JP6135865B2 - 撮像システム、撮像装置、および撮像方法 - Google Patents

撮像システム、撮像装置、および撮像方法 Download PDF

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本開示は、圧縮センシング技術を用いた撮像システムに関する。
高解像度・高フレームレートの映像を処理する撮像システムでは、撮像素子や撮像モジュールから読み出されるデータの情報量や、それらから転送されるデータの情報量が膨大になる。その結果、転送帯域の拡大が必要となり、伝送周波数の高周波化や、データ転送の並列化といった対策が行われている。しかし、これらの対策は、特に小型化が要求される撮像素子や撮像モジュールにとって、ノイズの増加による画質の低下や、回路サイズ増加によるコストの増大という問題を生じさせる。そのため、データ転送量の削減が望まれている。
データ転送量の削減には、「圧縮センシング」と呼ばれる技術が有効であることが知られている。圧縮センシングとは、信号のセンシング時に加算処理(符号化)することによりデータ量を圧縮し、圧縮したデータに対して後で復元処理を行うことで信号を復号化する技術である。たとえば非特許文献1は、Improved Iterative Curvelet Thresholding法を利用することで、画像に対して、圧縮センシングを適用する方法を開示している。上述のセンシング方式をイメージセンサに利用した撮像は、加算サンプリング撮像と呼ばれる。なお圧縮センシングにおける信号の加算処理を「加算サンプリング処理」と呼ぶこともある。
従来、このような加算サンプリング撮像を行うと、画像の情報量が失われてしまうため、復元画像の画質は大きく劣化すると考えられてきた。しかし、圧縮センシングでは、画像のスパース性を利用した復元処理により、加算撮像でデータ量を減らしながらも、圧縮しない画像と遜色ない画質の復元画像を得ることができる。ここで、「画像のスパース性」とは、画像をウエーブレット空間や離散コサイン(DCT)空間などへ射影した際、多くの係数値がほぼ0になるという知見である。画像のスパース性を利用した画像復元手法として、圧縮センシングでは、L0ノルム最小化やL1ノルム最小化手法を利用する。
さらに、圧縮センシングを用いた撮像装置では、撮像素子内のアナログデジタル変換器(以下、「ADC」と記述する)でアナログデジタル変換処理を行う以前に、単純な加算処理でデータを圧縮するため、ADCの駆動周波数を下げることが可能である。これにより、低消費電力化、高SN化、通信帯域の削減を実現できる。
たとえば非特許文献2は、圧縮センシングの概念を導入した固体撮像素子を開示する。この固体撮像素子では、ブロック行選択回路及び行選択回路、列ブロック選択回路、マルチプレクサ、疑似ランダムパターン発生回路、カラム並列ΔΣADCを有する。この構成により、ノイズ増加による画質劣化、面積増加、速度低下を防止可能な固体撮像素子を実現している。
J. Ma, "Improved Iterative Curvelet Thresholding for Compressed Sensing and Measurement," IEEE Transactions on Instrumentation and Measurement, vol.60, no.1, pp.126−136, 2011. Y. Oike and A.E. Gamal, "A 256×256 CMOS Image Sensor with ΔΣ−Based Single−Shot Compressed Sensing", IEEE International Solid−State Circuits Conference (ISSCC) Dig. of Tech. Papers, pp.386−387, 2012. 田中利幸,"圧縮センシングの数理",IEICE Fundamentals Review,vol.4,no.1,pp.39−47,2010. 茨木俊秀、福島雅夫著、「情報数学講座(全15巻)第14巻 最適化の手法」共立出版株式会社、1993年7月20日初版1刷発行(P159-P164). D. Takhar, J. N. Laska, M. B. Wakin. M. F. Durate, D. Baron, S. Sarvotham, K. F. Kelly and R. G. Baraniuk, "A New Compressive Imaging Camera Architecture using Optical−Domain Compression", Proc. of Computational Imaging IV at SPIE Electronic Imaging, 2006.
圧縮センシングで前提としている画像のスパース性は、一般画像では必ずしも成立しない。例えば、小物が散らかっているような、ランダム性の高い画像は、スパースになりにくい。そのため、このような画像においては、非特許文献1で開示されている手法を用いても、復元画像の画質が劣化する。よって、上述した従来の技術では、さらなる画像圧縮効率の向上が求められていた。
本願の、限定的ではない例示的なある実施形態は、復元画像の画質を向上させる圧縮センシング技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、撮像システムとして実現される。撮像システムは、アナログ信号であるライトフィールド情報を取得する取得装置と、前記ライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って画像情報を符号化する符号化装置と、符号化装置が符号化した画像情報を復号化する復号化装置とを備えている。符号化装置は、前記加算サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定する設定部と、設定部が設定した加算サンプリング情報に基づいて、取得装置が取得したライトフィールド情報にアナログ加算処理を行って、新たなアナログ信号を生成するアナログ加算部と、アナログ加算部で生成された新たなアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定する推定部と、アナログデジタル変換部が変換した画像のデジタルデータおよび撮像時に利用した加算サンプリング情報を送信する送信部とを備えている。設定部は、推定部の推定結果に基づいて、加算サンプリング情報を変更する。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法およびコンピュータプログラムを用いて実装され、またはシステム、方法およびコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現され得る。
本開示の一態様にかかる撮像システムによれば、仮定奥行不一致度推定部が推定した簡易な奥行情報を利用して、加算サンプリング情報を変更しながら撮像を行う。これにより、被写体の奥行方向の情報を考慮して加算サンプリングを実現できるため、より高画質の画像復元が可能である。たとえば上述の処理は、ライトフィールドカメラを用いて多視点の映像を撮影する際、奥行方向に遮蔽物が存在するかどうかに応じて、多視点の映像信号を取得するか、より少ない数の視点の映像信号を取得するかを切り替えることが可能になる。これにより、常時全ての視点の映像信号を取得する場合よりも、画像圧縮効率を高めることができる。
本開示の一実施形態にかかる撮像システム10のハードウェア構成を示す模式図である。 複眼カメラを利用した際の、本開示の一実施形態にかかる撮像システム10のハードウェア構成を示す模式図である。 制御回路13のハードウェアの構成を示す図である。 画像復元回路15のハードウェア構成例を示す図である。 4×4の16画素の配置を示す模式図である。 (a)〜(h)は加算サンプリング処理を説明するための模式図である。 CPU151がコンピュータプログラム155を実行することによって実現される画像復元回路15の機能の詳細を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、差分画像を利用した復元処理を説明するための模式図である。 本開示の一実施形態にかかる撮像システム10の構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態にかかる撮像システム10の構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態にかかるライトフィールド情報取得装置40と符号化装置50の主要な処理の手順を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、仮定奥行不一致度推定部106の処理を説明するための模式図である。 (a)および(b)は、仮定奥行不一致度推定部106の処理を説明するための模式図である。 (a)および(b)は、仮定奥行不一致度推定部106の処理を説明するための模式図である。 (a)および(b)は、対応画素を利用して加算サンプリング情報を設定することで、対応ブロックの不一致度を計算する方法を説明するための模式図である。 (a)〜(d)は、対応画素を利用して加算サンプリング情報を設定することで、対応ブロックの不一致度を計算する方法を説明するための模式図である。 本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の主要な処理の手順を示すフローチャートである。 圧縮率設定部111を設けた符号化装置50の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。 (a)および(b)は、本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。 (a)〜(h)は、本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。 (a)〜(h)は、本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。 (a)〜(h)は、本開示の一実施形態にかかる加算サンプリング情報設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。 本開示の一実施形態にかかる復号化装置30の主要な処理の手順を示すフローチャートである。 符号化データの表現方法の一例としての、加算サンプリング情報テーブルの例を示した模式図である。 本開示の一実施形態にかかるライトフィールド情報取得装置40で取得した25視点の位置関係を示した模式図である。 (a)〜(d)は、ハードウェア構成に制約がある場合の加算サンプリング情報設定部103の処理について説明するための模式図である。 (a)および(b)は、ハードウェア構成に制約がある場合の加算サンプリング情報設定部103の処理について説明するための模式図である。 (a)〜(d)は、ハードウェア構成に制約がある場合の加算サンプリング情報設定部103の処理について説明するための模式図である。 (a)〜(d)は、ハードウェア構成に制約がある場合の加算サンプリング情報設定部103の処理について説明するための模式図である。 (a)〜(d)は、ハードウェア構成に制約がある場合の加算サンプリング情報設定部103の処理について説明するための模式図である。 アナログ信号に基づく処理を行う仮定奥行不一致度推定部106を含む撮像システム100の構成を示す。
従来の技術は、復元処理をも考慮した場合には、現時点では圧縮効率が悪かった。
たとえば非特許文献1に開示された圧縮方法では、圧縮センシングの復元処理が非常に膨大になってしまうため、復元処理の実装が困難という課題がある。
JPEGやMPEGのような高効率圧縮手法においても、データ処理量が大きいため、大きな追加回路が必要となり、撮像素子上で実装するのは困難である。
上述した課題は、特に近年注目されている多視点カメラへの応用にあたってより大きな問題となる。
近年、多視点カメラである「ライトフィールドカメラ」と呼ばれる技術が着目されている。通常のカメラでは、撮像素子に入射する光の量を記録するのに対し、ライトフィールドカメラでは、入射する光の量に加え、入射する方向までも記録する。これにより、撮像後に合焦位置を変更し、視点位置を変更し、被写体までの奥行きを推定することができる。ライトフィールドカメラの詳細を後述の実施の形態1の冒頭において改めて説明する。
しかしながら、ライトフィールドカメラは、マイクロレンズや複数のカメラを利用して、複数の視点の画像を同時に撮像するため、高解像度の出力画像を取得するには、データ転送量が膨大になる。
ライトフィールドカメラを用いた撮像時に、上述の圧縮センシング技術を適用することができれば、データ転送量を圧縮することが可能となる。つまり、ライトフィールドカメラにおける膨大なデータ転送量を抑制するために、圧縮センシング技術適用は有力な解決策である。
しかしながら、ライトフィールドカメラに圧縮センシング技術を導入した場合、加算サンプリング処理をどのように行うかが問題であった。
本願発明者らは、ライトフィールドカメラに好適な加算サンプリングを行うためには、被写体までの距離情報が重要であることを見出した。たとえば、被写体がカメラから遠方に存在し、遮蔽物が存在しない場合、視点の異なる複数の撮像画像は互いにほぼ等しくなる。このような撮影条件の場合にはサンプリング数を減らしても、復元時に画質の劣化は生じない。一方、被写体がカメラの近傍に存在したり、遮蔽物が存在したりする場合、視点の異なる複数の撮像画像は互いに大きく異なる。そのため、このような撮影条件の場合には、十分な数の加算サンプリング処理を行うことが復元時の画質の維持には重要である。
なお、後述するように、圧縮センシングは画像単位ではなく、画像の一部の領域単位で行う。したがって、サンプリング数を低減するか否かの判定は、画像の領域単位で行うことが可能である。
ライトフィールドカメラでは、視点位置の異なる画像や、焦点の異なる画像を利用して、特定の被写体までの奥行きを推定することは可能である。しかしながらこれはその被写体を含む複数の画像が得られていることを前提としている。撮影しながら圧縮センシングを行う場合、画像復元はまだ行われていない。さらに必要な画像が得られていない場合もある。画像復元を実施する前の圧縮センシング処理時に距離情報を取得することは難しかった。さらに、圧縮センシングの画像復元処理は、リアルタイムで実施するには処理量が膨大であった。そのため、ライトフィールドカメラに好適な加算サンプリングを実現するためには、撮像時に簡単に距離情報を取得する必要があった。
本願の、限定的ではない例示的なある実施形態は、ライトフィールドカメラに圧縮センシング技術を利用した場合に、復元画像の画質を向上させる、ライトフィールドカメラに最適なサンプリング方法を提供する。
本発明の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様である撮像システムは、アナログ信号であるライトフィールド情報を取得する取得装置と、前記ライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って画像情報を符号化する符号化装置と、前記符号化装置が符号化した画像情報を復号化する復号化装置とを備えた撮像システムであって、前記符号化装置は、前記加算サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定する設定部と、前記設定部が設定した加算サンプリング情報に基づいて、前記取得装置が取得したライトフィールド情報にアナログ加算処理を行って、新たなアナログ信号を生成するアナログ加算部と、前記アナログ加算部で生成された前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定する推定部と、前記アナログデジタル変換部が変換した画像のデジタルデータ、および撮像時に利用した加算サンプリング情報を送信する送信部とを備え、前記設定部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記加算サンプリング情報を変更する。
例示的なある実施の形態において、前記取得装置は、複数の視点で撮影された複数の画像を前記ライトフィールド情報として取得し、前記推定部は、同一の対象物を撮影したときに同じ位置に対応する、前記複数の画像中の対応する複数の画素の各画素値の相違に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに、前記被写体が存在するかどうかを推定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、仮定奥行に存在する被写体に対しては加算サンプリング数が少なくなるように加算サンプリング情報を設定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、仮定奥行に存在しない被写体に対しては加算サンプリング数が多くなるように加算サンプリング情報を設定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、加算サンプリング情報のパターンを変更することで、加算サンプリング数を変更する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、前記ライトフィールド情報取得部が取得した特定の視点の画像情報に対してのみ、加算サンプリング情報を変更する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、加算サンプリング情報のパターンを削除することで、加算サンプリング数が少なくなるように加算サンプリング情報を設定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、事前に仮定した仮定奥行に被写体が存在する場合の、前記取得装置における各視点画像間の対応点を利用して、加算サンプリング情報を設定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、仮定奥行を無限遠に設定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、設置時の前記撮像装置の位置情報と向き情報を利用して仮定奥行を設定する。
例示的なある実施の形態において、前記推定部によって、被写体が前記仮定奥行に存在しないと推定された場合、前記設定部は前記仮定奥行を近傍に変更する。
例示的なある実施の形態において、前記推定部は、前記アナログ加算部によって生成された前記新たなアナログ信号に基づいて、前記被写体が存在するかどうかを推定する。
例示的なある実施の形態において、前記設定部は、加算サンプリング処理が行われたか否かを示す圧縮センシング情報をさらに生成し、前記送信部は、前記圧縮センシング情報をさらに送信する。
本発明の他の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様である撮像装置は、アナログ信号であるライトフィールド情報を取得する取得装置と、前記ライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って画像情報を符号化する符号化装置とを備えた撮像装置であって、前記符号化装置は、前記サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定する設定部と、前記設定部が設定した加算サンプリング情報に基づいて、前記取得装置が取得したライトフィールド情報にアナログ加算処理を行って、新たなアナログ信号を生成するアナログ加算部と、前記アナログ加算部で生成された前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、事前に仮定した奥行に、被写体が存在するかどうかを推定する推定部と、前記アナログデジタル変換部が変換した画像のデジタルデータと、撮像時に利用した加算サンプリング情報とを送信する送信部とを備え、前記設定部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記加算サンプリング情報を変更する。
本発明のさらに他の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様である撮像方法は、アナログ信号であるライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って新たなアナログ信号を生成し、前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換し、事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定し、推定結果に基づいて、前記加算サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定し、変換された前記デジタル信号を画像のデジタルデータとして送信し、撮像時に利用した加算サンプリング情報を送信する。
以下、添付の図面を参照しながら、本開示による撮像システムの実施形態を説明する。
(実施の形態1)
まず本実施の形態にかかる撮像システムを説明する前に、ライトフィールドカメラを簡単に説明する。
通常のカメラで被写体を撮影すると、メインレンズの被写界深度内にフォーカスされた画像が生成される。焦点位置を変えた画像を得るためには、メインレンズの位置を変えて都度撮影する必要がある。
ライトフィールドカメラとは、たとえば1台で多視点画像を取得するカメラである。多視点画像を利用することにより、撮影後に視点の移動を行い、合焦位置を変更し、または被写体までの距離を測ることが可能となる。
多視点画像を取得するために、たとえばカメラの撮像素子の前に複数のマイクロレンズが配列される。各マイクロレンズは異なる焦点距離を持っている。また1つのマイクロレンズを透過した光は撮像素子の複数の画素に入射する。撮像素子の各画素に注目すると、1つの画素には複数の焦点位置を有する光が同時に入射することになる。撮像素子から出力された画像信号を再構築処理することで、メインレンズの焦点距離を変えることなく、様々な焦点画像を得ることができる。
以下の説明では、複数の焦点位置を有する画像情報(アナログ形式)を、ライトフィールド情報と呼ぶことがある。またライトフィールド情報によって表現される画像をライトフィールド画像と呼ぶことがある。
図1は、本開示の一実施形態にかかる撮像システム10のハードウェア構成を示す模式図である。ここでは、マイクロレンズ(不図示)を利用し、ライトフィールド情報を一つの撮像素子でセンシングする。撮像システム10は、ライトフィールド画像を撮像する撮像素子11と、マルチプレクサ(MUX)12と、制御回路13と、ADC14と、画像復元回路15とを備えている。本明細書においてはライトフィールド情報はアナログ信号である。
撮像素子11は、複数の画素から構成される画素アレイである。撮像素子11は、受光した光信号を電気信号に変換する。より具体的には、撮像素子11の各画素は、光を受け、入射した光の量に応じた電荷を蓄積し、出力する。
マルチプレクサ12は、複数の画素の画素値(電荷信号)を加算する処理を行う。この処理は、アナログ加算処理、または加算サンプリング処理と呼ばれる。より具体的には、アナログ加算処理とは、ある位置の画素の電荷信号に、その位置から所定の関係にある位置の画素の電荷信号をサンプリングして加算し、新たな信号を生成する処理をいう。アナログ加算処理は、アナログの電荷信号に関して行われ、得られる信号もまたアナログの電荷信号である。本実施の形態による加算サンプリング処理の詳細は後述する。
制御回路13は、マルチプレクサ12におけるアナログ加算処理を制御するための制御信号を生成してマルチプレクサ12に出力する。この制御信号は、後述の加算サンプリング情報である。
ADC14は、アナログ加算処理の結果得られたアナログの電荷信号をデジタルデータに変換することで、加算サンプリング処理を行う。より具体的には、加算サンプリング処理とは、ある位置の画素の電荷信号に、その位置から所定の関係にある位置の画素の電荷信号をアナログ加算し、さらに、デジタルデータに変換することで、新たな信号を生成する処理をいう。加算サンプリング処理は、アナログの電荷信号に関して行われ、得られる信号はデジタル信号である。本実施形態による加算サンプリング処理の詳細は後述する。ADC14は、たとえばΔΣ変調器およびデジタルフィルタ(いずれも不図示)を直列に接続して構成されるΔΣ型ADCである。ΔΣ変調器は、アナログ信号を受け取って、想定されるサンプリングレートよりも高速でサンプリングされた1ビットのパルス波形(デジタル波形)に変換する。デジタルフィルタは、そのパルス波に帯域制限とデシメーション(間引き)を行い、想定されるサンプリングレートの多ビットのデジタルデータを出力する。
画像復元回路15は、ADC14によって変換されたデジタルデータから、圧縮センシング技術を用いて撮像素子11によって当初生成されたであろう画像を生成する。この処理を、本明細書では「画像を復元する」と呼ぶ。
また、図2は、ライトフィールド画像を撮像する際に、複眼カメラを利用した際の、撮像システム10のハードウェア構成を示す模式図である。この場合、複数のカメラごとに撮像素子11と、マルチプレクサ12と、制御回路13と、ADC14を有する。
ここで、図3および図4を参照しながら、制御回路13および画像復元回路15のハードウェア構成例を説明する。
図3は、制御回路13のハードウェアの構成を示す。本願明細書では、制御回路13および画像復元回路15は単一の回路ではなく、CPUやメモリ等が実装された回路であるとして説明する。
制御回路13は、CPU131と、メモリ152と、バス133と、インタフェース(I/F)134とを有している。
CPU131は、メモリ132上のコンピュータプログラム135を実行して、圧縮センシングを行うか否かを判定し、その結果を示す圧縮センシング情報を生成する。圧縮センシングを行うと判定した場合、CPU131は、併せて加算サンプリング情報を生成する。加算サンプリング情報は、複数の画素の各々から得られた画素信号を用いて行われる加算サンプリング処理のサンプリング方法を特定する情報である。本実施の形態においては、CPU131は、被写体の奥行きに応じてサンプリング方法を変更させるための加算サンプリング情報を生成する。なお、圧縮センシングを行わない場合には、加算サンプリング情報を送信しなくてもよい。
加算サンプリング処理の一般的な説明は、後の画像復元処理とともに説明する。
CPU131は、生成した圧縮センシング情報および加算サンプリング情報を、バス133およびI/F134を介して、制御信号としてマルチプレクサ12に出力する。これにより、制御回路13は、マルチプレクサ12において行われる加算サンプリング処理のサンプリング方法を変更させることが可能となる。この処理の詳細は、後に詳述する。
図4は、画像復元回路15のハードウェア構成例を示す。
画像復元回路15は、CPU151と、メモリ152と、バス153と、インタフェース(I/F)154とを有している。I/F154は、デジタル映像信号、圧縮センシング情報、および状況に応じて加算センシング情報を受け取る。デジタル映像信号は、圧縮サンプリングが行われた、あるいは行われていない画像に関するデジタル信号である。上述のように、圧縮サンプリングが行われたか否かは、圧縮センシング情報によって示される。圧縮サンプリングが行われた場合には加算サンプリング情報がそのサンプリング方法を示している。圧縮センシング情報を送信せずに、加算サンプリング情報の有無によって圧縮センシングが行われたかどうかを判断してもよい。
なお、圧縮センシングが実際には行われない場合にも、制御回路13(図3)は加算サンプリング情報を生成してもよい。この場合、加算サンプリング情報は、圧縮センシングを実質的に行わない処理を特定する情報となる。そして制御回路13は圧縮センシング情報も併せて生成する。画像復元回路15は、その圧縮センシング情報を利用して圧縮サンプリングが行われたか否かを判断することができる。
I/F154は、受信した映像のデジタル信号を、バス153を介してメモリ152に送信する。メモリ152はそのデジタル信号に対応するデジタルデータを格納する。CPU151はメモリ152上のコンピュータプログラム155を実行して所定の処理を行う。たとえばCPU151は、圧縮センシング情報が、圧縮センシングが行われたことを示しているか否かを判定する。圧縮センシングが行われたことを示している場合には、CPU151はさらに加算サンプリング情報を参照して、加算サンプリング方法を特定する。そしてその加算サンプリング方法に従い、CPU151はメモリ152に格納されたデジタルデータから、撮像素子11によって当初生成されたであろう画像を復元する。
ここで、これまでに言及した加算サンプリング処理および画像復元処理を説明する。以下では説明の簡略化のため、4×4の16画素に対し、8個の信号を出力する処理を例に挙げて説明する。
図5は、本明細書において例示する4×4の16画素の配置を示す。図5には4×4の各画素に画素番号を付している。すなわち、4×4画素において、左上隅の画素から右方向に順に「1」「2」「3」「4」とし、同様に、次行の左端の画素から「5」「6」…とし、右下隅の画素を「16」としている。例えば画素401は画素番号4の画素である。
図6は加算サンプリング処理を説明するための模式図である。加算サンプリング処理は、加算サンプリング情報に基づいてマルチプレクサ12によって行われる。
図6(a)〜(h)はそれぞれ、t=1における8個の出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示す。つまり、図6(a)〜(h)の各々において番号が付された各画素は、加算サンプリング処理に用いられる画素を表している。本明細書では、図6(a)〜(h)の各々に示されるような、加算サンプリング処理に用いられるひとまとまりの画素群を「読み出し画素群」と呼ぶ。図6(a)〜(h)には、番号1−8がそれぞれ付された読み出し画素群2−9が示されている。なお記載の便宜上、参照符号は読み出し画素群の画素の一つのみを指し示している。以下でも同様である。
図6(a)では、画素番号1,2,5,6の電荷信号を読み出し、この4画素分の電荷信号を加算処理することで、t=1の第1の出力信号を生成している。同様に、図6(b)では、画素番号3,4,7,8の電荷信号を読み出し、この4画素分の電荷信号を加算し、t=1の第2の出力信号を生成している。図6(c)では、画素番号9,10,13,14の電荷信号を読み出し、この4画素分の電荷信号を加算し、t=1の第3の出力信号を生成している。図6(d)では、画素番号11,12,15,16の電荷信号を読み出し、この4画素分の電荷信号を加算し、t=1の第4の出力信号を生成している。図6(e)〜(f)においても同様に、画素番号1,6,11,16からt=1の第5の出力信号を、画素番号3,8,9,14からt=1の第6の出力信号を、画素番号2,5,12,15からt=1の第7の出力信号を、画素番号4,7,10,13からt=1の第8の出力信号を生成している。
このようにして、4×4=16画素分の電荷信号を8個の出力信号に圧縮する。これにより、後述のアナログデジタル変換部205の動作速度を減少させることができるため、低消費電力化、高SN化、通信帯域の削減を実現しながら、画像を復元できる。
また、前述の加算サンプリング情報は、例えば、加算のためにサンプリングされた画素を「1」、サンプリングされていない画素を「0」として、図に示した画素番号順に符号化したデータとして表現する。具体的には以下のとおりである。
第1の出力信号:“1100 1100 0000 0000”
第2の出力信号:“0011 0011 0000 0000”
第3の出力信号:“0000 0000 1100 1100”
第4の出力信号:“0000 0000 0011 0011”
第5の出力信号:“1000 0100 0010 0001”
第6の出力信号:“0010 0001 1000 0100”
第7の出力信号:“0100 1000 0001 0010”
第8の出力信号:“0001 0010 0100 1000”
そこで、これらを連結すると、t=1での加算サンプリング情報は以下のとおりとなる。
“1100 1100 0000 0000 0011 0011 0000 0000 0000 0000 1100 11000000 0000 0011 0011 1000 0100 0010 0001 0010 0001 1000 0100 0100 1000 0001 0010 0001 0010 0100 1000”
ここで、撮像画像と加算サンプリング出力信号をベクトル表記する。図5の画素番号順に撮像画像の画素値を並べた撮像画像ベクトルをx、第1〜第8の加算サンプリング出力信号を並べた出力信号ベクトルをyとすると、以下の関係式が成り立つ。
Figure 0006135865
行列Sは、サンプリング行列である。たとえばt=1に関して上述した加算サンプリング情報を行列表現したサンプリング行列Sは、以下のように表現される。
Figure 0006135865
以上の加算サンプリング処理により、16画素分の電荷信号を8個の出力信号に圧縮することができる。
次に、画像復元処理を説明する。
図7は、図4のCPU151がコンピュータプログラム155を実行することによって実現される画像復元回路15の機能の詳細を示すブロック図である。なお、CPU151によって実現する代わりに、それぞれに対応する信号処理回路を設けてもよい。
画像復元回路15は、平均信号生成部1056と、平均信号保持部1057と、差分信号生成部1058と、差分画像復元部1059とを備えている。
差分信号生成部1058は、ADC14が出力するデジタル信号と、後述する平均信号保持部1057が保持している復元画像の時間的な平均画像信号との差分信号を計算する。
ADC14が出力するデジタル信号は、マルチプレクサ12の出力信号に対応しているため、画像そのものを表す信号ではない。一方、平均信号保持部1057に保持されている時間平均信号は、復元された画像信号である。そのため、そのまま差分処理を行って差分信号を計算することができない。そこで、差分信号生成部1058は、時間平均画像信号を、加算サンプリング情報を利用して加算サンプリング処理を行った後に、差分処理を行う。
数1より、加算サンプリング部1054の出力信号に対応した時間平均信号yaは、平均信号保持部1057が保持している平均画像信号xaを利用して、次式で計算される。
Figure 0006135865
数3を利用することで、図7に示す差分信号生成部1058は、加算サンプリング処理されている信号y(数1)と、時間平均画像信号ya(数3)との差分信号(y-ya)を計算することができる。
なお、平均信号保持部1057には、数3により加算サンプリング処理した後の、デジタル化された時間平均信号を保持するようにしてもかまわない。その場合にはADC14が出力するデジタル信号と、当該時間平均信号との差分を容易に計算することが可能である。
差分画像復元部1059は、差分信号生成部1058が生成した差分信号と、加算サンプリング情報設定部1053が設定した加算サンプリング情報とを利用して、差分信号に対応する画像(差分画像)を復元する。さらに、復元されたその差分画像と平均信号保持部1057が保持している時間平均画像との加算処理を行うことで、復元画像を生成する。この復元処理は、圧縮センシングで広く使われている、Improved Iterative Curvelet Thresholding法(例えば非特許文献1を参照)やアフィンスケーリング法(例えば非特許文献4を参照)、Alternating Direction Method of Multipliers法(例えば非特許文献5を参照)などの公知の手法を利用すればよい。
圧縮センシングでは、入力画像をある空間へ射影した際、その係数ベクトルのスパース性が高くなるほど、復元画質が向上することが知られている。すなわち、入力画像をスパースに表現できる空間を利用することが、復元画質の向上には重要である。以下、時間平均画像との差分信号である差分画像を入力画像とすることで、スパース性が高くなることを説明する。
図8(a)〜(d)は、差分画像を利用した復元処理を説明するための模式図である。図8(a)は、時刻t=1において、背景1061の前を移動している人物(動領域)1062を撮像した画像1063を示す。図8(b)は、図8(a)と同じシーンを時刻t=2に撮像した画像1064を示している。
図8(c)は、このように撮影した複数枚の画像から計算した時間平均画像1065を示す。図8(c)に示される時間平均画像1065は、図8(a)および(b)に示す2枚の画像のみから得られた平均画像ではなく、人物(動領域)1062が移動を継続するさらに他の画像をも含めた平均画像を示していることに留意されたい。背景1061は時間に依存せず、画像の同じ位置で撮像されるため、時間平均画像においても同じ位置に存在する。一方、動領域1062は時間毎に位置が変わるため、時間平均画像では存在しない。そこで、時間平均画像を作成することで、動領域1062は存在せず、背景1061のみが存在する画像を作成することができる。
図8(d)は、時刻t=2に撮像した画像1064と、時間平均画像1065との差分画像1066を示す。図中の白い領域1067は差分値が存在する領域である。なお図8(d)では、参照符号1067の引出線も白く示されているが、これは記載の便宜のためである。
前述のように、圧縮センシングに基づいた復元画像の画質は、画像のスパース性に大きく依存する。そのため、小さな人形や模様のある絨毯のような細かいテクスチャを復元するには不向きである。一方、時間平均画像とその差分画像を利用した場合、このような画質を上げることが難しい細かいテクスチャは背景に含まれることが多いので、差分画像には含まれない。そのため、差分画像のスパース性は高くなる。また、フレーム間で相関のある信号成分がキャンセルされるという観点からも、差分画像のスパース性は高くなる。そこで、高画質の時間平均画像を取得できれば、差分画像のみを圧縮センシングに基づいて画像復元することで、高画質の復元画像を得ることができる。
図7の平均信号生成部1056は、差分画像復元部1059が復元した復元画像の時間平均画像を生成する。これは、例えば、以下のIIRフィルタを利用することで実現する。
Figure 0006135865
ただし、A(k)はフレームkでの時間平均画像、I(k)はフレームkでの復元画像、Mは0≦M≦1を満たす正の定数である。
もちろん、平均信号生成部1056は、IIRフィルタではなく、複数のフレームメモリを利用して、次式のFIRフィルタとして実現してもかまわない。
Figure 0006135865
ただし、Nは時間平均処理に利用するフレーム数であり、正の定数である。
もちろん、平均信号生成部1056は、公知のノイズ抑制手法を利用することにより、画質を向上させるようにしてもかまわない。ノイズ抑制手法を利用することで、時間平均画像の画質を向上させることができる。
平均信号保持部1057は、平均信号生成部1056が生成した時間平均信号を保持し、差分信号生成部1058へ時間平均信号を送信する。これは、1フレーム分の画像フレームメモリにより実現される。
以上説明したとおり、圧縮サンプリング処理、および画像復元処理が行われる。なお、本実施の形態では、加算サンプリング処理における加算サンプリング方法を、被写体の奥行きを考慮して変更する。上述の処理とはさらに異なる処理であることに留意されたい。
図9は、本実施の形態にかかる撮像システム10の構成を示すブロック図である。撮像システム10は、撮像装置20と、復号化装置30とを備えている。撮像装置20は、撮像の結果得られた画像信号を符号化して出力する。復号化装置30は、撮像装置20から送信された、符号化された画像信号を用いて画像を復号化および復元する。
撮像装置20は、ライトフィールド情報取得装置40と、符号化装置50とを備えている。
ライトフィールド情報取得装置(以下「取得装置」と略記する。)40は、光電変換部101と、電荷保持部102とを備えている。光電変換部101および電荷保持部102は、図1における撮像素子11に対応する。
符号化装置50は、図1のマルチプレクサ12、制御回路13、およびADC14に対応する。
復号化装置30は、図1における画像復元回路15に対応する。
本開示の一態様における撮像システム10の撮像装置20は、圧縮センシングの手法を用いて、アナログデジタル変換前の画像信号を圧縮する。撮像装置20は、アナログ信号をデジタルデータへと変換して出力する。復号化装置30はそのデジタルデータから画像を復元する。
圧縮処理および復元処理において、加算サンプリング処理は、最終的に出力される画質に大きく影響するため、如何にそれらの処理を行うかが問題である。
圧縮処理に関しては、画素に行われる加算サンプリング処理のサンプリング方法(加算サンプリング情報)を被写体の奥行きによって異なるように設定し、電荷保持部が保持している電荷信号を複数の画素において加算サンプリング情報にしたがってアナログ加算処理する。
復元処理に関しては、圧縮センシングの技術を利用して、画像を復元する。
本開示にかかる撮像システム10によれば、仮定した奥行きに被写体が存在すると推定された領域のサンプリング数を少なく、仮定した奥行きに被写体が存在しないと推定された領域のサンプリング数を多くなるように加算サンプリング情報を変更しながら撮像を行う。これにより、復元処理を行わなくても、被写体の奥行情報からライトフィールドカメラに最適な加算サンプリング情報を設定できるため、より高画質の画像復元が可能である。さらに、加算サンプリング処理により、ADCの駆動周波数を下げられるため、低消費電力化、高SN化、通信帯域の削減を実現できる。
なお、図9においては撮像装置20と復号化装置30とは別体であるが、撮像装置20が復号化装置30を含んでもよい。ADC前に画像を圧縮して上述の利点を少なくとも1つ得ることができれば、必ずしも撮像装置20と復号化装置30とを別個の装置内に設ける必要はない。
図10は、本実施の形態による撮像システム10の構成を示すブロック図である。また、図11は、本実施の形態による取得装置40と符号化装置50の主要な処理の手順を示すフローチャートである。
取得装置40は、光電変換部101と、電荷保持部102を備えている。
符号化装置50は、加算サンプリング情報設定部103と、アナログ加算部104と、アナログデジタル変換部105と、仮定奥行不一致度推定部106と、送信部107を備えている。
復号化装置30は、受信部108と、画像復元部109と、出力部110を備えている。
符号化装置50の送信部107、および復号化装置30の受信部108は通信を行って、アナログデジタル変換部の出力信号である画像のデジタルデータと撮像時に利用した加算サンプリング情報とを授受する。通信は、無線または有線の通信回線(ネットワーク)を介して行われる。
符号化装置50の送信部107、および復号化装置30の受信部108は通信を行って、画像のデジタルデータと撮像時に利用した加算サンプリング情報とを授受する。通信は、無線または有線の通信回線(ネットワーク)を介して行われる。
なお、符号化装置50は、画像のデジタルデータおよび撮像時に利用した加算サンプリング情報を常にリアルタイムで復号化装置30に送信する必要はない。例えば送信部107に代えて、記録媒体を設け、その記録媒体に画像のデジタルデータおよび加算サンプリング情報を書き込んでもよい。記録媒体は符号化装置50に内蔵され、または符号化装置50の外部に設けられ得る。記録にあたっては他の圧縮符号化技術を複合的に用いてもよい。そして記録媒体から読み出された画像のデジタルデータおよび加算サンプリング情報が復号化装置30に送信されればよい。この構成例は以下の実施の形態においても同様に適用される。
取得装置40および符号化装置50の各構成要素の動作を、図11を参照しながら説明する。
まず、取得装置40の処理を詳述する。
光電変換部101は複数の画素を有しており、各画素は、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換することで、ライトフィールド情報を取得する(ステップS101)。複数の画素は例えば、フォトダイオードなどの光電変換素子を2次元状に配列することによって実現される。また、ライトフィールド情報を取得するため、光電変換部を構成する画素は、単一のレンズから受光するのではなく、マイクロレンズや位置の異なる複数のレンズを通過した光を受光する。
電荷保持部102は、光電変換部101によって得られた電気信号を一定時間蓄積し、電荷信号として保持する(ステップS102)。これは、電荷の保持に利用するメモリを画素ごとに設置すればよい。
次に、符号化装置50の処理を詳述する。
加算サンプリング情報設定部(以下「設定部」と略記する。)103は、以下の2つの方式に従って、アナログ加算部104およびアナログデジタル変換部105によって加算サンプリング処理が実行されるように、加算サンプリング情報を設定する(ステップS103)。
1.視点2の撮像画像に対する加算サンプリング情報は、仮定奥行に被写体が存在する場合の、別の視点1での撮像画像に対する加算サンプリング情報に等しい。
2.仮定奥行に存在する被写体に関しては加算サンプリング数を少なく、仮定奥行に存在しない被写体に関しては加算サンプリング数を多くする。
この加算サンプリング処理の詳細に関しては、後述する。
加算サンプリング情報は、アナログ加算部104およびアナログデジタル変換部105が実行する処理の内容を特定するための情報である。具体的には、加算サンプリング情報は、加算サンプリング処理後の新たな出力信号の各信号値について、元の電荷信号において加算に用いる画素の位置、どの程度のゲインを与えて加算するかという画素のゲイン情報、さらに、加算した出力信号をどの順番で送信するかという順序情報である。具体例は後述する。なお、加算サンプリング処理が行われない場合であっても、設定部103は加算サンプリング情報を生成してもよい。その場合、加算サンプリング情報は加算が実質的には行われないことを示すことになる。
また設定部103は、加算サンプリング処理が行われたか否かを示す圧縮センシング情報を生成してもよい。加算サンプリング情報を生成する設定部103は、加算サンプリング処理が実質的に行われたか否かを知っているからである。
アナログ加算部104は、電荷保持部102が保持している複数の画素の電荷信号に対して、設定部103が設定した加算サンプリング情報に基づいてアナログ加算処理し、新たな信号を生成し出力する(ステップS104)。
アナログデジタル変換部105は、アナログ加算部104で生成された信号をデジタル信号に変換する(ステップS105)。この処理は、上述のΔΣ型ADCを利用して行われてもよいし、広く知られているパイプライン型やカラム型のアナログデジタル変換器を利用して行われてもよい。
アナログ加算部104が加算サンプリング処理を行うことによって、画像情報を圧縮することができ、アナログデジタル変換部105に送信する信号量、つまりアナログデジタル変換部105が処理すべき信号量を減らすことができる。画像復元部109は、撮像に利用した加算サンプリング情報を用いることによって、圧縮された画像情報から、画像を復元することができる。
仮定奥行不一致度推定部(以下「推定部」と略記する。)106は、事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定する(ステップS106)。これは、事前に奥行きを仮定することでライトフィールドの各視点間の対応を求め、その対応に合わせた加算サンプリング処理を行うことで実現する。この処理について詳述する。
図12〜図14は、推定部106の処理を説明するための模式図である。図12(a)および(b)は、取得装置40を利用して撮像したライトフィールド情報を、2つの異なる視点の画像として表示した模式図である。図12(a)は、背景201の前を移動している人物202を、視点1で撮像した画像203を示している。図12(b)は、図12(a)と同じシーンを、別の視点2で撮像した画像204を示している。ここで、カメラの焦点距離やレンズの歪みなどのカメラ内部パラメータと、カメラの位置と光軸方向であるカメラ外部パラメータは既知とする。カメラから被写体までの奥行きを仮定奥行として仮定した場合、その被写体が視点1と視点2で撮像される画素位置(対応画素と呼ぶ)を計算できる。図13は、この対応画素を示した模式図である。ここでは、背景201までの距離を仮定奥行とした例を示している。視点2の画素206は、視点1の画素205の対応画素であり、視点2の画素208は、視点1の画素207の対応画素である。図14は、取得装置40で取得した、視点1と視点2の撮像画像に対し、背景201までの距離を仮定奥行とした対応画素を示した模式図である。画素205およびその対応画素206は、仮定した奥行きに存在する被写体201を撮像している。つまり、被写体である背景と撮像装置20の間に遮蔽物がないため、画素205と対応画素206の画素値(輝度値)はほとんど等しいものとなる。次に、画素207およびその対応画素208を考える。視点1の画素207は、仮定した奥行きの背景と撮像装置20の間に遮蔽物となる人物202が存在するため、画素207とその対応画素208の輝度差は大きく異なる。そのため、対応画素の輝度差の絶対値や輝度差の二乗値を計算することで、仮定奥行に被写体が存在するかどうかを推定することができる。具体的には、推定部106は、この対応画素を複数集めた対応ブロックを利用することで、仮定奥行に被写体が存在するかどうかを推定する。
図15および図16は、対応画素を利用して加算サンプリング情報を設定することで、対応ブロックの不一致度を計算する方法を説明するための模式図である。この図において、ブロック209および対応ブロック210はそれぞれ4×4画素からなり、ブロック内の各画素は、対応画素となっている。すなわち、ブロック209の左上の画素は、被写体が仮定奥行に存在する場合、対応ブロック210の左上の画素が対応点となっている。このとき、ブロック209と対応ブロック210の加算サンプリング情報の一部が等しくなるように加算サンプリング情報を設定する。図16は、図15におけるブロック209とその対応ブロック210の加算サンプリング情報の模式図である。図16(a)および(b)は、ブロック209における2個の出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示す。また、図16(c)および(d)は、対応ブロック210における2個の出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示した模式図である。つまり、図16(a)〜(d)の各々において番号が付された各画素は、アナログ加算処理し、加算サンプリングに用いられる画素を表している。本明細書では、図16(a)〜(d)の各々に示されるような、加算サンプリング処理に用いられるひとまとまりの画素群を「読み出し画素群」と呼ぶ。図16(a)〜(d)には、番号1,2がそれぞれ付された読み出し画素群301−304が示されている。なお記載の便宜上、参照符号は読み出し画素群の画素の一つのみを指し示している。以下でも同様である。この図のように、設定部103は、いくつかのデータに関しては、画像内の位置ではなく、対応画素の位置関係に基づいてサンプリング情報を設定する。このような加算サンプリング情報を設定すると、推定部106は、ブロック209と対応ブロック210の1番目の加算サンプリングデータどうしを比較するだけで、仮定奥行に被写体が存在するかどうかを推定することができる。これは、もし、ブロック209と対応ブロック210の画像が等しい場合、その加算値である加算サンプリングデータも等しくなるためである。
ここで、ブロック209のn番目の加算サンプリングデータをM1(n),対応ブロック210のn番目の加算サンプリングデータをM2(n)とすると、推定部106は、以下の式を満たす場合に仮定奥行に被写体が存在すると推定すればよい。
(数6)
|M1(1)−M2(1)|<Th1 かつ |M1(2)−M2(2)|<Th2.
ただし、Th1およびTh2は閾値である。
設定部103は、推定部106の推定結果を用いて、加算サンプリング情報を設定する(ステップS107)。図17は、設定部103の主要な処理の手順を示すフローチャートである。まず、設定部103は、被写体が仮定奥行に存在するかどうかを確認するため、(数6)を利用して、推定部106が推定した仮定奥行不一致度と閾値Th1およびTh2を比較する(ステップS109)。仮定奥行不一致度が閾値以下の場合(ステップS109でYes)、被写体は仮定奥行上に存在し、複数の視点から遮蔽なく撮像されていると推定されるため、加算サンプリングのサンプリング数が少なくなるように加算サンプリング情報を設定する(ステップS110)。また、仮定奥行不一致度が閾値よりも大きい場合(ステップS109でNo)、被写体は遮蔽などの影響で仮定奥行上に存在せず、複数の視点から撮像されていない可能性があると推定されるため、加算サンプリングのサンプリング数が多くなるように加算サンプリング情報を設定する(ステップS111)。ここで、設定部103は、事前に設定した圧縮率から、加算サンプリング情報を設定する。例えば、圧縮率を1/4〜1/2に設定する場合、ステップS110では圧縮率が1/4となるように、ステップS111では圧縮率が1/2となるように、サンプリング情報を設定すればよい。図16に示したように、4×4画素のブロックを利用する場合、このような加算サンプリングを設定するためには、ステップS110では4回のサンプリングを、ステップS111では8回のサンプリングを行えばよい。これにより、被写体が仮定奥行上に存在する場合は圧縮率1/4、存在しない場合は圧縮率1/2となるため、全体の圧縮率を1/4〜1/2に設定できる。このように事前に設定した圧縮率から、加算サンプリング情報を設定することで、ライトフィールドカメラに最適な加算サンプリング情報を設定できることができるため、より高画質の画像復元が可能である。
また、符号化装置50は、さらに圧縮率設定部111を有し、圧縮率を事前に設定するのではなく、撮像者が設定するようにしてもかまわない。図18は、このような撮像システム10の構成を示すブロック図である。圧縮率設定部111は、ユーザインターフェイスであり、例えば、ユーザが圧縮率を「低」「中」「高」から選択するようにすればよい。ユーザが圧縮率「低」を選択した場合は、ステップS110では圧縮率を1/2、ステップS111では圧縮率を1(圧縮せず)に、圧縮率「中」を選択した場合は、ステップS110では圧縮率を1/4、ステップS111では圧縮率を1/2に、圧縮率「高」を選択した場合は、ステップS110では圧縮率を1/8、ステップS111では圧縮率を1/4となるように、サンプリング情報を設定する。このようにすることで、ユーザの意図を反映した最適な加算サンプリング情報を設定できることができる。
加算サンプリング数を変更するには、加算サンプリング情報のパターンを変更すればよい。図19〜図23は、このような設定部103の加算サンプリング情報の設定方法を説明するための模式図である。これらの図において、図12〜図16と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。図19は、2つのブロック209、211およびその対応ブロック210、212を示した模式図である。また、図20は、図12と同一のシーンを、取得装置40を利用して撮像した際の、2つのブロック209、211、およびその対応ブロック210、212を示した模式図である。ブロック209は仮定奥行に存在する背景201に対応するが、ブロック211は仮定奥行より近傍に存在する人物202に対応する。そのため、ブロック209とその対応ブロック210の仮定奥行不一致度は閾値以下となり、ブロック211とその対応ブロック212の仮定奥行不一致度は閾値より大きくなる。そこで、設定部103は、ブロック209とその対応ブロック210に関する加算サンプリング数を少なくするため、例えば、図16で示した読み出し画素群に加え、さらに2回ずつだけ読み出し画素群を追加する。図21は、ブロック209とその対応ブロック210におけるそれぞれ4個の出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示した模式図である。図21(a)(b)は図16(a)(b)と同様であり、また、図21(e)(f)は図16(c)(d)と同様である。また、図21(c)(d)および図21(g)(h)は、図21(a)(b)と図21(e)(f)の関係と異なり、読み出し画素群が対応画素の位置関係と一致していない。このように、加算サンプリング情報を視点ごとに変更することにより、取得できる情報を増やし、復元画質を向上させることが可能になる。一方、設定部103は、ブロック211とその対応ブロック212の加算サンプリング数を多くするため、例えば、図16で示した読み出し画素群に加え、さらに6回ずつの読み出し画素群を追加する。図22および図23は、ブロック211とその対応ブロック212におけるそれぞれ8個の出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示した模式図である。図22(a)(b)は図16(a)(b)と同様であり、また、図23(a)(b)は図16(c)(d)と同様である。このように、被写体が遮蔽物などの影響で仮定奥行上に存在しない場合、視点間での見えが異なるため、加算サンプリング数を増やすことで取得できる情報を増やし、復元画質を向上させる。
また、推定部106は、仮定奥行に被写体が存在するかどうかを推定するのではなく、その存在確率を推定し、設定部103は、その存在確率にしたがって、加算サンプリング情報を設定してもかまわない。これは、以下のような閾値処理を利用すればよい。
・ブロック209およびその対応ブロック210が(数7)の条件を満たす場合、図16で示した読み出し画素群に加え、さらに2回ずつだけ読み出し画素群を追加する。
・ブロック209およびその対応ブロック210が(数8)の条件を満たす場合、図16で示した読み出し画素群に加え、さらに3回ずつ読み出し画素群を追加する。
・ブロック209およびその対応ブロック210が(数9)の条件を満たす場合、図16で示した読み出し画素群に加え、さらに4回ずつ読み出し画素群を追加する。
(数7)
|M1(1)−M2(1)|+|M1(2)−M2(2)|<Th3
(数8)
Th3≦|M1(1)−M2(1)|<Th3+|M1(2)−M2(2)|<Th4
(数9)
|M1(1)−M2(1)|+|M1(2)−M2(2)|≧Th4
ただし、
(数10)
Th3 < Th4
このようにすることで、ライトフィールドカメラに最適な加算サンプリング情報を設定できることができるため、より高画質の画像復元が可能である。
送信部107は、撮像装置20が撮像した画像のデジタルデータと、撮像時に利用した加算サンプリング情報とを、復号化装置30に送信する(ステップS108)。なお、設定部103によって圧縮センシング情報が生成された場合には、送信部107は、さらに当該圧縮センシング情報を送信してもよい。
次に、復号化装置30の処理を詳述する。
復号化装置30の処理の概要は、図7を参照しながら説明した通りである。以下では本実施の形態による処理の詳細を説明する。
図24は、本実施の形態による復号化装置30の主要な処理の手順を示すフローチャートである。
受信部108は、送信部107が送信した画像のデジタルデータと、撮像時に利用した加算サンプリング情報とを受信する(ステップS112)。送信部107が、圧縮センシング情報を送信した場合には、受信部108は、さらに圧縮センシング情報を受信する。
画像復元部109は、画像のデジタルデータと、撮像時に利用した加算サンプリング情報から、圧縮センシング技術を利用して、撮像画像を復元する(ステップS113)。圧縮センシング情報が受信されており、加算サンプリング処理が行われたことを圧縮センシング情報が示している場合には、画像復元部109は、上述した処理を行う。加算サンプリング処理が実質的に行われていないことを圧縮センシング情報が示している場合には、画像復元部109は、画像のデジタルデータをそのまま復元画像として利用する。
出力部110は、画像復元部109が復元した画像を液晶ディスプレイやプロジェクタに出力する。もちろん、出力部110は画像を表示するのではなく、無線または有線の通信回線(ネットワーク)を介して復元画像を外部へ送信するようにしてもかまわないし、SDカードやハードディスクのような記録メディアに、復元画像を保持するようにしてもかまわない。
また、前述の加算サンプリング情報は、上述したように、アナログ加算処理される画素を「1」、アナログ加算されない画素を「0」として、画素番号順に符号化したデータとして表現すればよい。加算サンプリング情報は、図5に示した画素番号順に符号化したデータとして表現する。具体的には、例えば、図21(a)〜(d)におけるブロック209の加算サンプリング情報は以下のように表現される。
第1の出力信号:“1010 0101 0110 1001”
第2の出力信号:“0010 0111 1010 1100”
第3の出力信号:“0110 1100 1001 0011”
第4の出力信号:“0011 0011 1100 1100”
そこで、これらを連結すると、図21(a)〜(d)におけるブロック209での加算サンプリング情報は以下のとおりとなる。
“1010 0101 0110 1001 0010 0111 1010 1100 0110 1100 1001 0011 0011 0011 1100 1100”
本明細書では、上述の数字列を「加算サンプリング情報符号化データ」または簡略化して「符号化デ―タ」と呼ぶ。なお、加算サンプリング情報の形式はここで示したものに限られない。加算のためにサンプリングされた画素の位置が分かる形式であればよい。例えば、符号化データをハフマン符号化などの公知の符号化手法を利用して符号化したデータを加算サンプリング情報としてもかまわない。
また、同様に、図21(e)〜(h)におけるブロック210の加算サンプリング情報は以下のとおりとなる。
“1010 0101 0110 1001 0010 0111 1010 1100 1001 0011 0110 1100 1110 0100 1001 0110”
同様に、図22におけるブロック211および図23におけるブロック212の加算サンプリング情報は以下のとおりとなる。
“1010 0101 0110 1001 0010 0111 1010 1100 0110 1100 1001 0011 0011 0011 1100 1100 1000 0100 0010 0001 0010 0001 1000 0100 0100 1000 0001 0010 0001 0010 0100 1000”
図25は、このような符号化データの表現方法の一例としての、加算サンプリング情報テーブルの例を示した模式図である。これらの図におけるテーブル番号1,2,3の各符号化データは、「ブロック209」「ブロック210」「ブロック211およびブロック212」の加算サンプリング処理にそれぞれ対応している。撮像装置20と復号化装置30は、このようなテーブルを事前に保持しておき、送信部107と受信部108の加算サンプリング情報の授受においては、このテーブル番号のみを利用するようにしてもかまわない。
アナログ加算部104とアナログデジタル変換部105は、一つの画素を複数回、読み出し、さらに複数回の加算処理を行うことで、出力信号のダイナミックレンジを上げることができるため、ノイズを低減することも可能である。このような加算サンプリング処理については、例えば、非特許文献5に記載されている。
また、推定部106は、取得装置40で取得したすべての視点の撮像画像に対して仮定奥行不一致度を計算するのではなく、いくつかの視点の撮像画像のみを利用して計算するようにしてもかまわない。これは、例えば、最も離れた位置関係にある視点のみを利用すればよい。図26は、この処理を説明するための模式図である。この図において、402は取得装置40で取得した視点1〜25の25視点の位置関係を示したものであり、403は撮像している被写体を示している。また、視点1〜25は、x-y平面上に存在する。このとき、視点1からみて、x方向に最も離れている視点は視点5である。そこで、もし、視点1と視点5での仮定奥行不一致度が十分小さければ、被写体403は仮定奥行上に存在し、遮蔽物が存在しないと考えられる。この場合、視点1と視点5の間に存在する視点2および視点3および視点4においても、被写体403は仮定奥行上に存在し、遮蔽物が存在しないと考えられる。つまり、視点1と視点5の仮定奥行不一致度を計算すれば、視点2および視点3および視点4の計算は不要である。同様のことは、y方向でも成り立つ。そのため、視点1、視点5、視点21、視点25の4視点のみの仮定奥行不一致度を計算することで、25視点すべてでの仮定奥行不一致度の計算を簡略化することができる。
なお、4視点として固定的な視点1、視点5、視点21、視点25を挙げたが、これは一例である。3視点であってもよいし、動的に視点の位置を変更してもよい。たとえば、所定の間隔をおいた視点AとBでの仮定奥行不一致度が閾値よりも大きい場合、視点AとBの間にある視点AとCとで仮定奥行不一致度を比較する。そして、視点AとC、および視点CとBで仮定奥行不一致度をそれぞれ比較する。その結果、視点AとCでの仮定奥行不一致度は十分小さいが、視点CとBとでの仮定奥行不一致度が閾値よりも大きい場合には、視点BおよびCの間に遮蔽物が存在すると判断できる。このように動的に視点Cを追加して遮蔽物の位置を特定することも可能である。
また、推定部106は、ユーザインターフェイスを有し、撮像者が被写体の遮蔽の有無を入力するようにしてもかまわない。この場合、被写体の遮蔽が存在している領域は、仮定奥行不一致度を大きくし、被写体の遮蔽が存在していない領域は、仮定奥行不一致度を小さくすればよい。
また、設定部103の仮定奥行の設定に関しては、事前に設定した距離を利用しても構わないし、フレーム毎に変更するようにしてもかまわない。フレーム毎に変更する場合、例えば、最初は遠方に設定しておき、仮定奥行不一致度が十分に小さくない場合には徐々に近傍に変更するようにすればよい。屋外で撮像を行う場合、画像内の広い範囲に存在すると考えられる空などの被写体は無限遠に存在する。そのため、カメラに電源が投入された際には仮定奥行を無限遠とし、徐々に近傍に変化させることで、素早く正しい奥行きを推定することができる。このとき、撮像装置20の電源が切られた場合や撮像装置20の方向が大きく変化した場合、仮定奥行は再度、無限遠などの遠方に設定しなおすようにしてもかまわない。撮像装置20の方向の変化は、例えば、手振れ補正用に搭載されているセンサを利用することで、推定すればよい。
また、設定部103は、撮像装置20を固定して利用する場合、設置時の撮像装置20の位置情報と向き情報を利用して、仮定奥行を設定するようにしてもかまわない。例えば、車載カメラを下向きに設置した場合、最も遠方の被写体は路面となる。また、撮像装置20と路面との距離は、既知のカメラキャリブレーション手法を利用することにより、計算できる。撮像装置20と路面との距離を仮定奥行とすることで、画像上の多くの領域を占める路面に関しては加算サンプリング数が少なくなり、それ以外の被写体に関しては加算サンプリング数が多くなる。そのため、路面以外の被写体は、加算サンプリング処理により取得できる情報が増えるため、復元画質を向上させることができる。
また、設定部103は、撮像装置20の状況によって仮定奥行を設定するようにしてもかまわない。これは、例えば、撮像装置20が屋内に存在するか、屋外に存在するかで仮定奥行を変更すればよい。屋内であれば、室内を想定し、3mとし、また屋外であれば、空を想定して無限遠とすればよい。屋内・屋外の切り替えは、例えば、屋内撮像モードと屋外撮像モードとを撮像者が切り替えるようにすればよい。
また、設定部103は、ハードウェア構成によって、加算サンプリング情報を設定するようにしてもかまわない。例えば、非特許文献2に示した構成では、16x16画素ごとに加算サンプリング処理するため、図20に示したように、加算サンプリング画素を自由に選択することは難しい。この場合の処理について、図を用いて説明する。
まず、ハードウェア構成によって加算サンプリング処理が限定される領域を加算サンプリング処理領域と呼ぶことにする。これは、例えば非特許文献2では16x16画素のブロックであり、同一領域内の画素は加算サンプリングを行うことができるが、異なる領域の画素はハードウェア構成の制約により、加算サンプリングを行うことができない。図27、図28は、このようなハードウェア構成に制約がある場合における、設定部103の処理について説明するための模式図である。この図において、図15と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。図27(a)(b)は、視点1および視点2で撮像した画像の一部における加算サンプリング処理領域404を示した模式図である。なお、説明の簡略化のため、一つの加算サンプリング処理領域404は4×4の16画素からなる処理を例に挙げて説明する。また、記載の便宜上、参照符号は加算サンプリング処理領域の一つのみを示している。以下でも同様である。図27(c)(d)は、図15のブロック209および対応ブロック210と加算サンプリング処理領域404、405の位置関係を示した模式図である。視点1に関しては、ブロック209と加算サンプリング処理領域A406が一致しているが、視点2では対応ブロック210と一致する加算サンプリング処理領域405が存在しない。この場合、設定部103は、対応ブロック210を最も広く含む加算サンプリング処理領域B407を利用して、加算サンプリング情報を設定する。つまり、加算サンプリング処理領域B407に含まれる対応ブロック210内の画素でのみ視点2のアナログ加算処理を行う。また、視点1での対応点を加算サンプリング処理領域A406から選択し、視点1でのアナログ加算処理を行う。図28(a)および(b)は、このように設定した加算サンプリング情報の模式図である。図28(a)は、ブロック209における出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示す。また、図28(b)は、対応ブロック210における出力信号の各々が、どの画素からの電荷信号を加算して得られるかを示す。このように加算サンプリング情報を設定することで、ハードウェア構成に制約がある場合でも、仮定奥行不一致度を簡単に計算することができる。
仮定奥行から加算サンプリング情報を設定するには、事前に仮定奥行から計算した加算サンプリング情報をメモリに保持しておけばよい。図29〜図31は、仮定奥行から加算サンプリング情報を計算する方法を説明するための模式図である。これらの図において、図27、図28と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図29(a)は仮定奥行D1での対応ブロック210を示し、図29(b)は仮定奥行D2での対応ブロック213を示し、図29(c)は仮定奥行D3での対応ブロック214を示し、図29(d)は仮定奥行D4での対応ブロック215を示している。ここで、視点1、視点2は、カメラ内部パラメータが等しい光学系を利用して撮像したものとし、垂直方向の位置は等しく、水平方向のみの位置が変化したおり、光軸方向が平行になるようにキャリブレーションされている平行ステレオであるとする。前述のように、カメラ内部パラメータと外部パラメータが既知の場合、仮定奥行を設定することで、視点間の対応ブロックを求めることができる。さらに、平行ステレオを利用する場合、視点間において、対応点は水平方向のみ変化する。そのため、仮定奥行が変化した場合、視点2の対応ブロック210、213、214、215は、垂直方向は変化せず、水平方向のみ変化する。対応ブロックを求めた後、その対応ブロックに最も含まれる加算サンプリング処理領域を選択し、加算サンプリング情報を設定する。
図30(a)は、仮定奥行D1での視点1と視点2の加算サンプリング情報を示し、図30(b)は仮定奥行D2での視点1と視点2の加算サンプリング情報を示し、図30(c)は仮定奥行D3での視点1と視点2の加算サンプリング情報を示し、図30(d)は仮定奥行D4での視点1と視点2の加算サンプリング情報を示している。このような加算サンプリング情報を、ブロックごとに、仮定奥行ごとに事前に計算し、メモリに保持することで、設定部103は、仮定奥行に合わせた加算サンプリング情報を設定する。図31も同様に、仮定奥行と視点とに応じた加算サンプリング情報を示している。
また、設定部103は、推定部106の推定結果によって、図21〜図23に示したように、すべての視点の加算サンプリング情報を変更するのではなく、特定の視点の加算サンプリング情報のみ変更するようにしてもかまわない。例えば、図26に示したように、撮像装置20が25視点のライトフィールド情報を取得する場合、真ん中の視点である13のみの加算サンプリング画素を変更するようにしてもかまわない。このようにすることで、視点1〜12および視点14〜25に関しては、推定部106の推定結果によらず、常に一定のサンプリングを行うことができるため、より簡易なハードウェア構成を実現することができる。もちろん、加算サンプリング数を変更するのは真ん中の視点に限ったものではなく、周囲4点(視点1、視点5、視点21、視点25)の視点を変更するようにしてもかまわない。このように周囲4視点の加算サンプリング数を変更することで、遮蔽が生じている場合でも、復元に必要な情報を取得することが可能である。
さらに、送信部107は、推定部106の推定結果によって、送信する情報を変更するようにしてもかまわない。例えば、図20において、ブロック209とその対応ブロック210が仮定奥行上に存在する場合、図21(a)の加算サンプリングで取得されるブロック209のデータと、図21(e)の加算サンプリング情報で取得される対応ブロック210のデータは等しくなる。そのため、これら2つの情報は冗長となるため、図21(e)の加算サンプリング情報で取得される対応ブロック210のデータの送信を行わないようにしてもかまわない。これにより、復元画像の画質を劣化させることなく、データ量を減らすことなく、送信部107が送信するデータ量を削減することが可能である。
上述した実施の形態、たとえば図1の撮像システム10では、推定部106は、加算サンプリング部60からデジタル信号を受け取るとして説明した。しかしながらこれは一例に過ぎない。推定部106は、仮定奥行不一致度が閾値以下か否かが判断できればよいので、仮定奥行不一致度はデジタル化されていることは必須ではない。推定部106は、デジタル信号ではなく、アナログ信号を受け取り、仮定奥行不一致度の判定を行ってもよい。
図32は、撮像システム10(図1)の変形例にかかる撮像システム100の構成を示す。撮像システム100と撮像システム10(図1)との相違点は、加算サンプリング部60に代えて加算サンプリング部61を設け、加算サンプリング部61がアナログ信号を推定部106に送信することである。
アナログ加算部104は、電荷保持部102が保持している複数の画素の電荷信号に対して、設定部103が設定した加算サンプリング情報に基づいてアナログ加算処理し、新たな信号を生成し出力する。推定部106は、当該新たな信号を受け取り、その信号に対応する物理量(たとえば電圧値)を仮定奥行不一致度として用いて所定の閾値と比較すればよい。
なお、本明細書における撮像装置は装置として実現されなくてもよい。例えば、コンピュータである汎用のプロセッサがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した撮像装置の動作を行ってもよい。そのようなコンピュータプログラムは、例えば図11のフローチャートによって実現される処理をコンピュータに実行させるための命令群を含んでいる。コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されて製品として市場に流通され、または、インターネット等の電気通信回線を通じて伝送される。
本開示にかかる撮像システムは、低消費電力化、高SN化、通信帯域の削減を実現できる圧縮センシングを利用したライトフィールド情報を取得できる撮像装置において、画質を向上させるために有用である。
10 撮像システム
20 撮像装置
30 復号化装置
40 ライトフィールド情報取得装置(取得装置)
50 符号化装置
60 加算サンプリング部
101 光電変換部
102 電荷保持部
103 加算サンプリング情報設定部(設定部)
104 アナログ加算部
105 アナログデジタル変換部
106 仮定奥行不一致度推定部(推定部)
107 送信部
108 受信部
109 画像復元部
110 出力部

Claims (15)

  1. アナログ信号であるライトフィールド情報を取得する取得装置と、
    前記ライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って画像情報を符号化する符号化装置と、
    前記符号化装置が符号化した画像情報を復号化する復号化装置と
    を備えた撮像システムであって、
    前記符号化装置は、
    前記加算サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定する設定部と、
    前記設定部が設定した加算サンプリング情報に基づいて、前記取得装置が取得したライトフィールド情報にアナログ加算処理を行って、新たなアナログ信号を生成するアナログ加算部と、
    前記アナログ加算部で生成された前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定する推定部と、
    前記アナログデジタル変換部が変換した画像のデジタルデータ、および撮像時に利用した加算サンプリング情報を送信する送信部と
    を備え、前記設定部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記加算サンプリング情報を変更する、撮像システム。
  2. 前記取得装置は、複数の視点で撮影された複数の画像を前記ライトフィールド情報として取得し、
    前記推定部は、同一の対象物を撮影したときに同じ位置に対応する、前記複数の画像中の対応する複数の画素の各画素値の相違に基づいて、前記複数の画像の少なくとも1つに、前記被写体が存在するかどうかを推定する、請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記設定部は、仮定奥行に存在する被写体に対しては加算サンプリング数が少なくなるように加算サンプリング情報を設定する、請求項1に記載の撮像システム。
  4. 前記設定部は、仮定奥行に存在しない被写体に対しては加算サンプリング数が多くなるように加算サンプリング情報を設定する、請求項1に記載の撮像システム。
  5. 前記設定部は、加算サンプリング情報のパターンを変更することで、加算サンプリング数を変更する、請求項3または4に記載の撮像システム。
  6. 前記設定部は、前記ライトフィールド情報取得部が取得した特定の視点の画像情報に対してのみ、加算サンプリング情報を変更する、請求項3または4に記載の撮像システム。
  7. 前記設定部は、加算サンプリング情報のパターンを削除することで、加算サンプリング数が少なくなるように加算サンプリング情報を設定する、請求項4に記載の撮像システム。
  8. 前記設定部は、事前に仮定した仮定奥行に被写体が存在する場合の、前記取得装置における各視点画像間の対応点を利用して、加算サンプリング情報を設定する、請求項1に記載の撮像システム。
  9. 前記設定部は、仮定奥行を無限遠に設定する、請求項8に記載の撮像システム。
  10. 前記設定部は、設置時の前記撮像装置の位置情報と向き情報を利用して仮定奥行を設定する、請求項8に記載の撮像システム。
  11. 前記推定部によって、被写体が前記仮定奥行に存在しないと推定された場合、前記設定部は前記仮定奥行を近傍に変更する、請求項8に記載の撮像システム。
  12. 前記推定部は、前記アナログ加算部によって生成された前記新たなアナログ信号に基づいて、前記被写体が存在するかどうかを推定する、請求項1に記載の撮像システム。
  13. 前記設定部は、加算サンプリング処理が行われたか否かを示す圧縮センシング情報をさらに生成し、
    前記送信部は、前記圧縮センシング情報をさらに送信する、請求項1に記載の撮像システム。
  14. アナログ信号であるライトフィールド情報を取得する取得装置と、
    前記ライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って画像情報を符号化する符号化装置と
    を備えた撮像装置であって、
    前記符号化装置は、
    前記サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定する設定部と、
    前記設定部が設定した加算サンプリング情報に基づいて、前記取得装置が取得したライトフィールド情報にアナログ加算処理を行って、新たなアナログ信号を生成するアナログ加算部と、
    前記アナログ加算部で生成された前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    事前に仮定した奥行に、被写体が存在するかどうかを推定する推定部と、
    前記アナログデジタル変換部が変換した画像のデジタルデータと、撮像時に利用した加算サンプリング情報とを送信する送信部と
    を備え、前記設定部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記加算サンプリング情報を変更する、撮像装置。
  15. アナログ信号であるライトフィールド情報に加算サンプリング処理を行って新たなアナログ信号を生成し、
    前記新たなアナログ信号をデジタル信号に変換し、
    事前に仮定した奥行きに、被写体が存在するかどうかを推定し、
    推定結果に基づいて、前記加算サンプリング処理の方法を示す加算サンプリング情報を設定し、
    変換された前記デジタル信号を画像のデジタルデータとして送信し、撮像時に利用した加算サンプリング情報を送信する、撮像方法。
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