JP6115363B2 - 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents
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Description
また、DCオフセットの影響を検出するときには、前記正転・反転された差動信号についてSAWデバイスに伝搬され受信された受信信号の最大値及び最小値を最大最小値検出部により検出し、この最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出すると良い。
図1は弾性表面波センサの信号処理装置のブロック構成を概略的な電気的構成図により示している。この図1に示すように、弾性表面波センサの信号処理装置1は、送信器2、受信器3、送受信切換スイッチ(送受信切換スイッチング手段)4、アンテナ5、及び、SAWデバイス6を備える。
そして、デジタル信号処理回路112i は、発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t0→t1:T1期間)。すると、発振信号は、分周器101a、位相反転スイッチ102、パワーアンプ103、送受信切換スイッチ4、アンテナ5、SAWデバイス6の経路で伝搬する。その後、デジタル信号処理回路112iは、下記(B)のようにスイッチ102,4,114iを切換制御する。
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、受信器3は、再度アンテナ5及び送受信切換スイッチ4を経て振幅が減衰した発振信号を受信するが、デジタル信号処理回路112iは、受信器3により受信された信号のA/D変換値をメモリ115iに保持させる。
そして、デジタル信号処理回路112i は、発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t4→t5:T3期間)。このとき、位相反転スイッチ102が反転状態に切換えられているため、前述の発振信号cosωtは位相が反転し−cosωtとなる。
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、受信器3は振幅が減衰した発振信号を受信する(期間T4)。このとき、デジタル信号処理回路112i は、受信器3により受信された信号のA/D変換値を加減算部116iに入力させる。受信器3は、前述のように位相反転した信号−cosωtが、SAWデバイス6にて位相変換した信号−cos(ωt+θ)を受信する。受信器3内で処理されると、デジタル信号処理回路112iは−cosθ+αを受信することになる。
(cos(ωt+θ)+cos(ωt+β)+cos(ωt+γ))×cosωt
となる。高周波成分がローパスフィルタ109iを通じてカットされると、
I成分(正転) = cosθ + cosβ + cosγ
となる。
(−cos(ωt+θ)+cos(ωt+β)+cos(ωt+γ))×cosωt
となる。高周波成分がローパスフィルタ109iを通じてカットされると、
I成分(反転) = −cosθ + cosβ + cosγ
となる。したがって、デジタル信号処理回路112iが加減算部116iによりI成分(正転)−I成分(反転)を算出することで2cosθを得ることができ、SAWデバイス106の位相遅れ成分を求めることができる。逆に、デジタル信号処理回路112iが加減算部116iによりI成分(正転)+I成分(反転)を算出することで、2×(cosβ+cosγ)を算出でき、ローカルリーク成分、スイッチリーク成分によるオフセット成分を算出できるようになる。
図6〜図8は第2実施形態を示すもので前述実施形態と異なるところは、差動信号の受信信号について最大値/最小値を検出してDCオフセットの影響を検出しているところにある。
図7に示すように、デジタル信号処理回路112iは、下記(E)のように各スイッチ102,4を切換制御する。
そして、デジタル信号処理回路112i は発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t0→t1)。すると、発振信号は、分周器101a、位相反転スイッチ102、パワーアンプ103、送受信切換スイッチ4、アンテナ5、SAWデバイス6の経路で伝搬する。その後、デジタル信号処理回路112iは、下記(F)のようにスイッチ102,4を切換制御する。
このとき、発振信号は連続送信されているため差動信号の位相が反転する(t1→t2期間)。その後、デジタル信号処理回路112i は、下記(G)のようにスイッチ102,4を切換制御する。
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、差動信号は再度アンテナ5及び送受信切換スイッチ4を経て振幅が減衰した発振信号を受信するが、デジタル信号処理回路112i の最大/最小値検出部117iは、受信器3の受信信号のA/D変換値の最大値、最小値を検出する。
図9〜図10は、第3の実施形態を示すもので前述実施形態と異なるところは、フィルタを設けることで直流カットしているところにある。
本発明は、前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
受信器3にミキサ108i,108qを1段のみ設けたシングルコンバージョンタイプの実施形態を示したが、ミキサを2段設けたダブルコンバージョンタイプに適用しても良い。
Claims (4)
- 差動信号を送信する発振器(100a,100b)を備える送信器(2)と、
前記発振器(100a,100b)により送信される差動信号を励起信号として弾性表面波により伝搬し前記差動信号の位相を変化させることで物理量を検出可能とするSAW(Surface Acoustic Wave)デバイス(6)と、
ミキサ(108i,108q)およびローパスフィルタ(109i,109q)を備える受信器(3)と、
前記SAWデバイス(6)と前記送信器(2)及び前記受信器(3)との接続を切換える送受信切換スイッチング手段(4)と、
前記発振器(100a,100b)と前記送受信切換スイッチング手段(4)との間に接続され前記送信器(2)により送信される差動信号の位相を正転・反転可能にする位相反転スイッチング手段(102)と、
制御部(113i,113q,118i,118q)と、を備え、
前記受信器(3)は、前記送信器(2)により前記SAWデバイス(6)に送信され当該SAWデバイス(6)を伝搬した差動信号を受信し、前記送信器(2)により送信される基準信号と前記ミキサ(108i,108q)によりミキシングし前記ローパスフィルタ(109i,109q)により高域周波数をカットして受信するものであり、
前記制御部(113i,113q,118i,118q)は、前記送信器(2)により送信される差動信号の位相を前記位相反転スイッチング手段(102)により正転・反転し、
前記受信器(3)は、この正転・反転された差動信号を受信する受信中においては前記位相反転スイッチング手段(102)を前記制御部(113i,113q,118i,118q)により同一の正転状態又は反転状態として、それぞれの信号を前記ミキサ(108i,108q)、前記ローパスフィルタ(109i,109q)を通じて受信し、これらの信号を互いに加算又は減算しDCオフセットの影響を検出するものであり、
前記正転・反転された差動信号を対象として受信した受信信号の最大値及び最小値を検出する最大最小値検出部(117i,117q)をさらに備え、
前記制御部(113i,113q,118i,118q)は、前記最大最小値検出部(117i,117q)により検出された最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理装置。 - 発振器(100a,100b)とSAWデバイス(6)とを接続するように送受信切換スイッチング手段(4)を切換える過程と、
位相反転スイッチング手段(102)が正転に切換えられている状態において送信器(2)により差動信号を送信し当該差動信号をSAWデバイス(6)に伝搬させる過程と、
差動信号が前記SAWデバイス(6)を伝搬している間に、前記SAWデバイス(6)と受信器(3)とを接続するように前記送受信切換スイッチング手段(4)を切換え、前記SAWデバイス(6)に伝搬された信号を前記受信器(3)に受信させる過程と、
前記受信器(3)により受信する過程であって前記送信器(2)により送信される差動信号と前記SAWデバイス(6)に伝搬され前記送受信切換スイッチング手段(104)を通じて受信された信号とをミキサ(108i,108q)により混合しローパスフィルタ(109i,109q)により高域周波数をカットして受信する過程と、を備え、
前記送信器(2)により差動信号を送信する過程では、位相反転スイッチング手段(102)により差動信号の位相を正転・反転し、
前記正転、反転された差動信号を受信器(3)により受信する過程では、それぞれの信号を受信中においては前記位相反転スイッチング手段(102)を同一の正転状態又は反転状態とし、それぞれの信号を前記ミキサ(108i,108q)、前記ローパスフィルタ(109i,109q)を通じて受信し、これらの信号を互いに加算又は減算してDCオフセットの影響を検出するものであり、
DCオフセットの影響を検出するときには、
前記正転・反転された差動信号について前記SAWデバイスに伝搬され受信された受信信号の最大値及び最小値を最大最小値検出部(117i,117q)により検出し、この最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理方法。 - 請求項1記載の弾性表面波センサの信号処理装置において、
前記受信器(3)は、前記正転・反転された差動信号について前記SAWデバイス(6)に伝搬され受信された受信信号の直流成分をカットするフィルタ(120i,120q)を備え、前記フィルタ(120i,120q)を通じて得られた前記正転・反転された差動信号の最大値及び最小値を検出することでDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理装置。 - 請求項2記載の弾性表面波センサの信号処理方法において、
DCオフセットの影響を検出するときには、
正転・反転された差動信号について前記SAWデバイス(6)に伝搬され受信された受信信号の直流成分をフィルタ(120i,120q)によりカットし、前記フィルタ(120i,120q)を介して得られた正転・反転された差動信号の最大値及び最小値を検出することでDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理方法。
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