JP6134179B2 - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6134179B2
JP6134179B2 JP2013065446A JP2013065446A JP6134179B2 JP 6134179 B2 JP6134179 B2 JP 6134179B2 JP 2013065446 A JP2013065446 A JP 2013065446A JP 2013065446 A JP2013065446 A JP 2013065446A JP 6134179 B2 JP6134179 B2 JP 6134179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
holding member
screw
communication chamber
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013065446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014190398A (ja
Inventor
石川 和記
和記 石川
貴裕 佐々木
貴裕 佐々木
種昭 三浦
種昭 三浦
航一 加藤
航一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Keihin Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013065446A priority Critical patent/JP6134179B2/ja
Publication of JP2014190398A publication Critical patent/JP2014190398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6134179B2 publication Critical patent/JP6134179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Lift Valve (AREA)

Description

本発明は、操作ネジ部材が螺回されることに伴って開閉する遮断弁に関する。
例えば、高圧ガスを充填したガス容器(タンク等)とその供給ラインには、前記高圧ガスが流通することを遮断する遮断弁が設けられる。この種の遮断弁における弁体は、特許文献1に記載されるように、該弁体を収容した弁室に設けられた弁座に対して着座又は離間する主弁部と、前記弁室の開口部に設けられた雌ネジ部に螺合する操作ネジ部とを一体的に有する単一部材として構成される。操作ネジ部を螺回することに追従して弁体が変位し、その結果、主弁部が弁座に対して着座又は離間する。
ところで、特許文献1記載の従来技術では、弁体に回転規制部を設けるようにしている。該特許文献1によれば、この回転規制部により、操作ネジ部の操作(螺回)に伴って主弁体に回転力が作用した場合であっても、該主弁体が回転することが規制される、とのことである。
特開2010−190297号公報
特許文献1に記載されるように弁体に回転規制部を設けると、操作ネジ部を操作して開弁するときにも弁体の回転を規制しようとする力が作用し、このために弁体に傾きが生じる懸念がある。このような事態が発生した場合、弁体の側壁の一部がボディの内壁ないし弁座に押接するようになり、その結果、偏荷重が発生する。この場合、弁体やボディ、弁座等に偏摩耗が生じ易くなる。また、いわゆるかじりの原因ともなる。
さらに、回転規制部を設けたときには、弁体を組み付ける際、該回転規制部とボディとの位置合わせを行わなければならず、煩雑である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、弁体に傾きが生じ難く、しかも、組み付けが容易な遮断弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る遮断弁は、流体を連通室に導入するための導入流路と、前記連通室を介して導入流路に連通する導出流路とが形成されたボディと、
前記連通室に対して進入又は離脱する方向に変位可能な弁組立体と、
内壁に第1ネジ部が形成された開口端部を有し、前記弁組立体が変位する際に該弁組立体を案内するガイド部材と、
を備え、
前記弁組立体は、前記ガイド部材の前記第1ネジ部に螺合される第2ネジ部が形成され、前記第2ネジ部が前記第1ネジ部に沿って螺回されることに伴って前記第1ネジ部に進入する方向又は該第1ネジ部から離脱する方向に変位する操作ネジ部材と、
前記操作ネジ部材が前記第1ネジ部に進入する方向又は該第1ネジ部から離脱する方向に変位することに同期して前記連通室に進入する方向又は該連通室から離脱する方向に変位するとともに、前記操作ネジ部材とは独立して回転可能な保持部材と、
前記保持部材に保持され、該保持部材が前記連通室に進入する方向又は該連通室から離脱する方向に変位することに追従して、前記連通室内に設けられた弁座に対して着座又は離間する弁本体と、
を有することを特徴とする。
すなわち、本発明においては、弁体に相当する弁組立体が、弁本体、保持部材及び操作ネジ部材を別部材として個別に有する。そして、操作ネジ部材と保持部材とは、操作ネジ部材が螺回(回転)されたとき、これに追従して保持部材が回転しないように連結されている。
要するに、上記の構成を採用することにより、例えば、開閉操作時に操作ネジ部材を回転させる力を付与したとき、その力が保持部材に作用することが抑制される。これにより、回転規制部を設けることなく保持部材が回転することを回避することができる。
従って、弁組立体に傾きが生じることが回避される。このため、保持部材やボディ、弁座に偏摩耗が生じたり、かじりが生じたりする懸念が払拭される。加えて、回転規制部を設ける必要がないので、遮断弁を容易に組み付けることができる。
操作ネジ部材が螺回(回転)されたときに保持部材が回転しないようにするには、例えば、両者の間に遊びを設ければよい。そのような構成の一例としては、保持部材に、該保持部材と前記操作ネジ部材とを連結する連結部材を設けるための円柱状突部を形成し、且つ前記操作ネジ部材に、前記円柱状突部を通すための挿通孔を形成したものが挙げられる。この場合、前記円柱状突部を、遊びが生じた状態で前記挿通孔に通すようにすればよい。
また、保持部材に第1フランジ部を設けるとともに、操作ネジ部材に、前記第1フランジ部に対向する第2フランジ部を設け、前記第1フランジ部の前記第2フランジ部に臨む側の端面、又は前記第2フランジ部の前記第1フランジ部に臨む側の端面のいずれかに環状突部を形成することが好ましい。
この場合、操作ネジ部材と保持部材は、環状突部を介してのみ当接する。すなわち、接触面積が小さい。従って、操作ネジ部材を回転させる力を付与したとき、その力が保持部材に作用することが一層抑制される。その結果、保持部材が一層回転し難くなる。
さらに、弁本体を弁座側に弾発付勢する弾発部材を設ける。これにより、例えば、保持部材が、連通室に充填された高圧流体から押圧されることによって連通室から離脱する方向に変位した場合であっても、弾発部材によって弁本体が弁座に押し付けられる。従って、弁本体の弁座に対する着座が維持され、結局、遮断弁が閉止状態に保たれる。
以上の構成においては、保持部材とボディとの間にシール部材を介在させることが好ましい。保持部材が回転しようとするときには、このシール部材との間に摩擦抵抗が発生する。このため、保持部材が回転することが一層抑制される。
上記の弁本体の素材は、樹脂であることが好ましい。特に、摩擦係数が小さなものが好適である。この場合、弁本体は、潤滑性を示すものとなる。従って、仮に保持部材が回転したとしても、この回転力が弁本体に伝達され難くなる。すなわち、弁本体が回転し難くなるので、上記と同様に、弁本体に傾きが生じることや、このことに起因して弁座にかじりが発生することが回避される。
弁本体を構成する樹脂の好適な具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂やポリエーテルエーテルケトン樹脂が挙げられる。
ここで、本発明においていう「樹脂」には、樹脂単体のみならず、樹脂を主成分(概ね70重量%以上)とするものが含まれる。すなわち、樹脂は、固体潤滑剤等が添加されたものであってもよい。この種の樹脂の好適な具体例としては、二硫化モリブデンが添加されたポリアミド樹脂(ナイロン−6,6やナイロン−6等)が挙げられる。
本発明によれば、弁体に相当する弁組立体を、弁本体、保持部材及び操作ネジ部材を別部材として個別に有するものとして構成し、さらに、操作ネジ部材と保持部材を、両部材が互いに独立して回転可能となるように連結するようにしている。このため、開閉操作時等に操作ネジ部材を回転させる力を付与したとき、その力が保持部材に作用することが抑制される。
従って、回転規制部を設けることなく、保持部材が回転することや、弁組立体に傾きが生じることを回避することができる。このため、保持部材やボディ、弁座に偏摩耗が生じたり、かじりが生じたりする懸念が払拭されるとともに、遮断弁を容易に組み付けることができるようになる。
本発明の実施の形態に係る遮断弁が閉止状態にあるときの要部概略縦断面図である。 図1の遮断弁の要部拡大縦断面図である。 図1の遮断弁が開放状態にあるときの全体概略縦断面図である。
以下、本発明に係る遮断弁につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明における「下方」、「上方」、「左方」及び「右方」は、図1中の下方、上方、左方及び右方を指称するものとする。「下端」や「上端」等も同様である。
図1は、本実施の形態に係る遮断弁10の要部概略縦断面図である。この遮断弁10は、例えば、高圧水素を充填したタンクの供給ラインへの流路を遮断(閉止)するための栓体に設けられ、前記栓体を構成するハウジングからなるボディ12と、該ボディ12内に収容される弁組立体14とを有する。
以下、高圧水素を流体とする場合を例示して説明すると、ボディ12には、連通室16に高圧水素を導入するための導入流路18と、前記連通室16から高圧水素を導出するための導出流路20とが形成される。すなわち、導入流路18と導出流路20は、連通室16を介して連通する。また、導出流路20の開口は弁座22として機能し、弁組立体14を構成する弁本体24が着座又は離間する。
ボディ12には、内径が最小である小径孔26、中程度である中径孔28、内径が最大である大径孔30を含む収容孔32が形成されており、この中の小径孔26に弁組立体14の下端部が挿入されることで前記連通室16が形成される。小径孔26(連通室16)の内周壁と、弁組立体14の側周壁との間には若干のクリアランスが形成される。
また、中径孔28には、弁組立体14の下端部が通される貫通孔34が底壁に形成されるとともに、開口端部の内周壁に第1ネジ部36が螺設された略有底椀形状(カップ形状)のガイド部材38が収容される。中径孔28の内壁とガイド部材38には図示しないネジ部が螺設され、これらネジ部が互いに螺合されている。また、ガイド部材38の下端面は、小径孔26と中径孔28の内径差に基づいて形成される段部40に着座する。
弁組立体14につき詳述すると、該弁組立体14は、前記弁本体24の他、該弁本体24を保持する保持部材44と、前記保持部材44に連結され且つ前記ガイド部材38の開口端部に収容された操作ネジ部材46とを有する。
この中の保持部材44は、略円筒形状をなす中空保持部48と、該中空保持部48に比して若干大径な第1フランジ部50と、該第1フランジ部50から上方に向かって突出した円柱状突部52とからなる。弁本体24は、前記中空保持部48の内部に挿入されている。
一層具体的には、長尺な弁本体24には、その上端部近傍にスプリング受部54が形成される。このスプリング受部54の外径は、該スプリング受部54の側周壁が中空保持部48の内周壁に対して容易に摺接し得る程度に設定されている。また、中空保持部48の開口した下端部には、プラグ部材56の上端部が挿入される。弁本体24において、スプリング受部54よりも下方は、プラグ部材56の長手方向に沿って形成された挿入孔58に間隙(遊び)を伴って通される。従って、保持部材44が上昇した際、これに追従して上昇したプラグ部材56の上端面がスプリング受部54の下端面に当接することが可能であり(図3参照)、この当接により、弁本体24の中空保持部48内からの抜け止めがなされる。
なお、中空保持部48の下端部の内周壁、及びプラグ部材56の上端部の外周壁にはネジ部60、62がそれぞれ螺設され、双方が互いに螺合されることによってプラグ部材56が中空保持部48に位置決め固定されている。
また、弁本体24の下端部先端は、プラグ部材56の挿入孔58から若干突出する。
弁本体24の下端部には、直径方向に沿って延在する径方向孔64が形成される。この径方向孔64には、弁本体24の長手方向に沿って延在し該弁本体24の上端面で開口する内孔66が連通する。
弁本体24は、摩擦係数が可及的に小さな樹脂からなることが好ましい。そのような樹脂の好適な例としては、ポリテトラフルオロエチレン樹脂又はポリエーテルエーテルケトン樹脂等を挙げることができる。
さらに、中空保持部48の内部天井壁には、図1における下方に指向する環状凸部68が突出形成される。この環状凸部68と、弁本体24のスプリング受部54との間にはコイルスプリング70(弾発部材)が介在する。弁本体24は、このコイルスプリング70の弾発作用により、弁座22側に常時弾発付勢される。従って、スプリング受部54と環状凸部68は所定距離で互いに離間しており、このために互いの間に圧力室72が形成される。図1から容易に諒解されるように、連通室16と圧力室72は、プラグ部材56の挿入孔58と弁本体24の側周壁との間の間隙(遊び)、弁本体24の径方向孔64及び内孔66を介して連通する。
保持部材44を構成する前記円柱状突部52には、連結部材である連結ネジ74を螺合するためのネジ穴76が形成される。一方、操作ネジ部材46は、略円盤形状をなす第2フランジ部78と、該第2フランジ部78の直径方向略中心に突出形成された円筒状突部80とを有し、この中の円筒状突部80には挿通孔82が貫通形成されている。前記円柱状突部52は、この挿通孔82に対し、遊びを生じた状態で通されて(遊挿されて)いる。
円柱状突部52及び円筒状突部80の上端面同士は、略面一である。従って、各々の上端面に跨るようなワッシャ84を介して前記連結ネジ74をネジ穴76に螺合すれば、操作ネジ部材46が上昇するときには該操作ネジ部材46の上端面がワッシャ84を下端面側から押圧するようになるので、連結ネジ74に対し、該連結ネジ74を上昇させる方向の力が作用する。
操作ネジ部材46の第2フランジ部78は、保持部材44の第1フランジ部50に対向する。第2フランジ部78の下端面には、環状突部86が円環状に突出形成される。本実施の形態において、保持部材44に対する操作ネジ部材46の当設箇所は、この環状突部86のみである。
第2フランジ部78の側周壁には、第2ネジ部88が螺設される。この第2ネジ部88は、ガイド部材38の開口端部の内周壁に形成された前記第1ネジ部36に螺合される。従って、操作ネジ部材46を、円筒状突部80を回転中心として回転させれば、第2ネジ部88が第1ネジ部36に沿って螺回される。
以上の構成において、中径孔28の境界近傍には、図2に拡大して示すように、中径孔28に連なり内径が略等径である第1等径孔102(陥没)が設けられる。さらに、ガイド部材38の下端面には、内径が略等径である第2等径孔104(陥没)が、第1等径孔102に連なるようにして陥没形成される。
これら第1等径孔102及び第2等径孔104には、それぞれ、シール部材であるOリング108、バックアップリング110が収容される。これらOリング108及びバックアップリング110には、中空保持部48が通される。
バックアップリング110もシール機能を営むため、Oリング108及びバックアップリング110によってシール部が形成される。この場合、Oリング108はウレタンゴム等の弾性体からなり、一方、バックアップリング110は樹脂からなる。
樹脂は、摩擦係数が可及的に小さなものであることが好ましい。この場合、弁組立体14が変位するときに保持部材44がバックアップリング110に摺接する際の摺動抵抗が上昇することを回避することができるからである。そのような樹脂の好適な例としては、弁本体24と同様に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂又はポリエーテルエーテルケトン樹脂等を挙げることができる。
バックアップリング110は、その全体が第2等径孔104に収容されるように、外径及び内径が設定されている。
上記したように、小径孔26(連通室16)の内周壁と、弁組立体14の側周壁との間には若干のクリアランスが形成される。従って、高圧水素が連通室16に導入されたとき、高圧水素は、このクリアランスを通過してOリング108、すなわち、シール部まで容易に到達する。
本実施の形態に係る遮断弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
図1に示す状態では、弁本体24の下端部先端が弁座22に着座している。すなわち、この場合、遮断弁10は閉止状態にある。
この状態で高圧水素が供給されると、高圧水素は、導入流路18を経由して連通室16に到達する。この際、高圧水素は、プラグ部材56と弁本体24との間隙(遊び)から径方向孔64に進入し、さらに、内孔66を通過して圧力室72に進入する。すなわち、圧力室72が高圧水素で充填される。このため、連通室16内の圧力と圧力室72内の圧力とが均衡する。
その結果、弁本体24のスプリング受部54には、プラグ部材56に臨む下端面、圧力室72に臨む上端面の双方に、高圧水素による押圧力が均等に作用する。従って、弁本体24が上方に変位して弁座22から離間すること、換言すれば、遮断弁10が開放状態となることが回避される。
その一方で、高圧水素は、Oリング108に到達する。上記したように弁組立体14と小径孔26(収容孔32)との間にクリアランスが存在するからである。
場合によっては、Oリング108が高圧水素に押圧されて若干上昇することがある。このためにバックアップリング110がOリング108から押圧される。
ここで、バックアップリング110は、第2等径孔104に収容されている。従って、バックアップリング110が上昇しようとしても、該第2等径孔104の天井面に堰止される。これにより、バックアップリング110が上昇することが阻止される。
このため、Oリング108の上昇が停止する。従って、Oリング108が第2等径孔104に進入することが回避される。結局、Oリング108がボディ12と弁組立体14の間に噛み込まれたり、このことに起因してOリング108が損傷したりすることを防止することができる。
なお、万一、操作ネジ部材46及び保持部材44が若干上昇したときには、コイルスプリング70が伸張して弁本体24を弁座22側に弾発付勢する。このため、弁本体24が弁座22に着座した状態、換言すれば、遮断弁10の閉止状態が保たれる。従って、後述する手動操作以外で遮断弁10が開放状態となること、すなわち、高圧水素が遮断弁10内を通過するような事態が発生することが回避される。
弁本体24を弁座22から離間させ、これにより遮断弁10を開放状態とするには、操作ネジ部材46を回転させる。このためには、作業者が、手又は道具により、円筒状突部80を把持して操作ネジ部材46を回転させればよい。この回転に伴い、操作ネジ部材46の第2ネジ部88がガイド部材38の第1ネジ部36に沿って螺回され、その結果、図3に示すように、操作ネジ部材46が第1ネジ部36から離脱する方向に変位する(すなわち、上昇する)。この際、操作ネジ部材46は、ガイド部材38に案内される。
ここで、円筒状突部80の内周壁と、保持部材44を構成する円柱状突部52の側周壁との間には遊びが存在する。従って、操作ネジ部材46を回転させる力が、円筒状突部80から円柱状突部52に伝達されることが回避される。
また、操作ネジ部材46の第2フランジ部78の下端面に突出形成された環状突部86は、保持部材44の第1フランジ部50の上端面に当接しているのみであり、連結はされていない。このため、操作ネジ部材46が回転する際、環状突部86は、第1フランジ部50の上端面を摺接するのみである。その上、環状突部86と第1フランジ部50との接触面積は、環状突部86を設けず第2フランジ部78の下端面を第1フランジ部50の上端面に摺接させる場合の接触面積に比して小さい。このような理由から、操作ネジ部材46を回転させる力が第2フランジ部78から第1フランジ部50に伝達されることはなく、たとえ伝達されたとしても極僅かである。
従って、操作ネジ部材46が回転することに追従して保持部材44や弁本体24が回転することが防止される。逆に、保持部材44を回転させた場合であっても、これに追従して操作ネジ部材46が回転することも防止される。すなわち、保持部材44と操作ネジ部材46は、互いに独立して回転可能である。
しかも、本実施の形態では、保持部材44とボディ12との間にOリング108が介在しているので、保持部材44が回転しようとするときには、Oリング108からの摩擦抵抗を受けることになる。この摩擦抵抗によっても、保持部材44が回転することが抑制される。
以上のように、本実施の形態によれば、操作ネジ部材46、保持部材44、弁本体24を個別の部材とする弁組立体14を構成するようにしているので、開弁操作時に操作ネジ部材46を回転させる際、回転規制部を設けることなく保持部材44や弁本体24が回転することを抑制することができる。
また、回転規制部を設ける必要がないので、回転規制部とボディ12の位置合わせを行う必要がない。従って、遮断弁10の組み付けを行うことも容易である。
しかも、保持部材44や弁本体24には、回転を規制しようとする力が作用することが回避されるので、弁組立体14に傾きが生じることや、このことに起因して保持部材44やボディ12、弁座22に偏摩耗が生じたり、かじりが生じたりする懸念が払拭される。
なお、操作ネジ部材46の環状突部86によっても保持部材44が傾くことが防止される。すなわち、環状突部86が円環形状であるので、操作ネジ部材46による締め付け荷重が保持部材44の第1フランジ部50に均等に付加されることになるからである。
保持部材44が万一回転したとしても、弁本体24が保持部材44に追従して回転することは抑制される。すなわち、弁本体24は、摩擦係数が小さな樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂又はポリエーテルエーテルケトン樹脂等)から構成されているために潤滑性を示すので、保持部材44と弁本体24との間の摩擦抵抗が小さいからである。このため、弁本体24が摩耗することが回避される。
操作ネジ部材46が第1ネジ部36から離脱する方向に変位することに追従し、連結ネジ74を介して操作ネジ部材46に連結された保持部材44、及び保持部材44の下端部に位置決め固定されたプラグ部材56が連通室16から離脱する方向に変位する(すなわち、上昇する)。また、コイルスプリング70が伸張する。
プラグ部材56の上端面が弁本体24のスプリング受部54の下端面に当接すると、弁本体24がプラグ部材56に支持されて保持部材44及びプラグ部材56と同期して変位し、弁座22から離間する。その結果、遮断弁10が、導入流路18と導出流路20が連通室16を介して連通する開放状態となり、高圧水素が遮断弁10内を流通するようになる。この際には、閉弁時に圧力室72に充填された高圧水素も、内孔66、径方向孔64及び連通室16を介して導出流路20から導出される。
保持部材44の中空保持部48の外周壁と収容孔32(小径孔26)、すなわち、連通室16の内周壁との間には、上記したようにクリアランスが存在する。従って、保持部材44が変位する最中、中空保持部48の外周壁が収容孔32の内周壁に摺接することはない。このため、中空保持部48の外周壁、及び収容孔32(小径孔26)の内周壁が摩耗することがない。すなわち、シール部よりも上流側で摩耗粉が発生する懸念が払拭される。
保持部材44が変位する最中、ガイド部材38の貫通孔34の内周壁には、中空保持部48の外周壁が摺接する。場合によっては、両者の間に摩耗粉が発生することが考えられる。
そのような場合、摩耗粉は、バックアップリング110によって掃拭される。このため、摩耗粉がOリング108まで到達することが回避される。すなわち、Oリング108はバックアップリング110によって保護されている。
従って、中空保持部48とOリング108の間に摩耗粉が噛み込むことが防止される。その結果、Oリング108が損傷したり、このことに起因してシール部のシール性能が低下したりすることが回避される。勿論、摩耗粉が連通室16に進入することも防止される。
以上のように、シール部よりも上流側にクリアランスを設け、弁組立体14とガイド部材38の摺接部位をシール部よりも下流側としたことにより、摩耗粉が連通室16に進入したり、弁座22の近傍に付着したりすることが回避される。このため、弁本体24の弁座22に対するシート性が確保される。
図3に示す開放状態から図1に示す閉止状態に戻すには、上記に準じて操作ネジ部材46を回転させればよい。ただし、この際の回転(螺回)方向は、閉止状態から開放状態とするときの回転(螺回)方向と逆である。勿論、操作ネジ部材46は、第1ネジ部36に進入する方向に変位する。すなわち、下降する。
同時に、連結ネジ74を介して操作ネジ部材46に連結された保持部材44が連通室16に進入する方向に変位(下降)し、これに追従して、保持部材44に保持された弁本体24も下降して弁座22に着座する。
この過程においても、上記した理由から、保持部材44及び弁本体24が回転することや、保持部材44及び弁本体24に回転を規制しようとする力が作用することを抑制することができる。従って、弁組立体14に傾きが生じることや、このことに起因して保持部材44やボディ12に偏摩耗が生じたり、かじりが生じたりすることが防止される。また、中空保持部48の外周壁、及び収容孔32(小径孔26)の内周壁が摩耗することが回避されるとともに、中空保持部48とOリング108の間に摩耗粉が噛み込むことが防止される。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、弁本体24及びバックアップリング110は、樹脂単体からなるものに特に限定されるものではなく、潤滑成分を含んだ樹脂からなるものであってもよい。そのようなものの好適な例としては、二硫化モリブデンや炭素等の固体潤滑剤が分散された樹脂、炭素繊維を含んだ樹脂が挙げられる。一層具体的には、二硫化モリブデンが添加されたポリアミド樹脂(ナイロン−6,6又はナイロン−6等)が例示される。
また、バックアップリング110を省略し、Oリング108のみでシール部とするようにしてもよい。Oリング108に代替し、直径方向に沿う断面が略X字形状であり、いわゆるリップ部を有するシール部材を用いるようにしてもよいことは勿論である。
さらに、第2フランジ部78の下端面に環状突部86を形成することに代え、第1フランジ部50の上端面に環状突部86を形成するようにしてもよい。
そして、遮断弁10は、高圧水素以外のガスや液体が流体として流通する経路に設けることも可能である。
10…遮断弁 12…ボディ
14…弁組立体 16…連通室
18…導入流路 20…導出流路
22…弁座 24…弁本体
32…収容孔 36…第1ネジ部
38…ガイド部材 44…保持部材
46…操作ネジ部材 48…中空保持部
50…第1フランジ部 52…円柱状突部
56…プラグ部材 64…径方向孔
66…内孔 70…コイルスプリング
72…圧力室 74…連結ネジ
76…ネジ穴 78…第2フランジ部
80…円筒状突部 82…挿通孔
84…ワッシャ 86…環状突部
88…第2ネジ部 102…第1等径孔
104…第2等径孔 108…Oリング
110…バックアップリング

Claims (6)

  1. 流体を連通室に導入するための導入流路と、前記連通室を介して導入流路に連通する導出流路とが形成されたボディと、
    前記連通室に対して進入又は離脱する方向に変位可能な弁組立体と、
    内壁に第1ネジ部が形成された開口端部を有し、前記弁組立体が変位する際に該弁組立体を案内するガイド部材と、
    を備え、
    前記弁組立体は、前記ガイド部材の前記第1ネジ部に螺合される第2ネジ部が形成され、前記第2ネジ部が前記第1ネジ部に沿って螺回されることに伴って前記第1ネジ部に進入する方向又は該第1ネジ部から離脱する方向に変位する操作ネジ部材と、
    前記操作ネジ部材が前記第1ネジ部に進入する方向又は該第1ネジ部から離脱する方向に変位することに同期して前記連通室に進入する方向又は該連通室から離脱する方向に変位するとともに、前記操作ネジ部材とは独立して回転可能な保持部材と、
    前記保持部材に保持され、該保持部材が前記連通室に進入する方向又は該連通室から離脱する方向に変位することに追従して、前記連通室内に設けられた弁座に対して着座又は離間する弁本体と、
    前記弁本体を前記弁座側に弾発付勢する弾発部材と、
    を有することを特徴とする遮断弁。
  2. 請求項1記載の遮断弁において、前記保持部材は、該保持部材と前記操作ネジ部材とを連結する連結部材を設けるための円柱状突部を有し、且つ前記操作ネジ部材に、前記円柱状突部を通すための挿通孔が形成され、
    前記円柱状突部は、遊びが生じた状態で前記挿通孔に通されることを特徴とする遮断弁。
  3. 請求項1又は2記載の遮断弁において、前記保持部材が第1フランジ部を有するとともに、前記操作ネジ部材が前記第1フランジ部に対向する第2フランジ部を有し、
    前記第1フランジ部の前記第2フランジ部に臨む側の端面、又は前記第2フランジ部の前記第1フランジ部に臨む側の端面のいずれかに環状突部が形成され、
    前記操作ネジ部材と前記保持部材が、前記環状突部を介してのみ当接することを特徴とする遮断弁。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の遮断弁において、前記保持部材と前記ボディとの間に介在するシール部材をさらに有することを特徴とする遮断弁。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の遮断弁において、前記弁本体が樹脂からなることを特徴とする遮断弁。
  6. 請求項記載の遮断弁において、前記弁本体がポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、又は固体潤滑剤が添加されたポリアミド樹脂のいずれかからなることを特徴とする遮断弁。
JP2013065446A 2013-03-27 2013-03-27 遮断弁 Active JP6134179B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065446A JP6134179B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 遮断弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013065446A JP6134179B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 遮断弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014190398A JP2014190398A (ja) 2014-10-06
JP6134179B2 true JP6134179B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=51836867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013065446A Active JP6134179B2 (ja) 2013-03-27 2013-03-27 遮断弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6134179B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429547Y2 (ja) * 1976-05-18 1979-09-19
JPS616389Y2 (ja) * 1981-02-09 1986-02-26
JP2000346497A (ja) * 1999-06-09 2000-12-15 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置用開閉弁および該開閉弁を備えた冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014190398A (ja) 2014-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2531075C2 (ru) Избыточное уплотнение сопряженных металлических поверхностей для совместного использования с внутренними клапанами
AU2005305323B2 (en) Ventil
KR102342755B1 (ko) 밸브 장치
US9739381B2 (en) Mechanically retained valve seat
US9360120B2 (en) Valve plug for pressure regulator
JP2014191529A (ja) 減圧弁
CN108825804B (zh) 出水阀结构及包括其的加湿器
JP6134179B2 (ja) 遮断弁
CN111561592B (zh) 调节器
US10216202B2 (en) Pressure regulating valve
JP2014190397A (ja) 遮断弁
JP2014190399A (ja) 遮断弁
US9377787B2 (en) Pressure reducing valve
EA027985B1 (ru) Клапан высокого давления
US10794505B2 (en) Spring seat for an internal valve
CN208364837U (zh) 化工阀门
JP4192141B2 (ja) ガス用遮断弁
US9377117B2 (en) Pressure reducing valve
CN108571609B (zh) 用于内阀的弹簧座
JP6212406B2 (ja) レベリングバルブ
AU2011204925B2 (en) Ventil
MX2007005664A (en) Ventil

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6134179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350