JP6122273B2 - バーナ装置 - Google Patents
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Description
これは4機のバーナ装置が、放散塔100の周縁で略等間隔にサポートガイド11を介して取付けられたもので、ガスミキサー12によって燃焼用のブタンガスとともに1次空気が混合された気体が供給されるガス管10の先端部10aが放散塔100の頂部で放散塔100の内方側に略45度の角度で傾けられ、しかもガス管10の先端部10aには着火された火炎(図示しない)を包囲する円筒状の保炎筒15が設けられている。保炎筒15もガス管10の先端部10aと同様に略45度の角度で傾けられている。
また、保炎筒15の内部には着火用の点火器16と温度検出用の熱電対17が設けられている。
さらに、保炎筒15の周面後側には複数の孔15aが設けられ、2次空気を保炎筒15内に自然吸気するようになっている。
失火の原因としては2次空気の不足があげられる。
燃焼用のガスと1次空気が混合された気体は、逆火を防ぐため空気が不足した状態で供給されている。ガス管10の先端部10から保炎筒15内に吐出された気体に、二次空気が供給されることで完全燃焼する。
このとき、2次空気は自然吸気であるため、放散塔の頂部に強風が吹くと吸込口である孔15aの部分が負圧になって安定して2次空気が供給されないといった問題がある。また、1次空気及び2次空気の流れが悪いと大気粉塵が保炎筒15内に沈着しやすいといった問題もある。
そのため、保炎筒15に大掛かりな装置や器具を取り付けたり、保炎筒15の内部構造を複雑にすることができず、従来品と同等に簡素な構造にしなければならないという制約がある。
前記保炎筒(25,35)は前記ガス管(10)の径より大径で前面(25a)が開放された略円筒形状で、その円形後面(25b)の中心から差し込まれた前記ガス管(10)の先端部(10a)を環状に囲むように設けられるとともに、
前記2次空気を強制吸気して圧縮空気で前記保炎筒(25,35)の内部に2次空気供給管(20)を介して送るエア供給装置(21,22)を備え、前記エア供給装置(20,21,22)は、大気を取り込むことにより前記圧縮空気を増倍させる空気増倍器(22)を有することを特徴とする。
また、本発明によれば、エア供給装置は、大気を取り込むことにより圧縮空気を増倍させる空気増倍器を有するので2次空気として圧縮空気だけを供給する場合と比較してコスト的に有利である。
ガス管10の先端部10aは、放散塔100の頂部で放散塔100の内方側に略45度の角度で傾けられ、火炎を包囲する保炎筒15もガス管10の先端部10aと同様に略45度の角度で上向きに傾けられている。
また、図2に示すように、保炎筒25の円形後面25bの接線方向には一本の導入管25Xが設けられている。
空気増幅器22は、送られた圧縮空気を動力源として周囲の空気(2次空気)を大量に吸引(強制吸気)して増倍された空気(2次空気+圧縮空気)を保炎筒25側に向けて吐出するようになっている。この空気増幅器22は、電源を一切使用することなくバキュームとブローの2つの用途に対応した空気増倍器として機能するものであり、電気ブロアと比較すると騒音を大幅に減少することができしかも圧縮空気の消費量を減少することができるといった特徴を有している。なお、空気増幅器22の上流側には保炎筒25側に供給される空気量を測定する流量計27が設けられている。
なお、本実施形態では、多孔整流板30の厚み(図4では紙面の表裏方向)をtとし、孔30aの直径をdとした場合、t/d=0.7となるような多孔整流板30を採用することで整流効果を高めている。さらに、保炎筒25の前面25aからの多孔整流板30までの距離をZとし、保炎筒25の前面25aの直径をDとした場合、Z>Dとなるような多孔整流板30を位置決めすることによっても整流効果を高めている。
また、2次空気は、保炎筒25の円形後面25bの接線方向に設けられた一本の導入管25Xから旋回流状態で保炎筒25の内部に送られるので、全周に均一でしかも流速が高められた空気が供給され、その後、多孔整流板30を通過させることよって均一で整流化された空気が供給されるのでさらに安定した燃焼処理を実施することができる。また、流速が高められた空気によって特に傾斜された保炎筒25内に溜まり易いススや大気粉塵を保炎筒25から外に排出させることができる。
分配管の数は特に限定されるものではなく、図5では8本の分配管20A〜20H,図6では4本の分配管20A,20C,20E,20Gを使用した例を示した。
導入管20J,20Kの先端は、図8(b)に示したように矢印T,Sの方向に、すなわち内周面側により近接する方向にそれぞれ向けるようにしてもよい。また、ここでは二本の導入管20J,20Kを示したが、保炎筒25の円形後面25bから導入管を斜めに挿入することで二次空気を旋回流状態で保炎筒25の内部に送ることができれば導入管は一本でも二本以上でもよく、また配置位置も限定されるものではない。
これによれば、全周に均一でしかも流速が高められた2次空気を極めて簡単な機構で供給することできる。
10a 先端部
11 サポートガイド
12 ガスミキサー
15 保炎筒
15a 孔
16 点火器
17 熱電対
20 2次空気供給管
20a 先端部
20A〜20H 分配管
20J,20K 導入管
21 コンプレッサ
22 空気増幅器
22a 圧縮空気供給口
25 保炎筒
25a 前面
25b 後面
25X 導入管
26 減圧弁
27 流量計
30 多孔整流板
30a 孔
35 保炎筒
35a 前面
35b 後面
100 放散塔
Claims (5)
- 放散塔の周縁に取付けられ前記放散塔から大気中に放散される可燃性ガスを燃焼するもので、燃焼用ガスとともに1次空気が供給されるガス管の先端部が前記放散塔の頂部で放散塔の内方側に傾けられ、前記ガス管の先端部の至端で着火された火炎を包囲する保炎筒が設けられ、しかも前記保炎筒の内部に2次空気が取り込まれるようにしてなるバーナ装置であって、
前記保炎筒は前記ガス管の径より大径で前面が開放された略円筒形状で、その円形後面の中心から差し込まれた前記ガス管の先端部を環状に囲むように設けられるとともに、
前記2次空気を強制吸気して圧縮空気で前記保炎筒の内部に2次空気供給管を介して送るエア供給装置を備え、前記エア供給装置は、大気を取り込むことにより前記圧縮空気を増倍させる空気増倍器を有することを特徴とするバーナ装置。 - 前記保炎筒内で前記ガス管の先端部の至端より後側に設けられ、前記エア供給装置によって送られる2次空気の渦流を抑制して均一に整流化する多孔整流板を備えることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
- 前記2次空気は、前記保炎筒の円形後面の接線方向に設けられた導入管から旋回流状態で前記保炎筒の内部に送られることを特徴とする請求項1又は2に記載のバーナ装置。
- 前記2次空気は、前記保炎筒の円形後面から斜めに挿入された1本又は2本以上の導入管から旋回流状態で前記保炎筒の内部に送られることを特徴とする請求項1又は2に記載のバーナ装置。
- 前記2次空気は、前記2次空気供給管から先端が複数に分けられしかも前記保炎筒の円形後面から前記ガス管の先端部を中心にして等間隔に配置された分配管から直流状態で前記保炎筒の内部に送られることを特徴とする請求項1又は2に記載のバーナ装置。
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