JP6132630B2 - 油水混合物から油を分離するための油水分離装置および該装置を含む油水混合物から油を分離するための油水分離システム - Google Patents
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このような油と水とのエマルションを含む油水混合物から油と水とを分離する方法としては、気化温度の差、比重の差、微生物の利用、化学処理、電器の利用、界面の性質の違いを利用した吸着剤によるもの、などが知られている(例えば、特許文献1〜6)。しかしながら、このような方法による油の分離方法は、大規模な設備が必要であることや、処理能力が低く、処理に時間がかかるなどの問題がある。従って、環境に与える負荷も大きくなり、また、コストの面で企業等に負担を強いてきた。例えば、海洋や河川の汚染水における油水分離処理を行う場合、汚染水中に含まれる油と水とのエマルションを含む油水混合物を短時間で大量に処理する技術が無かったため、油以外の水等も油水混合物のまま持ち帰る事が必要であった。
・油と水を含むその他のものとを完全に、実質的に、あるいは、著しく、分離することができる油水分離装置(方法)を提供すること。
・油水分離の作業が簡単であり、できるだけ短時間で処理を終えることができる油水分離装置(方法)を提供すること
・作業の簡易化と短時間処理により低コスト化を実現できる油水分離装置(方法)を提供すること
・海洋や河川の汚染水における油水分離等、一度に大量の油水混合物の油水分離処理を行うことができる油部分離装置(方法)を提供すること
油水混合物から油を分離するための油水分離装置であって、
前記装置は、
(A)油水混合物を注入するための注入部、
(B)前記注入部より注入された前記油水混合物から、加圧状態下において、所定量の油を吸収することにより油を分離する油水分離剤を含む油水分離部、および、
(C)前記油水分離部において所定量の油が分離された後の水を回収するための回収部を備える
ことを特徴とする装置、
が開示されている。
(A)前記油水混合物を注入するための注入部、
(B)前記注入部より注入された油水混合物から、加圧状態下において、所定量の油を吸収することにより油を分離する油水分離剤を含む油水分離部、および、
(C)前記油水分離部において所定量の油が分離された後の水を回収するための回収部を備え、当該装置はさらに
(D)前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入するための空気圧導入部、および、
(E)空気圧導入部を通じて導入された圧縮された空気が、前記注入部から、流出することを防止するための空気流出防止装置、
を備え、
ここで、前記注入部からの前記油水混合物の注入を停止し、さらに、前記空気流出防止装置により空気の流出を防止できる状態にした後に、前記空気圧導入部から前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入することにより、油水分離剤が吸収した水を再放出させ、前記回収部より当該再放出された水を回収する、
ることを特徴とする装置を提供する。
前記油水混合物が油水から実質的になるエマルションを含むことを特徴とする。
前記加圧状態が、0.08MPA〜0.12MPAの加圧状態であることを特徴とする。
前記加圧状態が、前記油水分離剤を、非加圧状態の油水分離剤と比べて35%〜50%の体積とする加圧状態であることを特徴とする。
前記一次処理装置は、前記油水分離装置による油水混合物からの油の分離をより効果的にするために、前記油水分離装置による油水混合物からの油の分離に先だって、油水混合物中のサイズの大きな油粒子を油水分離剤によって処理するための装置であることを特徴とする、油水分離システムを提供する。
上記の油水分離装置および一次処理装置に加えて、さらに、スクリュープレス装置を備え、
前記スクリュープレス装置は、前記油水分離装置または前記一次処理装置において油水混合物からの油の分離に供された油水分離剤をプレスすることにより、油を回収し、また、当該油水分離剤を油の分離に再び利用できるものとするための装置であることを特徴とする。
前記スクリュープレス装置は、前記油水分離装置において油水混合物からの油の分離に供された油水分離剤をプレスすることにより、油を回収し、また、当該油水分離剤を油の分離に再び利用できるものとするための装置であることを特徴とする。
(1)油水混合物を、油水分離剤を含む油水分離部に注入し、加圧状態下において、前記油水分離剤に油を吸収させることにより前記油水混合物から油を分離し、水を回収するステップ、および、
(2)前記油水混合物の注入を停止した後に、油水分離部内へと圧縮された空気を導入することにより、油水分離剤が吸収した水を再放出させ、当該再放出された水を回収するステップ
を備えることを特徴とする。
また、本発明によれば、加圧状態下にある油水分離剤に対して、油水混合物を通すだけの処理で済むため、複雑な施設や作業を必要とせず、低コストで油水分離作業を行うことができる。
また、本発明によれば、油水混合物中に含まれるエマルション化した油滴の分離を大量かつ短時間で処理することができる。したがって、油水混合物を含む海洋や河川の汚染水の処理等を、現地で行うことを可能とする。
さらに、本発明によれば、油水混合物の注入の停止時において、油水分離剤が膨張するときに油水分離剤が吸収する水を効率的に除去し、油水分離剤を経済的かつ効果的に用いることが可能となる。
さらに、本発明の油水分離装置により回収された油は、化学反応を用いないことにより、油自体の再生利用にも有効である。
図1に示す油水分離装置10は、油水混合物を注入する注入部1と、油水混合物が流入するタンク槽であって、フィルターにより分断されたタンク槽の上側であるタンク上槽と、フィルターにより分断されたタンク槽の下側の槽であって、油水分離剤2が充填されている油水分離部2と、油水分離剤により所定量の油が分離された水(なお、この「水」には、油が、些少ながら混合することはあり得るが、実質的には油が含まれていない、または、もともとの油水混合物と比べ、油の量は著しく低減している。)を回収する回収部3とを有する。また、図1に示す油水分離装置10は、さらに、前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入するための空気圧導入部51を有し、また、空気圧導入部を通じて導入された圧縮された空気が、前記注入部から、流出することを防止するための空気流出防止装置52(例えば、バルブ)を有する。
注入部1へ油水混合物を注入する手段は特に制限されないが、ポンプを利用して油水混合物を注入することが好ましい。なお、使用するポンプは、好ましい揚程能力や好ましい油水混合物の注入量を考慮し、当業者が適宜選択することができる。
油水分離装置のタンク内の空間は、フィルターにより、タンク上槽と油水分離部2とに分けられている。タンク上槽内へ流入した油水混合物は、フィルターを通過し、油水分離剤が充填された油水分離部2へと流入する。
ここで、フィルター上には、油水混合物を油水分離部2内へ通過させるが、油水分離剤が通らない大きさの目開き(穴)が存在している。フィルター上の目開きの大きさは、使用する油水分離剤によって、適宜設定することができる。例えば、油水分離剤として、国際環境開発株式会社が提供する油水分離剤(AZパウダー)を使用する場合には、目開きを0.2mm以下とすることが好ましい。
また、加圧状態は、油水混合物流入による水圧に限定されず、機械的圧力等、当業者に周知の方法で加圧させたものも本発明に含まれる。例えば、油水分離部2の構造における、ねじ等の締付けにより油水分離部2内へ圧力を加える方法、油水分離部2に重しを乗せて油水分離部2内へ圧力をかける方法、空圧を油水分離部2内へかける方法等により、油水分離剤に圧力を加えることも可能である。
油水分離部2において、油水分離剤と接触した油水混合物は、油水分離剤によって所定量の油が吸収され、所定量の油が分離された水(なお、この「水」には、油が、些少ながら混合することはあり得るが、実質的には油が含まれていない、または、もともとの油水混合物と比べ、油の量は著しく低減している。)を得ることができる。
このように、所定量の油が分離された水は、油水分離部内にある回収口3より回収される。
このようにして、本発明に係る油水分離装置10は、油水混合物より所定量の油を分離させることができる。なお、油水混合物中に含まれる油の量が多い場合には、油水分離装置10を複数台、連続して連結させ、繰り返し、油水混合物中の油を分離させることができる。複数台の油水分離装置を連結させて使用する際には、最初に使用する油水分離装置10の回収口3と次に使用する油水分離装置10の注入部1とを、ホース等で連結させてやればよい。
一次処理装置20は、油水分離装置10における油水混合物からの油の分離をより効果的にするために、油水分離装置10による油水混合物からの油の分離に先だって、油水混合物中のサイズの大きな油粒子を一次処理油水分離剤によって処理するための装置である。
ここで、図2は、一次処理装置20の一実施の形態を詳細に示す。
図2に示す一次処理装置20は、上部が開放された一次処理タンク内に、油水分離剤を含む一次処理油水分離部21と、一次処理油水分離部21を一次処理タンクに固定するための固定具と、油水分離剤により油が分離された油水混合物を回収する一次処理回収口とを備える。
一次処理油水分離部21は、その構造の中に一次処理油水分離剤を含み、一次処理油水分離部21に注入された油水混合物中の油を分離できる構造になっている。また、一次処理油水分離部21は、油水分離剤を通さないが、油水分離剤により油が分離された油水混合物を通す構造を有している。このような一次処理油水分離部は、以下に限定されないが、例えば、網かご等の形状を有している。網かごの大きさは、下記に示すスクリュープレス内へ一度に投入できる量の油水分離剤を含む大きさとすることが好ましい。また、一人の作業員が、持ち運べる大きさとすることが好ましい。網かごの大きさを上記のようにすることで、作業の効率を高めることができ、好ましい。例えば、適切な大きさの網かごを複数個、同時に一次処理タンク内に設置して、油水分離部21とすることもできる。
一次処理油水分離部21は、固定具により一次処理タンクに固定される。油水混合物は、直接、一次処理油水分離部21内へ注入できる。そして、一次処理油水分離部21内へ注入された油水混合物は、一次処理油水分離剤と接触し、油が分離される。このとき、一次処理装置としては、油水混合物中に含まれるサイズの大きな油粒子を主に分離することを目的として使用することができる。なお、サイズの大きな油粒子の油が取り除かれることにより、油水分離装置におけるエマルション中の油滴の分離効率が大幅に向上するため、好ましい。なお、本明細書において、「サイズの大きな油粒子」とは、油水混合物に含まれる油であって、水に対して乳化(エマルション化)していない油をいう。したがって、本明細書において、「サイズの大きな油粒子」には、例えば、油水混合物中に含まれる油中水型エマルションを形成している油相や、油水混合物中に含まれる水と分離して存在する油等も含まれる。なお、一次処理装置において、分離される油は、サイズの大きな油粒子に制限されず、エマルション中の油滴を分離するものであってもよい。
一次処理油水分離部21において油が分離され、一次処理タンク内へ流出した油水混合物は、一次処理回収口より回収される。
なお、一次処理回収口は、油水分離装置の注入部1とホース等により連結させることができる。または、連結用タンク42等の一次的に一次処理装置より回収した油水混合物を溜めておくタンクへ油水混合物を回収し、そこからポンプ43を使用して油水分離装置10の注入部1へ油水混合物を注入することもできる。
上述する油水分離装置に加え、スクリュープレス装置30を備えるシステムを提供する。
スクリュープレス装置30は、油水分離装置10において油水混合物からの油の分離に供された油水分離剤をプレスすることにより、油を回収し、また、当該油水分離剤を油の分離に再び利用できるものとするための装置である。
そして、上記のような圧力で油水分離剤をプレスし、油を回収することで、油水分離剤を少なくとも20回程度再利用することが可能となる。これにより、油水分離処理に必要なコストをさらに抑える事が可能となる。
なお、スクリュープレス装置により再利用可能な状態とされる油水分離剤は、一次処理装置20において使用した一次処理油水分離剤であってもよい。
また、以下の態様に限定されないが、油水分離剤の効率的な再利用の観点からは、油水分離装置で使用した油水分離剤を一次処理装置において使用し、一次処理装置において使用した油水分離剤をスクリュープレスにより再度使用可能な状態へ戻し、再度、油水分離装置で使用するように、循環させる態様が好ましい。
油水混合物中の油の濃度は、当業者に周知の方法により測定することができ、例えば、ノルマルヘキサン抽出物質の測定により行うことができる。
(実施例1.油水分離装置による油水混合物からの油の分離)
図1は本実施例に用いた油水分離装置の構造を側面から見た際の断面を模式的に示す図である。
まず、油水分離剤として国際環境開発社製の油水分離剤(AZパウダー)を用いた。油水分離剤を油水分離部内に充填させ、油水分離装置10を準備した。なお、油水分離装置10内部の上側には、フィルター(メッシュ張り、目開き0.1mm)を設置した。また、油水分離装置は、全体容量が30Lのものを用いた。なお、油水分離剤は、規格量で50L程度のものを、油水分離装置の全体容量30Lのうち、24L程度に収まるように、詰め込んで充填した。また、対象とする油水混合物として、A重油由来の油水混合物を用いた。
なお、油水混合物中の油分をノルマルヘキサン抽出物質により測定したところ、18.4ppmであった。なお、これより以下に記載する重油の濃度測定も、同様にして行った。
具体的には、下記のとおり、A重油由来の油水混合物より油を分離した。
注入部1より、A重油由来の油水混合物を連続注入した。
このとき、油水混合物は、2インチ水中ポンプを用いて、0.1MPAの水圧で、注入部1へ注入させた。
フィルターを通過した油水混合物は、油水分離剤が充填された油水分離部2の中に均一に流入した。
油水分離剤が充填される油水分離部2内へ流入した油水混合物は、油水分離剤と接触することで、油水混合物中の油が油水分離剤中へ吸収された。これにより、所定量の油が分離した油水混合物のみが回収口3より回収された。
回収口3より回収された油水混合物中のA重油の濃度は、わずか2.9ppmであった。
また、油水混合物を連続注入することにより、所定量の油が分離された油水混合物を1時間で3600L回収することができた。
さらに、注入部1からの前記油水混合物の注入を停止し、さらに、空気流出防止装置52により空気の流出を防止できる状態にした後、前記空気圧導入部から前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入した。導入した圧縮空気の空気圧は、0.2MPA程度であった(なお、0.1MPAでも同等の実験を行ったが、本条件下では、0.2MPAの方がより多くの水を回収することができた。なお、本条件下では、0.2MPA以上の空気圧を用いても、結果に変わりが無かった。もっとも、採用する空気圧や空気量は、当業者が、系に応じて、適宜決定すればよい。
その結果、24L程度の油水分離剤から、油水分離剤が吸収した水を再放出させ、当該再放出された水(8L)を回収することができた。この水には、科学的な厳密性において、油が全く含まれていないとはいえないであろうが、油が含まれているときに生じる濁りもなく透明であり、油の臭いもなく、油膜も見られなかった。
そして、水を再放出させた後の油水分離剤は、その後、繰り返し使用することができ、また、水を再放出させずに、繰り返し使用する場合と比べ、油を吸収する能力が高く維持されていた。
油水混合物に大きな油粒子が含まれる場合には、一次処理装置20を用いて、油と水とのおおまかな分離を予め行うことが好ましい。
図2は、本実施例で用いた網かご式一次処理装置20(すなわち、一次処理油水分離部として網かごを用いた一次処理装置)の模式図(平面図、正面図、および右側面図)および網かご式一次処理装置20に用いた網かご21の正面図を示す。
一次処理油水分離部21である網かご(大きさ:30cm×30cm×80cm)内に、油水分離剤を1kg充填させる。
油水分離剤を充填した網かごを8つ、網かご式一次処理装置20の本体であるタンク(容量1000L)の内部に設置する。網かごの設置には、アルミ枠の固定具を用いる。このようにして、網かご式一次処理装置20を準備する。また、対象とする油水混合物として、例えば、A重油由来の油水混合物を用いる。
A重油由来の油水混合物を、水中ポンプを用いて、網かご内へ連続注入する。
油水分離剤が充填される網かご内へ流入した油水混合物は、油水分離剤と接触することで、油水混合物中の油が油水分離剤中へ吸収される。これにより、所定量の油が分離した油水混合物のみが網かごより排出され、最終的に、網かご式一次処理装置20の一次処理回収口より回収される。
一次処理回収口より回収された油水分鉱物中のA重油の濃度は、大きく減少する。
また、油水混合物を網かご式一次処理装置20に連続注入することにより、所定量の油が分離した油水混合物を、油水混合物の流入量に等しい、毎分200Lの量で回収することができる。
なお、網かご式一次処理装置20の一次回収口より回収された油水混合物(エマルションを含む)は、そのまま実施例1の油水混合物と同様にして油水分離装置内へ注入させることができる。
実施例2で用いた油水分離剤を回収し、スクリュープレス装置によりプレスすることで、油水分離剤を再利用できる状態へ戻すことができる。
より具体的には、図3に示すスクリュープレスを用い、スクリュープレスの投与口へ油を吸着した油水分離剤を、例えば、10L、6kg投与する。
投与口より投与された油水分離剤は、スクリューにより、ドラム内へ押し出される。このとき、スクリューによる圧力により、油水分離剤中より油が放出される。また、このとき油水分離剤には、油水分離剤が有する弾性や復元力をなくさない程度の強すぎない圧力をかける。これにより、油水分離剤に過度の損傷を与えないようにすることができる。
油性成分を放出した油水分離剤は、油水分離剤用の排出口より、回収できる。回収される油水分離剤は、主に油を放出したことにより、重量が減少する。油水分離剤用の排出口より回収された油水分離剤は、わずかな油しか含んでおらず、再利用できる状態にある。
また、ドラム内で油水分離剤より放出された油は、ドラム内の下部に設置された油回収用の回収口より回収できる。
実際に、実施例2の装置から油水分離剤を取り出し、スクリュープレス装置によって油水分離剤からの油を分離させたところ、6kgの油水分離剤から、2Lの油を回収することができた。また、スクリュープレス後の油水分離剤の重量は6kgから3kgへの減少していた。
2 油水分離部
3 回収口
10 油水分離装置
20 一次処理装置
21 一次処理油水分離部
30 スクリュープレス装置
41 油水混合物供給用タンク
42 連結用タンク
43 ポンプ
51 空気圧導入部
52 空気流出防止装置
Claims (6)
- 油水混合物から油を分離するための油水分離装置であって、
前記装置は、
(A)油水混合物を注入するための注入部、
(B)前記注入部より注入された前記油水混合物から、加圧状態下において、所定量の油を吸収することにより油を分離する油水分離剤を含む油水分離部(ここで、前記加圧状態は、前記油水分離剤を、非加圧状態と比べて35%〜50%の体積とする加圧状態である)、および、
(C)前記油水分離部において所定量の油が分離された後の水を回収するための回収部を備え、当該装置はさらに
(D)前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入するための空気圧導入部、および、
(E)空気圧導入部を通じて導入された圧縮された空気が、前記注入部から、流出することを防止するための空気流出防止装置、
を備え、
ここで、前記注入部からの前記油水混合物の注入を停止し、さらに、前記空気流出防止装置により空気の流出を防止できる状態にした後に、前記空気圧導入部から前記油水分離部内へと圧縮された空気を導入することにより、油水分離剤が吸収した水を再放出させ、前記回収部より当該再放出された水を回収する、
ことを特徴とする装置。 - 請求項1に記載の油水分離装置であって、
前記油水混合物が油水から実質的になるエマルションを含む
ことを特徴とする装置。 - 請求項1または2のいずれか一項に記載の油水分離装置であって、
前記加圧状態が、0.08MPA〜0.12MPAの加圧状態である
ことを特徴とする装置。 - 油水混合物から油を分離するための油水分離システムであって、
前記油水分離システムは、
請求項1に記載の油水分離装置、および、
一次処理装置
を備え、
前記一次処理装置は、前記油水分離装置による油水混合物からの油の分離をより効果的にするために、前記油水分離装置による油水混合物からの油の分離に先だって、油水混合物中のサイズの大きな油粒子を油水分離剤によって処理するための装置である
ことを特徴とする、油水分離システム。 - 油水混合物から油を分離するための油水分離システムであって、
前記油水分離システムは、
請求項1に記載の油水分離装置、および、
スクリュープレス装置
を備え、
前記スクリュープレス装置は、前記油水分離装置において油水混合物からの油の分離に供された油水分離剤をプレスすることにより、油を回収し、また、当該油水分離剤を油の分離に再び利用できるものとするための装置である
ことを特徴とする、油水分離システム。 - 請求項4に記載の油水分離システムであって、
前記油水分離システムは、さらに、スクリュープレス装置を備え、
前記スクリュープレス装置は、前記油水分離装置または前記一次処理装置おいて油水混合物からの油の分離に供された油水分離剤をプレスすることにより、油を回収し、また、当該油水分離剤を油の分離に再び利用できるものとするための装置である
ことを特徴とする、油水分離システム。
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