JP6126764B1 - 検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体 - Google Patents

検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6126764B1
JP6126764B1 JP2017502897A JP2017502897A JP6126764B1 JP 6126764 B1 JP6126764 B1 JP 6126764B1 JP 2017502897 A JP2017502897 A JP 2017502897A JP 2017502897 A JP2017502897 A JP 2017502897A JP 6126764 B1 JP6126764 B1 JP 6126764B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
query
search
searcher
search device
resource amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017502897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017163415A1 (ja
Inventor
美穂子 洞口
美穂子 洞口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rakuten Group Inc
Original Assignee
Rakuten Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rakuten Inc filed Critical Rakuten Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP6126764B1 publication Critical patent/JP6126764B1/ja
Publication of JPWO2017163415A1 publication Critical patent/JPWO2017163415A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

検索装置(100)は、検索者(S)から、クエリにかかる検索をデータベース(22)に対して実行すべき旨の指示を受け付けると、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を検索者(S)に提示するとともに、当該検索に要した資源量を検索にかかるクエリに対応付けて記録する。促進部(11)は、検索者(S)に、検索済みの第1クエリを初期値とする第2クエリの修正を促す。推定部(12)は、第2クエリが修正されると、第1クエリと修正された第2クエリとの差異と、第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する。提示部(13)は、推定された資源量を提示する。実行部(14)は、検索者(S)から、修正を完了させる旨の指示を受け付けると、修正された第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす。

Description

本発明は、検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関する。
データベースを用いた情報システムにおいては、膨大な数のレコードを含むデータベースから、条件に合致するレコードだけを抽出する処理が行われることがある。このような処理では、検索処理に要する時間、また、検索結果のデータの容量など、検索処理に必要となる資源量が膨大になるケースが存在する。
データベース技術においては、大きなデータの処理を要する検索クエリについて、応答時間を短縮することが課題となっている。例えば、特許文献1では、実行された検索結果を、当該検索にかかるクエリと対応付けて記録するデータベースシステムが開示されている。このデータベースシステムは、記録されている検索結果が失効している確率を算出する構成を備え、失効していない検索結果に対応付けられているクエリに基づく検索が再び指示された場合、記録されている検索結果に基づいて応答することにより、検索時間を短縮しようとするものである。
特表2015−520445号公報
しかし、膨大な数のレコードを持つデータベースにおいて、検索に要する資源量を、適切に予測するための技術が存在しない。特に、過去に行われた検索にかかるクエリを一部修正したクエリに基づいて新たな検索を行うときに、過去に行われた検索が要した資源量に基づいて、新たな検索に要する資源量を見積もることはできない。
本発明は、上記の課題を解決しようとするものであり、膨大な数のレコードを持つデータベースに対して過去に発したクエリを修正して新たな検索を行う際に、新たな検索に要する資源量を適切に見積もることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる検索装置は、
検索者から、クエリにかかる検索をデータベースに対して実行すべき旨の指示を受け付けると、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、当該検索に要した資源量を前記検索にかかるクエリに対応付けて記録する検索装置であって、
前記検索者に、検索済みの第1クエリを初期値とする第2クエリの修正を促す促進部、
前記第2クエリが修正されると、前記第1クエリと前記修正された第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定部、
前記推定された資源量を提示する提示部、
前記検索者から、前記修正を完了させる旨の指示を受け付けると、前記修正された第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす実行部、
を備えることを特徴とする。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記推定部は、前記データベースにおける前記第1クエリが示す検索対象となった期間を示す第1期間の長さと、前記データベースにおける前記第2クエリが示す検索対象となる期間を示す第2期間の長さと、の比と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量とに基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記推定部は、
第nクエリ(n>2)が、検索済みの第(n-1)クエリの期間条件のみを修正されたものであり、かつ、n>m>1である任意の整数mにおいて、第mクエリが、検索済みの第(m-1)クエリの期間条件のみを修正されたものである場合、
前記第1クエリから前記第(n-1)クエリまでの各クエリにかかる検索に要した資源量を分析することにより、前記第nクエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記推定部は、前記修正された第2クエリにかかる検索が実行可能となるまでの待ち時間を推定し、
前記提示部は、前記推定された待ち時間に、前記推定された資源量に含まれる前記修正された第2クエリにかかる検索の所要時間を加算した時間に基づいて、前記修正された第2クエリにかかる検索が完了までに要する時間、または、前記修正された第2クエリにかかる検索が完了する時刻を提示する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記提示部は、前記第1クエリの期間条件、および、前記第mクエリで表されるクエリの期間条件との対比において、前記第nクエリの期間条件があらかじめ定められた関係にない場合、前記検索者に前記第nクエリの期間条件を見直すよう警告する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記提示部は、前記推定された資源量があらかじめ定められた範囲内にない場合、前記検索者への警告を表示する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記実行部は、前記修正された第2クエリにかかる検索が終了すると、前記検索者に当該検索が終了したことを通知する、
ものであってもよい。
上記第1の観点にかかる検索装置では、
前記推定部は、前記第2クエリが修正されると、前記第1クエリと前記修正された第2クエリとの類似度を算出し、当該算出された類似度があらかじめ定められた条件を満たすことを条件に、前記修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
ものであってもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる検索方法は、
データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、当該検索に要した資源量を前記検索にかかるクエリに対応付けて記録する検索装置による検索方法であって、
前記検索装置が、前記検索者に、検索済みの第1クエリを初期値とし、第2クエリの修正を促す促進ステップ、
前記検索装置が、前記第2クエリが修正されると、前記第1クエリと前記修正された第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定ステップ、
前記検索装置が、前記推定された資源量を提示する提示ステップ、
前記検索装置が、前記検索者から、前記修正を完了させる旨の指示を受け付けると、前記修正された第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす実行ステップ、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、当該検索に要した資源量を前記検索にかかるクエリに対応付けて記録するコンピュータに、
前記検索者に、検索済みの第1クエリを初期値とし、第2クエリの修正を促す促進手順、
前記第2クエリが修正されると、前記第1クエリと前記修正された第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定手順、
前記推定された資源量を提示する提示手順、
前記検索者から、前記修正を完了させる旨の指示を受け付けると、前記修正された第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす実行手順、
を実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかる非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体は、
データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、当該検索に要した資源量を前記検索にかかるクエリに対応付けて記録するコンピュータに、
前記検索者に、検索済みの第1クエリを初期値とし、第2クエリの修正を促す促進手順、
前記第2クエリが修正されると、前記第1クエリと前記修正された第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記修正された第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定手順、
前記推定された資源量を提示する提示手順、
前記検索者から、前記修正を完了させる旨の指示を受け付けると、前記修正された第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす実行手順、
を実行させるプログラムを記録している。
本発明によれば、膨大な数のレコードを持つデータベースに対して過去に発したクエリを修正して新たな検索を行う際に、新たな検索に要する資源量を適切に見積もることが可能となる。
実施の形態にかかる検索装置の機能構成を示すブロック図である。 検索装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 クエリ履歴データの内容を示す図である。 検索処理のフローチャートである。 結果表示処理のフローチャートである。 修正クエリ受付処理のフローチャートである。 検索者に提示される画面表示の一例を示す図である。 検索者に提示される画面表示の一例を示す図である。 過去に行われた検索にかかるクエリの期間条件と資源量との対応を示した散布図である。 過去に行われた検索にかかるクエリの期間条件の分布を示した図である。 過去に行われた検索にかかるクエリの期間条件に基づく分布関数と、新たに入力されたクエリの期間条件の尤度との対応を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しつつ説明する。
<実施の形態>
本実施の形態にかかる検索装置100は、入力されたクエリに基づいてデータベース22を検索する検索装置である。検索装置100は、検索者Sからクエリの入力を受け付け、受け付けたクエリにかかる検索を実行する。検索装置100は、検索が終了すると、検索結果を検索者Sに提示する。このように、検索装置100は、検索者Sからの要求に応じて、データベース22に記録されている内容を検索者Sに提示する。
本実施の形態にかかる検索装置100は、図1に示す各機能部を備える。すなわち検索装置100は、機能部として、促進部11、推定部12、提示部13、実行部14、および検索部15を備える。さらに、検索装置100は、データとして、クエリ履歴データ21、およびデータベース22を保有しており、必要に応じてこれらのデータを読み出し、あるいは更新する。
促進部11は、検索者Sにクエリを入力するインターフェースを提供し、検索者Sによるクエリを受け付ける。促進部11は、検索者Sに、検索済みのクエリ(第1クエリ)を初期値として提示し、また、提示されているクエリを修正するためのインターフェースを提供し、修正を促す。促進部11は、検索者Sが提示されているクエリを修正すると、修正されたクエリ(第2クエリ)を受け付ける。
推定部12は、検索者Sにより入力されたクエリにかかる検索に要する資源量を推定する。ここで、検索に要する資源量とは、対象の検索に要する時間、プロセッサの使用量、検索結果のデータ容量など、検索装置100が対象の検索を実行するために消費する資源量を指す。推定部12は、検索者Sに促進部11が提示したクエリ(第1クエリ)と、検索者により修正されたクエリ(第2クエリ)との差異、および、第1クエリにかかる検索を実行したときに消費された資源量に基づいて、第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する。
提示部13は、推定部12により推定された、第2クエリにかかる検索に要する資源量を検索者Sに提示する。
実行部14は、検索者Sが修正を完了させる旨の指示を入力すると、その指示を受け付ける。実行部14は、指示を受け付けると、第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなし、第2クエリを検索部15に出力する。
検索部15は、受け付けたクエリに基づいて、データベース22を検索する。また、検索が完了すると、検索部15は検索結果を検索者Sに提示する。また、検索部15は、検索が完了すると、検索日時、検索にかかるクエリ、検索に要した資源量、および検索対象となったレコード数といった情報を、クエリ履歴データ21に記録する。
本実施の形態にかかる検索装置100は、図2に示すように、ハードウェアとして、制御部110、記録装置120、操作デバイス130、ディスプレイ140、ネットワークインターフェース150といった構成を備える。制御部110、記録装置120、操作デバイス130、ディスプレイ140、ネットワークインターフェース150は、互いに内部バス190を介して接続されている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。制御部110のCPUが、ROMまたはRAMに記録されているプログラムを実行することにより、制御部110は、検索装置100全体の動作を制御する。制御部110は、必要に応じて記録装置120からプログラム等のデータを読み出し、また記録装置120にデータを保存する。
記録装置120は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の記録装置を備え、検索装置100が稼動するために必要なデータを記憶する。また、記録装置120は、クエリ履歴データ21、データベース22を記録するものであってもよい。
操作デバイス130は、キーボードやマウス等を備え、検索者Sによる入力操作を受け付けて制御部110に伝達する。
ディスプレイ140は、液晶ディスプレイ等を備え、検索装置100が提示すべき情報を表示する。また、検索装置100は、液晶タッチパネルなど画面を表示する機能と、当該画面表示に対応する操作を受け付ける機能とを同時に実現するデバイスを備え、このデバイスが操作デバイス130とディスプレイ140の機能を並行して提供するものであってもよい。
ネットワークインターフェース150は、検索装置100をネットワーク(図示せず)に接続する。検索装置100が、ネットワークを介して他機器に情報を送信し、あるいは他機器から情報を受信する際、ネットワークインターフェース150は、制御部110から内部バス190を介して受信した情報を、ネットワークを介して他機器へ送信し、また他機器からネットワークを介して受信した情報を、内部バス190を介して制御部110へ送信する。
ネットワークインターフェース150は、例えばケーブルを介して検索装置100をネットワークに接続してもよいし、あるいは無線通信により検索装置100をネットワークに接続してもよい。ケーブルによる場合も無線通信による場合も、その通信規格は任意である。
内部バス190は、検索装置100内の構成要素(制御部110、記録装置120、操作デバイス130、ディスプレイ140、ネットワークインターフェース150等)間での情報のやり取りを中継する。例えば、制御部110は、アクセス対象のデータを、内部バス190を介して記録装置120から読み出す。
一般に、制御部110で実行されるプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、デジタルビデオディスク、磁気テープ、ROM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的(non-transitory)情報記録媒体に記録することができる。この情報記録媒体は、検索装置100のハードウェアとは独立して配布するできるものであってもよい。
本実施の形態では、検索者Sは、操作デバイス130およびディスプレイ140を介して検索装置100に情報を入力し、または検索装置100から情報の提示を受ける。しかし、これに限られず、検索装置100は、検索者Sが操作する端末装置を介し、検索者Sからの入力を受け付け、また検索者Sに情報を提示するものであってもよい。そのような場合、検索者Sは、検索装置100とネットワークを介して接続する端末装置により、検索装置100に情報を入力し、または検索装置100から情報の提示を受ける。
クエリ履歴データ21には、図3に示すように、それまでに検索装置100を介して検索が実行されたクエリについて、検索が開始された日時、検索に使用された資源量、検索対象となったレコード数などの情報が記録される。促進部11は、記録装置120に記録されているクエリ履歴データ21の内容をもとに、過去に実行されたクエリを検索者Sに提示し、修正することを促す。
検索装置100は、機能部として、データベース22を検索する検索部15を備える。検索装置100は、検索者Sによる指示に基づき、図4に示す検索処理を実行することにより、データベース22を検索する。
検索装置100は、検索処理の最初に、検索者Sにより入力されたクエリを受け付ける(ステップS11)。検索装置100は、検索者Sが直接入力した文字列をクエリとして受け付けてもよいし、また後述する修正クエリ受付処理によりクエリを受け付けてもよい。
次に検索装置100は、クエリにかかる検索ジョブを生成する(ステップS12)。検索装置100は、ステップS11で受け付けたクエリにかかる検索を実行する検索ジョブを生成し、検索装置100におけるジョブスケジューラに登録する。
次に検索装置100は、登録されている検索ジョブを実行する(ステップS13)。検索装置100は、プロセッサ等のリソースが登録されている検索ジョブを実行できる状態になると、登録されている検索ジョブを実行する。
ステップS13で実行した検索ジョブが完了すると、検索装置100は、検索が終了したことを検索者Sに通知する(ステップS14)。検索装置100は、例えば電子メール、ショートメッセージサービス等により、検索者Sに、入力されたクエリにかかる検索が完了したことを通知する。ステップS14を終えると、検索装置100は、検索処理を完了する。
ここまで示した検索処理により、検索装置100は、入力されたクエリにかかる検索を実行し、その検索結果を取得する。検索装置100は、取得された検索結果を、図5に示す結果表示処理を実行することにより、検索者Sに提示する。検索装置100は、検索者Sからの指示に基づいて、結果表示処理を開始する。
結果表示処理の最初に、検索装置100は、検索結果を表示する検索の選択入力を受け付ける(ステップS21)。検索装置100は、記録している検索結果およびそれに関する情報(実行開始の日時、実行されたクエリ等)を表示し、検索者Sから、その中から一つを選択する入力を受け付ける。
次に検索装置100は、選択された検索にかかる検索結果を表示する(ステップS22)。検索装置100は、ステップS21で選択された検索について、検索結果、検索に要した資源量(検索の所要時間、プロセッサの使用量など)、検索にかかるクエリなどを表示する。
次に検索装置100は、表示した検索のクエリをもとに、新しい検索を行う指示が検索者Sにより入力されるかを判定する(ステップS23)。検索装置100は検索者Sに、表示された検索にかかるクエリに修正を加え、新たな検索を行うか否かを問うインターフェースを表示する。表示されたインターフェースを介し、検索者Sが、表示された検索にかかるクエリに修正を加えて新たな検索を行う指示を入力すると、検索装置100は、表示した検索のクエリをもとに、新しい検索を行う指示が検索者Sにより入力されたと判定する。
検索者Sから、表示した検索のクエリをもとに、新しい検索を行う指示がなされた場合(ステップS23:YES)、検索装置100は、後述する修正クエリ受付処理を開始する(ステップS24)。その後、検索装置100は、結果表示処理を終了する。一方、検索者Sからの表示した検索のクエリをもとに、新しい検索を行う指示がなされなかった場合(ステップS23:NO)、検索装置100はそのまま結果表示処理を終了する。
ここまで述べた結果表示処理により、検索装置100は検索者Sに検索結果を提示する。検索者Sは、検索結果を参照したうえで、その検索のクエリに少し修正を加えたうえで再度データベース22を検索したいと望む場合、上述した通りステップS23において、その旨を指示する入力を行う。それを受けて、検索装置100は、図6に示す修正クエリ受付処理を開始する。
検索装置100は、修正クエリ受付処理を開始すると、最初にクエリの入力を受け付ける入力欄を表示し、その入力欄の中に、結果表示処理で表示していた検索にかかるクエリ(第1クエリ)を初期値として提示する(ステップS31)。検索装置100は、ディスプレイ140等に、新たにクエリを入力するためのインターフェースである入力欄を表示し、その中に初期値として、第1クエリを表示する。
次に検索装置100は、検索者Sによるクエリの修正を受け付ける(ステップS32)。検索者100は、検索者Sにより入力欄に入力されたクエリが編集され、検索実行可能な構文のクエリ(第2クエリ)となると、そのときの第2クエリを受け付ける。
次に検索装置100は、受け付けた第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する(ステップS33)。検索装置100は、受け付けた第2クエリと、その元となった第1クエリとを対比し、クエリにおける差異部分を特定する。検索装置100は、特定した差異部分と、第1クエリにかかる検索を実行するのに要した資源量とに基づいて、受け付けた第2クエリにかかる検索に要する資源量を算出する。
次に検索装置100は、推定された資源量を検索者Sに提示する(ステップS34)。検索装置100は、ディスプレイ140を介し、ステップS33で算出された資源量を検索者Sに提示する。
次に検索装置100は、検索者Sにより、クエリの修正を完了させる旨の指示が入力されたか判定する(ステップS35)。検索装置100は、検索者Sに、クエリの修正を完了する旨の指示を入力するためのインターフェース(例えば、修正完了のボタンなど)を提示し、待機する。
検索者Sにより、クエリの修正を完了させる旨の指示が入力されたと判定した場合(ステップS35:YES)、検索装置100は、修正された第2クエリにかかる検索処理を開始する(ステップS36)。検索装置100は、修正された第2クエリを、クエリとして受け付け、検索処理を開始する。
一方、検索者Sにより、クエリの修正を完了させる旨の指示が入力されなかったと判定された場合(ステップS35:NO)、検索装置100は、処理をステップS32に戻し、再び検索者Sによるクエリの修正を受け付ける。検索装置100は、例えば、クエリの修正を完了する旨の指示を入力するためのボタンが押されず、入力欄のクエリをさらに編集する操作がなされた場合などに、クエリの修正を完了させる旨の指示が入力されなかったと判定する。
ステップS36により、データベース22を検索する処理を受け付けると、検索装置100は修正クエリ受付処理を完了する。以後、検索装置100は第2クエリに基づいて検索処理を実行する。検索処理が完了した後、検索者Sによって、入力された第2クエリにかかる検索の検索結果を参照する操作がなされると、検索装置100は、結果表示処理により検索者Sに検索結果を提示する。
ここまで示した修正クエリ受付処理において、検索装置100は、過去に実行した検索にかかるクエリ(第1クエリ)を修正することにより、検索者Sがこれから実行するクエリ(第2クエリ)を受け付け、データベース22の検索を行う。検索装置100は、実際の検索を行う前に、第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定し、検索者Sに提示する。そのため、検索者Sは、検索の実行前に、検索に要する資源量(対象の検索に要する時間、プロセッサの使用量、検索結果のデータ容量)などを確認した上で、その検索を実行するか否かを判断することが可能となる。
本実施の形態にかかる検索装置100は、新たなクエリにかかる検索の資源量を見積もる際に、その新たなクエリが過去に発したクエリを修正して得られたものであった場合、当該過去に発したクエリにかかる検索が要した資源量をもとに、新たなクエリにかかる検索の資源量を推定する。第1クエリを修正することにより第2クエリが得られているため、第2クエリは、第1クエリに近い処理を検索装置100に要求するものである蓋然性が高い。そのため、第1クエリにかかる検索において、実際に消費された資源量をもとに推定を行うため、検索装置100は、資源量を精度高く推定することができる。
図7は、検索装置100が修正クエリ受付処理において検索者Sに提示する画面表示の一例である。検索装置100は、第1クエリに関する情報を表示するエリアA1、および、第2クエリに関する情報を表示するとともにクエリの編集を受け付けるエリアA2を介し、検索者Sに情報を表示し、また検索者Sによるクエリの修正を受け付ける。
検索装置100はエリアA1に、検索者Sが選択した第1クエリについて、クエリの内容、および、第1クエリにかかる検索に要した資源量を表示する。
検索装置100はエリアA2に、これから実行するクエリを入力するための入力欄A2aを表示する。検索装置100は入力欄A2aに、初期値として第1クエリの内容を表示し、入力欄A2aに表示されているクエリの修正を受け付ける。検索者Sは、入力欄A2aに表示されているクエリを編集することにより、これから実行する検索のクエリを入力することができる。
また、検索装置100はエリアA2に、その時点で入力欄A2aに入力されているクエリを受け付け、そのクエリにかかる検索に要する資源量を推定する指示を入力するためのボタンA2bを表示する。検索者SがボタンA2bを押すと、検索装置100は、入力欄A2aに表示されているクエリにかかる検索に要する資源量を推定し、推定した資源量をエリアA2に表示する。
図7に示した例においては、検索装置100は、ボタンA2bが押されることを契機に資源量の推定を実行している。しかし、ボタンA2bは必須の要素ではない。
検索者Sによる操作によらず検索装置100が推定を行う機構にした場合、図8に示すように、ボタンA2bが存在しない画面表示でもよい。この場合、検索装置100は、検索者Sが入力欄A2aに表示されているクエリを変更している間、バックグラウンドでクエリの内容を監視し、クエリが実行可能な構文となっているか否かをリアルタイムで判定する。入力欄A2aに表示されているクエリが実行可能な構文であると判定した場合、そのクエリに基づいて資源量の推定を実行し、表示を更新する。
本実施の形態において、検索装置100が資源量を推定する手法は、多種にわたるものが考えられる。例えば、検索装置100は、第1クエリが示す検索対象となった期間(第1期間)の長さと、第2クエリが示す検索対象となる期間(第2期間)の長さとの比と、第1クエリにかかる検索に要した資源量とに基づいて、第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定するものであってもよい。
例えば、第1クエリには、検索対象となる期間が第1期間であることを示す文字列が含まれており、修正された第2クエリには、検索対象となる期間が第2期間であることを示す文字列が含まれているとする。さらに、第1クエリと第2クエリは、同じ特定の処理を、異なる期間に記録されたレコードに対して行うものであったとする。この場合、検索装置100は、修正された第2クエリから第2期間を示す文字列を読み取り、第2期間の長さ(Y)を算定する。また、検索装置100は、記録されている第1クエリから第1期間を示す文字列を読み取り、第1期間の長さ(X)を算出する。さらに検索装置100は、第1クエリにかかる検索に要した資源量を記録装置120から読み出す。検索装置100は、第1クエリにかかる検索に要した資源量を、Y/X倍することにより、第2クエリにかかる検索に要する資源量を算出する。
さらに検索装置100は、第2クエリで対象となるレコードの数を推定するものであってもよい。一例として、データベース22が過去に電子市場で取引された取引結果を記録したデータベースであるケースを想定する。検索装置100は、データベース22に加え、過去一定期間(例えば、直近の3か月程度)の取引ログを記録する。ここで、取引ログは、記録されているデータの期間が比較的短期に限定されているため、取引ログに記録されているデータ量はデータベース22のデータ量よりも小さい。検索装置100は、取引ログを参照することにより、データベース22に記録されているデータの傾向を簡易に推定することが可能である。
例えば検索装置100は、記録されている取引ログを参照することにより、当該電子市場において、購入者の性別による傾向(購入者の性別ごとの総人数、性別ごとの総アクセス数、性別ごとの購入金額など)を示すデータを得ることが可能である。性別による傾向を示すデータにおいて、男性のユーザが女性のユーザに比べて2倍存在することが記録されている場合に、第1クエリが女性であるユーザを検索するものであり、第2クエリが男性であるユーザを検索するものであれば、検索装置100は、第2クエリの対象となるレコード数は、第1クエリの対象となったレコード数の2倍であると推定する。
検索装置100は、結果表示処理によらず、検索者Sに過去に実行された検索にかかるクエリの一覧を検索者Sに提示し、その中から1つを選択する入力を受け付けるものであってもよい。この場合、検索者Sにクエリの一覧を提示し、1つを選択させるインターフェースは任意である。クエリ履歴データ21に記録されているクエリのリストを検索者Sに提示し、その中から1つを選択させてもよい。また、検索装置100は、検索者Sにより入力された条件(検索を実行した日時、検索に割り当てられた識別番号など)に合致するクエリをクエリ履歴データ21の中から検索するものであってもよい。他にも、検索者Sが途中まで入力したクエリと部分一致するクエリをクエリ履歴データ21の中から検索するものであってもよい。
本実施の形態においては、検索者Sが結果を参照した検索にかかるクエリ(過去に実行された検索にかかるクエリ)を第1クエリとし、検索者Sが第1クエリを修正することによって得られたクエリを第2クエリとして説明した。ここで、第1クエリ自身が、それ以前に実行された検索にかかるクエリを修正して得られたものであることも想定される。
検索者Sが第1クエリの日時条件を修正することにより第2クエリが得られ、第2クエリの日時条件を修正することにより第3クエリが得られたものとする。さらにこれを繰り返し、第(n-1)クエリの期間条件のみを修正することにより第nクエリが得られたものとする。この場合、検索装置100は、第nクエリにかかる検索に要する資源量を推定するにあたり、第(n-1)クエリだけでなく、n>m>1である任意の整数mにおける第mクエリにかかる検索に要した資源量を参照することにより、より精度の高い資源量の推定が可能となる。例えば、検索装置100は、第1クエリから第(n-1)クエリの各クエリにかかる検索に要した資源量を回帰分析の手法で分析することにより、第nクエリにかかる検索に要する資源量を推定するものであってもよい。
具体的な例として、過去に行われた6回の検索(第1クエリから第6クエリにかかる検索)に要した所要時間を分析した結果を受け、第7クエリにかかる検索の所要時間を推定するケースについて、図9を参照して説明する。なお、第7クエリは、第6クエリの日時条件のみを修正して得られたものである。他にも、第2〜第6クエリは、それぞれ、第1〜第5クエリの日時条件のみを修正することにより得られたものであるとする。
図9において示した散布図においては、横軸に中央日時、縦軸に所要時間/入力された日時条件の期間の長さが設定されている。横軸の「中央日時」とは、各クエリにおいて指定された日時条件において中央となる日時を示す。例えば、日時条件として2014年が指定されていた場合、そのクエリの中央日時は、2014年7月1日の午前0時となる。縦軸の「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」とは、クエリにかかる検索に要した所要時間を、そのクエリの日時条件の期間の長さで割った値を示す。
図9のP1に、第1クエリの「中央日時」および「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」に対応する点を示す。同様に、第2〜第6クエリについても、図9のP2〜P6にそれぞれ対応する点を示す。検索装置100は、P1〜P6を踏まえ、これらを線形回帰分析し、「中央日時」と「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」との対応を最もよく近似する数式を算出する。図9の線L1は、検索装置100により算出された数式を表す線である。
次に検索装置100は、算出された数式に従い、第7クエリの「中央日時」に対応する「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」を算出する。検索装置100により算出された「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」は、グラフ上のP7の位置で表されるように、線L1上の、第7クエリの「中央日時」に対応する位置で表される値となる。検索装置100は、算出された第7クエリにおける「所要時間/入力された日時条件の期間の長さ」に、第7クエリの日時条件の期間の長さを乗じることにより、第7クエリにかかる検索の所要時間を推定する。
また、日時条件の修正を繰り返した場合に、検索者Sが、以前の条件(第1クエリから第(n-1)クエリで用いられた条件)とはかけ離れた条件を第nクエリとして入力することが起こりうる。このような場合に、検索装置100は、入力された期間条件を見直すよう検索者Sに警告するものであってもよい。具体的には、検索装置100は、第1クエリから第(n-1)クエリの各クエリの期間条件との対比において、第nクエリの期間条件があらかじめ定められた関係にあるか否かを判定するものであってもよい。検索装置100は、あらかじめ定められた関係にないと判定した場合、検索者Sに、第nクエリに入力した期間条件を見直すよう警告する。
ここで、あらかじめ定められた関係の例としては、第1クエリから第(n-1)クエリで用いられた条件を前提として、第nクエリとして入力された条件の尤度を算出し、その尤度が所定の範囲内にあることなどが考えられる。すなわち、第nクエリとして入力された条件が、過去に入力された条件との対比において、一定の尤度を持つものでない場合、検索装置100は、第nクエリが過去に入力されたクエリとの関係においてあらかじめ定められた関係にないと判定し、検索者Sに警告する。
具体的な例として、検索装置100が、過去に実行された各クエリにおいて設定された期間の長さをもとに、新たに入力されたクエリの期間条件の妥当性を判断する場合について、図10および図11を参照しながら説明する。
検索装置100は、まず過去に実行された各クエリ(第1クエリから第(n-1)クエリ)において期間条件として設定された期間の長さを抽出する。検索装置100は、抽出された期間と、その期間の長さが抽出された回数とを対応付けて記録する。図10において、ボックスB1〜B8は、それぞれ対応する期間の長さと、その期間の長さが抽出された回数とを示す。
次に検索装置100は、ボックスB1〜B8において表される抽出結果が、正規分布に従うものとし、適合度の高い近似関数を特定する。具体的には、検索装置100は、抽出された期間の長さの平均値および分散値を算出し、算出した平均値および分散値を持つ正規分布関数を特定する。図10の線L2は、特定された正規分布関数を示す。
次に検索装置100は、特定された正規分布関数に基づき、新たに入力されたクエリ(第nクエリ)において設定された期間の長さの尤度を算出する。図11においては、検索装置100により特定された正規分布関数が線L2に示されている。検索装置100は、第nクエリに設定されている期間の長さから、対応する正規分布関数の値(すなわち、入力された期間の長さの尤度)を特定することにより、第nクエリに設定されている条件の尤度を算出する。
図11においては、線L3に、尤度の基準値を示す。検索装置100は、尤度が基準値よりも高い場合には、第nクエリとして入力された条件が、第1クエリから第(n-1)クエリで条件との対比において妥当なものと判定し、尤度が基準値よりも低い場合には、妥当でないと判定する。すなわち、入力された期間条件および算出された尤度がP8の位置にある場合、検索装置100は、入力された期間条件を過去の検索履歴との対比において妥当なものと判定する。一方、入力された期間条件および算出された尤度がP9の位置にある場合は、検索装置100は、入力された期間条件を過去の検索履歴との対比において妥当でないと判定し、検索者Sに警告する。
このように、検索装置100が、新たに入力されたクエリが過去に入力されたクエリとの関係においてあらかじめ定められた関係にない場合に警告を発することで、検索者Sは、検索に要する資源量だけでなく、入力された条件が過去の例から乖離している点を知ることができる。
また、検索者Sが検索に要する資源量を参照する場合、その主たる目的は、その検索が完了する時刻(あるいは、その検索が完了するまでの所要時間)であることが想定される。検索装置100は、そのようなニーズにこたえるため、推定した資源量に基づき、検索が完了するまでに要する時間(または、検索が完了する時刻)を提示するものであってもよい。
具体的には、検索装置100の推定部12は、その時点で受け付けられている検索処理の各ジョブの実行に要する時間を推定し、推定された時間を合計することにより、第2クエリにかかる検索が実行可能となるまでの待ち時間を推定する。そのうえで、提示部13は、推定した待ち時間に、第2クエリにかかる検索に要する所要時間を加算することにより、第2クエリにかかる検索が完了するまでに要する時間(または、検索が完了する時刻)を算出し、提示する。このようにすることで、検索装置100は検索者Sに、第2クエリにかかる検索が完了する見込みとなる時刻(または、完了するまでの見込み時間)を提示することができる。
また、検索装置100は、推定された資源量があらかじめ定められた範囲内にない場合に、検索者Sへの警告を表示するものであってもよい。例えば、検索に要する所要時間があまりに長くなるケースや、検索結果のデータ容量があまりに大きくなる場合などに、実際に検索を始める前に検索装置100が検索者Sに警告することにより無意味な検索処理の実行を回避することが可能となる。例えば検索装置100は、推定された検索処理の所要時間が例えば72時間を超える場合、または推定された検索結果の容量が1ギガバイトを超える場合などに、検索者Sに警告を表示する。
検索装置100は、第2クエリにかかる検索に要する資源量を、第1クエリにかかる検索が消費した資源量に基づいて推定するものである。そのため、第2クエリが、第1クエリとはあまり共通点のないクエリとなった場合には、推定される資源量の精度が低下する。そのため、検索装置100は、第1クエリと第2クエリとがどの程度類似するかを示す類似度を算出し、類似度があらかじめ定められた条件を満たすことを条件に、第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定するものとしてもよい。このようにすることで、検索装置100は、精度の低い推定処理を回避することができる。
具体的な類似度の一例として、編集距離を挙げる。この場合、検索装置100は、第2クエリと、第1クエリとの間の編集距離を算出し、編集距離の逆数を、第2クエリと第1クエリとの類似度として算出する。ここで、編集距離とは、二つの文字列がどの程度異なっているかを示す距離である。検索装置100は、算出された類似度があらかじめ定められた数値より大きい(編集距離があらかじめ定められた数値より小さい)ことを条件に、第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する。
編集距離の一例としては、レーベンシュタイン距離が挙げられる。レーベンシュタイン距離とは、一方の文字列(第1クエリ)に、一文字ずつの修正(挿入、削除、置換のうち一つ)を加えることによって他方の文字列(第2クエリ)に変更するのに必要な修正の最小回数を指す。このような構成により、検索装置100は、精度の低い推定処理を回避する。
また、具体的な類似度の他の例として、クエリに含まれる期間条件を用いることも可能である。この場合、例えば、検索装置100は、第1クエリに含まれる期間条件と、第2クエリに含まれる期間条件とを対比し、両者の期間的な間隔を類似度として取り扱うものであってもよい。例えば、第1クエリに含まれる期間条件が2013年1月から同年12月であり、第2クエリに含まれる期間条件が2015年1月から同年12月であった場合、検索装置100は、類似度として、2013年12月の末日から2015年1月の初日までの1年間として算出してもよい。他にも、類似度として、任意の基準を採用することが可能である。前述したとおり、第nクエリとして入力された条件の尤度を、過去に入力されたクエリの分布に基づいて算出した場合に、算出された尤度を、類似度として取り扱ってもよい。
本実施の形態では、検索部15およびデータベース22は、検索装置100の内部に設けられた機能部、および検索装置100に記録されたデータとして説明した。しかし、必ずしもこれに限られず、データベース22および検索部15は検索装置100の外部にあるものであってもよい。その場合、検索装置100は、外部にある検索部15に検索にかかるクエリを送信し、検索完了後、検索の結果を外部にある検索部15から受領する。
ここまで述べた、本発明の実施の形態にかかる検索装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いても実現可能である。例えば、コンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)など、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶して配布し、これをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する検索装置を構成しても良い。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを記憶しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
また、本発明の実施の形態にかかる検索装置は、1台で実現されるものに限定されない。複数のコンピュータが上述した各部の機能を分担することにより、それらの複数のコンピュータからなる一つのシステムとして各機能を提供するものであってもよい。
また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
11:促進部
12:推定部
13:提示部
14:実行部
15:検索部
21:クエリ履歴データ
22:データベース
100:検索装置
110:制御部
120:記録装置
130:操作デバイス
140:ディスプレイ
150:ネットワークインターフェース
190:内部バス

Claims (11)

  1. 検索者からクエリにかかる検索をデータベースに対して実行すべき旨の指示を受け付けると、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示する検索装置であって、
    検索済みの第1クエリにかかる検索に要した資源量を当該第1クエリに対応付けて記憶する記憶部、
    前記検索者に前記第1クエリを提示して前記第1クエリの修正を促し、当該修正された第1クエリを第2クエリとして受け付ける促進部、
    前記第クエリが修正されると、前記第1クエリと前記第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定部、
    前記推定された資源量を提示する提示部、
    備えることを特徴とする検索装置。
  2. 前記推定部は、前記データベースにおける前記第1クエリが示す検索対象となった期間を示す第1期間の長さと、前記データベースにおける前記第2クエリが示す検索対象となる期間を示す第2期間の長さと、の比と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量とに基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
  3. 前記推定部は、
    第nクエリ(n>2)が、検索済みの第(n-1)クエリの期間条件のみを修正されたものであり、かつ、n>m>1である任意の整数mにおいて、第mクエリが、検索済みの第(m-1)クエリの期間条件のみを修正されたものである場合、
    前記第1クエリから前記第(n-1)クエリまでの各クエリにかかる検索に要した資源量を分析することにより、前記第nクエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
  4. 前記推定部は、前記第2クエリにかかる検索が実行可能となるまでの待ち時間を推定し、
    前記提示部は、前記推定された待ち時間に、前記推定された資源量に含まれる前記第2クエリにかかる検索の所要時間を加算した時間に基づいて、前記第2クエリにかかる検索が完了までに要する時間、または、前記第2クエリにかかる検索が完了する時刻を提示する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検索装置。
  5. 前記提示部は、前記第1クエリの期間条件、および、前記第mクエリで表されるクエリの期間条件との対比において、前記第nクエリの期間条件があらかじめ定められた関係にない場合、前記検索者に前記第nクエリの期間条件を見直すよう警告する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の検索装置。
  6. 前記提示部は、前記推定された資源量があらかじめ定められた範囲内にない場合、前記検索者への警告を表示する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の検索装置。
  7. 前記検索者から前記修正を完了させる旨の指示を受け付けると、前記第2クエリにかかる検索を実行すべき旨の指示が受け付けられたとみなす実行部をさらに備え、
    前記実行部は、前記第2クエリにかかる検索が終了すると、前記検索者に当該検索が終了したことを通知する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の検索装置。
  8. 前記推定部は、前記第クエリが修正されると、前記第1クエリと前記第2クエリとの類似度を算出し、当該算出された類似度があらかじめ定められた条件を満たすことを条件に、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の検索装置。
  9. データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、検索済みの第1クエリにかかる検索に要した資源量を当該第1クエリに対応付けて記憶部に記録する検索装置による検索方法であって、
    前記検索装置が、前記検索者に前記第1クエリを提示して前記第1クエリの修正を促し、当該修正された第1クエリを第2クエリとして受け付ける促進ステップ、
    前記検索装置が、前記第クエリが修正されると、前記第1クエリと前記第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定ステップ、
    前記検索装置が、前記推定された資源量を提示する提示ステップ、
    備えることを特徴とする検索方法。
  10. データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、検索済みの第1クエリにかかる検索に要した資源量を当該第1クエリに対応付けて記憶部に記録するコンピュータに、
    前記検索者に前記第1クエリを提示して前記第1クエリの修正を促し、当該修正された第1クエリを第2クエリとして受け付ける促進手順、
    前記第クエリが修正されると、前記第1クエリと前記第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定手順、
    前記推定された資源量を提示する提示手順、
    実行させるプログラム。
  11. データベースを検索するクエリを検索者から受け付け、当該クエリにかかる検索を実行し、当該検索の結果を前記検索者に提示するとともに、検索済みの第1クエリにかかる検索に要した資源量を当該第1クエリに対応付けて記憶部に記録するコンピュータに、
    前記検索者に前記第1クエリを提示して前記第1クエリの修正を促し、当該修正された第1クエリを第2クエリとして受け付ける促進手順、
    前記第クエリが修正されると、前記第1クエリと前記第2クエリとの差異と、前記第1クエリにかかる検索に要した資源量と、に基づいて、前記第2クエリにかかる検索に要する資源量を推定する推定手順、
    前記推定された資源量を提示する提示手順、
    実行させるプログラムを記録した、非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
JP2017502897A 2016-03-25 2016-03-25 検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体 Active JP6126764B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/059708 WO2017163415A1 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6126764B1 true JP6126764B1 (ja) 2017-05-10
JPWO2017163415A1 JPWO2017163415A1 (ja) 2018-03-29

Family

ID=58704783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017502897A Active JP6126764B1 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6126764B1 (ja)
WO (1) WO2017163415A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001101211A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Hitachi Ltd データベース処理方法
JP2004252789A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報検索装置、情報検索方法、情報検索プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001101211A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Hitachi Ltd データベース処理方法
JP2004252789A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 情報検索装置、情報検索方法、情報検索プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017163415A1 (ja) 2017-09-28
JPWO2017163415A1 (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11526799B2 (en) Identification and application of hyperparameters for machine learning
US20200356572A1 (en) Search ranking method and apparatus, electronic device and storage medium
US20150052122A1 (en) Identifying and ranking solutions from multiple data sources
WO2019061664A1 (zh) 电子装置、基于用户上网数据的产品推荐方法及存储介质
US11856129B2 (en) Systems and methods to manage models for call data
US20200314472A1 (en) Utilizing one hash permutation and populated-value-slot-based densification for generating audience segment trait recommendations
CN111367529A (zh) 代码贡献统计方法及装置
CN111190905A (zh) 数据库表格处理方法、装置及电子设备
CN106599082B (zh) 一种检索方法、相关装置及电子设备
CN110851173B (zh) 报表生成方法及装置
CN109271224B (zh) 用于确定位置的方法和设备
CN109597819B (zh) 用于更新数据库的方法和装置
JP6126764B1 (ja) 検索装置、検索方法、プログラム、および非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体
WO2016155384A1 (zh) 一种搜索优化方法、装置和系统
CN115860877A (zh) 一种产品营销方法、装置、设备及介质
CN109408716B (zh) 用于推送信息的方法和设备
CN110795424A (zh) 特征工程变量数据请求处理方法、装置及电子设备
JP6609216B2 (ja) ソースコードの静的解析結果の分析装置及び分析方法
JP7345744B2 (ja) データ処理装置
JP6990757B1 (ja) 生成装置、生成方法及び生成プログラム
JP7453182B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
US10636071B2 (en) Managing device, managing method, recording medium, and program
US20160239495A1 (en) Rating the relevance of news stories for recipients of a news feed
US10783525B1 (en) User annotated feedback
US20150046439A1 (en) Determining Recommendations In Data Analysis

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250