JP6111211B2 - 自動変速機 - Google Patents

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本発明は遊星歯車機構を用いた自動変速機に関する。
走行性能や燃費の向上のため、自動車の自動変速機は変速段の多段化が進んでいる。自動変速機は、一般に遊星歯車機構と、クラッチ、ブレーキといった係合機構とを備え、係合機構により動力伝達経路を切り換えることで各変速段を実現している。特許文献1には前進10段の変速段数を実現する自動変速機が開示されている。
特開2012−225506号公報
このように前進変速段数が二桁に達する自動変速機では、各変速段に適した一般的なレシオ設定を行うと、一部の遊星歯車機構のλ値(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)を大きくする必要が生じて、ピニオンギヤが小さくなりすぎる場合がある。ピニオンギヤが小さくなりすぎると組付性や剛性面で不利となる。λ値は0.3以上0.7以下が一般的に好ましいと言われている。
本発明の目的は、遊星歯車機構のλ値が大きすぎたり、小さすぎたりせずに、前進変速段数を二桁に設定可能な自動変速機を提供することにある。
本発明によれば、駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、前記複数の遊星歯車機構は、第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、前記複数の係合機構は、前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、前記第1回転要素は、前記第4キャリアと前記第3リングギヤとが連結されて構成され、前記第2回転要素は、前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとが連結されて構成され、前記第3回転要素は、前記第3キャリアで構成され、前記第4回転要素は、前記第4リングギヤで構成される、ことを特徴とする自動変速機が提供される
また、本発明によれば、駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、前記複数の遊星歯車機構は、第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、前記複数の係合機構は、前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、前記第1回転要素は、前記第4キャリアと前記第3リングギヤとが連結されて構成され、前記第2回転要素は、前記第3サンギヤで構成され、前記第3回転要素は、前記第3キャリアと前記第4リングギヤとが連結されて構成され、前記第4回転要素は、前記第4サンギヤで構成される、ことを特徴とする自動変速機が提供される
また、本発明によれば、駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、前記複数の遊星歯車機構は、第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、前記複数の係合機構は、前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、前記第1回転要素は、前記第3キャリアと前記第4キャリアとが連結されて構成され、前記第2回転要素は、前記第3サンギヤで構成され、前記第3回転要素は、前記第4リングギヤで構成され、前記第4回転要素は、前記第3リングギヤと前記第4サンギヤとが連結されて構成される、ことを特徴とする自動変速機が提供される
また、本発明においては、前記第1乃至第4遊星歯車機構の各サンギヤ歯数/リングギヤ歯数の値が、0.3以上0.7以下であってもよい。
本発明によれば、遊星歯車機構のλ値が大きすぎたり、小さすぎたりせずに、前進変速段数を二桁に設定可能な自動変速機を提供することができる。
第1実施形態に係る自動変速機のスケルトン図。 (A)は係合機構の係合表の例を示す図、(B)は遊星歯車機構のλ値を示す図。 図1の自動変速機の速度線図。 第2実施形態に係る自動変速機のスケルトン図。 (A)は遊星歯車機構のλ値を示す図、(B)は図4の自動変速機の速度線図。 第3実施形態に係る自動変速機のスケルトン図。 (A)は遊星歯車機構のλ値を示す図、(B)は図6の自動変速機の速度線図。
<第1実施形態>
図1は本発明の一実施形態に係る自動変速機1のスケルトン図である。自動変速機1は、その変速機ケースを構成するケーシング12内に回転自在に軸支された入力軸10と、入力軸10と同軸回りに回転自在に支持された出力部材11と、を備える。
入力軸10には、内燃機関や電動機といった駆動源(不図示)からの動力が入力され、該動力により入力軸10は回転する。入力軸10と駆動源との間には発進デバイスを設けることができる。発進デバイスとしては、クラッチタイプの発進デバイス(単板クラッチや多板クラッチ等)や、流体継手タイプの発進デバイス(トルクコンバータ等)を挙げることができる。
出力部材11は、入力軸10と同心の出力ギヤを備え、入力軸10の回転は以下に述べる変速機構により変速されて出力部材11に伝達される。出力部材11の回転は、例えば、不図示のカウンタ軸、差動歯車装置を介して駆動輪に伝達されることになる。
自動変速機1は変速機構として、遊星歯車機構P1乃至P4と、係合機構CL1〜CL3、BR1〜BR4を備える。本実施形態の場合、遊星歯車機構P1乃至P4はいずれもシングルピニオン型の遊星歯車機構である。
回転要素は合計で12個設けられている。遊星歯車機構P1乃至P4は、サンギヤS1乃至S4と、リングギヤR1乃至R4と、ピニオンギヤを支持するキャリアC1乃至C4と、を回転要素として備え、入力軸10と同軸上に配設されている。
係合機構CL1〜CL3、BR1〜BR4は、遊星歯車機構P1乃至P4の所定の回転要素と入力軸10との間、又は、所定の回転要素とケーシング12との間、のいずれかを解除可能に連結する。本実施形態の場合、係合機構CL1〜CL3はクラッチであり、係合機構BR1〜BR4はブレーキである。係合機構CL1〜CL3及びBR1〜BR4は係合状態(締結状態)と解除状態とで切り換えることができ、入力軸10から出力部材11への動力伝達経路が切り換えられる。そして、これら係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で入力軸10に入力された駆動力を出力部材12に出力することができ、複数の変速段数が実現される。
本実施形態の場合、係合機構CL1〜CL3及びBR1〜BR4は、いずれも摩擦式の油圧係合機構を想定している。摩擦式の油圧係合機構としては、湿式の多板クラッチ等が挙げられる。
次に、各構成間の連結関係について図1を参照して説明する。
遊星歯車機構P1のサンギヤS1と、遊星歯車機構P2のサンギヤS2とは連結部材J2を介して連結されている。係合機構BR2は、連結部材J2を介してサンギヤS1及びサンギヤS2と、ケーシング12とを係脱自在に連結する。
係合機構CL2は、連結部材J1を介してキャリアC1と入力軸10とを係脱自在に連結する。係合機構BR1は連結部材J1を介してキャリアC1とケーシング12とを係脱自在に連結する。
遊星歯車機構P1のリングギヤR1と、遊星歯車機構P2のキャリアC2とは連結部材J3を介して連結されている。係合機構CL1は、連結部材J4及びJ5を介して遊星歯車機構P2のリングギヤR2と入力軸10とを係脱自在に連結する。
遊星歯車機構P3と遊星歯車機構P4とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた、1共用線4回転要素の複合遊星歯車機構を構成している。
遊星歯車機構P3のリングギヤR3と、遊星歯車機構P4のキャリアC4とは連結部材J7を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第1回転要素を構成している。キャリアC4は更に出力部材11に連結されている。
遊星歯車機構P3のサンギヤS3と、遊星歯車機構P4のサンギヤS4とは連結部材J6を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第2回転要素を構成している。サンギヤS4は更に連結部材J6を介して遊星歯車機構P2のキャリアC2に連結されている。
遊星歯車機構P3のキャリアC3は上記複合遊星歯車機構の第3回転要素を構成している。係合機構CL3は連結部材J8を介してキャリアC3と入力軸10とを係脱自在に連結する。係合機構BR3は連結部材J8を介してキャリアC3とケーシング12とを係脱自在に連結する。
遊星歯車機構P4のリングギヤR4は上記複合遊星歯車機構の第4回転要素を構成している。係合機構BR4はリングギヤR4とケーシング12とを係脱自在に連結する。
図2(A)は自動変速機1が備える係合機構CL1〜CL3及びBR1〜BR4の係合表(締結表)、図2(B)は自動変速機1が備える遊星歯車機構P1〜P4のλ値(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)、図3は自動変速機1の速度線図(共線図)である。
図2(A)の係合表の例において、「○」は係合状態(構成間を連結する状態)であることを示し、無印は解除状態であることを示す。「ギヤレシオ」は入力軸10−出力部材11間のギヤレシオを示す。
自動変速機1では、各変速段において係合機構CL1〜CL3、BR1〜BR4のうちの少なくとも3つ(本実施形態では全て3つ)を係合状態とすることで、前進10段、後進1段(RVS)の変速段数を実現している。各変速段において解除状態にある係合機構の数が比較的少なくなり(本実施形態では4つ)、フリクションロスを低減することが可能である。
図3の速度線図は、入力軸10への入力に対する各要素の、各変速段における回転速度比を示している。縦軸は速度比を示し、「1」が入力軸10と同回転数であることを示し、「0」は停止状態であることを示す。横軸は遊星歯車機構P1〜P4のλ値に基づいている。
図2(A)に示すように、本実施形態では、各変速段に適した一般的なレシオ設定を行っている。それでいながら、図2(B)に示すように、本実施形態では、遊星歯車機構P1〜P4のλ値が0.40〜0.50の範囲内であり、一般的に好ましいとされる0.3以上0.7以下の範囲に収めている。つまり、各遊星歯車機構P1〜P4のλ値が大きすぎたり、小さすぎたりせずに、前進変速段数を二桁(ここでは10段)に設定することができる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態と遊星歯車機構、係合機構の数及びギヤレシオを共通とする別の構成例について説明する。図4は本実施形態の自動変速機1のスケルトン図である。本実施形態の自動変速機1は、上記第1実施形態と構成要素は基本的に同じであり、対応する構成要素については同じ符号を付している。本実施形態の自動変速機1における各構成要素間の連結関係については、遊星歯車機構P1及びP2、係合機構CL1、CL2、BR1及びBR2について上記第1実施形態と同じである。以下、異なる点について説明する。
遊星歯車機構P3と遊星歯車機構P4とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた、1共用線4回転要素の複合遊星歯車機構を構成している。
遊星歯車機構P3のリングギヤR3と遊星歯車機構P4のキャリアC4とは連結部材J14を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第1回転要素を構成している。リングギヤR3とキャリアC4とは更に連結部材J14を介して出力部材11に連結されている。 遊星歯車機構P3のサンギヤS3は上記複合遊星歯車機構の第2回転要素を構成している。サンギヤS3と遊星歯車機構P2のキャリアC2とは連結部材J11を介して連結されている。
遊星歯車機構P3のキャリアC3と、遊星歯車機構P4のリングギヤR4とは連結部材J12を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第3回転要素を構成している。係合機構CL3は連結部材J12を介してキャリアC3及びリングギヤR4と入力軸10とを係脱自在に連結する。係合機構BR3は連結部材J13を介してキャリアC3及びリングギヤR4とケーシング12とを係脱自在に連結する。
遊星歯車機構P4のサンギヤS4は上記複合遊星歯車機構の第4回転要素を構成している。係合機構BR4は連結部材J15を介してサンギヤS4とケーシング12とを係脱自在に連結する。
本実施形態の自動変速機1が備える係合機構CL1〜CL3及びBR1〜BR4の係合表(締結表)はギヤレシオを含めて上記第1実施形態と同じである(図2(A))。
図5(A)は本実施形態における遊星歯車機構P1〜P4のλ値(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)、図5(B)は本実施形態における自動変速機1の速度線図(共線図)である。
図5(A)に示すように、遊星歯車機構P1〜P4のλ値が0.40〜0.57の範囲内であり、本実施形態においても一般的に好ましいとされる0.3以上0.7以下の範囲に収めている。つまり、各遊星歯車機構P1〜P4のλ値が大きすぎたり、小さすぎたりせずに、前進変速段数を二桁(ここでは10段)に設定することができる。
<第3実施形態>
上記第1実施形態と遊星歯車機構、係合機構及びギヤレシオを共通とする更に別の構成例について説明する。図6は本実施形態の自動変速機1のスケルトン図である。本実施形態の自動変速機1は、上記第1実施形態と構成要素は基本的に同じであり、対応する構成要素については同じ符号を付している。本実施形態の自動変速機1における各構成要素間の連結関係については、遊星歯車機構P1及びP2、係合機構CL1、CL2、BR1及びBR2について上記第1実施形態と同じである。以下、異なる点について説明する。
遊星歯車機構P3と遊星歯車機構P4とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた、1共用線4回転要素の複合遊星歯車機構を構成している。
遊星歯車機構P3のキャリアC3と遊星歯車機構P4のキャリアC4とは連結部材J23を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第1回転要素を構成している。キャリアC3とキャリアC4とは更に連結部材J22を介して出力部材11に連結されている。
遊星歯車機構P3のサンギヤS3は上記複合遊星歯車機構の第2回転要素を構成している。サンギヤS3と遊星歯車機構P2のキャリアC2とは連結部材J21を介して連結されている。
遊星歯車機構P4のリングギヤR4は、上記複合遊星歯車機構の第3回転要素を構成している。係合機構CL3は連結部材J25を介してリングギヤR4と入力軸10とを係脱自在に連結する。係合機構BR3は連結部材J25を介してリングギヤR4とケーシング12とを係脱自在に連結する。
遊星歯車機構P3のリングギヤR3と遊星歯車機構P4のサンギヤS4とは連結部材J24を介して連結され、上記複合遊星歯車機構の第4回転要素を構成している。係合機構BR4は連結部材J24を介してリングギヤR3及びサンギヤS4とケーシング12とを係脱自在に連結する。
本実施形態の自動変速機1が備える係合機構CL1〜CL3及びBR1〜BR4の係合表(締結表)はギヤレシオを含めて上記第1実施形態と同じである(図2(A))。
図7(A)は本実施形態における遊星歯車機構P1〜P4のλ値(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)、図7(B)は本実施形態における自動変速機1の速度線図(共線図)である。
図7(A)に示すように、遊星歯車機構P1〜P4のλ値が0.50〜0.57の範囲内であり、本実施形態においても一般的に好ましいとされる0.3以上0.7以下の範囲に収めている。つまり、各遊星歯車機構P1〜P4のλ値が大きすぎたり、小さすぎたりせずに、前進変速段数を二桁(ここでは10段)に設定することができる。

Claims (4)

  1. 駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、
    サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、
    前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、
    前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、
    前記複数の遊星歯車機構は、
    第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、
    第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、
    第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、
    前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、
    前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、
    前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、
    前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、
    前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、
    前記複数の係合機構は、
    前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、
    前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、
    前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、
    前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、
    前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、
    前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、
    前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、
    前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、
    前記第1回転要素は、前記第4キャリアと前記第3リングギヤとが連結されて構成され、
    前記第2回転要素は、前記第3サンギヤと前記第4サンギヤとが連結されて構成され、
    前記第3回転要素は、前記第3キャリアで構成され、
    前記第4回転要素は、前記第4リングギヤで構成される、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、
    サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、
    前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、
    前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、
    前記複数の遊星歯車機構は、
    第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、
    第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、
    第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、
    前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、
    前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、
    前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、
    前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、
    前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、
    前記複数の係合機構は、
    前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、
    前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、
    前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、
    前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、
    前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、
    前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、
    前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、
    前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、
    前記第1回転要素は、前記第4キャリアと前記第3リングギヤとが連結されて構成され、
    前記第2回転要素は、前記第3サンギヤで構成され、
    前記第3回転要素は、前記第3キャリアと前記第4リングギヤとが連結されて構成され、
    前記第4回転要素は、前記第4サンギヤで構成される、
    ことを特徴とする自動変速機。
  3. 駆動源からの駆動力により回転する入力軸と、
    サンギヤ、キャリア、リングギヤからなる回転要素を備えた複数の遊星歯車機構と、
    前記回転要素と前記入力軸との間、又は、前記回転要素とケーシングとの間のいずれかを連結可能な複数の係合機構と、を備え、
    前記係合機構の係脱の組合せに応じた変速比で前記入力軸に入力された駆動力を出力部材に出力する自動変速機であって、
    前記複数の遊星歯車機構は、
    第1サンギヤ、第1キャリア、第1リングギヤを備えた第1遊星歯車機構と、
    第2サンギヤ、第2キャリア、第2リングギヤを備えた第2遊星歯車機構と、
    第3サンギヤ、第3キャリア、第3リングギヤを備えた第3遊星歯車機構と、
    第4サンギヤ、第4キャリア、第4リングギヤを備えた第4遊星歯車機構と、を備え、
    前記第3遊星歯車機構と前記第4遊星歯車機構とは、各回転要素のうち、それぞれ2個を連結して構成され、第1乃至第4回転要素を備えた複合遊星歯車機構を構成し、
    前記第1サンギヤと前記第2サンギヤとが連結され、
    前記第1リングギヤと前記第2キャリアとが連結され、
    前記第1回転要素と前記出力部材とが連結され、
    前記第2回転要素と前記第2キャリアとが連結され、
    前記複数の係合機構は、
    前記第2リングギヤと前記入力軸とを係脱自在に連結する第1クラッチと、
    前記第1キャリアと前記入力軸とを係脱自在に連結する第2クラッチと、
    前記第3回転要素と前記入力軸とを係脱自在に連結する第3クラッチと、
    前記第1キャリアと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第1ブレーキと、
    前記第1サンギヤ及び前記第2サンギヤと前記ケーシングとを係脱自在に連結する第2ブレーキと、
    前記第3回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第3ブレーキと、
    前記第4回転要素と前記ケーシングとを係脱自在に連結する第4ブレーキと、を備え、
    前記複数の係合機構の少なくとも3つを係合することで各変速段を形成し、
    前記第1回転要素は、前記第3キャリアと前記第4キャリアとが連結されて構成され、
    前記第2回転要素は、前記第3サンギヤで構成され、
    前記第3回転要素は、前記第4リングギヤで構成され、
    前記第4回転要素は、前記第3リングギヤと前記第4サンギヤとが連結されて構成される、
    ことを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動変速機であって、
    前記第1乃至第4遊星歯車機構の各サンギヤ歯数/リングギヤ歯数の値が、0.3以上0.7以下である、
    ことを特徴とする自動変速機。
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