JP6113315B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

発明の背景
流体カートリッジは、対応する流体吐出アセンブリと交換できるサブアセンブリである。一般的な流体カートリッジはインクカートリッジである。一般的な流体吐出アセンブリはプリンタである。一般に、2つのタイプのインクカートリッジに分類され得る。第1のタイプは、一体型プリントヘッドカートリッジからなり、この場合、カートリッジはプリントヘッドを含む。第2のタイプは、個別のインク容器からなる。インクカートリッジは、プリンタの受容構造体に接続される。受容構造体およびインクカートリッジには、カートリッジからのインクを印刷のためにプリントヘッドに導くための適切なインターフェースが設けられる。インクインターフェースに加えて、空気インターフェース、キー止めインターフェース、電気インターフェース、及び位置合わせインターフェースが、インクカートリッジ及びその受容構造体に設けられ得る。空気インターフェースは、主としてカートリッジ内部の圧力制御のために空気をカートリッジへ及びカートリッジからの空気を伝達する。キー止めインターフェースは、個々のカートリッジが適切なインクカートリッジの受容構造体に納まることを確実にする。位置合わせインターフェースは、各インターフェースが接続のために適切に位置合わせされることを確実にする。電気インターフェースは、プリンタ制御回路とインクカートリッジとの間で電気信号を送る。当該信号は、インクカートリッジの特性に関係することができる。
カートリッジと受容構造体との間で気密接続および液密接続を実質的に維持するために、追加のロックが通常、設けられる。また、追加のロックは電気接続も維持するべきである。既知のロック技術は、受容ベイに封止されたカートリッジを保つためにベイル(押さえ棒)を使用することを含む。別の既知のロック技術は、封止されたカートリッジを保つためにノッチに係合する変形スナップフィンガを使用する。
既知のロック機構は、プリンタ内の比較的大量の空間を費やす傾向がある。更に、ロックを確立するために、かなりの力が必要とされ得る。場合によっては、カートリッジは、斜めの向きに挿入され、その後、インターフェースを係合させるために通常位置に戻るように、カートリッジが回転される。これは通常、係合要素の変形を必要とし、その結果、不適切なインターフェースの接続、漏れ、及び材料の摩耗または破損が生じる可能性がある。
さて、説明のために、本発明の特定の実施形態が添付図面に関連して説明される。
流体吐出システムの実施形態の図を正面図で示す図である。 図1の流体吐出システムの実施形態の図を側面図で示す図である。 接続されていない状態の流体カートリッジを有する流体吐出システムの実施形態の一部の側断面図である。 流体カートリッジの受容構造体の細部の実施形態を正面図で示す図である。 流体カートリッジの実施形態の斜視図である。 ガイドトラック及びラッチトラックを明確に示す、図5の流体カートリッジの実施形態の別の斜視図である。 流体カートリッジがカートリッジ受容構造体に接続された、図3の流体吐出システムの一部の実施形態の側断面図である。 受容構造体に流体カートリッジを接続する方法の実施形態の流れ図である。 受容構造体に対して流体カートリッジを接続および切り離す方法の更なる実施形態の流れ図である。 流体カートリッジを接続する第1段階における、流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。 流体カートリッジを接続する第2段階における、図10の流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。 流体カートリッジを接続する第3段階における、図10及び図11の流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。 流体カートリッジを接続する最終段階における、図10〜図12の流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。 流体カートリッジを切り離す第1段階における、図10〜図13の流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。 流体カートリッジを切り離す第2段階における、図10〜図14の流体カートリッジ及びカートリッジ受容構造体の実施形態の底面断面図であり、ラッチ装置が説明のために半透明にされている図である。
詳細な説明
以下の詳細な説明において、添付図面を参照する。詳細な説明および図面の実施形態は、例示であるとみなされるべきであり、説明される特定の実施形態または要素に制限するものとしてみなされるべきではない。多数の実施形態が、特定の要素の変更、組み合わせ又は変形を通じて、以下の説明および/または図面から導出され得る。更に、理解されるべきは、文字通りに開示されていない他の実施形態または要素が、当業者によって詳細な説明および図面から導出され得る。
この説明において、X軸、Y軸、及びZ軸からなる三次元空間について言及され得る。カートリッジ3の一次元の挿入および排出方向は、Y軸に平行である。また、Y軸は直線Yとも呼ばれる。
図1及び図2は流体吐出システム1を示す。流体吐出システム1は、流体吐出デバイス2及び流体カートリッジ3を含む。流体吐出デバイス2はプリンタを構成することができる。プリンタは、インクジェットプリンタとすることができ、例えばサーマル式インクジェット、ピエゾ式インクジェット、又は連続式インクジェットプリンタとするこができる。流体吐出デバイス2は、1つ又は複数の対応する流体カートリッジ3を受容および交換するための1つ又は複数の受容構造体4を含む。同じ流体吐出デバイス2の各カートリッジ3は異なる流体を含むことができる。流体吐出デバイス2がプリンタである場合、各カートリッジ3の流体は、特定の色のインク(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒、及び/又は灰色)からなることができる。カートリッジ3は、個々の受容構造体4に関して交換できるように構成される。
受容構造体4は、カートリッジ3をプリントヘッド5に接続するように構成される。流体供給部6が、個々のカートリッジ3からの流体を受け取り、当該流体をプリントヘッド5に供給するために設けられる。図示された実施形態において、受容構造体4及びカートリッジ3は、取り付けられると、軸外に配置される。プリントヘッド5は、ページ幅アレイのプリントヘッド(PWA)又は走査型プリントヘッドからなることができる。受容構造体4は、カートリッジ3とプリントヘッド5との間で、流体供給部6を介した流体インターフェースを確立するように構成される。印刷中、印刷媒体7がプリントヘッド5の下に延在する。他の実施形態(図示せず)において、受容構造体4及びカートリッジ3は、取り付けられると、走査軸上に配置される。更なる実施形態において、カートリッジ3は、一体型プリントヘッドからなり、流体の塊およびプリントヘッドは、受容構造体4に接続されるべき1つのカートリッジ供給品に組み込まれる。
流体吐出デバイス2には、制御回路8及びメモリ9が設けられる。流体カートリッジ3には、例えばカートリッジメモリ11を含むカートリッジ電気回路10が設けられる。制御回路8は、カートリッジ電気回路10からデータを取り出すように構成される。当該データは、特定のカートリッジ特性(例えば、製品特性、流体タイプの特性および/または流体量の特性)を含む。
図3は、取り付けの前後の、受容構造体4及び右の位置にある流体カートリッジ3を示す。取り付け時(図7)に、受容構造体4及び流体カートリッジ3の全てのインターフェースが相互接続される。受容構造体4は、カートリッジ3が挿入されるスロット形状の開口を含むことができる。受容構造体4の一部は、直線Yに沿って移動するためのガイド17との接続へとカートリッジ3を案内するように構成され得る。矢印Aは、Y軸により表される一次元の直線Yに沿ったカートリッジ3の挿入の移動を示す。流体カートリッジ3がガイド17に係合すると、その挿入の移動は直線Yに沿った移動に実質的に制限される。原理的には、Z軸およびX軸に沿った移動は実質的に存在せず、ガイド17に沿った挿入および排出の間にカートリッジ3の回転運動は実質的に存在しない。しかしながら、当業者が理解するように、ガイド17のような、カートリッジ3及び受容構造体4の接続して機能する材料における特定量の遊び、マージン又は許容誤差が許容され得る。一実施形態において、偏移のマージンは、直線Yに垂直な方向において約3mm以下であり、直線Y、或いはZ軸またはX軸を中心として約3°以下である。これらのマージンは、受容構造体4へのカートリッジ3の適切な接続を依然として可能にすることができる。
受容構造体4は、2つの流体インターフェースを含む。当該流体インターフェースは、1つの第1の流体ペン12、及び1つの第2の流体ペン13を含む。第1の流体は、インクのような印刷流体とすることができる。第2の流体は、空気のようなガスとすることができる。ペン12、13は、対応する第1及び第2のカートリッジ流体インターフェースとの流体接続を確立するように構成される。第1及び第2のカートリッジ流体インターフェースはそれぞれ、第1及び第2のソケット14、15を含むことができる。ペン12、13はそれぞれ、Y軸に平行な中心軸C1、C2を有する。一実施形態において(図示せず)、受容構造体4は、1つの流体インターフェース(例えば、ペン)だけを有する。別の実施形態(図示せず)において、受容構造体4は、3つ以上の係る流体インターフェースを有する。
一実施形態において、第1の流体ペン12はインクペンを構成する。第1の流体ペン12は、その口16において比較的小さい直径を有する。第1の流体ペン12は、長手方向形状を有する。第1の流体ペン12は、截頭形の円錐形状を有する。第1の流体ペン12は、成形プラスチック製とすることができる。受容構造体4は、挿入および排出において、一次元の方向Yに沿ってカートリッジ3を案内するためのガイド17を含む。ガイド17は、対応するソケット14の中に第1の流体ペン12を適切に挿入するために、並びに挿入または排出において当該ペン12の破損または曲げを防止するために、当該ペン12よりも長く、又は少なくともほぼ同じ長さとすることができる。これにより、ペン12が比較的安価な成形プラスチックから作成されることが可能となる。
一実施形態において、第2の流体ペン13は、流体カートリッジ3の内部体積の圧力を制御するためのガスインターフェースを構成する。ガスは外気からなることができる。更なる実施形態において、第2の流体ペン13は、第2のソケット形状流体インターフェース15に接続するように構成され、次いでカートリッジ3の内部体積の圧力バッグに接続することができる。第2の流体ペン13は長手方向形状を有する。第2の流体ペン13は、截頭形の円錐形状を有する。第2の流体ペン13は、成形プラスチック製とすることができる。ガイド17は、対応する第2の流体インターフェース15の中に第2の流体ペン13を適切に挿入するために、並びに挿入または排出において第2の流体ペン13の破損または曲げを防止するために、第2の流体ペン13よりも長く、又は少なくともほぼ同じ長さとすることができる。これにより、ペン13が比較的安価な成形プラスチックから作成されることが可能となる。
ガイド17及び/又は対応するガイドインターフェースは、カートリッジ3の挿入および排出の移動を一次元に制限する。これは、インターフェース12、13及び14、15のそれぞれの比較的長くて深い所まで達することを可能にする。個々のペン12、13は少なくとも5mmの長さ、又は少なくとも10mmの長さを有することができる。対応するソケット14、15は、少なくとも約3mm、又は少なくとも約5mm、或いは約10mmの深さを有することができる。
一実施形態において、受容構造体4は、流体吐出デバイス2の制御回路8をカートリッジ電気回路19と相互接続するためのコネクタ回路18を含む。図3において、コネクタ回路18の背面が示されている。図4において、コネクタ回路18の実施形態が、X軸とZ軸により形成された平面に示される。コネクタ回路18は、コネクタ電極20を含む。電極20は、Z軸にほぼ平行であり、直線Yに垂直である線Pに沿って広がることができる。カートリッジ3が直線Yに沿って挿入または排出される場合、カートリッジ電気回路19は、電極20が接続されるまで電極20に沿って移動する。コネクタ回路18は、カートリッジ電気回路19に横から接続するように構成され、方向Bにおいて、直線Yに関して横断する。図面において、横断方向Bは、X軸に平行である。カートリッジ3が挿入された状態において、コネクタ回路18及びカートリッジ電気回路19は、直線Yに沿った移動方向から看取されるように互いに隣接して広がる。図示された実施形態において、電極20はピンからなる。コネクタ電極20は、横断方向Bにおいて移動するように構成される。電極20は、電気接続のためにカートリッジ電気回路19の方へ付勢される弾性部材を含むことができる。電極20は、カートリッジ3の挿入中にカートリッジ電気回路19により後方へ押し動かされる。挿入中、コネクタ電極20は、カートリッジ3が受容構造体4内にロック(固定)されて電極20が対応するカートリッジ電気回路19との適切な接触を確立するまで、カートリッジ電気回路19上を摺動することができる。同時に、弾性部材が、より良好な電気接続のために電気回路19に対抗して電極20を押す。カートリッジ3が再び排出される場合、電極20は、再び弾性力に起因して外へ向かって移動する。
流体吐出デバイス2は、少なくとも2つの異なる受容キー止めインターフェース22を含むことができる。一実施形態において、各受容構造体4には、他の受容構造体4の他の受容キー止めインターフェース22と異なる1つの特定の受容キー止めインターフェース22が設けられる。受容キー止めインターフェース22は、特定のインク色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー又は黒)に対応する。一実施形態において、流体吐出デバイス2は、各特定の流体カートリッジ3用の特定の受容キー止めインターフェース22を含む。一実施形態において、流体吐出デバイス2は、4つの個々の受容キー止めインターフェース22を有する4つの受容構造体4を含み、各受容構造体は、対応するカートリッジキー止めインターフェース24を有する特定の色の流体カートリッジ3に対応する。
流体吐出デバイス2は、適合するキー止めインターフェース24とのカートリッジ3に対する接続を可能にするように構成された受容キー止めインターフェース22を有し、適合しないカートリッジキー止めインターフェース24を配設された流体カートリッジ3との接続を防止する受容構造体4を含む。例えば、第1の受容キー止めインターフェース22は、第1のノッチ23又は切り欠きを含む。対応するカートリッジ3の適合する第1のカートリッジキー止めインターフェース24は、挿入中に第1の受容キー止めインターフェース22により阻止されないが、他の受容キー止めインターフェース22を有する他の受容構造体に挿入される場合に阻止される、対応する反転したノッチ又は切り欠き25を含む。同様に、他のカートリッジ3は、第1の受容キー止めインターフェース22と適合しない第2、第3、第4、及び/又はそれ以上のカートリッジキー止めインターフェース24を有する。他の第2、第3、第4、及び/又はそれ以上の受容キー止めインターフェースは、第1のカートリッジキー止めインターフェース24と適合しない。キー止めインターフェース22、24は、個々のカートリッジ3のインク色および受容構造体4が適合しないことを防止する。
受容構造体4のキー止めインターフェース22は、コネクタ回路18に隣接して配設され得る。カートリッジ3の対応するキー止めインターフェース24は、カートリッジ電気回路19に隣接して配設され得る。キー止めインターフェース22、24が適合する場合、それらは横から係合することができ、その結果、回路18、19が接触へと押圧され得る。キー止めインターフェース22、24が適合しない場合、電気接触は確立されることができない。一方では、キー止めインターフェースが適合しない場合、コネクタ回路18とカートリッジ電気回路19との間で電気接触は成されない。他方では、相互接続する回路18、19間の適切な接触は、受容構造体4及びカートリッジ3の個々のキー止めインターフェース22、24によりそれぞれ支援される。
ガイド17は、対応する流体カートリッジ3を直線Yに沿って案内するように構成される。ガイド17は、カートリッジ3の対応するガイドインターフェース(例えば、ガイドトラック21)に係合するように構成される。ガイド17は、Y軸に平行に延在するレールからなる。ガイド17は、ペン12、13のそれぞれよりも長く、ペン12、13の個々のソケット14、15との適切な位置合わせを確実にする。これは、漏れのない良好な相互接続を提供することができ、ペン12、13の変形を防止することができる。ガイド17は、カートリッジ3の対応するガイドトラック21に係合するためのTレールからなることができる。Tレールは、移動Yの直線を中心にした、並びに他の軸X、Zを中心にしたカートリッジ3の回転を防止する。
受容構造体4は、カートリッジ3を固定(ロック)するためのラッチ装置26を含む。図示された実施形態において、ラッチ装置26は、固定された位置と固定されていない位置との間で、カートリッジ3の対応するラッチトラック28により案内されるように構成されたラッチ27を含む。ラッチ27は、カートリッジ3の底面35に係合するために、受容構造体4の底面に配設され得る。ラッチ装置26は、ラッチピボット29及びピボットアーム29Bを含むことができ、ピボット軸Lを中心として枢動することにより、固定された位置と固定されていない位置との間でラッチ27の移動が可能になる。図面において、ピボット軸Lは、直線Yに垂直であり、Z軸に平行である。一実施形態において、ラッチ27は、カートリッジ3の排出後に開始位置に戻るように、及び個々のラッチトラック壁に係合するように、ピボット軸Lを中心として付勢される。
一実施形態において、ラッチ27はピンからなる。固定された位置において、ラッチ27は、カートリッジ3の対応するラッチ当たり止め30に係合する。固定されていない位置において、ラッチ27は、ラッチ当たり止め30から切り離され、その結果、カートリッジ3は受容構造体4から解放され得る。ラッチ27は、ピボットアーム29Bの上面に突出することができる。カートリッジ3の取り付けられた状態において、ラッチ27はラッチトラック28内に突出するが、ピボット29及びピボットアーム29Bはカートリッジ3の底面35の下に延在する。図示された実施形態において、ラッチ装置26は、ラッチ27の移動を制限するためのラッチ境界29Cを含む。一実施形態において、ラッチ境界29Cは、係合してラッチピボットアーム29Bの移動を制限するように構成される。カートリッジ3の挿入された状態において、ラッチ境界29Cは、カートリッジ3の下に突出する。
カートリッジ受容構造体4は、エゼクター31を含む。図3は、カートリッジ3の排出後または挿入前の押し縮められていない状態のエゼクター31を示す。各受容構造体4はエゼクター31を含む。エゼクター31は、直線Yに平行な方向に付勢される。エゼクター31は、スプリング又は別の弾性要素(例えば、エラストマー要素)からなることができる。スプリングは、螺旋スプリングからなることができる。流体カートリッジ3が挿入されて係止される場合、エゼクター31の先端44は、カートリッジ3の前面33に係合する。図示された実施形態において、スプリングの中心軸C2は、第2の流体ペン13の中心軸C2に等しい。第2の流体ペン13はスプリング内に突出する。螺旋スプリングは、第2の流体ペン13の基部32に取り付けられる。エゼクタースプリングは、螺旋スプリングの押し縮められていない状態(図3)においてカートリッジ3が手により取り出され得るようなサイズである。
エゼクター31は、受容構造体4の外へカートリッジ3を押すように構成される。取り付けられて固定された状態において、カートリッジ3は、ラッチ27により受容構造体4内に保持されると同時にエゼクター31を押し縮める。以下で更に説明されるように、ラッチ27は、直線Yに沿って押し縮められたエゼクター31の力に対抗してカートリッジ3を更に押すことにより、固定された位置から固定されていない位置まで導かれ得る。固定されていない位置において、ラッチ27はカートリッジ3を解放し、エゼクター31は、直線Yに沿って受容構造体4の外の方向にカートリッジ3を排出するように押し縮められていない状態になる。
図5及び図6は、流体カートリッジ3の実施形態を斜視図で示す。図5は前面33を明確に示すが、図6は底面35をより明確に示す。図示された実施形態において、流体インターフェース、電気インターフェース、及びキー止めインターフェースは前面33に配設される。ガイドインターフェース、ラッチトラック28、及びラッチ当たり止め30は底面35に配設される。
カートリッジ3の流体インターフェースは、第1の流体用の第1のカートリッジ流体インターフェース、及び第2の流体用の第2のカートリッジ流体インターフェースを含む。一実施形態において、第1の流体は、インクのような印刷流体または液体からなり、第2の流体は空気のようなガスからなる。図示された実施形態において、第1及び第2のカートリッジ流体インターフェースは、個々のペン12、13からそれぞれ流体を受け取り及び/又は個々のペン12、13へ流体をそれぞれ送るように構成された第1及び第2のソケット14、15をそれぞれ含む。第1のソケット14はカートリッジ3の内部体積に接続され得る。第2のソケット15は、カートリッジ3の内部体積の圧力バッグに接続され得る。
個々のソケット14、15の深さは、個々のペン12、13との適切な位置合わせを確実にするために、ガイド17とのカートリッジ3の係合の後に個々のペン12、13を受容するためにガイド17又はガイドトラック21の長さとほぼ同じ又は当該長さより短い。ソケット14、15の中心軸C1、C2は直線Yに平行である。カートリッジ3の取り付けられた状態において、ソケット14、15の中心軸C1、C2は、個々の受容流体インターフェース12、13の中心軸C1、C2とほぼ同じである。
カートリッジ3は、前面33にエゼクター位置合わせインターフェース36を含むことができる。一実施形態において、エゼクター位置合わせインターフェース36は、図示された実施形態がソケット14、15として構成されたカートリッジ流体インターフェースの1つの近くに及び/又はその回りに配設される。図示された実施形態において、エゼクター位置合わせインターフェース36は、第2のソケット15の回りに配設され、第2のソケット15と同じ中心軸C2を有し、カートリッジ3の取り付けられた状態において、第2のペン13と同じ中心軸C2を有する。図示された例において、エゼクター位置合わせインターフェース36は、カートリッジ3を係合する際に所定位置にエゼクター31を位置合わせして維持するためにスプリング形状のエゼクター31の先端44の内周に係合するように、例えば第2のソケット15の回りの隆起部またはフランジの形状のリングからなる。
第1のソケット14は、第1のペン12を受容するためのシールリング37を含む。シールリング37は、第1の流体ペン12の接続された状態において、第1の流体ペン12を少なくとも実質的に流体密封的に包囲するための弾性材料(例えば、エラストマー材料)からなる。以下で更に説明されるように、挿入および排出段階において、ペン12は、ペン12が印刷のために接続される位置に比べて、第1のソケット14へと更に内側に挿入される。従って、シールリング37は、更なる変形を可能にする、及び第1のペン12の係る更なる挿入を可能にするように構成される。シールリング37の内径は、ペン12の円錐形の狭い部分からより広い部分まで第1のペン12を流体密封的に包囲するようになっている。例えば、ペン12は、円錐の形状に沿って約2.0mmの最も小さい直径および約2.3mmの最も大きい直径を有することができる。他の実施形態において、ペン12は、ペン12の円錐の形状に沿って少なくとも約1.5mmの最も小さい直径および/または約3.5mm以下の最も大きい直径を有することができる。やはり、更なる実施形態はそれぞれ、より小さい直径および/またはより大きい直径を有することができる。
シールリング37は、第1のペン12の長さの実質的部分に沿って第1のペン12を流体密封的に包囲するように構成される。一実施形態において、シールリング37の内径は、約1.2mmである。ペン12の直径に依存して、他の実施形態において、シールリング37の内径は、約0.6mmから約3.0mmとすることができる。シールリング37の内径は、ペン12がシールリング37を貫いて摺動する際にその流体密封的なペン包囲特性を維持する間に、例えば、少なくとも約0.3mm、又は別の実施形態において少なくとも約0.6mm、又は別の実施形態において少なくとも約1.6mm伸びることができる。図示された実施形態において、シールリング37は、挿入時に第1のペン12を位置合わせするために、先細の受容口37Bを含む。図示された実施形態において、シールリング37は、例えばシールリング37が受容構造体の中への挿入時および/または製造時に反対側の係合面に対抗して固着することを防止するように構成されたバンプ37Cを含む。
カートリッジ3は、電気回路19(図3)を含む。図示された実施形態において、電気回路19は、コネクタ回路18との電気接触が他のインターフェースが接続された後だけに行われるように、前面33に対してへこんでいる。一実施形態において、これは、流体インターフェース12、14、13、15が接続される前に、プリンタが電気信号を受け取ることを防止することができる。係る電気信号は時として、プリントヘッド5及び/又はカートリッジ3を付勢するためにプリンタをトリガし、これは本開示の特定の実施形態により防止され得る。
カートリッジ電気回路19は、受容構造体4に挿入される際に、横から接続するように構成される。接続された状態において、コネクタ回路18は、少なくとも部分的にカートリッジ3内に突出する。例えば、カートリッジ電気回路19は、1つの平面に延在し、且つカートリッジ3の前面33に対してほぼ垂直であり、且つ挿入方向および/またはZ軸とY軸により形成された平面に平行な電極38を含む。一実施形態において、カートリッジ電気回路18の電極38は、カートリッジ3の取り付け位置においてZ軸および/または前面33にほぼ平行な線PPに沿って広がる。線PPは、前面33の背後に延在する。カートリッジ電気回路19の電極38は、コネクタ回路18の対応する電極20に接続するように構成される。カートリッジ3の電極38を通って延在する線PPは、カートリッジ3の取り付けられた状態において、コネクタ回路18の電極20を通って延在する線P(図4)に平行である。取り付けられた状態において、コネクタ回路38は、カートリッジ電気回路18との接続のために、カートリッジ3の前面33を少なくとも部分的に通り抜けて又はその背後に広がる。
一実施形態において、カートリッジ3は、適合(一致)しないキー止めインターフェース22を配設された受容構造体4への接続を防止するためのカートリッジキー止めインターフェース24を含む。図示された実施形態において、カートリッジキー止めインターフェース24は、切り欠き25からなる。他の実施形態において、カートリッジキー止めインターフェース24は、突起部からなることができ、やはり他の実施形態において、それは双方からなることができる。カートリッジキー止めインターフェース24は、受容キー止めインターフェース22が適合しない場合に、カートリッジ3の更なる挿入を阻止するように構成される。カートリッジキー止めインターフェース24は、受容キー止めインターフェース22が適合しない場合に、カートリッジ電気回路19との電気接続ができないように、カートリッジ3へのコネクタ回路18の挿入を阻止するように構成される。
キー止めインターフェース22、24は、例えば移動の直線Yを中心とした回転を防止するガイド17に加えて、受容構造体4に関してカートリッジ3の追加の位置合わせを提供するように構成され得る。更に、受容構造体4及びカートリッジ3のキー止めインターフェース22、24が適合する場合、キー止めインターフェース22、24は、それらの対応する形状に起因して係合することができ、その結果、回路18、19が適切に相互接続される。
幾つかの実施形態において、カートリッジ3が流体吐出デバイス1の受容構造体4のどれにでも適合することができ、且つ受容キー止めインターフェース24に関係なく回路18、19が相互接続するように、カートリッジ3には、キー止めインターフェース24が設けられない。
カートリッジ3は、受容構造体4のガイド17と協働するためのガイドインターフェースを含む。図示された実施形態において、ガイドインターフェースはガイドトラック21を含む。ガイドインターフェースは、各インターフェースを接続するために直線Yに沿ってカートリッジ3を案内するように構成される。ガイドインターフェースは、前記直線Yに平行に延在するガイド係合面を有することができる。
ガイドトラック21は、ガイド17に係合するように構成される。ガイドトラック21は、対応するTレールガイド17を案内するように構成され得る。図示された実施形態において、ガイドトラック21は、T形状の切り欠きを含む。ガイドトラック21は、Tレールガイド17のウィング17B(図3)の下で係合するためのフランジ39を含む。ガイドトラック21は、Tレールガイド17のやさしい受け入れを容易にするためにテーパ状開口40を含むことができる。フランジ39は、開口40の近くにテーパを付けられ得る。ガイドトラック21は、ガイド当たり止め45を更に含むことができる。
カートリッジ3の底面35は、ラッチトラック28を更に含む。ガイドトラック21及びラッチトラック28は、カートリッジ3の底面35の1つの一体的な切り欠きからなることができる。底面35は、一体的に成形されたプラスチック形状を構成することができる。
カートリッジ3は、ラッチトラック28及びラッチ当たり止め30を含む。ラッチトラック28は、ラッチ当たり止め30に対してラッチ27を移動させるように構成される。ひとたびラッチ27がラッチ当たり止め30に係合すると、カートリッジ3は保持される。ラッチ当たり止め30の位置は、直線Yに沿って受容構造体のインターフェースに対してカートリッジのインターフェースの位置を決定することができる。
ラッチトラック28は、ロックトラック28A及びロック解除トラック28Bからなる。ロックトラック28Aは、ロック解除トラック28Bと完全に又は部分的に異なることができる。ラッチ当たり止め30は、ラッチ27が挿入中にラッチ当たり止め30の一方の側28Aに案内され、排出時に反対側28Bに案内されるように、ロックトラック28Aとロック解除トラック28Bとの間に配設される。挿入時、ラッチ27は、ロックトラック28Aにより案内される。ロックトラック28Aは、ラッチ当たり止め30の正しい側にラッチ27を案内するために、ラッチ当たり止め30のラッチ案内面46を含むことができる。ロックトラック28Aは、ロックトラック28Aの終端においてラッチ案内壁47を更に含むことができる。ラッチ案内壁47は、ラッチトラック28Aの終端においてラッチ27を受容し、ラッチ27をラッチ当たり止め30に向けるように構成される。ラッチ当たり止め30は、ラッチ当たり止め壁49及びラッチ突付け部50を含む。ラッチ案内壁47は、ラッチ27をラッチ当たり止め壁49との係合ロック位置(図13)へ案内するように構成される。突付け部50は、ラッチ27がラッチ当たり止め壁49から外れないようにするために、当たり止め壁49に突起部を含む。ロックされた位置において、ラッチ27は、突付け部50に係合する。ロックされた位置において、エゼクター31は、ラッチ当たり止め30がラッチ27に対抗して押されるように押し縮められてカートリッジ3を押す。
更に、ロック解除トラック28Bは、ラッチ向け直し壁48を含む。ラッチ向け直し壁48は、ラッチ当たり止め30及びラッチトラック28Aが内側に押された際にラッチ27を受容し、ラッチ当たり止め係合位置から外れて、排出のためにロック解除トラック28Bへラッチ27を案内するように構成される。排出時、ラッチ27は、挿入に対して、ラッチ当たり止め30の反対側を通過する。ラッチ向け直し壁48は、ラッチトラック28の終端に配設され得る。ひとたびラッチ27がロック解除位置に入ると、エゼクター31がカートリッジ3を追い出し、その結果、それは手で取り出され得る。
一実施形態において、ラッチトラック28は、可聴および/または触知性フィードバック部材を含む。ラッチ27はピボット軸Lを中心に付勢され得る。ラッチ27はラッチトラック壁に対抗して摺動することができると同時に、ラッチ27はラッチトラック28を通過する。例えば、1つ又は複数のラッチトラック壁は、ラッチ27がラッチトラック28内で進む間に可聴および/または触知性フィードバックを提供するために、レッジのような1つ又は複数のフィードバック部材を含むことができる。フィードバック部材は、カートリッジ3が解放される場合にラッチ27がロック位置へ移動する場所からラッチ案内壁47の近くに設けられ得る。可聴および/または触知性フィードバックを受け取る場合、ユーザは、カートリッジ3が解放され得ること及びカートリッジ3が受容構造体4にロックされたことを知ることができる。別のフィードバック部材が、カートリッジ3のロック解除を示すために、ラッチ向け直し壁48の近くに設けられ得る。
図7は、流体カートリッジ3及び受容構造体4が接続された流体吐出システム1の一部の断面図を示す。エゼクター31は、押し縮められ、ラッチ27に対抗してカートリッジのラッチ当たり止め30を押す。カートリッジ3はガイド17により所定位置に更に保持される。ペン12、13は、カートリッジ3と流体吐出デバイス2との間で個々の流体を伝達するために個々のソケット14、15内に主として延在する。
コネクタ回路18及びカートリッジ電気回路19の電極20、38はそれぞれ、横から相互接続される。例えば、電極20、38は、Z軸に平行な線P又はPPに沿って、及び/又はY軸とZ軸により形成された平面に平行である平面において相互接続する。カートリッジ電気回路19がカートリッジ3の前面33に対してへこんでいるので、コネクタ回路18及びカートリッジ電気回路19は、カートリッジ3の外周内で、前面33の背後で相互接続する。取り付けられた状態において、コネクタ回路18は、少なくとも部分的にカートリッジ3内に突出する。一実施形態において、コネクタ回路18とカートリッジ電気回路19との間の接続は、カートリッジ3内で、カートリッジキー止めインターフェース24の背後で及び/又はそれに隣接して確立される。
一実施形態において、カートリッジ3は、例えばカートリッジ3を挿入または取り出す際に、カートリッジ3の手作業を容易にする及び示すために、少なくとも1つの指係合面51を含む。指係合面51は、内側湾曲部の1つ又はその組み合わせ、1つ又は複数のリブ、切り欠き等からなることができる。指係合面51は、カートリッジ3の上面53上に、背面34に近接して配設され得る。図示された実施形態に示されるように、カートリッジ3の取り付けられた状態において、受容構造体4は主として、指係合面51を覆う。排出後、指係合面51は、視認可能であり、カートリッジ3を取り出すために自由に係合され得る。
一実施形態において、カートリッジ3は、カートリッジ3のロック及びロック解除の双方に関してカートリッジ3が受容構造体4へ押される必要があることを示すために指押し面52を含む。指押し面52は、内側湾曲部の1つ又はその組み合わせ、1つ又は複数のリブ、切り欠き等からなることができる。指押し面52は、背面34に配設される。カートリッジ3の取り付けられた状態において、背面34及び指押し面52は、受容構造体4の外側で視認可能である。指押し面52は背面34上の所定位置を有することができるが、本開示の特定の実施形態の態様は、カートリッジ3が各インターフェースの適切な接続のために背面34の任意の位置で押され得るということであり、その理由は、ガイド17が、特定の押す場所または傾斜に関係なく直線Yに沿ってカートリッジ3を案内することができるからである。
図8は、流体カートリッジ3を受容構造体4に接続する方法の実施形態を流れ図で示す。係る方法の第1段階800において、流体カートリッジ3が受容構造体4に挿入される。移動は一次元に制限され、即ちカートリッジ3は段階810により示されるように直線Yに沿って移動する。一次元の移動の終了時に、流体接続がカートリッジ3と流体吐出デバイス2との間に確立される。段階820において、ラッチ27が直線Yに沿った移動によりロック位置へ案内される。ラッチ27は、流体接続を維持する。段階810及び820は同時に発生することができる。段階830において、流体は、例えば流体吐出のために、接続された流体インターフェースを通って流れることができる。
図9は、流体カートリッジ3を受容構造体4に接続する方法の更なる実施形態を流れ図で示す。図10〜図15は、図9の段階900〜914の一部に対応するラッチ装置26に対するカートリッジ3の逐次の位置を示す。
段階900において、カートリッジ3は、手作業で受容構造体4へ挿入される。図10は段階900に対応し、受容構造体4及びラッチ装置26に対するカートリッジ3の位置が示される。次の段階901において、ガイドトラック21がガイド17に係合する。カートリッジ3を受容構造体4へ更に押すことにより、ガイド17が、直線Yに沿ってエゼクター31の方向にカートリッジ3を案内する。更なる段階902において、ラッチ27がラッチトラック28に係合する。ラッチ27は、図11により示されるようにロックトラック28Aに沿って案内される。ピボットアーム29Bがピボット軸L(図3)を中心に枢動して、ラッチ27がロックトラック28Aの壁により案内されることを可能にする。段階903において、エゼクター31がカートリッジの前面33に係合して押し縮められる。エゼクター31は、第2のペン受容ソケット15の回りに設けられたリング36に係合することができる。前記段階901〜903は、同時に行われ得る。
図9〜図15に示された実施形態において、カートリッジ3及び受容構造体4は、適合するキー止めインターフェース22、24を有する。段階904において、流体インターフェース12、13、14、15が相互接続され、受容構造体4及びカートリッジ3のキー止めインターフェース22、24が適合する。適合するキー止めインターフェース22、24により、カートリッジ電気回路19及びコネクタ回路18が相互接続されることが可能になる。キー止めが適合した後、段階905において、回路18、19間の電気接続が確立される。制御回路8は、電気接続が確立された対応する信号を受け取る。確立された電気接続は、流体接続も確立されたことを意味する。
段階906において、ユーザは、触知性および/または可聴フィードバックを受け取るまでカートリッジ3を押す。例えば、ラッチ27はラッチトラック28の端部47に係合し、及び/又はガイド当たり止め45がガイド17の端部に係合し、及び/又はエゼクター33が更に押し縮められることができない。対応する図12において、ラッチ27がラッチトラック28の端部に係合することが示され、この実施形態において、ラッチ27は、解放される際にロック位置のラッチ27を方向付けるためにラッチ案内壁47に係合する。段階907において、ユーザは、手作業でカートリッジ3を外す。段階908において、エゼクター31は、押し縮められていない状態になり、ラッチ27がラッチ当たり止め30に係合するまでカートリッジ3を後方に押す。対応する図13から看取され得るように、ラッチ27は、ラッチ当たり止め壁49に係合することによりカートリッジ3を保持する。ラッチ27は、突付き部50により所定位置に保持される。キー止めの適合および電気接続の段階904及び905、ラッチロックの段階906〜908は、ほぼ同時に行われ得る。
カートリッジ3が正確に押されない場合、流体インターフェース及び/又は他のインターフェースは、適切に接続されることができない。このような場合、ラッチ27は、ラッチ案内壁47に到達しない可能性があり、ロック位置に到達しない。次いで、カートリッジ3は、任意の電気接続および/又は流体接続が行われる前に、エゼクター31により自動的に外へ押し出される。
段階909において、流体吐出システム1は、第1の流体インターフェース12、14を介して、カートリッジ3から第1の流体を取り出すことにより印刷する。印刷後、例えば、カートリッジ3が実質的に空である場合、カートリッジ3は交換のために排出され得る。段階910において、ユーザはカートリッジ3をエゼクター31の方向に押す。カートリッジ3を押すことにより、ラッチ27はラッチ向け直し壁48に係合することができる。次の段階911において、ラッチ27は、例えばラッチ向け直し壁48(図14)により、ロック解除位置へ案内される。ロック解除位置において、カートリッジ3はラッチ27により、もはや保持されない。段階912において、ユーザは、手作業でカートリッジ3を外すことができる。段階913において、エゼクター31は、押し縮められていない状態になり、カートリッジ3を追い出す(図15)。追い出しは、カートリッジ3がもはや保持されていないことから可能になる(図15)。段階914において、ユーザは、受容構造体4からカートリッジ3を取り出す。
説明されたように、カートリッジ3は、前面33に配設された、第1の流体インターフェース12、第2の流体インターフェース13、電気インターフェース19、エゼクター位置合わせインターフェース36、及び/又はキー止めインターフェース24を含むことができる。ガイドインターフェースは、底面35に配設されて、前面33の近くに受容開口40を有する。従って、インターフェースは、カートリッジ3の前面33に近接して係合するように配設される。図示された実施形態において、キー止めインターフェース24及び電気インターフェース19は、上面53の近くに配設され、第2の流体インターフェース15及びエゼクター位置合わせインターフェース36は、前面33の中央の近くに配設され、及び第1の流体インターフェース14及びガイド受容開口40は底面35の近くに配設される。インターフェースは、前面33の上に比較的均一に分散され、個々のインターフェースの接続力の比較的均等な分散、及び例えば約14ニュートン以下の比較的低い全接続力を提供する。流体吐出システム1のラッチ及びガイド機構において、ラッチ又はガイド部品の変形は必要ない。確実なロックを確立するには、比較的軽く容易に押すことで十分である。更に、ガイド17により、ユーザが1つの方向Yにおいて全ての接続を確立するためにカートリッジ3の背面34の任意の場所を押すことが可能になる。
カートリッジ3及び受容構造体4は、比較的薄くすることができ、消費するプリンタの体積はほんの僅かである。また、カートリッジの動きの軌跡は、それが直線Yからなるので、消費する空間は比較的小さい。更に、カートリッジ3は、同じ方向Yにおいて同じ押す動きを用いて解放され得る。カートリッジ3が、例えば流体的に及び/又は電気的に適切に接続されない場合、カートリッジ3はエゼクター31により自動的に押し出される。
上記の説明は、網羅的にする又は本発明を開示された実施形態に制限することは意図されていない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、本開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から特許請求の範囲に記載された発明を実施する当業者により理解および実施され得る。幾つかの実施形態において、機械的反転が、図示された実施形態に対して適用され得る。例えば、ラッチトラック28が、受容構造体4に設けられ得ると同時に、ラッチ装置26がカートリッジ3に設けられ得る。カートリッジ3の第1及び第2の流体インターフェースがペンからなることができると同時に、受容構造体4の対応する第1及び第2の流体インターフェースがソケットからなることができる。
不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しないと同時に、特定数の要素に対する言及は、それ以上の要素を有することに関する可能性を除外しない。単一のユニットが、本開示に列挙された幾つかのアイテムの機能を満たすことができ、逆に幾つかのアイテムが1つのユニットの機能を満たすことができる。
以下の特許請求の範囲において、特定の尺度が相互に異なる従属項に列挙されているという単なる事実は、これらの尺度の組み合わせが利益をもたらすように使用されることができないことを意味しない。複数の代案、等価物、変形形態および組み合わせは、本発明の範囲から逸脱せずになされ得る。

Claims (8)

  1. インクジェットプリンタ(2)用のインクカートリッジ(3)であって、
    カートリッジ受容構造体(4)に接続するための、前面(33)上のインターフェースであって、底面(35)の近くにインクソケット(14)を含む、インターフェースと、
    前記インターフェースを接続するために直線(Y)に沿って前記インクカートリッジ(3)を案内するためのガイドインターフェース(17)であって、前記底面(35)の近くにガイド受容開口(40)を有する、ガイドインターフェース(17)と、
    前記カートリッジ受容構造体(4)のラッチ(27)を案内して保持するための、前記底面(35)にあるラッチ当たり止め(30)及びラッチトラック(28)と、
    カートリッジ特性データを含むメモリ(11)を含む電気回路(10、19)とを備え、
    前記電気回路(10、19)は、前記底面(35)の反対側にある上面(53)の近くに配設され、他のインターフェースが接続された後に電気接触がなされるように前記前面(33)に対してへこんでおり、前記電気回路(10、19)が、前記前面(33)に垂直な平面(Y、Z)に広がり且つ前記前面(33)に平行な線(PP)上および前記前面(33)の背後に配列されている電極を含む、
    インクカートリッジ(3)。
  2. 前記電気回路(10、19)が、前記インクカートリッジ(3)の外周内で、対応するコネクタ回路(18)との横(X、B)からの接続を確立するようになっている、請求項1に記載のインクカートリッジ(3)。
  3. 前記前面(33)上のインターフェースがエゼクター位置合わせインターフェース(36)を含み、そのエゼクター位置合わせインターフェース(36)が、前記前面(33)の中央の近くに配設されたリング形状の隆起部を含む、請求項1又は2に記載のインクカートリッジ(3)。
  4. 前記インターフェースが、第2のソケット(15)を含む第2の流体インターフェースを含み、前記リング形状の隆起部が、前記前面(33)において前記第2のソケット(15)の回りに配設されて個々のソケットと同じ中心軸(C2)を有する、請求項3に記載のインクカートリッジ(3)。
  5. 前記インクソケット(14)が、前記カートリッジ受容構造体(4)の円錐形状のペン(12)を受容するためのシールリング(37)を含み、前記シールリング(37)が、挿入時に前記ペン(12)の円錐形状に沿って前記ペン(12)を包囲して密封するために少なくとも約0.6mm内径を伸ばすように構成されている、請求項1に記載のインクカートリッジ(3)。
  6. 前記ガイドインターフェース(17)が、前記直線に平行に延在するガイドトラック(21)を含む、請求項1に記載のインクカートリッジ(3)。
  7. 前記ガイドトラック(21)が、前記カートリッジ受容構造体(4)の対応するTレール(17)を案内するためのT形状の切り欠きを含む、請求項6に記載のインクカートリッジ(3)。
  8. 前記ガイドトラック(21)及び前記ラッチトラック(28)が、前記流体カートリッジ(3)の底面に1つの一体的な切り欠きにより形成されている、請求項6に記載のインクカートリッジ(3)。
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