JP6123265B2 - 情報処理装置、車両識別方法、及び車両識別プログラム - Google Patents

情報処理装置、車両識別方法、及び車両識別プログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、車両識別方法、及び車両識別プログラムに関する。
従来では、スピード違反等による車両の取り締まりや盗難車等の捜査のために、道路や駐車場等に設置したカメラにより撮影した車両の画像から、ナンバープレートのナンバー(車番)を認識するナンバープレート認識システムがある。また、車両には、前面、後面にナンバープレート(以下、「プレート」という)が取り付けられているが、盗難車の場合には、付け替えが容易な前面のプレートを付け替えて偽造(成りすまし)することが多い。この偽造を検出する仕組みとして、例えば車両の前面、後面を撮像して認識し、認識結果が一致するかを判定する手法が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−206441号公報
しかしながら、プレートのナンバー(例えば、プレート内の文字、数字等)は、撮影画像から認識するため撮影する環境条件等によっては、ナンバーが正常に認識できない場合がある。上述した特許文献1に示すような手法では、前面や後面のナンバーが一致しない場合に、プレートの偽造によるものか、ナンバー認識時の誤読等の異常によるものかを判断することができず、適切な車両識別を実現することができない。
1つの側面では、本発明は、適切な車両識別を実現することを目的とする。
一態様における情報処理装置は、撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識するナンバー認識手段と、前記ナンバー認識手段により得られるそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較する比較手段と、比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、異なった文字又は数字に対応する該適合率の差分値を算出する算出手段と、前記前後のナンバープレートそれぞれにおいて、前記異なった文字又は数字に対応する前記適合率の差分値が、所定の閾値以上である場合、前記ナンバー認識手段による認識が正常であると判定する判定手段とを有する。
適切な車両識別を実現することができる。
車両識別システムの機能構成例を示す図である。 情報処理装置の機能構成例を示す図である。 車両識別処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。 ナンバー認識処理の一例を示すフローチャートである。 車両識別処理の一例を示すフローチャートである。 ナンバープレートの一例を示す図である。 記憶手段に記憶されるデータの一例を示す図である。 前後プレートの比較例を示す図(その1)である。 前後プレートの比較例を示す図(その2)である。 前後プレートの比較例を示す図(その3)である。 適合率の差分に対する判定例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
<車両識別システムの機能構成例>
図1は、車両識別システムの機能構成例を示す図である。図1に示す車両識別システム10は、複数の撮像装置11−1,11−2(以下、必要に応じて「撮像装置11」と総称する)と、情報処理装置12とを有する。撮像装置11と情報処理装置12とは、例えばLocal Area Network(LAN)やインターネット等に代表される通信ネットワーク13によりデータの送受信が可能な状態で接続されている。
撮像装置11は、道路や駐車場等を通行する車両20の前方と後方とに取り付けられたプレートを撮影するために、車両20の前方付近と後方付近を撮影する。なお、図1の例では、撮像装置11−1により車両20の前方を撮影し、撮像装置11−2により車両20の後方を撮影しているが、これに限定されるものではない。例えば、1台の撮像装置11を用いて前方及び後方を撮影してもよく、3台以上の撮像装置を用いて、前方及び後方を撮影してもよい。
なお、車両識別システム10は、例えば車両の通過を検知する検知センサ等を設け、撮像装置11は、車両の通過を検知センサからの検知信号を受信したタイミングで撮影を行ってもよく、また連続して撮影してもよい。撮像装置11は、撮影した画像を、通信ネットワーク13を介して情報処理装置12に送信する。
撮像装置11は、例えばデジタルカメラでもよく、夜間等でも撮影可能な赤外線カメラ、監視カメラ等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
情報処理装置12は、撮像装置11からの撮影画像から車両識別を行う。具体的には、情報処理装置12は、撮影画像から各車両20の前方及び後方の2つのプレート画像を取得し、各プレートに記載されているナンバー情報(車両情報)を文字認識等により取得する。なお、ナンバー情報とは、例えば運輸支局、分類番号、かな文字、一連指定番号等があるがこれに限定されるものではない。
また、情報処理装置12は、前後のプレートを照合し、ナンバー情報が異なる場合に、例えばそれぞれの対象文字に対して予め設定された適合率を抽出し、適合率が高い上位2つの値の差分を取得する。また、情報処理装置12は、得られた差分から、例えばそのプレートの偽造によるものか、又はナンバー認識時の誤読等の異常によるものか等を判断する。これにより、本実施形態では、適切な車両識別を実現することができる。
また、情報処理装置12は、ナンバー認識処理の異常ではないと判断され、かつ前後のプレートの認識結果が異なっていると判断された場合には、その異なった文字や数字の位置、個数等に基づき、プレート偽造の種類(レベル)を判断することができる。なお、偽造の種類とは、例えばプレートの付け替えや一部の文字や数字の部分的な偽造等であるが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、車両の前後のプレートのナンバーの照合結果が異なる場合に、そのプレートに記述されたナンバー情報の認識結果の各適合率を比較することで、プレート偽造である度合や、ナンバー認識処理の異常である度合等を提示することで、適切な車両識別を実現することができる。
情報処理装置12は、例えば汎用のPersonal Computer(PC)やサーバ等であるが、これに限定されるものではない。また、通信ネットワーク13は、有線や無線でもよく、これらの組み合わせであってもよい。
<情報処理装置12の機能構成例>
次に、上述した情報処理装置12の機能構成例について、図を用いて説明する。図2は、情報処理装置の機能構成例を示す図である。図2に示す情報処理装置12は、ナンバー認識手段30と、車両識別手段40と、記憶手段50と、表示手段60とを有する。なお、図2の例では、撮像装置11−1〜11−nも示している。
ナンバー認識手段30は、画像取得手段31と、車両抽出手段32と、プレート抽出手段33と、ナンバー認識手段34と、制御手段35とを有する。また、車両識別手段40は、プレート認識結果取得手段41と、前後プレート比較手段42と、適合率差分算出手段43と、認識処理判定手段44と、判定結果反映手段45と、プレート異常率算出手段46と、制御手段47とを有する。
画像取得手段31は、1又は複数の撮像装置11−1〜11−nから通信ネットワーク13を介して、車両20のプレートを含む前方及び後方の画像を取得する。
車両抽出手段32は、撮影装置11から得られる撮影画像から車両を抽出する。具体的には、撮影画像に対してエッジ検出等の画像処理を行い、画像処理により得られる物体の形状と予め設定された車両の形状とを比較し、形状が一致するか又は所定の閾値以上の類似度である場合に、その形状からなる物体を車両として抽出する。
なお、車両抽出手段32は、例えば上述したエッジ検出等の画像処理を、車両形状が抽出されるまで画像処理内容を変えながら繰り返し行ってもよく、また所定回数のみ行ってもよい。画像処理内容を変えるとは、例えばエッジ検出条件を緩和して、エッジ部分を多く検出したり、逆に条件を厳しくしてエッジ検出部分を少なくする等があるが、これに限定されるものではない。例えば、他の画像処理(例えば、平滑化処理や鮮鋭化処理等)を組み合わせてもよい。
また、車両抽出手段32は、上述したエッジ抽出等の画像処理を行わずに、予め設定された車両形状と一致するか又は類似の物体形状が存在する場合に、その形状の物体を車両として抽出してもよい。
また、撮像装置11の設置位置と、車両20の通過位置との関係から画像中に含まれる車両の領域が特定できる場合には、その特定できる領域を車両20の領域として抽出してもよい。なお、車両20の抽出手法については、これに限定されるものではない。
プレート抽出手段33は、車両抽出手段32により抽出された車両20の画像領域からプレート部分を抽出する。なお、プレート部分は、例えば矩形の形状である。そのため、プレート抽出手段33は、車両領域中に所定の矩形領域が存在するか否かを判断し、所定の矩形領域が存在する場合に、その領域をプレート部分の画像として抽出する。
なお、上述した矩形の大きさは、撮像装置11と車両20との位置、撮影倍率、車種等により異なることがある。そのため、プレート抽出手段33は、例えば車両領域に対する車両の大きさからプレートの矩形領域を推測し、その矩形領域を用いてプレート部分の抽出を行ってもよい。なお、矩形領域は、所定の許容範囲を設けておき、その許容範囲も含めて抽出処理を行ってもよい。
また、プレート抽出手段33は、上述以外の手法として、例えば予め大きさの異なる複数の矩形領域のパターンを設けておき、それぞれの領域パターンとのマッチングによりプレート部分を抽出してもよい。
また、本実施形態では、撮像装置11と車両20との位置関係により、画像中のプレートが傾いて撮影されている場合もある。そのような場合、プレート抽出手段33は、例えば撮影画像中の車両20の形状等から得られる傾き(角度)に対応させて矩形形状を傾かせ、その傾かせた領域によりプレート部分の抽出を行ってもよい。
ナンバー認識手段34は、プレート抽出手段34により得られる車両の前後のプレート抽出領域に対して、それぞれ文字認識処理を行い、ナンバー情報(車両情報)を取得する。ナンバー認識手段34は、得られたナンバー情報を記憶手段50に記憶させる。このとき、ナンバー認識手段34は、車両20に対する前後のどのプレートから得られたナンバー情報であるかを対応づけて記憶手段50に記憶させる。なお、ナンバー認識手段34は、認識したナンバー情報を車両識別手段40に直接出力してもよい。
制御手段35は、ナンバー認識手段30における各構成部全体の制御を行う。具体的には、制御手段35は、例えば撮像装置11からの撮影画像の入力や、ユーザ等による起動指示等に基づいて、ナンバー情報の認識に関する各制御を行う。ここで、各制御とは、例えば上述した画像取得手段31における画像の取得、車両抽出手段32による車両の抽出、プレート抽出手段33によるプレート部分の抽出、ナンバー認識手段34によるナンバー情報の認識等の制御があるが、これに限定されるものではない。
また、図2に示す車両識別手段40において、プレート認識結果取得手段41は、記憶手段50に記憶されている上述したナンバー認識手段30で認識されたプレートのナンバー情報を取得する。なお、プレート認識結果取得手段41は、同一の車両に対する前後のプレートのナンバー情報を取得する。
前後プレート比較手段42は、プレート認識結果取得手段41により取得される前後のプレート情報を比較する。なお、プレート情報の比較は、例えばナンバー情報に含まれる運輸支局、分類番号、かな文字、一連指定番号等のうち、少なくとも1つの項目を用いて行う。なお、前後プレート比較手段42は、所定の閾値以上のナンバー情報が異なる場合には、適合率差分算出手段43による適合率の差分等の処理を行う必要がなく、直ちに認識処理判定手段44に出力してナンバーが偽造されていると判断することができる。
適合率差分算出手段43は、前後プレート比較手段42による比較結果において、異なる文字や数字のそれぞれについて、予め記憶手段50に記憶された各文字や数字に対する適合率から、異なる文字や数字に対する適合率の高い文字や数字を取得する。また、適合率差分算出手段43は、適合率の高い文字や数字に対して設定されている適合率の差分を算出する。
ここで、適合率とは、例えば基準となる各ナンバー情報(文字や数字)の手本となる所定のフォント(テンプレート)との類似度を表す。その適合率は、一般的な画像処理手法であるテンプレートマッチング等により予め取得することができ、取得した類似度の値が記憶手段50に記憶される。本実施形態では、各ナンバー情報の全てのテンプレート(例えば、数字の場合には0〜9等)を持ち、各テンプレートとの適合率を全て求め、最も適合率が高いものを認識結果とする。複数のフォントを有する場合には、テンプレートに対して適合率を求める。
認識処理判定手段44は、前後プレート比較手段42による比較結果等に基づいて、前後のプレートが一致しているか、又は偽造されているか等を判定する。また、認識処理判定手段44は、例えば比較対象の全文字数(数字も含む)に対して、ナンバー情報が一致する(又は異なる)文字や数字の数(割合)を取得して、プレート全体が異なるのか、又は一部が異なるのかを判定することもできる。
また、認識処理判定手段44は、ナンバー認識処理の異常ではないと判断され、かつ前後のプレートの認識結果が異なっていると判断された場合に、その異なった文字や数字の位置、個数等に基づき、プレート偽造の種類(レベル)を判断することができる。なお、偽造の種類とは、例えばプレートの付け替えや一部の文字や数字の部分的な偽造等であるが、これに限定されるものではない。
また、認識処理判定手段44は、例えば適合率差分算出手段43による適合率の差分の結果に基づいて、認識処理の異常があるかを判定する。例えば、認識処理での文字の誤読等による異常がある場合、認識処理判定手段44は、その異常率をプレート異常率算出手段46に算出させる。
更に、認識処理判定手段44は、プレート異常率算出手段46により得られる認識処理の異常によるものである度合が、予め設定された閾値よりも高い場合に、上述した適合率差分算出手段43における処理を除外してもよい。なお、これらの各種の制御は、制御手段47によって行われる。
判定結果反映手段45は、認識処理判定手段44により得られる判定結果を記憶手段50に記憶させる。つまり、判定結果反映手段45は、現時点での適合率に対し、新たに得られた認証結果に基づいて、記憶手段50に記憶される各文字や数字の適合率を更新する
プレート異常率算出手段46は、適合率差分算出手段43により得られる適合率の値の差分により、認識処理判定手段44によってプレートの偽造によるものと判定された場合に、どの程度の異常であるのかの指標として、プレート異常率を算出する。具体的には、プレート異常率算出手段46は、比較結果で得られるナンバー情報の全情報に対する異なる文字や数字の割合等から、例えばプレート異常率(プレートが偽造である度合)等を算出することができるが、算出手法は、これに限定されるものではない。
制御手段47は、車両識別手段40における各構成部全体を制御する。具体的には、制御手段47は、例えばユーザ等による指示等に基づいて、車両識別に関する各制御を行う。ここで、各制御とは、例えば上述したプレート認識結果取得手段41によりプレート認識結果を取得したり、前後プレート比較手段42により前後プレートを比較したり、適合率差分算出手段43により適合率の差分を算出する等の制御である。また、各制御とは、例えば認識処理判定手段44により前後プレートが一致しているかを判定したり、判定結果反映手段45により判定結果を記憶手段50に反映させたり、プレート異常率算出手段46によりプレート異常率を算出する等の制御がある。
また、制御手段47は、車両識別手段40における各構成部から得られた結果から、前後のナンバー認識結果が一致しない場合に、プレートの偽造によるものか、又はナンバー認識時の誤読等の異常によるものか等の車両識別結果を記憶手段50に出力する。また、制御手段47は、前後のプレートのナンバー情報が全て一致する場合には、そのプレートが取り付けられた車両は、正常車両を判断して、その車両識別結果を記憶手段50に出力する。また、上述した車両識別結果は、表示手段60に出力してもよい。なお、制御手段47における制御内容は、これに限定されるものではない。
記憶手段50は、本実施形態において必要となる各種情報を記憶する。具体的には、記憶手段50は、例えば撮像装置11から取得した画像や、ナンバー認識手段30による処理経過や処理結果、車両識別手段40による処理経過や処理結果等を記憶する。
更に、記憶手段50は、車両抽出手段32により車両を抽出するための情報やプレート抽出手段33によりプレートを抽出するための情報等を記憶する。また、記憶手段50は、予め設定された各文字や各数字に対する適合率等を記憶する。なお、記憶手段50に記憶される情報は、上述した情報に限定されるものではない。
また、記憶手段50は、記憶された各種情報を必要に応じて所定のタイミングで読み出したり、書き込んだりすることができる。また、記憶手段50は、上述したような多種の情報の集合物であり、それらの情報を、例えばキーワード等を用いて検索し、抽出することができるように体系的に構成されているデータベースとしての機能を有していてもよい。記憶手段50は、例えばハードディスクやメモリ等からなる。
表示手段60は、本実施形態により得られる各種情報を画面等に表示する。例えば、表示手段60は、撮影装置11により得られる画像や映像、ナンバー認識結果、適合率やプレート異常率の算出結果、判定結果等を表示する。なお、判定結果とは、例えば前後のプレートのナンバー情報が一致しなかった場合に、プレートの偽造によるものか、ナンバー認識時の誤読等の異常によるものか、適切な車両であるか(例えば、盗難車でないか等)の結果であるが、これに限定されるものではない。表示手段60は、例えばディスプレイやモニタ等からなる。
上述したように、情報処理装置12によれば、複数のプレート画像によるナンバー情報の認識結果が異なっていた場合に、該当する文字や数字の各適合率の比較により、各ナンバーが実際に異なっている可能性を判定することができる。また、情報処理装置12は、上述した各適合率の比較により、認識処理の誤読等による異常である可能性を判定することができる。また、情報処理装置12は、認識結果の文字や数字が一致する割合を算出し、文字の一部が異なるのか、全体が異なるものかを判断することができる。
つまり、本実施形態によれば、複数の画像(例えば、前後のナンバープレート画像)の認識結果が一致しない場合、その画像の対象の片方に異常がある(例えば付け替え等の偽造)可能性を指標値として提示することができる。また、複数の画像の認識結果が一致しない場合、ナンバー認識処理の異常によるものである可能性を指標値として提示することができる。また、画像の対象の片方の異常が、付け替え等の偽造か、文字等一部の偽造によるものかを判断することができる。
<情報処理装置12のハードウェア構成例>
ここで、上述した情報処理装置12においては、各機能をコンピュータに実行させることができる実行プログラム(車両識別プログラム)を生成し、例えば汎用のPCやサーバ等にその実行プログラムをインストールすることにより、本実施形態における車両識別処理を実現することができる。ここで、本実施形態における車両識別処理が実現可能なコンピュータのハードウェア構成例について図を用いて説明する。
図3は、車両識別処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。図2におけるコンピュータ本体には、入力装置71と、出力装置72と、ドライブ装置73と、補助記憶装置74と、主記憶装置75と、各種制御を行うCentral Processing Unit(CPU)76と、ネットワーク接続装置77とを有するよう構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置71は、ユーザ等が操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスや、マイクロフォン等の音声入力デバイスを有しており、ユーザ等からのプログラムの実行指示、各種操作情報、ソフトウェア等を起動するための情報等を入力する。
出力装置72は、本実施形態における処理を行うためのコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイを有し、CPU76が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示することができる。また、出力装置72は、上述の処理結果等を紙等の印刷媒体に印刷して、ユーザ等に提示することができる。なお、出力装置72の一部は、例えば上述した表示手段60等に対応している。
ここで、本実施形態においてコンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、例えば、Universal Serial Bus(USB)メモリやCD−ROM、DVD等の可搬型の記録媒体78等により提供される。プログラムを記録した記録媒体78は、ドライブ装置73にセット可能であり、CPU76からの制御信号に基づき、記録媒体78に含まれる実行プログラムが、記録媒体78からドライブ装置73を介して補助記憶装置74にインストールされる。
補助記憶装置74は、ハードディスク等のストレージ手段であり、CPU76からの制御信号に基づき、本実施形態における実行プログラムや、コンピュータに設けられた制御プログラム等を記憶し、必要に応じて入出力を行うことができる。補助記憶装置74は、CPU76からの制御信号等に基づいて、記憶された各情報から必要な情報を読み出したり、書き込むことができる。
主記憶装置75は、CPU76により補助記憶装置74から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、主記憶装置75は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等からなる。なお、補助記憶装置74や主記憶装置75の一部は、例えば上述した記憶手段50に対応している。
CPU76は、オペレーティングシステム等の制御プログラム、及び主記憶装置75に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して各処理を実現することができる。なお、プログラムの実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置74から取得することができ、また実行結果等を格納することもできる。
具体的には、CPU76は、例えば入力装置71から得られるプログラムの実行指示等に基づき、補助記憶装置74にインストールされた車両識別プログラムを実行させることにより、主記憶装置75上でプログラムに対応する処理を行う。例えば、CPU76は、車両識別プログラムを実行させることで、上述したナンバー認識手段30における処理や車両識別手段40における処理等を行う。なお、CPU76における処理内容は、これに限定されるものではない。CPU76により実行された内容は、必要に応じて補助記憶装置74に記憶させることができる。
ネットワーク接続装置77は、CPU76からの制御信号に基づき、通信ネットワーク14等と接続することにより、実行プログラムやソフトウェア、設定情報等を、通信ネットワーク14に接続されている外部装置等から取得する。また、ネットワーク接続装置77は、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本実施形態における実行プログラム自体を外部装置等に提供することができる。
上述したようなハードウェア構成により、本実施形態における車両識別処理を実行することができる。また、プログラムをインストールすることにより、汎用のPCやサーバ等で本実施形態における車両識別処理を容易に実現することができる。
<車両識別処理について>
ここで、本実施形態における車両識別処理の一例について、フローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態における車両識別処理は、ナンバー認識処理と、車両識別処理とに大別されるため、それぞれを分けて説明する。
<ナンバー認識処理のフローチャート>
図4は、ナンバー認識処理の一例を示すフローチャートである。図4の例において、ナンバー認識処理は、車両を撮影した画像を取得し(S01)、取得した画像から車両部分を抽出する(S02)。なお、S02の処理では、例えば、S01の処理で得られる画像に対してエッジ検出等の画像処理を行い、その結果から得られる物体の形状と予め設定された車両の形状とを比較して車両を抽出することができるが、これに限定されるものではない。
次に、ナンバー認識処理は、車両の抽出に成功したか否かを判断し(S03)、車両の抽出に成功していない場合(S03において、NO)、S01に戻り、他の画像を取得して車両の抽出を行う。なお、車両抽出時には、新たに画像を取得しなくてもよく、例えば前回の画像処理とは異なる画像処理を行って車両を抽出してもよい。
また、ナンバー認識処理は、車両の抽出に成功した場合(S03において、YES)、その車両領域内に含まれるプレートの抽出を行い(S04)、抽出したプレート領域内のナンバーの認識を行う(S05)。また、ナンバー認識処理は、S05の処理により得られるナンバー情報の認識結果を記憶手段50等に記憶する(S06)。
<車両識別処理のフローチャート>
図5は、車両識別処理の一例を示すフローチャートである。図5の例において、車両識別処理は、例えば記憶手段50等から上述したナンバー認識処理で得られる車両の前後のプレート認識結果を入力する(S11)。
次に、車両識別処理は、前後のプレートを比較する(S12)。なお、前後のプレートの比較とは、例えば前後のプレートのナンバー情報に含まれる文字毎、数字毎の比較である。また、車両識別処理は、前後のプレートが全て一致しているか否かを判断する(S13)。つまり、S13の処理では、前後のプレートのナンバー情報に含まれる各文字又は数字が全て一致しているか否かを判断する。
ここで、ナンバー情報とは、例えば運輸支局、分類番号、かな文字、一連指定番号等のうち、少なくとも1つの項目を含むがこれに限定されるものではなく、例えばかな文字の代わりにアルファベット文字等でもよい。図5の例では、運輸支局、分類番号、かな文字、及び一連指定番号の全てが一致しているか否かを判断する。
車両識別処理は、前後のプレートが全て一致していない場合(S13において、NO)、適合率の差分を算出し(S14)、算出した適合率に基づいて認識処理の異常であるか否かの判定を行う(S15)。
また、車両識別処理は、認識処理の異常である度合が、予め設定された閾値以上か否かを判断し(S16)、異常である度合が閾値以上でない場合(S16において、NO)、例えばプレートの偽造によるものと判断し、プレートの異常率を算出する(S17)。
また、車両識別処理は、異常である度合が閾値以上である場合(S16において、YES)、ナンバー認識処理の誤読等による異常候補と判定する(S18)。なお、S18の処理では、例えば、指標の1つとして認識が異常である度合を算出してもよい。認識が異常である度合は、適合率の差分が小さいほど値が高くなる。そのため、例えば、「度合=100−適合率の差分(%)」として算出することで、認識が異常である度合を求めるができるが、算出手法はこれに限定されるものではない。
また、車両識別処理は、上述したS13の処理において、前後のプレートが全て一致している場合(S13において、YES)、正常車両と判定する(S19)。
車両識別処理は、上述したS17〜S19の何れかの処理が終了後、車両識別結果を記憶手段50等に記憶する(S20)。S20の処理により、記憶手段50に記憶される各文字の適合率が更新され、次回の車両識別処理で、その適合率が反映される。なお、車両識別処理では、例えばS17〜S19により得られる車両識別結果を表示手段等の画面に表示する処理を有していてもよい。
<車両抽出の一例>
ここで、上述した車両抽出の一例について説明する。上述した車両抽出手段32は、撮像装置11から撮影された撮影画像を取得し、取得した撮影画像に対してエッジ検出を行う。
例えば、エッジ検出としては、デジタル画像の明るさが鋭敏(不連続)に変化している箇所を特定する。このようにエッジ検出を行うことで、処理すべきデータ量が大幅に削減することができ、相対的にあまり重要でない情報を排除しつつ、画像の構造的属性だけを抽出することができる。
これにより、本実施形態では、エッジ検出により得られる形状と、記憶手段50等に記憶された予め設定される車両形状との比較により、形状が一致又は所定の閾値以上の類似度で類似している形状を車両部分として抽出することができる。なお、本実施形態においては、これに限定されるものではなく、他の手法により車両を抽出してもよく、また車両抽出を行わなくてもよい。
<ナンバープレートの構成について>
次に、ナンバー認識手段34で認識されるナンバー情報の一例について、図を用いて説明する。図6は、ナンバープレートの一例を示す図である。図6に示すナンバープレート80は、ナンバー情報として、運輸支局81と、分類番号82と、かな文字83と、一連指定番号84とを有する。
ナンバープレート80は、個別の車両を識別するために取り付けられた標識板である。また、ナンバープレート80の大きさは、車両の種類や大きさによりプレートの大きさが異なる(例えば、大型標板、中型標板、小型標板等)。したがって、本実施形態では、例えば車両抽出時に取得した車両の形状の大きさや車種等に合わせて矩形領域のプレート領域を探索して抽出することができる。なお、プレートの抽出手法は、これに限定されるものではなく、例えば予め設定されるプレートの大きさに対応した矩形領域のテンプレートを設定しておき、その各テンプレートとのマッチングを行うことで、プレート領域を抽出してもよい。
また、プレートは、「自動車 自家用」、「自動車 事業用」、「軽自動車 自家用」、「軽自動車 事業用」等により配色が異なるが、本実施形態では、配色に関係なくプレート領域を抽出することができ、更にプレート抽出時に色情報を抽出してもよい。
なお、上述したナンバープレートの情報は、記憶手段50に記憶される。本実施形態では、運輸支局81、分類番号82、かな文字83、及び一連指定番号84のそれぞれについて文字認識等による解析を行い、解析結果に基づいて、車両識別手段40において、前後プレートのナンバー情報の比較等を行う。なお、分類番号82及び一連指定番号84は、数字1文字毎に比較するのが好ましいが、これに限定されるものではない。また、運輸支局81は地名毎、かな文字83は1文字毎に比較されるのが好ましいが、これに限定されるものではない。また、かな文字83は、アルファベット文字等でもよい。
また、本実施形態では、ナンバー認識処理の際、プレートを構成するナンバー以外にも、プレ−トの大きさ(大型・中型等)、色(自家用・業務用等)、字光式プレートであるかどうか等のプレートの特徴や、また、車両本体の形状(トラック、ワゴン、セダン等)や、塗装されている色(黒、白、青等)等の車両の特徴を認識してもよい。
また、本実施形態では、ナンバー認識結果の比較の際には、プレートの特徴(大きさ、色等)が前後のプレートで一致するかを比較してもよい。これにより、プレートの特徴を比較項目に追加することで、プレート全体を付け替えているか等の判定精度を向上させることができる。
更に、本実施形態では、車両20の特徴が前後で一致することを確認することで、確実に同じ車両の前後プレートを比較しているかを判断することもできる。
<記憶手段50のデータ構成例>
次に、記憶手段50のデータ構成例について、図を用いて説明する。図7は、記憶手段に記憶されるデータの一例を示す図である。なお、図7の例では、ナンバー認識処理によって認識されたナンバー情報のデータと、そのデータの各文字及び各数字に対応して予め設定される適合率の有無、及び適合率の例を示している。
図7に示すデータの構成例は、項目として、「認証ID」、「認識年月日時分」、「ナンバー情報」等があるが、項目の種類や数、順序、フォーマット等については、これに限定されるものではない。なお、ナンバー情報等としては、「運輸支局等」、「分類番号1桁目」、「分類番号2桁目」、「分類番号3桁目」、「かな文字」、「一連指定番号1桁目」、「一連指定番号2桁目」、「一連指定番号3桁目」、「一連指定番号4桁目」等があるが、これに限定されるものではない。また、記憶手段50には、項目に対して「データ」の内容が設定されており、更にナンバー情報に対して「適合率」が設定されている。
図7の例では、認識したプレート毎に識別するためのIDが"11000001"であり、認識した年月日時分が"2012/07/01 00:12:34"であることを示している。また、ナンバー情報の「運輸支局等」が"川崎"で「適合率」が"有"であることを示している。また、図7の例では、分類番号1桁目が"5"で適合率が"有"、分類番号2桁目が"5"で適合率が"有"、分類番号3桁目が"−"で適合率が"有"を、かな文字が"ふ"で適合率が"有"を示している。また、図7の例では、一連指定番号1桁目が"・"で適合率が"有"、一連指定番号2桁目が"・"で適合率が"有"、一連指定番号3桁目が"2"で適合率が"有"、一連指定番号4桁目が"2"で適合率が"有"を示している。
ここで、適合率が"有"とは、予め所定のテンプレートを用いて処理された適合率を有することを意味する。つまり、図7に示すように、例えば一連指定番号4桁目の適合率が"有"の場合の、サブテーブルにおいて、4桁目の数字と、予め設定されたテンプレートに含まれる各数字に対する適合率が表示されている。本実施形態では、一連指定番号4桁目"2"の数字に対し、所定のフォントの各数字との類似度が、適合率として表示されている。この適合率を用いることで、例えば適合率の大きい順に第1位の文字や適合率(図7の例では、"2"の適合率92%)、前後のプレート比較で異なった文字や数字に対応する適合率等を抽出することができる。
なお、図7のサブテーブルに示す適合率は、例えばプレート毎や予め設定される複数のフォント毎に設定されていてもよい。フォント毎に設定される場合には、例えば複数のフォントの各適合率から最も大きい適合率(第1位の適合率)等を取得することができるが、これに限定されるものではない。また、適合率のサブテーブルは、例えば車種毎、時間毎(例えば、日中、夜間等)によって他のサブテーブルに変更してもよい。
<前後プレートの比較例>
次に、上述した前後プレート比較手段42における前後プレート比較の一例について、図を用いて説明する。図8〜図10は、前後プレートの比較例を示す図(その1〜その3)である。なお、図8〜図10は、例えば上述した車両識別手段40により行われる処理である。
図8は、プレートの一部が変更されている場合を示すものである。例えば、図8(A)に示す後方プレートと、図8(B)に示す前方プレートとを比較すると、一連指定番号の1桁目と2桁目の「・・」と「11」が異なっている。この場合、異なる値であった"・"と"1"に対して、一連指定番号の1桁目と2桁目とのそれぞれの適合率を取得する。
この場合、図8(C)に示す適合率の例では、図8(A)に示す後方プレートの場合、一連番号の1桁目において、"・"の適合率( "・"と"・"との類似度)が96%で、"1"の適合率("・"と"1"との類似度)が24%である。したがって、2つの適合率の差分は96−24=72%となる。また、一連番号の2桁目において、"・"の適合率が96%で、"1"の適合率が24%である。したがって、2つの適合率の差分は96−24=72%となる。
一方、図8(B)に示す前方プレートの場合、一連番号の1桁目において、"・"の適合率が12%で、"1"の適合率が92%である。したがって、2つの適合率の差分は92−12=80%となる。また、一連番号の2桁目において、"・"の適合率が21%で、"1"の適合率が94%の場合に、適合率の差分は94−21=73%となる。
ここで、図11は、適合率の差分に対する判定例を示す図である。ここで、閾値として、例えば適合率の差分50%以上を「差分・大」であるとすると、図8(A)も図8(B)も適合率の差分が大きい。したがって、図11の例から偽造の可能性が高いと判断することができる。なお、この判断は、同時に図8(A)、図8(B)共にナンバー情報の認識が正常であることを示すこともできる。
また、図8の例では、2箇所(一連指定番号の1桁目と2桁目)で値が異なっている。その場合に、例えば予め設定された項目数(例えば、2)以下が異なっていた場合、「一部相違有」等の結果を出力することができる。
なお、盗難車等の場合には、文字が大きくて目立ちやすい一連番号を変更する事例が多い。そのため、例えば一連番号で値が異なっているか、一連番号以外の部分で行っているかにより、車両識別結果を変えて出力してもよい。
例えば、一連番号が所定数(例えば、2)以下で異なっていた場合は、「一部相違有」とし、偽造の可能性が高い旨を出力してもよい。また、一連番号以外の情報が所定数(例えば、2)以下で異なっていた場合には、車両識別結果を、例えば「認識異常の可能性有り」として出力してもよい。
次に、図9の例について説明する。図9(A)に示す後方プレートのナンバー情報は、「川崎55 ふ ・・22」であり、図9(B)に示す前方プレートのナンバー情報は、「品川500 き 8888」である。図9(A)、図9(B)に示すように、ほぼ全てのナンバー情報が異なる場合には、適合率の差分等の処理を行う必要がなく、直ちにナンバーが偽造されていると判断することができる。なお、図9の処理は、例えばナンバー情報の異なる部分が、ナンバー情報全体の80%以上異なる場合や所定の項目数以上異なっている場合等を基準にして、直ちにナンバーが偽造されていると判断してもよい。
つまり、図9の例では、例えば上述した図7に示す各ナンバー情報の項目のうち、所定の項目数(例えば、4)以上の結果が異なっていた場合に、車両識別結果を、例えば「プレートの交換可能性有り」として出力する。
次に、図10の例について説明する。図10(A)、図10(B)に示すように、認識処理での誤読による異常で結果が異なる場合がある。例えば、図10(A)と図10(B)では、かな文字の「ふ」と「ろ」が異なっている。この場合、記憶手段50に含まれるかな文字の適合率からそれぞれの差分を算出する。
この場合、図10(C)に示す適合率の例では、図10(A)に示す後方プレートの場合、かな文字において、"ふ"の適合率が81%で、"ろ"の適合率が69%である。したがって、2つの適合率の差分は81−69=12%となる。一方、図10(B)に示す前方プレートの場合、かな文字において、"ふ"の適合率が76%で、"ろ"の適合率が85%である。したがって、2つの適合率の差分(絶対値差分)は|76−85|=9%となる。つまり、図10(A)、図10(B)の差分は所定の閾値(50%)より小さい。したがって、図11の示す判定基準から認識異常の可能性が高いことがわかる。なお、図10の例では偽造の可能性もある。更に、この判断は、同時に図10(A)、図10(B)共に認識異常可能性が高いことを示すこともできる。
つまり、図10の例では、例えば前後の認識結果の各文字の適合率の差分(絶対値でもよい)が所定の閾値(例えば、50%)以下の場合、車両識別結果を、例えば「一部相違有り」と合わせて「認識異常の可能性有り」として出力することができる。
これは、認識異常の候補となった場合に該当するが、この場合には、ユーザ(管理者等)が目視確認して、認識異常かどうかをデータに反映させる構成としてもよい。
<適合率を用いた車両識別処理の他の例について>
ここで、本実施形態における適合率を用いた車両識別処理の他の例について説明する。例えば、上述した例に示すように、異なる値(文字や数字)の第1位となる適合率を取得する際、その値自体が小さい場合は、汚れや影等による影響、又は偽造精度(フォントの違い等)によるものである可能性がある。そこで、第1位となる適合率の値自体が予め設定された閾値以下の場合には、そのナンバーを「不明」として車両識別結果を出力してもよい。
また、正常なプレートでの正常な認識結果では、第1位の適合率が高く、更に第2位の適合率との差分も大きくなる。また、第1位と第2位との適合率の差分が小さい場合は、認識異常である可能性が高い。そのため、本実施形態では、例えば第1位と第2位の適合率を取得し、その差分が予め設定された閾値以下の場合は、「不明」、又は「第1候補、第2候補」として両方の結果を出力してもよい。
つまり、本実施形態では、例えば前後のナンバー情報の認識結果(例えば、図10における「ふ」と「ろ」)に対し、例えばそれぞれの適合率が高い方から第1位と第2位の適合率を取得し、その適合率の差分を対象として、車両識別の判定を行ってもよい。
また、例えば「き」と「さ」、「わ」と「ね」、「2」と「7」等のように文字や数字の形状が類似する場合には、各適合率の差分が小さくなる傾向がある。そのため、本実施形態では、判定の基準となる差分の閾値を文字や数字の類似度に応じて可変に設定してナンバー情報の比較を行ってもよい。
上述したように本実施形態によれば、適切な車両識別を実現することができる。具体的には、複数の画像(例えば、車両の前後のプレート画像)の認識結果が一致しない場合、その画像の対象の片方に異常がある可能性を指標値として提示することができる。また、本実施形態では、前後のプレート画像の認識結果が一致しない場合、ナンバー認識処理の異常によるものである可能性を指標値として提示することができる。また、本実施形態では、認識結果が異なるもののうち、認識処理に異常があるものを除外することもできる。また、本実施形態では、画像の対象の異常が、付け替え等の偽造か、文字等一部の偽造によるものかを判断することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識するナンバー認識手段と、
前記ナンバー認識手段により得られるそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較し、比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、取得した適合率を用いて前記車両の識別を行う車両識別手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記車両識別手段は、
前記異なった文字又は数字に対応する前記適合率の差分値を算出し、算出した差分値を用いて前記車両の識別を行うことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記車両識別手段は、
前記差分値から、前記ナンバー認識手段における前記車両情報の認識時の異常の度合を算出する異常率算出手段を有することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記車両識別手段は、
前記ナンバープレートが偽造されたものであるか、又は、前記ナンバー認識手段における認識の異常であるかを識別することを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記車両識別手段は、
前記それぞれの車両情報の比較おいて、前記異なった文字又は数字の数が、所定の閾値以上である場合に、前記適合率を取得することなく前記車両の識別を行うことを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記車両識別手段は、
前記前後のナンバープレートの前記車両情報における異なった文字若しくは数字の位置又は個数に基づいて、前記ナンバープレートの偽造の種類を判断することを特徴とする付記1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記車両情報とは、運輸支局、分類番号、かな文字、及び一連指定番号のうち、少なくとも1つであることを特徴とする付記1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識するナンバー認識ステップと、
前記ナンバー認識ステップにより得られるそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較し、比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、取得した適合率を用いて前記車両の識別を行う車両識別ステップとを有することを特徴とする車両識別方法。
(付記9)
撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識し、
前記ナンバー認識ステップにより得られるそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較し、比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、取得した適合率を用いて前記車両の識別を行う、処理をコンピュータに実行させるための車両識別プログラム。
10 車両識別システム
11 撮像装置
12 情報処理装置
13 通信ネットワーク
20 車両
30 ナンバー認識手段
31 画像取得手段
32 車両抽出手段
33 プレート抽出手段
34 ナンバー認識手段
35 制御手段
40 車両識別手段
41 プレート認識結果取得手段
42 前後プレート比較手段
43 適合率差分算出手段
44 認識処理判定手段
45 判定結果反映手段
46 プレート異常率算出手段
47 制御手段
50 記憶手段
60 表示手段
71 入力装置
72 出力装置
73 ドライブ装置
74 補助記憶装置
75 主記憶装置
76 CPU
77 ネットワーク接続装置
78 記録媒体
80 ナンバープレート
81 運輸支局
82 分類番号
83 かな文字
84 一連指定番号

Claims (3)

  1. 撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識するナンバー認識手段と、
    前記ナンバー認識手段により得られるそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較する比較手段と、
    比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、異なった文字又は数字に対応する該適合率の差分値を算出する算出手段と、
    前記前後のナンバープレートそれぞれにおいて、前記異なった文字又は数字に対応する前記適合率の差分値が、所定の閾値以上である場合、前記ナンバー認識手段による認識が正常であると判定する判定手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識し、
    認識したそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較し、
    比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、異なった文字又は数字に対応する該適合率の差分値を算出し、
    前記前後のナンバープレートそれぞれにおいて、前記異なった文字又は数字に対応する前記適合率の差分値が、所定の閾値以上である場合、前記それぞれの車両情報に対する認識が正常であると判定する、ことを特徴とする車両識別方法。
  3. 撮影画像から車両の前後のナンバープレートを抽出し、抽出した前記前後のナンバープレートに含まれるそれぞれの車両情報を認識し、
    認識したそれぞれの車両情報を、対応する所定の文字又は数字毎に比較し、
    比較した文字又は数字が異なった場合に、予め記憶手段に記憶された各文字又は数字と、異なった文字又は数字とのそれぞれの適合率を取得し、異なった文字又は数字に対応する該適合率の差分値を算出し、
    前記前後のナンバープレートそれぞれにおいて、前記異なった文字又は数字に対応する前記適合率の差分値が、所定の閾値以上である場合、前記それぞれの車両情報に対する認識が正常であると判定する、処理をコンピュータに実行させるための車両識別プログラム。
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