JP6119224B2 - 診断装置、プログラマブルコントローラシステム、診断方法。 - Google Patents

診断装置、プログラマブルコントローラシステム、診断方法。 Download PDF

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Description

本発明は、システムに搭載される電源の電力供給能力を診断する診断装置、その診断装置を含むプログラマブルコントローラシステム、電源の電力供給能力を診断する診断方法に関する。
従来、通信機能を持つ複数の機器をLAN(Local Area Network)等のネットワークで接続したネットワークシステムが広く知られている。
例えば、特許文献1には、ネットワークシステムの初期設定を簡易にできるネットワークユニットが開示されている。
特開2000−35810号公報
ネットワークシステムでは、ネットワークに接続される機器の主電源がダウンしたときでもその通信機能を維持させるために、ネットワークを介して各機器に電力を与えるネットワーク電源を設けることがある。機器は、主電源が正常なときは主電源を利用して通信し、主電源がダウンしたときはネットワーク電源を利用するように主電源とネットワーク電源を切り替える。しかし、機器がネットワークに多く接続されるとそれに伴ってネットワーク電源の消費電力が増大する。ネットワーク電源の出力容量は限られているため、機器の接続数の増大に伴ってネットワーク電源の容量が不足するという問題がある。
また、ネットワークシステムでは、設置済みのネットワークシステムに機器を増設することもある。このような場合も、増設後にネットワーク電源の出力容量が不足することが考えられる。言い換えれば、機器の増設後にネットワーク電源の出力容量が不足しているにも関わらず、その機器は主電源がオンしていれば正常に運転できる。このような状態で主電源がダウンしネットワーク電源に切り替わったときには、ネットワーク電源の容量不足によりネットワーク電源もダウンする可能性がある。特許文献1には、ネットワークを使って電力を供給する電源の容量が適合するか否かを検査する診断機能については開示されていない。
本発明は、上記した問題を解決するためになされたものであり、その目的はネットワークを介して電力を供給する電源の電力供給能力を簡易に診断することが可能な診断装置を提供し、この診断装置を使って高信頼なプログラマブルコントローラシステムを構築することにある。
本発明に係る発明は、ネットワークに接続される複数の局に前記ネットワークを介して電力を供給する電源ユニットの電力供給能力を診断する診断装置であって、前記電源ユニットおよび前記複数の局それぞれの種別情報を含んだ構成定義情報と、前記複数の局それぞれの消費電力値および前記電源ユニットが供給可能な許容電力値とを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記構成定義情報に含まれる前記電源ユニットの種別情報に基づき、前記電源ユニットの前記許容電力値を前記記憶部から取得する許容電力取得部と、前記構成定義情報に含まれる前記局それぞれの種別情報に基づき、前記局それぞれの消費電力値を前記記憶部から取得し、取得したそれぞれの消費電力値を合計して総消費電力値を算出する総消費電力算出部と、当該総消費電力算出部によって算出された総消費電力値と前記許容電力取得部によって取得された前記許容電力値とを比較する比較部と、この比較部の比較結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明において、前記ネットワークには複数の電源ユニットが接続され、前記総消費電力算出部は、前記記憶部に記憶された前記構成定義情報に含まれる前記種別情報を順次参照して電源ユニットの種別情報を検出し、当該電源ユニットの種別情報を検出してから次の電源ユニットの種別情報を検出するまでの間に検出した局の種別情報をひとつの集合とし、当該集合を構成する局の種別情報に基づいて、それぞれの局の消費電力値を前記記憶部から取得し合計して総消費電力値を算出することを特徴とする。
本発明に係る診断装置を含むプログラマブルコントローラシステムにおいて、前記ネットワークは、前記複数の局と、当該複数の局に制御指令を含む伝送フレームを発信するマスタ局とをディジーチェィン接続したリング状のネットワークであり、前記複数の局は、前記ネットワークを介して受信した前記伝送フレームを中継して、当該伝送フレームを前記ネットワークに巡回させると共に、前記伝送フレームに自身に対する前記制御指令が含まれていれば当該制御指令を取り込み、取り込んだ制御指令にしたがって所定の機器を制御することを特徴とする。
本発明において、前記診断装置は、前記許容電力値が総消費電力値に等しいか、または超過しているとき、前記構成定義情報を前記マスタ局に与え、前記マスタ局は、前記診断装置から与えられた構成定義情報と実際に前記ネットワークに接続されている局のシステム構成情報とを比較し、一致すれば前記ネットワークに接続されるそれぞれの局を起動することを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る発明は、ネットワークに接続される複数の局に前記ネットワークを介して電力を供給する電源ユニットの電力供給能力を診断する診断方法であって、前記電源ユニットおよび前記複数の局それぞれの種別情報を含んだ構成定義情報を参照して前記電源ユニットの種別情報および前記局それぞれの種別情報を取得し、複数の電源ユニットが接続される場合は、前記構成定義情報に含まれる前記種別情報を順次参照して電源ユニットの種別情報を検出し、当該電源ユニットの種別情報を検出してから次の電源ユニットの種別情報を検出するまでの間に検出した局の種別情報をひとつの集合とし、当該集合を構成する局の種別情報に基づいて、それぞれの局の消費電力値を合計した総消費電力値と前記電源ユニットが供給可能な許容電力値とを比較して前記総消費電力値が前記許容電力値を超過したとき異常と判定することを特徴とする。
本発明によれば、電源ユニットを含む前記複数の局それぞれの構成定義情報に基づき取得される消費電力値を合計して総消費電力値を算出し、当該算出した総消費電力値と同じく取得される許容電力値とを比較することで、ネットワークを介して電力を供給する電源の電力供給能力を簡易に診断することが可能になる。したがって、本発明によれば、ネットワークを介して電力を供給する電源を含めたネットワークシステムが容易に構築できると共に、電源の容量不足によるシステムの不具合を回避することができる。
本実施形態に係る診断システムの構成例を示す図。 図1の診断装置の構成を示すブロック図。 図2の構成定義情報テーブルのデータ構造の一例を示す図。 図2の局データベースのデータ構造の一例を示す図。 図2の診断装置の基本動作を示すフローチャート。 図5の構成定義情報生成処理の詳細手順を示すフローチャート。 図5のグルーピング処理の詳細手順を示すフローチャート。 図5の電力供給能力検査処理の詳細手順を示すフローチャート。 図8の続きを示すフローチャート。 図2の診断装置の構成定義設定画面(1)の一例を示す図。 図2の診断装置の構成定義設定画面(2)の一例を示す図。 図2の診断装置の構成定義設定画面の一例を示す図。 図2の診断装置の構成定義検査情報の一例を示す図。 図1の診断システムの被診断装置の動作を示すフローチャート。 図1の診断システムが適用される通信システムの接続構成を示す図。 図15の通信システムの構成の一例を示すブロック図。 図15の通信システムの構成の他の例を示すブロック図。 スレーブ通信装置の構成の一例を示すブロック図。 スレーブ通信装置の構成の他の例を示すブロック図である。 スレーブ通信装置の構成の更に他の例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(診断システムSの構成)
まず、図1を使用して本実施形態に係る診断システムの構成について説明する。本実施形態に係る診断システムSは、ネットワークNに接続されるマスタ局6を含む複数の局(機器A〜K)と、複数の局(機器A〜K)に対してネットワークNを介して電力を供給する電源ユニット4(補助電源)とを含む被診断装置10と、電源ユニット4の電力供給能力を診断する診断装置5とから構成される。
後述するように、診断装置5は、予め設定される、電源ユニット4を含む複数の局それぞれの構成定義情報に基づき、複数の局それぞれの消費電力値と、電源ユニット4が供給可能な許容電力値とを取得し、取得した消費電力値を合計して総消費電力値を算出し、算出した総消費電力値と取得した許容電力値とを比較して電源ユニット4の電力供給能力を診断する。なお、図1に示す診断システムSでは、補助電源として電源ユニット4が1個しか示されていないが、電力ユニット4が持つ電力容量によっては更に他の電源ユニットも接続される。
被診断装置10は、診断装置5から電力供給能力ありと判定された構成定義情報を取得し、取得した構成定義情報とネットワークNに実際に接続されている複数の局(機器A〜K)からなるシステム構成とが一致した場合に、ネットワークNに接続されるそれぞれの局(機器A〜K)を起動する制御を行う。被診断装置10は、例えば、プログラマブルコントローラ(PLC)システムである。この場合、ネットワークNは、複数の局(機器A〜K)に制御指令を含む伝送フレームを発信するマスタ局6をディジーチェィン接続したリング状のネットワークである。また、複数の局(機器A〜K)は、ネットワークNを介して受信した伝送フレームを中継し、当該伝送フレームをネットワークNに巡回させると共に、伝送フレームに自身に対する制御指令が含まれていれば当該制御指令を取り込み、取り込んだ制御指令にしたがい、接続されるモータ等の制御対象を制御する。
(診断装置5の構成)
診断装置5は、本実施形態に係るプログラムを実行することにより実現される処理動作に応じて図2に示すように機能的な構成として説明することができる。図2によれば、診断装置5は、ハードウエア的には、記憶部51と、制御部52と、入力部53と、表示部54と、通信部55と、から構成される。
記憶部51には、記憶素子として、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が実装される。記憶部51は、本実施形態に係る診断プログラム510を格納するプログラム領域の他に、各種データを格納するデータ領域が割当てられる。データ領域には、その任意アドレスエリアに構成定義情報テーブル511が、その固定アドレスエリアに、局データベース512が、それぞれ格納される。構成定義情報テーブル511には、例えば、ユーザが、表示部54に表示された構成定義設定画面にしたがい、入力部53を操作してシステム構成(Configuration)に係る情報を入力することにより生成される構成定義情報が記憶される。局データベース512には、電源ユニット4毎の許容電力値や局(機器A〜K)毎の消費電力値等、局固有の情報が記憶される。
構成定義情報テーブル511のデータ構造の一例が図3(a)(b)に示されている。構成定義情報テーブル511は、電源ユニット4と複数の局(機器A〜K)それぞれの種別情報を含む構成定義情報が記憶される第1の記憶部である。図3(a)は、マスタ局6のIN(入力)端子に接続される局(機器A,B)それぞれの構成定義情報であり、図3(b)は、マスタ局6のOUT(出力)端子に接続される局(機器C〜K)それぞれの構成定義情報である。
図3(a)(b)において、構成定義情報テーブル511は、1つのエントリが、「番号」、「型式」、「局番」、「電力供給方向」の各データ項目から構成される。「番号」は、マスタ局6に近い順にシリアルに付与される数字である。「型式」は、局(機器A〜K)のそれぞれが電力供給局か電力消費局かを示す種別情報である。「局番」は、局(機器A〜K)毎に付与される固有のアドレスを、「電力供給方向」は、型式が電力供給局を示していた場合に限りその電力がマスタ局6に向かうか否かを示す。
局データベース512のデータ構造の一例が図4に示されている。局データベース512は、局(機器A〜K)それぞれの固有の消費電力値と、電源ユニット4が供給可能な許容電力値(電力容量)とが予め記憶された第2の記憶部である。局データベース512は、1つのエントリが「番号」、「型式」、「許容電力値」、「消費電力値」の各データ項目からなる。「型式」は、局(機器A〜K)を区別するための識別情報(種別情報)である。また、「許容電力値」は、「型式」が電力供給局を示す場合にその電力容量を、「消費電力値」は、「型式」が電力消費局を示す場合にその消費電力量を示す。
制御部52は、構成定義情報テーブル511に記憶された各局の構成定義情報に含まれる型式を番号順に順次参照する。そして、電源ユニット4(第1の電源ユニット)を検出してから不図示の他の電源ユニット(第2の電源ユニット)を検出するまでの間、もしくは電源ユニット4を検出してから終端局(構成定義情報ではNULL表記)を検出するまでの複数の局を一つの集合(グループ)としてグルーピングし、グループ毎に電源ユニット4の電力供給能力を診断して結果を出力するように、許容電力取得部521、総消費電力算出部522、比較部523、そして出力部524のシーケンス制御を行う。
これを実現するため、制御部52は、例えばマイクロプロセッサで構成され、その制御中枢となる主制御部520に、後述する「Index」,「Check1」,「Check2」,「電力供給局」,「供給電力量」,「開始Index」,「終了Index」等の被演算数を内部レジスタ(マイクロプロセッサが内蔵するレジスタ)に割り当てて管理する。詳細は後述する。なお、主制御部520は、接続される記憶部51,入力部53,表示部54,通信部55等、周辺装置の入出力制御も行う。
許容電力取得部521は、主制御部520による制御の下で、構成定義情報に含まれる電源ユニット4の型式(種別情報)に基づき記憶部51の局データベース512を参照し、予め記憶されている電源ユニット4の許容電力値を取得して比較部523へ出力する。総消費電力算出部522は、主制御部520による制御の下で、構成定義情報に含まれる局(機器A〜K)それぞれの型式に基づき、局それぞれの消費電力値を記憶部51の局データベース512から取得する。そして、取得したそれぞれの消費電力値を合計して総消費電力値を算出して比較部523へ出力する。比較部523は、主制御部520による制御の下で、総消費電力算出部522によって算出された総消費電力値と、許容電力取得部521によって取得された許容電力値とを比較する。出力部524は、比較部523による比較結果を、表示部54や通信部25を介して外部(マスタ局6)へ出力する。
なお、入力部53は、例えば、キーボードであり、ユーザが操作することにより制御部52に対して指令を発行し、あるいは構成定義情報等の入力を行う。表示部54は、例えば、LCD(Liquid Crystal Device)等の表示デバイスであり、制御部52により生成される、例えば、図10〜図13に示す画面情報を表示する。詳細は後述する。なお、入力部53は、表示部54と一体形成されたタッチパネルで構成してもよい。通信部55は、診断装置5と被診断装置10のマスタ局6との間でデータ交換を行う際のネットワークインタフェースである。通信部55は、例えば、LAN(Local Area Network)コントローラで構成される。
(診断装置5の動作)
以下、本実施形態に係る診断装置5の動作について、図5〜図13を使用して詳細に説明する。まず、図5のフローチャートを参照しながら診断装置5の基本動作から説明する。
診断装置5(制御部52)は、まず、表示部54に表示される構成定義設定画面(図10〜図12)にしたがい、入力部53を操作することにより設定される被診断装置10を構成する複数の局(機器A〜K)それぞれの型式を含む構成定義情報を、記憶部51の構成定義情報テーブル511に記憶する「構成定義情報生成処理」を実行する(ステップS11)。次に、制御部52は、構成定義情報テーブル511の構成定義情報に含まれる型式を順次参照し、電源ユニット4を検出してから他の電源ユニットを検出するまでの間、もしくは、電源ユニット4を検出してから終端局(機器K)を検出するまでの間に検出した複数の局を一つの集合(グループ)とする「グルーピング処理」を実行する(ステップS12)。
続いて制御部52は、グルーピングされた複数の局(機器A〜K)それぞれの消費電力値と、電源ユニット4が供給可能な許容電力値とが予め記憶された局データベース512から、グループを構成する局それぞれの消費電力値と、電源ユニット4が供給可能な許容電力値とを取得する。そして、取得した消費電力値を合計して総消費電力値を算出し、ここで算出した総消費電力値と、取得した許容電力値とを比較して、電源ユニット4の一つのグループに対する電力供給能力を診断して結果を出力する「電力供給能力検査処理」を実行する(ステップS13)。
ステップS13の「電力供給能力検査処理」で、許容電力値−総消費電力値>0の場合、電源ユニット4に電力供給能力ありと判定されると(ステップS14“Yes”)、制御部52は、被診断装置10のマスタ局6に対して、生成した構成定義情報を、通信部55を介して送信し(ステップS15)、マスタ局6からの応答を待つ。マスタ局6では、後述するように、自身が管理している被診断装置10を構成する複数の局(機器A〜K)からなる構成情報と、診断装置5から受信した構成定義情報とを比較し、その結果を診断装置5へ送信する。診断装置5は、マスタ局6から比較結果を受信し、構成情報の不一致を検出すると(ステップS16“Yes”)、ステップS11の「構成定義情報生成処理」を再度実行し、構成情報の一致を検出した時点で(ステップS16“No”)上記した一連の診断処理を終了する。
上記した「構成定義情報生成処理」(ステップS11)、「グルーピング処理」(ステップS12)、「電力供給能力検査処理」(ステップS13)の詳細手順については、図6〜図9のフローチャート、ならびに図10〜図13に示す画面構成の一例を参照しながら後述する。
構成定義情報生成処理の詳細手順が図6に示されている。構成定義情報生成処理(図5のステップS11)とは、上記したように、表示部54に表示される構成定義設定画面にしたがい、入力部53を操作することにより設定される被診断装置10を構成する複数の局(機器A〜K)それぞれの型式を含む構成定義情報を、記憶部51の構成定義情報テーブル211に記憶する処理である。
図6によれば、主制御部520は、表示部54に表示される、例えば、図10,図11に示す構成定義設定画面(1)(2)にしたがい(ステップS111)、ユーザが入力部53を操作することにより設定入力された構成定義情報を取り込む(ステップS112“Yes”,S113)。そして、例えば、図3(a)(b)の構成定義情報テーブル511にそのデータ構造を示す構成定義情報を生成して記憶部51の所定の領域に記憶すると共に、表示部54に、例えば、図12に示す構成定義設定画面を表示する(ステップS114)。
図10に示す構成定義設定画面(1)は、被診断装置10を構成する局(機器A〜K)毎に設定される「型式」、「局番」等の種別情報入力用に使用される。図10に示す例では、ユーザが予め登録してある「型式」や「機器名称」等を、ユーザが入力部53によりダイアログボックスの中から選択操作することで、それらが主制御部520によって自動的に取り込まれる仕組みになっている。図6のステップS114において、主制御部520は、入力された構成定義情報、およびこの構成定義情報に基づき局データベース512を参照して被診断装置10を構成する各局(機器A〜K)の固有の情報を取得することにより構成定義情報テーブル511を生成する。そして、主制御部520は、被診断装置10の構成を図12に示す構成定義設定画面上に反映させる。
図11の構成定義設定画面(2)は、電力供給方向を設定するために使用される。この例では、ユーザが入力部53を操作してマスタサイドを選択した場合に、マスタ局6のIN端子から上流に向けて電力が供給され、スレーブサイドを選択した場合に下流に向けて電力が供給される。これによって、表示部54に表示される図12の構成定義設定画面上に電源ユニット4による電力供給方向が矢印で表示される。図12の構成定義設定画面によれば、その矢印方向により、電源ユニット4(NU2X−PA1)は、マスタ局6のIN端子から下流に向けて電力が供給されることを示す。
図12の構成定義設定画面は、図1の被診断装置10の構成を定義したものである。具体的に、被診断装置10を構成する各局(機器A〜K)は、型式NP1BS−11のスロットに実装され、主電源として型式NP1PU2−048EのAC電源、CPUとして、型式NP1PU2−048Eのマイクロプロセッサが使用される。そして、ネットワークN(E−SXバス)には、局番1〜11の複数の局(機器A〜K)が接続される。具体的に、マスタ局6のIN端子には局番1のインバータ(機器A)と、局番2のI/Oターミナル(機器B)が、OUT端子には、識別番号1の補助電源として型式NU2X−PA1の電源ユニット4、局番3,4のインバータ(機器C,D),局番5〜9のI/Oターミナル(機器E〜I),そして、局番10,11のインバータ(機器J,K)が接続されていることを示す。
なお、主制御部520は、接続される1以上の補助電源(電源ユニット)を区別するため、それぞれに対して識別番号を自動的に付与する機能を持つ。例えば、2つの電源ユニットに対して「識別番号−1」,「識別番号−2」が自動的に設定される。図12の構成定義設定画面では、型式NU2V−PA1の電源ユニット4に識別番号−1が付与されている。
グルーピング処理の詳細手順が図7に示されている。グルーピング処理(図5のステップS12)とは、電源ユニット間、または電源ユニット4と終端局(機器K)との間を一つのグループと見なし、次に実行される電源ユニット4の電力供給能力を診断するための前処理のことをいう。ここでは、図3(b)に示す構成定義情報テーブル511のOUT端子に接続される局(機器C〜K)を例示して説明する。
図7によれば、主制御部520は、まず、図3(b)に示す構成定義情報テーブル511を参照してOUT端子に接続される局(機器C〜K)の構成定義情報を先頭位置から順次読み取る(ステップS121)。具体的に、主制御部520は、内部レジスタの一つに割り当てられたIndexに“1”を代入(セット)すると共に、同じく内部レジスタの一つに割り当てられたcheck1に値“1”をセットする(ステップS122)。次に、Indexの内容を+1更新し(ステップS123)、次に隣接してOUT端子に接続される局の型式情報を取得する(ステップS124)。図3(b)に示す例では、OUT端子に接続される局は、「NUV2V−PA1」の型式を有する電源ユニット4になっている。
続いて、主制御部520は、内部レジスタの一つに割り当たられたCheck2のIndexが示す値“2”をセットする(ステップS125)。続いて主制御部520は、Indexが示す値“2”の局が終端局(局番11)か否かを判定する(S126)。終端局であれば(ステップS126“Yes”)、ChecK1とcheck2がそれぞれ示す局を一つのグループとして、後述する電力供給能力検査処理を実行する(ステップS13)。終端局でなければ(ステップS126“No”)、図4に示す局データベース512を参照してその局が有する許容電力値を取得し(ステップS127)、その局が電力供給局(他の電力ユニット)か電力消費局かを判定する(S128)。
ここで、電力消費局であれば(ステップS128“Yes”)、主制御部520は、Indexを+1変更して(ステップS129)、次に隣接して接続される局が終端局であるか否かを判定するためにステップS124の「構成定義情報の読み出し処理」以降の処理に戻る。一方、電力供給局であれば(ステップS128“No”)、主制御部520は、Check1とcheck2が示す局を一つのグループとして後述する電力供給能力検査処理を実行する(ステップS13)。そしてIndexを+1更新して(ステップS129)ステップS124の「構成定義情報の読み出し処理」以降の処理に戻る。
すなわち、主制御部520は、局(機器C〜K)が電力消費局か電力供給局かにかかわらずマスタ局6のOUT端子に接続される複数の局(機器C〜K)の構成定義情報を終端局(機器K)が検出されるまで(ステップS126“Yes”)、ステップS124の「構成定義情報の読み出し処理」以降の処理を繰り返し実行する。
図8,図9に電力供給能力検査処理の詳細手順が示されている。電力供給能力検査処理(ステップS13)とは、ステップS12の「グルーピング処理」で決定されたグループ毎に、当該グループに属する電源ユニット4の許容電力値とグループを構成する電力消費各局の総消費電力値との比較を行ない、そのグループに対して電力を供給する電源ユニット4の電力供給能力の有無を判定する処理をいう。
図8によれば、主制御部520は、まず、「許容電力値」を“0”、同じく「電力供給局」を“無し”、とする初期化を行う(ステップS131)。ここでいう、「許容電力値」、「電力供給局」は、共に上記したIndexやCheck1,Check2同様、本実施形態に係るプログラム510によって主制御部520が内蔵するレジスタに割り当てられる被演算数である。次に、主制御部520は、局データベース512を参照してCheck1が示す局の電力供給方向に関するデータを取得し(ステップS132)、その方向が下向きであるか否かを判定する(ステップS133)。
ここでは、Check2は“2”を示しており、したがって、局データベース511によりその電力供給方向は「下向き」と判定されるため(ステップS133“Yes”)、「電力供給局」にCheck1が示す値をセットする(ステップS134)。続いて、主制御部は、構成定義情報テーブル511からChech1が示す電源ユニットの型式情報(NU2V−PA1)を取得し(ステップS135)、その型式から局データベース512を参照して許容電力値を得て、「許容電力値」にセットして下向き処理を終了する(ステップS136)。
上記の下向き処理実行後(ステップS136)、あるいはステップS133の「電力供給方向判定処理」で下向きでないと判定された場合(ステップS133“No”)、主制御部520は、局データベース512を参照してCheck2が示す局の電力供給方向に関するデータを取得し、(ステップS137)、その方向が上向きであるか否かを判定する(ステップS138)。ここでは、Check2は“12”(終端局)を示しているため、その電力供給方向は“無し”と判定される。
すなわち、上向きでも下向きでもないため、Check“12”に相当する局(機器k)の上流に位置する電源ユニット4がグループを構成する各局に電力を供給するものと見なす。仮に、局(機器k)が他の電源ユニットであれば、主制御部520は、構成定義情報テーブル511からその型式に関する情報を取得し(ステップS139)、局データベース512からその型式に相当する他の電源ユニットの許容電力値を取得する(ステップS140)。そして、下向きに電力を供給する、上流に位置する電源ユニット4と、上向きに電力を供給する、下流に位置する他の電源ユニットとの許容電力値を比較し、上流に位置する電源ユニット4の許容電力値が小さいか否かを判定する(ステップS141)。
ここで、上流に位置する電源ユニット4の許容電力値が大きい場合(ステップS141“No”)、主制御部520は、「電力供給局」にCheck2が示す下流の他の電源ユニットを示す値“12”をセットする(ステップS142)。そして、主制御部520は、局データベース512からその型式の許容電力値を得て「許容電力値」にセットする(ステップS143)。すなわち、主制御部520は、局(機器k)の下流に位置する他の電源ユニットが電力を供給するものとみなし、そのグループを構成する各局に供給可能な電力を供給する。
次に、主制御部520は、許容電力取得部521、総消費電力算出部522、比較部523、出力部524を制御して、電力供給方向を加味した電力供給能力の検査を行う。すなわち、図9において、主制御部520は、グルーピングされた一つのグループに対して電力を供給する電源は、上流に位置する電源ユニット4か下流に位置する他の電源ユニットかを判定する(ステップS144)。これは、「電源供給局」にCheck1の値が設定されているか否かにより判定が可能である。
ここで、「電力供給局」にCheck1が設定されていれば(ステップS144“Yes”)、主制御部520は、開始IndexにCheck1、終了IndexにCheck2をそれぞれセットし、増減数を1として、総消費電力算出部522を起動し、マスタ局6のOUT端子に接続される番号2の局(機器C)から下流に位置する局順に消費電力値を取得するための処理を実行する(ステップS145)。なお、「電力供給局」にCheck2の値が設定されていれば(ステップS144“No”)、主制御部520は、開始IndexにCheck2、終了IndexにCheck1をそれぞれセットし、増減数を1として、総消費電力算出部522を起動し、OUT端子に接続される番号12の局(機器k)から上流に位置する局順に消費電力値を取得するための準備を行う(ステップS146)。
続いて、主制御部520は、図3(b)に示す構成定義情報テーブル511を参照してOUT端子の構成定義情報のIndexに設定された番号に相当する局の型式を取得する(ステップS147)。そして、主制御部520が総消費電力算出部522を起動すると、総消費電力算出部522は、局データベース512を参照して消費電力値を順次取得し、「供給電力量」にセットされた値から減算する処理を実行する(ステップS148)。すなわち、「供給電力量」=直前の供給電力量−消費電力量になる。
次に、主制御部520は、比較部523を起動する。比較部523は、総消費電力算出部522から出力される「供給電力量」が0を超えるか否かを判定する。(ステップS149)。ここで、「供給電力量」が0を超えると判定されると(ステップS149“Yes”)、主制御部520は、Indexを増減数1だけ更新し(ステップS150)、設定された値と最終Indexに設定された値とが不一致か否かを判定する(ステップS151)。ここで不一致が検出されると(ステップS151“Yes”)、ステップS147の「構成定義情報読み取り処理」以降の処理を一致するまで(ステップS151“No”)繰り返し実行する。
ステップS149の「供給電力量判定処理」で、「供給電力(残許容電力値)」が0以下、または未満であると判定されると(ステップS149“Yes”)、主制御部520は、そのときのIndexが示す値を取得し、表示部54に、取得した0未満を検出した局番を表示し、構成定義情報が正しくないことをエラー表示する(ステップS152)。例えば、図13に示す構成定義検査情報画面によれば、「CPU0のE−SXバス−0のE−SX局番−8〜11がE−SXバスから電力が供給されていません」といった電力供給能力がない旨のエラー表示を行い、ユーザに構成定義情報の再設定を促す。
すなわち、上記した例では、マスタ局6のOUT端子に接続された電源ユニット4を含む局(機器C〜K)からなるグループにおける電源ユニット4の電力供給能力を診断した。しかしながら、電源ユニット4の許容電力量は、実質、局(機器C〜G)の5局分であるのに対し、それ以上の局(機器H,I,J,K)に対しても電力供給を行おうとした。このため、これらの局(機器H,I,J,K)に供給される電力量が不足することになり、結果的に、ネットワークシステムS全体として電源故障と見なされることになる。したがって、例えば、図13に示すように、グループの電力供給に異常があることが表示される。このような電源ユニット4の許容電力量の不足から、ユーザは、ネットワークNに接続された局(機器G)と局(機器H)との間に、更に他の電源ユニットを挿入するようにシステム構成を再定義することにより電力不足を回避でき、エラー表示を解除することができる。
以上説明のように、本実施形態に係る診断装置5によれば、電源ユニット4を含む複数の局(機器A〜K)それぞれの構成定義情報に基づき取得される消費電力値を合計して総消費電力値を算出し、当該算出した総消費電力値と、同じく取得される許容電力値とを比較することで、ネットワークNを介して電力を供給する電源ユニット4の電力供給能力を簡易に診断することが可能になる。したがって、本実施形態に係る診断装置5によれば、ネットワークNを介して電力を供給する電源ユニット4を含めたネットワークシステムSが容易に構築できると共に、電源ユニット4の容量不足によるシステムの不具合を回避することができる。
(被診断装置10の動作)
次に、被診断装置(マスタ局6)の動作について図14のフローチャートを参照しながら説明する。
図14において、マスタ局6は、まず、診断装置5から送信される構成定義情報を受信する(ステップS21)。マスタ局6は、次に、被診断装置10の実際のシステム構成情報を収集する(ステップS22)。なお、このシステム構成情報は、実際の被診断装置10を起動した後でなければ得られない場合、実際の被診断装置10を起動した後にマスタ局6から収集されるものとする。
次に、マスタ局6は、被診断装置10の実際のシステム構成情報と診断装置5から受信したシステム構成情報511とを比較する(ステップS23)。マスタ局6は、両者が一致したと判定すれば(ステップS24“Yes”)、被診断装置10の起動を許可する信号を診断装置5に送信する(ステップS26)。その後、被診断装置10を起動(立ち上げる)する。また、マスタ局6は、ステップS24で実際の被診断装置10のシステム構成情報と診断装置5から送信されたシステム構成情報との間に不一致がある場合(ステップS24“No”)、構成不一致エラー信号を診断装置5に送信する(ステップS25)。
以上説明のように本実施形態に係る診断システムによれば、被診断装置10(マスタ局6)は、診断装置5から電力供給能力ありと判定された構成定義情報を取得し、当該取得した構成定義情報と、ネットワークNに実際に接続されているシステム構成とが一致した場合にネットワークNに接続されるそれぞれの局(機器A〜K)を起動する制御を行う。したがって、ネットワークNを介して電力を供給する電源ユニット4を含めたネットワークシステムSを容易に構築でき、構成情報が一致しない限り被診断装置10を構成するそれぞれの局(機器A〜K)が起動しないため、電源ユニット4の容量不足によるシステムの不具合を事前に回避でき、信頼性が向上する。
(応用例)
ところで、マスタ局6は、ネットワークNに接続されている複数の局(機器A乃至機器E)が動作中、電源ダウン含む動作エラーが発生したか否かを常時監視している(ステップS27)。マスタ局6は、複数の局に動作エラーが発生した場合、動作エラー信号を診断装置5に送信する(ステップS28)。これに対し、診断装置5は、図5のフローチャートに示すように、マスタ局6から送信される構成不一致または動作エラー信号を常時監視している(図5のステップS16)。これらエラー信号を受信すると、診断装置5の出力部524は、表示部54にその旨のエラー表示を行う。このように、診断装置5は、被診断装置10を起動させるためのシステム構成情報を生成してマスタ局6に送信し、マスタ局6を核とする被診断装置10が正常に起動した後も、被診断装置10による誤動作を常に監視している。
ここで、図15以降を使用し、本発明の実施の形態に係る診断装置5を被診断装置10としての通信システムに適用した場合の応用例について説明する。はじめに、図15を用いて、通信システムの概要を説明する。通信システムは、マスタ通信装置M(マスタ局6に相当)と、このマスタ通信装置Mとマスタスレーブ通信を行っている複数のスレーブ通信装置1(機器A〜Kに相当)と、マスタ通信装置Mと各スレーブ通信装置1に電力を供給する電源ユニット4−1,4−2とを有し、相互にネットワークNにより接続されている。複数のスレーブ通信装置1は、それぞれに制御される複数の被制御機器2を有しており、複数の被制御機器2は、一例としてモータがある。
診断装置5はマスタ通信装置Mに接続されており、通信システムが通常動作を開始した後もシステムを監視する機能を持ち、これにより、通常時システムへの電力供給を確実に行うことができる。
図16は、マスタ通信装置Mのネットワーク電源部15を使用して電力を各スレーブ通信装置1に分配する場合の通信システムの構成例を示す。これに対して、図17は、マスタ通信装置Mのネットワーク電源部15を使用せずに、別モジュールである電源ユニット4をネットワークNの経路に挿入し、この電源ユニット4により各スレーブ通信装置1に電力を分配する場合の通信システムの構成例を示す。
例えば、図16において、マスタ通信装置Mは、電源部14と、ネットワークNを介して複数のスレーブ通信装置1に電力を供給するネットワーク電源部15とを有する。また、マスタ通信装置Mは、マスタ通信装置Mの全体の動作を制御する制御部16と、ネットワークNを介して複数のスレーブ通信装置1と通信する通信部17を有している。
また、それぞれのスレーブ通信装置1は、主電源3から個々に電力を受けると共に、ネットワークN(N1)を介してネットワーク電源部15から電力を受け、制御部12や通信部13に電圧を与える電源供給部11を有する。制御部12は、スレーブ通信装置1全体の動作やモータ等の被制御機器2の動作を制御する。また、通信部13は、マスタ通信装置Mや他のスレーブ通信装置1と通信するものである。
上記した通信システムは、例えば、プログラマブルコントローラシステムに適用される。プログラマブルコントロールシステムは、マスタコントローラ(マスタ通信装置M)と、複数のスレーブコントローラ(スレーブ通信装置1)と、1以上の被制御機器2とを含んで構成される。また、スレーブコントローラはネットワークNによって複数接続され、各スレーブコントローラには、それぞれに1以上の被制御機器2が接続されている。
ここで、マスタコントローラおよびスレーブコントローラは、いずれもプログラマブルコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)を構成し、被制御機器2は、FA(Factory Automation)分野において、様々な状態を検知するセンサ、そのセンサの検知結果に応じて動作するモータ、エンコーダ等の電気機器である。
マスタコントローラは、被制御機器2に対する制御プログラムを保持し、その制御プログラムに基づく制御指令を、適切なタイミングでスレーブコントローラに送信する。ここで、制御プログラムは、ラダー図等を通じて生成されたシーケンス制御のためのプログラムであってもよい。スレーブコントローラは、スレーブコントローラそれぞれに備わる機能に適した制御指令をマスタコントローラから受け、被制御機器2からのセンサ等の入力に応じて、被制御機器2を制御する。スレーブコントローラは、例えば、モータの回転制御を行うモータドライバや、信号線のオン/オフ制御を行う入出力ターミナルの機能を有する。
マスタコントローラとスレーブコントローラとは、ネットワークNによって接続され、マスタコントローラからスレーブコントローラにネットワーク電力および制御指令が伝達される。ネットワークNにおいて、ネットワーク電力を供給する電力線N1は、マスタコントローラのネットワーク電源部15から延設された主幹線を通じて各スレーブコントローラに配され、スレーブコントローラは、かかる主幹線から分岐線を通じてネットワーク電力の供給を受ける。
ここでは、ネットワーク電源部15がマスタコントローラに一体形成されている例を挙げて説明しているが、別体に設けられてもよい。また、スレーブコントローラは、個々に主電源3も有している。したがって、スレーブコントローラは、主電源3からの主電源と平行して、ネットワーク電源部15からのネットワーク電力も取得することになる。主電力は、上述したモータドライバや入出力ターミナルとして機能する主回路の動力源、および、ネットワークを動作させるために用いられ、ネットワーク電力は、主としてネットワークの通信動作維持のために用いられる。
また、ネットワークNにおいて、制御指令を伝送する信号線Nとして、スレーブコントローラ同士を従属接続するデイジーチェーン接続方式が採用され、マスタコントローラから発せられた制御指令は、接続された全てのスレーブコントローラを巡回する。スレーブコントローラは、かかる制御指令におけるヘッダ等を解読し、ヘッダが自身に対する制御指令であることを示していれば、その制御指令を取り込んで、被制御機器2の制御処理に反映する。かかる信号線Nと前述した電力線N1とは平行に配設される。
上記したデイジーチェーン接続方式の利点は、その配線のシンプルさにある。本実施形態において、1台のマスタコントローラに対し1つのデイジーチェーン接続で、例えば256ものスレーブコントローラを接続することができる。すなわち、1のマスタコントローラで256のスレーブコントローラに一括して制御指令を発することが可能となる。
本応用例では、デイジーチェーン接続を用いることで、単方向通信においては1本、双方向通信においては2本の信号線Nで、マスタコントローラと複数のスレーブコントローラとを全て接続することができる。かかる構成により、スレーブコントローラを増設したとしても、それによってデイジーチェーン接続における信号線Nの線数は変化せず、メンテナンス性、維持コスト、占有領域全てにおいて有利となる。
図18乃至図20は、スレーブ通信装置1の構成を示すブロック図である。図18は、診断装置5から送信される省電力指令に基づき、スイッチングレギュレータ26の動作を休止モード(シャットダウンモード、あるいはスリープモード)にすることによりネットワーク電源(電源ユニット14,14−1,14−2)の省電力制御を行う場合の構成例である。また、図14は、同じくスイッチングレギュレータ26のスイッチング周波数を低下させることによりその出力電圧を下げ、ネットワーク電源の省電力制御を行う場合の構成例である。図15は、同じくスイッチングレギュレータ26のスイッチングパルスのオンの時間が短くなるようにデューティ比を変えることによりその出力電圧を下げ、ネットワーク電源の省電力制御を行う場合の構成例である。
図18を用い、スイッチングレギュレータ26の動作を休止モードにすることによりネットワーク電源の省電力を行う場合のスレーブ通信装置1(機器A〜K)の構成について詳細に説明する。図18において、スレーブ通信装置1は、電源供給部11と、制御部12と、通信部13とを含み構成される。電源供給部11は、スイッチングレギュレータ21と、主電源電圧検出部22と、ダイオード23と、ネットワーク電源制御部14−1と、ダイオード24とを有している。スイッチングレギュレータ21は、主電源3に接続され、その出力は、制御部12とダイオード23に接続される。主電源電圧検出部22は、スイッチングレギュレータ21の後段に接続され、スイッチングレギュレータ21の出力電圧を検出してネットワーク電源制御部14−1を制御する。主電源電圧検出部22は、更に、診断装置5から動作中エラー信号に基づく省電力指令を通信部13により受信すると、制御部12により、ネットワーク電源制御部14−1を介してネットワーク電源(電源ユニット4)を省電力状態(ここでは休止モード)に設定する動作も行う。なお、主電源電圧検出部22は、マスタ通信装置Mのネットワーク電源部15からネットワークN(電力線N1)を介して電力の供給を受けて動作する。
ネットワーク電源制御部14−1は、スイッチングレギュレータ26(DC−DCコンバータ)と、トランジスタ27と、抵抗Ra,Rbからなる抵抗分圧回路とを有する。ネットワーク電源部15からネットワークN(電力線N1)を介して供給される電圧は、スイッチングレギュレータのDin端子(電源入力端子)に供給される。また、主電源電圧検出部22の出力は、トランジスタ27のベース端子に供給されており、このトランジスタ27のコレクタ端子出力は、RaとRbの抵抗分圧によりスイッチングレギュレータ26のnSDN端子に供給される。スイッチングレギュレータ26は、nSDN端子の電圧レベルにより動作モードを休止モードに設定する機能を持つ。
スイッチングレギュレータ26は、ネットワーク電源部15から供給される電圧24Vを5Vに変換し、ここで変換された電圧は、LC回路を経由してダイオード24に出力される。また、ダイオード24のカソードとダイオード23のカソードは互いに接続されており、その接続点に通信部13に電力を供給するスイッチングレギュレータ25が接続されている。
スイッチングレギュレータ21の出力電圧はスイッチングレギュレータ26の出力電圧より高く設定されている。したがって、主電源3がオンであれば、スイッチングレギュレータ21の出力電圧が通信部13に供給される(言い換えれば、スイッチングレギュレータ26の出力電圧は通信部13に供給されない)。一方、主電源3がダウンすると、スイッチングレギュレータ26の出力電圧がスイッチングレギュレータ21の出力電圧よりも高くなる。よって、スイッチングレギュレータ26の出力電圧が通信部13に供給される。
これにより、通信部13が使用する電源は、主電源3がオンのときは主電源3であり、主電源3がダウンしているときはネットワーク電源(ネットワーク電源部15からネットワークN(電力線N1)を介して供給される)である。このため、主電源3がダウンし、制御部12への電圧供給が停止しても通信部13は継続して動作が可能である。したがって、通信部13は主電源3がダウンしても上流から来たデータを受け下流へ出力することが可能になり、システムSとしての通信機能を維持させることができる。すなわち本発明はシステムSのダメージを最小限にすることができる。
主電源電圧検出部22はスイッチングレギュレータ21の出力電圧を監視している。ここで検出された電圧が所定の閾値(例えば4.5V)以上のとき、主電源電圧検出部22はネットワーク電源制御部14−1に信号レベル’H’を与える。これを受けたトランジスタ27はオンしスイッチングレギュレータ26のnSDN端子を’L’にする。nSDN端子が’L’になると、スイッチングレギュレータ26は休止モードになり、その出力を停止する。すなわち、ネットワーク電源制御部14−1は、主電源3がオンされスイッチングレギュレータ21の出力電圧が所定の閾値以上であれば、スイッチングレギュレータ26を休止モードにしてネットワーク電源の消費電力を節約している。
一方で、スイッチングレギュレータ21の出力電圧が所定の閾値(例えば4.5V)未満のとき、主電源電圧検出部22はネットワーク電源制御部14−1に信号レベル’L’を与える。そうするとトランジスタ27はオフし、スイッチングレギュレータ26のnSDN端子は’H’になる。nSDN端子が’H’になると、スイッチングレギュレータ26は起動し、5Vを出力する。このようにして、ネットワーク電源制御部14−1は、主電源3がダウンしているときスイッチングレギュレータ26を起動して通信部の機能を維持させる。
このようにすることで、主電源3が正常に動作していればスイッチングレギュレータ26の消費電力を省電力化することができるので、ネットワーク電源部15の消費電力を削減することができる。これは、ネットワークNにスレーブ通信装置1が複数接続されると顕著に現れる。一方で主電源3がダウンした場合、本発明はスイッチングレギュレータ26の動作モードを休止モードから通常モードに直ちに変更することができる。よって、本発明は通信部13への電源の供給を途絶させることなく通信部13を継続動作させることができる。これにより、前述したように診断装置5により通常時の電力供給を確実に行うことができる他に、ネットワークシステムSとしての通信機能を安定して継続させることができる。
付言すると、トランジスタ27がオフのとき、すなわち主電源3が正常に起動されているとき、スイッチングレギュレータ26のnSDN端子には、ネットワーク電源部15の出力電圧を抵抗Raと抵抗Rbによる分圧比に応じた電圧が印加される。この分圧した電圧をスイッチングレギュレータ26のnSDN端子のスレッショルド電圧の近くに設定することにより、主電源電圧検出部22からの信号に基づいてスイッチングレギュレータ26の動作/休止の切り替えをすばやく行うことができる。
なお、抵抗Rbについては省略することが可能である。このようにすることにより動作/休止モードの切り替えスピードは少し遅くなるが、抵抗Raをプルアップ抵抗として機能させ、抵抗Rbを省略することによりネットワーク電源部15から抵抗Raおよび抵抗Rbを介して流れる電流を抑制することができる。
次に、図19を用い、主電源が正常に動作しているときにスイッチングレギュレータ26が持つスイッチング周波数の変更機能を利用して出力電圧を下げ、ネットワーク電源部15の省電力化を図るスレーブ通信装置1の構成について説明する。ここに示すスレーブ通信装置1は、図18に示すスレーブ通信装置1とはネットワーク電源制御部14−2の構成が異なる。ネットワーク電源制御部14−2は、スイッチ28と、スイッチングレギュレータ26と、LC回路とを有する。他の構成は同じである。
スイッチ28は、図19に示すように主電源電圧検出部22の出力信号に従って接点を切り換えるような構成となっており、例えばトランジスタやアナログスイッチなどで構成することができる。スイッチングレギュレータ26はFsetという端子を有し、ここに接続される抵抗値に基づきスイッチング周波数を変更することができる。スイッチング周波数を高くするとスイッチングレギュレータ26の変換効率が良くなり出力電圧のリプルを抑えるなどのメリットがある。しかし、自身の消費電流はスイッチング周波数の上昇に伴って増える。従って、スイッチングレギュレータ26の出力を使わないときにはスイッチング周波数を下げることが省電力化という観点では望ましい。
スイッチングレギュレータ26のFset端子には抵抗RfとRdが接続され、それぞれの抵抗の他端はスイッチ28を介していずれか一方が接地されるように構成されている。なお、スイッチングレギュレータのDin端子(電源入力端子)にはネットワークNの電力線N1経由でネットワーク電源部15から電力が供給されている。
図19において、主電源電圧検出部22の出力信号が‘H’であれば、スイッチ28は抵抗Rdを接地する。抵抗Rdが接地されるとスイッチングレギュレータ26はスイッチング周波数を低くし、これに伴い出力電圧が低下する。このため、スイッチングレギュレータ26は自身の消費電流を抑制することができ、かつ通常電圧(5V)を出力するときに比べてコンデンサCへのチャージ電流を抑制することができる、よって、ネットワーク電源の消費電力を省電力化させることができる。
一方、主電源電圧検出部22の出力信号が‘L’になれば、スイッチ28は抵抗Rfを接地する。抵抗Rfが接地されるとスイッチングレギュレータ26はスイッチング周波数を通常の周波数にして5Vを出力する。これにより、本発明は主電源3がダウンしても、通信部13の通信機能を維持するようにしている。
このように、主電源が正常に動作しているときには、スイッチングレギュレータ26のスイッチング周波数を低下させてその出力電圧を低くすることによりネットワーク電源部15の消費電力を省電力化することができる。一方、主電源3がダウンした場合はスイッチングレギュレータ26のスイッチング周波数を直ちに正常化させ正規の出力電圧を得ることができる。よって、前述したように診断装置5により通常時の電力供給を確実に行うことができる他に、通信部13への電源の供給が途絶えることなく安定して通信動作を継続させることができる。
次に、主電源が正常に動作しているときにスイッチングレギュレータ26が持つフィードバック制御機能を利用して自身の出力電圧を下げ、ネットワーク電源部15の省電力化を図るスレーブ通信装置1の構成および動作について説明する。図20に示すスレーブ通信装置1は、図18,図19に示すスレーブ通信装置1とはネットワーク電源制御部14−3の構成が異なる。他の構成は同じである。
ネットワーク電源制御部14−3は、スイッチングレギュレータ26と、バイアス抵抗Rfと、LC回路と、抵抗R1,R2,R3と、トランジスタ29とを有する。スイッチングレギュレータ26のDin端子およびnSDN端子は、ネットワークNを介してネットワーク電源に接続されている。また、Fset端子はバイアス抵抗Rfが接続され、それを介して接地されている。また、トランジスタ29のベースには主電源電圧検出部22の出力が、コレクタには抵抗R3を介してスイッチングレギュレータ26の出力が接続されている。また、トランジスタ29のエミッタは、抵抗R1と抵抗R2との接続点に接続されると共にスイッチングレギュレータ26のFB端子に接続されている。
スイッチングレギュレータ26は、FB端子に入力された電圧に基づき自身の出力電圧を制御しており、本発明では主電源が正常に動作している間、FB端子に入力する電圧を通常よりも上昇させることによりスイッチングレギュレータの出力電圧を下げ、その消費電力を抑制している。スイッチングレギュレータ26は、例えばFB端子に2.5Vを与えれば5Vを出力するように動き、FB端子の電圧が2.5Vより上昇すると、出力電圧を下げるように動く。逆にFB端子の電圧が2.5Vより電圧が下がると、スイッチングレギュレータ26は、出力電圧を上げるように動く。
図20において、主電源電圧検出部22の出力信号が‘L’であれば(主電源3がオフ状態)、トランジスタ29はオフする。そうすると、スイッチングレギュレータ26のFB端子にはスイッチングレギュレータの出力電圧を抵抗R1とR2によって分圧した電圧が印加される。R1とR2を等しい値にすれば、FB端子には2.5Vが印加され、スイッチングレギュレータ26は5Vを出力する。従って、主電源3がオフの状態ではスイッチングレギュレータ26は通常の電圧(5V)を出力し、それを通信部に与えることになる。
一方、主電源電圧検出部22の出力信号が‘H’であれば(主電源3がオン状態)、トランジスタ29はオンする。トランジスタ29がオンすると、抵抗R1とR3が並列接続される。こうなると、スイッチングレギュレータ26のFB端子には、R1とR3との合成抵抗と、抵抗R2とで分圧した電圧が印加される。本発明ではR1とR3との合成抵抗値が、抵抗R1の抵抗値より小さくなるように抵抗R3の乗数を設定している。従って、トランジスタ29がオンしたときのFB端子の電圧は、トランジスタ29がオフのときの2.5Vに比べて上昇することになる。これによりスイッチングレギュレータ26は、自身の出力電圧を下げる。具体的には、スイッチングレギュレータ26はスイッチングパルスのオンの時間が短くなるようにスイッチングパルスのデューティ比を変え、出力電圧を低下させる。
このようにしてスイッチングレギュレータ26の出力電圧を低下させることで、通常電圧(5V)を出力するときに比べてコンデンサCにチャージする電流を減らすことができる。よってスイッチングレギュレータ26の出力電流が抑制されるため、ネットワーク電源の消費電力を節約することができる。
以上のように、主電源が正常に動作しているとき、すなわち主電源電圧検出部22の出力信号が‘H’であれば、ネットワーク電源制御部14−3は、通常動作時に与える電圧よりも高い電圧をスイッチングレギュレータ26のFB端子に与える。こうすることによりスイッチングレギュレータ26は、その出力電圧を下げるように作用する。これにより、本発明はスイッチングレギュレータ26の出力電流が抑制できるため、ネットワーク電源の消費電力の省電力化が可能になる。
一方、主電源電圧検出部22の出力信号が‘L’になれば、トランジスタ29はオフする。そうすると、抵抗R1に抵抗R3が合成されなくなるため、スイッチングレギュレータ26のFB端子の電圧は、トランジスタ29がオンしていたときの電圧に比べて低下する。これに伴いスイッチングレギュレータ26は出力電圧を上昇させ、通常の電圧(5V)に戻していく。具体的に、スイッチングレギュレータ26はスイッチングパルスのデューティ比を通常比に戻すことで出力電圧を通常の電圧に戻す。これにより、本発明は主電源3がダウンしても、通信部13の動作が維持できる。
言い換えれば、主電源が正常に動作しているときには、スイッチングレギュレータ26のスイッチングパルスのオンパルスを短くするようにデューティ比を変更させ、スイッチングレギュレータの出力電圧を低下させる。一方、主電源3がダウンした場合はスイッチングレギュレータ26のスイッチングパルスのデューティ比を直ちに戻し、正規の出力電圧を得ることができる。よって、ネットワーク電源を省電力化すると共に、主電源3がダウンした場合でも通信部13への電源の供給が途絶えることがない。よって、上記したように診断装置5により通常時のシステムSへの電源供給を確実に行うことができる他に、省電力でかつ安定して通信動作を継続させることができる高信頼なネットワークシステムを構築することができる。
S…診断システム、4…電源ユニット、5…診断装置、6…マスタ局、A〜K…局(機器)、10…被診断装置、51…記憶部、52…制御部、53…入力部、54…表示部、55…通信部、511…システム構成情報テーブル、512…局データベース(局DB)、520…主制御部、521…許容電力取得部、522…総消費電力算出部、523…比較部、524…出力部。

Claims (4)

  1. ネットワークに接続される複数の局に前記ネットワークを介して電力を供給する電源ユニットの電力供給能力を診断する診断装置であって、
    前記電源ユニットおよび前記複数の局それぞれの種別情報を含んだ構成定義情報と、前記複数の局それぞれの消費電力値および前記電源ユニットが供給可能な許容電力値とを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記構成定義情報に含まれる前記電源ユニットの種別情報に基づき、前記電源ユニットの前記許容電力値を前記記憶部から取得する許容電力取得部と、
    前記構成定義情報に含まれる前記局それぞれの種別情報に基づき、前記局それぞれの消費電力値を前記記憶部から取得し、取得したそれぞれの消費電力値を合計して総消費電力値を算出する総消費電力算出部と、
    当該総消費電力算出部によって算出された総消費電力値と前記許容電力取得部によって取得された前記許容電力値とを比較する比較部と、
    この比較部の比較結果を出力する出力部と、を備え、
    前記ネットワークに複数の電源ユニットが接続される場合は、
    前記総消費電力算出部は、
    前記記憶部に記憶された前記構成定義情報に含まれる前記種別情報を順次参照して電源ユニットの種別情報を検出し、当該電源ユニットの種別情報を検出してから次の電源ユニットの種別情報を検出するまでの間に検出した局の種別情報をひとつの集合とし、当該集合を構成する局の種別情報に基づいて、それぞれの局の消費電力値を前記記憶部から取得し合計して総消費電力値を算出す
    ることを特徴とする診断装置。
  2. 請求項1に記載の診断装置を含むプログラマブルコントローラシステムであって、
    前記ネットワークは、
    前記複数の局と、当該複数の局に制御指令を含む伝送フレームを発信するマスタ局とをディジーチェィン接続したリング状のネットワークであり、
    前記複数の局は、
    前記ネットワークを介して受信した前記伝送フレームを中継して、当該伝送フレームを前記ネットワークに巡回させると共に、前記伝送フレームに自身に対する前記制御指令が含まれていれば当該制御指令を取り込み、取り込んだ制御指令にしたがって所定の機器を制御することを特徴とするプログラマブルコントローラシステム。
  3. 請求項2記載のプログラマブルコントローラシステムであって、
    前記診断装置は、
    前記許容電力値が総消費電力値に等しいか、または超過しているとき、前記構成定義情報を前記マスタ局に与え、
    前記マスタ局は、前記診断装置から与えられた構成定義情報と実際に前記ネットワークに接続されている局のシステム構成情報とを比較し、一致すれば前記ネットワークに接続されるそれぞれの局を起動することを特徴とするプログラマブルコントローラシステム。
  4. ネットワークに接続される複数の局に前記ネットワークを介して電力を供給する電源ユニットの電力供給能力を診断する診断方法であって、
    前記電源ユニットおよび前記複数の局それぞれの種別情報を含んだ構成定義情報を参照して前記電源ユニットの種別情報および前記局それぞれの種別情報を取得し、
    複数の電源ユニットが接続される場合は、前記構成定義情報に含まれる前記種別情報を順次参照して電源ユニットの種別情報を検出し、当該電源ユニットの種別情報を検出してから次の電源ユニットの種別情報を検出するまでの間に検出した局の種別情報をひとつの集合とし、当該集合を構成する局の種別情報に基づいて、それぞれの局の消費電力値を合計した総消費電力値と前記電源ユニットが供給可能な許容電力値とを比較して前記総消費電力値が前記許容電力値を超過したとき異常と判定することを特徴とする電力供給能力の診断方法。
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