JP6124913B2 - 少なくとも1つの航空機エンジン故障の場合に動力を調整する方法およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つの航空機エンジンの故障の場合に動力を調整する方法およびシステムに関する。
本発明は、航空機の牽引システム、言い換えると本質的に飛行機の牽引システム(ジェットエンジン、ターボジェットエンジン、ターボプロップエンジン)およびヘリコプタの牽引システム(ターボシャフトエンジン)の両方に適用される。
簡潔に言うと、航空機エンジンは従来、ガス発生器を形成する圧縮機/燃焼チャンバ/タービンアセンブリを含む。燃焼の後、高温圧縮ガスがタービン内で膨張し、これは高圧(HPと略す)シャフトを通じて圧縮機を機械的に駆動してHP体を形成する。したがってこれらのガスは、推進動力、ならびに公称AEO運転(「all engines operating(全エンジン運転中)」の略)状態における、非推進、すなわち電気および/または空気動力を発生する。
瞬時動力伝達のレベルに対応する期間中にこうして提供されるエネルギー。飛行機の場合、推進動力は、直接的に(ジェットエンジン内で)、もしくは低圧体BPを介して間接的に(ファン型ターボジェットエンジンまたはプロペラ型ターボプロップエンジン内で)、推力の形態で発生する。ヘリコプタの場合には、推進動力は、動力伝達ボックス(フランス語で一般的にBPTとして知られる)によって、回転翼に伝達される。
エンジン故障(OEI、「One Engine Inoperative(一エンジン動作不能)」の略)状況において、動作可能なままの1つまたは複数のエンジンが、航空機の推進を維持して非推進動力を発生する。「全電気式」または主に電気式の航空機の場合、空気圧発生は、適切な変換器を介して発電からその電力を得る。
一般的に、推進エンジンを失った場合、すなわちOEI状況において、動作可能なままの1つまたは複数のエンジンは、航空機の推進および非推進動力の発生の両方を維持するように、この損失を少なくとも部分的に補償する。しかしながら、エンジンはたとえばOEI状況などの特定の状況において余剰動力を提供するようにオーバサイズになっているものの、この動力は、推進のみならず全ての飛行段階における許容可能な飛行条件の復元、ならびに消費側(客室空調、着陸装置など)に必要とされる非推進需要の全ても確保するのには、不十分であると思われる。具体的には、需要の規模が、遷移段階の間の加速能力を制限するだろう。
1つの解決策は、航空機のAPUが、動作可能なままの、すなわち「生き残っている」牽引システムに少なくとも部分的な支援を提供することである。APU(「auxiliary power unit(補助動力装置)」の略)は通常、地上にいるときに様々な消費側機器(電気、空気、および油圧式)に動力供給するため、および主エンジンを始動させるために、航空機に取り付けられている。
APUは、「簡素化された」ターボジェットエンジンである:従来これは、ガス発生器と、航空機上の機器(負荷圧縮機、発電機、および/または電気始動機/発電機など)を直接駆動するかまたは回転速度を調整しながら動力伝達ボックスを介して駆動する手段と、からなる。負荷圧縮機または吸気圧縮機の出口で排出される空気は、主エンジン空気始動に使用可能である。
エンジンが故障してしまうと、APUによっては、飛行中に故障エンジンを再始動しようと試みるため、および/または機器に電力の一部を供給するために、これらが飛行中に再始動できるのに十分なバックアップを有する。
しかしながら、飛行中のAPUの使用は、再始動しなければならないことを意味しており、十分な空気力を発生させられるようにするために、飛行機は任意の高度未満まで降下する必要がある。たとえば飛行条件のため、航空機がその高度よりも上にいなければならない場合には、全ての空気力はまだ1つまたは複数の生き残りエンジンによって供給される。
このためAPUの起動は、いくつかの欠点を生じる:APUの再始動は、パイロットが全集中力を維持しなくてはならないときに、さらなる作業負荷および監視を必要とする;APUは約90秒の再始動時間を有し、これは緊急の支援となり得ないことを意味する;APUが十分な空気力を発生できるようにするために、主エンジンを失った場合に許容される最大値よりも低い上限を有する修正飛行計画;航空機が特定の高度より上を維持しなければならない場合、APUは電力のみを供給し、1つまたは複数の生き残りエンジンは動力需要から完全には解放されない。
本発明の目的は、これらの欠点を排除することである。これを達成するために、貢献する動力は、常に運転している追加非推進動力の発生によって供給され、付加的なエンジンクラス主動力装置(フランス語の「groupe de puissance principal」を略してGPP)によって生成される。動力装置は、主航空機エンジンによって供給される動力の発生と同じ基準で、発生する動力のアーキテクチャおよび性能が全ての飛行段階で使用するためのエンジンとしての認証に適している場合に、エンジンクラスとして記載される。GPPは、従来のAPUと主飛行機エンジンとの中間の寸法を有する、ガス発生器を含む。
GPPタイプの追加動力の発生は、航空機の非推進動力要求の全てまたは一部をただちに引き受けられるように、計算される。GPPの常時使用は、たとえば客室空調が電気的に動力供給されるときに、要求が空気および電気の両方なのか、または主に電気なのかに応じて、調整可能である。また、APU機器と比較して、OEI状況の飛行機の飛行高度は、飛行機がGPP装置を備えているとき、OEI状況の最大許容上限まで上昇可能である。
より具体的には、本発明の対象は、少なくとも1つの航空機エンジン故障の場合に動力を調整する方法である。航空機は、緊急信号を起動することが可能な緊急機能を提供する、中央デジタルデータ処理装置を含む。したがって方法は、GPPの消費需要の増加に応える前記エンジン故障時の少なくとも3つの緊急状況に基づいて、ほぼ瞬時に増加した非推進動力を供給することができるようにするために、緊急信号の受信時の航空機の運転制限を広げるため、航空機の公称総非推進動力の一部を引き受けながら、制御および監視機能によって管理されて飛行中常に動作している、GPPとして知られるエンジンクラス主動力装置を使用することを含む。各緊急状況は、状況から状況へ引き継がれることが可能であって、いくつかの交互シーケンスにわたって分配可能な、最大作動期間を有する。これらの状況は少なくとも、動力レベルの降順で分類すると:非推進動力の全てまたは一部プラス追加動力が取り入れられる、超緊急状況として知られるもの、非推進動力の全てまたは一部が取り入れられる、最大緊急状況として知られるもの、そして飛行の終段まで常時利用可能なままの動力に対応する、非推進動力の最小部分が取り入れられる、中間緊急状況として知られるものを含む。GPP制御および監視機能は、各緊急状況の経過時間を計算して、それをデータ処理装置に通知し、その一方で各緊急状況に割り当てられた最大運転期間が超過された場合には警報を発する。また、緊急機能は、ある状況の経過時間に関するこの情報および緊急状況の使用の限界を超過したという警告に基づいて、自動的にまたはパイロットの指示により、主エンジンとGPP装置との間で航空機によってなされる非推進需要を調整する。
有利なことに、状況の作動期間は、1つ以上のエンジンの損失の管理に基づいて使用される。低動力状況は、任意の期間にわたって利用可能な高動力状況の代わりに使用可能である:超緊急状況は、エンジンを再始動しようと試みる段階においてのみ到達され、最大緊急状況は、航空機の非推進動力の全てまたは一部を同時に供給しながら、たとえば航空機軌道および/または高度を回復する段階において、1つ以上のエンジンが故障した場合に到達される。中間緊急状況は、残りの動作可能エンジンに対する負荷を可能な限り軽減することによって、飛行終段期間中に少なくとも1つのエンジンが完全に故障した場合に、非推進動力の一部を維持する段階においてのみ、起動可能である。
具体的には、中間緊急動力状況は、特に遭難の場合に、緊急用空港から離れた空路に沿った管制航行に適合する:これは、国際ETOPS規制(「Extended−Range Twin−Engine Operations Performance Standard(双発機による長距離進出運航)」の略)または全てのタイプの飛行機に該当する将来のいずれの規制にも関連する。
特定の実施形態によれば、動作可能時に非推進動力を供給する航空機のエンジンのうちの1つのみが故障した場合、調整モードは、1つまたは複数の動作可能エンジンが総非推進動力へのその貢献から解放されないうちに故障エンジン(M1)からの貢献の欠如を補償するために、GPP装置の中間緊急状況のみを呼び出すことを含む。
あるいは、3つの状況が別の調整モードにおいて連続的にまたは交互に呼び出されてもよく、故障エンジンが再始動するまで1つまたは複数の動作可能エンジンが非推進動力へのその貢献から解放され、すなわち非推進動力のうちの少なくとも一部が取り入れられる最大緊急状況に、その状況に割り当てられた利用可能期間全体を超えない期間だけ、故障エンジンを再始動させる試みがなされる超緊急状況に対応する動力の需要が続き、その後以前と同様に総非推進動力が取り入れられる最大緊急状況に復帰する交互シーケンスであって、最大緊急状況は、その状況に割り当てられた利用可能期間が経過するまで持続可能である。
そして、故障エンジンが再始動されると、緊急機能は2つのエンジンとGPP装置との間で非推進動力を調整し、これはやはり飛行の終段まで回復公称非推進動力状況で動作し、その動力のうちの任意の部分はGPP装置によって供給され、追加部分は2つのエンジン(M1、M2)によって供給される。あるいは、故障エンジンが再始動しない場合には、緊急機能は動作可能エンジンの需要の軽減を停止して、飛行データに基づいて自動的に、あるいは飛行状況がそのように容認すると考える場合にパイロットの指示によって、その時点での非推進動力への貢献を回復し、そして飛行の終段まで中間緊急状況においてGPP装置を呼び出す。
有利なことに、こうして飛行機は、残りの動作可能エンジンの需要を一時的に軽減することによって、許容可能な飛行状況を取り戻すためのGPP装置を備える追加供給源を有する。
2つのエンジンが故障した場合、緊急機能によって実行される調整モードは、上述のような代替シーケンスを呼び出し、最大緊急状況を起動し、次にエンジンを再始動させる試みがなされる間に超緊急状況が続き、その後最大緊急状況に戻ることからなる。そしてエンジンが再始動されたとき、および飛行状況がそのように容認すると考える場合にパイロットの指示によって、あるいは飛行データに基づいて自動的に、緊急機能は、再始動エンジン(M2)に消費側の一部を回して、その負担分の非推進動力を供給し、GPP装置に他の消費側を回して、飛行の終段まで中間緊急状況(RI)で動作する。
あるいは、エンジンが再始動しない場合、その作動期間が経過するまで最大緊急状況が呼び出され、その後非推進動力の需要は、中間緊急状況に切り替えるように緊急機能によって低減される。
場合により、非推進動力全体が中間緊急状況においてGPP装置によってのみ供給されるとき、RAT(「Ram Air Turbine(ラムエアタービン)」の略)はさらなる非推進動力を提供することができる。
本発明はまた、少なくとも1つの航空機エンジンの故障の場合に動力を調整するシステムにも関する。このシステムは、デジタルデータ処理装置、航空機保守モジュール、ならびにGPP装置およびエンジンのためのFADECとして知られる制御および監視モジュールを備える、航空機制御部として知られる飛行制御センターを含む。GPP装置のFADECは、処理装置の緊急機能によって起動する緊急状況用の経過時間カウンタを備えており、これはそのFADECを介してGPP装置およびエンジンによる非推進動力の供給を調整する。双方向リンクは、前記経過時間に基づく消費側からの需要および処理装置を介して保守モジュールおよびパイロットへFADECにより供給される、エンジンおよびGPP装置の状態の情報を管理できるように、航空機制御センターをFADECに、これらFADECをGPP装置およびエンジンに、接続する。
有利なことに、処理装置を介してFADECによって保守モジュールに供給される、前記経過時間ならびに到達した動力レベルならびにエンジンおよびGPP装置の状態に関する情報は、最適な予防保守、およびGPP装置が損傷した場合の保守作業の簡単な計画を、可能にする。
本発明のその他の態様、特徴、および利点は、以下のそれぞれの添付図面を参照して、特定の実施形態に関する下記の非限定的な説明から、明らかになるだろう。
本発明による調整システムの双方向対話型機器のフローチャートである。 エンジンを失った場合にそのエンジンを再始動しようと試みることなく、本発明による緊急調整時の非推進動力管理の例示的な図である。 エンジンを失った場合であって、再始動試行後に故障エンジンが再始動した場合の先の調整例の時点のこの管理の図である。 試行後に故障エンジンが再始動しない場合の先の調整例による緊急管理の図であって、1回の試行後に故障エンジンが再始動したとき、2つのエンジンを失った場合の非推進動力の緊急調整も示す図である。 2つのエンジンを失った場合であって、エンジンを再始動させる試みが成功しなかったときの、調整の図である。
図2から図5の全てにおいて、図面は、双発飛行機の飛行の過程で時間「t」にしたがって、飛行機の空気および電気動力要求を扱う管理システムに基づいて、非推進動力Pがどのように展開するかを示す。様々な異なるレベルの非推進動力もまた、対応する時間枠において、時間軸に沿って示される:
−ここではM1およびM2の参照符号を有する2つのターボジェットエンジンからなる、牽引システムによって供給される非推進動力P
−上述のGPP装置によって供給される動力P;および
−全ての動力要求(電気および空気)を引き受けるために、エンジンおよびGPP装置によって供給される総非推進動力P
具体的には、これらは公称モード(「AEO」モード、「all engines operating(全エンジン動作中)」の略)での主エンジンの非推進動力を示す:すなわち主エンジンM1およびM2によって形成される牽引システムの2PMA動力(これらエンジンの各々についてPMA)およびPGAが付される主動力装置GPPの動力。
GPP装置は、少なくとも1つの主エンジンの故障の場合に、必要に応じて連続的にまたは交互に、異なる緊急状況に対応する異なるレベルの追加動力を供給することも可能である。各緊急状況での最大運転期間は累積可能である。制御センターは従来、中央デジタルデータ処理装置に連結された、供給されたデータを記憶する手段と、さらにエンジンおよびGPP装置に命令信号を送信する手段も、含む。この中央処理装置は電力消費側および供給側も管理する。
たとえば、図1のフローチャートは、緊急信号「S」によって搬送されて中央デジタルデータ処理装置100の緊急機能によって処理される、後述の緊急調整R1、R2、またはR3の各例を反映する、緊急調整「R」の経路を示す。この例において、装置100は、飛行機制御部200として知られる制御センターに組み込まれている。データは、主エンジンのうちの主エンジンM1およびM2の「FADEC」300および400(「Full Authority Digital Engine Control(フルオーソリティデジタルエンジン制御)」の略)として知られる制御および監視モジュールからの情報に関する。機器のFADECは、その出力範囲にわたって後者を制御することが可能な、デジタルモジュールである。緊急調整信号「S」は、そのFADEC800を通じてGPP装置700に送信される。緊急信号を受信すると、FADEC800は、GPP装置によって供給される動力を増加させるように、GPP装置を承認する。パイロット900もまた、飛行状況に応じて、一方では主エンジンM1およびM2と他方ではGPP装置700との間で、非推進需要の分配を修正するために、処理装置100への命令「C」を起動することができる。
また、FADEC300、400、および800は、飛行機制御部200の処理装置100を介して、パイロット900および航空機の保守モジュール950に、エンジンおよびGPP装置の状態、ならびに非推進動力を提供するこれらの能力に関する情報「I」を、提供することができる。言及された様々な機器を接続するために、双方向リンク「L」がある。
GPPによって供給可能な追加動力は、図2から図5のグラフに、以下のように記載されている:
−総非推進動力Pの全てまたは一部が取り入れられるようにし、こうして航空機の消費側の需要の軽減を回避または最小化しながら、同時に故障した主エンジンを再始動する試みに十分でもある、超緊急動力PSU
−やはり総非推進動力Pの全てまたは一部が取り入れられるようにし、こうして航空機の消費側の需要の軽減を回避または最小化するが、しかし主エンジンを再始動するように試みない、最大緊急動力PMU;および
−総非推進動力の一部が取り入れられるようにし、たとえばETOPS状況など飛行の終段まで供給されることが可能な、中間緊急動力PIU
様々な緊急動力での運転期間は、GPP装置に対する損傷の許容可能な限界に適合したままとなるように、制限される。しかしこれらの期間は累積されることが可能である。たとえば、GPP装置が中間緊急動力レベルでのみ呼び出される場合、より大きい動力を供給するために費やされたであろう時間が、中間緊急状況における最大許容時間に追加される。
例示的実施形態において、動力PSUは、xmax=1分での公称連続運転動力の130%に到達し、その一方でPMUはymax=2分での公称連続運転動力のおよそ120%であり、そして動力PIUはzmax=180分での公称連続運転動力の110%を超えない。連続的にまたは交互に異なる状況が呼び出されることが可能なこれらの最大期間は、エンジンの寸法に依存する。例示的実施形態において、期間は、動力PSUにおいて35秒、動力PMUにおいて2分15秒(動力PSUでの未使用の25秒は、動力PMUおよび/またはPIUのための追加として利用可能なままである)、そして動力PIUにおいて110分である。
これらの追加動力は、OEI運転での異なる調整モードによる「生き残り」の(まだ動作している)1つまたは複数のエンジンの需要を軽減するか否かの選択に応じて、以下に詳述されるように起動される。具体的には、各状況に充てられる時間は、GPP装置700のFADEC800に組み込まれた時間カウンタ801によって、計測される。この計測はGPP装置の損傷を回避するが、これはさもなければ極端な動力状況で長時間呼び出されるだろう。GPP装置によって供給される動力もまた、消費側の動力需要に合わせてそのFADECによって自動的に調整される。この調整は、パイロットにとって明白である。
少なくとも1つのエンジンが失われると、データ処理装置200はGPP装置700のFADEC800に緊急信号「S」を送信する。この信号は、それぞれ動力PSU、PMU、およびPIUの供給に対応する状況RS、RM、およびRIを迅速に活用するようにするGPPへの承認を発行する。状況は、GPP装置700からの消費に応じた任意の期間にわたって、適切な時間枠の横軸に示されており、この消費はGPP装置と1つまたは複数の動作可能エンジンとの間で非推進動力を分配することによってなされる調整に依存する。この分配は、航空機製造業者によって定義される優先順位に基づいて、またはパイロットの指示にしたがって、処理装置100によって課せられる。
航空機製造業者によって定義された優先順位には、たとえば以下の基準を用いる階層が付与されてもよい:
−飛行安全性に付与される絶対優先度:飛行安全性が危機にさらされている場合にGPPの緊急状況を使用する制限時間を超えていながら、まだ動作可能な1つまたは複数のエンジンの推進動力の全利用可能性を必要とする、まだ到達していない所望の飛行軌道または航空機の危険な高度;
−機器の保護に付与される相対優先度:飛行軌道が再び充足された場合に尊重される、GPPの緊急状況を使用する制限時間;
−消費に付与される優先度:飛行の終段向けの消費の最適化であり、これは必要不可欠と見なされない消費側のいくつかを停止させてもよい。
緊急信号「S」が送信される前に、全てのエンジンは動作可能であり、非推進動力は、以下のように分配される、公称管理状況RAに合わせて、公称AEOモードにある:
−エンジンM1およびM2を含む主牽引システムによって供給される動力2PMA、ここでPMA=150kW;
−たとえばPGA=500kWなど、例示的実施形態の主牽引システムによって供給される動力2PMAよりも高い、GPP装置によって供給される動力PGA
−全ての動力要求(電気および空気)を引き受けるためのエンジンおよびGPP装置によって供給される総非推進動力PTA、したがってこの動力はPTA=2PMA+PGAを証明する。
以下に詳細に記載されるように、図2から図5は異なるモードの緊急管理の際の非推進動力の分配に関する。以下の記載もまた、図1に示されるように構成されて同じ参照符号を有する、機器、パイロット、調整、信号、およびリンクに言及する。したがって、この記載に関して図1および関連する文章も参照されるべきである。
図2を参照すると、これはモードRIにおける緊急調整のための非推進動力管理Pの図を示す。このモードは、左エンジンM1が故障して、このエンジンを再始動する試みがなされない場合に、制御センター200の処理装置100によって、時間tにおいて送信される信号「S」によって起動される。
この調整モードR1において、中間緊急状況RIは、超緊急動力PSUまたは最大緊急動力PMUを使用することなく、飛行の終段まで直接的かつ連続的に必要とされ、これは潜在的に利用可能なままとなる(点線)。このためGPP装置700は、公称動力PGAよりも高いが最大緊急動力PMUよりも低い、中間緊急動力PIUを供給するために呼び出される。この場合、生き残りエンジンM2はその非推進負荷が軽減されることはなく、これは非推進動力の負担分PMAを供給し続ける。
時点t2から供給される中間動力および非推進動力PMA−まだ動作可能な右エンジンM2によってのみ時点tから供給される−はその後、GPP装置700のFADECによる緊急信号「S」の受信と飛行の終段との間のこの飛行段階において、総非推進動力Pを構成する。この総動力Pは、公称状況モードRAにおける総非推進動力PTAと実質的に等しい。こうして供給される緊急動力PIUのレベルは、ETOPS状況での飛行の終段までGPP装置700が常に供給することが可能な総非推進動力の一部の引き受けに対応する。このため状況RIにおけるGPP装置700の作動期間は、中間動力レベルPIUにおける超緊急RS(xmax)および最大緊急RM(ymax)状況の可能な作動期間、ならびに中間緊急状況RIに充てられる期間(zmax)を含む。
図3は、モードR2における緊急調整の非推進動力管理Pの図を示す。このモードは、先のケースと同様に左エンジンM1が故障して、このエンジンを再始動する試みが呼び出された場合に、制御センター200の処理装置によって、時間tにおいて送信される緊急信号「S」によって起動される。
左エンジンM1が停止したときに緊急信号「S」が送信される前に、非推進動力は、AEOモードでの公称状況RAにおいて、図2と同じ構成で、分配される。
この調整モードR2において、まだ動作可能な右エンジンM2は、一時的に利用可能なより多くの推進動力を有するように、−時間tからと同様に完全に軽減されて−その非推進負荷が軽減される。航空機制御センター200は、緊急機能を通じて緊急調整モードR2にしたがって需要を軽減する命令を、管理する。この機能は、プログラムされたプロセッサによって提供され、航空機制御センターの処理装置に組み込まれる。
一般的に、この機能は、緊急信号を自動的に生成し、−上述の例のように−航空機製造業者によって最初になされて緊急機能に組み込まれた好ましい選択によって自動的に、あるいはパイロットの介入によって、GPPと1つまたは複数の動作可能エンジンとの間の非推進動力の分配を管理する。
GPP装置のFADECによる緊急信号「S」を受信すると、動作可能なままのエンジンM2は需要が軽減され、すると非推進動力は以下のようにGPP装置によって補償として供給される。緊急機能はまず、負荷の切迫した増加を受けることができるようにするためにGPPの運転制限を増加させるように、GPP装置のFADECを警報状態に置く。次に処理装置100は、パイロットによって指示されたとおり、またはプログラムされた自動規則にしたがって、エンジンM2の動力伝達手段をGPP装置に切り替える。時間tにおいて、GPP装置によって担持される負荷は急激に増加する。この追加負荷に応えて、GPP装置のガス発生器が加速される。するとGPP装置は、前の段階よりも多くの非推進動力を供給する。GPP装置のガス発生器はこうして、時間tにおいて最大緊急状況RMレベルの動力PMUに到達するために加速される。この動力レベルは、非推進動力を供給するその負荷が軽減されているエンジンM2、およびエンジンM1の故障を、補償することができる。これらの状況において、全ての非推進動力Pは時間t3からと同様にGPP装置によって供給され、そこでレベルP、ここでは時間tとtとの間のPMUは、実質的に時間tからのように公称レベルPTAに維持される。
たとえば10秒に等しい、この最大緊急状況RMにおける運転の任意の期間y1(この期間は必要であれば短縮または省略されてもよい)の後、パイロットは時間tにおいて制御センターの処理装置に、左主エンジンM1を再始動するように試みる命令を与える。すると制御センター200はGPP装置700のFADEC800に、エンジンM1の始動モードに切り替えるように要求する。GPP装置は、再始動に必要な動力を含む超緊急動力PSUを有するように、そのガス発生器をさらに加速する。こうしてGPP装置はほぼ瞬時に超緊急状況RSに到達し、ここでこの装置は公称レベルでの全ての非推進動力PTAプラス左エンジンM1を再始動する動力を供給する。
図3のグラフは、前記試行に続いて故障エンジンM1が再始動する場合に対応する。35秒の期間x1にわたり、再始動に必要な全ての動力を利用した後に、GPP装置700は時間tにおいて切り替えられ、動力PMUに対応する最大緊急状況RMに戻る。この状況は、その状況に割り当てられた最大期間「y」(2分)の残りy2(差(y−y1)に等しい)プラス超緊急状況RS(最大持続時間「x」は1分に等しい)に許容されたが使用されなかった残り時間(x−x1)の終了まで継続することができる。したがって、最大緊急状況RMは((y+x)−(y1+x1))、すなわちこの例では2分と15秒継続することができる。
しかしながら、時間t7での状況が、主エンジンM1およびM2がAEOモードで非推進動力のこれらの負担分2PMAを供給することを必要とするとき、緊急機能は、自動でまたはパイロットの要求で、主エンジンおよびGPP装置への非推進動力の供給量を再び調整する。するとこのGPP装置は、時間tにおいて、公称動力供給状況RAに切り替わり、この装置によって供給される動力はレベルPGAに戻る。
図4のグラフは、図3に示される緊急の場合に対応するが、しかし故障エンジンM1を再始動する試みは失敗している。そして図4の参照符号は、図3を参照する説明での部分に対応する。図4の代替事例において、生き残りエンジンM2は、時間tからと同様に、飛行状況がそのように容認するとパイロットが考えるときに、切り替わって元通りに公称非推進動力PMAを供給する。GPP装置はその後、時間tにおいて同時に、GPP装置が飛行の終段まで供給することができる動力レベルに対応する動力PIUを備える中間緊急状況RIに切り替わる。
図4はまた、2つのエンジンM1およびM2の同時故障に対応するモードR3における緊急調整のための非推進動力管理Pの図を示す。緊急機能によって生成されて制御センターの処理装置によって時間tに送信される緊急信号「S」は、GPP装置のFADECによって受信される。
この場合、全ての非推進動力は、先のケースと同様に、GPP装置によって供給される。緊急信号「S」を受信すると、消費される非推進動力の全てPは、最大緊急状況RMレベルの動力PMUに到達するまでそのガス発生器を加速することで、GPP装置によって発生させられる。するとGPP装置は、エンジンM1およびM2の故障を補償することができる。これらの状況において、全ての非推進動力Pは、公称レベルPTAと実質的に等しいレベルで、時間tからと同様にGPP装置の動力Pによって供給される。
エンジンが可能な限り迅速に再始動される必要がある場合に短縮または除外されてもよい、この最大緊急状況RMでの運転期間の後、パイロットは時間tにおいて、制御センターに、たとえばエンジンM2などのエンジンを再始動する命令を与える。するとこのセンターの処理装置はGPP装置のFADECに、エンジンM2の始動モードに切り替えるように要求する。そしてGPP装置は、再始動に必要な動力および公称レベルPTAでの全ての非推進動力を供給するための動力を含む、利用可能な超緊急動力PSUをその後有するように、そのガス発生器をさらに加速する。その後エンジン2が始動するか否かに応じて、2つの状況が管理される。
図4のグラフは、試行に続いて故障エンジンM2が再始動した場合に対応する。再始動に必要な全ての動力を利用した後、GPP装置は、時間tからと同様に切り替わって、エンジンM2がいかなる非推進動力も供給しない間ずっと、動力PMUに対応する最大緊急状況RMに戻る。
飛行条件がそのように容認するとき、パイロットは時間tにおいて、もはやエンジンM2の需要を軽減しないように決定する。すると飛行機制御センター200の緊急機能は、エンジンM2が再び非推進動力PMAのその負担分を供給できるようにする。そしてGPP装置は、総非推進動力Pが実質的に公称レベルPTAのままとなるように、時間tと同時に、動力PIUを備える中間状況RIまでそのガス発生器を減速させる。
動力PIUは、GPP装置が飛行の終段まで供給することができる非推進動力の一部を引き受ける。この動力PIUは、故障エンジンM1によって供給される非推進動力の欠如を補償するように、公称レベルPGAにおける動力よりも高いままである。
図5のグラフは、図4のグラフを引き継いでいるが、しかし故障エンジンM2が試行中に再始動せず、2つのエンジンが故障したままである代替事例に対応する。この場合、超緊急状況RSの運転の終わりに、時間tからと同様の最大動力PMUを備える状況RMに戻っているGPP装置は、その状況に許容された期間が経過するまで、その状況RMのままである。次に、時間tにおいて、緊急機能はGPP装置からの非推進動力の消費量を低減し、これはその時点で中間緊急動力PIUの状況RIに切り替わり、相応に非推進動力の供給量を減少させる。
処理装置は、状況RS、RM、およびRIの制限期間−x、y、およびz−が到達されたという情報を考慮する。この情報はGPP装置のFADECによって提供され、その後飛行機制御センター200の緊急機能は、たとえば上記で提供された優先順位にしたがって、これらの時間で状況から状況に切り替えることによって、適切な時間−ここでは時間t−にGPP装置の消費動力を低減する。
非推進動力の供給量を増加させるために、航空機にはRATタイプ(ラムエア)タービンが備えられている。これは、油圧ポンプまたは発電機に接続された小型のまたは「超小型風力(micro−aeolian)」タービンである。
本発明は、記載および図示される例に限定されるものではない。たとえば、上記に示された調整R1からR3のうちの全てまたはいくつかの例を組み合わせるその他のシナリオを予測することも、可能である。また、たとえばいくつかの中間動力レベルを提供することによって、GPP装置によって提供されるその他の追加動力状況が定義されることも、可能である。

Claims (10)

  1. 緊急信号(S)を起動することが可能な緊急機能を提供する中央デジタルデータ処理装置(100)を含む少なくとも1つの航空機エンジン(M1、M2)の故障の場合に動力を調整する方法であって、方法は、GPP(700)の消費需要の増加に応じた前記エンジン故障時の少なくとも3つの緊急状況(RS、RM、RI)に基づいて、ほぼ瞬時に増加した非推進動力(PSU、PMU、PIU)を供給することができるようにするために、緊急信号(S)の受信時の航空機の運転制限を広げるため、航空機の公称総非推進動力(PTA)の一部(PGA)を引き受けながら、制御および監視機能によって管理されて飛行中常に動作している、GPP(700)として知られるエンジンクラス主動力装置を使用することを含み、各緊急状況は、状況から状況へ引き継がれることが可能であって、いくつかの交互シーケンスにわたって分配可能な、最大作動期間を有すること、これらの状況は少なくとも、動力レベルの降順で分類すると、故障エンジン(M1、M2)を再始動するように試みるために非推進動力の全てまたは一部プラス追加動力が取り入れられる、超緊急状況(RS)として知られるもの、非推進動力の全てまたは一部が取り入れられる、最大緊急状況(RM)として知られるもの、および飛行の終段まで常時利用可能なままの動力に対応する、非推進動力の最小部分が取り入れられる、中間緊急状況(RI)として知られるものを含むこと、GPP(700)の制御および監視機能は、各緊急状況(RS、RM、RI)の経過時間を計算してその中央処理装置(100)に通知し、その一方で、各緊急状況(RS、RM、RI)に割り当てられた最大運転期間(xmax、ymax、zmax)を超過した場合には警報を発すること、ならびに緊急機能は、ある状況の経過時間に関するこの情報および緊急状況の使用の限界を超過したという警告に基づいて、自動的にまたはパイロットの指示により、主エンジン(M1、M2)とGPP装置(700)との間で航空機によってなされる非推進動力需要を調整することを特徴とする、調整方法。
  2. 超緊急状況(RS)が、航空機の非推進動力の全てまたは一部を同時に供給しながらエンジン(M1、M2)を再始動しようと試みる段階においてのみ到達され、最大緊急状況(RM)は、航空機の非推進動力の全てまたは一部を同時に供給しながら、1つ以上のエンジン(M1、M2)が故障した場合に到達され、中間緊急状況(RI)は、残りの動作可能エンジンの需要を可能な限り軽減することによって、飛行終段期間中に少なくとも1つのエンジン(M1、M2)が完全に故障した場合に、総非推進動力(P)の一部を維持する段階においてのみ、起動される、請求項1に記載の調整方法。
  3. 動作可能時に非推進動力を供給する航空機のエンジン(M1、M2)のうちの1つのみ(M1)が故障した場合、調整モード(R1)が、1つまたは複数の動作可能エンジン(M2)が総非推進動力(PTA)へのその貢献から解放されないうちに故障エンジン(M1)からの貢献の欠如を補償するために、GPP装置(700)の中間緊急状況(RI)のみを呼び出すことを含む、請求項1に記載の調整方法。
  4. 動作可能時に非推進動力を供給していた航空機のエンジン(M1、M2)のうちの1つのみ(M1)が故障した場合、調整モード(R2)が、3つの状況(RS、RM、RI)を連続的にまたは交互に呼び出すことを含み、1つまたは複数の動作可能エンジン(M2)は、故障エンジン(M1)が再始動するまで非推進動力へのその貢献から解放され、すなわち非推進動力(P)のうちの少なくとも一部が取り入れられる最大緊急状況(RM)に、その状況に割り当てられた利用可能期間全体を超えない期間だけ、故障エンジン(M1)を再始動させる試みがなされる超緊急状況(RS)に対応する動力の需要が続き、その後以前と同様に総非推進動力が取り入れられる最大緊急状況(RM)であって、その状況に割り当てられた利用可能期間が経過するまで持続可能である状況に戻る、代替シーケンスである、請求項1に記載の調整方法。
  5. 故障エンジン(M1)が再始動されると、緊急機能は2つのエンジン(M1、M2)とGPP装置(700)との間で非推進動力を調整し、これは飛行の終段まで回復公称非推進動力状況で再び動作し、その動力のうちの任意の部分(PGA)はGPP装置によって供給され、追加の部分(2PTA)は2つのエンジン(M1、M2)によって供給される、請求項4に記載の調整方法。
  6. 故障エンジン(M1)が再始動しない場合、緊急機能は動作可能エンジン(M2)の需要の軽減を停止して、飛行データに基づいて自動的にまたは飛行状況がそのように容認すると考える場合にパイロット(900)の指示によって、その時点での非推進動力への貢献(PMA)を回復し、そして飛行の終段まで中間緊急状況(RI)においてGPP装置を呼び出す、請求項4に記載の調整方法。
  7. 2つのエンジン(M1、M2)が故障した場合、緊急機能の調整モード(R3)が、代替シーケンスを呼び出して、最大緊急状況(RM)を起動し、次にエンジン(M2)を再始動させる試みがなされる間に超緊急状況(RS)が続き、その後最大緊急状況(RM)に戻ることを含む、請求項4に記載の調整方法。
  8. エンジン(M2)が再始動された場合、および飛行状況がそのように容認すると考える場合にパイロット(900)の指示によって、あるいは飛行データに基づいて自動的に、緊急機能は、再始動エンジン(M2)に消費側の一部を回して、その負担分の非推進動力(PMA)を供給し、GPP装置(700)に消費側の残りを回して、飛行の終段まで中間緊急状況(RI)で動作する、請求項7に記載の調整方法。
  9. 試行後にエンジン(M2)が再始動しない場合、その作動期間(ymax)が経過するまで最大緊急状況(RM)が呼び出され、その後非推進動力の需要は、中間緊急状況(RI)に切り替えるように、緊急機能によって低減される、請求項7に記載の調整方法。
  10. 少なくとも1つの航空機エンジン(M1、M2)の故障の場合に動力を調整するシステムであって、デジタルデータ処理装置(100)、航空機保守モジュール(950)、ならびにGPP装置(700)およびエンジン(M1、M2)のためのFADEC(800、300、400)として知られる制御および監視モジュールを備える、航空機制御部(200)として知られる飛行制御センターを含み、GPP装置(700)のFADEC(800)は、処理装置(100)の緊急機能によって起動する緊急状況(RS、RM、RI)経過時間カウンタ(801)を備えており、これはそのFADEC(800、300、400)を介してGPP装置(700)およびエンジン(M1、M2)によって、非推進動力(P、P)の供給を調整すること、および具体的には請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実施することによって、処理装置(100)を介して保守モジュール(950)およびパイロット(900)にFADEC(800、300、400)によって供給される、前記経過時間ならびにエンジン(M1、M2)およびGPP装置(700)の状態に関する情報(I)に基づいて、消費側からの需要を管理できるように、双方向リンク(L)が航空機制御センターをFADEC(800、300、400)に、そしてこれらのFADECをGPP装置(700)およびエンジン(M1、M2)に接続することを特徴とする、システム。
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