JP6124849B2 - 画像処理方法およびそれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法およびそれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像処理プログラム Download PDF

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本発明は、画像の鮮鋭化処理に関する。
元画像にアンシャープマスクを適用してぼかした画像と元画像との差分を、元画像に加算あるいは減算することで画像を鮮鋭化するアンシャープマスク処理は知られている。ぼかした画像と入力画像の差分が大きいところほど画像はより鮮鋭化される。また、特許文献1は、像高方向に配列する画素信号列に対して非対称な1次元のフィルタを適用することで光学系の点像強度分布関数(PSF:Point Spread Function)の影響を低減する方法を提案している。
特開2010−81263号公報
しかしながら、従来のアンシャープマスク処理は、アンシャープマスクに回転対称なフィルタを利用しており、非対称収差やサジタルハロのような複雑な形状のPSFの影響を受けて劣化した画像を鮮鋭化することは困難である。即ち、収差が大きく発生しているアジムス方向の収差を補正しようとすると収差の小さなアジムス方向ではアンダーシュートが発生し、逆にアンダーシュートを抑制すると収差が十分に補正できない。
また、特許文献1の方法は、像高方向への非対称性しか考慮しておらず、補正フィルタも1次元となっているため、像高方向以外の方向への非対称性を改善することができない。像高方向とはメリジオナルのアジムス方向である。さらに、フィルタに関しても、マイナスタップ係数の個数でフィルタの非対称性を調整しており、像高方向の補正についても光学系のPSFのぼけ方とは異なるため、従来手法では十分に鮮鋭化することができない。
本発明は、鮮鋭化効果に優れた画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供することを例示的な目的とする。
本発明の画像処理装置は、光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得し、前記光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されたフィルタを用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行う処理手段を有し、前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは2次元のタップのデータが回転非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする。
本発明によれば、鮮鋭化効果に優れた画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置のブロック図である。(実施例1、2、3) 本発明の画像処理方法を示すフローチャートである。(実施例1、2、3) アンシャープマスク処理による鮮鋭化の模式図である。 xy平面における撮影光学系のPSFの模式図である。 回転対称なアンシャープマスクによる鮮鋭化処理の模式図である。 非回転対称なアンシャープマスクによる鮮鋭化処理の模式図である。 アンシャープマスクの模式図と概略断面図である。 本発明の画像処理方法を示すフローチャートである。(実施例1) ベイヤー配列の模式図である。 入力画像の分割方法を説明するための図である。 入力画像の像高方向の補間方法を説明するための図である。 本発明の画像処理方法を示すフローチャートである。(実施例2) 本発明の画像処理方法を示すフローチャートである。(実施例3)
図3は、本実施形態のアンシャープマスク処理(画像鮮鋭化処理)による鮮鋭化の模式図であり、図3(A)の実線は入力画像、破線は入力画像をアンシャープマスクでぼかした画像、点線は鮮鋭化後の画像を表し、図3(B)の実線は補正成分を表している。図3の横軸は座標であり、縦軸は画素値または輝度値である。図3は、後述する図4の所定の方向(例えば、X方向)における断面に相当する。
元画像をf(x,y)、補正成分をh(x,y)とすると、鮮鋭化後の画像g(x,y)は次式で表すことができる。
g(x,y)=f(x,y)+m×h(x,y)・・・(1)
数式(1)では、補正信号h(x,y)は定数倍されて入力画像であるf(x,y)に加算されている。数式(1)において、mは定数であり、mの値を変化させることにより、補正量を調整することができる。なお、mは入力画像の位置によらず一定の定数であっても良いし、入力画像の位置に応じて異ならせた調整係数m(x,y)を用いることにより入力画像の位置に応じて補正量を調整することもできる。また、定数mや調整係数m(x,y)は光学系の焦点距離や絞り値や被写体距離といった撮影条件に応じて異ならせることもできる。定数mの代わりに調整係数m(x,y)を用いることができることは以下の説明においても同様である。
補正成分h(x,y)はアンシャープマスクをUSMとすると、次式のように表すことができる。USM(x,y)は、例えば、USMのある座標(x,y)におけるタップ値である。
h(x,y)=f(x,y)−f(x,y)*USM(x,y)・・・(2)
数式(2)の右辺を変形して次式で表すことができる。
h(x,y)=f(x,y)*(δ(x,y)−USM(x,y))・・・(3)
ここで、*はコンボリューション(畳み込み積分、積和)、δはデルタ関数(理想点像)である。「デルタ関数」とは、USM(x,y)とタップ数が等しく中心の値が1でそれ以外が0で埋まっているデータである。
数式(2)を変形することで数式(3)を表現できるため、数式(2)と数式(3)は等価である。よって、以下、数式(2)を用いて補正成分の生成について説明する。
数式(2)では、撮影画像f(x,y)と撮影画像f(x,y)をアンシャープマスクUSMでぼかした画像の差分をとり、この差分情報に基づいて補正成分h(x,y)を生成している。一般的なアンシャープマスク処理では、アンシャープマスクUSMにガウシアンフィルタ、メディアンフィルタ、移動平均フィルタ等の平滑化フィルタが使用される。
例えば、図3(A)の実線で示す撮影画像f(x,y)に対して、アンシャープマスクUSMとしてガウシアンフィルタを使用した場合、撮影画像f(x,y)をぼかした画像は図3(A)の破線で示すようになる。補正成分h(x,y)は、数式(2)に示すように、撮影画像f(x,y)とぼかした画像の差分となるため、図3(A)の実線から図3(A)の破線を減算することで図3(B)の実線で表現される成分となる。このように算出された補正成分を用いて、数式(1)の演算を行うことによって、図3(A)の実線に示す撮影画像f(x,y)を図3(A)の点線のように鮮鋭化することができる。
次に、被写体の光学像を形成する撮影光学系により劣化した画像に対して、アンシャープマスク処理を適用することで画像を鮮鋭化する場合について説明する。撮影光学系を介して得られた撮影画像f(x,y)は撮影前の画像(被写体の像)をI(x,y)、撮影光学系の点光源に対する応答を表す関数であるPSFをpsf(x,y)とすると、次式のように、表すことができる。
f(x,y)=I(x,y)*psf(x,y)・・・(4)
ここで、撮影光学系が回転対称な共軸光学系であれば、画像の中心部に対応するPSFは回転対称となる。そのため、画像の中心部については回転対称なUSMを適用することで撮影画像f(x,y)を元の画像I(x,y)に近づける鮮鋭化を行うことができる。補正量は撮影画像とアンシャープマスクでぼかした撮影画像の差分値となるため、精度良く補正するためにはアンシャープマスクUSMは単純な平滑化フィルタを使用するのではなく、よりpsf(x,y)に近い形状のマスクを使用した方がよい。例えば、球面収差の影響で撮影画像が劣化する場合、球面収差であれば回転対称に影響を与えるものの、ガウシアンフィルタのような平滑化フィルタでは球面収差の影響によるPSFとは分布の形状が異なる。そのため、回転対称にぼける影響を低減する場合であっても、撮影光学系のPSFを使用する方が精度良く補正することができる。
本実施形態はUSMにPSFを用いる。図3(A)に示す撮影画像f(x,y)は簡略化のため対称な形状となっているが、画像の形状が対称でなくてもよい。元の画像I(x,y)の形状が非対称であってもpsf(x,y)に相当する元の画像I(x,y)にかかる劣化関数が回転対称であれば、回転対称なUSMを用いて鮮鋭化することができる。
一方、画像の中心部以外の位置については撮影光学系が回転対称な共軸光学系であっても、PSFは通常非対称な形状となる。図4は、xy平面における撮影光学系のPSFの模式図であり、図4(A)は軸上のPSF、図4(B)は軸外のPSFを表している。
例えば、元の画像(被写体)が理想点像であったとすると、数式(4)から撮影画像f(x,y)は撮影光学系のPSFになる。図4(B)に対応する画角に理想点像があり、撮影光学系のPSFの影響を受けて元の画像(被写体)が劣化したとすれば、入力画像として得られる画像は図4(B)の形状のようにぼけた画像となる。このように非対称にぼけた画像に対して、アンシャープマスク処理による鮮鋭化を行う場合について説明する。
図5、図6は非対称に劣化した画像に対するアンシャープ処理の模式図であり、図5は回転対称なアンシャープマスクを用いた場合、図6は回転非対称なアンシャープマスクを用いて処理を行った場合を示している。縦軸と横軸は図3と同様である。
図5(A)、図6(A)の実線は図4(B)のy軸方向の断面を表しており、点線はアンシャープマスクでぼかした撮影画像を表している。図5の回転対称なアンシャープマスクにはガウシアンフィルタを適用し、図6の非回転対称なアンシャープマスクには撮像装置のPSFを適用している。
図5(B)、図6(B)は、それぞれ各アンシャープマスクでぼかした撮影画像と元の撮影画像の差分値をプロットしたものであり、補正成分を表している。便宜的に、図5(A)、図6(A)においては、撮影画像がPSFによって、よりぼけて裾野が広くなっている方をY軸のプラス側とする。
図5(A)では、実線のピーク位置に対してプラス側のぼけた画像と元の画像の差分値が小さく、マイナス側のぼけた画像と元の画像の差分値が大きくなっている。そのため、図5(B)の補正成分も中心のピーク位置対して右側(プラス側)より左側(マイナス側)の方が極値は小さくなってしまっている。
図5(A)と図5(B)の曲線を比較すればわかるように、撮影画像のプラス側は補正成分の補正量が小さく、裾野が狭いマイナス側は補正量が大きいため、数式(4)による鮮鋭化を行っても非対称なぼけを補正することはできない。例えば、アンシャープマスクを変えずに数式(4)の定数mを変更することで補正量を調整する場合を考える。画像のプラス側を十分に補正するために定数mの値を大きくすると、画像のマイナス側は補正過剰(アンダーシュート)になり、画像のマイナス側の補正量を適切になるように定数mの値を設定すると、画像のプラス側は補正不足となる。
このように、非対称にぼけた画像に対して回転対称なアンシャープマスクを使用してアンシャープマスク処理を行っても、非対称性を改善して鮮鋭化することは困難である。このような問題は、回転対称なアンシャープマスクとしてガウシアンフィルタ以外の回転対称なフィルタを使用しても同様に発生する。
一方、図6(A)では、実線のピーク位置に対してプラス側がぼけた画像と元画像の差分値が大きく、マイナス側がぼけた画像と元の画像の差分値が大きくなっており、この傾向は図5(A)と逆になっている。そのため、図6(B)の補正成分も中心のピーク位置対して左側(マイナス側)より右側(プラス側)の方が極値は小さくなっている。
図6(A)の実線で表された撮影画像に対して、こうした補正成分を適用すれば、ピーク位置に対してプラス側のぼけが大きい方には補正量が大きく、そしてマイナス側のぼけが小さい方には補正量が小さくなる。
こうした非対称なアンシャープマスクの場合、入力画像のぼけ方のバランスと補正成分の補正量のバランスの傾向が一致するため、回転対称なアンシャープマスクを適用する場合に問題となる補正の過不足も起きにくくなる。さらに、回転対称なアンシャープマスクの場合と比べて、補正過剰になりにくくなるため、数式(4)の定数mの値も比較的大きくとることができ、非対称性を低減しつつより鮮鋭化することができる。また、より精度良く補正を行うためには、補正成分の補正量のバランスはぼけた画像と元の画像の差分となるため、撮影光学系のPSFによってより大きくぼけた部分が、アンシャープマスクによって他の部分に比べてもよりぼかされる必要がある。このように、さらに精度によく補正するには、アンシャープマスクとして撮影光学系のPSFを利用することが理想的である。
続いて、後述の各実施例において利用するフィルタと補正信号、そして各実施例のアンシャープマスク処理について説明する。
実施例1では、数式(1)、(2)により導かれる以下の式を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)+m×{f(x,y)−f(x,y)*USM(x,y)}・・・(5)
実施例2では、数式(1)、(3)により導かれる以下の式を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)+m×f(x,y)*{δ(x,y)−USM(x,y)}・・・(6)
実施例3では、数式(6)をさらに変形した以下の式を用いて鮮鋭化を実行する。
g(x,y)=f(x,y)*{δ(x,y)+m×(δ(x,y)−USM(x,y))}・・・(7)
また、数式(7)は次式のように変形することもできる。
g(x,y)=f(x,y)*{(1+m)×δ(x,y)−m×USM(x,y)}・・・(8)
実施例3では、数式(7)を用いて鮮鋭化を実行しているが、数式(8)を用いても同様に鮮鋭化を実行することができる。
なお、PSFは、光学系を介して形成される像の像高、光学系の焦点距離、F値、および被写体距離を含む撮影条件ごとに異なる。以下の実施例では撮影条件として像高を例に説明しているが、光学系の焦点距離、F値、および被写体距離に対して異なる収差情報を取得し、それに基づいてアンシャープマスクを生成してもよい。
図1は、実施例1の撮像装置100のブロック図である。撮像装置100には、入力画像の鮮鋭化処理(画像処理方法)を行うプログラムが記憶手段120にインストールされており、鮮鋭化処理は撮像装置100の画像処理部104(画像処理装置)により実行される。記憶手段120は、ROMやハードディスクドライブなどから構成されるが、後述する記録部108が兼ねてもよい。
撮像装置100は、撮影光学系101(レンズ)および撮像装置本体(カメラ本体)を備えて構成されている。撮影光学系101は、絞り101aおよびフォーカスレンズ101bを備え、撮像装置本体と一体的に構成されている。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、撮影光学系101が撮像装置本体に対して交換可能に装着される撮像装置にも適用可能である。
撮像素子102は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などの二次元撮像素子である。撮像素子102は、撮影光学系101を介して得られた被写体像(結像光)を光電変換して撮影画像を生成する。被写体像は、撮像素子102により光電変換が行われてアナログ信号(電気信号)に変換され、このアナログ信号はA/Dコンバータ103によりデジタル信号に変換され、このデジタル信号は画像処理部104に入力される。
画像処理部104は、このデジタル信号に対して所定の処理を行うとともに所定のアンシャープマスク処理を行う画像処理手段である。なお、本実施例では、撮像装置の画像処理部が鮮鋭化処理を行っているが、パーソナルコンピュータ(PC)や専用の装置が画像処理装置として鮮鋭化処理を行ってもよい。
画像処理部104は、状態検知部107から撮像装置100の撮像条件情報を取得する。撮像条件情報とは、絞り、撮影距離、または、ズームレンズの焦点距離などに関する情報である。状態検知部107は、システムコントローラ106から直接に撮像条件情報を取得することができるが、これに限定されるものではない。例えば、撮影光学系101に関する撮像条件情報は、撮影光学系制御部105から取得することもできる。
続いて、画像処理部104では入力画像に対して画像鮮鋭化処理を行う。画像処理部104は、点像強度分布選択部(PSF選択部)201、補正信号生成部202、補正信号適用部203を有する。但し、画像処理部104が画像処理装置として構成される場合、撮像装置100のシステムコントローラ106は、撮影画像と対応付けて収差情報を記憶してもよい。そして、その場合は、画像処理装置は、補正信号生成部202と補正信号適用部203を有して、PSF選択部201を有しなくてもよい。
画像処理部104で処理された出力画像を、記録部108に所定のフォーマットで保存する。また、記録部108は、撮影光学系101の撮影条件と撮影光学系のPSFとの関係を記憶する記憶手段としても機能する。
画像表示部112は、画像鮮鋭化処理後に表示用の所定の処理を行って得られた画像を表示することができる。画像表示部112には、高速表示のために簡易処理を行って得られた画像を表示してもよい。
以上の一連の処理は、システムコントローラ106によって制御される。システムコントローラ106は、マイクロコンピュータ、CPU(プロセッサ)として構成される。また、撮影光学系101の機械的な駆動は、システムコントローラ106の指示に基づいて、撮影光学系制御部105により行われる。
撮影光学系101には、ローパスフィルタや赤外線カットフィルタなどの光学素子を挿入してもよい。ローパスフィルタなどのPSFの特性に影響を与える光学素子を用いる場合、アンシャープマスクを作成する時点でこの素子の影響を考慮すれば、より高精度な画像鮮鋭化処理が可能である。赤外カットフィルタにおいても、分光波長のPSFの積分値であるRGBチャンネル(RGB色成分)の各PSF、特にRチャンネルのPSFに影響するため、アンシャープマスクを作成する時点でその素子の影響を考慮することがより好ましい。
次に、図2を参照して、本実施例における画像処理方法について説明する。図2は、本実施例の全体的な流れを示すフローチャートであり、「S」は「ステップ(工程)」を表す。図2に示すフローチャートは、コンピュータに各ステップの機能を実行させるためのプログラム(画像処理プログラム)として具現化が可能である。これは他のフローチャートにおいても同様である。図2の各ステップは、システムコントローラ106の指示に基づいて、画像処理部104により行われる。
まず、撮影画像を入力画像として取得し(S11)、続いて、PSF選択部201は入力画像の撮影条件に対応した撮影光学系のPSFを記録部108より取得する(取得ステップS12)。PSF選択部201が取得するPSFの情報は、2次元のタップのデータや、PSFの構成要素となる複数の1次元のタップのデータや、係数であってもよい。
次に、補正信号生成部202は、S12で取得したPSFの情報を用いてアンシャープマスク及び補正信号を生成する(生成ステップS13)。
ここで、図7を参照して、アンシャープマスクについて説明する。アンシャープマスクは撮影光学系の収差特性や要求される鮮鋭化の精度に応じてそのタップ数が決定される。図7(a)のアンシャープマスクは、一例として、11×11タップの2次元のマスクである。また、図7(a)では、各タップ内の値(係数)を省略しているが、このアンシャープマスクの一断面を図7(b)に示す。図7(b)において、横軸はタップ、縦軸はタップの値である。
アンシャープマスクの各タップの値(係数値)の分布は、収差により広がった信号値(撮影光学系のPSF)の分布が理想的である。このようにPSFの情報を用いてアンシャープマスクを生成してもよいし、PSF選択部201が取得したPSFをそのままアンシャープマスクとして使用してもよい。補正信号生成部202におけるアンシャープマスクを用いて補正信号を生成する場合、補正信号生成の処理については後述する。
次に、補正信号適用部203は、S13で生成された補正信号を用いて入力画像に対して鮮鋭化処理を実行する(鮮鋭化ステップS14)。S14における詳細な処理の内容についても後述する。
図8(a)は、本実施例の詳細な処理の流れをフローチャートである。図8(a)の各ステップは、システムコントローラ106の指示に基づいて、画像処理部104により行われる。
まず、撮影画像を入力画像として取得する(S111)。ここでは、入力画像として使用する補正対象としての色成分データは、例えば、デモザイキング後のGチャンネルの画像データである。但し、RチャンネルやBチャンネルの画像データや、RGBすべてのチャンネルの画像データ、あるいはデモザイキング前の画像データであってもよい。
図9は、離散的な規則配列であるベイヤー配列の模式図である。例えば、単純にRGBの各チャンネルのデータをそのまま抜き出して、色ごとに入力画像として処理してもよいし、ある特定のチャンネルのみ入力画像として使用してもよい。あるいは図9に示すように、GチャンネルをG1、G2の2つにわけ、4チャンネルとして取り扱ってもよい。このようにGチャンネルを2つに分けることで、R、G1、G2、Bのそれぞれを抜き出した画像データは解像度が等しくなるため、処理やデータ加工がしやすくなる。
次に、PSF選択部201は入力画像に対応した撮影光学系のPSFの情報を記録部108より取得する(S112)。PSF選択部201が取得するPSFの情報は、2次元のタップのデータや、PSFの構成要素となる複数の1次元のタップのデータや、係数であってもよい。2次元のデータを複数の1次元のデータで分解する方法としては、例えば、特異値分解定理などがある。こうした定理を用いて分解された主成分を記録部108に記録しておき、撮影条件に応じてPSFの主成分に対応するこれら複数の1次元のタップデータを取得してきてもよい。
PSFは像高によって変化するため、補正精度を高めるためには、像高に応じてアンシャープマスクを変化させることが好ましいが、記録部108に記録するデータ容量はコストアップをもたらす。そこで、本実施例は、アンシャープマスクを像高ごとに変化させるために、入力画像を複数の領域に分割し、領域ごとに少なくとも2点の像高におけるPSFの情報を用いて補間処理を行うことで中間に相当するアンシャープマスクを生成している。補間方法の詳細については後述のS114において説明する。
次に、入力画像の領域の分割について説明する。図10は入力画像の模式図であり、便宜上入力画像の長辺方向をx軸、短辺方向をy軸とし、画像の中心を座標の原点とする。本実施例は、図10に示すように、一例として、入力画像を領域Aから領域Gの8つの領域に分割し、各領域の周辺部、および原点の点像強度分布関数の情報を取得する。
次に、補正信号生成部202はS112で取得したPSFを用いてフィルタリング処理を行う(S113)。本実施例は、PSFをアンシャープマスクとして使用し、入力画像にアンシャープマスクをコンボリューション処理(畳み込み積分、積和)する。S112で取得したPSFは周辺8つ中心1つの計9つあるため、それぞれに対応したアンシャープマスクによりぼけた入力画像、つまりアンシャープマスクをフィルタリングした画像データは9つできることになる。
次に、補正信号生成部202はS113で生成した、アンシャープマスクをフィルタリングした複数の画像データ用いて像高方向の補間処理を行い、1つのアンシャープマスクでフィルタリングされた画像データを生成する(補間ステップS114)。
図11を参照し、像高方向の補間処理について説明する。図11において、原点に対して領域Cがある方向をx軸の正の方向、領域Aがある方向をy軸の正の方向とすると、図11は、x軸y軸がともに正となる入力画像の第1象限の領域を示している。ここで、P0は原点、P1、P2、P3はそれぞれ領域A、領域B、領域Cの周辺像高とし、S112においてPSF選択部201が各像高P0、P1、P2、P3のPSFを取得したとする。
図11において、白丸で表された点Pnは画像内の任意の点(像高)を表しており、領域B内の点Pnは点P0と点P2のPSFの情報を用いて、S113で作成したアンシャープマスクを入力画像にフィルタリング処理したデータを使用する。同様に、領域A及び領域C内の点Pnはそれぞれ点P0と点P1、点P0と点P3の像高に対応するアンシャープマスクを、S113において入力画像にフィルタリング処理したデータを使用する。
続いて、領域内の2つの像高から任意の点Pnにおけるフィルタリング処理したデータに相当する補間データの生成について説明する。図11に示すように、領域B内に点Pnがあり、原点P0からの距離がd0、点P2からの距離がd2であるとする。また、S113において、点P0、P2に対応するPSFを用いてフィルタリングした入力画像をそれぞれF0、F2とすると、任意の点Pnに相当する補間データFnは、次式のようになる。
Fn=F0×(1−d0)+F2×d2・・・(9)
このような補間処理を行うことで、各領域内の任意の像高における補間データを生成することができ、S113おいて生成された複数の画像データから1つの画像データが生成される。このようにして生成された画像データは、像高に応じて異なるPSFを用いて入力画像をフィルタリング処理する場合よりもデータ量を少なくすることができるので、処理速度を改善することができる。
なお、数式(9)は第1象限の領域Bに関する計算式となっているが、他の領域、他の象限についても同様な演算を行うことにより補間処理後のデータを作成することができる。また、像高の補間に使用する計算式は数式(9)に限らず、計算式に2次曲線を使用したり、あるいは各フィルタリングした入力画像に対してある定数を掛けることで重み付けしてもよい。
次に、補正信号生成部202は、S114で生成した補間データを用いて補正信号を生成する(S115)。本実施例において、補正成分は数式(2)で示されるものであり、入力画像とS114で生成した補間データの差分をとることで生成される。
次に、補正信号適用部203は、S115で生成した補正信号を入力画像に適用することによって画像を鮮鋭化する(S116)。本実施例において、補正信号の適用処理は数式(1)に対応し、画像のノイズや鮮鋭化の補正過剰や補正不足を考慮して定数mの値を決定する。このようにして決定した定数m、S115で生成した補正信号、そして入力画像を使用し、鮮鋭化処理を行う。
数式(1)は第1項と第2項を加算する形で表現されているが、これは定数mが正の場合であり、定数mが負の場合は減算になる。このように、本実施例の鮮鋭化処理では補正信号を入力画像に適用する際、適用処理が加算あるいは減算となるが、定数mの符号の違いによるもので本質的には同じことを意味するため、定数mの符号によって変えれば演算はどちらであっても構わない。本実施例では、撮影光学系のPSFをアンシャープマスクに用いているため、入力画像の周辺部にみられるような撮影光学系の非対称なPSFによって劣化した画像であっても、入力画像を精度良く補正し鮮鋭化することができる。
本実施例では、像高方向の補間をフィルタリング後に行ったが、補正信号に対して行ってもよいし(図8(b))、鮮鋭化後の画像に対して行ってもよい(図8(c))。
図8(b)においては、入力画像に設定された複数の領域のそれぞれについて少なくとも2点の像高における点像強度分布関数を取得し、複数の点像強度分布関数に基づいて複数の補正信号を生成する。そして、複数の補正信号を像高方向に補間処理を行って1つの補正信号を生成し、この1つの補正信号を、前記入力画像に適用することによって入力画像を鮮鋭化する。図8(c)においては、入力画像に設定された複数の領域のそれぞれについて少なくとも2点の像高における点像強度分布関数を取得し、複数の点像強度分布関数に基づいて複数の補正信号を生成する。そして、複数の補正信号をそれぞれ前記入力画像に適用することによって複数の鮮鋭化後の画像を取得し、複数の鮮鋭化後の画像を像高方向に補間処理を行って1つの鮮鋭化後の画像を生成する。
図8(b)は、補正信号を生成した後に像高方向の補間処理を行う場合の詳細な処理の流れを示したフローチャートである。S121、S122、S123はS111、S112、S113にそれぞれ対応する。図8(a)に対して、S114、S115の処理が異なるため、図8(b)においてそれらの処理に対応するS124、及びS125について説明する。
S124において、補正信号生成部202はS123で入力画像に対してアンシャープマスクをフィルタリングしたデータから補正信号を生成する。補正信号は入力画像とフィルタリングしたデータを用いて、数式(2)に基づいて、入力画像とフィルタリングしたデータの差分をとることで生成される。このような処理により生成された補正信号はS123で生成したデータ分だけ生成される。
次に、S125において、補正信号生成部202はS124で生成した複数の補正信号を用いて像高方向の補間処理を実行する。S125で実行される補間処理は補間する対象が変わるものの、基本的な処理の流れはS114における補間処理と同様である。S114では、S112で取得したPSFをアンシャープマスクとして入力画像に畳み込んだデータを像高方向に補間している。
一方、S125では入力画像とアンシャープマスクを入力画像に畳み込んだデータの差分を補正信号とし、その補正信号を像高方向に補間処理を行う。数式(2)におけるf(x,y)*USMを像高方向に補間するのがS114であり、h(x,y)を像高方向に補間するのがS125となる。
よって、S114におけるf(x,y)*USMのデータをh(x,y)に置き換えることでS125の処理、つまり補正信号を像高方向に補間処理を実現することができる。このようにして補正信号を補間処理した後の補正信号のデータを用いて、S126において補正信号適用部203は入力画像に対して補正信号を適用する。S126における補正信号の適用処理についてはS116と同様な処理になるため、詳細な説明は割愛する。
次に、図8(c)を参照して、補正信号を適用した後の入力画像に対して像高方向の補間を行う場合の処理の流れを説明する。S131、S132、S133、S134はS121、S122、S123、S124にそれぞれ対応する。
図8(b)に対してS125、及びS126の処理が異なるため、それらの処理に対応するS135、及びS136について説明する。S135において、補正信号適用部203はS134で生成した補正信号を用いて、入力画像に対して鮮鋭化処理を行う。S134で生成した補正信号はS132で選択されたPSFを用いて作成された複数のアンシャープマスクの分だけ生成される。よって、S135では数式(1)に基づいてS134で生成された複数の補正信号をそれぞれ入力画像に適用することで、鮮鋭化処理を行う。
次に、S136において、S135で生成した複数の鮮鋭化画像を像高方向に補間処理する。S136で実行される補間処理は補間する対象が変わるものの、基本的な処理の流れはS114、あるいはS125における補間処理と同様である。S125とS136を比較すると、数式(1)におけるh(x,y)を像高方向に補間するのがS125であり、g(x,y)を像高方向に補間するのがS136となる。よって、S125におけるh(x,y)のデータをg(x,y)に置き換えることでS136の処理、つまり鮮鋭化後の画像を像高方向に補間処理を実現することができる。
実施例2の撮像装置は、実施例1の撮像装置と同様の構成を有する。実施例2は、図8に示す画像処理方法の代わりに図12に示す画像処理方法を使用する点で実施例1と相違する。図12は、実施例2の画像処理方法を示すフローチャートであり、各ステップは、システムコントローラ106の指示に基づいて、画像処理部104より行われる。
本実施例は、補正信号の生成方法が実施例1と異なる。S211、S212はS111、S112と同様である。実施例1は、数式(2)に基づいて補正信号を生成するのに対し、本実施例は、数式(3)に基づいて補正信号を生成する。本実施例の補正信号生成部202で補正信号を生成する際に、まず理想点像とPSF選択部201が選択してきたPSFの差分をとり、フィルタを生成する(S213)。次に、補正信号生成部202は、生成したフィルタを入力画像に対して入力画像を畳み込むことで補正信号を生成する(S214)。S215、S216、S217はS114、S115、S116と同様であるため、説明を割愛する。これにより、数式(6)に基づく鮮鋭化処理を実行することができる。
なお、像高方向の補間に関しては、実施例1で示すように、補正信号の段階で実行してもよいし、補正信号を入力画像に適用して鮮鋭化した段階で像高方向の補間を実行してもよい。
実施例3の撮像装置は、実施例1の撮像装置と同様の構成を有する。実施例3は、図8に示す画像処理方法の代わりに図13に示す画像処理方法を使用する点で実施例1と相違する。図13は、実施例3の画像処理方法を示すフローチャートであり、各ステップは、システムコントローラ106の指示に基づいて、画像処理部104より行われる。
本実施例は、補正信号の生成方法や補正信号の適用方法が実施例1、2と異なり、本実施例は、数式(7)に基づいてフィルタを生成し、入力画像に対して生成したフィルタを適用する。よって、図13のフローチャートの中で処理の内容が実施例1、2と異なるところはS313のフィルタの生成、S314のフィルタの適用になる。S311、S312はS111、S112と同様である。
本実施例では、S312で選択したPSFをアンシャープマスクとして利用し、数式(7)の中括弧の部分に相当するフィルタを生成する(S312)。なお、本実施例では、補正信号生成部202が生成する補正信号はフィルタである。次に、補正信号適用部203は、S313において生成したフィルタを入力画像に畳み込みを行い、鮮鋭化する(S314)。本実施例の鮮鋭化処理では、予め撮影光学系のPSFをアンシャープマスクとして生成したフィルタ(補正信号)を、撮影画像に対して一度の畳み込みで鮮鋭化することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の画像処理方法は、撮像装置や専用の画像処理装置に適用することができる。
104…画像処理部、201…点像強度分布関数選択部(取得手段)、202…補正信号生成部(生成手段)、203…補正信号適用部(鮮鋭化手段)

Claims (18)

  1. 光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得し、前記光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されたフィルタを用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行う処理手段を有し、
    前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは2次元のタップのデータが回転非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは、前記2次元のタップのデータが、像高方向および像高方向以外の方向において非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理手段は、
    前記フィルタを前記撮影画像に適用した画像と、前記撮影画像との差分をとることによって補正信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記補正信号を定数倍して前記撮影画像に加算することによって、または、前記生成手段が生成した前記補正信号を前記撮影画像の位置に応じた調整係数を用いて調整して前記撮影画像に加算することによって、前記撮影画像を鮮鋭化する鮮鋭化手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理手段は、
    前記点像強度分布関数と理想点像との差分情報に基づいて生成されたフィルタを、前記撮影画像に畳み込み積分することによって補正信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記補正信号を定数倍して前記撮影画像に加算することによって、または、前記生成手段が生成した前記補正信号を前記撮影画像の位置に応じた調整係数を用いて調整して前記撮影画像に加算することによって、前記撮影画像を鮮鋭化する鮮鋭化手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理手段は、
    前記点像強度分布関数と理想点像との差分情報を定数倍して前記理想点像に加算することによって、または、前記差分情報を前記撮影画像の位置に応じた調整係数を用いて調整して前記理想点像に加算することによって、フィルタを生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記フィルタを、前記光学系を介した撮像により生成された撮影画像に畳み込み積分することによって前記撮影画像を鮮鋭化する鮮鋭化手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理手段は、
    1と定数の和と理想点像の積と、前記点像強度分布関数と前記定数の積との差分情報に基づいて、または、前記撮影画像の位置に応じた調整係数と1の和と理想点像の積と、前記点像強度分布関数と前記調整係数の積との差分情報に基づいて、フィルタを生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した前記フィルタを、前記撮影画像に畳み込み積分することによって前記撮影画像を鮮鋭化する鮮鋭化手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮影条件は、像高、焦点距離、F値、および被写体距離のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理手段は、前記撮影画像を構成する複数の色成分のうちの各色成分または特定の色成分に対してアンシャープマスク処理を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記撮影画像は、色成分ごとに離散的に規則配列された画像データであり、
    前記処理手段は、補正対象の色成分について補間した画像に対してアンシャープマスク処理を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記処理手段は、前記光学系の撮影条件に基づいて前記光学系の前記点像強度分布関数の情報を取得する取得手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記処理手段は、前記光学系の撮影条件に基づいて前記光学系の前記点像強度分布関数の情報を取得する取得手段を有し、該取得手段は前記撮影画像に設定された複数の領域のそれぞれについて少なくとも2点の像高における点像強度分布関数を取得し、
    前記処理手段は、前記撮影画像の複数の領域と対応する点像強度分布関数から得られる複数の画像データを用いて像高方向に補間処理を行って1つの画像データを生成し、該1つの画像データを用いて前記補正信号を生成することを特徴とする請求項またはに記載の画像処理装置。
  12. 前記処理手段は、前記光学系の撮影条件に基づいて前記光学系の前記点像強度分布関数の情報を取得する取得手段を有し、該取得手段は前記撮影画像に設定された複数の領域のそれぞれについて少なくとも2点の像高における点像強度分布関数を取得し、
    前記処理手段は、複数の点像強度分布関数に基づいて複数の補正信号を生成し、該複数の補正信号を像高方向に補間処理を行って1つの補正信号を生成し、前記1つの補正信号を、前記撮影画像に適用することを特徴とする請求項またはに記載の画像処理装置。
  13. 前記処理手段は、前記光学系の撮影条件に基づいて前記光学系の前記点像強度分布関数の情報を取得する取得手段を有し、該取得手段は前記撮影画像に設定された複数の領域のそれぞれについて少なくとも2点の像高における点像強度分布関数を取得し、
    前記処理手段は、複数の点像強度分布関数に基づいて複数の補正信号を生成し、前記複数の補正信号をそれぞれ前記撮影画像に適用することによって複数の鮮鋭化後の画像を取得し、前記複数の鮮鋭化後の画像を像高方向に補間処理を行って1つの鮮鋭化後の画像を生成することを特徴とする請求項またはに記載の画像処理装置。
  14. 光学系が形成した被写体の光学像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子から得られる撮影画像を処理する画像処理部と、を有し、
    前記画像処理部は、前記光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されたフィルタを用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行い、
    前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは2次元のタップのデータが回転非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする撮像装置。
  15. 前記光学系の撮影条件と前記光学系の点像強度分布関数との関係を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記光学系を有することを特徴とする請求項14または15に記載の撮像装置。
  17. 光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得するステップと、
    前記光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されたフィルタを用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行うステップと、
    を有し、
    前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは2次元のタップのデータが回転非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする画像処理方法。
  18. コンピュータに、
    光学系を介した撮像により生成された撮影画像を取得するステップと、
    前記光学系の撮影条件に対応する前記光学系の点像強度分布関数の情報に基づいて生成されたフィルタを用いて前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理を行うステップと、
    を含む処理を実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記撮影画像に対するアンシャープマスク処理に用いられるフィルタは2次元のタップのデータが回転非対称に分布しているフィルタを含むことを特徴とする画像処理プログラム。
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