JP6117527B2 - 板状部材の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トラスユニットにモルタル類を吹付けることにより板状部材(例えば、天井、壁など)を構築する方法に関するものである。
駅から当該エリアまでのメインアプローチを雨に濡れずに歩けるような、洞窟イメージの構造物を施工する場合に、天井に極力目地を作らないで、天井高をなるべく確保できるものとして、平面的にうねっている「うねうね」躯体の構築が検討される。
在来、鉄筋、型枠工法では困難だった三次元曲面や複雑な形状の不定形面を、鉄筋コンクリートの構造躯体で短期間で容易に作る三次元RC工法として、下記非特許文献1,2に示すニュートラスウォール(工法)がある。
インターネットウェブサイト、「旭ビルウォール株式会社」のホームページhttp://www.agb.co.jp/kei/new/index4.html インターネットウェブサイト「建設総合ポータルサイト」の「ニュートラスウォール工法」の「電子カタログ」http://www.kensetsu-plaza.com/pict/264230/catalog.pdf
このニュートラスウォール工法は、図6に示すように構造用鉄筋としての主筋1を組み込んだ成形鉄筋であるトラス筋2と三層ネット3を用い、三層ネット3にモルタル類8を吹付施工する。図中4は配力筋、5はコンクリート打ち込みである。なお、三層ネット3は、ワイヤーメッシュ、メタルラス、平織金網からなる。
CADによるモデリングか、形状が複雑でCADによるモデリングが困難な場合は、原型模型を製作し、3Dスキャンを行い、CADデータとする。
コンピュータにより、構造解析、製作図の作成を行い、構造解析結果を基に躯体厚、配筋を決定し加工図を作図する。その後、原寸の型紙を出力し、成形鉄筋トラスを製作する。
図7に成形鉄筋トラス製作の例を示すと、承認図に従い、主筋1を組み込んだトラス筋2は弦材2aとラチス2bからなり、アーク溶接にて作製する。
図8に示すように、加工済みの成形鉄筋トラスにヨコ筋を通しタテ筋との交点を溶接にて固定しユニット全体を強固にする。図中6は組立て用治具である。このように加工済みの成形鉄筋トラスをトラックで運べる大きさまで組立、ユニット化する。
ユニットの取付は、取付に必要な墨出しを前もって行っておき、所定の位置へクレーンで吊り上げセットする。
各ユニットの取付完了後、ユニット間のジョイント筋や補強鉄筋等を配筋していく。鉄筋の組立完了後、三層ネットを内外面の未設置部分に結束線を用いて取付ける。
図9に示すように、コンクリート圧送ホース7によりコンクリートを打設し、このコンクリート打設口は、打設後に結束で塞いでいく。打設後、モルタル塗り、その他左官仕上工事を行う。
このニュートラスウォール工法によれば、在来型枠工法では施工が困難であった不定形面や、曲面、急勾配面等に対応でき、また、鉄筋工事と型枠工事を同時に施工することができる。
前記ニュートラスウォール工法では、構造体として組立てられた鉄筋にコンクリートを打設することで内部に基盤となる層ができるため、モルタル類を塗った場合に三層ネット3のメッシュ金網に十分にモルタル類が含浸され、結果として得られるモルタル層は十分な固定強度が得られているものの、前記の不定形面、曲面、急勾配面や、天井や軽量化を求められる箇所の施工においては、鉄筋にコンクリートを打設した場合、構造物の重量が増加したり、構造物のバランスが不安定になったりという場合がある。
また、このニュートラスウォール工法の応用として、トラスユニットを使用して非構造体を形成する場合には、モルタル類のメッシュ金網への付着強度に難がある。すなわち、トラス筋に対するモルタル類の保持は三層ネットを固定する結束線の強度のみに拠ることになり、十分な固定強度が得られない上、モルタル類が三層ネットのメッシュ金網に十分に絡みつかず、地震力・風圧力等による建物挙動、部材自体の重量によるクリープたわみに対して耐え切れずに、モルタル類の落下、メッシュ界面での破断・破損という危険性を有していた。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、鉄筋にコンクリートを打設しなくてもモルタル類のメッシュ金網への付着強度を高めることができ、支持体に対するモルタル類の保持強度も高めることができ、メッシュ金網の耐久性を向上させることも可能となると共に、併せて、鉄筋にコンクリートを打設した場合であってもモルタル類のメッシュ金網への付着強度を高めることができる板状部材の構築方法を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、支持体であるトラスユニットに貼設するメッシュ金網の裏側に不織布を敷き、トラスユニット構成鉄筋の数カ所に、トラスユニットの構成鉄筋に巻回する頭部とこの頭部から延設した脚片とからなり、モルタル類の全吹付厚と同程度が埋め込まれるような接合金物を取り付け、メッシュ金網の表側からモルタル類を吹付けることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、モルタル類を吹付けるメッシュ金網の裏側に不織布を敷くことにより、モルタル類が不織布に絡みつき、その結果メッシュ金網への付着強度を高めることができる。すなわち、地震力・風圧力等による建物挙動に伴う変形や、部材自体の重量によるクリープたわみが発生したとしても、モルタル類は裏面に敷かれた不織布に絡みつくことによりメッシュ金網との十分な付着強度を確保することができる。
また、支持体における数カ所に接合金物を設置し、その接合金物はモルタル類の中にほぼ貫通するような仕様とすることにより、支持体に対するモルタル類の保持強度を高めることができる。つまり、曲面のトラスユニットでも、数カ所に接合金物を固定しその接合金物をモルタルの中にほぼ貫通する程度まで埋め込むことにより、トラスユニットに対するモルタル類の固定強度を高めることができる上、モルタル類に生ずる引張力を直接トラスユニットに伝達させることができるため、モルタル類の破断、破損、落下等の不都合が生ずることを回避することができる。
さらに、クリープたわみ等でモルタル類に生ずる引張力をメッシュ金網で全て受けることなく、接合金物を介して直接支持体に伝達させることができるため、メッシュ金網の耐久性を向上させることも可能となる。
また、接合金物は、頭部がトラスユニット構成鉄筋に巻回するクリップ状金物であり、これにより強度のある掛止が可能となる。
請求項記載の本発明は、クリップ状金物は、脚片相互にピンを架け渡すことを要旨とするものである。
請求項記載の本発明によれば、ピンにより接合金物はクリップ度が向上し、また、このピンが横方向に突出するシアコネクターとして作用する。
以上述べたように本発明の板状部材の構築方法は、支持体であるトラスユニットにメッシュ金網を貼設してモルタル類を吹付ける場合に、モルタル類のメッシュ金網への付着強度を高めることができ、支持体に対するモルタル類の保持強度も高めることでき、メッシュ金網の耐久性を向上させることも可能となるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の3次元自由曲面部材の構築方法の1実施形態を示す縦断側面図で、図中9は支持体である曲面トラスユニットである。
この曲面トラスユニット9は、前記図7で示したニュートラスウォール工法で用いる成形鉄筋トラスで、主筋1を組み込んだトラス筋2は弦材2aとラチス2bからなり、アーク溶接にて作製する。成形鉄筋トラスを、搬送可能な大きさまで3次元曲面状に組立てユニット化する。
図示は省略するが、構造体の梁やスラブに予め先付けインサートを設置しておき、そこに下地金物を取り付ける。
下地金物に曲面トラスユニット9を高力ボルト等で固定し、曲面トラスユニットを構造体から吊り下げる。
曲面トラスユニット9の外側(モルタル吹付け面側)に不織布10を添着し、その上にメッシュ金網11を敷き、曲面トラスユニット9とメッシュ金網11を結束線で結束固定する。
つまり、モルタル類を吹付けるメッシュ金網11の裏側に不織布10を入れるような形態となる。なお、曲面トラスユニット9へのこれら不織布10やメッシュ金網11の取付手順は、不織布10を先に貼り、その後でメッシュ金網11を貼る、もしくは、不織布10とメッシュ金網11を合わせたものを曲面トラスユニット9に取り付けるかのいずれを問わない。
曲面トラスユニット9の複数個所に接合金物12を設置する。この時、接合金物12は、曲面トラスユニットのモルタル吹付け面側に根元部がくるような形態で取り付ける。また、接合金物12は、曲面トラスユニット9に対するモルタル類8の十分な固定強度を確保するため、モルタル類8の全体吹付厚程度埋め込む或いは貫通するような仕様とする。
図2〜図5に示すように、接合金物12は、曲面トラスユニット9の構成鉄筋(弦材2a)に巻回するように円形に湾曲させた頭部12aとこの頭部12aから延設してハの字状に広がる脚片12bとからなる二股状のクリップ状金物である。
脚片12bには端部近くにピン挿入孔12cが設けてあり、このピン挿入孔12cを介して脚片12b相互にピン13を架け渡す。このピン13の端は左右に突出する。
接合金物12の製作にあたっては、トラスユニットに取り付けした場合に全体吹付厚を飛び出すようにした。
施工計画で決めた品質管理項目を検査する。詳細には、曲面トラスユニット9の取付完了後、監理者のメッシュ金網貼り前検査を受検する。その後、不織布10を貼りその上にメッシュ金網11を結束線にて固定する。最後にモルタルヘの接合金物12を取り付ける。メッシュ金網ラス貼り工事が完了後、監理者のモルタル吹付け前検査を受検する。
メッシュ金網11の表面にモルタル類を吹付ける。このモルタルはメッシュ金網11に吹付けるが、しっかりと絡みつくように裏に不織布10を入れている。
モルタルは、下吹きを吹付け、一定期間の養生の後、中吹き・上吹きを連続して吹付ける。
本発明の3次元自由曲面部材の構築方法の1実施形態を示す吹付時の縦断側面図である。 本発明の3次元自由曲面部材の構築方法の1実施形態を示す吹付け前の縦断側面図である。 接合金物の側面図である。 接合金物の底面図である。 接合金物の正面図である。 ニュートラスウォール工法の説明図である。 成形鉄筋トラスの例を示す説明図である。 成形鉄筋トラス製作の斜視図である。 ニュートラスウォール工法のコンクリート打設を示す側面図である。
1…主筋 2…トラス筋
2a…弦材 2b…ラチス
3…三層ネット 4…配力筋
5…コンクリート打ち込み 6…組立て用治具
7…コンクリート圧送ホース 8…モルタル類
9…曲面トラスユニット 10…不織布
11…メッシュ金網 12…接合金物
12a…頭部 12b…脚片
12c…ピン挿入孔 13…ピン

Claims (2)

  1. 支持体であるトラスユニットに貼設するメッシュ金網の裏側に不織布を敷き、トラスユニット構成鉄筋の数カ所に、トラスユニットの構成鉄筋に巻回する頭部とこの頭部から延設した脚片とからなり、モルタル類の全吹付厚と同程度が埋め込まれるような接合金物を取り付け、メッシュ金網の表側からモルタル類を吹付けることを特徴とした板状部材の構築方法。
  2. クリップ状金物は、脚片相互にピンを架け渡す請求項記載の板状部材の構築方法。
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