを通すときに、その偏向を克服してもよい。例えば、さらに以下に記載するように、封止ピン734が摩擦によって内側ハウジング720に係合し、閉位置に向かって回転させる内側ハウジング720を偏向してもよいように、封止ピン734に所定トルクを適用することにより偏向を呈してもよい。
製作する間、図52A−図53Bのバルブ700の構成要素を、例えば、本明細書の他の実施形態と同様の材料および方法を用いて、相互に形成し組み立ててもよい。例えば、外殻710、内側ハウジング720、シャフト730、および支持部材750の各々を、例えば、先の実施形態と同様に、プラスチック、金属、または複合材料から、互いに個別に、成型、機械加工、またはそうでなければ形成してもよい。
第2の端部725、715を同心円状に配置するまで、内側ハウジング720の第2の端部725を、外殻710の第1の端部713に挿入してもよい。この位置において、内側ハウジング720上の隆起した構成要素728を、外殻710の第1の端部713に隣接するくぼみ718内に配置してもよい。
シャフト730を、例えば、締りばめ、1つ以上のコネクタの係合、接着材による接合、音波溶着、および同種のものなどにより、支持部材740のハブ744に取り付けてもよく、シャフト730の封止ピン734を、内側ハウジング720における経路726の近位領域726bに少なくとも部分的に挿入してもよい。カムネジ735、745が互いに接触するとき、シャフト730の基部732に内部ハブ744を少なくとも部分的に通すために、支持部材740を1回以上回転してもよい。内側ハウジング720に偏向を加える場合、例えば、遠位または開位置における内側ハウジングによる、例えば、封止ピン734に対するトルクを適用するために、内側ハウジング720に接するシャフト730の封止ピン734および/または基部732を中心軸701のまわりで回転させてもよい。したがって、内側ハウジング720がその結果として解放されるとき、封止ピン734はトルクを低減するために回転し、それによって、図52Aおよび図53Aに示す、閉口または近位の位置に向かって内側ハウジング720を螺旋状に回転させる。
図55A〜図55Bに示すように、バルブ700’がオーリングまたは他の個別のシーリング部材748’を含む場合、シャフト730’が内側ハウジング720’に挿入される前に、シーリング部材748’をシャフト730’の周囲に配置してもよい。
図52A〜図53Bに戻ると、一旦カムネジ735および745を十分に係合すれば、例えば、1つ以上の協働するコネクタの係合、接着材による接合、音波溶着、および同種のものなどにより、支持部材740を外殻710の第1の端部713に取り付けてもよい。
必要に応じて、バルブ700はある長さのチューブ770に取り付けられて設けられ、例えば、支持部材740を外殻710に取り付ける前または後に、チューブ770は支持部材740における開口部742を通して挿入されてもよい。例えば、チューブ770は、支持部材740を通してハブ744および/またはシャフト730の基部732内に挿入されてもよく、シャフト730を内側ハウジング720内に挿入する前に、例えば、締まりばめにより、接着剤および音波溶接による結合などにより、実質的にそれらに恒久的に取り付けられてもよい。あるいは、支持部材740を外殻710に取り付けた後、チューブ770は、支持部材740を通してハブ744および/またはシャフト720の基部732内に挿入されてもよい。
使用の間、バルブ700(および同様にバルブ700’、700’’)は、図52Aおよび53Aに示されるように最初に、すなわち閉じた位置において内側ハウジング720、例えばボス727により密閉される出口(複数も含む)738が設けられ、流路が閉じられる。流体ラインを通して流体を送達することが望まれる場合、流体ラインのコネクタ、例えばメス型ルアー付属品(図示せず)は、内側ハウジング720の第2の端部725内に螺入されてもよく、それにより、コネクタねじ724をコネクタに摺動可能に係合する。最初に、動作に対する内側ハウジング720の摩擦抵抗により、コネクタは、内側ハウジング720を実質的に動かさずにコネクタねじ724内に摺動可能に螺入され得る。しかしながら、さらなる螺入に対するコネクタの抵抗性が増加すると、またはコネクタがコネクタねじ724において最も低い位置にある場合、コネクタの継続した回転が内側ハウジング720を回転させ得る。この回転は、第1または閉じた位置(ここで封止ピン734が実質的に出口(複数も含む)738を封止するようにボス727と係合する)から、第2または開口位置(ここで内側ハウジング720は、ボス727内の経路726のテーパ状区域726a内の環状経路を生じるように封止ピン734から遠位に離れて727と方向付けられる)に対して内側ハウジング720を方向付けてもよい。内側ハウジング720が回転すると、カムねじ735、745は、すなわち図52Bおよび53Bに見られ得るように、閉じた位置から開口位置まで回転可能かつ遠位にハブ744に沿って螺旋状に内側ハウジング720を方向付けるように互いに摺動可能に係合してもよい。
このように、ユーザーは、コネクタをコネクタねじ724内に螺入すると、単一の実質的な連続回転のみを感知でき、一方、内側ハウジング720は、実質的に同時または後に互いに対して2つの明確な作用、すなわち内側ハウジング720におけるコネクタねじ724と、コネクタにおける嵌合ねじとの係合、および閉じた位置から開口位置までの内側ハウジング720の螺旋状の動きを示すことができる。内側ハウジング720が開口位置まで遠位に方向付けられる場合、ボス727は、ボス727内の環状経路を規定するために封止ピン734から遠位に離れて移動し得るので、流体経路736が出口(複数も含む)738を介して内側ハウジング720内の通路726の遠位区域726aと連通するように、出口(複数も含む)を開口する。
十分な流体が送達された後、または流路を閉鎖および/または流体ラインからバルブ700を切断することが望まれる場合、コネクタは内側ハウジング720の第2の端部725から外されてもよく、それにより、封止ピン734が再び、出口(複数も含む)738を実質的に封止し、流路を閉鎖するようにボス727と係合するように、開口位置から閉鎖位置まで内側ハウジング720を方向付ける。例えば、コネクタが最初に外される場合、コネクタにおけるねじが、内側ハウジング720におけるコネクタねじ724から摺動可能に分離し始める前に、内側ハウジング720は、カムねじ735、745に起因してハブ744の下方に螺旋状に回転してもよい。したがって、コネクタの回転は、ボス727に対して出口(複数も含む)738を封止し(およびそれによって流路を閉鎖し)、内側ハウジング720の第2の端部725からコネクタを機械的に外すように内側ハウジング720を同時にまたは後で方向付けてもよい。
必要に応じて、内側ハウジング720は閉鎖位置まで付勢されてもよく、それにより、コネクタが最初に内側ハウジング720の第2の端部725から外れる場合、内側ハウジング720は自動的に閉鎖位置まで戻る。
図58A〜59Bに戻ると、バルブ800のさらに別の実施形態が示される。通常、バルブ700と同様に、バルブ800は、外殻またはベゼル810、内側ハウジング820、および支持部材840を備える。以前の実施形態と異なり、例えば、第1の端部874がバルブ700のシャフト730を置き換えることができるように、支持部材840を通して内側ハウジング820における経路826内に延びる第1の端部874を備える、ある長さのチューブ870が設けられてもよい。
バルブ700と同様に、支持部材840は、ボス827内に延びずに内側ハウジング820内に部分的に延びる遠位ハブ844を備える。あるいは、バルブ800はバルブ700と同様にボス827内に延びるシャフト(図示せず)を備えてもよく、チューブ870は簡単に取り付けられ得るか、またはシャフト、例えば支持部材840に隣接するシャフトの基部に接続されてもよい。示されるように、ハブ844は、支持部材840の部分として一体化して形成されてもよいが、あるいは、ハブ844は、支持部材840に取り付けられる別個に形成された部品(図示せず)であってもよい。ハブ844および内側ハウジング820の第1の端部823は、以前の実施形態と同様に、カム機構835、845を備えてもよい。
さらに、以前の実施形態と異なり、内側部材820は、ボス827から半径方向内側に延びる1つ以上の支持部827bにより支持される中心封止ピン827aを有するボス827を備える。示されるように、3つの支持部827bは、封止ピン827a周囲に半径方向に配置されてもよく、それにより、3つの開口部827cを規定し、その開口部を通して流体は流れることができるが、代替として、1つのみまたは2つ以上の支持部および/または開口部(図示せず)が提供されてもよい。封止ピン827aは、示されるように、円錐形を有してもよいか、または内側ハウジング820内に挿入されるかまたは例えば上記のアセンブリ600と同様に、バルブ800に取り付けられるチューブ870の端部874を封止するために円錐台もしくは他の形状(図示せず)を有してもよい。
使用の間、図58Aおよび59Aに示すように、例えば封止ピン827aが、チューブ870の端部874に対して係合し、封止して、すなわち流体経路が閉じて、近接または閉鎖位置において内側ハウジング820が最初にバルブ800に設けられてもよい。バルブ800がチューブ870とは別に提供される場合、近接してバルブ800に内側ハウジング820が設けられてもよい。第1の端部874は、チューブ870が封止ピン827aを係合するまで、支持部材840およびハブ844における開口部842を通して内側ハウジング820の経路826内に挿入されてもよい。流体が流体ラインを通して送達することを望まれる場合、流体ラインのコネクタ、例えばメス型ルアー付属品(図示せず)が、内側ハウジング820の第2の端部825内に螺入されてもよく、それによって、コネクタねじ824とコネクタとを摺動可能に係合する。最初に、動作に対する内側ハウジング820の摩擦抵抗により、内側ハウジング820を実質的に動かさずに、コネクタが摺動可能にコネクタねじ824内に螺入され得る。しかしながら、さらに螺入するためのコネクタの抵抗性が増加すると、またはコネクタがコネクタねじ824において最も低い位置にある場合、コネクタの連続回転により、内側ハウジング820の回転が引き起こされ得る。この回転は、近位または閉じた位置から遠位または開口位置まで内側ハウジング820を方向付けることができ、内側ハウジング820はチューブ870から遠位に方向付けられ、従って、ボス827における封止ピン827aは、流体経路を開口するためにチューブ870の第1の端部874から離れて方向付けられる。
したがって、再び、ユーザーは、コネクタをコネクタねじ824内に螺入すると、単一の実質的な連続回転のみを感知でき、一方、内側ハウジング820は、実質的に同時または後で互いに2つの異なる作用、すなわち内側ハウジング820におけるコネクタねじ824とコネクタにおける嵌合ねじとの係合、および閉鎖位置から開口位置までの内側ハウジング820の螺旋状の動きを示すことができる。
十分な流体が送達された後、または流体経路を閉鎖および/または流体ラインからバルブ800を切断することが望ましい場合、コネクタは内側ハウジング820の第2の端部825から外されてもよく、それによって、封止ピン827aが再度、流路を閉鎖するためにチューブ870の第1の端部874と係合するように、開口位置から閉鎖位置まで内側ハウジング820を方向付ける。
図60A〜61Bに戻ると、バルブ800’の代替の実施形態は、通常、バルブ800と同様であり、例えば外殻810’、内側ハウジング820’、および支持部材840’を備えることが示される。バルブ800と異なり、支持部材840’は、バルブ800と同様に、(チューブ870の端部874よりむしろ)使用の間、封止ピン827a’を選択的に係合し得る遠位ハブ844’から遠位に延びるシャフト830’を備える。さらに、バルブ800と異なり、支持部材840’は、外殻810’から離れて軸方向に延びる近位コネクタ849’を備える。図61Aおよび61Bに最適に見られる例示的な実施形態において、コネクタ849’は、流体経路836’と連通する陥没部または管腔849b’を規定するねじハブ849a’を備える。例えば、コネクタ849’は、メス型ルアーコネクタまたはバルブ800’を流体ラインの部品、例えば注射器または他のコネクタ、チューブなど(図示せず)を接続するための他の付属品であってもよい。
使用の間、図61Aおよび62Aに示すように、バルブ800’に最初に近位または閉鎖位置において内側ハウジング820’、例えばシャフト830’において流体経路836’と係合し、封止する封止ピン827a’、すなわち閉鎖する流路が設けられてもよい。バルブ800’は、例えばコネクタ849’を部品に螺入することによって、流体ラインの部品、例えば容器、チューブなど(図示せず)に接続されてもよい。従って、バルブ800’は、チューブまたは流体ラインの他の部品(これも図示せず)をさらに、流路を開口するためにバルブ800’に接続できる部品上の出口を閉鎖できる。
例えば、流体を送達することが望まれる場合、流体ラインのコネクタ、例えばメス型ルアー付属品(図示せず)は、内側ハウジング820’の第2の端部825’内に螺入されてもよく、それにより、コネクタねじ824’をコネクタに摺動可能に係合する。この回転により、近位または閉鎖位置から遠位または開口位置まで内側ハウジング820’を方向付けることができ、内側ハウジング820’は、支持部材840’から遠位に方向付けられる。従って、ボス827’における封止ピン827a’は、流路を開口するためにシャフト830’からから離れて方向付けられる。
十分な流体が送達された後、または流路を閉鎖および/または流体ラインからバルブ800’を切断することが望まれる場合、コネクタは内側ハウジング820’の第2の端部825’から外されてもよく、それにより、封止ピン827aが再び、流体経路836’を封止し、流路を閉鎖するためにシャフト830’と係合するように、開口位置から閉鎖位置まで内側ハウジング820を方向付ける。
図62A〜63Bに戻ると、通常、バルブ700と同様であり、例えば外殻1710、内側ハウジング1720、封止部材1748、および支持部材1740を備える、バルブ1700の別の実施形態が示される。バルブ700と異なり、支持部材1740は、外殻1710から軸方向に離れて延びる近位コネクタ1749を備える。例えば、図63Aおよび63Bに最適に見られるように、コネクタ1749は、例えばメス型ルアー付属品と同様に、流路1736と連通する陥没部または管腔1749bを規定するねじハブ1749aを備える。
外殻1710、内側ハウジング1720、および支持部材1740は、バルブ700と同様の特徴を備えてもよい。例えば、内側ハウジング1720は、第1の端部1723においてカムねじ1735ならびに第2の端部1725においてルアーねじ1724およびオス型ボス1727を備えてもよい。支持部材1740は、カムねじ1745を有する遠位ハブ1744、および遠位ハブ1744から遠位に延びる封止ピン1734を備えてもよい。従って、内側ハウジング1720は、本明細書に記載の他の実施形態と同様に、内側ハウジング1720の第2の端部1725内へのコネクタの螺入およびコネクタを外すことに基づいて閉鎖位置と開口位置との間で可動であってもよい。
バルブ1700は、流体ラインの部品、例えば注射器または他の容器、チューブなど(図示せず)に接続されてもよい。例えば、コネクタ1749は、流体ラインの嵌合コネクタに螺入されてもよく、その後、別のコネクタ(図示せず)が、本明細書に記載の他の実施形態と同様に、バルブ1700を接続および/または開口するために内側ハウジング1720の第2の端部1725に螺入されてもよい。
あるいは、流体ラインの部品に対するバルブの接続を容易にするために1つ以上の追加のコネクタを備えるバルブが提供されてもよい。例えば、図64Aおよび64Bは、バルブ1700と同様に(しかし代替として、バルブは本明細書の他の実施形態と同様の構造であってもよい)、外殻1710’、内側ハウジング1720’、および支持部材1740’を備えるバルブ1700’の例示的な実施形態を示す。示されるように、支持部材1740’は、例えば、注射器1790上の出口1792においてメス型ルアーコネクタと適合するためのメス型ルアーコネクタ1749’を備える。
さらに、バルブ1700’は、例えばコネクタ1749’周囲に同心円状にバルブ1700’から近位に延びるスリーブ1780’を備える。スリーブ1780’は、注射器1790の一部を摺動可能に係合するようにサイズ合わせされた1つ以上の円周壁1782’を備えてもよい。例えば、図64Aに示すように、注射器1790の出口1792に対してスリーブ1780’が方向付けられるように、バルブ1700’は方向付けられてもよい。図64Bに示すように、バルブ1700’がコネクタ1749’を出口1792内に回転し得るとすぐに、コネクタ1749’が出口1792と接触するまで、スリーブ1780’の壁1782’は、注射器バレル1794上を摺動できる。スリーブ1780’は、最低限の横方向の移動でバレル1794周囲を自由に摺動するようにサイズ合わせされてもよいか、またはスリーブ1780’は、例えば、注射器1790に対するバルブ1700’の固定を増強するために、バレル1794と締まりばめを生じるようにサイズ合わせされてもよい。したがって、スリーブ1780’およびコネクタ1749’は一緒に、バルブ1700’をシリンジ1790に接続されてもよく、注射器1790の出口1792における圧力を減少させる。
その後、バルブ1700’および注射器1790アセンブリは、注射器バレル1794の内部から流体を送達するための流体ラインに接続されてもよい。例えば、チューブなど(図示せず)からメス型ルアーコネクタが、本明細書の他の実施形態と同様に、バルブ1700’を開口するために内側ハウジング1720’の第2の端部1725’内に螺入されてもよい。その後、シリンジ1790におけるプランジャ1796は、バルブ1700’を通してバレル1794から、および流体ライン内に流体を方向付けるように前進されてもよい。いつでも、流体ラインからのコネクタはバルブ1700’から外されてもよく、それにより、さらなる送達からバルブ1700’を閉じる。必要に応じて、所望の場合、注射器1790は、コネクタ1749’およびスリーブ1780’から外されてもよく、例えば、流体ラインからバルブ1700’を除去せずに、さらなる流体を流体ラインに送達するために、別の注射器または容器(図示せず)と交換される。
図65A〜66Bに戻ると、注射器1790に接続され得るバルブ1700’’の別の例示的な実施形態が示される。通常、バルブ1700’’は、バルブ1700’および/または本明細書の他の実施形態と同様に構築されてもよく、例えば、外殻1710’’、内側ハウジング1720’’、封止部材1748’’、および支持部材1740’’を備える。示されるように、支持部材1740’’は、例えば注射器1790における出口1792上でメス型ルアーコネクタと係合するためのメス型ルアーコネクタ1749’’を備える。
バルブ1700’’はまた、バルブ1700周囲、例えば外殻1710’’の同心円状周囲に摺動可能に配置されるスリーブ1780’’を備える。例えば、図66Aおよび66Bに最適に見られるように、外殻1710’’’は1つ以上のレールまたは他のガイド部1784’’を備えてもよく、それに沿ってスリーブ1780’’が方向付けられ得る。スリーブ1780’’は、注射器1790のバレル1794上を摺動するようにサイズ合わせされた1つ以上の円周壁1782’’を備えてもよい。
例えば、図65Aに示されるように、バルブ1700’’は最初に、外殻1710’’の同心円状周囲に配置されるスリーブ1780’’が設けられてもよい。コネクタ1749’’は、図65Bに示すように、注射器1790の出口1792に対して方向付けられ、螺入されてもよい。コネクタ1749’’が出口1792と係合すると、スリーブ1780’’は、図65Cに示すように、注射器バレル1794上を摺動できる。スリーブ1780’’は、バレル1794周囲を自由に摺動するか、または記載したようにバレル1794と締まりばめを生じるようにサイズ合わせされてもよい。必要に応じて、ガイド部1784’は、注射器バレル1794上のスリーブ1780’’を固定するために、例えば、1つ以上の固定要素(図示せず)、例えば、スリーブ1780’’上の嵌合要素と係合できる1つ以上の戻り止めを備えてもよい。
その後、バルブ1700’および注射器1790アセンブリは、本明細書の他の実施形態と同様に、注射器バレル1794の内部から流体を送達するために流体ラインに接続されてもよい。
別の代替において、バルブは注射器または他の容器の一部として提供されてもよい。例えば、図67A〜67Bに戻ると、注射器1890に実質的に恒久的に取り付けられ得るバルブ1800の例示的な実施形態が示される。通常、バルブ1800は、外殻1810、内側ハウジング1820、および必要に応じて、以前の実施形態と同様に封止部材1848を備える。例えば、外殻1810は、第1または近位端1813、第2または遠位端1815およびそれらの間に延びる経路1816を備えてもよい。内側ハウジング1820もまた、第1または近位端1823、およびねじ1824により囲まれたオス型ボスを含む第2または遠位端1825を備えてもよい。
以前の実施形態と異なり、注射器1890は、例えば以前のバルブの支持部材に提供される特徴と同様に、流体経路1836を規定するハブ1844およびシャフト1830を含む出口1892を備える。ハブ1844およびシャフト1830は、出口1892および/または注射器バレル1894と一体化して形成されてもよいか、または別々に形成され、例えば接着剤による結合、音波溶接、融合、1つ以上のコネクタなど(図示せず)により出口1892に取り付けられてもよい。内側ハウジング1820およびハブ1844は、以前の実施形態と同様に、嵌合カム機構1835、1845を備えてもよい。
さらに、出口1892は、外殻1810の第1の端部1813上の嵌合コネクタ1814と係合し得る1つ以上のコネクタ1893を含む。例えば、外殻1810の第1の端部1813が出口1892上に方向付けられる場合、連結する1つ以上の協働する戻り止め1814、1893が設けられてもよい。
例えば、アセンブリの間、注射器1890は、本明細書における他の実施形態のような材料および方法を用いて出口1892、ハブ1844、およびシャフト1830と共に形成されてもよい。封止部材1848および内側ハウジング1820はシャフト1830の上に方向付けられてもよく、コネクタ1814、1893が係合するまで、外殻1810は内側ハウジング1820の上に方向付けられてもよい。
その後、内側ハウジング1820は、本明細書における他の実施形態と同様に、第1または閉鎖位置(図67Aおよび68Aに示す)と、第2または開口位置(図67Bおよび68Bに示す)との間で螺旋状に移動できる。例えば、バレル1894内に規定量の流体を有し、バルブ1800が閉じられる、注射器1890が提供されてもよい。あるいは、流体源(図示せず)は、バルブ1800を開口するために内側ハウジング1820の第2の端部1825内に螺入されてもよく、その後、所望の量の流体をバレル1894内に引き込むために注射器プランジャ1896は引かれてもよい。注射器1890から流体ライン内に流体を送達することが望ましい場合、流体ラインからのコネクタ(図示せず)は、内側ハウジング1820の第2の端部1825
内に螺入されてもよく、それにより、以前の実施形態と同様にバルブ1800を開口する。次いでプランジャ1896は、バルブ1800を通して流体ライン内にバレル1894から流体を方向付けるために前進されてもよい。十分な流体が送達された後、コネクタはバルブ1800を閉じるために外されてもよく、所望の場合、注射器1890は捨てられ、再充填されるなどである。
図69Aおよび69Bに戻ると、本明細書における他の実施形態と同様の材料および方法を用いて構築され得るバルブ1900のさらに別の実施形態が示される。通常、バルブ1900は、本明細書における他の実施形態と同様に外殻1910、内側ハウジング1920、封止部材1948、および支持部材1940を備える。例えば、外殻1910は、第1または近位端1913、第2または遠位端1915、ならびに内側ハウジング1920およびバルブ1900の他の部品を受容するためのそれらの間に延びる経路1916を備えてもよい。内側ハウジング1720は、第1の端部1923においてカムねじ1935、ならびに本明細書における他の実施形態と同様に、第2の端部1925においてルアーねじ1924およびオス型ボス1927を備えてもよい。
支持部材1940はカムねじ1935と相互作用するカムねじ1945を有する遠位端1944を備えてもよく、それにより、また、本明細書における他の実施形態と同様に、例えばコネクタを内側ハウジング1920の第2の端部1925内に螺入および外すことに基づいて、内側ハウジング1920は、閉鎖位置(図69Aに示す)と開口位置(図69Bに示す)との間で可動され得る。さらに、支持部材1940は、外殻1910から軸方向に離れて延びる近位コネクタ1949を備えてもよい。例示的な実施形態において、コネクタ1949は、例えばメス型ルアー付属品と同様に、バルブ1900により流路と連通する陥没部または管腔1949bを規定するねじハブ1949aを備えてもよい。代替として、支持部材1940はある長さのチューブと係合するように構成されてもよく、および/または本明細書における他の実施形態と同様に注射器もしくは他の流体コネクタ(図示せず)に一体化されてもよい。
他の実施形態と異なり、支持部材1940は、一緒に取り付けられる第1のプレート1942および第2のプレート1943を備えてもよく、それらの間に空洞を生じ、その中に可撓性ディスク1960が配置される。例えば、第1の支持プレート1942はコネクタ1949を備えてもよく、一方、第2の支持プレート1943は、カムねじ1945およびハウジング1920内に部分的に延びる基部シャフト1932を有するハブ1944を備えてもよい。支持プレート1942、1943は、例えばその中にディスク1946を受容した後、例えば接着剤による結合、融合、音波溶接、1つ以上の協働コネクタ(図示せず)などにより一緒に取り付けられてもよい。
さらに、バルブ1900は、可撓性ディスク1960とは別個であり得るか、または取り付けられてもよい、封止ピン1934を備える。ディスク1960と別個の場合、封止ピン1930は、例えば外殻1910および支持部材1940に対して封止ピン1934を実質的に固定するように、支持部材1944のハブ1944における陥没部1944a内に受容される拡大基部1934aを備えてもよい。さらに、封止ピン1934は、内側ハウジング1920のボス1927内に受容され得る基部1934aに対向する先細の遠位端1934bを備えてもよい。例えば、内側ハウジング1920は、その近位端と遠位端1923、1925との間に延びる流路1926を備えてもよく、内側ハウジング1920が封止ピン1934に対して螺旋状に移動することを維持し得るように、封止ピン1934は流路1926内に受容されてもよい。
例えば、ボス1927はボス1927内の先細の遠位領域1926aを備えてもよく、封止ピン1934の先細の先端部1934bは、近位または閉鎖位置において内側ハウジング1920と共に先細の遠位領域1926a内に受容されてもよく、それにより、図69Aに示すように、流路1926を実質的に封止する。さらに、環状管腔が、例えば、ディスク1960からハブ1944、基部1932およびボス1927を通して流路1926の先細の遠位領域1926aまで延びる封止ピン1934周囲に規定されるように、封止ピン1934および/または流路1926は互いに対してサイズ合わせされてもよい。
従って、閉じた位置において、封止ピン1934の先端部1934bは、図69Aに示すように、流路を実質的に封止または閉鎖するためにボス1927内の先細の遠位領域1926aに受容されてもよく、一方、開口位置において、先端部1934bが先細の遠位領域1926aから引き抜かれるように、内側ハウジング1920は、遠位、例えば螺旋状に方向付けられてもよく、それにより、封止ピン1934周囲で環状通路を開口する。
さらに、バルブを通る流路は、支持部材1940内の空洞、例えばディスク1960周囲を通してコネクタ1949に連通できる。例えば、流路が、支持部材1940を通してコネクタ1949の管腔1949bから内側ハウジング1920における流路1926までディスク1960周囲を連通するように、ディスク1960は空洞より小さくてもよい。封止部材1948は、例えば、流路内の流体がバルブ1900から漏れるのを防ぐために、内側ハウジング1920と基部1932および/またはハブ1944との間に実質的に流体密封を与えることができる。
あるいは、ディスク1960は、それを通る1つ以上の開口部および/または例えば支持部材1940を通るコネクタ1949の管腔1949bから例えば流路に沿った流体の通過を促進するためのその表面における1つ以上のチャネル(図示せず)、およびバルブ1900から出て例えば内側ハウジング1920の第2の端部1925(図示せず)に接続される流体ライン内への流体経路1926を備えてもよい。
封止ピン1934の基部1934aは、例えば図69Aおよび69Bにそれぞれ示すように、近位または湾曲構造と、遠位または実質的に平面構造との間にディスク1960を方向付けるために、ディスク1960と当接または接触してもよい。あるいは、基部1934aは、ディスク1960に取り付けられてもよいか、または一体化して形成されてもよく、例えば以下にさらに記載するようにディスク1960がバルブ1900の動作の間に偏向することを促進する。
必要に応じて、封止ピン1934の少なくとも一部、例えば先端部1934bは、封止ピン1934と内側ハウジング1920との間の封止を高めることができる材料から形成されてもよい。例えば、先端部1934bは、シリコーンなどの弾性材料から形成されてもよく、他の場合にバルブ1900の開口に対して抵抗できる十分な接着を有さずに内側ハウジング1920の内壁と十分に接触できる。
さらに、ディスク1960は、実質的に弾性材料、例えば図69Aおよび69Bに示す凹面と実質的に平面構造との間で偏向されてもよいシリコーンまたは他のエラストマーから形成されてもよい。封止ピン1934が、ディスク1960に取り付けられないか、または接続されない場合、ディスク1960は、構造の1つ、例えば凹面または平面構造に付勢されてもよい。例えば、ディスク1960は、例えば、以下にさらに説明するように、バルブ1900の係合を外している間、流体漏出の危険性を減少させるために閉鎖する間、わずかな真空をバルブ1900に付与するために近位または凹面構造に付勢されてもよい。
使用中、バルブ1900は、図69Aに示すように、すなわち、閉鎖位置において内側ハウジング1920が最初に提供されてもよく、例えば、先細の流路1926aが、封止ピン1934の先端部1934bにより実質的に封止される。この位置において、ディスク1960は、例えばボス1927において流路1926に着座される封止ピン1934に起因して凹面または近位にあってもよい。
流体ラインを通して流体を送達することが望ましい場合、流体ラインのコネクタ、例えば注射器または他の容器、チューブなど(図示せず)は、他の実施形態と同様に、支持部材のコネクタ1949内に螺入されてもよい。その後、メス型ルアー付属品(図示せず)は、内側ハウジング1920の第2の端部1925内に螺入されてもよく、それにより、コネクタねじ1924をコネクタと摺動可能に係合する。最初に、動作に対する内側ハウジング1920の摩擦抵抗により、コネクタは、内側ハウジング1920を実質的に動かさずにコネクタねじ1924内に摺動可能に螺入できる。しかしながら、さらなる螺入に対するコネクタの抵抗性が増加すると、またはコネクタがコネクタねじ1924内で最も低い位置にある場合、コネクタの連続回転により、内側ハウジング1920が回転し得る。
この回転は第1または閉鎖位置から内側ハウジング1920を方向付けることができ、封止ピン1934は、第2または開口位置に対して流路1926を実質的に封止するためにボス1927と係合し、内側ハウジング1920は、ボス1927内の通路1926の先細領域1926a内に環状通路を作製するために封止ピン1934から離れた遠位に方向付けられ、それにより、バルブ1900を通る流路を開口する。内側ハウジング1920が回転すると、カムねじ1935、1945は、ハブ1944に沿って内側ハウジング1920を螺旋状に、すなわち、本明細書における他の実施形態と同様に、図69Bに見られ得るように、閉鎖位置から開口位置まで回転可能かつ遠位に方向付けるために互いに摺動可能に係合できる。
従って、ユーザーは、コネクタをコネクタねじ1924内に螺入すると、単一の実質的な連続回転のみを感知でき、一方で、内側ハウジング1920は、その結果として、互いに実質的に同時または後で2つの異なる作用、すなわち、内側ハウジング1920におけるコネクタねじ1924と、コネクタにおける嵌合ねじとの係合、および閉鎖位置から開口位置までの内側ハウジング19920の螺旋状の動きを示すことができる。内側ハウジング1920が開口位置まで遠位に方向付けられる場合、ボス1927は、ボス1927内に環状通路を規定するために封止ピン1934から離れて遠位に動くことができ、それにより、バルブ1900を通る流路を開口する。内側ハウジング1920が遠位に回転すると、ディスク1960は、図69Bに示すように、その実質的に平面構造に戻ってもよく、それにより、封止ピン1934をわずかに遠位に方向付けるが、流路を閉鎖するには十分ではない。
十分な流体が送達された後、または流路を閉鎖することおよび/または流体ラインからバルブ1900を切断することを所望する場合、コネクタは内側ハウジング1920の第2の端部1925から外されてもよく、それにより、例えば、流路1926を実質的に封止し、流路を閉鎖するために、封止ピン1934を再度、ボス1927と係合するように、開口位置から閉鎖位置まで内側ハウジング1920を方向付ける。これが起こると、封止ピン1934は近位に方向付けられ得、それにより、図69Aに示すように、ディスク1960を近位または凹面構造の方へ方向付ける。ディスク1960のこの作用により、バルブ1900内にわずかな真空が生じ得、例えば、これにより、バルブ1900からの流体漏出の危険性よりむしろ、内側ハウジング1920の第2の端部1925に隣接する過剰な流体をバルブ1900内に引き込む。流体が腐食性または毒性である場合、バルブ1900の操作者および/または流体で治療される患者による流体の曝露を減少させるために、このような「負(ネガティブ)のボーラス(negative bolus)」作用は有用であり得る。
必要に応じて、本明細書における実施形態のいずれかにおいて、バルブおよび/または接続アセンブリの1つ以上の表面および/または部品はコーティングされてもよい。コーティングは、浸漬、噴霧、ブラッシングなどにより所望の表面に塗布されてもよい。
例えば、静脈内にカテーテルおよびチューブをアクセスするために無針コネクタが使用される場合、カテーテルの侵入点および血流において汚染物質および微生物の増殖から患者を保護することが有用であり得る。静脈内カテーテルに関連する血液感染(「BSI」)は実質的な臨床的および経済的問題である。それらは顕著な患者の罹病率および死亡率に関連し、医療コストのかなりの増加につながり得る。2008年10月1日時点でBSIは回避可能とみなされていることを考慮して、US Centers for Medicare and Medicaidなどの主要な保険業者は、カテーテル関連の血流感染についてはもはや払い戻さない。従って、カテーテル関連の血流感染に対して保護する機構の構築を含む病院により採用される技術が望まれる。
典型的に、短期間のカテーテルは、発生順に、皮膚の微生物およびハブ/管腔、血流、および注入液からの細菌によりコロニーが形成される。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)および表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)は、多くの場合、カテーテルに関連する感染に関与する微生物である。
カテーテルに関連する感染を防ぐための2つの選択は、付着防止生体材料の使用、ならびにコネクタおよび/またはカテーテルに使用されるポリマー材料内への抗菌剤の導入を含む。第1の選択は2つの目的の機能を果たすことができ、1つは非特異的細菌付着の防止であり、もう1つは宿主成分の吸着であり、細菌付着を促進できる。
例えば、1つのアプローチは、ヘパリンおよびポリエチレンオキシドなどの親水性コーティングによる生体材料表面の修飾を含む。これらのコーティングは、表面付着または生物付着を減少させるのに効果的である。
抗菌コーティングもまた、感染を限定または取り除くために加えられてもよい。それらには銀コーティングが含まれる。なぜなら、銀イオンは広範囲の細菌に対して活性であり得るからである。他のアプローチには、エキシジン(exidine)および銀スルファジアジンにより含浸された表面の使用が含まれ得、短期間のカテーテル血流感染の発生を減少させ得る。さらに別のアプローチにおいて、管腔内および外に含浸される場合、治療的抗生物質が使用されてもよい。例示的な薬剤には、ミノサイクリン、リファンピンおよびテトラサイクリンが含まれる。
菌体密度感知機構に依存したバイオフィルムに関与するメッセンジャーをブロックできる抗フィブロネクチン抗体などの付着防止分子による生体材料コーティングの別の戦略が使用されてもよい。
最後に、感染を防止するための別のアプローチは、超低汚染双極性イオン系材料の使用であってもよい。これらのコーティングは、未希釈の血漿または血清からの非特異的タンパク質吸着の耐性および感染の防止に非常に効果的であり得る。具体的には、未希釈血漿および血清からの非特異的タンパク質吸着に対して非常に耐性がある両性イオンポリ(カルボキシベタインメタクリレート)(pCBMA)およびポリ(スルホベタインメタクリレート)移植表面が使用されてもよい。
例示的な実施形態の前述の開示は例示および詳細の目的のために提示される。本発明を開示されたそのままの形態に包括または限定することを意図しない。本明細書に記載される実施形態の多くの変更および修飾は、上記の開示を鑑みて当業者により明確であろう。例えば、作動時に変形する可撓性スリーブなどの一部の部品の除外も可能であり、それは本発明の範囲内である。別の方法は、コアを回転させ、スリーブを必要とせずにオス型ルアーの先端部を変形させることを含んでもよい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物にのみ規定される。
さらに、表した実施形態を説明する際に、工程の特定の順序として方法および/またはプロセスが具体的に提示されている。しかしながら、その方法またはプロセスは、ある程度まで本明細書に記載される工程の特定の順序に依存せず、その方法またはプロセスは、記載される工程の特定の順序に限定されるべきではない。当業者に理解されるように、工程の他の順序も可能であり得る。従って、本明細書に記載される工程の特定の順序は特許請求の範囲の限定として解釈されるべきではない。
本発明は種々の修飾、および代替形態を受けるが、その特定の例が図面に示され、本明細書に詳細に記載される。しかしながら、本発明は、開示される特定の形態または方法に限定されず、それとは反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲内の全ての修飾、等価物、および代替も包含することは理解されるべきである。