JP6115363B2 - 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6115363B2
JP6115363B2 JP2013144562A JP2013144562A JP6115363B2 JP 6115363 B2 JP6115363 B2 JP 6115363B2 JP 2013144562 A JP2013144562 A JP 2013144562A JP 2013144562 A JP2013144562 A JP 2013144562A JP 6115363 B2 JP6115363 B2 JP 6115363B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
differential signal
receiver
saw device
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013144562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015019212A (ja
Inventor
紀史 多胡
紀史 多胡
柴田 貴行
貴行 柴田
真吾 神野
真吾 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013144562A priority Critical patent/JP6115363B2/ja
Publication of JP2015019212A publication Critical patent/JP2015019212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115363B2 publication Critical patent/JP6115363B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

本発明は、SAW(Surface Acoustic Wave)デバイスを利用して物理量を検出する弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法に関する。
この種の弾性表面波センサの信号処理装置は、例えば、SAWデバイスと、送信器と、受信器とを備えており、SAWデバイスは、例えば、圧電基板と、圧電基板の表面に形成された駆動電極と、反射器とを備える。このような信号処理装置は次のように物理量(例えば歪み)を検出する。
送信器がSAWデバイスの駆動電極に励起信号を出力すると、駆動電極が電気信号を機械的振動に変換する。SAWデバイスはこの機械的振動に応じた弾性表面波を生じて圧電基板表面の伝搬路を伝達する。この弾性表面波は反射器で反射するが、この反射された弾性表面波は駆動電極で電気信号に変換される。この後、電気信号は受信器に到達する。このとき、SAWデバイスの伝搬路は、電気的、機械的な特性変化に応じて弾性表面波の位相が変化する。したがって、受信器が電気信号を入力し基準信号との位相差を検出することにより物理量を検出できる。
さて、この受信器はSAWデバイスの出力信号と同じ周波数の基準信号とをミキサにより混合してから位相差を検出する。この場合、基準信号がミキサを介してSAWデバイス側にリークを生じると、このリークがSAWデバイス側で反射し基準信号とミキシングすることでDCオフセットを生じる。
また、送信器はSAWデバイスに励起信号を送信し、受信器がSAWデバイスから信号を受信する。このため、SAWデバイスと送信器及び受信器との間に送受信切換スイッチを設けている。すると、送信器から送信される励起信号が送受信切換スイッチを介して直接受信器側に漏れてしまい、この漏れ信号がミキサにより基準信号とミキシングされることでDCオフセットを生じてしまう虞がある。この課題を解決するためRFフロントエンド部の構成を適用することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−239763号公報
この特許文献1記載のRFフロントエンドの構成は、LNAとミキサとの間に可変アッテネータを設けてDCオフセットの低減を図っているが、可変アッテネータはノイズ源となってしまうと共に必要な信号も減衰してしまうため望ましくない。
本発明の目的は、ノイズ源、信号減衰源となる回路要素を極力用いることなくDCオフセットの影響を検出できるようにした弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、次のように作用する。送受信切換スイッチング手段は、SAWデバイスと送信器との間に接続して設けられる。まず送信器は、制御部により差動信号の位相が位相反転スイッチング手段により正転にされた状態で差動信号を送信する。SAWデバイスは、送信器により送信される差動信号を励起信号として弾性表面波により伝搬し差動信号の位相を変化させる。例えば、次に送受信切換スイッチング手段を受信器側に接続し、SAWデバイスからの信号を受信する。受信器がこの信号を受信中においても、位相反転スイッチング手段を制御部により例えば正転状態に保持する。
次に、送信器は、差動信号の位相が位相反転スイッチング手段により反転された状態で差動信号を送信する。同様に、SAWデバイスは、送信器により送信される差動信号を励起信号として弾性表面波により伝搬し差動信号の位相を変化させる。次に、送受信切換スイッチング手段を受信器側に接続する。受信器が信号を受信中においては、位相反転スイッチング手段を制御部により例えば正転状態に保持する。そして受信器はSAWデバイスを伝搬した差動信号を受信する。
このとき、受信器は送信器から送受信切換スイッチング手段を通じて直接漏れ差動信号を受信する。また、受信器はSAWデバイス側への基準信号のリークを生じると当該リークの反射信号をミキサで混合する。
送受信切換スイッチング手段からの漏れ差動信号は、受信器の受信中において位相反転スイッチング手段が正転状態にて同一とされているため、受信器のミキサ、ローパスフィルタを通じて処理されると互いに同位相になる。基準信号のリーク信号も同位相になる。逆にSAWデバイスを伝搬した受信信号は互いに逆位相となる。
したがって、受信器がこの正転・反転された差動信号を受信する受信中において、位相反転スイッチング手段を同一の正転状態とし、ミキサ、ローパスフィルタを通じて受信し、これらの信号を互いに加算すれば、送受信切換スイッチング手段を通じた送信器の漏れ差動信号、及び、基準信号のリークに基づくDCオフセットを算出できる。逆に、互いに減算すれば、特に漏れ差動信号によるDCオフセットを相殺でき、SAWデバイスを伝搬した受信信号を算出できる。これにより、ノイズ源、信号減衰源となる回路要素を極力用いることなく、DCオフセットの影響を検出できる。
また、DCオフセットの影響を検出するときには、前記正転・反転された差動信号についてSAWデバイスに伝搬され受信された受信信号の最大値及び最小値を最大最小値検出部により検出し、この最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出すると良い。
前述では、正転差動信号の送信→正転差動信号の受信→反転差動信号の送信→反転差動信号の受信、の順に作用効果を記載したが、正転差動信号の送信→反転差動信号の送信→正転差動信号の受信→反転差動信号の受信の順であっても同様の作用効果を奏する。
また、受信器が信号を受信するときに位相反転スイッチング手段を同一の正転状態としたときの作用効果を記載したが、受信器の受信中において位相反転スイッチング手段を同一の反転状態としたときも同様の作用効果を奏する。
また、請求項2記載の発明についても同様の作用効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る弾性表面波センサの信号処理装置のブロック構成を概略的に示す電気的構成図 差動信号を正転・反転切換する場合のスイッチの切換状態を表す回路図 弾性表面波センサの構成を概略的に示す図((a)は平面図、(b)はA−A線に沿って示す縦断側面図) DCオフセットの説明図 動作を表すタイミングチャート 本発明の第2実施形態に係る弾性表面波センサの信号処理装置のブロック構成を概略的に示す電気的構成図(図1相当図) 動作を表すタイミングチャート(図5相当図) ローパスフィルタ通過後の信号を概略的に表すタイミングチャート 本発明の第3実施形態に係る弾性表面波センサの信号処理装置のブロック構成を概略的に示す電気的構成図(図1、図6相当図) フィルタ通過後の信号を概略的に表すタイミングチャート
以下、弾性表面波センサの信号処理装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態において、実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略し要部を中心に説明する。
(第1の実施形態)
図1は弾性表面波センサの信号処理装置のブロック構成を概略的な電気的構成図により示している。この図1に示すように、弾性表面波センサの信号処理装置1は、送信器2、受信器3、送受信切換スイッチ(送受信切換スイッチング手段)4、アンテナ5、及び、SAWデバイス6を備える。
送信器2は、発振器100a,100b、分周器101a,101b、パワーアンプ103を備える。また、分周器101aとパワーアンプ103との間に位相反転スイッチ(正転/反転切換スイッチ)102を備える。発振器100a,100bは、それぞれ同一周波数(例えば200MHz)で互いに正相・逆相となる発振信号を分周器101a,101bに出力する。この発振器100a,100bの発振信号は、デジタル信号処理回路112i,112qの切換制御部113i又は113q(後述参照)から与えられる制御信号CT3に応じて出力される。分周器101aは、この発振信号を所定の分周比(例えば2)で分周し位相反転スイッチ102に出力する。
位相反転スイッチ102は、例えば図2に示すように発振信号を正転/反転にして出力するスイッチであり、デジタル信号処理回路112iの切換制御部113i(後述参照)から制御信号CT1が与えられると、この制御信号CT1に応じて位相を正相又は逆相に制御し、この発振信号をパワーアンプ103に出力する。
パワーアンプ103は、この信号を増幅し送受信切換スイッチ4に出力する。送受信切換スイッチ4は、初期状態では送信器2側とアンテナ5とを接続するように切換えられている。すると、増幅された発振信号は送受信切換スイッチ4を通過しアンテナ5に主に出力される。アンテナ5はパワーアンプ103から送信される発振信号を非接触の無線信号として伝搬しSAWデバイス6に伝搬する。
図3はSAWデバイス6の構成例を示す。SAWデバイス6は、基板10の表面上に形成された駆動電極11a、11bと反射器12とを備える。駆動電極11a,11bおよび反射器12は、基板10の一端、他端に離間してそれぞれ配置されている。基板10は例えば圧電材料により構成された圧電基板である。また、駆動電極11a、11bは、それぞれ複数本の櫛歯部を備え、弾性表面波の進行方向と直交する方向に離間して対向配置されている。
これらの駆動電極11a,11bの櫛歯部は、弾性表面波の進行方向(反射方向)に互いに入れ替わり配置される。これにより、駆動電極11a,11bはアンテナ5を通じて発振信号を受信すると振動する。この駆動電極11a,11bの振動時の固有振動数は固定値になるため、発振器100a,100bの発振周波数、分周器101a,101bの分周比は、駆動電極11a,11bの固有振動数に応じて調整されている。
SAWデバイス6は、パワーアンプ103からアンテナ5を通じて入力される発振信号を駆動電極11a、11bに入力し反射器12で反射する。そして反射器12は発振信号を反射し駆動電極11a,11bからアンテナ5に反射する。アンテナ5はこの反射信号を無線により伝搬し送受信切換スイッチ4に伝搬する。
送受信切換スイッチ4は、デジタル信号処理回路112iから与えられる制御信号CT2に応じて送受信切換えする。パワーアンプ103がアンテナ5に発振信号を送信した後、当該発振信号がSAWデバイス6を伝搬している間に、デジタル信号処理回路112iは送受信切換スイッチ4に制御信号CT2が与えられることで受信器3側に切換える。すると、SAWデバイス6を反射した反射信号は受信器3側に伝達される。
受信器3は、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)107、ミキサ108i,108q、ローパスフィルタ109i,109q、増幅器110i,110q、A/D変換器111i,111q、デジタル信号処理回路112i,112q、を備える。低雑音増幅器107は、受信器3の初段の増幅器を構成し、この増幅信号はミキサ108i,108qに与えられる。
ミキサ108i,108qは、低雑音増幅器107により増幅された増幅信号を分周器101bの分周信号(i信号、q信号)とそれぞれ混合し、ローパスフィルタ109i,109qに出力する。ローパスフィルタ109i,109qはミキサ108i,108qで混合されダウンコンバートされた信号のうち高域周波数領域をカットして低域周波数領域を通過し、それぞれ増幅器110i,110qに出力する。
増幅器110i,110qは、ローパスフィルタ109i,109qでそれぞれフィルタリングされた信号を増幅し、A/D変換器111i,111qに出力する。A/D変換器111i,111qは、この信号をA/D変換処理しそれぞれデジタル信号処理回路112i,112qに出力する。デジタル信号処理回路112iは、切換制御部113i、切換スイッチ114i、メモリ115i、加減算部116iを備える。デジタル信号処理回路112qは、切換制御部113q、切換スイッチ114q、メモリ115q、及び加減算部116qを備える。
切換スイッチ114i,114qは、それぞれ、A/D変換器111i,111qのA/D出力値をメモリ115i,115q側に切換えたり、加減算部116i,116q側に切換えたりする構成である。これらの切換スイッチ114i,114qは、それぞれ切換制御部113i,113qから制御信号が与えられることにより、A/D変換器111i,111qの出力デジタル値をメモリ115i,115q側、加減算部116i,116q側に切換可能になっている。
A/D変換器111i,111qの出力がメモリ115i,115q側に切換えられると、A/D変換器111i,111qの出力デジタル値をそれぞれメモリ115i,115qに記憶保持させることができる。A/D変換器111i,111qの出力が加減算部116i,116q側に切換えられると、加減算部116i,116qは、A/D変換器111i,111qの出力デジタル値とメモリ115i,115qに記憶された出力デジタル値とを加減算(加算又は減算)できる。
上述の構成についてその作用を説明する。弾性表面波センサの信号処理装置1はInphase用とQuadrature用の2つのミキサ108i,108qのIQ出力から位相差を検出するが、図4に示すようにDCオフセットS2を生じると、所望信号S1にオフセットS2がベクトル成分として加算され信号成分S3が検出されてしまう。すると、本来算出したい位相成分θ1に対し誤差を生じ位相成分θ3が検出されてしまう。そのため、DCオフセットは補正、低減しなければならない。本実施形態では、DCオフセットαを検出又は相殺するところに特徴を備えるため、そのDCオフセットαの検出方法を主として説明する。デジタル信号処理回路112iが主となりi相信号の制御を行う例を示す。デジタル信号処理回路112qが主となりq相信号の制御を行う例も同様である。このためq相信号の制御処理についてその詳細説明を省略する。
図5は送受信切換タイミング、位相反転切換タイミングを概略的に示している。この図5に示すように、デジタル信号処理回路112i は、下記(A)のように各スイッチ102,4,114iを切換制御する。
(A)位相反転スイッチ102→正転、送受信切換スイッチ4→送信側(TX)、切換スイッチ114i→メモリ115i側(t0→t1期間)
そして、デジタル信号処理回路112i は、発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t0→t1:T1期間)。すると、発振信号は、分周器101a、位相反転スイッチ102、パワーアンプ103、送受信切換スイッチ4、アンテナ5、SAWデバイス6の経路で伝搬する。その後、デジタル信号処理回路112iは、下記(B)のようにスイッチ102,4,114iを切換制御する。
(B)位相反転スイッチ102→正転、送受信切換スイッチ4→受信側(RX)、切換スイッチ114i→メモリ115i側(t1→t4期間)
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、受信器3は、再度アンテナ5及び送受信切換スイッチ4を経て振幅が減衰した発振信号を受信するが、デジタル信号処理回路112iは、受信器3により受信された信号のA/D変換値をメモリ115iに保持させる。
ここで発振器100aの発振信号をcosωtとしDCオフセット分をαと定義する。このDCオフセットαの発生要因は、ミキサ108iに入力される分周器101bの基準信号が低雑音増幅器107側に漏れ、その漏れ信号が低雑音増幅器107から反射することを原因とするもの(ローカルリーク)や、パワーアンプ103から送受信切換スイッチ4を通じて直接受信器3側に入力されることを原因とするもの(スイッチリーク)がある。
受信器3は、SAWデバイス6の位相遅れθを生じた信号cos(ωt+θ)を受信する。このとき、受信器3は、ミキサ108iによりローカル信号(分周器101bの出力)を混合しローパスフィルタ109iにより高域周波数をカットした信号をデジタル信号処理回路112iに入力させる。
すると、デジタル信号処理回路112i は、DCオフセットαが加算されたcosθ+αをA/D変換後のデジタル値としてメモリ115iに記憶させることになる。その後、デジタル信号処理回路112iは発振信号を受信し終えた後に、下記(C)のようにスイッチ102,4,114iを切換制御する。
(C)位相反転スイッチ102→反転、送受信切換スイッチ4→送信側(TX)、切換スイッチ114i→加減算部116i側(t4→t5期間)
そして、デジタル信号処理回路112i は、発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t4→t5:T3期間)。このとき、位相反転スイッチ102が反転状態に切換えられているため、前述の発振信号cosωtは位相が反転し−cosωtとなる。
すると、発振信号は、分周器101a、位相反転スイッチ102、パワーアンプ103、送受信切換スイッチ4、アンテナ5、SAWデバイス6を通じた経路で伝搬する。その後、デジタル信号処理回路112iは、下記(D)のようにスイッチ102,4,114iを切換制御する。
(D)位相反転スイッチ102→正転、送受信切換スイッチ4→受信側(RX)、切換スイッチ114i→加減算部116i側(t5→t8期間)
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、受信器3は振幅が減衰した発振信号を受信する(期間T4)。このとき、デジタル信号処理回路112i は、受信器3により受信された信号のA/D変換値を加減算部116iに入力させる。受信器3は、前述のように位相反転した信号−cosωtが、SAWデバイス6にて位相変換した信号−cos(ωt+θ)を受信する。受信器3内で処理されると、デジタル信号処理回路112iは−cosθ+αを受信することになる。
したがって、デジタル信号処理回路112iは、メモリ115iに記憶保持された受信期間T2のA/D変換値と、加減算部116iに入力された受信期間T4のA/D変換値とを加算することで2αを得ることができ、DCオフセットαを算出できる。逆に、デジタル信号処理回路112iは、メモリ115iに記憶保持された受信期間T2のA/D変換値と、加減算部116iに入力された受信期間T4のA/D変換値とを減算することで2×cosθを得ることができ、DCオフセットαを相殺することができ、SAWデバイス6の位相遅れ分θを検出できる。
これらのシステムの信号処理系を理論的に説明する。まず、位相反転スイッチ102が正転状態とされていることを前提とする。発振器100aの発振信号をcosωtとすると、受信器3がSAWデバイス106から受信する受信信号はSAWデバイス106の位相遅れθを考慮するとcos(ωt+θ)となる。
一方、分周器101bの出力ローカル信号は、受信器3のミキサ108iから低雑音増幅器107側に漏れを生じることになるが、この基準信号のリーク(ローカルリーク)をcos(ωt+β)とする。さらに送信器2が送受信切換スイッチ4を通じて直接受信器3側にリークする漏れ差動信号(スイッチリーク)をcos(ωt+γ)とする。
すると、ミキサ108iによる混合処理後の信号は、SAWデバイス6からの受信信号、ローカルリーク成分、スイッチリーク成分を加算すると共に正相信号を乗算し、
(cos(ωt+θ)+cos(ωt+β)+cos(ωt+γ))×cosωt
となる。高周波成分がローパスフィルタ109iを通じてカットされると、
I成分(正転) = cosθ + cosβ + cosγ
となる。
逆に、位相反転スイッチ102が反転状態とされていることを前提とする。発振器100aの発振信号をcosωtとすると、受信器3がSAWデバイス106から受信する受信信号はSAWデバイス106の位相遅れθを考慮すると−cos(ωt+θ)となる。
他方、ミキサ108iによる混合処理後の信号については、前述のローカルリーク成分、スイッチリーク成分は共に変化しないため、
(−cos(ωt+θ)+cos(ωt+β)+cos(ωt+γ))×cosωt
となる。高周波成分がローパスフィルタ109iを通じてカットされると、
I成分(反転) = −cosθ + cosβ + cosγ
となる。したがって、デジタル信号処理回路112iが加減算部116iによりI成分(正転)−I成分(反転)を算出することで2cosθを得ることができ、SAWデバイス106の位相遅れ成分を求めることができる。逆に、デジタル信号処理回路112iが加減算部116iによりI成分(正転)+I成分(反転)を算出することで、2×(cosβ+cosγ)を算出でき、ローカルリーク成分、スイッチリーク成分によるオフセット成分を算出できるようになる。
これにより、デジタル信号処理回路112iは位相反転スイッチ102を正転/反転切換制御することにより、必要な信号成分、DCオフセットα成分を個々に算出することができ補正することができる。
また、従来、送信器が位相変調して送信する方式もあるが回路構成が複雑になってしまう。このため、本実施形態では、送信器2は所定周波数の差動信号を送信することで無変調の励起信号をSAWデバイス6に入力させている。これにより、位相変調方式など回路構成が複雑になる回路を用いたり、特許文献1記載のようにノイズ源となるアッテネータなどを用いたりすることなく、SAWデバイス6の位相遅れ成分を算出したり、DCオフセット成分を算出できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、送信器2は位相反転スイッチ102を差動信号の位相を正転・反転して送信し、受信器3は差動信号を受信する受信中において位相反転スイッチ102を正転状態に保持して互いに加算することにより、ローカルリーク成分、スイッチリーク成分によるDCオフセットαを算出できる。また、逆に互いに減算することで当該ローカルリーク成分、スイッチリーク成分によるDCオフセットαを相殺でき、SAWデバイス6の位相遅れ成分を算出できる。これによりDCオフセットαの影響を検出できる。
(第2実施形態)
図6〜図8は第2実施形態を示すもので前述実施形態と異なるところは、差動信号の受信信号について最大値/最小値を検出してDCオフセットの影響を検出しているところにある。
図6に示すように、デジタル信号処理回路112i,112qは、それぞれ、最大/最小値検出部117i,117qと、制御部118i,118qとを備える。最大/最小値検出部117i,117qは、それぞれ、A/D変換器111i,111qによりA/D変換されたデジタル値の最大/最小値を検出する。
図7に送受信切換タイミング、位相反転切換タイミングを概略的に示し、図8にローパスフィルタ109i,109qを通過後の信号を概略的に示す。
図7に示すように、デジタル信号処理回路112iは、下記(E)のように各スイッチ102,4を切換制御する。
(E)位相反転スイッチ102→正転、送受信切換スイッチ4→送信側(TX)
そして、デジタル信号処理回路112i は発振器100aから発振信号を所定期間だけ送出させる(t0→t1)。すると、発振信号は、分周器101a、位相反転スイッチ102、パワーアンプ103、送受信切換スイッチ4、アンテナ5、SAWデバイス6の経路で伝搬する。その後、デジタル信号処理回路112iは、下記(F)のようにスイッチ102,4を切換制御する。
(F)位相反転スイッチ102→反転、送受信切換スイッチ4→送信側(TX)(t1→t2期間)
このとき、発振信号は連続送信されているため差動信号の位相が反転する(t1→t2期間)。その後、デジタル信号処理回路112i は、下記(G)のようにスイッチ102,4を切換制御する。
(G)位相反転スイッチ102→正転、送受信切換スイッチ4→受信側(RX)(t2→t6期間)
そして、前記経路の伝搬遅延期間τを経過すると、差動信号は再度アンテナ5及び送受信切換スイッチ4を経て振幅が減衰した発振信号を受信するが、デジタル信号処理回路112i の最大/最小値検出部117iは、受信器3の受信信号のA/D変換値の最大値、最小値を検出する。
受信器3は、SAWデバイス6を経由した信号を受信し続けるが、このときの受信信号は正転(t3→t4)、反転(t4→t5)した状態で検出される。この時間経過に伴う検出信号変化を図8に示している。
発振器100aの発振信号をcosωtとしDCオフセット分をαと定義する。受信器3は、t3→t4期間においてSAWデバイス6による位相遅れθを生じた信号cos(ωt+θ)を受信する。また受信器3はt4→t5期間において信号−cos(ωt+θ)を受信する。
このとき、受信器3はミキサ108iによりローカル信号(分周器101bの出力)を混合しローパスフィルタ109iにより高域周波数をカットした信号をデジタル信号処理回路112i に入力させる。受信器3内で処理されると、デジタル信号処理回路112iは、t3→t4期間においてcosθ+αを受信し、t4→t5期間において−cosθ+αを受信することになる。
最大/最小値検出部117iが、これらの期間t3→t5を通じて得られた信号の最大値、最小値を検出すると、t3→t4期間においてcosθ+αを検出し、t4→t5期間において−cosθ+αを検出できる。制御部118iは、これらの最大値、最小値を加算することで2αを得ることができ、DCオフセットαを算出できる。逆に、制御部118iは、最大値から最小値を減算することで2×cosθを得ることができ、DCオフセットα分を相殺することができ、SAWデバイス6の位相遅れ分を検出できる。
以上説明したように、本実施形態のように、受信器3は、正転・反転された送信差動信号について、SAWデバイス6に伝搬され受信された受信信号の最大値、最小値を検出して演算処理を行ったとしてもDCオフセットαの影響を検出できる。例えば、制御部118iが最大値から最小値を減算することでDCオフセットαの影響を排除でき、最大値と最小値と加算することでDCオフセットαの影響を導出できる。
(第3の実施形態)
図9〜図10は、第3の実施形態を示すもので前述実施形態と異なるところは、フィルタを設けることで直流カットしているところにある。
図9に示すように、受信器3内のローパスフィルタ109i,109qの直後段には直流カットするためのフィルタ120i,120qがそれぞれ設けられている。これらのフィルタ120i,120qは、それぞれ例えばコンデンサにより構成されている。また、これらのフィルタ120i,120qとA/D変換器111i,111qとの間には増幅器121i,121qが設けられている。これらの増幅器121i,121qは、フィルタ120i,120qによるフィルタ処理後の信号を増幅する。
送受信切換タイミング、位相反転切換タイミングは前述実施形態の図6に示すタイミングと同様であるためその説明を省略する。図10にフィルタ120i,120qを通過後の信号を概略的に示す。
この図10に示すように、フィルタ120i,120qの通過後の信号はDCオフセットαがカットされることになる。すなわち、最大/最小値検出部117iが、これらの期間t3→t5を通じて得られた信号の最大値、最小値を検出すると、t3→t4期間においてcosθを検出し、t4→t5期間において−cosθを検出できる。
このとき、t3→t4期間、t4→t5期間が同一期間に設定されていると、デューティ比を50%にすることができる。すると、増幅器121i,121qがDCカット後の信号を増幅したとしても、AC増幅しやすく増幅信号が飽和することがなくなり信号波形が歪みにくい。
本実施形態によれば、フィルタ120i,120qが、ミキサ108i,108qにおいてローカル信号を混合した差動信号の直流成分をカットするため、DCオフセットαの影響を排除でき所望の信号のみを得やすくなる。これによりAC増幅しやすく信号も歪みにくくなり処理しやすくなる。
(他の実施形態)
本発明は、前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
第1実施形態中の図5のt5→t8期間において、位相反転スイッチ102を正転状態に保持した形態を示したが、図5中のt0→t1期間を正転状態、t1→t8期間を反転状態にしても良い。すなわち、送信器2が差動信号の位相を正転・反転して送信し、これらの正転・反転された送信差動信号を受信器3が同一状態(正転状態又は反転状態)で受信できれば良い。
第2実施形態の図7のt2→t6期間において、位相反転スイッチ102を正転状態に保持した形態を示したが、これは反転状態に保持しても良い。つまり、正転・反転された送信差動信号を受信するt3→t5期間内において、位相反転スイッチ102の状態を同一状態にしておくと良い。このようなスイッチ切換状態であっても前述実施形態と同一の作用効果を奏する。
アンテナ5は設けても設けなくても良い。すなわち、送受信切換スイッチ4とSAWデバイス6との間を直接接続しても良いしアンテナ5を通じて無線接続しても良い。
受信器3にミキサ108i,108qを1段のみ設けたシングルコンバージョンタイプの実施形態を示したが、ミキサを2段設けたダブルコンバージョンタイプに適用しても良い。
前述実施形態では、デジタル信号処理回路112iが主となりi相信号の制御を行う形態を示したが、これはデジタル信号処理回路112qが主となりq相信号の制御を行う例も同様である。このためq相信号の制御処理については省略する。
図面中、1は弾性表面波センサの信号処理装置、2は送信器、3は受信器、4は送受信切換スイッチ(送受信切換スイッチング手段)、6はSAWデバイス、100a,100bは発振器、102は位相反転スイッチ(位相反転スイッチング手段)、108i,108qはミキサ、109i,109qはローパスフィルタ、113i,113qは切換制御部(制御部)、118i,118qは制御部、を示す。

Claims (4)

  1. 差動信号を送信する発振器(100a,100b)を備える送信器(2)と、
    前記発振器(100a,100b)により送信される差動信号を励起信号として弾性表面波により伝搬し前記差動信号の位相を変化させることで物理量を検出可能とするSAW(Surface Acoustic Wave)デバイス(6)と、
    ミキサ(108i,108q)およびローパスフィルタ(109i,109q)を備える受信器(3)と、
    前記SAWデバイス(6)と前記送信器(2)及び前記受信器(3)との接続を切換える送受信切換スイッチング手段(4)と、
    前記発振器(100a,100b)と前記送受信切換スイッチング手段(4)との間に接続され前記送信器(2)により送信される差動信号の位相を正転・反転可能にする位相反転スイッチング手段(102)と、
    制御部(113i,113q,118i,118q)と、を備え、
    前記受信器(3)は、前記送信器(2)により前記SAWデバイス(6)に送信され当該SAWデバイス(6)を伝搬した差動信号を受信し、前記送信器(2)により送信される基準信号と前記ミキサ(108i,108q)によりミキシングし前記ローパスフィルタ(109i,109q)により高域周波数をカットして受信するものであり、
    前記制御部(113i,113q,118i,118q)は、前記送信器(2)により送信される差動信号の位相を前記位相反転スイッチング手段(102)により正転・反転し、
    前記受信器(3)は、この正転・反転された差動信号を受信する受信中においては前記位相反転スイッチング手段(102)を前記制御部(113i,113q,118i,118q)により同一の正転状態又は反転状態として、それぞれの信号を前記ミキサ(108i,108q)、前記ローパスフィルタ(109i,109q)を通じて受信し、これらの信号を互いに加算又は減算しDCオフセットの影響を検出するものであり、
    前記正転・反転された差動信号を対象として受信した受信信号の最大値及び最小値を検出する最大最小値検出部(117i,117q)をさらに備え、
    前記制御部(113i,113q,118i,118q)は、前記最大最小値検出部(117i,117q)により検出された最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理装置。
  2. 発振器(100a,100b)とSAWデバイス(6)とを接続するように送受信切換スイッチング手段(4)を切換える過程と、
    位相反転スイッチング手段(102)が正転に切換えられている状態において送信器(2)により差動信号を送信し当該差動信号をSAWデバイス(6)に伝搬させる過程と、
    差動信号が前記SAWデバイス(6)を伝搬している間に、前記SAWデバイス(6)と受信器(3)とを接続するように前記送受信切換スイッチング手段(4)を切換え、前記SAWデバイス(6)に伝搬された信号を前記受信器(3)に受信させる過程と、
    前記受信器(3)により受信する過程であって前記送信器(2)により送信される差動信号と前記SAWデバイス(6)に伝搬され前記送受信切換スイッチング手段(104)を通じて受信された信号とをミキサ(108i,108q)により混合しローパスフィルタ(109i,109q)により高域周波数をカットして受信する過程と、を備え、
    前記送信器(2)により差動信号を送信する過程では、位相反転スイッチング手段(102)により差動信号の位相を正転・反転し、
    前記正転、反転された差動信号を受信器(3)により受信する過程では、それぞれの信号を受信中においては前記位相反転スイッチング手段(102)を同一の正転状態又は反転状態とし、それぞれの信号を前記ミキサ(108i,108q)、前記ローパスフィルタ(109i,109q)を通じて受信し、これらの信号を互いに加算又は減算してDCオフセットの影響を検出するものであり、
    DCオフセットの影響を検出するときには、
    前記正転・反転された差動信号について前記SAWデバイスに伝搬され受信された受信信号の最大値及び最小値を最大最小値検出部(117i,117q)により検出し、この最大値及び最小値に応じてDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理方法。
  3. 請求項1記載の弾性表面波センサの信号処理装置において、
    前記受信器(3)は、前記正転・反転された差動信号について前記SAWデバイス(6)に伝搬され受信された受信信号の直流成分をカットするフィルタ(120i,120q)を備え、前記フィルタ(120i,120q)を通じて得られた前記正転・反転された差動信号の最大値及び最小値を検出することでDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理装置。
  4. 請求項2記載の弾性表面波センサの信号処理方法において、
    DCオフセットの影響を検出するときには、
    正転・反転された差動信号について前記SAWデバイス(6)に伝搬され受信された受信信号の直流成分をフィルタ(120i,120q)によりカットし、前記フィルタ(120i,120q)を介して得られた正転・反転された差動信号の最大値及び最小値を検出することでDCオフセットの影響を検出することを特徴とする弾性表面波センサの信号処理方法。
JP2013144562A 2013-07-10 2013-07-10 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法 Expired - Fee Related JP6115363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144562A JP6115363B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144562A JP6115363B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015019212A JP2015019212A (ja) 2015-01-29
JP6115363B2 true JP6115363B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52439839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013144562A Expired - Fee Related JP6115363B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115363B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6256135B2 (ja) * 2014-03-20 2018-01-10 株式会社デンソー 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法
JP6221915B2 (ja) * 2014-04-14 2017-11-01 株式会社デンソー 弾性表面波センサの信号処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63209631A (ja) * 1987-02-26 1988-08-31 横河メディカルシステム株式会社 超音波診断装置
JP4106370B2 (ja) * 2005-04-27 2008-06-25 アンリツ株式会社 直交変調装置の校正方法、直交変調装置および無線端末試験装置
JP5310813B2 (ja) * 2011-09-28 2013-10-09 株式会社デンソー 表面弾性波センサを用いた無線遠隔センシングシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015019212A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6663115B2 (ja) Fmcwレーダー
KR100865538B1 (ko) Iq 불일치 측정 장치
US7783273B2 (en) Method and system for calibrating frequencies-amplitude and phase mismatch in a receiver
KR100819391B1 (ko) Iq 불일치 측정 장치
JP6318309B2 (ja) 超低位相ノイズ発振器のための振幅ノイズ低減システム及び方法
JP2013034129A (ja) フェイズドアレーアンテナのブランチ間補正装置及びフェイズドアレーアンテナのブランチ間補正方法
CN101267218A (zh) 无线电通信装置
JP6115363B2 (ja) 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法
GB2414879A (en) Radar receiver having an even harmonic mixer with an anti-parallel diode pair
JP2007071751A (ja) レーダー装置
JP5211787B2 (ja) レーダ模擬信号発生器
JP4009827B2 (ja) 信号処理装置
Kearney et al. Complex rf mixers, zero-if architecture, and advanced algorithms: The black magic in next-generation sdr transceivers
JP6221915B2 (ja) 弾性表面波センサの信号処理装置
JP5742673B2 (ja) 信号処理回路
CN112526492B (zh) 测距装置以及测距系统
JP6256135B2 (ja) 弾性表面波センサの信号処理装置および信号処理方法
US20090111398A1 (en) Transmitter and transmission method
US9294137B2 (en) Method for reducing amplitude noise in a received signal within an RFID interrogator
JP2005311775A (ja) 受信機
JP2008082880A (ja) 表面弾性波計測装置および方法
JP2024097234A (ja) 通信装置
KR100780192B1 (ko) 진폭 미스매칭을 개선한 주파수 변환장치
JP2000307457A (ja) キャリア検出装置
JP2010226216A (ja) 受信機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160923

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6115363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees