JP6120740B2 - 超音波診断治療システム - Google Patents

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本発明は、超音波診断治療システムに関するものである。
従来、診断用超音波振動子を有する超音波プローブと、治療用超音波振動子を有し、超音波プローブに対して着脱自在に設けられる治療用アダプタとを備え、これらの超音波プローブおよび治療用アダプタにより、体腔内において超音波による診断および治療を行う超音波診断治療システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の超音波診断治療システムは、治療用アダプタが、超音波プローブを固定可能な体腔内超音波プローブ固定手段を備えており、この体腔内超音波プローブ固定手段により、治療用超音波振動子の焦点が診断用超音波振動子の撮像範囲内に入る所定の位置において超音波プローブを位置決めして固定することとしている。
特許第3850094号公報
しかしながら、特許文献1に記載の超音波診断治療システムは、体腔内へ挿入する際に体腔壁に接するなどして、超音波プローブに対する治療用アダプタの位置がずれてしまう可能性がある。超音波プローブに対する治療用アダプタの位置がずれた状態で治療用超音波を照射すると、治療用超音波の焦点が本来の焦点位置からずれてしまい、適切な治療を行うことができないという問題がある。治療を開始する前に診断用超音波振動子で撮像しながら治療用超音波を照射すれば、モニタ上で治療用超音波の焦点位置を視覚的に確認できるが、治療以外の目的で治療用超音波を体腔に照射するのは望ましくない。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、超音波プローブに対して治療用アダプタが所定の位置で固定されているか否かを治療用超音波を照射することなく確認することができる超音波診断治療システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、体腔内に挿入可能な細長い形状の挿入部と、該挿入部に内蔵され、診断用の超音波を発生する診断用超音波振動子とを有する超音波プローブと、該超音波プローブに対して着脱可能なハウジングと、該ハウジングに固定され、治療用の超音波を発生する治療用超音波振動子とを有する治療用アダプタと、前記超音波プローブに対して前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されているか否かを判定する固定状態判定部と、該固定状態判定部による判定結果に基づき、前記超音波プローブに対する前記治療用アダプタの固定状態に関する情報を報知する報知部とを備える超音波診断治療システムを提供する。
本発明によれば、生体の体腔内に超音波プローブの挿入部を挿入し、診断用超音波振動子により診断用の超音波を発生してそのエコーを基に治療部位を確認した後、治療用アダプタを一旦抜去する。次いで、治療用アダプタに治療用アダプタを固定して体腔内に挿入し直し、治療用超音波振動子により治療用の超音波を治療部位に照射して、治療部位を高温灼熱して治療する。
ここで、超音波プローブに対する治療用アダプタの固定位置が所定の位置からずれた状態で治療用の超音波を照射すると、治療用の超音波の焦点が本来の焦点位置からずれて適切な治療を行うことができない。
この場合において、固定状態判定部の判定結果に基づいて報知部により報知される超音波プローブに対する治療用アダプタの固定状態に関する情報によって、超音波プローブに対して治療用アダプタが所定の位置で固定されているか否かを治療用超音波を照射して体腔に余計な負担を掛けることなく確認することができる。これにより、超音波プローブに対して治療用アダプタが所定の位置に固定された状態で治療用の超音波を本来の焦点位置に照射し、適切な治療を行うことができる。
上記発明においては、前記治療用アダプタが、該治療用アダプタを識別可能な個体情報を有し、前記固定状態判定部が、前記治療用アダプタの個体情報に基づいて、前記超音波プローブに対して前記治療用アダプタが所定の位置に固定されている場合の前記診断用超音波振動子と前記治療用超音波振動子との相対位置関係に関する予測情報を予想する情報予想部と、前記診断用超音波振動子と前記治療用超音波振動子の実際の前記相対位置関係に関する実測情報を実測する情報実測部と、前記情報予想部により予想された前記予測情報と前記情報実測部により実測された前記実測情報との差分が所定の閾値以下の場合に前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されていると判定し、前記差分が所定の閾値よりも大きい場合に前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されていないと判定する差分判定部とを備えることとしてもよい。
このように構成することで、情報予想部により予想される治療用アダプタの個体情報に基づく相対位置関係の予測情報と、情報実測部により実測される実際の相対位置関係のとの差分に基づいて、差分判定部により治療用アダプタが所定の固定位置に固定されているか否かが判定される。
したがって、治療用超音波振動子から発せられる治療用の超音波の焦点距離が異なる複数の治療用アダプタの各個体情報を予め用意しておくだけで、複数あるうちから選択した治療用アダプタが超音波プローブの所定の位置に固定されているか否かを容易かつ正確に確認することができる。
上記発明においては、前記診断用超音波振動子から発せられた診断用の超音波が照射された被写体の画像情報を取得する画像情報取得部を備え、前記情報実測部が、前記画像取得部により取得される前記診断用超音波振動子および前記治療用超音波振動子を含む前記画像情報に基づいて、前記実測情報を実測することとしてもよい。
このように構成することで、超音波プローブの診断用超音波振動子と現在固定されている治療用アダプタの治療用超音波振動子との実際の相対位置関係を簡易かつ精度よく実測することができる。
上記発明においては、前記情報予想部が、治療用の超音波の焦点距離が異なる前記治療用アダプタごとに、前記超音波プローブに対して前記所定の位置に固定された場合の前記診断用超音波振動子に対する各前記治療用超音波振動子の形状および/または位置に関するリストを有することとしてもよい。
超音波プローブに対する治療用アダプタの固定状態に応じて、画像情報取得部により取得される画像情報の診断用超音波振動子に対する治療用超音波振動子の形状および位置が変化するので、このように構成することで、複数の治療用アダプタの予測情報をリストから簡易に予測することができる。
上記発明においては、前記報知部が、前記差分が所定の閾値よりも大きい場合に警告を報知することとしてもよい。
このように構成することで、報知部により報知される警告に従い、ユーザは超音波プローブに対する治療用アダプタの固定位置がずれた状態で治療用超音波振動子から治療用の超音波が照射されるのを直ちに停止することができる。
上記発明においては、該差分判定部により前記差分が所定の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記治療用超音波振動子からの前記治療用の超音波の発生を停止する超音波発生停止部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、報知部からの報知にユーザが気付かない場合であっても、超音波発生停止部により、超音波プローブに対する治療用アダプタの固定位置がずれた状態で治療が行われるのを防ぎ、患部以外に誤って治療用の超音波が照射されてしまうのを防止することができる。
本発明によれば、超音波プローブに対して治療用アダプタが所定の位置で固定されているか否かを治療用超音波を照射することなく確認することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る超音波診断治療システムの概略構成図である。 図1の超音波プローブの概略構成図である。 (a)は図1の治療用アダプタの斜視図であり、(b)は(a)をハウジングの開口側から見た平面図である。 (a)は超音波プローブに治療用アダプタを固定した状態をハウジングの開口側から見た平面図であり、(b)は(a)の長手方向の断面図である。 図1の超音波診断治療システムによる治療の流れを説明するフローチャートである。 EUS断層画像に診断用超音波振動子および治療用超音波振動子の描画予測形状を重畳させた様子を示す図である。 (a)は超音波プローブに治療用アダプタを装着した状態でのEUS断層画像の一例を示す図であり、(b)は(a)のEUS断層画像から治療用超音波振動子の特徴形状を抽出した様子を示す図である。 EUS断層画像に治療用超音波振動子の特徴形状と描画予測形状とを重畳させて、警告を表示した状態を示す図である。 本発明の一実施形態の一変形例に係る超音波診断治療システムの概略構成図である。 EUS断層画像に治療用超音波振動子の特徴形状と描画予測形状とを重畳させて、警告および治療を中止する旨を表示した状態を示す図である。
本発明の一実施形態に係る超音波診断治療システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る超音波診断治療システム100は、図1に示すように、診断用の超音波を発生する電子走査式リニア配列型超音波振動子(以下、診断用超音波振動子という。)27を有する細長い形状の超音波プローブ1と、治療用の超音波を発生する治療用超音波振動子37を有する細長い形状の超音波アダプタである治療用アダプタ3と、これらの超音波プローブ1および治療用アダプタ3が接続される超音波診断治療装置5と、ユーザが指示を入力する入力部7と、情報を報知する表示部(報知部)9とを備えている。
超音波プローブ1は、図2に示すように、生体の腹腔内に挿入される細い略管状の挿入部11と、術者が把持する把持部13と、挿入部11の湾曲操作を行う操作部15と、操作部15に一端が接続されたケーブル17と、ケーブル17の他端に設けられ、超音波診断治療装置5に接続可能なコネクタ(図示略)とを備えている。この超音波プローブ1は、先端から挿入部11、把持部13、操作部15、ケーブル17、コネクタの順に配されている。
挿入部11は、腹腔内臓器等に接触させられる先端部21と、操作部15により湾曲動作させられる湾曲部23と、把持部13が接続された軟性の細い軟性細管25とにより構成されている。この挿入部11は、先端から先端部21、湾曲部23、軟性細管25の順に配されている。
先端部21には、超音波観測手段における診断用超音波の放射手段として凸面型の診断用超音波振動子27が内蔵されている。診断用超音波振動子27は、先端部21の長手方向に交差する方向でやや前方を向いて配されている。診断用超音波振動子27の視野範囲には、治療用超音波振動子37が納まるように設定されている。
また、先端部21は、診断用超音波振動子27から発せられた診断用超音波を放射させる超音波放射面29と、側面が切欠きされて形成されたバルーン溝(図示略)とを有している。超音波放射面29は、先端部21の側面に配されている。バルーン溝は、超音波放射面29よりも基端側に周方向に形成されている。
治療用アダプタ3は、図3(a)および図3(b)に示すように、超音波プローブ1に対して着脱可能な略円筒状のハウジング31と、ハウジング31の基端側に配された中空の外套管(図示略)とを備えている。この治療用アダプタ3は、外套管の基端側から超音波プローブ1の挿入部11を挿入して、ハウジング31に挿入部11の先端部21を固定することができるようになっている。
ハウジング31は、樹脂等から形成されており、図4(a)および図4(b)に示すように、その内部に超音波プローブ1の先端部21を収納することができるようになっている。このハウジング31は、周方向の略半分の側壁が開口した開口部33と、周方向の全域に側壁を有する筒状の円筒部35とにより構成されている。開口部33は、ハウジング31の先端から長手方向の中間よりもやや基端側にかけて形成されており、円筒部35は、開口部33から長手方向の他端まで形成されている。
さらに、ハウジング31には、先端付近に治療用超音波振動子37が固定されている。治療用超音波振動子37は、長軸と短軸を有する凹面型の超音波振動子が用いられる。この治療用超音波振動子37は、ハウジング31の長手方向に対して直交する方向を向いて配されており、ハウジング31の開口部33により露出するようになっている。
また、治療用超音波振動子37には、図示しない駆動ケーブルが接続されている。駆動ケーブルは、治療用超音波振動子37からハウジング31および上記外套管の内部を通って超音波診断治療装置5に接続されている。
また、ハウジング31は、図4(b)に示すように、収納した超音波プローブ1を摩擦により外れにくくするOリングのような圧設部材39を円筒部35の内部に有している。また、ハウジング31は、同図に示すように、収納した超音波プローブ1を締め付けて固定するビスのような他の圧接部材41を有することとしてもよい。
また、ハウジング31は、図4(a)および図4(b)に示すように、開口部33の外側面が周方向に沿って切欠きされたバルーン用溝43を有している。ハウジング31に収納した超音波プローブ1を所定の位置に固定すると、バルーン用溝43と超音波プローブ1のバルーン溝とがハウジング31の周方向に重なるようになっている。
また、このバルーン用溝43により、開口部33の開口を覆うようにバルーン(図示略)を装着することができるようになっている。ハウジング31にバルーンを装着した状態で、超音波プローブ1のバルーン注水溝(図示略)を利用してバルーン内に音響伝達媒体を供給して充満させることで、腹腔内臓器等の表面と診断用超音波振動子27および治療用超音波振動子37との密着性を高め、超音波による診断治療の効率を向上させることができる。
光学像を得るための対物レンズや光源(いずれも図示略)のレイアウトの関係から、ハウジング31に超音波プローブ1を収納した場合に、ハウジング31の長手方向の中心軸に対して治療用超音波振動子37の中心軸がオフセットするように構成されている。
また、ハウジング31には、治療用超音波振動子37の固定位置を合わせるための治療用超音波振動子ガイド45や、ハウジング31に治療用超音波振動子37を接着する際の逃げ部47が形成されている。また、ハウジング31には、図3(a)および図3(b)に示すように、治療用超音波振動子37と超音波プローブ1を収納する領域との間に開口する音響窓49が形成されており、音響窓49により、収納した超音波プローブ1の診断用超音波振動子27からの超音波放射が阻害されないようになっている。
本実施形態においては、治療用超音波振動子37の焦点距離が異なる複数の治療用アダプタ3が用意されている。また、これらの治療用アダプタ3ごと(機種ごと)に、治療用アダプタ3を識別可能なID(個体情報)が用意されており、それぞれのIDが各治療用アダプタ3にバーコード付与されている。
超音波診断治療装置5は、診断用超音波振動子27との間で信号を送受信する送受信部51と、診断用超音波振動子27から送られてくる信号を画像化して被写体の画像(画像情報)を取得する画像化部(画像情報取得部)53と、超音波プローブ1に対して治療用アダプタ3が所定の位置に固定されているか否かを判定する位置判定部(固定状態判定部)55と、表示部9に表示する信号を生成する表示信号生成部57とを備えている。
位置判定部55は、診断用超音波振動子27と治療用超音波振動子37との相対位置関係に関する予測情報を予測して設定する情報設定部(情報予測部)61と、診断用超音波振動子27と治療用超音波振動子37との実際の相対位置関係に関する実測情報を実測して抽出する情報抽出部(情報実測部)63と、治療用アダプタ3の固定状態を判定する差分判定部65とを備えている。
情報設定部61は、焦点距離が異なる治療用アダプタ3ごとに、超音波プローブ1に対して所定の位置に固定された場合の診断用超音波振動子27に対する各治療用超音波振動子37の形状および位置のデータのリストを有している。位置のデータは、例えば、診断用超音波振動子27の凸部中心を原点としたときの治療用超音波振動子37の中心点のXYZ座標とする。また、形状のデータとしては、例えば、治療用超音波振動子37の開口寸法、厚さ、曲率(焦点距離)および焦域などが含まれる。
また、情報設定部61は、リストおよび治療用アダプタ3のIDに基づいて、超音波プローブ1に対して治療用アダプタ3が所定の位置に固定されている場合の診断用超音波振動子27および治療用超音波振動子37の描画予測形状を生成し、それぞれの位置関係で表示部9に表示するようになっている。
情報抽出部63は、画像化部53により取得された診断用超音波振動子27および治療用超音波振動子37を含む画像に基づいて、治療用超音波振動子37の実際の特徴形状とその位置を抽出するようになっている。
差分判定部65は、情報設定部61により設定された描画予測形状およびその位置と情報抽出部63により抽出された特徴形状およびその位置との差分が所定の閾値以下か否かを算出するようになっている。そして、差分判定部65は、差分が所定の閾値以下の場合に治療用アダプタ3が所定の位置に固定されていると判定し、差分が所定の閾値よりも大きい場合に治療用アダプタ3が所定の位置に固定されていないと判定するようになっている。
具体的な例として、差分判定部65は、診断用超音波振動子27の描画予測形状の基準値を診断用超音波振動子27の凸部中心(原点)と設定するようになっている。そして、その原点からの治療用超音波振動子37の描画予測形状の位置データ(X0,Y0,Z0)と、抽出された治療用超音波振動子37の特徴形状の位置データ(X1,Y1,Z1)との差分(△X=X1−X0、△Y=Y1−Y0、△Z=Z1−Z0)を算出するようになっている。
また、差分判定部65は、差分値(△X,△Y,△Z)を予め設定した閾値(例えば、dx、dy、dz)と絶対値で比較するようになっている(|△X−dx|、|△Y−dy|、|△Z−dz|)。そして、これらの|△X−dx|、|△Y−dy|、および、|△Z−dz|のいずれかが0でない場合は所定の位置に固定されていないと判定し、いずれもが0であるときは所定の位置に固定されていると判定するようになっている。
表示信号生成部57は、差分判定部65により治療用アダプタ3が所定の位置に固定されていないと判定された場合に、「規定位置からずれている」旨の信号を生成して表示部9に表示させるようになっている。
入力部7は、治療用アダプタ3のIDを記すバーコード情報を読み取るバーコードリーダ(図示略)を有している。
このように構成された超音波診断治療システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る超音波診断治療システム100を使用して超音波による診断と治療を行うには、まず、経口で腹腔内に超音波プローブ1を挿入して診断用超音波振動子27から診断用超音波を発生し、そのエコーを基に治療対象臓器(例えば膵臓等)を超音波診断して治療部位を確認する。
治療部位を確認したら、腹腔内から超音波プローブ1を抜去し、複数の治療用アダプタ3の中から治療部位の位置に適合する焦点距離を有する治療用超音波振動子37を内蔵するものを選択する。そして、選択した治療用アダプタ3のハウジング31内に超音波プローブ1の先端部21を収納し、超音波プローブ1に対して治療用アダプタ3を所定の位置で固定する。
次いで、図5のフローチャートに示すように、選択した治療用アダプタ3により治療部位を治療する。すなわち、ユーザは、選択した治療用アダプタ3のIDを記すバーコード情報を入力部7のバーコードリーダにより読み取り、超音波診断治療装置5の情報設定部61に入力する(ステップS1)。
情報設定部61にIDが入力されると、情報設定部61により、対応する治療用超音波振動子37の形状と位置のデータがリストから読み込まれる(ステップS2)。
次に、診断用超音波振動子27から診断用超音波を発生させて超音波放射面29から放射し、ハウジング31の開口を介して生体内の治療対象臓器に照射する。そして、治療対象臓器からハウジング31の開口を介して超音波放射面29内に戻る超音波エコーを診断用超音波振動子27により受信する。
次いで、診断用超音波振動子27によりエコーを受信した受信信号が送受信部51に送られ、画像化部53により信号処理されて、超音波プローブ1に治療用アダプタ3を装着した状態でのEUS(Endoscopic Ultrasonography)断層画像が取得される(ステップS3)。画像化部53により取得されたEUS断層画像は表示部9に表示される。
次いで、情報設定部61により、治療用アダプタ3のIDとリストのデータとに基づいて、診断用超音波振動子27および治療用超音波振動子37の描画予測形状のデータが生成される。そして、図6に示すように、これらの描画予測形状がその位置関係で、表示部9のEUS断層画像に重畳される(ステップS4)。
次いで、図7(a)および図7(b)に示すように、情報抽出部63により、EUS断層画像に基づいて、治療用超音波振動子37の特徴形状およびその位置が抽出される(ステップS5)。そして、抽出した特徴形状が描画予測形状と重ね合わせられて表示部9のその座標上に重畳される。
次いで、差分判定部65により、治療用超音波振動子37の描画予測形状およびその位置と、治療用超音波振動子37の特徴形状およびその位置とが比較され、その差分が算出される(ステップS6)。そして、差分判定部65により、算出した差分と所定の閾値とが比較される(ステップS7)。
差分が所定の閾値以下の場合は、ステップS3に戻る。そして、ステップS3〜ステップS7が繰り返されながら、治療用超音波振動子37により治療用超音波を治療部位に照射して、治療部位を高温灼熱して治療する。
一方、差分が所定の閾値よりも大きくなった場合は、差分判定部65により、位置ずれが生じて治療用アダプタ3が所定の位置に固定されていないと判定される。そして、図8に示すように、表示信号生成部57により、表示部9上に警告が表示される(ステップS8)。
なお、EUS断層画像の生成から位置ずれの判定はリアルタイムで行う。
以上説明したように、本実施形態に係る超音波診断治療システム100によれば、EUS断層画像上で治療用超音波振動子37の特徴形状およびその位置を表示し、IDで予測された描画予測形状およびその位置と比較することで、体内に超音波プローブ1および治療用超音波振動子37を挿入する前に、超音波プローブ1に対する治療用アダプタ3の固定状態を容易に確認することができる。
また、体腔内に超音波プローブ1および治療用アダプタ3を挿入した後であっても、診断中や治療中に治療用アダプタ3が外れかけたり、治療用アダプタ3を装着し忘れたりした場合に、不用意に治療を開始することを防止することができる。
本実施形態においては、治療用アダプタ3のIDをバーコード付与してバーコードリーダにより読み取ることとしたが、これに代えて、IDのナンバーを治療用アダプタ3に貼付し、それをユーザがキーボード経由で入力することとしてもよい。また、IDとしてのICチップを治療用アダプタ3に埋め込み、治療用アダプタ3のコネクタを超音波診断治療装置5に接続したときに自動認識することができるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ハウジング31の開口部33の開口の外側に、バルーンの代わりに、例えば硬質ポリエチレン製またはポリメチルペンテン製等の被覆部材を設けることとしてもよい。また、本実施形態においては、表示部9が文字により警告を報知することとしたが、超音波プローブ1に対する治療用アダプタ3の固定状態に関する情報を報知することができればよく、例えば、表示部9が光や音により警告を報知することとしてもよい。
本実施形態は以下のように変形することができる。
一変形例としては、図9に示すように、位置判定部55が、差分判定部65により差分が所定の閾値よりも大きいと判定された場合に、治療用超音波振動子37から治療用超音波を発生するのを停止する照射停止部(超音波発生停止部)59を備えることとしてもよい。
照射停止部59は、表示部9に警告が表示された後に、治療用超音波のみを自動的に照射させないようになっている。
表示信号生成部57は、図10に示すように、警告の表示とともに、治療を中止する旨を表示部9に表示することとしてもよい。
本変形例によれば、体腔内で診断・治療中に治療用アダプタが外れかけたり、治療用アダプタを装着し忘れたりした場合に、照射停止部59により、治療を停止し、患部以外に誤って治療用超音波を照射してしまうことを防止することができる。
1 超音波プローブ
3 治療用アダプタ
9 表示部(報知部)
11 挿入部
27 診断用超音波振動子
31 ハウジング
37 治療用超音波振動子
53 画像化部(画像情報取得部)
55 位置判定部(固定状態判定部)
59 照射停止部(超音波発生停止部)
61 情報設定部(情報予測部)
63 情報抽出部(情報実測部)
65 差分判定部
100 超音波診断治療システム

Claims (6)

  1. 体腔内に挿入可能な細長い形状の挿入部と、該挿入部に内蔵され、診断用の超音波を発生する診断用超音波振動子とを有する超音波プローブと、
    該超音波プローブに対して着脱可能なハウジングと、該ハウジングに固定され、治療用の超音波を発生する治療用超音波振動子とを有する治療用アダプタと、
    前記超音波プローブに対して前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されているか否かを判定する固定状態判定部と、
    該固定状態判定部による判定結果に基づき、前記超音波プローブに対する前記治療用アダプタの固定状態に関する情報を報知する報知部とを備える超音波診断治療システム。
  2. 前記治療用アダプタが、該治療用アダプタを識別可能な個体情報を有し、
    前記固定状態判定部が、前記治療用アダプタの個体情報に基づいて、前記超音波プローブに対して前記治療用アダプタが所定の位置に固定されている場合の前記診断用超音波振動子と前記治療用超音波振動子との相対位置関係に関する予測情報を予想する情報予想部と、
    前記診断用超音波振動子と前記治療用超音波振動子の実際の前記相対位置関係に関する実測情報を実測する情報実測部と、
    前記情報予想部により予想された前記予測情報と前記情報実測部により実測された前記実測情報との差分が所定の閾値以下の場合に前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されていると判定し、前記差分が所定の閾値よりも大きい場合に前記治療用アダプタが前記所定の位置に固定されていないと判定する差分判定部とを備える請求項1に記載の超音波診断治療システム。
  3. 前記診断用超音波振動子から発せられた診断用の超音波が照射された被写体の画像情報を取得する画像情報取得部を備え、
    前記情報実測部が、前記画像取得部により取得される前記診断用超音波振動子および前記治療用超音波振動子を含む前記画像情報に基づいて、前記実測情報を実測する請求項2に記載の超音波診断治療システム。
  4. 前記情報予想部が、治療用の超音波の焦点距離が異なる前記治療用アダプタごとに、前記超音波プローブに対して前記所定の位置に固定された場合の前記診断用超音波振動子に対する各前記治療用超音波振動子の形状および/または位置に関するリストを有する請求項2または請求項3に記載の超音波診断治療システム。
  5. 前記報知部が、前記差分が所定の閾値よりも大きい場合に警告を報知する請求項1から請求項4のいずれかに記載の超音波診断治療システム。
  6. 該差分判定部により前記差分が所定の閾値よりも大きいと判定された場合に、前記治療用超音波振動子からの前記治療用の超音波の発生を停止する超音波発生停止部を備える請求項2から請求項5のいずれかに記載の超音波診断治療システム。
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