JP6126325B1 - バイオセンサ - Google Patents

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Abstract

バイオセンサは、主面を有するベース基板2と、ベース基板2の主面上に位置し、それぞれ作用極および対極を有する第1電極対4aおよび第2電極対4bを含む電極層4と、電極層上に配置され、第1電極対の一部を露出する第1開口8aおよび第1開口と独立しており、第2電極対の一部を露出する第2開口8bとを有するスペーサ基板8と、被検体と反応する第1試薬を含み、第1開口内に位置する第1試薬層6Aと、被検体と反応する第2試薬を含み、第2開口内に位置する第2試薬層6Bと、少なくとも1つの導入開口を含む導入部10cを有し、スペーサ基板上に配置されたトップカバー基板10であって、導入部が、スペーサ基板の第1開口の一部および第2開口の一部と重なっているトップカバー基板10とを備える。

Description

本願は、被検体に含まれる特定物質の濃度を計測するバイオセンサに関する。
医療・臨床検査分野、製薬分野をはじめとして種々の分野でバイオセンサが実用化されている。たとえば、血液中の種々の物質の濃度を測定するバイオセンサが実用化され、医療および臨床検査分野において広く利用されている。
特許文献1は、血液凝固測定などの電気化学的血液テストストリップとして使用可能なマイクロ流体センサを開示している。このマイクロ流体センサは、毛管作用によって被測定流体が流れる分岐を有する流路と、分岐した2つの流路の末端に位置する反応ゾーンに設けられた電極対とを有する。特許文献1によれば、血液凝固の測定では凝固時間が重要であり、精度よくかつ再現性よく測定を行うために反応ゾーンにおける流体の流れを妨げる因子を最小にすることが重要であると開示している。
特開2015−108622号公報
バイオセンサの構造は、検出すべき物質の特性や検出に用いる測定方法に応じて最適化されていることが好ましい。本開示は、2種以上の物質をより精度よく測定することが可能な電気化学的測定法を用いたバイオセンサを提供する。
本開示のバイオセンサは、主面を有するベース基板と、前記ベース基板の前記主面上に位置し、それぞれ作用極および対極を有する第1電極対および第2電極対を含む電極層と、前記電極層上に配置され、前記第1電極対の一部を露出する第1開口および前記第1開口と独立しており、前記第2電極対の一部を露出する第2開口とを有するスペーサ基板と、被検体と反応する第1試薬を含み、前記第1開口内に位置する第1試薬層と、前記被検体と反応する第2試薬を含み、前記第2開口内に位置する第2試薬層と、少なくとも1つの導入開口を含む導入部を有し、前記スペーサ基板上に配置されたトップカバー基板であって、前記導入部が、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部および前記第2開口の一部と重なっているトップカバー基板とを備える。
本開示のバイオセンサによれば、トップカバー基板の導入開口が第1開口および第2開口と重なっているため、被検体を反応室に導く分岐付きの流路を設けることなく、電極が設けられた第1開口および第2開口内に被検体を導入することができる。このため、第1開口および/または第2開口の面積を大きくすることによって、測定に用いる被検体の量を増加させ、また、作用極と対極との境界の長さを増加させることが可能となり、バイオセンサの検出感度を高めることが可能となる。よって、電気化学的測定法により2種以上の物質を精度よく測定することが可能である。
(a)および(b)は、バイオセンサの第1の実施形態を示す斜視図および分解斜視図である。 (a)および(b)は図1に示すバイオセンサの断面図および平面図であり、(c)は、バイオセンサからトップカバー基板を取り除いた平面図であり、(d)は、バイオセンサからトップカバー基板および第1および第2試薬層を取り除いた平面図であり、(e)は、バイオセンサからスペーサ基板より上の構造を取り除いた平面図である。 測定装置の構成を示すブロック図である。 バイオセンサに被検体を滴下する様子を示す斜視図である。 第1の実施形態のバイオセンサを用いて濃度が既知であるHbA1cの測定を行った場合のHbA1cの濃度と電流値との関係を示すグラフである。 第1の実施形態のバイオセンサを用いて濃度が既知であるHbの測定を行った場合のHbの濃度と電流値との関係を示すグラフである。 (a)および(b)は、バイオセンサの第2の実施形態を示す斜視図および分解斜視図である。 バイオセンサの第3の実施形態を示す分解斜視図である。 バイオセンサの第4の実施形態を示す分解斜視図である。
本願発明者は、電気化学的測定法により2種以上の物質を精度よく測定することができるバイオセンサの構造を詳細に検討した。たとえば、バイオセンサによって、ヘモグロビンA1c(以下、HbA1cと記載する。)値を電気化学的に測定する場合を考える。HbA1c値は、赤血球中のヘモグロビン(Hbと記載する。)のうち、糖と結合しているヘモグロビン(HbA1c)の割合で示される検査値である。HbA1c値は、過去1〜2ヶ月の平均的な血糖値を反映するため、血中のグルコース値と比較すると、検査前の食事による影響を受けにくく、糖尿病を管理するより正確な指標として用いることが可能である。HbA1c値を求めるためには、HbA1cの濃度(量)とHbの濃度(量)とを求める必要がある。ここで、Hbは、HbA1cおよびその他の誘導体を含む総Hbを意味する。しかし、HbA1cの濃度は一般的に低いため、特に電気化学的にHbA1cの濃度を測定することは難しい。このため、主としてHbA1c値は光学的分光方法を用いて測定されていた。
電気化学的測定法を用いるバイオセンサにおいて、測定すべき物質の濃度が低い場合、できるだけ多くの量の被検体を用い、かつ、電極における検出領域を大きくし、検出精度を高めることが考えられる。従来の2種以上物質を検出するバイオセンサでは、分岐を有するマイクロ流路を用いて被検体を2以上に分割し、それぞれの反応室で電気化学反応を利用して被検体中の物質を検出していた。しかし、このような構造のバイオセンサでは、分岐を有するマイクロ流路を形成するため、電極を大きく形成できない場合がある。本願発明者はこのような課題に鑑み、新規な構造を備えたバイオセンサを想到した。本開示のバイオセンサの概要は以下のとおりである。
[項目1]
主面を有するベース基板と、
前記ベース基板の前記主面上に位置し、それぞれ作用極および対極を有する第1電極対および第2電極対を含む電極層と、
前記電極層上に配置され、前記第1電極対の一部を露出する第1開口および前記第1開口と独立しており、前記第2電極対の一部を露出する第2開口を有するスペーサ基板と、
被検体と反応する第1試薬を含み、前記第1開口内に位置する第1試薬層と、
前記被検体と反応する第2試薬を含み、前記第2開口内に位置する第2試薬層と、
少なくとも1つの導入開口を含む導入部を有し、前記スペーサ基板上に配置されたトップカバー基板であって、前記導入部が、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部および前記第2開口の一部と重なっているトップカバー基板と、
を備えたバイオセンサ。
この構成によれば、トップカバー基板の導入開口が第1開口および第2開口と重なっているため、被検体を反応室に導く分岐付きの流路を設けることなく、電極が設けられた第1開口および第2開口内に被検体を導入することができる。このため、第1開口および/または第2開口の面積を大きくすることによって、測定に用いる被検体の量を増加させ、また、作用極と対極との境界の長さを増加させることが可能となり、バイオセンサの検出感度を高めることが可能となる。また、導入部から被検体を導入することにより、スペーサ基板に設けられた第1開口および第2開口に並行して同時に被検体を導入することができるため、第1開口および第2開口を被検体で満たし、測定を開示するまでの時間を短縮することが可能となる。また、第1開口および第2開口が独立しているため、それぞれの大きさを任意に設定でき、使用する被検体の量を独立して調整できる。このため、被検体中の検出すべき物質の濃度、検出感度に応じて、使用する被検体の量を変化させることができ、適切な感度で測定を行うことができる。
また、トップカバー基板に導入部を設けるため、被検体の滴下量を多くして、短時間で第1開口および第2開口を被検体で満たすことが可能であり、測定時間を短縮することができる。また、検出のための第1電極対および第2電極対の面積を大きくしても、短時間で、かつ、十分な量の被検体を電極対に接触させることができる。このため、検出感度を高めることができる。
[項目2]
前記スペーサ基板において、前記第1開口の面積は前記第2開口よりも大きい項目1に記載のバイオセンサ。
この構成によれば、第1開口が大きいため、より多くの被検体を用いて測定を行うことができ、第1物質を用いて検出すべき物質の検出精度を高めることができる。
[項目3]
前記電極層において、前記第1開口内で露出している第1電極対の前記作用極と隣接する前記対極との境界の長さは、前記第2開口内で露出している第2電極対の前記作用極と隣接する前記対極との境界の長さよりも大きい、項目1または2に記載のバイオセンサ。
この構成によれば、第1電極対における作用極と対極との境界の長さを大きくできるため、検出感度を高めることができる。
[項目4]
前記スペーサ基板の前記第1開口および前記第2開口とそれぞれ連通している第1排出口および第2排出口を有する項目1に記載のバイオセンサ。
この構成によれば、第1排出口および第2排出口を備えているため、毛細管力によって被検体を第1開口および第2開口内に確実に導入することができる。
[項目5]
前記第1排出口および第2排出口は、前記スペーサ基板に位置しており、前記スペーサ基板の側面に開口を有し、それぞれ前記第1開口および前記第2開口に接続されている、項目4に記載のバイオセンサ。
この構成によれば、トップカバー基板の主面には、導入開口しか位置していないため、第1排出口および第2排出口から何らかの異物が混入したり、操作者が第1排出口および第2排出口を導入開口と間違えて被検体を導入する可能性を低減することができる。
[項目6]
前記第1排出口および第2排出口は、前記トップカバー基板に位置しており、前記スペーサ基板の前記第1開口の他の一部および前記第2開口の他の一部と重なっている項目4に記載のバイオセンサ。
[項目7]
前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は1つであり、前記導入開口が、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部および前記第2開口の一部と重なっている、項目1から6のいずれかに記載のバイオセンサ。
この構成によれば、1つの導入開口から第1開口および第2開口へ同時に被検体を導入することができるので、測定時の操作が簡略になる。
[項目8]
前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は2つであり、一方の導入開口は、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部と重なっており、他方の導入開口は、前記第2開口の一部と重なっている、項目1から6のいずれかに記載のバイオセンサ。
この構成によれば、前記スペーサ基板の前記第1開口および前記第2開口にそれぞれ導入開口が設けられるため、第1開口および第2開口の毛細管力をより独立して調整しやすくなる。よって、検出感度が異なるために、第1開口および第2開口に導入すべき被検体の量が大きく異なる場合でも、導入に要する時間を揃えたり、第1開口および第2開口の全体に被検体を確実に導入することが可能となり、測定時間の短縮や、再現性の高い測定を行うことが可能となる。
[項目9]
前記ベース基板、前記スペーサ基板および前記トップカバー基板は、第1方向の長さが前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも大きいストリップ形状を有し、
前記第1開口および前記第2開口は、前記スペーサ基板において、前記第1方向に隣接して配列されており、
前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は1つであり、前記導入開口は、前記第1開口および前記第2開口の互いに隣接する部分と重なっている、項目1に記載のバイオセンサ。
[項目10]
前記トップカバー基板は、第1排出口および第2排出口をさらに有し、
前記第1排出口および前記導入部の前記導入開口は、前記スペーサ基板の前記第1開口の前記第1方向における両端とそれぞれ重なっており、
前記第2排出口および前記導入部の前記導入開口は、前記スペーサ基板の前記第2開口の前記第1方向における両端とそれぞれ重なっている、項目9に記載のバイオセンサ。
[項目11]
前記被検体は、赤血球から分離されたヘモグロビンを含み、
前記ヘモグロビンはヘモグロビンA1cを含み、
前記第1試薬は、前記ヘモグロビンA1cまたは前記ヘモグロビンA1cに由来する物質と特異的に反応し、
前記第2試薬は前記ヘモグロビンと反応する、項目1から10のいずれかに記載のバイオセンサ。
以下、図面を参照しながら、本開示のバイオセンサの実施形態を詳細に説明する。本開示のバイオセンサは、被検体に含まれる2以上の異なる物質を、電気化学的に検出および/または定量することができる。本開示の実施形態では、被検体中に含まれる第1物質および第2物質を検出するバイオセンサの一形態を説明する。本開示のバイオセンサは特に被検体に含まれる2以上の物質の検出感度が異なる場合において、検出感度が相対的に低い物質でも、感度を高めて検出することが可能である。以下に示す実施形態では、第1物質および第2物質として血液に前処理を施した被検体中のHbA1cおよびHbの濃度を電気化学的に測定するバイオセンサを例に挙げて説明する。しかし、本開示のバイオセンサは、他の物質の検出にも好適に用いることが可能である。以下に示す実施形態は例示であって、本発明は実施形態により制限されない。また、以下の実施形態の説明において、分かり易さのため、あるいは不要な重複を避けるため、図面に参照符号を付し、同様の説明を省略する場合、あるいは、説明で参照しない構成要素に参照符号を付さない場合がある。
(第1の実施形態)
<バイオセンサの構造>
本開示のバイオセンサの第1の実施形態を説明する。図1(a)および(b)は、本実施形態のバイオセンサ101の斜視図および分解斜視図である。バイオセンサ101は、ベース基板2と、電極層4と、第1および第2試薬層6A、6Bと、スペーサ基板8と、トップカバー基板10とを備えている。図1(b)に示すように、ベース基板2、スペーサ基板8およびトップカバー基板10は、たとえば、x方向に沿って長手方向を有し、幅方向であるy方向の長さよりもx方向の長さが大きいストリップ形状を有している。
図2(a)および(b)は、バイオセンサ101の断面図および平面図である。図2(c)、(d)および(e)は、それぞれ、トップカバー基板10を取り除いた平面図、トップカバー基板10ならびに第1および第2試薬層6A、6Bを取り除いた平面図、スペーサ基板8より上の構造を取り除いた平面図である。これらの図を参照しながら、バイオセンサ101の構造を詳細に説明する。
ベース基板2は、バイオセンサ101の全体の構造を支持する。ベース基板2は主面2mおよび主面2rを有し、上述したようにストリップ形状を備える。基板における主面とは、基板として構造物を支持する主要な広い面を意味する。
電極層4はベース基板2の主面2mに位置している。電極層4は、少なくとも第1電極対4aおよび第2電極対4bを含んでいる。第1電極対4aおよび第2電極対4bは、被検体中の互いに異なる物質である第1物質および第2物質を検出するために用いられる。本実施形態では、第1物質はHbA1cであり、第2物質はHbである。
図2(e)に示すように、第1電極対4aは作用極4awおよび対極4acを含む。本実施形態では、第1電極対4aは、2つの作用極4awおよび3つの対極4acを含む。2つの作用極4awは配線部4ddによって端子4edに接続されている。3つの対極4acは配線部4daによって端子4eaに接続されている。ベース基板2の長手方向であるx方向において、作用極4awおよび対極4acは交互に配列されている。
同様に、第2電極対4bは、作用極4bwおよび対極4bcを含む。本実施形態では、第2電極対4bは、1つの作用極4bwおよび2つの対極4bcを含む。作用極4bwは配線部4dcによって端子4ecに接続されている。2つの対極4bcは配線部4dbによって端子4ebに接続されている。ベース基板2の長手方向において、作用極4bwおよび対極4bcは交互に配列されている。各作用極4awを挟む一対の対極4acには、円状の切込みcaが設けられている。同様に、作用極4bwを挟む一対の対極4bcにも円状の切込みcbが設けられている。
本実施形態では、電極層4における上述した電極の構造は、ベース基板2の主面2mのほぼ全面を連続的に覆う金属膜をパターニングすることによって構成されている。
スペーサ基板8は、電極層4上に配置されており、第1開口8aおよび第2開口8bを含む。スペーサ基板8の長手方向の長さは、ベース基板2の長さよりも小さい。このため、電極層4の端子4ea〜4edはスペーサ基板8に覆われておらず、露出している。
第1開口8aおよび第2開口8bは、スペーサ基板8の2つの主面8m、8rに達する貫通孔である。また、第1開口8aおよび第2開口8bは、独立した空間であり、連通していない。スペーサ基板8が、ベース基板2およびトップカバー基板10に挟まれることによって、第1開口8aおよび第2開口8bは、被検体を保持し、被検体が第1および第2試薬層6A、6Bと反応することにより生じる被検体の電気的変化を検出する反応室となる。
第1開口8aおよび第2開口8bはそれぞれ、スペーサ基板8の長手方向に沿って長手を有する矩形形状を有しており、かつ、スペーサ基板8の長手方向に沿って配列されている。このため、スペーサ基板8の中央近傍において、第1開口8aの一端8acが第2開口8bの一端8bcと近接している。第1開口8aの他端8aeおよび第2開口8bの他端8beはそれぞれ、スペーサ基板8の長手方向の両端近傍に近接している。
本実施形態では、第1開口8aに保持した被検体中の第1物質を高い感度で検出する。つまり、第1物質を検出するための反応室の容積は、第2物質を検出するための反応室の容積よりも大きい。このため、第1開口8aの面積は第2開口8bの面積よりも大きい方が好ましい。本実施形態では、図2(d)に示すように、x方向(長手方向)における第1開口8aおよび第2開口8bの長さをLa、Lbとし、y方向(長手方向に垂直な方向)の幅をWa、Wbとした場合、La>Lbであり、かつ、Wa>Wbである。これにより、第1開口8aに保持し得る被検体の量を、第2開口8bに保持し得る被検体の量よりも多くすることができる。
第1開口8aおよび第2開口8bの大きさは、被検体中の第1物質および第2物質の濃度、用いる検出方法における検出感度等を考慮した必要な被検体量に応じて決定し得る。また、毛細管力(毛細管現象)を利用して、被検体を第1開口8aおよび第2開口8bに導入する場合には、スペーサ基板8は、毛細管力が被検体に働き得る厚さ(z方向)を有している。
スペーサ基板8は電極層4上に配置されるため、第1開口8aおよび第2開口8b内において、それぞれ第1電極対4aの一部および第2電極対4bの一部が露出している。第1開口8aおよび第2開口8b内に保持される被検体の電気的あるいは電気化学的変化は第1電極対4aおよび第2電極対4bによって検出することができる。第1開口8a内において、第1電極対4aの作用極4awと対極4acとの境界の長さの総和は4×Waであり、第2開口8b内において、第2電極対4bの作用極4bwと対極4bcとの境界の長さの総和は、2×Wbである。つまり、作用極と対極との境界の長さの総和は、第1電極対4aの方が第2電極対4bよりも長く、第1電極対4aの検出感度が高められている。
第1試薬層6Aおよび第2試薬層6Bはそれぞれ、第1試薬および第2試薬を含んでいる。第1試薬および第2試薬は、被検体の第1物質および第2物質、あるいは、前処理によって生成した第1物質および第2物質に由来する物質とそれぞれ反応し、被検体に電気的に検出可能な変化を生じさせる。本実施形態では、第1試薬は、Hb1Acを前処理することによって生成したフルクトシルバリルヒスチジンと特異的に反応する検出酵素であるフルクトシルペプチオキシダーゼであり、第1試薬層に固定化されている。また、第2試薬は、Hb1Acを含むすべてのHbと反応するメディエータであるフェリシアン化カリウムであり、第2試薬層に固定化されている。
第1試薬層6Aおよび第2試薬層6Bはそれぞれ、スペーサ基板8の第1開口8aおよび第2開口8b内に配置されている。より具体的には、第1試薬層6Aは2つの第1電極対4aの作用極4awと対極4acとの境界近傍上に位置しており、第2試薬層6Bは第2電極対4bの作用極4bwと対極4bcとの境界近傍上に位置している。本実施形態では、第1試薬層6Aおよび第2試薬層6Bの材料を電極層4の上から滴下した場合に、対極に設けられた円状の切込みca、cbによって、材料が広がる領域が規定される。このため、作用極と対極との間近傍に位置する第1試薬層6Aおよび第2試薬層6Bの量が一定となり、バイオセンサ間での第1物質および第2物質の検出時の電流のばらつきを抑制することができる。
トップカバー基板10は、スペーサ基板8上に位置している。トップカバー基板10は、少なくとも1つの導入開口を含む導入部を有する。本実施形態では、1つの導入開口10cを有している。図2(a)および(b)によく示されるように、導入開口10cは、第1開口8aの一部および第2開口8bの一部と重なっている。より具体的には、第1開口8aの長手方向の一端8acおよび第2開口8bの長手方向の一端8bcが導入開口10c内に位置している。このため、導入開口10cは、第1開口8aおよび第2開口8bと連通しており、導入開口10cに被検体を滴下すると、被検体は、第1開口8aおよび第2開口8bへ流れていく。
本実施形態では、トップカバー基板10は、第1排出口10eaおよび第2排出口10ebをさらに有する。第1排出口10eaおよび第2排出口10ebは、第1開口8aの一部および第2開口8bの一部と重なっており、第1開口8aの他端8aeおよび第2開口8bの他端8beが第1排出口10ea内および第2排出口10eb内に位置している。第1排出口10eaおよび第2排出口10ebを設けることにより、第1開口8aおよび第2開口8bにそれぞれ毛細管力が働くように構成されている場合に、被検体がこれらの空間内へ引き込まれるにつれて、内部に存在していた気体が、第1排出口10eaおよび第2排出口10ebから排出される。よって、第1開口8aおよび第2開口8bへの毛細管力による被検体の導入が可能となる。第1開口8aおよび第2開口8bに毛細管力が実質的に働かないように構成されている場合には、第1排出口10eaおよび第2排出口10ebは設けなくてもよい。この場合、導入開口10cから導入される被検体は、重力に従って、第1開口8aおよび第2開口8b内へ流れる。
上述した要素が積層されることによって、図1(a)および図2(a)に示すように、導入開口10c、第1開口8a、第1排出口10eaを含み、第1物質を検出する第1セル11aと、導入開口10c、第2開口8b、第2排出口10ebを含み、第2物質を検出する第2セル11bとが構成される。
ベース基板2、スペーサ基板8およびトップカバー基板10は、絶縁性材料によって構成されている。たとえば、種々の樹脂材料、たとえばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等を用いることができる。この他、ガラス等の無機材料によって構成されていてもよい。電極層4は、導電性材料により構成されている。たとえば、パラジウム等の金属膜にレーザービームなどによるパターニングを行うことによって形成されている。ベース基板2、電極層4、スペーサ基板8およびトップカバー基板10はたとえば接着剤によって接合されている。
<測定装置の構成>
図3にバイオセンサ101を装填して被検体の第1物質および第2物質の測定を行う測定装置201の一構成例を示す。測定装置201は、センサ装着部16と、第1測定部17と、第2測定部18と、制御部19とを備える。センサ装着部16は、バイオセンサ101の端子4ea〜4edと接触し、第1測定部17および第2測定部18と電気的に接続されたコネクタ16a〜16dを有する。第1測定部17および第2測定部18は、コネクタ16a〜16dおよび端子4ea〜4edを介して、第1電極対4aおよび第2電極対4bにそれぞれ所定の電圧を印加し、電流値を測定する。測定した電流値は制御部19へ出力される。
制御部19は、第1測定部17および第2測定部18から受け取る電流値(または電圧値)から、第1物質および第2物質の濃度を決定する。たとえば、制御部19は、電流値と濃度値とが関係づけられたテーブル、あるいは、電流値と濃度値との関数を記憶しており、テーブルあるいは関数に基づき第1物質および第2物質の濃度を算出する。本実施形態では、第1物質は、HbA1cであり、第2物質はHbであり、電流値または濃度値からHbA1cのHbに対する割合を算出し、HbA1c値を決定する。測定装置201は、さらに操作部20、タイマー21、記憶部22、温度センサ23および表示部24を備えており、温度センサ23からの情報を参照して、HbA1c値を補正してもよい。補正されたHbA1c値は、タイマー21からの時刻に関する情報とともに、記憶部22に格納されるとともに、表示部24に表示される。制御部19は、操作者が操作部20から入力する指令に基づき、測定、表示、測定結果の記憶などの処理を行う。
測定装置201の制御部19は、マイコンなどの演算装置と記憶部とを含む。記憶部には、測定の手順を規定したプログラムが記憶されており、演算装置がプログラムを実行することによって、第1物質および第2物質の濃度が測定される。第1測定部17および第2測定部18は、所定の電圧を発生する電源回路と、電流値を測定する電流計とを含む。測定した電流値は、たとえば、デジタル信号に変換され、制御部19で上述した処理が行われる。表示部24は、液晶表示装置や有機EL表示装置等であってもよい。
<バイオセンサ101および測定装置201によるHbA1cの測定>
以下、バイオセンサ101および測定装置201を用いたHbA1cの具体的な測定手順を説明する。
(1)被検体の前処理
まず被検者から採取した血液検体の前処理を行う。具体的には採取した血液検体に、界面活性剤等の溶血剤を添加し、血液検体の赤血球中のHbを溶出させる。
次に、溶出したHbを含む血液検体に分解酵素であるプロテアーゼを加え、Hbを分解する。分解によって、Hb中のHbA1cは、フルクトシルバリルヒスチジンを生成する。以下、前処理された血液検体を単に被検体と呼ぶ。
(2)バイオセンサ101での電気化学反応
バイオセンサ101を測定装置201に装着する。被検体をスポイト30で吸い取り、図4に示すように、バイオセンサ101の導入開口10c付近に滴下する。導入開口10c付近に点着された被検体は、毛細管力によって、導入開口10cから引き込まれ、第1開口8aおよび第2開口8bに同時に、つまり、並行して導入される。
第1開口8aに導入された被検体中のフルクトシルバリルヒスチジンは、第1試薬層6A中の第1試薬であるフルクトシルペプチオキシダーゼと反応し、過酸化水素を生成する。生成した過酸化水素の量に応じて、被検体の導電性が変化する。このため、第1電極対4aの作用極4awと対極4acとの間を流れる電流値も生成した過酸化水素の量に応じて変化する。フルクトシルバリルヒスチジンはHbA1cに由来するため、被検体中のHbA1c量に応じて電流値が変化する。
第2開口8bに導入された被検体中のHbと第2試薬層6B中の第2試薬であるフェリシアン化カリウムとは酸化還元反応する。この電荷の移動を第2電極対4bの作用極4bwと対極4bcとの間を流れる電流として検出することにより、Hb量に応じた電流値を検出することができる。
(3)測定装置201による測定
たとえば、測定装置201によって第1電極対4aの作用極4awと対極4acとの間に0.1V〜0.4Vの電圧を5秒から10秒間印加し、作用極4awと対極4acとの間に流れる電流量を測定する。また、同様に、第2電極対4bの作用極4bwと対極4bcとの間に0.1V〜0.4Vの電圧を5秒から10秒間印加し、作用極4bwと対極4bcとの間に流れる電流量を測定する。
第1測定部17および第2測定部18が測定した電流値は、HbA1cの量およびHbの量に相当する。測定装置201は、これらの電流値を用いてHbA1c値を求める。
<測定結果例>
図5および図6に、HbA1cおよびHbの濃度が既知である被検体を用いて測定を行った結果を示す。予めHbA1cの濃度がわかっている5種類の被検体を用いて、第1測定部17で電流値を測定した。被検体のHbA1cの濃度を横軸にとり、測定した電流値を縦軸に取ったグラフを図5に示す。同様に、予めHbの濃度がわかっている5種類の被検体を用いて、第2測定部18で電流値を測定した。被検体のHbの濃度を横軸にとり、測定した電流値を縦軸に取ったグラフを図6に示す。
図5および図6から分かるように、HbA1c濃度と電流値およびHb濃度と電流値はそれぞれ線形関係を示している。このことから、本開示のバイオセンサ101を用いて、電気化学的に、HbA1c濃度およびHb濃度を測定し、HbA1c値を精度よく求められることが分かる。
<効果等>
このように本開示のバイオセンサによれば、トップカバー基板の導入開口が第1開口および第2開口と重なっているため、被検体を反応室に導く分岐付きの流路を設けることなく、電極が設けられた第1開口および第2開口内に被検体を導入することができる。つまり、バイオセンサは分岐付きの流路を有していない。このため、第1開口および/または第2開口の面積を大きくすることによって、測定に用いる被検体の量を増加させ、また、作用極と対極との境界の長さを増加させることが可能となり、バイオセンサの検出感度を高めることが可能となる。また、導入部から被検体を導入することにより、スペーサ基板に設けられた第1開口および第2開口に並行して同時に被検体を導入することができるため、第1開口および第2開口を被検体で満たし、測定を開始するまでの時間を短縮することが可能となる。
また、第1開口および第2開口内において、被検体と第1物質および第2物質とをそれぞれ反応させることにより、第1電極対および第2電極対を用いて、被検体中の2種類の物質を検出あるいは定量することができる。第1開口および第2開口が独立しているため、第1物質および第2物質の内の一方の測定が他方の測定に影響を与えることがなく、独立して高い精度で2種類の物質を検出できる。
第1開口および第2開口は独立しているため、それぞれの大きさを任意に設定でき、使用する被検体の量を独立して調整できる。このため、被検体中の検出すべき物質の濃度、検出感度に応じて、使用する被検体の量を変化させることができ、適切な感度で測定を行うことができる。たとえば、第1開口の面積を第2開口の面積よりも大きくすることにより、第1物質を用いて検出すべき物質の検出精度を高めることができる。また、第1開口の面積を大きくすることによって、第1電極対における作用極と対極との境界の長さを大きくでき、検出感度をさらに高めることができる。第1開口および第2開口は独立しているため、毛細管力を利用して被検体を第1開口および第2開口へ導入する場合において、それぞれに働く毛細管力を独立して調整し得る。
また、トップカバー基板に導入部を設けるため、被検体の滴下量を多くして、短時間で第1開口および第2開口を被検体で満たすことが可能であり、測定時間を短縮することができる。また、検出のための第1電極対および第2電極対の面積を大きくしても、短時間で、かつ、十分な量の被検体を電極対に接触させることができる。このため、検出感度を高めることができる。
また、第1開口および第2開口に第1排出口および第2排出口をそれぞれ設けることによって、被検体を、毛細管力を用いて第1開口および第2開口に導入することができる。このため、安定して、かつ、確実に、第1開口および第2開口を被検体で満たすことができる。
(第2の実施形態)
本開示のバイオセンサの第2の実施形態を説明する。図7(a)および(b)は、本実施形態のバイオセンサ101の斜視図および分解斜視図である。バイオセンサ102は、トップカバー基板10が第1導入開口10caおよび第2導入開口10cbを含む導入部を備えている点で第1の実施形態のバイオセンサ101と異なる。第1開口8aの一端8acは、第1導入開口10ca内に位置しており、第2開口8bの一端8bcは第2導入開口10cb内に位置している。第1導入開口10caおよび第2導入開口10cbは互いに独立しており、連通していない。このため、それぞれの面積(大きさ)を独立して調整することが可能である。このため、第1開口8aおよび第2開口8bに働く毛細管力の大きさを、これらとそれぞれ重なる第1導入開口10caおよび第2導入開口10cbの面積を変化させることにより、独立して調整することができる。よって、第1開口8aおよび第2開口8bの面積あるいは形状が異なっていても、それぞれに適切な毛細管力が働くように調節することが可能であり、より確実に被検体をバイオセンサ102内に導入することが可能である。
第1導入開口10caおよび第2導入開口10cbは近接している。このため、たとえば、第1導入開口10caと第2導入開口10cbとの間に被検体を滴下すれば、第1導入開口10caおよび第2導入開口10cbの両方に被検体を導入することができ、実質的に同時に第1開口8aおよび第2開口8bへ被検体を導入することが可能である。
(第3の実施形態)
本開示のバイオセンサの第3の実施形態を説明する。図8は、本実施形態のバイオセンサ103の分解斜視図である。バイオセンサ103は、スペーサ基板8に第1排出口8adおよび第2排出口8bdが設けられている点で第1の実施形態のバイオセンサ101と異なる。第1排出口8adは、第1開口8aの他端8aeに設けられており、スペーサ基板8の長手方向の側面に開口を有している。また、第2排出口8bdは、第2開口8bの他端8beに設けられており、スペーサ基板8の長手方向の他の側面に開口を有している。
この構成によれば、トップカバー基板10の主面には、導入開口10cしか位置していないため、第1排出口10eaおよび第2排出口10ebから何らかの異物が混入したり、操作者が第1排出口10eaおよび第2排出口10ebを導入開口と間違えて被検体を導入する可能性を低減することができる。
(第4の実施形態)
本開示のバイオセンサの第4の実施形態を説明する。図9は、本実施形態のバイオセンサ104の分解斜視図である。バイオセンサ104は、スペーサ基板8に第1開口8a、第2開口8bおよび第3開口8cが設けられている点、電極層4が、第3電極対4cをさらに含んでいる点および第3試薬層6Cを備えている点で第1の実施形態のバイオセンサ101と異なる。第1開口8aおよび第3開口8cは長手方向に垂直な方向に配列されている。また、第1開口8aの一端8acおよび第3開口8cの一端8ccは第2開口8bの一端8bcに近接している。導入開口10cは、第1開口8aの一端8ac、第3開口8cの一端8ccおよび第2開口8bの一端8bcと重なっている。第1排出口10eaは、第1開口8aの他端8aeおよび第3開口8cの一端8ceと重なっている。第3電極対4cの一部は、第3開口8c内において露出している。第3試薬層6Cは、第3開口8c内に位置している。
バイオセンサ104によれば、トップカバー基板10の導入部から被検体を導入することにより、スペーサ基板8に設けられた第1開口8a、第2開口8bおよび第3開口8cに並行して被検体を導入することが可能できる。第3試薬層6Cに被検体中の第3物質または第3物質に由来する物質と反応する物質を用いることによって、被検体中の3つの物質を検出することが可能である。
(その他の形態)
上記第1の実施形態から第4の実施形態は適宜組み合わせて実施することが可能である。また、スペーサ基板8に独立して設ける開口の数は2または3に限られず、4以上であってもよい。また、被検体は血液あるいは血液を前処理した液体に限られないし、第1物質および第2物質は、Hb1AcおよびHbに限られず、種々の物質を検出するバイオセンサを実現することができる。
本開示のバイオセンサは、医療・臨床検査分野、製薬分野あるいは種々産業分野で用いられるバイオセンサに好適に用いることが可能である。
2 ベース基板
2m、2r、8m、8r 主面
4 電極層
4a 第1電極対
4ac、4bc 対極
4aw、4bw 作用極
4b 第2電極対
4c 第3電極対
4da〜4dd 配線部
4ea〜4ed 端子
6A 第1試薬層
6B 第2試薬層
6C 第3試薬層
8 スペーサ基板
8a 第1開口
8ac、8bc、8cc 一端
8ad 第1排出口
8ae、8be、8ce 他端
8b 第2開口
8bd 第2排出口
8c 第3開口
10 トップカバー基板
10c 導入開口
10ca 第1導入開口
10cb 第2導入開口
10ea 第1排出口
10eb 第2排出口
16 センサ装着部
16a〜16d コネクタ
17 第1測定部
18 第2測定部
19 制御部
20 操作部
21 タイマー
22 記憶部
23 温度センサ
24 表示部
30 スポイト
101〜104 バイオセンサ
201 測定装置
ca、cb 切込み

Claims (10)

  1. 主面を有するベース基板と、
    前記ベース基板の前記主面上に位置し、それぞれ作用極および対極を有する第1電極対および第2電極対を含む電極層と、
    前記電極層上に配置され、前記第1電極対の一部を露出する第1開口および前記第1開口と独立しており、前記第2電極対の一部を露出する第2開口を有するスペーサ基板と、
    被検体と反応する第1試薬を含み、前記第1開口内に位置する第1試薬層と、
    前記被検体と反応する第2試薬を含み、前記第2開口内に位置する第2試薬層と、
    少なくとも1つの導入開口を含む導入部を有し、前記スペーサ基板上に配置されたトップカバー基板であって、前記導入部が、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部および前記第2開口の一部と重なっているトップカバー基板と、
    を備え
    前記スペーサ基板において、前記第1開口の面積は前記第2開口よりも大きいバイオセンサ。
  2. 前記電極層において、前記第1開口内で露出している第1電極対の前記作用極と隣接する前記対極との境界の長さは、前記第2開口内で露出している第2電極対の前記作用極と隣接する前記対極との境界の長さよりも大きい、請求項1に記載のバイオセンサ。
  3. 前記スペーサ基板の前記第1開口および前記第2開口とそれぞれ連通している第1排出口および第2排出口を有する請求項1または2に記載のバイオセンサ。
  4. 前記第1排出口および第2排出口は、前記スペーサ基板に位置しており、前記スペーサ基板の側面に開口を有し、それぞれ前記第1開口および前記第2開口に接続されている、請求項に記載のバイオセンサ。
  5. 前記第1排出口および第2排出口は、前記トップカバー基板に位置しており、前記スペーサ基板の前記第1開口の他の一部および前記第2開口の他の一部と重なっている請求項に記載のバイオセンサ。
  6. 前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は1つであり、前記導入開口が、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部および前記第2開口の一部と重なっている、請求項1からのいずれかに記載のバイオセンサ。
  7. 前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は2つであり、一方の導入開口は、前記スペーサ基板の前記第1開口の一部と重なっており、他方の導入開口は、前記第2開口の一部と重なっている、請求項1からのいずれかに記載のバイオセンサ。
  8. 前記ベース基板、前記スペーサ基板および前記トップカバー基板は、第1方向の長さが前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも大きいストリップ形状を有し、
    前記第1開口および前記第2開口は、前記スペーサ基板において、前記第1方向に隣接して配列されており、
    前記トップカバー基板において、前記導入部の前記導入開口は1つであり、前記導入開口は、前記第1開口および前記第2開口の互いに隣接する部分と重なっている、請求項1または2に記載のバイオセンサ。
  9. 前記トップカバー基板は、第1排出口および2排出口をさらに有し、
    前記第1排出口および前記導入部の前記導入開口は、前記スペーサ基板の前記第1開口の前記第1方向における両端とそれぞれ重なっており、
    前記第2排出口および前記導入部の前記導入開口は、前記スペーサ基板の前記第2開口の前記第1方向における両端とそれぞれ重なっている、請求項に記載のバイオセンサ。
  10. 前記被検体は、赤血球から分離されたヘモグロビンを含み、
    前記ヘモグロビンはヘモグロビンA1cを含み、
    前記第1試薬は、前記ヘモグロビンA1cまたは前記ヘモグロビンA1cに由来する物質と特異的に反応し、
    前記第2試薬は前記ヘモグロビンと反応する、請求項1からのいずれかに記載のバイオセンサ。

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